日経平均は200日移動平均や25日移動平均を割り込んだことで、調整局面入りした公算が大きい。
心理的な節目の9500円や4月19日につけた直近安値(9405円)などをあっさり割り込むと、
9000円台前半まで下落する可能性もありそうだ。


今後の相場を占う意味で注目された終値は、5月限SQ値(9758円)を大きく下回り、
SQ算出日の高値が一度もSQ値にタッチしない「幻のSQ」となった。
幻のSQとなった翌週以降は調整色を強めるアノマリーがあることに注意すべきだろう。

来週は、19日発表の1-3月実質GDPに注目したい。
市場予想は前期比年率-2.0%程度で、2四半期連続でのマイナス成長となる見通し。
東日本大震災以降に内需・外需ともに落ち込み、
その影響が色濃く残る4-6月もマイナス成長が続く公算が大きい。
サプライ・チェーンなどが回復しつつあるため、7-9月には回復に転じるとみられるが、
これを先取りするのは早計だろう。このGDP発表を受けて、株式市場および為替相場が、
どのような反応を示すか注視したい。本決算発表はピークを超えたが、
今期予想を非開示とする銘柄が多いなど、不透明感が強い。
市場予想を上回る増益見通しを示した銘柄は再評価される余地はありそうだが、
地合い悪化で打ち消される可能性も否定できない。

また、外部環境に一喜一憂する展開が続きそうだ。
欧米株式市場と正の相関関係にある商品市況の行方にも細心の注意を払う必要があるだろう。
相次ぐ証拠金引き上げに加え、
国際エネルギー機関(IEA)が2011年の世界石油需要見通しを下方修正するなど、
逆風が多く調整色を強めることは十分考えられる。
また、中国の金融引き締め懸念も重しになりそう。
中国人民銀は昨秋以降4回の利上げを実施し、預金準備率は1カ月に1度のペースで引き上げているが、
物価高抑制効果は表れていない。
12日に預金準備率の引き上げを発表しているだけに、
近い時期に利上げも実施する公算が大きいだろう。

(トレーダーズウェブ)