◆クラリス
(●作用)
マクロライド系抗生物質といわれるもので,細菌の発育を抑制する作用があります。主にブドウ球菌,レンサ球菌,インフルエンザ菌,またマイコプラズマ,クラミジアなどに効力を示すので,皮膚,呼吸器,泌尿器,耳鼻,歯科領域などの感染症に広く用いられます。エリスロマイシンと同等かそれ以上の抗菌作用をもっています。さらに播種性マイコバクテリア感染症にも用いられます。また胃,十二指腸潰瘍におけるヘリコバクター・ピロリ菌感染に対する効果が認められ,健保における使用が許可されています。小児用は百日咳にも用いられます。
(●副作用)
一般的には食欲不振,腹部膨満感,腹痛,下痢などですが,ときに発疹や血小板の減少,骨髄障害,溶血性貧血,けいれん,急性腎不全,不整脈,間質性肺炎や皮膚粘膜眼症候群などの重篤な副作用の報告もあります。マクロライド系抗生物質は,一部の併用薬の肝臓代謝を抑えることによって,併用薬の作用が増強されることが指摘されていますので,併用薬に注意してください。