From The Vault 発売記念インタビュー


Derrick Mayの片腕として音楽製作を開始し、69、BFC、Paperclip People、Detroit Experiment、
Innerzone Orchestraなど数多くの名義/プロジェクトにてテクノのみならずジャズなど、
常に挑戦的野心を持った音楽製作を推し進めているデトロイトの才能、Carl Craig。

レーベル<Planet-E>の運営者としても注目を浴び続けている、彼のベスト盤が、
日本特別企画盤で登場。

変化を繰り返しながらも、そのオリジナリティーで、デトロイト/世界の先端を走ってきた、
孤高の才能、Carl Craigに、これまでの長きにわたる活動について、影響を受けた音楽についてなど、
伺いました。

Interview with Carl Craig

○あなたはこれまでに、数多くのレーベルから、数多くの名義にて、楽曲を発表してきましたが、
今回の『From The Vault』のようなベスト盤は、初めてだと思います。
あらためて、今回この『From The Vault』をリリースすることになった経緯を教えてください。

Carl Craig(以下CC):僕は、15年間にわたって、音楽を作り続けてきたけれど、
まさに今が、自分の様々なレーベルから出した、多くの作品を、客観的に見れて、
選んでみるときだと思ったんだ。

○『From The Vault』には未発表曲"Hush Hush"が収録されていますが、これは、
いつ頃に制作されたものでしょうか?

CC:ちょうど僕が"At Les"を作ったときと同じ頃だね。

○あなたは69、BFC、Paperclip People、Detroit Experiment、Innerzone Orchestraなど、
数多くの名義/プロジェクトを使い分けていますね。
率直に聞きますが、もともとなぜ作品を発表するのに名義を分けるのでしょうか?
それぞれの名義名に、なにか特別な意味はありますか?

CC:僕が色々な名義を使用するわけは、ちょうどそれがマスクのように、僕のアイデンティティを、
覆い隠してくれるからなんだ。
双子座的な考えというか、、、。
それぞれの名義は、新しいストーリーなんだ。Paperclip Peopleについて言えば、
新しい音楽を作るためのさらなるインスピレーションを与えてくれる、
ニューストーリーやバンドメンバーを思いつくような機会が与えられたんだ。
この仕事のクリエイティブな部分が大好きなんだよね。


--------------------------------------------------------------------------------


*Carl Craig/From The Vault
1 Angel (Japanese Mix)
2 As Time Goes By(Sitting Under A Tree)
3 Bug In The Bass Bin
4 At Les
5 Domina
6 Demented (Or Just Crazy)
7 Hush Hush
8 Slam Dance (Craig)
9 Good Girls
10 Jam The Box
11 Stars

--------------------------------------------------------------------------------

○あなたは他のデトロイトアーティストにも増して幅広い音楽性を持っていますね。
テクノにとどまらず、ジャズをはじめ、多様な音楽性を表現してきたと思います。
多くのアーティストとは異なり、あなたがこれほどまでに、常に音楽に挑戦してきた理由は、
なんなのでしょうか?

CC:僕は、自分の創造性には限界が無いと思っているから、
それを膨らませていくことが好きなんだ。僕は、他のことだと一辺倒な考えの持ち主なんだけど、
音楽となると如何に自分を表現するか、だからね。
テクノアーティストという仕切りに閉じ込められるのは、嫌なんだ。
ジャズやロック、クラシカル、ダブといった色々なものを楽しむ。僕の知識が、
他の人より深いとは思っていない。
ただ、"より関心を持っている"とは言えるだろうね。

○あなたの音楽人生に最も影響を与えたアルバムを3枚教えてください。
簡単にでもいいのでそれぞれにコメントもください。

CC:


・Manuel Gottschingの『E2-E4』
聞いたとたんに僕の心を吹き飛ばした。とても感情的だった。

・Princeの『Dirty Mind』
これは聞いたら止まらなくなるようなレコードの一つ。セクシャルで狂気的なほどのリリック、
ロックなギターのリフ、ファンキーなドラムとどでかいシンセ音のパーフェクトなミックス!!!

・Funkadelicの『Uncle Jam Wants You』
激ヤバなファンク。これとZappのファーストLPは同じくらい大好きなんだ。
あのデトロイトコネクション!!!

○同様に、最近よく聴いているアルバムを3枚教えてください。
簡単にでもいいのでそれぞれにコメントもください。

CC:

・Ghostface Killerの『Fishscale』
信じられないレコードだね。『Supreme Clientele』と同じくらいいい。
そう思わない人がいるとしたら、単純に嫌いだから、だろうね。

・Tony Allenの『Lagos No Shaking』
僕が聞いた中では間違いなくTony Allenのベストな一枚だろうね。

・Slum Villageの『Fantastic Vol.1』
デトロイト・ラブ。

○<Planet-e>とあなたの今後の予定を教えてください。

CC:すぐにPlanet Eから新作をリリースする予定。
EPも出すし、Martin Buttrichの12インチもやる。二つのビッグなレコードだ。
リリース情報はじきにアナウンスされるよ。

○日本のリスナーになにかメッセージをお願いします。

CC:デトロイトからたくさんの愛を。サポートに感謝してる。
次のツアーで会えるのを楽しみにしているよ。ピース!
協力:Cisco Records