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五島に向けた半年間:絶好調は6月23日だけでいい

ピクチャ2

再掲しますが上図は1月〜3月のチャート
TSBがプラスだったのが9日しかありません

ピクチャ1

で、これは4月〜6月22日までのチャート
1月〜3月までとは一転
TSBがマイナスだったのが9日しかありません
どうしてこうなったのか?

なにか1つが、というわけではなく
諸々色んなことが絡み合って
当初思い描いてた練習プランとは
かけ離れたものとなりました

BlogPaint

ATLを大きく落としてるのはGWの前半
TSBもプラス51まで上がりました

CTLが170もあれば1日休めば4つ落ちますし
落とした4つを取り戻すには1週間はかかります
CTL170もあればTSS150の練習をしても
CTLは落ちますしTSBはプラスになりますから・・・


この頃は完全に気持ちが切れてましたね
ストレスからか・・・
餓鬼のように貪り食い、連日の暴飲爆食

瞬間最大風速ながら体重はマックス69.6kgと
ここ数年では見たことがなかった数値に・・・

今になって振り返ってみれば
CTL176の練習に肉体はなんとか耐えられましたが
メンタルが耐えられなかったのかなとも思います


1月〜3月までは土台作りと称して
ガムシャラに練習をしていればOKでしたが
4月からの強化期はそういうわけにはいきません

ある程度は疲労を取り除いた状態で
しっかり体に負荷をかけないと強化にはなりません

とは言っても体調を100%に戻すことはしませんでした
常に絶好調の70〜80%くらいの状態で
日々の練習をやってました


CTL170を維持したまま高強度練は出来ません
3月の平均TSSは192.4でしたが
4月は145.7と練習量を4分の3まで落としました

それなのに体調は一向に上向きません
そしてポイント練習も不発続き
狙ったゾーンでの練習がまったく出来てませんでした
4月は結構焦ってました


今年は10連休というとても長いGWでしたが
GWが終わっても全く走力に向上が見られない

一旦完全に疲労を取り除いたほうがいいのか?
こんな失敗続きの練習を繰り返してていいんだろうか?

不安はさらに募ってきますが
そんな時に私の心を支えてくれたのが
マラソン日本記録保持者
大迫選手の以下のツイート

「疲れてる時、体調が合わない時は、
我慢我慢我慢のワークアウト!
マラソン練習で体調万全を待ってたら
一生ワークアウトなんて出来ない」

このツイートを心の支えに
今は不調でも構わない
絶好調は6月23日だけでいい
と腹を括ることにしました


ランで設定ペースを守れずジョグになっても・・・
今は70%の体調
その70%の体調の中で100%出し切ってるんだから
それは100%の体調で100%出し切るのと同じ

ジョグはジョグでも、とても質の高いジョグなんだ
と謎の思考で割り切ることにしました

なのでマラソン&ランニング界に
「スタミナに蓋をする」という言葉がありますが
五島へのテーパリングに入るまでは
スタミナに蓋をし続け
けっして蓋を開けないように注力しました


そして迎えた前哨戦は3週連続3連戦
5月19日:榛名山ヒルクライム(ハルヒル)
5月26日:遊水地ふれあいトライアスロン(遊トラ)
6月2日:彩の国トライアスロンAタイプ(彩トラ)


第1戦
ハルヒルはかなり葛藤がありました
地元の大会ですし、自転車仲間も多く参戦してますし
まぁなんと言いますか、ぶっちゃけ・・・
仲間たちにいいとこ見せたい(笑)

ただやはりここはあくまでも五島に向けた前哨戦
仕上げることはしませんでした

この週はかなり仕事が繁忙で・・・
水木金土と4日連続の日帰り出張
しかも水曜の深夜に車を自損で失うという・・・

一夜にして車を失って茫然
仕事は忙しいし、車をなんとかしないといけないし
もう目が血走ってたと思います(苦笑)

なんとか出走にはこぎつけましたが
やる気出ない病をレース中に発症・・・
凡走をしてしまいました

レース自体に見るべき点は1つもありませんが
このレースに向けてヒルクライムしたり
仲間たちに大いに刺激を受けたので
ハルヒル参戦はプラスになったと思ってます


第2戦
遊水地ふれあいトライアスロン

ハルヒルが凡走でしたし
大した練習にもならなかったので
この週も通常通り週間TSSは1,000以上
1日平均150TSSくらいの練習をして
合わせることなく臨んだ大会

この大会は出て良かったです
大会というより、5月26日にレースが出来て良かった

この日は5月というのに季節外れの真夏日
灼熱の太陽がギラギラと照りつける中
レースをしたことで暑熱順化が一気に進みました

スイム比率が高い苦手なショートでしたが
体調はまずまず良く
40歳代で2位という結果に驚くと同時に
少し自信が持てた大会となりました


第3戦
彩の国トライアスロンAタイプ
スイム2.25km、バイク64km、ラン15km
ショートの距離を1.5倍にした変則的な大会

スイムがヘボな私にとって五島前に
五島より長い距離が泳げるとあって
エントリーした大会

調子はハッキリ良くなかったです
それでなくても私はショートの疲労が抜けるのに
1週間はかかるのに、遊トラは季節外れの灼熱

金曜の夜から東京にライブを見に行き大はしゃぎ
土曜の朝に群馬に帰ってきてすぐに渡良瀬へ移動
コースの下見をしたり、ランコースを1周したり・・・

ホテルに着いてからも古河の町中を歩き回ったので
こんな状態で明日はレースになるのか?
ってくらいに足が棒・・・

そして相変わらず1日平均150TSSほどの
練習をしてましたので
まぁレース前としてはひどい状態でしたが
この状態でどこまでやれるか?
というのも実験的に捉えてました

結果はスイム比率が高いのに40歳代で3位
先週の遊トラに続いて驚きの結果となりました

この頃も練習ではまったく走れず
失望の連続でしたが・・・

北関東のローカルレースで
有力どころは出てなかったとは言え
私の苦手な比率、そしてこの体調で
結果を残せたことは大きな自信になりました


しかし、遊トラの疲労がぬけないまま
81.25kmの彩トラに出たことによって
さらに疲労の上塗りをしてしまいました

五島2週間前
マラソンで言うところの
2週間前のハーフマラソンの位置づけで
ローラーで60分走をやりましたが
結果は202W・・・

私のFTPは252Wなのに202W・・・
彩トラで得た自信は崩れかけます

悔しくて翌日再チャレンジ
結果は前日とまったく同じの202W
自信は崩れました

ランも最後のポイント練で
Tペース走をやりましたが
Tペース走なのに最大心拍は172bpmまで上がり
4分25秒/kmでアップアップ・・・

この結果には失望でしかありません
自信は完全崩壊しました


これらの結果を踏まえて決めました
五島までに疲労を徹底的に取り除く

考えていた練習計画は白紙に戻して
とにかく疲労除去を最優先にした
練習プランに変更しました

五島3週前の週間TSSは701
2週前の週間TSSは631
1週前の週間TSSは383

最大に練習してた時から比べれば
2分の1から4分の1くらいに練習量を減らしました
減らし過ぎなくらいに減らしました


今回の五島の結果をレース後に
思ってもみなかった、とか・・・
想像すらしてなかった、と書きましたが
それは本当にその通り

練習ではまったく狙ったゾーンでは走れず
レースでは順位的な結果は出てましたが
タイムが悪かった・・・

遊トラは灼熱だったからとか
彩トラは調子悪かったし腰が猛烈に痛かったとか
言い訳材料があるにはあるんですが
とにかく自分が満足出来る結果が出てなかったので・・・

絶好調は6月23日だけでいい

この言葉を胸に、常に70〜80%の体調で
練習やレースに出てましたが
喉から手が出るほど結果は欲しかったです
自分の現在の立ち位置が知りたかったです

自分が満足でき得る結果を出して自信を持ちたかった
立ち位置を知ることで安心が欲しかった

五島に向けた練習を開始してからここまで
体は常に疲労状態
そんな中での練習やレースに出てましたが
じゃあ、疲労が抜けた時に
どんなパフォーマンスを発揮できるのかが全く分からない

ものすごく心に葛藤はありましたが
五島で輝くために私が選んだ道です

それでも心が折れそうな時、拠り所にしたのは
前回の記事でも紹介しました有森さんの言葉

「持ちタイムが同じ選手同士が競ったら
そりゃ距離踏んだ人のほうが勝ちますよ」

距離は踏みました
練習量だけなら誰にも負けないくらいにやりました


CTLは「体力」と表される事が多いですが
今回の五島に向けた練習やレースを終えて
私は「体力」っていうのとは少し違うかなと思えました

強いて言うなら・・・
「底力(そこぢから)」でしょうか

目には見えないし、タイムにも表れないんですが
持ってる潜在的な力、水面下に隠れてる氷山・・・
それがCTLだと思うのです

CTL80でもフルマラソンで自己ベストは出ましたし
ぶっちゃけCTL80とCTL160で
体力が2倍も違うとは感じません

ただ・・・厚みが違います
その厚み・・・コースや気象条件に左右されない
どんな状況下でも自分の力を発揮出る力・・・
それこそが底力、CTLだと思うのです


「大丈夫、練習はやってきた
疲労さえ抜ければきっと大爆発するはず」

五島前のテーパリング期間は
ずっとそうやって自分に言い聞かせてました
言い聞かせてないと不安で不安で
押しつぶされそうになりました

でも・・・
それでも不安は拭い去れませんでした

なぜなら、疲労さえ抜け「れば」というのは
所詮タラレバの話です
私の勝手な願望にすぎません

そしてそんな不安に押しつぶされそうになった時
私が常日頃から座右の銘としてる
イチローさんの有名な言葉を思い出してました

「小さなことを積み重ねていくことが
とんでもない所へ行くただひとつの道」

五島の選考通知メールが来た翌日から
バイクは毎日乗りました

バイクに限らず、スイムやランを含めれば
2017年の1月1日以来今日まで
練習を休んだことは1日もありません

有森さんが言う距離を踏むも
イチローさんが言う小さなことの積み重ねも
実践してきたつもりです


この半年間、体調が100%だったことは1日もなく
現状の泳力や脚力、走力を
まったく把握できてなかったので
自分がどれだけやれるのか不安もありましたが

大丈夫、オレはやれる、絶対にやれる
何度も何度も呪文のように唱えながら
五島に向けた練習を開始してから
190日が経過した6月23日

それは190日の中で、たった1日だけの絶好調な日
太陽が顔を出す前の薄暗い空のもと
富江のスイム会場に車を走らせてました


その後のことはレースレポの通りです


長文をお読みいただきありがとうございます
次回がおそらく五島関連の最後の記事になる予定です
もうしばらくお付き合いください
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コメント
1. Posted by るみおかん   2019年07月02日 09:29
うーん。
めちゃくちゃ凄いと思う。
思うけど、今年だけにしておいたほうがいいとも思う。

身体とメンタルが壊れなかったのは、運がよかったというレベルじゃないのかな。。。
一歩間違えば、集中力切らして怪我したかもしれないし、
日々の倦怠感で精神を病んだかもしれない。
とてもギリギリのとこだったんじゃないかと読んでて思いました。

その練習が今年の輝かしい成果を生んだわけだけど、
友達としては、あんまりそんなの長く続けて欲しくないなあ・・・。
2. Posted by positiveforward   2019年07月02日 09:52
るみおかん様

うん、精神病んでたw
肉体的にも精神的にもギリギリだったと思う
常に疲労状態だからイラ立って些細なことで夫婦喧嘩したりして
カミさんにも迷惑かけたなって思ってる

忠告ありがとう
オレも今年のような練習だとアカンと思う
トライアスロンは長く続けたい
50になっても60になっても続けてたい
そのためにはこんな練習してたらいつか潰れるわ

燃え尽きるのが一番怖いし・・・
燃え尽きて消えていった人いっぱいおるしな

やっぱ長いことやってる人って
抜きどころを知ってるよな
オカンもそうやけど・・・
毎年五島には出てても毎回テーマと言うか
向き合い方が違うやん?
少なくともオレにはそう見えてた
家庭や仕事とか周囲の環境
自分が置かれた状況に合わせて取り組んでるやんか
やっぱそこもっとしっかり考えていかなアカンな

焦りがあったんよな
ミドル挑戦が一年遅れたし
周りの近しい人には年代別獲るって宣言してたから・・・

それに初ミドルだったし、初五島だったし
やっぱ初めてのことに対しては手探りになるし
不安や恐怖感も多分にあった

でも一回経験したからそこは大丈夫かな
もし来年五島に出るとしても
今年のような未知のものに対する不安や恐怖感はない

体壊さん程度にやっていくよ
自分でも自覚してるし
先輩の忠告はしっかりと胸に刻んだから・・・
色々心配してくれてホンマありがとう!!!
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