ポテ神日記【エキストラ参加!】5

久しぶりの更新の様な気がしますがなんのその!


今日、3月27日からキットカットのショートムービーが配信されました

その撮影に自分もエキストラとして参加させていただきました!

一話と二話に写ってて感動しました!

一話は下校のシーンで二話は最初の茶道部のシーンです

最近自分は色々な事に挑戦してみようと思っています。スキューバダイビングのライセンスを取ったりボクシングジムの門を叩いたりと、そしてエキストラ参加もその一つでしたが、撮影は数秒でのシーンでさえ一時間や二時間をかけます。自分も何度もやり直しで嫌になる程でした

でも、その数秒のシーンに時間をかける事により良い作品が出来るのだなと思います

本当に良い経験をさせていただきました。きっと二度とない経験かもしれませんが自分は忘れません

今回はキットカットの濃い抹茶の宣伝として作られそれを自分の故郷である道後で撮影してもらい大変嬉しくありました!

高校生の制服を着てひと時でも高校生に戻れたのは最高でした

実は自分は撮影が終わって数日間はなんのショートムービーかも知りませんでした

今になれば待合室でキットカットが大量に置かれていた事に対してこの撮影スタッフ達はキットカット好きなんだな〜と思っていましたが、キットカットのショートムービーなんですから当たり前ですよね

いや〜いっぱいキットカット食べられて幸せでした〜

皆さんも良かったらショートムービーを見てキットカット濃い抹茶味を買ってください!自分はすぐに買いに行きます!

でも、自分は個人的にブラックが好きかな

そしてそしてそのショートムービーが!【恋茶の作法】






最高です!

【第6章】君の居た鎮守府と道を照らす提督5

[chapter: 現在までの西鎮守府の面々]

【妙高】

先代の西提督の代からいる艦娘で昔に現在の西提督と出会っており

子供がするような簡単な約束(将来はパパと結婚するの!と言う娘のようなくらい)をして

その約束で西提督と再び出会い妙高は隠居はまだ早いと決め

部分解体の予約をドタキャンして西鎮守府へ居続ける事を決めた

尚、初期艦は妙高ではない

【文月】

ドロップ艦だったが見捨てられてしまうが自力で海を脱出

しかし、浜で力尽きて倒れてしまう

そこをジョギング中の西提督が見つけ連れて帰った(事案発生)

最初は艦娘とは気づかずに親を探していたが艦娘と知り西鎮守府へ受け入れた

最初の頃はよく泣いていたが妙高にあやしてもらいなんとかなった

駆逐艦の中では一番強い

【川内】

西提督との肉体言語(戦い)によりその熱い拳に何かを感じて仲間になる

最初は西提督を暗殺する目的だった

大体諜報活動でほとんど鎮守府に居らず忍者のように気付いたら居るという事もある

東鎮守府にいる妹であるアイドルの那珂を影から応援している

そして批判する奴らを影から・・

【イムヤ】

西鎮守府で野良艦娘期間が一番長い艦娘であり

その所為か生への執着が異常で生きる為なら海の底の藻を食べたり、人に言えない物も口にしたりして何がなんでも生きようとする野性心を持っている

出会いは海の底で空腹の限界を迎えて力尽きようとした時水面に大きな影を見つけて咄嗟に噛み付いたら

西提督のケツだった

西提督の条件反射で殴られて弱っていたのもあり気絶した

そして気付くと西鎮守府にいた

そこから最初こそツンだったが今ではデレとなっている

イムヤは今でも西提督のケツの噛み付いた感触を忘れられず

ムンムンしている

ケツの歯型はお気に入り

イムヤ大事ランキング

1位、西提督のケツ

2位、仲間達(西提督本体や研修生達も含む)

3位、カロリーメイト(メープルシロップ味)

4位、イムヤを釣り上げた釣竿

【愛宕】

一人小型船で遠征に挑戦していた西提督の前に二つの山が浮いていた

仰向けに浮いていた愛宕だった

野良艦娘だったが燃料が尽きてしまい沈む寸前だった

助けようとしたが愛宕に敵と間違われ水中へ引きずり込まれ

なんやかんやで二人して西鎮守府の近くの浜へ流れ着き

海を忘れられずこっそりと海を見に来るライフセイバーの木嶋さんに助けられどうにかなった(その後ライフセイバーの木嶋さんは禁止区域侵入により捕縛され然るべき措置をされたと言う)

今は温厚な性格だが、西鎮守府に来た頃は喧嘩夜露死苦状態だったが妙高に負けて改心した

彼女がよく使うパンパカパーンと言う言葉は他の愛宕が言ってるのを見て真似ているだけで本人も意味はよく分かっていない

【阿武隈】

イムヤの次に野良艦娘期間が長かった艦娘である

彼女もイムヤ同様生きようと必死だった為に阿武隈によく見られる前髪を気にする素振りは全くない

寧ろ前髪を邪魔だと思って切ろうとしたところを他の娘に止められ渋々そのままにしている

本人は坊主でも良いと思っている

出会いは阿武隈から西鎮守府にやって来たのだ

しかし、全てを諦めきった目に痩せ細って今にも倒れそうだった彼女は明らかに生きる気力をなくしていた

生きる事に疲れてしまい自ら解体を望んだが西提督はそれを拒否

温かい食事と住居を提供して段々と元気になった

そしていつの間にか解体される為に来たのを忘れて西提督の恩返しの為に西鎮守府へ着任した

今ではみんなに振り回されて苦労していたりするがその目は昔と違い輝いていた

此処に来る前に何があったのかは不明

【朝潮】

遠征中にいきなり襲って来たのを捕まえて西鎮守府へと連れて帰った

かなり人を恨んでおり説得するも聞く耳を持たず

このままにしておく事は出来ず苦渋の決断により解体する事になった

しかし、荒潮がそれを拒否して助け出そうとする

妙高と西提督に涙を流しながら一人でかかって行く荒潮の姿

そして途中で西提督も加わりの妙高へかかって行く姿に

もう一度だけ信じてみようと決めた

尚かかって行った二人は数秒で無力化された

今では人に対して寛容にはなってるが悪い噂などのある人には厳しい態度をとってしまう

最初の提督への裏切り者の息子の一件による自分のしていた態度を気にして金髪に対して普通に接っする事に少し抵抗がある

【荒潮】

ドロップ艦だったが相手の提督が荒潮の受け入れを拒否その場での処分を言い渡したが

相手の提督がクソ野郎な為に艤装の燃料が切れるまで追いかけ回すように命令して荒潮は逃げ回るがやがて艤装の燃料が切れてしまい溺れてしまう

しかし、周りの艦娘達はそれをただただ見ていただけだった

荒潮の海への恐怖心は此処から来ている

その後偶然通りかかった妙高率いる第1艦隊にギリギリ救助され、命令とは言えこんな事をした相手の艦娘達に妙高の怒りの説教により全員精神的大破

後日その鎮守府には西提督が遊びに行ったらしい

相手の提督は・・・・

最初は艤装を付けていても海へ出る事が出来なかったが妙高の優しくもない訓練により出れるようになったが妙高に少し苦手意識が出来てしまった

でも、感謝はしている

【祥鳳】

西鎮守府に艦載機が引っかかり回収

その後日たくさんの艦載機が強襲

皆の力もあり全てを撃ち落とすと真っ白に燃え尽きた祥鳳を発見

どうやら一機なくなっていた艦載機が西鎮守府にあると知り取り返そうとしていたらしく

その後艦載機を返すと涙を流して喜び西鎮守府に住み着いてしまいなんやかんやで西鎮守府所属になった

艦載機に対してかなりの愛着があり一機落ちると数時間の黙祷をしてしまうので実戦には向かない

でも、西提督船を誰よりも上手く操縦出来るので必要な人材ではある

【雷】

暁、響、雷、電の四人で協力しながらどうにか野良艦娘として海で生きていたが深海棲艦に襲われみんなと別れてしまう

その後単身別の深海棲艦に襲われた所を西鎮守府の艦隊に助けられた

最初こそ警戒していたが姉妹探しに協力してくれるという事で正式には西鎮守府所属ではないが西鎮守府で力を貸しながら姉妹を探している

電はおんぼろ鎮守府に居て本人も残るとの事なのでそのままにしている

最終的には姉妹を連れて再び海へを目指していたが

段々と変わってきている

最近初めての事が多くて戸惑っている

【西提督】

筋肉であり筋肉なのだ

[chapter: おんぼろ鎮守府所属の面々と予定]

【人】

提督(夕立、時雨)、憲兵

【艦娘】

如月、電、不知火、間宮、まるゆ、鳳翔、大井、曙、羽黒

【元艦娘】

明石、夕張

【???】

北上、吹雪

[chapter: 自分を信じて ]

研修4日目の提督が眠りについて少しして

誤報だという事が分かり残った眠っていない艦娘達は防衛の為に準備していた物などの片付けをしていた

起きている者は数にして半分以下で中には震えて動けない娘やボコボコにされてピクピクしてる娘もいた

誤報だったとしても確かに相手はいた

そして相手に執務室まで侵入を許してしまった

相手が敵でなかったから良かったがもし敵なら大変な事だった

元艦娘だとしても人間と変わらない

彼女達はそれを理解してるだからこそ

その人間に此処までやられてしまった

愛宕防衛ラインは愛宕を除いて全員がボコボコにされていた

幸いな事に傷は一つもなかった

でも、それは相手に手加減をする余裕があったからとも言える

彼女達は悔しさを噛み締めながら中には泣きながら片付けをしてる娘もいた

鎮守府内は完全にお通夜雰囲気だった

そう、悔しさで・・・

と言うのは嘘である

本当はこんな紙にも等しい防衛戦により最低の結果を出した事により

彼女達は怯えていた

我らが秘書艦妙高の怒りを完全に買ってしまった事に

説教は数時間に及ぶだろう

特別メニューの訓練は数週間に及ぶだろう

これは確実だ

そう思うと彼女達は自分も撃たれて眠ってしまえば良かったと何故もっと前に出なかったんだと後悔する者と怖くて仕方なく泣いてしまう娘が出来てしまった

普段は優しいが戦いの事になると鬼になる

でも、その鬼も余程の事がないと起きない

でも今回はその鬼に彼女達は踏みつけながら唾を吐きつけて起こしたのも同然

いつお呼びがかかってもおかしくない状態だ

恐怖のあまり過呼吸になる娘が続出した

これがなかったら彼女達は鼻歌まじりに今日の夕飯何かな?と考えながら片付けをしていただろう

だって相手は敵ではなかったし誰も犠牲者は出ていない大怪我をした者もいない

どんまいと言う事なのだから

でも、現実はそう甘くないこの事態を妙高が見逃す筈がない

そう言うわけで彼女達はビクビクしながら片付けをしていたのだった

その中を一人の少女が慌しく走っていた

その少女は執務室へ向かっていた

その慌ただしさから大変な事が起こったかもしれないと周りの娘達は思うだろうが今の彼女達はその足音にすらびびっている状態だった

少女は研修生の一人で黒髪だった

黒髪は迷わず執務室へ向かー

黒髪「あ、こっちじゃなかった!」

少し迷って執務室へと向かった

ドアの前に貼ってある入室禁止の札を無視してドアを開けた

〜ちょっと前〜

ー西鎮守府執務室ー

西提督「その・・すまん嫌だったよな」

妙高「い、いえ、嫌ではなかったです。寧ろ嬉しかったです」

西提督「え?今なんて」

妙高「なんでもありません!これも秘書艦として当たり前の事ですから」

西提督「そ、そうか」

妙高「そうです!」

西提督「・・・・・・」

妙高「・・・・・・」

西提督「提督がくれたチャンスなんだ・・男を見せろ俺」ボソッ

西提督「妙高!好きだ!」

妙高「へ?すき焼き?」

西提督「違う!好きなんだ!俺は妙高の事が異性として好きなんだ!」

妙高「っ!」耳ふさぎ

西提督「お、おい!」

妙高「今のは聞かなかった事にします・・だから」

西提督「そうか・・すまない。そうだよなこんな男・・気持ち悪いよな、ははは」

妙高「っ!違います!そう言う意味では!」

西提督「無理に言わなくて良い・・気持ちを言えただけでもスッキリ出来たからな・・悔いはない・・」

妙高「違うんです!そ、その」

西提督「少し外を走ってくる」ダッ

妙高「もう!待ってください!」ガシッ

西提督「っ!・・離してくれ少し一人にしてくれないか・・・少しで良いから」

妙高「聞いてください!私も好きです!西提督が好きなんです!」

西提督「すき焼き?・・好き?・・妙高が俺を?俺に言ったのか!」

妙高「貴方以外に此処には誰もー」

ダンボール「」がさがさ

ダンボールオープン

イムヤ「あぁ・・うぅ・・はぁ・」プルプル

妙高「・・・・・・・」ダンボールをそっと閉じる

妙高「貴方以外に誰もいません!」

西提督「お、おう、なら何故」

妙高「人と艦娘の恋愛はよく思われませんし確実にこれから茨の道を進む事になります」

妙高「私は良いんです・・西提督と一緒に居られるなら・・でも!貴方が苦しむ姿は耐えられません」

西提督「俺はお前が居てくれるならどんな辛い事も苦とは思わん」

妙高「みんなから軽蔑の目で見られるのですよ」

西提督「睨み返してやる」

妙高「上層部から嫌がらせもあるでしょう」

西提督「妙高や仲間に手を出すなら容赦しない」

妙高「だから不安なんです!私の所為でみんなを敵に回すなんて馬鹿げています!」

西提督「馬鹿だろうが!アホだろうが!俺はそう決めた!」

妙高「っ!嫌いです!西提督なんて嫌いです!」

西提督「俺は好きだ!妙高が好きだ!」

妙高「も、もう!知りません!勝手に・・」

ギュッ

妙高「っ!」

西提督「離さないからな、もう俺は決めた。お前を守る!何があっても離さない!」

西提督「俺が死ぬまで側に居てくれ」

妙高「・・・・・・」

妙高「嫌です・・・」

西提督「そうか・・・」

妙高「死ぬ時は一緒です・・」

西提督「っ!妙高」

妙高「西提督」

二人の顔が近づく

そうそれはもう言うまでもなくあれだ

お互いの愛のしるしをー

その瞬間

ガチャ

黒髪「西提督さん!先輩が!提督さん・・・が・・っ!」

西提督、妙高「「あ・・・」」

黒髪「こ、これは」

目の前でまさに西提督さんと妙高さんがキスをしようとした瞬間に入って来てしまったようだ

お互い同意の上でなら好きにすればいいと思うけど

黒髪「・・・・」チラッ

ダンボールオープン

イムヤ「あぅ・・・・ああ〜」ピクピク

二股はどうかと思う

あのイムヤさんの顔は女の顔だ

つまりそう言う事なのだろう

ダンボールをそっと閉じた

妙高「あわわ!」

西提督「そ、その聞いて欲しいこれはだな」

黒髪「・・・・・・・」

でも、そんな事は後回し今は

黒髪「西提督さん提督さんが大変なんです!すぐに来てください!」

西提督「っ!何があった!」

黒髪「とにかく来てください!」ダッ

西提督「分かった!」ダッ

妙高「私も行きます!」ダッ

バカップルを連れて先輩の所に急ぐ

イムヤさんは悪いけどお留守番

走りながら事を説明しようとしたけどすれ違う艦娘達が此方を見る度に悲鳴をあげているので声が聞こえない

妙高さんが一喝すると大人しくなるけど泡を吹いて倒れる娘もいた

私も少し・・いえ、かなりびびった

妙高「もう大丈夫よ」

黒髪「あ、ありがとうございます」

黒髪「部屋に戻って来て疲れて寝てしまった所までは良かったんですが、段々顔色が悪くなってきて・・それで・・先輩に何があったんですか!あの傷はなんなんですか!」

西提督「くっ!提督!」ダッ

妙高「急ぎましょう!」ダッ

黒髪「あ、待ってください!」ダッ

西提督「むっ!」

朝潮「西提督さん!」サッ

朝潮「私は今回・・戦場で寝てしまうなどと海軍人としてあるまじき行動を取りました!それだけではなく勝手に脱水症で死にかけるなんて・・どうか罰を!」

西提督「どけ!」

朝潮「嫌です!罰をくれるまでは!せめてその軍刀で私をー」

ガシッ

朝潮「・・・・・」

西提督「面倒だ!このまま行くぞ!」ダッ

朝潮さんを片手に抱えて走る

阿武隈「西提督さん!今回あたしはー」

ガシッ

阿武隈「あれぇ?」

阿武隈さんももう片方の手で抱えて走る

西提督「どいつこいつも罰罰と煩い!くそっ!さっきまでの自分を見てるようだ・・提督・・すまん」

阿武隈「どこ行くのかな?」

朝潮「きっと解体されるんですよ」

阿武隈「そうなのかな・・・」

朝潮「そうです・・」

朝潮「必要な時に寝てしまい勝手に自滅するような奴が必要だと思いますか?」

阿武隈「うぅ・・・確かに・・解体か痛いのかな・・」

朝潮「さぁ、分かりません・・ですが悔いはありません。元々はとっくにされている身ですから」

阿武隈「それもそうだね」

黒髪「解体・・・・・」

小脇に抱えられた二人が物騒な話しをしている

そして私達三人とプラス二人は部屋へと着いた

ー研修生部屋ー

ガチャ

西提督「提督!」

金髪「西提督さん!」

メガネ「・・・・・・」

黒髪「さっきより顔色が悪くなってる・・早くどうにかしないと」

西提督「おい!しっかりしろ!提督!妙高!医者は来れそうか!」

朝潮「?」

阿武隈「?」

妙高「今日は専門の方は遠くへ行ってるという事で来れても明日になると」

西提督「此方で明日まで保たせるしかないか妙高頼めるか?確か医師免許を持っていたな」

妙高「歯科医のですが・・やってみます!」

布団を半分までめくり手際よく先輩を診る

私にも医療の技術があれば・・何も出来ない自分が嫌いになりそうだった

黒髪「・・・・・」

何か出来る事は・・でも、私には・・

出来るのかな?何か役に立てるのかな?

無理かも・・・・

黒髪「あ、あのー」

阿武隈「何が起こってるか分からないけど提督さんが危ないってのは分かる」

朝潮「妙高さん私に出来る事は何かないですか!」

阿武隈「あたしも!」

黒髪「私にー」

妙高「二人は他の娘達に部屋へ待機するように言って来てください!後この事は秘密にしてください混乱状態や部屋に来られても困りますから」

朝潮、阿武隈「「はい!」」ダッ

黒髪「っ・・・」

西提督「で、どうだ?分かったか?」

妙高「呼吸が早くて脈拍は弱いけど速い汗も酷いです・・唇は紫色をしてますし体温がかなり低い・・意識も昏睡状態にあります」

妙高「この感じは多分ですけど・・出血性ショックの可能性が高いです」

西提督「随分具体的だな」

妙高「戦場でもこのような症状をたくさん見て来ましたから大抵は出血によるショック症状でした」

西提督「成る程・・ならやはり背中の傷が原因か・・くそっ!」

妙高「ですが言っておいてなんですが止血はした筈です・・出血量はそんなにはなかった筈です!」

西提督「だが、現に今昏睡状態なんだ。可能性ならそれが一番近いだろ。血が足りてないんだ・・」

金髪「血が足りてないって・・襲撃はなかったんだろ!なのに・・この背中の傷も何があったんですか!まさか、あの時襲って来た女か!」

西提督「女?」

メガネ「・・・・・少女」

西提督「そいつは客人だ勘違いをしていただけだ。彼女はなにもしてない。したのは・・俺だ」

金髪「それはどういう意味だ!」

西提督「・・・・すまん」

金髪「大将に何をした!」

黒髪「ど、どうしよう」オロオロ

金髪「答えろ!!」シュッ

ドゴッ

金髪「ぐぁ!!」

メガネ「・・・・・・」

西提督「お前・・・・・」

黒髪「メガネ・・・・」

メガネ「・・・・今は争ってる暇はない」

金髪「・・・・そうだな。西提督さん後で必ず話しを聞かせてください」

西提督「あぁ、後で必ず」

金髪「メガネありがとなお陰で頭が冷えた」

メガネ「・・・・・・・」

黒髪「よ、良かったです・・」

妙高「・・・・・・」

妙高「まず原因を探らないと口からは吐血の後はありませんし・・背中の傷も包帯に血は滲んでいますが多量に出血のあとはないです。考えられるのはそれ以外にも傷がありそこから出ているとしか」

西提督「全身を隅々まで調べるぞ!」

金髪「大将には悪いが全裸になってもらおう」

黒髪「全裸にまでしなくても・・」

メガネ「・・・・・」布団めくり

妙高「っ!」

金髪「その必要はなさそうだ」

布団で分からなかったが足元が血だらけになっていた

西提督「酷い・・かなりの出血量だ」

妙高「どうして足から・・捕まえた時には足から出血なんてしてなかった筈です」

西提督「とにかく傷の確認と止血だ!」

妙高「はい!」

金髪「何か出来る事は?」

メガネ「・・・・・」コクリ

妙高「綺麗な布を持ってきて傷口の血を圧迫して止めます」

黒髪「あ、ハンカチがあるけど使ってるし・・えっと他には」

金髪「ハンカチがある!使ってないから綺麗な筈だ」

妙高「ありがとう」

メガネ「・・・・触るといけない」ビニール袋

妙高「助かります」傷口押さえ

妙高「これで止まればいいけど・・元々こんなに出血するような傷じゃない」

金髪「他にはなにかないか?」

メガネ「・・・・・」コクリ

妙高「こっちは私に任せて」

西提督「よし、それなら二人は阿武隈と朝潮を手伝って他の娘達を自室へ誘導してくれ。それが終わったら二人を連れて医務室で輸血の準備をしてくれ止血が終わったらそちらに運ぶ」

金髪「分かった。行くぞメガネ」ダッ

メガネ「・・・・・」ダッ

黒髪「っ!」

私も何かしないと

私だけ何も出来てない

でも、何をすれば・・どうしよう

どうすれば!

黒髪「あ、あの・・」

妙高「おかしい!ちょっとした切り傷なのに・・こんなのほって置けばすぐに血なんて止まるのに全然ダメです!押さえてる方が血がたくさん出てる!」

西提督「もっと強く押さえれば俺に代われ」

妙高「お願いします」

西提督「提督!今助けてやるから頑張れよ!」傷口押さえ

黒髪「わ、私はどうすれば」オロオロ

妙高「黒髪」

黒髪「は、はい!」

妙高「貴女が何かをしてくれようとしてるのは分かりますが今の貴女には何も任せられません」

黒髪「っ・・それは私が無能だからですか・・でも!」

妙高「そうじゃありません!それは貴女が自分で思っている事ではないですか?」

黒髪「そ、そんな事・・・」

黒髪「そうですよ・・私は金髪みたいに積極的に動けませんしメガネのように冷静に周りを見る事も出来ませんし・・・先輩のように・・」

何事にも全力で当たっていく勇気もありません

なら、私は何があるか・・・

何もない・・・今まで人に無関心で周りが何をしようが気にしなかった

だって気にしても意味がないから

どうせ周りも私に無関心

でも、西鎮守府の研修での仲間達は違った・・最初こそ興味はなかったけど

一緒に研修生活を続けていくうちに

気になって・・気づいたら

大切な仲間になっていた

金髪もメガネも先輩も

私にとって初めて出来た仲間

だからこそ助けたい!力になりたい!

でも、方法が分からない・・いえ、分からないんじゃない

出来ないんだ

出来る力が知識が私にはなかった

黒髪「私・・邪魔ですね・・・部屋を出ていますね」

妙高「そうですね。邪魔です出て行ってください」

黒髪「はい・・・グスッ・・」

部屋を出て私はドアの横に座り込んだ

ただ、先輩の無事を祈った

これで良かったんだ

私が居たら逆に邪魔になるし

先輩の為に出来る事を出来たんだ

なのに・・・なんで

黒髪「涙が止まらないよ」ポロポロ

なんで・・なんで止まらないの・・私病気になったのかな?

その時ドアが開き誰かが出てくる

西提督「悔しいか?」

西提督さんだった

黒髪「悔しくなんかないです」

西提督「なら、その涙はなんだ?」

黒髪「嬉し涙です!それより先輩はもう大丈夫なんですか!」

西提督「いや、まだ血も止まらない・・幸いのが傷口が小さいから血の出る量は少しずつだがそれでも危険な事には変わらない。輸血をしながらどうにかするしかないから今から医務室へ運ぶ」

西提督「今のこの時代血液はどれも不足している。鎮守府に置いてる分でも金にしたらかなりの額になるがあいつの為なら全てを使っても良い明日まで保たせて病院へ連れて行く」

黒髪「なら、早く連れて行ってください・・私に構ってる時間なんてないですよ・・」

西提督「妙高はな別にお前が無力だから出て行けと言ったんじゃない。それに俺も妙高もお前が無力だとは思わない」

黒髪「慰めなら要りませんから・・」

西提督「まぁ聞け黒髪」

西提督「お前は何故海軍に入ろうと思う」

黒髪「・・・・・守りたいからです。この海を母がそうしていたように私も出来る事をしたかった」

西提督「海軍と言っても色々と役割はある後方支援やクソみたいな雑用をやらされる所もあるし偉そうに毎回意味のない会議を開いては無駄に過ごしている奴等もいる」

西提督「そういう奴らは海なんて中々見ない。俺のように鎮守府を任されている者からすれば海を見ることなんて親の顔よりあるかもしれない」

黒髪「何が言いたいんですか」

西提督「お前は何処を目指す」

黒髪「私も自分の鎮守府を持って戦いたい!でも・・それは無理だって此処に来て嫌と言うほど分かりました」

黒髪「なら、せめて誰かの役に立ちたかった・・それも無理なようですが」

自虐的に笑う

今の私は見れたものではない

先輩が見たらきっとモンエナを大量に持ってくるかもしれない

そしていつの間にか笑っているんだろう

先輩・・・

西提督「ふっ、若いな」

黒髪「え?」

西提督「妙高が出て行けと言った理由はなお前が余りに自分を信じてやれなかったからだ」

西提督「自分を信じてもいない奴には誰も着いて来ない。それは鎮守府で司令官をやって行く上では必ず壁になる」

西提督「無理矢理従わせる事もあるがそう言う奴にはなって欲しくない」

黒髪「それは・・私も嫌です」

西提督「良いか?どんなに困難で泣きたくなっても泣いてはいけない。それはお前の背中を信じて着いて来てる仲間達も不安にさせてしまうからだ」

黒髪「・・・・・でも、私には」

西提督「黒髪、出来ない事を嘆くのは海軍人じゃない。出来なくても顔に出すな。自分を信じてやってみろ」

西提督「仲間達が泣いている中で一人笑っているくらいでいろ・・司令官が泣いて良いのは・・全てをやりきって結果が出た時だけだ」

西提督「いや、本当の嬉し泣きの時にみんなで泣け」

黒髪「私に出来るかな・・なんの取り柄もない私に」

西提督「それはお前次第だ。でも幸運な事に良い手本がいるだろ?まだ研修は終わってない終わらせない!そうだろ?」

黒髪「っ!」

西提督「もう泣くのはお終いだ!涙を拭け!立ち上がれ!お前は海軍人だろ!」

黒髪「っ!」

黒髪はさっき提督からもらったモンエナを取り出し腰に手を当てて一気に飲んだ

ちょっとぬるいけど仕方がない初めて飲む物には結構飲むまでに時間がかかる

不味かったらどうするとか考えちゃうし

モンエナの独特の甘みと強い炭酸それになんか色んな成分により黒髪の沈んだ気持ちを一気に回復させた

黒髪「ぷはぁ!げふ・・中々美味しいです」

これは好みの味です癖になりそうです

西提督「一気に飲むとは・・やるな!」

黒髪「私はもう泣きません!逃げません!西提督さん私に何かさせてください!仲間を助けたいんです!」

西提督「その言葉が聞きたかった!」

妙高「西提督、提督さんを運び出す準備が出来ました」

西提督「よし、行くか!」

黒髪「西提督さん、私も!」

妙高「・・・・・」ジーーー

妙高「うん、マシになりましたね。黒髪」

黒髪「はい!」

妙高「提督さんを今から西提督と医務室へ運びます。向こうも準備をしていてくれていると思いますが時間が時間なのでまだかもしれません。だから、私達は提督さんから離れられません」

妙高「ですが、問題があります。それは提督の血液型はプロフィールにも書いておらず誰も知りません」

黒髪「それは!」

確率はA、B、O、ABの4通りでかけると言う事なのかな?

いや、でも血液型を調べる機会があれば

妙高「生憎血液型を調べる機械はありませんし今から病院へ行って調べていては多分手遅れになります」

黒髪「じゃあ、どうすれば・・まさか!」

黒髪「4分の1で・・」

妙高「そんな事はしません!」

妙高「幸いな事に今一人この鎮守府の何処かに彼の事をよく知ってる方がいます。彼女なら分かるかもしれません」

此処まで言われれば分かる私のするべき事が

黒髪「その人を連れて来れば良いんですね」

妙高「はい、彼女の名前はきさー」

黒髪「よーし!ファイトォオオ!」ダッ

妙高「あ、ちょっと!名前をまだ!」

西提督「ふっ、誰かにそっくりだな」

妙高「本当に・・何とかしてくれるって勘違いしそうになります」

西提督「いや、今の彼女ならなんとかするだろう」

妙高「そうですね。信じましょう彼女を」

西提督「提督・・部下達を残して死んだら許さねえぞ」

西提督「お前のくれたこの命お前なしでは意味がない・・絶対に死なせない!行くぞ妙高!」

妙高「はい!」

黒髪は見つける事が出来るのか!

[chapter: 走れ黒髪]

走る黒髪

妙高さんに言われた先輩をよく知る人物を探す為に

しかし、途中で気付いてしまう

名前も姿も知らないと

黒髪「ど、どうしよう!」

聞きに戻る?でも、名前を言ってなかったし妙高さん達も知らないとか?

だとしたら時間の無駄になるし西提督さんが言っていた事を思い出せ

西提督『自分を信じてやってみろ』

黒髪「自分を信じて・・・うん!」

きっと西提督さんは私を信じて頼んだんだ

なら、なんとしてもやり遂げないと!

黒髪「まずはどうしよう・・う〜ん」

とりあえず近くのゴミ箱にモンエナの缶を捨てた

また機会があったら先輩に頼んで貰おう

金髪「黒髪」

黒髪「あ、金髪・・って何してるの?」

金髪「ん?眠ってしまってる艦娘達の回収だ」

愛宕「ふにゅ〜上等だ〜こら〜」睡眠中

金髪「眠ってる奴が多くてな部屋に運んでる途中だ」愛宕背負い

愛宕「こんにゃろ〜〜」ギュッ

ムニュ

金髪「っ!」ちょっと鼻血

黒髪「金髪・・」ジトーー

金髪「い、急がないとな!じゃあな!黒髪も頑張ってくれ!」ダッ

黒髪「言われなくてもやってやります」

メガネ「・・・・・」テクテク

黒髪「あ、メガネ」

メガネ「・・・・・駆逐艦達は任せろ」文月背負い

文月「むにゅ〜〜」ギュッ

メガネ「ふっ・・」鼻血

駆逐艦達「「「・・・・」」」ぞろぞろ

黒髪「うわぁ〜」

メガネって子供に好かれるんだ意外だけどなんとなく納得出来る

でも、見た目が危ない人

本人はそう言うつもりはないんだろうけど

黒髪「たくっ!男達はたくましすぎるっての!」

こんな男達ばかりなら私も・・・

ううん、そんな事なら出会えなかった

今に感謝して

黒髪「ありがとう・・よし!」

二人は頑張って出来る事をしてんだから

他でもない仲間が頑張ってんだから負けられない!

黒髪「私も頑張らないと!」ダッ

しらみ潰しに探す時間はない

考えて!

妙高さんが言っている感じでは西鎮守府の人ではない

つまりお客さんという事で今までで私が見た事ない娘を探せばいい

自慢じゃないけど記憶力には自信があるから一度会ってれば多分だけど分かる西鎮守府の娘は把握してる

多分

さっきの駆逐艦達はみんな見た事があるから西鎮守府の所属

お客さんではない

黒髪「お客さん・・お客さん・・あ!」

まさか、あの襲って来た人かも!

西提督さんは客人だと言っていたしそれに私が先輩の後輩だと分かった時のあの反応

彼女は先輩を知ってる

そして彼女こそが先輩をよく知ってる人なんだ

えっと、私と同じ黒い髪に顔は・・何かを塗っていたと思う

特殊メイク?かな?結構怖かった

あのまま出歩いたら他の娘も怖がると思うし

それに

黒髪「あの時掴まれた時少し汗臭かったし・・」

かなり動いて汗びっしょりになってる筈

女の子ならそんなのは長く耐えられない

彼女はきっとお風呂にいる!お風呂であの変なメイクも汗も落としている筈!

黒髪「急げ!」ダッ

ー風呂ー

黒髪「う〜ん・・いない・・」

お風呂にはお湯すら入っていないし今日使った形跡もない

黒髪「もう!お風呂くらい入りなさいよ!」

此処じゃないとすると一体何処にいると言うのか

黒髪「お腹減ったから食堂?それとも何かの修理とかで工廠?それともトイレ?はたまた買い物とか?」

全てを回ってたら先輩が死んじゃう

ミイラになっちゃう!そうなったらモンエナあげても手遅れ

黒髪「そんなのは嫌だ!」

朝潮「誰か居るんですか?部屋への待機命令が出ている筈ですよ!」

黒髪「あ、朝潮さん」

朝潮「あ、黒髪ですか。こんな所で何をしてるんですか?」

黒髪「人探しをしてまして」

朝潮「人探しですか?誰ですか?」

黒髪「それが名前が分からないんです。提督さんをよく知ってる人物だとしか」

朝潮「どの程度知ってる人なんですか?此処のみんなは提督さんの事は知ってますよ」

先輩って結構艦娘達に人気だったり?

黒髪「その、血液型が分かる人なんですけど」

朝潮「血液型ですか・・という事は皆さん知らないんですね?」

黒髪「はい、その人なら知ってるかもという事で探してるんですが」

血液型を書き忘れたのかどうか分かりませんが先輩には後で文句を言わないと

朝潮「困りましたね。実は私も血液型を聞きにそちらへ向かう途中だったんです。医務室で準備するにも血液型が分からないと準備のしようがありませんから」

黒髪「早く探さないと!朝潮さん場所に心当たりはありませんか?お客さんを此処へ通したとかって言うのは聞いてたりは」

朝潮「聞いてませんしお客さんが来たというのも先程知ったばかりです」

黒髪「そうですか・・・」

朝潮「ですが、よく知る人ですか・・おんぼろ鎮守府の人達なら分かりますがそれ以外にいるのでしょうか?身内であろうと関係ない人は鎮守府へは通せませんし」

朝潮「それに提督さんの身内の方が西鎮守府に来る理由もありませんし、やはりあり得るならおんぼろ鎮守府の人達でしょうか」

黒髪「おんぼろ鎮守府?なんで先輩と鎮守府が関係を?先輩はまだ養成学校の四年生では?」

朝潮「あ、すみません・・・忘れてください」

黒髪「なんなんですか!教えください!手かがりになる事は何でも教えください!時間がないんです!お願いします朝潮さん!」

黒髪「話せない事だとしてもお願いします!絶対に誰にも言いませんから!なんなら!この命をかけますから!」

朝潮「黒髪・・そこまで・・」

朝潮「おんぼろ鎮守府・・提督さんの事をよく知ってるなら彼女達以外には私は知りません」

朝潮「おんぼろ鎮守府と彼は深く関係があります。だから知ってる可能性はあります。勿論彼女達が来てるとは聞いてませんが」

黒髪「彼女達?もしかして艦娘なんですか?」

朝潮「はい、そうです」

普通に研修生であればまず艦娘との縁なんてない

だから、私はよく知る人物を人間だと思っていた

でも、違った

先輩は何時も予想の遥か先を行く

本当に何者なんだろう

でも、これで分かった

黒髪「入渠ドッグです!」ダッ

朝潮「え?」

もし、その彼女が艦娘ならお風呂じゃなく入渠ドッグに行ってもおかしくない!

ー入渠ドッグー

電「絶対に許さないのです!」

如月「まぁまぁ、騙した私達も悪かったんだしね?」

電「如月もなのです!置いて行くなんて酷いのです!」

如月「気がつかなかったのごめんね?」

電「本当なのです?」

如月「本当よ・・」

電「なら仕方ないのです。三日月は許さないのです!」

三日月「私が一番の被害者なのに・・」

如月「ふふふ・・・」

電「如月・・・」

三日月「何か無理してない?」

如月「え?なんで?そんな事は」

電「あるのです。何かあったの?」

三日月「入渠ドッグに入る為に起こしてしまったから変に疲れてしまったんでしょう。入渠ドッグから出たら今度こそゆっくり休んでください」

電「いきなり首をグキッってされて起こされるのは初めての体験だったのです。それで如月もダメージを受けたのです!電は痛かったのです!」チラッ

三日月「うぅ・・ごめんねこう言う起こし方しか知らなくて・・」

如月「・・・そうじゃないの確かに疲れているのだけど・・何か」

三日月「何か?」

如月「胸騒ぎがするのよ」

如月「ただの気の所為だとはー」

ガチャ

黒髪「提督さんが大変なんです!すぐに来てください!!」

如月、電、三日月「「「っ!」」」

如月「気の所為じゃなかったわ!」

黒髪「早く来てください!提督さんを一番よく知っているんですよね!」グイッ

三日月「え?私?ちょっと!待って私はまだそこまでは!お互いゆっくりと!」

電「司令官が!はわわ!急ぐのです!」ツルッ

ゴンッ

電「ぐへっ!」ピクピク

如月「何があったの!」ガシッ

黒髪「今は急を要します!邪魔しないでください!ほら、来てください!」

三日月「で、でも・・ううん!行きます!私が行きます!私が提督さんを一番よく知ってます!」

如月「三日月じゃないでしょ!」ゴスッ

三日月「ふにゃあ!」

黒髪「あ、大丈夫ですか!」

如月「提督は何処?何処なの!答えて!」

黒髪「だから!貴女ではなくてー」

朝潮「如月さん!来ていたんですね。提督さんならそろそろ医務室へ向かっていると思います急いでください!」

如月「医務室ね!行くわよお嬢ちゃん!」首根っこ掴み

黒髪「ひゃぁあああ!せめて!タオルをぉおおお!」

如月「いらないわ!!」ダッ

三日月「・・・お姉ちゃんにぶたれた・・グスッ」

電「」ピクピク

朝潮「私も急がないと!如月さんの着替えもっと」ツルッ

ゴンッ

朝潮「転けましたね・・・痛いです」ガクッ

[chapter: 呪いの傷口 ]

ー西鎮守府医務室ー

如月「提督!」

黒髪「死ぬかと思った・・」

西提督「来たか!って!おい!」

如月「なに?」全裸

黒髪「抵抗したんですが・・無理でした。せめてタオルを」

如月「いらないわ」

黒髪「はぅ・・・・」

西提督「妙高・・頼む」目瞑り

妙高「はい、如月さんそのままでは風邪ひきますよ」

如月「関係ないわ!それより提督よ!」

妙高「駄目です!その様な姿で医務室へは入れられません!着替えは入渠ドッグですね?着替えてから来てください!そのくらいならまだ大丈夫ですから」

如月「でも!」

妙高「文句言わずに従ってください!私は引きませんよ!西提督にそんな姿は見せられません!」

妙高「心変わりしたらどうするのよ」ボソッ

如月「っ!分かったわよ・・・ふふ」

〜数分後〜

如月「これで良い?後、入渠ドッグに居た娘達を連れて来たわ」

朝潮「」くてぇ〜

電「」ピクピク

三日月「お姉ちゃんがぶった・・・」ショボーン

妙高「はい、大丈夫ですが・・なにがあったんですか?」

如月「何もないわ」

妙高「そ、そう」

西提督「もう目を開けられるな」

黒髪「ずっと瞑ってなくても良かったと思うけど・・」

阿武隈「朝潮ちゃんまた寝てる・・疲れているのかな?」

妙高「そっとして置きましょう。空いてるベッドへ」

西提督「電はー」

如月「起こすと煩いだけよ」

妙高「同じくベッドへ」

三日月「お姉ちゃんが・・」ぶつぶつ

妙高「あれは無視で」

西提督「あぁ」

如月「それで提督は何処にいるの?」キョロキョロ

妙高「此方に寝かせています」

如月「っ!」ダッ

提督「」

如月「提督?ねぇ提督返事をして・・ねぇ!提督!」

西提督「落ち着け出ている血の量は少量だ。今すぐどうにかなるって事はない」

如月「一体何があったんですか!さっきまで元気だったじゃない!」

妙高「如月さん提督さんの血液型を教えてください。輸血しないと危険なんです」

如月「血液型・・輸血・・どうしてそんな事に」

西提督「足からの出血が止まらないんだ。だから輸血してどうにか保たせるしかないんだ」

阿武隈「全ての血液型を用意したけど提督さんはどれなの?あたしはAだと思うけどABもあり得るかな?」

如月「・・・・・・ないわ」

阿武隈「え?ないって?」

如月「そこにある血液はどれも提督には合わない絶対に使わないで」

妙高「もしかして提督さんはrh−なんですか?それでしたら少しですがありますから」

如月「違うのよ・・」

妙高「それ以外ですか・・・まさか艦娘と同じとか言うんじゃ」

如月「それも・・違うわ。少なくとも西鎮守府で用意されている中にはないわ」

西提督「では、なんだと言うのだ!このままでは提督が!」

黒髪「あの、落ち着いてください」

西提督「っ!」ギロッ

黒髪「ひっ!」

西提督「す、すまん・・そうだな」

妙高「血液型を書いてなかったのは特殊だから書けなかったという事ですか」

如月「特殊と言うより・・ううん、そうね特殊」

黒髪「どれも合わないって・・おかしいです!だってそれじゃあ提督さんだけ人として仲間外れじゃないですか!こんなの提督さんがあんまりに・・可哀想です!」

如月「そうね・・おかしい・・こんな身体に産まれてしまって・・人として生きさせてあげたかった・・」

如月さんの目からは私でも分かるほど悲しい目をしていた

その目を見た時私の中で諦めるという言葉が出てきた

だって血が足りないのに

その血がなくてしかも血が止まらない

諦めたくない・・諦めたくないけど・・

でも、やがてその目は強い決心を感じさせるほどの強い目へと変わった

如月「でも、どうにか出来るかもしれないわ。ううん、する!」

西提督「なんだ!なんでも言ってくれ!」

妙高「ええ、なんでもしますから」

阿武隈「うん、あたしにも何かさせて」

黒髪「勿論私もです」

如月「みんな・・・」

如月「提督にこんなにたくさん仲間が出来ちゃって・・寂しいけど嬉しい・・良かったね提督」ボソッ

如月「絶対に助けてあげるからね提督」

西提督「それで?どうすれば良い」

如月「まずは前提として血を止めないといけません。提督に合う血は用意出来ますがそれは一度きりです。量としては出血している状態では明日までも保ちません」

如月「ですから止めないと足りなくなります」

妙高「ですが、色々とやってはみたんですが止まらないんです」

阿武隈「こんな症状初めてだよ!もう何が何だか・・」

西提督「傷自体は少し切っただけの傷なんだが」

黒髪「縛って止めるとかは?長い間は駄目だけど少しの間なら」

妙高「もう試しましたが意味ありませんでした」

如月「傷を見せて」

妙高「はい、此処です」

傷は先輩の足首に刃物のような物で少し切れたようになっている

傷は浅いし大きくない

だけど今も血が出ている

如月「・・・・確かにおかしいわね」

西提督「あぁ、本来ならほっておいても治る程度の傷だ」

妙高「ちょっと危険ですが血が固まりやすくなる薬も投与しましたが意味ありませんでした」

如月「・・・・・・そう」

阿武隈「何をしてもまるで回復する兆しが見えない・・あり得ないよ」

黒髪「これじゃあ・・まるで呪いです・・どうする事も出来ない・・」

如月「っ!」

阿武隈「その通りだね・・そうだったらもう駄目だね」

西提督「そんな事!そんな事・・あるわけないと信じたいが・・一番しっくり来てしまう・・」

妙高「もし本当に呪いだとするなら治し方なんてありません・・だって聞いた事もありませんから・・一番厄介ですね」

如月「いいえ、そうでもないわよ?呪いだとするなら一番簡単です」

黒髪「え?そうなの?」

西提督「呪いだとして治し方が分かるのか!」

如月「ええ、呪いをかけた奴を殺せば良いのだから」

西提督「成る程!」

黒髪「そ、そうなのかな?」

物騒だけど・・そうかもしれない

妙高「ですがそれは誰が呪いを付けたか知っていればの話しで、まず呪いかも分かりません」

如月「それを今から確かめます」

妙高「本当に呪いなんて・・」

如月「この足の傷はなんで付いたかは?」

西提督「すまん、分からないんだ」

如月「背中の傷は?」

西提督「それは・・俺だ」

阿武隈「・・・・・そうなんだ」

西提督「すまない・・・」

如月「何を使ったのかを聞いてるの」

西提督「この軍刀だ。本来なら人間は斬れない筈なんだが・・」

如月「提督は斬れるわ。それで軍刀に血は付いた?」

西提督「あぁ、結構付いていたが・・そう言えば付いていた血は誰が拭いてくれたんだ?綺麗になっていたが妙高か?」

妙高「いえ、私は何も自分で拭いたのを忘れたとかでは?」

西提督「いや、あの後から回収する時まで触っていなかった筈だが・・」

如月「ちょっとその軍刀を貸してくれる?」

西提督「あぁ」

西提督さんから軍刀を借りた如月さんは剣を抜いて刃を見る

如月「・・・・・」くんくん

匂いを嗅いで

如月「・・・・・」ペロッ

舐めた

如月「血の味がしない・・だとするならやはり・・」

西提督「お、おい、危ないぞ」

そして

如月「・・・・・」スチャ

自分の腕に刃を押し当て

西提督「なにやってる!」

妙高「それは艦娘に対しては凄く斬れるんです!危険です!」

阿武隈「腕が持ってかれちゃう!」

黒髪「まさか・・諦めて提督さんを追おうと」

如月「そんな事にしないわ。私は絶対に諦めない。私が死んで提督が助かるなら迷わずそうするけどね」

如月「今回は確かめたいだけよ。これで私の予想通りの結果になれば!」

如月は自分の腕を切った

西提督「っ!」

妙高「嘘・・・・・」

阿武隈「あれは西提督さんの軍刀なんだよね?なのに・・」

黒髪「切れてない・・あんなに鋭いの傷一つない」

如月「原因が分かったわ」

如月「巻き込んでしまってごめんね・・」ボソッ

軍刀に向いて一人呟いた

[chapter: 元凶 ]

西提督「なんなんだ原因は」

如月「原因は提督の傷じゃないこれよ」

黒髪「え?」

そう言って西提督さんの軍刀を見る

妙高「軍刀?まさか軍刀の呪いとか言うわけでは?」

如月「正確には違うけど大体そうよ」

西提督「本当なのか・・こいつが・・俺のこの軍刀が提督を・・苦しめているのか?」

如月「うん、間違いないわ」

西提督「すまない説明してくれないか・・今が一分一秒を待ってくれない状況だとは分かってはいるが・・そいつは俺が司令官になる時に貰った大切な軍刀で・・今まで共に歩んで来た相棒なんだ」

如月「・・・・・・・」

如月「提督・・」提督の手を握る

黒髪「・・・・優しい目」

思わず見惚れてしまう程だった

如月「もし、みんなが貴方を嫌っても私だけは味方でいるからね」ボソッ

黒髪「え?」

一番近くに居た私だけが聞こえたと思うけど・・どういう意味なんだろう?

この人は先輩にとってどういう人なのかな?もしかして・・

如月「良いわ。説明するけど提督を助けるのが先よ。だからまずは」

如月「出血の元凶であるその軍刀を折って」

西提督「っ!」

妙高「貴女は!そんなに簡単に言うけどこの軍刀が西提督にとってどれだけー」

如月「黙りなさい!私は西提督に言ってるんです!西提督!提督と軍刀どちらが大事なの!答えなさい!」

如月「返答によっては・・」ギロッ

黒髪「っ・・・」

こ、怖くて動けない・・・さっきまでの優しい目をしていた人と同じだなんて思えない

でも、他の人達はこのくらい平気なのか?

阿武隈「っ!!」プルプル

そうでもないみたいです

如月「元は貴女達が起こした事になんの罰も対価もなしに許されると思ってるの?」

妙高「っ・・それを言われると・・すみません西提督」

西提督「・・・・・・・」

如月「提督は優しい・・だからどんな事があってもきっと許してしまう・・そして一人溜め込んで・・倒れてしまう・・だから私が彼を支えてあげないと彼の足りない部分を補わないといけないの」

如月「提督が許しても私が許しません・・・本当は今からでも暴れてやりたいくらいなのよ?」

如月「でも、それは提督が悲しむからしない・・私が我慢出来るならそうする・・でもね?それは提督が生きていてこその話であって・・」

如月「それを脅かそうとするなら・・誰であろうと・・容赦しません」ギロッ!!

阿武隈、黒髪「「ひゃぁああ!」」ビクッビクッ

妙高「っ・・・・身体が勝手に」後退り

西提督「・・・・・・・」目を瞑り

如月「どうする?相棒と死ぬ?相棒を殺す?どっち?」

西提督「・・・・・・・」

如月「・・・・・・・・」

西提督「すまない!」グワッ!

鞘から刀を抜き妙高へとその刃を向ける

妙高「っ!」

黒髪、阿武隈「「っ・・・」」ガクブルガクブル

西提督「妙高・・お前の力で折ってくれ。艤装展開を許可する!」

妙高「西提督・・・分かりました!」

西提督「行くぞ!」シャキン

妙高「はい!」艤装展開

提督の軍刀「」ピカッピカッ

一緒に持って来ていた提督の軍刀が強く何度も光る

妙高「そうですか・・せめて貴女が」

西提督「すまない!こんな俺は絶対に許すな!良いな!相棒ぉおお!」シュッ

妙高「お願いします・・」提督の軍刀

西提督「っ!」グッ

提督の軍刀を持った妙高を見て構えを変えて全力で斬りかかってきた

この時西提督が持っている軍刀はかなりの重さになっていた。それも常人では持てないほど重く

軍刀が抵抗していたのだ。それが何を意味するのか

西提督「っ!!」

全身の筋肉がフルで動く。いや、とっくに限界を超えている

此処で躊躇う事は彼女を苦しめ友を失う事になる

それだけは駄目だ

それにそんな気持ちで打ち込めば妙高に直撃させてしまう可能性もある

迷いを捨て全身全霊で軍刀を握った

目の前の相手を信じて全力で振る

それだけを考えた

西提督「うぉおおおおお!!」

妙高「っ!」

当たれば妙高でも重症だ。下手をすれば死ぬ

だけど、妙高は西提督を信じている

彼女を苦しませないように一発で決めてくれると

そして今彼女が持っている軍刀もだ

折れてはいるけど私は知っているこの娘の本当の輝きを

だから、怖くない

妙高「・・・・行きます!」シャキン

妙高「はぁああああ!!」

西提督「相棒ぉおおお!!」

ガキンッ!

西提督「ぐっ!」

妙高「くっ!」

お互いの軍刀が大きな音を立てて当たったその衝撃はかなりのものだ

西提督はわざと軍刀に負担の掛かる斬り方をした

逆に妙高は最低限の負担でそれを受け止めた

そして少しして西提督の軍刀は真ん中から砕けちるように折れた

刃から生気が消えるのが分かった

西提督「・・・・・・終わったか」

妙高「・・・・・・はい」

提督の軍刀はヒビ一つなく輝きを失っていなかった

折れた軍刀を慰めるかのように少しの間光り続けた

西提督「・・・・俺はこの日を絶対に忘れない絶対に!」

妙高「はい!私もです」

如月「・・・・・・・・」

阿武隈「・・・・こんな事して意味あったのかな・・こんな・・」

黒髪「分からないです・・でも、なんかよく分からないけど・・辛いです。でも泣きません・・阿武隈さん先輩に何か変化は?」

阿武隈「えっと・・っ!うそ・・血の勢いが弱まってる・・西提督さん!妙高さん!血が弱まってます!」

妙高「え!見せて!本当だ・・少し出ていますが勢いが弱まってる!これなら止血出来ます!」

黒髪「手伝います!」

阿武隈「あたしも!」

妙高「お願い!」

西提督「あぁ・・本当に良かった・・」

西提督「これで良かったんだ・・これで・・」

西提督は折れてしまい柄だけになってしまった軍刀を手にとって言った

西提督「俺はお前の犠牲を無駄にはしない。これから俺は大事な仲間を友をどんな事があっても守る。守り抜いてやる。その為ならどんなに醜くても生きる生き抜いてやる」

西提督「西提督が生涯をかけて此処に誓う」

その軍刀を力強く見つめ強く強く誓ったのだった

刃のない軍刀を鞘に収めた

不思議と鞘から落ちる事はなかった

もう抜く事も手入れをする事も出来ないけど

これからも共に歩もう

そう、心の中で言ったのだった

[chapter: 峠を越えろ ]

妙高「止血終わりました!ですが血が足りません!すぐに輸血を!」

西提督「如月!提督に合う血液は何処にあるんだ!必要なら俺が走ろう!」

如月「必要ないわ此処にあるから」ガシッ

三日月「ぶった・・ぶった・・お姉ちゃんが斜め45°でぶった・・」ぶつぶつ

如月「三日月の血液なら提督に合うわ」

西提督「三日月が?彼女は元艦娘だぞ?いくらなんでも・・いや、疑ってる暇はないな信じよう如月を・・妙高準備を」

黒髪「元艦娘だったんだ・・」

妙高「もうやってます!三日月さんこのベッドに横になってください」

如月「ほら!しっかりしなさい!」グキッ

三日月「ぐぇ・・あれ?此処は?私は誰?・・・あ、三日月でした」

三日月「・・・・・・」チラッ

提督「」

三日月「っ!提督さん・・顔色が・・こ、これは・・」

三日月「・・・・・」キョロキョロ

三日月「・・・・・」くんくん

三日月「ふむ・・・・」

三日月「私は何をすれば良いの!此処に寝れば良いんですね!」ベッドにダイブ

三日月くらいになると場を少し見ただけで大体状況を把握できる

三日月は今提督が大変な事になっていて自分が必要とされている状況だと察した

如月「察しが良くて助かるわ。三日月貴方の血を提督に分けて欲しいの」

三日月「え?血を?いえ、今は理由なんて聞いてる暇はありませんね。ただ一つ私は元艦娘だけど元は艦娘なんです。人と全く同じ血ではないという事だけは理解してますか?」

如月「ええ、大丈夫よ。その事については貴女より理解してるわ。貴女の知らない事もね」

三日月「へぇ・・・・」

三日月(これって結構裏事情な筈なんだけど・・)

如月「時間がないわお願い妙高」

妙高「じゃあ、血を分けてもらいますね」

三日月「大丈夫です自分で出来ますから腕で良いですよね?」ナイフ取り出し

妙高「え?」

三日月「えい」ザクッ

三日月以外「「「っ!」」」

三日月「どうぞ」血プシューー

妙高「自分の腕を刺してなにしてるの!馬鹿なんですか!」

三日月「え?だからいるんですよね?止まらないうちにどうぞ」

如月「はぁ・・三日月貴女ね・・」

阿武隈「なんと言うか・・バカなんだね」

黒髪「はは・・・・・」

西提督「とにかく傷の手当てだ」

妙高「じっとしていてください!」

三日月「え?え?いらないの?」

妙高「正規のやり方と違います!」

三日月「あ、そんなのがあるんですか勉強になります」

妙高「とにかく止血と手当てを」

三日月「あ、自分でできー」

妙高「やりますから!じっとする!」

すぐに傷の手当てが終わり

三日月から血を採取し始める

イムヤとの戦闘に続き先程の腕からの出血により採取できる血の量はあまりない

気分が少しでも悪くなったらその時点で止めないと三日月も危険な状態になる

三日月「すみません・・輸血なんてした事なかったんで注射で取るんですね」

妙高「当たり前です!貴女のようなやり方では使い物になりません。それより気分は悪くないですか?」

三日月「大丈夫です。それよりまだ足りませんよね?どんどん採ってください」

妙高「いえ、そろそろ止めておきましょう。本音を言う気はないようですし」

三日月「まだ大丈夫ですって言ってますが?」

妙高「嘘ですね冷や汗が出ています。これ以上は危険です」

三日月「平気ですから採ってください!」

妙高「やめます!阿武隈すぐにこの血を提督に輸血します準備を」

阿武隈「はい!」

三日月「っ!これじゃあ提督さんが!」

妙高「大丈夫ですこれだけあれば死ぬ事はないです。残りの足りない分は提督さん本人で補ってもらいます。大丈夫です人間はそう簡単に死にませんから、それにこれ以上採ってしまえば貴女が大変な事になります下手をすれば死にます。それを提督さんがどう思うか考えてください」

三日月「・・・・・本当に大丈夫なんですか」

妙高「大丈夫ですから」

三日月「そうですか・・あの」

妙高「後は任せて休んでください」

三日月「すみません・・後はお願いします」

そう言うと三日月は眠ってしまった疲れと貧血で三日月はくたくただった

如月「三日月・・ありがとう」

西提督「提督もうすぐだからな待ってろよ」

妙高「さて、もうひと頑張りです!」

その後金髪達も戻って来て提督への輸血は途中脈拍が乱れて死にかけはしたものの突然脈拍が正常値に戻り汗も引いて呼吸も安定した

そのいきなりの変わり様にみんながびっくりしていたが提督が助かった事に皆喜んだのだった

あれから一時間後

先輩は全てが正常値で顔色も元に戻って今はただ眠っているだけだった

妙高さんが言うには回復力が高いので時期に目覚めるだろうという事だ

提督「すぅーすぅー」

三日月「ふにゅー」抱きつき

電「っ!!」しがみつき

妙高「この二人何時の間に・・まぁ良いか・・疲れた」

朝潮「記憶が混乱しています・・後頭部が痛いです」

阿武隈「提督さんはもう大丈夫だって事が分かれば良いでしょ?」

金髪「大将が死んだら俺は・・本当に良かった〜」

メガネ「・・・・・」コクリ

皆が落ち着いてきて場の雰囲気も明るいものへと変わっていった

でも、まだ此処でその雰囲気に身を投じるわけにはいかない

何故なら

黒髪「・・・・・・」チラッ

如月「・・・・・・」ガチャリ

如月が医務室を出て行こうとした時

西提督「待てよ。まだ話してもらってないだろ?」

そう、まだ肝心な事を聞いてないから

この事態の説明と先輩の事を

それなのに何も言わず逃げようとした様に見えた

西提督さんが怒るのも無理ない

私は少し怒り気味な声で言う西提督さんの隣に立って言った

黒髪「先輩の事聞いてません」

西提督「逃がさねえからな如月」

場の雰囲気がまた冷たく暗いものになった

その場で一人如月さんだけは自虐的に笑い言った

如月「忘れてくれれば良かったのに」

絶対に忘れない。だって此処からが本番だから

[chapter: 三途の川ウォーズ前編 ]

ー???ー

提督『また此処に来たのかよ・・』

今俺のいる場所は天国へ続く途中の場所で一度来た事があった

あの時は夕立と時雨のいきなりの裏切りにより突き落とされて

それから・・・あ、生き返ったんだ

あれ?でも、此処にいるって事は

提督『俺また死んだのか?』

なんで?何があった俺!全くとして身に覚えがない

提督『黒髪に刺された?』

いや、あり得ない!恨まれるような事はしてないし第一にそんな事をするような奴じゃない

やるなら堂々と正面から・・いやいや!ないない

しかし、此処に居るという事は死んだという事になる

でも、前と違う点が二つある

一つ、俺の身体が透けているという事だ

なんか変な感じだ痛みとかは全然ないけど

二つ、前とは風景が違う

前来た時は綺麗に花が辺り一面ずっと続いており空も雲一つない青空だった

今思えばあの時は日差しも強かった筈だけど全然暑くなかったな

まぁ、死後の世界だから気にしても仕方ないだろう

問題は前と違い花は枯れてしまい空は曇り空で暗い

雷なんか鳴ってるし

まさかの地獄への道とか?

提督『うん、帰ろう!舌を抜かれるとか洒落にならないからな!』

夕立『何処に?此処は確かに前来た場所っぽい』

提督『あ、殺人犯』

夕立『いきなり喧嘩売ってるっぽい!やるならやる!かかってくるっぽい!』構え

時雨『まぁまぁ落ち着いてね?提督は記憶がごっちゃになってるだけだよ』

提督『いや、俺は正常だけど?確かにお前らに突き落とされて・・・あ、生き返ったんだな』

提督『時雨は救世主だな。ありがとな背中を押してくれて』

時雨『ふふ、どういたしまして』

夕立『で?夕立には何か言う事は?』イライラ

提督『突き落としやがって血も涙もない女だ!』

夕立『よしっ!もう本気で怒った!その顔面潰して帆の一部にしてやるっぽい!って!止めるな時雨!』

時雨『そんなグロい事はやめようね?提督も悪気があって言ったんじゃないと思うしね?』羽交締め

時雨『ほら提督も謝って』

提督『へっ?すまん』鼻ほじり

夕立『悪気なしで言える言葉じゃないっぽい!それにその態度ムカつく!』

時雨『とにかく今はこの状況をどうにかしないと僕達も死んじゃうよ?』

夕立『それは困るっぽい!提督ささっと此処から出る!』

提督『そうだな夕立をからかうのは此処までだな』

夕立『くぅーー!からかってたのね!』

時雨『夕立が表情豊かになって僕は嬉しいよ。喜怒哀楽の怒しかないけど』

夕立『もう・・・』

時雨『お?これは喜もあるね』

夕立『そこうるさい!』

時雨『ふふ、ごめんね』

提督『それで此処は本当に前来た場所なのか?』

夕立『たくっ・・そう、勘だけど』

時雨『夕立の勘は結構当たるよ。例えるなら宝くじの連番を10枚買って300円が当たるくらいには』

なんか微妙・・・

提督『まぁ、充分だ。俺もそうかと思っていたしな時雨はどう思う?』

時雨『うん、間違えないよ匂いで分かる!例えるなら宝くじのー』

提督『うん、もう良いから』

時雨『そう・・・』シュン

提督『三人が皆そう思うなら此処はそうなんだろう。だとするなら』

母さんがいると思うんだけど

まさか、三途の川を諦めて天国の門へ?いや、六文銭がないと入れない筈だ

母さんは三途の川がない事に怒り六文銭を全力投球してなくしてるから入れない

何処かにいると思うけど

提督『此処ってどのくらい広いんだろう・・』

夕立『東京ドーム何個分くらいとかでは表せない程はあるっぽい』

時雨『そんなの関係なく永遠に道は続いてると思うよ?終わりを感じない』

提督『探すのに何年も掛かるとかは勘弁だぞ?』

とにかく早く戻らないと黒髪達や西提督さんに迷惑をかけてしまう

母さんを探してもう一回あの道を通ろう

黒い手はまた夕立に頑張ってもらおう

提督『あ・・・・』

ふと気付く

あの時と違う点が多過ぎる事に加えて俺の身体が透けている

もしかして手遅れじゃないのか?

もう既に死んでしまったとか?

なら、こんな事をしても意味はない

大人しく天国への門へ行って・・って六文銭ないじゃないか・・

母さんが投げた六文銭を探すか?

絶対無理だろうな・・・

提督『はぁ・・・』座り込む

夕立『どうしたの?早く探すっぽい』

時雨『疲れたなら少し休むかい?』

提督『いや、違うんだ。もう手遅れなのかもしれないって思うとな・・理由は分からないけど死んだんだろ?俺』

本当・・俺ってマンボウもビックリの貧弱ぶりじゃないか・・黒髪ごめんな・・少し寝るって言ったけど来世までだったよ・・

もし願うなら来世で起こしてくれ

モンエナ一つは供えてくれよ

夕立『まだ死んでないっぽい!』

提督『っ・・なんだよ・・ぽいって・・曖昧だな・・夕立は何時も曖昧な言葉しか言わない。もう少し自分の発言に自信を持て』

夕立『これは口癖っぽい!わざわざ言わせるなっぽい!』

提督『うん、知ってる。あんだけぽいぽいぽい言ったら分かるって』

夕立『ムキーー!からかうな!』

提督『最初の一言で死んでないって言われたら安心しちゃってな』

夕立『え、そ、そうなら仕方ないかも・・うん』

時雨『一言で信じるんだね』

提督『こういう時の夕立は嘘はつかないって思えるからな。よくは分からないけど君達二人の事はよく分かるんだ』

なんでだろう二人には素の自分で接する事が出来る

まるで長年の付き合いの親友?いや違うな恋人?いやそれも違う夫婦?どれもしっくり来ない

俺自身みたいな?一部とか?

分からない・・でも一つ言える事は隠し事をしても意味がないように思える

分からないけど不安にもならない

この関係・・悪くない

時雨『ふふ、嬉しいね。少しは意識してきてくれてるのかな?もしかしたらちゃんと認識してくれるのも近いかも』

夕立『ふん!』

提督『でも、聞いて良いか?なんで死んでないって分かるんだ?なんか俺消えそうなくらい薄いけど』

手をかざすと手を通して前が見える

時雨『薄いから良いんだよ。まだこの場所に完全に来ていない』

夕立『まだ提督は生きてるっぽー・・生きてる』

時雨『きっと君を助けようと皆が動いてくれているんだ』

提督『そうなのか・・はは、なんだよビックリさせやがって・・』

薄いのが良いなんて・・なんて皮肉なんだ

でも、それならなんで俺は此処に?

時雨『でも、此処にずっといればきっと君はやがて薄くなくなる』

今の状況を理解していないなら俺は喜んで此処に居続けると言うだろうな

だって薄くなくなるんだぞ?まぁ、俺のは人よりちょっと髪の毛が細いだけだけど

薄いと思う人も居るし!薄いって事にする!してやる!

提督『どうすれば帰れる』

時雨『ごめんそれは分からないんだ本来此処に来るのは死んだ後の筈だから提督が来る事はあり得ないんだ・・多分』

夕立『多分って曖昧っぽい』

時雨『僕も此処に来るのはこれで二回目だからね分からないんだ。長年世界を見続けて来たけどこればかりはね・・』

夕立『うぅ・・それは夕立にも言える・・』

提督『とにかく此処でじっとしていたら本当に死んでしまう可能性があるって事だな。なら、やっぱり母さんを探すしかない』

提督『一度目も母さんのお陰で帰れた』

向こうでは如月が頑張ってくれた

でも、如月は此処にはいない

提督『行こう』

時雨『探すんだね』

提督『あぁ』

夕立『行くっぽい!』

こうして俺達は母を探して三千里の旅に出た
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【第5章】大切な鎮守府と道を照らす提督5

[chapter: 人物紹介 ]

提督「おんぼろ鎮守府のみんなを簡単に紹介しよう(少し未来の設定あり)まずは艦娘から」

【如月】

おんぼろ鎮守府の最初の艦娘だ。

明石さんと遠征中に発見

残念ながら息もなく亡くなっていると思われたが光に包まれ復活

その際艤装が展開され下敷きになり重さに耐え切れず乗って来たゴムボートごと沈没

如月に助けられおんぼろ鎮守府へと案内された

その際如月と同期にウツボもいたが彼は・・・・やめておこう

彼は運が悪かったんだ

本(漫画)の趣味が一緒でよく部屋に読みに行ったりして内容を話したりして盛り上がる

新巻は発売日には既に部屋にあるから凄く助かっている

でも、同じのを二冊ずつ買っているのは何故だろう?しかもそれを隠していたし

俺汚いかな・・・・

字を書くのが苦手だったり時たま暴走する事もある

でも、最近は普通に書けているし落ち着きがあるように思える

西鎮守府の演習の時からだ

それに執務から戦闘までもが飛躍的に上がっている

まるで長い間鎮守府にいたかのように

本当に如月は生まれたばかりなのだろうか

でも、どう変わってしまおうが如月は俺の知ってる大事な存在には変わりない

そう、大事な仲間の一人さ

【電】

孤児院での演説にみんなが否定的な事を言う中で電だけは感動して

俺のストーカーと化した

鎮守府近くで気付き声を掛ける

そして爆発した

入渠ドッグへと着任した

俺の守りたいと言う言葉を信じ自分も守られるのではなく守りたいと言った

その言葉は本気だけど俺も電もまだまだ弱い

だからこれから共に強くなろうと二人で誓った

イタズラが大好きでよくしてくる

相手を殴る事に快感を覚え始めていたりしてどうにかしないといけないと考えているが俺以外に被害がないので微妙な所だ

基本戦闘では主砲は全く当たらないので殴ります

得意技は、なのですインパクト(笑)

口は少し悪いけどなんやかんやで二人でよく馬鹿な事をしたりするが電は文句を言いつつも着いてきてくれるので良い意味での悪友という感じでもある

基本間宮さんの試食会には強制的に連れて行く

そして二人して倒れる

逝く時は一緒だよ・・・

【間宮】

俺より一日早く着任していたが男性が苦手(今はもう平気らしい)だった間宮さんは姿を見せず

でも、料理は作ってくれた(美味しいとは言っていない)

その時にカボチャの姿置きが俺の大好物だと思われてしまい偶に出てくる

明石さんに脅されてやっと姿を現した

そしてその時にはウツボは・・もう・・やめよう

彼は帰る場所を間違えたんだヤカンと海とを・・・

料理の腕は間宮さんというのもあり料理の基本は出来てるのだが・・どうしても個性を出そうとして失敗する

自分のオリジナルにこだわりがあるようで美味しい時と不味い時がある

何かあるのかもしれないけど最近は安定してきている

不味い方へと・・・・

とある人から聞いた間宮さんと言う艦は愛情という力があると知る

大体普通レベルの料理でも凄く美味しく感じるとか

うちの間宮さんは使ってるのかな?

その力のオンオフは出来ないから使ってるとは思うけど

その力を全力で使うオリジナルの間宮アイスを作る事を嫌がっている

その所為でうちの鎮守府の間宮アイスはおんぼろ鎮守府のオリジナルで凄く不味く主に鎮守府内の喧嘩などの抑止力として使われています

因みにこの力の事は間宮さん達以外知ってしまうと大本営の間宮さんに何かしらされるらしい

だから言おう

俺は何も知りません!

【不知火】

元東鎮守府に所属しており、うちには監査の為に来た

最初の印象は目の怖い艦娘だった

その通りで彼女は眼力が凄くて並の相手なら一睨みで硬直させられる程

だけど、少し臆病な所があるので逆に睨まれると自分も動けなくなる

俺が裏切り者の息子だと知っていたが、鎮守府での生活を心配して東鎮守府が運営している提督相談窓口を教えてくれた

これが良くて愚痴から何でも聞いてくれる

今では常連さ

それから不知火は元帥の指示に従って俺の腕を折った

先に言っておくがそうしなければ俺が死んでいた

だから気にはしていない寧ろ嫌な役目を引き受けてくれた不知火には感謝してる

そして元帥に逆らいおんぼろ鎮守府へ異動となった

そしてその時から不知火はもうどんな相手だろうと俺を守ると次は絶対に裏切らないとそう言った

嬉しかったけど守るのは俺の役目だ。艦娘達は海を人々を守って艦娘達は俺が守る

そう心に決めている

それからは色々と世話をやいてくれるようになった

常に近くにいて守ってくれたり必要とあらばトイレにまで出現したりする

ちょっとやり過ぎ感は否めないけど・・

やった事はないけど、多分どんなに遠い場所から不知火を呼んでも来そうな気がする

戦闘面は元は東鎮守府(主に書類関係の仕事をしている)なので如月に比べるとかなり落ちている

だけど、索敵と書類仕事はおんぼろ鎮守府で一番だ

書類仕事が多い時の不知火の格好良さは半端ない!

日にちが明らかに間に合わない程の量の書類が来た時も

提督はそこで見ているだけで良いですと言われた時は惚れかけたくらいだった

勿論不知火だけにやらせるわけにはいかないので俺もやるけど

本当に凄く助かってます

【まるゆ】

退院した後に元帥からプレゼントとと言う名目でうちに来た初の潜水艦だ

気弱そうに見えるけど怒らせると多分一番怖い

元が陸軍の潜水艦だったので知識も陸軍よりだ

その事もあり俺の事は司令官や提督ではなく隊長と呼んでいる

最初こそ何も出来なかったけど

まるゆはすこし覚えるのが遅いだけでちゃんと時間をかければ出来る娘だ

諦めたりもしない根の強い子だ

でも、他の鎮守府でのまるゆ達はすぐに戦闘に出されて轟沈してしまい

うちにいるのが最後のまるゆだ

その所為もあり何か他のまるゆとは違う部分があるらしい

電話番を任せればどんな煩い上層部からの電話もたちまち来なくなる

その代わり電話の替えがたくさんいるようになるけど

大抵投げてしまうから

まるゆは海より地上での戦闘が得意で駆逐漢では弾込め砲撃などをしてくれて凄く役に立っているし潜水も少しなら出来るので救助には適している

甘い物が大好きで特にプリンが大好物で基本駆逐漢の冷蔵庫にはプリンが常にあったりする

潜水艦達は甘い物が大好きで

竿さえ用意すれば何時でも潜水艦を釣ることが出来る

そう、プリンで潜水艦が釣れるのだ

多分オリョール海域に行けば入れ食い状態なんだろうけど・・襲われるだろうな・・

【鳳翔】

如月、電、不知火によるリンチで沈んだ敵からドロップで出てきた初軽空母の鳳翔さん

だけど、艦載機は飛ばず事が出来ないので主に駆逐漢の運転を任せている

それが気に入ってるのか明石さんや夕張さん達と話しながら駆逐漢の改造をしたりしてよく試運転に付き合わされる

かなりこだわりがあるようで細かい改造をしてるらしい

おかげで資源が・・・・

普段はおっとりとした性格をしてるが、駆逐漢の運転と、いざと言う時になると瞬時に物事を判断して動く

俺が高速修復材(バケツ)を飲んでしまった時は迷わず腹パンからの口に指を入れられての背中バンバンをされて死にかけた

結果的に言うと平気だったが高速修復材は人間には毒らしいのでみんなは飲まないようにね

料理の腕は間宮さんよりあるが、それを言うと間宮さんが拗ねるのでみんな言わないようにしている

ちなみにおんぼろ鎮守府での料理体制は、如月、鳳翔さん、間宮さんの三人にその日の当番の人が一人の四人体制である

オリョール海域でのあの一件で鳳翔さんのスク水姿を見たがあれは

たまらん

そして忘れたい・・・俺のスク水姿・・

現時点で未着任の艦娘達(予定、変更の可能性もあり)

【大井】出現予定、研修生編

土木関係に強く多分家くらい建てられるのではないかと思う

額に傷があり小さいけど気にしている

夕張さんがかなり嫉妬している

【曙】出現予定、研修編終了後

メンタルブレイカー

鎮守府を一つ壊滅させた経歴があり

その時のショックで・・・・・

提督がクソ提督に名前を変えようか何時も検討中

提督「次は元艦娘の二人だ」

【明石と夕張】

一番最初に出会った元はガソリンスタンドの店員

工廠を自由に使って良いと言う条件で来てもらい安く艤装管理などを引き受けてもらっていた

怒るとかなり怖い、艦娘相手でも勝つぐらい強いらしいが大和さん相手に互角以上の戦いをしていたと言えばその強さが分かるだろう

それから店を開き他の仕事もやっていたが一人では無理という事で夕張さんが来た

夕張さんは明石さんと古い仲で明石さんの事をよく知っている

艤装の簡単な整備方法を俺に教えてくれたりしてくれた

少しお茶目なところもありノリも良い

大人の余裕とか言ってからかうが少しこっちからかい返しをすると大抵キョどってしまう

お姉さんが聞いて呆れる

まぁ、俺もかなり心臓ばくばくだったけど

夕張さんは言えば大抵は作ってくれる明石さんは面倒くさいと言って作ってくれない・・

更に明石さんは俺のいない間は変わりに提督になれたりする本当に何者なのだろうか

今では工廠はおんぼろ鎮守府専属になってお金も取らなくなり、資材管理や艤装の管理などは全て二人に任せている

そのおかげで最悪資材が尽きる事はない

ただ、深夜は不気味な声が聞こえるがみんな何も聞こえていない事にする

それが暗黙のルールだ

提督「最後はその他になるかな?(予定)」

【憲兵】出現予定、???

超アホ、でも、それなりに強い

【北上】出現予定、研修生編

訳あって艦娘でもなく元艦娘でもない

彼女はノンケである

だけど、彼女なら大丈夫だ

【羽黒】出現予定、未定

孤児院の職員でとある理由から一応おんぼろ鎮守府所属にはなるが基本孤児院にいる

提督「以上がおんぼろ鎮守府メンバー(予定あり)です!これ以外にも増える可能性はあるのであくまで予定ですよ。出現予定もあくまで予定です」

母「最後にこの物語の主人公」

【提督(夕立、時雨)】

私の好きだったあの人とあの娘の大事な息子であり私の宝でもある

寂しがりやで泣き虫だったけど立派になって・・まだ、その面影はあるけど

ちょっと、いえ、かなりムッツリな所もあり

妄想と思い込みが激しい一面も見られる

でも、元気になって良かった・・辛い顔をしてる提督を見るのは辛かった

これからも辛い事があると思うけどきっとこの子ならやり遂げられる

大切な仲間がいるんだから

願わくば提督にとって大切な存在を一人にせずたくさんいてほしい。あの人のようにならない為に

ハーレムを作りなさい!

まぁでも、元帥さんもいるし、それに夕立ちゃんに時雨ちゃんもいるから大丈夫かな

夕立ちゃんと時雨ちゃんがいつか海へ再び出たいと思うように

人類は彼女達の力がきっと必要になるから

絶滅艦娘でありオリジナルである彼女達にそうなるよう願って

提督が本当に人生をやり遂げられるその日までに三途の川を完成させるよう頑張りますね

【軍刀】

西提督から預かっている軍刀

持ち手も鞘もボロボロで他のクソな人達は提督とその軍刀を見てお前にピッタリだなっと馬鹿にする

折れてしまって半分の長さしかないがその刃は他の刀とは比べ物にならないくらい綺麗で鞘に収めている時とのギャップはかなり凄い

外面ばかりを気にするクソ野郎達にはこの刀の凄さは分からない

この軍刀には提督としての誓いを込めている

提督が提督である限りこの刀は提督と共にある

手入れすると光る

刀を抜いて眺めていると数分後に大きく光る

かなり眩しい

鞘に戻すと元に戻る

【その他その2】

【ウツボ】故

墓を立てようヤカンと共に

【吹雪】出現予定???

おんぼろ鎮守府での初???をした艦娘

【現在までに登場している西鎮守府の面々】

西提督、西憲兵

妙高、文月、川内、伊168、愛宕、阿武隈、朝潮、荒潮、祥鳳、雷、その他モブ艦娘達

その他モブの艦娘達は基本艦娘と表記します

【研修生】

黒髪、金髪、メガネ、提督

以上紹介終わり!

[chapter: 本当の演習とは ]

ーイムヤの部屋ー

黒髪「演習?」

金髪「あの見てるだけでつまらないやらせ感半端ないあれ?」

黒髪「入学してすぐに映像を見せてもらいましたけど・・」

金髪「なんだろうな・・うぉお、海に浮いてるとか艤装すげえーって驚きはしたが・・」

黒髪「演習だってのは分かりますけどあまりに動きとかが綺麗過ぎ?って言うかな?戦ってるようには見えませんでした」

金髪「対戦相手もなんか相手を見て動くのではなく最初から最後まで動きが決まっていてその通りに動いているようにしか見えなかったな」

黒髪「でも、連携は綺麗に出来てましたね・・綺麗過ぎて的にならないか心配だったけど」

金髪「大規模な劇を見てるようだったな他の奴等には好評だったけど。カメラ目線の奴もいたしな。こっち見んなって心の中でツッコミいれてしまった」

黒髪「あ、金髪も気付いていたの?見てビックリしましたよ戦ってるのにカメラ目線って・・完全にやらせだって分かります。やらせ演習なんて見せて何がしたいって話しよ」

黒髪「映画の撮影かっての」

金髪「そうそう、それな演習の演習みたいな感じだったな」

黒髪「まぁ、あれも一つの演習ってのはあると思うんだけど・・」

金髪「戦闘演習って言ってる以上ちゃんと戦えよって話しだ。あれじゃあやる気のない集団行動演習って言われた方がしっくりくるな」

イムヤ「うむ・・・・・」

酷い言われようだけど私もそう思う学生達に見せる演習の映像は見た事あるけどよく見るとおかしな所ばかりでやらせだという事は分かるけどそれを引いても酷い

やる気のない艦娘達、無駄に何故か指揮をしてる提督達のカットインをいれたり

あの二人が言わない事から気付いていないと思うけど

あれは撮影された場所は海ではない

それっぽい動きをさせて後で編集している

だから実際は海にすら出ていない演習(笑)なのだ

危ないと言うのもあるけど見せるならちゃんとしたのを見せて欲しい

これからの子達に未来を託すなら尚更

それにしても編集には気がつけなかったけど・・

イムヤ(この子達・・本当に研修生?普通なら入学してすぐに演習の映像なんて見てもそこまで言える人はいないと思うけど・・本当によく見てる)

イムヤ(面白い子達)

これからが本当に楽しみ

なら、この二人が求めてる演習とはなんなのだろうか?気になる

イムヤ「二人はどういう演習が見たかったの?」

黒髪「私が見たいのはお互いが本気で戦ってる姿です」

金髪「そうだな。轟沈するまでとは言わないけどあの映像の演習には誰一人として勝つっていう気持ちが無いように見えたな」

黒髪「そうそう、仕方なくって感じでした」

イムヤ(そこらのヘボ提督達よりこの子達の方が見る目あるわね・・でも、そうか・・この二人は西提督や提督と同じタイプなんだね。なんて言うのかな?もっと熱くなれよーってタイプ)

イムヤ(最初からそうなのか、それとも誰かさんに感化されたのかな?)

黒髪「だから、演習と言われても失礼だとは思いますけどあまり期待出来そうにないです」

金髪「そうだな」

イムヤ「ふふふ、そう言えるのも今のうちよ」

イムヤ「あれは演習じゃなくてガチの殺り合いだったわね。多分他の娘たちに聞いても前の演習の事を言うくらいね」

黒髪、金髪「「え!」」

黒髪「そ、そんなに凄かったんですか・・」

金髪「それは本当に演習だったのか?」

イムヤ「そうよ、二人が言うお互いが勝つ為に本気での戦いだったわね」

黒髪「うわぁ〜見てみたいです」キラキラ

金髪「その話しには凄く興味がある。聞けるなら聞きたい、いや聞かせてください」キラキラ

黒髪、金髪「「お願いします」」

イムヤ「あまり詳しくは言えないけど少しだけね。それで何が聞きたい?」

黒髪「相手は何処の鎮守府だったんですか?」

イムヤ「う〜〜ん・・ごめんねそれは言えないかな」

鎮守府の名前はやばいよね

金髪「相手の提督はどんな人なんだ?」

イムヤ「ごめん・・それも無理」

それは絶対に駄目

後頭部が薄い人なんて言えば一発でばれる

黒髪「えっと・・演習メンバーは」

イムヤ「ごめんなさい・・・言えません」

編成メンバーで特定されるかも・・

なんでもとくていちゅう?とか言う奴らがいるらしいし

金髪「なら、演習の内容は?」

イムヤ「えっと・・これも駄目だし・・あれもやばいかな・・でも、少しなら・・」ぶつぶつ

どれも衝撃的な展開には提督が絡んでるから話しにくい

釣り上げられた話しなんて恥ずかしくて出来ないし

ジェノサイド提督砲のくだりはもう名前が出てるしね・・

どうしよう・・

そう思っていると二人はそれを察したのか

黒髪「イムヤさん無理には言わなくて良いです」

金髪「そうだな、それでイムヤさんが怒られてしまってもいけないし」

イムヤ「い、いや、そうじゃなくてね?えっと・・う〜ん・・」

イムヤ(今思えば言えない事ばかりじゃない!どれも提督の正体がばれる可能性があるし・・)

イムヤ「えっと・・」

イムヤ(どうしよう・・あんな事言った手前話しを変えるのもなんかな・・期待させるだけさせてこれは酷い・・映像とかなら編集すればどうにか・・やる?うん、これからの若者の為よ!)

イムヤ「二人とも少し待っててくれる?」

黒髪「え?良いですけど」

金髪「用事があるなら俺達は帰りますよ」

イムヤ「ううん、ちょっと西提督の所へ行ってくるから待っててね」ダッ

黒髪「行っちゃったね待つしかないね」

金髪「だな、だがイムヤさんの部屋にこのまま居て良いのか?外で待つか?」

黒髪「良いんじゃない?このままで別に私達泥棒でもないし。待っててって言ってたでしょ」

金髪「一応信用はされてるのか?」

黒髪「さぁ?でも、なんか部屋の外が騒がしいけどお祭りでもやってるのかな?」

金髪「なんか出たらいけないような気がするな」

その頃提督は

ー西鎮守府廊下ー

イムヤ「執務室にいるかな」

イムヤ「ん?」

艦娘達「「「わっしょい!わっしょい!」」」鎮守府内巡礼中

提督「お、降ろしてくれ〜〜」持ち上げられ

雷「ひゃぁあああ〜〜」同じく持ち上げられ

提督さんと雷が一部の艦娘達に胴上げされながら何処かへ向かっていた

何処へ行くのだろう?

イムヤ「なにあれ?何かの祭り?ならあれは人間神輿?でも、雷もいるから人艦神輿かな?ふふふ楽しそう・・っと行かないと」ダッ

目に光は戻った。でも、何処となく元気がないように見えた

どうにかしてあげたいと思った彼女達は考えた

そして皆が演習のあの時を思い出した

海へと投げ出された提督をみんなが提督を支え上げたあの時を

あの時の提督は凛々しくそして輝いていた

その目にその姿に尊敬とはまた違う感情を持ってしまった娘も少なくはない

でも、彼女達はその感情を表には出さない。だって人間である提督が艦娘にそんな感情は持たないからだ

彼女達は自分が兵器だと自覚している

でも、提督は艦娘だとか人間だとかは気にもせず艦娘達も普通の女の子だと思っている

現にあの時も少しドキドキしていた

幸いなのはそれを彼女達が知らない事である

もし知ってしまえば・・・・・

そして彼女達はあの時のように支えてあげればあの時の凛々しく輝いた提督が戻ってくると

そう信じて

提督をみんなで持ち上げついでにあの時の勝利を祝う意味で胴上げをする

演習など終わってしまえば敵味方は関係ない

彼女達も提督の勝利を祝いたかったのだ

そして提督の光を取り戻した雷にも感謝の意味も込めて一緒に胴上げする

艦娘達「「「わっしょい!わっしょい!」」」

提督「て、天井にあたるって!うわぁあ!」

雷「ひぐぅううう〜〜」

やがてテイションMAX状態になり艦娘達は提督と雷を胴上げしながら鎮守府を周り出したのだった

そうする事で何かしら恩恵があると思い

そして戻って黒髪達は

ー10分後ー

黒髪「そう言えば耳たぶがちぎれてるけど大丈夫?昨日ピアスごと引っ張られたもんね」

金髪「まぁ、痛いがこの痛みは俺の変わるきっかけの一つだった。そう思うと苦じゃないし昨日治療もしてもらってるし時期に治る」

金髪「それに朝潮さんに嫌と言うほど謝られたしな。どうやらピアスは磁石タイプだけしか知らなかったようだしな」

黒髪「ふ〜ん、でも、もうピアス付けられないね」

金髪「もうしないから必要ない」

ー30分後ー

金髪「黒髪って小さいよな。駆逐艦の娘達と変わらないくらい」

黒髪「喧嘩なら買うけど表出る?それともセクハラで訴えて欲しい?どうせ!胸はAもありませんよ!」

金髪「いや、身長の話なんだが・・なんだAもないのか・・気にするな」

黒髪「っ!煩い!人が気にしてる事を言わないでくれる?身長だって気にしてんだから!」

金髪「すまん・・・・」

黒髪「ま、まだ成長期終わってないし・・たぶん」

金髪「本当に同い年なんだよな?18なんだよな?」

黒髪「そうよ!悪い?」

金髪「・・・・・すまん」

黒髪「謝るな!」

ー1時間後ー

黒髪「遅いね・・・・忘れられてる?」

金髪「まだ、1時間だろ?大丈夫だ。もうすぐ来るさ」

黒髪「だと良いけど・・」

金髪「今思ったんだが敬語じゃなくなってるな」

黒髪「敬語で話せって事?」

金髪「いや、そう言うわけじゃない寧ろ普通に話してくれた方が良い。俺に敬語なんて使うな。だけど大将には」

黒髪「分かってるって一応上官だからね。いけ好かないやつならまだしも、あれでも少しは信頼してるし良くは分からないけど他の人とは違う感じがする」

金髪「あぁ、俺もそう思う大将は凄い人だ」

黒髪「でも、提督になれるかは微妙ね」

金髪「いや、大将なら立派な提督になれる俺はそう信じてる」

黒髪「じゃあ、そうなったらその鎮守府にでも雇ってもらおうかな?提督になれたらの話だけど、ふふふ」

金髪「それ良いな!その時は俺も頼むか」

ー2時間後ー

金髪「遅いな・・忘れてるのかもな」

黒髪「やっぱりそうよね・・」

金髪「なにか無駄な時間を過ごしてるような気がするのだが・・」

黒髪「大丈夫、朝の方がもっと酷かったから・・」

金髪「どうする?」

黒髪「もう少し待って来なかったら行ってみる」

金髪「そうするか」

その頃メガネは

駆逐艦達「「「すぅー・・」」」昼寝中

文月「ふにゅ〜」昼寝中

メガネ「・・・・・・・」ナデナデ

メガネ「・・・・ふぅ」エプロン姿に絵本を持って

一緒に遊んでいた駆逐艦達を眠らせていた

そして提督は

艦娘達「「「えっほ!えっほ!」」」まだまだ巡回中

艦娘「みんな頑張って!ファイト!」

艦娘達「「「おおーー!!」」」

提督「何時になったら降ろしてもらえるのかな雷、雷?」

雷「」気絶中

提督「雷ぃいい!!」

戻って黒髪達は

ー3時間後ー

金髪「ん、やばい眠っていたか」

黒髪「すぅー・・・」睡眠中

金髪「今時間は・・もう3時間か、やっぱり忘れているのか?」

金髪「仕方ない呼びにでも・・ん?なんだこれは?」

近くに編みかけの編み物があった

金髪「イムヤさん編み物をするのか、おっとあまり部屋を物色してはいけないな・・だが、何を編んでるか気になるな」

金髪「・・・・・」チラッ

黒髪「ふふ・・・・」睡眠中

金髪「少しだけ見てもいいよな?」

それは編みかけのパンツだった

金髪「男物のパンツだよな?て事はやはり西提督さんにか」

好きな人に編み物をプレゼントするのは中々良いな

でも、なんでパンツ?他になかったのか?もうすぐ完成っぽいが・・

金髪「ん?・・なんで尻の一部分だけ穴が空いてんだ?いや、これはわざと空けてるようだ」

まさか?いや、それはないだろう

歯型が見えるようにとか考えている俺はきっとおかしいんだ

そう、俺がおかしい

黒髪「ふぁ、あ、寝てた」ビクッ

金髪「黒髪起きたかそろそろイムヤさんを探しにいー」

ガチャ

イムヤ「ごめんね!ちょっと遅くなっちゃって」

イムヤ「でも、演習の時のDVD借りてきたから」

黒髪、金髪「「おお!!」」

その瞬間この3時間が無駄ではなかったと二人は思った

イムヤ「DVD借りるのとちょっと編集に時間かかったけどこれなら見ても大丈夫よ!」

期待に胸を膨らませる二人

完全に保育士と化したメガネ

未だに降ろしてもらえず西鎮守府を巡回中の提督

研修とはなんなのだろうとか思ったら負けですよ!

[chapter: 極秘だらけの演習映像 ]

ー西鎮守府食堂ー

金髪「これは・・・」

黒髪「すごい数ね」

イムヤ「はは・・どうしてこうなったのかな?」

気付いたら食堂での鑑賞会が開かれる事になった

あの演習を見たいと言う娘がイムヤさんの部屋の前で行列を作っていたのだ

その時の演習メンバーと仕事中の一部の艦娘と保育作業中のメガネと巡回中の提督と書類仕事で半泣きの西提督さん以外の全員が食堂に集まった

実際に見た娘達はもう一度見れると喜び

あの時見れなかった娘は期待に胸を膨らませている

本来なら艦娘達にですら演習の映像を見せてもらえるのは中々ない

極秘資料扱いになるからだ

それが見れると聞けば居ても立っても居られなかったのだ

イムヤ「・・・・やばいかな」

みんなが期待する中でイムヤさんだけは冷や汗をかいていた

金髪「ん?」

黒髪「早くお願いします」ワクワク

艦娘達「「「うんうん」」」

イムヤ「じゃ、じゃあ・・始めるよ」

震える手がDVDデッキへとディスクを入れる

イムヤ「ゴクリ・・再生するよ」

皆が頷く

そして再生ボタンを押した

西提督『演習の開始を宣言する!』

西提督さんの声が高らかに聞こえる

その声だけでも気合いが入ってるのが分かる

そして相手の司令官も開始宣言をする筈だ

しかし、そこにあったのは

相手司令官『了承します!』低い声(ボイスチェンジャー)

刑事ドラマとかで犯人から掛かってくる電話の時の低いあの声

そして顔にはモザイク

警察24時でよく見るなこれ

一部の娘が声に怯えているな

しかもその声はテレビで聞く犯人ボイスより更に低くい声になっている

ちょっと恐いな

あと、細かい声が聞き取れない

艦娘達「「「・・・・・・・」」」

金髪、黒髪「「・・・・・・」」

少しそわそわしていたがやがてみんな黙って見ていた

これくらいは仕方ないと思っているのかそれとも後で騒ぐのか

イムヤ「・・・・・・」ゴクリ

しかし、違和感を感じる・・ああ、そうか、なんで人である両方の司令官二人が海に出てるのか

金髪「まさか・・・」

黒髪「あの二人も戦うとか?」

イムヤ「そうよ!そうなの!この二人も艦娘達だけには戦わせないってお互い船を用意して戦ったのよ!凄いでしょ!ね?」パァッ!

黒髪「でも、船にもモザイクが・・」

イムヤ「そこはまぁ仕方ないのよ」

金髪「武装してるなら極秘扱いになるのだろうけど・・船のモザイクに顔のモザイク」

黒髪「相手の司令官の身体だけがモザイクの間から見えてるのって・・」

イムヤ「で、でも、ほら船に乗ってる他の艦娘の娘達も見えるでしょ?」

黒髪「はい、相手の司令官同様顔にモザイクがかかってるので実質見えてるのは身体だけですね」

金髪「モザイクとモザイクから姿を見せる身体・・・一層の事船ごと全てモザイクにした方が見やすいな」

黒髪「その周りにいる娘もモザイクが海に浮いてるようにしか・・」

イムヤ「こ、これから面白いからね?ほら、艦載機飛ばしたわよ」

艦載機までモザイクなのか・・

相手司令官『おお!』超低い声

艦娘「はぅ」ビクッ

一部の娘が泣きそうになってるぞ

声が変えられてる所為で咆哮にしか聞こえない

そして

黒髪「艦載機落ちたけど・・・」

相手司令官『おお!!』超超低い超え

落ちた事に驚いたのか相手の司令官が更にさっきより大きな声(咆哮)をあげた

艦娘「「恐いよぉおお、うわーーん」」ダッ

何人かの娘が逃げ出した多分駆逐艦の娘だ

イムヤ「やっちゃったかな・・・万が一でもばれないようにボイスチェンジャーにボイスチェンジャーを重ねたのが駄目だったかな」

何故平気だと思ったのかとりあえず

金髪「音量少し下げようかそれで少しばかりはマシになるだろうよ」

艦娘達「「「うんうん」」」

後、モザイクを外せと言いたい

目がチカチカするのだが・・

こればかりは研修生である俺には言えないか

黒髪「うん、それが良いですイムヤさん」

イムヤ「あ、うん、迫力がなくなるけど・・分かったわよ」

金髪「画面の半分以上がモザイクの画面に迫力は感じない」

イムヤ「これからなんだから!」

勿論の事相手の艦娘達も声は変えられていた

相手の司令官が低い声に対して艦娘達は高い声になっている

そして・・・・

相手司令官『ピーーーさん!一回こっちに来てください!』

多分名前を言ってるのだろうけどピーー音で分からない

黒髪「あ、モザイクが飛んできました」

イムヤ「うちの祥鳳の艦載機よ!カッコ良いでしょ?」

黒髪「う、うん、綺麗なモザイクで」

こっちもモザイクなのか・・・

金髪「慌ててるな」

こういう時に慌ててたりするのはリアルで良いな

やらせでない事を証明している

でも、艦載機一機に大袈裟ではあるな

初めての演習でもなかろうに

黒髪「どうにか多分空母?の娘が多分艦載機?を多分艦載機にぶつけて落としてどうにかなったけど・・モザイクでよく分かりません」

イムヤ「大丈夫よ。多分じゃなくて艦載機だから。でも、相手は空母じゃなくて軽空母よ」

黒髪「それは教えて良かったんですか?折角モザイクで隠してるのに」

イムヤ「あ・・・・・・」

金髪「まぁ、軽空母だけだから分からないと思う・・」

時間をかければ分かるだろうな

イムヤ「そ、そうよね!あ、ここのシーンは感動するわよ!」

相手司令官『二度と誰かの為に死にたいなんて言うな!俺の為でも!ピーー達の為でも!民間人の為でも!誰の為でもない!』

相手司令官『死ぬんじゃないみんなで生きるんだ!生きる為に戦うんだ。良いですね?』

相手司令官『死ぬ時は・・俺だけで良いんです・・』

軽空母『っ!』

ギュッ

軽空母『温かいですねピーーさんは』

イムヤ「ここ良いでしょ!みんなの為に死にたいって言った一人の艦娘にかけたこの言葉!」

黒髪「言ってる事は凄いし中々言える事ではありませんし正直カッコ良いとも思えました・・でも、声の所為でなんか色々と台無しです」

黒髪「この声だと下手すれば犯行声明にも聞こえてしまうかも・・」

イムヤ「そ、そうなの」

金髪「後、多分抱きしめたのかな?とは思うのだが・・モザイクの所為で」

俺の心も汚れているようだな・・卑猥に交合ってるように見える

黒髪「すみませんこんな事言うのもおかしいですけど・・なんか卑猥に見えます」

黒髪もか・・

俺だけじゃなかったんだな

金髪「あぁ・・なんかちょっと二人がモザイクの奥で何をしてるのか想像してしまう・・そういう事でないのは分かるのだが・・でもなんでモザイクをピンク色にしたのか」

イムヤ「え?ピンク嫌い?」

金髪「そう言う問題では・・」

そう思った娘がいたのだろうか

そそくさと顔を真っ赤にしながら出て行く娘が何名かいた

手を引いて一緒に出ている娘もいるが多分駆逐艦の娘を連れて出たのだろう

もし、そういうものなら駆逐艦の娘達には見せられないだろうから率先して出て行ってくれたのだろう

勘違いだが

その後もDVD鑑賞は続いた

徐々に食堂にいる艦娘達の数は減っていった

西鎮守府側の艦娘達や西提督さんにはモザイクやボイスチェンジャーがかかっていなかったのが俺がまだこの場に居れたギリギリの理由だ

そして何故相手の司令官の艦娘達の後ろ姿はモザイクが消えるのに相手の司令官の後ろ姿はより一層モザイクが強くなるのか・・

単に編集ミスか?

という具合に色々と言いたい事だらけだ

そりゃ、見ていたら凄いと思う所も多かった

雷さんの戦いでは相手の飛び上がるほどのジャンプアッパー(当たったとは言っていない)

黒髪が小声でカッコ良いと言っていた

荒潮さんの戦いでは相手の捨て身の体当たりには何か心からぐっと来るものがあった

艤装がなくなった時の荒潮さんは少し笑ってしまったが

黒髪は何故か泣きそうだった

船にいた多分潜水艦の娘は周りの邪魔にならないように状況状況で的確に動き尚且つ司令官の安全を最優先に動いていた

正直そこらのSPより断然頼りになるのがまだヒヨッコ以下の俺でも分かった

黒髪も分かっているようでモザイク越しのその潜水艦を食い入るように見ていた

そして艦載機を飛ばせない軽空母の運転テクニックにもびびった

おっとりしているような娘だったけど船を運転してる時は別人?と思った

朝潮さんの戦いではずっと相手を睨んだままだったが見ているこっちも汗が出てくるほど緊張感があった

正直テレビ越しでもあの眼力は凄いものだった

途中で画面が暗転して両名が轟沈判定したとだけ書かれていたが何かあったのだろうか

心配だけど朝潮さんを見る限りでは大丈夫そうだし単に機密的に見せられない事が起きたのだろう

金髪「・・・・・・・」

朝潮さんに睨んで欲しいと少し思った

俺は・・・いやいや、ない!うん、ない!

そして、祥鳳さんと西提督さんのやり取りの所こそモザイクが欲しかった・・無駄な所に無駄にあるモザイクにボイスチェンジャーによる名言ブレイカー

こんな物なら見ない方が良いと泣きながら出て行く娘もいた

その度にイムヤさんはシュンってなってた

わざとではないと思うが

イムヤさんも演習に出ていたようで

イムヤさんの所でいきなり画面が暗転して

ス○ーウォーズの某BGMでの文字による解説がスタッフロールの様にいや、まんまスター○ォーズのあの最初に流れるあらすじと同じ感じで

いかに相手の司令官との高度な頭脳戦略で長時間の戦いの末に少しの差で負けたかを書かれていた

わざわざそんな編集しなくてもそのシーンを見せてくれれば良いのだが

この解説が終わるとイムヤさんはもう既に轟沈判定が出されているシーンから始まっていた

その時のイムヤさんは口を押さえていたがどうしたのだろうか?高度な頭脳戦略での負傷か?それとも虫歯?

その某映画をパクったようなシーンを見た半数以上の艦娘達が無言で食堂を出た

みんなの目が怖かった

一言だけ釣りと言ってる娘がいたが

釣り?何故そこで釣り?分からないな・・・

その言葉にイムヤさんはビクッとなり凄い汗をかいていた

顔色も悪いし大丈夫か?

それからも数々のツッコミポイントをみた

俺と黒髪は黙ってそれを見た

それが研修だと信じて

ここまで来ると大抵の事ではみんな動じないメンバーばかりだ

少し彼女達に戦友と似た何かを感じた

しかし、それでも少しずつ減っていき

そして今現在食堂にいる娘達は残り数人になってしまった

黒髪「結構少なくなったね・・・最初の賑わいは何処に」

金髪「それでもゼロじゃないだけマシだろ」

まだ、見ている娘もいるが半数以下

イムヤ「もうすぐ見所よ!」

イムヤさんはメンタルが強いな

黒髪「ん?あれ?増えてる?」

だが、また徐々に艦娘達が食堂へと入ってきている

何故だ?また見たくなったのか?このモザイクとピーー音だらけ演習映像を

30分くらい前に泣きながら出て行った娘が見えた

彼女は露骨に嫌そうな顔をしていた

まだやってたのか・・と言わんばかりだ

どうやら見に来たわけではなさそうだ

なら、なんでまた食堂に?

その答えはすぐに分かった

グゥ〜〜〜

お腹の音が聞こえた

黒髪「あ・・・・・」

艦娘達「「・・・・・・」」ピクッ

顔を真っ赤にしてお腹を押さえてる黒髪を見て分かった

他の娘達も押さえてるな

聞こえないふりをして小さくつぶやく

金髪「夕食の時間に近いな」

黒髪「ほっ・・・・」

どうやらばれていないと思っているようだが

バッチリ聞こえたぞとは言わない

イムヤ「今のお腹の音は誰なの?お腹減ったの?」

と思ったらイムヤさんが言ってくれた

空気が読めないのか?

黒髪「・・・・・・」オドオド

焦っているな。別にばれてもいいと思うが

艦娘達も自分のお腹を見て周りをキョロキョロ見ている

少し面白い光景ではある

金髪「・・・ふふ」

仕方ないな。そこまで嫌だというなら

金髪「すまん、俺だ。お腹が減ってしまって」

俺という事にしておけ

黒髪「ほっ・・・・」

イムヤ「そうなの?カロリーメイトあるけど食べる?遠征の味方カロリーメイト、メープルシロップ味」

黒髪「っ」ピクッ

カロリーメイトに反応したな

イムヤ「これは良いわよ。前までは藻を食べてたんだけどね?藻より栄養価高いし何より甘い!もうこれなしじゃ遠征なんていけないくらい。ほらほら、どうぞ」

金髪「いや、もうすぐ夕飯だし遠慮しておく」

イムヤ「そう?欲しくなったら言ってねメープルシロップ味ならたくさんあるから」

イムヤ「てか、それ以外はないから」

金髪「はい、お気遣いありがとうございます」

イムヤ「気にしないでお腹が減って鳴るのは健康な証拠だしね」

黒髪「・・・・・」欲しそうな眼差し

欲しいのか黒髪

だが、許せ

金髪「もうすぐ夕飯だしな黒髪」

黒髪「え、えぇ、そうですね」シュン

あと少しだ我慢しろ。あまり飯前の間食はお肌や健康に良くないと荒潮さんが言っていた

イムヤ「あと少しよ。でも、ここから本番なんだから」

黒髪「え?本番って言っても西提督さんと相手の司令官しか残っていない状況ですが・・」

金髪「もう終わりなんじゃないか?まさか殴り合うなんてするわけないだー・・・え?」

黒髪「うそ・・・西提督さん凄くやる気なんですけど!船暴走してんですけど!」

操作方法が分からないのか適当にボタンを押したりした後

軍刀でななめ45度で刺したら船が暴走したのだ

どういう考えで軍刀を刺すと言う答えに行き着いたのか

西提督さんは機械音痴なのかもしれない

西提督『これなら提督の所へすぐに行けるぞ!ははは!』

黒髪「もし、まだ海が規制されていなかったらと思うと・・」

金髪「大事故を起こしていただろうな漁船あたりとぶつかって」

そしたらそもそも演習なんてしないか

だが、艦娘達にぶつかったりしそうな気が

西提督『ピーー行くぞ!』

阿武隈『え?西提督さん?え!ちょっ!止まって!止まっー』

ドン!

阿武隈『ふぎゃぁああ!』

黒髪「殺ったね」

金髪「殺ったな」

砲撃などでは凄過ぎて今一ピンと来なかったが

あんな大きな音が出る程の勢いでぶつかっても

阿武隈『あ〜死ぬかと思った』船よじ登り

平気なのだから

やはり艦娘は人と違って頑丈だなと改めて思う

黒髪(阿武隈さんって・・やっぱりやめておこうかな・・ううん、やられたらやり返す!これは私のポリシーだし)

黒髪(待ってなさいよ阿武隈さん)

黒髪「ふふふ・・・」

金髪「・・・・・・・」

腹減り過ぎておかしくなったか?カロリーメイトを貰うべきか?

阿武隈『軍刀を抜かないと!ふぬぬぬぬ!!』

ビリビリビリビリ

阿武隈『あひぃいいいい!』バタッ

所々笑い声が聞こえる。心配してやれよと思うが

艦娘からしたら感電なんて些細な事なのかもしれないが

黒髪「ひゃははははは!あひぃいいだって!ひゃははははは!」

黒髪・・人として最低だぞ

それにしても阿武隈さんですら西提督さんの刺した軍刀は抜けないようだ

艦娘ですら抜けないってどれだけの力で刺したのか・・

人間の限界って艦娘を超えるのかもしれないと本気で思ってしまう

西提督『ピーーのピーー漢が見えて来たぞ!』

黒髪「缶?空き缶でも浮いてるの?」

金髪「普通に考えたら船の艦だろ」

イムヤ「二人とも違うわ男の漢よ」

黒髪、金髪「「え!」」

西提督『ピーー!!』

相手司令官『それ以上はぶつかりますって!止まって!』

金髪「おいおい、洒落にならないぞ」

黒髪「ぶつかる!」

阿武隈『っ!!』

船と船が衝突した。大きな音とその衝撃はテレビ越しでも伝わってくる

なのにも関わらず船は無事だった

頑丈過ぎるだろ

そう言えば阿武隈さんがいなくなってるが何処へ行ったんだ?

まさか、西提督さんを置いて逃げたとか?

そうじゃないと信じたいが

阿武隈『二人とも頑張ってね〜』

船と船との間にいた

もしかして二人の船が無事なのは阿武隈さんのおかげなのか?

彼女は結構苦労人のようだな

黒髪「まだ続くみたい二人とも立ち上がった」

金髪「衝突は避けたが衝撃でもかなりあったと思うのに平気とは西提督さんも相手の提督もタフだな」

イムヤ「そりゃあ、西提督さんも相手もそこらの人とは違うんだから一緒にしたら失礼よ」

金髪「それって二人が普通ではないと認めてるようなものだな」

黒髪「異常とも言います」

イムヤ「言うわね二人とも・・否定はしないけど、さぁ、ここから演習最終決戦よ!」

否定してやれよ!

テレビの奥で二人が相見える

相手司令官『西提督さん・・勝つのは俺です!』

この低い声にも慣れてきたな

此処まで来ると愛着も・・・は湧かないな無理

西提督『本気で来い!』

相手司令官『はい!』

西提督『いくぞぉおおお!』

黒髪「す、凄い気迫」

金髪「あぁ・・俺なら拳を交える前にリタイアだ。気迫で腰を抜かす自信がある」

黒髪「私もよ・・そのまま泣いちゃうかも」

イムヤ「私なら漏らすかな多分黒髪もそうでしょ?」

黒髪「え?」

イムヤ「漏らすでしょ?」

黒髪「お、おう・・・多分・・」

金髪「何か言ったか?」聞こえないふり

イムヤ「ん?だから漏らすのよ」

金髪「き、聞こえんな・・」

イムヤ「耳かして?」

金髪「・・・・・・はい」

万事休すか・・

黒髪「もういいからこの話しは終わりです!」

イムヤ「じゃあ、後で教えてあげてね。自分がこの時どうなるとかって言う予測は大事な事だから覚えておくと色々便利よ」

イムヤ「自分を知る事はどんな些細な事でも必要でありそれは相手も同じ」

イムヤさんが西提督さんの前で漏らすと言う情報が役立つ日が果たして来るのだろうか

金髪「・・・・・・」

少し訂正それではただの痴女になってしまうな気迫で漏らすだな

黒髪「・・・・・・はい」

金髪「(説明は必要ないぞ)」

黒髪「(分かってるって!)」

恥ずかしげもなく言うイムヤさんを俺は尊敬するよ・・真似はせんが

お互いが相手に向かいこのまま殴り合いになるのかと思ったら

相手司令官『待ってください!』

そう言って一度多分船内へ行ったと思う

相変わらずモザイクだらけで細かい事が分からない

何か手に持っている

どうやらテーブルゲームのようだ

成る程その方が確かに良いとは思う

モザイク越しでも相手の司令官は細い

筋骨隆々の西提督さんに殴り合いで勝てるはずも無い

西提督さんは見損なったと言ったが俺から言わせれば此処まで来れた事が充分凄いことだと思う

この決断は当たり前であり一番優良だと思う

最後はゲームで勝敗をつけるのも悪くないと思うが

チェスとか良いな

だが・・・・・

金髪「まじかよ・・・・・」

今度は逃げない覚悟を決めた

そう言ってお互いの拳が当たる

軽めとかそんなんじゃない本気で殴り合いを始めたのだ

お互いが汗を流し血を流し

戦っている

気付けば船の周りには艦娘達が集まっている

皆が応援している

中には演習メンバーじゃない娘もいる

確かにイムヤさんの言った通り

こいつは燃える!!

もし俺が近くにいたなら艦娘達に紛れて見に行っていただろう

黒髪「そこよ!やれ!いけぇええ!」シュッシュッ

黒髪は身体を動かしながら応援していた

それは良いのだがあまりそうやって手を動かしてると

ゴスッ

金髪「いてぇ・・・・」

黒髪「あ、ごめん」

当たるぞ俺に(過去形)

途中で相手の司令官の口調が変になったがあれだけ殴られればそうなるだろうと自分を納得させた

ぽいってなんだよと言うツッコミはしない

相手の司令官がどれだけ仲間から慕われていたのかも分かる

この人は凄い人だ

そして海の外へと投げられた

誰もが勝敗が決まったと思うが

黒髪「凄い・・・凄いよ!」

周りがきゃーきゃー言っている

海に落ちるはずだった相手の司令官を艦娘達が支えていたのだ

そこにいる全員が

金髪「普通に反則だと思うのだが」

ギロッ

周りの娘たちが睨んでくる

余計な事は言うなとそう言っているのが分かる

黒髪「っ!」ギロッ

黒髪・・お前もか・・

金髪「すまん・・・」

そしてそこで相手の司令官が叫ぶ

相手の司令官『ピーーーー準備!』

艦娘達『『『ピーーーー準備!』』』

何か準備するつもりだ

モザイクが邪魔で何をされてるかは分からないけど

何か色々と付けられてる?

そして気付く

金髪「まさか?投げる気か?」

正気か?死にたいのか?アホなのか?

此処まで来たらアホとしか言えない

だが、どう思おうがこれはテレビでDVDだ

生中継でもない

今現在この海の何処かでこんなアホな事をしてる奴もいない

後の祭りだ・・・

諦めて事の最後を見守ろうとした時

イムヤ「っ!」

黒髪「あ!」

金髪「お!」

艦娘達「「「おお!!」」」

モザイクが消えた

しかし、今は西提督さんの顔が映っている

西提督『なっ!!』

このまま場面が変われば相手の司令官の顔が見れるぞ

イムヤ「しまった!編集し忘れていた!止めないと!」ピッ

一時停止ボタンが押された

黒髪「あ、止めるんだ・・」

仕方ない事だ機密映像なのだから

しかたなく見えてしまったならまだしも止めようとするのを止める事は出来ない

イムヤ「鑑賞会はこれで終わりね」

残念だ。このアホの顔を見ておきたかったんだが

その思いが届いたのか奇跡は起きた

ガシッ

イムヤ「なっ!離しなさい!」

止められる筈のテレビは止められていない

一時停止ボタンを押されてはいるが

その先を押す事はなかった

何故なら

最後まで一緒に見ていた艦娘達がイムヤさんを押さえつけていたのだ

「此処まで来たらもう見ちゃえ!」

「そうよそうよ!」

「我慢して見たんだから最後くらい良いよね?」

「はい、リモコン」

黒髪「え、良いの?」

「仕方なく見えちゃった。そうよね?」

金髪「みんな・・・・」

イムヤ「お前達!自分達が何をしてるか分かってるの!離しなさい!」

「プリン・・・・」

イムヤ「っ!」ビクッ

「釣竿・・・・」

イムヤ「っ!!」ビクッビクッ

イムヤ「脅すつもりね・・・良いわよ!のってあげるわよ!!見れば見れば良いじゃない!」

イムヤ「だからあの事だけは言わないでください!」

「許可出たし再生押しちゃえ!」

金髪「これ良いのか?」

黒髪「他の娘たちも見て見ぬふりしてるし本当にやばいのだったら止めると思うし良いんじゃないかな?押しちゃえ!」

金髪「いや、押すなら黒髪が頼む」

黒髪「嫌よ。いざという時私は止めましたって言えないもん」

金髪「いざとなったら逃げる気か」

黒髪「さ、さぁ?」

金髪「まぁ良い」

此処まで来たら押すしかないな

再生ボタンを押せばこの狂気迫る西提督さんの顔の次に相手の司令官の顔が映る筈だ

ゆっくりとテレビにリモコンを向け

押した

ガタン

停電

まじかよ・・

金髪「・・・・・・・・」

黒髪「真っ暗・・・・・」

イムヤ「っ!」ガシッ

バキッ

そしてイムヤさんにDVDデッキが破壊された

中のディスクも無事ではないだろう

それから少しして停電は回復した何者かにブレーカーを落とされていたようだ

皆が食堂に集まり食事をした

その頃には大将もメガネもいた

メガネは何か不機嫌に見えたがもしかしたら俺達だけ演習の映像を見ていたから怒っていたのかもしれないと思い

部屋に戻った後大将とメガネに演習の映像の事を説明した

覚えてる限り鮮明に話した

メガネの機嫌が直ったように見えた

大将は微妙な顔をしていたが

なにはともあれ今日は疲れた早目に寝る事にしたのだった

そう言えばイムヤさんがあの時押さえつけていた艦娘達を連れて夜のオリョール海域に行ったと聞いたが

良かった。罰が夜の遠征だけで済んで

そして提督は思った

提督「・・・・・今日俺何してたんだろう」

3日目の報告書

西鎮守府の色んな所を周った

かなり酔った

そう書いた

それ以外に書く事がなかったから

こうして3日目は終わった

本当何もしてないな俺・・・・

4日目は何があったかな?

[chapter: メガネの怒り ]

時間を少し遡り

金髪と黒髪が食堂で演習の映像を見てる時

メガネは文月率いる駆逐艦達を寝かせていたが夕飯の時間が近づいた事でみんなを起こし食堂へ向かっていた

メガネ「・・・・・・・」

文月「今日のご飯はなんだろうな〜」

メガネ「・・・・・・・」

駆逐艦「「ごはん〜ごはん〜」」

文月「らんらんらん♪」

メガネ「・・・・ふっ」無邪気なものだ

食堂への入り口が近づいた時メガネは何かを感じた

文月達に良くない事があると

メガネ「・・・・・・」ちょっと待ってて

文月「うん、分かった」

メガネ「・・・・・・」こっそりと

耳をすますと聞こえるボイスチェンジャーで変えられた声

そしてピーーーー音

これはまさか・・・食堂で卑猥なビデオを見てる!

金髪と黒髪達がいるのが見えるが何をやっているんだ

そう言うのは個人的に楽しむもので大々的に食堂で見るものではない

文月「ねぇ、どうしたの?」

メガネ「・・・・・・」ビクッ

文月達には見せられない

どうする

そうだ

メガネ「・・・・・・」少し運動場で運動しよう

文月「ふぇ、なんで?お腹すいたよ」

駆逐艦「「ごはんないの?」」

メガネ「・・・・・・」運動する

メガネ「・・・・・・」お腹もっと減る

メガネ「・・・・・・」美味しい

メガネ「・・・・・・っ」運動場へ行こう

文月「成る程!分かったみんな行こ〜」

駆逐艦「「わぁーーい」」

ー運動場ー

メガネ「・・・・・・」

文月「ねえ、あれ何してるの?」

迂闊だった提督の姿を確認していなかったがまさか此処にいるとは

そこには息を切らして倒れている艦娘達がいた

彼女達の顔は達成感を絵に描いたような顔をして空を仰ぎ見ていた

彼女達に笑顔があった

何時間も西鎮守府を周り終着地点が此処だった

そしてその真ん中で安からかな顔をして眠っている雷を抱き抱えながら

ただただ、優しい眼差しで彼女を見ている提督がいた

その目には光が宿り

その光が雷を優しく包んでいるようだった

提督「雷・・・もう終わったからな・・だから、目を開けてくれ・・な?」

雷「」

提督「雷・・・そうだな疲れたんだな・・少し休むと良い、ちゃんと見ていてあげるから」

メガネ「・・・・・・・」

邪魔しない方が良いな

文月「何処行くの?」

メガネ「・・・・・・」

駆逐艦達「「お腹減ったよ・・」」

文月「うん、そうだね・・・・」

メガネ「・・・・・・・・」

もう夕飯の時間なのに何をやっている!子供達がお腹を空かせているのに!

お前達は欲望を満たしてるのか!

メガネ「・・・・・・」ムカッ

やはり食堂であんなのを見るのが間違っている

こっちが何処かで終わりを待つのは間違っている!

なんか腹が立ってきた

文月「怒ってるの?」

メガネ「っ!」

メガネ「・・・・・・・」違うよ

文月「これからどうするの?」

メガネ「・・・・・・・」う〜ん

メガネ「・・・・・・」キュピーン!

文月「え?ブレーカー?こっちだよ」

そんなのを見ている暇があるなら

少しは提督を見習え

彼は自らの身体を持ってして彼女達に教えたのだ

彼女達のあの顔は青春そのものだった

彼は彼女達に送る事のできない青春を達成感を教えた

なのに金髪と黒髪は!

メガネ「・・・・・・」

文月「えとね、これが執務室でこれが入渠でこれが食堂だよ」

メガネ「・・・・・・」ナデナデ

文月「えへへへ、役に立てた?」

メガネ「・・・・・・」ナデナデナデナデ

文月「えへへへ!メガネのなでなで好き」

メガネ「・・・ありがとう僕も好きだよ」

文月「うん!」

駆逐艦達「「・・・・・」」ジーーー

メガネ「・・・・・・・っ」

メガネ「・・・・・・・」手招き

駆逐艦達「「っ!」」

メガネ「・・・・・・」スイッチに手をかける

文月「いくよー!」同じくかける

駆逐艦達「「はーい!せーの!」」同じくかける

ガタン

食堂のブレーカーを落とした

これで子供達の純情は守られた

さて、提督達と一緒に食堂へ行くかな

メガネ「・・・・・・」さぁ、食堂へ行こう

駆逐艦達「「「わーーーい!!」」」

そしてその日夜

俺の勘違いだと知る

二人は演習の映像を見ていただけだった

ごめん、疑ったりして

そう心の中で謝った

でもね、仲間外れはやめてね
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