遅ればせながら、本年も宜しくお願い申し上げます(-_-;)
多忙で、更新が滞っております・・・

今回は実用、溶接記事です。
先日モーターパラグライダーのガードの溶接をしました。
実験ではなく、実用としてのアルミ溶接です。

ペラがガードに当たって、損傷しました。(※今回は当方の事故ではないです)
CIMG0001

使用には差し支えがありませんが、見栄えが悪いです。
CIMG0003

とりあえず、ネットを外します。
CIMG0006


CIMG0007

曲がっている部分を切断
CIMG0008


CIMG0009

塗装を薬品で落とします
CIMG0011


CIMG0012


CIMG0015

アルミパイプを規定の長さにカット
CIMG0016

仮付、写真のように溶接部分に、隙間があると溶接しにくいので、
溶接前にきっちり隙間が開かないように、パイプを削り凹凸に合わせます。
CIMG0019


CIMG0025

凹んだ部分は、溶接で盛り付けします。
CIMG0038

プロの方から見たら、??かもしれませんが、実用重視なのでこれで良いのです。
CIMG0044

少し盛り過ぎですが、しっかり付きました。
CIMG0046

凹んだ部分
CIMG0047


溶接盛りです 後で削ります。
CIMG0048

 ↓このあと、もう一回溶接で盛りました。
あまりやると歪むので、パテでごまかすのも良いかもしれません。
CIMG0050

溶接後の塗装
CIMG0071

まあまあうまくいきました
CIMG0072

ネットを貼って完成です。
CIMG0074

ついでに、DKのフレームの溶接修理です。
CIMG0027

CIMG0029

撮り忘れましたが、中にパイプを入れて補強→溶接です。
CIMG0035

肝心な電流、電圧等のメモを無くしてしまいました。
後日見つけ次第UPします。

---------------------------------------------
溶接でよく使用する金属ですが、

・アルミニウム
・鉄
・ステンレスです。

その中ではやはり、アルミ溶接が一番難しいと思います。
理由ですが、
①融点が低いので、熱で溶けやすい。
②熱により、アルミが歪みやすい。
③溶接強度が弱くなる原因として、ブローホールが出来やすい。
④酸化皮膜の生成
⑤溶接割れが起こしやすいです。

プロでない、DIY一般ユーザーで、特に注意したい項目は
①と②ではないでしょうか?

①アルミの融点は660℃なので、溶接中に母材がすぐに溶けてしまいます。
 特によくパラモーターで使用する、ガード等の板厚は1~2mmが多いので、
 さらに、難しくなります。対処方法は、いろいろありますが、溶接速度を
 早めたり、電流電圧の調整により対処します。

②熱による歪み、鉄や、ステンレスと違い、溶接の熱で歪みやすいです。
 熱伝導率が高いので、熱が伝わりやすく、歪みが大きくなります。
 これは、溶接時間を短くして対処していきます。
 ちなみに、鉄の融点1540℃、ステンレスの融点1400℃です。

その他、溶接のコツなどまだまだいろいろあると思いますが、
また別の機会に。