2010年05月23日

CL決勝戦

CL決勝戦


バイエルン・ミュンヘン
vs
インテル

「完璧な王者」

〈バイエルン、4−4−2〉

GK、ブット
右DF、ラーム
中DF、バン・ブイテン
中DF、デミチェリス
左DF、バドシュトバル
守MF、ファン・ボメル
守MF、シュバインシュタイガー
右MF、ロッベン
左MF、アルティントップ
 (→後半18分、クローゼ)
FW、ミュラー
FW、オリッチ
 (→後半29分、ゴメス)

〈インテル、4−2−3−1あるいは4−4−1−1〉

GK、ジュリオ・セザル
右DF、マイコン
中DF、ルシオ
中DF、サムエル
左DF、キブ
 (→後半23分、スタンコビッチ)
守MF、サネッティ
守MF、カンビアッソ
右FW、エトオ
左FW、パンデフ
 (→後半34分、ムンタリ)
攻MF、スナイデル
FW、ミリト兄
 (→後半47分、マテラッツィ)


〈試合経過〉

前半35分、0−1 ミリト兄
後半25分、0−2 ミリト兄

0−2でインテル勝利


〈補足〉

●両軍の先発布陣は、戦前の予想通り。
 ちなみに、バイエルンは下部組織出身選手を4人も先発で起用しているが、
 インテルは自国人選手をひとりも先発で起用していない。
●序盤はインテルが、バルサ戦とは異なり、攻撃的に戦ったため、
 両軍が活発に撃ち合う展開ともなりそうであった。
 しかし、前半20分以降は、バイエルンが攻め、インテルが守る、という構図に。
●90分間で、ボール支配率67%対33%、シュート数21本対11本。
●しかしながら、バイエルンはインテルの完璧な守備組織に対して、
 ほとんど成す術がなかった。
 後半開始直後に中央突破から最大の決定機を創り出したが、
 ミュラーの一撃はGKジュリオ・セザルのスーパーセーブに阻まれてしまった。
●インテルは前半と後半に2度ずつ、鮮やかなカウンター攻撃で決定機に至った。
 その4度全ての場面で、インテルはたった2人で敵4人を相手に完璧に崩していた。
 ミリト兄は4度全てに絡んでおり、
 うち2度についてはスナイデルやエトオからのパスを冷静に決めた。
 残る2度については、スナイデルとパンデフに決定的なパスを送ったが、
 彼らが決められなかった。
 ちなみに、ミリト兄は準決勝のバルサ戦でも3得点全てに関与している。
●かくして、インテルは完璧な内容で勝利を収め、イタリア史上初の三冠を達成した。
 なお、エトオは昨季、バルサの一員としてスペイン史上初の三冠に貢献しており、
 2季連続の快挙に関わったことになる。


☆私は以前から、
 スナイデルやカンビアッソやサムエルやエトオやミリト兄を、
 世間一般の(大手メディアやサッカー専門雑誌の)評価よりも高く評価してきた。
 私はインテルのファンではないが、
 彼らが真価を発揮してインテルにCL優勝をもたらしたことは凄く嬉しい。
☆全盛期のアンリや今のイグアインは、テクニックとスピードに優れているため、
 「ゴールもアシストも記録できる、凄い選手」と過大評価されているが、
 実際には、スペースを消されると狭い場所で特別な仕事をできるわけではなく、
 好意的に評価しても、脇役としてなら機能する程度のワールドクラスの域に止まる。
 私はたしか、2004年頃、エトオとビジャこそ特別な存在であり、
 当時全盛期のアンリよりも質で上回ると断言していた。
 エトオやビジャはスピードを特長とする選手だが、アンリと異なり、
 エトオはエリア内で不可能を可能にする特別な能力(嗅覚と瞬発力)を有し、
 ビジャも狭い場所を独力でも連携でも突破でき、エリア内でも独特の嗅覚を持つ。
☆ミリト兄もビジャやエトオと同様に、特別な存在である。
 たしかに彼はスピードやテクニックの面で特筆すべき能力を備えてはおらず、
 いかにも地味なFWであって、ワールドクラスと呼ぶにはいささか抵抗を覚える。
 それゆえ、昨季までは、イタリアでもスペインでも常に結果を残しながら、
 過小評価されてきた。
 しかし、実際には、FWとして必要なあらゆる役割を果たすことができ、
 エリア内で独特の違いを見せ、周囲を活かすことができ、守備面でも貢献を怠らず、
 その意味で、やはり特別な選手である。
 今季のインテルの三冠全てに、
 決定的な形で(ゴールで)貢献しながら、継続的に安定した形でも貢献しており、
 最高殊勲者と評してよかろう。
 サラゴサ時代から私は彼についての過小評価に対して腹を立てていただけに、
 今は本当に嬉しい。


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2010年05月22日

CL決勝戦せまる

CL決勝戦せまる

バイエルン・ミュンヘン(ドイツ)
vs
インテル(イタリア)


●今季、バイエルンもインテルも国内でリーグ戦とカップ戦の二冠を制しているが、
 過去、ドイツやイタリアのクラブで三冠は例を見ない。
 つまり、このCL決勝戦の勝者は、自国で初の歴史的快挙を成し遂げることになる。
●選手の質と量(戦力)、組織力の両面において、インテルが明らかに上。
 インテルは、
 欧州最強バルサやプレミア最強のチェルシーを相手に会心の勝利を重ねてきたが、
 バイエルンは、
 対戦相手に恵まれ(不運なフィオ、戦力不足のマンU、経験不足のリヨン)ながら、
 グループリーグも含めて、
 敗退寸前まで追い込まれた後に奇跡の逆転を繰り返し、ここまで辿りついた。
 インテルは全ての位置に特別な選手と好選手をずらりと揃え、隙を見せない。
 今季のバイエルンほど穴だらけのクラブが決勝戦まで勝ち進んだ例を、
 少なくとも私は知らない。
●インテルはモッタを、バイエルンはリベリを出場停止で使えない。
 インテルは代役としてスタンコビッチかキブを選択するであろう。
 リベリの代役は、ほぼ確実に、アルティントップである。
●バイエルンの攻撃対インテルの守備という構図は分かりやすいが、正確ではない。
 バイエルンは守備に大きな穴を抱えており、攻めまくるしか活路を見い出せない。
 インテルは前線に特別な選手を擁しており、攻撃力でもバイエルンを上回る。
 インテルが中盤の主導権を握って攻撃的に戦う可能性は十分にあり、
 また、その方が、インテルの優位はさらに明白となるであろう。
●なお、決勝戦の舞台はレアル・マドリーの本拠地サンティアゴ・ベルナベウであるが、
 マドリーの次期監督としてモウリーニョが有力視されている。

 
●CLにおける実績では、バイエルンが上。
 バイエルンが過去4度の優勝と3度の準優勝を成し遂げており、
 最近では2000−01に優勝している。
 インテルは過去2度の優勝と2度の準優勝を記録しているが、
 最後の決勝進出は、1971−72である。

●両者の過去の対戦記録でも、バイエルンが上。
 1988−89UEFA杯三回戦では、
 2試合合計3−3、バイエルンがアウェイゴール数で上回り、勝ち上がった。
 ちなみに、当時のインテル監督は、ジョバンニ・トラパットーニであるが、
 彼はのちにバイエルンの監督も務めている。
 2006−07CLグループリーグでは、バイエルンが1勝1分。
 結局、バイエルンが1位、インテルが2位で通過した。
 当時のインテルも地球最強戦力を誇っていたが、
 監督は評判先行で臆病なロベルト・マンチーニであった。

●上述の通り、トラパットーニはインテルとバイエルンで監督を務め、
 その両方で国内リーグ優勝を経験しているが、
 そのいずれの優勝についても、ローター・マテウスが主力選手として活躍している。
 また、ユルゲン・クリンスマンもインテルとバイエルンの両方でプレイ経験あり。


●バイエルン監督ルイス・ファンハールとインテル監督ジョゼ・モウリーニョは、
 それぞれ、ポルトとアヤックスの監督としてCL優勝を経験している。
 また、1997−98〜1999−2000の3季、
 ファンハールはバルセロナの監督を、
 若き無名のモウリーニョはそのアシスタントを務めていた。
●そのモウリーニョはチェルシー監督として、
 バイエルンと2004−05準々決勝で対戦している。
 チェルシーは蹴り込み攻撃による空中戦を徹底し、2試合合計6−5と勝利している。
●そのモウリーニョ率いるチェルシーで、
 現バイエルンのロッベンが3季(2004−05〜06−07)プレイしている。
●現インテルCBルシオは、現バイエルンGKブットとともに、
 レバークーゼンの選手として2001−02にCL決勝戦まで勝ち進み、
 決勝戦ではレアル・マドリーを相手にゴールを決めている。
 ルシオは2002W杯ではブラジル代表の主力として優勝を経験し、
 その後、2003−04〜08−09ではバイエルンの主力選手として活躍したが、
 今季、ファンハールは就任するやルシオを控えに降格し、インテルへ放出した。
●現インテルFWエトオは、レアル・マドリーのカンテラ出身選手であるが、
 2004−05〜08−09にはバルセロナの主力として絶大な貢献を示した。
 CLでも2度も(05−06と08−09)優勝しているが、
 いずれの決勝戦でもゴールを決めており、無類の決定力と勝負強さを誇る。
●そのエトオ以外にも、
 現インテルCBサムエル、MFカンビアッソ、MFスナイデル、
 現バイエルンWFロッベンは、
 いずれもレアル・マドリーから不当な扱いを受けて放出された経験を持つが、
 その全員が新天地に移るや直ちに活躍し、不可欠の存在となっている。
●現バイエルンMFファン・ボメルは、2005−06の1季、バルセロナでプレイし、
 同季CL決勝戦では、エトオとともに先発出場している。

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2010年05月09日

チキート紹介その2

チキート紹介その2

現バイエルン監督ルイス・ファンハールにつき

「チキートコーナー 01−02」
「バンガール、傲慢さゆえの敗北
(2001/12/12)」
http://www.oye-comova.com/Chiquito/Futbol_Log/08_Corner/Corner_01_02/Corner_059.html
「バンガール、オランダにおける前例
(2002/5/10)」
http://www.oye-comova.com/Chiquito/Futbol_Log/08_Corner/Corner_01_02/Corner_065.html



現インテルのサムエル・エトオとチアゴ・モッタ、
現バイエルンのファン・ボメル、
彼らはバルサの一員として、2005−06CL優勝に貢献している。

「05−06 バルサ選手リスト」
http://www.oye-comova.com/Chiquito/Futbol_Log/06_Member/05_06_Member/05_06_Member.html


サムエル・エトオにつき
 (エトオは、レアル・マドリーのカンテラ出身選手であり、
  マジョルカの主力FWとして、マジョルカのCL出場権獲得や国王杯優勝に貢献した。
  レアル・マドリーはその間もエトオの保有権を保持していたが、
  実力無視知名度最重視のギャラクティコ路線において、
  エトオはオーウェン獲得のための資金捻出としての売却対象でしかなかった。
  かくしてエトオは2004−05からバルサの一員となると、
  驚異的な決定力と献身的な守備で絶大な貢献を果たし、
  05−06CL決勝戦でゴールを決めるなど、無類の勝負強さも発揮した。
  しかしながら、ピッチ外ではその難しい人格からトラブルも起こし、
  昨季08−09開幕前、新監督グアルディオラによって一度は構想外とされた。
  移籍交渉はまとまらず、結局は残留となったが、
  同季にもピッチ上では絶対不可欠の選手として大活躍、
  またもCL決勝戦ではゴールを挙げるなど、バルサの三冠に大きく貢献した。
  しかし、バルサ首脳陣は、彼の貢献を認めながらも、
  主にピッチ外の事情から今季、ズラタン獲得のための交換要員として彼を放出した。)

「選手紹介」
http://www.oye-comova.com/Chiquito/Futbol_Log/06_Member/Data/New_04_05/009_Etoo.html


チアゴ・モッタにつき
 (イタリア系ブラジル人でバルサのカンテラ出身選手。
  長身で強靭な肉体を持つ点でバルサのカンテラっ子では珍しいタイプの中盤選手であり、
  なおかつ左足の技術に優れていた。
  2001−02途中、カンテラから昇格し、以後、主に守備的MFの位置で起用された。
  その素質から期待され、また、他クラブからも常に高く評価されながら、
  自業自得の不摂生、精神面の不安定、多数の怪我や警告・退場などで裏切り続け、
  とうとう、2006−07を最後にバルサを去った。
  翌07−08にはアトレティコでプレイするも全くダメ。
  しかし、08−09にセリエAのジェノアで復活を遂げて大活躍し、
  今季からはインテルに中盤の主力として期待されて加入、
  中盤の主力とまではいかないが、レギュラー級の選手としてそこそこ活躍している。)

「チキートコーナー 01−02」
「バルサの宝石箱、バルサB
(2002/2/22)」
http://www.oye-comova.com/Chiquito/Futbol_Log/08_Corner/Corner_01_02/Corner_062.html
  (ここでは、当時20歳のバルデス、19歳のフェルナンド・ナバロ、
   そして、17歳のイニエスタもバルサBの「将来の楽しみな選手として挙げられている。
   ご存知の通り、バルデスとイニエスタは現在のバルサの主力選手。
   ナバロは、バルサでは大成できなかったが、マジョルカで活躍して、
   欧州選手権2008本大会にスペイン代表選手として出場し、
   08−09からセビージャの選手としてプレイしている。)

「こちらカピタン 02−03」「2002年4月」「モッタもやはりブラジル人選手」
http://www.oye-comova.com/Chiquito/Futbol_Log/01_AquiCapitan/AquiCapitan_01_02/204_AquiCapitan.html
モッタという選手はまだ19才だし、下から上がってきたばかりだし、チョットはかわいい顔をしているし、それだからやることもお上品かというと、そんなことはとんでもない選手だ。ここ最近の試合でも結構きついことをしているように、ヤツはナカナカやるのだ。

半年ぐらい前の試合だったか、ミニ・エスタディでおこなわれたバルサBとどこかのチームの試合。これは直接見に行かなかったけれどテレビで観戦した試合だった。モッタもスタメンで出場、バルサは確か2点差ぐらいで勝ってる楽な試合だったような記憶。ところがきついマークに頭にきていたのかモッタ少年、ボールも何にもないところでいきなり強烈なヒジテツを相手選手の横っ面にバシッ! それを偶然テレビカメラが捕らえてしまった。審判もなぜか見てしまった。100m走者のようなスピードでモッタのところに駆け込んできた審判の右手に高々と掲げられていたものはもちろん赤紙。4試合出場停止処分をくらっていた。

若いモッタはヒジテツナンデモイエロみたいにプレー中にうまいこと相手をノックアウトするような器用なことはまだできない。ボールのないところでやっちゃあいかんよ。と、いちおう大人はそう言っておく。

それで思い出したのがモッタと同じようなヒジテツでありながら、さらにスペクタクルなヒジテツをぶちかましたロマリオ。相手はAt.マドリ。そしてロマリオの直接相手はシメオーネ。まあブラジル人とアルゼンチン人同士の対決だから何が起きても不思議じゃないといえばそのとおり。

試合中に何回かシメオーネの蹴り挑発を受けていたロマリオ。だが彼はやられながらも何の抗議もしなければ、シメオーネの方にも向かない。う〜ん、さすが冷めた選手。でもそれは誤解だった。お返しのチャンスを待っていただけだった。ヤツもボールなぞないところで、いきなり後ろを振り向いたかと思ったらシメオーネの正面からヒジテツを顔面にバチーン! 不意を突かれた犠牲者は鼻から血を吹き出して倒れておりました。これで6試合出場停止。こういうのいいねえ男らしくて。と、バルセロニスタは心の底から言っておく。
(02/04/29)



ファン・ボメルにつき
 (ファン・ボメルはPSVの主力選手として長年活躍した後、
  2005−06、ライカールト監督率いるバルサに移籍金ゼロで加入し、
  CLとリーガの二冠にそれなりに貢献した。
  シャビやデコやイニエスタに比べればテクニックで劣り、
  シャビやデコの控え選手として位置付けられてはいたが、
  その闘争心と激しいタックルにより異色の存在としてそれなりに価値があった。
  出場機会を求めて、翌06−07からはバイエルンに移籍し、
  現在はバイエルンの主将を務めている。)

「こちらカピタン 06−07」「2006年9月」「グラシアス、バンボメル (06/09/05)」
http://www.oye-comova.com/Chiquito/Futbol_Log/01_AquiCapitan/AquiCapitan_06_07/06_09_AquiCapitan.html



バルサとアヤックスにつき
 (1995−96の途中で、当時のバルサの主力選手グアルディオラが語った。
  このインタビューの中で、グアルディオラはアヤックスを高く評価しているが、
  当時のアヤックスを率いていた監督は、若き日のルイス・ファンハール。
  1993−94CL決勝戦で、バルサはカペッロ率いるミランに0−4と惨敗したが、
  翌94−95CLでは、ファンハール率いるアヤックスが、
  まずカペッロのミランをグループリーグで2度破り、
  準決勝第二戦ではバイエルン・ミュンヘンを5−2と木端微塵に粉砕し、
  さらに決勝戦でまたもミランを破って優勝している。
  ファンハールのアヤックスはその次の95−96CLでも圧倒的な強さを発揮し、
  グループリーグではレアル・マドリーを本拠地でも敵地でも破り、
  決勝戦まで勝ち上がった。
  だからこそ、ファンハールが97−98からバルサの監督に就任したとき、
  最初は大いなる期待と熱狂をもって迎えられたのであろう。)

「バルサ百年史」「76 グアルディオーラインタビュー(94−95−96)」
http://www.oye-comova.com/Chiquito/Futbol_Log/10_History/601_History/676_History.html



サンティアゴ・ベルナベウを舞台としてバルサが優勝したとき
 (1996−97、ロブソン新監督率いるバルサは、
  若き怪物ロナウドを武器に、カップウイナーズカップで優勝し、
  さらに国王杯でも優勝した。
  国王杯決勝戦の舞台は、レアル・マドリーの本拠地サンティアゴ・ベルナベウであった。)

「バルサ百年史」「81 ハロー、ミスター・ロブソン(96ー97)」
http://www.oye-comova.com/Chiquito/Futbol_Log/10_History/601_History/681_History.html



ジョゼ・モウリーニョ現インテル監督は、
ロブソン監督時代(1996−97)とファンハール監督時代(1997−98〜1999−2000)に、
通訳としてバルサで働いており、
彼自身がファンハールからは多くを学んだと語っている。
その後、ポルト監督として、2002−03にUEFA杯、翌03−04にはCLでも優勝した。
次にチェルシーの監督に就任すると、
プレミアリーグを圧倒的な強さで連覇(04−05、05−06)したが、
彼とラファエル・ベニテスの到来は、プレミアリーグの戦術レベルを大いに引き上げた。
 (最近のプレミア勢は、運と判定の助力によってとはいえ、CLで好成績を残しているが、
  当時のプレミア勢はCLで明白に見劣りし、しかもプレミア内での上下格差も著しかった。
  「名将」ベンゲル率いるアーセナルは国内で圧倒的に強くでも、CL8強の壁をどうにも破れず、
  04−05でも16強で敗退している。
  マンUも03−04と04−05には16強敗退、05−06に至ってはグループリーグ敗退。
  モウリーニョ・チェルシーとベニテス・リバプールは、
  CLにおけるプレミア勢の成績及びプレミアリーグへの戦術的影響の両面で
  多大な貢献をしている。)
モウリーニョのチェルシーは、ライカールト時代のバルサとたびたび熱戦を繰り広げ、
04−05にはCL一回戦でチェルシーがバルサに勝利し、
翌05−06CL一回戦ではバルサがチェルシーを下してそのまま優勝している。
上記の通り、バルサと因縁深いモウリーニョであるが、
昨季2008−09のバルサの新監督最有力候補が実は彼であったとのこと。
しかし現実には、愚かなバルサ首脳陣(ラポルタ&ベギリスタイン)は彼の招聘に失敗し、
責任逃れのために経験不足のペップ・グアルディオラを抜擢したが、
そのペップがバルサに三冠制覇をもたらし、モウリーニョはインテルでスクデットをもたらした。

「こちらカピタン 07−08」「2008年5月」
「不透明な時代の到来(1)
(08/05/10) 」
「不透明な時代の到来(2)
(08/05/11) 」
「不透明な時代の到来(3)
(08/05/14)」
http://www.oye-comova.com/Chiquito/Futbol_Log/01_AquiCapitan/AquiCapitan_07_08/08_05_AquiCapitan.html  
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2010年05月02日

CL決勝戦を楽しむ〜チキート紹介

CL決勝戦を楽しむ〜チキート紹介


昨季のバルサ三冠達成をもって「チキート」は更新終了してしまいましたが、
面白い記事をたくさん含んでいるので、ぜひ読んでいただきたい。
特にルイス・ファンハール現バイエルン監督については、
 (彼は1997−98〜1999−2000と2002−03にバルサの監督を務めました。
  プジョルやシャビやイニエスタを抜擢したことを今でも自慢しています。)
下記のほかにもたくさんあります。

チキート
http://www.oye-comova.com/Chiquito/Futbol.html

「バルサ百年史」第7章
「84、クライフ・フットボールの再来か(クラブ創立百周年)」
http://www.oye-comova.com/Chiquito/Futbol_Log/10_History/701_History/784_History.html
「85、多くのオランダ人選手の加入(クラブ創立百周年)」
http://www.oye-comova.com/Chiquito/Futbol_Log/10_History/701_History/785_History.html

「今日の一面」
http://www.oye-comova.com/Chiquito/Futbol_Log/02_FrontPage/FrontPage_02_03/FrontPage_2/03_03-03_09/FrontPage_4_Jue.html

3月6日(2003年)

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“違い”を見せる男たち

どんな男たちにも“違い”がある。出戻りで半年間バルサの監督を務めたバンガールと、まだバルセロナの地に足を踏み入れてから1か月しかたっていないアンティック。“敗北者”としてバルサを去っていったバンガールと、まだわずかな試合しか経過していないとは言え“勝利者”扱いされているアンティック。この二人にも微妙な“違い”がある。

バンガール 試合中はベンチに座りっぱなし。ゴールを入れたときだけ大げさなアクションで登場する。
アンティック 試合中はほとんど立ちっぱなし。ゴールシーンにはそれほどいやみっぽく騒がない。

バンガール カタラン語の質問はご遠慮いただいていました。
アンティック 何語でもどうぞ。。もちろんカタラン語も。

バンガール 試合翌日の午前中の練習はもっとも大事なものとして認識。
アンティック 試合結果によっては翌日は休養日。

バンガール メンディエタは長距離ランナーとして右カリレーロ。
アンティック メンディエタは中距離ランナーとして左右インテリオール。

バンガール 試合後の記者会見場には必ずテレビのハイライトシーンを見てから出席。
アンティック そんなものは見ません。

バンガール イニエスタを何回か出場させている。
アンティック 今のところ1回も起用していない。

バンガール 移動の際に泊まるホテルでの夕食時には、テレビをみることは厳禁。
アンティック 「好きなようにしなさい。」

バンガール レイジゲルは計算外。
アンティック プレー可能ならこれまで常にスタメン。

バンガール 昼食はカンプノウの彼のオフィスでサンドイッチ。
アンティック 「オフィスでメシなんか喰えるか。」

バンガール バスの中での携帯電話使用は禁止。
アンティック 「ご自由にどうぞ。」

バンガール 練習前には選手控え室でのミーティングはかかせません。
アンティック ミーティングは常にグランドの上でやりましょう。

バンガール 交代してベンチに下がってきた選手には挨拶なんか必要ない。
アンティック 「は〜い、ご苦労さん〜」

バンガール 記者会見で気に入らない質問をされると逆にその記者に質問を投げかける。
アンティック 「私になんでも質問してください。」

バンガール 飛行機の席は必ず“緊急脱出口”の横の席に座る。
アンティック 「一番前が好きです。」

バンガール チームやシステムに関しては常に数字で語る。
アンティック チームやシステムは常に選手名で語る。

バンガール 練習風景は誰にも見せたくない。選手たちの気が散るではないか。
アンティック 「みなさ〜ん、ご自由に練習をみてくださ〜い」

バンガール 選手はすべて同じように扱わなくてはならない。
アンティック 経験ある選手と若手とは対応が違う。常に経験豊かな選手に重要性をおきます。

バンガール 選手交代でグランド出場を待つ選手に対し、ジョンケルやホックがノートを見せて説明。
アンティック 「私が選手に言葉で説明すれば済むことです。」

バンガール 週末の対戦相手となるチームの“最近2試合”をビデオを見て個人的に研究。
アンティック 週末の対戦相手となるチームの“最近4試合”のビデオを見て個人的に研究。「私の方が2試合多い。」

バンガール フィジカルトレーニングは専門コーチのパコ・セイルーロに任せるのみ。
アンティック フィジカルトレーニングも監督の重要な仕事の一つ。

バンガール 記者会見場で質問する記者の名前なんぞには興味がない。
アンティック 記者の質問には必ずその記者の名前を呼んで答える。例えば「太郎君、君の質問はね、さっき花子ちゃんがした質問と同じだよ〜」。

バンガール 各試合でのシステムは相手を研究した結果によって生まれる。
アンティック 相手がどこであろうとシステムは同じ。

バンガール 二部Bの相手であろうと、危険な選手にはマンマークが必要です。
アンティック 「そんなことはしていられねえ。」

バンガール 私は労働者、カンプノウオフィスには最低8時間います。
アンティック 「さあ、練習が終わった。家に帰ろう〜」

バンガール カンプノウでの試合の時には当日集合。
アンティック カンプノウでの試合の時でも前日からホテル合宿。

バンガール 負傷者の様態に関しては監督が最初にメディアに発表。
アンティック ドクター・プルーナの仕事。

バンガール 信頼する何人かの選手が欠場しなければならない場合はシステムそのもを変更。
アンティック 欠場しなければならない選手がでてきた場合でも、システムをいじらず他の選手を同じポジションに起用。

バンガール 試合翌日には必ず選手を集めて一緒にビデオ見学。「こら〜、ここがこうだからうんじゃかかんじゃか〜」
アンティック 「そんな面倒くさいことはしません。」

バンガール アウエーの試合には必ずレシャックを同行させてスタンドから観戦させ試合後に意見を聞く。
アンティック 「レシャックの意見は必要ありません。」

バンガール もちろんバンガールノートは24時間必携品。試合中には特に大事なもの。
アンティック 「ノートを買うなんてもったいない。」

バンガール オーベルマルスは生涯左の選手。
アンティック オーベルマルスは絶対右の選手。

バンガール ボールを支配するためにはどうすればいいか。
アンティック ボールを持ったらどうすればいいか。


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CL決勝戦はインテルvsバイエルン〜メレンゲはひとまず安堵

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CL決勝戦はインテルvsバイエルン〜メレンゲはひとまず安堵


昨季の覇者であるバルサは、
今季もCL優勝に最も相応しい強者ではあったが、その敗退にも必然性はあり、
インテルが賞賛に値する勝利で決勝進出を果たした。
リヨンは経験の差、要するに作戦ミスで本来の優位性を失い、
バイエルンが脆弱な守備という弱点を隠して決勝進出を果たした。
レアル・マドリーのファンは、
本拠地ベルナベウでの決勝戦にバルサが現れないことにひとまず安堵するが、
冷静にインテルとバイエルンの対決を見れば、
 (スナイデルやサムエルやカンビアッソやエトオとロッベンの対決を見れば)
ギャラクティコ政策という名の失策に気付くであろう。


CL準決勝

バイエルン 1−0 リヨン
リヨン 0−3 バイエルン
⇒2試合合計「4−0」でバイエルンが決勝進出


  ☆リヨン優位との私の予想は完全に裏切られた。
   バイエルン圧勝の原因は一言で表すならば、経験の差であり、
   具体的には、リヨンの作戦ミスであった。
  ☆両軍とも、強力な攻撃陣と脆弱な守備陣で勝ち上がってきた。
   特にバイエルンのGK及びDF陣の質は8強の中でも最低であった。
   リヨンの守備陣は、バイエルンに比べればかなりマシではあるが、
   CBの選手層に問題を抱えており、
   本来はMFである、ボドメルやトゥラランを異動させて凌いできた。
   以上に述べた戦力比較に基づく私の予想からすれば、
   リヨンが第一戦、敵地でアウェイゴールを奪うべく攻撃的に戦えば、
   バイエルンの守備陣はこれを防ぐことはできないであろうし、
   また、それによってバイエルンの攻撃力も大いに減殺されるはずであった。
   そして逆にリヨンが失点回避を第一に考えて守備的に戦えば、
   バイエルンの攻撃を到底防ぐことはできまいと。
  ☆現実には、リヨンは第一戦をひたすら守備的に戦い、
   本拠地での第二戦に勝負を賭けた。
   その結果、第一戦ではアウェイゴールを奪えずに敗れ、
   そのため、第二戦では非常に不利な立場、
   具体的には、
   敵のアウェイゴールを恐れながら攻撃的に戦わなければならない立場に追い込まれた。
   そこで第二戦のリヨンは、いつもの4−3−3システムではなく、
   4−2−3−1システムを採用し、
   一方ではFWを同時に4人も起用し、他方で中盤に創造的な選手を置かずに臨んだ。
   その結果、攻撃をまるで組み立てられず、前線の攻撃力を活用できず、
   バイエルンの攻撃をまともに食らい、惨敗してしまった。
  ☆火山大噴火により、
   リヨンは第一戦を戦うためにミュンヘンまでバスで遠征しなければならず、
   体調面で不安を抱えていたという事情はあったかもしれない。
   しかしながら、バイエルンの側もこの第一戦では、
   ファン・ボメルとバドシュトバルを出場停止で欠いており、
   第二戦でも、デミチェリスとファン・ブイテンを怪我により45分ずつしか使えず、
   守備面にいつも以上の不安を抱えていた。
  ☆そして、リヨンは第一戦の途中でも、己の作戦ミスを改める機会に恵まれたが、
   その機会もみすみす逃してしまった。
   具体的には前半37分のリベリ一発退場により数的優位に立ったにもかかわらず、
   リヨンはその後も慎重な姿勢を改めなかった。
  ☆リヨンが適切に戦っていたら、
   もっと面白い試合が観られるはずだっただけに、非常に残念である。

  ☆勝者バイエルンの立場から試合を簡単に報告すると、
   第一戦の前半はパスを繋ぎながらも攻めあぐみ、
   前半37分にはリベリの一発退場で数的不利に追い込まれた。
   そこで後半開始からオリッチを引っ込めて、守備力の高いティモシュクを入れ、
   しかしながら攻撃姿勢をさらに強め、敵を脅かした。
   すると後半9分にリヨンの主力トゥラランが2度目の警告で退場し、
   10人対10人の戦いとなる。
   バイエルンはさらに攻勢を強め、18分にはゴメスを投入し、
   ついに24分にロッベンの一撃で均衡を破った。
  ☆第二戦のバイエルンは、既述の通り、
   バン・ブイテンとデミチェリスの状態に不安を抱えていたため、
   CBの一角をバドシュトバルに任せ、左SBにコンテントを配した。
   また、左MFに、リベリの代役としてアルティントップを配した。
   この第二戦のバイエルンは、今季最高の出来を披露し、積極的かつ完璧であった。
   いつになく好連携で、しばしばワンタッチで、幅広くパスを回しながら、
   鋭い中央突破やカウンター攻撃でも決定機を創り出していた。
   守備組織も素晴らしく、守備への切り替えを速く保ち、
   しばしば高い位置でボールを奪い返しており、
   DF陣は頻繁に読みの鋭さで敵のパスをインターセプトしていた。
   ただし、敵の逆サイドからのクロス攻撃に対しては位置取りが悪く、
   敵FWの決定力不足に救われた部分もあった。


インテル 3−1 バルセロナ
バルセロナ 1−0 インテル
⇒2試合合計「3−2」でインテルが決勝進出


  ☆インテルはグループリーグでもバルサと同居しており、
   そのときには1分1敗、歴然たる実力差を見せ付けられての完敗であった。
   しかし、この準決勝2試合では、インテルは幾多の不運にもかかわらず、
   見事に完璧な勝利を収めた。
  ☆バルサはライカールト時代の5季で、その強力な布陣にもかかわらず、
   リーガ優勝「わずかに」2度、CL優勝「わずかに」1度しか達成できなかった。
   別の言い方をすれば、昨季、グアルディオラ監督の手腕は極めて優れていたが、
   眠り腐らされていたバルサの本来の実力を引き出したに過ぎない。
   逆に、今季のバルサは開幕前の補強怠慢、イニエスタの度重なる怪我、
   さらにズラタン・イブラヒモビッチの不適合により、戦力低下しており、
   グアルディオラ監督のより際立った手腕でその穴をなんとか埋めてきた。
   結果的に今季のバルサは国王杯に続き、このCLでも敗退したが、
   彼の評価はむしろ高まったとさえ言えよう。

  ☆さて、インテルの採用システムは、
   今や定番と化した、4−2−3−1あるいは4−4−1−1。
   顔ぶれも固定されており、
   左SBにキブを使うか、中盤2枚の一角にモッタないしスタンコビッチを使うか、
   それによって鉄人主将サネッティの位置が決まる。
   この準決勝第一戦では、
   左SBにサネッティ、中盤には、バルサのカンテラ出身モッタを配置した。
  ☆バルサは、直前のリーガ第33節エスパニョール戦で大苦戦し、0−0引分、
   2位レアル・マドリーに勝点差1と迫られている。
   その後、ミラノまでバス移動を強いられて、疲労蓄積が懸念されていた。
   最重要選手イニエスタは怪我で不在、アビダルも復帰したばかり。
   以上の事情からグアルディオラ監督は4−2−3−1システムを選択し、
   最前線にズラタン・イブラヒモビッチ、
   その背後「3」に右から、ペドロ、メッシ、ケイタを配置した。
  ☆インテルは全体をコンパクトに保ち完璧に守備を固めながら、
   少しずつ全体のラインを上げ、ボールを奪うとミリト兄に敵の裏を狙わせる。
  ☆バルサはボールを支配しながらも試合の主導権を握れずにいたが、
   前半19分、貴重なアウェイゴールを奪い、優位に立つ。
   シャビがパスを左サイドライン際へ送り、
   マクスウェルはカンビアッソを振り切りエリア内最深部まで突破して折り返し、
   ペドロが左足で冷静に転がし、決めた。
  ☆近年、プレミア勢がバルサを苦しめた例は若干あるが、
   それはひたすら守備を固めて戦えばよいからこそ可能であったに過ぎない。
   しかし、この日の偉大なインテルは、
   バルサを相手にゴールを奪わなければならぬ苦境に追い込まれながらも、
   前半の残り時間の多くを巧みに戦い、
   前半22分や27分にセットプレイ等から決定機に至った。
  ☆そして、ついに30分、右サイドへ大きく展開した後、
   エトオがマイコンとパス交換してから、折り返しを転がし、
   中央ではミリト兄のポストプレイとパンデフの走り込みで敵3人を引き付け、
   スナイデルが右足で同点ゴールを決めた。
  ☆「1−1」(ボール支配率36%対64%、シュート数5本対3本)で前半終了。
   ズラタンはほとんど攻撃に絡むことができず、
   メッシも敵陣PKエリア付近ではボールを受けることができなかった。
  ☆インテルは前半、左サイドからの攻撃を繰り返していたが、
   後半に入ると、右サイドからの攻撃を執拗に仕掛けるようになる。
  ☆そして後半3分、インテルが逆転する。
   モッタが中盤でメッシを防ぎ、パンデフが持ち上がり、スルーパスを通すと、
   ミリト兄が敵陣PKエリア内へ持ち込み、小さく折り返す。
   マイコンがこれを受けると落ち着いて右足で決めた。
  ☆メッシが後半8分に左足ミドルでGKジュリオ・セザルを脅かすなど、
   両軍が激しい攻防に入るが、
   インテル監督ジョゼ・モウリーニョは早くも11分、
   パンデフをスタンコビッチに交代する。
  ☆バルサ監督グアルディオラも左サイドの劣勢を改善しようと、
   アビダルの投入を準備するが、16分、インテルが貴重な追加点を奪う。
   モッタが敵陣でボールを奪うと、エトオとスナイデルがワンタッチでつなぎ、
   ミリト兄が右足で決めた。
   鮮やかなパス回しによる速攻であった。
  ☆直後の17分、バルサは遅ればせながらの選手交代。
   絶不調のズラタンを下げ、アビダルを投入し、4−3−3システムに変更した。
  ☆しかし、インテルはその後も集中を切らさない。
   マイコンがメッシと激突して負傷し、28分にキブと交代し、
   献身的に走り続けた、ミリト兄が足をつって、30分にバロテッリと交代する。
  ☆バロテッリ登場の頃からさすがにバルサが敵陣PKエリア付近へ押し込み、
   CBピケは頻繁に攻め上がるなど、バルサが総攻撃を仕掛ける。
   そのピケがエリア内で絡んでの惜しい場面が3度はあったが、
   インテル守備陣が粘り強くこれを防いだ。
  ☆最終的に、「3−1」
   (ボール支配率32%対68%、シュート数8本対11本、パス数158対519)
   バルサはボールを圧倒的に支配すれど、滑らかに繋ぐことはできず、
   インテルの完勝と評すことができよう。
   近年、バルサを相手にしてこれほど素晴らしい内容の勝利を収めた例は、
   特に欧州の舞台では極めて稀である。
  ☆インテルは、バロテッリを唯一の例外として、完璧であった。
   バロテッリは集中力を欠き、ただ一人、この大舞台に相応しくなく、
   観客から罵声を浴び続けた。
   挙句、試合終了後にはユニフォームを投げ捨て、新たな議論の種となった。

  ☆第一戦の後、週末に、インテルはセリエAにおいて首位の座を奪回した。
   第35節、インテルがアタランタに勝利し、
   同節、ローマが本拠地でサンプドリアに逆転負けしたためである。
   バルサの方はリーガ・エスパニョーラ第34節ヘレス戦に、
   主力数人を温存しながら勝利を収めたが、内容は貧困であり、
   ズラタンもゴールを決めこそしたものの、不調から脱してはいなかった。
  ☆そして準決勝第二戦、バルサは、プジョルを出場停止で欠き、
   また再びアビダルを怪我で失っていた。
   グアルディオラ監督は本来の4−3−3システムを敷いたが、
   左SBとCBの人選につき驚かせてくれた。
   左SBには、マクスウェルでなく、ミリト弟を起用し、
   CB(ピケの相棒)には、ミリト弟でもマルケスでもなく、
   トゥレ・ヤヤを起用した。
  ☆対するインテルは、少なからぬ不利を背負って臨んだ。
   すなわち、スタンコビッチが出場停止であり、
   また、先発予定のパンデフが試合開始直前に故障で出場不能となった。
   第一戦とシステムは同じであり、先発11人中10人は同じ位置であるが、
   唯一の変更点として、左サイドMFにキブが入った。
  ☆バルサは「2−0」以上の勝利を必要としており、
   試合開始直後から圧倒的にボールを支配し続け、
   有効な縦パスによって攻撃を組み立て、敵陣へ迫っており、内容は良かった。
   しかし、インテルの堅守を前にして、ズラタンが全く機能せず、
   それゆえ、バルサは決定機にまでは至らない。
  ☆勇敢に戦うインテルだが、前半28分、さらなる不運に見舞われる。
   モッタがブスケツのあごに手を触れただけなのに、2度目の警告を受け、退場。
   モッタはかつてバルサ時代、
   何度も不要なラフプレイを繰り返しては、信頼を裏切ってきた選手であるが、
   この場面での警告判定は明らかに不当であった。
  ☆インテルは、ミリト兄とエトオに両サイドの守備を任せ、スナイデルをCFとし、
   4−4−1システムに変更した。
   以後はカウンター攻撃を完全に放棄し、文字通り、専守防衛に徹した。
  ☆上記の通り、モッタ退場はインテルにとって不当かつ不運な災難であったが、
   それはバルサにとっての幸運を意味したわけでもなかった。
   自陣に引いて守備をひたすら固めるインテルに対して、
   以後、バルサの攻撃は停滞してしまった。
   そして、ズラタンは中央でルシオとサムエルに全く勝てないため、
   いつしかサイドに逃げてしまっていた。
  ☆バルサは後半開始から、ミリト弟をマクスウェルに交代し、
   左サイド攻撃の強化を図るが、攻めあぐね、可能性の低いミドルを撃つばかり。
   ついに後半18分、ズラタンに見切りを付け、彼とブスケツを引っ込めて、
   ボージャンとジェフレンを投入し、総攻撃を仕掛ける。
  ☆インテルは22分、消耗したスナイデルを下げて、守備要員ムンタリを投入し、
   36分には、ミリト兄も下げて、屈強CBコルドバを投入する。
  ☆37分、ようやくバルサの決定機。
   メッシがクロスを送り、ボージャンがフリーで頭で合わせたが、
   逆側ポストのわずかに外へ飛ばしてしまった。
  ☆39分、バルサが押し込み続け、ついに1点を奪う。
   メッシがシャビに繋ぎ、シャビがスルーパスを通し、
   ピケはPKエリア内で受けると、
   反転でコルドバとGKジュリオ・セザルをまとめてかわし、右足で決めた。
  ☆インテルは最後の交代でエトオも下げ、マリガを入れ、ひたすら守備を固める。
   しかし、バルサの攻撃はインテルを脅かし続け、
   42分にシャビ、43分にメッシがミドルを放ち、
   いずれも惜しくもGKジュリオ・セザルの好セーブに阻まれた。
  ☆後半47分、ボージャンがゴールを決め、奇跡の大逆転に場内は沸く!
   …はずであったが、その直前にヤヤが手を使ったと判定され、ゴールは無効。
   しかしながら、これは明白な誤審であった。
  ☆最終的に、「1−0」
   (ボール支配率76%対24%、シュート数15本対1本、パス数555対67)   
   全ての数字でバルサが圧倒(特にパス数では8倍以上!)しながら、
   インテルの素晴らしい守備を崩せず、決勝進出の夢は絶たれた。
  ☆ベルギー人主審の判定は、いろんな局面で不適切であったが、
   それがバルサにばかり不利であったわけではない。
   後半47分のボージャンのゴールは有効とされるべきであったが、
   反面、39分、ピケはオフサイド気味の位置からゴールを決めており、
   これが無効とされていてもおかしくはなかった。
   要するに、インテルが正当に決勝進出を果たしたのである。

  ☆バルサのファンの立場からすれば、まず、イニエスタ不在の穴は大きかった。
   バルサがイニエスタを欠くとき、中盤の構成力と敵陣での創造力の両面で、
   数段にレベルダウンを避けられない。
    (アーセナルごときを相手にしていれば、さほど問題とならなかったが…)
   また、現状では、ズラタンではなくボージャンを先発で起用すべきであった。
   そして、ジェフレンはインテルを相手にしては何もできず、力不足であった。
  ☆しかし、これは不運や采配ミスの問題ではない。
   イニエスタ不在による穴の大きさは開幕前から誰の眼にも明らかであり、
   質の面で深刻な欠落をもたらすのは上述の通りであるが、
   単に量の面で見ても、左ウイングと攻撃的MFの頭数が足りない。
   エトオの放出は多分にピッチ外の事情によるものであったが、
   ともあれ、今季に限れば、エトオとズラタンの交換は失敗であった。
   現在のアンリは、CFとしてはズラタンどころかボージャンにも劣り、
   左ウイングとしてもペドロどころかジェフレンにさえ及ばないのであるが、
   首脳陣はこんな選手を残留させ、さしたる補強をしなかった。
   要するに、全ては開幕前の戦力補強怠慢による必然の結果であった。
   ペドロの急成長とグアルディオラ監督の柔軟な采配が、
   どうにかここまでその穴を取り繕ってきたに過ぎないのだ。


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2010年04月12日

予想された喜劇的結末〜史上初!レアル・マドリーがクラシコ4連敗!

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予想された喜劇的結末〜史上初!レアル・マドリーがクラシコ4連敗!


リーガ・エスパニョーラ第31節


レアル・マドリー
0−2
バルセロナ


〈ギャラクティコ・マドリー〉〈4−3−1−2〉

GK、カシジャス
右DF、セルヒオ・ラモス
中DF、アルビオル
中DF、ガライ
左DF、アルベロア
守MF、シャビ・アロンソ
中MF、ガゴ
左MF、マルセロ
 (→後半12分、グティ)
攻MF、ファンデルファールト
 (→後半24分、ラウル)
FW、諸悪の病巣イグアイン
 (→後半34分、ベンゼマ)
FW、クリスティアーノ・ロナウド

〈バルサ〉〈4−3−3〉

GK、ビクトル・バルデス
右DF、プジョル
中DF、ピケ
中DF、ミリト
 (→後半34分、マルケス)
左DF、マクスウェル
 (→後半18分、イニエスタ)
守MF、ブスケツ
中MF、シャビ
中MF、ケイタ
右FW、ダニエル・アウベス
中FW、メッシ
左FW、ペドロ


〈試合経過〉
前半33分、0−1 メッシ
後半11分、0−2 ペドロ

0−2でバルサが勝利


〈雑感〉

●前節終了時点で、ともに勝点77も獲得している、両者の頂上対決。
●特にレアル・マドリーは、
 今季リーガ・エスパニョーラにおける表面的な数字の上では、
 欧州最強のバルセロナをも上回る存在に見えた。
 「総得点83!(バルサは77)」
 「Casa15試合全勝!」
 「第19節以降12連勝!」
●また、イグアインは、
 今季リーガ・エスパニョーラにおける表面上の数字の上では、
 レアル・マドリーを牽引する偉大なFWに見えた。
 「25試合出場24得点!(メッシは27試合26得点)」
 「第26節以降5試合連続ゴール!」
●しかし、私は今季序盤から一貫して言い続けてきた。
 「レアル・マドリーの内容は貧困そのもの」
 「イグアインをFWで使えば、貧困な内容にしかならない」
 「イグアインがゴールを決めれば決めるほど、
  (レアル・マドリーはイグアインをFWとして重用することになり)
  レアル・マドリーは堕落して破滅に突き進む」
 「貧困な内容に何ら改善を施せない、ペジェグリーニは、
  レアル・マドリーの監督としては無能と評さざるを得ない」
●そんな私からすれば、上記の表面的な数字はすべて滑稽でしかなかった。
 実際、12連勝中の試合内容といえば、
 セットプレイとカウンター攻撃による大量得点の繰り返しであった。
 そして、今季最重視しているはずのCLにおけるリヨン戦の完敗が、
 レアル・マドリーの貧困な攻撃、
 イグアインの無力無能、
 ペジェグリーニ監督の修正能力の欠如と無策を既に証明していた。


●さて、愛すべき滑稽なギャラクティコ・マドリーは、
 久しくペペとカカを怪我で欠いているが、
 そんな状況下でペジェグリーニ監督がベストと考える布陣を敷いた。
●ガゴは今季の大半を構想外選手として過ごしてきたが、
 ディアラ1号と2号がともに怪我で不在の間、
 第28節ヘタフェ戦で先発フル出場して監督の信頼を勝ち取ると、
 そのまま定着している。
●バルサでは、ズラタン・イブラヒモビッチとアビダルが怪我で不在、
 イニエスタも復帰から日が浅く、万全ではない。
 とはいえ、ボージャンが調子を上げており、アンリも健康ではある。
 常識的な予想からすれば、
 FW3人はメッシとペドロとボージャン(あるいはアンリ)で
 構成されそうである。
●しかし、ペップ・グアルディオラ監督は、
 奇襲布陣(したがって誰も予想できるはずがない)を、
 明確な意図を持って(苦し紛れの思い付きなどではない)敷いた。
 「敵GKカシジャスへの厳しいプレス」を意図して、
 ダニエル・アウベスを初めて右サイドバックで起用した。

●両軍がお互いに最終ラインを高く設定し、全体をコンパクトに保ち、
 厳しいプレス合戦でしのぎを削った。
 両軍とも容易には敵陣へ運べず、
 前半23分までにバルサはFKで、マドリーはミドルで、
 ともにたった1本しかシュートを記録できなかった。
●バルサがボール保持を重視し、
 マドリーは一撃必殺カウンター攻撃に賭ける。
 両者のスタイルは大きく異なるが、
 前半20分過ぎから徐々にマドリーが優勢に立つ。
 ロナウドやマルセロがスペースを得て敵陣へ運ぶ場面が
 何度も見られるようになった。
 ただし、ピケとプジョルの好連携などに阻まれ、決定機に至らず。
●前半33分、バルサが敵の一瞬の隙を突き、先制する。
 メッシがシャビに預け、シャビは絶妙の浮きパスを敵の裏へ送り、
 メッシがPKエリア内へ走り込んで胸で受ける。
 Gkカシジャスの他に、アルビオルも足を必死で差し出していたが、
 メッシが切り返しから右足で叩きつけ、その隙間を通し、決めた。
 シャビのパスセンス、メッシの冷静完璧な一連の動作ならでは!
●「0−1」
 (ボール支配率41%対59%、シュート数3対3)
 で前半終了。
 両軍の素晴らしい守備が際立っており、
 上述の通り、マドリーがやや優勢ではあったが、
 バルサの先制点により全てはムダになった。
 先制されれば、マドリーは致命的な欠陥をさらすしかないからだ。
 少なくとも私は、この段階でバルサの勝利を確信した。

●マドリーの監督が仮に現状を正確に認識していたならば、
 後半開始から即座に選手交代を行い、状況を変えるべきであった。
 しかし、現実には、バルサの監督が的確な修正を施した。
 ペップは、奇襲布陣ゆえのパス回しのぎこちなさを解決すべく、
 ダニエル・アウベスを本職の右サイドバックに、
 プジョルを左サイドバックに、マクスウェルを左ウイングに、
 ペドロを右ウイングにそれぞれ異動した。
 ペジェグリーニの方は、リヨン戦同様、無策であった。
●マドリーは後半に入ってもカウンター攻撃で敵陣へ迫りはするが、
 どうしてもバルサ守備陣を崩しきれない。
●すると、後半11分、バルサがカウンター攻撃から追加点を奪う。
 シャビがパスを送ると、
 ペドロは最初の巧みな持ち出しでアルベロアを置き去りにし、
 敵陣PKエリア手前へ迫ると、冷静に左足で転がし、
 GKカシジャスに防がせず、決めた。
●この直前、無能ペジェグリーニといえど、さすがに状況を認識し、
 グティ投入を準備してはいたが、間に合わず、
 マドリーは致命的な失点を喫してしまった。
 失点の直後、後半12分、マルセロに代わってグティが登場する。
●グティは登場後、違いを見せ、何度かバルサを脅かした。
 特に後半14分には彼のスルーパスが最大の決定機を創り出す。
 しかし、ファンデルファールトが、
 GKビクトル・バルデスとの一対一で決められない。
●バルサは、イニエスタを投入し、
 左サイドの彼を中心としてゆっくりとボール保持する。
 そして、シャビが2度(後半27分と33分)決定機を演出するが、
 メッシが2度とも、GKカシジャスのスーパーセーブに阻まれた。
●「0−2」
 (ボール支配率45%対55%、シュート数14対6)
 で試合終了。
 後半に限れば、シュート数11対3とマドリーが上回ったが、
 マドリーの決定機はせいぜい2回。
●イグアインは、
 昨季のリバプール戦やクラシコ、今季のリヨン戦などと同様に、
 試合中、姿を消し、何の役にも立たなかった。
 マドリーはロナウドの個人技突破に賭けるしかないが、
 ロナウドはピケに完璧に抑え込まれた。
 無能ペジェグリーニの3度の選手交代はいずれも遅すぎる上に、
 3点奪わなければならなくなった後でさえ、
  (マドリーはリーガで優勝するためには勝利を必要としていた。
   勝点同数の場合、順位の優劣は直接対決結果で決するが、
   マドリーは前回のクラシコ・第11節で敗れている。)
 攻撃力の低いガゴやアルベロアを残しており、煮え切らなかった。


●喜劇的結末としか言いようがない。
 ギャラクティコ・マドリーは、
 地元開催となるCL決勝戦で華々しく優勝トロフィを掲げるべく、
 開幕前に空前絶後の超大型補強を敢行したが、
 国王杯もCLも弁解不能の内容で早期敗退した。
 残されたリーガ・エスパニョーラにおいても、
 バルサに、直接対決2敗という形で歴然たる差を見せ付けられた。
 完璧な喜劇的結末は、
 バルサがベルナベウで快勝し、CL連覇を祝うことで完成する。
 しかし仮に、インテルやバイエルンやリヨンが優勝したとしても、
 ギャラクティコ・マドリーに対する痛烈な皮肉となろう。
  (インテルやバイエルンの主役は、
   ギャラクティコ政策で追放された元マドリ選手である。
   また、リヨンの今季の大型補強も、
   マドリーがベンゼマに支払った巨額の移籍金を原資としている。)


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2010年04月09日

CL4強〜邪魔者は消えた!

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CL4強〜邪魔者は消えた!


バイエルン 2−1 マンU
マンU 3−2 バイエルン
⇒2試合合計「4−4」で(アウェイゴール数で上回る)バイエルンが4強進出


  ☆またしてもバイエルンがアウェイゴール差という綱渡りで勝ち上がり、
   ファンにとってはスリリングで堪えられない。
   フィオ戦(一回戦)と同様、攻撃では個人技に頼り、守備では杜撰そのもの、
   第一戦でも第二戦でも、開始直後にあまりにも気前よく失点して苦境に陥りながら、
   タレントと伝統の力で強引に逆転してしまった。
  ☆マンUは攻守に組織された好チームであったが、戦力不足は明らか。
   前線の攻撃力は、バイエルンのザル守備を相手にすれば一応合格に見えるが、
   中盤はあまりに貧弱であり、
   最終ラインも咋季に比べると劣化しており、バイエルンのFW陣を止められなかった。

  ☆バイエルンは最悪の状況で第一戦を迎えた。
   直前のブンデスリーガ第27節と第28節で連敗して首位の座をシャルケに奪われ、
   チーム状態は下降線を辿っていた。
   さらに、この第一戦では、主力選手2人、すなわち、
   シュバインシュタイガーを出場停止で、ロッベンを怪我で欠いていた。
   代役として、中盤にプラニッチ、右サイドにアルティントップを起用し、
   前線には、オリッチとミュラーを配した。
  ☆マンUは、ミラン戦(一回戦)と異なり、
   4−3−3あるいは4−5−1システムを採り、
   右サイドに、ナニ、左サイドに、朴智星、最前線に、大黒柱ルーニーを配した。
  ☆マンUがいきなり右サイドのスペースに蹴り込み、ナニがファウルを誘うと、
   これで得たFKからルーニーが頭で合わせ、前半2分で「0−1」。
   この場面、GKブットはゴールにへばりついて動かず、
   誰もルーニーをマークせず、ゴール前のスペースもがら空きにしており、
   バン・ブイテンに至っては、勝手に転んでいた。
  ☆前半45分間のボール支配率60%対40%、シュート数6本対9本。
   バイエルンが一見攻めているが、腰が引けていた。連携が悪く、不安定であった。
   GKブットの守備範囲はあまりに狭かった。
   DF陣は鈍重で、敵にスペースへ蹴り込まれると走り負けし、
   また、敵のクロス攻撃に対しては、中央で敵を捕まえられない。
   中盤で、特に前半30分頃までは、
   パスを回そうにも、プラニッチとファン・ボメルが横に並んでしまい、ぎこちない。
   アルティントップは多くボールに絡んでいたが、ミスばかり連発している。
   アルティントップもプラニッチも間違いなく優れたタレントであるが、
    (2年前の欧州選手権2008本大会における彼らの活躍を想起せよ!)
   ともに今季のバイエルンでは信頼されてこなかったため、全く実力を発揮できない。
  ☆マンUは試合開始とほとんど同時にアウェイゴールを得ることができたため、
   前半を余裕を持って過ごしていた。
   GKの所で時間を稼ぎつつ、しばしばサイドのスペースへ長く蹴り込み、
   そこを起点にパスを速く繋いで好機や決定機に至っていた。
  ☆後半に入ると、バイエルンが少しずつ変身してゆく。
   高い位置でボールを奪うことができるようになり、
   また、両サイドのアルティントップとリベリが意欲的に仕掛けるようになった。
   特にアルティントップは前半の彼とは別人、要するに本来の彼を取り戻し、
   単独で敵陣を突破して決定機を演出し、守備面でも奮迅の活躍を示した。
   ただし、チーム全体での連動性は欠けており、バイエルンが波に乗り切れない。
   これに対し、マンUはほとんどボールを持てなくなっていた。
   試合は膠着状況に陥った。
  ☆後半25分、先にマンU監督ファーガソンが動き、
   キャリックと朴を下げて、バレンシアとベルバトフを投入した。
   しかし、この選手交代は何ら変化をもたらさなかった。
  ☆バイエルンはベンチに豪華な切り札を残している。
   まず、28分、ミュラーを下げて、ゴメスを投入した。
  ☆32分、リベリがFKを蹴ると、敵の1人(ルーニー)に当たってコースを変え、
   幸運な形でゴールとなり、「1−1」。
  ☆マンUは37分に、ナニを下げてギグスを投入する。
   後半は消極的姿勢に終始していた、マンUだが、直後のCKからは決定機。
   ビディッチが、例によってバイエルンのザル守備に乗じて、完全にフリー、
   頭で完璧に合わせたが、バーに嫌われてしまった。
  ☆バイエルンはさらに41分、アルティントップを下げて、クローゼを投入した。
  ☆ロスタイムに入り、47分、
   ゴメスがハーフライン付近からドリブルで強引に突進、敵4人を相手に突っ込み、
   敵陣PKエリア付近で潰れる。
   こぼれ球を先にエブラが拾うが、執念の男オリッチが次の瞬間に奪い取り、
   ファーディナンドをかわすと、左足で逆転ゴールを決めた。「2−1」。
   その直後、試合終了の笛が鳴り、ルーニーは負傷で足を引きずっていた。
  ☆後半45分間のボール支配率60%対40%、シュート数13本対2本。
   バイエルンは最後までチグハグだったが、個の力で強引に辻褄を合わせた。
   失点の場面に限らず、ビディッチもファーディナンドも、
   ゴメスの強引な突進を止められなかった。

  ☆第一戦と第二戦の間に、
   バイエルンはブンデスリーガでシャルケに勝利して首位の座を奪回し、
   マンUはプレミアリーグでチェルシーに敗れて首位の座を奪われた。
  ☆第二戦で、バイエルンはロッベンとシュバインシュタイガーを起用でき、
   ベスト布陣で臨む。
   しかもベンチにはゴメスとクローゼとアルティントップを豪華に並べている。
  ☆マンUは、第一戦と同じ4−5−1システムを採るが、
   右サイドバックに、ネビルではなく、ラファエルを、
   中盤三枚の一角に、スコールズではなく、ギブソンを起用した。
   さらに、朴智星を使わずに、バレンシアを右ウイングに起用し、
   ナニを左に配した。
   戦前、ルーニーは欠場と報じられていたが、先発出場。
  ☆バイエルンは、第一戦で得た、1点のリードを、早々に惜しげもなく放棄する。
   前半3分、ラファエルがリベリを振り切って、ルーニーを経由してギブソンへ繋ぐ。
   ギブソンが右足ミドルを撃つと、GKブットはまたまたお粗末な反応でゴールを許し、
   「1−0」。
   2試合合計「2−2」。マンUがアウェイゴールで上回り、あっさりと逆転した。
  ☆バイエルンの気前の良さは止まらない。
   前半7分、バレンシアが敵陣PKエリア付近でバドシュトバルと対峙すると、
   抜かずに折り返しを転がす。
   ナニがエリア内ど真ん中にフリーで走り込み、悠々と流し込んで、「2−0」。
   2試合合計では「3−2」となった。
  ☆バイエルンは第一戦と同様、攻守にミス多くちぐはぐ、ボールを持てど前進できず、
   初シュートをようやく前半26分に記録する始末であった。
  ☆30分頃からようやくバイエルンが敵陣でパスを繋ぐようになるが、
   41分にはまたもあっさりと失点する。
   右サイドからの投げ込みを起点に、マンUが得意の速攻、
   バレンシアがデミチェリスをあっさりと抜き去って折り返すと、
   ゴール前逆側からナニが叩き込み、「3−0」。
   2試合合計では「4−2」となった。
  ☆しかし、そのわずか2分後、執念の男オリッチが試合の流れを変える。
   彼を経由して右サイドへ展開すると、シュバインシュタイガーがすぐにクロスを送り、
   ミュラーが頭で敵の裏へ落とす。
   オリッチが走り込んでキャリックに競り勝ち、苦しい体勢から左足で決め、
   「3−1」。
   2試合合計「4−3」となった。
  ☆前半45分間のボール支配率52%対48%、
   シュート数11本対4本、パス数159対173。
   バイエルンが自陣でもたもた繋いでいるため、パス数で上回った。
   ロッベンとリベリの起用が完全に裏目と出て、両サイドを完全に制圧されていた。
   特に左サイドではリベリが守備に戻らず、バドシュトバルが極めて不安定、
   3失点いずれもこの左サイドを崩されて喫している。
   換言すれば、前半のマンUの最高殊勲者は、ラファエルであり、
   彼が攻守両面でバイエルンを圧倒していた。
  ☆後半に入ると、バイエルンが第一戦と同様に変身する。
   後半開始から、ミュラーを下げてゴメスを投入すると、
   バイエルンが敵陣へ猛然と攻め込むようになる。
   さらに、後半5分にはラファエルがリベリをファウルで止めて、
   2度目の警告で退場してしまう。
  ☆以後は、バイエルンが余裕を持ってパスを繋いで試合を完全に支配し、
   マンUは防戦一方となる。
   マンUは後半10分にルーニーを下げて、DFオシェイを送り込み、
   サイドの守備を固めたが、ロッベンを全く止められず、失点は時間の問題となる。
  ☆そして後半29分、左サイドからのCKをリベリが蹴ると、
   逆サイドからロッベンが左足ボレーで合わせ、ゴール逆側ポスト際に見事に決めた。
   「3−2」、2試合合計「4−4」、アウェイゴール差でバイエルンが逆転した。
   直後に、ロッベンはアルティントップと交代した。
  ☆追う立場に立たされた、マンUは、キャリックとギブソンを下げて、
   ベルバトフとギグスを投入したが、この交代は形勢を変えるに至らなかった。
   バイエルンは、プラニッチを投入しつつ、残り時間も敵陣でボールを支配し、
   マンU監督ファーガソンは試合終了を待たずに諦念を示していた。
  ☆後半45分間のボール支配率28%対72%、
   シュート数7本対8本、パス数71対284。
   バイエルンがパス数4倍という数字の通り、完全に支配していた。
   ただし、ザル守備も相変わらずで、
   ナニの単独ドリブルカウンターやCKから簡単に危機を招いていた。

  ☆なお、マンUは過去、本拠地でも敵地でもバイエルンを相手に勝利したことはなく、
    (対バイエルン唯一の勝利は、中立地カンプノウにおける1998−99決勝戦)
   この第二戦の「3−2」は一応、歴史的勝利と評すべきであろうか…。



リヨン 3−1 ボルドー
ボルドー 1−0 リヨン
⇒2試合合計「3−2」でリヨンが4強進出


  ☆チーム状態の差、そしてつまるところ、戦力差が勝負を決めた。
   リヨンが悲願の4強進出を果たし、ボルドーはわずかに及ばなかった。
  ☆ボルドーは、元々薄い選手層で過密日程を戦い続け、消耗疲弊していた。
   フランスリーグカップ決勝戦でマルセイユに敗れた後、
   このCL準々決勝の第一戦を、
   DF陣の主軸プラニュスを出場停止で欠き、戦わなければならなかった。
   第一戦と第二戦の間にフランスリーグ第31節では本拠地でナンシーに敗れ、
   とうとう首位の座をリヨンに譲り渡している。
    (ただし、その4月4日時点では、
     首位リヨンが31試合を消化して勝点31、
     5位ボルドーは29試合を消化してーつまり2試合多く残してー勝点29。
     そして、4月7日には、マルセイユが勝利し、
     30試合を消化して勝点59となり、リヨンを抜いて首位の座に立っている。)
  ☆2試合ともテンションの高い、激しい試合であった。

  ☆第一戦では、ボール支配率45%対55%、シュート数11本対12本。
   両軍とも積極的で速攻で敵の裏を突いていたが、
   リヨンの方が攻撃陣のタレント力を活かして豪快かつ多彩に攻めかかっていた。
  ☆特にリサンドロ・ロペスが頼もしく、あらゆる形で貢献し、2ゴールを挙げた。
   両ウイング(バストスとデルガド)、さらにはその背後から左SBシソコが攻め上がり、
   怒涛のサイド攻撃を繰り出した。
   GKロリスはいくつかのスーパーセーブで敵のアウェイゴールを1点に食い止めた。
  ☆対照的に、ボルドーは、守備陣のミスをことごとく失点に結び付けられてしまい、
   また、大黒柱グルキュフを孤立させられてしまい、劣勢に立たされた。
   
  ☆第二戦では、ボール支配率61%対39%、シュート数10本対13本。
   数字上、互角にも見えるが、リヨンの枠内シュートはゼロ。
   特に後半、ボルドーは猛攻を仕掛けて、いくつか決定機に至ったが、
   GKロリスのスーパーセーブに阻まれるなど、あと1点を奪えなかった。
  ☆リヨンは、
   前線のリサンドロ・ロペスとゴブを出場停止で、中盤のマクーンを怪我で欠き、
   特にリサンドロ・ロペス不在の穴を埋められず、苦しんだ。
   要するに、代役のゴミスがまるで役に立たなかった。

  ☆ところで無関係の話題であるが、
   私がバイエルンのファンの立場で、マンUの顔ぶれを見ても、
   欲しい選手といえば、左SBのエブラくらいしかいなかった。
   しかし、このボルドーvsリヨンを見ていると、
   GKやCBやSBや守備的MFや司令塔に欲しい選手がずらりと並んでいた。
   ロリス、シソコ、トレムリナス、トゥララン、グルキュフ、ピアニッチ…



アーセナル 2−2 バルセロナ
バルセロナ 4−1 アーセナル
⇒2試合合計「3−6」でバルセロナが8強進出


  ☆戦前、「パスサッカーの競演」「攻撃サッカー同士の魅力的な対戦」…
   専門家のほとんどが嘘八百を並べ立てて、
   偽装表示の常連アーセナルに媚を売っていた。
  ☆しかし、アーセナルが過去のCLでスペイン勢と戦うとき、
   スペイン勢の綺麗なパス回しや攻撃的な戦術に対して、
   アーセナルは暴力を辞さない守備とカウンター攻撃で対抗してきた。
   また、昨季CLでも、
   アーセナルは準決勝でマンUごときに手も足も出ずに敗れたが、
   そのマンUは決勝でバルセロナに完敗している。
   過去の歴史に照らせば、戦前から試合展開は見えていた。

  ☆第一戦、バルサはイニエスタを欠いていた。
   最近多用の4−2−3−1システムで、
   ズラタンの背後に、ペドロとメッシとケイタを配して臨んだ。
  ☆「0−0」で前半終了。
   (ボール支配率31%対69%、シュート数2本対15本、パス数91対278)
   この数字が雄弁に物語る通り、アーセナルは本拠地ですら何もできなかった。
   バルセロナのシュート場面のほとんどが決定機であったが、
   敵GKアルムニアの神がかり的スーパーセーブなどに防がれていた。
   内容からすれば「0−5」くらいが正当であった。
  ☆後半に入ると、バルサが早々に2点奪い、その後もやりたい放題。
   アーセナルは後半22分に俊足ウオルコットを投入すると、
   以後、スピード勝負のカウンター攻撃に活路を見い出し、1点返す。
   さらに、PKを得て(+プジョル一発退場)もう1点返したが、
   このPK判定には疑問があり、
   私はむしろセスクのファウルと判断すべきと考える。
  ☆後半45分間のボール支配率45%対55%、
   シュート数4本対7本、パス数165対247。

  ☆第二戦のバルサは、プジョルとピケのCBコンビを出場停止で欠き、
   さらにズラタンを怪我で欠いていたが、
   それでも、イニエスタをベンチに置いて臨んだ。
   4−3−3システムで、
   前線にはカンテラ3人(ペドロ、メッシ、ボージャン)を配した。
  ☆アーセナルは、パス回しでは到底バルサに対抗できない以上、
   ウオルコットのスピードで1点を奪い、あとは守備を固めるしかない。
   そして、前半18分には狙い通り、1点を奪い、2試合合計「3−2」、
   これ以上ない理想的な試合展開に持ち込んだ。
  ☆しかし、それでも埋めきれないほど、両者の実力差は明白であった。
   「3−1」
   (ボール支配率69%対31%、シュート数9本対2本、パス数288対82)
   で前半終了。
   バルサは、クラシコに備えて省エネ気味に戦っていたが、それでもこの数字。
  ☆後半のバルサはさらに手を抜いたため、数字上、アーセナルが少し盛り返した。
   それでも後半45分間のボール支配率53%対47%、
   シュート数6本対4本、パス数220対156。

  ☆バルサの試合を日常的に観ている者からすれば、
   このアーセナル戦は、久々に安心して観られる、楽な試合であった。
   アーセナルは第二戦でセスクらを欠いていたが、
   試合を観た者ならばそれを敗因と考えはしないであろう。



インテル 1−0 CSKAモスクワ
CSKAモスクワ 0−1 インテル
⇒2試合合計「2−0」でインテルが4強進出


  ☆インテルがクーペル時代の2002−03以来、久々に4強進出を果たした。
  ☆インテルは第一戦で、
   モッタとルシオを出場停止で欠き、規律上の観点からバロテッリも召集せず、
   しかしながら強力な手駒を、最近では定番と化したシステムに配した。
   すなわち、4−2−3−1あるいは4−4−1−1システムにおいて、
   ルシオの代役CBにマテラッツィ、中盤でモッタの代役にスタンコビッチを配した。
   第二戦では、ルシオが名を連ねた以外、第一戦と同じ布陣。
   そして、インテルは2試合を通じ、安定して試合を支配し続け、危なげなかった。


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ということで、邪魔者(プレミア勢)は消え、大陸各国から各1が4強を占めました。
近年、間違った結果が続いたため、
プレミア4強に対する過大評価、さらにプレミアリーグ全体に対する過大評価が、
サッカー評論家の間で堂々とまかり通っておりましたが、
これでようやく正常化への第一歩となりましょう。
ただし、私がずいぶん前から述べてきた通り、
経済力を背景にプレミアリーグのレベルが上昇していることは間違いなく、
具体的には、4強とそれ以外との格差がようやく縮小してきたことです。
 (4強=マンU、チェルシー、アーセナル、リバプール)
それは今季に起きている2つの出来事により証明されています。
第一に、2003−04以降長きにわたり、
4強はどんなに弱くても自国プレミアリーグでは簡単に4位以上を確保できましたが、
 (そして、CLに毎季簡単に出場できることにより、
  資金面でも経験蓄積の面でも、レベルの高い他国に比べて有利であった)
今季、リバプールの戦力低下が原因とはいえ、ついにその一角が崩れようとしております。
 (リバプールは33試合を消化して、6位と低迷している)
第二に、プレミアリーグの5位や6位のクラブが
UEFA杯(ELの前身)ではとにかく弱かったのでありますが、
今季のELで4強にリバプールの他にフルハムが進出しております。
フルハムがユベントスやヴォルフスブルクに勝利したのは、歴史的快挙であります。


さて、本題に戻ると
現時点でCL4強の実力を評価するなら、
バルセロナ>インテル>リヨン>バイエルン
でありましょう。
順当に行けば、決勝戦は、バルセロナ対リヨンとなりそうです。
グループリーグでバルサはインテルを圧倒していましたが、
インテルは明らかに進化しており、今回は接戦となるかもしれません。
バイエルンは、リヨンの強烈なサイド攻撃を食い止められそうにありません。


今季のバイエルンは、戦術面でも戦力バランス面からも8強止まりのはずでした。
GKブットはとうの昔の選手であり、控えとして獲得されましたが、
正GK候補のレンジングが期待に応えられなかったため、繰り上がってしまったのです。
最終ラインでは、レギュラー4人のみが信頼されており、
一人でも欠けると、1月に昇格したばかりの若造(アラバやコンテント)が出てきます。
レギュラーの不動の4人にしても、
その一角を占める、バドシュトバルは今季デビューの若造であり、
バン・ブイテンとデミチェリスはともに経験豊富ですが、遅くてミスも多いCBです。
中盤の中央は、無謀にも、
攻撃的な2人(シュバインシュタイガーとファン・ボメル)で組んでいます。
攻撃陣だけは、
ゴメス、クローゼ、ミュラー、オリッチ、リベリ、ロッベン、アルティントップ
と揃っていますが、人員過多で宝の持ち腐れです。

バイエルンがここまで勝ち残れた理由は、対戦相手に恵まれたからです。
私の過去10年間の記憶では、
バイエルンはとにかくイタリア勢(特にミラン)とフランス勢に弱く、
英国勢には負ける気がしない。
準々決勝の対戦相手としてアーセナルかマンUを私は希望していたので、
マンUとの対戦が決まったときには大喜びしました。


ただ、決勝戦の舞台を考えると、要するに、レアル・マドリーとの因縁を考慮すると、
バルセロナ対バイエルンが望ましく思われます。
バルセロナについてはもはや説明不要でありましょう。
バイエルンについてですが、
現監督ルイス・ファンハールは、
かつてアヤックスやバルセロナを指揮した人物であり、
彼が率いるアヤックスは、1995−96にレアル・マドリーを粉砕しております。
しかもこの人物は、「個人より組織、というより私のシステムが偉い」という方で、
レアル・マドリーの哲学を常々批判してきました。
また、ロッベンは今季開幕前、マドリーのギャラクティコ路線により放出された選手、
ファン・ボメルはバルサで2005−06にCLとリーガの二冠を経験しております。



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2010年03月26日

CL準々決勝組み合わせ〜まずまずだ!

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CL準々決勝組み合わせ〜まずまずだ!


  現有戦力から判断しても、
  また、決勝の地がサンティアゴ・ベルナベウであることを考慮しても、
    (レアル・マドリーによって不当に扱われて放出された面々が、
     具体的には、サムエル、カンビアッソ、スナイデル、エトオが、
     インテルの主力として活躍しております。
     また、モッタは元バルサの選手であります。)
  バルセロナvsインテルこそが決勝戦に相応しいカードでありましょう。
  しかしながら、バルサとインテルが順当に勝ち上がると、
  両者は準決勝で対決してしまいます。
  決勝戦はバルサvsバイエルンになると私は予想します。


〈第一戦・3月30日、第二戦・4月7日〉


リヨン(フランス)
vs
ボルドー(フランス)

  ☆幸か不幸か同国対決となってしまった。
   戦力的にはリヨンの方が上だが、ボルドーの方が組織力で上回る。
  ☆今季国内リーグでは、3月21日(第29節終了)時で、
   首位から6位まで勝点差5と大混戦。
   ただし、首位ボルドーと4位マルセイユは28試合しか消化しておらず、
    (つまり、残り試合が1試合多い)
   6位リヨンの覇権奪回は非常に厳しいとみられている。
  ☆私はボルドーの準決勝進出とグルキュフのさらなる飛躍を予想する。


バイエルン・ミュンヘン(ドイツ)
vs
マンチェスター・ユナイテッド(イングランド)

  ☆独伊両国の名門ビッグクラブが激突するため、注目度は極めて高い。
  ☆かの有名な1998−99CL決勝戦では、
   タレントの質で上回る、バイエルンが試合を完全に支配しながらも、
   多くの決定機を逃してとどめを刺し損ない「1−0」で後半ロスタイムに至ると、
   マンUが2度のCKで2点を奪い、奇跡の大逆転勝利を挙げた。
   マンUファン以外の人間からすれば、なんとも白ける不条理な試合であった。
  ☆その2年後、2000−01準々決勝では、
   バイエルンが順当に本拠地でも敵地でも勝利し、雪辱を果たすと、
   そのまま準決勝でマドリーを、決勝戦ではバレンシアを破り、優勝している。
  ☆その翌季には二次リーグで同居し、2引分、ともに8強へ勝ち進んだ。

  ☆今回の対決については、
   「攻撃のバイエルンvs守備のマンU」「個人技のバイエルンvs組織力のマンU」
   と私は考える。
  ☆戦力面で比較すると、
   攻撃陣ではバイエルンが、守備陣ではマンUがはるかに上回る。
   バイエルンは、攻撃陣で2大スター(リベリとロッベン)を擁し、
   他にも、ゴメス、クローゼ、シュバインシュタイガーらを持つ。
   マンUはルーニーやベルバトフ、ナニらに頼るものの、
   彼らはワールドクラスの領域に達してはいない。
   反面、
   マンUはDF陣に3人のワールドクラス(ファーディナンド、ビディッチ、エブラ)
   を揃えているが、
   バイエルンはGKとDF陣につき質量とも物足りない。
   ワールドクラスと呼べるDFは、ラームのみで、
   GKブットはとうの昔に峠を越しており、バン・ブイテンもデミチェリスもミス多く、
   バドシュトバルはまだ駆け出しの有望株に過ぎない。
  ☆チームとしての完成度で比較すると、雲泥の差がある。
   マンUは極めて模範的であり、手駒の能力を最大限に引き出すことができ、
   また、複数のシステムを柔軟自在に使いこなすことができる。
   バイエルンは攻守両面で個々の能力に依存しており、極めて不安定である。
  ☆マンUの方が好感の持てるチームであるが、
   私はタレント力で勝るバイエルンを有利と予想する。
   むしろ、バイエルンの決勝進出にとって最大の障害となるのは次の準決勝であり、
   対戦相手がボルドーとリヨンのいずれであってもバイエルンの大苦戦が予想される。


〈第一戦・3月31日、第二戦・4月6日〉


アーセナル(イングランド)
vs
バルセロナ(スペイン)

  ☆バルサの脇役たるアンリは、アーセナル時代にはレジェンド級の大スターであり、
   アーセナルの主役たるセスクは、バルサのカンテラ出身であるが、
   仮にバルサに残留していたとしてもトップチームには定着できなかったであろう。
   要するに、両者には歴然たる差があり、よほどの間違いがない限り、バルサが勝つ。
  ☆なお、巷では
   「ともに美しいパス回しによる攻撃的スタイル、似たタイプの対決」
   などと見当ハズレの論評が幅を利かせているが、
   バルサとアーセナルのスタイルは全く異なる。
   小賢しいフランス人監督ベンゲルは就任当時からいち早く内外価格差に着目し、
    (イギリスでは金ばかりが有り余り、大陸では人材が余っている。
     イギリス国内では
     C級選手でもA級の給与と名声、B級選手だとS級のそれを得ているが、
     イギリス国外では
     A級選手でもB級の給与と名声、B級選手ではD級のそれしか得られない)
   プレミアリーグでは最高レベルのテクニシャン集団を作り上げたので、
    (大陸のA級あるいはB級の選手に対してS級あるいはA級の給与を提示すれば、
     簡単に手に入れることができる。
     レアル・マドリーやバルセロナですら、
     S級選手に対してならS級の給与も提示するが、
     未熟な若造(B級選手)に対してはさして執着もしない。)
   国内で格下相手にはパスを繋いで攻め続けることになるが、
   そこには創造性も緻密さも見られない。
   格上を相手にすれば、試合の主導権を握ることなどできずにカウンター攻撃に頼り、
   また、隙間なく引いて守られてしまうと、ボールを保持するだけで何もできない。
   バルサとアーセナルを知るセスクが、
   自らがスペイン代表では持ち味を発揮できない理由として、
   「駄目駄目レアル・マドリーとアーセナルは似たスタイルを持っており、
    カウンター攻撃を特徴としており、
    自分としては持ち味(縦への推進力)を発揮しやすい。
    これに対して、現在のスペイン代表はバルサと似ている。」
   などと述べている。


インテル(イタリア)
vs
CSKAモスクワ(ロシア)

  ☆8強の中では最弱に分類されるであろう、CSKAモスクワ。
   今や、打倒バルサ一番手と目される、インテル。
   インテルの優位は動かない。



準決勝組み合わせ(第一戦・4月20日・21日、第二戦・27日・28日)


バイエルンorマンU
vs
ボルドーorリヨン

バルセロナorアーセナル
vs
インテルorCSKAモスクワ


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2010年03月18日

CL8強出揃う

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CL8強出揃う


ACミラン 2−3 マンU
マンU 4−0 ACミラン
⇒2試合合計「2−7」でマンUが8強進出


  ☆戦前、私は「マンU有利と予想せざるをえない」と述べたが、
   同時にミランの8強進出も十分にありうるとも考えていた。
   この予想は間違っていなかったと私は今でも堂々と言うことができる。
   別の言い方をすれば、
   ミランはもはや優勝候補ではなく、
   早ければグループリーグの段階で、遅くとも次の準々決勝の段階で敗退すべきだが、
   このマンU戦に限れば、いくつかの不運に遭わなければ勝算は十分にあった。
   一昨季にアーセナルごときに惨敗したときと全く同じである。

  ☆ミランは第一戦で、攻守のバランスを重視して慎重な布陣を敷いた。
   「4−2−ファンタジーア」を採らず、より守備的な4−3−3システムを採り、
   具体的には、セードルフをベンチに置き、ベッカム様とアンブロジーニを起用した。
   懸案のGKとSBについては、アッビアーティもザンブロッタも間に合わず、
   GKジダ、右SBボネラ、左SBアントニーニで臨んだ。
  ☆弱点だらけの布陣にもかかわらず、前半35分までミランが明白に試合を支配したが、   
   決定機を多く創りながらもたった1点しか奪えなかった。
  ☆そして、アントニーニは左サイドでそれまで素晴らしい活躍をしていたが、
   彼が負傷によりピッチ外にいたとき(ミランが10人で戦っていたとき)、
   アントニーニ不在の左サイドを崩されて同点とされて(前半36分)しまった。
   しかも、この失点は、
   (右足で撃とうとして空振りした)スコールズの軸足たる左足に当たって生まれた。
  ☆ミランはアントニーニに代えてファバッリを左SBに配したが、
   以後、ミランの左サイドは最大の弱点として狙われることになる。
  ☆それでもミランは後半3分と15分に決定機を創るが、ここでも決められない。
  ☆すると、ミランの悪弊がここで顔を出す。
   チーム全体が後半15〜40分の間、眠り込んでしまった。
   21分と29分にいずれも弱点の左サイドを簡単に崩され、
   中央のボネラやネスタも集中を完全に切らしており、安易に失点してしまった。
  ☆セードルフの投入は後半27分とあまりに遅かったが、
   それでも彼が40分にゴールを決めると、
   ミランは突如眼を覚まし、終了までに3度も決定機に至ったが、
   ここでも決められなかった。
  ☆試合を通じて、GKジダの不安定は自軍を絶えず脅かしていた。
  ☆以上を要約すると、
   いくつもの不運がミランの弱点や監督の采配ミスと見事に融合し、
   「3−0」ともなりえた試合が実際には「2−3」となってしまった。

  ☆第二戦については、先発布陣編成の時点でミランの勝算は消えていたと言えよう。
   GKアッビアーティの復帰は唯一の好材料であったが、
   攻守の主力、CBネスタとFWパトの怪我による欠場は致命的であり、
   さらに、セードルフがまたしても先発から外されていた。
   試合が始まっても、ミランはまるで覇気を感じさせず、淡白であった。



リヨン 1−0 レアル・マドリー
レアル・マドリー 1−1 リヨン
⇒2試合合計「2−1」でリヨンが8強進出


  ☆リヨンは予想外に良かった。私は自らの不明を恥じなければならない。
   グループリーグ段階でのリヨンとは全く別人であり、
   特に守備面では組織的に網を掛け、最終ラインも集中を切らさなかった。
  ☆とはいっても、今季のリヨンは近年で最弱のリヨンである。
   今季のレアル・マドリーにつき私が全く評価していない点は既に周知であろう。
   ペジェグリーニ監督にとってのベスト布陣(CFイグアイン、MFマルセロ)は、
   たしかにリーガで結果だけは残してきたが、
   個人能力に頼りきりで退屈そのものであった。
   皮肉にも、ベストでない布陣のときのレアル・マドリーの方が、
   ファン・デルファールトやグティやグラネロの創造性により、
   比較的面白いパスサッカーを披露していた。
   
  ☆レアル・マドリーは第一戦で、ペジェグリーニ版ベスト布陣に少しだけ修正を施し、
   マルセロを左SBで起用し、中盤にグラネロを入れた。
   第二戦では、マルセロとシャビ・アロンソの出場停止から大幅修正を迫られ、
   中盤にグティとグラネロを並べた。
   そして、レアル・マドリーは第二戦の前半45分間に限って試合を完全に支配したが、
   残る135分間(第一戦の90分間と第二戦の後半45分間)では何もできなかった。
   第二戦の前半45分間で大量点を奪えていれば8強進出を果たせたとの見方もあるが、
   私は極めて順当な敗退と間かえる。
  ☆イグアインは、昨季のクラシコやリバプール戦と全く同様に、
   こういう大事な試合ではやはり全く役に立たなかった。
   第一戦では2度の決定機を外し、それ以外は完全に試合から消えており、
   第二戦の前半では4度の決定機を外し(うち1度は無人のゴールにすら決められず)、
   後半に入ると完全に姿を消してしまった。

  ☆これにて、レアル・マドリーは6季連続でベスト16敗退、
   また、対リヨン3分3敗となった。



バイエルン 2−1 フィオレンティーナ
フィオレンティーナ 3−2 バイエルン
⇒2試合合計「4−4」で(アウェイゴール数で上回る)バイエルンが8強進出


  ☆2試合いずれにおいても、フィオレンティーナが内容で上回ったが、
   バイエルンが図体のでかさに物を言わせて8強進出を果たした。
  ☆フィオは攻守両面で組織的に極めて優れており、
   その中で、ヨベティッチやマルキオンニらタレントが輝くも、
   数々の不運に祟られた。
   ちなみに今季のフィオはセリエAでもしばしば不当な判定に泣かされ、
   良い内容の試合をしても結果に反映できず、低迷している。
  ☆バイエルンは、今季前半戦に比べればかなりマシになったとはいえ、
   結局は個々の能力に頼った、荒っぽい戦法に終始し、
   攻撃ではロッベンらの個人技に頼り、守備では相変わらず杜撰さばかり表わした。
   バイエルンのファンにとってはスリリングである意味魅力的かもしれない。

  ☆第一戦で、バイエルンがベスト布陣(FWに、ゴメスとミュラー)で臨み、
   フィオは、攻守の主力を欠きながら、4−3−2−1システムで対応した。
  ☆前半、フィオが敵地にもかかわらず積極的に戦い、
   バイエルンはカウンター攻撃で対抗し、一進一退の様相であった。
   ロッベンの個人技とファン・ボメルの肉弾戦がやたらに目立った。
   それでも、ロスタイムに、ロッベンとリベリのコンビでPKを得て、
   バイエルンが先制点を奪った。
  ☆しかし後半に入ると早々に、バイエルンがCKに対する守備で集中を切らし、
   あっさりとアウェイゴールを許してしまう(後半5分)。
   焦るバイエルンは後半21分にFW2人を同時交代(クローゼとオリッチを投入)し、
   対するフィオは28分にゴッビの一発退場で以後10人で戦う羽目に陥り、
   やむなくヨベティッチを引っ込め、守備を固めて耐える。
   バイエルンは攻めあぐねていたが、
   44分、明白にオフサイドの位置からクローゼが決めて「2−1」とした。

  ☆第二戦、フィオは本来の4−2−3−1システムで臨み、
   ロッベン対策として左SBに守備力の高いフェリペを起用した。
   バイエルンは、デミチェリスを怪我で欠くため、バドシュトバルをCBで起用し、
   元々手薄の左SBには17歳のアラバを抜擢した。
   ちなみに、バイエルン監督ファンハールは、
   大試合や苦しい試合にこそ好んで若手を抜擢して己の勇気を誇示したがる人物であり、
   第一戦でも後半から、バン・ブイテンに代えて19歳のコンテントを送り込んでいる。
  ☆前半はやはり一進一退、シュートの場面すら少なかったが、
   前半28分にマルキオンニがミドルを撃ち、こぼれ球をバルガスが押し込み、先制、
   2試合合計では「2−2」とし、アウェイゴールの差でフィオが逆転した。
   なお、バイエルンは前半30分に、怪我のゴメスを下げ、クローゼを入れている。
  ☆後半、フィオの速攻が冴え、右サイドからマルキオンニが5分と9分に決定機を創る。
   9分の場面ではジラルディーノがポストプレイでつなぎ、ヨベティッチが決め、
   「2−0」とし、2試合合計「3−2」とした。
  ☆リベリはしばらく消えていたが、唐突に後半15分、違いを見せる。
   彼が左サイドで敵3人を引き付けてから中央へパスを送ると、
   歴戦の勇士、ファン・ボメルが躊躇せず右足ミドルで見事に決め、「2−1」、
   2試合合計では「3−3」、全くの同点となった。
  ☆19分、ヨベティッチが再び輝く。
   自陣左サイドからバルガスとの長いワンツーで敵陣へ迫り、
   敵2人を引き付けてから、ジラルディーノとのワンツー突破でエリア内へ侵入、
   最後は左足で転がし、敵GKブットの股間を抜いて決め、「3−1」、
   2試合合計では「4−3」と再び勝ち越した。
  ☆バイエルンはロッベンのドリブルに頼り、
   そのロッベンはフィオの組織的守備に前進を阻まれていた。
   しかし、20分、そのロッベンが例によって敵2人に前進を阻まれると、
   内へ切れ込むやいきなり左足でスーパーミドルを叩き込んでしまい、「3−2」、
   2試合合計では「4−4」、アウェイゴールの差でバイエルンが逆転した。
   フィオにとっては、不条理とも思える、信じ難い、スーパーゴールであった。
  ☆残り時間、フィオの猛攻と、ロッベンのドリブルカウンター攻撃が繰り返された。
   


ポルト 2−1 アーセナル
アーセナル 5−0 ポルト
⇒2試合合計「2−6」でアーセナルが8強進出


  ☆近年では最弱の部類に属する、ポルトを相手に、
   アーセナルが望外の大勝を収めた。



シュツットガルト 1−1 バルセロナ
バルセロナ 4−0 シュツットガルト
⇒2試合合計「1−5」でバルセロナが8強進出


  ☆シュツットガルトが、グループリーグのシュツットガルトとはまるで別人、
   特に第一戦の前半では勇敢かつ優勢に戦い、ブンデスリーガのレベルを示した。
   バルサのパス回しを寸断し、攻撃時には敵陣PKエリア内へ4〜6人も攻め込ませた。
   しかしながら、この時間帯に、圧倒しながらも、わずか1点しか奪えなかったため、
   昨季のリヨンと同じ運命を辿ることになった。
  ☆バルサは、第一戦の後半7分にセットプレイからアウェイゴールを奪い、
   その後にヤヤを下げてアンリを投入し、体勢を立て直し、「1−1」で終わらせた。
   この試合の最高殊勲者は、GKビクトル・バルデスであろう。
  ☆第二戦のバルサは、シャビを怪我で欠いたが、
   怪我から復帰したばかりのケイタを無理に起用せず、
   4−2−3−1システムを採り、メッシの傑出した能力をフルに引き出し、圧勝した。
  ☆バルサは前監督ライカールトの時代から長年、4−3−3システムを採用しているが、
   無能なベギリスタインらの補強怠慢によって、
   今季は攻撃的中盤「2」枠につき、シャビ、イニエスタ、ケイタの3人しか持たない。
   ケイタの戦線離脱、シャビも怪我という状況に、バルサの試合内容の低下も加わり、
   グアルディオラ監督は打開策として、
   リーガ第24節アルメリア戦以降、しばしば4−2−3−1システムを試してきた。
   この第二戦の直前、第26節バレンシア戦でも前半は、劣勢を強いられたが、
   後半開始からアンリを投入して4−2−3−1システムに変更すると、
   CFとしてアンリが最近では珍しく素晴らしい働きを見せ、「3−0」と快勝していた。
   


オリンピアコス 0−1 ボルドー
ボルドー 2−1 オリンピアコス
⇒2試合合計「1−3」でボルドーが8強進出



インテル 2−1 チェルシー
チェルシー 0−1 インテル
⇒2試合合計「3−1」でインテルが8強進出


  ☆インテルが敗北の歴史を克服し、戦力差を順当に結果に反映させた。

  ☆第一戦、インテルは基本布陣の4−3−1−2システムを採り、
   懸案の左SBには鉄人便利屋サネッティを配置して臨んだ。
   チェルシーは、おなじみ4−3−3システムで臨み、
   懸案の左SBには、攻撃的なマルダを配した。
  ☆インテルは前半3分、細かく素早いパス回しで中央突破し、
    (モッタ→エトオ→スナイデル→ミリト)
   ミリトが切り返しでテリーをかわすと右足で決め、先制した。
  ☆その後のインテルは消極的に戦うが、
   チェルシーも押し込みながら創造性を欠き、ミドルをやたらに撃ちまくるのみ。
  ☆インテルは消極的姿勢を後半も引きずり、そのツケを早くも6分には支払わされる。
   チェルシー右SBイバノビッチが意表を突いて敵陣PKエリア付近まで攻め上がり、
   カルーが右足ミドルで貴重なアウェイゴールを奪った。
  ☆例年のインテルと同じく嫌な展開と見えたが、
   その4分後、スナイデルが左サイドで起点となり、カンビアッソが決めて、
   インテルは「2−1」と再び勝ち越す。
  ☆モウリーニョもすぐに動き、13分、中盤のモッタを下げ、FWバロテッリを投入し、
   4−2−3−1システムに変更した。
   攻撃的姿勢を示すと共に、両サイドの守備力を強化するための交代であろう。
  ☆インテルはその後、エトオをパンデフに交代しながら、盛り返したが、
   後半30分頃からガス欠に陥り、どうにか「2−1」のスコアを維持して終了した。
   「2−1」は両軍にとって許容範囲内のスコアであったが、
   アウェイゴールを奪っている分、チェルシーが第二戦を有利に戦えると思われた。
  ☆なお、チェルシーは後半17分、GKチェフを怪我で失い、イラリオに交代している。

  ☆第二戦もチェルシーは4−3−3システムで臨んだ。
   ただし、第二GKイラリオも怪我で使えず、
   第三GKターンブルの起用を余儀なくされた。
   また、CBの一角には、カルバリョではなくアレックスを起用した。
   左SBには、ジルコフが戦線復帰して先発出場し、
   FWの一角には、カルーではなくマルダが入った。
   対するインテルは、第一戦の後半と同様に、
   4−2−1−3システム(4−2−3−1システム)で臨んだ。
   FWの中央にミリト、右にエトオ、左にパンデフを配した。
   なお、ムンタリとバロテッリを敢えて召集せず、試合前には議論を呼んでいる。
  ☆この第二戦、ボール支配率やシュート数の上では両軍互角に見えたが、
   実際には、インテルが試合を支配し、完勝した。
   インテルは組織的な全員守備で集中も切らさず、チェルシーの攻撃を封じ込め、
   攻撃に転じれば、後半、スナイデルが絶妙のパスを連発し決定機を次々と創り出した。
  ☆チェルシーはほとんどの時間帯に攻撃を組み立てられず、
   前線のドログバへ蹴り込むしかなく、ドログバは無力で抑え込まれた。
   それでも前半41分と42分と46分に決定機と呼べそうな状況に至ったが、
   いずれもサムエルやルシオに瀬戸際で防がれていた。
  ☆チェルシーは後半途中からジョー・コールやカルーを投入するも、
   状況を変えられない。
   インテルは試合を支配し続け、後半は20分、25分と決定機に至るも決められない。
   後半30分、インテルはパンデフを下げて、スタンコビッチを右サイドに投入し、
   エトオを左サイドへ異動した。
   インテル優勢は明白であったが、
   仮に1点を失えば、アウェイゴールの差でチェルシーが逆転することになるのであり、
   悲観論者の頭にはインテルの敗北の歴史がよぎったかもしれない。
  ☆最近3ヶ月間、ゴール欠乏症気味のエトオは、
   この試合でも守備面では大いに貢献していたが、攻撃面では低調かつ消極的であった。
   しかし、後半33分、スナイデルが左足で絶妙のパスを送ると、
   エトオは本来の勝負強い自己を取り戻し、左サイドから敵の裏へ走り込み、
   すかさず右足で決め、「0−1」、2試合合計「1−3」とし8強進出を決定付けた。
  ☆その後もチェルシーは成す術なし。
   後半42分には、ドログバが己の無能に耐え切れず、一発退場とあいなった。

  ☆インテルは2試合を通じて、特に守備組織面で格段に進歩しており、
   ルシオとサムエルは本来の実力を発揮してドログバを完璧に抑えた。   
   また、パンデフの1月加入はこのチェルシー戦でも効用を示し、
   可能となった、4−2−3−1システムの採用が見事に当たった。
  ☆チェルシーはたしかに好選手を揃えており、
   プレミアリーグのレベルではタレント力で他を圧していると言えるかもしれない。
   しかし、欧州レベルでは好選手の集団という域を超えず、
   特に攻撃面では真のワールドクラスを持たない。
   しかも、主力の多くはモウリーニョ元チェルシー現インテル監督の就任時から同じで、
   明らかに峠を越していた。
  ☆チェルシーが多くの怪我人を抱えていたとはいえ、
   ボシングワやアシュリー・コールやチェフが仮に健在であったとしても、
   このインテルを倒せたとは思えない。
   ただし、もしもエッシェンが健在であったなら、違った結果もありえたであろう。
   彼は、いわゆる違いを見せられる選手、創造的な選手ではないが、
   圧倒的なフィジカルと突進力で形勢を逆転できる存在であり、
   過去のCLでも何度もチェルシーの危機を救ってきた。
   エッシェンの不在は悔やまれた。



CSKAモスクワ 1−1 セビージャ
セビージャ 1−2 CSKAモスクワ
⇒2試合合計「3−2」でCSKAモスクワが8強進出


  ☆セビージャの敗退は、私にとって最大の番狂わせであった。
  ☆セビージャの敗因は一咋季と同じである。
   第一に、怪我人続出と過密日程との負の相乗効果による、チーム全体の疲弊消耗。
   今季も国王杯でも決勝まで勝ち進んだため、
   早期敗退のレアル・マドリーやバルサと比べて、極めて苦しい状況に追い込まれた。
    (レアル・マドリーは、1月に週1試合のペースで戦えたため、
     豊富な戦力を投入しての物量作戦が可能となった。
     バルサにしても1月途中で敗退したおかげで、
     怪我人続出による打撃を最小限に抑えることができた。)
   第二に、ヒメネス監督の臆病・消極的な采配。
   このCSKAモスクワ戦にしても、
   第一戦を無難に「1−1」で終えるまではよいとしても、
   第二戦をまるで「0−0」狙いの如く、4−2−3−1システムで戦ったことには、
   私のみならず多くのファンが納得していないであろう。
  ☆ちなみに第一戦と第二戦の間に、リーガ第25節ではレアル・マドリーと対戦し、
   Fueraにもかかわらず「0−2」と先行しながら、
   後半15分以降、レアル・マドリーに怒涛の猛攻を仕掛けられ、逆転負けしている。
   マドリー寄りの新聞はこのマドリーの大逆転勝利を絶賛していたが、
   実際にはマドリーが組織として進化していたからではなく、
    (それは直後のリヨン戦で証明されることとなった)
   セビージャが前半途中のコンコの怪我によって交代枠を浪費させられて、
   その後の戦法に制約を負わされていたからであり、
   そして、ヒメネス監督が弱気采配で早々に守備固めに転じたからであり、
   それらに助けられて、マドリーの圧倒的な物量作戦が功を奏したに過ぎない。

  ☆第一戦については、
   セビージャが前半を慎重に戦いながら、
   ヘスス・ナバスの個人技からネグレドに決めさせて、アウェイゴールを奪い、
   後半はより攻撃的に振舞って試合を支配していたが、
   元ベティスのマルク・ゴンザレスにスーパーミドルを叩き込まれた。
   セビージャにとって失点は交通事故のように唐突であったが、
   それでも悪くない結果であった。
  ☆第二戦では前述の通り、前半を「0−0」狙いで戦った挙句、「1−1」で終了。
   後半に入り、カヌテを投入するも彼が決定機を外し、
   逆に本田のFKをGKパロップが捕球ミスして万事休す。
   その後、ネグレドやアドリアーノを投入するも何ら変化は起きなかった。


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2010年02月16日

CL一回戦せまる

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CL一回戦せまる


〈2月16日、3月10日〉


ACミラン(イタリア)
vs
マンチェスター・ユナイテッド(イングランド)

  ☆ミランは数年前に、マンUはつい最近までCLで成功を収めてきたが、
   両者とも現在は優勝候補から外れた存在である。
  ☆両者は過去に4度対戦しているが、
    (1957−58準決勝、68−69準決勝、2004−05一回戦、06−07準決勝)
   4度全てにおいてミランが勝者となっている。
  ☆04−05一回戦では、全盛期のミランが貧弱なマンUをあらゆる面で圧倒し、
   Away0−1、Home1−0と連勝した。
   06−07準決勝では、衰退期のミランが成長したマンUを技術と知性で凌駕し、
   第一戦は優勢に戦いながらGKジダのミス連発により、Away3−2で敗戦したが、
   第二戦では試合の主導権を完全に握り続け、Home3−0で完勝した。
   上記いずれの対決でも、
   ミランはカカ、マンUはクリスティアーノ・ロナウドを擁していたが、
   2人とも今季はギャラクティコ・マドリーの一員である。
  ☆ミランは、「4−2−ファンタジーア」なる攻守分業システムで、
   限られた戦力を最大限に生かしているが、
   その限界はとっくに明白であり、
   セリエAでは1試合少ないとはいえ、ローマに2位の座を奪われている。
   マンUは凡庸で勤勉な手駒を豊富に擁しており、機能的な戦闘集団である。
   ミランは特別な名手(ロナウジーニョ、パト、セードルフ、ピルロ)を擁し、
   マンUはひたすら献身的な好選手ルーニーのみを頼みとするが、
   それでも私はマンU有利と予想せざるをえない。
  ☆ミランGKジダは全盛期においてもミスをしばしば犯す、信用できない存在であったが、
   加齢により衰え、昨季からは定位置を失い、今季は第4GKと位置付けられていた。
   にもかかわらず、上位のGKたちが次々に怪我やミス連発で脱落したため、
   ミランは今季を再びジダで戦わなければならない。
   また、両サイドバックの人材不足も深刻で、
   ザンブロッタのみが信頼できる存在であり、
   オッドやヤンクロフスキは賞味期限切れ、アバテは本職の選手ではなく、
   ファバッリは問題外である。
   前線でロナウジーニョとパトは、違いを見せられる特別な名手であるが、
   彼らの個人技を引き出すために中盤と最終ラインは過大な負担を強いられている。
   たしかにネスタとチアゴ・シウバのCBコンビは堅固であり、
   中盤にはピルロ、アンブロジーニ、セードルフら経験豊富な顔ぶれが並ぶが、
   仮にネスタやピルロやセードルフのうち一人でも欠ければ、
   ギリギリで保たれているバランスは崩壊しかねない。
  ☆なお、1月加入のベッカム様は、10年前から私が繰り返すとおり、
   特別な名手とは呼べないが、献身的に貢献して量を保証してくれる好選手である。
   そして今の老朽恐竜ミランは量の面で絶対的に不足しており、
   ベッカム様は貴重な戦力となろう。
   ただし、現在のシステムでは、パトの控えである。   
  ☆マンUは質において劣るが、量の面で圧倒的に敵を上回っており、
   体力勝負のプレス合戦に持ち込めば、
   どうにか8強進出なら果たせるかもしれない。


リヨン(フランス)
vs
レアル・マドリー(スペイン)

  ☆ギャラクティコ・マドリーは、ベンチに豪華すぎる控え選手を並べ、
    (ラウルやファン・デルファールトやベンゼマやグティやグラネロやディアラ1号)
   その圧倒的な戦力で8強進出を果たすであろう。
  ☆リヨンも強力な戦力を有しているが、
   少なくともグループリーグの段階ではそれをチーム力に昇華することはできず、
   現在も国内リーグでは4位と低迷している。
   


〈2月17日、3月9日〉


バイエルン・ミュンヘン(ドイツ)
vs
フィオレンティーナ(イタリア)

  ☆両者は昨季、グループリーグで同居し、バイエルンが地力の差を見せ付けた。
  ☆今季、仮にグループリーグの段階(昨年9月〜12月)で対戦していたなら、
   フィオレンティーナが雪辱を果たしていた可能性は高かったであろう。
   しかし、現状ではバイエルンの圧倒的有利が予想される。
  ☆バイエルンは、守備陣に不安を抱えるとはいえ、
   純粋に戦力面でのみ評価すれば、優勝候補の一角に挙げることができる。
   グループリーグ最終節のユーベ戦でロッベンもリベリも欠きながら、
   突然変異の覚醒を遂げて歴史的大勝利を挙げると、
   以後全ての公式戦で勝利し続け、
   ブンデスリーガでは首位レバークーゼンと勝点差0に迫っている。
   バイエルンはまだまだ戦力を十分に活かしきっているとはいえず、
   今季のCLを制覇するとは思えないが、
   8強進出を果たす可能性はかなり高い。
  ☆フィオは組織面で優れた好チームであり、
   ジラルディーノ、ヨベティッチ、モントリーボ、フレイらを擁しているが、
   タイトルを狙うにはあまりにも小粒な印象が否めない。
   CLのグループリーグで快進撃していた時期ですらセリエAでは低迷しており、
   現在でも11位に甘んじている。
   さらに、攻守の主力選手が戦線離脱となり、
   (ムトゥが禁止薬物使用発覚により出場停止、ガンベリーニが重傷)
   戦力低下は避けられない。
  ☆なお、1月移籍市場では、バイエルンは、
   余剰戦力(ルカ・トニ、ブレーノ、オットル、バウムヨハン、ホセ・ソサ)を放出した。
   フィオレンティーナは、懸案となっていたDF陣を強化すべく、
   主軸であるダイネッリを放出して、ウディネーゼからフェリペを獲得した。
  

ポルト(ポルトガル)
vs
アーセナル(イングランド)

  ☆ポルトは恒例の主力放出につきその穴を今季は埋められず、
   国内でも3位と低迷し、常勝王者の座を失いつつある。
  ☆アーセナルは、過大評価誇大広告のご常連であり、
   昨季はまぐれと不正により4強進出を果たしたが、
   準決勝でマンUに惨敗し、馬脚を表わした。
   今季も国内ではチェルシーとマンUの後塵を拝している。


〈2月23日、3月17日〉


シュツットガルト(ドイツ)
vs
バルセロナ(スペイン)

  ☆優勝候補筆頭のバルセロナであるが、怪我人続出に苦しんでいる。
   守備陣については選手層が厚かったはずだが、
   ダニエル・アウベス、アビダル、トゥレ・ヤヤ、チグリンスキが次々と離脱して、
    (もっとも、チグリンスキは元々今季のCLにつき出場資格を持たない)
   さらにリーガ第22節では、ピケとマルケスも出場停止で使えなかったため、
   アトレティコの強力攻撃陣に翻弄され、今季初黒星を喫してしまった。
   もっとも、守備陣については、私はそれほど心配しておらず、
   むしろ、ミリトやマルケスの出番が増えるので個人的には楽しみでもある。
   より深刻な問題は中盤の攻撃的な位置に存在しており、
   元々、選手層が薄く、シャビとイニエスタとケイタの3人で2枠をまかなってきたが、
   アトレティコ戦でケイタとシャビが故障により戦線離脱となってしまった。
  ☆シュツットガルトは、前半戦を降格圏で過ごしていたが、
   ようやく体勢を立て直しつつあり、
   現在(第22節)では10位、降格圏とは勝点差11とまずは安心できる位置にいる。
  ☆上述の事情にもかかわらず、バルサの圧倒的有利は動かないが、
   フレブ(バルサからレンタル加入)が意地を見せられるか気にはなる。


オリンピアコス(ギリシャ)
vs
ボルドー(フランス)

  ☆オリンピアコスは、懐かしい顔ぶれを多く擁するが、
    (ガジェッティ、マレスカ、オスカル・ゴンザレス、メルベリ、ラウル・ブラボ)
   個人的感傷を抜きにして予想すれば、ボルドーの8強進出は間違いないであろう。


〈2月24日、3月16日〉


インテル(イタリア)
vs
チェルシー(イングランド)

  ☆戦力、完成度、そして今季国内リーグでの成績からも、
   イタリア最強クラブとイングランド最強クラブとの対決といえる。
   モウリーニョ現インテル元チェルシー監督にとっては感慨深い試合であろう。
  ☆インテルはその巨大戦力を1月移籍市場でさらに強化した。
   有能で使い勝手の良いFWパンデフをラツィオから移籍金ゼロで獲得し、
    (パンデフはラツィオと契約問題で揉めてチームから追放されていたが、
     彼の契約解除申し立てが認められ、晴れてインテルへ移籍した)
   余剰戦力(ビエラ、マンシーニ、スアソ)を放出整理した。
   なお、DF陣でキブが頭蓋骨骨折により長期戦線離脱しており、
   左サイドバックの人材が手薄となっている。
  ☆戦力面で比較すればインテルの方が上であるが、
   完成度で比較すればチェルシーが上回る。
   そして何より、インテルの敗北の歴史が気がかりではある。
  ☆とはいえ、カンビアッソとスナイデルが欠場しない限り、インテル有利と予想する。
   インテルの前線は強力であり、
   エトオの恐ろしさについてはもはや触れるまでもないが、
   ディエゴ・ミリトも過小評価されているが、FWとしてあらゆる能力を備えており、
   決定的役割を果たすであろう。
   器用なパンデフ、意外性のバロテッリも控えている。


CSKAモスクワ(ロシア)
vs
セビージャ(スペイン)

  ☆セビージャは怪我人続出に苦しみ、セルヒオ・サンチェスを心臓疾患で失い(現役続行困難)、
   リーガ・エスパニョーラでは目標を来季CL出場権獲得(4位以上)に下方修正している。
   しかし、
   国王杯ではバルサのみならず難敵のマジョルカとヘタフェをも下して決勝へ勝ち進み、
   このCLとともにタイトルの可能性を大いに残している。
   ヘスス・ナバスとペロッティを両翼に擁して強力なサイド攻撃を仕掛けることができ、
   ルイス・ファビアーノ、ネグレド(あるいは、カヌテ)が試合を決定付ける。
   中盤でゾコラが大きな役割を担っているが、その相棒となるべき候補が軒並み不調、
   DF陣では依然怪我人過多により駒不足と懸念材料はある。
   1月加入のスタンケビチウスは右SBもCBもこなしてくれるだけに貴重な存在だ。
  ☆CSKAモスクワも好タレントを揃えているが、
   セビージャを相手としては分が悪い。


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Posted by powerpro2001 at 22:55Comments(0)TrackBack(0)