Gori ≒ ppdwy632

〈ぼく〉の思索の一回性の偶然性の実験場。

2008年11月

本「エロス論集  Gesammelte Werke, Imago Publishing, Co. Ltd., 1940 Sigmund Freud (ちくま学芸文庫)」ジークムント・フロイト、中山元 編訳5

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エロス論集 (ちくま学芸文庫)

エロス論集  Gesammelte Werke, Imago Publishing, Co. Ltd., 1940 Sigmund Freud (ちくま学芸文庫)

○著者: ジークムント・フロイト中山元 編訳
○出版: 筑摩書房 (1997/5,文庫 446ページ)
○価格: 1,365円
○ISBN: 978-4480083456


エロス♡、フロイトの『エロス』の理論の編訳者“中山元”の一つの〈読み〉♪

≪目次: ≫
凡例

【エロスの理論】
『性理論三篇』 Drei Abhandlungen zur Sexualtheorie, Deuticke, 1905
第一篇 性的な逸脱
第一節 性対象に対する逸脱
一・一 性対象倒錯
性対象倒錯者の行動/性対象倒錯についての初期の見解/病的変質について/先天性について/性対象倒錯の説明/両性具有による説明/性対象倒錯者の性対象/性対象倒錯者の性目標/結論
一・二 性的に未熟な子供や動物を性対象とする倒錯
第二節 性目標の倒錯
二・一 解剖学的な〈ゆきすぎ〉
性目標の過大評価/口唇粘膜と口腔粘膜の性的な利用/肛門の性的な利用/他の身体部位の意味/性対象の不適切な代理――フェティシズム
二・二 性目標の一時的な固着
新しい目標の登場/触ることと眺めること/サディズムとマゾヒズム
第三節 性目標倒錯の概論
正常な範囲の変型と疾病/性目標倒錯における心的な要素/二つの結論
第四節 精神症者における性欲動
精神分析/精神分析の成果/神経症と性目標倒錯
第五節 部分欲動と性感帯
第六節 精神神経症で目標倒錯的な性欲が優位を占めているようにみえる理由
第七節 性の幼児性について
第二篇 幼児の性愛
無視されてきた幼児の性愛/小児健忘
第一節 幼児における性の潜在期とその消滅
性的な抑制/反動形成と昇華/潜在期の消滅
第二節 幼児の性の表現
おしゃぶり/自体愛
第三節 幼児の性愛の性目標
性感帯の特徴/幼児の性目標
第四節 マスターベーションによる性的表現
肛門領域の活動/性器領域の活動/第二段階の小児のマスターベーション/乳児のマスターベーションの再発/多形倒錯の素質/部分欲動
第五節 幼児の性探究
知の欲動/スフィンクスの謎/去勢コンプレックスとペニス羨望/出産についての理論/性交のサディズム的な理解/子供の性的な探究の失敗の典型例
第六節 性的な体制の発展段階
前性器的体制/アンビヴァレンツ/対象選択の二つの時期
第七節 幼児性愛の源泉
機械的な興奮/筋肉活動/情緒プロセス/知的な仕事/性的な素質の差異/相互的な影響の経路
第三篇 思春期における変化
第一節 性器領域の優位と前駆的な快感
性的な緊張/前駆的な快感のメカニズム/前駆快感の危険性
第二節 性的な興奮の問題
性物質の役割/内性器の評価/化学的な要因の仮説
第三節 リビドー理論
第四節 男性と女性の分化
男性と女性の性の主導領域
第五節 対象の発見
乳児期の性対象/幼児の不安/近親相姦への障壁/幼児期の対象選択の余波/性対象倒錯の防止
結論
発達を阻害する要因/体質と遺伝/加工の継続/抑圧/昇華/偶然の体験/早熟/時間的な要素/先駆的な印象の固執性/固着
「幼児の性器体制(性理論への補遺)」 Die infantile Genitalorganisation, Int. Z. Psychoanal., 9(2), 168-71, 1923
「リビドー理論」 Libidotheorie, Handwörterbuch der Sexualwissenschaft, ed. M. Marcuse, 377-83, 1923
性欲動と自我欲動の対比/原リビドー/昇華/ナルシシズム/ユングの見解への見掛けだけの接近/群衆欲動/目標の達成を妨げられた性的な営み/精神生活における二つの種類の欲動の承認/欲動の性格

【エロスの病】
「神経症者の家族小説(ファミリー・ロマンス)」 Der Familienroman der Neurotiker, O. Rank, Der Mythusvon der Geburt des Helden, Deuticke, 64-8, 1909
「ナルシシズム入門」 Zur Einführung des Narzißmus, Jb. Psychoan., 6, 1-24, 1914
「メドゥーサの首」 Medusenhaupt, Int. Z. Psychoanal., 25, 105, 1940 (草稿の日付は一九二二年五月四日)
「フェティシズム」 Fetischisumus, Almanach 1928, 17-24, 1927

【エロスと性差】
「エディプス・コンプレックスの崩壊」 Der Untergang des Ödipuskomplexes, Int. Z. Psychoanal., 10(3), 245-52, 1924
「解剖学的な性差の心的な帰結」 Einige psychische Folgen des anatomischen Geschlechtsunterschieds, Int. Z. Psychoanal., 11(4), 401-10, 1925
「女性の性愛について」 Über die weibliche Sexualität, Int. Z. Psychoanal., 17(3), 317-22, 1931

【エロスと性格】
「性格と肛門愛」 Charakter und Analerotik, Psychiat. -neurol. Wschr., 9(52), 465-7, 1908
「欲動転換、特に肛門愛の欲動転換について」 Über Triebumsetzungen, insbesondere der Analerotik, Int. Z. Psychoanal., 4(3), 125-30, 1917
「リビドー的類型について」 Über die libidinÖse Typen, Int. Z. Psychoanal., 17(3), 313-16, 1931


エロスの一般的理論の試み……中山元
エロスとはなにか/意識という謎/赤子の認識と欲望/部分欲動の体制/口唇カニバリズム期/肛門サディズム期/男根期/エディプス・コンプレックスの克服/少女の場合/男性と女性/思春期/性倒錯/ナルシシズム/リビドーの理論/死の欲動の意味/死の欲動とエロス/エロスの一般理論の試み

編訳者あとがき



≪著者: ≫ ジークムント・フロイト (Sigmund Freud) 1856-1939年。オーストリアの精神医学者。『ヒステリー研究』で自由連想法による画期的な精神症治療を提唱。リビドーを重視し、「無意識」を中心概念とした精神分析の方法を確立。また、芸術や宗教の分野でも独自の解釈を展開した。著書、『夢の解釈』『トーテムとタブー』など。

[編訳者] 中山元 (なかやま・げん) 1949年生まれ。思想家・翻訳家。著書、『フーコー入門』(ちくま新書)が、訳書に、フロイト『自我論集』(ちくま学芸文庫)、レヴィナス『超越と知解可能性』(彩流社)などがある。


■訳書 ジークムント・フロイト『自我論集』(ちくま学芸文庫、1996/6)
■訳書 ミシェル・フーコー『わたしは花火師です―フーコーは語る』(ちくま学芸文庫、2008/9)
■訳書 ミシェル・フーコー『精神疾患とパーソナリティ』(ちくま学芸文庫、1997/12)
■訳書 バタイユ『呪われた部分 有用性の限界』(ちくま学芸文庫、2003/4)
■訳書 フーコー『真理とディスクール パレーシア講義』(筑摩書房、2002/9)
■著書 『高校生のための評論文キーワード100』(ちくま新書、2005/6)
■訳書 エレン・メイクシンズ・ウッド『資本の帝国』(紀伊国屋書店、2004/6)
■著書『はじめて読むフーコー』(洋泉社、2004/2)
■訳書 ニコラス・ファーン『考える道具(ツール)』(角川書店、2003/3)
■著書 『フーコー入門』(ちくま新書、1996/6)
■著書 『〈ぼく〉と世界をつなぐ哲学』(ちくま新書、2004/6)
■訳書 ルソー『社会契約論/ジュネーヴ草稿』(光文社古典新訳文庫、2008/9)
■訳書 モーリス・ブランショ『書物の不在 (叢書・エクリチュールの冒険) 』(月曜社、2007/9)
■訳書 ルソー『人間不平等起源論』 (光文社古典新訳文庫、2008/8)
■訳書 カント『永遠平和のために/啓蒙とは何か 他3編』(光文社古典新訳文庫、2006/9)
■訳書 フロイト『幻想の未来/文化への不満 (フロイト文明論集1)』(光文社古典新訳文庫、2007/9
■訳書 フロイト『人はなぜ戦争をするのか エロスとタナトス (フロイト文明論集2)』(光文社古典新訳文庫、2008/2)
■訳書 クリストファー・ヒッチンス『トマス・ペインの「人間の権利」 (名著誕生 3)』(ポプラ社、2007/11
■訳書フランシス・ウィーン『マルクスの「資本論」 (名著誕生 1)』(ポプラ社、2007/9)


Dianthus superbus var. longicalycinus




本「孔子 (ワイド版岩波文庫155)」和辻哲郎5

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孔子 (ワイド版岩波文庫155)

○著者: 和辻哲郎
○出版: 岩波書店 (1994/11,文庫 165ページ)
○価格: 945円
○ISBN: 978-4000071550


子曰く、吾十有五にして学に志し、三十にして立ち、四十にして惑わず、五十にして天命を知る、六十にして耳順う、七十にして心の欲する所に従って距を踰えず。  (P.101-P.102)
この部分のみ書き記すことに、迷いがないわけではない。何故にこれほどまでに有名なフレーズが、P.101であるのか?、巻頭に記すべきであろう、「あっ、知ってる!」で購入する読者層を否定できない。ぼくだって、知ってるフレーズが登場することに、安らぎを覚える、ヘナチョコ♪
これまで知り得なかった事柄を知り得た喜びと、一方では、知り得たばかりに(浮かびあがり)認識されてしまう自らの無知。プライド有しない人は存在しない。くだらないと言及されたとしても、プライドを有することを否定したくない。

≪目次: ≫
序(昭和十三年八月 著者)
再版序(昭和二十三年三月 著者)

一 人類の教師
人類の教師の意義/古代文化の体現者/シナの地域における民族および文化の交代/シナの地域における文化の統一者=漢字/先秦文化の結晶としての孔子
二 人類の教師の伝記
人類の教師の伝記の性質/伝記の曖昧性、ソクラテスの場合/イエスの場合/釈迦の場合/孔子の場合、『史記』孔子世家の批判/孔子の批判
三 『論語』の原典批判
『論語』の原典批判の諸問題/斉魯河間九篇本の問題/学而篇の考察/郷党篇の考察/河間七篇の問題/各篇の主題/為政篇の考察/下論諸篇との比較/下論発生の経路
四 孔子の伝記および語論の特徴
孔子の死に関する記録の態度/死および魂の問題の取り扱い方/「天」の思想/孔子の立場の特徴/人類の教師としての孔子の特徴/孔子の語録の特徴

付録 武内博士の『論語之研究』
解説……大室幹雄


玉ボケ♪




本「「自分」を生きるための思想入門 (ちくま文庫)」竹田青嗣5

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「自分」を生きるための思想入門 (ちくま文庫)

「自分」を生きるための思想入門 (ちくま文庫)

○著者: 竹田青嗣
○出版: 筑摩書房 (2005/12,文庫 280ページ)
○価格: 777円
○ISBN: 978-4480421753


自我の理論」♪

≪目次: ≫
まえがき
第1章 「私」という存在――人はなぜ「私」にこだわるのか
「私」とは何であるのか/「私は私である」という確信の支え/岸田理論における「私」/なぜ「私」というものを考えるようになるのか/「私」とは形のないものである/ナルシシズムと自意識/人間は自分についての「物語」がなければ生きられない/人間の欲望と自分の物語を作ることとの関係/美人のほうが不美人よりも性格がいい?/何が美人であることを決定するのか/相手の顔に自分の物語を投影する/わがままと自己主張の違いとは?
第2章 「他者」という存在――なぜ他人は「私」を脅かすのか
人生とは欲望ゲームである/他者とは、つねに「私」にとってXである/他者は「私」を脅かす存在である/身の周りの他者と見知らぬ他者/友達という他者との関係/世間という他者/異性としての他者
第3章 自己と欲望――人生は欲望ゲームの舞台である
「私」とは欲望である/人間の欲望はゲームの欲望である/人間の欲望はまさに幻想的なものである/なぜ、その欲望が生じるのかわからないから、人間は生きていける/自分の欲望についての自己理解が、その人の本質/自己理解がその人の関係の作り方を規定する/自己中心的な自己理解をしていると、どこかで挫折する/ルサンチマン(恨み)というエロス/ルサンチマンに固執すると、新たな関係は築けない/ルサンチマンと自己処罰/本当に自己理解するということ/ルールがあるから欲望が生じる/欲望の対象とその意味/人間は二つの欲望のバランスをとって生きている
第4章 恋愛における欲望――男女のかかわりとエロティシズム
他者との関係における「主と奴隷」の闘争とエロス的な気遣い/恋人は自分のロマン的な幻想の具現化である/恋愛に対する欲望は世俗的なものを超えてしまう/恋愛の欲望は自我の欲望を乗り越える/エロティシズムがなくなれば、男女の関係は終わる/エロティシズムとは何か/娼婦的エロティシズムは「愛のルール」を破る幻想である/男女関係のエロス性がすり減っていくとき/自己幻想が崩れたときから、生身の人間としての関係性がはじまる
第5章 「私」と世界――人はこの世界とどうかかわっていくのか
世界とは何か/「客観」や「真理」はもともとあるものではない?/世界像の三層構造/人間はなぜ「神話・フィクション」の世界を必要とするのか/人間はなぜ世界の全体像を求めるのか/世界と「私」のエロス関係があらゆるルールの基本/世界とかかわるとはどういうことか/ニーチェがはじめて、この世界はルールであることを自覚した/社会というシステム/「システム社会」論の欠陥/社会とルールの関係/民族、国家、社会とは?/「ルール社会観」について/西洋におけるルールと日本におけるルールとの違い/いかにも日本的な、ポスト・モダン/日本の困難と西洋社会の困難/社会と個人の関係のねじれ/現代社会とは何か/国際化の中の日本に生きる「私」とは/国際間のトラブル処理で正義はありえない
第6章 生と死のあいだ――死をどう受け止めるかが生の姿勢を決める
死というルール/不安と恐れをもたらすから、死についての救済の物語を作る/近代の不信と救済物語の崩壊/現代的な死のルールと救済の物語/生と死が切り離されてしまった現代の救済の物語/死を自我からの解放ととらえる視点/死、自我、エロス/人生の後半はエロスの後退戦/ニーチェの「永劫回帰」の考え方/救済の物語を信じることは「頽落」であるというハイデガーの考え方/死んだら何もないという自覚からこそ生を全うできる/最上の「ありうる」とは?/実存の問題は個々人の課題である

あとがき(一九九二年三月 竹田青嗣
文庫版あとがき(二〇〇五年十月 竹田青嗣
*本書は一九九二年五月六日、『「自分」を生きるための思想入門 人生は欲望ゲームの舞台である』として芸文社より刊行された。

≪著者: ≫ 竹田青嗣 (たけだ・せいじ) 1947年生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。現在、早稲田大学国際教養学部教授。哲学者・文芸批評家。主な著書に『現象学入門』(NHKブックス)、『はじめての現象学』(海鳥社)、『言語的思考へ』『近代哲学再考』(以下、径書房)、『ニーチェ入門』『現象学は〈思考の原理〉である』(以上、ちくま新書)、『自分を知るための哲学入門』『意味とエロス』(以上、ちくま学芸文庫)、『人間的自由の条件』(講談社)、『ハイデガー入門』(講談社選書メチエ)、『哲学ってなんだ』(岩波ジュニア新書)、『愚か者の哲学』(主婦の友社)などがある。

自我論集 (ちくま学芸文庫、ジークムント・フロイト 著、竹田青嗣 編、中山元 訳、1996/6)』

奥多摩湖いこいの路




本「笑い  LE RIRE 1900 Henri Bergson (ワイド版岩波文庫13)」ベルクソン、林達夫 訳5

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笑い (ワイド版 岩波文庫)

笑い  LE RIRE 1900 Henri Bergson (ワイド版岩波文庫13)

○著者: ベルクソン林 達夫
○出版: 岩波書店 (2003/1,文庫 225ページ)
○価格: 1,050円
○ISBN: 978-4000070133


笑いとは何を意味するのか。笑いを誘うものの根柢には何があるか。道化役者のしかめっ面、言葉の洒落、ヴォードヴィル(軽喜劇)の取り違え(キプロクオ)、ハイ・コメディーの場面の間にはどんな共通のものが見出せるか。どんな蒸留法を用いたら、あんなに種々雑多な産物に、鼻つまみな臭気やえもいわれぬ香気を漂わせる、いつも同じあのエキスが採れるのであろうか。アリストテレス以来、おえらい思想家たちがこのちっぽけな問題と取組んで来たが、この問題はいつもその努力を潜りぬけ、すりぬけ、身をかわし、またも立ち直るのである。哲学的思索に対して投げられた小癪な挑戦というべきだ。  (P.11)

解説より、
由来、哲学と喜劇は甚だ仲がよくなかった。ギリシアのアリストファネスから近代のマーク・トウェンに至るまで、夥しい数の喜劇的作家が哲学と哲学者とを好んで笑いのまとにしてきた。この喜劇の哲学への攻撃に対して、大部分の哲学者は超然たる黙殺をもって、だが、一部の者は侮蔑的な貶位をもって逆襲してきたが、これに全面的な報復を企てたものは十九世紀末までほとんど一人もいなかった。『笑い』(Le rire, 1900)と共に、笑いと喜劇との正式法廷訊問がはじめて行われ、アンリ・ベルクソン(Henri Bergson, 1859-1941)は極めて巧妙かつ慇懃な仕方で笑いと喜劇とにその哲学を自白せしめることに成功したのである。  (P.205)


≪目次: ≫
『笑い ――おかしみの意義についての試論――』
序 (H・B 一九二四年一月、パリ)
第一章 おかしみ一般 形のおかしみ 運動のおかしみ おかしみの膨張力
第二章 状況のおかしみと言葉のおかしみ
第三章 性格のおかしみ

附録 ――第二十三版の――
おかしみの諸定義について 及び この書で蹈襲されている方法について

訳者註
解説
ベルクソン以降――改版へのあとがき―― (一九七六年一〇月 林 達夫


小河内ダム




本「木曜日だった男 一つの悪夢  Title:THE MAN WHO WAS THURSDAY : ANIGHTMARE 1908 Author:Gilbert Keith Chesterton (光文社古典新訳文庫)」チェスタトン、南條竹則 訳5

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木曜日だった男 一つの悪夢 (光文社古典新訳文庫 Aチ 1-1)

木曜日だった男 一つの悪夢  Title:THE MAN WHO WAS THURSDAY : ANIGHTMARE 1908 Author:Gilbert Keith Chesterton (光文社古典新訳文庫)

○著者: チェスタトン南條竹則
○出版: 光文社 (2008/5,文庫 352ページ)
○価格: 680円
○ISBN: 978-4334751579


「おまえたち! おまえたちは生きたことがないから、憎んだこともないんだ。おまえたちみんなが何者か、初めから終わりまで何者だったか、おれは知っている――お前たちは権力者だ! おまえたちは警察だ――紺のボタン付きの制服を着た、うすでっかくて、ふとって、ニヤついている連中だ! おまえたちは法であって、一度も破られたことがない。だが、自由な生きた人間なら、おまえたちが破られたことがないという、ただそれだけの理由で、おまえたちを打ち破りたいと思うじゃないか? おれたち反逆者は、たしかに政府のあれこれの犯罪について、あらゆるくだらんおしゃべりをする。馬鹿馬鹿しい! 政府の唯一の犯罪は、統治していることだ。最高権力の許し難い罪は、それが最高であることだ。おれはおまえたちが残酷だといって呪いはしない。親切だからといって呪いはしない(ことによると、呪うかもしれんが)。おまえたちが安全だから呪ってやるんだ! おまえたちは石の椅子に腰かけて、一度もそこから下りて来たことがない。おまえたちは天国にいる七人の天使で、何の悩みもない。ああ、全人類を支配するおまえたち――おれはおまえたちがどんなことをしても許せるだろう。もし、おまえたちがほんの一時間でもいい、おれのように真の苦しみを味わったことがあると感じられたら――」  (P.313-P.314)

解説より、
・・・西洋人の精神は・・・かれらにとっての宗教の教理は、それなくしては息もできない生活必需品です。何を自分の教条にするかは人さまざまで、事によってはキリスト教ではなくたってよい――無神論でも、社会主義でも、東方の神秘宗教でもかまわないのですが、とにかく人の魂はなにかしらのドグマの上にのっていないと、足元が定まらない。
そういう精神構造の人々を千年以上にわたって支えてきたキリスト教の盤石の礎が揺らぎ始めたのは、ここ二百年ほどの間です。まずフランス革命と啓蒙主義が一矢を浴びせ、そして一九世紀中葉の進化論に代表される近代科学が、第二の強烈な攻撃を仕掛けました。とくに進化論以降の精神的な危機は深刻なもので、人々はぐらついてきた教理の代替品をさがしたり、改善を試みたり、原理主義に立てこもったり――その結果、不可知論だの、科学主義だの、信仰復興運動だの、さまざまな主義や思潮が百出しますが、どれも人を本当に安心させるには至らない――そうした状況が一九世紀末から二〇世紀にかけて続き、じつをいうと、不安はえんえんと今日までも尾をひきずって、世界の政治情勢にすら影を落としています。  (P.334-P.335)


≪目次: ≫
エドマンド・クレリヒュー・ベントリーに
第一章 サフラン・パークの二人の詩人
第二章 ガブリエル・サイムの秘密
第三章 木曜日だった男
第四章 刑事の物語
第五章 恐怖の饗宴
第六章 露見
第七章 ド・ウォルムス教授の不可解な行動
第八章 教授の説明
第九章 眼鏡の男
第十章 決闘
第十一章 犯罪者が警察を追う
第十二章 無政府状態の地上
第十三章 議長の追跡
第十四章 六人の哲学者
第十五章 告発者

解説……南條竹則
チェスタトン年譜
訳者あとがき


≪著者: ≫ ギルバート・キース・チェスタトン Gilbert Keith Chesterton [1874-1936] ロンドン生まれのジャーナリスト、詩人。名門パブリック・スクールを出たあと、一時、画家をこころざす。出版社に勤めながら、詩、書評などを書く。『新ナポレオン奇譚』『奇商クラブ』『木曜日だった男』などの作品刊行後、探偵小説として名高い「ブラウン神父シリーズ」(短編集全5作)を、25年にわたって世に問う。ほかに、評論『正統とは何か』『棒大なる針小』「ジョージ・バーナード・ショー」など多数。

[訳者] 南條竹則 Nanjo Takenori 東京生まれ。小説『酒仙』で第5回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞受賞。著書に小説『満韓全席』『あくび猫』『りえちゃんとマーおじさん』、エッセイ『恐怖の黄金時代――英国怪奇小説の巨匠たち』『ドリトル先生の英国』、主な訳書にアンソロジー『怪談の悦び』、『ねじの回転』(ジェイムズ、共訳)、『アーネスト・ダウスン作品集』、『新アラビア夜話』(スティーヴンスン、共訳)など。

新アラビア夜話 (光文社古典新訳文庫、スティーヴンスン 著、南條竹則・坂本あおい 訳、2007/9)』


本日休館、、、




本「永遠平和のために  Immanuel Kant ZUM EWIGEN FRIEDEN 1795 (ワイド版岩波文庫263)」カント 著、宇都宮芳明 訳5

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永遠平和のために (ワイド版岩波文庫 (263))

永遠平和のために  Immanuel Kant ZUM EWIGEN FRIEDEN 1795 (ワイド版岩波文庫263)

○著者: カント、宇都宮芳明 訳
○出版: 岩波書店 (2005/11,文庫 138ページ)
○価格: 945円
○ISBN: 978-4000072632


「永遠平和のために」というこの風刺的な標題は、あのオランダ人の旅館業者が看板に記した文字で、その上には墓地が描かれていたりしたが、ところでこの風刺的な標題が、人間一般にかかわりをもつのか、それともとくに、戦争に飽きようともしない国家元首たちにかかわるのか、それともたんに、そうした甘い夢を見ている哲学者たちだけにかかわるのか、といった問題は、未決定のままにしておこう。ただこの考案の筆者は、次のことを留保しておきたい。すなわち、実務にたずさわる政治家は、理論的な政治学者とは仲が悪く、並みはずれたうぬぼれをもって政治学者を机上の空論家と蔑視し、国家はもともと経験の諸原則に基づくはずのものであるから、政治学者が無内容な理念を説いても国家にはどんな危険ももたらすことはないであろうし、かれをして九柱戯のピンを一時に十一本倒させることがあっても、世間に通じた政治家はそれを気にする必要はない、と考えている。そうだとすれば、そうした政治家は、理論的な政治学者と論争する場合にも一貫した態度をとるべきであって、相手が無鉄砲に企てて世間に公表した意見の背後に、国家に対する危険をかぎとったりしてはならないであろう。――以上の留保条款 Clausula salvatoria によって、この考案の筆者は、悪意にみちたあらゆる解釈から完全な形ではっきり保護されていることを願っている。  (P.11-P.12、「永遠平和のために」)

解説より、
『永遠平和のために』(一七九五年、増補版一七九六年)は、主著である三批判書(『純粋理性批判』『実践理性批判』『判断力批判』)も完成して、すでに七一歳に達していた晩年の哲学者カント(一七二四−一八〇四年)が、永遠平和の実現を念じて公表した著作で、執筆の直接の動機となったのは、一七九五年四月、革命後のフランスプロイセンとの間にかわされたバーゼル平和条約に対する不信であったと思われる。・・・  (P.125)


≪目次: ≫
凡例
永遠平和のために 一哲学考案 イマヌエル・カント
永遠平和のために
第一章 この章は、国家間の永遠平和のための予備条項を含む

第一条項 将来の戦争の種をひそかに保留して締結された平和条約は、決して平和条約とみなされてはならない。
第二条項 独立しているいかなる国家(小国であろうと、大国であろうと、この場合問題ではない)も、継承、交換、買収、または贈与によって、ほかの国家がこれを取得できるということがあってはならない。
第三条項 常備軍(miles perpetuus)は、時とともに全廃されなければならない。
第四条項 国家の対外紛争にかんしては、いかなる国債も発行されてはならない。
第五条項 いかなる国家も、ほかの国家の体制や統治に、暴力をもって干渉してはならない。
第六条項 いかなる国家も、他国との戦争において、将来の平和時における相互間の信頼を不可能にしてしまうような行為をしてはならない。
第二章 この章は、国家間の永遠平和のための確定条項を含む
第一確定条項 各国家における市民的体制は、共和的でなければならない。
第二確定条項 国際法は、自由な諸国家の連合制度に基礎を置くべきである。
第三確定条項 世界市民法は、普遍的な友好をもたらす諸条件に制限されなければならない。
第一補説 永遠平和の保証について
第二補説 永遠平和のための秘密条項
附録

一 永遠平和という見地から見た道徳と政治の不一致について
二 公法の先験的概念による政治と道徳の不一致について
訳注
解説
 (一九八四年一一月 訳者)

永遠平和のために/啓蒙とは何か 他3編 (中山元 訳、光文社古典新訳文庫、2006/9)』


!




本「狂気の愛  Title:L'AMOUR FOU 1937 Aurhor:André Breton (光文社古典新訳文庫)」ブルトン、海老坂武 訳5

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狂気の愛 (光文社古典新訳文庫 Aフ 3-1)

狂気の愛  Title:L'AMOUR FOU 1937 Aurhor:André Breton (光文社古典新訳文庫)

○著者: ブルトン海老坂武
○出版: 光文社 (2008/3,文庫 300ページ)
○価格: 600円
○ISBN: 978-4334751517


ステキ♡
人々は愚かにも愛に絶望する――わたしも絶望した――人々は、愛はつねに自分たちのうしろにあって、決して自分たちの前にはないというあの考えに支配されて生きている。愛など過去の世紀の話だ、二十歳のときに忘れてしまったと、嘘をついている。愛は輝きを供とし、占い師たちのあらゆる眼からなる世界へのあのまなざしを備えているのに、人々は愛が自分たちのためのものではないということに耐えている。とりわけ、そう仮定することに慣れている。人々は偽りの思い出に足をとられ、自分がいけないのだとはあまり感じないように、それは太古の転落のせいだとするまでになっている。しかし、各人にとっては、未来のどんな時間の約束のなかにも、生の秘密がそっくり含まれている。この秘密は異なる存在のなかで、いつか機を見て姿を現わす力を持っているのである。  (P.96-P.97、「狂気の愛 検)

愛の賛歌、全能なる欲望への祈り、、、オブジェに、自然に、言語に、エロスの神を介入させた世界観、、、二律背反(光と闇、偶然と必然、自然の必然性と人間の必然性、自由と運命、一と多、理性と非理性)♪  (P.278-P.279、「解説」)


≪目次: ≫
訳者まえがき

狂気の愛 L'AMOUR FOU 1937
機伸供伸掘伸検伸后伸此伸

解説……海老坂武
(1) ブルトンとは?
(2) 『狂気の愛』について
背景――恋の同伴者たち/成立過程と構成/『狂気の愛』とは? その重要性
(3) 私にとってのブルトン
ブルトン年譜
訳者あとがき


≪著者: ≫ アンドレ・ブルトン André Breton [1896−1966]フランスの詩人・批評家。1920年ころからシュールレアリスム運動を提唱。生涯にわたり、その中心的存在として多方面の活動を展開、主導した。20世紀以降の現代芸術全体に、圧倒的な影響を与えている。愛多き存在としても知られる。著作に、『地の光』『白髪の拳銃』『ナジャ』『通底器』『秘法十七』『シュールレアリスム宣言集』などの詩集・評論集がある。

[訳者] 海老坂武 Ebisawa Takeshi 1934年東京生まれ。東京大学大学院博士課程修了。一橋大学、関西学院大学教授を歴任。フランス文学専攻。著書に『否認の言語へのノート』『パリ−ボナパルト街』『<戦後>が若かった頃』『かくも激しき希望の歳月』『思想の冬の時代に』『サルトル−「人間」の思想の可能性』『祖国より一人の友を』など多数。訳書に『番犬たち』(ニザン)、『サルトル 自身を語る』(サルトル)、『文学とは何か』『家の馬鹿息子1、2、3』(以上サルトル、共訳)など。


カマキリ




本「クリスマス・キャロル  Title:A CHRISTMAS CAROL 1843 Author:Charles Dickens (光文社古典新訳文庫)」ディケンズ、池央耿 訳5

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クリスマス・キャロル (光文社古典新訳文庫)

クリスマス・キャロル  Title:A CHRISTMAS CAROL 1843 Author:Charles Dickens (光文社古典新訳文庫)

○著者: ディケンズ、池央耿 訳
○出版: 光文社 (2006/11,文庫 192ページ)
○価格: 440円
○ISBN: 978-4334751159


なるほど“スクルージ伯父”、『祝祭』たるクリスマスの“ハレ”と、「人間」たる“翳”♪
スクルージは行きつけのうらぶれた居酒屋でみすぼらしい食事をして、店にあるだけの新聞を隅から隅まで読み、時間つぶしに銀行の通帳を眺めてから家路について。亡くなった相棒の名義だったむさ苦しい部屋に、今は一人で暮らしている。工場か資材置き場の跡地でもあろうか、中庭のような空き地のどん詰まりに傾いて建つ一軒の、ろくに陽も射さない続き部屋だが、さびれ果てたその建物は、幼い時分に友だちと隠れんぼうをして空き地の奥に迷い込み、帰る道がわからなくなったのではないか、と想像してもあながち無理とは言われまい。居住者はスクルージだけで、ほかの部屋はすべて貸事務所になっている。今や老朽を通り越して、ほとんど廃墟と変わりない。・・・  (P.27)
「放っといてくれ! 帰らしてくれ。二度と出てくるな!」  (P.79)


≪目次: ≫
クリスマス・キャロル A Christmas Carol 1843』
第一節 マーリーの亡霊
第二節 精霊(その一)
第三節 精霊(その二)
第四節 精霊(その三)
第五節 大詰

解説……池央耿
ディケンズ年譜
訳者あとがき


≪著者: ≫ チャールズ・ディケンズ Charles Dickens [1812−1870] イギリスの作家。親が借金を抱え、ロンドンのスラム街で少年時代を過ごす。法律事務所の使い走り、速記者などをしながら大英博物館に通って勉強し、新聞記者になる。ジャーナリストの目で社会を凝視した作品は大衆に歓迎された。『オリバー・ツイスト』『デヴィッド・カッパーフィールド』など。

[訳者] 池央耿 Ike Hiroaki 1940年生まれ。翻訳家。訳書に『南仏プロヴァンスの12か月』(メイル)、『新・人生に必要な知恵はすべて幼稚園の砂場で学んだ』(フルガム)、『アバラット』(バーカー)、『パイド・パイパー』(シュート)、『キーパー』(ピート)、『ガーネット傑作集』ほか多数。


東京タワー イルミネーション




本「ゆとろぎ イスラームのゆたかな時間」片倉もとこ5

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ゆとろぎ―イスラームのゆたかな時間

ゆとろぎ イスラームのゆたかな時間

○著者: 片倉もとこ
○出版: 岩波書店 (2008/5,単行本 196ページ)
○価格: 1,680円
○ISBN: 978-4000254069


「いっそムスリムにでもなってしまえたら、どんなにラクなことだろう」と考えてしまうぼくは、特定の宗教(イスラームキリスト教仏教など)の信徒になるには、著しく素直さを失している。すべてを投げ捨てて、すべて身を委ねてしまうことができるのならば、そりゃ神様だって誰だって、何かしらさしのべて施してもくれよう、などとうそぶく。(ますますぼくは独りで生きていくべきであることに思いいたる)
アッラーは愛なり」

そう、『沙漠』って、石へんの“砂漠”があって、さんずい(水へん)の“沙漠”があって、耳に聞こえる音は同じでも、文字として目から飛び込む印象はまったく異なる。イスラーム文化に精しい、本書の著者“片倉もとこ”であり、コーランを翻訳した“井筒俊彦”であり、“沙漠”をもちいる。なかなかに受け入れ難い印象がぼくにはあって、不毛な灼熱の砂地が茫漠と拡がる陸地(としかイメージできない)が、何故にさんずい(水へん)か?、と。『沙漠は海の美しさをもっている。 (P.159)』などと書き記されたって、そうなのかなぁ?、とにわかに信じ難い(というか受け容れることができない、石頭)。

ラーハには、「学ぶこと」、「ねむること」、「瞑想すること」、「旅をすること」など、いろいろなものがふくまれます。わくわくいきいきと生きていることがラーハであるといいます。
労働のあとに許されるごほうびとしてではなく、人生でなによりも先に大事にされるラーハを、わたしは「ゆとり」と「くつろぎ」をたして、「りくつ(理屈)」をひいた言葉「ゆとろぎ」にしてみました。  (P.、「はじめに」)


≪目次: ≫
はじめに――もう一つの「老人と海」
機,罎箸蹐との出会い
沙漠の石ころとわたしと/「ゆとろぎ」とは何か/ゆとろぎの風景/ラーハの世界へ――遊牧の子どもたち/風の道……に……ぺたん
供.蕁璽呂寮こ
香りの道中記/草の根のフィランソロピー/「ゆとろぎ」とすまい/酒は多少の益もある
掘仝世陵佞良颪世界
花びらのような言の葉はどこに/「あいさつ」のしらべ さまざまにとびかって/言葉は、つむぎつながれ/ラマダーンがやってくる!
検 岼γ絛間」をひろげる旅
水色の星を旅する/北ぐにでの出会い/沙漠の開発?/中国の静粛なモスクにて
后,罎箸蹐の時空
たおやかな魂がボーダーを越える/異文化にさわり、おもいきって、のみこんでしまう/祈りのある風景――生活のリズムとともに
あとがき


≪著者: ≫ 片倉もとこ (かたくら もとこ) 1937年奈良県に生まれる。1972年東京大学大学院地理学博士課程修了。理学博士。津田塾大学教授、国立民族学博物館教授、中央大学総合政策学部教授を経て、2008年3月まで、国際日本文化研究センター所長を務める。現在、国立民族学博物館名誉教授、国際日本文化研究センター名誉教授、総合研究大学院大学名誉教授。著書に『イスラームの日常世界』(岩波新書)、『アラビアノート』(ちくま学芸文庫)『イスラームの世界観』(岩波現代文庫)、『イスラーム世界事典』(明石書店)、『イスラーム世界』(編著、岩波書店)などがある。


クルクル回わせ!!




本「マクベス  Title:MACBETH 1606 Author:William Shakespeare (光文社古典新訳文庫)」シェイクスピア、安西徹雄 訳5

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マクベス (光文社古典新訳文庫 Aシ 1-5)

マクベス  Title:MACBETH 1606 Author:William Shakespeare (光文社古典新訳文庫)

○著者: シェイクスピア安西徹雄
○出版: 光文社 (2008/9,文庫 231ページ)
○価格: 540円
○ISBN: 978-4334751647


俳優“橋爪功”が巻末に書き記す“安西徹雄氏の思い出”より、
それほど多くはなかったが何度か旅公演に安西サンが同行する機会があった。そんな時、まるで子供の遠足のように嬉しそうにはしゃいで私をあきれさせた。好奇心はとどまる所を知らず、ありとあらゆる事が関心の的になる。なかんずく彼は、今自分がどこに居て、どこに向かっているのか、やたらと気になるようで、列車や車の中で私を質問攻めにした。辟易していい加減な返事をすると駄々っ児のように不機嫌になる。宿から劇場に向かっている間にも、道が正しいのか、さっきの所を曲がった方がよかったのじゃないのか、などと散々私を困らせた。腹立ちまぎれに無視するととたんに少年のように心細そうに従いてくるのである。・・・  (P.230-P.231)


[マクダフ] いや、しかし、かの恐ろしい地獄に住まうおびただしい悪魔の中にも、その邪悪なることマクベスをしのぐやつなど、おりませんぞ。
[マルコム] たしかにあいつは残忍だ。好色で、強欲で、不実で、人を瞞し、衝動に駆られ、悪意に満ち、ありとあらゆる罪悪を身に帯びている。だがな、この私の淫乱ぶりは、底なしだ。とどめを知らぬ。人の妻であろうと、人の娘であろうと、年増であろうが生娘だろうが、私の欲情の溜池をぞんぶんに満たすことなどできはせぬ。池をあふれさせたその奔流は、おれの意思に背いて押しとどめようとするものなど、一気に押し流してしまうに違いない。こんな男が国を治めるくらいなら、マクベスのほうがまだましではないか?
[マクダフ] さいげんを知らぬ放縦は、たしかに人間の本性においては、一種の暴虐にはちがいない。そのためにこれまでにも、数多くの王者たちが安穏と玉座についていながら、時ならぬ時に王位を失った例もめずらしくはない。だが、怖れることはありません。本来、殿下がお継ぎになるべき王位なのだ。堂々とつかれるがいい。・・・  (P.140-P.141)


≪目次: ≫
マクベス Macbeth 1606頃

解題……小林章夫(上智大学教授)
テキストと素材/執筆年代と初演/ジェイムズ一世時代/陰鬱な世界と赤い血/妄想が生み出す惨劇/妄想と現実のあやなす世界
シェイクスピア略年譜
安西徹雄氏の思い出……橋爪功(俳優)


≪著者: ≫ ウィリアム・シェイクスピア William Shakespeare [1564-1616] イギリスの劇作家、詩人。若くして故郷を出、ロンドンで役者となった後、座付作者として活躍。『ハムレット』『オセロウ』『リア王』『マクベス』の四大悲劇など、37編の劇を残し、エリザベス時代を代表するばかりか、時代と国境を超えて、世界文学史上最大の作家の一人に数えられている。

[訳者] 安西徹雄 Anzai Tetsuo 1933年生まれ。元上智大学名誉教授。また、「演劇集団〈円〉」を拠点に、シェイクスピアをはじめ、多くの芝居の翻訳・上演にたずさわった。2008年5月死去。著書に『彼方からの声』『シェイクスピア劇四〇〇年』ほか。訳書に『リア王』『ジュリアス・シーザー』『ヴェニスの商人』『十二夜』(シェイクスピア)、『シェイクスピアの謎を解く』(イアン・ウィルソン)ほか多数。

ヴェニスの商人 (光文社古典新訳文庫,2007/6)』
リア王 (光文社古典新訳文庫,2006/9)』
ジュリアス・シーザー (光文社古典新訳文庫,2007/1)』
十二夜 (光文社古典新訳文庫,2007/11)』


大垂水峠(標高392m)




本「自我論集  Gesammelte Werke, Imago Publishing, Co. Ltd., 1940 Sigmund Freud (ちくま学芸文庫)」ジークムント・フロイト、竹田青嗣 編、中山元 訳5

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自我論集 (ちくま学芸文庫)

自我論集  Gesammelte Werke, Imago Publishing, Co. Ltd., 1940 Sigmund Freud (ちくま学芸文庫)

○著者: ジークムント・フロイト竹田青嗣 編、中山元
○出版: 筑摩書房 (1996/6,文庫 360ページ)
○価格: 1,260円
○ISBN: 978-4480082497


こうして「愛する」という表現は、対象に対する自我の純粋な快の関係の領域に限定されるようになり、最後には狭義の性的な対象や、昇華された性欲動の必要性を満足させる対象に固定されるようになる。心理学における性欲動と自我欲動の区別は、われわれの言語的な慣用に暗に示された考え方と一致するものであることが明らかになる。ここの性欲動がその対象を〈愛する〉という表現は、慣用になじまないと感じられるし、〈愛する〉という表現は、性的な対象と自我の関係において使用するのが最適であると感じられるのである。このように言語の慣用表現について観察すると、性器の優位性と、生殖機能に役立つという条件のもとで、性欲のすべての部分欲動が統合された後に、初めて性的な対象と自我の関係に〈愛する〉という表現が使用できるようになると考えられる。  (P.043-P.044、「欲動とその運命」)


≪目次: ≫
凡例
欲動とその運命」 Triebe und Triebschicksale, Int. Z.Psychoanal., 3(2), 84-100, 1915
抑圧」 Die Verdrängung, Int. Z. Psychoanal., 3(3), 129-38, 1915
子供が叩かれる」 ,Ein Kind wird geschlagen`,Int. Z. Psychoanal., 5(2), 151-72, 1919
快感原則の彼岸』 Jenseits des Lustprinzips, Internationaler Psychoanalytischer Verlag, 1920
自我とエス』 Das Ich und das Es, Internationaler Psychoanalytischer Verlag, 1923
マゾヒズムの経済論的問題」 Das ökonomische Problem des Masochismus, Int. Z. Psychoanal., 10(2), 121-22, 1925
否定」 Die Verneinung, Imago, 11(3), 217-21, 1925
マジック・メモについてのノート」 Notiz über den ,Wunderblock`, Int. Z. Psychoanal., 11(1), 1-5, 1925

フロイトの自我のモデル……中山元
フロイトの第一の自我モデル――局所論モデル/フロイトの第二の自我モデル――反射弓モデル/エディプス・コンプレックスと自我のモデル/二つの欲動――エロスとタナトス/フロイトの思想の新しさ
エロス的幻想としての人間……竹田青嗣


≪著者: ≫ ジークムント・フロイト (Sigmund Freud) 1856-1939年。オーストリアの精神医学者。『ヒステリー研究』で自由連想法による画期的な精神症治療を提唱。リビドーを重視し、「無意識」を中心概念とした精神分析の方法を確立。また、芸術や宗教の分野でも独自の解釈を展開した。著書、『夢の解釈』『トーテムとタブー』など。

[編者] 竹田青嗣 (たけだ・せいじ) 1947年生まれ。明治学院大学教授(刊行当時)。著書、『意味とエロス』(ちくま学芸文庫)など。

[訳者] 中山元 (なかやま・げん) 1949年生まれ。思想家・翻訳家。著書、『フーコー入門』(ちくま新書)など。


MM21




本「プークが丘の妖精パック  Title:PUCK OF POOK'S HILL 1906 Author:Rudyard Kipling (光文社古典新訳文庫)」キプリング、金原瑞人・三辺律子 訳5

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プークが丘の妖精パック (光文社古典新訳文庫)

プークが丘の妖精パック  Title:PUCK OF POOK'S HILL 1906 Author:Rudyard Kipling (光文社古典新訳文庫)

○著者: キプリング金原瑞人・三辺律子 訳
○出版: 光文社 (2007/1,文庫 390ページ)
○価格: 700円
○ISBN: 978-4334751210


テオドシウスにはなんの恨みもない。だが、戦いというのは――』
『戦いというのは、恋愛のようなものだ』パルティナックスが後を引き継いで言った。『相手がよかろうが悪かろうが、一度心を捧げれば、それが最初で最後なのだ。もう一度捧げる価値のあるものなど残らない』  (P.267)
・・・
パックはふたりに葉を三枚ずつ渡した。オークの葉と、トネリコの葉と、サンザシの葉だった。
「これを噛んで。そうしないと、家に帰って、見たりきいたりしたことをしゃべっちまうかもしれない。今までの経験から言うと、そんなことを話すと、たちまち医者を呼ばれる。さあ!」
ダンとユーナは葉を噛みしめた。いつの間にか、ふたりは並んで門に向って歩いていた。門からおとうさんが体を乗り出して呼びかけた。
「劇はうまくいったかい?」
「うん、すごくうまくいったよ」ダンは答えた。「ただ、そのあと寝ちゃったみたいなんだ。すごく暑くて静かだったから。ユーナは覚えてる?」
ユーナは首を振った。
「なるほど」そう言っておとうさんは歌った。

遅く、そう、夜遅く、キルメニーは帰ってきた
だけど、どこにいたかはわからない
なにを見たかもわからない

「それにしても、どうして葉っぱなんか噛んでいるんだ? なにかの遊びかい?」
「ううん。なにか理由があったはずなんだけど、思い出せないの」ユーナは言った。
ふたりとも思い出せなかった。そう、次のときまでは――  (P.43-P.44)


≪目次: ≫
ウィーランドの剣
荘園のふたりの若者
騎士のゆかいな冒険
ペベンシーの年寄りたち
第三十軍団の百人隊長
大いなる防壁にて
翼のかぶと
図面ひきのハル
ディムチャーチの大脱走
宝と法

解説 金原瑞人・三辺律子
年譜
訳者あとがき


≪著者: ≫ ラドヤード・キプリング Rudyard Kipling [1865-1936]イギリスの詩人・小説家。インドのボンベイで、芸術に縁の深い家に生まれる。7歳で妹とイギリスに送られ孤独な少年時代を送るが、このころ文才が目覚める。過度の読書で目が悪くなり軍人志望を断念、インドに戻り文筆活動に。多岐にわたる創作意欲は晩年まで衰えなかった。1907年ノーベル文学賞受賞。主な作品に『ジャングル・ブック』『少年キム』など。

[訳者] 金原瑞人 Kanehara Mizuhito 1954年生まれ。法政大学社会学部教授。翻訳のほか、エッセイ、評論など幅広く手がけている。訳書に『幸せな王子』(ワイルド)、『タイムマシン』(ウェルズ)、『ブラッカムの爆撃機』(ウェストール)など多数。

[訳者] 三辺律子 Sambe Ritsuko 白百合女子大学大学院修了。翻訳家。訳書に『龍のすむ家』(ダレーシー)、『呪われた航海』(ローレン)、『だれも知らないサンタの秘密』(スノウ)、『心の宝箱にしまう15のファンタジー』(エイキン)など多数


Cosmos bipinnatus




本「私を月に連れてって 宇宙旅行の新たな科学 Fly Me to the Moon: An Insideer's Guide to the New Science of Space Travel by Edward Belbruno」エドワード・ベルブルーノ、北村陽子 訳5

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私を月に連れてって 宇宙旅行の新たな科学

私を月に連れてって 宇宙旅行の新たな科学 Fly Me to the Moon: An Insideer's Guide to the New Science of Space Travel by Edward Belbruno

○著者: エドワード・ベルブルーノ、北村陽子 訳
○出版: 英治出版 (2008/7,単行本 200ページ)
○価格: 2,100円
○ISBN: 978-4862760258


地上21階までの高速エレベーター、湘南新宿ライン快速の高速走行(貨物線路?!走行ノンストップ20分間)、九月一一日の異動から毎日のこと(すでに二カ月が経過)なんだけど、毎回毎回(一日二回)ぼくは耳抜きを要し、軽い恐怖や不調を感じ、いまだに慣れることがない。(と言いつつ、非常階段での避難訓練をかねた21階ウォーキングにはなかなか挑めない、湘南新宿ラインの利便性は他に代え難い)。
数日で行けちゃう“”に、約一年半を費やす省エネルギー航法。

≪目次: ≫
まえがき FORWORD(ニール・デグラス・タイソン)
はじめに PREFACE

第1章 ひらめきの瞬間 A MOMENT OF DISCOVERY
第2章 先の見えないスタート AN UNCERTAIN START
第3章 これまでの月への行き方 CNVENTIONAL OF THE MOON
ホーマン遷移軌道/ホーマン軌道の問題点
第4章 一つの疑問 A QUESTION
知られざる軌道/月ゲッタウェイ・スペシャル/イオンエンジンと化学エンジン
第5章 宇宙でのサーフィン――カオスと重力場 CHAOS AND SURFING THE GRAVITATIONAL FIELD
カオスとは何か
第6章 絵画からのヒント――カオス的領域の発見 USING ART TO FIND CHAOTIC REGIONS AN OIL PAINTING UNVEILING DYNAMICAL
油絵に浮かび上がる力学的プロセス
第7章 WSB(weak Stability Boundary:弱安定境界)――微妙に安定した空間 WSB―A CHAOTIC NO-MAN'S-LAND
第8章 エネルギーを使わずに GETTING TO THE WSB―LOW ENERGY
第9章 月ミッションを救え RESCUE OF A LUNAR MISSION
不信感、「政治的」反応、ほろ苦い成功
第10章 「ひてん」の意義 SIGNIFICANCE OF HITEN
不安定軌道を利用する/宇宙飛行の新たな形
第11章 技術の売り込みとクリスマス・プレゼント SALVAGE OF HGS-1, AND A CHRISTMAS PRESENT
特許をとって会社をつくる/投資家たちに技術を売り込む
第12章 新たな宇宙計画とその可能性 OTHER APACE MISSIONS AND LOW ENERGY TRANSFERS
生まれ変わったLGAS−SMART1/エウロパ・オービターと「プロメテウス」構想/月への搬送システム
第13章 ジャンプする彗星――地球との衝突 HOPPING COMETS AND EARTH COLLISION
地球との衝突の可能性/レクセル彗星/木星での軌道ジャンプにより地球公転軌道を横切る彗星の危険性/カイパーベルト天体と海王星での軌道ジャンプ/地球―月系からの重力エスケープ
第14章 月はどこから来たのか THE CREATION OF THE MOON BY ANOTHER WORLD
第15章 月の彼方の星々へ BEYOND THE MOON AND TO THE ATARS
WSB軌道の可能性/太陽とアルファ・ケンタウリを移動する彗星
第16章 パラダイム・シフト、そして未来へ A PARADIGM SHIFT AND THE FUTURE

謝辞 ACKNOWLEDGEMENTS
参考文献 BIBLIOGRAPHY


≪著者:≫ エドワード・ベルブルーノ (Edward Belbruno) Innovative Orbital Design(イノベーティブ・オービタル・デザイン社)社長、プリンストン大学宇宙物理学部客員研究協力者、NASA先端天体力学顧問。著作に『天体力学におけるキャプチャー力学とカオス的動作――省エネルギー航法構築への応用』がある。『Astrodynamics and Applications』誌の編集長。カバーの絵は著者自身の作。

≪訳者:≫ 北村陽子 (Yoko Kitamura) 東京都生まれ。上智大学外国語学部フランス語学科卒。訳書に、スティーブン・ペレティエ『陰謀国家アメリカの石油戦争』(ビジネス社、2006年)、キャロル・オフ『チョコレートの真実』(英治出版、2007年)


奥多摩湖いこいの路




本「幼年期の終わり  CHILDHOOD'S END 1953,1990 by Arthur C. Clarke (光文社古典新訳文庫)」クラーク、池田真紀子 訳5

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幼年期の終わり (光文社古典新訳文庫)

幼年期の終わり  CHILDHOOD'S END 1953,1990 by Arthur C. Clarke (光文社古典新訳文庫)

○著者: クラーク、池田真紀子 訳
○出版: 光文社 (2007/11,文庫 452ページ)
○価格: 780円
○ISBN: 978-4334751449


ここからの話を理解するには、過去に立ち返り、きみたちの先祖にとってはあるのが当然だったもの、しかしきみたちは忘れてしまっている多くのことを再発見しなければならない。実を言えば、私たちはそれらを故意に忘れさせた。私たちが地球に滞在していること自体が壮大な欺瞞――きみたちが直面する用意のない真実を隠しておくための目くらましだったからだ。  (P.351)
本文中に示された見解は、著者個人のものではない。  (P.7)

何かの機会で本書を見せた若い同僚(22歳の営業スタッフ)の「これ(著者 クラーク)って、『少年よ、大志を抱け!』(クラーク博士)っすか?!」に、ぼくは笑えない。「どうやら違うみたいだよ」とサラリと流す。(正して解説したところで、彼のプライドをきずつけるだけ!?)。そう、記憶に新しい2008年3月のアーサー・C・クラーク死去のニュースにも「誰?」と冷ややかな、恥ずかしいほどに無知な反応であったことをぼくは隠すまでもなく(だから記憶している)、本書がその巨匠“アーサー・C・クラーク”の著書であることにしばらく気付くこともなかったのだから、仮にぼくがSF小説に興味が抱けない、としたとしても。


≪目次: ≫
まえがき(一九八九年七月二十七日 スリランカのコロンボにて アーサー・C・クラーク)
第1部 地球とオーヴァーロードたち
第2部 黄金期
第3部 最後の世代


解説――人類の未来と平和……巽孝之(慶応義塾大学文学部教授・アメリカ文学専攻)
クラーク年譜
訳者あとがき


≪著者: ≫ アーサー・C・クラーク Arthur C. Clarke [1917−2008] イギリス生まれ。子供のころから熱烈なSFマニアだった。公務員、空軍士官を経て、1946年、短編小説「太陽系最後の日」で作家デビュー。その後『銀河帝国の崩壊』『幼年期の終わり』などの長編作を発表し、科学に関する豊富な知識を駆使したハードな作風でSF界の第一人者となる。スタンリー・キューブリックと一緒に構想した『2001年宇宙の旅』で、その名声は世界的なものに。晩年はスリランカに在住した。

[訳者] 池田真紀子 Ikeda Makiko 上智大学法学部卒業。翻訳家。訳書に『ボーン・コレクター』『コフィン・ダンサー』など“リンカーン・ライム”シリーズ(ディーヴァー)、『トム・ゴードンに恋した少女』(キング)、『フロイトの函』(マドセン)、『ファイト・クラブ』(パラニューク)、『雨の掟』(アイスラー)ほか多数。


玉ボケ♪




本「わたしは花火師です フーコーは語る  Je suis un artificier in Michel Foucault, entretiens (ちくま学芸文庫)」ミシェル・フーコー、中山元 訳5

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わたしは花火師です―フーコーは語る (ちくま学芸文庫 フ 12-9)

わたしは花火師です フーコーは語る  Je suis un artificier in Michel Foucault, entretiens (ちくま学芸文庫)

○著者: ミシェル・フーコー中山元
○出版: 筑摩書房 (2008/9,文庫 222ページ)
○価格: 1,050円
○ISBN: 978-4480091659


わたしはいわば花火師(アルティフィシエ)です。わたしが作りだしているものは、結局のところ占領と、戦争と、破壊に役立つものです。わたしは破壊することが好ましいとは考えていません。それでもわたしは通り抜けること、前に進めること、壁を倒せることは好ましいと思っています。  (P.008-P.009)

規律とは、個人をつねに絶え間なく監視しつづける権力の技術です。ときどき観察したり、人々が規則にしたがっているかどうかを調べたりするのでは不十分なのです。活動が行われるように人々をたえず監視して、個人を絶えざる監視のピラミッド構造にしたがわせる必要があるのです。  (P.203-P.204)

エクリチュール(書くという営み)

≪目次: ≫
わたしは花火師です――方法について(一九七五年六月に録音されたロジェ=ポール・ドロワとの対話)
花火師とは/精神疾患の世界/書物と文体/書くことの「快楽」/身元への問い/マルクス主義の時代/外国での経験/『言葉と物』について/知と権力/歴史研究の目的/真理と権力
哲学を厄介払いする――文学について、これまでの軌跡について(一九七五年六月に録音されたロジェ=ポール・ドロワとの対話)
文学の位置/文学と大学/文学と革命/文学批判/哲学の外にでること
批判とは何か――批判と啓蒙(アウフクレールング)(一九七八年五月二七日のフランス哲学協会での発表。ソルボンヌのミシュレ講堂で、一六時三〇分にアンリ・グイエ氏の司会のもとで始められた)
批判とは/統治の技術/政治と批判/三つの準拠点――聖書批判、自然法、科学による検証/真理のゲーム/批判と啓蒙/批判の歴史的な現れ/ドイツとフランスの違い/現象学と科学史の問い/歴史=哲学的な実践/歴史=哲学的な実践と啓蒙の関係/分析手続き――正統性/分析手続き――出来事化/考古学の次元/戦略の次元/開かれた系譜学の次元/ミクロな権力
医療化の歴史(一九七四年一〇月にブラジルのリオデジャネイロ国立大学の社会医学コースで発表された二回目の講義)
新しいモデル/■医療化の歴史/■国家の医学/国家の医学(シュターツヴィッセンシャフト)の誕生――ドイツ/国家の医学の特徴/■都市の医学/都市の医学の登場――フランス/隔離システムの登場/二つの衛生方式/都市の医学の目的/都市の医学の重要性/■労働力の医学/貧者の機能――イギリス/救済法の医学的な目的/保健所システム/労働力の医学の発展
近代技術への病院の統合(一九七四年一〇月にブラジルのリオデジャネイロ国立大学の社会医学コースで発表された三回目の講義)
調査旅行の特徴/一八世紀以前の施療院(オピタル)に機能/病院(オピタル)の誕生/規律技術/病院の医学化/病院の新たな特徴

訳者あとがき


≪著者: ≫ ミシェル・フーコー Michel Foucault 1926年フランス・ポワティエ生まれ。高等師範学校で哲学を専攻、ヨーロッパ各国の病院・研究所で精神医学を研究する。1969年よりコレージュ・ド・フランス教授。1984年没。主著に『精神疾患とパーソナリティ』、『狂気の歴史』、『臨床医学の誕生』、『言葉と物』、『知の考古学』、『監視と処罰』、『性の歴史』がある。

[訳者] 中山元 (なかやま・げん) 1949年生まれ。東京大学教養学部中退。思想家・翻訳家。『フーコー入門』『思考の用語辞典』『〈ぼく〉と世界をつなぐ哲学』『新しい戦争?』などの著書のほか、多数の翻訳書がある。インターネットの哲学サイト『ポリロゴス』を主宰。


Mt.Fuji




本「十二夜  Title:TWELFTH NIGHT Author:William Shakespeare (光文社古典新訳文庫)」シェイクスピア、安西徹雄 訳5

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十二夜 (光文社古典新訳文庫)

十二夜  Title:TWELFTH NIGHT Author:William Shakespeare (光文社古典新訳文庫)

○著者: シェイクスピア安西徹雄
○出版: 光文社 (2007/11,文庫 245ページ)
○価格: 520円
○ISBN: 978-4334751432


[オーシーノ] ああ、この恋心というやつ、なんとも貪欲にも、むら気なものか。海のようにあらゆるものを呑み込みながら、いかに貴重で気高いものも、たちまちにして、卑しくも貧しいものに変えてしまう。絶えまなく無限に変化を繰り返しつつ、焦がれ、あこがれる思いばかりは、どこまでも募りつづける。  (P.10)

(傍白)の解説(註釈)は、安西徹雄訳光文社古典新訳文庫シェイクスピアの第一段『リア王』P.11欄外、
*舞台上の約束事で、相手には聞こえないものとして、みずからの気持ちを観客だけに知らせる独りごと。

巻末の解題(解説)を最大限に楽しむことを主目的として♪、なるほどなるほど「十二夜」、あえてクローズアップしたい“喜劇”♪


≪目次: ≫
十二夜 Twelfth Night 1601-1602

解題……安西徹雄
「十二夜」とはどんな夜か/道化は何をしているのか、道化の「知恵」とは何であるのか/幻想に囚われる人々/意識のズレの悲喜劇――そのグロテスク/祭りの終り――悲劇の予感
シェイクスピア略年譜
訳者あとがき
(二〇〇七年九月 安西徹雄)


≪著者: ≫ ウィリアム・シェイクスピア William Shakespeare [1564-1616] イギリスの劇作家、詩人。若くして故郷を出、ロンドンで役者となった後、座付作者として活躍。『ハムレット』『オセロウ』『リア王』『マクベス』の四大悲劇など、37編の劇を残し、エリザベス時代を代表するばかりか、時代と国境を超えて、世界文学史上最大の作家の一人に数えられている。

[訳者] 安西徹雄 Anzai Tetsuo 1933年生まれ。上智大学名誉教授。また、「演劇集団〈円〉」を拠点に、シェイクスピアをはじめ、多くの芝居の翻訳・上演にたずさわってきた。著書に『彼方からの声』『シェイクスピア劇四〇〇年』ほか。訳書に『リア王』『ジュリアス・シーザー』『ヴェニスの商人』(シェイクスピア)、『シェイクスピアの謎を解く』(イアン・ウィルソン)ほか多数。。2008年5月死去。

ヴェニスの商人 (光文社古典新訳文庫,2007/6)』
リア王 (光文社古典新訳文庫,2006/9)』
ジュリアス・シーザー (光文社古典新訳文庫,2007/1)』


標高933m




本「見知らぬ場所  UNACCUSTOMED EARTH by Jhumpa Lahiri (新潮クレスト・ブックス)」ジュンパ・ラヒリ、小川高義 訳5

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見知らぬ場所 (Shinchosha CREST BOOKS)

見知らぬ場所  UNACCUSTOMED EARTH by Jhumpa Lahiri (新潮クレスト・ブックス)

○著者: ジュンパ・ラヒリ、小川高義 訳
○出版: 新潮社 (2008/8,単行本 415ページ)
○価格: 2,415円
○ISBN: 978-4105900687


・・・父は言った。「毎晩、からっぽの家に帰ってくるのが、いやになった」
どっちもどっちかもしれないが、父が恋愛から再婚したというのと、そばにいる人がほしいだけで知らない女とくっついたというのと、どっちがひどい話だろう。  (P.315、「年の暮れ」)

そりゃぁぼくだって、毎晩からっぽの部屋に帰ってくるのは、たのしいことではないさぁ。そろそろ独り暮らしを始めてから二年が経過しようとしている最近では、簡単な自炊を覚えて、外食の機会が減った。もともと外食を苦手としていて、今回の独り暮らしをするまで、考えてみたら独りで飲食店に入るという習慣を持ち合わせていなかった、自立障害。協調性を欠き、独りを好むように見せかけて、そのくせ独りでは何もできない、依存症。
「また一緒に暮らすことなど、考えたこともない」
と明確に何度も否定されて、それでも未練がましいのは、男のぼく。ぼくに、もっと経済力があったら、きっぱり気持ちを切り替えて、、、なんて可能性を考えないわけでもないけれど、考えれば考えるほどに、ぼくは共同生活に適格性を欠き、むしろ11年もの間、婚姻関係と共同生活を継続できたことが不思議なくらいだ。もっとも、娘という保護(?!、養育)すべき存在がなければ継続しえなかったことであろうから、小学生高学年という時期を考えると少し早い気がしないでもないけれど、いずれ独立するのだから、タイミングの問題でしかない、とも考える。子どもの養育(生殖)という共同作業を目的とする家族?!、愛ってなに?、家族ってなんだろう?


≪目次: ≫
第一部
見知らぬ場所  Unaccustomed Earth
地獄/天国  Hell-Heaven
今夜の泊まり  A Choice of Accommodations
よいところだけ  Only Goodness
関係ないこと  Nobody's Business

第二部 ヘーマとカウシク 
一生に一度  Once in a Lifetime
年の暮れ  Year's End
陸地へ  Going Ashore

訳者あとがき


≪著者: ≫ ジュンパ・ラヒリ Jhumpa Lahiri 1967年、ロンドン生まれ。両親ともカルカッタ出身のベンガル人。幼少時に渡米し、ロードアイランド州で育つ。大学・大学院を経て、1999年「病気の通訳」でO・ヘンリー賞受賞。同作収録のデビュー短篇集『停電の夜に』でPEN/ヘミングウェイ賞、ニューヨーカー新人賞、さらに新人としてはきわめて異例のピュリツァー賞ほかを独占。2004年、初の長篇小説『その名にちなんで』刊行。ミーラー・ナーイル監督による映画化も話題に。『見知らぬ場所』は『停電の夜に』以来9年ぶり、待望の第二短篇集。第四回フランク・オコナー国際短篇賞を満場一致で受賞する。現在、夫と二人の子どもとともにNY在住。


Dianthus superbus var. longicalycinus




本「精神疾患とパーソナリティ  Michel Foucault, Maladie mentale et personalité, Presse Universitaires de France, 1954 (ちくま学芸文庫)」ミシェル・フーコー、中山元 訳5

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精神疾患とパーソナリティ (ちくま学芸文庫)

精神疾患とパーソナリティ  Michel Foucault, Maladie mentale et personalité, Presse Universitaires de France, 1954 (ちくま学芸文庫)

○著者: ミシェル・フーコー中山元
○出版: 筑摩書房 (1997/12,文庫 262ページ)
○価格: 882円
○ISBN: 978-4480083944


解説「フーコーの初期」より、
本書『精神疾患とパーソナリティ』は、思想的な第一歩を踏み出したフーコーの処女作であり、思想家としての〈最初のフーコー〉の姿を示すものである。この著書は一九六二年に第二部をほぼ完全に書き直して、『精神疾患と心理学』というタイトルで出版される。そしてそれ以降のフーコーは、自分の処女作である『精神疾患とパーソナリティ』を否認し、一九六一年刊行の『狂気の歴史』を自分の処女作と呼び続けた。  (P.215)
フーコーは、精神科医となって精神病院の改革運動に関与することもできただろうし、ビンスワンガーやクーンのような現存在分析を手がけることもできたはずである。あるいは本書の第二部に示された唯物論的な心理学の道を進みながら、狂気の「経済的・社会的な」分析を行うこともできただろう。しかしフーコーが選んだのは、この「哲学的な人間学と社会史という支配的なジレンマを受け入れること」を拒んで、夢や狂気という経験を思考の歴史として分析する方法だった。
フーコーが現象学マルクス主義という二つの「人間学」と手を切って、狂気の歴史的・文化的な分析という方向に進んだ理由については、フーコーは寡黙なまでに沈黙を守っている。・・・  (P.252)

個人史とその心的外傷(トラウマ)、防衛メカニズム、そしてとくに個人史につきまとう不安は、疾患の心理学的な別の次元を形成しているように思われた。精神分析は、これらの葛藤の起源に、「メタ心理学的な」テーマを設定した。これは神話との境界にあるものであり(フロイトは自ら「欲動はわれわれの神話である」と語っていた)、生の欲動と死の欲動、快楽と反復、エロスとタナトスの間の対立である。しかしこの議論は、問題において直面するものを解決するの形で示すものである。病がこのような矛盾した行為の錯綜した状態に特権的に表現されるとしても、それは人間の無意識において、矛盾の要素が細分化された葛藤として併置されるからではない。人間が人間について矛盾した経験をするからである。人間は、一つの文化が決定する社会的な関係と、その競争、搾取、集団の競合関係、階級闘争などの形において、自分の環境を経験することができるのであり、ここには矛盾がつきものなのである。人間は、経済的な関係のシステムによって他者と関係するが、これは依存関係という否定的な絆を通じた関係である。人間は共存の法則によって、他の人間たちと同じ宿命のもとに存在するようになるが、これは人間たちを闘いのうちに対立させるものであり、この闘いは逆説的なことに、この法則の弁証論的な形態にすぎないのである。経済的および社会的な絆の普遍性によって、人間は世界のうちに祖国をみいだすことができ、あらゆる人間のまなざしのうちに、共通の意味を読み取ることができる。しかしこの意味は、敵意という意味でもあり、祖国は個人を異邦人として告発することもできるのである。人間にとって他者は、自己の真理の〈顔〉であると同時に、自らの死の可能性になった。社会的な関係は〈同胞〉という地位においてその安定性と一貫性をみいだすのであるが、人間は創造的なもののうちにおいてしか、この同胞に出会うことはできないのである。他者が姿を現す経験は、生と死の弁証論によって、不安定で危険に満ちたものとなっているからである。エディプス・コンプレックスとは、家族のアンビヴァレンツの結び目であり、この矛盾を縮小して示したものである。子供を両親に結びつけるこの愛を含む憎悪、これは子供が自分の欲動の両義性としてもっているものではない。両親は、子供の生は親の死であるという古いテーマを、自らの行動のうちに暗黙的に発見する。そして両親が示す具体的な態度によって、子供は大人の宇宙において、このコンプレックスに初めて出会うのである。・・・  (P.194-P.195)

古典的な病理学では、純粋な状態の異常さのうちに[狂気の]原初的な事実があると考える傾向がある。異常なものの周囲に、病理学的な行動が結晶し、その総体が病というものを形成すると考える。これによってパーソナリティの変性が生じ、これが精神錯乱を作り出すというのである。しかしこれまで述べてきたことが正しいとすると、この考え方の順序を逆転させる必要があるだろう。まず原初的な状況として疎外=精神錯乱があり、次に病というものが発見され、そして最後に異常なものが登場するのである。  (P.199)


≪目次: ≫
凡例

第一章 精神の医学と身体の医学

精神疾患の古典的な分類/一般病理学の方法論的な前提/病理学の新しい方向性/メタ病理学/二つの病理学の違い/二つの問題系列
第一部 病の心理的な次元
第二章 病と発展

失われた機能と強められた機能/発達と退行/フロイトの発達理論/ジャネの社会的な考察/発達理論の〈神話〉/精神疾患の構造的な記述/構造的な記述の欠陥
第三章 病と個人史
個人史の意味/過去の意味/防衛のメカニズム/不安の意味/発生の心理学
第四章 病と実存
精神疾患の現象学/病の意識の様態/病の宇宙の構造/精神の病の逆説
第二部 病の条件

社会学文化人類学にとっての病/文化の中の病
第五章 精神の病の歴史的な意味
憑依と狂気/近代の狂気の概念/疎外=錯乱/病に表現される社会/精神の病の現実/
【補注一】第五章 精神疾患の歴史的な構成
第六章 葛藤の心理学
葛藤のメカニズム/精神の病理のメカニズム
【補注二】第六章 狂気、その全体的な構造
結論
【補注三】結論

フーコーの初期――解説……中山元
1 精神医学の問題点(フーコーの最初の問題/心理学の疑似科学性)
2 精神の疾患の主観性の分析(意識の地層モデル――退行論/意識の歴史モデル――発生論/意識の実存的なモデル――現存在分析)
3 実存分析と人間学(夢の体験と実存/夢と公共性)
4 疾患の客観性の分析(疾患の社会的・歴史的分析/パブロフの理論の位置)
5 カントの人間学への批判(人間学の限界/フーコーの新たな課題)
あとがき


≪著者: ≫ ミシェル・フーコー (Michel Foucault) 1926年〜1984年。フランスの哲学者。エコール・ノルマン・シュぺリウールで哲学を学び、その後、精神医学の研究などに従事、『狂気の歴史』『臨床医学の誕生』を世に問う。続いて刊行した『言葉と物』『知の考古学』は1960年代における「構造主義」的思索の潮流のなかで、一種のブームを巻き起こした。70年代にはいって以降は、『監獄の誕生』さらに『性の歴史』の大作に取り組んだ。

[訳者: ] 中山元 (なかやま・げん) 1949年生まれ。思想家・翻訳家。著書『フーコー入門』(ちくま新書)など。


■訳書 バタイユ『呪われた部分 有用性の限界』(ちくま学芸文庫、2003/4)
■訳書 フーコー『真理とディスクール パレーシア講義』(筑摩書房、2002/9)
■著書 『高校生のための評論文キーワード100』(ちくま新書、2005/6)
■訳書 エレン・メイクシンズ・ウッド『資本の帝国』(紀伊国屋書店、2004/6)
■著書『はじめて読むフーコー』(洋泉社、2004/2)
■訳書 ニコラス・ファーン『考える道具(ツール)』(角川書店、2003/3)
■著書 『フーコー入門』(ちくま新書、1996/6)
■著書 『〈ぼく〉と世界をつなぐ哲学』(ちくま新書、2004/6)
■訳書 ルソー『社会契約論/ジュネーヴ草稿』(光文社古典新訳文庫、2008/9)
■訳書 モーリス・ブランショ『書物の不在 (叢書・エクリチュールの冒険) 』(月曜社、2007/9)
■訳書 ルソー『人間不平等起源論』 (光文社古典新訳文庫、2008/8)
■訳書 カント『永遠平和のために/啓蒙とは何か 他3編』(光文社古典新訳文庫、2006/9)
■訳書 フロイト『幻想の未来/文化への不満 (フロイト文明論集1)』(光文社古典新訳文庫、2007/9
■訳書 フロイト『人はなぜ戦争をするのか エロスとタナトス (フロイト文明論集2)』(光文社古典新訳文庫、2008/2)
■訳書 クリストファー・ヒッチンス『トマス・ペインの「人間の権利」 (名著誕生 3)』(ポプラ社、2007/11
■訳書フランシス・ウィーン『マルクスの「資本論」 (名著誕生 1)』(ポプラ社、2007/9)


The eye of an insect




本「ジュリアス・シーザー  Title:JULIUS CAESER Author:William Shakespeare (光文社古典新訳文庫)」シャエイクスピア、安西徹雄 訳5

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ジュリアス・シーザー (光文社古典新訳文庫)

ジュリアス・シーザー  Title:JULIUS CAESER Author:William Shakespeare (光文社古典新訳文庫)

○著者: シェイクスピア安西徹雄
○出版: 光文社 (2007/1/11,文庫 228ページ)
○価格: 500円
○ISBN: 978-4334751203


[シーザー] お前もか、ブルータス。なら、死ね、シーザー。  (P.85)
[市民一] あいつの言うことにも、結構、理屈はあるような気がするな。
[市民二] 考えてみると、シーザーはひどい目に遭わされたのかもしれん。
・・・  (P.105)

・・・・・・

≪目次: ≫
ジュリアス・シーザー Julius Caesar 1599

解題……安西徹雄
群衆という名の怪物/演技者としてのブルータス/公的な歴史と私的な感情/プルターク、モンテーニュ、シェイクスピア/喜劇・英国史劇から悲劇の時代へ/マニエリスト・シェイクスピア/底本について/場割りと場景設定について/
シェイクスピア略年譜
訳者あとがき
(二〇〇六年十二月 安西徹雄


≪著者: ≫ ウィリアム・シェイクスピア William Shakespeare [1564-1616] イギリスの劇作家、詩人。若くして故郷を出、ロンドンで役者となった後、座付作者として活躍。『ハムレット』『オセロウ』『リア王』『マクベス』の四大悲劇など、37編の劇を残し、エリザベス時代を代表するばかりか、時代と国境を超えて、世界文学史上最大の作家の一人に数えられている。

[訳者] 安西徹雄 Anzai Tetsuo 1933年生まれ。上智大学名誉教授。また、「演劇集団〈円〉」を拠点に、シェイクスピアをはじめ、多くの芝居の翻訳・上演にたずさわってきた。著書に『彼方からの声』『シェイクスピア劇四〇〇年』ほか。訳書に『シェイクスピアの謎を解く』(イアン・ウィルソン)ほか多数。2008年5月死去。

ヴェニスの商人 (光文社古典新訳文庫,2007/6)
リア王 (光文社古典新訳文庫,2006/9)


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本「呪われた部分 有用性の限界  LA LIMITE DE L'UTILE by Georges BATAILLE (ちくま学芸文庫)」ジョルジュ・バタイユ、中山元 訳5

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呪われた部分 有用性の限界 (ちくま学芸文庫)

呪われた部分 有用性の限界  LA LIMITE DE L'UTILE by Georges BATAILLE (ちくま学芸文庫)

○著者: ジョルジュ・バタイユ中山元
○出版: 筑摩書房 (2003/4,文庫 413ページ)
○価格: 1,575円
○ISBN: 978-4480087478


“訳者あとがき”より、
・・・本書はバタイユがほぼ一五年間にわたって書き残した『呪われた部分』の草稿、アフォリズム、ノート、構想をまとめたものである。
(略)
本書に集められた断章は、バタイユの思考の広がりと、一見したところでは把握できないような内的な結びつきを明らかにしてくれる。闇の中を一瞬だけ照らし出す雷鳴のように、ひとつの断章がバタイユの思想の背後にある内的な連関を示す手がかりとなる。(略)
・・・錯綜した断章・・・ (P.412-P.413)


資本主義、浪費、費消、贈与、、、
中山元の訳書『資本の帝国 (エレン・メイクシンズ・ウッド 著,紀伊國屋書店,2004/6)』に説かれた“資本主義”の歴史。現代の世界情勢、諸問題を語るためには、資本主義の理解が欠かせない。資本主義を語らずして、なんら語りえない。相対する社会主義の限界(破綻)は、それでも資本主義の有効性を承認するものではない。矛盾の度合い、その綻び?!
無用なものは、原初から無用であり、限界の存在の余地を有しない。有用であることにより、有用性を有するから、限界を有するということか?
呪いとは、祝祭?、部分とは全体に対する??

……獲得は、手に入れたものを失うことを「目的」としている。 (P.086)
死は完全な費消である。 (P.162)
軍隊には、活動的な生しかない。「思索する」戦士などは想像もできない。軍隊の活動について「思索される」ことがあるとすれば、それは多くの場合、軍の極端なまでの不条理を告発するためだ。一九一四年から一九一八年にかけて、こうした告発が行われたものだ。戦闘がもたらすのは、勇気と自己の贈与という価値であり、この価値を生きるためには、思索などもってのほかだ。われを忘れる必要があるのだ。 (P.167)
笑いが始まるのは、不安が起こる瞬間である。 (P.205)
資本は力を吸収する。これは浪費するためではなく、成長しながら吸収するためである。
人間の胃は食物を消化するが、これとは反対に人間の知性(精神)は、みずからに向かう。精神は最初は行動に従属するが、次にみずからに従属するようになる。企業は発展するが、なにも解放しない。企業とは生産手段の総体だからである。栄誉への貢ぎ物は、もはや支払われない。ヴェルサイユ宮殿は過剰な浪費などではなかったし、ルイ一四世の戦争も過剰な浪費ではなかった。ヴェルサイユ宮殿やこうした戦争は、成長するために資本が要求していた営みだったのである。一八世紀と一九世紀になると、奢侈な浪費は次第に切り詰められるようになる。これはカトリックの国でも、他の諸国でも同じである。資本(生産手段)は、人間の知性まで管理する。 (P.333-P.334)
有用な――動的なシステムの必要性を満たし、これによって生産に、すなわちエネルギーの動員と伝達に役立つこと。 (P.394)


≪目次: ≫
まえがき(ガリマール編集部)

第一部 呪われた部分 有用性の限界
第1章 銀河、太陽、人間
第1節 宇宙から隔離された人間の条件

1 銀河とその運動/2 動かない大地という誤謬/3 太陽の贈与、地表の周辺は粒子に分割されること
第2節 素朴な人間が再びみいだした宇宙
1 素朴な意識/2 失墜という感情/3 自己の贈与において再びみいだされた栄誉/メキシコにおける人間の供犠/4 戦士と戦士の死
第2章 非生産的な浪費
第1節 アステカ経済における栄誉あるふるまい

1 至高の王の気前よさ/2 交換の形式としての贈与/3 商人の奢侈な浪費
第2節 浪費の原則あるいは喪失の必要性
[1 生産のための生産]/[2 栄誉ある浪費]/[3 人間の活動の「目的」としての栄誉]
第3節 栄誉ある社会における経済活動
1 ポトラッチ、空虚な栄誉の経済/2 祝祭の衰退
第4節 教会と宗教革命の役割
1 宗教革命以前のキリスト教の経済/2 祝祭の経済の衰退
第5節 プロテスタントのアメリカと資本主義の発展
1 実業家のピューリタン的な起源/2 財産の増大に還元された富の利用/3 牝豚の比喩/4 不況
第3章 私的な浪費の世界
第1節 成熟した資本主義

1 現代の資本主義の貪欲さにおける非人称の性格/2 利用できる資源の企画への投入/3 資本の道徳的な無関心/4 投機と企画の関係/5 投機家の両面的な性格/6 個人的な自由と私的な享受の世界
第2節 浪費の価値の低下
1 聖堂から仕立屋へ/2 喫煙/3 悲劇的なものから喜劇的なものへ/4 浪費の意味についての意志の喪失
第3節 失業
1 個人的な浪費の袋小路/2 富の過剰/3 国家の公共事業の無力/4 失業の燔祭
第4節 個人主義
栄誉ある目的をうけ継いで、社会と闘う個人
第5節 国家、理性、科学
第4章 生の贈

自己の贈与/戦争における「献身」と利害/費消と栄誉の一致の法則/武器を手にした多様な闘いが、自己の贈与と気前よさに力を与える
第5章 冬と春
死の次元での社会の存在/恐怖と栄光、冬の死と春の死
第6章 戦争
第7章 供犠

孤立ではなく、交流のもとにある生/笑い

第二部 構想と断章
第1章 アフォリズムと一般的な断

コロンブスの卵/序、あるいはあらかじめの挿入/コルテスからコペルニクスまで/本書を動かしている精神の原則と方法
第2章 一九三九年から一九四一年の構想と断章
浪費の部分の一般的な構想/構成/破断点(第五部)/不安(第五部)/共感について(第五部)/供犠について(第五部)/供犠の説明(第五部)/笑い(第五部)/眼球(第五部)/五二年の祝祭(第六部)/戯れ(付属文書)/トーテムの起源(付属文書)/トーテムの起源(付属文書)
第3章 一九四一年から一九四三年の構想と断章
『呪われた部分 有用性の限界(最終構想)』/『呪われた部分 有用性の限界(最終構想)』/本書の基本的なテーゼ/序文/『呪われた部分』の基本的な運動/三 個人的な消費の世界/四 軍事的な栄誉と競争の栄誉/五 透明性(透明性に必要な有用性の世界の肯定)/六 供犠/『呪われた部分 人間の栄誉ある条件についての経済的、[抹消 詩的、哲学的]な考察』/投入/『呪われた部分』第二部の序
第4章 一九四四年三月の断章
世界の運動
第5章 一九四五年の構想と断章
『呪われた部分 有用性の限界――普遍経済学の試み』/用語集/動的なシステム/単純な浪費/付随的な浪費/記号

訳者あとがき


≪著者: ≫ ジュルジュ・バタイユ (Georges Bataille) 1897-1962年。フランス、ビヨン生まれ。1935年、芸術家や思想家を結集して政治結社「コントル−アタック」を結成。1936年、カイヨワレリスと社会学研究会を創設。1946年、雑誌「クリティク」を創刊。主な著作に『眼球譚』『肉体体験』『呪われた部分』『エロティシズムの歴史』『至高性』など。
マダム・エドワルダ/目玉の話 (光文社古典新訳文庫,中条省平 訳,2006/9)
マダム・エドワルダ―バタイユ作品集 (角川文庫クラシックス,生田耕作 訳,1976/2)

[訳者: ] 中山元 (なかやま・げん) 1949年生まれ。東京大学教養学部中退。思想家・翻訳家。『フーコー入門』『思想の用語辞典』などの著書のほか、多数の翻訳書がある。インターネットの哲学サイト『ポリロゴス』を主宰。


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本「リア王  Title:KING LEAR Author:William Shakespeare (光文社古典新訳文庫)」シャエイクスピア、安西徹雄 訳5

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リア王 (光文社古典新訳文庫)

リア王  Title:KING LEAR Author:William Shakespeare (光文社古典新訳文庫)

○著者: シェイクスピア安西徹雄
○出版: 光文社 (2006/9,文庫 287ページ)
○価格: 560円
○ISBN: 978-4334751012


悲劇、狂気、道化♪
[道化] (観客の一人に)娘さん、おいらの冗談にあんまりケラケラ笑ってると、遠からず、あんたのいちばん大事なもの、失くしちまうよ。(退場)   (P.61)

[リア] 哭け。哭け。哭け。哭け! 貴様ら、石か。声はないのか。目はないのか。声があるなら、なぜ哭かぬ。天空も破れて崩れ落ちるまで。・・・   (P.211)
[ケント] 誰だ、この嵐の中を。
[騎士] この空同様、心を乱している男。   (P.102)
[リア] その間に、これまでわが胸中に秘めてあった計画を、一同に語って聞かせる。地図をくれ。わしは、わが王国を三つに分けた。そして、固く心に定めたのだ、この老いの身から一切の煩わしい務めを振り捨て、若い力の肩に譲って重荷を降ろし、ゆるゆると死への旅路をたどろうとな。・・・   (P.9)
[コーディリア] どれほど巧みに包み隠しておこうと、やがて「時」が、隠れた悪事を明らかにし、恥辱を与えてくれましょう。では、ご機嫌よろしゅう。
[フランス王] さ、まいりましょう。コーディリア。
  フランス王、コーディリア、退場。   (P.22)


≪目次: ≫
リア王 King Lear』1604年から1606年頃の作

シェイクスピア小伝……安西徹雄
さまざまな謎につつまれて/ストラトフォード/結婚と二人の妻の名/劇作家デビュー/劇団と劇場が整備される/「宮内大臣一座」と「海軍大臣一座」/バラバスとシャイロック/「地球座」の誕生/「国王一座」としての公演/劇作家の晩年
解題
ハッピー・エンドのリア王/宇宙大のドラマ――「地球劇場」/底本について/場割りと場景設定について
訳者あとがき(二〇〇六年七月 安西徹雄)
シェイクスピア略年譜


≪著者: ≫ ウィリアム・シェイクスピア William Shakespeare [1564-1616] イギリスの劇作家、詩人。若くして故郷を出、ロンドンで役者となった後、座付作者として活躍。『ハムレット』『オセロウ』『リア王』『マクベス』の四大悲劇など、37編の劇を残し、エリザベス時代を代表するばかりか、時代と国境を超えて、世界文学史上最大の作家の一人に数えられている。

[訳者] 安西徹雄 Anzai Tetsuo 1933年生まれ。上智大学名誉教授。また、「演劇集団〈円〉」を拠点に、シェイクスピアをはじめ、多くの芝居の翻訳・上演にたずさわってきた。著書に『彼方からの声』『シェイクスピア劇四〇〇年』ほか。訳書に『シェイクスピアの謎を解く』(イアン・ウィルソン)ほか多数。2008年5月死去。

ヴェニスの商人 (光文社古典新訳文庫,2007/6)』


Cosmos bipinnatus




本「饗宴 ――愛について――  Title:SYMPOSION Author:Platon (新潮文庫フ-8-2)」プラトーン、森進一 訳5

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饗宴 (新潮文庫 (フ-8-2))

饗宴 ――愛について――  Title:SYMPOSION Author:Platon (新潮文庫フ-8-2)

○著者: プラトーン森進一
○出版: 新潮社 (1968/8 発行;2006/4 40刷改版、文庫 218ページ)
○価格: 420円
○ISBN-13: 978-4102027028


習うより慣れよ♪、と口にしてみる(それ以外に言いえない、不甲斐なさ、、、)。

この饗宴は、紀元前四一六年、アガトーンの第一回優勝祝賀会の翌日、アガトーンの家で催されたものと設定されている。ときにソークラテース五十四歳の頃。   (P.6)
 

≪著者: ≫ プラトーン Platon (427-347 B.C.) 古代ギリシャ最大の哲学者。アテーナイの名家に生れ、政治家を志すが、師ソークラテースの処刑を機に哲学へ転向。紀元前387年、40歳の時に学園「アカデーメイア」を設立し、各地から青年を集め教育と著述に専念した。生前に刊行された30編に及ぶ著作の大部分は、ソークラテースとその他の人物との対話の形式を取るため「対話篇」と呼ばれている。

[訳者: ] 森進一 Mori Shin'ichi (1923-2005) 京都生れ。関西医科大学名誉教授。訳書にアラン『プラトンに関する十一章』、テオプラストス『人さまざま』ほか。


小河内貯水池




本「真理とディスクール パレーシア講義  FEARLESS SPEECH Michel Foucault」ミシェル・フーコー、中山元 訳5

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真理とディスクール―パレーシア講義

真理とディスクール パレーシア講義  FEARLESS SPEECH Michel Foucault

○著者: ミシェル・フーコー中山元
○出版: 筑摩書房 (2002/9,単行本 274ページ)
○価格: 2,940円
○ISBN: 978-4480847126


横浜 みなとみらい21(異動により九月一一日からの勤務地)からだと、多少距離があって(約500m)、急坂(紅葉坂)を登ることになるのだが、ウェブ検索をしてみたら思いのほかヒットしたので、先日天気の好い日の昼休みに行ってみた“神奈川県立図書館”♪、一九五四年開館の旧い建物は、なるほど前川國男の設計により、併設され隣接する神奈川県立音楽堂とともに第六回日本建築学会賞作品賞を受賞した建築物、とあって(そんなに著名な建築物だとは知らなかった)素敵な雰囲気、次回はもっとじっくり堪能しよう♪、(と、誤魔化す、、、)

≪目次: ≫
第一章 パレーシアについて 一九八三年一〇月一〇日の第一講義
第一節 パレーシアの語の定義
第二節 パレーシアの概念の変遷
第二章 エウリピデスにおけるパレーシア
第一節 エウリピデスの四つの悲劇におけるパレーシア 一九八三年一〇月三一日の第二講義
第二節 パレーシア劇『イオン』の意味
第三節 イオンのパレーシア
第四節 クレウサのパレーシア
第五節 パレーシアの政治性――『オレステス』 一九八三年一一月七日の第三講義
第六節 パレーシアの問題構成
第三章 民主制の危機におけるパレーシア 一九八三年一一月一四日の第四講義
第四章 自己の配慮としてのパレーシア
第一節 パレーシアステースとしてのソクラテス
第二節 パレーシアの変遷――まとめ
第五章 グレコ・ローマン期のパレーシア―一九八三年一一月二一日の第五講義
第一章 パレーシアステース像の移行
第二章 エピクロス派のパレーシア
第三章 キュニコス派のパレーシア
第六章 自己の技術 一九八三年一一月三〇日の最後の講義
第一節 自己愛とパレーシア
第二節 真理のゲームの技術
第三節 結論
結論 〈問題構成〉について

解説 パレーシアとフーコー

訳者あとがき
索引


≪著者: ≫ ミシェル・フーコー (Michel Foucault) 1926年〜1984年。フランスの哲学者。心理学の成立の条件を解明する『狂気の歴史』、西洋の知の歴史的な条件を分析した『言葉と物』、〈系譜学〉の方法を採用し、真理と権力の密接な関係を扱った『監獄の誕生』、権力の問題を性の視点から検討したシリーズ『性の歴史』などの作品を残した。晩年には、知の枠組みを解き放つ〈統治性のプロジェクト〉に取り組み、真理の概念を解体し〈ゲーム〉とする思想を提示した。

[訳者: ] 中山元 (なかやま・げん) 1949年生まれ。東京大学教養学部教養学科中退。思想家・翻訳家。『フーコー入門』『思考の用語辞典』などの著書のほか、翻訳書にフーコー『精神疾患とパーソナリティー』、フロイト『自我論集』『エロス論集』などがある。インターネットの哲学サイト『ポリロゴス』主宰。哲学クロニクルでは、世界の哲学の現状を紹介している。


Halyomorpha halys




本「高校生のための評論文キーワード100 (ちくま新書 542)」中山元5

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高校生のための評論文キーワード100 (ちくま新書 542)

高校生のための評論文キーワード100 (ちくま新書 542)

○著者: 中山元
○出版: 筑摩書房 (2005/6,新書 230ページ)
○価格: 756円
○ISBN: 978-4480062420


とりあえず、中山元の著作を手当たりしだい(といっても、読み易そうなものから順に)読もうと決めて、ふと迷う、、、「“高校生のため…”とあるが、、、」。根っこの部分の変なところでくだらないプライド(のようなもの)が高くて、微細なところに突っかかる悪い癖がぼくにはあって、それがこれまでずっと成長(知識の習得)を阻んできたという事実を認識しつつも、手順としては、まずは否定(すでにはるか以前から高校生ではないぼくには不要である、と)して、その後に、とはいえ未知の情報があるかもしれないから、何より信頼を寄せる著者の著書だから、欠くことができないだろう、と読まないという選択をしない理由を列挙してから、やっと「ぼくは無知だから、“高校生のため…”が必要だ」との認識にいたる、あァめんどくさい♪、悲しいかな、記憶能力は明確に高校生に劣る、三八歳。


≪目次: ≫
はじめに
凡例

001 アイデンティティ,002 アイロニー,003 アウラ,004 アナロジー(類推),005 アプリオリアポステリオリ,006 アレゴリー,007 異端,008 一元論二元論,009 イデオロギー,010 イメージ,011 隠喩(メタファー),012 エートス,013 エクリチュール,014 エゴイズム,015 エコロジー,016 エロスタナトス,017 演繹帰納,018 エントロピー,019 外延/内包,020 概念,021 仮象,022 カタルシス,023 カテゴリー,024 貨幣,025 カルチュラル・スタディーズ,026 環境,027 還元,028 観念,029 記憶,030 記号,031 規範,032 逆説(パラドックス),033 共生,034 共同体(コミュニティ),035 虚構(フィクション),036 近代(モダン),037 空間,038 グローバリゼーション,039 群衆,040 形而上/形而下,041 啓蒙,042 現実(リアリティ),043 現象,044 言説(ディスクール),045 現存在(ダーザイン),046 公共性,047 構造(ストラクチュア),048 合理性・合理主義,049 コスモスカオス,050 コンテクスト,051 差異,052 自己,053 市場,054 システム,055 実存,056 主体/客体,057 象徴(シンボル),058 情報,059 自律,060 身体,061 正常異常,062 制度,063 責任(レスポンシビリティ),064 贈与,065 疎外,066 多様性,067 他者,068 抽象,069 超越,070 テクスト,071 デジタルアナログ,072 トポス,073 認識論,074 パトス,075 パラダイム,076 批判(クリティーク),077 表象,078 風土,079 フェティシズム(物神崇拝),080 普遍,081 文明文化,082 分析総合,083 分節,084 弁証法(ディアレクティーク),085 暴力,086 ポストコロニアリズム,087 ポストモダン,088 本質(エッセンス),089 民族民俗,090 無意識,091 命題,092 メディア,093 模倣(ミメーシス),094 唯物論(マテリアリズム),095 有機的/無機的,096 ユートピア,097 欲望,098 理性,099 論理,100 レトリック

コラム 本書に頻出する8人の哲学者
プラトン (前四二七〜前三四七)アリストテレス (前三八四〜前三二二)デカルト (一五九六〜一六五〇)カント (一七二四〜一八〇四)ヘーゲル (一七七〇〜一八三一)マルクス (一八一八〜一八八三)ニーチェ (一八四四〜一九〇〇)ハイデガー (一八八九〜一九七六)

索引



≪著者: ≫ 中山元 (なかやま・げん) 1949年生まれ。東京大学教養学部教養学科中退。哲学者、翻訳家。おもな著書に『思考の用語辞典』『〈ぼく〉と世界をつなぐ哲学』『フーコー入門』(いずれも筑摩書房)、『はじめて読むフーコー』(洋泉社)のほか、フロイト『自我論集』、デリダ『パピエ・マシン』(いずれも筑摩書房)、ファーン『考える道具』(角川書店)など多数の翻訳書がある。


小河内ダム




本「ルポ 貧困大国アメリカ (岩波新書 赤1112)」堤未果5

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ルポ貧困大国アメリカ (岩波新書 新赤版 1112)

ルポ貧困大国アメリカ (岩波新書 新赤版 1112)

○著者: 堤未果
○出版: 岩波書店 (2008/1,新書 207ページ)
○価格: 735円
○ISBN: 978-4004311126



語りえなければ、黙しちゃえばいいのであって、他者に不快感や誤解を与える可能性を有する言説を公開するか否かは、発信者の意志に委ねられよう。

岩波書店のHPで、チラチラと気になるので読んでみた。なんと25万部突破、ロングセラー。当然にぼくは図書館の予約待ちをし(購入することはしない)、その後にも予約があるとのことで、速やかに読了。朝の通勤ラッシュの京王本線(各駅停車に乗車する、終点の新宿までに2本追い抜かれるだけで所要時間は10分と違わない、混雑度が多少緩和されることにより貴重な読書時間を確保)で約30分、湘南新宿ラインは新宿から横浜まで所要時間約30分。横浜に到着する前には、すでに次の本を読み始める、サラッと。“ルポ”をタイトルに掲げているので、取材した民衆の“生の声”が読者に訴える!、とでも(著者の作為は否定できない)。世の出来事に疎い(テレビも新聞も雑誌も見ない)ぼくは、不動産業界に従事しながらも、サブプライムローンがなにものであるのか精確な理解に乏しい(興味を抱けないから仕方がない)。 とりあえず、本来であればローンを組ませちゃいけない(信用が低く、事故確率の高い)人々にローンを組ませて不動産を購入させて、そしたら当然の如く、、、ってことなんだろうけど、破綻しちゃって社会的信用を失した人のインタビュー(言説)って、そのまま信じる(受け容れる)に値するの?、と投げ掛けるぼくだって、調子に乗って(としか言いようがない、家庭を形成して、それが永遠不変のものであると信じて疑うことを知らなかった若かりし頃)20歳代で新築マンションを購入して(といっても元妻側の親の援助なしには購入しえなかった、そしてすでに返済が滞ってゴメンナサイ)、すでに自らは居住していない(家族の居住のため、子どもの養育費として負担)、にっちもさっちもいかない(家族の住居の安定という側面からは、一定の評価は与えられる?!)、とはこのこと。ところが、不動産業界に従事するぼくは、仕事だから、不動産(居住用)を流通(売買)させなければ、自らの食いぶちを失うことを理解しているから、どうしたって、思考能力を停止させて(と言及する時点で明確に意識している)、所有の欲求と家族愛の持続可能性など一切考慮しないようにしている、矛盾に満ちる。ストレスは、無い状態などあり得ない。さらには、世界に目を向ければ、BOP(ボトム・オブ・ピラミッド、貧困層)とも呼ばれる、一日に一ドル以下で生活している人びとが、世界人口約65億人超の3分の2以上を占める、約40億人。果たして、幸福とは何であろうか、どのような状態を幸福というのであろうか。一日一ドル以下の生活をする人は、たしかに衛生状態などを考慮するに、死の危険性は高い、平均寿命は短い、というよりも乳幼児死亡率は高いであろう。では、不幸なのか?、永く生きればいい(幸福な)のか?、高度な医療技術を享受して(当然に高コスト)、そんなにしてまで永く生きることに、果たしてイコール“幸福”を見出すことは、、、、、混沌

≪目次: ≫
プロローグ
第1章 貧困が生み出す肥満国民
新自由主義登場によって失われたアメリカの中流家庭/なぜ貧困児童に肥満児が多いのか/フードスタンプで暮らす人々/アメリカ国内の飢餓人口/コラム 間違いだらけの肥満児対策
第2章 民営化による国内難民と自由化による経済難民
人災だったハリケーン・カトリーナ/「民営化」の罠/棄民となった被災者たち/「再建」ではなく「削除」されたニューオーリンズの貧困地域/学校の民営化/「自由競争」が生み出す経済難民たち/コラム ニューオーリンズの目に見えぬ宝
第3章 一度の病気で貧困層に転落する人々
世界一高い医療費で破産する中間層/日帰り出産する妊婦たち/競争による効率主義に追いつめられる医師たち/破綻していくアメリカの公的医療支援/株式会社化する病院/笑わない看護師たち/急増する医療過誤/急増する無保険者たち/コラム 不安の「フード・ファディズム」
第4章 出口をふさがれる若者たち
「落ちこぼれゼロ法」という名の裏口徴兵政策/経済的な徴兵制/ノルマに圧迫されるリクルーターたち/見えない高校生勧誘システム「JROTC」/民営化される学資ローン/軍の第二のターゲットはコミュニティ・カレッジの学生/カード地獄に陥る学生たち/学資ローン返済免除プログラム/魅惑のオンライン・ゲーム「アメリカズ・アーミー」/入隊しても貧困から抜け出せない/帰還後にはホームレスに/コラム 誰がメディアの裏側にいるのか?
第5章 世界中のワーキングプアが支える「民営化された戦争」
「素晴らしいお仕事の話があるんですがね」/「これは戦争ではなく派遣という純粋なビジネスです」/ターゲットは世界中の貧困層/戦争で潤う民間戦争請負会社/見えない「傭兵」/一元化される個人情報と国民監視体制/国民身分証法/州兵としてイラク戦争を支えた日本人/「これは戦争だ」という実感/コラム テロより怖い民営化

エピローグ
初出一覧
あとがき


≪著者: ≫ 堤未果 (つつみ・みか) 東京生まれ。ニューヨーク州立大学国際関係論学科学士号取得。ニューヨーク市立大学大学院国際関係論学科修士号取得。国連婦人開発基金(UNIFEM)、アムネスティ・インターナショナルNY支局員を経て、米国野村證券に勤務中、9・11同時多発テロに遭遇、以後ジャーナリストとして活躍。現在はNY-東京間を行き来しながら執筆、講演活動を行っている。著書に『空飛ぶチキン』(創現社出版)、『グラウンド・ゼロがくれた希望』(ポプラ社)、2006年、『報道が教えてくれないアメリカ弱者革命―なぜあの国にまだ希望があるのか』(海鳴社)で黒田清・日本ジャーナリスト会議新人賞受賞。2006年より朝日ニュースター「ニュースの深層」サブキャスター、「デモクラシー・ナウ!」解説者。


つくいこ




本「資本の帝国  Ellen Meiksins Wood, Empire of Capital, Verso, 2003 」エレン・メイクシンズ・ウッド、中山元5

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資本の帝国  Ellen Meiksins Wood, Empire of Capital, Verso, 2003

資本の帝国  Ellen Meiksins Wood, Empire of Capital, Verso, 2003

○著者: エレン・メイクシンズ・ウッド、中山元
○出版: 紀伊國屋書店 (2004/6,単行本 288ページ)
○価格: 2,310円
○ISBN: 978-4314009621


混乱がますます深まる♪、紅葉しない常緑樹、、、

アメリカの「帝国主義」について語る場合には、アメリカは世界のどこも、どの国も、直接に支配していないし、占領してもいないという反論に直面することを覚悟しておくべきである。
・・・   (P.019、序章)
イギリスは国内でもアイルランドでも、一七世紀の初めから所有権を剥奪し収奪することは正当であるという原則のもとで行動していた。この原則では、占有されている土地だけではなく耕作されている土地でも収奪が許されていたのは、すでに指摘したとおりである。・・・   (P.159-P.160)

“訳者あとがき”より、
帝国主義の歴史と帝国主義を支えたイデオロギーや論理を考察した本書は、現代のアメリカの〈帝国〉のありかたを考える上でも、興味深い論点を示している。
たとえばオランダの商業的な帝国とグロティウスの理論、スペインの侵略とサラマンカ学派、アイルランド征服とぺティの経済学、イギリスの植民地とロックの所有の理論など、哲学の歴史と帝国の歴史との深い絆が浮き彫りにされる。
またこの書物は、ネグリハートの『〈帝国〉』にたいする批判を展開していて、『〈帝国〉』を読むときの一つの手掛かりになるだろう。ウッドの批判の論点を、『〈帝国〉を読む』掲載論文(序章の原註3参照)からまとめてみよう。ウッドの批判は主として国民国家の役割に関する見解の批判と、マルチチュードの概念についての批判に分けられるだろう。
・・・   (P.270)


≪目次: ≫
日本語版への序文――終わりなき戦争の時代へ
謝辞
まえがき
序章

第1章 経済的な権力の分離
1 経済的な権力と政治的な権力

資本主義以前/以降,分離がもたらした帰結
2 国民国家は衰亡したか
グローバリゼーションと国家,国家のはたす役割,救貧法の歴史,国民国家の世界,帝国と資本主義
3 資本の帝国がはらむ矛盾
第2章 所有の帝国
1 中国とローマ

中国の帝国支配方法,ローマ帝国の矛盾
2 私的所有の帝国
軍と個人資産,普遍性をめざした法と宗教
3 ローマからスペイン領アメリカに
エンコミエンダによる統治,征服の正当化,スペイン帝国の没落
第3章 商業の帝国
1 アラブ・ムスリム帝国

アテナイ帝国,アラブ・ムスリム帝国を結ぶ〈絆〉,イスラーム帝国の支配構造,商業的な帝国と市場
2 ヴェネチア帝国
商業と海軍,ヴェネチアの支配方法
3 オランダ共和国
4 商業的な帝国のイデオロギー――グロティウスの思想
「国際法の父」?,グロティウスの所有の理論
第4章 新しい帝国
1 コロニア

2 アイルランドの植民地化
帝国の実験室,プランテーションの正当性の理論
3 帝国の価値
第5章 海外に拡張する経済の至上命令
1 植民地の帝国

大英帝国の新しさ,ヴァテルの自然権の理論,ロックの所有と労働の理論,ロックの新しさ,所有の理論の意味,人権という概念の登場
2 北アメリカにおけるイギリス植民地
カナダの特殊性,イギリス領北アメリカにおける奴隷制,アメリカの独立,アメリカの資本主義の帝国
3 インド
東インド会社の方針,帝国によるインド支配の矛盾
第6章 帝国主義、グローバリゼーション、国民国家
1 ヨーロッパにおけるイギリスのライバル国

フランスの資本主義の特異性,ドイツの資本主義と軍需産業
2 帝国主義の古典期
マルクス主義の帝国主義論,古典的な帝国主義の崩壊
3 グローバリゼーションとは何でないか
東ティモールの誕生,新しい帝国主義の戦略,グローバリゼーションと国民国家
4 国民国家という不可欠な枠組み
第7章 「過剰な帝国主義」、終わりなき戦争
1 終わりのない戦争

新しい戦争の概念,新しいドクトリン,終わりのない戦争,予防的な介入
2 普遍的な資本主義
帝国の逆説
3 過剰な帝国主義?
グローバルな帝国が直面する危険性
4 ブッシュ・ドクトリン
5 警官を取り締まるのはだれか

訳者あとがき
原註
訳註


≪著者: ≫ エレン・メイクシンズ・ウッド Ellen Meiksins Wood 1942年ニューヨーク生まれ。長年にわたり、カナダ・トロントのヨーク大学で政治学を教える。1984年から1992年まで『ニュー・レフト・レヴュー』の、1997年から2000年まで『マンスリー・レヴュー』の編集委員を務めていた。邦訳された著書に、『資本主義の起源』(こぶし書房)、『民主主義対資本主義――史的唯物論の革新』(論創社)がある。

[訳者] 中山元 1949年生まれ。思想家・翻訳家。万人のための哲学サイト「ポリロゴス」を主宰している。著書に、『はじめて読むフーコー』(洋泉社新書y)、『思考の用語辞典』(筑摩書房)、『フーコー入門』(ちくま新書)など。訳書に、ドロウ&トナック『ギリシア・ローマの奇人たち』(ランダムハウス講談社)、バタイユ『呪われた部分 有用性の限界』、フロイト『エロス論集』(以上、ちくま学芸文庫)、フーコー『真理とディスクール』(筑摩書房)、『発言――米同時多発テロと23人の思想家たち』(編訳、朝日出版社)などがある。


相模湖大橋




本「はじめて読むフーコー (新書y 104)」中山元5

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はじめて読むフーコー (新書y 104)

はじめて読むフーコー (新書y 104)

○著者: 中山元
○出版: 洋泉社 (2004/2,新書 222ページ)
○価格: 756円
○ISBN: 978-4896917949


混乱♪

≪目次: ≫
第一章 ミシェル・フーコーの生涯
1 懊悩する青年 一九二六〜六〇

息苦しい町に生まれて/ヘーゲルの哲学にふれる/同性愛に悩む/アルチュセールとの出会い/精神医学との訣別/ビンスワンガーと現存在分析/スウェーデン、ウプサラにて
2 『狂気の歴史』『言葉と物』の反響 一九六一〜七〇
『狂気の歴史』と取りくむ/ポーランドの罠/『狂気の世界』への賛辞と批判/『言葉と物』の衝撃/一九六八年の五月革命/コレージュ・ド・フランス教授に就任
3 闘う知識人の旗手として 一九七〇〜八四
監獄情報グループ(GIP)を組織/イラン革命のルポルタージュ/二度の日本訪問/アメリカでの体験/友愛について語る/死の床

第二章 ミシェル・フーコーの思想――狂気・真理・権力・主体
四つのテーマ――狂気・真理・権力・主体
1 狂気――理性の他者
狂気の歴史/狂気の位置づけ――ルネサンスと近代の断絶/大いなる閉じ込め/街路の照明と市民の新しい感性/狂気の「不道徳性」/鎖からの解放と新しい隷属/心理学の逆説的な位置/精神医学の権力/「社会を守る」排除のモデルと管理のモデル
2 真理――その条件と系譜
逆説的な真理/真理の条件/中世のエピステーメー/古典主義時代のエピステーメー/近代のエピステーメー/真理と権力の密接な関係/真理の系譜学/司法の権力/パレーシア/ソクラテスのパレーシア/ディオゲネスのパレーシア/真理と主体の関係
3 権力――生の権力
ギリシアのポリスにおける権力/司牧者権力/真理と権力/国家と権力/死なせる権利から生かす権利へ/身体の政治解剖学/ミクロな権力
4 主体――その桎梏
主体の逆説/ギリシアにおける魂(プシュケー)の概念/自己への配慮/ストア派の自己への配慮/実存の美学/キリスト教の自己の技術/自己の放棄と他者への服従/他者への隷属/性と告白

第三章 ミシェル・フーコーの著作
1 著書

『精神疾患とパーソナリティ 1954』、『夢と実存 1954』、『人間学 1964』(エマヌエル・カント著)フランス語訳、『狂気の世界 1961』、『精神疾患と心理学 1962』、『臨床医学の誕生 1963』、『レーモン・ルーセル 1963』、『言葉と物 1966』、『知の考古学1969』、『言語表現の秩序 1971』、『ピエール・リヴィエールの犯罪 1973』、『監獄の誕生 1975』、『知への意志 1976』、『エルキュリーヌ・バルバン 通称アレクシナ・B 1978』、『家族の無秩序 1982』、『快楽の活用 1984』、『自己への配慮 1984』
2 講義録
『異常者たち 1999』、『〈社会を守れ!〉 1997』、『主体の解釈学 2001』、『自己のテクノロジー 1985』、『真理とディスクール 2001』
3 インタビュー、評論など
『外の思考 1978』、『哲学の舞台 1978』、『同性愛と生存の美学 1987』、『ミシェル・フーコー 1984』

ミシェル・フーコー略年譜
あとがき


≪著者: ≫ 中山元 (なかやま・げん) 1949年東京生まれ。東京大学教養学部教養学科中退。思想家・翻訳家。
主な著書に『フーコー入門』(ちくま新書)、『思考の用語辞典』(筑摩書房)、編訳に『発言 米同時多数テロと23人の思想家たち』(朝日出版社)、訳書にミシェル・フーコー『真理とディスクール パレーシア講義』、オーギュスタン・ベルク『風土学序論』(いずれも筑摩書房)、ドロワ&トナック『ギリシア・ローマの奇人たち 風変わりな哲学入門』(紀伊国屋書店)などがある。哲学サイト「ポリロゴス」でメールマガジン「哲学クロニクル」を配信中。(刊行当時)

■訳書 ニコラス・ファーン『考える道具(ツール)』(角川書店、2003/3)
■著書 『フーコー入門』(ちくま新書、1996/6)
■著書 『〈ぼく〉と世界をつなぐ哲学』(ちくま新書、2004/6)
■訳書 ルソー『社会契約論/ジュネーヴ草稿』(光文社古典新訳文庫、2008/9)
■訳書 モーリス・ブランショ『書物の不在 (叢書・エクリチュールの冒険) 』(月曜社、2007/9)
■訳書 ルソー『人間不平等起源論』 (光文社古典新訳文庫、2008/8)
■訳書 カント『永遠平和のために/啓蒙とは何か 他3編』(光文社古典新訳文庫、2006/9)
■訳書 フロイト『幻想の未来/文化への不満 (フロイト文明論集1)』(光文社古典新訳文庫、2007/9)
■訳書 フロイト『人はなぜ戦争をするのか エロスとタナトス (フロイト文明論集2)』(光文社古典新訳文庫、2008/2)a>
■訳書 クリストファー・ヒッチンス『トマス・ペインの「人間の権利」 (名著誕生 3)』(ポプラ社、2007/11)
■訳書フランシス・ウィーン『マルクスの「資本論」 (名著誕生 1)』(ポプラ社、2007/9)


本日休館、、、




本「考える道具(ツール) ZENO AND THE TORTOISE How to think like a philosopher 2001 by Nicholas Fearn」ニコラス・ファーン、中山元 訳5

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考える道具(ツール)

考える道具(ツール) ZENO AND THE TORTOISE How to think like a philosopher 2001 by Nicholas Fearn

○著者: ニコラス・ファーン、中山元
○出版: 角川書店 (2003/3,単行本 284ページ)
○価格: 1,890円 (品切れ 重版未定)
○ISBN: 978-4047914414



しばらく“中山元”を続ける♪

25の章ごとに、訳者“中山元”による「訳注」と【読書案内】が記される。案内される著作の数量に圧倒される。手近な著作から一日一冊を読むのがやっとのぼくは、ますます語りえない。

“訳者あとがき”より、
著者のファーンは、イギリスの有名紙に書評などを活発に寄稿しているまだ若い哲学者だが、本書では、哲学の歴史においてこれまで使われてきたさまざまな概念を、道具(ツール)として、どう活用できるかを巧みに描き出している。
この書物のユニークなところは、哲学の理論や体系そのものよりも、こうした理論体系を構築するために使われてきた〈道具〉のほうを重視することにある。仕上がった理論体系よりも、思考のためのツールとなってきた概念や装置のほうが、ぼく達に役に立つし、もしかしたら、理論そのものよりも長生きするのではないかというのが、ファーンの巧みな着眼である。
さらにこの書物では、哲学のさまざまな概念をたんに抽象的にとりだすのではなく、これらの概念が、生まれてきた現場において、どのような背景で生まれてきたかということを考えようとする。だからこの書物を読むと、哲学のさまざまな装置について学べるだけでなく、西洋の哲学がたどってきた歴史についても、おおまかな見取り図が描けるようになっている。まさに巧みな仕掛けだと思う。
・・・   (P.283)


≪目次: ≫
序章
第一章 タレスの水――還元というツール
水こそが万物の原理である (タレス,前六二四頃〜五四六頃、ミレトス生まれ)
第二章 プロタゴラスと相対主義――人間は万物の尺度か
同じ風が、ある者には暖かく、ある者には冷たく感じられる (プロタゴラス,前四八五頃〜四一五頃、トラキアのアプデラ生まれ)
第三章 アキレスと亀――背理法の利用
飛ぶ鳥は飛ばない (ゼノン,前四九〇頃〜四三〇頃、エレアの生まれ)
第四章 ソクラテスの尋問――問いかけで心理を発見する方法
哲学とは死の稽古である (ソクラテス,前四六九〜三九九、アテナイ生まれ)
第五章 プラトンの洞窟――アナロジーとアレゴリーの利用
実在のうちで、もっとも光り輝くものは〈善〉である (プラトン,前四二八〜三四七、アテナイ生まれ)
第六章 アリストテレスの目的論――人生の目的とは
幸福(エウタイモニア)とは、それ自体で望ましい活動(エネルゲイア)である (アリストテレス,前三八四〜三二二、マケドニアのスタゲイラ生まれ)
第七章 ルクレティウスの槍――思考実験
宇宙には境界も限界もない (ルクレティウス,前九四頃〜五五頃)
第八章 オッカムの剃刀――単純性の良さ
必要なしに、多くのものを定立してはならない (オッカム,一二八五頃〜一三四九頃、ロンドン郊外のオッカム生まれ)
第九章 マキアヴェッリの君主――人間の悪しき本性に訴える
君主は愛されなくても、恐れられねばならない (マキアベェッリ,一四六九〜一五二七、フィレンツェ生まれ)
第一〇章 ベーコンの鶏――将来を予測する
最善の論証は経験である (ベーコン,一五六一〜一六二六、ロンドン生まれ)
第一一章 デカルトの悪霊――懐疑の限界
わたしは考える、だからわたしは存在する (デカルト,一五九六〜一六五〇、フランスのラ・エー生まれ)
第一二章 ヒュームの熊手(フォーク)――無意味な書籍を識別する方法
人間とは、動き続ける知覚の束にほかならない (ヒューム,一七一一〜一七七六、スコットランドのエディンバラ生まれ)
第一三章 リードの常識――自明なことの哲学
もしも常識の僕になることを拒むなら、理性は常識の奴隷にならなければならない (トマス・リード,一七一〇〜一七九六、スコットランドのキンカーディン生まれ)
第一四章 ルソーの契約――仮構と幻想から学ぶ
人間は生まれながらにして自由であるが、いたるところで鉄鎖につながれている (ルソー,一七一二〜一七七八、ジュネーヴ生まれ)
第一五章 カントの色眼鏡――人間を宇宙の中心に
わたしの上なる星をちりばめた天と、わたしのうちなる道徳律 (カント,一七二四〜一八〇四、ケーニヒスベルク生まれ)
第一六章 ベンサムの計算――道徳の指針としての数学
最大多数の最大幸福 (ベンサム,一七四八〜一八三二、ロンドン生まれ)
第一七章 ヘーゲルの弁証法――対立のうちの真理
哲学の課題は、存在するものを概念において把握することにある (ヘーゲル,一七七〇〜一八三一、シュトゥットガルト生まれ)
第一八章 ニーチェの槌――ぼくたちの偶像を破壊する
真理とは、人間という生物の生存のために必要とされた誤謬の一種である (ニーチェ,一八四四〜一九〇〇、ライプツィヒ近郊生まれ)
第一九章 初期ウィトゲンシュタインの鏡――示せても語れないもの
語りえないことについては、沈黙しなければならない (ウィトゲンシュタイン,一八八九〜一九五一、ウィーン生まれ)
第二〇章 後期ウィトゲンシュタインのゲーム――蠅取り壺からの脱出
考えるな、見よ (ウィトゲンシュタイン,一八八九〜一九五一、ウィーン生まれ)
第二一章 ポパーの人形――自分の最大の敵になるには
内容のある理論ほど、厳密にテストしやすい (ポパー,一九〇二〜一九九四、ウィーン生まれ)
第二二章 ライルの宇宙――全体が部分の集合よりも大きいとき
心とは機械の中の幽霊であり、幽霊機械である (ライル,一九〇〇〜一九七六、ブライトン生まれ)
第二三章 チューリング・マシン――考えられないことを計算する
機械は考える (チューリング,一九一二〜一九五四、ロンドン生まれ)
第二四章 ドーキンスミーム――観念がぼくたちを思考する
ミームは文化の伝達や複製の基本単位である (リチャード・ドーキンス,一九四一〜ケニア生まれ)
第二五章 デリダ脱虚構――観念を分けて考える
脱虚構は方法ではない (デリダ,一九三〇〜二〇〇四、アルジェ生まれ)

訳者あとがき


≪著者: ≫ ニコラス・ファーン Nicholas Fearn ロンドンのキングズ・カレッジで哲学を専攻。Independent on Sunday紙やFinancial Times紙などに寄稿している。本書は単行本第一作ながらウィットに富んだ絶好の哲学入門書として高く評価されている。

[訳者] 中山元 1949年生まれ。東京大学教養学部教養学科中退。思想家・翻訳家。『フーコー入門』『思考の用語辞典』などの著書のほか、フーコー、フロイトなどを翻訳。インターネットの哲学サイト『ポリロゴス』を主宰している。


Dianthus superbus var. longicalycinus




本「ヴェニスの商人  Title:THE MERCHANT OF VENICE Author:William Shakespeare (光文社古典新訳文庫)」シェイクスピア、安西徹雄 訳5

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ヴェニスの商人 (光文社古典新訳文庫 Aシ 1-3)

ヴェニスの商人  Title:THE MERCHANT OF VENICE Author:William Shakespeare (光文社古典新訳文庫)

○著者: シェイクスピア安西徹雄
○出版: 光文社 (2007/6,文庫 241ページ)
○価格: 520円
○ISBN: 978-4334751302


Happy Birthday Mom♪

なんとなく手を出さずにいたのは、あまりにも有名(「世界文学史上最大の作家の一人に数えられている」とも記される)で、そんな誰でも知っているようなことを、ぼくは知らない、自らの無知に対するコンプレックス♪、と感じていたのかどうなのか、はたまた、では何故に読むに至ったのか?、光文社古典新訳文庫のラインナップであり、その全巻読破を目論む(何の意味があろう?!、自己満足であることを否定しない)ことに、そのきっかけを見出し、
いま、息をしている言葉で、もういちど古典を
うん、ありがとう♪

どうやら、シェイクスピア第三弾から読み始めてしまったようで、それも何かの思し召し♪、ボチボチといきまひょか♡♡

[アントニオ] 実際、なぜだか分からない。どうしてこうも憂鬱なのか。いやになる。君たちだっていやだろう。なぜこんなものに取り憑かれてしまったのか。どこで出くわし、どうして捕まってしまったのか。その正体は何なのか、そもそも何が原因なのか、分からない。おかげですっかり腑抜けになって、自分が何者であるかさえ、見当もつかぬ有様だ。   (P.9)
[シャイロック] ・・・腹の足しにはならずとも、腹いせの足しにはなるわ。やつめ、わしにさんざん恥をかかせやがった。大枚の儲けを邪魔しやがって、わしが損したといっては嘲笑い、得したといっては嘲り、われらユダヤの民を嘲弄し、わしの商売を妨げ、わしの友情には水を差し、仇の憎しみは煽り立て――何のためだ? ただ、わしがユダヤ人だからという、ただそれだけのため。ユダヤ人には、目がないのか。ユダヤ人には、手がないのか。胃も腸も、肝臓も腎臓もないというのか。四肢五体も、感覚も、感情も、激情もないというのか。同じ物を食い、同じ刃物で傷つき、同じ病いで苦しみ、同じ手当で治り、夏は暑いと感じず、冬も寒さを覚えないとでもいうのか。何もかにも、キリスト教徒とそっくり同じではないか。針で突けば、わしらだって地は出るぞ。くすぐられれば、笑いもする。毒を盛られれば、死ぬではないか。それならば、屈辱を加えられれば、どうして復讐をしないでいられる。何であろうと、わしらがあんたらと同じであるなら、復讐することだって違いはない。もし、ユダヤ人がキリスト教徒に辱めを加えたら、キリスト教とは何をする? 右の頬を打たれたら、黙って左の頬を出したりするか? いいや、復讐だ。もし、キリスト教徒がユダヤ人に辱めを与えたら、ユダヤ人は何をする? キリスト教徒の忍従の例に倣って、ただ黙って耐え忍ぶのか? いいや、復讐だ。悪いか? だが、この悪いことを教えてくれたなぁ、ほかならぬ、あんたらじゃねえか。わしはただ、その教えを実行するだけ。見ておるがいい。必ず、教えられた以上に、立派にやってのけてやるからな。   (P.99-P.101)
[アントニオ] 大公といえども、法律を曲げることはできない。ヴェニスでは異国人も、われわれと同様、自由に取引する権利を与えられている。もしこの権利を否定すれば、この国に正義はないと、世の批判を受けることにもなろう。そうなれば、ヴェニスの存立そのものさえ、危うくなるに違いない。この国が貿易で利潤を上げているのも、世界中の人々の信頼を得ていればこそ。だから、さ、もう行ってくれ。それにしても、今度のこの損失と苦労で、すっかり痩せてしまったからな。明日、あの血に飢えた借金取りが切り取ろうにも、肉一ポンドはないかもしれんな。さ、牢番、行こうか。後はただ、神に祈ろう、せめてバサーニオが来てくれて、私が彼の借財を支払うところを、まのあたり見届けてくれるようにと。その願いさえ叶えられれば、後はもう、思い残すことは、何もない。   (P.128)


≪目次: ≫
ヴェニスの商人  The Merchant of Venice 1594〜1597

解題……安西徹雄
原作vs先行作/『マルタ』vs『ヴェニス』/バラバスvsシャイロック/類型的人物像vs共感的人物像/単眼的ヴィジョンvs複眼的パースペクティヴ/「海軍大臣一座」vs「宮内大臣一座」/アレンvsバーベッジ/作者と役者の相互影響
シェイクスピア略年譜
訳者あとがき
(二〇〇七年四月 安西徹雄)


≪著者: ≫ ウィリアム・シェイクスピア William Shakespeare [1564-1616] イギリスの劇作家、詩人。若くして故郷を出、ロンドンで役者となった後、座付作者として活躍。『ハムレット』『オセロウ』『リア王』『マクベス』の四大悲劇など、37編の劇を残し、エリザベス時代を代表するばかりか、時代と国境を超えて、世界文学史上最大の作家の一人に数えられている。

[訳者] 安西徹雄 Anzai Tetsuo 1933年生まれ。上智大学名誉教授。また、「演劇集団〈円〉」を拠点に、シェイクスピアをはじめ、多くの芝居の翻訳・上演にたずさわってきた。著書に『彼方からの声』『シェイクスピア劇四〇〇年』ほか。訳書に『リア王』『ジュリアス・シーザー』(シェイクスピア)、『シェイクスピアの謎を解く』(イアン・ウィルソン)ほか多数。


奥多摩湖いこいの路




本「寄宿生テルレスの混乱  Title:Die Verwirrungen des Zöglings Törleß,1906 Author:Robert Musil (光文社古典新訳文庫)」ムージル、丘沢静也 訳5

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寄宿生テルレスの混乱 (光文社古典新訳文庫 Aム 1-1)

寄宿生テルレスの混乱  Title:Die Verwirrungen des Zöglings Törleß,1906 Author:Robert Musil (光文社古典新訳文庫)

○著者: ムージル丘沢静也
○出版: 光文社 (2008/9,文庫 347ページ)
○価格: 740円
○ISBN: 978-4334751654


解説より、
『寄宿生テルレスの混乱』(1906年)は、未完の大作『特性のない男』の作家、ムージルが、自分の体験をもとに、20代前半に書いた処女作である。
物語の舞台は、全寮制エリート陸軍実科学校。ティーンエージャーの男子が寝起きしている。狭くて閉鎖的な空間だ。当然、いじめが起きる。性に目覚める季節だ。売春婦だけでなく、ホモセクシャルも……。「テルレスのなかでまだ識別されていないものが、テルレスの意識に投げかけた影」に、少年テルレスは混乱する……。   (P.322)

混乱なんて、あたりまえに起こりうる、少年でなくとも大人にだって、日常的に、、、
ぼくの混乱だって、まったくおさまる気配を見せることなく、、、♪
・・・
「ただ……ライティングとは別の回り道をするんだ。まずね、ぼくの魂について長い説教をする。お前は魂を汚したんだ。だが汚したのは、いわば魂の最初の前庭にすぎない。そいつは、魂のいちばん奥にあるものと比べたら、なんでもない表面的なものさ。だがね、そいつは殺しておく必要がある。そうやって多くの人が罪人から聖者になったんだ。罪というのは、もっと高いところから見れば、そんなに悪いものじゃない。ただし、罪を極端にまでドライブする必要がある。そうすると罪が罪でなくなるんだ。そんな話を聞かされてから、ぼくはすわらされ、カットグラスをじっと見つめさせられるんだ……」
「催眠術をかけられるわけ?」
・・・   (P.227-P.228)


≪目次: ≫
01 ロシアまでつながっている鉄道の、小さな駅
02 ふたりが立ち寄ったのはケーキ屋だった
03 ついさっき小雨が降ったにちがいない
04 「おい、つかまえたぞ」と、ライティングが
05 つぎの日からバジーニは後見人に監視される
06 それから何日かは、この事件はほとんど忘れられ
07 テルレスは、あるとき夜中に――深夜
08 それから何日かは、決定的なことはなにも
09 つぎの日、テルレスが近づくと、バイネベルクが
10 10時45分にテルレスは、バイネベルクと
11 その日のうちにテルレスは数学の先生に
12 その日はそれからずっと、テルレスの気持ちは
13 だがつぎの日にはもう、ひどく失望することに
14 テルレスは夜、ベッドに横になったが
15 しかしカントのエピソードはほとんど完全に克服
16 休日が2日つづく。月曜と火曜が休日に
17 その夜、テルレスはあやうくバジーニに襲い
18 ようやくベッドに横になった。もうなにも
19 火曜の夕方、寄宿生たちの第一陣が戻って
20 それは、数日後、3人で例の部屋に集まった
21 その夜が近づいてくるのをテルレスは抵抗も
22 ベッドで横になっていたとき、テルレスは
23 つぎのつぎの日の午後にはもう、ライティングと
24 つぎの日、バイネベルクとライティングは
25 誰もテルレスを疑わなかった。今回の事件など
26 つぎの日、寄宿生たちがひとりずつ尋問された
27 バジーニはそのあいだに放校処分に

解説――「第二のコロンブス」が書いた物語……丘沢静也
ローベルト・ムージル年譜
訳者あとがき――郵便馬車のリズムではなく


≪著者: ≫ ローベルト・ムージル [1880-1942] オーストリアに生まれる。親の希望で士官になるつもりだったが、エンジニアになり、シュトゥットガルト工科大学の助手時代に処女作『寄宿生テルレスの混乱』を書きはじめる。哲学や実験心理学などを勉強し、司書や編集者として働き、第一次大戦に召集された後、本格的な作家活動に入る。後半生は、生活に困窮しながらも、20世紀文学の記念碑と呼ばれている、未完の大作『特性のない男』の完成に精力を傾けた。亡命先のスイスで、脳卒中のため死去。

[訳者] 丘沢静也 Okazawa Shizuya 1947年生まれ。首都大学東京教授。著書に『マンネリズムのすすめ』『からだの教養』『コンテキスト感覚』など。訳書に『変身/掟の前で 他2編』(カフカ)、『飛ぶ教室』(ケストナー)、『数の悪魔』(エンツェンスベルガー)、『鏡のなかの鏡』(エンデ)、『反哲学的断章』(ヴィトゲンシュタイン)など。


ケストナー『飛ぶ教室 (光文社古典新訳文庫,2006/9)』
カフカ『変身/掟の前で 他2編 (光文社古典新訳文庫,2007/9)』


Cosmos bipinnatus




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