Gori ≒ ppdwy632

〈ぼく〉の思索の一回性の偶然性の実験場。

2009年10月

本「明日は昨日の風が吹く (ああでもなくこうでもなく インデックス版)」橋本治5

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明日は昨日の風が吹く
明日は昨日の風が吹く  (ああでもなくこうでもなく インデックス版)

○著者: 橋本治
○出版: 集英社 (2009/9, 単行本 286ページ)
○価格: 1,890円
○ISBN: 978-4087814200
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「終わり」だってカンタンなものじゃない、のかもしれない。
ナシクズシ、というのか、世の中のことはよく分からないのだが、ぼくの周囲でたびたび見みかけて目について気になっている(気になって気になって仕方がなくて、そのたびに烈しい憤りを感じちゃったりする)ことのひとつとして、いちど決定して始まったこと(その決定の仕方に問題がなくはないのであろう)が、いつのまにか反故にされて、まるでなにごともなかったかのように。持続できないことを、すこし考えれば想像できないことではないであろうことを、その決定の必要性や意義を全面的に否定するものではないけれど、もうすこし考えてから決めようよ、もう少し想像してみようよ、なにごとかを決める前にさまざまな場面を、多角的に多方面にわたる影響を。もっとも、ことこまかに考えすぎちゃうと、なにごとも決めることができずに、推進力というのか、勢いを欠くことになるデメリットというのか、マイナス効果がないわけじゃないだろうけれど、そもそも、ソンナニイソイデドコヘイク?、などと考えるぼくは(年をとってしまったのかもしれない)、いちど始めたことを、始まってしまったことを、アタリマエのように継続させて、それは時間の経過とともにその当初にいだいた違和感を薄れさせて慣れる効果を生じさせちゃう不思議もあったりして、むしろ停止すること、終わりをむかえることに、困難を生じさせたりしちゃったり。


≪目次: ≫
「終わってしまったもの」にまえがきを書いても仕方がないんじゃないか、と思いつつ  橋本 治

第一部 昨日の中の明日
一九九七
  中学生でも子供ぐらい作れる/そんなに現在は絶対か?/死ぬかもしれないのはあなたの責任です/「ターミネーター」と「バットマン」、あるいはそれと「ダイ・ハード」/ダイアナ――あるいは松田聖子の時代/貧乏な人間にとっての幸福は、「まだまだ働ける」と思うことだ/バブルの根っこ
一九九八  昭和の正体/オウム国家、その傾向と対策/逝く年、来る年/女は心で妊娠する
一九九九  恥ずかしいCM/「SMAP×SMAP」/愛情は投資である/「文民統制(シビリアン・コントロール)」ということ/それは「手抜き」じゃなくて「無知」でしょう/国際競争力に対抗するのは、「大型化」じゃなくて「小型化」でしょう/シロートに寄り添って、文化は死滅する
二〇〇〇  男の不在/近代日本の都市文化は、すべて関西から来た/家庭内暴力としてのバスジャック/「親子」とはいかなる関係か/グレーゾーン/屈託のない顔
二〇〇一  本当に結婚する必要はあるのか?/その時、きみはいくつだったか?/「党派性」とはなにか/小泉ショックの意味/なにが「問題」なのか?/テロは終わりの始まりである
二〇〇二  交渉能力のない外交官/誰が「有事」を作っているのか/夕陽が二つ沈む世界に住んでいても/「国家権力」という言葉は、かなりの度合いで死語だ/「理想の楽園」なんて話は聞いたことがない
二〇〇三  フランチャイズド国家/「どうしたらいいのか分からない」という犯行動機/イケメン政権/「日本の未来は自分の未来」か?/キャスティング・ヴォート
二〇〇四  年金問題が分からない/組織に拠る男達の孤独と迷走/勝ち負けが分からない/「顔」と言えば/禁欲的(ストイック)が好き
二〇〇五  そういう先進国性/危険な国/あれは本当に「戦争」だったのか?/たとえば女性ファッション誌について/「右でも左でもなく」という考え方
二〇〇六  ああでもなくて、こうでもなくて/抒情性/「現代」って、ホントにそんなにたいしたもんなの?/「分かんないからずるをする」を当たり前にしてしまう人達/すべてはそこから始まった/いやな世の中だな
二〇〇七  「信用する」という大問題/それでなにが言いたいのか/憲法第九条第一項/憲法第九条第二項/阿久悠が死んだので思うこと/プランBのない男
二〇〇八  世界経済はやっと日本に追いつくのかなァ、などと――/『大脱走』ショック/ものは考えようで/「貧しい老人」と「貧しくない老人」/一体この話は、中国のチベット問題四川大地震や世界的な原油高と、どう結びつくんだ?/その理解は正しいのか?

第二部 明日の中の昨日
ごはんとおカズを考える
(二〇〇八年九月号)  「ああ、そういうことだったのか――」という漁業問題/「原価」を持てない産業/米本位制と商品経済/近代工業化の前で、農業は勝てない/だからなんなんだ?
飽き来ぬと目にはさやかに総理辞す(二〇〇八年十月号)  相変わらず無意味に前置きの長い野郎だ、と思いつつ――/飽きていた……/『ハムナプトラ3』でワクワクしちゃう私の頭は――/偉大なる収穫祭/日本で最初の「等身大の首相」/「勢い」と「実力」
ついに来ちゃったリーマンショック(二〇〇八年十一月号)  それはまだリーマンが破綻する前だった/しょうがないから「三年前に書いた本のことを繰り返すのかな」とかを思いつつ――/突然こんなところにメリー・ポピンズに出て来られてもなァ、と思いつつ――/「必要なことは何度でも言う」は分かってんだけどさ/それで私は「金融のことなんかなんにも分からない」と言って、一向に恥じる気もない
こういう状況なのでついつい「膨大なこと」を考えてしまう(二〇〇八年十二月号)  結局そういうことなのか――/「金貸しから物作りへ」という単純な話でもない/二十年前の十二月に私は『'89』を書いていた/「バブルの後」に続けるのか、「バブルの前」からやり直すのか
分析しても分析しても、それは「過去」しか指し示さない(二〇〇九年一月号)  さっぱり分からない/「昭和が終わる」と思った時/「どうなるか」ではなく、「どうするか」/「物を作って儲ける」と「物を作らないで儲ける」の間にあるもの/そしてやっぱり、「どうなるんだろう?」と「どうするんだろう?」
これはきっと「前回の続き」だ(二〇〇九年二月号)  そんなの分かっていたはずなのに/「国際競争力」という名の呪縛/それは本当に「必要」か?/「持ち堪える」ということ
しょうがないので英語を読む(二〇〇九年三月号)  We, America――/greed and irresponsibility/our collective failure/Yes, he can (perhaps)/世界はもろくも巨大なゴミの山/「greed」という表現は、やっぱり少し宗教的すぎるんじゃないだろうか?
これでもうおしまい(二〇〇九年四月号)  きっと、こういう終わり方ではないはずだがな――/なぜ「チームプレイ」が私には分からないのだろうか?/「家」はなくても「組織」はあるのか?/もう、こういうことはやらないんだ

説明する人――橋本治  内田 樹(うちだ・たつる、神戸女学院大学教授)

橋本治 『最後の「ああでもなくこうでもなく」 そして、時代は続いて行く――』(マドラ出版、2008年) '09/01/19







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本「ドゥルーズ 流動の哲学 (講談社選書メチエ212)」宇野邦一5

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ドゥルーズ 流動の哲学 (講談社選書メチエ)
ドゥルーズ 流動の哲学 (講談社選書メチエ212)

○著者: 宇野邦一
○出版: 講談社 (2001/4, 単行本 270ページ)
○価格: 1,785円
○ISBN: 978-4062582124
おすすめ度: 4.0
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副題「流動の哲学」とは?、流れ動き(流れと動き)、変わらずとどまりつづけることなく、新しいなにかを生じさせ、持続、、、運動。
カンタンに語ろうとすることを妨げる。


≪目次: ≫
プロローグ――異人としてのドゥルーズ    なぜ哲学は精神の自由を保証するのか/どんなつつましやかな思考さえも世界全体へ開かれている/思考を根源から変えた哲学者/まだ理解されていない哲学者?/思想は理解せず、使え/作品は人生より深く、秘密の生に結ばれている/蔓を巻いた爪、ホームレスの雰囲気/知の外部にむきあう姿勢/【メモ――哲学の民主化】
第一章 ある哲学の始まり――「差異と反復」以前    充実した修行時代/1 運動と時間の哲学――ベルクソンを手放さず、かつはるか遠くへ(思考の中に運動と時間を注入する/差異とは何か/差異を無限に受容する一元論/差異と構造主義/ベルクソンは唯物論的な思想家/生命はそれ自体差異化の過程である/生命は開かれた全体である/【メモ――空間の哲学者、時間の哲学者】)/2 経験論はドゥルーズに何をもたらしたか――ヒュームスピノザとの対話(経験論の/受容「と」の不思議な機能/虚構としての理性と主体/しなやかな倫理学/思考の外部、理性の外部へ/スピノザの肖像/精神も身体も流動する/器官なき身体/氷でできた神/触発し触発される微粒子の渦/【メモ――触発を原理とするプラグマティズム】)/3 力と記号――ニーチェプルーストからの影響(ドゥルーズの詩的、美学的要素/ニーチェとの例外的な共振/本人に似ない肖像画/ドゥルーズの背後をおそう/ドゥルーズはニーチェに何を発見したのか/思考と理性・意識の対立/永遠回帰のエティカ/徴候学あるいはプルースト/記号解読という芸術/プルースト――思考の交響曲/【メモ――ドゥルーズの愛の図式】)
第二章 世紀はドゥルーズ的なものへ――「差異と反復」の誕生    『差異と反復』とその分身『意味の論理学』/1 差異そして反復(主体と客体から解放された理論/哲学史とたもとを分かつ怪物的な思考/差異のめくるめくひろがり/厳密に同一の反復はない/世界は一つであり、かつ無限の差異である/反復とは何か/習慣――第一の反復/記憶――第二の反復/第三の反復/未来にまつわる差異の反復/時間――第三の反復/非身体的なものの戦闘)/2 理念そして強度(理念――個体以前の差異/強度――質・量以前の即時的差異/質は根源的差異ではない/【メモ――哲学における本格的カオス理論】)
第三章 欲望の哲学――「アンチ・オイディプス」の世界    ガタリとの出会い/1 ガタリとは誰か(患者は病院の外部でなぜ病んだか/病院・医学・社会を精神分析する/主体の壁を崩す/ガタリというもう一つの哲学)/2 アルトー器官なき身体(分裂症とは何か/表層から深層へ)/3 欲望する機械資本主義を生み出した無意識/欲望は非主体的、非人称的である/欲望の革命性/なぜ大衆はファシズムを望んだか/欲望を機械として、多形性のうちにとらえる/原始土地機械――世界史の第一段階/分裂症者の奇妙な論理/専制君主機械――世界史の第二段階/国家という終生のテーマ)/4 欲望と資本主義(文明資本機械――世界史の第三段階/器官なき身体としての資本主義/新しい『資本論』/挑発的で実験的な書)
第四章 微粒子の哲学――「千のプラトー」を読み解く    1 問いの転換――『アンチ・オイディプス』から『千のプラトー』へ(講義のカオス/資本主義の両義性――分裂症と公理系/欲望を構成する微粒子の振動を描く/リゾームとはなにか/現実こそつねに両義的である)/2 一五のプラトー(メジャーな章とマイナーな章/道徳の地質学――キー概念としての「二重分節」/言語をたえず変化させるベクトル/主体化する記号の体制/顔という奇妙な装置/なぜ身体を微粒子の集合とその強度としてとらえるのか/国家は突如出現する何物かである/正確であるために必要な、非正確な表現/【メモ――カフカのスキゾ分析】)
第五章 映画としての世界――イマージュの記号論    概念それ自体がイメージである/なぜ映画か?/映画はあらゆる種類の不思議な記号を増殖させている/映画とベルクソン/映画が切り開く新しい非中枢性/自由間接話法という映画のもう一つの本質/言語行為と民衆/開かれた全体と外部としての全体/映画のようになってしまった世界
第六章 哲学の完成    ドゥルーズ哲学の総決算/哲学を定義する/哲学の本質を決定した古代ギリシャ/哲学を誕生させたギリシャの外国人たち/概念とは何か/厳密に脱線をする/概念が生息する「内在平面」/概念人物の創造/フーコーという友人/各歴史は独特の主体化の様式をもつ/哲学の襞/浸透しあい、反転しあい、連続しあう二項
エピローグ――喜びの哲学    死をめぐる思考抄/ハイデガーとドゥルーズ――主体の外の思考/喜びを原理として歌い、踊る/「大衆」ではなく「民衆」のために/自然という思考のモテチーフ


あとがき (二〇〇一年二月二〇日 宇野邦一)
年譜(ドゥルーズの生涯・著作)
索引


≪著者: ≫ 宇野邦一 (うの・くにいち) 1948年、松江市生まれ。松江高専、京都大学を卒業後、ドゥルーズの指導を受けパリ第八大学にて博士号取得。現在、立教大学教授。専攻は、現代フランス文学・思想。著書に、『意味の果てへの旅』(青土社)、『アルトー 思考と身体』(白水社)、『詩と権力のあいだ』(現代思潮新社)など、訳書に、ドゥルーズ『フーコー』『襞』、ドゥルーズ=ガタリ『千のプラトー』(共訳)(いずれも河出書房新社)ほかがある。

篠原資明 『ドゥルーズ ノマドロジー  Gilles Deleuze: nomadologie, 1997 』(現代思想の冒険者たちSelect、講談社、2005年) '09/10/25
江川隆男 『存在と差異 ドゥルーズの超越論的経験論  Être et Différence: De l'empirisme transcendantal chez Deleuze 』(知泉書館、2003年) '09/10/21
檜垣立哉 『ドゥルーズ 解けない問いを生きる』(シリーズ・哲学のエッセンス、日本放送出版協会、2002年) '09/10/04
檜垣立哉 『ドゥルーズ入門』(ちくま新書、2009年) '09/09/24
小泉義之 『ドゥルーズの哲学 生命・自然・未来のために』(講談社現代新書、2000年) '09/06/10
ライダー・デュー 『ドゥルーズ哲学のエッセンス 思考の逃走線を求めて思考の逃走線を求めて  Deleuze, Polity Press, 2007 』(中山元訳、新曜社、2009年) '09/07/03

ジル・ドゥルーズ 『記号と事件 1972-1990年の対話 Pourparlers, 1990 』(宮林寛訳、河出書房新社、2007年) '09/10/28
ジル・ドゥルーズ 『差異について〈新装版〉 “Henri Bergson, Différence et Différenciation”, La conception de la différence chez Bergson, 1956/Bergson 1859-1941, 1956 』(平井啓之訳・解題、青土社、2000年) '09/10/26
ジル・ドゥルーズ+フェリックス・ガタリ 『アンチ・オイディプス 〈下〉 資本主義と分裂症  L'ANTI-ŒDIPE, Capitalism et schizophrénie, 1972 』(宇野邦一訳、河出文庫、2006年) '09/10/25
ジル・ドゥルーズ+フェリックス・ガタリ 『アンチ・オイディプス 〈上〉 資本主義と分裂症  L'ANTI-ŒDIPE, Capitalism et schizophrénie, 1972 』(宇野邦一訳、河出文庫、2006年) '09/10/19
ジル・ドゥルーズ 『差異について〈増補新版〉  La conception de la différence chez Bergson/Bergson 1859-1941, 1956 』(平井啓之訳・解題、青土社、2000年, 1992年, 1987年) '09/10/17
ジル・ドゥルーズ 『ニーチェと哲学  Nietzsche et la Philosophie, 1962 』(江川隆男訳、河出書房新社、2008年) '09/10/11
ジル・ドゥルーズ+クレール・パルネ 『対話  DialoguesIALOGUES, 1977 』(江川隆男・増田靖彦訳、河出書房新社、2008年) '09/10/08
ジル・ドゥルーズ 『フーコー  Foucault, 1986 』(宇野邦一訳、河出文庫、2007年) '09/09/22
ジル・ドゥルーズ 『ニーチェ  Nietzsche, 1965 』(湯浅博雄訳、ちくま学芸文庫、1998年) '09/09/19
ジル・ドゥルーズ 『意味の論理学 〈下〉  Logique du sens, 1969 』(小泉義之訳、河出文庫、2007年) '09/09/16
ジル・ドゥルーズ 『意味の論理学 〈上〉  Logique du sens, 1969 』(小泉義之訳、河出文庫、2007年) '09/09/13
ジル・ドゥルーズ 『カントの批判哲学  La philosophie critique de Kant, 1963 』(國分功一郎訳、ちくま学芸文庫、2008年) '09/08/11
ジャック・デリダ/ジル・ドゥルーズ/ジャン=フランソワ・リオタール/ピエール・クロソウスキー 『ニーチェは、今日?  NIETZSCHE AUJOURD’HUI?』(林好雄/本間邦雄/森本和夫訳、ちくま学芸文庫、2002年) '09/05/23







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本「創られた「東京裁判」 (新潮選書)」竹内修司5

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新潮選書 創られた「東京裁判」
創られた「東京裁判」 (新潮選書)

○著者: 竹内修司
○出版: 新潮社 (2009/8, 単行本 254ページ)
○価格: 1,260円
○ISBN: 978-4106036453
おすすめ度: 2.0
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いわゆる「東京裁判(極東国際軍事裁判)」とは、今から61年前、1948年11月に終わった出来事で、果たしていま「東京裁判」を読み解く意味とはなんだろう?、としばらく頭の片隅にありつづけていて、そう、本書が新潮選書のラインアップとして今年8月に刊行されたことはその時にチェックしていたけれど、まさかここまで「なんなんだろう??」が長引くとは思いもよらず、ちょうど哲学者“高橋哲哉”著『靖国問題』(ちくま新書、2005年)を読了した後に、勤務先近くの図書館の新刊本コーナーにあって目に留まり、「ということは縁がある、縁があった、ということだろうから、まぁ読んでおこう!」と迷わず手にした♪

“第二次世界大戦が始まるまで、いかなる戦争も犯罪とは見做されなかった。”

なるほど、ウェッブ裁判長の「デス・バイ・ハンギング!」の声を、小学6年生のときにラジオの実況中継で聴いた著者の思い。まさに、虫の這うように時系列に従って、関係文書や資料を、たどり直すことの意義。

連合国による「勝者の裁き」は、連合国というあり方自体が特異なもので(まとまりをえない)、さらには、ナチス・ドイツを裁く「ニュルンベルク裁判」との連関であり、相違。事後に制定されたとも言えよう「平和に対する罪」は、事後法であるがゆえに、整合性を満たすことの困難を伴う。もっとも、そんななかで、日本の文化や歴史的な背景、とくには天皇制に結果的に一定の理解をえられたこと(君主たる天皇の戦争責任を問われる意見がなかったわけではないが裁かれることはなかった)は、興味深い。


≪目次: ≫
はじめに
プロローグ 「東條を逮捕させろ!」(1946年9月11日)
第1章 「主要戦争犯罪人」という概念(1941年〜44年)    ヨーロッパ及びアジアの枢軸国に対し……/「一国の指導者を裁く」という思想/国務・陸・海三省調整委員会(SWNCC)誕生/連合国戦争犯罪委員会、活動開始
第2章 「国際軍事法廷」という発想(1944年4月〜45年2月)    「共同謀議」という概念の登場/「17の穴のストーリー」とは?/「ケロッグ・ブリアン条約(パリ不戦条約)」は評判がよくない/覚書「ナチス犯罪人の裁判と処罰について」
第3章 「平和に対する罪」という新犯罪類型(1945年2月〜8月)    「ナチス・ドイツ裁判」への胎動/「将来の遡及法の下での」裁判/「ロンドン会議」紛糾続く/「ポツダム宣言」の条文をどう解釈するか/日本側はこう読み説いた/天皇のリストアップをめぐって/「ナチスに対比されるような迫害はなかった」
第4章  先行する「ニュルンベルク」との整合(1945年8月〜9月)    ポツダム宣言に言う「戦争犯罪人」とは?/中国、ようやく戦犯リスト提出/合衆国戦争犯罪局動き出す
第5章 「降伏条件は契約ではない!」(1945年9月)    「ドイツと同一の原則」確定/米国、UNWCCを無視/「東條逮捕」の報至って
第6章 ワシントンからの「戦犯容疑者リスト」(1945年9月)    リストに挙げられた53人の「精度」/日本が侵犯した条約・国際保証とは
第7章 猛反発するマッカーサー(1945年9月〜11月)    日本専門家じゃない、だからいいんだ/東久邇も逮捕すべきである/近衞を逮捕しないのは間違いだった/マッカーサー対アチソンの攻防
第8章 ようやく「逮捕令」相次ぐ(1945年11月〜12月)    「13人の容疑者氏名リストをお送りします」/「平和に対する罪」か、合衆国に対する「戦争犯罪」か/二度目の逮捕指令、伝達さる/「近衞の触れるものは、みな残骸と化す」
第9章 近衛文麿「自殺」の衝撃(1945年11月〜12月)    一挙、59人に逮捕指令/キーナン検事到着す/近衞は「生き証人」に擬せられていた?
第10章 「ヒロヒト」戦犯指名の衝撃(1945年12月〜46年1月)    綿密なマスコミへの戦略/日本戦争犯罪人の裁判と処罰について/七番目に「ヒロヒト」の名が!/「極東委員会」を出し抜く?/「極東国際軍事裁判憲章」公布さる
第11章 「極東国際軍事裁判憲章」の検討(1946年1月〜2月)    「憲章」への各国の反応/ソ連の強硬な反論と主張/残る未解明点のいくつか
長いエピローグ 起訴を免れたA級容疑者たち(1946年〜48年)    児玉笹川は有害、危険な人物である/原爆投下と東條陳述への世論への警戒/残るA級容疑者について、後続裁判を断念
あとがき プロクルステスの寝台

引用文献および資料一覧
索引


≪著者: ≫ 竹内修司 Takeuchi Shuji 1936年生まれ。東京外国語大学を卒業後、文藝春秋に入社し、雑誌・書籍の編集に携わる。2000年、退社。文教大学情報学部教授を経て、現在はフリー。著書に『幻の終戦工作――ピース・フィーラーズ 1945夏』(文春新書)、『占領下日本』(共著、筑摩書房)がある。







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Tm 4:17'45, Dst 98.43, Av 22.9, Mx 60.5, Odo 711.7 (大垂水峠)...

本「森とカビ・キノコ 樹木の枯死と土壌の変化」小川真5

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森とカビ・キノコ 樹木の枯死と土壌の変化
森とカビ・キノコ 樹木の枯死と土壌の変化

○著者: 小川真
○出版: 築地書館 (2009/7, 単行本 256ページ)
○価格: 2,520円
○ISBN: 978-4806713876
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たとえば、ヒト(人間)のライフサイクルというのか世代(交代するまでの期間)は、たしか20〜25年くらいだったかと。一世紀、100年のあいだに、4〜5世代、4〜5回転する。もっとも、ヒトの寿命(生まれてから死ぬまでにかかる時間)はもっとながい。Wikipediaには、日本の平均寿命は82歳で世界一らしい(2008年)。(ずいぶん長生きだなぁ)
そして、生物としての寿命がもっとも長いものとして挙げられる、樹木樹齢が数千年を数えるものもあるようだ(ヒトは122年164日が最長らしい)。
目に見えない、地中に隠れた根っこ(と土壌菌根菌)の問題。根っこの問題は、カンタンなものでもなくて、根っこ(と菌)がある土壌の栄養が足りなくても、反対に(むしろ最近ではこの問題が大きい??!)多すぎてもいけない。土壌の根っこの菌を殺さず、生かして活かして。人為的に、薬剤や化学肥料やらで即効性を求めて表面的な対応で、根っこの問題に目を向けることをなくしては。


≪目次: ≫
はじめに
謝辞
第一章 とまらないマツ枯れ    寿命が尽きた「定めの松」/炭による延命措置の限界/広がるマツ枯れと防除の問題/薬剤散布――健康被害/薬剤散布――永年撒き続けると/薬剤散布――枯れ木の処分は/薬剤散布――薬剤散布の効果は/衰弱枯死するマツ/津波を防ぐマツが弱る/増えているマツの病気/劇的な治療効果/徒長するクロマツ/マツ枯れの発祥地/マツノザイセンチュウ病
第二章 衰退するスギ    「須佐大杉」長寿の秘訣/弱り始めた隠岐のスギ/日本海側で衰弱するスギ/関東平野におけるスギの衰退/土壌汚染と微生物/スギ花粉症/花は死に花
第三章 クリの立ち枯れ    クリの栽培はいつから/クリの病虫害/クリ栽培の普及/クリの急性枯死/調査研究の始まり/クリ園の土と微生物/クリとキノコ・菌根菌/病原菌の発見/菌根菌と病原菌の争い/肥料との関係/治す方法
第四章 広がるナラ枯れ    真夏の紅葉/ポーランドからの客/霧の中から/ミズナラの枯れ方/ナラ枯れの広がり方/芽をふかない切り株/姿を消すキノコ/なぜ豪雪地帯から/カシノナガキクイムシとは/ナラ菌のこと/北半球に広がるナラ枯れ
第五章 並行する温暖化酸性雨    枯れる日本の樹木/枯れたウメとヤマザクラ/衰退する世界の森林/菌と共生する木が枯れる/化石燃料は過去の生物遺体/エスカレートする越境汚染/酸性雨と土壌汚染/窒素飽和と木の衰弱
第六章 樹木の死    樹木の寿命/樹木の体温/水切れ/滅びゆくもの

あとがき
参考文献
索引


≪著者: ≫ 小川真 (おがわ まこと)
1937年京都府生まれ。京都大学農学部卒。農学博士。森林総合研究所土壌微生物研究室長、環境総合テクノス生物環境研究所所長、大阪工業大学環境工学科客員教授などを歴任。日本菌学会菌学教育文化賞、日本林学賞、ユフロ(国際林業研究機関連合)学術賞、日経地球環境技術賞、愛・地球賞(愛知万博)などを受賞。現在、白砂青松再生の会会長として、炭と菌根による松林再生ノウハウを伝授するため、全国を行脚している。著書に『マツタケの生物学』『キノコの自然誌』『炭と菌根でよみがえる松』『作物と土をつなぐ共生微生物』、訳書に『ふしぎな生きものカビ・キノコ――菌学入門』『チョコレートを滅ぼしたカビ・キノコの話――植物病理学入門』など多数。


小川真 『炭と菌根でよみがえる松』(築地書館、2007年) '08/11/01
ニコラス・マネー 『チョコレートを滅ぼしたカビ・キノコ  The Triumph of the Fungi: A Rotten History, Oxford Univ Pr, 2006 』(小川真訳、築地書館、2008年) '08/08/07
ニコラス・マネー 『ふしぎな生きものカビ・キノコ  Mr. Bloomfield's Orchard: The Mysterious World of Mushrooms, Molds, and Mycologists, Oxford Univ Pr, 2002 』(小川真訳、築地書館、2007年) '08/02/05


  




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本「記号と事件 1972-1990年の対話  Gilles Deleuze: “Pourparlers”, 1990 (河出文庫)」ジル・ドゥルーズ、宮林寛 訳5

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記号と事件―1972‐1990年の対話 (河出文庫)
記号と事件 1972-1990年の対話  Gilles Deleuze: “Pourparlers”, 1990 (河出文庫)

○著者: ジル・ドゥルーズ、宮林寛 訳
○出版: 河出書房新社 (2007/5, 文庫 375ページ)
○価格: 1,260円
○ISBN: 978-4309462882
おすすめ度: 5.0
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1968年5月
なるほど、「ドゥルーズ自身によるドゥルーズ入門」とはまさに。ドゥルーズの著書はいずれも長大で難解だから、例えばインタビューアーが介在することの、〈あいだ〉の効果。
ちなみに原題『Pourparlers』とは、直訳すると《折衝》(と、あとがきにある)。初版(1992年)から改訂(1995年)を経て文庫化(改訳、2007年)のあいだの15年。


≪目次: ≫ 『Pourparlers 記号と事件 1972-1990年の対話』

機 悒▲鵐繊Εイディプス』から『千のプラトー』へ
口さがない批評家への手紙
  ミシェル・クレソール著『ドゥルーズ』(1973年)の所収
フェリックス・ガタリとともに『アンチ・オイディプス』を語る  「アルク」第49号、1972年 聞き手――カトリーヌ・バケス=クレマン
『千のプラトー』を語る  「リベラシオン」1980年10月23日 聞き手――クリスチャン・デカン、ディディエ・エリボン、ロベール・マジオリ

供 ̄撚
『6×2』をめぐる三つの問い(ゴダール
  「カイエ・デュ・シネマ」第271号、1976年11月
『運動イメージ』について  「カイエ・デュ・シネマ」第352号、1983年10月 聞き手――パスカル・ボニツェール、ジャン・ナルボニ 9月13日の対談に発言者が加筆
『時間イメージ』について  「シネマ」第334号、1985年12月18日 聞き手――ジルベール・カバソ、ファブリス・ルヴォ=ダロンヌ
想像界への疑義  「オフ・シーン」第4号、1986年
セルジュ・ダネへの手紙――オプティミズム、ペシミズム、そして旅  セルジュ・ダネ著『映画=日記』の序文、カイエ・デュ・シネマ刊

ミシェル・フーコー
物を切り裂き、言葉を切り裂く
  「リベラシオン」1986年9月2日〜3日 聞き手――ロベール・マジオリ
芸術作品としての生  「ヌーヴェル・オプセルヴァトゥール」1986年8月23日 聞き手――ディディエ・エリボン
フーコーの肖像  聞き手――クレール・パルネ、1986年

検‥学
仲介者
  「オートル・ジュルナル」第8号、1985年10月 聞き手――アントワーヌ・デュロール、クレール・パルネ
哲学について  「マガジン・リテレール」第257号、1988年9月 聞き手――レーモン・ベルール、フランソワ・エヴァルド
ライプニッツについて  「リベラシオン」1988年9月22日 聞き手――ロベール・マジオリ
レダ・ベンスマイアへの手紙(スピノザについて)  「未来」第53号、1989年

后\治
管理と生成変化
  「前未来」創刊号、1990年春 聞き手――トニ・ネグリ
追伸――管理社会について  「オートル・ジュルナル」創刊号、1990年5月

訳者あとがき (一九九二年三月 宮林 寛)
改定版あとがき (一九九五年十一月 宮林 寛)
文庫版あとがき (二〇〇七年二月 宮林 寛)

※本書は、一九九二年、河出書房新社より単行本として刊行されました。


≪著者: ≫ ジル・ドゥルーズ (Gilles Deleuze, 1925-1995) 1925年パリ生まれの哲学者。1995年自ら死を選ぶ。著書に『差異と反復』『シネマ』『襞』など。またガタリとの共著に『アンチ・オイディプス』『千のプラトー』『哲学とは何か』などがある。

[訳者] 宮林寛 (みやばやし・かん) 1957年生まれ。フランス文学者。現在、慶應義塾大学教授。訳書にドゥルーズ+ガタリ『千のプラトー』、ガタリ『カオスモーズ、アルチュセール『未来は長く続く』、ソレルス『例外の理論』、オステール『待ち合わせ』などがある。

ジル・ドゥルーズ 『差異について〈新装版〉 “Henri Bergson, Différence et Différenciation”, La conception de la différence chez Bergson, 1956/Bergson 1859-1941, 1956 』(平井啓之訳・解題、青土社、2000年) '09/10/26
ジル・ドゥルーズ+フェリックス・ガタリ 『アンチ・オイディプス 〈下〉 資本主義と分裂症  L'ANTI-ŒDIPE, Capitalism et schizophrénie, 1972 』(宇野邦一訳、河出文庫、2006年) '09/10/25
ジル・ドゥルーズ+フェリックス・ガタリ 『アンチ・オイディプス 〈上〉 資本主義と分裂症  L'ANTI-ŒDIPE, Capitalism et schizophrénie, 1972 』(宇野邦一訳、河出文庫、2006年) '09/10/19
ジル・ドゥルーズ 『差異について〈増補新版〉  La conception de la différence chez Bergson/Bergson 1859-1941, 1956 』(平井啓之訳・解題、青土社、2000年, 1992年, 1987年) '09/10/17
ジル・ドゥルーズ 『ニーチェと哲学  Nietzsche et la Philosophie, 1962 』(江川隆男訳、河出書房新社、2008年) '09/10/11
ジル・ドゥルーズ+クレール・パルネ 『対話  DialoguesIALOGUES, 1977 』(江川隆男・増田靖彦訳、河出書房新社、2008年) '09/10/08
ジル・ドゥルーズ 『フーコー  Foucault, 1986 』(宇野邦一訳、河出文庫、2007年) '09/09/22
ジル・ドゥルーズ 『ニーチェ  Nietzsche, 1965 』(湯浅博雄訳、ちくま学芸文庫、1998年) '09/09/19
ジル・ドゥルーズ 『意味の論理学 〈下〉  Logique du sens, 1969 』(小泉義之訳、河出文庫、2007年) '09/09/16
ジル・ドゥルーズ 『意味の論理学 〈上〉  Logique du sens, 1969 』(小泉義之訳、河出文庫、2007年) '09/09/13
ジル・ドゥルーズ 『カントの批判哲学  La philosophie critique de Kant, 1963 』(國分功一郎訳、ちくま学芸文庫、2008年) '09/08/11
ジャック・デリダ/ジル・ドゥルーズ/ジャン=フランソワ・リオタール/ピエール・クロソウスキー 『ニーチェは、今日?  NIETZSCHE AUJOURD’HUI?』(林好雄/本間邦雄/森本和夫訳、ちくま学芸文庫、2002年) '09/05/23

篠原資明 『ドゥルーズ ノマドロジー  Gilles Deleuze: nomadologie, 1997 』(現代思想の冒険者たちSelect、講談社、2005年) '09/10/25
江川隆男 『存在と差異 ドゥルーズの超越論的経験論  Être et Différence: De l'empirisme transcendantal chez Deleuze 』(知泉書館、2003年) '09/10/21
檜垣立哉 『ドゥルーズ 解けない問いを生きる』(シリーズ・哲学のエッセンス、日本放送出版協会、2002年) '09/10/04
檜垣立哉 『ドゥルーズ入門』(ちくま新書、2009年) '09/09/24
小泉義之 『ドゥルーズの哲学 生命・自然・未来のために』(講談社現代新書、2000年) '09/06/10
ライダー・デュー 『ドゥルーズ哲学のエッセンス 思考の逃走線を求めて思考の逃走線を求めて  Deleuze, Polity Press, 2007 』(中山元訳、新曜社、2009年) '09/07/03







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本「靖国問題 (ちくま新書532)」高橋哲哉5

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靖国問題 (ちくま新書)
靖国問題 (ちくま新書532)

○著者: 高橋哲哉
○出版: 筑摩書房 (2005/4, 新書 238ページ)
○価格: 756円
○ISBN: 978-4480062321
おすすめ度:2.5
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えっとぉ、まずは自室ちかくの図書館の書架にあって偶然?!にも目に留まったこと、それから、かつて読んだ著者高橋哲哉の著書 デリダ――脱構築』(現代思想の冒険者たちSelect、講談社、2003年)の好印象が(すでに印象しか残っていない)、おなじシリーズ「現代哲学の冒険者たちSelect」のドゥルーズ ノマドロジー』(篠原資明、2005年)を最近読んだことから、つよく思い起こされたこと、それから、八月以来の積み残し、書き記し残しとなったままにある「東京裁判」を読む』(半藤一利/保阪正康/井上亮、日本経済新聞出版社、2009年)のことが頭から離れることがないことも、大きな要素のひとつ、かなぁ。
ははははは、まったくわかった気がしなくて、しかしますます興味はいだかれる。そもそも、靖国神社にまつわる諸問題は、一筋縄ではいかない、根の深い、複雑な問題なのであろうことから、これが正解!、とか、これで解決!、などという策がカンタンに見出せるとも思えない。むしろ、問題を、なにが問題とされているのか、なにゆえに問題となるにいたっているのか、歴史的背景やら、文化論やら、そう、天皇制君主制)にだって、この靖国問題の一端があり、帝国主義日本帝国主義)政策の流れの中で引き起こされた諸々の戦争がなかったら、もしかしたら靖国神社だって必要とされなかったのかもしれない。


≪目次: ≫
はじめに
第一章 感情の問題――追悼と顕彰のあいだ    激しい遺族感情/一様でない感情の対立/靖国と「血」のイメージ/感涙座談会/折口信夫が見た招魂祭/靖国神社が人々に与えたもの/抑圧される悲哀感情/「戦死者と遺族に栄誉を!」/感情の錬金術/「聖戦」・「英霊」・「顕彰」/十分な喪のために/戦死の「大歓喜」
第二章 歴史認識の問題――戦争責任論の向うへ    共同体とその他者/「A級戦犯」合祀問題/東京裁判で裁かれなかったもの/中国の政治的譲歩/分祀は可能か?/スケープゴートと免責の論理/戦争責任が見落とすもの/「台湾理蕃」――ほんの一例としての/護るべき「国」と植民地帝国/「英霊」という名の捕囚
第三章 宗教の問題――神社非宗教の陥穽    感情の問題、再び/政教分離問題/首相の私的参拝?/存在しない「合憲判決」/改憲か非宗教化か/靖国神社の特殊法人化は何を意味するか/宗教法人ではなくても……/「神社非宗教」論/祭教分離の効果/キリスト者によるコミットメントの論理/仏教者によるコミットメントの論理/非宗教というカモフラージュ
第四章 文化の問題――死者と生者のポリティクス    「伝統」としての靖国/江藤淳の文化論/靖国を支える政治的意思/靖国は日本文化を代表できるか/特別な死者たち
第五章 国立追悼施設の問題――問われるべきは何か    「わだかまり」の解決策/不戦と平和の施設?/欠けている歴史認識/追悼対象の資格/各国の追悼施設/古代ギリシアの葬送演説/個人による追悼、集団による追悼、国家による追悼/「戦争を否定する」施設のために/政治がそれを決める
おわりに
あとがき
(二〇〇五年三月七日 高橋哲哉)


≪著者: ≫ 高橋哲哉 (たかはし・てつや) 1956年福島県生まれ。東京大学大学院総合文化研究科教授。二十世紀西欧哲学を研究し、哲学者として政治・社会・歴史の諸問題を論究。明晰な論理と批判的思考には定評がある。NPO「前夜」共同代表として、雑誌『前夜』を創刊。主著に『デリダ』(講談社)、『戦後責任論』(講談社学術文庫)、『教育と国家』(講談社現代新書)、『記憶のエチカ』『歴史/修正主義』(以上、岩波書店)、『逆光のロゴス』『証言のポリティクス』(以上、未来社)、『「心」と戦争』(晶文社)、『反・哲学入門』(白澤社/現代書館)、『〈物語〉の廃墟から』(影書房)。

高橋哲哉 『デリダ――脱構築』(現代思想の冒険者たちSelect、講談社、2003年) '09/02/22







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本「種の起源〈上〉  Charles Darwin: “On the Origin of Species by Means of Natural Selection”, 1859 (光文社古典新訳文庫)」チャールズ・ダーウィン、渡辺政隆 訳5

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種の起源〈上〉 (光文社古典新訳文庫)
種の起源〈上〉  Charles Darwin: “On the Origin of Species by Means of Natural Selection”, 1859 (光文社古典新訳文庫)

○著者: チャールズ・ダーウィン、渡辺政隆 訳
○出版: 光文社 (2009/9, 文庫 423ページ)
○価格: 880円
○ISBN: 978-4334751906
おすすめ度: 5.0
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そう、サブタイトルを「生存闘争における有利な品種の保存」として、メインタイトルで「自然淘汰による種の起源」が掲げられて、つづくことばを想像するには、、、種(生物)の起源は創造主にあらず!!?、当時のジョーシキとされた創造論をサラリと否定しちゃう(いちいち真っ向から対決を挑む気はさらさらない、けど、弾圧されないとも限られない、サワラヌ神にタタリナシ、おぉコワイコワイ)。神さま(創造主)がすべてを、“生物を自然の中の適切な居場所にそれぞれ適合するように個別に創造された (P.327)”、わけじゃぁ〜ない。
おもむろに、自然(野生状態)にあらざる飼育栽培下の変異について、から語り始めるところが興味深い。なるほど、野生状態(自然)に比較するには、異質で多様ともいえる飼育栽培下の環境に適合させるべく、変異を生じさせる必要性。環境に適合できなければ、生きていけない、生き残れない、生きるための闘い、生存をかけた闘争、闘争に伴う大量の死があって、自然に淘汰されて、ときに絶滅を避けることができない(敗者復活戦はない)。キビシイね、アタリマエと言ってしまえばそれまでなんだけど、有利な品種が、闘争に勝ち残った、強く優れた品種が保存される(それでいて多様性も担保されている不思議、ウマクできている、まさに、カミワザ的)。
そうね、逆説的になるのだが、、、生存闘争、自然淘汰を経て、または、回避して、運よく偶然性に助けられて、などなど、その理由の如何を問わず、死(絶滅)を逃れて生き延びて現存している時点で、生きる権利が担保され認知された、とも言えよう(多様性)。死んじゃっても、いつ何時どのような状態で死に見舞われたとしてもなんの不思議もない、と考えるには、現にいま在ることの不思議、に思い至る。もっとも、外的要因から、みずからが欲することなく与えられる(生存闘争や自然淘汰などによる)死があって、しかしながらそう考えるには、カンタンには承服しかねるのだが(しかし否定することはできない)、みずから選択する死がある(認められる)のであろうことも想像できなくない。


≪目次: ≫
自然淘汰による種の起源〈上〉――生存闘争における有利な品種の保存  On the Origin of Species by Means of Natural Selection, 1859

訳者まえがき    凡例/分類階級/時代背景/現代的意味

はじめに    
第1章 飼育栽培下における変異 Variation under Domestication    変異の原因――習性の影響――成長の相関作用――遺伝――飼育栽培変種の形質――変種と種を区別することの難しさ――一種あるいは複数の種からの飼育栽培変種の起源――飼いバトの差異と起源――昔から踏襲されてきた選抜の原理とその結果――丹念な選抜と無意識の選抜――飼育栽培品種の起源が不明なことについて――人間が選抜を行なう上で有利な状況
第2章 自然条件下での変異 Variation under Nature    変異性――個体差――不確かな種――分布域が広く、分布域内でも分散し、個体数も多い種ほど変異が多い――大きな属の種のほうが小さな属の種よりも変異が多い――大きな属の種の多くは、それぞれまちまちではあるが互いにきわめて近似しているという点と分布域が限定されているという点で変種に類似している
第3章 生存闘争 Struggle for Existence    自然淘汰との関係――広義の生存闘争――指数関数的な増加――野生化した動植物の急激な増加――自然による増加の抑制――競争はあまねく存在する――気候の影響――大集団による種の保存――自然界における動植物の複雑な関係――同種の個体間や変種間の生存闘争がいちばん厳しく、同属の別種間の生存闘争も往々にして厳しい――生物どうしの関係ほど重要な関係はない
第4章 自然淘汰 Natural Selection    人為選抜と比較した場合の自然淘汰の威力――価値の低い形質に対する自然淘汰の威力――成長段階のあらゆる時期と両性に対する自然淘汰の威力――性淘汰――同種の個体間における交雑の普遍性について――自然淘汰説に有利な状況と不利な状況すなわち交雑、隔離、個体数――緩慢な作用――自然淘汰によって引き起こされる絶滅――狭い地域の居住者の多様性および帰化に関係した形質の分岐――祖先を共有する子孫に対する形質の分岐と絶滅を介した自然淘汰の作用――全生物のグループ分けを説明する
第5章 変異の法則 Laws of Variation    外的条件の効果――用不用と自然淘汰の組み合わせ――飛翔器官と視覚器官――気候順応――成長の相関関係――成長の代償と節約――偽りの相関――重複した構造、痕跡的な構造、つくりの貧弱な構造は変異しやすい――異常に発達した器官はきわめて変異しやすい――種特有の形質は属特有の形質よりも変異しやすい――二次性徴は変異しやすい――同属の種は類似した変異をする――長く失われていた形質への逆戻り――要約
第6章 学説の難題 Difficulties on Theory    変化を伴う由来説の難題――移行――移行的な変種の欠如ないし稀少なこと――生活習性の移行――同種における多様な習性――類縁種とは大幅に異なる習性をもつ種――極度に完成度の高い器官――移行の手段――難題の例――自然は飛躍せず――さして重要ではない器官――器官は常に完成度が高いとは限らない――「原型の一致」の法則と「生存条件」の法則は自然淘汰説に包含される
第7章 本能 Instinct    本能と習性は似ているが起源は異なる――本能の段階的変更――アブラムシとアリ――本能の変異――飼い馴らされた本能とその起源――カッコウ、レア、寄生性ハナバチの本能――奴隷を狩るアリ――ミツバチの造巣本能――本能に関する自然淘汰説の難題――中性で不妊の昆虫――要約
(下巻に続く)

本書を読むために 渡辺 政隆    ダーウィンの人となり/『種の起源』出版の意義/ダーウィンの予見性/その後のダーウィン (皆既日食二〇〇九年七月二二日)

下巻目次 (第8章 雑種形成/第9章 地質学的証拠の不完全さについて/第10章 生物の地質学的変遷について/第11章 地理的分布/第12章 地理的分布 承前/第13章 生物相互の類縁性、形態学、発生学、痕跡器官/第14章 要約と結論)


≪著者: ≫ チャールズ・ダーウィン Charles Darwin [1809-1882] イギリスの自然史学者、著述家。イングランド北西部の商業都市シュルーズベリで、6人兄弟姉妹の5番目、次男として生まれる。地元のパブリックスクール卒業後、エジンバラ大学医学部に入学したが1年半で退学し、ケンブリッジ大学に転学。卒業後、英国海軍測量艦ビーグル号に乗り込み、5年をかけて世界を周航した。帰国後は在野の著名な自然史学者として研究と著作に従事する。1859年、『種の起源』を出版し、世界を激震させた。1882年に自宅で死去。葬儀はロンドンのウェストミンスター・アビー(大修道院)で執り行なわれ、遺体もそこに埋葬された。代表作は『ビーグル号航海記』、『人間の由来』、『人間と動物の感情表現』、『ミミズによる腐植土の形成』など。

[訳者] 渡辺政隆 Watanabe Masataka 1955年生まれ。サイエンスライター、JSTエキスパート。専門は進化生物学、科学史、サイエンスコミュニケーション。著書に『DNAの謎に挑む』『一粒の柿の種』ほか。訳書に『「進化」大全』(ジンマー)、『シマウマの縞 蝶の模様』(キャロル)、『地球46億年全史』(フォーティー)、『眼の誕生』(パーカー)、『ワンダフル・ライフ』(グールド)ほか多数。

北村雄一 『ダーウィン『種の起源』を読む』(化学同人、2009年) '09/03/16
ジャネット・ブラウン 『ダーウィンの『種の起源』  Darwin's“Origin of Species”』(長谷川眞理子訳、名著誕生シリーズ、ポプラ社、2007年) '08/04/24







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本「差異について 〈新装版〉  Gilles DELEUZE: “Henri Bergson, Différence et Différenciation”, La conception de la différence chez Bergson, 1956/Bergson 1859-1941, 1956 」ジル・ドゥルーズ、平井啓之 訳・解題5

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差異について
差異について 〈新装版〉  Gilles DELEUZE: “Henri Bergson, Différence et Différenciation”, La conception de la différence chez Bergson, 1956/Bergson 1859-1941, 1956

○著者: ジル・ドゥルーズ平井啓之 訳・解題
○出版: 青土社 (2000/5 新装版, 単行本 214ページ)
○価格: 1,995円
○ISBN: 978-4791758173
おすすめ度: 5.0
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新装版(2000年刊行の本書)の巻末には、新たに「新装版への付記」として、パリ第8大学でドゥルーズの指導を受けた宇野邦一が寄稿している、ことを理由に掲げて、本来であれば当初手にした1992年刊行の増補新版('09/10/17読了)を再読すべきであろうところを(一読では理解に及ばない)。しかし、やっぱり、サッパリ♪(わからない、だから読む、にしたって、、、)。


≪目次: ≫  Henri Bergson, Différence et Différenciation
凡例

差異について La conception de la différence chez Bergson, 1956』

解題*〈差異〉と新しいものの生産
「差異について」 への訳者あとがき (一九八九年六月三日 平井啓之識)

ベルクソン 1859-1941 Bergson 1859-1941, 1956』

訳者解説 (一九九二年七月十日 平井啓之識)
新装版への付記 宇野邦一 (二〇〇〇年四月一七日)


≪著者: ≫ ジル・ドゥルーズ (Gilles Deleuze, 1925-1995) フランスの哲学者。著書に、『ニーチェと哲学』、『カントの批判哲学』、『プルーストとシーニュ』、『マゾッホとサド』、『差異と反復』、『スピノザと表現の問題』、『意味の論理学』、『感覚の論理学』、『シネマ』、『襞 ライプニッツとバロック』、『批評と臨床』 など。フェリックス・ガタリとの共著に、『アンチ・オイディプス』、『千のプラトー』、『哲学とは何か』 など。

[訳者] 平井啓之 (ひらい・ひろゆき, 1921-1992) フランス文学者。著書に 『ランボオからサルトルへ』、『文学と疎外』、『ある戦後』、『テキストと実存』 など。

ジル・ドゥルーズ+フェリックス・ガタリ 『アンチ・オイディプス 〈下〉 資本主義と分裂症  L'ANTI-ŒDIPE, Capitalism et schizophrénie, 1972 』(宇野邦一訳、河出文庫、2006年) '09/10/25
ジル・ドゥルーズ+フェリックス・ガタリ 『アンチ・オイディプス 〈上〉 資本主義と分裂症  L'ANTI-ŒDIPE, Capitalism et schizophrénie, 1972 』(宇野邦一訳、河出文庫、2006年) '09/10/19
ジル・ドゥルーズ 『差異について〈増補新版〉  La conception de la différence chez Bergson/Bergson 1859-1941, 1956 』(平井啓之訳・解題、青土社、2000年, 1992年, 1987年) '09/10/17
ジル・ドゥルーズ 『ニーチェと哲学  Nietzsche et la Philosophie, 1962 』(江川隆男訳、河出書房新社、2008年) '09/10/11
ジル・ドゥルーズ+クレール・パルネ 『対話  DialoguesIALOGUES, 1977 』(江川隆男・増田靖彦訳、河出書房新社、2008年) '09/10/08
ジル・ドゥルーズ 『フーコー  Foucault, 1986 』(宇野邦一訳、河出文庫、2007年) '09/09/22
ジル・ドゥルーズ 『ニーチェ  Nietzsche, 1965 』(湯浅博雄訳、ちくま学芸文庫、1998年) '09/09/19
ジル・ドゥルーズ 『意味の論理学 〈下〉  Logique du sens, 1969 』(小泉義之訳、河出文庫、2007年) '09/09/16
ジル・ドゥルーズ 『意味の論理学 〈上〉  Logique du sens, 1969 』(小泉義之訳、河出文庫、2007年) '09/09/13
ジル・ドゥルーズ 『カントの批判哲学  La philosophie critique de Kant, 1963 』(國分功一郎訳、ちくま学芸文庫、2008年) '09/08/11
ジャック・デリダ/ジル・ドゥルーズ/ジャン=フランソワ・リオタール/ピエール・クロソウスキー 『ニーチェは、今日?  NIETZSCHE AUJOURD’HUI?』(林好雄/本間邦雄/森本和夫訳、ちくま学芸文庫、2002年) '09/05/23

篠原資明 『ベルクソン 〈あいだ〉の哲学の視点から』(岩波新書、2006年) '09/10/24

篠原資明 『ドゥルーズ ノマドロジー  Gilles Deleuze: nomadologie, 1997 』(現代思想の冒険者たちSelect、講談社、2005年) '09/10/25
江川隆男 『存在と差異 ドゥルーズの超越論的経験論  Être et Différence: De l'empirisme transcendantal chez Deleuze 』(知泉書館、2003年) '09/10/21
檜垣立哉 『ドゥルーズ 解けない問いを生きる』(シリーズ・哲学のエッセンス、日本放送出版協会、2002年) '09/10/04
檜垣立哉 『ドゥルーズ入門』(ちくま新書、2009年) '09/09/24
小泉義之 『ドゥルーズの哲学 生命・自然・未来のために』(講談社現代新書、2000年) '09/06/10
ライダー・デュー 『ドゥルーズ哲学のエッセンス 思考の逃走線を求めて思考の逃走線を求めて  Deleuze, Polity Press, 2007 』(中山元訳、新曜社、2009年) '09/07/03







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本「ドゥルーズ ノマドロジー  Gilles Deleuze: nomadologie (現代思想の冒険者たちSelect)」篠原資明5

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ドゥルーズ―ノマドロジー (現代思想の冒険者たちSelect)
ドゥルーズ ノマドロジー  Gilles Deleuze: nomadologie (現代思想の冒険者たちSelect)

○著者: 篠原資明
○出版: 講談社 (2005/12, 単行本 279ページ)
○価格: 1,575円
○ISBN: 978-4062743617
おすすめ度: 2.0
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なにをどうしてなにがどうなってどうなっちゃっているのかムググググ、コマッタコマッタコマッタナァ、などと思いながらも読み終えて、小休止をはさんだ後に意を決して、タコタコタコタコとキーボードをうちこむ、キーワードを記憶に記録する目的を兼ねて、むしろ記憶に刻み込んで、刻み込まれた記憶からなんらかの手掛かりをえられるのではとの期待をこめて(期待は往々にして裏切られる)。


≪目次: ≫
まえがき
序章 逆説的な思想家    1 逆説的な哲学(自然の哲学への傾倒 自然と機械 差異と反復の一体化へ)/2 倒錯と小説と映画(病理学としての哲学 小説と映画)/3 ほほえみ去る(ヴィデオの中の哲学者 生の哲学と死 落下とほほえみ)
第一章 哲学者たち    1 大戦を通過しつつ(生い立ち 哲学者としての旅立ち)/2 ヒュームと経験論(所与から主体へ 情念と社会 経験論への評価)/3 ベルクソンと差異(1950年代のベルクソン 差異の哲学として 記憶と反復 差異の共存と分化 ベルクソンを通過しつつ 尺度としてのベルクソン)/4 ニーチェと力(ベルクソンからニーチェへ 力への意思と永遠回帰 批判の完遂 フーコーとクロソフスキー)/5 カントと不協和な協和(批判哲学における『判断力批判』 美の判断 崇高の判断 理性の関心 天才 協和の発生)
第二章 小説家たち    1 プルーストと哲学(現代思想とプルースト 記号の習得の物語 芸術の記号と本質 無意識的記憶の問題 思考のイマージュと哲学)/2 マゾッホと倒錯(批判と臨床医学 反復の二類型 否認と否定 神の死 フロイトとラカン)/3 クロソフスキーとシミュラークル(哲学者にして小説家 身体と言語 神とアンチ・キリスト)
第三章 差異と反復    1 差異の哲学(五月革命の喧騒のなかで 同一性と表象=再現前化に抗して プラトン哲学の転倒)/2 反復と時間の綜合(第一の綜合――生ける現在と習慣 第二の綜合――純粋過去と記憶 第三の綜合――時間の空虚な形式 無意識と時間の綜合)/3 シミュラークルのシステム(強度のシステム 顕在化と個体化 併せ含み・巻き込み・繰り広げ)/4 思考のイマージュ(思考の前提 普遍的本性たる思考 記号との遭遇 問題と習得)
第四章 機械圏へ    1 機械状論(ガタリとの出会い 分裂症と無意識 文学機械 欲望する機械 欲望する生産 器官なき身体)/2 スキゾ分析(オイディプス化への道 トランスセクシャル 離接的綜合の排他的限定的使用 連接的綜合の分離的一対一対応的使用 置き換えと派生 スキゾ分析へ マルクスとの関係)/3 リゾーム圏と機械圏(リゾーム 三つの線 地層と脱地層化 抽象機械と組み立て 音楽と生成)
第五章 ノマドロジー    1 世界史の試み(社会機械と歴史 未開領土機械 専制君主機械 資本主義機械 分裂症的過程)/2 国家装置と戦争機械(世界史を動かすもの ベルクソンとの比較 相互生成をとおした横断的交通 内部性と外部性 思考の形式 道具と武器 人間組織の類型 戦争機械の両極性 フーコーとの疎遠)
第六章 イマージュ論    1 絵画のイマージュ(イマージュ論の系譜 イマージュと機械 写真と絵画 目と手 色彩の触視性 視覚的と手跡的 フィギュールの誕生 器官なき身体と絵画)/2 映画のイマージュ(ベルクソンと映画 相補性 映画の諸レベル 運動イマージュの諸相 行動イマージュ 純粋に光学的で音響的な状況 過去の諸相 思考と自動機械 自動機械の二つの側面)
終章 哲学とは何か    1 哲学・科学・芸術(告別 思考の三形態 哲学と概念 内在平面と概念的登場人物 カオスとの関係)/2 ドゥルーズの哲学とは何か(来るべき民衆 ドゥルーズの哲学 未来の反復)

ドゥルーズ略年譜
主要著書ダイジェスト
 (『差異と反復』1968、『アンチ・オイディプス』1972、『千のプラトー』1980、『プルーストとシーニュ』1976、『シネマ』1983,1985)
キーワード解説 (差異 différence、反復 répétition、強度 intensité、多様体(多様性) multiplicité、器官なき身体 corps sans organes、欲望する生産 production désirante、機械状論 machinisme、ノマドロジー nomadologie、スキゾ分析 schizo-analyse、内在平面 plan d'immanence)
読書案内
あとがき
(一九九七年夏 篠原資明)
索引
現代思想系統図



※本書はシリーズ「現代哲学の冒険者たち」25巻『ドゥルーズ』の新装版である。


≪著者: ≫ 篠原資明 (しのはら もとあき) 1950年生まれ。京都大学大学院博士課程修了。現在、京都大学大学院人間・環境学研究科教授。専攻は哲学・美学。詩人。著書に『トランスエステティーク』(岩波書店)『心にひびく短詩の世界』(講談社現代新書)、詩集に『サイ遊記』『滝の書』(思潮社)『物騒ぎ』『水もの』(七月堂)などがある。

篠原資明 『ベルクソン 〈あいだ〉の哲学の視点から』(岩波新書、2006年) '09/10/24

江川隆男 『存在と差異 ドゥルーズの超越論的経験論  Être et Différence: De l'empirisme transcendantal chez Deleuze 』(知泉書館、2003年) '09/10/21
檜垣立哉 『ドゥルーズ 解けない問いを生きる』(シリーズ・哲学のエッセンス、日本放送出版協会、2002年) '09/10/04
檜垣立哉 『ドゥルーズ入門』(ちくま新書、2009年) '09/09/24
小泉義之 『ドゥルーズの哲学 生命・自然・未来のために』(講談社現代新書、2000年) '09/06/10
ライダー・デュー 『ドゥルーズ哲学のエッセンス 思考の逃走線を求めて思考の逃走線を求めて  Deleuze, Polity Press, 2007 』(中山元訳、新曜社、2009年) '09/07/03

ジル・ドゥルーズ+フェリックス・ガタリ 『アンチ・オイディプス 〈下〉 資本主義と分裂症  L'ANTI-ŒDIPE, Capitalism et schizophrénie, 1972 』(宇野邦一訳、河出文庫、2006年) '09/10/25
ジル・ドゥルーズ+フェリックス・ガタリ 『アンチ・オイディプス 〈上〉 資本主義と分裂症  L'ANTI-ŒDIPE, Capitalism et schizophrénie, 1972 』(宇野邦一訳、河出文庫、2006年) '09/10/19
ジル・ドゥルーズ 『差異について  La conception de la différence chez Bergson/Bergson 1859-1941, 1956 』(平井啓之訳・解題、青土社、2000年, 1992年, 1987年) '09/10/17
ジル・ドゥルーズ 『ニーチェと哲学  Nietzsche et la Philosophie, 1962 』(江川隆男訳、河出書房新社、2008年) '09/10/11
ジル・ドゥルーズ+クレール・パルネ 『対話  DialoguesIALOGUES, 1977 』(江川隆男・増田靖彦訳、河出書房新社、2008年) '09/10/08
ジル・ドゥルーズ 『フーコー  Foucault, 1986 』(宇野邦一訳、河出文庫、2007年) '09/09/22
ジル・ドゥルーズ 『ニーチェ  Nietzsche, 1965 』(湯浅博雄訳、ちくま学芸文庫、1998年) '09/09/19
ジル・ドゥルーズ 『意味の論理学 〈下〉  Logique du sens, 1969 』(小泉義之訳、河出文庫、2007年) '09/09/16
ジル・ドゥルーズ 『意味の論理学 〈上〉  Logique du sens, 1969 』(小泉義之訳、河出文庫、2007年) '09/09/13
ジル・ドゥルーズ 『カントの批判哲学  La philosophie critique de Kant, 1963 』(國分功一郎訳、ちくま学芸文庫、2008年) '09/08/11
ジャック・デリダ/ジル・ドゥルーズ/ジャン=フランソワ・リオタール/ピエール・クロソウスキー 『ニーチェは、今日?  NIETZSCHE AUJOURD’HUI?』(林好雄/本間邦雄/森本和夫訳、ちくま学芸文庫、2002年) '09/05/23

〈現代思想の冒険者たちSelect〉
高橋哲哉 『デリダ――脱構築』(講談社、2003年) '09/02/22







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本「アンチ・オイディプス〈下〉 資本主義と分裂症  Gilles DELEUZU/Félix GUATTARI: “L'ANTI-ŒDIPE, Capitalism et schizophrénie”, 1972 (河出文庫)」ジル・ドゥルーズ+フェリックス・ガタリ、宇野邦一 訳5

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アンチ・オイディプス(下)資本主義と分裂症 (河出文庫)
アンチ・オイディプス〈上〉 資本主義と分裂症  Gilles DELEUZU/Félix GUATTARI: “L'ANTI-ŒDIPE, Capitalism et schizophrénie”, 1972 (河出文庫)

○著者: ジル・ドゥルーズフェリックス・ガタリ宇野邦一
○出版: 河出書房新社 (2006/10, 文庫 416ページ)
○価格: 1,260円
○ISBN: 978-4309462813
おすすめ度: 3.0
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んんんん、、、最初に1972年にフランスで刊行された(75年に補遺をつけ加えて増補版が出る)本書の背景、時代の痕跡。“フランスが、世界が、社会革命、文化革命をめぐって大きく揺れ、何をどう考えるかについての議論が沸騰した”とは、あとがきに解説される(P.392)。“あの時代の欧米に強い影響を及ぼした〈精神分析〉を激しく批判する”とも。


≪目次: ≫
第三章 未開人、野蛮人、文明人(承前)
第八節 〈原国家〉
    国家はただひとつなのか――カテゴリーとしての国家――始まりと起源――国家の進化:〈具体的になること〉と〈内在的になること〉
第九節 文明資本主義機械    貨幣-資本の充実身体――脱コード化と、脱コード化した流れの連接――シニシズム――出自資本と縁組資本――コードの剰余価値の、流れの剰余価値への変容――貨幣の二つの形態、二つの登記――傾向的低下――資本主義と脱領土化――人間による剰余価値と機械による剰余価値――反生産――資本主義的内在性の異なる様相――もろもろの流れ
第一〇節 資本主義の表象    その諸要素――形象または〈流れ-分裂〉――〈流れ-分裂〉の二つの方向:資本主義と分裂症――コードと公理系との差異――資本主義国家、これと〈原国家〉との関係――階級――階級の二極化――欲望と利益――資本主義の脱領土化と再領土化:両者の関係と、傾向的低下の法則――公理系の両極:専制君主的シニフィアンと分裂症的形象、パラノイアと分裂症――三大社会的機械の要約:大地機械、専制君主機械、資本主義機械(コード化、超コード化、脱コード化)
第一一節 最後はオイディプス    適用――社会的再生産と人間の再生産――イメージの二つの秩序――オイディプスと極限――オイディプスと三つの状態の要約――専制君主の象徴と資本主義のもろもろのイメージ――良心の呵責――アダム・スミスとフロイト

第四章 分裂分析への序章
第一節 社会野
    父と子供――オイディプスは父の概念である――循環としての無意識――社会的備給の優位:その二つの極としてのパラノイアと分裂症――モル的なものと分子的なもの
第二節 分子的無意識    欲望と機械――生気論と機械論の彼岸へ――機械の二つの状態――分子的機能主義――もろもろの総合――リビドー、大きな集合とミクロの多様性――欲望の巨人性と矮小性――非人間的な生:ひとつの性でも、二つの性でもなく、n個の性
第三節 精神分析と資本主義    表象――表象と生産――神話と悲劇に抗して――神話と悲劇に対する精神分析の両義的な態度――どんな意味で、精神分析は表象を破壊し、どんな意味でそれを再建するのか――資本主義の要求――神話的、悲劇的、精神分析的表象――演劇――主観的表象と構造的表象――構造主義、家族主義、そして欠陥の崇拝――分裂分析の破壊の仕事、無意識の清掃:敵対的活動――脱領土化と再領土化:両者の関係、そして夢――機械的諸指標――政治化:社会的疎外と精神的疎外――人工的なものとプロセス、古い大地と新しい大地
第四節 分裂分析の肯定的な第一の課題    欲望的生産とその諸機械――部分対象の規定――受動的総合――器官なき身体の規定――シニフィアンの連鎖とコード――器官なき身体、死と欲望――死を分裂症化すること――精神分析における死の奇妙な崇拝:疑似本能――モル的なものと分子的なものの親和力の問題――分裂分析の機械技術的な課題
第五節 第二の肯定的課題    社会的生産とその諸機械――二極理論――第一命題:あらゆる備給はモル的社会である――群居性、その選択と形式――第二命題:社会的諸備給の中で、階級ないしは利害の前意識的備給と、集団ないしは欲望の無意識的リビドー備給とを区別すること――社会野のリビドー備給の本性――二つの集団――性愛の役割、「性の革命」――第三命題:社会野のリビドー備給は、もろもろの家族的備給に先立つものである――フロイトにおける「女中たち」の理論、オイディプスと普遍的家族主義――精神分析の悲劇:4、3、2、1、0――反精神医学でさえも……――分裂症者は、何を病んでいるのか――第四命題:リビドーの社会的備給の両極――芸術と科学――革命的運動との関係における分裂分析

補遺 欲望機械のための総括とプログラム    第一節 欲望機械と他のさまざまなものとの相対的差異-アイディア製品との差異-幻想あるいは創造的投射のシステムとの差異-道具あるいは現実的投射のシステムとの差異-私たちを欲望機械に導く倒錯機械との差異/第二節 欲望機械とオイディプス装置、つまり抑制-退行に抵抗する反復/第三節 機械と充実身体。機械のもろもろの備給

原注

あとがき――世紀を超えてこの本が生き延びる理由 宇野邦一

人名索引


≪著者: ≫ ジル・ドゥルーズ (Gilles Deleuze) 1925年パリ生まれの哲学者。1995年自ら死を選ぶ。著書に『差異と反復』『意味の論理学』『シネマ』など、またガタリとの共著に本書の他、『千のプラトー』『カフカ』『哲学とは何か』がある。

≪著者: ≫ フェリックス・ガタリ (Félix Guattari) 1930年生まれ。精神分析家であるとともにエコロジー、精神医療改革など様々な運動に関与したアクティビスト。1992年死去。著書に『分裂分析的地図作成法』『カオスモーズ』『分子革命』など。

[訳者] 宇野邦一 (うの・くにいち) 1949年生まれ。京都大学をへて、パリ第8大学でドゥルーズのもとに学ぶ。著書に『アルトー 思考と身体』『反歴史論』など多数。訳書にドゥルーズ+ガタリ『千のプラトー』、ドゥルーズ『襞』『フーコー』『消尽したもの』などがある。

ジル・ドゥルーズ+フェリックス・ガタリ 『アンチ・オイディプス 〈上〉 資本主義と分裂症  L'ANTI-ŒDIPE, Capitalism et schizophrénie, 1972 』(宇野邦一訳、河出文庫、2006年) '09/10/19
ジル・ドゥルーズ 『差異について  La conception de la différence chez Bergson/Bergson 1859-1941, 1956 』(平井啓之訳・解題、青土社、2000年, 1992年, 1987年) '09/10/17
ジル・ドゥルーズ 『ニーチェと哲学  Nietzsche et la Philosophie, 1962 』(江川隆男訳、河出書房新社、2008年) '09/10/11
ジル・ドゥルーズ+クレール・パルネ 『対話  DialoguesIALOGUES, 1977 』(江川隆男・増田靖彦訳、河出書房新社、2008年) '09/10/08
ジル・ドゥルーズ 『フーコー  Foucault, 1986 』(宇野邦一訳、河出文庫、2007年) '09/09/22
ジル・ドゥルーズ 『ニーチェ  Nietzsche, 1965 』(湯浅博雄訳、ちくま学芸文庫、1998年) '09/09/19
ジル・ドゥルーズ 『意味の論理学 〈下〉  Logique du sens, 1969 』(小泉義之訳、河出文庫、2007年) '09/09/16
ジル・ドゥルーズ 『意味の論理学 〈上〉  Logique du sens, 1969 』(小泉義之訳、河出文庫、2007年) '09/09/13
ジル・ドゥルーズ 『カントの批判哲学  La philosophie critique de Kant, 1963 』(國分功一郎訳、ちくま学芸文庫、2008年) '09/08/11
ジャック・デリダ/ジル・ドゥルーズ/ジャン=フランソワ・リオタール/ピエール・クロソウスキー 『ニーチェは、今日?  NIETZSCHE AUJOURD’HUI?』(林好雄/本間邦雄/森本和夫訳、ちくま学芸文庫、2002年) '09/05/23

江川隆男 『存在と差異 ドゥルーズの超越論的経験論  Être et Différence: De l'empirisme transcendantal chez Deleuze 』(知泉書館、2003年) '09/10/21
檜垣立哉 『ドゥルーズ 解けない問いを生きる』(シリーズ・哲学のエッセンス、日本放送出版協会、2002年) '09/10/04
檜垣立哉 『ドゥルーズ入門』(ちくま新書、2009年) '09/09/24
小泉義之 『ドゥルーズの哲学 生命・自然・未来のために』(講談社現代新書、2000年) '09/06/10
ライダー・デュー 『ドゥルーズ哲学のエッセンス 思考の逃走線を求めて思考の逃走線を求めて  Deleuze, Polity Press, 2007 』(中山元訳、新曜社、2009年) '09/07/03







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本「ベルクソン 〈あいだ〉の哲学の視点から (岩波新書1040)」篠原資明5

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ベルクソン―“あいだ”の哲学の視点から (岩波新書)
ベルクソン 〈あいだ〉の哲学の視点から (岩波新書1040)

○著者: 篠原資明
○出版: 岩波書店 (2006/10, 新書 197ページ)
○価格: 735円
○ISBN: 978-4004310402
おすすめ度: 3.0
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なるほど(と言ってしまうほどに理解は及んでいないのだが)、〈あいだ〉の哲学の視点から。展開される情報(視点)が広範にわたる、ゆえに興味はベルクソンだけに止まらない入門書(コンパクトにまとめられる)。

われわれはどこから来るのか われわれは何であるのか われわれはどこへ行くのか (D'où Venons Nous / Que Sommes Nous / Où Allons Nous , P. Gauguin / 1897)
この夏(2009/7/3〜9/23)開催の、東京国立近代美術館「ゴーギャン展」に、ボストン美術館からやってきた、ナマ(現物)の絵画作品を、見に行ったよ。ポール・ゴーギャン(Paul Gauguin, 1848-1903)。宗教(キリスト教)的な背景を意識せずにはいられないね。

本書のメインタイトルに掲げられる、アンリ=ルイ・ベルクソン(Henri-Louis Bergson, 1859-1941)。ベルクソンへの興味は、ジル・ドゥルーズから。


≪目次: ≫
はじめに    存在の根本にかかわる問い/いま、なぜベルクソンか/時間哲学の大きな影響/本書の構成

機 劼△い澄咾叛言――われわれはどこから来たのか
1 存在と無の〈あいだ〉
    ひとつの不満/トマスとベルクソン/ゴーギャンとパスカル/無からの創造/無という前提の否定/ベルクソンと中世哲学/存在そのものとしての神/現実態と知性/単交通的生成/無の批判/無と知性/科学革命の後で/一直線的進化と分岐的進化
2 過去と現在の〈あいだ〉    創造と時間/創造性と自由/継起と持続/知覚と思い出/収縮のポリリズム/色彩は流れる/記憶と自由/物質と運動/エレアのゼノン/運動と現在
3 異交通的生成    記憶と異交通/大森荘蔵の時間論/程々の実在論/大森とベルクソン/抱握と差異/予見不能な無/知性と予見可能性/可能性と実在性/可能性の逆進/いまかつて間への転回

供/焚修蛤跡――われわれは何であるのか
1 生物学と実証的形而上学
    形而上学に対する二つの態度/古代科学と近代科学/相補性/科学と形而上学/実証的形而上学と交差測量法/事実の線/時間と選択/爆発と凝縮/科学への呼応/科学からの応答/無知の悪連鎖/ジンメルとヨナス/いまかつて間と生物学
2 分岐と痕跡    一直線的な進化論に対して/進化と痕跡/エラン・ヴィタール/知性と本能/閉じた動対応/開いた固対応/能と言語と社会/痕跡と横断
3 知性と横断    寄生と機械的なもの/笑いと社会/人間社会と昆虫社会/責務の全体/宗教と仮構機能/禁止する神/死後存続の表象/成功の保証/物語の生成/人格と痕跡
4 開いた動対応へ    直線と芸術/ヴェールと離脱/知覚の拡散/優美と滑稽/生命と機械/ドゥルーズの映画論/未来派の写真/われわれは何であるのか

掘/脆觀呂筏ヽ7蓮宗修錣譴錣譴呂匹海惺圓のか
1 神仏への道
    最後の審判と即身成仏/天国と極楽/六大と持続/思い出と創造性/ありなし間の昇天論/いまかつて間の成仏論/ベルクソンと仏教
2 開いた社会と密厳浄土    神秘家と神秘主義/閉じたものと開いたもの/人類愛をもたらすもの/人と神秘化/開いた社会と神/直観の二側面/神秘的直観と愛/芸術的直観と哲学的直観/リズムの解釈学/意思に火をつける/福音書のキリスト/キリスト教神秘主義/ギリシアの神秘主義/仏教評価をめぐって/仏教と行動/潜在成仏と顕在成仏/密教浄土
3 マンダラと二重狂乱    二重生成/宇宙と神々/マンダラ/機械系と神秘系/二重狂乱/禁欲の理想/発明と産業主義/潜伏と補完/民主主義/神秘系の要請/二人のテレサ/ヴィジョンの役割/制度と産業/メディアと機械系/神仏と宇宙

おわりに    ベルクソン主義の歴史/宇宙的郷愁と即身成仏/臨死体験/問いと答え

文献案内
アンリ・ベルクソン(Henri Bergson)略年譜


≪著者: ≫ 篠原資明 (しのはら・もとあき) 1950年に香川県に生まれる。1980年京都大学大学院博士課程修了。専攻、哲学・美学。現在、京都大学教授。著書、『漂流思考』(弘文堂、講談社学術文庫)、『トランスアート装置』(思潮社)、『トランスエステティーク』(岩波書店)、『五感の芸術論』(未来社)、『言の葉の交通論』(五柳書院)、『心にひびく短詩の世界』(講談社現代新書)、『ドゥルーズ』『エーコ』(以上、講談社)、『言霊ほぐし』(五柳書院)、『まぶさび記』(弘文堂)ほか。訳書、『開かれた作品』(エーコ、共訳、青土社)、『物語における読者』(エーコ、青土社)、『非人間的なもの』(リオタール、共訳、法政大学出版局)ほか。

ベルクソン 『笑い  LE RIRE, 1900 』(林達夫訳、ワイド版岩波文庫、2003年) '08/11/27







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本「イリアス〈下〉  Homeros, ILIAS (ワイド版 岩波文庫250)」ホメロス、松平千秋 訳5

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イリアス〈下〉 (ワイド版岩波文庫)
イリアス〈下〉  Homeros, ILIAS (ワイド版 岩波文庫250)

○著者: ホメロス松平千秋
○出版: 岩波書店 (2004/12, 単行本 511ページ)
○価格: 1,680円
○ISBN: 978-4000072502
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リズム?、流れ?、調和?、ハーモニー??、、、いやいやチガウチガウそうじゃないそんなペラペラの薄っぺらなチンケなもんじゃぁない、なんだろうなんなんだろうか、、、快い♪


≪著者: ≫ ホメロス (Όμηρος, Homeros, 紀元前八世紀後半頃?)
[訳者] 松平千秋 (まつだいら・ちあき, 1915-2006)


≪目次: ≫
『イリアス(Iλιάς, Ilias) 〈下〉
凡例
第十三歌 船陣脇の戦い (八三七行)
第十四歌 ゼウス騙し (五二二行)
第十五歌 船陣からの反撃 (七四六行)
第十六歌 パトロクロスの巻 (八六七行)
第十七歌 メネラオス奮戦す (七六一行)
第十八歌 武具作りの巻き (六一七行)
第十九歌 アキレウス、怒りを収める (四二四行)
第二十歌 神々の戦い (五〇三行)
第二十一歌 湖畔の戦い (六一一行)
第二十二歌 ヘクトルの死 (五一五行)
第二十三歌 パトロクロスの葬送競技 (八九七行)
第二十四歌 ヘクトルの遺体引き取り (八〇四行)

訳注

ヘロドトス作『ホメロス伝』
系図(タンタロス家、トロイア王家)・地図(トロイエ附近図、軍船の表によるギリシア部隊の分布)
人名・地名索引

ホメロス 『イリアス〈上〉 ILIAS』(松平千秋訳、ワイド版岩波文庫、2004年) '09/10/19
ホメロス 『オデュッセイア〈下〉 ODYSSEIA』(松平千秋訳、ワイド版岩波文庫、2001年) '09/10/04
ホメロス 『オデュッセイア〈上〉 ODYSSEIA』(松平千秋訳、ワイド版岩波文庫、2001年) '09/10/02







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本「日本の女帝の物語 あまりにも現代的な古代の六人の女帝達 (集英社新書0506B)」橋本治5

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日本の女帝の物語―あまりにも現代的な古代の六人の女帝達 (集英社新書 506B)
日本の女帝の物語 あまりにも現代的な古代の六人の女帝達 (集英社新書 0506B)

○著者: 橋本治
○出版: 集英社 (2009/8, 新書 216ページ)
○価格: 756円
○ISBN: 978-4087205060
おすすめ度: 4.5
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まさに物語として、日本の古代飛鳥時代から奈良時代)、院政の前史?!、権力者としての六人の女帝女性天皇)達。
象徴としての天皇、歴史的には君主として、世襲により古代から継承されてきた、125代。


女帝女性天皇 : 8人10代 】 ※wikipediaより
推古(すいこ)天皇  第33代:在位592年〜628年、生554年〜628年没
皇極(こうぎょく)=斉明(さいめい)天皇  第35代:在位642年〜645年、第37代:在位655年〜661年、生594年〜661年没
持統(じとう)天皇  第41代:在位686年〜697年、生645年〜703年没
元明(げんめい)天皇  第43代:在位707年〜715年、生661年〜721年没
元正(げんしょう)天皇  第44代:在位715年〜724年、生680年〜748年没
孝謙(こうけん)=称徳(しょうとく)天皇  第46代:在位749年〜758年、第48代:在位764年〜770年、生718年〜770年没
明正(めいしょう)天皇  第109代:在位1629年〜1643年(江戸時代)、生1624年〜1696年没〕
後桜町(ごさくらまち)天皇  第117代:在位1762年〜1770年(江戸時代)、生1740年〜1813年没〕


≪目次: ≫
はじめに
第一章 「女帝」とはなんなのか?
1 「女帝」とはなんなのか?
    「女帝」がたつ理由/推古天皇の即位/皇極天皇の即位/「中継ぎ」として存在する女帝達/「二度の即位」をする女帝/いたって現代的な女帝達/それで人は納得したのか?
2 「中継ぎの女帝」の背後にあるもの    「女帝」の資格/たとえば、「中小企業の社長夫人」/壬申の乱に勝った天武天皇とその妻/最強の女帝持統天皇の背景/女達も平気で戦場に行く/進んで「中継ぎの天皇」になる持統天皇/母親のメンタリティ/日本で最初の上皇は女性だった

第二章 「皇」の一字
1 もう一人の天智天皇の娘
    文武天皇が譲位をした女帝/その天皇はどの天皇の血筋か/消される「天武天皇の血筋」/「天武天皇の血筋」が消される理由/「最有力」だったかもしれない天武天皇の皇子/天智天皇の孫の声/「一人前の女性の天皇ならいいが、子供の天皇はだめ」という正論/元明天皇の「背後」にあるもの/皇太后になれなかった(?)内親王持統天皇の異母妹で持統天皇の嫁/聖武天皇よりも有力な皇位継承候補者/「女」であることに対して、どこからも文句は出ない/天皇家だけの「特別」
2 「皇」の一字    天智天皇の妻は誰?/「天皇家の娘」しか后にはなれない/「半ば伝説」の天皇達/外の一族の娘よりも、天皇家内の娘/葛城一族と天皇家の一族/側近官僚の時代/その皇統が途絶えたら――/入り婿の天皇と正嫡の皇子/どうして推古天皇は「厩戸皇子の子」を推さなかったのか?/「本流」という考えが生きていた時代/弟から「天皇のあり方」を学ぶ前女帝/天皇を「絶対の権力者」にした最初の天皇/「天皇だったことがある女性」の強大さ/聖武天皇の困惑

第三章 聖武天皇の娘とその母
1 聖武天皇の母と妻
    臣下の母と皇女の妻/女帝の時代のねじれ現象/奈良時代は「女帝の時代」で「女の時代」/天平の后/誇り高い聖武天皇に、長屋王が言ったこと/頑固で誇り高い聖武天皇の「特別」/元明天皇のお諭し/聖武天皇のもう一人の女性/「長屋王の変」という陰謀/「絶対者」になった聖武天皇/その後の聖武天皇
2 孝謙天皇とその母    天皇になる教育を受けた唯一の女性/「結婚」という選択肢を持たないままの女帝/時代はひそやかに「爆弾」を抱える/橘奈良麻呂という人物/藤原仲麻呂光明皇太后皇太后の時代/女帝も皇太后も悪くはないのに、陰謀ばかりはひそかに進む/藤原仲麻呂の権力掌握/廃太子事件と橘奈良麻呂の乱/女帝の時代の無残/破局の到来/たとえば「安禄山コンプレックス」というようなもの/戦う女帝の孤独/女帝の時代の「その後」は――/女帝の時代はなぜ終わったのか

おわりに


≪著者: ≫ 橋本 治 (はしもと おさむ) 1948年、東京生まれ。東京大学文学部国文科卒業後、小説、評論、戯曲、エッセイと幅広く文筆活動を展開する。『古事記』『源氏物語』『枕草子』『平家物語』といった古典の圧倒的な現代語訳を著している。そのほか、『宗教なんかこわくない!』で新潮学芸賞、『「三島由紀夫」とはなにものだったのか』で小林秀雄賞、『蝶のゆくえ』で柴田錬三郎賞を受賞。

橋本治 『院政の日本人 (双調平家物語ノート)』(講談社、2009年) '09/10/18
橋本治 『権力の日本人 (双調平家物語ノート)』(講談社、2006年) '09/09/12







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本「存在と差異 ドゥルーズの超越論的経験論  “Être et Différence: De l'empirisme transcendantal chez Deleuze”」江川隆男5

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存在と差異―ドゥルーズの超越論的経験論
存在と差異 ドゥルーズの超越論的経験論  “Être et Différence: De l'empirisme transcendantal chez Deleuze”

○著者: 江川隆男
○出版: 知泉書館 (2003/9, 単行本 261ページ)
○価格: 5,775円
○ISBN: 978-4901654210
おすすめ度: 5.0
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なるほど、“本書は、二〇〇〇年の秋に学位請求論文として東京都立大学大学院人文科学研究科に提出され、その翌年に学位論文として認められた「存在と差異――ドゥルーズにおける〈発生〉の問題」をもとにして、それに大幅な加筆を施したもの (P.251)”とは、「あとがき」に。

ジル・ドゥルーズ(Gilles Deleuze, 1925-1995)


≪目次: ≫
略号表 (ドゥルーズの著作と論文)
江川隆男『インテンシティ弦楽十一重奏のための』(1980年)
0 永遠の非従属のために 〈反-実現〉論に向けて

第吃堯〇弭佑寮舷
第一章 批判と創造の円環
     〈エチカ〉――いかにして反道徳的思考を獲得するか/ 問う力をもつ問題――新たなる批判哲学の課題について/ 一発触発の〈今〉――超越論的経験論の諸条件/ 〈非歴史性の雲〉に躓くなかれ――超越論的なものの発生的諸要素
第二章 超越論的経験論の問題構成     使用と行使について/ 感性の行使とは何か――恣意的に感覚しない仕方で/ 超越論的経験論の意義/ 諸能力の非共可能的な発散――超越論的想像力を中心に
第三章 逆一感覚と発生の問題     逆-感覚の第一の特徴――〈より少なければ、それだけより多く〉/ 逆-感覚の第二の特徴――〈より離接的であれば、それだけより十全に通じ合う〉/ 逆-感覚の第三の特徴――〈より判明であれば、それだけより曖昧な〉、あるいは〈より明晰であれば、それだけより混乱した〉/ 逆-感覚の第四の特徴――スピノザ、あるいはディオニュソス的思考者の感覚/ 二つの多様体(一)――その還元不可能な非対称性/ 二つの多様体(二)――その和解不可能な〈生存の様式〉/ 潜在的〈観念〉の図式論

第局堯‖減澆療彰
第四章 存在の一義性の〈実在的定義〉
     〈存在〉という一義的なものについて/ 存在の一義性の〈名目的定義〉から〈実在的定義〉へ/ スコトゥスにおける存在の一義性/ 超越概念の一義性から超越論的概念の一義性へ――カントの革新性/ スピノザにおける存在の一義性/ 可塑的原理としての一義的〈存在〉/ 永遠回帰――〈実在的定義〉と〈超越論的圏閾〉との絶対的一致
第五章 〈反-実現〉論     〈生〉と受動的綜合をめぐって/ 生ける現在における〈存在〉――時間の第一の綜合/ 純粋過去における〈存在〉――時間の第二の綜合/ 超越的記憶について――〈想起サレルベキモノ〉を反-実現する能力/ 時間の第三の綜合――〈リゾーム-時間〉/ 超越論的感性について――強度の問題/ 永遠回帰としての〈未来〉における存在/ 新たな自己原因――〈反-実現の原因〉(causa contra-efficiens)について

あとがき 再開するために (二〇〇三年七月 江川隆男)
索引


≪著者: ≫ 江川 隆男 (えがわ・たかお) 1958年東京都生まれ。東京都立大学大学院博士課程満期退学。東京都立大学人文学部助手(を経て、首都大学東京都市教養学部助教授)。博士(文学)。〔論文〕「物自体から折れ目 (Pli)=Xへ」(『フランス哲学・思想研究』第2号、日仏哲学会編)、「出来事の〈エチカ〉序説」(『人文学報』第324号、東京都立大学人文学部)、「〈エチカ〉と一義性の哲学」(『スピノザーナ』第4号、学樹書院)、その他。〔訳書〕アンリ・ベルクソン『ベルクソン講義録掘戞紛μ、法政大学出版局)、ジル・ドゥルーズ『無人島 1953-1968』(共訳、河出書房新社)。

ジル・ドゥルーズ 『ニーチェと哲学  Nietzsche et la Philosophie, 1962 』(江川隆男訳、河出書房新社、2008年) '09/10/11
ジル・ドゥルーズ+クレール・パルネ 『対話  DialoguesIALOGUES, 1977 』(江川隆男・増田靖彦訳、河出書房新社、2008年) '09/10/08
江川隆男 『死(Mort)の哲学』(シリーズ・哲学の系譜、河出書房新社、2005年) '09/09/18







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本「かくも不吉な欲望  Pierre Klossowski: “Un si funeste désir” Paris, Gallimard, 1963. (河出文庫)」ピエール・クロソウスキー、大森晋輔/松本潤一郎 訳5

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かくも不吉な欲望 (河出文庫)
かくも不吉な欲望  Pierre Klossowski: “Un si funeste désir” Paris, Gallimard, 1963. (河出文庫)

○著者: ピエール・クロソウスキー、大森晋輔/松本潤一郎 訳
○出版: 河出書房新社 (2008/11, 文庫 331ページ)
○価格: 1,575円
○ISBN: 978-4309463124
おすすめ度: 2.0
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それぞれの評論が書かれたのは、著されたのは、1950年代前後。その構想は、1930年代から第二次世界大戦を経て。


≪目次: ≫
. ニーチェの『悦ばしき知識』におけるいくつかの基礎的主題について  « Sur quelques thèmes fondamentaux de la Gaya Scienza », de Friedrich Nietzsche, introduction à la traduction (première version) du Gai Savoir, Paris, Club Français du Livre, 1956, p.-XXV.
. ジッド、デュ・ボス、悪魔(デモン)  « Gide, Du bos et la Démon », in Les Temps modernes, sept. 1950, p.564-574.
. クローデルジッドの往復書簡の余白に  « En marge de la correspondance de Claudel et de Gide », in Les Temps modernes, juin 1950, p.2152-2174.
. バルベー・ドールヴィイ『妻帯司祭』への序文  « Préface à Un prêtre marié de Barbey d'Aurevilly », Paris, Club Français du Livre, 1960, p.-XXXIX.
. ジョルジュ・バタイユのミサ(『C神父』について)  « La messe de Georges Bataille », in 84, sept. 1950, p.77-81.
. 言語、沈黙、共産主義  « Le langage, la silence et la communisme », in Critique, juin 1949, p.511-526.
. モーリス・ブランショについて  « Sur Maurice Blanchot », in Les Temps modernes, févr. 1949, p.298-314.
. ニーチェ、多神教、パロディ  « Nietzsche, polythéisme et la parodie », Conférence au Collège de Philosophie, 1957.


訳者あとがき (訳者の一人として 大森晋輔
初出一覧


≪著者: ≫ ピエール・クロソウスキー (Pierre Klossowski, 1905-2001) 1905年、パリ生まれ。2001年没。30年代にはバタイユらと「コントル・アタック」「無頭人」などに参加。神の死後の世界におけるアナーキックな人間共同体の在り様を模索。戦後、小説家、画家、翻訳家、思想家として活動。著書に『わが隣人サド』『歓待の掟』『バフォメット』『ニーチェと悪循環』『生きた貨幣』などがある。

[訳者] 大森晋輔 (おおもり・しんすけ) 1975年生まれ。フランス文学専攻。
[訳者] 松本潤一郎 (まつもと・じゅんいちろう) 1974年生まれ。フランス文学専攻。

ピエール・クロソウスキー 『ロベルトは今夜  Roberte ce soir, 1953/La Révocation de l'Édit de Nantes, 1959 』(若林真訳、河出文庫、2006年) '09/10/15
ジャック・デリダ/ジル・ドゥルーズ/ジャン=フランソワ・リオタール/ピエール・クロソウスキー 『ニーチェは、今日?  NIETZSCHE AUJOURD’HUI?』(林好雄/本間邦雄/森本和夫訳、ちくま学芸文庫、2002年) '09/05/23







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本「アンチ・オイディプス〈上〉 資本主義と分裂症  Gilles DELEUZU/Félix GUATTARI: “L'ANTI-ŒDIPE, Capitalism et schizophrénie”, 1972 (河出文庫)」ジル・ドゥルーズ+フェリックス・ガタリ、宇野邦一 訳5

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アンチ・オイディプス(上)資本主義と分裂症 (河出文庫)
アンチ・オイディプス〈上〉 資本主義と分裂症  Gilles DELEUZU/Félix GUATTARI: “L'ANTI-ŒDIPE, Capitalism et schizophrénie”, 1972 (河出文庫)

○著者: ジル・ドゥルーズフェリックス・ガタリ宇野邦一
○出版: 河出書房新社 (2006/10, 文庫 416ページ)
○価格: 1,260円
○ISBN: 978-4309462806
おすすめ度: 4.0
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まったくさぁ、なにを好き好んで♪、会社への往復の通勤時間と、昼休みの時間と、移動時間やらなにやらと、ちょこちょこと細切れの時間までかき集めて、歩き慣れた駅構内は歩きながら、、、カンタンとは言えない難解な、400ページを越える著書に朝からかじりつき、読み耽り(周囲の迷惑をかえりみることもなく)。
そうだ、ほんのすこし前まで“ドゥルーズ(Gilles Deleuze, 1925-1995)”の名前も聞いたことがなかった、知らなかった。もっとも、本書が著された1972年、ぼくはまだ2歳。2世代くらい前になるのかも。


≪目次: ≫
第一章 欲望機械
第一節 欲望的生産
    分裂者の散歩――自然と産業――プロセス――欲望機械、部分対象と流れ:そして……そして……――第一の総合:持続的総合あるいは生産の生産――器官なき身体の生産
第二節 器官なき身体    反生産――反発とパラノイア機械――欲望的生産と社会的生産:反生産はどのように生産諸力を自分のものとするのか――占有あるいは吸引と、奇蹟を行う機械――第二の総合:離接的総合あるいは登録の生産――〈これであれ……あれであれ〉――分裂症の系譜
第三節 主体と享受    独身機械――第三の総合:連接的総合あるいは消費の生産――「だから、これは……である」――物質、卵胞、強度:〈私は感ずる〉――歴史上の様々な名前
第四節 唯物論的精神医学    無意識と生産のカテゴリー――劇場か工場か――生産のプロセスとしてのプロセス――欠如としての欲望という観念論的発想(幻想)――現実的なものと欲望的生産:受動的総合――集団幻想の現実――欲望的生産と社会的生産の間の体制の差異――社会体と器官なき身体――資本主義とその極限としての分裂症(相反する傾向)――神経症、精神病、倒錯
第五節 欲望機械    欲望機械は機械であり、これは隠喩ではない――切断の第一の様式:流れと採取――切断の第二の様式:連鎖あるいはコードと離脱――切断の第三の様式。主体と残滓
第六節 全体と諸部分    多様性の規定――もろもろの部分対象――オイディプス批判、オイディプス的欺瞞――子供はすでに……――孤児としての無意識――精神分析においては何が変なのか

第二章 精神分析と家族主義すなわち神聖家族
第一節 オイディプス帝国主義
    その様式――精神分析におけるオイディプス的転回点――欲望的生産と表象――欲望機械の放棄
第二節 フロイトの三つのテクスト    オイディプス化――シュレーバー控訴院長の妄想の破壊――どんな点で精神分析はあいかわらず敬虔なのか――欠如のイデオロギー:去勢――あらゆる幻想は集団のものである――流れとしてのリビドー――流れの反抗
第三節 生産の接続的総合    この総合の二つの使用、包括的かつ特殊的使用、部分的かつ非特殊的使用――家族とカップル、出自と縁組:三角形化――三角形化の原因――精神分析の第一の誤謬推理:外挿法――超越的使用と内在的使用
第四節 登録の離接的総合    その二つの使用。排他的制限的使用と包含的無制限的使用――包含的諸離接。系譜学――排他択一的な区別と未分化状態――精神分析の第二の誤謬推理。オイディプス的ダブル・バインド――オイディプスはいつも勝利する――象徴界と想像界との間には、国境があるのか
第五節 消費の連接的総合    その二つの使用法、分離的かつ一対一対応的使用法と遊牧的かつ多義的使用――器官なき身体ともろもろの強度――旅行、移行:私は……になる――あらゆる錯乱は社会的、歴史的、政治的である――人種――同一化することの意味――どんなふうに精神分析は社会的-政治的内容を抹殺するのか――頑迷な家族主義――家族と社会野――欲望的生産と社会的生産の備給――幼年期から――精神分析の第三の誤謬推理:一対一対応の「適用」としてのオイディプス――歴史における精神分析の恥――欲望の下部構造――隔離と遊牧生活
第六節 三つの総合の要約    オイディプス笑話集――オイディプスと「信仰」――意味とは、使用法である――欲望的生産の内在的指標――欲望は、法、欠如、シニフィアンを知らない――「あなたはハムレットに生まれたのか」
第七節 抑制と抑圧    法――精神分析の第四誤謬推理:抑圧されたものの移動、あるいは歪曲――欲望は革命的である――抑圧を委託された代行者――オイディプスを発明するのは、精神分析ではない
第八節 神経症と精神病    現実――逆の関係――「決定不可能な」オイディプス:反響――現働的因子が意味するもの――精神分析の第五誤謬推理:〈事後に〉――欲望的生産の現働性
第九節 プロセス    出発すること――画家ターナー――プロセスの中断:神経症、精神病、そして倒錯――脱領土化の運動ともろもろの領土性

第三章 未開人、野蛮人、文明人
第一節 登記する社会体
    登録――どのような意味で資本主義は普遍的なのか――社会的機械――社会体の問題、流れをコード化すること――交換することではなくて、刻印すること、刻印されること――諸器官の備給と脱備給――残酷:人間に記憶をつくること
第二節 原始大地機械    大地の充実身体――縁組と出自:両者の非還元性――村の倒錯者と地縁集団――出自のストックと縁組の負債ブロック――機能的不均衡:コードの剰余価値――〈それ〉はまさに調子を狂わすことによって作動する――線分機械――脱コード化した流れへの大きな恐れ――内から立ち現われる死、しかしそれは外からくる
第三節 オイディプス問題    近親相姦――大地の充実身体の上における包含的離接――強度から外延へ:記号――近親相姦はいかなる意味で不可能なのか――極限――コード化の条件――表象の深層の諸要素:抑圧される表象者、抑圧する表象作用、置き換えられた表象内容
第四節 精神分析と人類学    オイディプス問題の続き――アフリカにおける治療のプロセス――オイディプスの諸条件と植民地化――オイディプスと民族虐殺――オイディプス化を行う人々は、自分が何をしているのかを知らない――抑圧は何を対象としているのか――文化主義者たちと普遍主義者たち:両者に共通の公準――どんな意味でオイディプスはまさに普遍的なのか:極限の五つの意味、そのひとつとしてのオイディプス――人類学における使用法または機能主義――欲望機械は何も意味しない――モル的なものと分子的なもの
第五節 大地的表象    表層におけるその諸要素――負債と交換――交換主義的発想の五つの公準――声、書体、眼:残酷の劇場――ニーチェ――領土的システムの死
第六節 野蛮な専制君主機械    専制君主の充実身体――新しい縁組と直接的な出自――パラノイア人――アジア的生産――煉瓦――国家の欺瞞――専制君主による脱領土化と無限の負債
第七節 野蛮な、あるいは帝国の表象    その諸要素――近親相姦と超コード化――深層の諸要素とオイディプスの移動:近親相姦は可能なものとなる――表層の諸要素、声-書体の新しい関係――天上の超越的対象――脱領土化した記号としてのシニフィアン――専制君主的シニフィアンと近親相姦のシニフィエ――恐怖、法――無限の負債の形式:潜在、復讐、怨恨――それはまだオイディプスではない……


≪著者: ≫ ジル・ドゥルーズ (Gilles Deleuze) 1925年パリ生まれの哲学者。1995年自ら死を選ぶ。著書に『差異と反復』『意味の論理学』『シネマ』など、またガタリとの共著に本書の他、『千のプラトー』『カフカ』『哲学とは何か』がある。

≪著者: ≫ フェリックス・ガタリ (Félix Guattari) 1930年生まれ。精神分析家であるとともにエコロジー、精神医療改革など様々な運動に関与したアクティビスト。1992年死去。著書に『分裂分析的地図作成法』『カオスモーズ』『分子革命』など。

[訳者] 宇野邦一 (うの・くにいち) 1949年生まれ。京都大学をへて、パリ第8大学でドゥルーズのもとに学ぶ。著書に『アルトー 思考と身体』『反歴史論』など多数。訳書にドゥルーズ+ガタリ『千のプラトー』、ドゥルーズ『襞』『フーコー』『消尽したもの』などがある。

ジル・ドゥルーズ 『差異について  La conception de la différence chez Bergson/Bergson 1859-1941, 1956 』(平井啓之訳・解題、青土社、2000年, 1992年, 1987年) '09/10/17
ジル・ドゥルーズ 『ニーチェと哲学  Nietzsche et la Philosophie, 1962 』(江川隆男訳、河出書房新社、2008年) '09/10/11
ジル・ドゥルーズ+クレール・パルネ 『対話  DialoguesIALOGUES, 1977 』(江川隆男・増田靖彦訳、河出書房新社、2008年) '09/10/08
ジル・ドゥルーズ 『フーコー  Foucault, 1986 』(宇野邦一訳、河出文庫、2007年) '09/09/22
ジル・ドゥルーズ 『ニーチェ  Nietzsche, 1965 』(湯浅博雄訳、ちくま学芸文庫、1998年) '09/09/19
ジル・ドゥルーズ 『意味の論理学 〈下〉  Logique du sens, 1969 』(小泉義之訳、河出文庫、2007年) '09/09/16
ジル・ドゥルーズ 『意味の論理学 〈上〉  Logique du sens, 1969 』(小泉義之訳、河出文庫、2007年) '09/09/13
ジル・ドゥルーズ 『カントの批判哲学  La philosophie critique de Kant, 1963 』(國分功一郎訳、ちくま学芸文庫、2008年) '09/08/11
ジャック・デリダ/ジル・ドゥルーズ/ジャン=フランソワ・リオタール/ピエール・クロソウスキー 『ニーチェは、今日?  NIETZSCHE AUJOURD’HUI?』(林好雄/本間邦雄/森本和夫訳、ちくま学芸文庫、2002年) '09/05/23

檜垣立哉 『ドゥルーズ 解けない問いを生きる』(シリーズ・哲学のエッセンス、日本放送出版協会、2002年) '09/10/04
檜垣立哉 『ドゥルーズ入門』(ちくま新書、2009年) '09/09/24
小泉義之 『ドゥルーズの哲学 生命・自然・未来のために』(講談社現代新書、2000年) '09/06/10
ライダー・デュー 『ドゥルーズ哲学のエッセンス 思考の逃走線を求めて思考の逃走線を求めて  Deleuze, Polity Press, 2007 』(中山元訳、新曜社、2009年) '09/07/03







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本「イリアス〈上〉  Homeros, ILIAS (ワイド版 岩波文庫249)」ホメロス、松平千秋 訳5

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イリアス〈上〉 (ワイド版岩波文庫)
イリアス〈上〉  Homeros, ILIAS (ワイド版 岩波文庫249)

○著者: ホメロス松平千秋
○出版: 岩波書店 (2004/12, 単行本 454ページ)
○価格: 1,470円
○ISBN: 978-4000072496
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翼ある言葉をかけていうには、、、

そう、元来、文字とは無縁のギリシアの叙事詩(と、解説に説かれる)。文字がなかったわけではないようだ(紀元前八世紀半ばころ?!)。
口頭詩(oral poetry)においては、たよりとされる記憶力。記憶するまで、記憶できるまで、記憶し易いように、伝言ゲームさながらに。ゲームなら間違えても笑って笑われてそれでお終いだけど、もっとも、口頭詩が間違って伝わっていないとも限られないのであり(なにが間違いであり、なにが正しいのであろうか)、記憶にたよった口頭における伝承を経て(その場の雰囲気にだって大きく左右されよう)、その後(紀元前六世紀頃後半ころの文字化された?!)に記録された叙事詩とは、記録した人物の好みやアドリブが反映されていないとも限られない、作者とされるホメロスの正統なオリジナル作品と少なからず異なるものであったとしても、翼ある言葉をかけて、、、♪


≪著者: ≫ ホメロス (Όμηρος, Homeros, 紀元前八世紀後半頃?)
[訳者] 松平千秋 (まつだいら・ちあき, 1915-2006)


≪目次: ≫
『イリアス(Iλιάς, Ilias) 〈上〉
凡例
第一歌 悪疫、アキレウスの怒り (六一一行)
第二歌 夢。アガメムノン、軍の士気を試す。ボイオテイアまたは「軍船の表」 (八七七行)
第三歌 休戦の誓い。城壁からの物見。パリスとメネラオスの一騎討 (四六一行)
第四歌 誓約破棄。アガメムノンの閲兵 (五四四行)
第五歌 ディオメデス奮戦す (九〇九行)
第六歌 ヘクトルとアンドロマケの語らい (五二九行)
第七歌 ヘクトルとアイアスの一騎討。死体収容 (四八二行)
第八歌 尻切れ合戦 (五六五行)
第九歌 使節行。和解の歎願 (七一三行)
第十歌 ドロンの巻 (五七九行)
第十一歌 アガメムノン奮戦す (八四八行)
第十二歌 防壁をめぐる闘い (四七一行)

訳注
解説 (平成四年七月 松平千秋)
系図(タンタロス家、トロイア王家)・地図(トロイエ附近図、軍船の表によるギリシア部隊の分布)

ホメロス 『オデュッセイア〈下〉 ODYSSEIA』(松平千秋訳、ワイド版岩波文庫、2001年) '09/10/04
ホメロス 『オデュッセイア〈上〉 ODYSSEIA』(松平千秋訳、ワイド版岩波文庫、2001年) '09/10/02







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本「院政の日本人 (双調平家物語ノート)」橋本治5

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双調平家物語ノート2 院政の日本人
政の日本人 (双調平家物語ノート)

○著者: 橋本治
○出版: 講談社 (2009/7, 単行本 437ページ)
○価格: 2,205円
○ISBN: 978-4062142878
おすすめ度: 4.5
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なんだかんだと天気が晴れないことを好機(クロスバイクを駆ってフラフラと走りまわる気が起きない)とばかりに図書館に閉じ籠もること五時間弱くらいかしら(その前から読み始めているから、たぶん合計七時間くらい費やしたかと)。昼食(もちろん自炊、モヤシとニラ入り味噌ラーメン)をはさんで、11時すぎから19時すぎまで、至福のとき♪
ぶっちゃけ、歴史(に限られず勉強全般)に苦手がつよく、だって「今を生きるぼくには関係ないじゃん」とばかりに興味をもつことがなかった(だから勉強しなかった)。ぼくが生まれる前のことは知らない、で済ませてきた。それでも、これまでなにも、なにひとつとして困ることはなかった(生きることにおいては困ったことだらけで、いまも困りつづけている最中だけど。かなりのレヴェルで連関がないとは思えない)。

いいくに(1192年)つくろう、鎌倉幕府


権力の日本人 (双調平家物語ノート)』


≪目次: ≫
第一章 后の力
日本の無名な若者には、お姫様と結婚出来る幸運がない/遺伝子の二重螺旋のように/応神天皇朝の皇女達と皇子達/皇統の途絶と后の力――手白香皇女継体天皇
第二章 蘇我氏の時代
蘇我系王朝と推古天皇の不決断/皇子大兄太子蘇我稲目の時代/皇女の力
第三章 人のいる歴史
大化改新の誘惑/その動機/その時、彼等は何歳だったのか?/妃を中臣鎌子に贈る軽皇子蘇我入鹿がやってしまったこと/もう一人のキイパーソン――皇極=斉明女帝/「男」を模索せざるをえない歴史プロセス
第四章 男の歴史
「男の歴史」は院政時代から始まる/父としての白河上皇/不思議な父子関係/天智天皇と「父」の不明確/持統天皇と「母」の明確
第五章 天皇――摂関家
「夫」の時代/「動く婿」と「動けない婿」/「父」を持たない天皇/承和の変と「摂関家」の成立/婿に仕えない舅、天皇を守らない外戚
第六章 家長と一族
女家長壇林太皇太后/「結婚」という政治手段/名と実――鎌倉幕府将軍家の場合/子を持たない家長北条政子/天皇に「家長としての実質」が宿らなくなった本当の理由
第七章 転換期としての院政の時代
時代の転換が父子の対立を作る/清盛重盛、それぞれの時代状況/腐敗した官僚と律令国家/院政の時代という転換期/絶対王政としての院政
第八章 名門が滅びる構造
摂関政治の転換期/「后」という残像/「白河鳥羽上皇の時代」と「後白河上皇の時代」/摂関家が「不動の名門」になってしまったので/ライヴァルの多い関白師実と、その頑固な息子師通藤原師通の結婚
第九章 父子対立への道
白河天皇(法皇)の女性関係/摂関家父子の「目的」/藤原忠実の結婚/ほしいものはなんでもほしい白河法皇と、忠実の息子藤原忠通/関白忠実の敗北
第十章 破綻の前夜
藤原忠通の誤算/その時、鳥羽上皇は――/そういう家系/家成を愛するがゆえに/藤原家成のいた時代/藤原頼長の欲望
第十一章 男をキレさせるシステム
源義親は生きていた」事件/鳥羽上皇のひそやかなる反撃/みんなで崇徳天皇を騙そう/男をキレさせるシステム/玉藻の前にいた時代
第十二章 戦えない男達
保元の乱の不思議/これでは保元の乱が起こらない/消えた因子、隠れる因子/鳥羽法皇の遺産
第十三章 おかしなおかしな平治の乱
「武者の世」にはなったけれど/信西のいる風景/信西のやり方/乱の後遺症と大バカ者の藤原信頼/平治元年頃の結婚事情
第十四章 平氏政権への道
更にまぬけな平治の乱/その時、清盛はなにをしていたか?/誰も上皇を愛さない/後白河上皇の逆襲/形ばかりの摂関家の復活、そして「女の時代」の終焉/平氏政権への平坦な道
第十五章 鹿ヶ谷事件とその謎
「鹿ヶ谷事件」のはなんだったのか/とりあえず、平清盛と後白河法皇/「平重盛」という謎/後白河法皇というメンタリティ/鹿ヶ谷事件を成り立たせる政界地図
第十六章 崩壊への道
安元二年の出来事その一――白山騒動/安元二年の出来事その二――建春門院の死と高倉天皇の恋/平重盛政権の可能性/以仁王の令旨にはどれほどの実効性があったのか?/頼朝清和源氏はどういう集団か?/東国の武者達
第十七章 源氏と平氏は戦うが
吾妻鏡』と『平家物語』/福原院宣と「山木夜討」の実像/頼朝に平氏を倒す気はあったのか?/「木曾義仲」という謎――あるいは、「『吾妻鏡』が嫉妬をする」という可能性について
第十八章 「木曾義仲」という謎
義仲を動かしたもの/義仲を威嚇する頼朝/誰も「全体」を考えない/戦い方が変わる/「木曾義仲」という人物/「平氏を追って」と「平氏を逐って」/イデオローグの登場/粟津に死す

あとがき

※「群像」二〇〇六年二月号〜二〇〇七年五月号 単行本化にあたり、大幅に加筆訂正しました。


橋本治 『権力の日本人 (双調平家物語ノート)』(講談社、2006年) '09/09/12








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本「鏡の国のアリス  Lewis Carroll: THROUGH THE LOOKING-GLASS AND WHAT ALICE FOUND THERE, 1872 (ちくま文庫)」ルイス・キャロル、柳瀬尚紀 訳5

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鏡の国のアリス (ちくま文庫)
鏡の国のアリス  Lewis Carroll: THROUGH THE LOOKING-GLASS AND WHAT ALICE FOUND THERE, 1872 (ちくま文庫)

○著者: ルイス・キャロル柳瀬尚紀
○出版: 筑摩書房 (1988/1, 文庫 225ページ)
○価格: 438円
○ISBN: 978-4480021946
おすすめ度: 4.5
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『不思議の国のアリス Alice's Adventures in Wonderland, 1865 』の六歳半ほど年下の妹との位置づけ。
子どもの六年半は小さくない。小学生だったら、中学生か高校生(大学生だったり社会に出て働いてるかもしれない)になっている。算数が数学に、クラブ活動は部活に。
物語はトランプからチェスへと。


≪目次: ≫
Through the Looking-Glass, and What Alice Found There, 1872 (鏡の国のアリス)』
序文 (一八九六年クリスマス)
第一章 鏡の家 “Looking-glass house” 
第二章 花の生き物の園 “The Garden of Live Flowers”
第三章 鏡の国の昆虫たち “Looking-glass Insects”
第四章 トウィードルダムとトウィードルディー “Tweedledum and Tweedledee”
第五章 羊毛と水 “Wool and Water”
第六章 ハンプティ・ダンプティ “Humpty Dumpty”
第七章 ライオンと一角獣 “The Lion and The Unicorn”
第八章 「そりゃ拙者に発明じゃ」 “It's my own Invention”
第九章 クイーン・アリス “Queen Alice”
第十章 ゆさぶり “Shaking”
第十一章 目覚め “Waking”
第十二章 夢を見たのはどっち? “Which Dreamed It?”

『鏡の国のアリス』途切れトンボの記 (『ちくま』88年10月号より転載)
訳者あとがき (一九八七年夏 柳瀬尚紀)
解説「言葉の魔術師」 深町眞理子

挿画 佐藤泰生

※この作品はちくま文庫のために新しく訳されたものである。
(1995年10月 第六刷版)


≪著者: ≫ ルイス・キャロル (Lewis Carroll, 1832-1898) 本名 Charles Lutwidge Dodgson. イギリスの童話作家、数学者。オックスフォード大学卒。翌年23歳で同大学数学講師に。『不思議の国のアリス』と『鏡の国のアリス』は、古典学者リデルの娘アリス(Alice)を喜ばせるために書いたものである。

[訳者] 柳瀬尚紀 (やなせ・なおき) 1943年、根室に生まれる。早稲田大学大学院博士課程修了。英米文学翻訳家。主な訳書に、ジョイス『フィネガンズ・ウェイク 機Ν供戞焚禄仆駛漆啓辧法▲┘螢・ジョング『飛ぶのが怖い』(新潮社)、ルイス・キャロル『シルヴィーとブルーノ』『不思議の国のアリス』(ともにちくま文庫)などがある。

ルイス・キャロル 『不思議の国のアリス  Alice's Adventures in Wonderland, 1865 』(柳瀬尚紀訳、ちくま文庫、1987年) '09/10/15

ジル・ドゥルーズ 『意味の論理学 〈下〉  Logique du sens, 1969 』(小泉義之訳、河出文庫、2007年) '09/09/16
ジル・ドゥルーズ 『意味の論理学 〈上〉  Logique du sens, 1969 』(小泉義之訳、河出文庫、2007年) '09/09/13







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本「差異について  Gilles DELEUZE: “La conception de la différence chez Bergson”1956, “Bergson 1859-1941”1956 」ジル・ドゥルーズ、平井啓之 訳・解題5

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差異について
差異について  Gilles DELEUZE: “La conception de la différence chez Bergson”1956, “Bergson 1859-1941”1956

○著者: ジル・ドゥルーズ平井啓之 訳・解題
○出版: 青土社 (2000/5 新装版, 単行本 214ページ)
○価格: 1,995円
○ISBN: 978-4791758173
おすすめ度: 5.0
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ぼくが読んだのは、1992年9月刊行の増補新版(初版は1987年、「差異について」のみ収められた)。2000年の新装版には、宇野邦一による「新装版への付記」が付されているようだ(残念なことに新装版の存在をあらかじめチェックすることを怠ってしまった)。 情報(データ)の混同を避けられない。矛盾を完全に排除することはできない。
差異、différence. (ジャック・デリダは“差延 différance”と造語した)。


ベルクソン(Henri-Louis Bergson, 1859-1941)


≪目次: ≫  Henri Bergson, Différence et Différenciation
凡例

差異について La conception de la différence chez Bergson, 1956』

解題*〈差異〉と新しいものの生産
「差異について」 への訳者あとがき (一九八九年六月三日 平井啓之識)

ベルクソン 1859-1941 Bergson 1859-1941, 1956』

訳者解説 (一九九二年七月十日 平井啓之識)


≪著者: ≫ ジル・ドゥルーズ (Gilles Deleuze, 1925-1995) フランスの哲学者。著書に、『ニーチェと哲学』、『カントの批判哲学』、『プルーストとシーニュ』、『マゾッホとサド』、『差異と反復』、『スピノザと表現の問題』、『意味の論理学』、『感覚の論理学』、『シネマ』、『襞 ライプニッツとバロック』、『批評と臨床』 など。フェリックス・ガタリとの共著に、『アンチ・オイディプス』、『千のプラトー』、『哲学とは何か』 など。

[訳者] 平井啓之 (ひらい・ひろゆき, 1921-1992) フランス文学者。著書に 『ランボオからサルトルへ』、『文学と疎外』、『ある戦後』、『テキストと実存』 など。

ジル・ドゥルーズ 『ニーチェと哲学  Nietzsche et la Philosophie, 1962 』(江川隆男訳、河出書房新社、2008年) '09/10/11
ジル・ドゥルーズ+クレール・パルネ 『対話  DialoguesIALOGUES, 1977 』(江川隆男・増田靖彦訳、河出書房新社、2008年) '09/10/08
ジル・ドゥルーズ 『フーコー  Foucault, 1986 』(宇野邦一訳、河出文庫、2007年) '09/09/22
ジル・ドゥルーズ 『ニーチェ  Nietzsche, 1965 』(湯浅博雄訳、ちくま学芸文庫、1998年) '09/09/19
ジル・ドゥルーズ 『意味の論理学 〈下〉  Logique du sens, 1969 』(小泉義之訳、河出文庫、2007年) '09/09/16
ジル・ドゥルーズ 『意味の論理学 〈上〉  Logique du sens, 1969 』(小泉義之訳、河出文庫、2007年) '09/09/13
ジル・ドゥルーズ 『カントの批判哲学  La philosophie critique de Kant, 1963 』(國分功一郎訳、ちくま学芸文庫、2008年) '09/08/11
ジャック・デリダ/ジル・ドゥルーズ/ジャン=フランソワ・リオタール/ピエール・クロソウスキー 『ニーチェは、今日?  NIETZSCHE AUJOURD’HUI?』(林好雄/本間邦雄/森本和夫訳、ちくま学芸文庫、2002年) '09/05/23

檜垣立哉 『ドゥルーズ 解けない問いを生きる』(シリーズ・哲学のエッセンス、日本放送出版協会、2002年) '09/10/04
檜垣立哉 『ドゥルーズ入門』(ちくま新書、2009年) '09/09/24
小泉義之 『ドゥルーズの哲学 生命・自然・未来のために』(講談社現代新書、2000年) '09/06/10
ライダー・デュー 『ドゥルーズ哲学のエッセンス 思考の逃走線を求めて思考の逃走線を求めて  Deleuze, Polity Press, 2007 』(中山元訳、新曜社、2009年) '09/07/03







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本「親鸞のこころ 永遠の命を生きる (小学館文庫)」梅原猛5

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親鸞のこころ―永遠の命を生きる (小学館文庫)
親鸞のこころ 永遠の命を生きる (小学館文庫)

○著者: 梅原 猛
○出版: 小学館 (2008/1, 文庫 221ページ)
○価格: 500円
○ISBN: 978-4094082418
おすすめ度: 2.0
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墓石の前面に刻まれる文字は「南無阿彌陀佛」。
そうね、日本の古典と、海外(日本国以外)の翻訳と、どちらが抵抗なく読み易いかと問われたら、迷うことなく海外の翻訳著書を選ぶだろうなぁ。日本語しか話せない読めないぼくは、仮に諸外国の文化を理解できなくても、「まぁ仕方がないよねぇ」で笑って誤魔化せる(許せる)けど、日本語しか扱うことができないのに、まもなく40年間も日本だけで生活してきたにもかかわらず、自国の文化に理解が不足しているのは、笑えない、冗談にならない。というような意識が働くのかどうなのか。ちかごろすこし気にならないでもない。
それにしても、ムズカシイ。空っぽのバケツに水を注いでも、チョロチョロ、ジャブジャブ、なかなか満たされる気がしない。しばらく一定のレヴェルまで到達するまでは、ただただひたすらに注ぎ込みつづけるしかない、のであろう。


≪目次: ≫
吃堯親鸞のこころ
第一章 師と弟子
    日本に根づいた浄土教/行の人・空也と知の人・源信/布教者・法然の登場/口称念仏の選択/法然門下の異端の弟子/流罪体験が意味するもの
第二章 深い懺悔の宗教詩人    越後から常陸へ/主著『教行信証』の完成/「和国の教主」聖徳太子への崇拝/粘り強い思弁と著作態度/宗教詩人としての親鸞
第三章 親鸞思想の真髄「二種廻向」    近代人を魅惑した「悪人正機説」/二重廻向とは何か/伝統的な“あの世観”と二重廻向/往還する魂/真に民衆を救う教えとは

局堯〇代を拓いた求道者たち
第一章 泰澄――白山に神と仏の化現を見る

正史に記されない偉大な思想家/伝記が語る父と母/静の臥行者と動の浄定行者/行基との出会い/から『十一面経』を授けられる/水の仏、十一面観音/十一面観音の三つの功徳/一切の仏を総合する母なる仏/泰澄が残したもの
第二章 良源――日本精神の転換点に立つ
宗祖・最澄と中興の祖・良源/怨霊の祟った時代/比叡山の密教化/誰でも仏になれる――『法華経』の教え/天台本覚論の考え方/能にあらわれた天台本覚論の思想/「芭蕉」――冬に枯れるはかない実相/「杜若(かきつばた)」――女人遍歴という菩薩行
第三章 覚鑁――空海を究め独自の密教世界を拓く
覚鑁独自の信仰を伝える大伝法堂/大日如来にならんと志す/栄光と挫折――高野山を追われて/仏教研究から仏像研究へ/五彩に光り輝く密教の世界/人生を決めた空海との出会い/ヘーゲルの弁証法と『十住心論』の論理/空海の復興/源信の浄土思想の影響/九品往生の導入/法然を先取りした凡夫往生の思想/永遠の命を生きる
第四章 世阿弥の能――「鵺(ぬえ)」について
能にとり憑かれて/怨霊が跋扈する中世/能という芸能/複式夢幻能を完成させた世阿弥/「鵺」にみる怨霊鎮魂のドラマ/草木国土すべて成仏するという思想/悪と自覚と救済

あとがき (二〇〇七年十一月  梅原 猛
解説/山折哲雄

※本書は、最近の講演などをもとにして文庫用に書き下ろしたものです。


≪著者: ≫ 梅原 猛 (うめはら たけし) 1925年、仙台市生まれ。京都大学哲学科卒。立命館大学教授、京都市立芸術大学学長、国際日本文化研究センター初代所長など歴任。主著に『隠された十字架』(毎日出版文化賞)、『水底の歌』(大佛次郎賞)などがあり、「梅原古代学」「梅原日本学」と呼ばれる著作多数。また『梅原猛著作集』として、1期(集英社)20巻、2期(小学館)20巻がある。

唯円著・親鸞述『歎異抄』(川村湊訳、光文社古典新訳文庫、2009年) '09/10/09
歎異抄』(金子大栄校注、ワイド版岩波文庫、1991年) '08/10/14








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本「ネコを撮る (朝日新書033)」岩合光昭5

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ネコを撮る (朝日新書 33)
ネコを撮る (朝日新書033)

○著者: 岩合光昭
○出版: 朝日新聞社 (2007/3, 新書 206ページ)
○価格: 756円
○ISBN: 978-4022731333
おすすめ度: 4.5
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カワイイもカワイクナイも不思議だね、白黒だってカラーだって、写真から伝わる雰囲気、背景、物語。被写体とのコミュニケート。
ぼくの勝手な思い込みかもしれないけれど、ネコのよそよそしさと言うのか、イヌと比較するに著しく欠ける従順さが、ときに垣間見せる緊張感というのか、ビミョウな距離感のようなものがワルくない、かも。

そして、撮る。カメラという機械を通じて、ファインダーを覗いて、人間の視覚とは異なる、同一ではない、まなざし、瞬間、光と影。ヒトの視覚の不思議を感じる。
視覚に限定してみても、ホントに不思議だなぁ。例えば、ぼくの自室の台所付近において週に何度か遭遇するゴキブリ。あまり好ましくない存在であるとぼくは感じてしまうので、増殖を防ぐ目的からも(だったら駆除薬剤でも散布するなりすればいいのだが積極的な方策は採っていない)、殺生にたいするためらいを感じつつも、大きい奴も小さい奴も、大きい奴は少し怖いので食器用洗剤なんかを吹き掛けたりしながら(急激にジタバタするのは苦し紛れであろう、やがて動きが緩慢になる)、見逃すことをしない、ときどき逃げられてしまうけれど。ゴキブリにも「目」はあるだろうが、ヒトの視覚とはずいぶん異なるものであろう。むしろ、長く伸びた触角による機能に優れることが、ゴキブリの生態には適合するのであり、ヒトの視覚に似た機能を持ち合わせる必要性はないのであろう。どちらかと言えば暗い場所において、小さな体でちょこまかと動き回るゴキブリには、大きく複雑な機能を有する目は不要なもので、むしろ退化するものであろう。そのような視覚にたいする不思議は、サイエンス・ノンフィクション サイモン・イングス『見る  THE EYE: A Natural History』(早川書房、2009年)に詳しい。


≪目次: ≫
まえがき
第1章 ネコにアプローチ
早起きは三文の徳/ネコを撮るなら朝のはずだが/ミニコラムー由ネコ/リサーチ(下調べ)が肝心/撮影前の準備運動〜挨拶はネコを呼ぶ/ネコは見ている、覚えている〜ネコとの距離の保ち方/ネコを探す嗅覚〜皮膚感覚を持とう/ネコに好かれるヒト/モデルネコの見分け方/オスとの付き合い方/メスには気をつけろ!/母ネコと子ネコの関係性/子ネコの遊び/都道府県別ネコの顔/ミニコラム▲優海琉Δ景/色気ある世界/色気ある日本の風土を残す/ミニコラム5〃とプライド
第2章 撮影編
いきなりはダメ/準備体操〜ネコを安心させる/実践/ネコとワルツ/ネコの時間割/夜間撮影と雨上がり/ミニコラムて阿い討い襯優海鮖って下さい/アマチュア写真家のチャレンジ/かわいいのに撮れない/家のなかのシャッターチャンス/欲張らない/小道具を使う/食べ物事情/ネコの匂い/デジタル? フィルム?/※ネコ撮影機材一式
第3章 世界のネコ
ヒトの道はネコの道/こんなところにもネコ/ギリシャ/イタリア/スペイン/エジプト/中国/イヌイット/ネコ語は世界共通語?/ミニコラムゥ優海出ている映画
第4章 野生のネコ
ライオン/百獣の王説に限らず、ライオンへの誤解?は多い/わからないから面白い/チーターは優しいお母さん/恵みの雨/見続けるということ/緊張感の持続/ヒトの目は便利なもの/ミニコラム大熊猫/プロとアマチュアの違い/ビデオカメラ

あとがき


≪著者: ≫ 岩合光昭 (いわごう・みつあき) 地球上のあらゆる地域をフィールドに撮影を続ける動物写真家。1950年、東京都生まれ。「ナショナルジオグラフィック」誌の表紙を2度にわたって飾るなど、全世界で高い評価を得ている。80年木村伊兵衛写真賞受賞、85年日本写真協会年度賞、講談社出版文化賞受賞。写真集に『おきて』『ホッキョクグマ』『ちょっとネコぼけ』など多数。

サイモン・イングス『見る 眼の誕生はわたしたちをどう変えたか  THE EYE: A Natural History, 2007 』(吉田利子訳、早川書房、2009年)







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本「不思議の国のアリス  Lewis Carroll: ALICE'S ADVENTURES IN WONDERLAND, 1865 (ちくま文庫)」ルイス・キャロル、柳瀬尚紀 訳5

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不思議の国のアリス (ちくま文庫)
不思議の国のアリス  Lewis Carroll: ALICE'S ADVENTURES IN WONDERLAND, 1865 (ちくま文庫)

○著者: ルイス・キャロル柳瀬尚紀
○出版: 筑摩書房 (1987/12, 文庫 191ページ)
○価格: 609円
○ISBN: 978-4480021861
おすすめ度: 5.0
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なにかキラクに読める本はないかなぁ、と自室近くの図書館の書架を物色するぼくは、ホントはガンバって読まなきゃいけない(ぼくみずからが読みたいと欲して手にしている!!)長大な著書を手提げ袋にしのばせているのであり、その長大な著書を本日中に読了することが困難であることを認知していて、読了までに費やす時間を最短で四時間から六時間くらいと目算していることから不可能ではないものの、その気力を奮い立たせる気分にない、ある意味での現実逃避。読みたい本や読まなくちゃなぁ、やっぱり読んでおきたいなぁ、と思っている本は無数にあり、寄り道している余裕はない、けど、山の頂上を目指すのに、攻め登る山が高ければ高いほど、真っ直ぐに最短距離で頂上に向かって歩を進めて到達できるほどにカンタンなものでもあるまいし、その攻略の過程における一見するには寄り道とも思えるような行為や経験さえもが、後から振り返るには無駄で無為な事柄ではないことが少なくなかったりもして。
本書「ルイス・キャロル」に手が伸びたのは、ジル・ドゥルーズ『意味の論理学 Logique du sens, 1969 』(小泉義之訳、河出文庫、2007年)から、などと言ってしまうのも、なんだかウソ臭い(欺瞞?!)ような気がしないでもないのだが、まったくの無関係ではないであろうし、そこ(『意味の論理学』)で説かれた言説であり掲げられた「ルイス・キャロル」という名が作用していることを否定できるものでもない。
しかしながら、『意味の論理学』で説かれた論考と、本書『不思議の国のアリス』の連関について、ぼくにはなんらの考察をえるものではなく、すでに、かなしいことには、『意味の論理学』において説かれた論考について記憶が不確かであり、であるならば、再度『意味の論理学』を読むという選択をする方法もあろうが、現状のぼくの理解能力であり情報量には不足が多いことを最も重大な問題点として自覚していることから、次の新たな情報の習得を求め、再読を試みない、を選択してみるのだけれども、その選択になんらかの確証を得ているものではない。


≪目次: ≫
Alice's Adventures in Wonderland, 1865 (不思議の国のアリス)』
第一章 兎穴を下って
第二章 涙の池
第三章 コーカス競争と長い長い尾話(おはなし)
第四章 ビルの煙突掃除
第五章 芋虫の忠告
第六章 豚ん坊と胡椒(こしょう)
第七章 はちゃめちゃお茶会
第八章 女王陛下のクローケー
第九章 海亀フーの物語
第十章 海老踊り
第十一章 パイ泥棒は誰だ?
第十二章 アリスの証言

訳者あとがき (一九八七年夏 柳瀬尚紀)
解説「凄腕の言葉使い」 楠田枝里子

挿画 佐藤泰生

※この作品はちくま文庫のために新しく訳されたものである。


≪著者: ≫ ルイス・キャロル (Lewis Carroll, 1832-1898) 本名 Charles Lutwidge Dodgson. イギリスの童話作家、数学者。オックスフォード大学卒。翌年23歳で同大学数学講師に。『不思議の国のアリス』と『鏡の国のアリス』は、古典学者リデルの娘アリス(Alice)を喜ばせるために書いたものである。

[訳者] 柳瀬尚紀 (やなせ・なおき) 1943年、根室に生まれる。早稲田大学大学院博士課程修了。英米文学翻訳家。主な訳書に、ジョイス『フィネガンズ・ウェイク 機Ν供戞焚禄仆駛漆啓辧法▲┘螢・ジョング『飛ぶのが怖い』(新潮社)、ルイス・キャロル『シルヴィーとブルーノ』『鏡の国のアリス』(ともにちくま文庫)などがある。

ジル・ドゥルーズ 『意味の論理学 〈下〉  Logique du sens, 1969 』(小泉義之訳、河出文庫、2007年) '09/09/16
ジル・ドゥルーズ 『意味の論理学 〈上〉  Logique du sens, 1969 』(小泉義之訳、河出文庫、2007年) '09/09/13







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本「ロベルトは今夜  Pierre Klossowski: “Roberte ce soir, 1953” “La Révocation de l'Édit de Nantes, 1959” (河出文庫)」ピエール・クロソウスキー、 若林真 訳5

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ロベルトは今夜 (河出文庫)
ロベルトは今夜  Pierre Klossowski: “Roberte ce soir, 1953” “La Révocation de l'Édit de Nantes, 1959” (河出文庫)

○著者: ピエール・クロソウスキー、若林真 訳
○出版: 河出書房新社 (2006/5, 文庫 296ページ)
○価格: 924円
○ISBN: 978-4309462684
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解説からの引用となるのだが、
歴史上の出来事《ナントの勅令破棄》を表題に掲げて、展開される妻ロベルトと夫オクターヴとの関係、ドラマとは?
※《ナントの勅令破棄》(旧教徒と新教徒の争いに終止符を打つために、1598年アンリ四世によって発布された勅令が、1685年ルイ十四世によって破棄され、ふたたび旧教徒と新教徒の対立の激化を招いた歴史上の事件) (P.270)
夫婦の抗争の材料としての、カトリシズムの原罪の観念、カルヴィニズムの自由検討の精神。


≪目次: ≫
『ナントの勅令破棄  La Révocation de l'Édit de Nantes, 1959
『ロベルトは今夜  Roberte ce soir, 1953

クロソウスキー氏会見記遠藤周作、一九六〇年五月)
解説(単行本版、一九八七年盛夏 若林 真)

虚構にけりをつけるために――解説にかえて(鈴木創士


挿絵画 ピエール・クロソウスキー

※本書は、1987年、小社から刊行された、ピエール・クロソウスキー著『歓待の掟 Les lois de l'hospitalité, 1965 』所収の「ナントの勅令破棄」と「ロベルトは今夜」をまとめ、文庫化したものです。


≪著者: ≫ ピエール・クロソウスキー (Pierre Klossowski) 1905-2001年。フランスの作家、思想家、画家。小説に『ナントの勅令破棄』『ロベルトは今夜』『プロンプター』『バフォメット』、評論に『わが隣人サド』『かくも不吉な欲望』『ニーチェと悪循環』などがある。

[訳者] 若林真 (わかばやし・しん) 1929-2000年。新潟県生まれ。慶応義塾大学名誉教授。訳書にバタイユ『C神父』、クロソウスキー『歓待の掟』、ロブ=グリエ『快楽の館』、ドリュ・ラ・ロシェル『ジル』など多数。

ジャック・デリダ/ジル・ドゥルーズ/ジャン=フランソワ・リオタール/ピエール・クロソウスキー 『ニーチェは、今日?  NIETZSCHE AUJOURD’HUI?』(林好雄/本間邦雄/森本和夫訳、ちくま学芸文庫、2002年) '09/05/23







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本「聖なるものと〈永遠回帰〉 バタイユ・ブランショ・デリダから発して (ちくま学芸文庫)」湯浅博雄5

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聖なるものと〈永遠回帰〉
聖なるものと〈永遠回帰〉 バタイユ・ブランショ・デリダから発して (ちくま学芸文庫)

○著者: 湯浅博雄
○出版: 筑摩書房 (2004/3, 文庫 297ページ)
○価格: 1,260円
○ISBN: 978-4480088192
おすすめ度: 2.0
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≪目次: ≫
緒言
1章 死ぬことの経験
死の怖れ/死の意識の内面化――〈精神の生〉の目覚め/否定性をうちに宿した生――労働、合理性、自由、言語/弁証法のダイナミズム/〈死との関係〉の独特さ/死ぬことの経験のパラドックス/生き残るということの意味/死ぬことの経験の、比類のない特異性/真実の経験と虚構の経験/可能性の関係/不可能性の関係
2章 宗教的なもの、エロティシズム
性の禁忌/欲求のレヴェル、欲望の次元/エロティシズム――人間化した性/遠ざける運動、〈遠ざかり〉を遠ざける運動/記号的なものに関わり、言葉を用いる能力/労働、合理的な行動、言語活動と〈法〉/祝祭および供犠/聖なるものの発生/洞窟の壁画/原始狩猟民の心性/〈動物神〉という感情/「深い堅杭に描かれた人間」の絵/トーテミズム/〈呪われた〉自然と転倒の運動/不服従と反抗/価値づけの問い直し――系譜学的な観点/力の、力との組み合い/禁止と侵犯の対立的な一体性/聖なるものは反復的、永遠回帰的に生きられる
3章 供犠=祝祭の〈意味〉――純粋な贈与というアポリア
祭りとしての殺害/〈事物〉の破壊/本来的な真実へ/〈事物の次元〉を解消できるか/無益な消尽という至高性/贈与、消尽の〈純粋性〉をめぐる問い/消尽=贈与は〈明晰な意識〉と相容れない/贈与というアポリア/贈与=消尽のような出来事は〈真に〉経験されるだろうか/神的次元が存在する、という信仰/サクリファイスのエコノミー/神の信仰のおかげで、贈与は可能なものであると保証される/純粋な贈与と不可能なものの構造
4章 聖なるものの経験、愛の経験、起源なき反復
同質的なもの/等価交換という共通の尺度/言語活動とその理解の行為/知ることの枠組み/聖なるものの現実性と真実/経験とはならない経験/主観/客観の境界を揺れ動くもの/どっちつかずの両義性――中間的なもの/極度のナルシシズム/起源を欠いた反復に向かって/〈同一なものの反復〉という通念/時間性の二つの理解/経験はクロノスにのみ基づいているのか/出来事の二重性――〈過剰な〉出来事/つねに裂け、分割されて、断片となっている出来事/断片となっている出来事は、〈記号的なもの〉として経験される/記号と〈記号的なもの〉/痕跡としての、予兆としての〈記号的なもの〉/差異化の動きとともに反復すること/〈もう過ぎ去った〉と同時に〈まだ来るべき〉出来事/つねに〈事後的に生きられる〉ことで初めて構成される出来事/〈起源神話〉は維持されない/「心を強くするような刺激的なものを秘めている経験」
5章 〈同一なものの反復〉というイリュージョン
王権とファシズムへの一視点/社会の〈同質性〉と生産活動/同質性の危機と異質的なエレメント/ファシズムの軍事的な様相/ファシズムの宗教的様相/〈至高な〉王が君臨する体制/王権の源は消尽、贈与に関わる/〈対象として出現した至高性〉という倒錯/〈至高な〉王は社会総体を同質化する力を発揮してきた/君主制国家を受け継ぐ国民国家/王権とファシズム/至高なるものは、主観/客観の境界を揺れ動く/反復的にのみ生きられるもの/至高なるものの経験と〈起源〉/同一なものの反復というイリュージョンを破る/聖なるものの経験と宗教(制度づけられた信仰)/事後的、回帰的、反復的に経験することは初めて生きることである/予期せぬ到来としての聖なる出来事は信仰される神聖さではない
6章 祝祭の〈祭儀〉化、侵犯行為の激しさ、革命的瞬間
(原)祝祭の運動/調整のメカニズム/初めから痕跡として生きられる出来事を、〈起源をなす出来事〉と錯視する/神話的な起源――同じものとして反復可能な神聖さ/祝祭は〈起源〉を二次的に模擬している、という意識/供犠=祝祭によって、純粋な消尽を真に経験できるという思い込み/〈祭儀〉的枠組みのなかでは、侵犯行為も禁止の価値をいっそう高めることになる/侵犯行為の激しさ、革命的瞬間/〈行為遂行的な〉ヴァイオレンス/決定する出来事/決定不可能という試練/差異化の動きの反復/激しい力の行為遂行と贈与/現前的に保証された区別はない/贈与と不可能なものの経験
7章 文学・芸術の経験と〈真実〉
文学作品を書くこと、読むこと/伝統的な真理観と文学/死ぬことの両義性/通常の意味での模擬=虚構/〈作者の生きた経験〉はオリジンをなすのか/出来事、経験、書くこと/通常の言語(記号)観、それへの異議/記号の次元、否定性の力/なぜ言葉の活動は二次的と思われているのか/通常の言語(記号)観――〈真に甦る死〉との関係/通常の言語活動において忘れられているもの/消えゆく〈もの〉は、真に死ぬことで再生するのか/文学における言葉――〈始原的な〉模擬、虚構/言葉(記号)の活動の一時的な力/『失われた時を求めて』における文体、喩/読むこともまた、一時的な経験になりうる/逆説的な仕方で真実を告げること

参考文献
あとがき (二〇〇四年二月初旬 湯浅博雄)



≪著者: ≫ 湯浅博雄 (ゆあさ・ひろお) 1947年香川県生まれ。東京大学仏文科卒。同大学院博士課程、パリ第三大学博士課程修了(3e cycle博士論文提出)。現在、東京大学大学院総合文化研究科教授。著書:『未知なるもの=他なるもの』、『他者と共同体』、『反復論序説』、『バタイユ――消尽』、『ランボー論』など。編・訳書:『ランボー全詩集』。訳書:バタイユ『宗教の理論』、同『エロティシズムの歴史』(共訳)、同『至高性』(共訳)、ドゥルーズ『ニーチェ』、デリダ『パッション』、同『滞留』(監訳)など。

ジル・ドゥルーズ 『ニーチェ  Nietzsche, 1965 』(湯浅博雄訳、ちくま学芸文庫、1998年) '09/09/19







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本「闇の奥  Joseph Conrad, HEART OF DARKNESS, 1899 (光文社古典新訳文庫)」コンラッド、黒原敏行 訳5

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闇の奥 (光文社古典新訳文庫)
闇の奥  Joseph Conrad, HEART OF DARKNESS, 1899 (光文社古典新訳文庫)

○著者: ジョゼフ・コンラッド、黒原敏行 訳
○出版: 光文社 (2009/9, 文庫 231ページ)
○価格: 620円
○ISBN: 978-4334751913
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Heart Of Darkness闇の奥
なんだか薄ら暗くてボンヤリとしてハッキリすることがなく。

アフリカ大陸コンゴ河の深い森の中に原始的な暮らしを営む人びと。文字通り、原始的な生活とは、原始的なのであり、人類誕生以来?!、なん万年とも言えるのであろう、ながい年月にわたり営まれ続けてきた生活スタイルとは、むしろ、現代の生活よりも十二分に持続可能性を満たしているのかもしれないけれども、すでに便利な現代生活に慣れ親しんでしまった以上、後戻りはできない、想像するだけで耐えられない、と思う。

本書の冒頭に挿しこまれる地図は、「1890年頃のコンゴ自由国コンゴ河・河口付近」と「テムズ河・河口付近」。
河、海。

ふと気になって、おなじ光文社古典新訳文庫にライナップされる『八十日間世界一周〈上下〉、ジュール・ヴェルヌ著』が著された時期を確認するには、1873年。


≪目次: ≫
闇の奥  Heart Of Darkness, 1899 』

解説/武田ちあき(埼玉大学准教授)
コンラッド年譜
訳者あとがき (二〇〇九年八月)


≪著者: ≫ ジョセフ・コンラッド Joseph Conrad [1857-1924] ロシア占領下のポーランドで没落貴族の家に生まれる。父が独立運動に関与したため一家は流刑、両親を早くに亡くす。16歳で船乗りをめざし、仏英の商船で世界各地を航海する。このときの見聞が、後の創作活動に大きな影響を及ぼす。ポーランド語、フランス語を操り、小説は英語で書いた。1886年イギリスに帰化。1895年『オルメイヤーの阿房宮』で文壇にデビュー。他の代表作に、『密偵』『ロード・ジム』など。晩年は痛風と鬱病に悩まされた。1924年、ナイト爵叙勲を辞退。同年、心臓発作のため自宅にて死去。

[訳者] 黒原敏行 Kurohara Toshiyuki 1957年生まれ。英米文学翻訳家。訳書に『すべての美しい馬』『越境』『ザ・ロード』(マッカーシー)、『黒い天使』(ウールリッチ)、『儚い光』(マイクルズ)、『ソフィー』(バート)、『コレクションズ』(フランゼン)、『ユダヤ警官同盟』(シェイボン)ほか多数。







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本「フロイト  Anthony Storr, FREUD: A Very Short Introduction, Oxford University Press, 1989 (講談社選書メチエ8)」アンソニー・ストー、鈴木晶 訳5

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フロイト (講談社選書メチエ)
フロイト  Anthony Storr, FREUD: A Very Short Introduction, Oxford University Press, 1989 (講談社選書メチエ8)

○著者: アンソニー・ストー、鈴木晶
○出版: 講談社 (1994/2, 単行本 227ページ)
○価格: 1,680円(品切重版未定)
○ISBN: 978-4062580083
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ジクムント・フロイトSigmund Freud, 1856-1939)

強迫的(オブセッショナル)と呼ぶ性格、強迫性障害(Obsessive-Compulsive Disorder、強迫神経症)


≪目次: ≫
第一章 フロイトの生涯と性格
母親に偏愛された少年/しかたなく医師になる/「仕事のない人生なんて考えられない」/テレパシーを信じていた!?/「人類のほとんどは屑です」/訣別の「精神分析史」/精神分析学は科学か?
第二章 心的外傷から幻想へ
観念が起こす神経症/抑圧された感情はおできである/「ニルヴァーナ(涅槃)」と「アンニュイ(倦怠感)」/「性欲」と結びつく精神分析/親から誘惑されるという性的幻想/幻想としてあらわれる本能的衝動こそが抑圧の対象
第三章 過去を探る
幼児の性的発達――「口唇」期「男根」期そして「性器」期へ/性倒錯の起源は幼児期にあり/オイディプス・コンプレックスとは/ペニスは男根的象徴にすぎない/小児健忘の原因は?/性衝動の「潜伏期」
第四章 自由連想転移
自由連想――自分自身を理解するために/絶景館で見た「イルマの注射の夢」/「夢」の理論/「夢の作業」四つの過程/四つの例外/象徴がつなぐ内的世界と外的世界/フロイトの二分法の限界/転移の発見/転移に対する嫌悪感/医師の中に生まれる「逆転移」
第五章 自我・超自我・エス
ある程度のナルシシズムは正常/根っからの二元論者/心的装置の構造/自我はエスから生まれる/自我を見張る超自我/攻撃性は自我の一部/「本能」を二つに限定したのは気まぐれから?/「死の本能」/神経症から文明論へ
第六章 攻撃抑鬱パラノイア
攻撃の二重の方向性/悲哀とメランコリーの違い/対象を失うことは自我の一部を失うこと/鬱病的性格者の自己評価は不安定/鬱病の「全能感」/シュレーバー研究/妄想は「回復の試み」である/フロイトの過ち
第七章 ジョークと『日常生活の精神病理学』
失錯行為と無意識の因果関係/フロイト的失錯への疑問/ジョークを語る/無害なジョークを説明する理論/真の快感は形式からは得られない/「我発見せり(ユリイカ)」の快感
第八章 芸術文学
伝記にもとりいれられた分析的概念/芸術はリビドーの昇華である/ダ・ヴィンチの幼年時代を探る/禿鷹と鳶をとり違える/ドストエフスキーの父は「きわめて暴力的」/ミケランジェロが選んだポーズの意味/空想は「下らない」/空想が現実理解を深める/適応行動としての遊び、空想、夢
第九章 文化宗教
「原始的」は「神経症的」……/父の象徴としての動物/「アームチェア」の限界/モーセユダヤ人ではなかった/神々の三つの任務/文明個人に害を与える/恋愛は「精神病の正常な原型」/「われわれの神」は理性である
第十章 治療者としてのフロイト
精神分析に適した患者とは?/精神分析のテクニック/医師は不透明な存在であれ/自らの規律を破る/「ドーラ」の症例は精神分析の教科書/患者は知的好奇心の対象であった/「鼠男」は完治した/幼児期に見た両親の後背位性交――「狼男」の症例/「狼男」の父となるフロイト/公表された症例が少ない理由
第十一章 現代の精神分析
完治するとはどういうことか/より懐疑的になった現代の分析家/性と愛情の順序/「人生の問題」を相談する患者たち/治療は「継続」より「終了」が難しい/精神分析の五つの基本的前提
第十二章 精神分析の魅力
「使える」無意識ニーチェショーペンハウアーの影響/精神のダーウィニズム還元主義の強い力/「宗教」としての精神分析/文体、自信、説得力/性と犯罪に対する寛大さ/たとえ間違いがたくさんあったとしても、フロイトは天才だった

ブックガイド
訳者あとがき (一九九三年十月 鈴木 晶)
索引


≪著者: ≫ アンソニー・ストー (Anthony Storr, 1920-2001) 1920年生まれ。ケンブリッジ大学ウインチェスター・カレッジ、クライスト・カレッジに学ぶ。1944年に医師免許取得。その後、精神医学を専門にして精神分析家としての訓練を積む。オックスフォード大学で精神療法を教えた。現在(刊行当時)は、オックスフォード大学健康局の精神科医名誉顧問を務める。著書に、“THE INTEGRITY OF THE PERSONALITY”(1960)、“THE SCHOOL OF GENIUS”(1988)などがある。また、日本に紹介されているものとして、『人格の成熟』『ユング』(岩波書店)、『精神療法と人間関係』(理想社)などがある。2001年歿。

[訳者] 鈴木 晶 (すずき・しょう) 1952年生まれ。1976年東京大学文学部露文科卒業。同大学大学院博士課程満期修了。法政大学教授。専攻は、文学批評、舞踏史および精神分析学の文化史・精神史的研究。著書に、『グリム童話』『フロイト以後』(講談社現代新書)、訳書には、『性のアウトサイダー』(青土社)、『愛するということ』(紀伊國屋書店)、『母性という神話』『グリム兄弟』(筑摩書房)など多数ある。

アンソニー・ストー 『孤独 〈新訳〉  Solitude: The School of Genius, 1998 』(吉野要監修、三上晋之助訳、創元社、1999年) '09/03/21

エーリッヒ・フロム 『愛するということ 〈新訳版〉  The Art of Loving, 1956 』(鈴木晶訳、紀伊國屋書店、1991年) '09/08/02

ジークムント・フロイト 『人はなぜ戦争をするのか エロスとタナトス  Gesammelte Werke, chronologisch geordnet, 1940, 1946, 1950 [WARUM KRIEG?, 1932/ZEITGEMÄSSES ÜBER KRIEG UND TOD, 1915/TRAUER UND MERANCHOLIE, 1917/NEUE FOLGE DER VORLESUNGEN, 1933/ZUR EINFÜHRUNG IN DIE PSYCHOANALYSE, 1933]』(中山元訳、光文社古典新訳文庫、2008年) '09/06/11、'08/08/24
ジークムント・フロイト 『幻想の未来/文化への不満  DIE ZUKUNFT EINER ILLUSION, 1927/DAS UNBEHAGEN IN DER KULTUR, 1930/DER MANN MOSES UND DIE MONOTHEISTISCHE RELIGION, 1939 』(中山元訳、光文社古典新訳文庫、2007年) '09/06/04、'08/08/30
ジークムント・フロイト 『エロス論集  Gesammelte Werke, 1940 』(中山元編訳、ちくま学芸文庫、1997年) '08/11/30
ジークムント・フロイト 『自我論集  Gesammelte Werke, 1940 』(竹田青嗣編、中山元訳、ちくま学芸文庫、1996年) '08/11/20


Freud: A Very Short Introduction (Very Short Introductions)Freud: A Very Short Introduction (Very Short Introductions、ペーパーバック)
○著者: Anthony Storr
○販売: Oxford Univ Pr (T)
○発売: 2001/6
おすすめ度: 4.0
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Tm 1:48'47, Dst 42.42, Av 23.4, Mx 50.2, Odo 523.7..
墓参り、ではなく、(供え物も線香もなにも用意せずに手ぶらで)おそうじに。すこし前から行かなくちゃ(行きたいなぁ)と思っていた。草を抜き、枯れ葉と拾い、クマデとホウキで、朝。南無阿弥陀仏。。。

本「イスマーイール派の神話と哲学 イスラーム少数派の思想史的研究 (岩波アカデミック叢書)」菊地達也5

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イスマーイール派の神話と哲学―イスラーム少数派の思想史的研究 (岩波アカデミック叢書)
イスマーイール派の神話と哲学 イスラーム少数派の思想史的研究 (岩波アカデミック叢書)

○著者: 菊地達也
○出版: 岩波書店 (2005/12, 単行本 335ページ)
○価格: 10,080円
○ISBN: 978-4000267373
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イスマーイール派は、イスラーム・シーア派第二の宗派。

本書は、東京大学大学院人文社会系研究科に提出された博士論文『イスマーイール派の神話と哲学――キルマーニーの思想を中心として』(一九九八年度)に基づく。  (P. まえがき)

≪目次: ≫
まえがき
凡例

序章
第一節 研究史と本研究の目的

1 研究史/2 本研究の目的
第二節 初期イスマーイール派の政治と思想
1 ファーティマ朝成立前史/2 ファーティマ朝の成立と発展/3 キルマーニーの生涯と作品

第一章 イスマーイール派終末論を支える神話と哲学
第一節 イスマーイール派における終末論

1 終末論の背景/2 ファーティマ朝以前の終末論/3 ファーティマ朝期の終末論(a アブドゥッラーによる終末論の修正/b ムイッズ時代の異端教説/c ハーキム時代の終末論を巡る動揺)
第二節 終末論を支える神話構造
1 転落者とキヤーマを巡る教説(a アブー・イーサー・ムルシンドのイスマーイール派神話/b スィジスターニーの普遍霊魂節/c アラムート・ニザール派の大キヤーマ(487/1164年)/d イエメン・タイイブ派における「天上のドラマ」)/2 神話の意味構造

第二章 キルマーニーの哲学的宇宙論
第一節 ペルシア学派との関係
第二節 神の定義
第三節 第一知性の創定
第四節 第一知性の性格

1 「第一被創定物」、「第一原因」、「第一存在者」としての第一知性/2 第一知性の二面性/3 第一知性の思惟作用/4 一〇の属性と二つの完全態/5 不動の動者としての第一知性/6 第一知性の限界/7 第一知性の性格に関するまとめ
第五節 一〇知性論と普遍霊魂に関する問題点
1 第一知性からの流出と第二知性/2 可能知性に関する問題点/3 第二知性と普遍霊魂の同一性/4 一〇知性と物質世界の関係
第六節 離在知性と人間霊魂の関係
1 月下界と能動知性の関係/2 自然的生成物の発生/3 人間存在の意義/4 人間の霊魂と知性

第三章 キルマーニーの宗教的教説
第一節 世界間の照応関係
第二節 告知者、基礎者、クルアーン

1 告知者/2 基礎者とクルアーン
第三節 イマーム
1 イマームの定義とその正統性/2 イマームの性格/3 ムハンマドの周期におけるイマーム位継承の問題/4 ハーキムの神性とイマームの連続性に関する問題
第四節 教宣組織と宗教儀礼規定
1 教宣組織の存在意義と目的/2 宗教儀礼規定
第五節 終末と救済
1 カーイムと大キヤーマの意味/2 大キヤーマの日の到来/3 イスマーイール派信徒の救済

終章 キルマーニー思想の意味

参考文献
索引


≪著者: ≫ 菊地達也 (きくち たつや) 1969年、山形県生れ。1998年、東京大学大学院人文社会系研究科アジア文化研究イスラム学専攻博士課程修了(博士(文学))。神田外語大学講師(を経て、神田外語大学国際言語文化学科准教授)。

マリーズ・リズン 『ファンダメンタリズム FUNDAMENTALISM: The Search for Meaning, 2004』(島薗進解説、中村圭志訳、1冊でわかる・シリーズ、岩波書店、2006年) '09/10/10
マリーズ・リズン 『イスラーム Islam: A Very Short Introduction, 1997』(山内昌之解説、菊地達也訳、1冊でわかる・シリーズ、岩波書店、2004年) '09/09/30
菊地達也 『イスラーム教 「異端」と「正統」の思想史』(講談社選書メチエ、2009年) '09/09/26
池内恵 『中東 危機の震源を読む』(新潮選書、2009年) '09/09/10
高橋正男 『図説 聖地イェルサレム』(石黒健冶 写真、ふくろうの本、河出書房新社、2003年) '09/05/25
大川周明 『回教概論』(ちくま学芸文庫、2008年) '09/05/21
サミュエル・ハンチントン 『文明の衝突  The Clash of Civilizations and the Remaking of World Order, 1996』(鈴木主税訳、集英社、1998年) '09/04/19
中山元 編訳 『発言 米同時多発テロと23人の思想家たち』(朝日出版社、2002年) '09/01/22
バーナード・ルイス 『聖戦と聖ならざるテロリズム イスラームそして世界の岐路  THE CRISIS OF ISLAM, Holy War and Unholy Terror, 2003』(中山元訳、紀伊國屋書店、2004年) '09/01/14
片倉もとこ 『ゆとろぎ イスラームのゆたかな時間』(岩波書店、2008年) '08/11/22
コーラン 〈下〉』(井筒俊彦訳、ワイド版岩波文庫、2004年) '08/10/19
コーラン 〈中〉』(井筒俊彦訳、ワイド版岩波文庫、2004年) '08/10/15
コーラン 〈上〉』(井筒俊彦訳、ワイド版岩波文庫、2004年) '08/10/13
片倉もとこ/梅村担/清水芳見 『イスラーム世界』(岩波書店、2004年) '08/10/09
片倉もとこ 『アラビア・ノート アラブの原像を求めて』(ちくま学芸文庫、2002年) '08/10/03
片倉もとこ「イスラームの世界観 「移動文化」を考える」(岩波現代文庫、2008年) '08/09/24
牧野信也 『イスラームとコーラン』(講談社学術文庫、1987年;2005年) '08/09/09
井筒俊彦 『マホメット』(講談社学術文庫、1989年;2006年) '08/09/04
井筒俊彦 『イスラーム文化 その根柢にあるもの』(ワイド版岩波文庫、1994年) '08/07/16
ブルース・ローレンス 『コーラン』(池内恵訳、名著誕生、ポプラ社、2008年) '08/05/09







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本「宇宙の謎に挑む ブレーンワールド (DOJIN選書026)」白水徹也5

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宇宙の謎に挑む ブレーンワールド(DOJIN選書26)
宇宙の謎に挑む ブレーンワールド (DOJIN選書026)

○著者: 白水徹也
○出版: 化学同人 (2009/9, 単行本 184ページ)
○価格: 1,470円
○ISBN: 978-4759813265
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ブレーンワールド(膜宇宙、braneworld)


≪目次: ≫
まえがき
第1章 宇宙はどのように誕生したか――膨張する宇宙と力の統一
1 膨張する宇宙    ハッブルの発見/一般相対性理論が記述する宇宙/宇宙の始まり/力の進化/コラム・素粒子とはなにか
2 インフレーション宇宙論    インフレーション宇宙論の誕生/宇宙の晴れ上がり/温度のムラが意味すること
3 宇宙を構成する物質    暗黒物質ダークエネルギー/物質の起源/ダークエネルギーv.s.時空の法則
4 宇宙の果てはどうなっているか    時間の果て/宇宙の形/宇宙誕生について/どこまで理解したのか?/宇宙の最後
膜宇宙論ダイジェスト※  超弦理論の進展/次元はいくつ必要か/膜宇宙/湾曲する余剰次元/私もあなたもホログラフィー
第2章 余剰次元はなぜ必要か――アインシュタインの夢から究極の理論へ
1 時空の理論 相対性理論    特殊相対性理論一般相対性理論アインシュタイン方程式/コラム・物理法則の美しさ
2 アインシュタイン方程式が予言したブラックホール    ブラックホールの発見/ブラックホールから抜け出せない/ブラックホールはいかに形成されるか/ブラックホール研究黄金時代/数値相対論の発展/タイムマシーンは可能か?/コラム・時空の数学的表現/コラム・時空の特異点
3 余分な空間    アインシュタインの夢/なぜ余分な空間は必要か/余剰次元方向に運動する粒子/余剰次元のサイズと力の法則/万有引力の法則の検証    
4 ひもから膜へ    粒子は「ひも」で記述される?/膜の登場
第3章 究極の理論が描く最新の時空像――ブレーンワールドの登場
1 エネルギー砂漠    階層性問題とエネルギー砂漠/宇宙の過去はどこまで見えるか/砂漠のない世界はあるのか  
2 膜世界の登場    三人組のアイデア/物体間に働く力/軽い膜世界
3 地上でブラックホールをつくる?    ブラックホールができるためには/地上でつくるブラックホール/生成されたブラックホールの運命/高次元ブラックホール/回転ブラックホールの対称性/コラム・ヒッグス粒子超対称粒子の探索/コラム・高次元ブラックホール唯一性定理
4 湾曲する余剰次元    膜によって余剰次元は曲がる/無限に広がった余剰次元空間/砂漠のない世界再考/超弦理論版湾曲余剰次元模型/複雑な現象をいかにとらえるか
第4章 宇宙の新世界――ブレーン宇宙論
1 独自の発展を遂げた日本の相対論研究    コラム・アインシュタイン方程式の解
2 膨張する膜宇宙    膜宇宙の膨張をどう扱うか/おもちゃの模型/ケンブリッジにおける膜宇宙論/膜宇宙論の土台固め
3 膜宇宙とブラックホール    余剰次元を伝わる重力/暗黒輻射/ブラックホール論争/おもちゃのブラックホール/膜宇宙の衝突による宇宙の創成/コラム・膜上の重力方程式の導出法の概略/コラム・タイムマシーン再考
4 多様な余剰次元、多様な宇宙    余剰次元はいくつ必要か/超弦理論はインフレーションを説明できるか?/コラム・ダークエネルギー問題に挑む
第5章 身近な余剰次元――究極理論はすぐそこに
1 マルダセナの予想    ホログラフィー/なぜホログラフィー/そもそもブラックホールに端を発する?
2 マルダセナの予想の応用と一般相対性理論の役割    膜技術/一般相対性理論の普及
3 予想できない今後の展開    ダークエネルギー問題/今後の展開

参考図書
あとがき (二〇〇九年初夏 京都・洛中にて 白水 徹也)


≪著者: ≫ 白水 徹也 (しろみず てつや) 1969年福岡県生まれ。96年京都大学大学院理学研究科物理学第二専攻博士課程修了。博士(理学)。東京工業大学大学院理工学研究科基礎物理学専攻准教授などを経て、京都大学大学院理学研究科物理学宇宙物理学専攻准教授。専門は、宇宙論、一般相対論。2005年に第20回西宮湯川記念賞、2006年に平成18年度文部科学大臣表彰若手科学者賞をそれぞれ受賞。

DOJIN選書・シリーズ、化学同人≫
渡部潤一 『夜空からはじまる天文学入門 素朴な疑問で開く宇宙の扉』(DOJIN選書025、2009年) '09/07/13
田近英一 『地球環境46億年の大変動史』(DOJIN選書024、2009年) '09/07/02
井村秀文 『環境問題をシステム的に考える 氾濫する情報に踊らされないために』(DOJIN選書023、2009年) '09/04/29
石田秀輝 『自然に学ぶ粋なテクノロジー なぜカタツムリの殻は汚れないのか』(DOJIN選書022、2009年) '09/02/28
江守正多 『地球温暖化の予測は「正しい」か? 不確かな未来に科学が挑む』(DOJIN選書020、2008年) '09/01/17
林宏樹 『世界初!マグロ完全養殖 波乱に富んだ32年の軌跡』(DOJIN選書021、2008年) '08/12/22
八田武志 『左対右 きき手大研究』(DOJIN選書018、2008年) '08/08/31
篠原菊紀 『未来の記憶のつくり方 脳をパワーアアップする発想法』(DOJIN選書019、2008年) '08/08/23
越智啓太 『犯罪捜査の心理学 プロファイリングで犯人に迫る』(DOJIN選書017、2008年) '08/06/18
河善一郎 『雷に魅せられて カミナリ博士、その謎を追う』(DOJIN選書016、2008年) '08/06/15
長谷川善和 『フタバスズキリュウ発掘物語 八〇〇〇万年の時を経て甦ったクビナガリュウ』(DOJIN選書014、2008年) '08/04/14
桜井静香 『あなたのエクササイズ間違っていませんか? 運動科学が教える正しい健康メソッド』(DOJIN選書015、2008年) '08/04/10
大浦宏邦 『人間行動に潜むジレンマ 自分勝手はやめられない?』(DOJIN選書013、2007年) '07/12/30
井村秀文 『中国の環境問題 今なにが起きているのか』(DOJIN選書012、2007年) '07/12/19
針山孝彦 『生き物たちの情報戦略 生存をかけた静かなる戦い』(DOJIN選書011、2007年) '07/12/06
井山弘幸 『笑いの方程式 あのネタはなぜ受けるのか』(DOJIN選書010、2007年) '07/11/30
林幸雄 『噂の拡がり方 ネットワーク科学で世界を読み解く』(DOJIN選書009、2007年) '07/11/20
村山貢司 『降水確率50%は五分五分か 天気予報を正しく理解するために』(DOJIN選書008、2007年) '07/11/15
吉田荘人 『漢方読みの漢方知らず 西洋医が見た中国の伝統薬』(DOJIN選書006、2007年) '07/11/14
中田亨 『ヒューマンエラーを防ぐ知恵 ミスはなくなるか』(DOJIN選書004、2007年) '07/11/10
岸野正剛 『なぜ人は宝くじを買うのだろう 確率にひそむロマン』(DOJIN選書003、2007年) '07/11/07
藤田一郎 『「見る」とはどういうことか 脳と心の関係をさぐる』(DOJIN選書007、2007年) '07/11/06
北岡明佳 『だまされる視覚 錯視の楽しみ方』(DOJIN選書001、2007年) '07/11/02
渡邉泰治 『黄金比の謎 美の法則を求めて』(DOJIN選書005、2007年) '07/10/31
藤原晴彦 『似せてだます擬態の不思議な世界』(DOJIN選書002、2007年) '07/10/25







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9/22以来の大垂水峠ラン、なかなかタイムが縮まらない。まだまだタマアジサイ(↑)が薄紫色の小さな花を咲かせていたよ。いよいよ長袖(昨年買ったユニクロのヒートテック)、アンダーはまだまだショート丈、(天気予報を気にしつつ)、クルクルまわせ!!

本「ニーチェと哲学  Gilles Deleuze: “Nietzsche et la Philosophie” PUF, 1962 (河出文庫)」ジル・ドゥルーズ、江川隆男 訳5

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ニーチェと哲学 (河出文庫)
ニーチェと哲学  Gilles Deleuze: “Nietzsche et la Philosophie” PUF, 1962 (河出文庫)

○著者: ジル・ドゥルーズ、江川隆男 訳
○出版: 河出書房新社 (2008/8, 文庫 465ページ)
○価格: 1,260円
○ISBN: 978-4309463100
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うぐぐぐぐぅ、なにをどうして書きえようというのか♪


≪目次: ≫
第一章 悲劇的なもの
1 系譜の概念(価値と評価――批判と創造――系譜という語の意味)/2 意味(意味と力――多元論――意味と解釈――「高次の度合だけが重要である」)/3 意思の哲学(力と力の関係、すなわち意思――根源と序列)/4 弁証法に抗って(差異と矛盾――奴隷が弁証法に与える影響)/5 悲劇の問題(悲劇的なものについての弁証法的な考え方と『悲劇の誕生』――悲劇の誕生についての三つのテーゼ)/6 ニーチェの進化(悲劇の誕生における新たな諸要素――肯定――ソクラテス――キリスト教)/7 デュオニュソスとキリスト(生に賛成するか反対するか――弁証法的思考のキリスト教的性質――弁証法的思考とディオニュソス的思考との対立)/8 悲劇的なものの本質(悲劇的なものと喜び――ドラマから英雄へ――実存の意味と正当性)/9 実存の問題(罪ある実存とギリシア人たち――アナクシマンドロス――偽りの実存とキリスト教――無責任の価値)/10 実存と無垢(無垢と多元論――ヘラクレイトス――生成と生成の存在、〈多〉と〈多〉の〈一〉――永遠回帰あるいは戯れ)/11 骰子の一擲(二つの時間――偶然と必然、すなわち二重の肯定――骰子の一擲と機会の計算との対立)/12 永遠回帰のための諸帰結(偶然の煮物――混沌と循環運動)/13 ニーチェの象徴主義(大地、火、星――アフォリズムと詩の重要性)/14 ニーチェとマラルメ(類似――対立、すなわち偶然の消滅か肯定か)/15 悲劇的思考(ニヒリズムに抵抗する悲劇的なもの――肯定、喜び、創造)/16 試金石(ニーチェと他の悲劇的哲学者との差異――パスカルの賭け――ニヒリズムと怨恨(ルサンチマン)の問題の重要性)
第二章 能動的と反動的
1 身体(身体は何を為しうるか――意識に対する身体の優越性――身体を構成する能動的諸力と反動的諸力)/2 諸力の区別(反動――有機体についての反動的な考え方――可塑的な能動的力)/3 量と質(力の量と質――質と量の差異)/4 ニーチェと科学(量についてのニーチェの考え方――永遠回帰と科学――永遠回帰と差異)/5 永遠回帰の第一の側面――宇宙論的で自然学的な理説としての永遠回帰(最終状態への批判――生成――生成の総合と永遠回帰)/6 力能の意思とは何か(力の差異的(系譜的)要素としての力能の意思――力能の意思と諸力――永遠回帰と総合――カントに対するニーチェの位置)/7 ニーチェの述語法(能動と反動、肯定と否定)/8 起源と転倒した像(イマージュ)(反動と否定の組合せ――ここからどのようにして差異の転倒した像(イマージュ)が生じるのか――能動的力はどのようにして反動的になるのか)/9 諸力の測定問題(「強者はつねに弱者から擁護されなければならない」――ソクラテスの誤解)/10 序列(自由思想家と自由精神――序列――〈能動的〉と〈反動的〉という言葉のさまざまな意味)/11 力能の意思と力能の感情(力能の意思と感性(パトス)――諸力の生成)/12 諸力の〈反動的-生成〉(〈反動的-生成〉――人間への嫌悪――悲痛な思想としての永遠回帰)/13 意味と価値の両面性(反動の両面性――反動的諸力の多種多様性――反動と否定)/14 永遠回帰の第二の側面――倫理的で選択的な思考としての永遠回帰(慰めの思想としての永遠回帰――第一の選択。中途半端に意思することの排除――第二の選択。ニヒリズムの完成、否定的なものの価値変質――反動的諸力は回帰しない)/15 〈永遠回帰〉の問題(〈能動的-生成〉――全体と契機)
第三章 批判
1 人間諸科学の変形(諸科学の反動的モデル――能動的科学のために。言語学――医者、芸術家、立法者としての哲学者)/2 ニーチェにおける問いの定型表現(〈とは何か〉という問いと形而上学――〈誰が〉という問いとソフィストたち――ディオニュソスと〈誰が〉という問い)/3 ニーチェの方法(〈誰が…〉=〈彼は何を意思するのか…〉――差異的、類型学的、系譜学的なドラマ化の方法)/4 先行者たちに抗って(意思の哲学における三つの誤解――力能を表象の対象にすること――力能を現行の諸価値に依拠させること――力能を闘争と戦闘の掛け金にすること)/5 悲観主義とショーペンハウアーに抗って(どのようにしてこれらの誤解は、哲学が意思を制限したり否定さえしたりするように仕向けるのか――ショウペンハウアー、この伝統の到着点)/6 意思の哲学のための諸原理(意思、創造、喜び――力能は、意思が意思するものではなく、意思のうちで意思するものである――贈与する徳――差異的で批判的な要素)/7 『道徳の系譜』の構図(真の批判をおこなうこと――『道徳の系譜』における三つの論文。誤謬推理、二律背反、理想)/8 ニーチェとカント――諸原理の観点から(カント的批判の不十分さ――カント的批判は、どのような意味でまったく「批判」ではないのか)/9 批判の実現(批判と力能の意思――超越論的原理と系譜学的原理――立法者としての哲学者――「カントの成功は神学者の成功にすぎない」)/10 ニーチェとカント――諸帰結の観点から(非合理主義と批判の審級)/11 真理の概念(〈ドラマ化の方法〉の行使――思弁的態勢、道徳的対立、禁欲主義的矛盾――生に優越した諸価値)/12 認識、道徳、宗教(二つの運動――「もっとも恐るべき結論」)/13 思考と生(認識と生との対立――生と思考との親和性――生の新たな可能性)/14 芸術(意思することの刺激剤としての芸術――偽なるものの高い力能としての芸術)/15 思考の新たな像(イマージュ)(真理の理説における諸要請――思考の諸要素としての意味と価値――下劣さ――哲学の役割。〈哲学者-彗星〉――反時代的なもの――方法と文化との対立――文化はギリシア的か、ドイツ的か――思考と三つの逸話)
第四章 怨恨(ルサンチマン)から疚しい良心へ
1 反動と怨恨(ルサンチマン)(反撃としての反動――反動的に活動する無力能としての怨恨(ルサンチマン))/2 怨恨(ルサンチマン)の原理(フロイトにおける局所論の仮説――ニーチェによる刺激と痕跡――反動はどのようにして活動を受けるのをやめるのか――すべては反動的諸力の間で生成する)/3 怨恨(ルサンチマン)の類型(怨恨(ルサンチマン)の二つの側面――位相学的と類型学的――復讐の精神――痕跡の記憶)/4 怨恨(ルサンチマン)の諸特徴(感嘆することへの無力能――受動性――糾弾)/5 彼はよいか、彼は悪いか(私はよい、ゆえに君は悪い――君は悪い、ゆえに私はよい――奴隷の観点)/6 誤謬推理(パラロギズム)(子羊の三段論法――怨恨(ルサンチマン)における虚構のメカニズム)/7 怨恨(ルサンチマン)の展開――ユダヤ教の僧侶(位相学的側面から類型学的側面へ――僧侶の役割――ユダヤ教的形態における僧侶)/8 疚しい良心と内面性(自己との敵対――内面化)/9 苦痛の問題(疚しい良心の二つの側面――苦痛の外的意味と内的意味)/10 疚しい良心の展開――キリスト教の僧侶(キリスト教的形態における僧侶――罪――キリスト教とユダヤ教――疚しい良心における虚構のメカニズム)/11 歴史以前の観点から考察された文化(調教と選択としての文化――人間の類的機能性――言葉の記憶――負債と罰の方程式)/12 歴史以降の観点から考察された文化(文化の産物――主権的個人)/13 歴史の観点から考察された文化(文化の方向転換――火の犬――疚しい良心という虚構はどのようにして必然的に文化と結びつくのか)/14 疚しい良心、責任、有罪(責任の二つの形態――反動的諸力の連合)/15 禁欲主義的理想と宗教の本質(多元論と宗教――宗教の本質あるいは親和性――反動的諸力と無への意思との結合。ニヒリズムと反動)/16 反動的諸力の勝利(要点一覧表)
第五章 超人――弁証法に抗って
1 ニヒリズム(「ニヒル」が意味しているもの)/2 同情の分析(否定的、反動的、受動的という三つのニヒリズム――神は同情によって死んだ――最後の人間)/3 神は死んだ(ドラマ的命題――「神は死んだ」という意味の複数性――ユダヤ教的意識、キリスト教的意識(聖パウロ)、ヨーロッパ的意識、仏教的意識――キリスト教と仏陀)/4 ヘーゲル主義に抗って(弁証法における普遍と個別――諸対立の抽象的性質――弁証法に抗った〈誰が〉という問い――弁証法における虚構、ニヒリズム、反動)/5 弁証法の諸転身(弁証法の歴史におけるシュティルナーの重要性――再所有の問題――〈自我〉の理論としての弁証法)/6 ニーチェと弁証法(超人と価値変質(トランスミユタシオン)の意義)/7 高次の人間についての理論(高次の人間の多様な人物像――高次の人間の両面性)/8 人間は本質的に「反動的」であるか(人間は〈反動的-生成〉である――「君たちは出来損ないである」――能動と肯定――高次の人間との関係におけるニーチェの象徴主義――二匹の火の犬)/9 ニヒリズムと価値変質(トランスミユタシオン)――焦点(それ自身によって完成され克服されるニヒリズム――力能の意思。認識根拠と存在根拠――滅びることを意思する人間、あるいは能動的否定――否定的なものの転換、転換点)/10 肯定と否定(驢馬の〈然り(ウイ)〉――ツァラトゥストラの猿、悪魔――積極的なものの否定性)/11 肯定の意味(驢馬とニヒリズム――現実のいわゆる積極性に拠りかかって――「現代の人間たち」――肯定することは、担うことでも、引き受けることでもない――存在の理論に抗って)/12 二重の肯定――アリアドネ(肯定の肯定(二重の肯定)――アリアドネの秘密、迷宮――肯定される肯定(第二の力能)――差異、肯定、永遠回帰――ディオニュソスの意味)/13 ディオニュソスとツァラトゥストラ(選択としての存在――ツァラトゥストラと価値変質。獅子――価値変質から永遠回帰へ、また永遠回帰から価値変質へ――笑い、戯れ、舞踏)
結論

原注

訳者解説『ニーチェの批判哲学――時間零度のエクリチュール――』 江川隆男
機仝畍紊反震訝罅奮タГ猟垢じ畍紊鯣稟修垢襪海函\妓瓩覆靴謀来する午後を受容している感性を破壊すること)/供/爾た震訝罅並減澆琉豕狙――人類におけるニヒリズムの極限形式 〈神の死〉と〈自然の死〉の総合)/掘‖腓い覆訐妓瓠宗愁妊オニュソスの意思
訳者あとがき (二〇〇八年五月 江川隆男)


≪著者: ≫ ジル・ドゥルーズ Gilles Deleuze 1925年生まれ。哲学者。1995年、自ら死を選ぶ。著書に『差異と反復』『シネマ』『襞』など、またガタリとの共著に『アンチ・オイディプス』『千のプラトー』『哲学とは何か』などがある。

[訳者] 江川隆男 (えがわ・たかお) 1958年生まれ。哲学。(首都大学東京都市教養学部助教授)。著書に『存在と差異』、『死の哲学』、訳書にプレイエ『初期ストア哲学における非物体的なものの理論』、ドゥルーズ『狂人の二つの体制 1983-1995』(共訳)などがある。

ジル・ドゥルーズ+クレール・パルネ 『対話  DialoguesIALOGUES, 1977 』(江川隆男・増田靖彦訳、河出書房新社、2008年) '09/10/08
ジル・ドゥルーズ 『フーコー  Foucault, 1986 』(宇野邦一訳、河出文庫、2007年) '09/09/22
ジル・ドゥルーズ 『ニーチェ  Nietzsche, 1965 』(湯浅博雄訳、ちくま学芸文庫、1998年) '09/09/19
ジル・ドゥルーズ 『意味の論理学 〈下〉  Logique du sens, 1969 』(小泉義之訳、河出文庫、2007年) '09/09/16
ジル・ドゥルーズ 『意味の論理学 〈上〉  Logique du sens, 1969 』(小泉義之訳、河出文庫、2007年) '09/09/13
ジル・ドゥルーズ 『カントの批判哲学  La philosophie critique de Kant, 1963 』(國分功一郎訳、ちくま学芸文庫、2008年) '09/08/11
ジャック・デリダ/ジル・ドゥルーズ/ジャン=フランソワ・リオタール/ピエール・クロソウスキー 『ニーチェは、今日?  NIETZSCHE AUJOURD’HUI?』(林好雄/本間邦雄/森本和夫訳、ちくま学芸文庫、2002年) '09/05/23

檜垣立哉 『ドゥルーズ 解けない問いを生きる』(シリーズ・哲学のエッセンス、日本放送出版協会、2002年) '09/10/04
檜垣立哉 『ドゥルーズ入門』(ちくま新書、2009年) '09/09/24
小泉義之 『ドゥルーズの哲学 生命・自然・未来のために』(講談社現代新書、2000年) '09/06/10
ライダー・デュー 『ドゥルーズ哲学のエッセンス 思考の逃走線を求めて思考の逃走線を求めて  Deleuze, Polity Press, 2007 』(中山元訳、新曜社、2009年) '09/07/03

フリードリヒ・ニーチェ 『ツァラトストラかく語りき〈下〉 Also sprach Zarathustra, 1883-1885』(竹山道雄訳、新潮文庫、1953年、改版 2007年) '09/09/29
フリードリヒ・ニーチェ 『ツァラトストラかく語りき〈上〉 Also sprach Zarathustra, 1883-1885』(竹山道雄訳、新潮文庫、1953年、改版 2007年) '09/09/27
フリードリヒ・ニーチェ 『道徳の系譜学 Zur Genealogie der Moral, 1887』(中山元訳、光文社古典新訳文庫、2009年) '09/07/08
フリードリヒ・ニーチェ 『善悪の彼岸 Jenseits von Gut und Böse, 1886』(中山元訳、光文社古典新訳文庫、2009年) '09/05/10

須藤訓任 『ニーチェ 〈永劫回帰〉という迷宮』(講談社選書メチエ、1999年) '09/04/26
永井均 『これがニーチェだ』(講談社現代新書、1998年) '09/04/22
田島正樹 『ニーチェの遠近法』(青弓社、1996年、新装版 2003年) '09/04/21
永井均 『ルサンチマンの哲学』 (河出書房新社、1997年) '09/04/20
神崎繁 『ニーチェ どうして同情してはいけないのか』(日本放送出版協会、2002年) '09/04/12
長谷川宏 『格闘する理性 ヘーゲル・ニーチェ・キルケゴール』(洋泉社MC新書、2008年) '09/01/27

江川隆男 『死(Mort)の哲学』(シリーズ・哲学の系譜、河出書房新社、2005年) '09/09/18







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