Gori ≒ ppdwy632

〈ぼく〉の思索の一回性の偶然性の実験場。

2009年12月

本「ヘーゲル Georg Wilhelm Friedrich Hegel  〈他なるもの〉をめぐる思考」熊野純彦5

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ヘーゲル―“他なるもの”をめぐる思考
ヘーゲル Georg Wilhelm Friedrich Hegel  〈他なるもの〉をめぐる思考

○著者: 熊野純彦
○出版: 筑摩書房 (2002/3, 単行本 291ページ)
○価格: 3,360円
○ISBN: 978-4480847119
おすすめ度: 3.0
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ヘーゲル(Georg Wilhelm Friedrich Hegel, 1770-1831)をかかげて(テクストとして)。めぐるめぐる〈他なるもの〉(⇒他者≒〈わたし・ぼく〉)についての思考、思考、しこう。


≪目次: ≫
凡例
まえがき    一通の消息/生への視線/本書の視線

第一章 生成する真理――ヘーゲルにおける「意識の命題」をめぐって    実体と主体/主体と真理/本章の課題
一 存在と真理――〈尺度のアポリア〉について    1(真理と存在/存在の背後/存在の運動)/2(真理と運動/真理の生成/尺度の難問)/3(循環の困難/一致の困難/反省の困難)
二 意識の命題――〈自体のアポリア〉とその解決    1(意識の命題/序文と諸論/自然な意識)/2(真理の現前/関係と区別/難問の確認)/3(自己の吟味/内部と外部/困難の解決)
三 真理と経験――〈生成する対象〉が意味するもの    1(対象の生成/錯覚の問題/真理の生成)/2(対象の生成/経験の問題/経験と運動)/3(自然の桎梏/意識の超越/意識の経験)

第二章 歴史 理性 他者――ヘーゲルにおける「理性と暴力」をめぐって    暴力の問題/現代の思考/本章の課題
一 悲劇の誕生――〈理性の狡智〉の背後にあるもの    欲望の暴力/死との関係/本節の課題/1(人倫的自然/悲劇の解読/悲劇と正義)/2(自己と運命/宗教の批判/市場の法則)/3(道具の狡智/歴史の暴力/狡智と理性)
二 啓蒙の弁証法――理性の貫徹という名の〈テロリズム〉    道具と機械/人倫の喪失/分裂の時代/1(国家の死滅/信仰と存在/原罪の現在)/2(神人イエス/啓蒙と信仰/信仰の批判)/3(純粋な物質/色褪せた神/啓蒙の反転)
三 存在とはべつのしかたで――〈自己関係〉とイデア論のアポリア    
自己の構造/承認の概念/生命の構造/1(盟友の思考/差異と同一/時間の問題)/2(論理の構想/〈イデア論〉/定在の問題)/3(即自と対他/〈或るもの〉/限界の問題)

第三章 他者という問題の次元――ヘーゲルにおける「承認」論の意味をめぐって    思考の迷路/他者の存在/本章の課題
一 生命と所有――承認論のてまえから    自己同一性/論理の核心/論理の原型/1(生命の構造/生命と他者/愛のモデル)/2(理論と実践/認識と所有/性愛と所有)/3(愛の身体性/身体と所有/他者と所有)
二 支配と他性――承認の挫折のただなかで    イエスの死/自由と共同/承認の挫折/1(商人の構造/構造の例解/自己と他者)/2(欲望の概念/欲望の意味/欲求と欲望)/3(視線の欲望/主人と奴隷/他者の意味)
三 作品と歴史――承認論のかなたへ    欲望・再考/現前と痕跡/問いの設定/1(定在の分析/関係の原型/対他の問題)/2(作品の意味/作品の逆説/作品と他者)/3(個別と普遍/行為と運命/承認の成立)

補論一 ヘーゲル反省論の位置――超越論的哲学の流れのなかで    理性の批判と自己の認識
一 「知の知」と「自己の知」――カントにおける「超越論的なもの」    「知についての知」をめぐる難問/「超越論的」な次元とはなにか/超越論的統覚の問題/自己の意識と自己の存在
二 「自己の知」と「自己の存在」――ドイツ観念論における問題の展開    反省と自己関係/フィヒテの立てた問題/「主観―客観」という始原/ヘーゲルによる反省論の展開/反省の回帰と自己意識の構造
三 「流れる自己」と「立ちとどまる自己」――現象学における反省理論    カントとフッサール/現象学における反省の問題/問題の回顧と展望

補論二 差異という始原について――ヘーゲルにおける論理の原型と廣松哲学の原理

あとがき (二〇〇二年 春 熊野純彦)
参考文献
索引


≪著者: ≫ 熊野純彦 (くまの・すみひこ) 1958年神奈川県生まれ。東京大学文学部倫理学科卒。同大学院博士課程単位取得退学。東北大学文学部助教授等を経て、現在(刊行当時)、東京大学文学部助教授(を経て、東京大学教授)。専攻は倫理学。和辻倫理学の学統に属しながらも、故・廣松渉の哲学からも深く学んだ若い世代の俊英。「他者とは何か」という本質的なテーマ追求し続けている。著書に『レヴィナス入門』(ちくま新書)、『レヴィナス 移ろいゆくものへの視線』(岩波書店)、『倫理の現象学』(世界書院)、『倫理学を学ぶ人のために』(世界思想社、共編著)ほか。

熊野純彦編 『現代哲学の名著 20世紀の20冊』(中公新書、2009年) '09/12/26
熊野純彦 『レヴィナス入門』(ちくま新書、1999年) '09/12/09
熊野純彦 『西洋哲学史 近代から現代へ』(岩波新書、2006年) '09/12/04
熊野純彦 『西洋哲学史 古代から中世へ』(岩波新書、2006年) '09/12/01
熊野純彦 『和辻哲郎 文人哲学者の軌跡』(岩波新書、2009年) '09/11/13







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2009; 444 (12-36,11-36,10-42,9-37,8-39,7-36,6-35,5-39,4-40,3-33,2-32,1-38).

本「先生、子リスたちがイタチを攻撃しています! [鳥取環境大学]の森の人間動物行動学」小林朋道5

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先生、子リスたちがイタチを攻撃しています!
先生、子リスたちがイタチを攻撃しています! [鳥取環境大学]の森の人間動物行動学

○著者: 小林朋道
○出版: 築地書館 (2009/7, 単行本 217ページ)
○価格: 1,680円
○ISBN: 978-4806713845
おすすめ度: 5.0
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なるほど、「ヤモリ」と「イモリ」とのちがいについて。爬虫類の「ヤモリ」は人家の周囲で生きるゆえに「家守り(ヤモリ)」であり、両生類のイモリは水の中、ときに井戸のなかにいたりして、井戸守りとしての「井守り(イモリ)」であり、として記憶する。(P.55〜P.56)

そして、「弱って動けなくなっているような野生動物の保護」について(P.178〜)。もっとも、ぼく自身が野生動物、さらには弱って動けなくなっているような野生動物に相対する機会を想像することはできないのだが、場面として、対象を拡大して、“保護”について。まずは、そのものが保護すべき対象であるか否かの判定、であり、どうやら保護をした方がいいだろうと思われる状態にたいして、如何なる保護を、どのような方法による、どのレヴェルまでの保護をすべきであるのか、はたまた、その後についての対応、、、たとえば、国が発行している野生動物の接し方のマニュアル(というものがあると記される)によると、、、「そのままにしておきましょう」、であり、その理由としての、「自然の摂理(死)であり、病気かもしれず、危険……」、あぁそうだろうなぁ。一応の理解を示しつつも、それでも「放っておけない」と考える人(著者)がいて。みんながみんな、われ関せずで、放置されちゃう世の中もどうかと思ってみたりして、しかし、公共(国)が発行(啓蒙)するマニュアルにあっては、リスクの告知(危険回避)が最優先であろうことを考えるには。


≪目次: ≫
はじめに
イタチを撃退するシマリスの子どもたち――フェレットに手伝ってもらって見事に成功した実験
張りぼての威厳をかけたヤモリとの真夜中の決闘――「Yさんお帰り。ヤモリの世話? もちろん楽勝だったよ」
アカハライモリの子どもを探しつづけた深夜の1カ月――河川敷の草むらは、豊かな生物を育む命のゆりかごだった
ミニ地球を破壊する巨大(?)なカヤネズミ――ほんとうは人間がカヤネズミの棲む地球を破壊している
この下には何か物凄いエネルギーをもった生命体がいる!――砂利のなかから湧き出たモグラ
ヒヨドリは飛んでいった――鳥の心を探る実験を手伝ってほしかったのに


≪著者: ≫ 小林朋道 (こばやし・ともみち) 1958年岡山県生まれ。岡山大学理学部生物学科卒業。京都大学で理学博士取得。岡山県で高等学校に勤務後、2001年鳥取環境大学講師、2005年教授。専門は動物行動学、人間比較行動学。著書に『通勤電車の人間行動学』(創流出版)、『スーパーゼミナール環境学』(共著、東洋経済新報社)、『地球環境読本』『地球環境読本供戞紛γ、丸善株式会社)、『人間の自然認知特性とコモンズの悲劇――動物行動学から見た環境教育』(ふくろう出版)、『先生、巨大コウモリが廊下を飛んでいます!』『先生、シマリスがヘビの頭をかじっています!』(築地書館)など。これまで、ヒトも含めた哺乳類、鳥類、両棲類、爬虫類、魚類などの行動を、動物の生存や繁殖にどのように役立つかという視点から調べてきた。現在は、ヒトと自然の精神的なつながりについての研究や、水辺の絶滅危惧動物の保全活動に取り組んでいる。

小林朋道 『先生、巨大コウモリが廊下を飛んでいます! 鳥取環境大学の森の人間動物行動学』(築地書館、2007年) '07/12/21







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本「生命40億年全史  Richard Fortey: “Life: An Unauthorized Biography” HarperCollins, 1997.」リチャード・フォーティ、渡辺政隆 訳5

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生命40億年全史
生命40億年全史  Richard Fortey: “Life: An Unauthorized Biography” HarperCollins, 1997.

○著者: リチャード・フォーティ、渡辺政隆 訳
○出版: 草思社 (2003/3, 単行本 493ページ)
○価格: 2,520円
○ISBN: 978-4794211897
おすすめ度: 4.0
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そう、40億年の生物の歴史の全て!、だなんて、なんとも壮大なタイムスケール♪、人類が登場するのは、全13章の最後からふたつめ、第12章。それだって、全40億年の生物の歴史に比して、たかだか数百万年前のこと。もしも均等な時間配分で語るとしたならば、章を割くことすらオコガマシイ(ままならない)。ところがアタリマエのように時間の配分(流れ)は、進化(変移)の速度は、均等(均質)ではない。語るに足る事柄が無いもの(時代・時間)については語りえない、ことから考えるには、やっぱり最終章の前の章あたりで(そこまでは片鱗さえ見せずとも)、おもむろに登場、じゃじゃじゃ〜ん♪(というほどに立派なものでもない)。で、最終章が「偶然の力」とは??!

ステキな出だし(書き始め)は、著者のタイセツな思い出話から(偶然とか必然とかでかたづけてしまうわけにはいかない、本書のより深い理解を添えるソースとして)。そう言えば、ガルシア=マルケスの自伝著書第一弾『生きて、語り伝える  Vivir para contarla, 2002.』(新潮社、旦敬介訳、2009年)にあっても、あのとき、、、振り返って後(の今)から考えるには、あの出来事、、、さすがに“神さま”の存在を登場させるわけにはいかないけれど、まさか“創造論”を擁護しちゃうわけにはいかないけれども♪


≪目次: ≫
第1章 悠久の海    極北のスピッツベルゲン島を往く/ハンマー一振りの幸運/尽きることのない新発見/壮大な時間の尺度/人生を分けた一枚の紙きれ/目的論という名の化け物
第2章 塵から生命へ    降り注ぐ生命の素/新たなる賢者の石を求めて/原始スープと生命のつくり方/エネルギーを拝借/最初の細胞はどこで生まれたか/生命は宇宙から飛来した!?/世界を変えた小さき者たち/太古からの使者ストロマトライト/共生する生命と地球/たった一度の奇跡
第3章 細胞、組織、体    キノコは野菜か?/動物とはいったい何か/謎のエディアカラ動物群/驚くべき多様性/エディアカラ動物とは何者か/二〇億年続いた世界を襲った大激変
第4章 私のお気に入りと仲間たち    かたい殻の出現/食う者、食われる者/奇妙きてれつバージェス動物群/古生物学界の教皇グールドの功罪/なぜ「爆発的」進化は起こったか
第5章 豊饒の海    たかりの構図/海は今も進化の舞台/礁という生き方/謎の動物コノドントとは/オルドビス紀の世界地図を探して/時を告げる象形文字、筆石類/忘れられた偉人ラップワース/ある無名ナチュラリストの悲劇/氷河時代の運試し
第6章 陸上へ    緑の効能/植物の上陸戦略/古生物学者の聖地で/まず節足動物が上陸した/「歩く魚」のはじめの一歩/デボン紀の魅力と誘惑/詐欺師V.J.グプタの教訓/化石に残らない歴史を求めて/分岐論騒動
第7章 森の静謐、海の賑わい    石炭紀のある森の風景/森の名残/種子と卵――進化の新たな戦略/地上から空中へ/大きなもの、長生きなもの/「化石の森」/海を賑わす生き物たち
第8章 大陸塊    氷河の痕跡/さまよう大陸/超大陸パンゲアの風景/爬虫類の繁栄/史上最大の絶滅劇
第9章 壮大なものと控えめなもの    なぜ恐竜は人気があるのか/恐竜復元への長い道のり/ディズニーとスピルバーグの挑戦/鳥は恐竜か/海の巨大爬虫類たち/恐竜の時代の小さなヒーローたち/花と昆虫の愛憎劇
第10章 終末理論    天変地異をめぐる大激論/物理学者のもたらした驚くべき証拠/隕石衝突説の思いがけない衝撃/その時、恐竜に何が起こったか/K・T絶滅を生きのびた者たち/大量絶滅はわれわれにも訪れる?/恐竜復活計画
第11章 乳飲み子の成功    日陰者の大躍進/歩くクジラと五本指の馬/引き裂かれた大陸に乗って/栄華をきわめたカンガルー/巨大なナマケモノと凶暴なダチョウ/メッセル油頁岩から見えてくるもの/知能という戦略/すべての肉は草
第12章 人類    サルとヒトは何処が違うか・「欠けた環」を探して/足跡は語る/絶滅した類人猿たち/石器を見ればわかること/ホモ・サピエンスvsネアンデルタール人/意識は人間だけのもの?/旅するホモ・サピエンス/かくして歴史は始まった
第13章 偶然の力    無数の幸運と不幸/偶然だけではない/四〇億年、生命が奏でるボレロ

訳者あとがき
索引


≪著者: ≫ リチャード・フォーティ Richard A. Fortey 1946年生まれ。大英自然史博物館古無脊椎動物部門主席研究員。英国古生物学会会長(1994‐96)、ブリストル大学科学技術公衆理解担当客員教授(2002)ほか要職を歴任。数々の学術賞を受賞。いちばんの専門はオルドビス紀三葉虫筆石類の進化・生態・体系学。著書に『三葉虫の謎――「進化の目撃者」の驚くべき生態』(垂水雄二訳、早川書房)のほか、未邦訳の2冊の啓蒙書がある。

[訳者] 渡辺政隆 (わたなべ・まさたか) 1955年生まれ。東京大学農学系大学院博士課程修了。サイエンスライター。奈良先端科学技術大学院大学客員助教授等を経て、現在(刊行当時)、文部科学省科学技術政策研究所上席研究員として、科学技術公衆理解増進に関する調査研究に従事。著書に『DNAの謎に挑む』(朝日選書)、『シーラカンスの打ちあけ話』(廣済堂出版)、訳書に『川が死で満ちるとき』(パーカー、共訳、草思社)、『ワンダフル・ライフ』(グールド、早川書房)他多数。

リチャード・ドーキンス 『進化の存在証明  Richard Dawkins:“The Greatest Show on Earth: The Evidence for Evolution”2009.』(垂水雄二訳、早川書房、2009年) '09/12/25
ジョン・ホイットフィールド 『生き物たちは3/4が好き 多様な生物界を支配する単純な法則  John Whitfield:“In the Beat of a Heart: Life, Energy, and the Unity of Nature”Natl Academy Pr, 2006.』野中香方子訳、化学同人、2009年) '09/12/13
チャールズ・ダーウィン 『種の起源〈上〉  Charles Darwin: “On the Origin of Species by Means of Natural Selection”1859.』(渡辺政隆訳、光文社古典新訳文庫、2009年) '09/10/27


Life: An Unauthorized BiographyLife: An Unauthorized Biography
著者: R.A. Fortey
出版: HarperCollins Publishers Ltd (1997/7, English)
ISBN: 978-0002555609
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本「白村江 古代東アジア大戦の謎 (講談社現代新書1379)」遠山美都男5

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白村江―古代東アジア大戦の謎 (講談社現代新書)
白村江 古代東アジア大戦の謎 (講談社現代新書1379)

○著者: 遠山美都男
○出版: 講談社 (1997/10, 新書 237ページ)
○価格: 756円
○ISBN: 978-4061493797
おすすめ度: 3.5
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なるほど、「日本誕生に関わる三大事件」の一つとしての“白村江の戦い”。ちなみに、あとの二つは(歴史を苦手とするみずからのために書き記すと)、“大化改新乙巳の変)”“壬申の乱”で、三つの事件に共通して関係したのが“中大兄皇子(天智天皇)”(と「あとがき」に記される)。
660年代前半、当時倭国と呼ばれていた日本、朝鮮半島にあった百済をめぐって、中国の唐帝国と戦った。


≪目次: ≫
プロローグ 捕虜たちの生還
第一部 白村江への道

1 玄武門の変の落とし子 ――高宗 (巨星、堕ちつ/唐王室の来歴/から唐へ――たたかう李世民/凄惨な、あまりに凄惨なクーデター/高句麗でも政変/高句麗は文字どおり鬼門/皇帝の苛酷な親征太宗の遺詔――白村江への起点)/2 大化から白雉へ 倭国――孝徳天皇 (白雉改元と孝徳即位/乙巳の変――最初の生前譲位/大化改新の実像/生々世々、君王を怨みじ/孝徳政権の分裂と再生/中大兄皇子の立場)/3 海東の曾子 百済――義慈王 (ある人質王子の風貌/海東の會子の登場/大耶城陥落す/百済の王権構造/百済と倭国、その来歴/任那の調と人質と/蜜蜂を飼おうとした豊璋/倭国の外交路線は転換したか)/4 姿顔美しくて 新羅――金春秋 (王子の帰国/金春秋の生い立ち/東へ西への外交行脚/)/5 興事を好む 再び倭国――斉明天皇 (孝徳から斉明へ/なぜ女帝でなければならないか/労働力編成の実験/夷狄の創出と水軍の実力/中大兄、漏剋を造る/有間皇子の謀反?/斉明譲位をめぐる暗闘)
第二部 検証・白村江の戦い
6 君臣みな俘となる 百済滅亡の日 (ついに唐が動いた/百済王都は防衛できるか/激闘! 黄山之原/海東の會子の運命)/7 亡びたる国を興す 百済の遺臣たち (神武の人・鬼室福信とは何者か/百済復興の戦士たち/黒歯常之という生き方)/8 潮もかないぬ 斉明女帝、西へ (前代未聞、女帝の出陣/動員された兵士たち/月の出と潮流と/斉明急逝という誤算)/9 織冠を以て豊璋に授く 百済王冊封 (豊璋が帰国したのはいつか/百済派遣軍の構造/将軍起用の事情/倭国による冊封とその限界/棄てられなかった百済王冊封の夢/ある国際結婚)/10 飢えは後なり、亡びは先なり 周留城の亀裂 (籠城戦の条件/周留城を出たがる豊璋/秦田来津の立場と苦悩/武烈王死す)/11 腐った狗のような… 福信斬られ (周留城へ、無念の撤退/豊璋と福信の確執/百済救援軍の増派/鬼室一族のその後)/12 海水みな赤し 倭船四百艘炎上す (白村江を封鎖せよ/豊璋、周留城を出る/倭国水軍の戦力/「気象」とは何か/あまりに無謀な敵中突破/二日間の戦闘を読み解く/豊璋よ、いずこへ――大量亡命の始まり)
エピローグ 敗戦史観を見直す
あとがき (一九九九年九月 遠山美都男)
年表
参考文献


≪著者: ≫ 遠山美都男 (とおやま・みつお) 1957年、東京生まれ。学習院大学文学部史学科卒業、同大学院、同大学助手を経て、現在(刊行当時)、学習院大学講師、同大学東洋文化研究所客員研究員。専攻は日本古代史。主な著書に『大化改新』『壬申の乱』(ともに中公新書)、『聖徳太子はなぜ天皇になれなかったのか』(大和書房)などがある。

遠山美都男 『壬申の乱 天皇誕生の神話と史実』(中公新書、1996年) '09/12/14
遠山美都男 『大化改新 六四五年六月の宮廷革命』(中公新書、1993年) '09/12/11
遠山美都男 『古代の皇位継承 天武系皇統は実在したか』(歴史文化ライブラリー、吉川弘文館、2007年) '09/12/08







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本「統計数字を読み解くセンス 当確はなぜすぐにわかるのか? (DOJIN選書027)」青木繁伸5

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統計数字を読み解くセンス―当確はなぜすぐにわかるのか?(DOJIN選書27)
統計数字を読み解くセンス 当確はなぜすぐにわかるのか? (DOJIN選書027)

○著者: 青木繁伸
○出版: 化学同人 (2009/11, 単行本 208ページ)
○価格: 1,575円
○ISBN: 978-4759813272
おすすめ度: 5.0
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そう、センス。統計学に興味がないわけではないのだが、ふかく究める気になれない。文字や数式や数列をじっくり読みこむことなく、つぎ行ってみよう!

ところで、天気予報とギャンブルと。
最近の天気予報はアテになる。そう、自転車は天候に大きく左右される。雨が降ったら、危ないし不快だから乗りたくない。気温と風速も行動計画の判断材料としての有用性が高い。
そして、ギャンブル。どうにも当たる気がしない。興行主が当然の権利として配当の一部を差し引いて配当するシステムということ。儲かるかもしれないけれど損をするかもしれない、儲からなくてもいいから損をしたくない(夢がない)、などと考えるには。


≪目次: ≫
第1章 統計数字はじめの一歩――データの集計と分析    一 どんなデータがあるのだろう (カテゴリーデータ/数値データ/計数データと連続データ/収集したデータをどう表現するか――データの性質を考慮した統計処理)/二 データの分布に現れる法則 (市町村の人口の先頭桁の数字――ベンフォードの法則/ベンフォードの法則に従うのはどんなデータ?/k番目のものの割合は全体のk分の一に比例する――ジップの法則/パレート曲線とパレートの法則ローレンツ曲線ジニ係数)/コラム●確率をめぐる話 ‘鷂弔離汽ぅ灰蹐量椶力
第2章 平均することでなにがわかるか    一 平均とはどういうことか (実感からずれる平均/代表する値はいくら?/トリム平均)/二 宝くじ一枚の当選金――期待値とはなにか/コラム●確率をめぐる話◆ヽ領┐魘饌硫修垢襪箸匹ΔいΔ海箸砲覆襪里世蹐Δ
第3章 偏差値を正しく理解する    一 全体の中での位置を知る (平均値との差を測るモノサシ――標準偏差/標準化得点を求める/標準化得点でなにがわかるか)/二 偏差値はなにを明らかにするか? (偏差値を求める/偏差値が正しく機能する条件)/三 対数正規分布の平均値と標準偏差/コラム●確率をめぐる話 宝くじの番号、宝くじに当たりやすい人
第4章 データ集計のコツ    一 集計表の見方とつくり方 (クロス集計表とはなにか/クロス集計表のつくり方)/二 シンプソンのパラドックス (なぜパラドックスが生じるのか/データの個数に差はないか)/コラム●確率をめぐる話ぁ誕生日のパラドックス
第5章 相関関係をどう読み取るか    一 ふたつのデータの相関をとらえる (散布図からわかること/相関の強さはどう決まるか/直線相関と曲線相関)/二 性質の異なる数値をどう扱うか (外れ値の扱い方/ふたつの性質の異なるデータの扱い方/統計学的に意味のある相関係数とは)/コラム●確率をめぐる話ァ.蹈硲兇能个笋垢た字はあるのか?
第6章 因果関係を検討する    一 相関関係と因果関係 (因果関係の基準はなにか/後向き調査と前向き調査/危険度を測る目安――相対危険度/相対危険度の近似値――オッズ比)/二 見かけの相関/三 風が吹けば桶屋が儲かるか/コラム●確率をめぐる話Α〔瑤陵効・無効
第7章 もっともらしい結論に惑わされない――検定    一 検定とはなにか (帰無仮説と対立仮説/観察値と期待値)/二 違いの大きさを測る基準 (有意確率/有意水準/ふたつの過誤/検出力/統計量の大きさとサンプルサイズの影響)/三 奇妙な一致に統計学はどう答えるか? (生まれ星座で交通事故の危険性が異なる?/スポーツ選手の生まれ月の偏り/血液型と性格に関係はあるか?)/コラム●確率をめぐる話А〔邉總手の打率
第8章 全体の姿を推しはかる――推定    一 標本とはなにか (標本が満たさなければならない条件/偏った標本だとどういうことが起きるか/標本調査とくらべて、全数調査は本当に有効なのだろうか/どれくらいのデータを集めればよいのだろうか)/二 得られた結果をどう判断するか (調査で得られた結果は、母集団を代表するものだろうか/調査によって得られた比率の確からしさ)/三 ペンキの厚さの分布と信頼区間 (ペンキの厚さを推定することはできるか/ふたつの独立な測定値の和の平均値と分散)/コラム●確率をめぐる話─.┘譽ントな調査法
第9章 統計による予測は可能か?    一 “回帰”という現象/二 地球は温暖化しているか? (気温の推移はどうなっているか?/気温はどう変化するか?/予測の宿命)/三 予測の精度を高める方法 (二〇〇八年の平均気温/重回帰分析/ダミー変数を使うこと/外挿と内挿)/コラム●確率をめぐる話 確率を意思決定に役立てる――降水確率
第10章 健康な生活を送るための統計学    一 正常と異常の境目 (診断基準はいかに決まるか?/検査結果はどの程度信頼できるのか?)/コラム●確率をめぐる話 検査結果の確からしさ/二 安全性の判断 (発がん動物がゼロ匹なら発がん性はないのか?/外挿すれば安全な量は出せるか?)
参考文献
あとがき (二〇〇九年九月 青木繁伸)


≪著者: ≫ 青木繁伸 (あおき しげのぶ) 1950年香川県生まれ。79年東京大学大学院医学系研究科博士課程修了。保健学博士。現在、群馬大学社会情報学部情報行動学科教授。専門は統計学、疫学、公衆衛生学。ホームページ(http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/)の「統計学関連…何でも掲示板」は、日々統計学をめぐるさまざまな質問が寄せられる人気のページ。著書に『Rによる統計解析』(オーム社)がある。







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本「嫉妬の力で世界は動く  Joseph Epstein: “Envy: The Seven Deadly Sins” Oxford University Press, 2003.」ジョゼフ・エプスタイン、屋代通子 訳5

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嫉妬の力で世界は動く
嫉妬の力で世界は動く  Joseph Epstein: “Envy: The Seven Deadly Sins” Oxford University Press, 2003.

○著者: ジョゼフ・エプスタイン、屋代通子 訳
○出版: 築地書館 (2009/10, 単行本 208ページ)
○価格: 1,575円
○ISBN: 978-4806713944
おすすめ度: 1.0
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まもなく年末年始の休暇に突入するのだが、なにが困る(気掛かり)って、図書館がクローズすること。あぁコマッタなぁ、ダイジョウブかなぁ、シンパイだなぁ(イテモタッテモイラレナイ)。あわてて3カ所の図書館からストックした?!、14冊(@2冊/日)。年が明けて1月4日の朝からはいずれの図書館もオープンすることを考えるには、そして、そのあいだには娘と一泊三日のスキーツアー(夜行バスの貧乏旅行)に行くことを考えるには、読む本が不足することはないと思うのだが、、、

さて、envy、嫉妬。
ぼくは、チョーいぢわる。自覚しちゃっているだけに、ものごころついた頃から長く思い悩んできた、いまでも迷いがないわけではない。ほぼ衝動的に、カチンと音がしちゃったり、スイッチが入っちゃうような感覚で、意識がないわけじゃないんだけれど、ある意味ではハッキリ意識しながら、しかし、無意識のうちに暴力的に。キッカケは、はたから見れば、自分でも後から冷静に考えるには、どうでもいいような些細なこと、いや、ぼくにとっては小さくないタイセツな事柄だったりするのだよ。ホントにどうでもいいような些細なことであるならば、真剣に(過敏に)反応することはないだろう。その程度(感覚)は個人差がある、万人共通ではない(多様性)。なにが正しくて、なにが間違いで、なにが優れて、なにが劣っているのかなんて、いちがいに判断されるものでも判断するものでもなかろう。もっとも、過敏な反応(不快)は、他者との関係において生じるものであり、他者との衝突を引き起こす危険を含む。もちろん、気にしなければいい、可能であるならば、気にならずに済むのであれば、なにを好き好んで過剰な反応を示す必要があろう。ぶつかりながら、きずつけ、きずつき、わがみをもってからだで


≪目次: ≫
はじめに
第1章 誰もが感じる嫉妬のひらめき(Not Jealousy)
第2章 世界を動かす嫉妬の力(Spotting the Envious)
第3章 となりの芝が青いから……(Secret Vice)
第4章 女性たちよ、ようこそ嫉妬の世界へ!(Is Beauty Friendless?)
第5章 運がよくても嫉妬をされる(The Glittering Prizes)
第6章 いつかは若さに嫉妬する(The Young, God Damn Them)
第7章 仮面の下に潜んだ悪意(Knavery's Plain Face)
第8章 終わりなき嫉妬の社会(Under Capitalism Man Envies Man; Under Socialism, Vice Versa)
第9章 誰もが誰かのユダヤ人(Our Good Friends, the Jews)
第10章 他人の不幸はどんな味?(Enjoying the Fall)
第11章 あんな葡萄はどうせ酸っぱい(Resentment by Any Other Name)
第12章 嫉妬の毒を薄めるために(Is Envying Human Nature?)
第13章 野心を抱き、嫉妬も抱き(Professional Envy)
第14章 嫉妬からの自由を求めて(Poor Mental Hygiene)
エッセイ 香山リカ 私は「嫉妬」に嫉妬する


≪著者: ≫ ジョゼフ・エプスタイン (Joseph Epstein) 1937年アメリカ、シカゴ生まれ。編集者、エッセイスト。“The American Scholar”の編集者として活躍。また、1974年から2002年までノースウェスタン大学の講師も務めた。“The New Yorker”“New York Times Magazine”など多くの紙誌にエッセイ、評論を寄せて人気を博す。

[訳者] 屋代通子 (やしろ みちこ) 1962年兵庫県西宮市生まれ。横浜育ち。大学で国語学を学んだのち、出版社で翻訳校正業務に携わり、翻訳の道に入る。現在は札幌市在住。主な訳書に『シャーマンの弟子になった民族植物学者の話』上・下、『オックスフォード・サイエンス・ガイド』(以上築地書館)、『子ども保護のためのワーキング・トゥギャザー』(共訳、医学書院)などがある。


Envy: The Seven Deadly SinsEnvy: The Seven Deadly Sins
著者: Joseph Epstein
出版: Oxford Univ Pr. (2003/8, English)
ISBN: 978-0195158120
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本「父が子に語る近現代史」小島毅5

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父が子に語る近現代史
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書評/歴史・記録(NF)



本が好き!PJ”経由の”トランスビュー”からの献本で本書を知って、しかし「どうにも歴史は苦手なんだよなぁ」と献本申込をパスして、それでも「気にならないものでもない」ことから、ちょこちょこっと調べたところで、本書『近現代史』を遡ること前編?!の『父が子に語る日本史』(トランスビュー、2008年)を知るにつけ、「いきなり第2巻から(第1巻を読まずして)読むっていうものなぁ」、なによりぼくは理解能力に自信がないのだよ。なにがホントで、偽物はなにで、はたして真理とは??!、耳聞こえが好い物言いや、わかり易い言説が、往々にして多く誤りを含んでいることを、ちょっとだけ余計に注意力を働かせることにより気が付かないことはないだろう(真理はカンタンではない)。だから、図書館にリクエストを出すのと並行して、まずは前著『父が子に語る日本史』から。ちょうどそのころ、東京裁判とか靖国問題の本を読んでいたり(天皇とは?!)、さらには、橋本治の古典『双調 平家物語』にいよいよ挑戦しようとしていたタイミングだったりして(と記憶している)。そんなこともあって、図書館のリクエストが手元に届くまでのあいだ(約1カ月半)に、ユルユルと日本の歴史、いや、広く東アジアの歴史に連関する本を、近現代から古代まで(途切れ途切れに)、興味のおもむくままに。あぁ、ますますカンタンには語りえない♪


≪目次: ≫
1 何のための日本史?    「歴史」は作られる/ 外国あってこその「日本」/ 近代の始まりはいつか
2 他者の視線への配慮    日本を見る目を見直す/ 国の成り立ちはさまざま/ なぜ歴史を勉強するのか
3 江戸の二つの歴史意識    町人と武士の自意識/「尊皇攘夷」という標語/なぜ人材が輩出したか
4 「世襲」を支える「忠義」の理屈    定信の画期的教育行政    文武両道のすすめ/朱子学徂徠学/人材登用制度の開始
6 武士道の成立と幕府の誤算    太平の世の綱紀粛正/武士道の中身/誰に対する忠誠か
7 教育熱    「尊号一件」の考え方/馬琴の基本コンセプト/藩校寺子屋の充実
8 清朝の衰退    アヘン戦争太平天国の乱アロー戦争
9 幕末の動乱早わかり    幕府の威信の失墜/明治維新までの流れ/年代の覚え方
10 吉田松陰久坂玄瑞坂本龍馬――祀られた人々    松下村塾安政の大獄/幕末のテロリスト/英雄に仕立てられた男
11 井伊直弼近藤勇・篠田儀三郎――祀られぬ人々    正しかった決断/忠誠を尽くした新撰組白虎隊の悲劇
12 新政府の制度と語彙    地方と中央の制度改革/西洋の制度と中国の語彙/大日本帝国憲法教育勅語
13 岩倉使節団と教育改革の重視    岩倉遣外使節団の驚き/欧米諸国の変動/教育制度こそ重要
14 昌平坂学問所を切った東京大学    二つの大学の起源/「教育荒廃」の原因は/実学偏重は危ない
15 チェンバレンモースの見た日本    お雇い外国人教師による記録/算盤と行水/民衆文化のスケッチ
16 窮余の太陽暦採用    寺の鐘で刻を知る/旧暦の精密さ/なぜ明治六年に改暦したか
17 鉄道物語    開業三十年間の凄まじい変化/大都市の鉄道路線網/そして新幹線へ
18 韓国問題と日清戦争    韓国への視線/征韓の思想/何のための日清戦争
19 日露戦争は防衛戦争ではない    「司馬史観」のゆがみ/『坂の上の雲』の見方/「韓」と「朝鮮」
20 歴史に向き合うということ    目をそむけるな/満州事変から十五年戦争へ/植民地支配の真実
21 漱石の憂鬱    覚めた眼をもつ人々/「高等遊民」の世界/転換期の十年を象徴する
22 「人格」の流行と「国民文化」の強調    「人格」の発明/和辻哲郎の道元理解/和辻と津田の論争の土俵
23 大正デモクラシーと「常民」の発見    天皇機関説と政党内閣論/柳田國男の民俗学/合理を超える「常民」の世界
24 「吉野朝」と国家神道    南朝正統論/国定教科書偏向問題/国家神道の創造
25 大正から昭和    好況から不況へ/恐慌に始まった昭和/軍人は愚かだったか
26 軍部の台頭を考える    戦争の区別はできない/戦史をひとつながりで考える/一国の指導者たることの難しさ
27 戦争の責任を考える    国民が支持した/始まりはいつも防衛戦争/ わかりやすい図式でみるな
28 破局、そして再建    敗戦まで/戦後の改革と東西冷戦/歴史教育をめぐって
29 一九六八年    「古い権威」の打倒をめざして/革命運動の挫折と高度経済成長/この四十年、そしてこれから
30 シルクロードと韓流――幻影二題    見たくないものをこそ見る/ さまざまな百周年

あとがき (平成二十一年(二〇〇九)十月三日、中秋の名月に 小島 毅


≪著者: ≫ 小島 毅 (こじま つよし) 1962年生まれ。東京大学卒。専門は中国思想史。現在、東京大学准教授。「日中歴史共同研究」委員、日本学術会議連携会員を務める。専攻分野での著書は『中国思想と宗教の奔流』(「中国の歴史07」講談社)、『朱子学と陽明学』(放送大学教材)など。このほか、一般読者向けの『義経の東アジア』(勉誠出版)は躍動する日本中世像を巨大なスケールで描き衝撃を与えた。他に『近代日本の陽明学』(講談社)『靖国史観』(ちくま新書)『織田信長 最後の茶会』(光文社新書)『父が子に語る日本史』(トランスビュー)など。

小島毅 『織田信長 最後の茶会 「本能寺の変」前日に何が起きたか』(光文社新書、2009年) '09/12/23
小島毅 『足利義満 消された日本国王』(光文社新書、2008年) '09/12/19
小島毅 『義経の東アジア』(智慧の海叢書、勉誠出版、2005年) '09/12/09
小島毅 『近代日本の陽明学』(講談社選書メチエ、2006年) '09/11/28
小島毅 『靖国史観 幕末維新という深淵』(ちくま新書、2007年) '09/11/19
小島毅 『父が子に語る日本史』(トランスビュー、2008年) '09/11/16

三谷博 『ペリー来航 (新装版)』(日本歴史学会編集、吉川弘文館、2003年) '09/12/15
三谷博 『明治維新を考える  Thoughts on the Meiji Regeneration, 2006.』(有志舎、2006年) '09/12/06
三谷博/並木頼寿/月脚達彦 編著 『大人のための近現代史 19世紀編  Hiroshi MITANIA, Yorihisa NAMIKI, and Tatsuhiko TSUKIASHI, editors “A MODERN FOR EAST ASIAN PEOPLE”, University of Tokyo Press, 2009.』(東京大学出版会、2009年) '09/12/02

橋本治 『双調平家物語〈4〉  奈良の巻』(中公文庫、2009年) '09/12/20
橋本治 『双調平家物語〈3〉  近江の巻』(中公文庫、2009年) '09/11/29
橋本治 『双調平家物語〈2〉  飛鳥の巻(承前)』(中公文庫、2009年) '09/11/10
橋本治 『双調平家物語〈1〉  序の巻 飛鳥の巻』(中公文庫、2009年) '09/11/03
橋本治 『院政の日本人 (双調平家物語ノート?)』(講談社、2009年) '09/10/18
橋本治 『権力の日本人 (双調平家物語ノート?)』(講談社、2006年) '09/09/12

遠山美都男 『壬申の乱 天皇誕生の神話と史実』(中公新書、1996年) '09/12/14
遠山美都男 『大化改新 六四五年六月の宮廷革命』(中公新書、1993年) '09/12/11
遠山美都男 『古代の皇位継承 天武系皇統は実在したか』(歴史文化ライブラリー、吉川弘文館、2007年) '09/12/08

上坂冬子 『戦争を知らない人のための靖国問題』(文春新書、2006年) '09/11/27
三土修平 『頭を冷やすための靖国論』(ちくま新書、2007年) '09/11/24
小島毅 『靖国史観 幕末維新という深淵』(ちくま新書、2007年) '09/11/19
高橋哲哉 『靖国問題』(ちくま新書、2005年) '09/10/27

半藤一利/保阪正康/井上亮 『「東京裁判」を読む』(日本経済新聞出版社、2009年) '09/11/05
竹内修司 『創られた「東京裁判」』(新潮選書、2009年) '09/10/29
東郷和彦 『歴史と外交 靖国・アジア・東京裁判』(講談社現代新書、2008年) '09/07/27







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本「現代哲学の名著 20世紀の20冊 (中公新書1999)」熊野純彦 編5

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現代哲学の名著―20世紀の20冊 (中公新書)
現代哲学の名著 20世紀の20冊 (中公新書1999)

○編者: 熊野純彦
○出版: 中央公論新社 (2009/5, 新書 245ページ)
○価格: 819円
○ISBN: 978-4121019998
おすすめ度: 3.5
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そう、「哲学」に連関する本からすこし離れていて、、、なかなか手がのびない。
アタリマエのことながら「学」と名のつくジャンルであってカンタンなものではなく、それは「哲学」に限られないのだが、なんとなく習慣的に読み進めることは行為として可能であったとしても、さすがにわからないままに読み進めにも限度があると思うのかどうなのか、不安におそわれないものでもない。
あんのじょう、現代哲学、20世紀の哲学の名著と謳われる20冊の論説をたのしむ余裕など。考えるまでもなく、あげられた20冊を、あぁ、まったく読んでない。そういうことだ。


≪目次: ≫
編集にあたって――現代哲学を展望するひとつのこころみのために(熊野純彦)
数理・論理・言語
フレーゲ算術の基礎』    数とはなにか? 単位とはなにか?/『算術の基礎』の位置――基数とはなにか?/フレーゲの解答――数と概念/一対一対応と基数列/自然数列の定義/論理主義とその蹉跌(熊野純彦)
ウィトゲンシュタイン論理哲学論考』    語りえないことがあることを語ることは可能か?/有意味な命題の限界/私の言語の限界が、私の世界の限界を意味する/語りえないものたち/沈黙という倫理(古田徹也)
オースティン言語と行為』    どうして約束をすることが出来るのだろうか?/言語行為という発想/約束は信念によって生じる?/不適切性の理論/発言の持つ「力」(山蔦真之)
大森荘蔵言語・知覚・世界』    世界は科学的描写によって尽くされるのか?――クオリア問題/最後の砦――クオリア問題の成り立ち/クオリア問題の手前で/現象主義のすじを通す/科学的描写は何を語るのか(古田徹也)
供仝従檗β減漾身体
フッサールイデーン』    自己認識という課題/自然的態度、エポケー、還元/還元とその狙い/ヒューレー、ノエシス、ノエマ/ノエマ的意味とその構成/還元のゆくえ(宮村悠介)
ハイデガー存在と時間』    「存在する」とは/存在をめぐる思考/「存在」を問うことの困難/「存在の意味」への問い/現存在の存在了解/現存在の存在=「気遣い」/存在と時間/(三重野清顕)
メルロ=ポンティ知覚の現象学』    怪物キュクロプス、あるいは知覚の謎/二元論を超えて――〈受肉〉した主体/諸感覚の交流と知覚世界/両眼視の総合――幻影の解消と注視運動/知覚的総合と知覚の主体/世界の豊饒性と現象学の試み(屋良朝彦)
西田幾多郎西田幾多郎哲学論集』    哲学における実践の問題/西田哲学への批判と実践の問題/「身体」の構造/論理と生命/哲学という「行為」(荒谷大輔)
掘〇間・反復・差異
ベルクソン時間と自由』    時間は質の等しい均一な流れなのか?/時計は時間ではない/「純粋持続」とは何か/持続から自由へ/選択の有無は自由の存在を証明するか?/自由と表現(鈴木康則)
ドゥルーズ差異と反復』    「同一性」の基準/同一性なき反復としての哲学/時間の第一の総合――現在/時間の第二の総合――過去/時間の第三の総合――未来(荒谷大輔)
ルーマン社会システム』    「とてもありそうにないもの」が「ある」ことへの驚き/人間ではなく、ただコミュニケーションだけがコミュニケートする/コミュニケーションと「主体」の問題/差異と同一性との差異/世界の観察不可能性/ミネルヴァの梟(ふくろう)は夜間飛行する(佐々木慎吾)
坂部恵仮面の解釈学』    夢と現実/おもて、おも-て/仮面(おもて)、人格(ペルソナ)/うつる、うつつ/かげ、ゆめ/まどろみと目ざめ(宮村悠介)
検\こΑδ怯曄β昭
レーヴィット共同存在の現象学』    共同性への問い/周囲世界と共同世界/関係の第一次性、あるいは個人の解体/個人からペルソナへ/ふたたび「本当のじぶん」(馬渕浩二)
バタイユ宗教の理論』    哲学は何を考え語るべきか?/可能なものとは何か?――生産/不可能なものとは何か?――贈与/可能なものから不可能なものへ/考え語ることの不可能なもの(佐々木雄大)
レヴィナス全体性と無限』    「ある」ということ、「一」なるもの/『全体性と無限』の位置――全体性批判/所有と意思/原初的な超越の経験/エロス的な関係――所有への異議/存在するとは別の仕方で(木元麻里)
和辻哲郎倫理学』    個人か共同体か/間柄/共同性と個人との関係/人間存在の二重性/他者との関係/人間存在の空間性・時間性/他者をめぐる思考へ(三重野清顕)
后/析叩λ塾蓮社会
ベンヤミンドイツ悲劇の根源』    文学研究書として/理念、根源、自然史/モナドとしての言葉/アレゴリーと歴史性/モナドとして(の)読むこと(清水一浩)
アドルノ否定弁証法』    同一化の強制/非同一的なもの/交換原理としての同一化原理/暴力・法・アウシュヴィッツ/同一化の地平を超える(伊藤剛)
デリダ法の力』    正義とは何か/アポリアに住まう正義と脱構築/絶対的な他性の経験としての正義/法/権利に内在する(暴)力/『暴力批判論』の脱構築/脱構築と正義の「構造」(冠木敦子)
廣松渉世界の構造主観的存在構造』    「主観−客観」図式の超克/ひとは物を「より以上の或るもの」として見る/行為すること=役柄を演じること/アポリアに対する答え――共同主観的なあり方/自然としての歴史/歴史としての自然(佐々木雄大)

あとがき (二〇〇九年 春三月 熊野純彦)
関連年表
執筆分担


≪編者: ≫ 熊野純彦 (くまの・すみひこ) 1958(昭和33)年、神奈川県に生まれる。86年、東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。北海道大学助教授、東北大学助教授を経て、現在、東京大学文学部教授。著書『レヴィナス』(岩波書店)、『ヘーゲル』(筑摩書房)、『差異と隔たり』(岩波書店)、『戦後思想の一断面』(ナカニシヤ出版)、『西洋哲学史』全2冊(岩波新書)など。訳書『全体性と無限』全2冊(レヴィナス、岩波文庫)、『共同存在の現象学』(レーヴィット、岩波文庫)。

熊野純彦 『レヴィナス入門』(ちくま新書、1999年) '09/12/09
熊野純彦 『西洋哲学史 近代から現代へ』(岩波新書、2006年) '09/12/04
熊野純彦 『西洋哲学史 古代から中世へ』(岩波新書、2006年) '09/12/01
熊野純彦 『和辻哲郎 文人哲学者の軌跡』(岩波新書、2009年) '09/11/13







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本「進化の存在証明  Richard Dawkins:“The Greatest Show on Earth: The Evidence for Evolution”2009.」リチャード・ドーキンス、垂水雄二 訳5

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進化の存在証明
進化の存在証明  Richard Dawkins:“The Greatest Show on Earth: The Evidence for Evolution”2009.

○著者: リチャード・ドーキンス、垂水雄二 訳
○出版: 早川書房 (2009/11, 単行本 637ページ)
○価格: 2,940円
○ISBN: 978-4152090904
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なるほど、「創造論」もワルクナイかも、40%の支持をも理解できないものでもない。だって、やっぱり真実は、真理(としての「進化論」)はすくなからず難解で、もちろん否定するにはおよばないまでも、わかったようなわからないような、、、もしも信仰に篤かったとしたら、委ねるべきは信じるべきは「神さま」であって。
さて、信仰に篤くなく、神さまを信じるほどには素直さを欠くぼくは、じゃぁ、なんで「進化論」に連関する本を読むんだろう(意識して手にしたのであろう)と考えるには、ひとつには、ぼくが生きて在ることの意義、というのか、〈いま・ここ〉に、ぼくは存在しちゃっていい(ゆるされる)のだろうか?(ボクナンカイナイホウガウマクイク)、などとは日常的にたびたび考えなくもないのであって、それは、創造論(的解釈)でも解消されるのかもしれない(神の赦し!?)のだが、自然選択、淘汰。必要性に劣るものは存在しえない、選択されずに淘汰されて、やがては死滅する。逆の見方をするならば、必要の無い存在は存在しえないのであり(とも限られない)、存在するからには、すでに存在していることにより、選択され淘汰されなかった、のであり、存在に意義がないものではない(意義が有るとは言えずとも)、とも。ん〜、多様性が認められる。積極的な解釈として確信を得られるものではないのだけれども(理解不足)、みずからの意思として理解を


≪目次: ≫
はじめに
第1章 理論でしかない?    理論(セオリー)とは何か?/事実とは何か?
第2章 イヌ・ウシ・キャベツ    死せるプラトンの影響力(デッド・ハンド・プラトン)/遺伝子プールを彫りだす
第3章 大進化にいたる歓楽の道    最初に花を育種したのは昆虫だった/あなたこそ私の自然淘汰の産物/ラットの歯/ふたたびイヌについて/ふたたび花について/選抜実行者(エージェント)としての自然
第4章 沈黙と悠久の時    木の年輪/放射性崩壊時計/炭素
第5章 私たちのすぐ目の前で    ボド・ムルカル島のトカゲ/実験室における四万五〇〇〇世代の進化/グッピー
第6章 失われた環(ミッシング・リンク)だって? 「失われた」とはどういう意味なのか?    「ワニ鴨を見せてくれ!」/「サルが人間の赤ん坊を産んだら私は進化を信じよう」/〈存在の大いなる連鎖〉という有害な遺産/海からの上陸/海へふたたび帰らなければならない
第7章 失われた人だって? もはや失われてなどいない    私はいたずら半分の気持ちで、いまでも望んでいる……/見に行くだけでいい
第8章 あなたはそれを九カ月でやりとげたのです    振り付け師はいない/固体発生のいくつかのアナロジー/ホシムクドリのように細胞をモデル化する/酵素/そして虫は試みよう
第9章 大陸という箱舟    新種はいかにして生まれるか/「本気で想像してもいいのではないか……」/地球は動いたのか?
第10章 類縁の系統樹    骨と骨が/借用はなし/甲殻類/ダーシー・トムソンはコンピューターが使えれば何をしただろう?/分子的な比較/分子時計
第11章 私たちのいたるところに記された歴史    かつて栄光につつまれた翼/失われた眼/知的ではない設計
第12章 軍拡競争と『進化的神義論』    太陽の経済/同じ場所にとどまるために走る/進化的神義論?
第13章 この生命観には壮大なものがある    「自然の戦いから、飢餓と死から」/「われわれの思い浮かべることができるものは崇高な事柄」/「最初は……吹き込まれた」/「わずかな数の、あるいはたった一つの種類(フォーム)に」/「地球が不変の重力法則に従って周回しつづけているあいだに」/「かくも単純な発端から」/「はてしない、きわめて美しくきわめて驚くべき種類(フォーム)が進化してきたのであり、いまも進化しつつある」

付録――歴史的否定論者
訳者あとがき (二〇〇九年一〇月 垂水雄二)
図版出典
参照文献
原注


≪著者: ≫ リチャード・ドーキンス Richard Dawkins 1941年、ナイロビ生まれ。オックスフォード大学にてノーベル賞学者ニコ・ティンバーゲンのもとで学ぶ。その後、カリフォルニア大学バークレー校を経てオックスフォード大学レクチャラー。動物行動研究グループのリーダーの一人として活躍。オックスフォード大学に設置された“科学的精神普及のための寄附講座”の初代教授を務めた。王立協会フェロー。故スティーヴン・ジェイ・グールドと並ぶ、目下欧米で最も人気の高い生物学者であり、『利己的な遺伝子』は世界中でベストセラーになった。著書はほかに、『神は妄想である』『悪魔に仕える牧師』『虹の解体』(以上3冊小社刊)、『祖先の物語』『遺伝子の川』『延長された表現型』など。

[訳者] 垂水雄二 たるみ・ゆうじ 1942年大阪に生まれる。京都大学大学院理学研究科博士課程修了。出版社勤務を経て1999年よりフリージャーナリスト。著書に『やぶにらみ生物学』ほか。訳書に『ヒトのなかの魚』シュービン、『命の番人』ワイナー、『三葉虫の謎』フォーティ(以上3冊小社刊)、『利己的な遺伝子』(共訳)『神は妄想である』『悪魔に仕える牧師』(以上2冊小社刊)『祖先の物語』ドーキンス、『社会生物学論争史』セーゲルストローレ、『恐竜はなぜ鳥に進化したのか』ウォードほか多数。


The Greatest Show on EarthThe Greatest Show on Earth
著者: Richard Dawkins
出版: Simon + Schuster Inc. (2009/9)
ISBN: 978-1439164730
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本「不思議の国の論理学  Lewis Carroll: “Logics in Wonderland” (ちくま学芸文庫)」ルイス・キャロル、柳瀬尚紀 編訳5

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不思議の国の論理学 (ちくま学芸文庫)
不思議の国の論理学  Lewis Carroll: “Logics in Wonderland” (ちくま学芸文庫)

○著者: ルイス・キャロル柳瀬尚紀 編訳
○出版: 筑摩書房 (2005/6, 文庫 250ページ)
○価格: 998円
○ISBN: 978-4480089236
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ワンダーランド♪

≪目次: ≫
論理のパラドクス   論理のパラドクス/亀がアキレスに言ったこと(What the Tortoise Said to Achilles.)/ふたつの時計/一日はいつ始まるか?
不思議の国からの謎なぞ   不思議の国からの謎なぞ/ダブレット/風変わりな授業/アナグラム/アクロスティック
問題集=魔法の論理   猫と鼠/初等幾何学の定理/64=65=63/数字のおけいこ/魔法の数/その合計は…/ブランデーと水/地図のゲーム/正方形の窓/猿と重り/買い物/狐と鷲鳥と小麦の袋/囚われの身の女王/嫉妬ぶかい夫たち
キャロルのキャロル   手紙/知恵の板(タングラム)/MISS JONES/記憶術/アルファベット暗号法(The Alphabet Cipher)/夢の国(ドリームランド)/オリガミ
論理ゲーム   論理ゲーム/コート・サーキュラーのルール
ユークリッドと現代の対抗者たち(Euclid and his Modern Rivals, 1879)

あとがき (一九七七年九月&一九九〇年五月)
ちくま学芸文庫版あとがき (二〇〇五年五月 柳瀬尚紀)
解説的独白 (佐倉 統

※本書は、一九七七年九月、朝日出版社より単行本として刊行された。


≪著者: ≫ ルイス・キャロル (Lewis Carroll, 1832-1898) 本名 Charles Lutwidge Dodgson. イギリスの童話作家・数学者。オックスフォード大学卒業後、翌年同大学数学講師。ファンタジーの傑作『不思議の国のアリス』『鏡の国のアリス』のほか、数学的センスと言葉あそびにあふれた『もつれっ話』『枕頭問題集』などがあり、パズル・ファンをも魅了している。

[訳者] 柳瀬尚紀 (やなせ・なおき) 1943年生まれ。早稲田大学大学院博士課程修了。英米文学翻訳家。ジョイス『フィネガンズ・ウェイク 』(河出文庫)の完訳をはじめ、キャロル『不思議の国のアリス』『鏡の国のアリス』(共にちくま文庫)など多数。

ルイス・キャロル 『鏡の国のアリス  Through the Looking-Glass, and What Alice Found There, 1872.』(柳瀬尚紀訳、ちくま文庫、1988年) '09/10/17
ルイス・キャロル 『不思議の国のアリス  Alice's Adventures in Wonderland, 1865.』(柳瀬尚紀訳、ちくま文庫、1987年) '09/10/15







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本「織田信長 最後の茶会 「本能寺の変」前日に何が起きたか (光文社新書412)」小島毅5

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織田信長 最後の茶会 (光文社新書)
織田信長 最後の茶会 「本能寺の変」前日に何が起きたか (光文社新書412)

○著者: 小島毅
○出版: 光文社 (2009/7, 新書 264ページ)
○価格: 819円
○ISBN: 978-4334035143
おすすめ度: 2.5
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どうにも歴史にたいする苦手意識は強固なもので、相変わらず積極的な興味が抱かれることがないのだが。
織田信長(天文3年5月12日(1534年6月23日)- 天正10年6月2日(1582年6月21日))”が掲げられて、そう、「東アジア」の視点から。そして、。満ち欠けを伴い、人間の生理にも影響を及ぼす“”を基準とするあり方(太陰暦)。太陽と比較するには複雑な(カンタンなものではない)月の周期。


≪目次: ≫
プロローグ――本能寺の変とその前日
第一章 信長はどう描かれてきたか――天皇との関わり
   1 司馬遼太郎(「司馬」以前は「勤王家」イメージ)/2 頼山陽日本外史』(天皇に尽くした「勤王家」/宗の世宗と信長)/3 田中義成『織田時代史』(政治的手段としての勤王ぶり/頼山陽と田中義成の史観のねじれ)/4 徳富蘇峰近世日本国民史』(安土桃山時代の画期的な意義/経世的勤王家/勤王を実践するための幕府再興/一種の信長待望論/平泉澄の『物語日本史』)/5 再び司馬遼太郎(欠けている「天皇」)
第二章 本能寺の変の黒幕候補たち   1 正親町天皇三職推任問題/譲位問題の解釈/「即位」もままならない/信長と正親町天皇の関係/百二十年も続いた「慣例」/百三十年ぶりの生前譲位復活)/2 近衛前久(将軍足利義晴の名の一部を拝領/足利家・織田家・豊臣家・徳川家を渡り歩く/前久が守ろうとしたもの)/3 徳川家康(家康の特殊性/家康の不安/変の前日、茶会を三つ掛け持ち/話がうますぎる/「神君伊賀越え」)/4 沢彦宗恩(大徳寺妙心寺/「心頭減却すれば火もまた涼し」/信長のブレーン/二度目の謀略?/「本能寺の変」を国際問題のなかで考える)
第三章 永楽銭石見銀山倭寇――東アジアの経済交流   1 永楽銭(信長の旗印/東国限定の通貨/江戸時代に生まれた思い込み/信長ひとりが「変人」/信長の財政基盤は、尾張と伊勢を結ぶ海路商圏/環伊勢海政権/明の皇帝の旗のもとに戦った信長)/2 東アジアの国際情勢(日本国王――良懐(懐良親王)から足利義満へ/「勘合貿易」に対する違和感/つかの間の安定体制にあった明)/3 南蛮文化(大航海時代と信長/種子島への鉄砲伝来/信長の果たした役割)/4 倭寇の時代(石見銀山/「日本出身の海賊」はむしろ少数派/義満と同じ役割を果たした秀吉)/5 大内氏と毛利氏(京に並ぶとも劣らぬ文化都市・山口/毛利氏を頼った足利義昭/京都中心の偏った歴史認識/最後の勘合貿易船/寧波の乱/博多と堺の対立/天正十年六月一日をめぐる状況)
第四章 安土城、名物茶道具――信長と唐物   1 唐様安土城(信長の中国趣味/天皇行幸を重視していた信長/安土城に見える信長の中国志向/天主のなかに描かれた障壁画/「謙」の徳)/2 名物茶道具(撰銭問題/金や銀が通貨とみなされるようになった時期/本能寺に運び込まれた三十八種の「唐物」/薬や油を入れる容器にすぎなかった「九十九茄子」/「東山御物」を下賜し、権威を保つ/『君台観左右帳記』――由緒正しい最高級唐物のリスト/「贋作」と言えるか?/「牧渓のくわい」/茶の湯御政道/上野一国と信濃の一部に相当する「珠光小茄子」)
第五章 東アジアの暦と太陽暦太陰暦   1 東アジアの暦について(旧暦=東アジアの暦/無視できない「月の力」/イスラーム圏で使われ続ける「大陰暦」/「一日」はなぜ「ついたち」か/東アジアの暦における、月の番号の決め方/二十四節気の名称/十二個の「中」が「月」を決める/閏月は十九年に七回の割合で設定される)/2 京暦と三島暦(新年を迎える月が一月異なる/公家たちにとってゆゆしき事態)/3 ローマでの改暦事業(ユリウス暦グレゴリウス暦への改暦/世紀の変わり目なのに三百六十五日しか無い年/ローマ教会の暦の導入はありえたか?)
第六章 明暦と日本   1 「壬二月廿九日」(対馬宗氏島井宗室/閏二月の書状/「閏三月」ではありえない理由/「閏二月」は存在した/そもそも誤記ではない可能性も)/2 明暦の拡がり(正朔を奉ず/宣明暦と様々な地方暦/確実に伝わっていた明暦の情報/日本だけが特殊)
第七章 宗教と信長王権   (比叡山焼き討ち東大寺焼き討ちとの相似/一向宗との戦争/安土宗論五山文学和学の壁/「国風文化(和学)」と「五山文化」/信長は「無信仰」だったか/自らの誕生日を祝わせた信長/誕生祝いは中国伝来か/「日本国王」である証/正月元旦を誕生日として祝わせた秀吉
エピローグ――そして太陽暦が採択された
あとがき (壬五月一日朔 小島 毅
参考文献


≪著者: ≫ 小島毅 (こじまつよし) 1962年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。現在、東京大学人文社会系研究科准教授。専攻は、儒教史、東アジアの王権理論。文部科学省科学研究費補助金特定領域研究「東アジアの海域交流と日本伝統文化の形成」(2005〜2009年度)の領域代表。著書に『宋学の形成と展開』(創文社)、『東アジアの儒教と礼』(世界史リブレット、山川出版社)、『義経の東アジア』『海からみた歴史と伝統』(以上、勉誠出版)、『中国の歴史07 中国思想と宗教の奔流』『近代日本の陽明学』(以上、講談社)、『靖国史観』(ちくま新書)、『足利義満 消された日本国王』(光文社新書)など、共著に『中国思想史』(東京大学出版会)などがある。

小島毅 『足利義満 消された日本国王』(光文社新書、2008年) '09/12/19
小島毅 『義経の東アジア』(智慧の海叢書、勉誠出版、2005年) '09/12/09
小島毅 『近代日本の陽明学』(講談社選書メチエ、2006年) '09/11/28
小島毅 『靖国史観 幕末維新という深淵』(ちくま新書、2007年) '09/11/19
小島毅 『父が子に語る日本史』(トランスビュー、2008年) '09/11/16







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本「生きて、語り伝える  Gabriel García Márquez:“Vivir para contarla” 2002. (ガルシア=マルケス自伝)」ガブリエル・ガルシア=マルケス、旦敬介/訳5

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生きて、語り伝える
生きて、語り伝える  Gabriel García Márquez:“Vivir para contarla” 2002. (ガルシア=マルケス自伝)

○著者: ガブリエル・ガルシア=マルケス旦敬介
○出版: 新潮社 (2009/10, 単行本 676ページ)
○価格: 3,780円
○ISBN: 978-4105090180
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来年明けて早々に40歳を迎えるぼくは、まだまだひよっこ(未熟者)であることを少なからず自覚していながらも、こと仕事の場面などでは、年若い営業スタッフからの相談に、それなりの回答をしたい(越権行為?!)、などと目論んでいたりなんかして(無自覚!?)、まぁ、なんだかんだと15年くらい同じ仕事を続けていれば、それなりにいろいろな経験の蓄積のなかから、問題解決の糸口というのか、なにが問題であり問題ではないのか、なにを問題とすべきであり、また問題とすべきではないことはなにか、みずからの経験と照らし合わせるには、などと。ところが、かつて同じような問題を抱えて右往左往していたぼくがどうであったかを考えるには、まずは他人に相談することが苦手であったのだけれども、好く言えば一所懸命、ぶっちゃけ近視眼的に、なにをどうしていいものやら、トンチンカン。それでも、どうにかこうにか表面的な形だけを整えることにのみ腐心して(それも経験、失敗してこそ体で覚える)。すでに発生してしまっている問題を目前にして、なかなか冷静ではいられない状況は、手に取るように(わからないものでもない)。ところで、当事者にあらざるぼくは現場の状況がわからないから、まずは、いくつかの質問を投げかけて状況の整理を図るところから。
さて、どこまで遡って、どこからなにから話を語り始めよう♪


Vivir para contarlaVivir para contarla
著者: Gabriel García Márquez
出版: Knopf (2002/11、スペイン語)
ISBN: 978-1400041060
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≪著者: ≫ ガブリエル・ガルシア=マルケス Gabriel García Márquez 1927年コロンビアの小さな町アラカタカに生まれる。ボゴタ大学法学部中退。自由派の新聞「エル・エスペクタドル」の記者となり、1955年初めてヨーロッパを訪れ、ジュネーブ、ローマ、パリと各地を転々とする。1955年処女作『落葉』を出版。1959 年、カストロ政権の機関紙の編集に携わり健筆をふるう。1967年『百年の孤独』を発表、空前のベストセラーとなる。以後『族長の秋』(1975年)、『予告された殺人の記録』(1981年)、『コレラの時代の愛』(1985年)、『迷宮の将軍』(1989年)、『十二の遍歴の物語』(1992年)、『愛その他の悪霊について』(1994年)など次々と意欲作を刊行。1982年度ノーベル文学賞を受賞。

[訳者] 旦 敬介 (だん けいすけ, 1959- ) 明治大学国際日本学部准教授

エレンディラ  La increíble y triste historia de la cándida Eréndira y de su abuela desalmada, 1978.』(ちくま文庫、鼓直/木村榮一訳、1988年) '08/09/01
幸福な無名時代  OBRA PERIODISTICA, VOLUMEN :DE EUROPIA Y AMERICA , 1955-1960.』(ちくま文庫、旦敬介訳、1995年) '08/08/23
予告された殺人の記録/十二の遍歴の物語  Crónica de una muerte anunciada, 1981 / Doce cuentos peregrinos, 1992.』(ガルシア=マルケス全小説 1976-1992、新潮社、野谷文昭/旦敬介訳、2008年) '08/05/11
迷宮の将軍  El general en su laberinto, 1989.』(ガルシア=マルケス全小説 1989、新潮社、木村榮一訳、2007年) '07/12/12
愛その他の悪霊について  Del amor y otros demonios, 1994.』(ガルシア=マルケス全小説 1994、新潮社、旦敬介訳、2007年) '07/10/03
悪い時 他9篇  La mala hora, 1962, y otros 9 cuentos.』(ガルシア=マルケス全小説 1958-1962、新潮社、高見英一/内田吉彦/安藤哲行他訳、2007年) '07/08/19
族長の秋 他6篇  El otoño del patriarca, 1975, y otros 9 cuentos.』(ガルシア=マルケス全小説 1968-1975、新潮社、鼓直/木村榮一訳、2007年) '07/06/08
予告された殺人の記録  Crónica de una muerte anunciada, 1981.』(新潮文庫、野谷文昭訳、1997年) '07/05/11
物語の作り方 ガルシア=マルケスのシナリオ教室  Cómo se cuenta un cuento, 1996.』(岩波書店、木村榮一訳、2002年) '07/04/23
コレラの時代の愛  El amor en los tiempos del cólera, 1985.』(ガルシア=マルケス全小説 1985、新潮社、木村榮一訳、2006年) '07/04/04
落葉 他12篇  La hojarasca, 1955, y otros 12 cuentos.』(ガルシア=マルケス全小説 1947-1955、新潮社、高見英一/桑名一博/井上義一訳、2007年) '07/03/10
百年の孤独  Cien años de soledad, 1967.』(ガルシア=マルケス全小説 1967、新潮社、鼓直訳、2006年) '07/02/06)
わが悲しき娼婦たちの思い出  Memorias de mis putas tristes, 2004.』(ガルシア=マルケス全小説 2004、新潮社、木村榮一訳、2006年) '06/12/29

ソル・フアナ 『知への賛歌 修道女フアナの手紙』(旦敬介訳、光文社古典新訳文庫、2007年) '08/08/25







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本「農で起業!実践編 新しい農業のススメ」杉山経昌5

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農で起業!実践編
農で起業!実践編 新しい農業のススメ

○著者: 杉山経昌
○出版: 築地書館 (2009/4, 単行本 256ページ)
○価格: 1,680円
○ISBN: 978-4806713814
おすすめ度: 5.0
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そう、仕事について(考えることはある)。
なるほど、最適化、とは、はたして、なにをして如何なる状態をして“最適”といいえようか。万人に共通の最適などありえない、それぞれに異なる(差異的)な最適。
たとえば、著者が就農した20年前、50歳前後の働き盛り。単純な体力という意味ではピークを過ぎて久しいだろうけれど、蓄積された経験と知識を活かして。
それでも現実的には抗えない、ライフサイクル。ピークを過ぎて、やがて。


≪目次: ≫
「新しい」農業実践のための5箇条
はじめに 楽しく、豊かに、農で生きる
1 誰でも成功できる農の世界へようこそ   自由で楽しい農業を目指そう/就農前の準備が成功を決める/経営を進化させるデータ管理術/農業をビジネスに作り上あげろ/進歩と効率化に限界はない
2 農を実践する!   開花・実留り編/宅配サービス編/施肥編/発芽編/資材管理編/観光農園編/経営を自動的に進化させる/栽培管理と農業の未来
3 農を次世代に託す   農を廃業する!/責任ある撤退プラン/葡萄園スギヤマが目指す理想の撤退モデル
あとがき ライフスタイルのなかの農 (二〇〇九年二月節分の日 杉山経昌)


≪著者: ≫ 杉山経昌 (すぎやま つねまさ) 1938年(昭和13年)、東京に生まれる。5歳のとき疎開して千葉県で成長し、千葉大学文理学部化学科を卒業。サラリーマン時代に得た徹底的なデータ管理技術を活かして、現在、専業農家。
※アイデアは試す(世の中の常識を否定する/失敗しても許せる規模で試す/失敗したらまだ別のアイディアを試す。これを永久に繰り返す)/※時間が答え(種から育てる/成長したときの姿を思い描く/時間をお金で買わない)/※極める(妥協しない/途中であきらめない/自分の限界がわかるまで続ける)/※足るを知る(満足を知ると、いまが幸せ/欲を捨てると、失敗がなくなる)/※逝くを恐れず(思い残すことなく生き、毎日完全燃焼/したいこと、なすべきことをする/何も残さずに逝く)/※いまは、そんな境地だ!

杉山経昌 『農で起業する! 脱サラ農業のススメ』(築地書館、2005年) '07/12/30
杉山経昌 『農!黄金のスモールビジネス すごい経営余裕の黒字!』(築地書館、2006年) '07/12/24
長田竜太 『米で起業する! ベンチャー流・価値創造農業へ』(築地書館、2008年) '08/06/14








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本「双調平家物語〈4〉  奈良の巻 (中公文庫)」橋本治5

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双調平家物語〈4〉奈良の巻 (中公文庫)
双調平家物語〈4〉  奈良の巻 (中公文庫)

○著者: 橋本治
○出版: 中央公論新社 (2009/7, 文庫 361ページ)
○価格: 900円
○ISBN: 978-4122051805
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そろそろオチコボレ、読み進めることはできたとしても理解がおぼつかない、難解だ。これが勉強だったら、効果測定やら試験やら課題リポートの提出なんかがあったりしたら、上からの指示!?、などと感じてしまったら(意識しないものでもない)、もっとも、そうして(ある意味での強要によってであったとしても、だからこそ)必死になるのかもしれない、などと考えなくもないのだが。年寄り(年長者)の考えや意見であり、若者の考え方であり、その結果まで俯瞰できちゃうからこそ、あぁ、やっぱりそうだよなぁ、しかし、若者の若者としての在り方や考え方だって、そう、理解できないものでもない、たぶんぼくだってそうすることだろう、やってみなければわからない(やってみるまでもなく)。


≪目次: ≫
奈良の巻
神亀瑞祥(じんきずいしょう)/自矜(じきょう)/謀事(ぼうじ)/長屋王自滅(ながやのおうじめつ)/賢婦(けんぷたちばな)/天平奇瑞(てんぴょうきずい)/籐氏立后(とうしりつこう)/天王貴平知(てんのうきへいち)/秘密(ひみつ)/主上御逃避(しゅじょうごとうひ)/濫費(らんぴ)/御心気耗弱(ごしんきこうじゃく)/還御鳴動(かんぎょめいどう)/女東宮(おんなとうぐう)/墾田永世私有(こんでんえいせいしゆう)/奈良麻呂憂悶(ならまろゆうもん)/仲麻呂奈良麻呂(なかまろならまろ)/紫微中台(しびのちゅうだい)/叛逆(はんぎゃく)/大悲仁慈(だいひじんじ)

※本書は『双調 平家物語4  栄花の巻掘戞憤豢絛絛綰六月 中央公論新社刊)を、改題の上、加筆・訂正したものです。


≪著者: ≫ 橋本 治 (はしもと おさむ) 1948年東京生まれ。東京大学文学部国文科卒。77年『桃尻娘』で講談社小説現代新人賞佳作。以後、小説・評論・古典の現代語訳・戯曲・エッセイ等、あらゆるジャンルに精力的な執筆活動を行う。96年『宗教なんかこわくない!』で新潮学芸賞、2002年『「三島由紀夫」とはなにものだったのか』で小林秀雄賞、05年『蝶のゆくえ』で柴田錬三郎賞、08年『双調 平家物語』で毎日出版文化賞を受賞。他に『窯変 源氏物語』『夜』等、著書多数。

橋本治 『双調平家物語〈3〉  近江の巻』(中公文庫、2009年) '09/11/29
橋本治 『双調平家物語〈2〉  飛鳥の巻(承前)』(中公文庫、2009年) '09/11/10
橋本治 『双調平家物語〈1〉  序の巻 飛鳥の巻』(中公文庫、2009年) '09/11/03
橋本治 『院政の日本人 (双調平家物語ノート)』(講談社、2009年) '09/10/18
橋本治 『権力の日本人 (双調平家物語ノート)』(講談社、2006年) '09/09/12







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本「近代ヨーロッパの誕生 オランダからイギリスへ (講談社選書メチエ448)」玉木俊明5

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近代ヨーロッパの誕生 オランダからイギリスへ (講談社選書メチエ)
近代ヨーロッパの誕生 オランダからイギリスへ (講談社選書メチエ448)

○著者: 玉木俊明
○出版: 講談社 (2009/9, 単行本 218ページ)
○価格: 1,575円
○ISBN: 978-4062584487
おすすめ度:5.0
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まずは、アメリカの社会学者“ウォーラーステイン(Immanuel Wallerstein, 1930- )”の「世界システム論」が掲げられ。
なるほど、1600年ごろに“イタリア(地中海)”から“オランダ(バルト海)”に移ったとされるヨーロッパ経済の中心。やがては、いわゆる産業革命やらなにやらかにやらで、イギリスにその座「ヘゲモニー国家」としての地位が移ることになる(後世から俯瞰するには)のだが、もちろん、そうなるにはそれなりの理由や情況や背景やらなにやらが、そこに一筋縄ではいかないオモシロミ(偶然なのか必然なのか結果としての)があるのであり、経済史的観点を中心として歴史をたどってじっくりと説かれる。


≪目次: ≫
序章 近代世界システムからみたヨーロッパの近世と近代    1 ウォーラーステインの近代世界システムとその影響(ウォーラーステイン理論の衝撃/ウォーラーステインの問題点)/2 グローバルヒストリーと世界システム(ヘゲモニー国家とは?/オランダのヘゲモニーか産業革命か/オランダとイギリスの比較)/3 戦争の世紀と経済発展(戦争と経済発展に適合した制度の形成/三つの要因/同質性をもつ経済空間の創出/本書の射程)
第一章 バルト海地方の台頭    1 地中海世界の衰退(バルト海地方世界/イタリア没落と北大西洋諸国の台頭/地中海市場/毛織物生産の低下はなぜおこったのか/外生要因からのアプローチ/輸送費の問題/北大西洋諸国の勃興の理由)/2 ヨーロッパの食糧危機(ヨーロッパの人口増と食料不足/都市の成長)/3 ヨーロッパの森林資源枯渇(森林資源減少とイタリア)/4 危機からの脱出(食料問題の解決法/森林資源枯渇問題の解決法)/5 地中海からバルト海へ(穀物の時代/アムステルダムの台頭とバルト海貿易)
第二章 オランダの黄金時代    1 「黄金時代」の特徴(戦時における経済発展/経済的先進国オランダ)/2 「商業資本主義」とは何か?(商業資本主義と産業資本主義/農業資本主義と商業資本主義/国際収支からみた貿易史/輸送料の重要性/貿易統計の読みかた/商業資本主義の定義)/3 オランダの穀物貿易――母なる貿易(バルト海貿易と東インド貿易/オランダの穀物貿易/ポーランド経済の衰退)/4 ゲートウェイとしてのアムステルダム――物流と国際貿易の中心(ステープル市場論/ゲートウェイ理論/オランダの武器貿易=オランダ‐スウェーデン複合体/オランダの武器貿易)/5 オランダの国家構造とヨーロッパの経済発展(分裂国家オランダ/戦争国家オランダと軍事財政/オランダの先進性と後進性/アムステルダム商人とヨーロッパの経済発展/宗教的寛容の役割/ヨーロッパの「優位性」はどこにあったか)
第三章 イギリスの台頭    1 後発国イギリスの財政(中央集権国家イギリス/国家による保護/戦争と国家財政――イギリスとフランスの比較)/2 イギリス帝国の形成とバルト海貿易(大西洋経済形成とバルト海地方/船舶数――オランダとイギリスの比較/イングランド船数/アルハンゲリスクからサンクト・ペテルブルクへ)/3 取引される商品(イングランドの毛織物輸出/イングランドの植民地物産輸出――タバコと砂糖/イングランドの輸入/オランダとの比較)/4 ロシア貿易の形態(主要貿易港/イギリス商人とオランダ商人の差異/三つの貿易圏の特徴)/5 イングランドとスウェーデンの貿易関係(ストックホルムの重要性/ストックホルムの地位の低下と東ボスニア湾の自立化/イェーテボリの台頭/イングランドとオランダの相違)
第四章 ハンブルクの役割    1 近世ハンブルクの概要(通説の誤り/ハンブルクの特徴/ハンブルク貿易の概観/貿易相手の変遷/商品)/2 一八世紀ボルドーの貿易発展とハンブルク(ボルドーの台頭/ハンブルク商人との取引増/砂糖とコーヒーの輸送ルート)/3 ハンブルクとイギリス・スペイン・ポルトガル(イギリス/スペイン/ポルトガル)/4 ヨーロッパ大陸の流通ルート(市の役割/陸上のネットワーク/他都市との類似性/もう一つの世界システム)
第五章 産業革命発生をめぐるロンドンとハンブルクの関係――フランス革命ナポレオン戦争の影響    1 産業革命発生の原因をめぐって(オランダの影響は続く/研究動向とその問題点/大西洋経済形成と産業革命)/2 アムステルダムのヨーロッパ経済に対する役割(貿易都市アムステルダムの特徴/Merchants in Amsterdam)/3 アムステルダムとロンドンの関係(アムステルダムからロンドンへ/ロンドンへの投資/南海泡沫事件ジョン・ローの「システム」/ハンブルクの金融市場/人的ネットワーク――セファルディム・アムステルダムとの関係/プロテスタント・ネットワーク/宗教的寛容とハンブルク)/4 フランス革命・ナポレオン戦争の影響(二つの戦争の影響/イギリスへの影響/ハンブルクへの影響/「帝国」システムはなぜ成功したか)
終章 オランダからイギリスへ     (「自由な国家」オランダ/大西洋経済形成とイギリス/「帝国」システムの勝利)

主要参考文献
あとがき (二〇〇九年七月 京都産業大学の研究室にて 玉木俊明)
索引


≪著者: ≫ 玉木俊明 (たまき・としあき) 1964年生まれ。同志社大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。現在、京都産業大学経済学部教授。専門は近代ヨーロッパ経済史。著書に『北方ヨーロッパの商業と経済』(知泉書館)が、共訳書にミルヤ・ファン・ティールホフ『近世貿易の誕生』(知泉書館)、レオス・ミュラー『近世スウェーデンの貿易と商人』(嵯峨野書院)がある。







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本「足利義満 消された日本国王 (光文社新書339)」小島毅5

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足利義満 消された日本国王 (光文社新書)
足利義満 消された日本国王 (光文社新書339)

○著者: 小島毅
○出版: 光文社 (2008/2, 新書 272ページ)
○価格: 798円
○ISBN: 978-4334034405
おすすめ度: 3.0
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室町幕府第3代将軍“足利義満”、1358(正平13/延文3)年-1408(応永1)年。
日本国王」とは??、広く東アジアという視点から。


≪目次: ≫
序章 消えた金閣    金閣炎上!/なぜ三面記事だったのか?/「この国のかたち」を超えて
第一章 日本国王源道義    1 義満死す!(義満の死亡記事/山科教言のいぶかり/地名が人名に/「室町殿」という呼び方/「京御所」と「京都御所」/義満の最期)/2 義満の肩書き(准三宮と准教授/「応永」という元号)/3 日本国王であることの意味(笙始をドタキャン/久しく待ち望んでいたもの/引見の儀/東アジア情勢の中の朝貢/二度目の明使)/4 唐物崇拝(朝貢無くして交易無し/珍重された代の唐物)
第二章 義満時代の東アジア情勢    1 明王朝の成立と内戦(「天命」思想/禅譲/好戦的・侵略的ではなかった元朝朱子学――禅譲方式を否定する王権理論/外交政策を大きくあらためた明の洪武帝/朝貢にNOと言える日本/建文帝/なぜすべて「皇太子」?/陛下殿下永楽帝の登場)/2 朝鮮国王李成桂(もう一人の王の死/李成桂の王権簒奪/義満との共通点/朝鮮半島に誕生した朱子学的王朝/日本に伝わった成桂の王権簒奪/高麗問題に触れない理由/簒奪は東アジアの流行現象)
第三章 ゆがんだ南北朝    1 万世一系の虚構(二人の帝/すべては後鳥羽院から始まった――承久の乱諡号院号/諡号で呼ばれる帝/持明院統大覚寺統院政――治天の地位をめぐる争い/南北朝時代の始まり)/2 ゆがめられた南北朝時代(二つの年号/「正平版『論語』が意味すること/A級戦犯『大日本史』『日本外史』/南朝正統史観の軍門に降る/大河ドラマ『太平記』)/3 南朝滅亡(正義は滅びない?/北朝の力不足/日本国王「良懐」/九州探題今川貞世/かつての表玄関は日本海側/南北朝統合/後亀山院の存在/大覚寺統からの即位?)/4 悲劇の帝王崇光帝(大光明寺陵/光明院崇光院/「なかったこと」になった光厳帝の即位/後醍醐帝から光明帝への譲位/形式こそすべて/南北朝時代へ/十五歳で即位/正平の一統/南朝に拉致された光厳・光明・崇光/「南宋」王朝の故事にならう?/義満によって干される崇光系/義満の死後、伏見宮家を創設/現皇室へ――「三階級特進」で「帝」に)
第四章 東アジア思想史上の義満王権    1 義満は天皇家を乗っ取ろうとしたのか?(再考、今谷説/実質的な治天/計画的犯行だったのか?/もはや天皇の臣下ではなかった)/2 革命の理論――誤解された孟子(国際秩序の正規メンバーになるために/「野馬台詩」を革命に利用?/なぜ『孟子』を利用しなかったのか?/義満は『孟子』に詳しかった)/3 孟子は革命家か?(朱子学にとって『孟子』は重要な古典/朱子学は革命を肯定していない/五徳終始説/朱子学が無効にした五徳終始説=禅譲/殷周の放伐伝説/「孟子=革命思想」は近代の産物/古典を解釈する枠組=経学/性善説が評価された『孟子』/解釈を変えればいい/朱熹は『孟子」をどう読んだか/革命を未然に防ぐための為政者の心構え/「易位」であって「易姓」ではない/天皇家でも行われていた「易位」/十四世紀日本における朱子学の影響/放伐思想の欠如した『孟子』の流布)
第五章 義満と仏教    1 大陸諸国との相違(義満に「中国崇拝思想」はあったか?/非文明的な「神道」/「神道」に相当する「道教」と「巫俗」/日本で「神道」の評価が高い理由/「神道vs陰陽道」ではない/後進国の迷信vs世界標準の呪術)/2 義満出家の意図(義満に続く出家ラッシュの珍現象/仏教者たちによる、新しい王権の構築/慰留/政治的なショーとしての出家、受戒)/3 五山の制度とは(京都は事実上「六山」/空谷明応と絶海中津/五山文化)/4 仏教史再考(仏教伝来から天台法華宗まで/誤解される禅宗/円爾の再評価/偶然が生んだ曹洞宗の伝来/渡来僧/「鎌倉新仏教」史観/旧仏教の改革運動/義満に見られる、日本仏教史の展開と逆の動き)
第六章 義満への非難    1 義満最後の日々(義量誕生/斯波義種の死/蛙合戦/なぜ後小松帝と頻繁に会っていたのか?/義嗣のお披露目/義嗣の元服/人為的に消されたであろう日本国王)/2 義満、不人気の理由(なぜ卑弥呼はよくて、義満はダメなのか/本当に対等外交だったのか?/「日本の歴史」ではなく「天皇家の歴史」/なぜ「遣明使」ではなく「勘合貿易」か?/朝鮮との友好関係)/3 義持の仕打ち(義満の肖像/賛の意味するところは?/義満を徽宗になぞらえる/義満路線との決別)/4 儒者の義満論(途絶えた朝鮮通信使/頼山陽の義満批判/皇国史観における「逆臣義満」という図式/「日本国大君」から「日本国王」へ/モデルは義満/歴史記述からも消された日本国王)/5 馬琴が描く暗殺劇(世阿弥犯行説/楠一族暗殺説/馬琴の説教/誰が「日本国王」を消したのか?)
終章 義満の面前にて    

あとがき (平成の御代の十九年目の歳の「明治節」の日 小島 毅)
主要参考文献一覧


≪著者: ≫ 小島毅 (こじまつよし) 1962年生まれ、関東地方にて育つ。東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。現在、東京大学人文社会系研究科准教授。専攻は、儒教史、東アジアの王権理論。文部科学省科学研究費補助金特定領域研究「東アジアの海域交流と日本伝統文化の形成」(2005〜2009年度)の領域代表。著書に『中国近世における礼の言説』(東京大学出版会)、『宋学の形成と展開』(創文社)、『東アジアの儒教と礼』(世界史リブレット、山川出版社)、『義経の東アジア』『海からみた歴史と伝統』(以上、勉誠出版)、『中国の歴史07 中国思想と宗教の奔流』『近代日本の陽明学』(以上、講談社)、『靖国史観』(ちくま新書)などがある。

小島毅 『義経の東アジア』(智慧の海叢書、勉誠出版、2005年) '09/12/09
小島毅 『近代日本の陽明学』(講談社選書メチエ、2006年) '09/11/28
小島毅 『靖国史観 幕末維新という深淵』(ちくま新書、2007年) '09/11/19
小島毅 『父が子に語る日本史』(トランスビュー、2008年) '09/11/16







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本「地球システムの崩壊 (新潮選書)」松井孝典5

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地球システムの崩壊 (新潮選書)
地球システムの崩壊 (新潮選書)

○著者: 松井孝典
○出版: 新潮社 (2007/8, 単行本 221ページ)
○価格: 1,155円
○ISBN: 978-4106035883
おすすめ度: 3.0
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システムとしての地球、地球システムとして。地球学、チキュウ学、智求。


≪目次: ≫
第一部 二一世紀の宇宙と文明を探る
現代とはいかなる時代か
 (地球システム/文明のパラドックス/俯瞰する視点/現生人類はなぜ人間圏をつくったか/文明の三段階発展論/共同幻想を抱く動物/我々はなぜ豊かになったのか/学の統合と、新たな学の創造とは/「チキュウ学」の試み//人間圏というシステムのユニットをどうとるか)
宇宙とは何か (世界の始まり/宇宙の年齢/膨脹する宇宙/理論的背景/ビッグバンの瞬間/インフレーション仮説/宇宙はなぜ膨脹したのか)
太陽系の現在 (比較惑星学/水星:太陽系で平均密度がもっとも高い惑星/地球型惑星の集積過程/金星は地球の未来の姿/二酸化炭素の温室効果について/金星の地表/火星に水があった。生命は?/火星探査/小惑星が地球に衝突する日/太陽系の小天体/天外天からの贈り物/新種の隕石/太陽系の“夜明け”の探査/最小の地球型惑星、ベスタ/系外惑星系)
地球はどんな惑星か (地球の誕生とは/隕石重爆撃期/水惑星の意味/雪球地球/地球の歴史/酸素を含む大気の不思議/地球の未来)

第二部 辺境に普遍を探る
タイタン:もうひとつの地球
 (近代化とはどういうことか/普遍性への挑戦/アストロバイオロジー/地球史における革命的事件/惑星探査とタイの津波石/惑星の定義/「分かる」ことと「納得する」こと)

あとがき (二〇〇七年七月 松井孝典)

※初出 第一部:「潮」二〇〇〇年五月号〜二〇〇四年二月号掲載〈21世紀の宇宙探訪〉 第二部:「考える人」二〇〇五年春号〜二〇〇七年冬号連載〈辺境に普遍を探る〉に共に加筆。


≪著者: ≫ 松井孝典 (Matsui Takafumi) 1946年静岡県生まれ。1972年東京大学大学院修了。NASA客員研究員などを経て、現在(刊行当時)は東京大学大学院新領域創成科学研究科教授(を経て、千葉工業大学惑星探査研究センター所長。東京大学名誉教授)。理学博士。専攻は地球惑星物理学。最近はアストロバイオロジーに関する研究を行っている。著書に、『水惑星はなぜ生まれたか』『地球・宇宙・そして人間』『宇宙誌』『宇宙人としての生き方』『松井教授の東大駒場講義録』『コトの本質』など多数。







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本「世界の美術  “Art: The Definitive Visual Guide”, Dorling Kindersley, 2008.」アンドリュー・グレアム=ディクソン/樺山紘一 監修5

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世界の美術
世界の美術  “Art: The Definitive Visual Guide”, Dorling Kindersley, 2008.

○監修: アンドリュー・グレアム=ディクソン、樺山紘一
○出版: 河出書房新社 (2009/10, 大型本 611ページ)
○価格: 13,650円
○ISBN: 978-4309255231
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たとえば、全611ページを、およそ1ページあたり1分で読む(鑑賞する)として約600分⇒約10時間(たぶんそれくらい費やした)。
美術館の企画展・展覧会の鑑賞料を1,500円〜1,000円として、およそ10回分(価格 金13,650円也)。


≪目次: ≫
日本語版序文
序文

美術作品を見る (主題と構図/遠近法と視点/光と影/素材と技法/色/筆遣いと質感)
15世紀以前 (先史美術/古代の近東/古代エジプト東洋の文明/古代ギリシア/「ヌード」/エトルリア古代ローマローマ帝国の周辺/初期キリスト教美術ビザンチン美術カロリング朝/オットー朝/ヴァイキング美術/アングロ=サクソンケルト美術/初期イスラム美術/南アジア東南アジア東アジア中央・南アメリカロマネスクゴシック美術/初期イタリア美術/国際ゴシック美術)
15〜16世紀 (イタリア・ルネサンス/「神話と伝説」/北方ルネサンス/「風景画」/マニエリスム/中国・明王朝/日本美術/中央・南アメリカ)
17〜18世紀 (バロック/「静物画」/ロココ/「動物」/新古典主義/イギリスの水彩画家たち/アメリカの画家たち/中国・清王朝/日本美術/イスラム美術/ヒンドゥー美術)
19世紀 (ロマン主義/「愛」/リアリズムラファエル前派ヴィクトリア朝の美術/フランスの美術アカデミー/日本美術/印象派新印象主義ポスト印象主義/「子供たち」/ナビ派/象徴主義とアール・ヌーヴォースカンディナヴィア美術/世紀末彫刻アフリカ美術オセアニア
20世紀初頭 (フォーヴィズム(野獣派)ドイツ表現主義/第1次世界大戦のウィーンキュビスム未来派オルフィスムレイヨニスム抽象芸術の誕生/「労働」/初期英国モダニズム/初期米国モダニズム/素朴派エコール・ド・パリロシア構成主義ダダシュルレアリスム新即物主義バウハウス/英国と米国の前衛芸術写実主義と形象主義の絵画/メキシコ美術)
1945年以降 (抽象表現主義/「戦争」/戦後ヨーロッパ/抽象絵画および抽象彫刻/ミニマル・アートポップ・アート/「肖像画」/オップ・アートとキネティック・アートアッサンブラージュジャンク・アートランド・アートコンセプチュアル・アート具象絵画/スーパーリアリズム/フェミニスト・アート/新表現主義とグラフィティ・アート/ニューメディアコンテンポラリーの彫刻/オーストラリア・アボリジニの芸術/今日のヨーロッパ/今日のアフリカ/今日のアジア/今日の北米)

用語集
索引
謝辞


[総監修] アンドリュー・グレアム=ディクソン Andrew Graham-Dixon 英語圏で最も優れた美術評論家の1人で、テレビのアート番組の司会者としても活躍する。高い評価を得た『イギリス芸術史』『ルネサンス』『永遠の技術』など、BBC(英国放送協会)の画期的なアートシリーズ6作のプレゼンターを務め、芸術家や芸術をテーマとする数々のドキュメンタリー番組にも登場している。『インディペンデント』紙や『サンデー・テレグラフ』紙に20年以上にわたってコラムも連載。多くの著作があり、その内容は中世絵画・彫刻から現代アートまで幅広い。

[チーフ顧問] イアン・チルヴァーズ Ian Chilvers 『オックスフォード美術事典』『バロックと新古典主義の時代』『20世紀美術事典』などの著書や編書を発表している。本書の17世紀および18世紀美術に関する章の特別顧問を務めた。

[日本語版総監修] 樺山紘一 (かばやま・こういち) 1941年、東京都生まれ。東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。東京大学文学部教授、同文学部長を経て、現在、東京大学名誉教授。2001年より国立西洋美術館長。2005年より印刷博物館館長。主な著書に『西洋学事始』(日本評論社)、『ルネサンス』(講談社学術文庫)など。監訳書に、『世界の歴史大図鑑』(河出書房新社)、『フェルメール─精緻な世界観と表現力』(昭文社)などがある。


Art: The Definitive Visual GuideArt: The Definitive Visual Guide
編著: Andrew Graham-Dixon
出版: Dorling Kindersley (2008/10)
ISBN: 978-1405322430
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本「オイディプス王 (ワイド版岩波文庫315)」ソポクレス、藤沢令夫 訳5

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ソポクレス オイディプス王 (ワイド版岩波文庫)
オイディプス王 (ワイド版岩波文庫315)

○著者: ソポクレス藤沢令夫
○出版: 岩波書店 (2009/10, 単行本 160ページ)
○価格: 945円
○ISBN: 978-4000073158
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紀元前五世紀のギリシア、オイディプス王の悲劇、運命(さだめ)。父 ライオス、母 イオカステ。


≪著者: ≫ ソポクレス (前496頃-前406)
[訳者] 藤沢令夫 (ふじさわ のりお, 1925-2004)


≪目次: ≫
凡例・まえがき (一九六七年一月 訳者)
劇がはじまるまでの出来事のあらすじ(訳者)

プロロゴス
 パロドス
第一エペイソディオン
 第一スタシモン
第二エペイソディオン
 第二スタシモン
第三エペイソディオン
 第三スタシモン
第四エペイソディオン
 第四スタシモン
エクソドス


解説(ソポクレスの悲劇作品/オイディプス伝説/アイスキュロスとの比較/アリストテレスの批評/『オイディプス王』の上演)


※翻訳の底本:ジェブ(R.C.Jebb, Sophocles, Part: Oedipus Tyrannus, Cambridge, 1914)にほとんど従う。
※1967年9月刊行 文庫版

藤沢令夫 『プラトンの哲学』(岩波新書、1998年) '09/05/29
プラトン 『パイドロス  ΦΑΙΔΡΟΣ』(藤沢令夫訳、岩波文庫、1967年) '09/04/27

ホメロス 『イリアス〈下〉 ILIAS』(松平千秋訳、ワイド版岩波文庫、2004年) '09/10/23
ホメロス 『イリアス〈上〉 ILIAS』(松平千秋訳、ワイド版岩波文庫、2004年) '09/10/19
ホメロス 『オデュッセイア〈下〉 ODYSSEIA』(松平千秋訳、ワイド版岩波文庫、2001年) '09/10/04
ホメロス 『オデュッセイア〈上〉 ODYSSEIA』(松平千秋訳、ワイド版岩波文庫、2001年) '09/10/02







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本「ペリー来航 (新装版、日本歴史叢書62)」三谷博5

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ペリー来航 (日本歴史叢書)
ペリー来航 (新装版、日本歴史叢書62)

○著者: 三谷 博日本歴史学会編集
○出版: 吉川弘文館 (2003/10 新装版, 292ページ)
○価格: 2,940円
○ISBN: 978-4642066617
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その前後に限定して“ペリー来航”、1853(嘉永6)年。
混乱と対応のあれこれは、えてして詳細に触れることなくサラリと流されかねない(ぼくの注意が及ばない)のだが、、、そう、その後の“明治維新”を明白に意識しつつ。いわゆる“鎖国”といわれる状態(政策)の理解であり、なにが閉ざされ、なにゆえに閉ざされ(断たれ)なければならなかったのか。通信と通商と。
1858(安政5)年“日米修好通商条約”締結まで。

マシュー・ペリー(Matthew Calbraith Perry, 1794-1858)


≪目次: ≫
まえがき
第一 近世後期の対外政策    一 「幕末」型政策への転換(近世前期の対外政策/近世後期の変化 経済的自足性と海外関心の同時増大/近世後期の変化 松平定信と鎖国・避戦・海防)/二 一九世紀初頭の対露緊張(鎖国政策の追求/対露緊張の発生/緊張緩和と異国船打払令
第二 知識人の対外認識    一 「鎖国」意識の定着と攘夷論志筑忠雄『鎖国論』/会沢正志斎『新論』)/二 海外情報の収集――オランダ情報・漂流民・北方調査(オランダ情報の不完全/漂流民からの聞取りと蝦夷地調査)/三 天文方学問所高橋景保の地理研究と世界分析/儒官古賀侗庵の積極的開国論)
第三 天保改革アヘン戦争・情報収集    一 江戸近海の防備調査(モリソン号事件鳥居忠耀江川英龍勘定方/海防案の決定と砲術奨励/藩社の獄と高島秋帆の逮捕)/二 異国船打払令の撤廃から開国勧告の謝絶へ(アヘン戦争下の政策修正/財政改革と海防の挫折/開国勧告と琉球問題/政策転換の困難)/三 海外情報の収集と流布(別段風説書の開始/『坤與図識』と『海国図志』)
第四 袋小路へ――「鎖国」巻込み・国内協調・対外論    一 異国船打払令復古の提案(琉球と浦賀の開国要求/打払令復古の提案/御国恩海防令)/二 公儀――大名協調の模索(大名動員と国政参加/海防担当大名の優遇 浦賀・長崎・辺境/琉球と島津斉彬徳川斉昭との提携)/三 対外論の三類型(藤田東湖『常陸帯』/国内改革論との結合)
第五 西洋諸国のアジア・太平洋政策    一 ロシア・米仏・イギリス(南京条約の波紋/イギリスの遣使計画とその中止)/二 アメリカの太平洋横断航路計画(「明白な神意」と蒸気郵船/日本への関心/アメリカ政府/ペリー自身の派遣)
第六 ペリーの到来――危機接近の知覚と最初の接触    一 袋小路の苦悶(米使渡来の通報/オランダ再勧告の黙殺/一見無策/大大名の不満)/二 ペリーの出現(ペリーの琉球・小笠原訪問/浦賀 初度接触と言語問題/江戸の評議/ペリーの内海進入/久里浜の国書授受/示威とパニック/ペリーの琉球貯炭所確)
第七 ペリー再来対策と回答延引策――ロシア    一 再来対策の評議(将軍の死と徳川斉昭/対策評議の開始/回答延引論と内戦外和論)/二 ロシア使節の到来と回答延引策の採用(ロシア使節の到来と限定交易論/ロシア対応策と大号令)/三 回答延引策の成功(ロシア使節の外交環境/長崎 日本側の緊張/談判の展開と中断)
第八 限定的開国の受容と条約の多義性――アメリカ    一 開港=限定的開国の受容(ペリーの再来/日本側の準備/交渉地点の交渉/初度の会見と日本側の評議/ペリー側の方針/第二・三回の交渉/最終局面の混乱 領事駐在問題/条約調印/下田と箱館)/二 琉米開港通商条約の締結(那覇)/三 条件の多義性(日米和親条約/アメリカ側の解釈/日本側の解釈/開港趣旨の確定と公表/政治責任の処理)
第九 開港条約と国境問題――イギリスとロシア    一 日英協約――誤解による開港(クリミア戦争と露・英/イギリスへの誤解/日本側の条約締結方針/日英協約の拘束性/批准書交換の際の攻防)/二 日露和親条約――開港と国境交渉(プチャーチン再来/日本側の蝦夷地調査/下田の交渉と津波/下田と江戸/日露和親条約の調印/政府内の紛糾 官吏駐在と日米条約の批准方式)
第一〇 袋小路からの脱出――積極的開国策への転換    一 通商是認と開放漸進策への転換(徳川公儀の態度転換/オランダの助力 海軍伝習と最初の通商条約/通商是認への転換とハリスの着任/通商決断とハリス出府の併行)/二 通信・通商条約への飛躍(ハリスとの条約交渉/日米修好通商条約五ヵ国条約
むすび

参考文献
略年表
索引


≪著者: ≫ 三谷 博 (みたに ひろし) 1950年生まれ。1975年東京大学大学院人文科学研究科国史学専門課程修了、文学博士。現在、東京大学大学院総合文化研究科教授。主要著書『明治維新とナショナリズム――幕末の外交と政治変動』(山川出版社、1997年)、『一九世紀日本の歴史』(共著、放送大学教育振興会、2000年)。

三谷博 『明治維新を考える  Thoughts on the Meiji Regeneration, 2006.』(有志舎、2006年) '09/12/06
三谷博/並木頼寿/月脚達彦 編著 『大人のための近現代史 19世紀編  Hiroshi MITANIA, Yorihisa NAMIKI, and Tatsuhiko TSUKIASHI, editors “A MODERN FOR EAST ASIAN PEOPLE”, University of Tokyo Press, 2009.』(東京大学出版会、2009年) '09/12/02


Escape from Impasse: The Decision to Open Japan (三谷博著『ペリー来航』の英語版) (長銀国際ライブラリー叢書)Escape from Impasse: The Decision to Open Japan (三谷博著『ペリー来航』の英語版、長銀国際ライブラリー叢書)
著者: Mitani Hiroshi、David Noble 訳
出版: I-House Press (2008/8)
ISBN: 978-4903452067
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本「フロイトのイタリア 旅・芸術・精神分析  Atsushi Okada:“Italia di Freud: Arre, Viaggio, Psicoanalist”2008.」岡田温司5

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フロイトのイタリア―旅・芸術・精神分析
フロイトのイタリア 旅・芸術・精神分析  Atsushi Okada:“Italia di Freud: Arre, Viaggio, Psicoanalist”2008.

○著者: 岡田温司
○出版: 平凡社 (2008/7, 単行本 316ページ)
○価格: 3,990円
○ISBN: 978-4582702798
おすすめ度: 5.0
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フロイト(Sigmund Freud, 1856-1939)“の”イタリア(Repubblica Italiana)
なるほど、並列の関係にあらず、内在的な関係性(連関)としての“の”。


≪目次: ≫
機.ぅ織螢△らの便り、前篇    「イタリアの女神たち」/「まずイタリアが必要です」/「イタリア旅行の日程」/一八九五年夏、ヴェネツィア/一八九六年夏、トスカーナに向かって――パドヴァボローニャラヴェンナ/「フィレンツェはまさに魔法だ」/ガリレイゆかりの別荘/一八九七年、ウンブリアへの南下/オルヴィエートの墓と壁画/一八九八年春、アクイレイア/一八九八年夏、ダルマチアミラノ
供.ぅ織螢△らの便り、後篇    一九〇一年夏、「この世の驚異」ローマ/「三つのローマ」/「仕事と快楽のすばらしい日々」/運命的な出会い――ミケランジェロの《モーセ》/一九〇二年、ナポリポンペイへ/「イタリアを愛する(AMARTALIA)」/ポンペイとヴェズーヴィオ山/一九〇四年夏、アクロポリスに立つ/ひとときの休息、ジェノヴァ/芸術と考古学/コロンナ広場の「魔法」――もうひとつの近代都市/オペラ観劇/ローマの「力と美」/イギリスとアメリカへの旅行/一九一〇年、シチリア旅行の計画/発見の旅から伝授の旅へ/「エレガントな街」パレルモ/ローマで死ぬこと
掘 屮ぅ織螢△惴かって(ゲン・イターリエン)」/「生殖器(ゲニターリエン)」    一連のローマの夢/「神経症的」なローマへの「憧れ」/自己分析/ローマの夢の共通の源泉/自己分析の分析/ローマ(ROMA)/愛(AMOR)/度忘れのメカニズム――「シニョレッリ」の名前/メカニズムの図解=「壁画」/語の忘却、イメージの現前/ダンテの煉獄、フロイトの煉獄/ポンペイの幻想小説/フロイトの解釈/ハーノルト=フロイトとの旅の精神分析/細部への執着/テクスト/コンテクスト
検 崟个聾譴襦淵汽サ・ロクウントゥール)」    コレクターとしてのフロイト/一枚の肖像写真――フロイトの「自己成型」/一枚の肖像版画――机上の偶像たちとフロイト/フロイトのエジプト/コレクションへの情熱/コレクションの心理学/略奪者フロイト?/患者たちの証言/「呪物」あるいは「フェティッシュ」/心の考古学としての精神分析/「真正な部分」/「構成した部分」/「解釈」から「構成」へ
レオナルドミケランジェロへの挑戦    「父-の-名」としての芸術/方法論の対照/ミケランジェロ論発表までの経緯/レオナルド論発表までの経緯/レオナルド芸術を解く鍵――「母」/ミケランジェロ芸術を説く鍵――「父」/「どんな画家も自分自身を描く(オンニ・ディピントーレ・ディピンジェ・セ)」/エディプス構造の先取り/未完成(ノン・フィニート)をめぐって
此.ぅ織螢△離侫蹈ぅ函宗カトリシズムファシズムの狭間で    トリエステのユダヤ人/「ヨーロッパの避難所」トリエステ/トリエステの「精神分析旋風」/ふたたび、トリエステのユダヤ人/イタリアの思想界と精神分析/グラムシとフロイト/精神医学と確執/ヴァティカンの存在/ヴァティカン内部における例外/ヴァティカンとファシズム/フロイトとムッソリーニ

おわりに (二〇〇八年五月、藤の花が香る京都にて 岡田温司

参考文献
事項索引
人名索引


≪著者: ≫ 岡田温司 (おかだ・あつし) 1954年生。京都大学大学院博士課程修了。京都大学大学院教授。西洋美術史。著書に、『もうひとつのルネサンス』、『ルネサンスの美人論』、『モランディとその時代』(吉田秀和賞)、『カラヴァッジョ鑑』(編著)、『ミメーシスを超えて』、『マグダラのマリア』、『ヴィーナスの誕生』、『処女懐胎』、『芸術(アルス)と生政治(ビオス)』、『レオナルド・ダ・ヴィンチと受胎告知』(共著)、『イタリア現代思想への招待』、『肖像のエニグマ』、訳書に、ロンギ『芸術論叢』(全2巻、監訳、ピーコ・デッラ・ミランドラ賞)、ゴンブリッチ『規範と形式』(共訳)、クラーク『ヒューマニズムの芸術』、コンティ『修復の鑑』(共訳)、ストイキツァ『絵画の自意識』(共訳)、クレリー『知覚の宙吊り』(監訳)、アガンベン『スタンツェ』、同『中身のない人間』(共訳)、同『開かれ』(共訳)、ペルニオーラ『エニグマ』(共訳)、ナンシー『肖像の眼差し』(共訳)、テヴォー『不実なる鏡』(共訳)、トドロフ『個の礼讃』(共訳)、シリーズ「ルネサンスの女性論」既刊3巻(共編訳)など多数。

ロベルト・エスポジト 『近代政治の脱構築 共同体・免疫・生政治  Termini della politica, Comunità, immunità, biopolitica』(岡田温司訳、講談社選書メチエ、2009年) '09/11/25
岡田温司 『イタリア現代思想への招待』(講談社選書メチエ、2008年) '09/11/14
岡田温司 『『ヴィーナスの誕生』視覚文化への招待』(理想の教室、みすず書房、2006年) '09/04/18

ジークムント・フロイト 『人はなぜ戦争をするのか エロスとタナトス  Gesammelte Werke, chronologisch geordnet, 1940, 1946, 1950 [WARUM KRIEG?, 1932/ZEITGEMÄSSES ÜBER KRIEG UND TOD, 1915/TRAUER UND MERANCHOLIE, 1917/NEUE FOLGE DER VORLESUNGEN, 1933/ZUR EINFÜHRUNG IN DIE PSYCHOANALYSE, 1933]』(中山元訳、光文社古典新訳文庫、2008年) '09/06/11、'08/08/24
ジークムント・フロイト 『幻想の未来/文化への不満  DIE ZUKUNFT EINER ILLUSION, 1927/DAS UNBEHAGEN IN DER KULTUR, 1930/DER MANN MOSES UND DIE MONOTHEISTISCHE RELIGION, 1939 』(中山元訳、光文社古典新訳文庫、2007年) '09/06/04、'08/08/30
ジークムント・フロイト 『エロス論集  Gesammelte Werke, 1940.』(中山元編訳、ちくま学芸文庫、1997年) '08/11/30
ジークムント・フロイト 『自我論集  Gesammelte Werke, 1940.』(竹田青嗣編、中山元訳、ちくま学芸文庫、1996年) '08/11/20

アンソニー・ストー 『フロイト  FREUD: A Very Short Introduction, 1989.』(鈴木晶訳、講談社選書メチエ、1994年) '09/10/12







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本「壬申の乱 天皇誕生の神話と史実 (中公新書1293)」遠山美都男5

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壬申の乱―天皇誕生の神話と史実 (中公新書)
壬申の乱 天皇誕生の神話と史実 (中公新書1293)

○著者: 遠山美都男
○出版: 中央公論新社 (1996/3, 文庫 308ページ)
○価格: 861円
○ISBN: 978-4121012937
おすすめ度: 4.0
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マジ(本気)で、読めば読むほどにますますワケガワカラナイ、分からない、わからない、ドウナッテイルンダヨゥ、日本の歴史、古代(ダカラレキシハニガテダ)。あと5冊くらい、いや、10冊かなぁ、まぁ20冊くらい(慎重な厳選を要する)さらに読み進めていけば、きっと、なにかすこしは見えてくるものがあろうか♪、とくに、上からの指示による(強要される)ものでもなく、なにかを、時期を区切られて、形を仕上げること(課題レポートとか)を求められるものでもなく、みずからの意思により(緊張感の欠如)ユルユルと♪、シアワセ〜♪♪

ちなみに、本書は、橋本治『双調 平家物語〈2〉 飛鳥の巻(承前)』(中公文庫、2009年)において、参考文献として唯一掲げられた著書である。


≪目次: ≫
まえがき
近江大津宮、その日
一、天智天皇の立場
   専制君主の誤算?/大友皇子の血統/王位継承のながれ/卑母はマイナス条件ではない/大友擁立はいつから構想されたか/大友・十市の結婚の意義/「中継ぎ」としての大友皇子
二、大海人皇子の立場   天智紀と天武紀・上の違い/変節したのは大海人/天智が託そうとした後事/大海人の返答の読みかた/女帝の役割とその歴史/女帝譲位の契機/巧妙な大海人発言
三、大友皇子の立場   「虎に翼を着けて放つ」/大友と五重臣の誓盟/吉野での誓盟/天智は何を誓わせたのか/誓盟にふさわしい証人/「女帝」倭姫王――壬申の乱、始まる!

大海人皇子をめぐる群像
一、大海人皇子の誕生
   大海人皇子の両親/舒明皇極が結婚したわけ/天智と大海人は兄弟ではない?/天智・大海人の年齢を考証する/大海人皇子の成育環境
二、大海人皇子の子女と関係氏族(1)   十市皇女高市皇子大来皇女草壁皇子大津皇子忍壁皇子磯城皇子穂積皇子
三、大海人皇子の子女と関係氏族(2)   但馬皇女長皇子弓削皇子舎人皇子新田部皇子紀皇女田形皇女泊瀬部皇女託基皇女

掘‘睛陲糧生と展開
一、「何ぞ黙して身を亡さむや」――大海人・大友両陣営の挙兵準備
   大友の挙兵準備/天武紀の矛盾/正当防衛と必勝の必然性/朴井連雄君という人物
二、「すみやかに不破道を塞け」――六月二十二日 大海人、挙兵への布石   大海人、挙兵準備の最終段階/不破の戦略的な価値/美濃に派遣された舎人たち/多品治とその人脈/壮大な「実験」としての壬申の乱/動員された豪族や民衆
三、事にはかにして駕を待たず――六月二十四日 吉野脱出   大海人の不可解な迷い/大海人と大伴氏/大海人皇子にしたがう者たち/菟田にすすむ
四、「朕、遂に天下を得むか」−−六月二十四日夜半 決死の「伊賀越え」   伊賀を駆け抜ける/もうひとつの「伊賀越え」
五、皇子、従ひたまはず――大友皇子は最初から勝機を逸していたのか?   作戦会議が行われたのはいつか/大友が大海人追撃案を却下したわけ/使者たちの素性と運命
六、高市皇子、鹿深より越えて遇へり――六月二十五日 伊勢鈴鹿山道を確保   高市皇子、大津を逐電す/渡来人に守られた高市皇子/ノミコトモチらはどこから来たのか/三宅氏と倭屯田/鈴鹿の戦略的位置
七、天照太神を望拝みたまふ――六月二十六日 美濃不破道の占拠に成功   大海人が天照太神を遥拝したわけ/少年大津は苦労する/津皇子の従者たち/桑名評家と尾張連大隅
八、「近江の群臣、多なりといふとも」――六月二十七日〜二十九日 美濃野上の大本営   不破への道/大友皇子、唯一最大の誤算/大王から天皇へ/「異形の王」としての大海人
九、「高市皇子、不破より至ります!」――六月二十九日 大伴氏、倭古京で蜂起   百済の家とはどこか/吹負麾下に集まった人びと/内乱は新たな段階へ

検‘睛陲粒搬腓判焉
一、赤色を以って衣の上に着く――七月二日(1) 大海人軍、進撃開始!
   倭古京を死守せよ!/考えぬかれた指揮官人事/赤色の兵士たち
二、蘇我果安、頸を刺して死す――七月二日(2) 大友軍、湖東戦線のみだれ   大友軍の不破直撃計画/蘇我果安はなぜ自決したか/羽田矢国父子の裏切り
三、悉く税倉を焚きて、背散け亡せぬ――七月二日(3) 河内高安城陥落す   吹負が乃楽に進発した時期/河内方面に配備された人びと/高安城占領の目的
四、大津、丹比、両の道より、軍勢多に至る――七月三日(1) 河内衛我河の戦い   大友軍の倭古京進攻計画/坂本財の悲壮な決意/来目塩籠の背後関係
五、「古京は是れ本の処なり。固く守るべし」――七月三日(2) 大和方面の開戦前夜   乃楽山をめぐる戦いの伝承/最も初歩的な奇計
六、伏兵有らむことを疑ふ――七月四日 大和乃楽山の戦い   果安、長蛇を逸す!/ツイている男、吹負
七、合言葉は「金」――七月五日・六日 近江倉歴・伊賀莿萩野の奇襲   的確で有効な奇襲作戦/合言葉は「金」だったのか
八、「吾こそは事代主神・生霊神なり」――七月五日 大和当麻、葦地のほとりの戦い   託宣を下した神々の素性/当麻の戦いの日付/「百姓を殺すべからず」
九、「かの白馬に乗れる者を射よ!」――七月八日 大和箸陵の戦い   倭古京をめぐる最後の攻防/大井寺の奴と甲斐の勇者と
十、近江軍と息長横河に戦ひて破りつ――七月七日〜十七日 後退する大友軍湖東戦線   村国男依ら、ついに動く/湖東戦場の所在地/敗退を重ねる
十一、大友皇子及び群臣等、ともに橋の西に営る――七月二十二日 近江瀬田橋の戦い   現在地より南にあった瀬田橋/大友皇子の決意と誤算/狭まる大友包囲網
十二、物部連麻呂、また一、二の舎人のみ従へり――七月二十三日 大友皇子、山前に死す   山前とはどこか/物部麻呂の素性と役割
十三、「罪無くして何ぞ死なむ」――八月 近江大津宮の秋霜   戦犯処罰の特徴/鉏鉤を自殺に追い込んだもの
十四、倭京に詣りて、嶋宮に御す――九月 大海人皇子、飛鳥に凱旋   凱旋――ふたたびの道/天皇=スメラミコトの誕生

結び――リメンバー・壬申の乱

あとがき (一九九五年七月 遠山美都男)
参考文献
壬申の乱」関係年表
「壬申の乱」人物事典

※ 2000年4月25日 7版


≪著者: ≫ 遠山美都男 (とみやま・みつお) 1957年(昭和32年)、東京都に生まれる。1981年、学習院大学文学部史学科卒業、同大学大学院入学。学習院大学文学部助手を経て、現在(刊行当時)、同大講師。学習院大学より博士(史学)を授与。専攻、日本古代史。著書『大化改新』(中公新書)、『聖徳太子はなぜ天皇になれなかったのか』(大和書房)、『聖徳太子 未完の大王』(HNKライブラリー)、『白村江』(講談社現代新書)、『古代王権と大化改新』(雄山閣出版、学位論文)、『天智天皇』(PHP新書)、『〈日本書紀〉はなにを隠してきたか?』(洋泉社)、『彷徨の王権 聖武天皇』(角川選書)、『卑弥呼の正体』(洋泉社)。

遠山美都男 『大化改新 六四五年六月の宮廷革命』(中公新書、1993年) '09/12/11
遠山美都男 『古代の皇位継承 天武系皇統は実在したか』(歴史文化ライブラリー、吉川弘文館、2007年) '09/12/08







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本「生き物たちは3/4が好き 多様な生物界を支配する単純な法則  John Whitfield:“In the Beat of a Heart: Life, Energy, and the Unity of Nature”Natl Academy Pr, 2006.」ジョン・ホイットフィールド、野中香方子 訳5

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生き物たちは3/4が好き 多様な生物界を支配する単純な法則
生き物たちは3/4が好き 多様な生物界を支配する単純な法則  John Whitfield:“In the Beat of a Heart: Life, Energy, and the Unity of Nature”Natl Academy Pr, 2006.

○著者: ジョン・ホイットフィールド、野中香方子 訳
○出版: 化学同人 (2009/1, 単行本 352ページ)
○価格: 2,310円
○ISBN: 978-4759811612
おすすめ度: 5.0
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ふとときどき、生物学についての(連関する)本を読んでおかないと(読んでおきたい)、と思うのは、なんだろう、こうして(現状が好いとか悪いとか優劣ではなく)、いま、生きて在る〈ぼく〉のフシギ♪
サブタイトルにある「多様な生物界を支配する単純な法則」などと、ピタッとキレイに割り切れるものではないものの(もちろん本書においてカンタンに割り切れるような言説はない)、傾向と対策♪、数学的、統計学?!、確率論的な傾向を掌握することにより、そもそも、ぼくにはすでに若さも勢いもないのだよ、流れに抗うことよりは、流れに身を委ねて、ムダナテイコウヲヤメロ、なるようにしかならないのだから、まったく悲観的な印象はない、悪いようにはならないね、最悪の状況だけを認知していれば如何なる状況にも対応できる♪(と限られるものでもない)


≪目次: ≫
1章 数学に魅せられて――プロローグ    ダーシー・ウェントワース・トムソン父子/貧相な不毛の街で/手つかずの神秘/アリストテレスの弟子/大作『成長と形態』/最後のビクトリア朝学者
2章 おだやかな炎    プロメテウスのたいまつ/カロリーを計算する/マックス・ルーブナーの偉大なアイディア/極地と陰茎骨の関係/体表面積の法則
3章 グラフの傾きを変える    体表面積の法則のほころび/2/3から3/4へ、マックス・クライバーのべき乗則/アロメトリー/ノアのものさし
4章 類似性を求めて    内側それとも外側?/帳尻あわせの説明/代謝の箱舟/どこにもかしこにも1/4/知性と筋肉の理論/異議あり
5章 ネットワーク化    枝分かれするフラクタルの生物学へ/生態学者の仲間入り/保険会社に勤めながら/大きく考えるマクロ生態学/森のなかへ/すべては最高を目指す/血管の配管工事/植物のネットワーク/ほかの道筋もある/単細胞生物の仮想ネットワーク/爬虫類もバナナも
6章 生命の速度    成長のしかた/生命は形を変える/進化のゴール/三〇トンのゴリラ/燃え尽きるまでの時間/危険なフリーラジカル/コウモリのパラドックス/規則を曲げる/自然界のガムラン
7章 木を見て森を知る    サンホセへ/森はどのように成り立っているか/動物はどのように空間を占めているか/森は同じ/メタ代謝/木も同じ/根と枝の比率
8章 聖女ロザリアに導かれて    雇用機会/多様性のパラドックス/健全な競争/ニッチをめぐる現代の諸説/生態学の邪教徒/パターンの再現か、メカニズムの説明か?/自然の織物をほどく/生物学の統一理論となるか?
9章 フンボルトの贈り物    多様性勾配の発見/史上最高の科学旅行家/熱帯の驚異/厳しい環境とは/安定が多様化をもたらす/マダガスカルの意外/進化の歴史の重要性/面積が広いと種が多い/進化の仕事場/簡単に答えは見つからない
10章 草の葉のニュートン    物理学への嫉妬?/生物学理論の構築/理論とデータの相互依存性/もう一本の柱、遺伝学/ものいわぬ多数派、微生物
11章 追い求めるものは――エピローグ

謝辞
訳者あとがき (二〇〇八年一二月 野中 香方子)
参考文献
索引


≪著者: ≫ ジョン・ホイットフィールド John Whitfield 1970年生まれ。ロンドンを拠点に活躍するサイエンスライター。Nature誌で、進化、生態学、自然保護の分野を6年間担当。その後、Sience, Discover, New Scientist, London Review of Books, The Financial Times, The Sunday Times, The Independent on Sunday, BBC Wildlife Magazine といった数々の一流誌において執筆活動を続けている。昆虫進化の研究によりケンブリッジ大学の博士号をもつ。

[訳者] 野中香方子 (のなか きょうこ) 翻訳家。お茶の水大学文教育学部卒業。おもな訳書に、ユージン・リンデン『動物たちの愉快な事件簿』(紀伊國屋書店)、ナイルズ・エンドリッジ『ヒトはなぜするのか』(講談社インターナショナル)、グレゴリー・バーンズ『脳が「生きがい」を感じるとき』(NHK出版)、レイ・カーツワイル『ポスト・ヒューマン誕生――コンピュータが人類の知性を超えるとき』(NHK出版、共訳)、ジェニファー・ウーレット『黒体と量子猫2――ワンダフルな物理史――科学教育の危機を救ったレオン・レーダーマン』(近代科学社)、『ヒトゲノムを解読した男――クレイグ・ペンター自伝』(化学同人)、リチャード・フォーティ『地球46億年全史』(草思社、共訳)がある。


In the Beat of a Heart: Life, Energy, and the Unity of NatureIn the Beat of a Heart: Life, Energy, and the Unity of Nature (ハードカバー)
○著者: John Whitfield
○出版: Natl Academy Pr
○発売: 2006/10
○ISBN: 978-0309096812
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本「ジーキル博士とハイド氏  Robert Louis Stevenson:“Strange Case of Dr. Jekyll and Mr. Hyde”1886. (光文社古典新訳文庫)」スティーヴンスン、村上博基 訳5

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ジーキル博士とハイド氏 (光文社古典新訳文庫)
ジーキル博士とハイド氏  Robert Louis Stevenson:“Strange Case of Dr. Jekyll and Mr. Hyde”1886. (光文社古典新訳文庫)

○著者: ロバート・ルイス・スティーヴンスン村上博基
○出版: 光文社 (2009/11, 文庫 159ページ)
○価格: 560円
○ISBN: 978-4334751951
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なにもわざわざ調合した薬剤など使用することをしなくとも、ぼくのなかのドロドロとした“悪”(ハイド氏!?)の部分を認知しつつ。


≪目次: ≫
ジーキル博士とハイド氏 Strange Case of Dr. Jekyll and Mr. Hyde, 1886.
戸口の話
ハイド氏さがし
ジーキル博士動じず
カルー殺害事件
手紙の一件
ラニヨン博士の異常事
窓辺の出来事
最後の夜
ドクター・ラニヨンの手記
ヘンリー・ジーキルが語る事件の全容

解説 東雅夫(文芸評論家、アンソロジスト)
スティーヴンスン年譜
訳者あとがき


≪著者: ≫ ロバート・ルイス・スティーヴンスン Robert Louis Stevenson [1850-1894] イギリスの詩人・小説家・随筆家。エディンバラに生まれ、病弱の身ながら、ヨーロッパ、アメリカ西部、南太平洋の島々を渡り歩き、サモア島で没。冒険小説『宝島』や、二重人格小説『ジーキル博士とハイド氏』で大評判を博した。ほかにも歴史ロマン『バラントレーの若殿』や、詩集『子供の詩の園』など。

[訳者] 村上博基 Murakami Hiroki 1936年生まれ。東京外国語大学独語科卒。英米文学翻訳家。訳書に『スマイリーと仲間たち』(ル・カレ)、『女王陛下のユリシーズ号』(マクリーン)、『瞬きよりも速く』(ブラッドベリ、共訳)、『レインボー・シックス』(クランシー)、『勇魚(いさな)』(ニコル)、『宝島』(スティーヴンスン)ほか多数。

スティーヴンスン 『宝島  Treasure Island, 1883.』(村上博基訳、光文社古典新訳文庫、2008年) '08/10/25
スティーヴンソン 『ジーキル博士とハイド氏  The Strange Case of Dr. Jekyll and Mr. Hyde, 1886.』(田中西二郎訳、新潮文庫、1967年) '08/10/17
スティーヴンスン 『新アラビア夜話  The New Arabian Nights, 1882.』( 南條竹則/坂本あおい訳、光文社古典新訳文庫、2007年) '08/10/10







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本「大化改新 六四五年六月の宮廷革命 (中公新書1119)」遠山美都男5

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本「大化改新」遠山美都男
大化改新 六四五年六月の宮廷革命 (中公新書1119)

○著者: 遠山美都男
○出版: 中央公論新社 (1993/2, 新書 314ページ)
○価格: 903円
○ISBN: 978-4121011190
おすすめ度: 5.0
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もう、名前が呼び名が変わっちゃったら、誰が誰やら分からなくなっちゃう、、、


≪目次: ≫
序章 六四五年六月十二日
三韓進調の日/入鹿斬殺/蝦夷の最期/中臣鎌足中大兄皇子女帝の譲位/新政権の発足/事件の記述は信じられるか/クーデターの実態から分かること/「乙巳の変」とは/事件の記述には二つの主張がある

犠蓮々餡鳩狙と王権継承
一、首長・王権・王権継承
   王権とは何か/王権と首長/「倭国王」の選出条件
二、卑弥呼壱与――二代の「女王」   「倭国大乱」の中から/卑弥呼は「女王」だったのか/卑弥呼にもとめられたもの/卑弥呼という地位の創造
三、二つの大王家――倭の五王の王位継承   「倭国王」、再生/王統譜を編み上げる/「倭国王」はどのように選ばれたか
四、新たな人民支配システム――王位継承の新段階   継体出現の前後/欽明以降の王権継承/新しい王権継承の登場/世代内継承の存在証明/世代内継承の展開
五、稲目の登場――蘇我氏の成立   世襲王権と蘇我氏/稲目以前の蘇我氏/稲目の躍進=蘇我氏の成立/王権あっての蘇我氏
六、大兄と女帝と   世代内継承の「安全装置」/大兄は皇太子なのか?/大兄が継承するもの/キサキ・オホキサキの成立/なぜ大后が即位したのか?/推古即位の思わぬ誤算/二人目の女帝皇極の場合/大兄と大后の相互補完機能
七、世代内継承、その後   女帝、再び/中大兄はなぜ即位しなかったのか/壬申の乱前夜/「吉野盟約」以後/まとめ――中大兄の王権継承資格

蕎蓮_Ω△藤原氏の歴史
一、『家伝』の撰述――王権と藤原仲麻呂
   『家伝』の成り立ち/藤原氏の「皇族化」/『家伝』の巻構成
二、「黒作懸佩刀」――王権と藤原不比等   不比等の出発点/「黒作懸佩刀」伝領の意味するもの/不比等の運命を変えた結婚/藤原氏の誕生
三、安見児得たり――王権と藤原鎌足   クーデター以降の鎌足/安見児を賜わる/鎌足の限界と到達点

珪蓮仝‐據乙巳の変」――人間関係
一、疾を称して退でて三嶋に居り――中臣連鎌足(鎌子)
   鎌足の登場/舒明朝の成立事情/なぜ鎌足は「宗業」を拒否したのか/摂津三嶋と中臣氏同族/若き鎌足の野望
二、ともに大事を謀るに足らず――軽皇子(孝徳天皇)   「脚を患ひて朝せず」/軽の名の由来/軽皇子の勢力基盤/軽皇子と鎌足の接点
三、猶ほ古き冠を着る――阿部内(倉梯)臣麻呂   旧勢力の代表?/阿部内家の成り立ち/麻呂と難波・和泉地方
四、進みて三韓の表分を読み唱ぐ――蘇我倉山田石川臣麻呂   「剛毅果断、威望亦た高し」/蘇我倉家の成り立ち/蘇我倉家と朝鮮三国/漢人とは誰か?/軽皇子との関係/麻呂の女子たち/クーデターの中核――軽皇子と麻呂
五、賊党に説かしめ赴く所を知らしむ――巨勢臣徳太   徳太の経歴/巨勢氏と和泉地方
六、金の靫を帯びて壇の右に立つ――大伴連長徳(馬飼)   軽皇子と長徳/大伴氏と摂津・和泉地方/長徳はクーデターに手を下した
七、自ら長き槍を執りて殿の側に隠れたり――中大兄皇子(天智天皇)   運命的な主従の出会い/主従を結びつけた二つの要素――蹴鞠と婚姻/日羅二つの所伝を比較する/中大兄の孤高――クーデター派との接点/「雄略英徹、ともに乱を撥すべし」
八、群公子、咸く旻法師の堂に集まる――僧旻(新漢人日文)   旻の素性/「朕従いて明日亡なむ」/阿曇氏と海部と
九、大唐に卒せぬ――高向漢人(史)玄理   高向漢人とは/高向漢人の本拠地を探る
十、周孔の教へを南淵先生の所に学ぶ――南淵漢人請安   改新前に請安は死んだ?/請安の育った環境/請安は何を講義したか
十一、努力努力、急須に斬るべし――子麻呂・網田・勝麻呂   刺客たちと宮中諸門/「其の一つの脚を傷りつ」――佐伯連子麻呂/入鹿にとどめを――葛城稚犬養連網田/「箱の中の両剣を授く」――海犬養連勝麻呂/子麻呂の「乙巳年功」の意味
十二、入鹿咲ひて剣を解く――俳優(ワザオギ)   俳優はクーデターの一味か?/ワザオギは神霊を招きおろす舞人/まとめ――主役から転落した男

絃蓮仝‐據乙巳の変」――発生と展開
一、皇后臨朝、心に必ずしも安からず――事件の起点=山背大兄王の殺害
   クーデターの起点/入鹿の単独犯行説/諸王子との共謀説/共犯者を告発する/中臣塩屋連枚夫とは何者か/討つ者、討たれる者――顔ぶれは揃った/なぜ女帝統治が心に不安なのか/皇極譲位は秒読みに入った
二、臣、罪を知らず――入鹿暗殺   1、飛鳥板蓋宮(板蓋宮には大極殿はなかった/入鹿はどこで殺されたか/何も知らされていなかった女帝?)/2、三韓進調(上表)(三韓の進調は本当にあったのか/入鹿を殺したのは漢人?/「進調」という虚構の意味するもの/「王殺し」としての宗峻暗殺/入鹿の死は何を暗示するか)
三、我が心痛し――古人大兄皇子   蘇我本宗家最後の切り札/古人大兄は殺害目標だった/古人大兄、大市宮に生還す/カウンター・クーデターの可能性
四、誰が為に空しく戦ひ、尽く刑せられむや――蝦夷自決   1、飛鳥寺(法興寺)(飛鳥寺占領の効果/放火されなかった斑鳩寺/飛鳥寺の戦略的位置)/2、東漢直・高向臣国押(東漢直という氏族/僕は天皇宮を守る/なぜ蝦夷援護が空しい戦いなのか)/3、船史恵尺と『国記』献上(船史と修史事業/恵尺に課せられた密命/飛鳥寺における中大兄/立太子と律令・国史の編纂事業/「大化改新詔」の配置)
五、位を中大兄に伝へむと欲す――事件の帰結=皇極譲位・孝徳即位   六月十四日に何があったのか/古人大兄が出家したのはいつか/古人大兄。蝦夷を見放す/「玉」をめぐっての権力闘争/クーデターの本質を隠蔽する仕掛け

結章 「乙巳の変」のあとにくるもの――古代王権最大の分水嶺
一、「乙巳の変」のあとにくるもの――古代王権最大の分水嶺
   クーデター前夜/六月十二日/六月十三日/六月十四日/「乙巳の変」の国際的契機/朝鮮三国の政変・内乱に学ぶ
二、大化改新研究の流れ   「改新肯定論」とその特徴/「改新否定論」の登場/改新詔を中心にした研究の限界
三、「乙巳の変」と大化改新   国政改革の青写真の存否/蘇我氏はなぜ滅ぼされたか?/質的・原理的に転換しつつあった王権

あとがき (一九九二年十一月 遠山美都男)
参考文献
関連年表


≪著者: ≫ 遠山美都男 (とみやま・みつお) 1957年(昭和32年)、東京都に生まれる。1981年、学習院大学文学部史学科卒業、同大学大学院入学。学習院大学文学部助手を経て、現在(刊行当時)、同非常勤講師。同東洋文化研究所客員研究員。専攻、日本古代史。著書『古代を考える 蘇我氏と古代国家』(共著、吉川弘文館)『古代王権と祭儀』(共著、吉川弘文館)、論文「日本古代国家における民族と言語」(『学習院大学文学部研究年報』38)、「蘇我氏と大化改新」(『東アジアの古代文化』72)他。

遠山美都男 『古代の皇位継承 天武系皇統は実在したか』(歴史文化ライブラリー、吉川弘文館、2007年) '09/12/08







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本「第四の書  François Rabelais: “Le Quart Livre des faicts et dicts héroïques du bon Pantagruel”, 1552 (ガルガンチュアとパンタグリュエル4、ちくま文庫)」ラブレー、宮下志朗 訳5

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ガルガンチュアとパンタグリュエル〈4〉第四の書 (ちくま文庫)
第四の書  François Rabelais: “Le Quart Livre des faicts et dicts héroïques du bon Pantagruel”, 1552 (ガルガンチュアとパンタグリュエル4、ちくま文庫)

○著者: フランソワ・ラブレー宮下志朗
○出版: 筑摩書房 (2009/11, 文庫 654ページ)
○価格: 1,890円
○ISBN: 978-4480420589
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そう、いつ来るか、いつ出るのか刊行されるかと、心待ちに♪、ぼくにとっては四カ月半だけど、もっとも二年待たされても「そりゃぁ仕方がないよぉ」とも思える、全654ページの超大作。しかも、1552年に刊行された著書にあっては、今の時代と異なる状況や背景やら。そもそも、ことば遊び的な側面をも特長とするだけに、翻訳作業の困難さは想像に難くない。読む側にしてみれば、笑いながらサラサラとなにげなく読んでしまうんだけど。フランス・ルネサンス期。


≪目次: ≫
第四の書』 Le Quart Livre des faicts et dicts héroïques du bon Pantagruel

シャチョン枢機卿オデ猊下に捧げる献辞
国王の特認
作者の前口上(プロローグ)

第1章 パンタグリュエル、聖なるバクブックの信託を授かるべく、船出する/第2章 パンタグリュエル、メダモチ島で、すばらしい品々を買い求める/第3章 パンタグリュエル、父親ガルガンチュアから手紙を受け取る。また遠い異国からの報せを、すばやく知るための不思議な方法について/第4章 パンタグリュエル、父ガルガンチュアに手紙を書き、稀覯なる品々を送る/第5章 パンタグリュエル、ランテルノワ国から戻る旅人たちを乗せた船に遭遇する/第6章 争いがおさまると、パニュルジュはダンドノーを相手にして、一頭のヒツジを値切る/第7章 パニュルジュとダンドノーの取引、続き/第8章 パニュルジュ、商人とヒツジたちを海に溺れさせてしまう/第9章 パンタグリュエルがエナザン島に到着する。この国の奇妙な縁組みについて/第10章 パンタグリュエル、聖なるパニゴン王国の統治になるケリ島に上陸する/第11章 なぜ修道士たちは、ふだんから台所にいるのか/第12章 パンタグリュエル、プロキュラシオン島に渡る。シカヌー族の奇妙な暮らしぶりについて/第13章 フランソワ・ヴィヨン先生にならって、パシェの殿さまが家来たちを称賛する/第14章 シカヌー族の連中が、バシェ殿の屋敷で殴られる。続き/第15章 婚礼時の古い習慣が、シカヌー族によって復活させられたこと/第16章 シカヌー族の本性が、ジャン修道士によって試される/第17章 パンタグリュエル、トフ・ウボフ諸島に渡る。風車食らいのブラングナリーユの奇妙な死について/第18章 パンタグリュエル、海上で暴風雨から逃れる/第19章 嵐のあいだ、パニュルジュとジャン修道士がどのような態度を見せたのか/第20章 暴風雨のなさか、水夫たちが船団を見捨てる/第21章 暴風雨が続く、そして海上での遺言をめぐる短い話/第22章 暴風雨が終わる/第23章 暴風雨が終わり、パニュルジュが強がりを見せる/第24章 ジャン修道士、パニュルジュは暴風雨の最中にわけもなく怖じ気づいたくせにと、はっきりいう/第25章 暴風雨のあとで、パンタグリュエルはマクレオン諸島に上陸する/第26章 善良な「長寿長官(マクローブ)」が、英雄たちの英霊の滞在とその離脱について、パンタグリュエルに語る/第27章 パンタグリュエル、英雄たちの霊魂の離脱と、故ランジェー公の逝去に先立つ奇妙な異変について推理をめぐらす/第28章 パンタグリュエル、英雄たちの死をめぐる哀話を物語る/第29章 パンタグリュエル、カレームプルナンが支配するタピノワ島を通過する/第30章 クセノマーヌにより、カレームプルナンが解剖され、記述される/第31章 クレームプルナンの解剖、外部について/第32章 続いては、カレームプルナンの立ち居ふるまいについて/第33章 ファルーシュ島の近くで、パンタグリュエルが、怪物クジラ(モンストリュ・フィステール)を見つける/第34章 パンタグリュエルによって、怪物クジラが退治される/第35章 パンタグリュエル、アンドゥーユ族の昔からの居所ファルーシュ島に上陸する/第36章 粗暴なるアンドゥーユ族、パンタグリュエルを待ち伏せる/第37章 パンタグリュエル、リフランドゥーユ隊長とタイユブーダン隊長を呼びに行かせる。ならびに、地名や人名という固有名詞に関する注目すべき談話/第38章 アンドゥーユ族は、人間によって軽蔑されるべきではないこと/第39章 ジャン修道士は、アンドゥーユ族を退治すべく、料理人たちと力を合わせる/第40章 ジャン修道士によってトリュイの牝ブタが組み立てられて、勇敢な料理人たちが収容される/第41章 パンタグリュエル、アンドゥーユ族を膝でへし折る/第42章 パンタグリュエル、アンドゥーユ族の女王ニフルセトと交渉をおこなう/第43章 パンタグリュエル、リュアック島に/第44章 小雨が大風を静めること/第45章 パンタグリュエル、パプフィーグ族の島に上陸する/第46章 小悪魔が、パプフィーグ国(パプフィギェール)の農夫にだまされた/第47章 悪魔が、パプヒィーグ国の老婆にだまされたこと/第48章 パンタグリュエル、パピマーヌ族の島に上陸する/第49章 パピマーヌ族の司教オムナースが、われわれに天孫降臨(ユラノペート)教皇教令集を見せる/第50章 オムナースにより、教皇の原型(アルケティプ)が示される/第51章 食事のあいだに、教皇教令集(デクレタル)を讃えて雑談をする/第52章 教皇教令集(デクレタル)によって起こる奇蹟、続き/第53章 教皇教令集の神通力により、摩訶不思議、黄金がフランスからローマへと引き寄せられる/第54章 オムナース、パンタグリュエルによきキリスト教徒の梨を渡す/第55章 パンタグリュエル、大海原で、さまざまな溶けたことばを聞く/第56章 パンタグリュエル、凍ったことばのなかに与太毒舌(モ・ド・グール)を見つける/第57章 パンタグリュエル、世界一の技能師範ガステルさまの屋敷に立ち寄る/第58章 パンタグリュエル、世界一の技能師範の宮廷で、アンガストリミート族やガストロラートル族を忌みきらう/第59章 マンデュースと呼ばれる、こっけいな像について。そして、ガストロラートル族が、その神ヴァントリポタンに、なにを、どのようにして捧げるのか/第60章 ガストロラートル族は、時折はさまる小斎日に、神になにを捧げるのか/第61章 ガステルが、穀物を入手、保存する方法を発明したこと/第62章 ガステル、砲撃を受けても傷つかず、弾丸にも当たらない技術と方法を発明する/第63章 パンタグリュエル、カネフ島の近くでまどろむ。そして目覚めたときに出された問題について/第64章 出された問題に、パンタグリュエルが答えなかったこと/第65章 パンタグリュエル、天候の回復を願いつつ、仲間と酒を酌みかわす/第66章 ガナバン島の近くで、パンタグリュエルの命令により、ムーサイたちに敬意を表する/第67章 パニュルジュ、ものすごい恐怖にかられて、うんちをもらし、巨大猫ロディラルドゥスのことを、小悪魔(ディアブルトー)だと思う

『第四の書パンタグリュエル』の「前口上」(旧バージョン)

難句略解

解説(『第三の書』から『第四の書』へ/『第四の書』「不完全版」の謎/フランス国教会とローマ教皇庁の対立/「難句略解」について/『第四の書』のあらすじ/風刺、堂々めぐり、ペシミズム/中庸、自然、反自然/終わり方、あるいはソクラテスのダイモン/底本、参考・引用文献/略語表)二〇〇九年夏 宮下志朗


≪著者: ≫ フランソワ・ラブレー (François Rabelais, 1483?−1553) フランスの作家・医師。 モンテーニュとともに16世紀フランスを代表する文学者。 トゥーレーヌ地方シノンに、 弁護士の末子として生まれる。 フランチェスコ会修道院に修道士として起居し、 哲学・神学を学ぶかたわらギリシャ語を独習。 1528年ごろパリに上る。 30年秋、モンプリエ大学医学部に登録。 32年にリヨン市立病院に勤務、 医師・古典学者として第一歩を踏み出す。そのころ『パンタグリュエル』を発表。 34年『ガルガンチュア』、 46年『第三の書』、 52年に『第四の書』を完成。

[訳者] 宮下志朗 (みやした・しろう) 1947年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科教授(言語学情報科学専攻)。著書に、『本の都市リヨン』『ラブレー周遊記』『読書の首都パリ』『書物史のために』ほか多数。

フランソワ・ラブレー 『第三の書 (ガルガンチュアとパンタグリュエル3) LE TIERS LIVRE, 1546 』(宮下志朗訳、ちくま文庫、2007年) '09/07/21
フランソワ・ラブレー 『パンタグリュエル (ガルガンチュアとパンタグリュエル2) PANTAGRUEL, 1532 』(宮下志朗訳、ちくま文庫、2006年) '09/07/16
フランソワ・ラブレー 『ガルガンチュア (ガルガンチュアとパンタグリュエル1) GARGANTUA, 1534 』(宮下志朗訳、ちくま文庫、2005年) '09/07/12

オノレ・ド・バルザック 『グランド・ブルテーシュ奇譚  LA GRANDE BRETÈCHE, 1832/LE MESSAGE, 1832/FACINO CANE, 1836/MADAME FIRMIANI, 1832/DE L'ÉTAT ACTUEL DE LA LIBRAIRIE, 1830.』(宮下志朗訳、光文社古典新訳文庫、2009年) '09/10/06
ミシェル・ド・モンテーニュ 『モンテーニュ エセー抄』(宮下志朗編訳、大人の本棚、みすず書房、2003年) '09/07/04
荻野アンナ『ラブレーで元気になる』(理想の教室、みすず書房、2005年)) '09/04/23







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本「義経の東アジア (智慧の海叢書18)」小島毅5

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義経の東アジア (智慧の海叢書)
義経の東アジア (智慧の海叢書18)

○著者: 小島毅
○出版: 勉誠出版 (2005/9, 単行本 189ページ)
○価格: 998円
○ISBN: 978-4585071198
おすすめ度: 4.5
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源義経 (1159-1189)”を掲げて。
時代として、平安時代鎌倉時代の境目、古代から中世に移行する時期。当時の日本に“国”という概念があったのかなかったのか。広く東アジアとして、中国大陸は宋(王朝)


≪目次: ≫
はしがき
一 義経の時代の東アジア情勢    1 義経と同い年の男/2 二つの中国――/3 日宋貿易の商品/4 なぜゼニが出まわったか?
二 義経登場前夜の日本    1 院政とはなにか/2 京の権力闘争/3 少年・義経と奥州平泉/4 平泉の形成と義経/5 瀬戸内転戦、そして悲劇へ
三 源平合戦の国際性    1 西の平家、東の源氏/2 動乱の治承四年/3 仏教界の新風/4 無常観と軍記/5 もし宋が滅びていたら……
四 武士道と義経伝説    1 武士とはなんぞや?/2 「武士道」について――新渡戸稲造三島由紀夫大塩平八郎/3 京都から東京へ/4 真説鎌倉武士――踊る義経捜査線/5 義満の東アジア

義経参考文献
『義経の東アジア』年表
あとがき (平成十七年(二〇〇五年)四月五日 清明節の朝 武蔵の国 朝霞の住人 桓武平氏の末裔 小島 毅


≪著者: ≫ 小島 毅 (こじま・つよし) 1962年生まれ。東京大学文学部卒業。東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。東京大学大学院人文社会系研究科助教授。専攻、儒教史、東アジアの王権理論。儒教が果たした政治的・社会的役割を通じてその世界史的意義や、日本や中国の「近世」の意味を検討している。2005年から文部科学省科学研究費補助金特定領域研究「東アジアの海域交流と日本伝統文化の形成」の領域代表を務める。著書に『中国近世における礼の言説』(東京大学出版会)、『宋学の形成と展開』(創文社)、『朱子学と陽明学』(放送大学教育振興会)、『東アジアの儒教と礼』(山川出版社)、『中国思想と宗教の奔流 宋朝』(講談社)など。

小島毅 『近代日本の陽明学』(講談社選書メチエ、2006年) '09/11/28
小島毅 『靖国史観 幕末維新という深淵』(ちくま新書、2007年) '09/11/19
小島毅 『父が子に語る日本史』(トランスビュー、2008年) '09/11/16







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本「レヴィナス入門 (ちくま新書200)」熊野純彦5

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レヴィナス入門 (ちくま新書)
レヴィナス入門 (ちくま新書200)

○著者: 熊野純彦
○出版: 筑摩書房 (1999/5, 新書 221ページ)
○価格: 756円
○ISBN: 978-4480058003
おすすめ度: 4.0
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エマニュエル・レヴィナス(Emmanuel Lévinas, 1906-1995)

むふ、3部9章で、各章は3項に6つの小見出し、162。
部は2文字で、章は5文字で、項は7文字で、小見出しを5文字相当に。


≪目次: ≫
はじめに
序論 個人的な経験から――ばくぜんと感じた悲しみ    個人的経験/存在の余剰/裸形の風景/芸術の意味/存在の裸形/本書の狙い

第吃堯仝況 じぶん自身を振りほどくことができない――『存在することから存在するものへ』を中心に
第1章 思考の背景――ブランショ・ベルクソン・フッサール・ハイデガー   1 ユダヤ人として(歴史の辺境/記憶の陰影/流民の群れ/ロシア革命/遊学の開始/ベルクソン)/2 現象学者として(フッサール/論理学研究/ハイデガー/思考の魔力/存在の意味/不安と先駆)/3 生涯の軌跡から(05年〜28年/29年〜44年/45年〜60年/61年〜73年/74年〜95年/本書の構成)
第2章 存在と不眠――私が起きているのではなく夜じしんが目覚めている   1 大戦の終結まで(秩序の崩壊/帰化と状況/逃走と嘔吐/羞恥と孤独/捕虜収容所/奇妙な戦争)/2 復員の光景から(偶然と僥倖/世界の終末/存在の問い/存在の驚き/存在の贈与/意味の剥奪)/3 イリヤの夜から(不在の形態/存在の災厄/空虚の密度/沈黙の呟き/イリヤの夜/永遠の不眠)
第3章 主体と倦怠――存在することに耐えがたく疲れてしまう   1 存在への倦怠感(睡眠の意味/存在の気分/倦怠の意味/存在と疲労/劇場の空虚/疲労の意味)/2 定位と瞬間から(問いの方向/疲労と不眠/睡眠と位置/定位と身体/覚醒の瞬間/主体と現在)/3 未-来の他性へ(主体と反省/現在の逆説/主体の存在/主体の悲劇/同一性の檻/時間と他者)

第局堯‥験 〈他者〉を迎え入れることはできるのか――第一の主著『全体性と無限』をよむ
第4章 享受と身体――ひとは苦痛において存在へと追い詰められる   1 主著の公刊まで(未来と他者/戦後の履歴/イスラエル/一通の消息/著書の反響/了解と包摂)/2 享受することへ(具体的思考/価値の志向/目から手へ/道具の連関/道具と資源/手から口へ)/3 身体であること(世界と超越/原始的世界/〈同〉と〈他〉/享受と身体/苦痛と身体/労働と労苦)
第5章 他者の到来――他者は私にとって〈無限〉である   1 世界のなりたち(享受と労働/口から手へ/労働の意味/手から目へ/エコノミー/時間の観点)/2 全体性と無限性(欲求と満足/欲求と労働/欲求と渇望/観念と渇望/標題の意味/無限と他者)/3 エロスの現象学(渇望と満足/握手の逆説/性愛の行為/愛撫の錯乱/愛撫の意味/他者の退引)
第6章 世界と他者――他者との関係それ自身が〈倫理〉である   1 他者のあらわれ(衣装と裸体/裸形と他性/アレルギー/世界の外部/他者の顕現/他者の煌き)/2 他者という問題(他者の問題/「第五省察」/他我の構成/二つの論点/問題の所在/倫理的関係)/3 到来する他者へ(構成の錯誤/外部の他者/世界と他者/世界の亀裂/他者の到来/私の唯一性)

第敬堯‥床 他者にたいして無関心であることができない――第二の主著『存在するとはべつのしかたで』ヘ
第7章 問題の転回――自己とは〈私〉の同一性の破損である   1 デリダとの交錯(時代の情況/思考の動向/試論の登場/倫理と暴力/パリの五月/他者の価値)/2 主体性のゆくえ(第二の主著/困難の所在/他者の歓待/家政と女性/主体の構造/主体の綻び)/3 身体性のかたち(自己の所有/身体と所有/大気と身体/自己の喪失/老いる身体/受苦と受動)
第8章 志向と感受――顔はいつでも皮膚の重みを課せられている   1 感受性の次元へ(論点の確認/享受と愛撫/享受と消費/享受と「傷」/志向と感受/関係の懐胎)/2 他者との近接へ(内部と外部/傷つく身体/触覚と味覚/近さの意味/愛撫・再考/愛撫と皮膚)/3 他者と死の脅迫(現前の撤回/二つの場面/他者の未来/退引と他性/皮膚と痕跡/現前と痕跡)
第9章 他者の痕跡――気づいたときにはすでに私は他者に呼びかけられている   1 老いという現前(顔の異邦性/寡婦と孤児/老いゆく顔/死の不可測/死にゆく顔/他者への咎)/2 現前という痕跡(弱さと強さ/現象の欠損/〈顔〉と〈声〉/声でない声/召喚する声/無条件の諾)/3 非-場所の倫理(責めと責任/ヨブの運命/責めと借財/メシア主義/倫理の意味/ユートピア)

あとがき (一九九九年 桜花の季節に 熊野 純彦)
※レヴィナスを読むためのブックガイド


≪著者: ≫ 熊野純彦 (くまの・すみひこ) 1958年生まれ。東京大学文学部倫理学科卒。同大学院博士課程単位取得退学。。現在(刊行当時)、東北大学文学部助教授(を経て、東京大学教授)。倫理学専攻。和辻倫理学の学統に属しながらも、故・廣松渉の哲学からも深く学んだ、もっとも若い世代の俊英。「他者とは何か」という本質的なテーマ追求し続けている。著書に『レヴィナス――移ろいゆくものへの視線』(岩波書店)、『倫理学を学ぶ人のために』(世界思想社、共編著)ほか。



熊野純彦 『西洋哲学史 近代から現代へ』(岩波新書、2006年) '09/12/04
熊野純彦 『西洋哲学史 古代から中世へ』(岩波新書、2006年) '09/12/01
熊野純彦 『和辻哲郎 文人哲学者の軌跡』(岩波新書、2009年) '09/11/13

小泉義之 『レヴィナス 何のために生きるのか』(シリーズ・哲学のエッセンス、日本放送出版協会、2003年) '09/06/06
合田正人 『レヴィナスを読む 〈異常な日常〉の思想』(NHKブックス、日本放送出版協会、1999年) '09/04/14







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本「古代の皇位継承 天武系皇統は実在したか (歴史文化ライブラリー242)」遠山美都男5

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古代の皇位継承―天武系皇統は実在したか (歴史文化ライブラリー)
古代の皇位継承 天武系皇統は実在したか (歴史文化ライブラリー242)

○著者: 遠山美都男
○出版: 吉川弘文館 (2007/11, 単行本 222ページ)
○価格: 1,785円
○ISBN: 978-4642056427
おすすめ度: 4.0
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すめらみこと(天皇)
天智天皇(第38代天皇、在位 661年-672年) vs. 天武天皇(第40代天皇、在位 673年-686年)


≪目次: ≫
天武系皇統は実在したか――プロローグ    「天智系」と「天武系」の対立という見方/「天智系」皇統説の登場/泉涌寺の歴史から考える/中世の「正統」理念から考える

七世紀の王位継承
天智以前の王位継承
    起点――推古大王の遺詔/舒明大王から皇極大王へ/乙巳の変――皇極大王から孝徳大王へ/孝徳大王から斉明大王へ
称制――天智の即位事情    斉明大王の休止と称制/斉明大王の遺業継承/王位継承の改造計画
壬申の乱――天武の即位事情    天智後継は大友王子/大海人王子の立場/内乱の共同謀議/天皇の誕生
吉野行幸――持統の即位事情    盟約――吉野への道/大津皇子の「謀反」/珂瑠皇子誕生の波紋/即位――再び、吉野への道/「大君は神にしませば」/斉明・天智への帰属意識

文武皇統意識の形成
文武天皇と「不改常典
    史上最初の皇太子/持統の天皇位の由来/「不改常典」の登場/本当に天智が制定したか
創出された天智の権威    斉明・天智陵の「営造」/天智陵の特殊な位置/天智は律令国家の初代天皇/天智は皇統の始祖にあらず/法・制度の創始者としての天智
「倭根子」から「天之真宗」へ    「倭根子豊祖父」とは何か/持統の諡号改定の意味/ホノニニギとしての文武/文武が「大行天皇」とされた理由
皇統の護持者たち    不比等に下賜された経済的特権/「藤原朝臣」独占の意味/不比等に課せられた特命/草壁皇子への準天皇待遇/文武の遺詔の重み/皇統護持のための「中継ぎ」天皇/皇統護持の名のもとに

聖武天皇の皇統再建計画
光明立后――聖武の立場と課題
    再び「不改常典」――聖武即位/皇太子の生と死/長屋王の「謀反」/光明立后の「史的意義」
天平の三姉妹――聖武の娘たちの婚姻    阿部内親王「不婚」の理由/異例の女性皇太子――皇統再建に向けて/井上内親王の婚姻/不破内親王の婚姻/塩焼王との結婚時期/なぜ塩焼王を責め続けたか/娘婿――皇統再建の切り札/聖武の新田部系びいき
東国行幸――壬申の乱の回顧    「朕意ふ所有るに縁りて」/壬申の乱の跡をたどる/天武を回顧する意味/「君臣祖子の理」とは何か/盧舎那仏造立の意義
遺詔――聖武の到達点    皇統再建の暗雲/「然も猶、皇嗣立つること無し」/聖武出家の意義/孝謙即位と紫徴中台の発足/聖武による釦の掛け違え

草壁皇統意識の誕生
奈良麻呂の変――「皇嗣」をめぐる暗闘
    道祖皇太子を廃す/「顧命」とは何か/大炊王の立太子/大炊は孝謙の擬似配偶者/奈良麻呂らの謀議/道祖「杖下に死す」/塩焼の「再出発」
淳仁の即位事情    淳仁の微妙な立場/「岡宮御宇天皇」の誕生/草壁が皇統の始祖とされた理由/光明子の気遣い/「君臣の理」と「祖師の理」と/天皇として否認された淳仁
押勝の乱――称徳即位の事情    先に仕掛けたのは称徳/淳仁の強制退位/「今帝」塩焼の最期/紀伊行幸――舎人系への示威/白壁・井上夫妻への優遇
道鏡擁立の構想とその挫折    道鏡、天皇への階段/道鏡が「法王」とされた理由/道鏡は聖武の娘婿/和気王の変――舎人系の反撥/志計志麻呂の変――捏造された犯罪/宇佐八幡の神託/清麻呂の真意とは

称徳から光仁桓武
光仁の即位事情
    称徳の遺宣/創作された光仁即位のドラマ/光仁の立場/復権される人びと
桓武の即位事情    井上皇后の「謀反大逆」/井上即位の可能性/草壁皇統断絶の危機/山部親王の立場/聖武に連なる桓武/なぜ「不改常典」なのか/川継の変――狙われた桓武/不破内親王の末路

皇統意識の転換――エピローグ    平城京から長岡京へ/中国的皇統の創出/光仁・桓武の諡号の意味/新たな皇統継承の構想/桓武から平城へ/平城上皇の政変/嵯峨による軌道修正/承和の変――皇統迭立の破綻

あとがき (二〇〇七年六月 遠山美都男)
参考文献


≪著者: ≫ 遠山美都男 (とみやま みつお) 1957年、東京都に生まれる。1986年、学習院大学大学院人文科学研究科史学専攻博士後期課程中退。1997年、博士(史学)学習院大学。現在、学習院大学・日本大学・立教大学、各非常勤講師。主要著書『古代王権と大化改新』『蘇我氏四代』『白村江』『壬申の乱』『天皇と日本の起源』『古代日本の女帝とキサキ』。







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本「現代思想の断層 「神なき時代」の模索 (岩波新書1205)」永恂5

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現代思想の断層―「神なき時代」の模索 (岩波新書)
現代思想の断層 「神なき時代」の模索 (岩波新書1205)

○著者: 紱永恂
○出版: 岩波書店 (2009/9, 新書 240ページ)
○価格: 819円
○ISBN: 978-4004312055
おすすめ度: 3.0
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ははははは(ワラッテゴマカスナ)
ところで、愛用のデジタル一眼レフカメラを、しばらく持ち出すことがなかったのは、秋になって暑さが和らいで寒くなって、何故か(なぜだろうか?!)、「花も咲かない、撮るものもない」と勝手に思い込んでふさぎこんでひきこもって。久しぶりに、なんでだったのか、なにをキッカケとしたのか記憶が定かではないのだが、なにげなく近くの「実篤公園」へと、とくに期待を抱かずに。
思い返すと昨年の秋は、紅葉を追いかけて重たいカメラを背負ってクロスバイクを駆って奥多摩湖へと足繁く。


≪目次: ≫
はじめに (二〇〇九年 夏  紱永恂)
第1章 マックス・ウェーバーと「価値の多神教」    1 ウェーバーの人間像――その詩と真実(マリアンネの『伝記』/リルケの詩の意味するもの/神を愛しつつ、神々と闘争する英雄/破調の内的必然性/運命愛による肯定)/2 アメリカへの旅で経験したこと(「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」論文の中断/価値観点の転換/アメリカとの出会い/野生と文明/ユダヤ人街へ/東方ユダヤ人とアメリカ/ユダヤ(イディッシュ)演劇への関心/原論文と論集版の間/価値理念の歴史的転換)/3 経済史から文化史を経て普遍史へ――キリスト教の意味(資本主義の精神/「世俗的禁欲」と「合理的営為」/アメリカ体験がもたらした「地平の拡大」/教会と教派/アメリカのヨーロッパ化/資本主義と「普遍的合理化過程」)/4 運命としての「合理化」のゆくえ(ユダヤ教とキリスト教/代理贖罪としての「イエスの死」/ウェーバーの信仰/「神の歴史」と「人間の歴史」/「神の死」から「価値の多神教」へ/「宗教的無神論」という出発点/再び「人間の歴史」へ)
第2章 フロイトと「偶像禁止」    1 イタリアへの旅(イタリアへの屈折した想い/「自己分析」としての図像解釈/無意識と「偶像崇拝」/モーゼからの「自己解放」)/2 ユダヤ教と偶像禁止(「モーゼの十戒」の解釈/モーゼとユダヤ・キリスト・イスラム教/図像禁止の深層)/3 ミケランジェロのモーゼ像(ミケランジェロのモーゼ像の前で/「怒りの抑止」として/精神性の進歩)/4 『人間モーゼと一神教』――「父親殺し」として(「エジプト人モーゼ説」/聖書の精神分析/反ユダヤ主義への対応/「父親殺し」と「オイディプス・コンプレックス」/「父親殺し」とユダヤ教、キリスト教/ユダヤ教とキリスト教の「優位性」/偶像否定)/5 アイデンティティの自発的解体(報復の連鎖/自己否定とアイデンティティの解放/偶像の解体のゆくえ)
第3章 ベンヤミンと「歴史の天使」    1 ベンヤミンの方法、あるいは方法としてのベンヤミン(ベンヤミンへの近づき方/時間の中での道行きとしての方法/過去と現在をつなぐアレゴリー/キリスト教的アレゴリーとユダヤ教的アレゴリー/歴史哲学の方法としての「中断」/空白の解釈学)/2 「ユダヤ神学」と「マルクス主義」――「歴史の概念について」の読解(断片配列の意図/人形と小人/歴史における連続性の打破/ベンヤミン化された「史的唯物論」/第九テーゼをめぐって/「歴史の天使」)/3 「新しい天使」から「歴史の天使」へ(クレーの絵「新しい天使」/二重写しの手法/カフカとクレーの共通性――中心の楕円)/4 純白の未来――時間論の地平で(絶望の非現実性/歴史における超越と内在/「中断」の後に)
第4章 アドルノと「故郷」の問題――ハイデガーとの対決    1 アドルノ対ハイデガー(偶像の解体/対決の舞台)/2 キルケゴールと美的なものの構成(『キルケゴール論』の意図/キルケゴールの彼方へ/イノセントなものへ/弁証法批判をめぐって/「アグネーテと水の精」/美的段階の優位/世界史像あるいは「大きな物語」)/3 『啓蒙の弁証法』の成立 鄯亡命とアメリカ体験(ナチスの台頭と亡命/ヨーロッパとの訣別/ヨーロッパ人のアメリカ観/アドルノのアメリカ観/海を渡った「歴史の天使」)/鄱オデュッセウスの帰郷(啓蒙の神話への逆転/『啓蒙の弁証法』における「帰郷」のモチーフ/暴力の反復/故郷概念の非神話化/『啓蒙の弁証法』の構造/方法としての断片と中断/フロムとの訣別/「人間学」のゆくえ/帰郷)/4 「故郷」の非神話化(歴史像の構成/故郷への眼差し/ニーチェからヘルダーリンへ/故郷の二面性/ギリシャへの遡及/故郷概念の聖化/故郷聖化(故郷主義)との訣別/真理への郷愁)
断層の断面あるいは、「大きな物語」の発掘――あとがきに代えて    (大きな物語の終焉/断層としての「大きな物語」/断層の断面図/「存在・神学」と「無神論」の系譜/人類史の光栄)


≪著者: ≫ 紱永 恂 (とくなが・まこと) 1929年生まれ。1951年東京大学文学部卒業。1962-64年フンボルト研究員としてドイツへ留学、アドルノに師事。1976年イスラエルへ研究留学。北海道大学助教授、大阪大学教授を経て、大阪大学名誉教授。専門は現代ドイツ哲学・社会思想史。主な著書に『社会哲学の復権』『ヴェニスからアウシュビッツへ』(いずれも講談社学術文庫)、『ヴェニスのゲットーにて』(みすず書房)、『フランクフルト学派の展開』(新曜社)、訳書にホルクハイマー、アドルノ『啓蒙の弁証法』(岩波文庫)、シュテファン・ミュラー=ドーム『アドルノ伝』(監訳、作品社)、クリスタ・クリューガー『マックス・ウェーバーと妻マリアンネ』(共訳、新曜社)など。

ホルクハイマー/アドルノ 『啓蒙の弁証法 哲学的断想  Max Horkheimer und Theodor W. Adorno, DIALEKTIK DER AUFKLÄRUNG: Philosophische Fragmente, 1947.』(徳永恂訳、岩波文庫、2007年) '09/10/01







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