Gori ≒ ppdwy632

〈ぼく〉の思索の一回性の偶然性の実験場。

2010年10月

本「都市のドラマトゥルギー 東京・盛り場の社会史 (河出文庫)」吉見俊哉5

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都市のドラマトゥルギー (河出文庫)
都市のドラマトゥルギー 東京・盛り場の社会史 (河出文庫)

○著者: 吉見俊哉
○出版: 河出書房新社 (2008/12, 文庫 423ページ)
○価格: 1,260円
○ISBN: 978-4309409375
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たしか、アランの『幸福論(Propos sur le bonheur, 1928)』だったと記憶しているのだが(違うかもしれない)、、、急行電車に乗って予定より早く目的地に到着して、早く到着した分だけお茶して駄弁って時間を浪費した、、、みたいな話があって、なにも急ぐ必要などなかろう、とまでは言わないまでも、まぁえてして世の中そういうものだよなぁ、と妙に感心して記憶に残っている。
アタリマエのように世の中は変わりつづけていて、さて、これからどうなっちゃうんだろう、どんな方向に(よきにつけあしきにつけ)向かっていくんだろう、とは、気にならないものでもない。まぁ、なるようにしかならないのであって、なにがよくてなにがワルイことなのかなんてことは、価値観みたいなものはカンタンに転倒しちゃってひっくり返ってみちゃったりするものだから、思い悩んでみたところでどうにかなるものでもない、などといった考え方を仮にしてみたとしても、あまり軽々しく口外しない方がいい。ちゃんと真面目に歴史に学んだ方がいい♪


盛り場を「出来事」として捉える独自の手法によって都市論の可能性を押し広げ、近年の文化研究にも影響を与え続けている新しき古典。「浅草」から「銀座」へ、「新宿」から「渋谷」へ――東京における盛り場の変遷を軸に、そこに群れ集う人々がドラマを織りなす劇場としての都市のダイナミズムを活写する。


≪目次: ≫
序章 盛り場へのアプローチ    問題――都市論ブーム再考/視座――上演論的パースペクティヴ/対象――出来事としての盛り場/本書の構成
I章 盛り場研究の系譜    1 盛り場と民衆娯楽――権田保之助(浅草調査と「盛り場=民衆娯楽」論/民衆芸術・民衆文化論のプロブレマティック/民衆娯楽論のプロブレマティック/「盛り場=民衆娯楽」論を超えて)/2 盛り場とモダン生活――今和次郎(考現学と「盛り場=モダン生活」論/モダン生活論のプロブレマティック/「盛り場=モダン生活」論を超えて)/3 盛り場と都心機能――磯村英一(都心・副都心調査と「盛り場=都心機能」論/都心機能論のプロブレマティック/「盛り場=都心機能」論を超えて)/結 「盛り場=出来事」研究に向けて
II章 博覧会と盛り場の明治    1 原型としての博覧会――上演I(明治国家と博覧会の思想/博覧会の舞台としての「上野」/明治国家と博覧会の演出/明治・大正期における博覧会の上演)/2 盛り場におけるまなざしの近代――上演II・III(勧工場と鑑賞する視線/〈異界〉への窓としての盛り場/明治国家と江戸の盛り場/〈外国〉への窓としての盛り場)/結 一八七〇〜九〇年代の都市空間における「開化」の位相(〈異界=他界〉への窓/〈外国=未来〉への窓/〈触れる〉こと/〈眺める〉こと)
III章 盛り場の一九二〇年代    1 トポスとしての「浅草」――上演II(奥山時代と浅草公園の誕生/民衆娯楽地「浅草」の黄金時代/〈浅草的なるもの〉の上演/「浅草」に群れ集う人びと)/2 「浅草」から「銀座」へ――上演III(関東大震災と「銀座」の抬頭/〈銀座的なるもの〉の上演/〈銀座的なるもの〉をめぐる演出/「銀座」を遊歩する人びと)/結 一九一〇〜三〇年代の都市空間における「モダン」の位相(幻想としての〈家郷〉/増殖する〈未来〉/〈群れる〉こと/〈演じる〉こと)
IV章 盛り場の一九七〇年代    1 トポスとしての「新宿」――上演IV(闇市時代と歌舞伎町の誕生/アングラ文化の拠点としての「新宿」/〈新宿的なるもの〉の上演/「新宿」に群れ集う人びと)/2 「新宿」から「渋谷」へ――上演V(オイルショックと「渋谷」の抬頭/〈渋谷的なるもの〉の上演/〈渋谷的なるもの〉をめぐる演出/「渋谷」を遊歩する人びと)/結 一九六〇〜八〇年代の都市空間における「ポストモダン」の位相(幻想としての〈家郷〉/散乱する〈未来〉/〈演じる〉ことの突出)
結章 近代化日本と盛り場の上演    結論I――都市化の二局面/結論II――「近代」の構造転換/展望――いま、〈演じる〉こと


あとがき (一九八七年四月二十二日――三〇歳の誕生日に 吉見俊哉)
文庫版へのあとがき――二〇年後の『都市のドラマトゥルギー』 (二〇〇八年九月 吉見俊哉)
図版出典


※本書は、一九八七年七月、弘文堂より刊行された。


≪著者: ≫ 吉見俊哉 (よしみ・しゅんや) 1957年、東京都生まれ。東京大学大学院情報学環教授。専攻は社会学・文化研究。著書に『博覧会の政治学』『メディア時代の文化社会学』『カルチュラル・ターン、文化の政治学へ』『親米と反米』など多数。

吉見俊哉/テッサ・モーリス‐スズキ 『天皇とアメリカ』(集英社新書、2010年) '10/10/23
吉見俊哉 『博覧会の政治学 まなざしの近代』(講談社学術文庫、2010年) '10/10/13

桑原甲子雄 『東京下町1930』(河出書房新社、2006年) '10/07/02
池田信 『1960年代の東京 路面電車が走る水の都の記憶』(松山巌 解説、毎日新聞社、2008年) '10/07/01
長野重一 『東京1950年代 長野重一写真集』(川本三郎 解説、岩波書店、2007年) '10/07/01





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本「ガストロノミ 美食のための知識と知恵  Jean Vitaux; “La gastronomie”, P.U.F, Paris, 2007. (文庫クセジュQ921)」ジャン・ヴィトー、佐原秋生 訳5

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ガストロノミ―美食のための知識と知恵 (文庫クセジュ)
ガストロノミ 美食のための知識と知恵  Jean Vitaux; “La gastronomie (Collection Que sais-je? no3788)”, Presses Universitaires de France, Paris, 2007. (文庫クセジュQ921)

○著者: ジャン・ヴィトー、佐原秋生 訳
○出版: 白水社 (2008/2, 単行本 155ページ)
○価格: 1,103円
○ISBN: 978-4560509210
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いわゆる「ハレとケ」みたいなことを、非日常と日常と。ぼくだって旨い美味な料理は好きだけど、毎日毎食じゃなくて構わない、むしろときどき、ホントにたま〜に、ひとりじゃなくて何人かで、そう、非日常的な場面として。日常ならざる非日常。ところで、口内炎が(ずいぶん日常的で現実的な話になるが)、すこしまえから舌ベロに大きくボチッとできてなかなか治らない(まぁきながにつきあいましょ♪)。これまたニチジョウテキに、ストレス耐性に劣ることから食生活にも注意を要することは、ずいぶん前からのこと。メンドクサガリ屋のぼくは、フツーに毎日同じ食事でも構わない、どちらかと言えば、なにを食べようかと思い悩むことの方を煩わしく思う、日々の日常の食事はキホン腹が満たされればいい、さすがに不味いのは避けたいけれど、といったレヴェルで、、、ついつい習慣的にスーパーのコロッケ揚げモノ類を摂取しつづけてしまっていて、意識しないと無意識のうちに足が向いて手が伸びるようになっちゃっていて、、、ナンノコトヤラ♪



旨いものを楽しむ技法――ガストロノミは、最高の食材、ベストな調理法、飲物とのマッチングを追求することである。本書は、ガストロノミの歴史と食材や調理法を具体的に紹介するとともに、料理と結びついた文化の諸相や、宗教・医学・政治に及ぼした影響を解説する。本物のガストロノームのための手引書。
ブリヤ=サヴァランからジョエル・ロビュションまで


≪目次: ≫
はじめに
第一章 ガストロノミと食物摂取との違い    I 「ガストロノミ」という語の起源/II 味覚とは何か?/III ガストロノームの生理学/IV ガストロノミックな料理はどのようにしてできる?
第二章 食材    1 食材の質/II 肉/III 魚/IV 家禽/V 卵/VI ジビエ〔野禽獣〕/VII 野菜/VIII 茸/IX チーズ/X デザートとパティスリー〔ケーキ類〕/XI パンと穀類/XII ソース/XIII 香辛料/XIV 調味料とハーブ/XV オイルとバター/XVI 飲み物とワイン/XVII 料理とワインの相性
第三章 食卓    I 会食者/II しつらいとテーブルウェア/III 献立/IV ガストロノミの道具――火を通す方法/V ガストロノミの場
第四章 社会学とガストロノミ    I ガストロノミ用語/II 宗教とガストロノミ/III 医学とガストロノミ/IV 政治とガストロノミ
第五章 ガストロノミ学    I ガストロノミの書物/II ガストロノミのガイドブック/III ガストロノミの団体/IV 美術、文学とガストロノミ
おわりに

訳者あとがき (二〇〇八年一月 東京、代々木にて 佐原秋生)
参考文献


[訳者] 佐原秋生 (さわら・しゅうせい) 1946年生。1969年早稲田大学政経学部卒。料理評論家、名古屋外国語大学教授。主要著書『フランスレストラン紀行』(白水社)、『現代フランスのシェフたち』(柴田書店)、『グルメ中級文法』(文芸春秋)。






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本「日本の私鉄 東武鉄道」広岡友紀5

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日本の私鉄 東武鉄道
日本の私鉄 東武鉄道

○著者:広岡友紀
○出版: 毎日新聞社 (2010/9, 単行本 192ページ)
○価格: 1,575円
○ISBN: 978-4620319964
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どこへも出掛ける(遠出や旅行をする)気はないのであって、その時間や労力やお金をどこかでモッタイナイと感じてしまうのだから、無理をして出掛けることもないだろう、などと、ということでなのかどうなのか、ショートトリップはもっぱら本の世界に耽ることおよそ1時間ちょっと(さらに読了の後に調べてまとめる時間が同じかそれ以上、ある意味ではヒマジンであり、またある意味ではイソガシイ♪)、関東民鉄最長路線をほこる東武鉄道を、地図を路線図をときに歴史を時代をもめぐる、たとえば日光鬼怒川DRCカッチョイイ)。ところで、根津財閥根津美術館・南青山



一都五県、関東平野を疾走する東武鉄道。路線長・民鉄第二位、池袋浅草の二つのターミナルと東上線伊勢崎線の相違、東京スカイツリーの事業主体として注目の東武鉄道の歴史。


≪目次: ≫
まえがき
1 東武鉄道のプロフィール    関東でトップ、全国で第二位の路線長/浅草池袋、二つのターミナル/伊勢崎線東上線を結ぶ幻の“西板線”/根津家と東武/東京スカイツリーと東武の社風
2 東武鉄道の歴史    経営難から根津嘉一郎氏登場/“内に消極、外に積極”で次々に他社を吸収/堤康次郎氏、五島慶太氏と根津嘉一郎氏の差/戦後、多くの路線を廃止、合理化へ/西板線と熊谷線計画
3 東武の車両    “電車の博物館”のような新旧車両/一般車(現有車両)/8000系10000系(10030系、10080系をふくむ)30000系50000系(50050系、50070系、50090系をふくむ)9000系(9050系をふくむ)20000系(20050系、20070系をふくむ)6050系1800系300形、350形200形、250形100形
4 東武特急ノスタルジー    印象が異なる東上線と伊勢崎線・日光線/かつての東武の「急行」とは長距離列車/懐かしき旧型車両天国の当時の東武/電車の真価は「走り」にあり
5 東武グループ    自社沿線の事業展開を集約/東京スカイツリーで変わる東武の事業
6 東武と関東平野    東武に乗り、関東の風を感じて/相互乗り入れという文化圏交流
7 スペーシア日光    日光を巡る国鉄との競争/「けごん1号」で浅草を出発/ありし日の特急「けごん」を思い出すスペーシアの旅
あとがき (2010年5月 著者 広岡友紀)


≪著者: ≫ 広岡友紀 (ひろおか・ゆき) 米国系航空会社客室乗員を経て、現在、鉄道航空アナリスト。東京都出身。著書として『大手私鉄比較探見 東日本編』『大手私鉄比較探見 西日本編』(JTBパブリッシング)、『「電車の進化」大研究』(中央書院)、『JALが危ない』(エール出版)、『鎌倉メモリー』(朱鳥社)、シリーズ日本の私鉄『西武鉄道』『京王電鉄』『相模鉄道』『小田急電鉄』『京浜急行電鉄』(毎日新聞社)などがある。

通勤電車にドラマあり。歴史あり。日本の私鉄シリーズ
広岡友紀 『日本の私鉄5 京浜急行電鉄』(毎日新聞社、2010年) '10/10/27
ドル箱の羽田空港線、三浦半島の観光地を巡る他者との覇権争い、幻の三浦半島循環鉄道計画など、関東の都市間連絡鉄道の代表格、京急の知られざるエピソード。
広岡友紀 『日本の私鉄4 小田急電鉄』(毎日新聞社、2010年) '10/10/17
0系新幹線のモデルとなった栄光の名車・3000形SE車とロマンスカー秘史、幻の林間都市計画、創業時から高速鉄道として誕生した「昭和」生まれの小田急の魅力を凝縮!
広岡友紀 『日本の私鉄3 相模鉄道』(毎日新聞社、2010年) '10/10/13
「ヨコハマ」を創った相鉄がJR、東急に乗り入れ東京直通へ。独自技術が光る個性の強い車両、荒地だった横浜駅西口を独力で開発した構想力、相鉄の過去と未来が一冊に!
広岡友紀 『日本の私鉄2 京王電鉄』(毎日新聞社、2009年) '09/09/30
成り立ちの歴史が違う京王線と井の頭線。社運をかけた多摩ニュータウンを貫く京王相模原線、名車の誉れ高い5000系。スマートなイメージの京王電鉄の魅力を一冊に集約!
広岡友紀 『日本の私鉄1 西武鉄道』(毎日新聞社、2009年) '10/02/27
西武新宿駅誕生秘話、幻の軽井沢までの延長計画、懐かしの赤電から、レモンイエロー、アルミカー車両へ。西武鉄道の知られざるエピソードと歴史が満載!
広岡友紀 『私鉄・車両の謎と不思議』(東京堂出版、2010年) '10/10/22
原田勝正 『明治鉄道物語』(講談社学術文庫、2010年) '10/10/03





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本「ある秘密  Philippe Grimbert: “Un secret”, 2004. (新潮クレスト・ブックス)」フィリップ・グランベール、野崎歓 訳5

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ある秘密 (新潮クレスト・ブックス)
ある秘密  Philippe Grimbert: “Un secret”, 2004. (新潮クレスト・ブックス)

○著者: フィリップ・グランベール、野崎歓
○出版: 新潮社 (2005/11, 単行本 158ページ)
○価格: 1,680円
○ISBN: 978-4105900519
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そう、ときにぼくも無意識のうちに「平和」などと、なんの配慮もなく言って語って書き記してしまっちゃうんだけど。たとえば、日本であれば「ヒロシマ・ナガサキ」であり、「ヤスクニ」とか「テンノウ」とか「東京裁判」とか。遅ればせながら、さいきん、すこし前から、いまさらながらに、いまなお(いまだからこそ!?)、ときどき思い出したように関連するような、戦争の時代、どうなんだろう、ある意味では近代化して大量虐殺みたいなことが技術的に可能になってしまって、それまで、戦争に専門的に従事する戦闘者集団だけが、多くの大衆であり一般市民とはあまり関係のないような(市街地にあらざる!?)場所で行なわれていた戦争が、グローバリズム?!、世界戦争に発展した、歴史的な出来事としての戦争を、その時代背景であり、流れというのか時代の動き、なんでそう(戦争であり大量虐殺に)なっちゃったんだろうか?!、多角的に多面的に、ポイント絞って詳細に、ときに周辺?!からも、視点や角度を変えて


父と母は何か隠している……。ひとりっ子で病弱なぼくは、想像上の兄を作って遊んでいたが、ある日、屋根裏部屋で、かつて本当の兄が存在していた形跡を見つける。両親の秘密とは何か。ナチスによる弾圧と虐殺のはざまで、二人に何が起ったのか。一九五〇年代のパリを舞台にした自伝的長編。高校生が選ぶゴンクール賞受賞作。


≪目次: ≫
ある秘密Un secret, 2004.)』

訳者あとがき (二〇〇五年十月  野崎 歓)


≪著者: ≫ フィリップ・グランベール Philippe Grimbert 1948年、パリ生まれ。パリ大学ナンテール校で心理学を学ぶ。現在、パリで精神分析クリニックを開業。精神分析に関するエッセーを3冊刊行したのち、2001年に小説『ポールの小さなドレス』を発表。続いて2004年に刊行された『ある秘密』は高校生が選ぶゴンクール賞、および「エル」読者大賞を獲得、ベストセラーとなった。

[訳者] 野崎 歓 (のざき・かん) 1959年生まれ。フランス文学者。東京大学大学院人文社会系研究科・文学部准教授。

スタンダール 『赤と黒〈下〉  Le Rouge et le Noir, 1830.』(野崎歓訳、光文社古典新訳文庫、2007年) '09/07/30
スタンダール 『赤と黒〈上〉  Le Rouge et le Noir, 1830.』(野崎歓訳、光文社古典新訳文庫、2007年) '09/07/28
野崎歓 『カミュ『よそもの』 きみの友だち』(理想の教室、みすず書房、2006年) '09/03/11
サン=テグジュペリ 『ちいさな王子  Le Petit Prince, 1943.』(野崎歓訳、光文社古典新訳文庫、2006年) '08/08/26

吉見俊哉/テッサ・モーリス‐スズキ 『天皇とアメリカ』(集英社新書、2010年) '10/10/23
上坂冬子 『戦争を知らない人のための靖国問題』(文春新書、2006年) '09/11/27
三土修平 『頭を冷やすための靖国論』(ちくま新書、2007年) '09/11/24
小島毅 『靖国史観 幕末維新という深淵』(ちくま新書、2007年) '09/11/19
高橋哲哉 『靖国問題』(ちくま新書、2005年) '09/10/27
半藤一利/保阪正康/井上亮 『「東京裁判」を読む』(日本経済新聞出版社、2009年) '09/11/05
竹内修司 『創られた「東京裁判」』(新潮選書、2009年) '09/10/29
東郷和彦 『歴史と外交 靖国・アジア・東京裁判』(講談社現代新書、2008年) '09/07/27

ハンナ・アーレント 『イェルサレムのアイヒマン 悪の陳腐さについての報告』(大久保和郎訳、みすず書房、1994年、1969年) '09/02/19
ハンナ・アレント 『政治の約束』(ジェローム・コーン編、高橋勇夫訳、筑摩書房、2008年) '09/01/24
ハンナ・アレント 『責任と判断』(ジェローム・コーン編、中山元訳、筑摩書房、2007年) '09/01/16
フリードリヒ・A・ハイエク 『隷従への道 全体主義と自由』(一谷藤一郎/一谷映理子訳、東京創元社、1992年、1954年) '09/05/29
エーリッヒ・フロム 『自由からの逃亡』(日高六郎訳、東京創元社、1965年、1951年) '09/05/25
イツハク・カツェネルソン 『滅ぼされたユダヤの民の歌』(飛鳥井雅友/細見和之訳、みすず書房、1999年) '09/09/25
ウィリアム.L.シャイラー 『第三帝国の興亡 第5巻 ナチス・ドイツの滅亡』(松浦伶訳、東京創元社、2009年、1960年) '09/06/12
ウィリアム.L.シャイラー 『第三帝国の興亡 第4巻 ヨーロッパ征服』(松浦伶訳、東京創元社、2008年、1960年) '08/12/07
ウィリアム.L.シャイラー 『第三帝国の興亡 第3巻 第二次世界大戦』(松浦伶訳、東京創元社、2008年、1960年) '09/10/12
ウィリアム.L.シャイラー 『第三帝国の興亡 第2巻 戦争への道』(松浦伶訳、東京創元社、2008年、1960年) '08/07/19
ウィリアム.L.シャイラー 『第三帝国の興亡 第1巻 アドルフ・ヒトラーの台頭』(松浦伶訳、東京創元社、2008年、1960年) '08/07/06
V.E.フランクル 『夜と霧 ドイツ強制収容所の体験記録』(霜山徳爾訳、みすず書房、2002年、1961年) '09/05/31
ヴィクトール・E・フランクル 『夜と霧 新版』(池田香代子訳、みすず書房、2002年) '09/05/27
ウワディスワフ・シュピルマン『戦場のピアニスト』(佐藤泰一訳、春秋社、2003年) '09/06/17
ベルンハルト・シュリンク 『帰郷者』(松永美穂訳、新潮クレスト・ブックス、2008年) '09/01/21
ベルンハルト・シュリンク 『朗読者』(松永美穂訳、新潮文庫、2003年) '08/03/29
ベルンハルト・シュリンク 『過去の責任と現在の法 ドイツの場合』(岩淵達治/中村昌子/藤倉孚子/岩井智子訳、岩波書店、2005年) '08/04/10
ジークムント・フロイト 『人はなぜ戦争をするのか/エロスとタナトス』(中山元訳、光文社古典新訳文庫、2008年) '09/06/11、'08/08/24
ジークムント・フロイト 『幻想の未来/文化への不満』(中山元訳、光文社古典新訳文庫、2007年) '09/06/04、'08/08/30
ルース・ベネディクト 『菊と刀 日本の文化に見られる行動パターン』(角田安正訳、光文社古典新訳文庫、2008年) '09/02/11
池内紀 『カフカの生涯』(新書館、2007年) '09/06/14
内田樹 『私家版・ユダヤ文化論』(文春新書、2006年) '09/01/25





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本「武士道 (講談社学術文庫2012)」相良亨5

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武士道 (講談社学術文庫)
武士道 (講談社学術文庫2012)

○著者: 相良亨
○出版: 講談社 (2010/9, 文庫 224ページ)
○価格: 798円
○ISBN: 978-4062920124
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う〜ん、ありのまま、あるがままにイイワケしない、反論しない説明しない、あえて黙して語ることをせず、現実の現象のすべてを受けとめて受け容れて。そもそものはじまりは、すでに幼少のころから、アタリマエのように周囲の目を評判を評価をウワさを気にして過剰とも言いえるほどに反応を示して、いてもたってもいられなくって、それゆえになんらかの加工や装飾や演技をフツーに試みて、いや、試みないではいられなかった、それ以外の方法を選択すること(なにもしないでいること)は不可能事、不可避とさえ、意識無意識無意識意識、装い演じているうちには、なにがほんらいのあるがままの自然?!の状態であるのか、それさえも、考えれば考えるほどに混沌と。どうにもぼくには、他者を理解できるとは、そもそもぼく自身が自分自身の事さえもよく分かって理解しえている気がしていないのであって、みずからにあらざる歴然と異なる他者について、なにをどうして分かり理解し知りえようか、などと考えるには、他者を理解できるとは思えないのであって、また他者がぼくのことを理解できると考えることもできない、理解できなくて理解されなくてトウゼンといえばトウゼンのことであろう(そもそもなにが本来なんだろう、なにをして誤解と言いえるのだろう、言ってしまうほどの褒め称えられるべき大した能力を備えているとも、なにをどうして??!)、もっとも理解しようとの努力を怠る気はまったくないのだが、努力することと、その結果としての実際の現実とは、かならずしも一致をみるものでもないし、これまたアタリマエのように差異が生じて同一とはなりえないものなのではないか。さらには他者との同一を試みてなされる説明や、それが相手の誤解にたいするものであればイイワケともなるのかもしれないが、一所懸命に語れば語るほどに、どうなんだろう、ぼくにはどんどんほんらいの、ありのままのあるがままの自然な状況であり状態からの乖離を、装って演じて、明白に加工している(と思える)みずからの姿、在り方、姿勢、スタイルを、まぁそういうものなんだろうけれど



“彼は「侍(さむらい)」である”という表現が今日でもしばしば使われる。では、侍とはいかなる精神構造・姿勢を指すのか――この問いから本書は書き起こされる。主従とは、死とは、名と恥とは……。『葉隠』『甲陽軍鑑』『武道初心集』『山鹿語類』など、武士道にかかわるテキストを広く渉猟し、読み解き、日本人の死生観を明らかにした、日本思想史研究の名作。


≪目次: ≫
まえがき
一、ありのまま    1 室町武家貴族の生き方/2 戦国武将の生き方/3 興廃を道義にかける/4 女侍批判/5 事実に生きる/6 いいわけの否定
二、名と恥    1 鎌倉武士と名/2 名と主従関係/3 自敬と名/4 自他・内外の一体観
三、死の覚悟    1 死のいさぎよさ/2 覚悟の悲壮性/3 『葉隠』と仏教/4 士道論における死
四、閑(しず)かな強み    1 勝負の構/2 礼儀と強み/3 詞の働き/4 武士の一諾/5 理想としての非情
五、卓爾とした独立    1 手の外なる大将/2 大丈夫の気象/3 草莽崛起論/4 明治の「独立の精神」

解説/菅野覚明(東京大学教授、日本倫理思想史)


※本書の原本は、一九六八年、塙書房より刊行されました。


≪著者: ≫ 相良 亨 (さがら とおる) 1921年、金沢市生まれ。1944年、東京帝国大学文学部倫理学科卒業。和辻哲郎に師事。東京大学名誉教授。日本学士院会員。専攻は、日本倫理思想史。『近世日本における儒教運動の系譜』『本居宣長』『日本人の心』『誠実と日本人』『世阿弥の宇宙』『伊藤仁斎』など著書多数。『相良亨著作集』(全6巻)がある。2000年、逝去。






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本「白痴 〈2〉  Фёдор Михайлович Достоевский: “Идиот”, 1868. (河出文庫)」ドストエフスキー、望月哲男 訳5

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白痴 2 (河出文庫)
白痴 〈2〉  Фёдор Михайлович Достоевский: “Идиот”, 1868. (河出文庫)

○著者: フョードル・ドストエフスキー望月哲男
○出版: 河出書房新社 (2010/8, 文庫 522ページ)
○価格: 998円
○ISBN: 978-4309463384
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どうやら赤い実がたわわに実っている大きな樹木は、3階の窓からのぞき見て見下ろして境界塀を視認するには隣接する付属高等学校の。久しぶりの、明日からまた天気が下り坂で天気予報に傘マークが並ぶことを考えるには、すこし雲はあるものの、青い空は穏やかに青く高く、肌に感じる風は冷たく1枚多く着用し襟を立てポケットに手が伸びる、貴重な秋晴れの。もちろん授業に講義を真剣に聴講しているのだが、窓の外にあって秋晴れの太陽の穏やかな陽射しを浴びて青空に映える緑の葉をしたがえた赤い実にたいする興味は、これまたベツモノ♪、どうなんだろう??!、狩猟採集生活は、現生人類にいたる以前の樹上での生活(農耕牧畜を営みはじめたとされる、いまから約1万年前より以前)は、あのたわわに実る赤い実を、ぼくは食したことも食べてみようと試みたこともないことから食べられるものなのかどうかも判別できないのだが、一本の樹木にずいぶん沢山赤い実をつけていて、ところであの赤い実をどれだけ食べたら摂取したらお腹いっぱいになるのか想像もつかないのだが、そんなに多く食べられるものでもないだろうが、いまみたいに人口が過密で過多の状況にあったら、あっという間に樹木の果実は採り尽くされて、そのうちにはそれを業として販売する輩も出現したりして、きっと成立しえない、持続可能性?!を満たすことはないのかもしれないのだが、、、話を元に戻すと、赤い実を、捕食者を避けて樹上に生活して、狭い範囲に限定された集団の仲間内でのグローバリズムもへったくれもないような社会生活。をしていたのかどうなのか??!、そう、理想的な人間(みたいなモノ?!を)をテーマにかかげたとされる物語、はたして「しんじつ美しい人」とは??!??



夜会での奇妙な事件から六ヶ月後、ムィシキンはペテルブルグに帰還した。ナスターシャ、ロゴージンとの愛憎入り交じった関係はさらに複雑怪奇なものとなり、さまざまな階層の人々を巻きこんでいく。自らの癲癇による至高体験や、現実の殺人事件にも想を得た、ドストエフスキー流恋愛小説を、画期的な新訳で!


≪目次: ≫
白痴 2』 Идиот, 1868.
第2部
第3部


※本書は文庫オリジナルの訳し下ろしです。


≪著者: ≫ フョードル・ドストエフスキー Фёдор Михайлович Достоевский 1821年モスクワ生まれ。19世紀ロシアを代表する作家。おもな長篇に『カラマーゾフの兄弟』『罪と罰』『悪霊』『未成年』があり、本書『白痴』とともに5大小説とされる。犯罪や政治的陰謀のプロットをベースに、近代社会における個人の自己実現のための葛藤を描き、その後の世界に大きな衝撃を与えつづけている。ほかに『地下室の手記』『死の家の記録』など。1881年没。

[訳者] 望月哲男 (もちづき・てつお) 1951年生まれ。北海道大学教授。専門はロシア文化・文学研究。編著書に『創造都市ペテルブルグ』『現代思想 総集編ドストエフスキー』、訳書にトルストイ『アンナ・カレーニナ』、バフチン『ドストエフスキーの詩学』、ソローキン『ロマン』など。

フョードル・ドストエフスキー 『白痴 〈1〉  Идиот, 1868.』(望月哲男訳、河出文庫、2010年) '10/10/08

トルストイ 『アンナ・カレーニナ 〈4〉  Анна Каренина, 1877.』(望月哲男訳、光文社古典新訳文庫、2008年) '10/10/15
トルストイ 『アンナ・カレーニナ 〈3〉  Анна Каренина, 1877.』(望月哲男訳、光文社古典新訳文庫、2008年) '10/10/02
トルストイ 『アンナ・カレーニナ 〈2〉  Анна Каренина, 1877.』(望月哲男訳、光文社古典新訳文庫、2008年) '10/09/25
トルストイ 『アンナ・カレーニナ 〈1〉  Анна Каренина, 1877.』(望月哲男訳、光文社古典新訳文庫、2008年) '10/09/22
トルストイ 『イワン・イリイチの死/クロイツェル・ソナタ  Смерть Ивана Ильича, 1886./Крейцерова соната, 1889.』(望月哲男訳、光文社古典新訳文庫、2006年) '08/08/20





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本「日本の私鉄 京浜急行電鉄」広岡友紀5

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日本の私鉄 京浜急行電鉄
日本の私鉄 京浜急行電鉄

○著者:広岡友紀
○出版: 毎日新聞社 (2010/7, 単行本 192ページ)
○価格: 1,575円
○ISBN: 978-4620319957
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やっぱり電車のメカニズムは機械的なことは、機械が苦手なぼくにはよく分からないままなんだけど(雰囲気だけでも愉しい)♪、なるほど、ド〜レミファソラシドレ〜♪♪
このあとじつは、近刊「東武鉄道」を予約済みで入手待ち状態、となるとこの「日本の私鉄」シリーズの関東大手私鉄(9社)の未刊としては、東京地下鉄(東京メトロ)と京成電鉄と東京急行電鉄(東急)の3社を残すのみ。東武鉄道を含めた4社ともに、それぞれ個性的な特長を備えている(とぼくはイメージしている、期待が膨らむ)興味深い鉄道会社ばかりで、、、どうなんだろう、やっぱり最後(トリ)は東急??!



ライバルはJR東海道線。時速120キロで疾走する“走り”が魅力の京急の車両。羽田空港三浦半島を巡る他社との戦いなど知られざるエピソード。


≪目次: ≫
まえがき
1 京急のプロフィール    かつては皇族・華族の邸宅が集中していた品川駅前/電鉄中心のグループ構成/羽田空港へのアクセスを巡る歴史/幻の三浦半島循環鉄道計画/鎌倉周辺開発での西武との競争と協力
2 京急の歴史    現存する民鉄で最古の電気鉄道/東急と東京地下鉄道の京浜電鉄を巡る争い/戦後、東急より分離/戦前からの悲願、地下鉄乗り入れ/三浦半島に魅力を感じる他資本/第二次大戦と幻の横須賀線延長計画
3 特徴ある京急の車両技術    経済性より「走り」重視の設計思想/複雑な車両形式番号/“日野原哲学”で統一された車両/先頭車は電動車と制御車のどちらがベストか?/先頭車Mc主義という“丸山イズム”/東海道線よりもより早く/「らしさ」がある京急の車両
4 京急の車両    急速に進む車両の世代交代/京急の連結器について/空気バネ試作台車/京急とのOK台車/形式別解説/1000形〈2010年6月に全車引退〉/800形2000形1500形600形2100形1000N形
5 京急の保安システム    JR西日本福知山線事故を教訓に/京急が使用するC-ATS装置
6 京急グループ    沿線中心の事業展開の理由/西武百貨店のルーツは京浜デパート/バス、ホテル、流通、不動産事業などを展開
7 湘南のスプリンター京急    三浦半島は湘南か?/品川から三崎口まで/120キロ走行でJr東海道線とのデッドヒートを体感
あとがき (2010年4月 著者 広岡友紀)


≪著者: ≫ 広岡友紀 (ひろおか・ゆき) 米国系航空会社客室乗員を経て、現在、鉄道航空アナリスト。東京都出身。著書として『大手私鉄比較探見 東日本編』『大手私鉄比較探見 西日本編』(JTBパブリッシング)、『「電車の進化」大研究』(中央書院)、『JALが危ない』(エール出版)、『鎌倉メモリー』(朱鳥社)、シリーズ日本の私鉄『西武鉄道』『京王電鉄』『相模鉄道』『小田急電鉄』(毎日新聞社)などがある。


アガサ・クリスティー 『オリエント急行の殺人  Agatha Christie: “Murder on the Orient Express”, 1934.』(中村能三訳、ハヤカワ文庫・クリスティー文庫、2003年) '10/10/24
広岡友紀 『私鉄・車両の謎と不思議』(東京堂出版、2010年) '10/10/22
広岡友紀 『日本の私鉄 小田急電鉄』(毎日新聞社、2010年) '10/10/17
広岡友紀 『日本の私鉄 相模鉄道』(毎日新聞社、2010年) '10/10/13
原田勝正 『明治鉄道物語』(講談社学術文庫、2010年) '10/10/03
広岡友紀 『日本の私鉄 西武鉄道』(毎日新聞社、2009年) '10/02/27
広岡友紀 『日本の私鉄 京王電鉄』(毎日新聞社、2009年) '09/09/30





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本「『純粋理性批判』を噛み砕く」中島義道5

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『純粋理性批判』を噛み砕く
『純粋理性批判』を噛み砕く

○著者: 中島義道
○出版: 講談社 (2010/8, 単行本 352ページ)
○価格: 2,415円
○ISBN: 978-4062163637
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どうやらぼくには「分かろう!」という意欲が希薄みたいで、カント(Immanuel Kant, 1724-1804)の『純粋理性批判(Kritik der reinen Vernunft)』を、じつはいろいろなかたちで方法で角度を変えて、手を変え品を変え、というか、ぼくがトクベツな注意力を有していなくとも、ボンヤリしたままでも、なにかの機会にヒットして(ということは縁がある、縁があったということだから?!)「あぁそれじゃぁ読んでおこうかなぁ」と、手を伸ばすのだが、そうそう、ドイツ語の語学学習もそれなりにカリキュラムを淡々とこなして消化して、ドイツ語のなんたるかを分かった気にはなれずとも(読んでも聞いてもまだちっともよく分からないのではあるが)、ドイツ語特有の単語のつづりを見るには目に入ると、思わず小声で発音してしまう、で、本を読みながら、どうにもよく分からないながらも、日本語の解説(噛み砕かれた)と漢字と字面から受ける印象とドイツ語と、あっちからもこっちからも意識を総動員して、いろんな角度からの多面的な解釈を試みるのだが、そう、じつはこころのどこかでは、分かることを安易に分かったような気になってしまうことを、頑なに拒んでいる、みたいな。さて、はじまったばかり、まだまだこれから♪



≪目次: ≫
序章 難しくて易しいカント
第一章 アンチノミーとは何か?
第二章 宇宙論的理念
第三章 無条件者への無限背進
第四章 予盾対当と反対対当
第五章 哲学の競技場
第六章 世界は時間的始まりを持つか?(第一アンチノミー、テーゼ、アンチテーゼ、時間について)
第七章 世界は空間的に無限か?(第一アンチノミー、テーゼ、アンチテーゼ、空間について)
第八章 空虚な空間・空虚な時間(第一アンチノミー、注)
第九章 世界は無限分割できるか?(第二アンチノミー、テーゼ)
第十章 世界は単純な部分から成っているか?(第二アンチノミー、テーゼ)
第十一章 単子論の弁証的原理(第二アンチノミー、注)
第十二章 自由は認められるか?(第三アンチノミー、テーゼ、アンチテーゼ)
第十三章 現象の系列における絶対的な始まり(第三アンチノミー、注)
第十四章 絶対に必然的な存在社はあるか?(第四アンチノミー、テーゼ、アンチテーゼ)
第十五章 必然性と偶然性(第四アンチノミー、注)
終章 易しくて難しいカント

※初出「群像」二〇〇八年四月号〜二〇〇九年八月号


≪著者: ≫ 中島義道 (なかじま・よしみち) 1946年福岡県生れ。東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。哲学博士(ウィーン大学)。2009年、電気通信大学教授を退官。『ウィーン愛憎』『哲学の教科書』『時間を哲学する』『うるさい日本の私』『人生を〈半分〉降りる』『〈対話〉のない社会』『孤独について』『私の嫌いな10の言葉』『時間論』『カイン 自分の「弱さ」に悩むきみへ』『働くことがイヤな人のための本』『続・ウィーン愛憎』『悪について』『狂人三歩手前』『人生に生きる価値はない』『人生、しょせん気晴らし』『カントの読み方』『差別感情の哲学』『ウィーン家族』など著書多数。近著に『きみはなぜ生きているのか?』『女の好きな10の言葉』がある。


カント 『純粋理性批判〈3〉  Kritik der reinen Vernunft, 2. Auflage, 1787.』(中山元訳、光文社古典新訳文庫、2010年) '10/10/05
カント 『純粋理性批判〈2〉  Kritik der reinen Vernunft, 2. Auflage, 1787.』(中山元訳、光文社古典新訳文庫、2010年) '10/06/24
カント 『純粋理性批判〈1〉  Kritik der reinen Vernunft, 2. Auflage, 1787.』(中山元訳、光文社古典新訳文庫、2010年) '10/02/21
カント 『永遠平和のために』(宇都宮芳明訳、ワイド版岩波文庫、2005年) '08/11/25
カント 『永遠平和のために/啓蒙とは何か 他3編』(中山元訳、光文社古典新訳文庫、2006年) '08/09/02

竹田青嗣 『完全解読 カント『純粋理性批判』』(講談社選書メチエ、2010年) '10/06/09
ジル・ドゥルーズ 『カントの批判哲学  La philosophie critique de Kant, 1963.』(國分功一郎訳、ちくま学芸文庫、2008年) '09/08/11
中島義道 『カントの自我論』(岩波現代文庫、2007年) '09/06/24
中島義道 『カントの法論』(ちくま学芸文庫、2006年) '09/02/09
中島義道 『カントの人間学』(講談社現代新書、1997年) '09/02/07
中島義道 『カントの時間論』(岩波現代文庫、2001年)'09/01/28
中島義道 『カントの読み方』(ちくま新書、2008年) '09/01/23





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本「近世日本の名匠 (講談社学術文庫1757)」水尾比呂志5

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近世日本の名匠 (講談社学術文庫)
近世日本の名匠 (講談社学術文庫1757)

○著者: 水尾比呂志
○出版: 講談社 (2006/4, 文庫 384ページ)
○価格: 1,260円
○ISBN: 978-4061597570
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近世”は、“近代”の前に(“中世”の後に)時代区分としては位置される、安土桃山時代から江戸時代にかけて。近代にいたって、いわゆる西洋化が西洋文明がとりいれられて。グローバリズム。現在の便利で平和で安全な快適な暮らし。なにがいいのかどうあるべきか、ところではたして“日本的”とはいかなるものであって、時代背景や文化レベルや生活水準やらなにやらすべてを加味して考慮して、どこまでなにをどうして理解でき得るのか、あきらかにいま現在とは異なるものさしを逆の意味でのイロメガネをかけて、見たい見出したい見究めたい、美



生活のすみずみにまで美が溢れる日本の文化。斬新で質の高い装飾性、「用」の充足に卓越した工芸品。日本独自の美はどのようにして創出されていったのか。清冽なリリシズムと画面に気魄が漲る名作を残した等伯、豪快で絢爛、活力に満ちた壮大な絵を描いた永徳など近世日本を代表する造形家たちの業績と魅力を、意匠家という著者独自の視点から捉え直す注目の論文集。


≪目次: ≫
学術文庫版への序 (平成十八年三月 水尾比呂志)

第一部
狩野永徳(かのうえいとく)    1 永徳という画家/2 伝記/3 作品
長谷川等伯(はせがわとうはく)    1 長谷川等伯・信春(しんしゅん)同人説/2 出自(しゅつじ)と師承(ししょう)/3 能登の信春/4 京・堺の信春/5 等伯――その盛期/6 晩年の等伯/三宝院障壁画(1 現状と復元/2 画風と筆者)
千 利休(せんのりきゅう)    1 わびの展開/2 紹鴎から利休へ/3 利休のわび/4 利休以後/5 利休の花
古田織部(ふるたおりべ)    1 陶郷生れの武将/2 戦場往来/3 利休高弟/4 茶匠への歩み/5 天下の茶の湯指南/6 織部の死/7 織部好み
本阿彌光悦(ほんあみこうえつ)    1 光悦という人/2 本阿彌の家業/3 光悦の前半生/4 嵯峨本と金銀泥下絵和歌集/5 蒔絵と茶碗/6 信と美の境界

第二部
宗達(そうたつ)という名の光悦(こうえつ)
對青軒(たいせいけん)聞書抄
緒方深省(おがたしんしょう)覚書
    前書のこと/尾形家代々並びに雁金屋家業のこと/父宗謙並びに家兄市丞のこと/習静堂閑居のこと/市丞放埒並び光琳画業のこと/鳴滝開窯のこと/乾山焼の次第並びに陶法工夫のこと/光琳法橋となること並びに東下りのこと/鳴滝閉窯並びに内蔵助殿追放のこと/光琳死去のこと


初出一覧
第一部
狩野永徳   『水墨美術大系第八巻月報』講談社 昭和49年1月(原題「上杉家蔵洛中洛外図屏風と狩野永徳」『国華』862号・国華社 昭和39年1月)
長谷川等伯   『障壁画全集 智積院』美術出版社 昭和41年10月
三宝院障壁画   『醍醐寺大観三』岩波書店 平成13年12月
千 利休   『わび』淡交社 昭和46年12月、『草月』92草月出版 昭和49年2月、『花』伝統と現代9学藝書林 昭和44年1月
古田織部   人物日本の歴史11『江戸の開府』小学館 昭和50年8月
本阿彌光悦   人物日本の歴史10『桃山の栄光』小学館 昭和51年3月
第二部
宗達という名の光悦   (原題「謎の人・宗達」)『芸術新潮』11-3(ミステリー古美術三)新潮社 昭和35年3月
對青軒聞書抄   日本の名画4『俵屋宗達』講談社 昭和48年3月
緒方深省覚書   『別冊太陽6「琳派百図」』平凡社 昭和49年3月


※本書は、芸艸堂刊行の『琳派』(一九七六年)『近世名匠傳』(一九七七年)『茶と花』(一九七九年)などに収載された諸篇を底本としました。


≪著者: ≫ 水尾比呂志 (みずお ひろし) 1930年、大阪府生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了。武蔵野美術大学名誉教授。美術史家。専攻は日本絵画史・工芸史。著書に『デザイナー誕生』『日本造形史』『わび』『評伝柳宗悦』、講談社学術文庫に『バーナード・リーチ日本絵日記』(補訳)などがある。


古田亮 『俵屋宗達 琳派の祖の真実』(平凡社新書、2010年) '10/07/14
橋本治 『ひらがな日本美術史 〈4〉』(新潮社、2002年) '10/04/24
《表現というものの答えは、江戸にある。》 「最高の画家」宗達から、とんでもなくオシャレな「桂離宮」まで。時代を超越した江戸のセンスに“我が感情”を喚起せよ。異端にしてド真ん中の日本美術批評!
橋本治 『ひらがな日本美術史 〈3〉』(新潮社、1999年) '10/04/11
《お金と芸の使い道は、安土桃山に聞け。》 “元祖バブル”の安土桃山時代は、枯淡あり絢爛あり妙なものあり。ジャズの聴こえる水墨画を残した天才もいた。彼らには、失われたセンスと矜持があった。
橋本治 『ひらがな日本美術史』(全7巻、新潮社、1995〜2007年) '07/10/25〜'10/06/11
佐々木利和/松原茂/原田一敏編著 『博物館概論 〔新訂〕』(放送大学教材、放送大学教育振興会、2007年) '10/09/19





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本「オリエント急行の殺人  Agatha Christie: “Murder on the Orient Express”, 1934. (ハヤカワ文庫・クリスティー文庫8)」アガサ・クリスティー、中村能三 訳5

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オリエント急行の殺人 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)
オリエント急行の殺人  Agatha Christie: “Murder on the Orient Express”, 1934. (ハヤカワ文庫・クリスティー文庫8)

○著者: アガサ・クリスティー中村能三
○出版: 早川書房 (2003/10, 文庫 429ページ)
○価格: 861円
○ISBN: 978-4151300080
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なるほど、1883年に営業が開始された“オリエント急行”、どうやら2009年12月12日に廃止されちゃったみたいだけど、まさに本書が著された1930年代を最盛期としていたようで、その歴史を見るに、鉄道史であり、西ヨーロッパとバルカン半島を結ぶ国をまたいでつないで、それゆえに世界情勢に戦争に大きく左右されて翻弄されてきた、その歴史への尽きることのない興味♪



厳寒の季節に似合わず国際列車オリエント急行は世界各国からの乗客でいつになく混んでいた。一癖も二癖もある乗客たちが作る異様な雰囲気のなか、雪で立往生した車内で、老富豪が何者かに刺殺された。名探偵ポアロが腰を上げたが、乗客のすべてには堅牢なアリバイがあった…… 大胆なトリックに注目の著者の代表作。


≪目次: ≫
『“Murder on the Orient Express”, 1934. (オリエント急行の殺人)』
序文『オリエント急行の殺人』によせて/マシュー・プリチャード
Cast of Characters (登場人物)
PART ONE: The Facts (第一部 見かけた事実)
1. An Important Passenger on the Taurus Express (タウルス急行の重要人物)
2. The Tokatlian Hotel (トカトリアン・ホテル)
3. Poirot Refuses a Case (ポアロ、依頼を断る)
4. A Cry in the Night (深夜の悲鳴)
5. The Crime (事件)
6. A Woman (女か?)
7. The Body (死体)
8. The Armstrong Kidnapping Case (アームストロング幼児誘拐事件)
PART TWO: The Evidence (第二部 証言)
1. The Evidence of the Wagon Lit Conductor (寝台車車掌の証言)
2. The Evidence of the Secretary (秘書の証言)
3. The Evidence of the Valet (召使の証言)
4. The Evidence of the American Lady (アメリカ人の婦人の証言)
5. The Evidence of the Swedish Lady (スウェーデン人の婦人の証言)
6. The Evidence of the Russian Princess (ロシアの公爵夫人の証言)
7. The Evidence of Count and Countess Andrenyi (アンドレニ伯爵夫妻の証言)
8. The Evidence of Colonel Arbuthnot (アーバスノット大佐の証言)
9. The Evidence of Mr. Hardman (ミスター・ハードマンの証言)
10. The Evidence of the Italian (イタリア人の証言)
11. The Evidence of Miss Debenham (ミス・デブナムの証言)
12. The Evidence of the German Lady's-maid (ドイツ人の小間使の証言)
13. Summary of the Passengers' Evidence (乗客の証言の要約)
14. The Evidence of the Weapon (証言の凶器)
15. The Evidence of the Passengers' Luggage (証拠の手荷物)
PART THREE: Hercule Poirot Sits Back and Thinks (第三部 ポアロ、じっと座って考える)
1. Which of Them? (乗客のうちの誰か?)
2. Ten Questions (十個の疑問)
3. Certain Suggestive Points (暗示的な点)
4. The Grease Spot on a Hungarian Passport (パスポートの油のしみ)
5. The Christian Name of Princess Dragomiroff (公爵夫人のクリスチャン・ネーム)
6. A Second Interview with Colonel Arbuthnot (アーバスノット大佐との二回目の会見)
7. The Identity of Mary Debenham (メアリ・デブナムの素性)
8. Further Surprising Revelations (さらに驚くべき発見)
9. Poirot Propounds Two Solutions (ポアロ、二つの解答を提出す)

解説『華麗なる名作』/有栖川有栖


≪著者: ≫ アガサ・クリスティー (Agatha Christie, 1890-1976) 1890年、保養地として有名なイギリスのデヴォン州トーキーに生まれる。中産階級の家庭に育つが、のちに一家の経済状況は悪化してしまい、やがてお金のかからない読書に熱中するようになる。特にコナン・ドイルのシャーロック・ホームズものを読んでミステリに夢中になる。1914年に24歳でイギリス航空隊のアーチボルド・クリスティーと結婚し、1920年には長篇『スタイルズ荘の怪事件』で作家デビュー。1926年には謎の失踪を遂げる。様々な臆測が飛び交うが、10日後に発見された。1928年にアーチボルドと離婚し、1930年に考古学者のマックス・マローワンに出会い、嵐のようなロマンスののち結婚した。1976年に亡くなるまで、長篇、短篇、戯曲など、その作品群は100以上にのぼる。現在も全世界の読者に愛読されており、その功績をたたえて大英帝国勲章が授与されている。

[訳者] 中村能三 (なかむら・よしみ) 1903年生、英米文学翻訳家。訳書『死者との結婚』アイリッシュ、『ホロー荘の殺人』『運命の裏木戸』『象は忘れない』クリスティー(以上、早川書房刊)他。






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本「天皇とアメリカ (集英社新書0532C)」吉見俊哉/テッサ・モーリス‐スズキ5

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天皇とアメリカ (集英社新書 532C)
天皇とアメリカ (集英社新書532C)

○著者: 吉見俊哉テッサ・モーリス‐スズキ
○出版: 集英社 (2010/2, 新書 252ページ)
○価格: 756円
○ISBN: 978-4087205329
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ほんとフシギだとつくづく思う、〈天皇〉であり〈アメリカ〉であり、日本?!における近代以降の。ぼくとしては、本を読みながら読み進めながら、ついつい本日の書き記しの出だしの書きはじめの文句はセリフは、、、などと画策しちゃっていたりするんだけど(などと言ってしまうほどのモノでもないのだが)、「天皇とアメリカと」などと幾つもあるテーマのうちの、より上位のふたつをあげるとするならば、といったようなニュアンスで捉えて考えていたんだけど、どうやらあくまでも「天皇とアメリカ」なのであり、そのふたつの限定されたふたつだけのandに導かれる関係、テーマとしての



日本の近現代史を振り返ったとき、天皇は、伝統、宗教、土着、愛国心などを表象し、アメリカは、近代、合理主義、外来文化などの代名詞であったことがわかる。しかし、両極端であるはずのこれら二つのキーワード――「日本的なものの象徴・天皇」と「帝国・アメリカ」は、複合的に絡み合いながら日本と東アジアの二〇世紀に関与し続けてきた。時に、天皇こそ近代であり、アメリカこそ宗教であるという矛盾の中から、果たしてどのような歴史像が浮かび上がってくるのか? 二つの奇妙な力の場を拠点に、歴史的想像力の可能性を切り開く!


≪目次: ≫
プロローグ/テッサ・モーリス‐スズキ    うずもれた歴史を発掘する/昭和天皇エリザベス二世女王の責任/タブーによって枷を嵌められた議論と想像力
序章 天皇とアメリカの二〇世紀    天皇とアメリカは均等ではない/転換期――そして帝国の終焉?/さまざまな時間の枠/七〇年代前半における危機感の高揚/ネオ・ナショナリズムとアメリカへの依存/引き継がれた帝国/アメリカとの癒着による過去の忘却
第一章 近代    天皇は近代的であり、アメリカは宗教的である/なぜ近代化のなかで、天皇と神道が結びついたか/国家神道形成過程における三つの側面/国家宗教について/宗教的儀式の代用物としての博覧会/明治前半期の皇居/国家神道と明治のキリスト教信者の意外な関係/古い帝国と新しい帝国の差異/技術こそ近代/欧米から見た日本の植民地主義/占領地域から天皇はどう見られていたか/アジアにとっての神道/天皇像のアジアへの流布/「見てください」から「見ちゃいけない」へ/男性性と女性性/神社が観光名所に――豊原の都市構造/メディアによる国家シンボルの浸透/神聖ではない日の丸?/アメリカのアイコン
第二章 現代    平和天皇の復元/消えたマッカーサー/隠された真の支配者/マッカーサー二世――受け継がれた占領体制/天皇巡幸のレポート/ナショナリズムの許容/自由の女神/自由とアジア/基地の連続性/立川・砂川/代々木・表参道・六本木・赤坂・横須賀・福生/南の島の楽園のイメージ/在日米軍の不可視性/沖縄やアジアにおける戦後の天皇報道/日本は孤立して、帝国を忘れた/戦後民主主義と植民地主義の忘却/アジアへの賠償/五〇年代に大衆化した天皇のイメージ/アメリカの眼差しのなかへ/風流夢譚事件/自主規制/言論の自由/欧米でもメディアの自己検閲が厳しくなっている/親米・反米・愛国/三島由紀夫/反知性主義/敗戦によって日本は一度男性性を失った/ジェンダーバッシングとアジア嫌悪
第三章 現在    「民主主義のアメリカ」と「帝国のアメリカ」/日本のオバマは沖縄から?/「もうひとつのアメリカ」と「もうひとつの日本」/あらゆるものの空洞化/未来の民営化/天皇秩序の揺らぎと新興宗教/オウムが象徴するもの/自己語り/天皇制のブランド化/他者蔑視/皇室典範はなぜ男系主義であり続けたのか/女帝/ジェンダーバッシングと週刊誌/「天皇とアメリカ」という問題設定の限界/アメリカ依存/中南米・東アジア・中近東/共和制論議/想像力の解放/少しずつ、少しずつ……
エピローグ/吉見俊哉    兄妹の引揚げ/神々の引揚げ/越境する人々/対談を超えて
人物・用語解説

※本書では、‘the United States of America’を「アメリカ合州国」と訳した。


≪著者: ≫ 吉見俊哉 (よしみ しゅんや) 1957年生。東京大学大学院教授(情報学環)。専攻は社会学、文化研究、メディア研究。著書に『万博幻想』『親米と反米』『ポスト戦後社会』など。

≪著者: ≫ Tessa Morris-Suzuki (テッサ・モーリス‐スズキ) 1951年生。オーストラリア国立大学教授(アジア太平洋学院)。専攻は歴史学。著書に『辺境から眺める』『過去は死なない』『北朝鮮へのエクソダス』など。


吉見俊哉 『博覧会の政治学 まなざしの近代』(講談社学術文庫、2010年) '10/10/13





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本「失われた時を求めて 〈4〉 第二篇 花咲く乙女たちのかげに 2 [完訳版] (集英社文庫ヘリテージシリーズ)」マルセル・プルースト、鈴木道彦 訳5

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失われた時を求めて 4 第二篇 花咲く乙女たちのかげに II (集英社文庫ヘリテージシリーズ)
失われた時を求めて 〈4〉 第二篇 花咲く乙女たちのかげに 2 [完訳版]  Marcel Proust: “À la recherche du temps perdu: A l'ombre des jeunes filles en fleurs, 1919”, 1913-1927. (集英社文庫ヘリテージシリーズ)

○著者: マルセル・プルースト鈴木道彦
○出版: 集英社 (2006/5, 文庫 608ページ)
○価格: 1,050円
○ISBN: 978-978-4087610239
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根競べ、よろしく♪、明白に好戦的であるんだけれど、体力には力で争って他人に勝てる気がしない、力と力で直接的にぶつかりあうことなく、ジリジリネチネチとハッキリと意識していながらもまるで意識していないふうを装って、根気強く粘り強く、瞬発力ではなく持続力での、負けたくない、負けてなるものか。。。
さて、全13巻の長大な物語を読み進めるには、どうなんだろう、それなりの作戦やら戦略をもって挑んだ方が、中長期的な展望をもたずしてペース配分を考えることなく読了することは、まぁ中途で挫折してもそりゃアタリマエだろうなぁとはみずからの経験から。
ぼくがおよそ月に一度のペースでみずからに課しているクロスバイクでのトレーニング約88km峠越えランで考えるには、それはたとえばマラソンとかの長距離走でもいいだろう。まずは、それなりの目標タイムであるとか所要時間とかペース配分を考えてイメージして、入念な準備運動の後にスタートする。じっさいに走ってみなければ、スタートしてから気がつくこともいろいろある、はじめての経験だったり、二度三度の経験ではなかなか分かりえない、なんだろう、なんかいつもと違う感じ。みずからの身体器官をつかってみずからの意志による主体的な行動は、いまの便利で快適な世の中において、じっさいにその機会はあまり多くない。フツーに電車やバスや自家用車に乗って、他力による動力によってまさに客体として運搬されて、その間は移動すること以外のことに注力して、たとえば読書とか携帯メールとか携帯ゲームとか音楽を聴くとか。
話を戻して、クロスバイクランをスタートすると、いろいろなことが気になる。スタートするのはゴールを目指してのこと。いちどスタートしたら、あとはただひたすらゴールすることを最終の目標として。最終の目標が決まっていて、その過程においては小さな数限りない目標のクリア(達成)の積み重ね、ときに失敗しながら失敗をリカバーして軌道修正したりして。あぁ、体が重い、足が速くまわらない、腰が膝が股関節が、、、ぶっちゃけ「走るの止めた方がいいのかなぁ?!」(ヘナチョコ)などと思うことも少なくない、「じゃぁなんで止めた方がいいと思うのか?!、その理由は原因は??!」などと考える時間は、ゴールするまでに残された時間の分だけタップリある。最終の目標をゴールと定めて、最終の目標であるゴールすることを断念することを画策する、やってることと考えていることが矛盾しちゃっていることはニチジョウテキによくあることではあるのだけれども。体が重い理由や原因が、体調不良によるもので、すぐに運動を止めるべきものであるのか?!、それとも、単なる運動不足で辛いシンドイだけなのか?!、すこし考えればすぐに分かることだ。ときどきは快調にスタートから順調にスピードが乗って乗って乗りまくることだってないわけじゃない、調子いいときに行けるところまで行っちゃうことも、あとからバテルことを承知してチャレンジすることも、ある意味では必要な経験だろう、後半でバテバテになって止めたいと思っても、じつはゴールがすでに間近であると考えたときには、仮にゴールが近くなくても自力でゴールに辿り着きたい、とっととさっさと終わらせたい、などと考えるには。なるようにしかならない。
さて、どちらかと言えば、などと言うまでもなく、ぼくにとっては単調でオモシロミに欠けると感じなくもない、でも読んでおきたい読了したい本書『失われた時を求めて』、もっとも、みずからの意志においていちどはじめたものを途中で止めるというような考えがない(考えたくない、負けたくない)、などと、本末転倒かもしれないなぁとの疑いや迷いがないわけでもない、いろいろ余計なことを考えながら読むと、アタリマエのように読書スピードは低下する。スピードが低下すると、所有時間は長大になり、そのうちには飽きを感じて(フツーにヨワイ、ツヨクナイ)、、、と考えているからなのか、意識して加速を、アップビートをアップテンポなリズムを意図してきざみながら♪



ノルマンディ海岸バルベック、そこにはじめて赴いたときの語り手の幻滅と発見。「ゲルマントの方」の人物、ヴィルパリジ侯爵夫人やサン=ルー、シャルリュス男爵などが登場してくる。また、画家エルスチールのアトリエを訪ねた語り手は、普通に人が考えている現実とはまるで違った独創的な芸術家の表現する真実に惹かれる。そして画家の紹介で、「花咲く乙女たち」と知合いになり、そのなかのアルベルチーヌに心が傾いてゆく(第二篇第二部・続)。


≪目次: ≫
花咲く乙女たちのかげに 2  A l'ombre des jeunes filles en fleurs, 1919.

凡例
はじめに

第二部 土地の名・名(続)

訳注
主な情景(シーン)の索引
本巻の主な登場人物

エッセイ 未知のガリア――夢想のほとりで/吉田加南子


※本書は1997年7月、集英社より単行本として刊行されました。


≪著者: ≫ マルセル・プルースト (Valentin Louis Georges Eugène Marcel Proust, 1871.7.10-1922.11.18) フランスの作家。パリ近郊オートゥイユに生まれる。若い頃から社交界に出入りする一方で、文学を天職と見なして自分の書くべき主題を模索。いくつかの習作やラスキンの翻訳などを発表した後に、自伝的な小説という形で自分自身の探究を作品化する独自の方法に到達。その生涯のすべてを注ぎ込んだ大作『失われた時を求めて』により、20世紀の文学に世界的な規模で深い影響を与えた。

[訳者] 鈴木道彦 (すずき・みちひこ) 1929年生まれ。東京大学文学部フランス文学科卒。一橋大学、獨協大学教授を経て、獨協大学名誉教授。1954年に渡仏。パリにて三年余りの研究生活を送るあいだに、プルーストの自筆やタイプ原稿を検討する機会を与えられる。それらにもとづいて帰国後にフランス語で発表した「プルーストの“私”」(1959年)は、語り手の無名性を最初に立証する論文となった。プルースト研究のほかに、サルトル、ニザン、ファノンなどの研究・紹介を行う。また1960年代から70年代にかけて、数年のあいだ、反戦運動、在日朝鮮人の立場を擁護する運動などに従事。著書には『プルーストを読む』、『プルースト論考』、『異郷の世界』、『サルトルの文学』、『アンガージュマンの思想』、『政治暴力と想像力』などがあり、編著には『サルトルの全体像』(共編)ほかがある。また翻訳には、プルースト関係のものとして『失われた時を求めて』全13巻、同抄訳上下、同文庫抄訳全三巻、『プルースト文芸評論』(編訳)、『ジャン・サントゥイユ』(共訳)ほかがあり、またそれ以外にニザン『陰謀』、ファノン『地に呪われたる者』(共訳)、サルトル『家の馬鹿息子』(第一・二巻、共訳)その他がある。

マルセル・プルースト 『失われた時を求めて 〈1〉 第一篇「スワン家のほうへ1」』(高遠弘美訳、光文社古典新訳文庫、2010年) '10/10/10
マルセル・プルースト 『失われた時を求めて 〈3〉 第二篇 花咲く乙女たちのかげに 1 [完訳版]』(鈴木道彦訳、集英社文庫ヘリテージシリーズ、2006年) '10/10/06
マルセル・プルースト 『失われた時を求めて 〈2〉 第一篇 スワン家の方へ 2 [完訳版]』(鈴木道彦訳、集英社文庫ヘリテージシリーズ、2006年) '10/09/10
マルセル・プルースト 『失われた時を求めて 〈1〉 第一篇 スワン家の方へ 1 [完訳版]』(鈴木道彦訳、集英社文庫ヘリテージシリーズ、2006年) '10/09/07
鈴木道彦 『プルーストを読む 『失われた時を求めて』の世界』(集英社新書、2002年) '10/08/25
プルースト 『消え去ったアルベルチーヌ』(高遠弘美訳、光文社古典新訳文庫、2008年) '08/12/016

ジャン−ポール・サルトル 『嘔吐 〔新訳〕  Jean-Paul Sartre: “La nausée”, 1938.』(鈴木道彦訳、人文書院、2010年) '10/09/15





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本「私鉄・車両の謎と不思議」広岡友紀5

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私鉄・車両の謎と不思議
私鉄・車両の謎と不思議

○著者:広岡友紀
○出版: 東京堂出版 (2010/5, 単行本 174ページ)
○価格: 1,680円
○ISBN: 978-4490206982
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鉄道のメカニズムというのか、機械的な車両のメカニズムであり専門用語などなどのあまりの分からなさに(きっとその分かるヒトにしか分からないマニアックなところも鉄道の魅力のひとつなんだろう)、とかなんとか言いながら本を読み進めることを止める気はないのであり、いずれそのうち分かるときが来るだろう、ぼくにとって必要なことであるならば(必要のないことがらが分からないことは問題にならない)、などと。


≪目次: ≫
第1章 私鉄車両の不思議
001 「私鉄」か「民鉄」か
 国鉄民営化以降、どちらも耳にするようになったが……。/002 車体は何でできている? 鉄かステンレスかアルミニウムか。/003 車両についている記号の謎 「ク」「モ」「サ」「ハ」と「系」「形」。/004 車両限界とは 脱線することなく安全に走れる大きさはどのくらい?/005 運転士はどこに座るもの? 車体の右側か左側か。/006 電車が走る仕組み 自動車のようなギアチェンジは行わない。/007 鉄道の車輪の謎 なぜ鉄の車輪で、ゴムタイヤではないのか。/008 電車の加速方法の謎 モータへかかる電圧を上げて回転数を増やす。/009 減速方法(ブレーキシステム)の謎 発熱する発電ブレーキと架線に電気を返す回生ブレーキ。/010 モータ(直流/交流)の謎 直流モータよりも交流モータが主流に。/011 車両の連結方法と連結器の謎 今では係員なしで行えるようになった。/012 シートの種類 座る客に配慮した工夫が欲しい。/013 ドアと窓の謎 挟まれたときのために、少しの時間だけ圧力を下げるドアも。/014 パンタグラフの謎 シングルアームは、騒音防止と架線摩耗減少に効果あり。/015 床下機器の謎 車両の下にぶら下がっているもの。/016 空調の謎 私鉄での本格的な冷房は、近鉄ビスタカーから。/017 車両から聞こえてくる音の謎 電車の停車中にする音は何だろう。

第2章 鉄道構造物の不思議  
018 駅の構造の謎
 駅にも種類がある。/019 ホーム有効長と車両 編成を長くするならホームも長くしなければならない。/020 レールと軌道の謎 枕木は、木からコンクリート、合成、そしてラダー枕木へ。/021 軌間(ゲージ)の謎 広軌、標準軌、狭軌といろいろあるが……。/022 鉄橋の謎 有道床の鉄橋が増えてきた。/023 トンネルの謎 山をくり抜くのも川や海を通過するのもトンネル。/024 架線の謎 断線したときは、すぐに送電が止まる。/025 列車の運行はどこで制御しているのか コンピュータ化しているが、乱れたときにもどすのは人力。/026 勾配の謎 都内でも、京浜急行の品川−泉岳寺間の上り線は38パーミル!!/027 ATS(=Automatic Train Stopper)の謎 ATSと信号の関係。

第3章 私鉄とJRの違い
028 車両に対する考え方
 新技術の採用は、私鉄のほうが早い!/029 車両の運用に関する考え方 JRは1路線1形式、私鉄はバラバラ。/030 ダイヤの組み方 なぜ私鉄には列車種別が多いのか?/031 踏切遮断時間の謎 JRは長く、私鉄は短い!?/032 事故から復旧するまでの時間 ダイヤ全体の回復のためには犠牲になる列車もある。/033 組織・制度 人事に対する考え方は大きく違う。

第4章 相互直通運転の不思議
034 相互直通運転史─黎明期─
 不利な条件を改善して集客力を高める。/035 相互直通運転史─発展段階─ 2者間の直通から3者間の直通へ。/036 相互直通運転史─現状─ 地下鉄線内での急行設定があまりに少ない。/037 相互直通運転史─今後─ 私鉄間の特急網の充実を!/038 相互直通運転の協定事項 かつてほど厳格ではなくなったが……。/039 相互直通運転での事故 修理の費用はどちらが負担するのか。/040 運転交代時に行われること 申し送り事項はあるのか?/041 運転士の免許は各社で違うのか? 免許を有する運転士はどこの路線でも運転できるのか?/042 ダイヤ乱れなどの緊急時対応 PASMOやSuicaでは振替輸送は受けられない。

第5章 私鉄にまつわる不思議
043 大手・準大手・中小の区別
 大手かどうかは路線規模ではなく、輸送量!!/044 「普通」と「各停」は同じなのか? 各駅に停まらない「普通」がある。/045 特急料金がかかる? かからない? 各社で異なるため、初めて利用する人にはわかりにくい。/046 私鉄有料特急の謎 特急ネットワークは近鉄がいちばん充実している。/047 運賃制度の謎 輸送密度が同じなら同一運賃のはずなのだが……。/048 私鉄特急の座席指定券の謎 JRの「マルス」にあたるものはあるのか。/049 私鉄のターミナルはなぜ櫛形が多い? 他線区とのネットワーク化でスルー形になっていく。/050 接続駅・共用駅の謎 業務や財産、経費はどのように各社が分担するのか。/051 「上り」「下り」の謎 私鉄においては「上り」「下り」はどうなっているのか。/052 軌道の謎 「鉄道」と「軌道」では、何がどう違うのか。/053 バス会社の謎 私鉄各社はバス会社を持っている。/054 ホームドアの謎 本当に安全なのか?/055 駅のエスカレータ 絶対的に数が足りない。/056 女性専用車について 利用客の意識が高ければ不要なのだが……。/057 車両のデザインについて 流行を採り入れる会社もあれば、独自性で突き進む会社もある。/058 電車の外装について 塗装ではなく、カラーフィルムを貼るのが主流。/059 電車の内装について 色は乗り心地に影響する。/060 車両の乗り心地を決めるもの 空気バネはもともと自動車用に開発されたものだった!?/061 制御系機器の謎 音がしなくなったのではなく、聞こえなくなっただけ。/062 機器の静止化──MGからSIVへ 電車の機器は次々に静止化が進んでいる。/063 理想の車両とは あとがきにかえて。


≪著者: ≫ 広岡友紀 (ひろおか・ゆき) 東京都生まれ。米国系航空会社客室乗員を経て、現在、鉄道航空アナリストとして、特に民鉄(私鉄)をテーマとして執筆活動を続けている。著書に『日本の私鉄 西武鉄道』『日本の私鉄 京王電鉄』『日本の私鉄 相模鉄道』『日本の私鉄 小田急電鉄』(以上、毎日新聞社)、『大手私鉄比較探見 東日本編』『大手私鉄比較探見 西日本編』(以上、JTBパブリッシング)、『「電車の進化」大研究』(中央書院)、『鉄道線路サバイバル』(戎光祥出版)、『鎌倉メモリー』(朱鳥社)などがある。

広岡友紀 『日本の私鉄 小田急電鉄』(毎日新聞社、2010年) '10/10/17
広岡友紀 『日本の私鉄 相模鉄道』(毎日新聞社、2010年) '10/10/13
原田勝正 『明治鉄道物語』(講談社学術文庫、2010年) '10/10/03
広岡友紀 『日本の私鉄 西武鉄道』(毎日新聞社、2009年) '10/02/27
広岡友紀 『日本の私鉄 京王電鉄』(毎日新聞社、2009年) '09/09/30





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本「満州事変と政党政治 軍部と政党の激闘 (講談社選書メチエ479)」川田稔5

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満州事変と政党政治 軍部と政党の激闘 (講談社選書メチエ)
満州事変と政党政治 軍部と政党の激闘 (講談社選書メチエ479)

○著者: 川田 稔
○出版: 講談社 (2010/9, 単行本 268ページ)
○価格: 1,680円
○ISBN: 978-4062584807
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そう、「なにをどうしてよく分からない」と言ってしまう言いたくなるのは、精しく理解を究めたいから、中途半端なところで分かったことにして終(しま)いたくないから、近代。ぼくには、どうしてもいまの世の中の在り方が、なんでこうなっちゃっているんだろう??!(あぁ分からない)、受け容れるも受け容れ難いもなににしても、現実にいまぼくは生きているのだから、いまを否定したら、否定しちゃってるいまを生きることが、ぼくとしては否定しながら否定している状態で状態のままで生きることは、どうにも受け容れ難いことであることから、可能なかぎりで否定はしない否定したくない否定しないようにみずからを仕向ける?!、だからと言ってカンタンに肯定する気はない(などと言ってしまうほどに厳格なものでもない)。
歴史の勉強、試験対策を講じるのならば、それを目的とするならば、キーとなる事件と人物と年号を暗記すればジュウブンだろう。ぼくだって、なんだかんだ言いながら記憶力に自信がないわけではない、が、すでに若くないと自覚しているぼくは、記憶力に頼る気はない、無理にムダに記憶力を使う気はない。記憶力に頼ることなくして体系的な理解を究めたい。可能かどうか確証はない、無理を強いる気はない



従来考えられていた以上に堅固だった戦前政党政治が、なぜ軍部に打破されたのか。そこには陸軍革新派による綿密な国家改造・実権奪取構想があった。最後の政党政治内閣首班、若槻礼次郎の「弱腰」との評価を覆し、満州事変を画期とする内閣と軍部の暗闘が若槻内閣総辞職=軍の勝利に至る86日間を、綿密な史料分析に基づき活写する。


≪目次: ≫
プロローグ 共同謀議――一九二八年三月一日「木曜会」    「満蒙に完全なる政治的勢力を確立する」/露、中、米、英への情勢判断/中国の主権を完全否定――木曜会・満蒙領有論/陸軍中堅幕僚グループの台頭/一夕会に受け継がれる満蒙領有方針
第一章 発端――柳条湖鉄道爆破    柳条湖事件/突き進む関東軍/決行への経緯/奉天総領事館の対応
第二章 東京・三宅坂――陸軍省・参謀本部    柳条湖事件翌日の省部首脳会議/幣原外交との距離/「昭和六年度情勢判断」と五課長会議/「満州問題解決方針の大綱」/武力行使への道/三月事件永田鉄山中村大尉事件/さらに高まる気運/派兵か旧態復帰か/朝鮮軍司令官の独断出兵/永田軍事課長の発言力/大権干犯の可能性/事後承認――正式の派兵へ/陸軍中央も「事態不拡大」/撤退指示はうやむやに/強引に進められる独立政権樹立工作
第三章 東京・永田町――首相官邸    柳条湖事件翌日の臨時閣議/事態不拡大方針の閣議決定/若槻の苦境/消極的な元老たち/紛糾する閣議、さらなる事態の急転/天皇の発言/木戸西園寺の反応/「すでに出動せる以上は致し方なきにあらずや」/朝鮮軍増派承認の背景――懸念された内閣総辞職/政党内閣始まって以来の危機/天皇発言の重み――陸軍中央の対応/中国側の反応/英米の思惑――国際連連盟理事会
第四章 奉天――関東軍司令部    本庄軍事司令官の決断/吉林へ独断派兵/ハルビン出兵中止/領有か独立新政権樹立か
第五章 構想の対抗――政党政治と昭和陸軍    1 政党政治の構想(浜口雄幸永田鉄山浜口内閣の政策/第一次世界大戦の教訓/国際連盟重視/「世界平和の樹立」に向けて――安全保障問題/戦争抑止論の立場から/浜口の対中国政策)/2 昭和陸軍の構想(永田鉄山――陸軍中堅幕僚の中心人物/永田の総力戦認識――国家総動員論/国防資源確保の必要/欧米列強との深刻な工業生産能力格差/効果の疑わしい国際連盟/「戦争は不可避」/永田の中国論/通常の外交交渉ではきわめて困難/永田構想が与えた影響/戦争抑止論vs.戦争不可避論)/3 陸軍一夕会の結成(バーデン・バーデンの会合――二葉会結成へ/木曜会発足/永田は満蒙進攻の不要性を説いたのか?/内閣を動かす派閥の必要性/一夕会――宇垣派への対抗/陸軍主要ポストを掌握)
第六章 満蒙新政権への対応    金谷の姿勢転換/若槻内閣「おおむね陸軍の意向を是認」/南満軍事占領と新政権樹立を容認/一歩後退したうえで立て直しを/十月事件/一夕会系幕僚による「引きずり」
第七章 北満進出と錦州攻撃をめぐる攻防    関東軍の北満進出計画/チチハル以北進出もやむなし/内閣からの「恫喝」/阻止された北満・錦州への展開/宇垣一成朝鮮総督と陸軍首脳部――外交への配慮/身動きの取れない一夕会系幕僚層/アメリカおよび連盟理事の反応/連盟理事会決議
第八章 若槻内閣総辞職と荒木陸相の就任    総辞職の背景――協力内閣運動/なぜ単独辞職ではなかったのか/犬養内閣の発足――登用される一夕会メンバー/独立国家樹立実現へ/西園寺の犬養奏薦の背景/荒木陸相就任/閑院宮参謀総長就任工作――荒木真崎体制へ/スティムソン・ドクトリン/満州事変時の永田の動き/永田鉄山という「軍人」
エピローグ 五・一五事件と政党政治の終焉    犬養内閣、独立国家建設方針の承認へ/五・一五事件/「後継内閣は政党本位ならざるを要す」/斎藤内閣成立――政党政治の終焉


あとがき (二〇一〇年盛夏  川田 稔)
索引


≪著者: ≫ 川田 稔 (かわだ・みのる) 1947年生まれ。名古屋大学大学院法学研究科博士課程修了。現在、名古屋大学大学院環境学研究科教授。法学博士。専門は、政治外交史、政治思想史。主な著書に『原敬 転換期の構想』(未来社)、『原敬と山県有朋――国家構想をめぐる外交と内政』(中公新書)、『激動昭和と浜口雄幸』(吉川弘文館)、『浜口雄幸――たとえ身命を失うとも』(ミネルヴァ書房)、『浜口雄幸と永田鉄山』(講談社選書メチエ)などがある。





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本「宗教哲学入門 (講談社学術文庫1875)」量義治5

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宗教哲学入門 (講談社学術文庫)
宗教哲学入門 (講談社学術文庫1875)

○著者: 量義治
○出版: 講談社 (2008/5, 文庫 336ページ)
○価格: 1,155円
○ISBN: 978-4061598751
おすすめ度: 5.0
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そう、本書の冒頭にかかげられる、イマヌエル・カント『純粋理性批判』における、“(3)わたしはなにを望むことを許されるか。”が、その問いに答えるのが「宗教」であると。言うまでもなく(わざわざ言うべきではないのかもしれない)、「宗教」と「哲学」的な在り方とはベクトル(志向?!)を大きく異にする、相容れない(とぼくは思う)。を前提として、さて「宗教」とは♪



宗教とは何か。その役割はどこにあるのだろうか。人は生あるかぎり「苦」を背負って歩む。物質的豊かさにもかかわらず、「退屈」と「不安」に苛まれる。手応えのない「空虚」な生に悩む。この現代的「苦」からの救済の道を、キリスト教仏教イスラム教という三大宗教はどのように指し示すのか。「信なき時代」における宗教の存在意義と課題を問い直す。


≪目次: ≫
学術文庫版刊行に当たって (二〇〇八年二月二十八日  量 義治)
まえがき    哲学神学宗教/宗教の哲学/「不安・退屈・空虚」の気分について (一九九九年六月  量 義治)
第一章 課題と方法    1 哲学と宗教(問う哲学と答える宗教/哲学と宗教との循環/宗教の哲学の探究)/2 課題への方法(課題か本質か/二つの方法について/二つの構成部分/課題への方法に関わる諸章の構成/現象学的・解釈学的方法としての課題への方法/宗教の哲学の課題)/3 課題からの方法(実存的方法/本質的課題と偶有的課題/「宗教における真理の問題」/「宗教の哲学と現代」)
第二章 宗教1 仏教    1 前史または背景(インダス文明アーリア文化/ウパニシャッド/自由思想家群の出現)/2 ゴータマ・ブッダの生涯(出生/出家まで/出家/苦行/成道)/3 ブッダの教え(梵天の勧請初転法輪
第三章 宗教2 キリスト教    1 聖書仏典と聖書/旧約聖書新約聖書/新約聖書の構成/著者と執筆年代/福音書の資料)/2 イエス・キリスト(ペテロの信仰告白/福音書の目的/信仰告白定型/復活の信仰)/3 イエスの教え(最も重要な掟/神に対する愛/隣人愛/神に対する愛と隣人愛/信仰と愛)
第四章 宗教3 イスラム教    1 歴史的舞台(アラビア半島メッカメディナ)/2 ムハンマド(孤児として/妻ハディージャ/召命体験/遷行(ヒジュラ)/イスラーム共同体の結成)/3 コーランの教え(クルアーン六信五行/第一信仰箇条・アッラーを信ずること/第二信仰箇条・天使(マラーイカ)を信ずること/第三信仰箇条・天啓の書を信ずること/第四信仰箇条・預言者(ナビュー)を信ずること/第五信仰箇条・最後の審判(ヤウム・ル・キャーマー)/第六信仰箇条・天命(カダル)/第一行・信仰告白(シャハーダ)/第二行・礼拝(サラート)/第三行・断食(サウム)/第四行・喜捨(ザカート)/第五行・巡礼(ハッジ)
第五章 特殊的宗教の哲学1 仏教的宗教の哲学    1 仏教の二大支柱(大智と大悲/知性界と霊性界/霊性/即非の論理)/2 大智(華厳思想の意義/四法界/理事無礙/事事無礙)/3 大悲(阿弥陀の請願と衆生の求道/事事無礙と大悲/禅と浄土系/仏教の根本義)
第六章 特殊的宗教の哲学2 キリスト教的宗教の哲学    1 超越的・実在的絶対他者または神(宗教とはなにか/神聖性)/2 神の愛またはアガペー(神聖性の契機としての義と愛/創造としての神の愛/アガペーとエロース/アガペーの二つの特徴または他者原理と自己犠牲/恵みとしての愛)/3 永遠の愛(罪の赦しまたは救い/救いの完成または永遠の後/創造としての復活)/4 波多野宗教哲学の問題点(仲保者論の欠落/アガペーは人間の愛でもあるのか)
第七賞 特殊的宗教の哲学3 イスラーム的宗教の哲学    1 神秘主義(宗教は神秘主義である/神秘主義の三つの特徴)/2 スーフィー的意識・存在・構造(イブン・アラビー/意識の五層構造/存在の三層構造)/3 存在一性論(存在概念と存在リアリティ/存在偶有説または「Xが存在する」/存在一性論または「存在がXである」/存在一性論とイスラームの信仰/存在一性論の宗教哲学的意義)
第八章 宗教批判の哲学    1 フォイエルバッハ無神論/キリスト教の運命/キリスト教に対する批判)/2 マルクス(フォイエルバッハとの一致/マルクスのフォイエルバッハ批判/宗教批判の完成としての社会改革の必要性)/3 ニーチェ(力への意志/超人/宗教/神の死/キリスト教はニヒリズムである/価値の創造/永劫回帰/運命に対する愛)
第九章 宗教批判の批判の哲学    1 神は実在か虚構か(フォイエルバッハとマルクス/無神論の抽象性/神の愛は自己愛ではない/神関係と人間関係の相即/関係内存在/二律背反――有神論か無神論か)/2 神は死んだか(神とはだれか/観念の神と実在の神/生と神/超人思想の反哲学性/人間存在の根本規定としての関係内存在)
第十章 宗教の哲学の課題    1 救済の問題(仏教/キリスト教/罪と苦/自力と他力/イスラム教/宗教の課題としての救済)/2 絶対者の問題(即非の論理と絶対者/事事無礙の論理と絶対者/仏教的宗教の哲学の課題としての絶対者の問題/有的絶対者と無的絶対者)/3 信仰と行為の問題(絶対者による救済/絶対者関係と信/信と知/信と行/隣人愛の掟/人類の救済と隣人愛の掟)
第十一章 救済の問題    1 救済の本質(部分救済としての義認/部分救済としての成仏/救済を求める被造物のうめき/全宇宙的救済の到来/浄土の救済/三つの浄土/救済信仰の必然性)/2 救済の方法(他力救済としての義認の信仰/自力救済としての見性成仏/自力・他力救済としての律法義認および六信五行/自由意志対奴隷意思/絶対他力の必然性)
第十二章 絶対者の問題    1 絶対者の概念(絶対者は一者である/絶対者は概念規定のパラダイム/有性と無性/生―死/アブラハムの神/「顕されたる神」と「隠されたる神」)/2 無的絶対者または絶対無(西田幾多郎の「場所的論理と宗教的世界観」/「絶対の無なるが故に絶対の有」/世界としての絶対有)/3 有的絶対者または絶対有(三位一体論的絶対有/存在と場所/三位一体論と場所/相互相入説/相互相入説と絶対有にして絶対無/絶対有にして絶対無と救済)
第十三章 信仰の問題    1 法然における信の確立(信の意義/源信の『往生要集』/法然の回心/法然の悲痛とパウロの絶望/信の確立)/2 親鸞における信の転換(恵みとしての信/法然の自力の信と親鸞の他力の信/有的絶対他力信仰の限界)/3 一遍における弁証法的絶対他力信仰(「信・不信をいはず」/親鸞と一遍の「南無阿弥陀仏」)/4 無信の信(信とはなにか/無信とはなにか/無信の信の可能性/イエスの死)
第十四章 宗教における真理の問題    1 真理の意味(分析判断と総合判断/無矛盾性と認識と対象との一致/真理の意味と基準/認識論的真理と存在論的真理/宗教的真理)/2 諸宗教と真理の問題(真理の源泉/絶対性と排他性/キリスト教批判に対する批判/宗教一元)/3 仏教とキリスト教(滝澤克己/神と人との二義の接触/二義の接触と原罪/イエスと第二義の接触/イエス・キリストと両性論/二義の接触と見性成仏説)/4 真理の基準と共存(真理の基準/普遍性/創造性/真理の共存/絶対者観と信仰観/絶対の恵みと他力)
第十五章 宗教の哲学と現代    1 信仰と行為(信仰と行為の不可分性/不可分性の構造/信仰の行為の原理/共同体的最高善としての永遠平和)/2 現代という時代(現象としての現代/根本現象としてのアモラリズム/アモラリズムの本質としてのニヒリズム/存在のニヒリズム/価値のニヒリズム/ニヒリズムと無神論)/3 宗教の哲学の現代的課題(無神論/無神論と救済/無神論と絶対者/無神論と信仰/無神論と行為/無信仰と信仰の二つの掟/不一不二なる二つの掟)

参考文献
索引


※本書は、2000年、財団法人放送大学教育振興会刊行の改訂版『宗教の哲学』を底本としました。


≪著者: ≫ 量 義治 (はかり よしはる) 1931年、神奈川県に生まれる。東京大学文学部哲学科卒。東京大学大学院人文科学研究科博士課程退学。埼玉大学名誉教授。文学博士。著書に『カントと形而上学の検証』『限界学としての哲学』『無教会の論理』『緊張――哲学と神学』『注釈・フィリピの信徒への手紙』『無信仰の信仰』『西洋近代哲学史』(学術文庫)などがある。






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本「ことばと身体 「言語の手前」の人類学 (講談社選書メチエ480)」菅原和孝5

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ことばと身体 「言語の手前」の人類学 (講談社選書メチエ)
ことばと身体 「言語の手前」の人類学 (講談社選書メチエ480)

○著者: 菅原和孝
○出版: 講談社 (2010/9, 単行本 284ページ)
○価格: 1,785円
○ISBN: 978-4062584814
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なるほど、〈ことば〉と〈身体〉とは
人類学って幅が間口が奥行きが広くて深い学問で、あんなこともこんなことも、アプローチの仕方はいろいろあろう、あっちからこっちから、こんな方向からこんな角度で検証してみました、フィールドワーク♪
で、本書が著者がめざした、めざし続けている「自然誌的な記述」による人類学、ヒトおよびその親類である霊長類の行動を直接観察することを通じて、人間の社会と文化の成り立ちについて考える♪



わたしたちが会話をしているとき、そこではことばだけが交わされているのではない。どんなに些細な、他愛のないおしゃべりであっても、自分の体にさわったり、身ぶりをしたり、ごく短い間があったり、ときには何かを演じたり、身体まるごとつかったコミュニケーションが繰りひろげられている。ブッシュマンの家族、日本の大学生、民俗芸能という多様な会話の現場を、徹底的にミクロに観察することで、コミュニケーションとは何か、社会とは何かという大いなる問いに挑む。現象学社会システム理論言語行為論などを参照しながら、徹底的に「身体」に根ざして考える“唯身論”人類学の試み。


≪目次: ≫
唯身論のために――まえがきにかえて
本書の表記法について
序章 言語の手前からの出発    (コミュニケーション論に関わる基本概念/関連性理論/社会システム理論/思いを籠める/微視的な分析がもたらす異化効果/身体資源論/会話の人類学再訪)
第一章 グイの父子像――あたりまえのことを記述する    1 グイとの出会い(最初の印象/婚外の性と名づけ)/2 父と子の相互行為(17年前への遡行/世話をする/慰める/食べさせる/叱る/呼び、命令する/言うことをきかない)/3 父と子の表情空間(方向づけられた行為/何に感心するのか/表情空間/「血の繋がり」という幻想)
第二章 自分にさわりながら話す――日常会話における自己接触    1 微小な経験の自然誌へ向けて(なぜ自己接触か?/定量的分析のポイント――連続と同調)/2 字義的文脈に規定された自己接触(会話における役割との関連/字義的文脈と社会的文脈/照れや当惑を表出するディスプレイ/身体イメージの喚起)/3 会話者の基本的な身がまえと会話の時間構造(自己癒着性、共軛と逸脱/物理時と歴史時)/4 関係性の露呈――自己接触の文脈分析(社会的文脈再考/発話権の乗っ取り――連続的生起(その1)/権力の発現――連続的生起(その2)/批判と反撃――個体間の同調(その1)/相互行為のわくわく感――個体間の同調(その2))/5 完結可能性の投射(会話者の身がまえ再考/目前の未来へ向けて/バカ騒ぎの終わるとき)/6 独我論の綻び――考察
第三章 身体による相互行為への投錨――会話テキストはいかにわからないか    1 テキストを前にして(問いかけ/素材と方法/「わからなさ」の諸類型――意味の開示、充実、腐蝕)/2 身ぶりと動作による意味の開示(類像的な身ぶり/動作と姿勢の複合)/3 身ぶりによる意味の充実(発話内容の例示/所作の演技化/相互行為の滑らかさ)/4 位相の複合と社会関係(協応と自己呈示/意気投合、和気藹々)/5 「わからなさ」の壁(意味の腐蝕)/6 身体が投錨する意味
第四章 民俗芸能における身体資源の伝承――西浦田楽の練習場面から    1 「観音様」との出会い(水窪町へ/西浦田楽と能衆の組織/分析のねらい)/2 身体資源の再分配(「観音様」の基本的な構成/世襲制の揺らぎと役の再配分/継承への動機づけ(その1)――地能の場合/継承への動機づけ(その2)――はね能の場合)/3 ニイから若い衆への指導(練習における相互行為の特質/練習のための資源/初心者の困難/十文字五方の謎/《梅花》への道/《花ザサラ》がしあがるまで)/4 年長者たちの愉しみと挑戦(所作の揺らぎ/教示、冗談、からかい/《橋弁慶》の模擬演習/観客とはだれのことか)/5 身体資源と実践共同体(共同体内部の分業/協同作業の楽しさ/継承の未来へ)
第五章 相互行為から社会へ――「会話の人類学」再訪    1 社会とは何か――理論的背景(行為空間からの出発/社会システムと相互行為システム)/2 分析の背景(記憶、知識、忘却/言語行為論/「場」の内部と外部)/3 外部世界への接触(二つのエピソードの概略/外部の社会システムへの開口)/4 「場」の内部を志向する行為(身体で起きていること/辞去の挨拶/関係への言及――冗長的な発話)/5 情況に埋めこまれた「場」――事象次元での連接(藪の中の逢いびき/婚外性関係(ザーク)の脈絡)/6 過去への遡行――時間次元での連結(忿懣の表情/過去に起きた邪術)/7 不快の表情空間――社会的次元への接合(夫と妻と恋人/不興の表情――「手の汚れ」儀礼をめぐって/砂糖一袋の行方)/8 相互行為を超える意味(「場」の手前と「場」の向こう/言語コミュニケーション以降)
終章 唯身論の人類学へ向けて    1 思考の枠組(現象学的実証主義/無意識の探究/文脈、関係、関係性)/2 明らかになったこと(表情空間からの了解/ミクロな経験の流れ/社交する身体/社会的な身体の連続性/制度的な世界)


あしたのために――あとがきにかえて (二〇一〇年七月 大津にて 菅原和孝


≪著者: ≫ 菅原和孝 (すがわら・かずよし) 1949年東京都生まれ。京都大学大学院理学研究科博士課程修了。京都大学大学院人間・環境学研究科教授。専攻は人類学。理学博士。霊長類社会の研究から出発し、南部アフリカの狩猟採集民ブッシュマンのコミュニケーション研究を続行中。日本では会話、ジェスチャー、民俗芸能などの分析を行う。主な著書に、『ブッシュマンとして生きる――原野で考えることばと身体』(中公新書)、『感情の猿=人』(弘文堂)、『語る身体の民族誌――ブッシュマンの生活世界1』『語る身体の民族誌――ブッシュマンの生活世界2』(ともに京都大学学術出版会)、編著に『身体資源の共有(資源人類学09)』(弘文堂)、『フィールドワークへの挑戦――〈実践〉人類学入門』(世界思想社)などがある。






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本「千のプラトー 〈上〉 資本主義と分裂症  “Mille plateaux, capitalisme et schizophrenie”, 1980. (河出文庫)」ジル・ドゥルーズ/フェリックス・ガタリ、宇野邦一 他訳5

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千のプラトー 上 ---資本主義と分裂症 (河出文庫)
千のプラトー 〈上〉 資本主義と分裂症  Gilles Deleuze / Felix Guattari: “Mille plateaux, capitalisme et schizophrenie”, 1980. (河出文庫)

○著者: ジル・ドゥルーズフェリックス・ガタリ宇野邦一/小沢秋広/田中敏彦/豊崎光一/宮林寛/守中高明
○出版: 河出書房新社 (2010/9, 文庫 365ページ)
○価格: 1,260円
○ISBN: 978-4309463421
おすすめ度: 5.0
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フランス語が、言語としてのフランス語であり、国としてのフランスの地理的な歴史的な文化的な変遷を背景としてなのか??!、どうなんだろう、翻訳で読んでいることから、さらには本書が難解?!なる哲学書であることからも、雰囲気というのか確証の得られないボンヤリした印象でしかないんだけど、ぼくがいま勉強しているドイツ語にはないような?!、なんとも言いえない♪
そう、ドイツ語を来年1月末で終わらせて、次はフランス語を勉強する予定!!?、ジル・ドゥルーズの他に、ジャック・デリダ、ミシェル・フーコー、etc…、フランス語圏の哲学♪♪



ドゥルーズガタリによる最大の挑戦にして未だ読み解かれることない比類なき名著。リゾーム、アレンジメント、抽象機械、リトルネロ、戦争機械など新たな概念を創造しつつ、大地と宇宙をつらぬいて生を解き放つ多様体の思考。器官なき身体/存立平面から〈機械圏〉へ――来たるべき民衆のための巨大な震源。


≪目次: ≫
緒言
1 序――リゾーム    根、側根、リゾーム――本の諸問題――〈一〉と〈多〉――樹木とリゾーム――地理的方向、東洋、西洋、アメリカ――樹木の害――プラトーとは何か
2 一九一四年――狼はただ一匹か数匹か?    神経症と精神病――多様体の理論のために――群れ――無意識と分子的なもの
3 BC一〇〇〇〇年――道徳の地質学(地球はおのれを何と心得るか)    地層――二重文節(切片性)――地層の統一性を作り出すもの――環境――一つの地層の多様性:形式と実質、上位層と傍層――内容と表現――諸地層の多様性――モル状と分子状――抽象機械とアレンジメント:それらの状態の比較――メタ地層
4 一九二三年十一月二〇日――言語学の公準    指令語――間接話法――指令語、行為、非身体的変形――日付――内容と表現:両者の場合の変数――アレンジメントの諸側面――定数、変数、連続変化――音楽――スタイル――メジャーとマイナー――生成変化――死と逃亡、形象と変化
5 BC五八七年、AD七〇年――いくつかの記号の体制について    専制的なシニフィアン的体制――情念的な主体的体制――二つの錯乱と精神医学の問題――ユダヤの民の古代史――逃走線と預言者――顔、方向転換、裏切り――〈書物〉――主体性のシステム:意識と情念、〈分身〉――夫婦喧嘩と事務室のいさかい――冗長性――脱領土化の形象――抽象機械と図表――発生的、変形的、図表的、機械状
6 一九四七年十一月二八日――いかにして器官なき身体を獲得するか    器官なき身体、波動、強度――卵――マゾヒズム、宮廷愛、〈道(タオ)〉――地層と存立平面――アントナン・アルトー――慎重さのテクニック――三つの〈身体〉の問題――欲望、平面、選択、編成

原注


※本書は河出書房新社より一九九四年に刊行された『千のプラトー』を一部改訂の上、三分冊にしたものです。


≪著者: ≫ ジル・ドゥルーズ Gilles Deleuze 1925-1995。パリ生まれの哲学者。1995年自ら死を選ぶ。スピノザやニーチェの研究を通じ西欧哲学の伝統を継承しつつその批判者となる。著書『差異と反復』『意味の論理学』、ガタリとの共著に本書の他、『アンチ・オイディプス』『カフカ』『哲学とは何か』他。

≪著者: ≫ フェリックス・ガタリ Felix Guattari 1930-1992。精神科医にしてラジカルな活動家。著書『分子革命』『分裂分析的地図作成法』『カオスモーズ』他。

[訳者] 宇野邦一 (うの・くにいち) 1948年生まれ。著書『ドゥルーズ 流動の哲学』他。
[訳者] 小沢秋広 (おざわ・あきひろ) 1953年生まれ。著書『中島敦と〈問い〉』他。
[訳者] 田中敏彦 (たなか・としひこ) 1953年生まれ。著書『ドゥルーズ横断』(共訳)他。
[訳者] 豊崎光一 (とよさき・こういち) 1935-1989。著書『ファミリーロマンス』他。
[訳者] 宮林寛 (みやばやし・かん) 1957年生まれ。訳書、ドゥルーズ『記号と事件』他。
[訳者] 守中高明 (もりなか・たかあき) 1960年生まれ。著書『存在と灰』『法』『脱構築』





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本「日本の私鉄 小田急電鉄」広岡友紀5

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日本の私鉄 小田急電鉄
日本の私鉄 小田急電鉄

○著者:広岡友紀
○出版: 毎日新聞社 (2010/3, 単行本 200ページ)
○価格: 1,575円
○ISBN: 978-4620319735
おすすめ度: 1.0
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そう、ロマンスカーが音楽を奏でながら走行するさまはセンセーショナルだったなぁ♪(いつの記憶だろう??!)



0系新幹線のモデルとなったロマンスカー秘史、西武との箱根開発戦争、幻の林間都市計画、創業時から高速鉄道として誕生した私鉄の雄・小田急の魅力が一冊に結集。


≪目次: ≫
はじめに
1 小田急電鉄のプロフィール    創業時より高速電気鉄道として誕生/箱根登山鉄道江ノ電神奈川中央交通を傘下に“連邦国家”を形成/観光地からリゾート地へ箱根を転換/喜多見まで建設する計画のあった地下鉄千代田線/複々線化完工も間近に/バランスの良い経営感覚
2 小田急電鉄の歴史    新宿〜小田原間を一気に開業/金山経営の失敗と東急への救済合併/戦後、東急より分離独立
3 小田急の路線と運行    関東民鉄第三位の路線長/不満の多いダイヤ/時は流れど今日も小田急は箱根を目指して……
4 小田急の車両    実用性重視の伝統と技術/(1)一般車(5000系8000系1000系2000系3000系4000系/付記)/(2)特急車(7000系LSE10000形HiSE20000系RRE30000系EXE50000系VSE60000系MSE/付記)
5 小田急と箱根    幻の林間都市計画/西武との「箱根山戦争
6 小田急グループ    鉄道事業中心のグループ構成/新宿、箱根など自社沿線中心にホテルを展開
7 小田急ロマンスカーの歴史    戦後三年で新宿〜小田原間をノンストップ運行/冷房化以前の車両たち/0系新幹線のベースとなった3000形SE車/ロマンスカーを認知させた3100形NSE
8 変わりゆく小田急    高架複々線化で変わる風景/着実に成長を続ける小田急
9 メモリー―あの頃の小田急    “あしがら”“あしのこ”に“きんとき”“おとめ”“はこね”/まぶしかったあの頃のロマンスカー
あとがき


≪著者: ≫ 広岡友紀 (ひろおか・ゆき) 米国系航空会社客室乗員を経て、現在、鉄道航空アナリスト。東京都出身。著書として『大手私鉄比較探見 東日本編』『大手私鉄比較探見 西日本編』JTBパブリッシング刊、『「電車の進化」大研究』中央書院刊、『JALが危ない』エール出版刊、『鎌倉メモリー』朱鳥社刊、シリーズ日本の私鉄『西武鉄道』『京王電鉄』『相模鉄道』毎日新聞社刊などがある。

広岡友紀 『日本の私鉄 相模鉄道』(毎日新聞社、2010年) '10/10/13
原田勝正 『明治鉄道物語』(講談社学術文庫、2010年) '10/10/03
広岡友紀 『日本の私鉄 西武鉄道』(毎日新聞社、2009年) '10/02/27
広岡友紀 『日本の私鉄 京王電鉄』(毎日新聞社、2009年) '09/09/30





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本「人類の進化史 20世紀の総括 (講談社学術文庫1682)」埴原和郎5

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人類の進化史 (講談社学術文庫)
人類の進化史 20世紀の総括 (講談社学術文庫1682)

○著者: 埴原和郎
○出版: 講談社 (2004/11, 文庫 352ページ)
○価格: 1,155円
○ISBN: 978-4061596825
おすすめ度: 5.0
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あぁ、ぼくたち(ヒト)は、どこからきたのか、どこへいくのか、どこへとむかっちゃっているんだろう、どんなところにいっちゃうんだろう??!、考えれば考えるほどに不安?!は募るばかりで尽きることがないのだが、数百万年、数十万年、数万年の時間を年月を経て(いま西暦はたかだか2010年だ)、進化しつづけてときに淘汰(選択)されて絶滅してまた絶滅を逃れて生き残った種が選択(淘汰)されて適応的に進化して、なるようになってきた、それなりの長い時間を費やしてなるようになって、結果としてのいま、いまこのときの状態だって、さらなる適応を進化の過程の、まさにとある瞬間の一時点にすぎない、不変のモノではないだろう、より大きな目で見るならば、つねに変転してゆく流動のなかにあって、さて




五〇〇万年前、二本足で直立歩行する猿人が出現し、現代のヒト(ホモ・サピエンス)へと至る遙遠な進化の旅を始めた。著者は、形質・環境・遺伝学等にわたる広汎な知識と卓越した推理力で、二〇世紀に達成された数々の発見や研究を検証、進化と滅亡を繰り返したヒトのドラマを鮮やかに描出する。進化の謎解きの面白さで魅了しつつ、人類が向かうべき方向をも示唆した労作。


≪目次: ≫
まえがき (二〇〇〇年九月  埴原 和郎)
地図
第一章 サルからヒトへの関門(〜五〇〇万年前ごろ)    霊長類の出現/北米大陸からユーラシア大陸へ/類人猿の誕生/樹上から地上へ/進化はからみ合う蔦のように
第二章 生き残りをかけた猿人たちの選択(五〇〇万〜一〇〇万年前ごろ)    ヒト的サルかサル的ヒトか/ついにアフリカ大陸で/繊細なタイプの猿人(ラミダス猿人とアナメンシス猿人/アファーレンシス猿人/三六〇万年前の足あと/アフリカヌス猿人ガルヒ猿人/複数あったヒトへの道)/頑丈なタイプの猿人(南アフリカ/東アフリカ/進化の袋小路へ)/大森林を出る/二足歩行の効用
第三章 文化に目覚めたヒトの予備軍(二五〇万〜二三万年前ごろ)    広がった原人の定義/手の親指の能力/精密になってきた脳/目的別の石器/言語によるコミュニケーション
第四章 直立したヒト、アフリカを出る(一七〇万〜二〇万年前ごろ)    一般的形質と派生形質/アフリカのエレクトス原人/猿人との共存/ジャワ原人の発見/平坦で丸顔/大腿骨論争/火を使った北京原人/消えた北京原人の謎/化石にあらわれるヨーロッパ人とアジア人の違い/進化は体と文化の二人三脚/「出アフリカ」のシナリオ
第五章 少しずつ見えてきた現代人への道すじ(六〇万〜二三万年前ごろ)    寒冷化で広がった大地/進歩した石器の加工(オルドヴァイ文化/アシュール文化)/現代人の原型グループなのか(ヨーロッパ/アフリカ/アジア)/ハイデルベルゲンシス原人発生の謎/多地域進化説と単系統進化説
第六章 氷期に適応したネアンデルタール人(二〇万〜三万年前ごろ)    最初の発見/ヨーロッパと西アジアのほぼ全域で/骨と年代の不調和/現代人の祖先か別系統か/頑丈な顔、大きな鼻/最古の寒冷地適応集団/分離主義と統合主義/古いほど現代人に近い理由/最後のネアンデルタール人/サピエンス人との混血はあったか/大きく違う二つの頭骨/ヨーロッパから西アジアへの道すじ/種類に富んだ石器/家族愛の痕跡/埋葬の習慣/複雑な言語の可能性
第七章 多様化していく現代型のヒト(二〇万〜二万年前ごろ)    脳は大きく、体はきゃしゃに/二〇万年前のアフリカで/ハイデルベルゲンシス原人からの進化/コイサン族ニグロイドビン首効果/数多くの小集団/北アフリカから西アジアへ/紅海を渡り、インドへ
第八章 集団移動と混血をくり返しながら(三万〜一万年前ごろ)    速かったヨーロッパでの拡散/気候が文化を特徴づける/広がる生活空間/アジアでは南から北へ/インドを経てきた東南アジア人/より分化していった北東アジア人/アイヌ白人論/アイヌの起源は北か南か
第九章 ついに太平洋を越えて(四万年前ごろ〜)    三つの言語圏をもつオセアニア/大きい地域差(ポリネシアミクロネシアメラネシア)/繊細なアボリジニと頑丈なアボリジニ/アボリジニはどこから来たか/変異に富む一つの集団/最後の処女地アメリカ/太平洋横断か、アジアからか/影響し合ってきた環太平洋地域)
第一〇章 進化に学ぶヒトの未来    ワザとわざ/二〇世紀最大の科学スキャンダル/脳の発達を支えたもの/適応能力を超えた文明/モノを噛めない子供たち/壮大な道のりを未来へ続かせるために

参考文献
学術文庫版のためのあとがき (二〇〇四年秋  埴原 和郎)


※本書は二〇〇〇年十月、小社より刊行された『人類の進化――試練と淘汰の道のり』を底本としました。


≪著者: ≫ 埴原和郎 (はにはら かずろう) 1927年、福岡県生まれ。東京大学理学部卒業、同大学院(旧制)修了。理学博士。札幌医科大学法医学教室、東京大学理学部人類学教室教授などを経て、東京大学、国際日本文化研究センター各名誉教授。1991年、京都新聞文化賞受賞。『日本人の成り立ち』『日本人の誕生』『日本人の骨とルーツ』『日本人の顔 小顔・美人顔は進化なのか』(講談社ソフィアブックス)など著書多数。2004年10月没。






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本「アンナ・カレーニナ 〈4〉  Л. Н. Толстой: “Анна Каренина”, 1877. (光文社古典新訳文庫070)」トルストイ、望月哲男 訳5

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アンナ・カレーニナ〈4〉 (光文社古典新訳文庫)
アンナ・カレーニナ 〈4〉  Лев Николаевич Толстой: “Анна Каренина”, 1877. (光文社古典新訳文庫070)

○著者: レフ・ニコラエヴィチ・トルストイ望月哲男
○出版: 光文社 (2008/11, 文庫 434ページ)
○価格: 800円
○ISBN: 978-4334751708
おすすめ度: 5.0
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紙一重、狂気と正気と、死と生と。そう、鉄道自殺にいたるアンナ・カレーニナのこころのうち。迷いがないわけではない。その場に駅のプラットホームに居合わせたのも、その死を目的としてではなくことのなりゆき(たまたま偶然のこと?!)であり、近づいてくる貨物列車の先頭車両の中間点へのタイミングを逸したのちに第二車両に身を投じて、いる。「……あの人を罰して、そしてみんなからも、自分からも自由になれるんだ」(P.251、第7部31章)とは、はたして。冷静な読者として傍観している他者としてではなく、その場に状況にいたる(追い詰められる?!)までの、その背景のさまざまを重ね合わせて身をおいたとして、もちろん採用する行動は物語の主人公と同一とはかぎられないだろう、死にいたる行動を採用するか否かをまた問わずして、どうなんだろう



「そうだ、死ぬんだ!……死ねば全部が消える」。すべてを投げ捨ててヴロンスキーとの愛だけに生きようとしたアンナだが、狂わんばかりの嫉妬と猜疑に悩んだすえ、悲惨な鉄道自殺をとげる。トルストイの代表作のひとつである、壮大な恋愛・人間ドラマがここに完結!


≪目次: ≫
アンナ・カレーニナ 〈4〉』 Анна Каренина, 1877.

第7部
第8部

解説/望月哲男    1 『アンナ・カレーニナ』のできるまで(自由な小説/テーマの背景/複数のプラン/複数のアンナ/時代史の中で)/2 『アンナ・カレーニナ』の世界(出来事と時空間/複数の物語/複数の時空間/心理的時間の長さと濃さ)/3 物語をつなぐもの(構成をめぐる考え方/終わらない物語)/4 人物造形と主題(アンナとは誰か/復讐するは我にあり――モーソンの読み方/アンナvs.ドリーたち/リョーヴィンの世界/光と闇――両主人公の見た世界)
トルストイ年譜
訳者あとがき


≪著者: ≫ レフ・ニコラエヴィチ・トルストイ Лев Николаевич Толстой [1828-1910] ロシアの小説家。19世紀を代表する作家の一人。無政府主義的な社会活動家の側面をもち、徹底した反権力的な思索と行動、反ヨーロッパ的な非暴力主義は、インドのガンジー、日本の白樺派などにも影響を及ぼしている。活動は文学・政治を超えた宗教の世界にも及び、1901年に受けたロシア正教会破門の措置は、今に至るまで取り消されていない。主著に本書『アンナ・カレニーナ』、『戦争と平和』、『復活』など。

[訳者] 望月哲男 Mochizuki Tetsuo 1951年生まれ。北海道大学教授。ロシア文化・文学専攻。著書に『ドストエフスキー・カフェ――現代ロシアの文学風景』、訳書に『ロマンI、II』(ソローキン)、『ドストエフスキーの詩学』(バフチン、共訳)、『自殺の文学史』(チハルチシヴィリ、共訳)、『アレクサンドルII世暗殺』(ラジンスキー、共訳)など。

トルストイ 『アンナ・カレーニナ 〈3〉  Анна Каренина, 1877.』(望月哲男訳、光文社古典新訳文庫、2008年) '10/10/02
トルストイ 『アンナ・カレーニナ 〈2〉  Анна Каренина, 1877.』(望月哲男訳、光文社古典新訳文庫、2008年) '10/09/25
トルストイ 『アンナ・カレーニナ 〈1〉  Анна Каренина, 1877.』(望月哲男訳、光文社古典新訳文庫、2008年) '10/09/22
トルストイ 『イワン・イリイチの死/クロイツェル・ソナタ  Смерть Ивана Ильича, 1886./Крейцерова соната, 1889.』(望月哲男訳、光文社古典新訳文庫、2006年) '08/08/20
トルストイ 『トルストイ民話集 人はなんで生きるか 他四篇  Толстой УЕМ ЛЮДИ ЖИВЫ?, 1881.』(中村白葉訳、岩波文庫、1932年) '08/10/11
トルストイ 『光あるうち光の中を歩め』(原久一郎訳、新潮文庫、1952年) '08/08/20
トルストイ 『人生論  O жизни, 1887.』(中村融訳、ワイド版岩波文庫、2003年) '08/07/08





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本「近代日本「美学」の誕生 (講談社学術文庫1754)」神林恒道5

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近代日本「美学」の誕生 (講談社学術文庫)
近代日本「美学」の誕生 (講談社学術文庫1754)

○著者: 神林恒道
○出版: 講談社 (2006/3, 文庫 320ページ)
○価格: 1,050円
○ISBN: 978-4061597549
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そう、美学aestheticaÄsthetik)、日本の近代化における、近代化において、近代、きんだい♪



フェノロサ『美術真説』と坪内逍遙『小説神髄』によって基礎を打ち立てられた日本の美学(aesthetica)。岡倉天心は理念を実践的に展開し、森鴎外ハルトマンを武器に学問としての有効性を定着させる。明治以降、西欧から導入された美学はどのように咀嚼され、固有の美意識をどのように反映させてきたのか。絵画・彫刻・文学・音楽における芸術思想の流れを追う。


≪目次: ≫
序 「日本」の美学と日本の「美学」    

第一部 美学と美術史
第一章 西洋に対する東洋――岡倉天心の芸術論    1 明治三十年間の美術界/2 美術とは何か――「妙想」をめぐって/3 フェノロサと日本美術/4 西洋画対日本画――開化主義対伝統主義/5 日本美術史講義/6 啓蒙主義者天心
第二章 「日本」の美学の形成――フェノロサから天心へ    1 日本美の再発見/2 フェノロサの芸術観/3 『美術真説』は「日本画奨励説」か/4 「美術」とは何か/5 東洋的芸術理念としての「書画一致」/6 「彫刻的」と「絵画的」
第三章 「日本美術史」と「東洋の理想」――美術史学の構想
第四章 森鴎外と「美学」――明治美学史への試み    1 西周と「美学」/2 『美術真説』と『維氏美学』/3 「日本絵画ノ未来」論争/4 乗ス外とハルトマンの美学/5 「没理想論争」以後

第二部 芸術論の展開
第一章 青木繁浪漫主義絵画――芸術の創造性を求めて    1 ロマン主義と浪漫主義/2 リアリズム(写実派)とアイデアリズム(理想派)/3 「エカキの画」と「ニンゲンの画」/4 「日本的なもの」の表現/5 浪漫主義絵画の限界
第二章 「緑色の太陽」は「印象派宣言」か――高村光太郎のモダニズム    1 「緑色の太陽」と「後期印象派」/2 「外光派」と「印象派」
第三章 ロダンと彫刻の近代――彫刻の触覚性をめぐって    1 ロダンとの出会い/2 日本彫刻の伝統/3 国粋主義とモダニズム/4 触角の世界/5 彫刻の近代
第四章 子規のリアリズム――「風流はいづくにもある可し」
第五章 日本のロマン主義――「文学界」から「日本浪曼派」へ    1 「内部生命論」と自我の自覚/2 見立てとしての浪漫主義/3 ロマン主義とは何か――金子馬治と大塚保治/4 ロマン主義の変容――岡倉天心と日本浪漫派(岡倉天心の場合/日本浪漫派の場合)
第六章 洋楽受容と音楽美学――教育音楽から芸術音楽へ    1 教育としての洋楽の受容/2 芸術としての音楽


あとがき (二〇〇六年一月 神林恒道)
参考文献
初出一覧


※本書の原本は『美学事始――芸術学の日本近代』は、二〇〇二年九月、勁草書房より刊行されました


≪著者: ≫ 神林恒道 (かんばやし つねみち) 1938年新潟市生まれ。京都大学大学院博士課程修了。大阪大学名誉教授、立命館大学大学院教授、文学博士。専攻は美学美術史。著書に『シェリングとその時代――ロマン主義美学の研究』、編著に『芸術学ハンドブック』『日本の美のかたち』『現代芸術のトポロジー』『ドイツ・ロマン主義の世界』『美術史をつくった女性たち』など。訳書に『ドイツ近代絵画史――古典主義からロマン主義へ』(H. フォン・アイネム著、共訳)『近代絵画と北方ロマン主義の伝統』(R. ローゼンブラム著)『啓蒙主義の美学――ミメーシスからポイエーシスへ』(A. ニヴェル著)などがある。






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本「馬のような名字 チェーホフ傑作選 (河出文庫)」チェーホフ、浦雅春 編訳5

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馬のような名字 チェーホフ傑作選 (河出文庫)
馬のような名字 チェーホフ傑作選  А. П. Чехов; “Лошадиная фамилия. Рассказы и водевили” (河出文庫)

○著者: アントン・チェーホフ浦雅春 編訳
○出版: 河出書房新社 (2010/3, 文庫 341ページ)
○価格: 798円
○ISBN: 978-4309463308
おすすめ度: 5.0
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解説されて、「なるほどぉ〜、そういう読み方をするのか、なるほどなるほど♪」、ということは、いかに読みこみ(読解力?!)が不足しているか、といったようなことを如実に示されちゃっているわけで、まぁ、しかたがない。じっさい、ぼくは圧倒的に読書量が不足していて(自認しちゃってる)、いわゆる文学作品のたぐいを、これまでに、ほんらい読むべき若年期に、まったく読んでこなかったのであって、そのツケというにはあまりに大きな欠損を、いまさらながらに埋め合わせるべく。まるで嗤うに嗤えない



名作『かわいいひと』『いいなずけ』『ロスチャイルドのバイオリン』などのほか、激しい歯痛に苦しむ元将軍が〈馬のような名字〉に悩まされる表題作や、スラプスティックな喜劇『創立記念日』など、生誕一五〇周年を迎えた作家チェーホフの多彩な魅力を詰めこんだ傑作集。深刻かつナンセンスかつ笑いに満ちた18編。


≪目次: ≫
馬のような名字  Лошадиная фамилия, 1885
小役人の死  Смерть чиновника, 1883
太っちょとやせっぽち  Толстый и тонкий, 1883
カメレオン  Хамелеон, 1884
かき  Устрицы, 1884
ふさぎの虫  Тоска, 1886
悪ふざけ  Шуточка, 1886
ワーニカ  Ванька, 1886
ねむい Спать хочется,1888 
恐怖(私の友人の話)  Страх, 1892
ロスチャイルドのバイオリン  Скрипка Ротшильда, 1894
学生  Студент, 1894
箱に入った男  Человек в футляре, 1898
ある往診での出来事  Случай из практики, 1898
かわいいひと  Душечка, 1899
いいなずけ  Невеста, 1903
結婚披露宴 一幕の悲劇  Свадьба, 1890
創立記念日 一幕の非劇  Юбилей, 1892

この声を届けてほしい――編訳者解説    1 届かない手紙/2 コミュニケーションへの餓え/3 聞くこと/4 呼びかけること/5 笑うこと


≪著者: ≫ アントン・チェーホフ (Антон Павлович Чехов, 1860-1904) 1860年生まれ。19世紀末ロシアを代表する作家。ドストエフスキートルストイなどの「大きな物語」崩壊後の意識を反映した小説と劇作に新境地を拓き、44年の生涯に600編あまりの作品を残す。主な作品に『かもめ』『三人姉妹』『桜の園』『かわいいひと』『犬を連れた奥さん』『いいなずけ』など。

[編訳者] 浦雅春 (うら・まさはる) 1948年生まれ。東京大学教授。専門はロシア文学・表象文化論。著書に『チェーホフ』、訳書にチェーホフ『かもめ』『ワーニャおじさん/三人姉妹』、ゴーゴリ『鼻/外套/査察官』、ブローン『メイエルホリド 演劇の革命』(共訳)など。

チェーホフ 『ワーニャ伯父さん/三人姉妹  Дядя Ваня, 1897/Три сестры, 1901.』(浦雅春訳、光文社古典新訳文庫、2009年) '09/08/03
アントン・パーヴロヴィチ・チェーホフ『チェーホフ 短篇と手紙』(神西清・池田健太郎・原卓也訳、山田稔編、大人の本棚、みすず書房、2002年) '09/07/25
浦雅春『チェーホフ』(岩波新書、2004年) '08/12/04
ゴーゴリ『鼻/外套/査察官』(浦雅春訳、光文社古典新訳文庫、2006年) '08/04/04





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本「博覧会の政治学 まなざしの近代 (講談社学術文庫1993)」吉見俊哉5

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博覧会の政治学 まなざしの近代 (講談社学術文庫)
博覧会の政治学 まなざしの近代 (講談社学術文庫1993)

○著者: 吉見俊哉
○出版: 講談社 (2010/5, 文庫 320ページ)
○価格: 1,050円
○ISBN: 978-4062919937
おすすめ度: 5.0
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あぁ、近代、近代、近代ってなんなんだい??!
そう、海の向こうが、広大な海のはるかかなたの先の先が、ずぅ〜〜っと先の先まで行ったら、いったいどうなっちゃっているんだろうと考えて、まぁフツーにかぎりのないものはないことから考えるには終わりがあって、「ハイここまでです、オシマイでぇ〜す」といった考え方って、なんだかスゴク想像力をかきたてられる♪、断崖絶壁だったり、滝のようにどこか知らないところにおちてゆく(どこに行っちゃうんだろう?!)、看板が立ってて「立ち入り禁止」とか「危険!、進入禁止」みたいな(どこ語でどんなコトバで書いてあるんだろう、絵文字かなぁ?!)、コワイ顔をした鬼(イメージとして!?)が番人として見張っているんだけど誰も来ないからヒマで居眠りしちゃっていたりして、、、しかし、まさか地球が丸いだなんて、ぐるっと一周できておなじところに戻ってこれちゃうだなんて、終わりが終点がないだなんて、思いついて考えついて発見しちゃった人はスゴイと思うけど、ぶっちゃけなんだか夢がない(ゲンジツテキ)かも♪
なるほど、本書の冒頭は、まもなく大航海時代がはじまる1419年、ポルトガルの航海王子エンリケが研究所を置いて(プロジェクトを組織して)探検に着手する、世界が「発見」されつつあった、まさにそのときから


一八世紀末にフランスに誕生した資本主義の祭典=展示会は、一九〜二〇世紀、各国の万国博覧会へと発展する。国家は「帝国」と「商品」をディスプレイし、博物学的まなざしは、日常生活領域へと浸透すると同時に、大衆の欲望=娯楽・見世物性を満足させる。博覧会という場が孕む微視的な権力の作用を明らかにし、スペクタクルの社会理論を提示する。


≪目次: ≫
序章 博覧会という近代    1 「発見」された世界/2 博物学的まなざしの拡大/3 博覧会の政治学のために
第一章 水晶宮の誕生    1 革命祭典から博覧会へ/2 水晶宮という巨大温室/3 観覧される商品の世界/4 スペクタクルを消費する大衆/5 変貌する見世物都市
第二章 博覧会都市の形成    1 第二帝政と万国博覧会/2 エッフェル塔と世界観光/3 産業の宮殿 消費の宮殿/4 博覧会都市としてのパリ/5 増殖する博覧会都市
第三章 文明開化博覧会    1 日本人、万国博を見る/2 明治日本と博覧会の思想/3 まなざしの近代的再編/4 民衆のなかの内国勧業博/5 博覧会、勧工場、百貨店
第四章 演出される消費文化    1 見世物としての博覧会/2 展示される家庭生活/3 百貨店のなかの博覧会/4 電鉄・新聞社と博覧会/5 ランカイ屋たちの活躍
第五章 帝国主義の祭典    1 博覧会場のなかの植民地/2 白亜の都市とミッドウェイ/3 「帝国」としてのアメリカ/4 増殖する「帝国」のまなざし/5 ジャポニズムと帝国主義
第六章 変容する博覧会空間    1 大阪万博という「お祭り」/2 マス・メディアによる大衆動員/3 企業パビリオンと「未来都市」/4 コマーシャリズムのなかの「未来」/5 万国博からテーマパーク
終章 博覧会と文化の政治学    1 帝国主義、消費社会、大衆娯楽/2 権力装置としての博覧会/3 スペクタクルの社会理論に向けて

あとがき (一九九二年五月 吉見俊哉)
学術文庫版へのあとがき (二〇一〇年三月 吉見俊哉)

主な参考文献


※本書の原本は、一九九二年中央公論社より刊行されました。


≪著者: ≫ 吉見俊哉 (よしみ しゅんや) 1957年生まれ。東京大学大学院情報学環教授。専門は、都市論、文化社会学。著書に、『都市のドラマトゥルギー』『メディア時代の文化社会学』『「声」の資本主義』『リアリティ・トランジット』『カルチュラル・スタディーズ』『カルチュラル・ターン、文化の政治学へ』『メディア文化論』『万博幻想』『親米と反米』『シリーズ日本近現代史(9) ポスト戦後社会』など多数ある。






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本「日本の私鉄 相模鉄道」広岡友紀5

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日本の私鉄 相模鉄道
日本の私鉄 相模鉄道

○著者:広岡友紀
○出版: 毎日新聞社 (2010/2, 単行本 176ページ)
○価格: 1,575円
○ISBN: 978-4620319698
おすすめ度: 3.0
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そう、毎日毎日乗ってる電車、快適で安全に目的地まで運んでくれる(だからぼくは読書に夢中になれる)、アリガタイ♪、いわゆる近代?!化の産物のひとつとしての、鉄道史。もっとも、なんとか系とかって電車の種類(系列?!)を知ってみると(まだまだぼくにはよく分からないのだけれど)それはそれでまた、オモシロイ♪♪



荒地だった横浜駅西口を独力で開発した構想力、独自の技術が光る車両、そしてJR、東急に乗り入れ都心への直通を目指す相鉄(相模鉄道株式会社)の過去と未来が一冊に。


≪目次: ≫
まえがき
1 横浜の救世主    なにもなかった横浜駅西口/相鉄なくして「横浜西口」なし/社運を賭けた昭和三十年代の西口開発/中小私鉄から“大手”に昇格
2 横浜発展の原動力は相鉄と東急    相鉄は「ミニ東急」?/相鉄いずみ野線沿線のニュータウン開発
3 相鉄グループ    高島屋との提携から生まれた相鉄ローゼン相鉄ジョイナス横浜ベイシェラトンホテル……
4 相模鉄道の歴史    現在のJR相模線は相鉄の路線だった/神中鉄道の吸収合併と茅ケ崎〜橋本間などの国有化/民鉄界のシンデレラ
5 相模鉄道の路線    多い曲線区間、ニールセンローゼ橋/横浜と県央を結ぶ/“横浜色”が強い路線
6 相鉄の車両技術    我が道をゆく個性の強い車両/直角カルダン駆動にこだわる理由/日立式電磁直通空気ブレーキ/ディスクブレーキは相鉄の顔/空気バネ台車/独自性こそ相鉄イズム
7 相鉄の車両    相鉄車両の“夜明け”は5000形から/5000形/6000形7000形8000形9000形10000形11000形/改造更新車両グループ/〈3000形〉/〈2100形〉/〈5000形〉
8 のびゆく相鉄グループ    待たれるJR線、東急線乗り入れ/自己主張をしない社風
9 メモリー――「おかいもの」電車    ハトと買い物カゴのヘッドマーク/いずみ野線以前の一本線だった時代
10 相模野の四季をゆく    二〇一九年、新横浜、日吉へ/横浜から三十分の短い旅
あとがき


≪著者: ≫ 広岡友紀 (ひろおか・ゆき) 米国系航空会社客室乗員を経て、現在、鉄道航空アナリスト。東京都出身。著書として『大手私鉄比較探見 東日本編』『大手私鉄比較探見 西日本編』JTBパブリッシング刊、『「電車の進化」大研究』中央書院刊、『JALが危ない』エール出版刊、『鎌倉メモリー』朱鳥社刊、シリーズ日本の私鉄『西武鉄道』『京王電鉄』毎日新聞社刊などがある。

原田勝正 『明治鉄道物語』(講談社学術文庫、2010年) '10/10/03
広岡友紀 『日本の私鉄 西武鉄道』(毎日新聞社、2009年) '10/02/27
広岡友紀 『日本の私鉄 京王電鉄』(毎日新聞社、2009年) '09/09/30





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本「日記の手がかり  Carolyn Keene: “The Clue in the Diary”, 1932. (創元推理文庫、ナンシー・ドルー・ミステリ 7)」キャロリン・キーン、渡辺庸子 訳5

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日記の手がかり  Carolyn Keene: “The Clue in the Diary”, 1932. (創元推理文庫、ナンシー・ドルー・ミステリ 7)

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なんとなくふと感じる、ハッキリとした確証があるわけではないのだけれど、なんかアヤシイ、ちょっとクサイ、なぁ〜んかオカシイのよねぇ〜、ムムムムム、、、もっとも、否定的なマイナスな感覚や印象だけでなく、なんかイイヒトっぽい、なんとかしてあげたいかも、なんていうプラスの前向きで建設的なことも、その権限や能力をはたして有しているのか、なにが出来得るというのか、というような問題を横に置いたとしても、感じるものは感じたものは、現実に感じたものとして。どうだろう、なんとなくふと感じる感じてしまった感覚や印象って、なにをどうして無視できない。だからといって、それだけを頼りにあとさき考えることなく行動を起こしちゃったら、それはそれで問題があろう。なんらか事を行動を起こすには、それなりの準備や配慮が必要だ。こんなハズじゃなかったなんて、すでに生じてしまった事柄は、起こした行動の結果は、あとから取り消したり取り戻したりすることは容易ではない(困難であり、不可能とも)。まぁ、あんまり慎重になりすぎて行動を起こす前に考えすぎちゃって、なぁ〜んにもできない一歩踏み出すことができないとなると(ぼくはその傾向がつよいのだが)、それも問題はあろうが



ナンシーと親友ふたりが祭り(カーニバル)で出会った母子。父親が行方不明で生活も苦しいらしい。なんとか助けてあげらないかと相談しつつの帰り道、三人は不審な火事に遭遇。ナンシーは現場であわてて逃げ出す男を目撃。さらに謎の本を拾い、がぜん探偵心を刺激される。新たに気になる男の子ネッドも加り、少女探偵の捜査がはじまる。世界中で愛され続けるロングセラーシリーズ第七弾。


≪目次: ≫
1 不審人物/2 困ったドライバー/3 日記/4 印章指輪(シグネット・リング)/5 危険な迂回路/6 ナンシーの計画/7 打ち明け話/8 深まる悩み/9 レイボルト夫人/10 不気味な小屋/11 追跡/12 ジョー・スウェンソン/13 手紙泥棒/14 逮捕/15 取り調べ/16 暗中模索/17 重要な手がかり/18 日記の中身/19 待ちぶせ/20 驚きの勝利

解説――山崎まどか


≪著者: ≫ キャロリン・キーン Carolyn Keene アメリカの作家。多数のペンネームを用いて少年少女向けの探偵小説を著わしたエドワード・ストラッテメイヤー(Edward Stratemeyer, 1862-1930)が、〈少女探偵ナンシー・ドルー〉シリーズのために用意した筆名。彼の死後、この名は娘のハリエット(Harriet Adams, 1892-1982)に引き継がれ、以降もナンシー・ドルー・シリーズは書き継がれている。代表作に『古時計の秘密』『幽霊屋敷の謎』『バンガローの事件』など。
[訳者] 渡辺庸子 (わたなべ ようこ) 法政大学(通信課程)日本文学科卒業。訳書にウッディング「魔物を狩る少年」、キーン「古時計の秘密」、ジャクスン「たたり」、ペテヴィッチ「謀殺の星条旗」など。共訳書にサラントニオ編「999」(全3巻)などがある。


キャロリン・キーン『レッド・ゲート農場の秘密 The Secret of Red Gate Farm, 1931.』(渡辺庸子訳、ナンシー・ドルー・ミステリ 6、2009年) '10/02/06
キャロリン・キーン『シャドー牧場の秘密 The Secret of Shadow Ranch, 1931.』(渡辺庸子訳、ナンシー・ドルー・ミステリ 5、2009年) '09/08/02
キャロリン・キーン『ライラック・ホテルの怪事件 The Mystery at Lilac Inn, 1930.』(渡辺庸子訳、ナンシー・ドルー・ミステリ 4、2008年) '09/07/01
キャロリン・キーン『バンガローの事件 The Bungalow Mystery, 1930.』(渡辺庸子訳、ナンシー・ドルー・ミステリ 3、2008年) '08/05/014
キャロリン・キーン『幽霊屋敷の謎 The Hidden Staircase, 1930.』(渡辺庸子訳、ナンシー・ドルー・ミステリ 2、2007年) '08/01/14
キャロリン・キーン『古時計の秘密 The Secret of the Old Clock, 1930.』(渡辺庸子訳、ナンシー・ドルー・ミステリ 1、2007年) '08/01/08





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本「殉死の構造 (講談社学術文庫1893)」山本博文5

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殉死の構造 (講談社学術文庫)
殉死の構造 (講談社学術文庫1893)

○著者: 山本博文
○出版: 講談社 (2008/9, 文庫 256ページ)
○価格: 945円
○ISBN: 978-4061598935
おすすめ度: 4.5
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なるほど、江戸時代初期の武士の心性、とは。殉死を、ある意味では流行させた(といいうことでいいだろう?!)、江戸時代初期という時代的な背景。大きな時代の転換期であったことには疑いがないだろう、などと語れるほどにぼくは理解がおよんでいないのだけど、「江戸時代になりました。ハイ、戦国時代は終わりました。もうこれからは戦争はありません。よかったですねぇ」などと、ある日突然、テレビなりラジオなり新聞なり繁華街で配布される号外だったりインターネットやなんかで、政府か幕府か天皇か総理大臣か官房長官かどこからだれからか知らないけれど、公式に発表されるものでもなく、、、あとから歴史を振り返るには、結果的にどうやらあのときが転換点だった、みたいなことを、あとから認知されるものなのかどうなのか。平安時代の末期から、ながくつづいた戦乱の時代。平安時代がイッパンに平和な時代で、ながくつづいた平和の秩序はしかし綻びを見せはじめて、やがて秩序の綻びが内乱を生じさせて、その戦乱の過程において成立を見た鎌倉幕府(ということなのか?!)、戦乱を制するために必要に求められて誕生した?!戦闘者としての、武士



近世初期、武家社会で流行した殉死。それは主君に対する忠誠心の発露とされ、美談や悲劇として語られる。だが戦国時代、主君を犠牲にしても助かろうとした武士が、なぜそのような行動をとるようになったのか。森鴎外が小説『阿部一族』に描いた事件を契機に、細川家・伊達家の殉死者の経歴や行動を史料から丹念に辿り、武士の心情に迫る。独特の日本文化に潜んだ意外な本質とは?


≪目次: ≫
プロローグ――殉死と忠誠心    森鷗外の『阿部一族』/乃木大将の殉死の真因/献身の道徳と日本人/殉死のイメージ
一 阿部一族の悲劇    阿部弥一右衛門の殉死/弥一右衛門は非難されたのか/弥一右衛門殉死の真相/阿部権兵衛の行動/弥一右衛門の出自と経歴/弥一右衛門殉死後の阿部一族/阿部一族事件の意味
二 情死としての殉死    殉死とはなにか/殉死=情死論/徳川将軍への殉死者/なぜ老中が殉死したか/殉死の特殊事情/殉死を求められる人々/殉死しない小姓たちの評判
三 細川忠利の殉死者    細川忠利の小姓たち/大身家臣殉死の特殊事情/罪を許された者たち/病気による不奉公/家臣でもないのに殉死/最後の殉死者/津崎五助殉死の心情/軽輩たちの追腹/義腹・論腹・商腹/殉死は忠義か
四 細川忠興と光向の殉死者    細川忠興の殉死者/細川光尚の小姓たち/知行取りたちの殉死の理由/三年目の追腹/下層の殉死者たち
五 伊達政宗の殉死者    伊達政宗の殉死者/「上級家臣」の殉死/若い小姓たち/政宗の厚恩/殉死者の特徴
六 下層の殉死者たち    殉死する下級武士たち/鍋島勝茂の殉死者/鍋島茂賢の殉死者/奥方への殉死/松浦隆信の殉死者/自己主張としての追腹
七 殉死者とかぶき者    かぶき者とはなにか/かぶき者の行動原理/殉死する曲者たち/殉死者とかぶき者の相関関係/殉死の本質/殉死禁止令/殉死禁止令とかぶき者の弾圧
八 「忠臣蔵」の本質    一分立ち候様に/大石内蔵助の方針/四十七士の構成/小姓たち/罪を得た者たち/恩もない中小姓たち/かぶき者たち/忠誠心とはなにか
九 武士道の成立事情    道徳と秩序の強制/没我的忠誠の要請/『葉隠』における死狂いの意味/『武道初心集』における死の覚悟/「世間」の成立と忠誠観念
エピローグ――殉死解釈にみる死生観の転換    殉死の本質/武士の心性の断絶/武士道の特質/『阿部一族』の死生観

原本あとがき (一九九三年十月 山本博文)
学術文庫版へのあとがき (二〇〇八年六月 山本博文)
主要参考文献
引用史料


※本書の原本は、一九九四年、弘文堂より刊行されました。


≪著者: ≫ 山本博文 (やまもと ひろふみ) 1957年生まれ。東京大学文学部国史学科卒業、同大大学院人文科学研究科修士課程修了。東京大学史料編纂所教授。文学博士。専攻は、日本近世史。著書に『寛永時代』『鎖国と海禁の時代』『島津義弘の賭け』『切腹』『武士と世間』『江戸時代の国宝・法・社会』『日本史の一級史料』『江戸人のこころ』『大奥学事始め』ほか多数、学術文庫に『対馬藩江戸家老』『江戸お留守居役の日記』『江戸城の宮廷政治』がある。


仮名手本忠臣蔵』(竹田出雲/三好松洛/並木千柳 原作、橋本治・岡田嘉夫の歌舞伎絵巻1、ポプラ社、2003年) '10/06/17





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本「失われた時を求めて 〈1〉 第一篇「スワン家のほうへ1」 (光文社古典新訳文庫110)」プルースト、高遠弘美 訳5

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失われた時を求めて〈1〉第一篇「スワン家のほうへ1」 (光文社古典新訳文庫)
失われた時を求めて 〈1〉  第一篇「スワン家のほうへ1」  Marcel Proust: “À la recherche du temps perdu: Du côté de chez Swann”, 1913/1919/1987. (光文社古典新訳文庫110)

○著者: マルセル・プルースト高遠弘美
○出版: 光文社 (2010/9, 文庫 468ページ)
○価格: 1,000円
○ISBN: 978-4334752125
おすすめ度: 5.0
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というわけで、どういうわけなんだか、はじまりました、はじめました、全14巻らしい。
ぶっちゃけ、ぼくのなかでは、さいきんでは(かつてはそうではなかった)、読みはじめた本をさいごまで読み終えることなく中途で止めるという選択肢がない、読み終えなければ気が済まない、読み終えるまで時間と労力を注ぎつづける(なんとかのひとつおぼえよろしく、ただそれだけのこと)。なんとなく気軽にではあっても、そのじつ読む本の選定にはそれなりに気を遣っている(いまのところハズレはないと自負している)。この世に刊行されているそれぞれの本に、刊行される本の数がそれこそ星の数ほどに多量であったとしても、いずれの本にも刊行される意味が意義がないものはない、なんらかの必要に求められて必然に導かれて刊行されている(仮にぼくにその必要性や意義や理由が理解できなかったとしても)、だろう。しかし、刊行される本の一冊一冊がみな異なるように、アタリマエのことながら対象とされる読者もみな異なる、おなじではない。そしてまた、おなじ一冊の本を読んだ読者も、本としては作品としては中身は内容はマッタクおなじであったとしても、得るもの感じるもの、読みとり方は、年齢や経験や社会的位地位や置かれている立場や背景や現在の状況などなどさまざまな要因によって、これまた、おなじではない、フシギ



色彩感あふれる自然描写、深みと立体感に満ちた人物造型、連鎖する譬喩……深い思索と感覚的表現のみごとさで20世紀最高の文学と評される本作。第1巻では、語り手の幼少時代が夢幻的な記憶とともに語られる。豊潤な訳文で、プルーストのみずみずしい世界が甦る!<全14巻>


≪目次: ≫
訳者前口上
第一篇「スワン家のほうへ 1」  Du côté de chez Swann
 第一部 コンブレー  Combray

読書ガイド/高遠弘美    プルーストにあらすじはいらない/プルーストをどう読むか――吉田秀和に導かれて/既訳に支えられつつも…… (2010年夏)
プルースト年譜


≪著者: ≫ マルセル・プルースト Marcel Proust [1871-1922] フランスの作家。パリ郊外オートゥイユで生まれる。9歳のとき喘息の発作を起こし、以来、生涯を通じて宿痾となる。十代は母親の愛情を一身に受けて育ち、パリ大学進学後は社交界に出入りするかたわら文学に励む。三〇代の初めに両親と死別、このころから本格的にエッセイやラスキンの翻訳を手がけるようになる。1912年、『失われた時を求めて』の原型ができあがり、1913年第一篇「スワン家のほうへ」を自費出版。その後もシリーズは続き、1922年第四篇「ソドムとゴモラII」が刊行されるが、気管支炎が悪化し、全七篇の刊行を見ることなく死去。最終巻は1927年になって刊行された。

[訳者] 高遠弘美 Takatō Hiromi 1952年生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士課程修了。明治大学教授、フランス文学者。著書に『プルースト研究』『乳いろの花の庭から』。訳書に『消え去ったアルベルチーヌ』(プルースト)、『完全版 突飛なるものの歴史』『悪食大全』『乳房の神話学』(以上ロミ)、『珍説愚説辞典』(カリエール&ベシュテル)、『完訳0の物語』(P・レアージュ)など多数。編著に『矢野峰人選集』。共著多数。


マルセル・プルースト 『失われた時を求めて 〈3〉 第二篇 花咲く乙女たちのかげに 1 [完訳版]』(鈴木道彦訳、集英社文庫ヘリテージシリーズ、2006年) '10/10/06
マルセル・プルースト 『失われた時を求めて 〈2〉 第一篇 スワン家の方へ 2 [完訳版]』(鈴木道彦訳、集英社文庫ヘリテージシリーズ、2006年) '10/09/10
マルセル・プルースト 『失われた時を求めて 〈1〉 第一篇 スワン家の方へ 1 [完訳版]』(鈴木道彦訳、集英社文庫ヘリテージシリーズ、2006年) '10/09/07
鈴木道彦 『プルーストを読む 『失われた時を求めて』の世界』(集英社新書、2002年) '10/08/25
プルースト 『消え去ったアルベルチーヌ』(高遠弘美訳、光文社古典新訳文庫、2008年) '08/12/016





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本「日本美術を見る眼 〔増補〕 (岩波現代文庫 文芸158)」高階秀爾5

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増補 日本美術を見る眼 東と西の出会い (岩波現代文庫)
日本美術を見る眼 〔増補〕 (岩波現代文庫 文芸158)

○著者: 高階秀爾
○出版: 岩波書店 (2009/12, 文庫 292ページ)
○価格: 945円
○ISBN: 978-4006021580
おすすめ度: 5.0
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およそ枠にはめられることがキライで、他人とおなじでありたくないといきがって、みんなとおなじであることを、突出しないではみ出さないで異なることがないようにと要求されて指示されても、だったらぼくは存在する意味はないんじゃないか、ぼくがいるべき場所ではない、などとは幼少のころから、どうやらそう考えていた節があって、そりゃぁ社会生活を共同生活を円滑に営むことは容易ではなかろう、まぁ仕方がないなぁ(だからと言って、ぶっちゃけ大してなんらか秀でたトクベツな能力を有していないことは、ハッキリと自覚していなくもない)。なんのことやら日本人、それなりに年数を生きてきて40年、しかしどうやら、いわゆる日本的なものを文化を、さいきんときどき捨てたものではない、いやいやむしろ好ましい、積極的に欲しているように感じているのは、べつにぼくには日本人だから!?、などと、この期におよんでいまさらながらに愛国精神みたいなものを掲げてしまうことの違和感みたいなものの方が。気がついたら(意識していないものでもないのだが)、社会と距離を置いて、直接的な積極的な関与を可能なかぎりに回避して、主流ではなく、もはや主流たりえない、倹しく静かに穏やかに、、、ん〜、美、とはいかに??!



西洋とは違う日本独特の美学とは何か? 西洋美術史の第一人者で日本美術にも確かな知見を持つ著者が、広い視野から西洋と日本の美術を比較し、日本人の美意識の特質を浮び上がらせる、卓越した比較文化論。近代における西洋と日本の文化交流がそれぞれの美術にもたらした影響にも言及。美術から日本人の精神文化の神髄にせまる最新のエッセイ二本を増補。


≪目次: ≫
I 日本美術の方法    日本美の個性/「もの」と「かた」/視形式の東と西(「自然らしさ」をめぐって――〈金蓉〉と〈リヴィエール氏の肖像〉の比較を通して/西欧と日本における「視形式」の異同/空間表現と画面の自律性の問題)/枝垂れモティーフ/旅の絵/装飾性の原理(日本美術の特性/切り捨ての美学/クローズアップの手法)
II 東と西の出会い    明治洋画における東洋と西洋(工部美術学校と西欧化/東京美術学校と伝統復帰/黒田清輝と新派/新しい美学理念)/日本の前衛美術(芸術革新の気道/一九〇〇年前後の精神的風土/さまざまな運動/前衛と伝統)/日本のアカデミスム/ジャポニスムの諸問題
III 移ろいゆく美 繰り返される記憶    移ろいの美学――四季と日本人の美意識/花の色はうつりにけりな――絵画と文字の交響/記憶の遺産――無形の文化という日本の伝統(「真正なもの」とは何か/「はかなさ」故の「型の継承」/儀礼の反覆/直線的時間と循環的時間/土地との結びつき/日本からの重要なメッセージ)

あとがき (一九九一年十月 高階秀爾)
増補版へのあとがき (二〇〇九年十一月 高階秀爾)
初出一覧
日本美の個性  “The Japanese Sense of Beauty”『秋草と水展カタログ』サントリー美術館、ジャパンソサエティ主催、ニューヨーク、1983年。
「もの」と「かた」  「《ジャーナル文明論》ものの思想とかたの思想」『通商ジャーナル』1978年12月号。
視形式の東と西  「日本の美術」『日本人の価値観』(『講座・比較文化』第7巻)研究社、1976年。
枝垂れモティーフ  「空から降る枝――『枝垂れモティーフ論』」『美術史論叢』5、1989年。
旅の絵  「絵の旅・旅の絵」『季刊・日本の美学』1、ペリカン社、1984年。
装飾性の原理  「日本人の美的能力――装飾性の原理」『国際交流』53、国際交流基金、1990年。
明治洋画における東洋と西洋  “Eastern and Western Dynamics in the Development of Western-Style Oil Painting during the Meiji Era”『日本におけるパリ――日本と西欧絵画の出会い――展カタログ』ワシントン大学、1987年。
日本の前衛美術  “Japon des avant-gardes”『日本の前衛美術1901-1970展カタログ』パリ、ポンピドゥ・センター、1987年。
日本のアカデミスム  「狩野派の“アカデミズム”」『江戸東京400年記念展カタログ』(序文)東京都庭園美術館主催、1989年。
ジャポニスムの諸問題  「ジャポニスムの諸問題」『ジャポニスム展カタログ』国立西洋美術館・国際交流基金・日本放送協会・読売新聞社共催、1988年。
移ろいの美学――四季と日本人の美意識  『日本の美III 日本の四季 春‐夏』美術年鑑社、2008年。
花の色はうつりにけりな――絵画と文字の交響  書き下ろし。
記憶の遺産――無形の文化という日本の伝統  『中央公論』1996年10月号。

カバー画:尾形光琳〈燕子花図屏風〉(部分)根津美術館


*本書は1991年11月年単行本として、1996年12月同時代ライブラリーとして岩波書店より刊行された。


≪著者: ≫ 高階秀爾 (たかしな しゅうじ) 1932年東京生まれ。東京大学教養学部卒業。専門は西洋美術史。東京大学名誉教授、大原美術館館長。主な著書に、『名画を見る眼』 『続 名画を見る眼』(以上、岩波新書)『近代美術の巨匠たち』 『歴史のなかの女たち』(岩波現代文庫)『フィレンツェ』(中公新書)『フランス絵画史』(講談社学術文庫)『西洋の眼 日本の眼』(青土社)ほか多数。

橋本治 『ひらがな日本美術史』(全7巻、新潮社、1995〜2007年) '07/10/25〜'10/06/11
五味文彦 『絵巻で読む中世』(ちくま学芸文庫、2005年) '10/10/06
古田亮 『俵屋宗達 琳派の祖の真実』(平凡社新書、2010年) '10/07/14
アンドリュー・グレアム=ディクソン監修 『世界の美術  Art: The Definitive Visual Guide, 2008.』(樺山紘一監訳、河出書房新社、2009年) '09/12/17





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本「ことば遊び (講談社学術文庫1972)」鈴木棠三5

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ことば遊び (講談社学術文庫)
ことば遊び (講談社学術文庫1972)

○著者: 鈴木棠三
○出版: 講談社 (2009/12, 文庫 272ページ)
○価格: 924円
○ISBN: 978-4062919722
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とある家の表札に「千馬」とあって、その上方にすこし小さく「CHIBA」とのローマ字表記が添えてあった。
あるときから、比較的さいきんのこと、フツーに漢字が読めないことを(いまさらながらに)思い知った。漢字のつくりから想像するになんとなく意味が分からないものでもないのだが、正しい読み方を問われるには自信を持ちえない、振り仮名を見て「そう読むのかぁ」と感心することしきり。とくに名前は難解だ、もちろん意味や由来あってのことだから、その背景を聞き及ぶには「なるほどそういうことなんですねぇ」となるのであろうが、いちいち尋ねることも聞かされることもそうそう機会があるものでもない、なにも知らないままに勝手に経験から想像して判断するしかない。だからトウゼンに間違える。知らないのだから仕方がない、相手に失礼のないような、事前事後の配慮だけを怠ることをしなければ、それ以上はどうにもしようがない。
さて、苗字を「チバ」さんと耳で聞いて、ぼくは千葉県の「千葉」がはじめに思い浮かぶ、他の漢字は思い浮かべない(思い浮かばなかった)、他の人がどうかは知らない。これまでにぼくが出会って記憶にある「チバ」さんは「千葉」さんだけだ、他はなかった。もしも、他の漢字の「チバ」さんと出会っていたら記憶にあったら、選択肢はひとつではなく、千葉県の「千葉」以外の「チバ」の可能性を考慮して想像して想定した応対をするかもしれない。
たとえば、「ヤマザキ」さんなどは、まずは「ヤマ“ザ”キ」か「ヤマ“サ”キ」か、濁るか濁らないかを音で判別して、さらには口調上と書記上を使い分けている場合もあるかもしれないことから、直接本人に確認を要する。ちなみにぼくが現に使い分けていて、口調上は発音し辛いことから濁らせて、書記上は濁らせない、(口調上に頓着をしていないにもかかわらず、ずいぶん勝手で統一性を欠いている気がしないでもないが)表記を間違えられると不快だから、その都度ハッキリと指示をすることにしている。
それから、「ヤマザキ」さんの漢字の表記のうち、「ヤマ」は「山」以外の可能性は低いだろうから、しかし可能性としてはざっと、耶麻、疚、岾、八馬、矢間、、、もっとあるかもしれない。キリがないので次にいく、「サキ」だ。いわゆるフツーの多数派が「崎」で、立つ「」、山が上にある「嵜」、土ヘン埼玉県の「埼」、石ヘンの「碕」、花が咲く「咲」、こちらもまだまだあるだろう。あまりこだわりなく頓着しない人もいれば、ぼくもそうだけど、気にする人も少なくない、価値観というのか感覚の違いだ、みなおなじではない。
で、話を最初に戻して「チバ」さん。ぼくが考えた、たとえば会話で相手に名前の漢字を説明するのに「センビキのウマで、チバです」を、まずは思い浮かべた。ところで、「セン」は、ぼくとしては数量の「千匹」を思い浮かべたのだが、可能性としてライン「線」を「線引き」することを想像する人もいるかもしれない、想像しないともかぎられない。あっ、馬は千匹ではなく「千頭(セントウ)」と数えるのかも、そうすると「先」頭であり「戦」闘であり「銭」湯であり、センドウと濁って「船」頭や「仙」道、、、あぁ「専」當なんてのも。これでは、セン(千)ではなく、カタカナの「チ」とシンプルに説く方が誤解が少ないかもしれない。そして、「バ」は動物のhorse、ヒヒィ〜ンと嘶く、乗馬する、サラブレッドやポニーなんかの「ウマ(馬)」、干支の「午」ではありません。おっと、「ではありません」の説明は、逆に妙につよい印象を与える効果があったりして、往々にして、いや、間違いなく混同して混乱する、すくなくともぼくはそうだ。
ということで(どういうことなんだか中途半端なままに)、「チバ(千馬)です、“セン(千)のウマ(馬)”でチバです。“チ”は数字の“セン(千)”で片仮名の“チ”で、“バ”は動物の“ウマ”です。“セン(千)のウマ(馬)”でチバです。」となど説明したら、ずいぶんクドイしつこい(キラワレル?!)だろうなぁ、、、茅場、千場、千波、千羽、地葉、智葉、知葉、知場、、、




「世の中はすむと濁るの違いにて、刷毛(はけ)に毛があり禿に毛が無し」。平安以来、歌詠みも、連歌作者も、俳諧の宗匠も、ことばの動き、その変わり身の様々な相を追求した。「回文」「早口ことば」「しゃれ」「地口」「なぞ」「解きと心」……。百花繚乱の言語遊戯を誇る日本語。ことばの可能性を極限まで発掘しようとする行為としてのことば遊びの歴史を辿る。


≪目次: ≫
第一章 ことば遊びの世界    はじめに(ことばとことば遊び/宗祇の挿話/清みと濁りの違い/鸚鵡返し/逆さ読みいろは)/尻取りことば(口拍子のよい尻取り/尻取り童歌/文字鎖)/回文(回文の規則/回文歌/回文俳諧/回文の連句集/八重欅)
第二章 早口ことば    早物語の系譜(早歌/てんぽ物語/口遊び)/ういろう売のせりふ(ういろう由来/団十郎の創出/舌もじり・早口文句の集成/一九のせりふ/こんきょうじの歌詞)/舌もじりの練習(名調子のういろうう売/明治時代の舌もじり/アナウンスの訓練)
第三章 しゃれ    しゃれの語系(興言・利口/洒落としゃれ/シャレル・ジャレル)/秀句・こせごと・かすり(秀句の意味転化/こせごと/かすりの多面性)/口合(しゃれとしての口合/『穿当珍話』/口合の心得書/絵口合)/地口(地口諸説/地口付/『地口須天宝』/地口行灯)/もじり・語路(字もじり・本もじり/語路・語呂合)/無理問答(無理問答の祖型/無理問答本)
第四章 なぞ    古代のなぞ(中国のなぞ/字謎/一伏三向、三伏一向/ワザウタ)/なぞなぞ合(なぞなぞ物語/『枕草子』の挿話/小野宮家歌合/平安のなぞの技法)/なぞの型(『徒然草』のなぞ/なぞの解/複数解の出るなぞ/連歌の賦物/賦物型のなぞ/観察型のなぞ)/なぞの本(『宣胤卿記』/『見聞雑記』/『なぞたて』/『謎立』/『酔醒記』/『あたうがたり』/『謎乃本』/『寒川入道筆記』)/解きと心(三段なぞの胎動/享保期の三段なぞ/はじめにしゃれありき/題材の新しさ/頓知謎興行/寄席のなぞ解き)/判じ物(長い伝統/「今朝ほどの」/『なぞなぞ集』/隠句)/伝承のなぞ(失われたなぞ/子どものなぞ/口拍子調のなぞなぞ/大人から子供へ/民俗なぞと文芸/定まり文句/納戸の懸金/新しいなぞ)
原本あとがき (昭和五十年十一月十三日 鈴木棠三)

※本書は一九七五年に中央公論社から刊行された同名の書を文庫化したものである。


≪著者: ≫ 鈴木棠三 (すずき・とうぞう) 1911年、静岡県生まれ。国学院大学国文科卒業。同大学研究科修了。元・白梅学園短期大学教授。専攻は国文学、民俗学、口承文芸。著書に『川越地方昔話集』『対馬の神道』『安楽庵策伝ノート』『今昔いろはカルタ』『近世紀行文芸ノート』、辞典に『類語辞典』『故事ことわざ辞典』『ことば遊び辞典』『年中行事辞典』、訳注に『醒睡笑』『耳袋』などがある。1992年没。


池田弥三郎 『日本故事物語 〈下〉』(橋本治 解説、岡田嘉夫 絵、河出書房新社、2009年) '10/07/04
池田弥三郎 『日本故事物語 〈上〉』(橋本治 解説、岡田嘉夫 絵、河出書房新社、2009年) '10/06/24
林達也編著 『国文学入門 (放送大学教材)』(林達也/堀川貴司/古橋信孝/勝原晴希/盒暁郢法∧送大学教育振興会、2008年) '10/07/31





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本「白痴 〈1〉  Фёдор Михайлович Достоевский: “Идиот”, 1868. (河出文庫)」ドストエフスキー、望月哲男 訳5

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白痴 1 (河出文庫)
白痴 〈1〉  Фёдор Михайлович Достоевский: “Идиот”, 1868. (河出文庫)

○著者: フョードル・ドストエフスキー望月哲男
○出版: 河出書房新社 (2010/7, 文庫 395ページ)
○価格: 788円
○ISBN: 978-4309463377
おすすめ度: 5.0
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なるほど、「しんじつ美しい人」とは、訳者望月哲男による解説にて、作者ドストエフスキーがその創作ノートでそう呼んだとされる、理想的な人間のテーマ、としての『白痴(イディオット)』
この「美しい」とは微妙な複雑な表現で、イッパンに「善い」とほぼ同義語とされるのかしら、ほぼおなじような意味合い?!でありながら、明らかにおなじではない。ストレートにストンと「善い」人でかたづけてしまっては、いけない(モッタイナイ)、もっと本質的な普遍的なところでの問いを、ぼくとしては提示したい問いつづけたい、問いつづけるに考えつづけるにあたいしよう、などと。
だいたい他人の判断(噂や評判)なんていい加減なことが少なくない(しかし気にならないものでもない)、なにをどこまでどれだけのことを理解した上で判断を評定をくだしているというのか?!、たしかにそう思われたことについて、わざわざ否定するまでもない(カンゼンには否定できない)、そう判断されたことは判断されたこととして明白な事実であり、実際に真実がどうであれ、なにかをなんらかを根拠としてキッカケとして、他人をそう思わせるに至らしめた、という事実は事実として事実(真実)だろう。なんらか外的な意図的な要素がバイアスが加わっていたとしても、そこに悪意があったとしてもその悪意の根源まで含めて、判断の範囲は限定されない、さまざまな要素が要因が、いまやさっきにかぎられず時間をも超越して(あのとき)、もちろん相手の勝手な思い込みや勘違いだってフツーに大きく作用したりなんかして




初冬のペテルブルグに姿を現した外国帰りの青年ムィシキン公爵。莫大な遺産を相続した彼をめぐり、高慢な美女ナスターシヤ、誇り高き令嬢アグラーヤ、血気盛んな商人ロゴージンなどが織りなす人間模様。ドストエフスキー五大長篇中もっともロマンとサスペンスに満ちた傑作、新訳決定版!


≪目次: ≫
白痴 1』 Идиот, 1868.
第1部

『白痴1』解説/望月哲男    1 ドストエフスキーの人生、創作と『白痴』/2 『白痴』の世界――風変りな訪問者/3 旅する作家、変わるロシア/4 神秘的な時空間


※本書は文庫オリジナルの訳し下ろしです。


≪著者: ≫ フョードル・ドストエフスキー Фёдор Михайлович Достоевский 1821年モスクワ生まれ。19世紀ロシアを代表する作家。おもな長篇に『カラマーゾフの兄弟』『罪と罰』『悪霊』『未成年』があり、本書『白痴』とともに5大小説とされる。犯罪や政治的陰謀のプロットをベースに、近代社会における個人の自己実現のための葛藤を描き、その後の世界に大きな衝撃を与えつづけている。ほかに『地下室の手記』『死の家の記録』など。1881年没。

[訳者] 望月哲男 (もちづき・てつお) 1951年生まれ。北海道大学教授。専門はロシア文化・文学研究。編著書に『創造都市ペテルブルグ』『現代思想 総集編ドストエフスキー』、訳書にトルストイ『アンナ・カレーニナ』、バフチン『ドストエフスキーの詩学』、ソローキン『ロマン』など。

トルストイ 『アンナ・カレーニナ 〈3〉  Анна Каренина, 1877.』(望月哲男訳、光文社古典新訳文庫、2008年) '10/10/02
トルストイ 『アンナ・カレーニナ 〈2〉  Анна Каренина, 1877.』(望月哲男訳、光文社古典新訳文庫、2008年) '10/09/25
トルストイ 『アンナ・カレーニナ 〈1〉  Анна Каренина, 1877.』(望月哲男訳、光文社古典新訳文庫、2008年) '10/09/22
トルストイ 『イワン・イリイチの死/クロイツェル・ソナタ  Смерть Ивана Ильича, 1886./Крейцерова соната, 1889.』(望月哲男訳、光文社古典新訳文庫、2006年) '08/08/20





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