Gori ≒ ppdwy632

〈ぼく〉の思索の一回性の偶然性の実験場。

2011年04月

本「マウントドレイゴ卿/パーティの前に (光文社古典新訳文庫125)」モーム、木村政則 訳5

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マウントドレイゴ卿/パーティの前に (光文社古典新訳文庫)
マウントドレイゴ卿/パーティの前に  William Somerset Maugham: “Jane, 1923/Lord Mountdrago, 1939/Before the Party, 1926/Rain, 1921/The Treasure, 1934/The Happy Couple, 1947” (光文社古典新訳文庫125)

○著者: ウィリアム・サマセット・モーム、木村政則 訳
○出版: 光文社 (2011/4, 文庫 313ページ)
○価格: 700円
○ISBN: 978-4334752286
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ヒミツ、秘密、謎、ミステリ、、、まるで分かっちゃいない、不可解で不可思議な(まるで理解不能な)部分のない人間なんて、他人はモチロン自分自身だって、どれだけ分かって理解しているのかと、突き詰めて考えてみるには(考えるまでもなく)、もしかしたら不可解なところのない、平板な人間も存在するのかもしれない、少なくともぼくはぼくには分からない、自分自身のことだって、だから、他人のことなどまるでまったく思いもよらない


家柄と知性、すべてに恵まれた外務大臣は、自分が見た恥ずべき夢を格下のライバルに知られていると悩んだ末に……「マウントドレイゴ卿」。南方駐在員の夫を亡くして帰国した長女が明かした夫の秘密とは……「パーティの前に」。人間の不可解さを浮き彫りにする珠玉の6編。


≪目次: ≫
ジェイン Jane, 1923 (『第一人称単数で書かれた六つの物語』1931)
マウントドレイゴ卿 Lord Mountdrago, 1939 (『処方は前に同じ』1940)
パーティの前に Before the Party, 1926 (『カジュアリーナの木』1926)
幸せな二人 The Happy Couple, 1947 (『環境の動物』1947)
 Rain, 1921 (『木の葉のそよぎ』1921)
掘り出しもの The Treasure, 1934 (『処方は前に同じ』1940)

解説/木村政則    モームを洗い直す/皮肉屋モーム/技巧を凝らす/経験の暗号化/作家で成功、結婚で失敗/男しか愛せない/人生の秘密が作品の秘密
モーム年譜
訳者あとがき


≪著者: ≫ ウィリアム・サマセット・モーム William Somerset Maugham [1874-1965] イギリスの劇作家、小説家。イギリス人の両親のもと、フランスで生まれる。幼くして両親を亡くし、イギリスの叔父に引き取られる。10代は学校生活になじめず読書に逃避。やがて演劇の面白さに目覚め、作家を志すが、現実的な選択として、医学校に入学。1897年、貧民街での実習経験をもとにした『ランベスのライザ』を出版。1907〜1908年にはロンドンで上演された戯曲が次々に大成功を収め、社交界の名士となる。第一次大戦中は、英国諜報部員として諜報活動に従事。このときの経験が短編集『アシェンデン』に結実。40代以降は、ヨーロッパ各地や南太平洋の島々をたびたび訪れ、数々の短編を生み出した。長編の代表作に『人間の絆』『月と六ペンス』など。

[訳者] 木村政則 Kimura Masanori 1968年生まれ。筑波大学大学院博士課程単位取得退学。大学非常勤講師。専門は20世紀イギリス小説。著書に『20世紀末イギリス小説――アポカリプスに向かって』。


サマセット・モーム 『月と六ペンス The Moon and Sixpence, 1919.』(土屋政雄訳、光文社古典新訳文庫、2008年) '09/01/07





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本「佐藤一斎――克己の思想 (再発見 日本の哲学)」栗原剛5

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佐藤一斎 -克己の思想 (再発見 日本の哲学)
佐藤一斎――克己の思想 (再発見 日本の哲学)

○著者: 栗原剛
○出版: 講談社 (2007/7, 単行本 284ページ)
○価格: 1,470円
○ISBN: 978-4062787512
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なにをどうして、あぁ生きるって、なんてメンドクサイ、タイヘンなことなんだろう♪、もっともラクをして、自堕落なままに生きさばらえようとは、これっぽっちも考えていなくって、むしろ、無目的に生きてしまうには(どうしてもぼくには自分が自分にたいして耐えられない)、ぼくは他人に迷惑をかけすぎる、そのことに無自覚にはいられない(たいして自覚できているとも思えない、気がついていないことのほうが、見えていないことのほうが、あまりにも多すぎる大きすぎる、あぁ)



シリーズ「再発見 日本の哲学」、菅野覚明熊野純彦 責任編集、日本の近代思想を読みなおす

佐藤一斎西郷南洲との間にある思想的な関係は、そうした一斎の思想が近代にどう持ち込まれたかを示す、具体的な材料である。西郷もまた、今ここに立つ自己の何たるかを、儒学的教養に依拠しながら表現していた。両者を並べて見たときに言えるのは、彼らが、己が己として立つことを独立と捉えながらも、その根拠をなお天に(少なくとも天という概念に)託していた、ということである。 ――本書より


≪目次: ≫
序論――真の自己とは何か
第一章 立志と学
    1 佐藤一斎略伝/2 志とは何か/3 利刃と清泉――立志のイメージ/4 立志こそ学の根本である/5 「古今第一等」を目指す
第二章 学の理論――天、仮己、真己    1 天と己の関係性/2 仮己を脱して真己を生きる/3 肉体は悪であるか?/4 心の霊光を見出す/5 立志と学――終わりなき営み
第三章 学を実践する場面――なぜ静坐するのか    1 学の種類と段階/2 静坐の工夫/3 最終段階としての心学
第四章 心の霊光への道のり I――欲を慎み、口を慎む    1 蒸気に蓋を――還元・対流の工夫/2 男女・飲食・言語の欲/3 暴怒の衝動と恥じる敏感/4 已むべからざるの勢――発露の基準
第五章 心の霊光への道のり II――行から心へ    1 独りを慎む――心学への移行/2 静坐と自省の内実(I 早朝――夢への反省/II 深夜――霊光に達する瞬間)
第六章 独立する自己    1 心とは天である――自己の真相 I/2 心とは知である――自己の真相 II/3 敬と真――学の両輪/4 屹立する自己
第七章 死を畏れざる理――運命論と死生観    1 天定の数――運命とは何か/2 佐藤一斎の死生観/3 老いと養生の果て――「志」という理想/4 結論

補章 西郷南洲と佐藤一斎    1 西郷隆盛の中にあったもの/2 「南州翁遺訓」・「遺教」の検討(I 「敬天愛人」について/II 敬天――人を相手にせず/III 愛人――己に克つべし/IV 克己でつながれる敬天/愛人/V 天の愛/VI 宏大・最大・包容のイメージ/VII 佐藤一斎モデルとの距離/VIII 西郷南州の志)/3 「西郷南州手抄言志録」の検討/4 結論

附録
佐藤一斎 年譜 (安永元年・1772年〜安政六年・1859年)
佐藤一斎『言志四録』、西郷南洲「西郷南州手抄言志録」 条文対照表
文献案内


≪著者: ≫ 栗原 剛 (くりはら・ごう) 1975年、神奈川県生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得退学。博士号(文学)取得。専攻は、倫理学、日本倫理思想史。東京大学大学院人文社会系研究科次世代人文学開発センター研究員。都留文科大学比較文化学科非常勤講師。主な論文に、「伊藤仁斎の『道徳』観――『本体』『修為』論の構造から」「『曾根崎心中』における生命」など。


小林敏明 『廣松渉――近代の超克』(再発見 日本の哲学、講談社、2007年) '11/04/21
熊野純彦 『埴谷雄高――夢みるカント』(再発見 日本の哲学、講談社、2010年) '11/04/15





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本「歴史という皮膚」苅部直5

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歴史という皮膚
歴史という皮膚

○著者: 苅部直
○出版: 岩波書店 (2011/3, 単行本 296ページ)
○価格: 3,255円
○ISBN: 978-4000256575
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そう、1989(昭和64/平成元)年の1月、昭和天皇の崩御のころ、ぼくは浪人中で予備校に籍を置きながら(新聞配達してた!?)、ボンヤリしたまま、浮き足立った空気(バブル)にのまれたのか、ただただボンヤリしていたんだろう、19歳の春



第二次大戦前夜、ユダヤ・フリーメイソンリー陰謀説が渦巻くなか、世界平和を支える集団としてフリーメーソンリーを擁護した吉野作造カントの世界平和構想を賞賛しつつ、自身の平和論の基礎には民族と天皇をおいた南原繁。私利追求風潮が社会を覆うなか、人々が公益へと向かう道筋を構想した幕末・明治期の儒学者、横井小楠元田永孚。ほかに福澤諭吉中村哲ら、激動期にそれぞれの社会状況と格闘した思想家たちの姿を生き生きと描く。その思想の変遷を通して、日本におけるナショナリズムと皇室観の様相が浮かび上がる。


≪目次: ≫
I 歴史とナショナリズム
ナショナリズムの来歴
    1 創られた伝統?/2 近代のナショナリズムと戦後/3 二分法をこえて  (初出:苅部直・片岡龍編『日本思想史ハンドブック』新書館、2008年)
大正グローバリゼーションと「開国」――吉野作造を中心に――    1 一九二〇年代のグローバリゼーション/2 大正・昭和の「ユダヤ人問題」/3 吉野作造とフリーメイソンリー  (初出:『思想』第1020号、2009年4月)
歴史性と自由――瀧川事件から見たマルティン・ハイデガー――    1 ハイデガー・ショック、一九三三年/2 伝統のなかの自由へ――九鬼周造中井正一  (初出:『岩波講座 哲学』第11巻、2009年)
「始原」の政治学――一九四〇年代の中村哲――    1 「大東亜」の政治学/2 国家権力の「始原」へ  (初出:『岩波講座 「帝国」日本の学知』第1巻、2006年)

II 戦後思想・再考
平和への目覚め
――南原繁の恒久平和論――    1 カントに学び、カントを超えて/2 国民共同体と儒学/3 ネイションの再定義と天皇  (初出:『思想』第945号、2003年1月)
「血」と「君徳」――天皇論をめぐるデッサン――    1 不透明な領域/2 「血」の伝統/3 「君徳」と恩赦  (初出:『岩波講座 憲法』第4巻、2007年)
立ちつくすピラト――丸山眞男福澤諭吉論――    (初出:『図書』第637号、2002年5月)
浮遊する歴史――一九九〇年代の天皇論――    1 「九〇年代」か「平成」か/2 希薄化と不安/3 新しい皇室論へ  (初出:東京大学社会科学研究所『社会科学研究』第58巻1号、2006年9月)

III 「近代」の始まりへ
福澤諭吉の「怨望」論
    1 脅威としての「怨望(えんぼう)」/2 「怨望」の明治初年/3 デモクラシーと「怨望」  (初出:『思想』第1033号、2010年5月)
「利欲世界」と「公共之政」――横井小楠元田永孚――    1 堯舜三代の幻出――横井小楠/2 元田永孚と「文明開化」/終章 「公共之政」にゆくえ/追記  (初出:『国家学会雑誌』第104巻1・2号、1991年2月)※修士論文


あとがき (二〇一一年二月  苅部 直)
初出一覧


≪著者: ≫ 苅部 直 (かるべ ただし) 1965年生まれ。東京大学大学院法学政治学研究科博士課程修了。東京大学法学部教授。専門、日本政治思想史。著書、『光の領国 和辻哲郎』(創文社、1995年/岩波現代文庫、2010年)、『丸山眞男』(岩波新書、2006年)、『移りゆく「教養」』(NTT出版、2007年)、『鏡のなかの薄明』(幻戯書房、2010年)ほか。

苅部直 『光の領国 和辻哲郎』(岩波現代文庫、2010年) '11/04/22
苅部直 『丸山眞男 リベラリストの肖像』(岩波新書、2006年) '11/04/18





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本「院政の日本人 (双調平家物語ノート II)」橋本治5

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双調平家物語ノート2 院政の日本人
院政の日本人 (双調平家物語ノート II)

○著者: 橋本治
○出版: 講談社 (2009/7, 単行本 442ページ)
○価格: 2,205円
○ISBN: 978-4062142878
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院政の最初は、どうやら女帝の持統天皇で、697年に文武天皇に譲位して、太上天皇(上皇)として。イッパンに「院政時代」とは、白河上皇の1086年にはじまり、1129年からの鳥羽上皇、1158年からの後白河上皇(法皇)の1192年まで、をいい、なるほど、強大な権力を恣(ほしいまま)にした後白河法皇が没したことによって、すでに実質的には鎌倉幕府をひらいていた(?!、1185年とか1180年とかから??!)源頼朝は征夷大将軍を得た(任じられた)。
ところでジッサイ(一時期とはいえ)、院政がうまく機能したのは、もっとも院政の時代を経て(院政の時代が長くつづくことはなく、やがて)、天皇をいただく朝廷と並立して、幕府が成立して鎌倉幕府、室町幕府、江戸幕府とつづくのであろうけれども、どうなんだろう、これまた明治維新でいちおうの終焉をみる?!ことになるまで綿々とつづく摂関家の役割、影の存在、影響力というのか、朝廷とか官僚主義とか、とかく前例主義みたいなものは批判される傾向がつよいのかもしれないけれど、ぼくも手放しで賛同する気はないけれども(フツーにこれまでつよく批判的な態度を示してきた)、でもでもやっぱり、そのあり方を無視することはできないし、綿々と粛々と頑ななまでに前例に寄りしたがって、伝承すること、伝承してきたされたことの



日本の歴史はややこしくて鬱陶しくて、じれったい。院政こそ、「男の歴史」の始まりだ。時代の転換点に必ず現れる院政を検証し、新しい歴史の広がりを縦横に描く「橋本史論」。
「新たなる律令国家」としてスタートした明治政府の「近代」を持ったおかげで、我々は「律令国家のあった昔」を誤解してしまったのかもしれない。


≪目次: ≫
第一章 の力    日本の無名な若者には、お姫様と結婚出来る幸運がない/遺伝子の二重螺旋のように/応神天皇朝の皇女達と皇子達/皇統の途絶と后の力――手白香皇女継体天皇
第二章 蘇我氏の時代    蘇我系王朝と推古天皇の不決断/皇子と大兄と太子/蘇我稲目の時代/皇女の力
第三章 人のいる歴史    大化改新の誘惑/その動機/その時、彼等は何歳だったのか?/妃を中臣鎌子に贈る軽皇子蘇我入鹿がやってしまったこと/もう一人のキイパーソン――皇極=斉明女帝/「男」を模索せざるをえない歴史プロセス
第四章 男の歴史    「男の歴史」は院政時代から始まる/父としての白河上皇/不思議な父子関係/天智天皇と「父」の不明確/持統天皇と「母」の明確
第五章 天皇の舅――摂関家    「夫」の時代/「動く婿」と「動けない婿」/「父」を持たない天皇/承和の変と「摂関家」の成立/婿に仕えない舅、天皇を守らない外戚
第六章 家長と一族    女家長壇林太皇太后/「結婚」という政治手段/名と実――鎌倉幕府の将軍家の場合/子を持たない家長北条政子/天皇に「家長としての実質」が宿らなくなった本当の理由
第七章 転換期としての院政の時代    時代の転換が父子の対立を作る/清盛重盛、それぞれの時代状況/腐敗した官僚と律令国家/院政の時代という転換期/絶対王政としての院政
第八章 名門が滅びる構造    摂関政治の転換期/「后」という残像/「白河鳥羽上皇の時代」と「後白河上皇の時代」/摂関家が「不動の名門」になってしまったので/ライヴァルの多い関白師実と、その頑固な息子師通/藤原師通の結婚
第九章 父子対立への道    白河天皇(法皇)の女性関係/摂関家父子の「目的」/藤原忠実の結婚/ほしいものはなんでもほしい白河法皇と、忠実の息子藤原忠通/関白忠実の敗北
第十章 破綻の前夜    藤原忠通の誤算/その時、鳥羽上皇は――/そういう家系/家成を愛するがゆえに/藤原家成のいた時代/藤原頼長の欲望
第十一章 男をキレさせるシステム    「源義親は生きていた」事件/鳥羽上皇のひそやかなる反撃/みんなで崇徳天皇を騙そう/男をキレさせるシステム/玉藻の前のいた時代
第十二章 戦えない男達    保元の乱の不思議/これでは保元の乱が起こらない/消えた因子、隠れる因子/鳥羽法皇の遺産
第十三章 おかしなおかしな平治の乱    「武者の世」にはなったけれど/信西のいる風景/信西のやり方/乱の後遺症と大バカ者の藤原信頼/平治元年頃の結婚事情
第十四章 平氏政権への道    更にまぬけな平治の乱/その時、清盛はなにをしていたか?/誰も上皇を愛さない/後白河上皇の逆襲/形ばかりの摂関家の復活、そして「女の時代」の終焉/平氏政権への平坦な道
第十五章 鹿ヶ谷事件とその謎    「鹿ヶ谷事件」のはなんだったのか/とりあえず、平清盛後白河法皇/「平重盛」という謎/後白河法皇というメンタリティ/鹿ヶ谷事件を成り立たせる政界地図
第十六章 崩壊への道    安元二年の出来事その一――白山騒動/安元二年の出来事その二――建春門院の死と高倉天皇の恋/平重盛政権の可能性/以仁王の令旨にはどれほどの実効性があったのか?/頼朝清和源氏はどういう集団か?/東国の武者達
第十七章 源氏と平氏は戦うが    『吾妻鏡』と『平家物語』/福原院宣と「山木夜討」の実像/頼朝に平氏を倒す気はあったのか?/「木曾義仲」という謎――あるいは、「『吾妻鏡』が嫉妬をする」という可能性について
第十八章 「木曾義仲」という謎    義仲を動かしたもの/義仲を威嚇する頼朝/誰も「全体」を考えない/戦い方が変わる/「木曾義仲」という人物/「平氏を追って」と「平氏を逐って」/イデオローグの登場/粟津に死す

あとがき

※「群像」二〇〇六年二月号〜二〇〇七年五月号 単行本化にあたり、大幅に加筆訂正しました。



橋本治 『権力の日本人 (双調平家物語ノートI)』(講談社、2006年) '11/03/25
橋本治 『双調平家物語〈16〉  落日の巻(承前) 灌頂の巻』(中公文庫、2010年) '10/08/17
橋本治 『双調平家物語〈15〉  源氏の巻(承前) 落日の巻』(中公文庫、2010年) '10/07/30
橋本治 『双調平家物語〈14〉  治承の巻II(承前) 源氏の巻』(中公文庫、2010年) '10/06/19
橋本治 『双調平家物語〈13〉  治承の巻II』(中公文庫、2010年) '10/06/07
橋本治 『双調平家物語〈12〉  治承の巻I』(中公文庫、2010年) '10/04/18
橋本治 『双調平家物語〈11〉  平家の巻(承前)』(中公文庫、2010年) '10/03/27
橋本治 『双調平家物語〈10〉  平治の巻II 平家の巻』(中公文庫、2010年) '10/03/16
橋本治 『双調平家物語〈9〉  平治の巻I(承前)』(中公文庫、2009年) '10/03/03
橋本治 『双調平家物語〈8〉  保元の巻(承前) 平治の巻機戞蔽羝文庫、2009年) '10/02/14
橋本治 『双調平家物語〈7〉  保元の巻』(中公文庫、2009年) '10/01/26
橋本治 『双調平家物語〈6〉  院の巻(承前)』(中公文庫、2009年) '10/01/16
橋本治 『双調平家物語〈5〉  女帝の巻 院の巻』(中公文庫、2009年) '10/01/09
橋本治 『双調平家物語〈4〉  奈良の巻』(中公文庫、2009年) '09/12/20
橋本治 『双調平家物語〈3〉  近江の巻』(中公文庫、2009年) '09/11/29
橋本治 『双調平家物語〈2〉  飛鳥の巻(承前)』(中公文庫、2009年) '09/11/10
橋本治 『双調平家物語〈1〉  序の巻 飛鳥の巻』(中公文庫、2009年) '09/11/03
橋本治 『院政の日本人 (双調平家物語ノートII)』(講談社、2009年) '09/10/18
橋本治 『権力の日本人 (双調平家物語ノートI)』(講談社、2006年) '09/09/12





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本「進化と人間行動 '07 (放送大学教材)」長谷川眞理子/長谷川寿一5

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進化と人間行動
進化と人間行動 '07 (放送大学教材)

○著者: 長谷川眞理子長谷川寿一
○出版: 放送大学教育振興会 (2007/3, 単行本 192ページ)
○価格: 2,415円
○ISBN: 978-4595307584
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そう、残念ながら平成22年度で終了してしまった科目であるのだが(改訂されなかった)、、、各地にある学習センターには、終了してから1年間は、テキストもDVD(講義 全15回分)も、補講(?!追試?!)用として備えてある

平成22年度第2学期の単位認定試験(2011年1月30日(日)第5時限目)の成績評価はA(89〜80点、合格)


人間は生物界の一員であり霊長類の一種だが、社会通念としては、他の動物とは異質な、あるいは超越した存在であるとみなされている。実際のところ、人間と他の動物との間の断絶はどれほど深いのだろうか。私たちが進化的な存在であるならば、現代人は進化的過去をどのように背負っているのだろうか。一介のサルにすぎない「ヒト」と、テクノロジーで無数の文化を花開かせ、地球を征服した「人間」の間にある諸問題を、進化と適応の観点から考察する。


≪目次: ≫
まえがき (2007年1月 長谷川眞理子 長谷川寿一)
1.人間の本性の探求――理論的枠組み    1.人間の本性の探求/2.適応とは何か/3.人間の本性の進化を探るいくつかのアプローチ/4.遺伝と環境  長谷川眞理子(総合研究大学院大学教授)長谷川寿一(東京大学大学院教授)  DVD '10/09/08, '10/12/01
2.進化適応    1.進化とは何か?/2.A、B、O血液型遺伝子をめぐる進化/3.自然淘汰/4.中立進化/5.進化をめぐるいくつかの誤解  長谷川眞理子(総合研究大学院大学教授)  DVD '10/09/11, '10/12/05
3.行動の進化    1.可塑性のない行動プログラム/2.マウスの母性行動に影響を与える遺伝子/3.行動の進化における遺伝子の働き/4.生得的な行動と学習との関係/5.遺伝と環境の相互作用  長谷川眞理子(総合研究大学院大学教授)  DVD '10/09/15, '10/12/08
4.「種の保存」論と「利己的遺伝子    1.「利己的遺伝子」という意味/2.「種の保存」の考え方:群淘汰/3.群淘汰はなぜ成り立たないか?/4.生物の階層性と多層性淘汰  長谷川眞理子(総合研究大学院大学教授)  DVD '10/09/21, '10/12/12
5.霊長類の進化と適応    1.生物界におけるヒトの地位/2.霊長類の系統分類と生息地/3.霊長類の足と手/4.霊長類の眼と視覚/5.霊長類の脳/6.霊長類の一生(生活史)  長谷川寿一(東京大学大学院教授)  DVD '10/09/22, '10/12/19
6.ヒトの心を生んだ進化環境    1.ヒトの生物学上の位置づけ/2.初期の人類/3.ホモ属の進化/4.ホモ・サピエンスの進化/5.ヒトを生み出した進化環境/6.言語と抽象化  長谷川眞理子(総合研究大学院大学教授)  DVD '10/09/26, '10/12/25
7.血縁淘汰――血縁者に対する利他行動    1.アリとクジャク/2.個体間の社会交渉の4つのタイプ/3.包括適応度と血縁淘汰/4.社会性昆虫における血縁淘汰/5.哺乳類と鳥類における血縁者に対する利他行動/6.血縁者の認識  長谷川寿一(東京大学大学院教授)  DVD '10/09/28, '10/12/26
8.ヒトにおける血縁淘汰と家族関係    1.ヒトにおける血縁者の認識――同居の効果/2.人間社会における血縁者に対する利他行動/3.非血縁者とのトラブル――殺人に見られる非血縁者と血縁者への態度の違い/4.親と子の対立/5.ヒトの母親による嬰児殺しと中絶/6.親による子どもに対する差別的投資  長谷川寿一(東京大学大学院教授)  DVD '10/09/30, '11/01/05
9.協力行動の進化    1.互恵的利他行動の理論/2.チスイコウモリの血の貸し借り/3.霊長類における互恵的利他行動/4.ヒトにおける互恵的利他行動/5.「囚人のジレンマゲーム」を用いた協力行動の成立の分析  長谷川寿一(東京大学大学院教授)  DVD '10/10/02, '11/01/09
10.ヒトの協力行動を支える心理    1.2者間の互恵的利他行動を越えて/2.社会的ジレンマ/3.裏切り者検知モジュール/4.進化によって生じたと考えられる心のモジュール/5.社会的交換ヒューリスティック/6.実験経済学からの証拠  長谷川寿一(東京大学大学院教授)  DVD '10/10/05
11.ヒトにおける生活史パターンの進化    1.生活史戦略の進化/2.霊長類の生活史戦略/3.ヒトの生活史パターンの特徴/4.おばあさん仮説/5.ヒトの生態的ニッチェと生活史  長谷川眞理子(総合研究大学院大学教授)  DVD '10/10/08
12.性淘汰の理論    1.さまざまな性差/2.ダーウィンの性淘汰の理論/3.潜在的繁殖速度と実効性比/4.配偶相手の選り好み/5.選り好みの進化/6.配偶者防衛と雌雄の対立/7.性淘汰の新しい枠組み  長谷川眞理子(総合研究大学院大学教授)  DVD '10/10/10
13.ヒトの繁殖配偶システム    1.からだの大きさ、精巣の大きさ、犬歯の大きさ/2.排卵の隠蔽/3.ヒトの配偶システム  長谷川眞理子(総合研究大学院大学教授)  DVD '10/10/13
14.ヒトの配偶者選択と配偶者防衛    1.ヒトにおける性差/2.ヒトにおける性的魅力/3.ヒトの配偶者選択/4.ヒトにおける配偶者防衛  長谷川眞理子(総合研究大学院大学教授)  DVD '10/10/14
15.言語文化    1.文化とその継承/2.言語の起源と進化/3.ニッチェ構築と文化、言語  長谷川眞理子(総合研究大学院大学教授)長谷川寿一(東京大学大学院教授)  DVD '10/10/17

索引


≪著者: ≫ 長谷川眞理子 (はせがわ・まりこ) 1952年、東京生まれ。1976年、東京大学理学部卒業。1983年、東京大学大学院理学系研究科博士課程単位取得退学。1983年、東京大学理学部助手。1986年、理学博士取得(東京大学)。1990年、専修大学法学部助教授。1992年、1994年、エール大学人類学部客員準教授。1996年、専修大学法学部教授。2000年、早稲田大学政治経済学部教授。総合研究大学院大学先導科学研究科教授。専攻、行動生態学。主な著書、「進化とはなんだろうか」(岩波ジュニア新書、1999)、「科学の目」(岩波新書、1999)、「進化と人間行動」(長谷川寿一、長谷川眞理子、東京大学出版会、2000)、「生き物をめぐる4つの『なぜ』」(集英社新書、2002)、「クジャクの雄はなぜ美しい? 増補改訂版」(紀伊国屋書店、2005)、「進化生物学への道」(岩波書店、2006)など。

≪著者: ≫ 長谷川寿一 (はせがわ・としかず) 1952年、神奈川県生まれ。1976年、東京大学文学部心理学専修課程卒業。1983年、東京大学大学院人文科学研究科修了、東京大学教養学部助手、帝京大学文学部心理学科助教授を経て、東京大学大学院総合文化研究科教授・文学博士。専攻、動物行動学・進化心理学。主な著書、「進化と人間行動」東京大学出版会、「心と進化」岩波書店、「はじめて出会う心理学」有斐閣。


長谷川眞理子 『動物の生存戦略 行動から探る生き物の不思議』(放送大学叢書、左右社、2009年) '10/03/25
ジャネット・ブラウン 『ダーウィンの『種の起源』  Darwin's“Origin of Species”』(長谷川眞理子訳、名著誕生シリーズ、ポプラ社、2007年) '08/04/24





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本「日本語のしくみ (シリーズ 言葉のしくみ)」山田敏弘5

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日本語のしくみ
日本語のしくみ (シリーズ 言葉のしくみ)

○著者: 山田敏弘
○出版: 白水社 (2009/6, 単行本 144ページ)
○価格: 1,680円
○ISBN: 978-4560085004
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外国語をベンキョウしてるんだけど、ドイツ語が2年目で、フランス語と中国語を今年からはじめたばかりで、英語も高校卒業以来22年ぶりであらためてはじめて2年目、そう、つくづく痛感するのは、母語としての「日本語」のタイセツさ。外国語のベンキョウを、ぼくは大学の履修科目として選択していることから、半年ごとの学期の履修期間のおわりには単位認定試験があって、といっても効果測定を主目的としているのであって、試験の難易度は高いものではないけれど、それなりの理解度(ポイント、コツ?)は要求されて、あぁ、単位認定試験を合格したからといって、、、なにはともあれ、ぼくの日本語はメチャクチャ


ふだん使っている日本語も、いざ説明しようとすると、なかなか難しい。日本語を教える予定のある人もない人も、そのしくみを見つめ直してみませんか。「言葉のしくみ」が見えてくる日本語入門。


≪目次: ≫
まえがき (2009年春 著者)
i
1章 文字と発音のしくみ
    「ん」ってどんな音/「ツァツァノファツァラツァラ」/長い音と短い音の区別/アクセント/「こんにちわ」は正しいの?/コラム:音から語へ(和語、漢語、外来語/外国語の中の日本語/「クジラ」か「ジラ」か/アクセント・イントネーションの基本パターン)
2章 書き方と語のしくみ    旧仮名遣い/ひらがな・カタカナ・漢字/エアコンからKYまで/外来語の取り入れ方/漢字の読み方のしくみ//コラム:語から文へ(辞書で遊ぼう/「、」と「。」はどう打つの?/「」と「」/当て字)
3章 文のしくみ    語を並べて文を作る/文を長くしてみよう/否定の言い方/意外と難しい「はい、そうです。」/ところで、文って何でしょうね/コラム:iからiiへ(基本的な文法用語について/日本語の3大特徴 ゞ菠未瞭団 △弔覆りの特徴「てにをは」 ニュアンスの特徴)
ii
1章 区別のしくみ
    「コソア」のしくみ(その1)/「コソア」のしくみ(その2)/単数と複数/「いる」と「ある」/あなた、きさま、おまえ、君…/コラム(ややこしい「自分」の使い方/「岐阜の大学」と「岐阜大学」)/過去と完了/2つの「している」/「ゴールを決めた」と「ゴールを決められた」/「教えられる」と「教えれる」/「貸してやった」と「貸してくれた」/コラム(過去の「変な」(?)使い方/「足りない」と「足らない」)
2章 「てにをは」のしくみ    「てにをは」って何?/「は」と「が」/「に」と「で」と「へ」/「に」と「を」/「から」と「に」/コラム(「てにをは」と「、」/未来を表す「へ」)/主観的な「から」、客観的な「ので」「ため」/後に観察したことが来る「と」/「で」と「での」/「倒す」と「倒れる」/「が」と「を」/コラム(「て、」と「て」は違う?/「だけ」と「しか〜ない」 文法の縦糸と横糸)
3章 ニュアンスのしくみ    「明日は雨でしょう。」という天気予報士は無責任?/はっきりしない「かも」と「っぽい」/「すごく」と「まあ」/「ね」と「よ」で何を伝える?/頼み方で印象も変わる/コラム(午後の挨拶、何と言う?/「かっとばす」と「ぶっとばす」)/「です」「ます」のしくみ/尊敬語/動作の相手を高める謙譲語/「してくれる」と「してもらう」/「お茶が入りましたよ」と「お茶を入れましたよ」/コラム(「ありがとう」/棟梁はゲイ?)
4章 数のしくみ    2系統の数字/日本語にはなぜ「万」があるの?/一本、一枚、一冊、一個…/コラム(月曜日は「二曜日」だったかも)
5章 実際のしくみ    大段幕のしくみ/メニューのしくみ/看板のしくみ/お知らせのしくみ

CD収録内容
参考図書ガイド


≪著者: ≫ 山田敏弘 (やまだ としひろ) 1965年岐阜県生まれ、1988年名古屋大学文学部卒業(言語学専攻)、1990年名古屋大学大学院博士課程前期課程(言語学専攻)修了、1990年から1993年まで国際交流基金派遣日本語教育専門家としてローマ日本文化会館に勤務、1997年大阪大学大学院博士課程後期課程単位取得満期退学、2000年大阪大学博士(文学)、2001年より岐阜大学准教授。主要著書、『初級を教える人のための日本語文法ハンドブック』(共著、スリーエーネットワーク)、『中上級を教える人のための日本語文法ハンドブック』(共著、スリーエーネットワーク)、『日本語のベネファクティヴ――「てやる」「てくれる」「てもらう」の文法――』(明治書院)、『国語教師が知っておきたい日本語文法』(くろしお出版)、『国語教師が知っておきたい日本語音声・音声言語』(くろしお出版)、『国語を教える文法の底力』(くろしお出版)。

CD吹き込み:一色令子、山田敏弘


佐藤康 『フランス語のしくみ』(シリーズ 言葉のしくみ、白水社、2005年) '11/04/23
清野智昭 『ドイツ語のしくみ』(シリーズ 言葉のしくみ、白水社、2005年) '11/04/19

杉浦克己 『日本語学 母語のすがたと歴史 '09』(放送大学教材、放送大学教育振興会、2009年) '10/07/26





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本「20世紀音楽 クラシックの運命 (光文社新書272)」宮下誠5

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20世紀音楽 クラシックの運命 (光文社新書)
20世紀音楽 クラシックの運命 (光文社新書272)

○著者: 宮下誠
○出版: 光文社 (2006/9, 新書 446ページ)
○価格: 1,050円
○ISBN: 978-4334033729
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そう、本書の冒頭に掲げられる問い、、、
クラシック音楽の時代は「終わって」いるのだろうか? 20世紀クラシック音楽は「わからない」だろうか?”


20世紀音楽は、わたしたち人間とは何か、世界とは何か、生きるとは何か、あるいはよりよく生きるとは何か、なぜわたしたちは愛しあうのか……。そのような問いに答えようとしてきたのではないか。それは文学ほど具体的ではないかもしれないし、絵画をはじめとした造形芸術ほど直接的ではないかもしれないが、それでもなお、抽象的な音の連鎖に、音の戯れに、音の重なり合いに、あるいはそのひずみに、その屈折に、その絶叫のはざまに、世界と対峙し「わたくし」に問いかけようとする真摯できまじめな、わたしたちと同じ人間の肉声が聞こえてきはしないだろうか。20世紀クラシック音楽を俯瞰し、その展開と特質を描き出す。


≪目次: ≫
はじめに
第一章 飽和    綜合芸術の夢とロマン主義の暴走、そして絶対音楽の完成(リヒャルト・ヴァークナー 1813-83年/アントン・ブルックナー 1824-96年/ヨハネス・ブラームス 1833-97年)/鳴動する宇宙(グスタフ・マーラー 1860-1911年/リヒャルト・シュトラウス 1864-1949年)/印象主義? 象徴主義?(クロード・ドビュッシー 1862-1918年/モーリス・ラヴェル 1875-1937年/アレクサンドル・スクリャービン 1872-1915年/アレクサンダー・フォン・ツェムリンスキー 1872-1942年/フランツ・シュレーカー 1878-1934年)/バッハに倣って、新ヴィーン楽派アルノルト・シェーンベルク 1874-1951年/アルバン・ベルク 1885-1935年/アントン・ヴェーベルン 1883-1945年)/原始主義(イゴール・ストラヴィンスキー 1882-1971年/カール・オルフ 1895-1982年)/前衛? それとも保守?(フェルッチオ・ブゾーニ 1866-1924年/ハンス・プフィッツナー 1869-1949年/マックス・レーガー 1873-1916年/パウル・ヒンデミート 1895-1963年/ゴットフリート・フォン・アイネム 1918-96年)/中間者たち(アルベール・ルーセル 1869-1937年/アルテュール・オネゲル 1892-1955年/フランク・マルタン 1890-1974年)/ヒトラーに愛された男(ヴェルナー・エック 1901-83年)/退廃音楽エルンスト・クシェネク 1900-91年/エーリヒ・ヴォルフガンク・コルンゴルト 1897-1957年/エルンスト・トッホ 1887-1964年/ボリス・ブラッハー 1903-75年)
第二章 拡散    イギリス、イタリア――伝統と革新(グスターヴ・ホルスト 1874-7934年/ラルフ・ヴォーン=ウィリアムズ 1872-1958年/ジャン・フランチェスコ・マリピエロ 1882-1947年/アルフレド・カゼッラ 1883-1947年/ルイジ・ダラピッコラ 1904-75年/ブルーノ・マデルナ 1920-73年/ルイジ・ノーノ 1924-90年)/壁のこちら側から向こう側へ(クルト・ヴァイル 1900-50年/ハンス・アイスラー 1898-1962年/パウル・デッサウ 1894-1979年/フリートリヒ・シェンカー 1942年- /パウル=ハインツ・ディットリヒ 1930年- )/アメリカ――新大陸の音楽(チャールズ・アイヴズ 1974-1954年/カール・ラグルズ 1876-1971年/ジョージ・アンタイル 1900-59年/エドガー・ヴァレーズ 1883-1965年)/ロシア――社会主義リアリズムとの対話(セルゲイ・プロコフィエフ 1891-1953年/ディミトリ・ショスタコーヴィチ 1906-75年)/ハンガリー――民謡と前衛(バルトーク・ベーラ 1881-1945年/コダーイ・ゾルタン 1882-1967年)/モラヴィアのドラマティスト(レオシュ・ヤナーチェク 1854-1928年)/東欧の前衛(ボフスラフ・マルティヌー 1890-1959年/カロル・シマノフスキ 1882-1937年/ヴィトルド・ルトスワフスキ 1913-94年/クシストフ・ペンデレツキ 1933年- )/北欧のシンフォニー(ヤン・シベリウス 1865-1957年/カール・ニールセン 1865-1931年)/ラテン系クラシック(エイトル・ヴィラ=ロボス 1887-1959年/カルロス・チャベス 1899-1978年/アルベルト・ヒナステラ 1916-83年)
第三章 変容    忘れられたシンフォニストハヴァーガル・ブライアン 1876-1972年/ダリウス・ミヨー 1892-1974年/カール・アマデウス・ハルトマン 1905-63年)/鳥の声と管理された偶然性(オリヴィエ・メシアン 1908-92年/ピエール・ブーレーズ 1925年- )/前衛の栄光と挫折(カールハインツ・シュトックハウゼン 1928年- )/飽和と持続(カイホルス・シャプルジ・ソラブジ 1892-1988年/モートン・フェルドマン 1926-87年)/多様式とポスト・モダン(アルフレド・シュニトケ 1934-98年/ソフィア・グバイドゥーリナ 1931年- /アルヴォ・ペルト 1935年- /ヘンリク・ミコワイ・グレツキ 1933年- )/クラシック音楽の運命(ヴォルフガンク・リーム 1952年- )/そのほかの主な動向(ジョン・ケージ 1912-92年/アンリ・デュティユー 1916年- /ベルント・アロイス・ツィンマーマン 1918-70年/イアニス・クセナキス 1922-2001年/ジェルジュ・リゲティ 1923-2006年/ジェルジュ・クルターグ 1926年- /ハンス・ヴェルナー・ヘンツェ 1926年- /ヘルムート・ラッヒェンマン 1935年- )/ミニマルとポスト・ミニマル(スティーヴ・ライヒ 1936年- /フィリップ・グラス 1937年- /マイケル・ナイマン 1944年- /ジョン・アダムズ 1947年- )/音盤、映像における20世紀音楽(『現代音楽なんて恐くない』/『リュックブリック・モデルネ(モデルネを回想する)』/『ドイツの音楽「交響曲管弦楽編」1950-2000年』/『答えのない質問』/『故郷を離れて――20世紀のオーケストラ音楽』/『日本作曲家選輯』)

おわりに
音盤紹介
謝辞
人名索引


≪著者: ≫ 宮下誠 (みやした まこと, 1961-2009) 1961年東京都生まれ。國學院大學文学部教授。バーゼル大学大学院博士課程単位取得博士論文執筆資格取得退学、早稲田大学大学院博士後期課程単位取得退学。専攻は20世紀西洋美術史、美術史学史、画像解釈学、一般芸術学。パウル・クレーに関する論考が多い。著書に『20世紀絵画 モダニズム美術史を問い直す』(光文社新書)、『逸脱する絵画』『迷走する音楽』(以上、法律文化社)、訳書に『パウル・クレー』『マックス・エルンスト』(以上、PARCO出版)などがある。

宮下誠 『20世紀絵画 モダニズム美術史を問い直す』(光文社新書、2005年) '11/03/21
宮下誠 『ゲルニカ ピカソが描いた不安と予感』(光文社新書、2008年) '11/03/17





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本「フランス語のしくみ (シリーズ 言葉のしくみ)」佐藤康5

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フランス語のしくみ
フランス語のしくみ (シリーズ 言葉のしくみ)

○著者: 佐藤康
○出版: 白水社 (2005/3, 単行本 143ページ)
○価格: 1,470円
○ISBN: 978-4560002988
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外国語のベンキョウって、タ〜イヘン。コンパクトにまとめて解説されれば、それはそれで読むことの負担は軽減されて好ましいと思いきや、しかし、あっさりとテンポよく次から次へと矢継ぎ早に繰り出されると(落ち着いてじっくり読めばいいんだろうけれども)、早く入ったものは早くに出て行く?!、みたいなものなのかどうなのか、もっとも、これ一冊でマスターできるとは誰も思っちゃいないだろうから、幾つも手にするテキストのうちの一冊として、あぁなるほど、そういうことなのねぇ、そうだったのかぁ、などといったような気づきみたいなものが、ひとつでも得られるならば


≪目次: ≫
まえがき (2005年2月 著者)
i
1章 文字と発音のしくみ
    フランス語の流れ/読み方いろいろ/鼻をきかそう/組み合わせを楽しもう/フランス語は広い/コラム:音から語へ(発音すべきか否か、それが問題だ/英語と同じつづりでも/日本語に入ったフランス語/フランス語になった日本語)
2章 書き方と語のしくみ    文字にも名前がある/筆記体を読んでみよう/フランス人の名前/フランス人の姓/リエゾンアンシェヌマン/コラム:語から文へ(辞書で遊ぼう/長い語、短い語、面白い語/アクセントと長音/簡単なあいさつ)
3章 文のしくみ    短い文のいろいろ/〜は…ですか?/〜は…でない/どこ?/文を長くつなげてみよう/コラム:iからiiへ(基本的な文法用語について/フランス語の3大特徴 〜蠎蠅砲茲辰瞳舛変わる △い帖誰がするかで形が変わる 「てにをは」で形が変わる)
ii
1章 区別のしくみ
    私の席はどこ?/物にも男と女/どの本?/知っていること、知らないこと/これは…です/コラム(国や川にも性がある/数えられないもの)/たくさんあったら/色をつけてみましょう/形容詞にも性と数がある/印象は前に/位置のまとめ/コラム(複数で使われる語/前と後ろで意味が変わる)
2章 人と時間のしくみ    辞書に載っている形/誰がするかで形が変わる/こんな形の動詞もあるよ/人気者は変わり者?/〜してください/コラム(主語はだれ?/avoirの活躍)/ニュアンスのいろいろ/行くと来る/未来のしっぽ/過去のしるし/過去にもいろいろ/コラム(場所の移動には気をつけよう/ていねいな言い方)
3章 「てにをは」のしくみ    語の順番が大事/私をさがして/私に電話して/人に物をあげる/誰の本?/コラム(私にください/主語はどっち?)/出身はどちら?/どこへ行きますか/場所をあらわす/見出しの形の前のàやde/何がありますか?/コラム(自分が自分を/本当に!)
4章 数のしくみ    1から10/今、何時ですか?/いくらですか?/コラム(フランスの電話番号/お茶を一杯)
5章 実際のしくみ    街角のしくみ/作品名のしくみ/メニューのしくみ/芸術のしくみ

CD収録内容
参考図書ガイド


≪著者: ≫ 佐藤 康 (さとう やすし) 1961年生まれ。学習院大学博士後期課程(フランス文学)退了。NHK学園専任講師を経て、学習院大学ほか講師。主要著書、『コミュニケーションのための44のユニット』(駿河台出版社)、『フランス語入門』(共著、NHK学園)、『CD BOOK しっかり学ぶフランス語文法』(ベレ出版)。


清野智昭 『ドイツ語のしくみ』(シリーズ 言葉のしくみ、白水社、2005年) '11/04/19

斎藤兆史/野崎歓 『英語のたくらみ、フランス語のたわむれ  English Plotting, French Playing: L'anglais ou le francais: le strategique ou le ludique ?』(東京大学出版会、2004年) '11/03/09





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本「光の領国 和辻哲郎 (岩波現代文庫 学術244)」苅部直5

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光の領国 和辻哲郎 (岩波現代文庫)
光の領国 和辻哲郎 (岩波現代文庫 学術244)

○著者: 苅部 直
○出版: 岩波書店 (2010/11, 文庫 368ページ)
○価格: 1,365円
○ISBN: 978-4006002442
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本書のタイトルにかかげられる「光の領国」が、本書においてはじめて登場する(とぼくが確認した意識した)のは本書P.93。じつは、すこしまえまでは(いつからだろう、ずいぶん時間が経ったような気がするけれど、そうでもないかもしれない)、気になる箇所にページにポストイットをペタペタペタペタと貼りまくって、あとから読了後に再度チェックすることを試みていたんだけど、止めた、いまは一切していない(栞を、読みかけのページにはさむ紙片を、今回はあえて切り裂いてまでして挟みこんだ、チェックした、したかった)。記憶力には記憶能力には限りがあって、若いころならあれもこれもなんでもかんでも片っ端から記憶することも、ときに必要とされておおよそのところは対応できたんだけれども(などと言ってしまえるほどのものだったのかどうなのか)、すでに若くない、ある意味では初老のよそ(40歳)をすぎて、無理はすまい、無理を強いたところで、所詮は無理は、あくまでも無理なのであって、無理が身につくことはない、ものなのかどうなのか、身につくものを身につけて、身につかないものは残念ながらぼくには縁がなかったのであろうゴメンナサイ、、、
日本の古代から綿々とつづいていると言ってもいいんだろうね、天皇制。ねぇねぇ、ぼくにはよく分かってなくってさ、ケッコウ本気(マジ)で、それなりには他人に説明できるレヴェルでは理解したいんだよね、少なくとも。天皇制を理解できてなくって、他人に説明できなくって、たとえば日本人以外の他国人に問い質されたときに、それなりに相手を満足させるレヴェルでの説明をなしえないようであるならば、少なくともぼくは「日本人」とか、ナショナリズム(愛国心)みたいなものを、口にできない、資格を権能を有しないなどと考えてしまうのは、極端すぎるとは思うから、ぼく以外の他者にそれを要求することはしないけれども、ぼくはみずからにはその部分において妥協する気はまったくない♪、(分かるまで、分かることを欲しつづければ、飽くことなく求めつづけていけばいい!!?)、、、いわゆる、近代の明治維新は、1868年、王政復古、徳川幕府を否定して、幕府の存在を否定して、天皇と朝廷に対抗して並立した幕府、鎌倉幕府(1192年、1185年、1180年?!)であり室町幕府であり戦国時代の幕府(将軍)を否定して、いきなり古代の平安時代にタイムスリップしちゃって、担ぎ出された天皇は、明治天皇、吃驚仰天だったろうねぇ、幕府の陰に隠れて綿々と絶やすことなく継続してきた天皇と朝廷の存在は、幕府だって認知していたからこそであって、幕府にとっても必要不可欠であったのか、大和の豪族、ヤマト王朝、卑弥呼の時代に、律令制度の時代以前に遡って、、、光の領国、光と闇と、生と死と♪



和辻哲郎(1889-1960)は明治以後の日本において最も包括的な哲学体系を築きあげた。そのテクストを日本政治思想史研究者が同時代の言説状況の文脈のなかで丁寧に読みなおし、〈人間と政治〉の問題を和辻がどのように考えてきたかを、その矛盾や欠落もふくめて検証する。付録として全集未収録の和辻の論考を併載。


≪目次: ≫
まえがき (一九九五年三月)
凡例

序章 「土下座」をめぐって
第一章 生命・人格・象徴
    1 〈光〉の原風景/2 「煩悶」青年の精神世界――世紀末文化と演劇体験/3 「Formの神秘」――象徴主義・人格主義・教養王義
第二章 古代日本とデモクラシーの発見    1 古代日本との出会い/2 デモクラシーの再現――民本主義論/3 「文明」を超えて
第三章 倫理学と政治    1 倫理学体系の形成(I 「人格より人間へ」/II 見いだされた〈日本〉/III 「人間の学」と時代情勢)/2 和辻倫理学の構造/3 戦時体制と「思慮の政治」
終章 光と闇



付録資料
家庭の私事 和辻哲郎(『大阪朝日新聞』1926年8月5日)
『東京帝国大学学術大観』文学部第十一章「倫理学科」 和辻哲郎・金子武蔵(『東京帝国大学学術大観』総覧・文学部、1942年12月)
斎藤勇先生追慕 堀豊彦(東京大学学生基督教青年会『会報』78号、1982年12月)

岩波現代文庫版あとがき (二〇一〇年十月  苅部 直)
和辻哲郎略年譜 1889(明治22)〜1960(昭和35)


※本書は一九九五年五月、創文社より刊行された。文庫化に際し、参考文献一覧と索引を割愛し、新たに付録資料を加えた。


≪著者: ≫ 苅部 直 (かるべ ただし) 1965年東京生まれ。1994年東京大学大学院法学政治学研究科博士課程修了、博士(法学)。東京大学教授(大学院法学政治学研究科・法学部)。日本政治思想史。著書に、『丸山眞男――リベラリストの肖像』(岩波新書)、『移りゆく「教養」』(NTT出版)、『鏡のなかの薄明』(幻戯書房)がある。

苅部直 『丸山眞男 リベラリストの肖像』(岩波新書、2006年) '11/04/18

和辻哲郎 『古寺巡礼』(ワイド版岩波文庫、1991年) '10/01/29
和辻哲郎 『人間の学としての倫理学』(岩波文庫、2007年) '09/04/07
和辻哲郎 『風土 人間学的考察』(ワイド版岩波文庫) '09/02/25
和辻哲郎 『孔子』(ワイド版岩波文庫) '08/11/29

熊野純彦 『和辻哲郎 文人哲学者の軌跡』(岩波新書、2009年) '09/11/13





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本「環境と社会 '09 (放送大学教材)」鈴木基之/植田和弘 編著、大塚直 著5

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環境と社会 (放送大学教材)
環境と社会 '09 (放送大学教材)

○著者: 鈴木基之植田和弘 編著、大塚直
○出版: 放送大学教育振興会 (2009/10, 単行本 252ページ)
○価格: 2,730円
○ISBN: 978-4595309328
クチコミを見る



ぶっちゃけ、「環境問題」とかが気になるというよりも(ぼくにはなにをもなしえない)、なにがホントのコトで、ジッサイのところどうなっちゃっているのか??!、ってなことが、ただただ知りたいだけんだけど、まぁ、知れば知るほどにオモシロイ(ひとことで言いえるような単純なカンタンなものではない)、慌てることはない、不安になることもない、ただ明らかに、いまいまのまま(地球規模の物質循環を無視した人間活動、大量消費・大量廃棄の経済活動、過剰に便利で清潔で快適なライフスタイル)でいいわけはない、ここんとこジッサイにいろいろあって(直近の2011.3.11_14:46とか、なのかどうなのか)、ずいぶん様相は世の中の動きは方向性としては、どうなんだろう、ぼくの印象としては、適正な方向に(よくもわるくも、広く大きな視点で俯瞰するには)カクジツに着実に向かっちゃって舵がきられてウゴウゴ動いているんじゃないかなぁ、、、(すでに「成長」とかって、とくに日本においては、いや世界的にも地球レヴェルでもそうかもしれないょ、神話とか昔話のレヴェルなんだろうなぁ)


平成22年度第2学期の単位認定試験(2011年1月26日(水)第1時限目)の成績評価はB(79〜70点、合格)


環境問題の歴史的な流れを概観し、その変遷の中でどのような解決の努力が払われてきたのかを解説する。環境問題を解決するというのはどういうことか、環境というものの価値をどのように評価するのか、そこにおいて経済学はどのような役割を果たすのか、そして法はどのような使命を有しているのかを考える。わが国は、そして世界は、どのような努力をしているのかを概観し、持続可能な社会の実現に向けた現在の取り組みについて解説する。


≪目次: ≫
はじめに (2009年9月 鈴木基之)
1.環境問題とは何か    環境とは何か/エコロジーとエコノミー/3人の先駆者に見る環境意識/持続可能性/まとめ   鈴木基之(東京大学名誉教授)  DVD '10/09/09, '11/01/09
2.環境問題の歴史――公害問題、地域環境問題    環境問題の流れ/局所的な環境問題:公害問題/地域の環境問題:水域の富栄養化/おわりに    鈴木基之(東京大学名誉教授)  DVD '10/09/12
3.環境問題の歴史――地球環境問題    地球環境問題/オゾン層保護/地球温暖化/おわりに    鈴木基之(東京大学名誉教授)  DVD '10/09/15
4.環境問題と経済学    環境問題・環境政策と政治・経済・社会/アメニティの重要性/経済学と環境問題   植田和弘(京都大学教授)  DVD '10/09/21
5.環境の経済価値と評価    意思決定と環境影響評価/環境の経済価値/環境の経済価値測定/環境の価値/環境評価と意思決定   植田和弘(京都大学教授)  DVD '10/09/22
6.環境政策の目的と手段    環境政策の目的、目標と手段/情報的基盤/環境政策の経済的手段――環境税  植田和弘(京都大学教授)  DVD '10/09/26
7.気候変動問題と炭素経済    気候変動問題の構図/炭素経済とスターン・レビュー/持続可能な低炭素社会へ   植田和弘(京都大学教授)  DVD '10/09/28
8.「環境と経済の両立」から持続可能な発展    環境と経済のトレードオフとその克服/途上国の環境と経済/持続可能な発展/持続可能な発展論――H.デイリーとP.ダスグプタ   植田和弘(京都大学教授)  DVD '10/09/30
9.環境税    外部不経済ピグー税ボーモル=オーツ税/環境税の実際と今後の課題   植田和弘(京都大学教授)  DVD '10/10/02
10.森林環境税と産業廃棄物税    環境政策と地方自治体/森林環境税/産業廃棄物税/地方税のグリーン化   植田和弘(京都大学教授)  DVD '10/10/05
11.環境におけるの役割    環境法とは何か/環境問題に対する法的対応/環境法と環境政策の手法/環境規制と技術の関係   大塚直(早稲田大学教授)  DVD '10/10/08
12.環境法の仕組み    環境基本法の成立/環境権とは何か、環境法の理念とは何か/環境基本計画/環境規制法の仕組み/環境行政における国・自治体の役割   大塚直(早稲田大学教授)  DVD '10/10/10
13.国としての環境政策    はじめに/環境庁(現在の環境省)の設置/環境省の構成/環境基本計画/21世紀環境立国戦略/おわりに   鈴木基之(東京大学名誉教授)  DVD '10/10/13
14.持続可能な発展に向けた国際的取り組み    種々の国際的な環境問題/国連人間環境会議/環境と開発に関する世界委員会/国連環境開発会議(UNCED)気候変動枠組条約京都議定書気候変動に関する政府間パネル(IPCC)/国際連合のミレニアム総会、ヨハネスブルグ・サミット/おわりに   鈴木基之(東京大学名誉教授)  DVD '10/10/14
15.持続可能な社会の評価     はじめに/これまでの講義の流れ/持続可能性を測る指標/おわりに   鈴木基之(東京大学名誉教授)  DVD '10/10/17

索引
著者紹介


≪編著者: ≫ 鈴木基之 (すずき・もとゆき) 1941年、東京都に生まれる。1968年、東京大学大学院工学系研究科程修了。1984年、東京大学生産技術研究所教授、95年同所長。1998年、国際連合大学副学長(2003年まで)。放送大学教授、国際連合大学特別学術顧問、東京工業大学監事、東京大学名誉教授。工学博士。専攻、環境化学工学。主な著書、Adsorption Engineering (Kodansha-Elsevier, 1990)、『ゼロエミッション型産業を目指して』(CMC出版、1990)、『人間活動の環境影響』(放送大学教育振興会、2005)、『環境工学』(放送大学教育振興会、2007)、『続く世代に何を渡すのか』(武田計測先端知財団編、2008)。

≪編著者: ≫ 植田和弘 (うえた・かずひろ) 1952年、香川県に生まれる。1975年、京都大学工学部卒業。1983年、大阪大学大学院工学研究科博士課程修了。1997年、京都大学大学院経済学研究科教授(〜現在に至る)。2002年、京都大学地球環境学堂教授(〜現在に至る)。学位、経済学博士・工学博士。専攻、環境経済学、財政学。主な著書、『廃棄物とリサイクルの経済学』(有斐閣、1992)、『環境経済学』(岩波書店、初版1996、第2版近刊)、P.ダスグプタ『サステイナビリティの経済学』(監訳、岩波書店、2007)、P.ダスグプタ『経済学』(共訳、岩波書店、2008)。

≪分担執筆者: ≫ 大塚 直 (おおつか・ただし) 1958年、愛知県に生まれる。1981年、東京大学法学部卒業後、直ちに大学法学部助手。1986年、学習院大学法学部助教授。1988年、カリフォルニア大学バークレイ校ロースクール客員研究員。1993年、学習院大学法学部教授。早稲田大学大学院法務研究科・同法学部教授。専攻、環境法・民法。主な著書、『土壌汚染と企業の責任』(編著、有斐閣、1996)、『循環型社会 科学と政策』(共著、有斐閣、2000)、『地球温暖化をめぐる法政策』(編著、昭和堂、2004)、『環境法[第2版]』(有斐閣、2006)。


東千秋/鈴木基之/濱田嘉昭編著 『物質循環と人間活動 '07』(放送大学教材、放送大学教育振興会、2007年) '10/09/08





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本「廣松渉――近代の超克 (再発見 日本の哲学)」小林敏明5

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廣松渉-近代の超克 (再発見日本の哲学)
廣松渉――近代の超克 (再発見 日本の哲学)

○著者: 小林敏明
○出版: 講談社 (2007/6, 単行本 196ページ)
○価格: 1,260円
○ISBN: 978-4062141062
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近代の超克

なにをどうして気がついて知りえて手に入れる(読書する)にいたったのだろう?、どうしてこれまで知りえなかった気がつくことがなかったのであろう??、、、シリーズ「再発見 日本の哲学」菅野覚明熊野純彦 責任編集、日本の近代思想を読みなおす。既刊14巻


ここに廣松のとらえた「唯物論」の真髄がある。唯物論とは、これまでよく素朴な論者がそう理解してきたように、たんなる物質という実体に依拠して論を立てることではない。廣松はそうした発想を「唯物論」ならぬ「唯物論(ただものろん)」と呼んで、きびしくしりぞける。……まず物と物があって、その間に関係が成り立つのではない。まず関係があって、そこから物が出来してくるのだ。 ――本書より


≪もくじ: ≫
序章 乗り越えへの希求    1 難解な文体の起源をめぐって/2 宣言する思想/3 郷里(くに)を出る知の型
第一章 近代という問題系    1 市民社会とネーション/2 機械的合理主義/3 アトミズムと主観・客観の分離
第二章 マルクス主義の地平    1 疎外論から物象化論へ/2 世界の共同主観的存在構造/3 役割行為から権力へ
第三章 日本思想の中の廣松渉    1 京都学派批判の意味するもの/2 近代主義の近代観/3 近代の超克のパラドックス

参考文献
附録:廣松渉略歴 (1933年8月〜1994年5月)
読書案内
あとがき (2007年初春 ベルリンにて 著者)


≪著者: ≫ 小林敏明 (こばやし・としあき) 1948年、岐阜県生まれ。ライプツィヒ大学東アジア研究所教授。専攻は、哲学、精神病理学。主な著書に、『西田幾多郎の憂鬱』『西田幾多郎 他性の文体』『精神病理からみる現代思想』『〈ことなり〉の現象学』などがある。また、編著に、廣松をロングインタビューして個人史をまとめた『哲学者廣松渉の告白的回想録』がある。

小林敏明 『父と子の思想 日本の近代を読み解く』(ちくま新書、2009年) '10/11/12
小林敏明 『〈主体〉のゆくえ 日本近代思想史への一視角』(講談社選書メチエ、2010年) '10/11/05

廣松渉 『マルクス主義の理路 ヘーゲルからマルクスへ』(勁草書房、改装版2009年, 1974年) '09/08/07
マルクス/エンゲルス 『新編輯版 ドイツ・イデオロギー』(廣松渉編訳、小林昌之補訳、ワイド版岩波文庫、2005年) '09/0713

熊野純彦 『埴谷雄高――夢みるカント』(再発見 日本の哲学、講談社、2010年) '11/04/15




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本「一揆と戦国大名 (日本の歴史13、講談社学術文庫1913)」久留島典子5

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一揆と戦国大名  日本の歴史13 (講談社学術文庫)
一揆と戦国大名 (日本の歴史13、講談社学術文庫1913)

○著者: 久留島典子
○出版: 講談社 (2009/8, 文庫 384ページ)
○価格: 1,260円
○ISBN: 978-4062919135
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ところで、「一揆」ということばの意味するところは、本書の冒頭に説かれる、、、“ある目的をもって組織や集団をつくること、そしてつくられた集団自体をいう、、、あらゆる階層で一揆が結ばれた。”(P.10)、、、とは。
さて、「戦国大名」って、なんだかやたらと大勢いるような印象ばかりがあって(覚えきれない?!)、だからぼくにはまったくピンとこなくて苦手意識ばかりがあって興味も関心もなかったんだけど、分からないながらも(苦痛に耐えながら)あれやらこれやらとすこしずつ読みすすめるうちには、、、いやいや、まったく分かった気がしていない♪


応仁・文明の乱を機に未曾有の「地殻変動」に曝される中世社会。室町幕府の権威は失墜し始め、荘園公領制も変質してゆく。集権的性格が薄れるなか、民衆は村や町を拠点にどう自立性を強めていったのか。また守護や国人たちはいかにして戦国大名へと成長したのか。あらゆる階層で結ばれた「一揆」に着目、史上最も激しく社会が動いた時代を分析する。


≪目次: ≫
第一章 領主の一揆――戦国大名の登場    1 戦国時代のキーワード(一揆と戦国大名/一揆と民衆)/2 応仁・文明の乱が残したもの(京都での戦闘終息/地方への戦乱拡大/家督の分裂/畠山斯波細川氏の場合/将軍独裁化/幕府の分裂/山城の国一揆)/3 戦国の世――明応の政変(明応の政変/細川政元の人物像/政元の政権構想と覇権の性格/細川京兆家の分裂)/4 北条早雲と東国(応仁・文明の乱と関東の情勢/北条早雲の登場/関東の戦国状況/古河公方の分裂と北条氏/北条早雲の強さ)/5 流浪する将軍(将軍の改名/義稙改名の事情/強権への願望/義稙と大内義興/西国の状況/越後の下剋上/父たちの時代)
第二章 百姓の内と外――村と村々    1 村のかたち(村と町の時代/文書が映す多様な村の姿/動く村、消える村/村という単位/絵図と戦国時代の村/戦国期の用水差図/村の由緒と絵図)/2 村の構成(畿内村落の代表者/侍衆の選択/北条氏領国の郷村と名主百姓棟札にみる伊豆の郷村/東北の「在家」、西国の「名」)/3 村の動き(近江の村入り相論/相論が示す惣村の動向/共同する地下)/4 村と地域権力(百姓の一揆、国衆の一揆/徳政のコントロール/小倭郷と甲賀都中の一揆/代納請負制と徳政問題)
第三章 家中の形成から合従連衡へ――西と東の戦国大名    1 契約する領主たち(家分裂の回避――一族契約/越後黒川氏の親類被官誓約状/石見益田氏の家督継承/益田氏と領主間契約)/2 家中の形成と毛利氏(毛利氏の家中形成/享禄起請文天文の起請文/毛利氏の覇権)/3 合従連衡――領主間連合(新たな領主たちの結合/大和宇陀郡沢氏と都内掟/「方」と「方質」の形成/越後の国衆連合/島津氏大友氏と自立的勢力)/4 縁約の世界(養子縁組と家臣団/伊達氏天文の乱/家を結ぶ女性/女性の執政/政略結婚武田氏/甲駿相三国同盟/北条氏の領国形成と縁約)
第四章 家中と国家――領国の仕組み    1 身分と「役」の成立(統合の運動/身分呼称の諸相/赤松氏分国法の「侍」と「被官」/被官関係の一元化/身分と役負担の体制)/2 領国支配の仕組み(家臣団の構造/給人・同心衆・軍役衆/国衆他国衆検地の意義/)/3 支配の内実――賦課の諸相(北条氏の検地と軍役・百姓役/東国大名と棟別役段銭/西国大名と諸賦課)/4 家中から国家へ(戦国大名の裁判/戦国家法の制定/裁定の実態/寺社造営への動員/道・橋の普請/家中の徳政、領国の徳政/戦国大名と徳政/偏諱授与/権威の構造)
第五章 都市と都市民    1 職人と戦国大名(権威と職人集団/職人のなわばり/職人の由緒/北条氏の職人編成/特権の否定と付与/畿内・西国の職人と領主)/2 流通と商人の世界(坂東屋富松氏と奥羽大名/商人の多面的機能/領国下の商人役/撰銭大内氏毛利氏/東西通貨圏の発生)/3 地方都市の幕開け(城郭と町場/越前一乗谷の生活/多様な城と城下/宗教都市の興隆/伊勢・杵築と大名/大名と都市法/上杉氏の越後府内支配/由緒の起点)
第六章 戦乱に生きる    1 戦乱と飢饉(戦場への動員/乱取り・苅田・放火/飢饉と戦争/自衛する人々/軍陣定と兵農分離/領有権の再編――還住と山林保護)/2 民衆の救い(一向宗とは/本願寺教団と一向一揆天文法華一揆/社寺参詣の興隆/廻国する宗教者/死者供養と寺院/キリスト教の受容/多様な信徒)
終章 戦国の収束    1 鉄砲の伝来と受容(伝来の実像/各大名の鉄砲受容)/2 各地の覇権確立の戦い(九州における覇権確立/中国・四国地方の状況/畿内の政権の推移/畿内周辺・東海・北陸の情勢/関東・東北の覇権争い)/3 戦国時代――十六世紀が残したもの(「国家」の転換/身分の変質と「家」の成立/十六世紀の転換の行方)

学術文庫版あとがき (二〇〇九年六月 久留島典子)
年表 (1493年〜1568年)
参考文献
索引


編集委員 網野善彦大津透鬼頭宏桜井英治山本幸司


※本書の原本は、二〇〇一年、小社より刊行されました。


≪著者: ≫ 久留島典子 (くるしま のりこ) 1955年生まれ。東京大学大学院博士課程中退。東京大学史料編纂所教授。日本中世史専攻。中世武家文書の編纂に従事しながら、中世から近世への社会の転換の特質を明らかにするために、村落史や領主制の研究をすすめている。主な論文に、「領主の一揆と中世後期社会」(『岩波講座 日本通史 中世3』)、「東寺領山城国久世庄の名主職について」(『史学雑誌』第93編8号)など。

桜井英治 『室町人の精神 (日本の歴史12)』(講談社学術文庫、2009年) '11/04/11
新田一郎 『太平記の時代 (日本の歴史11)』(講談社学術文庫、2009年) '11/03/27
筧 雅博 『蒙古襲来と徳政令 (日本の歴史10)』(講談社学術文庫、2009年) '11/03/15
山本幸司 『頼朝の天下草創 (日本の歴史09)』(講談社学術文庫、2009年) '11/03/04
大津透/大隅清陽/関和彦/熊田亮介/丸山裕美子/上島享/米谷匡史 『古代天皇制を考える (日本の歴史08)』(講談社学術文庫、2009年) '11/02/14
下向井龍彦 『武士の成長と院政 (日本の歴史07)』(講談社学術文庫、2009年) '11/01/29
大津 透 『道長と宮廷社会 (日本の歴史06)』(講談社学術文庫、2009年) '11/01/21
坂上康俊 『律令国家の転換と「日本」 (日本の歴史05)』(講談社学術文庫、2009年) '11/01/12
渡辺晃宏 『平城京と木簡の世紀 (日本の歴史04)』(講談社学術文庫、2009年) '11/01/07
熊谷公男 『大王から天皇へ (日本の歴史03)』(講談社学術文庫、2008年) '10/12/29
寺沢薫 『王権誕生 (日本の歴史02)』(講談社学術文庫、2008年) '10/12/17
岡村道雄 『縄文の生活誌 (日本の歴史01)』(講談社学術文庫、2008年) '10/12/03
網野善彦 『「日本」とは何か (日本の歴史00)』(講談社学術文庫、2008年) '10/11/20





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本「ドイツ語のしくみ (シリーズ 言葉のしくみ)」清野智昭5

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ドイツ語のしくみ
ドイツ語のしくみ (シリーズ 言葉のしくみ)

○著者: 清野智昭
○出版: 白水社 (2005/4, 単行本 144ページ)
○価格: 1,470円
○ISBN: 978-4560004968
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さて、よそ(40歳)にしてはじめた大学生活、放送大学大学生の2年目は、この4月からはじまっている、はじまっている。そう、先の1年間、2学期にわたって履修して学んだ、ショウジキ苦しかったへヴィーでハードだった(それなりの時間と労力を費やした、成果というほどの実感はなんら得られていないのだが、単位認定試験はいずれも合格した)、ドイツ語の入門Iと入門IIのカリキュラムは、ぼくが履修したのは最終年度で、翌年(まさにこの2011年度)から新装なることがわかっていた、ぼくは知っててそれでも一日でも早くドイツ語を学びたかった、というわけで、新装なった教材がどのようなものであるのか、ぶっちゃけ、気になって気になって仕方がないのは、履修をおえている開放感がつよく作用していることを自覚しながら。だから、2年目から新たにはじめたフランス語と中国語の入門課程、いずれも「入門I」のDVDによる講義を全15回(各45分間⇒総計約12時間)の聴講をおえてから、おえたから(すでにNew!!「ドイツ語入門I '11」DVDは第7回目まで聴講している)♪
分かり易い(と、ぼくが感じる、感じた)のは、ぼくがひととおりの入門課程をおえているから、ということもあるのだろうけれども、英語をベースに、まずは中学と高校で英語をマスターしていることを前提として、英語との差異、異同、たとえば英語だったらこういうところをドイツ語はこうなんです、、、1格・2格・3格・4格という表現を使うことなく、1格と4格を主格と対格として、はじめに解説をして(1格から4格までの格変化を暗記させる手法を採用しないで)、つづいて与格として3格を登場させて、最後に属格として2格を説く、みたいな。なるほどなるほど


≪目次: ≫
まえがき (2005年春 著者)
i
1章 文字と発音のしくみ
    まずはローマ字読み+α/濁るとき濁らないとき/chには御用心/ドイツ語独特の文字/これでつづり字は完璧!/コラム:音から語へ(日本語になったドイツ語/ドイツ語になった日本語/強く・弱く/長く・短く/ドイツ語のいろいろ)
2章 書き方と語のしくみ    アルファベット/筆記体とひげ文字/ドイツ人の名前/どんどん長くなる合成語/知っている語がいっぱい/コラム:語から文へ(しっぽのついた語/辞書で遊ぼう!/電子辞書で遊ぼう!/句読点と簡単なあいさつ)
3章 文のしくみ    1語文から2語文へ/否定のしかた/質問のしかた/誰がどこで?/文を長くしよう/コラム:IからIIへ(基本的な文法用語について/ドイツ語の3大特徴)
ii
1章 区別のしくみ
    男性と女性/物にも性がある/男でも女でもない中性/2つ以上で形が変わる/知らないことと知っていること/コラム(語尾から性がわかる名詞/彼は先生ではない)/この本はいい!/これはいい本です/数えられないもの/冠詞(の仲間)と形容詞のまとめ/名詞の省略/コラム(国や川にも性がある/国、人、言葉)
2章 人と時間のしくみ    辞書に載っているかたち/誰がするかで形が変わる/彼と彼女にご用心/とても重要な変わり者/語順の話/コラム(空腹を持っていますか?/名詞か動詞か?)/大切なもので囲い込もう/できるかな?/過去にあったことを話す/お願いしたいとき/言いにくいことも言ってみよう/コラム(これからのこと/動詞の位置のまとめ)
3章 「てにをは」のしくみ    主格(1格)と対格(4格)/不定冠詞も変化する/代名詞の対格/代名詞の与格(3格)/属格(2格)/コラム(複数形の格/自分の話)/形容詞の変化/対格とともに使われるもの/与格とともに使うもの/与格と対格で意味がわかる前置詞/esって?/コラム(どこに何がある?/対格の用法)
4章 数のしくみ    0〜9/10〜100まで/何時ですか?/コラム(いくらですか?/コーヒー1杯)
5章 実際のしくみ    電車のしくみ/街角のしくみ/郵便のしくみ/書名のしくみ

CD収録内容
参考図書ガイド


≪著者: ≫ 清野智昭 (せいの ともあき) 1964年東京生まれ。1988年東京外国語大学ドイツ語科卒業。1990年東京大学大学院修士課程(独語独文学専攻)修了。1990年熊本大学文学部助手。同講師を経て、1999年より千葉大学助教授(准教授)。主要著書『基礎ドイツ語文法ハンドブック』(共著、三修社)、『ドイツ語を書いてみよう!』(白水社)、『ドイツ語の時間 〈話すための文法〉』(朝日出版社)。


鍛治哲郎/識名章喜 『ドイツ語入門 '06』(放送大学教材、放送大学振興会、2006年) '11/03/29
保坂一夫 『ドイツ語基礎 '06』(放送大学教材、放送大学振興会、2006年) '11/01/07
鍛治哲郎/識名章喜 『ドイツ語入門 '06』(放送大学教材、放送大学振興会、2006年) '10/07/27
関口存男、関口一郎改訂 『関口・新ドイツ語の基礎  Bausteine der deutchen Sprache (復刻版・CD付)』(三修社、2008年) '10/07/09 【第二読】
福本義憲 『はじめてのドイツ語』(講談社現代新書、1991年) '10/07/03 【第二読】
関口一郎 『すぐに役立つ はじめてのドイツ語』(NHK CDブック、日本放送出版協会、1992年) '10/05/16
関口存男、関口一郎改訂 『関口・新ドイツ語の基礎  Bausteine der deutchen Sprache (復刻版・CD付)』(三修社、2008年) '10/05/03
福本義憲 『はじめてのドイツ語』(講談社現代新書、1991年) '10/04/04





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本「丸山眞男 リベラリストの肖像 (岩波新書1012)」苅部直5

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丸山眞男―リベラリストの肖像 (岩波新書)
丸山眞男 リベラリストの肖像 (岩波新書1012)

○著者: 苅部直
○出版: 岩波書店 (2006/5, 新書 228ページ)
○価格: 798円
○ISBN: 978-4004310129
クチコミを見る




近代の理念と現代社会との葛藤をみすえつつ、理性とリベラル・デモクラシーへの信念を貫き通した丸山眞男(1914・大正3〜1996・平成8)。戦前から戦後への時代の変転の中で、彼はどう生き、何を問題としたか。丸山につきまとうできあいの像を取り払い、のこされた言葉とじかに対話しながら、その思索と人間にせまる評伝風思想案内。


≪目次: ≫
序章 思想の運命    丸山論という病/異様なまでの熱気/イメージの氾濫/亀裂と葛藤/問題発見型の思考/友人の視点から
第1章 「大正ッ子」のおいたち    被災者への手紙/誕生/「大正ッ子」/手づくりの本/微妙な山の手/愛住町という空間/政論記者の家系/『君たちはどう生きるか』/教養主義への批判/「不良ぶる」中学生/左右対立の時代/もう一人の師・/隣人・三島由紀夫
第2章 「政治化」の時代に    1 遅れて来た青年(満州事変と世の変化/旧制高校の寮生活/突然の逮捕/留置場での経験/自我の目覚め/内面への統制/治安維持法の時代/監視の恐怖/時代の二面性/空気の支配/瀧川事件)/2 「近代」への溯行(「政治化 Politisierung」の時代/大学攻撃/「國體明徴」運動/「ムード的左翼」/講座派理論との出あい/「日本ファシズム」/「市民社会」の限界/リベラル・デモクラシーの危機/ふたたび「近代」へ/自由主義者の強靭さ/オットー・ウェルスの叫び/「原理」へのコミットメント)
第3章 戦中と戦後の間    1 明治は遠くなりにけり(天皇と東大/軍事化する国内体制/大学の変貌/『文明論之概略』の衝撃/福澤の再評価/近代ナショナリズムの論理/同時代批判としての国民国家論/個人の主体性/日本思想から「近代」を掘りだす/西洋中心主義とのちがい)/2 大いなる助走(法学部研究室へ/時局講座の転用/予想外の進路/津田左右吉の受難/徳川思想史研究/荻生徂徠/「政治の発見」/「作為」の論理/国家に先だつ「人間仲間」/第二論文の意義/ジョン・ロック自然状態/近代の理念に賭ける/日本社会の病理)/3 八月十五日――終わりと始まり(軍隊経験/朝鮮という場所/植民地支配の責任/ポツダム宣言/被爆体験/母の死)
第4章 「戦後民主主義」の構想    1 焼跡からの出発(「時は武蔵野の上をも」/戦後の混沌の可能性/庶民大学三島教室/占領改革への驚き/「八月革命」/「あてがはれた自由」/自由の精神とナショナリズム/自発的結社への期待/日本国憲法第九条/社会主義への共感/「国民」とはだれか/「女」をめぐって)/2 「天皇制」との訣別(「重臣リベラル」の天皇観/紀元節の総長講演/南原繁への批判/「天皇制」との対決へ/「超国家主義の論理と心理」/無責任の体系/倫理性への志向/欲望の解放をこえて/弟の視線)
第5章 人間と政治、そして伝統    1 ニヒリズムの影(丸山熱とニヒリズム/「現代」の子/「人間と政治」/南原との対照/政治的無関心/「なぞ」的な人間と「政治」/偏在する権力/国家の変質/「見えざる権威」の必要)/2 「恐怖の時代」をこえるもの(「逆コース」の到来/恐怖の時代/全面講和論/国内冷戦のなかで/療養所生活/内と外の壁/死の座り込み/非政治化と過政治化/大衆社会の問題/アマチュアが支えるデモクラシー/リアリズムの思考/六〇年代安保の昂揚と不安/「長い宿酔が来る」/「市民主義」への懐疑/いやいやながらの政治参加)/3 もうひとつの伝統(精神的スランプ/「型」とその喪失/高度成長への疑問/日本思想の「古層」/自我への問い/「忠誠と反逆」/ダイナミズムの喪失/「逆さの世界」/「伝統」の描きなおし/他者としての歴史/『「文明論之概略」を読む』/フーコーとの対話)
終章 封印は花やかに    「大山先生」/「人生は形式です」/対話と友情のために

参考文献
あとがき (二〇〇六年四月  苅部 直)
略年譜 (1914・大正3年〜1996・平成8年)


≪著者: ≫ 苅部 直 (かるべ・ただし) 1965年東京生まれ。1994年東京大学大学院法学政治学研究科博士課程修了、博士(法学)。東京大学助教授(大学院法学政治学研究科・法学部)。専攻は、日本政治思想史。著書に、『光の領国 和辻哲郎』(創文社)などがある。






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本「アイヌの歴史 海と宝のノマド (講談社選書メチエ401)」瀬川拓郎5

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アイヌの歴史 海と宝のノマド (講談社選書メチエ 401)
アイヌの歴史 海と宝のノマド (講談社選書メチエ401)

○著者: 瀬川拓郎
○出版: 講談社 (2007/11, 単行本 284ページ)
○価格: 1,680円
○ISBN: 978-4062584012
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宝を求め、サハリンアムール川流域に進出する戦うアイヌ。激しい格差、サケ漁をめぐる内部対立、「日本」との交渉――社会の矛盾に悩むアイヌ。北の縄文から近世まで、常識を覆すダイナミックな「進化と変容」。


≪目次: ≫
はじめに――海と宝のノマド    考古学からみたリアルなアイヌの歴史/宝が支配する社会/縄文エコシステムとアイヌ・エコシステム/海と宝のノマド/境界と共生のシステム/アイヌの歴史にどのようにかかわるか/生き抜いた軌跡としてのアイヌ史/国家と農耕社会の相対化/「文明」のまなざしを越えて
第一章 アイヌ文化のなりたち――北の縄文から近世    1 アイヌのルーツ(アイヌ・アイヌ文化・考古学的なアイヌ文化/「ニブタニ文化」の提唱/アイヌのルーツは東南アジアか)/2 アイヌ化の第一の画期(狩猟採集という選択――続縄文文化前期/「対外」進出のはじまり――続縄文文化後期/擦文人とエミシの関係――擦文文化前期)/3 アイヌ化の第二の画期(文化の境界化とアイヌ・エコシステムの成立――擦文文化中期/冷たい隣人の同化――オホーツク文化・トビニタイ文化/海のノマドの世界――擦文文化後期)/4 変容する和人との関係(拡大する擦文社会の体制――アイヌ文化期・中世前期/変容する和人との関係――アイヌ文化期・中世後期/封じこまれるアイヌ――アイヌ文化期・近世前期/アイヌ・モシリの変容――アイヌ文化期・近世後期)
第二章 格差社会の誕生――宝と不平等    1 アイヌ社会のプアマン・リッチマン(幻影としての自由の天地/貧乏人は悪人――アイヌは階層化をどう受け止めていたか/富む者としての首長/宝が宝を生む/格差の実態/最高の宝とはなにか/北米先住民の「銅板」/拍子抜けする秘宝/宝の創造と「マナ」/倉を満たす食料/宝がもたらす不安/格差社会のはじまりは近世か)/2 格差社会をさかのぼる(縄文の平等・不平等/階層化のプロローグ/縄文の「首長墓」/周堤墓は古墳なのか/折り重なる死者――合葬墓の謎を考える/多くもつ墓の出現/多副葬墓の「縄文型」「続縄文型」/クマを身につける首長/もたざる首長・もてる首長/階層化の画期はいつか/縄文時代をつなぐ宝/変容する「縄文の宝」/異文化の宝と階層化の論理/常識のウソ/狩猟採集という選択)
第三章 「サケの民」の成立――交易品を推理する 1    (擦文人は農耕民か/「複合生業民」の実像)/1 さまざまな交易品(文化の日本化は「従属」だったか/本州製品の対価を考える/近世アイヌの移出品)/2 上川盆地擦文人とサケ漁(氾濫する漁村/過剰生産の社会/サケの生態を復元する――遡上河川/サケの生態を復元する――産卵場/野生サケがあふれる日/集落はなぜそこにあるのか)/3 サケ漁に特化してゆく人びと(遺跡があつまる四つの地域/産卵場の漁村・本流の漁村/ひろがってゆく無住の地/「サケ・マス論」を考える)/4 サケは交易品だったか(内陸の特産としてのサケ/サケ産地へサケの移出は可能だったか/「サケ交易のはじまりは中世」説の問題点/『徒然草』にうかがう古代のサケ交易)
第四章 ワシ羽をもとめる人びと――交易品を推理する 2    (ワシ羽からみる北方世界)/1 エゾの表象としてのワシ羽(聖徳太子絵伝の蝦夷像/羽をまとう蝦夷/命ト等シキ財/斑文の美/蝦夷の二大ブランド/宝の支配と東北北部の防御性集落)/2 ワシ羽交易と北方世界(近世のワシ羽交易/オオワシの渡りルートと環オホーツク海千島サハリンの羽交易/中世のサハリン進出と羽交易/擦文人の殖民と地域開発/コンキスタドールの目/オホーツク文化の南下とワシ羽/オホーツク文化の鳥猟/羽を揚げる人びと/宝をめぐる交代劇)
第五章 侵略する北の狩猟採集民――オホーツク文化との関係    1 戦う氷海の民(モヨロ貝塚殺人事件/鑑定書からみる事件の真相/戦いの理由はなにか/転換期の村/棲み分けから侵略へ)/2 オホーツク文化の屈服・残存する伝統(アイヌ住居「チセ」の起源/奇妙なアイヌ住居/針葉樹林帯の建築伝統/同化されたオホーツク人のアイデンティティ/受け継がれた北回りの農耕文化/「擦文化」の三つの画期/静かな屈服の戦略)/3 サハリン・アイヌの成立(古相の文化をもつ人びと/サハリン・アイヌの成立はどこまでさかのぼるか/古代サハリンの状況/擦文人のサハリン渡海/オホーツク住居のカマドはどこからきたか/文化受容の「クセ」/冬の家のルーツをさぐる/擦文人の渡海がもたらした緊張/なぜ古代の伝統が残存したのか)/4 肉体の宝としてのミイラ(サハリン・アイヌのミイラ習俗/肉体の宝としてのミイラ)
第六章 境界をみる――「日本」文化との関係    (境界に分け入る)/1 海のノマドの社会(河口の大集落をめぐる常識のウソ/「サケ・マス論」の弊害/漁村か・流通拠点か/舟のドック/ナゾの刻印土器/海のノマドのあかし/太平洋の海のノマド)/2 境界の構造(融合文化の実態/なぜ「青苗文化」なのか/東北北部の人びと/狩猟採集民と農耕民の共生システム/フロンティアとバウンダリー/「商品」というウィルス)/3 混住する和人とアイヌ(境界集団「渡党」は和人か・アイヌか/共生システムの変質)
第七章 アイヌ・エコシステムの世界――交易と世界観の転換    (基層からみるアイヌの歴史)/1 上川アイヌの自然と暮らし(縄文ランドスケープとアイヌ・ランドスケープ/なにを食べ、なにを交易していたか/三つの地域グループ/チャシから地域グループの成立時期を考える/サケと丸木舟の世界/開発されつくす漁場)/2 縄文エコシステムとアイヌ・エコシステム(森の民・川の民/「縄文エコシステム」から「アイヌ・エコシステム」へ/世界観の転換/活力に満ちた苦悩の時代のはじまり)
おわりに――進化する社会    名誉と威信の歴史/進化する社会/アイヌの歴史を知ることの意味

参考文献
あとがき/瀬川拓郎
索引


≪著者: ≫ 瀬川拓郎 (せがわ・たくろう) 1958年生まれ。岡山大学史学科考古学専攻卒業。文学博士(国立総合研究大学院大学)。旭川市博物館学芸員(を経て、副館長)。専門は日本考古学。主な著書に、『アイヌ・エコシステムの考古学』(北海道出版企画センター)が、主な共著書に、『縄文時代の考古学9――死と弔い』(同成社)、『暦博フォーラム――弥生時代はどう変わるか』(学生社)がある。

瀬川拓郎 『アイヌの世界』(講談社選書メチエ、2011年) '11/04/03





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本「埴谷雄高――夢みるカント (再発見 日本の哲学)」熊野純彦5

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埴谷雄高――夢みるカント (再発見 日本の哲学)
埴谷雄高――夢みるカント (再発見 日本の哲学)

○著者: 熊野純彦
○出版: 講談社 (2010/11, 単行本 308ページ)
○価格: 1,470円
○ISBN: 978-4062787635
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本書では、しかしそうした論点はしばらく措き、埴谷雄高の思考、わけても『死霊』のそれを、カントの思考とのかかわりをときに意識しながら読みといてゆくことにしよう。そのくわだては、『死霊』の作者の思考を、この国の近代が生んだ、ある特異なかたちでの哲学的思考のひとつとして問題としてゆくこころみともなるはずである。 ――本書より


≪もくじ: ≫
はじめに――カントとの出会い
序章 存在の不快――《霧》――    1 途絶/2 情死/3 泣き声
第一章 宇宙的気配――《夜》――    1 原型/2 感覚/3 背景/4 虚体(一)
第二章 叛逆と逸脱――《闇》――    1 経験/2 一人狼/3 謀叛型/4 逸脱/5 臨死
第三章 存在と倫理――《夢》――    1 死者/2 存在/3 根源悪(A 白日夢/B 審判/C 自己)/4 深淵(A 可能性/B 無出現/C 絶対無)/5 希望/6 虚体(二)


附録:埴谷雄高 年譜 1910(明治43)年〜1997(平成9)年
おわりに――読書案内をかねて (二〇一〇年十一月  熊野 純彦)


≪著者: ≫ 熊野純彦 (くまの・すみひこ) 1958年、神奈川県生まれ。東京大学文学部卒業。東京大学文学部教授。主な著書に、『レヴィナス』(岩波書店)、『ヘーゲル』(筑摩書房)『差異と隔たり』(岩波書店)、『戦後思想の一断面』(ナカニシヤ出版)、『西洋哲学史』全2冊(岩波新書)『和辻哲郎』(岩波新書)『日本哲学小史』(中公新書、編著)ほか、訳書に『全体性と無限』(レヴィナス、岩波文庫)、『共同存在の現象学』(レーヴィット、岩波文庫)がある。

熊野純彦編 『日本哲学小史 近代100年の20篇』(中公新書、2009年) '10/02/04
熊野純彦 『差異と隔たり 他なるものへの倫理』(岩波書店、2003年) '10/01/08
熊野純彦 『ヘーゲル 〈他なるもの〉をめぐる思考』(筑摩書房、2002年) '09/12/30
熊野純彦編 『現代哲学の名著 20世紀の20冊』(中公新書、2009年) '09/12/26
熊野純彦 『レヴィナス入門』(ちくま新書、1999年) '09/12/09
熊野純彦 『西洋哲学史 近代から現代へ』(岩波新書、2006年) '09/12/04
熊野純彦 『西洋哲学史 古代から中世へ』(岩波新書、2006年) '09/12/01
熊野純彦 『和辻哲郎 文人哲学者の軌跡』(岩波新書、2009年) '09/11/13





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ジッサイあぁなにやっちゃってんだかなぁと凹むことふさぎこむことしきり


本「相撲の歴史 (講談社学術文庫2001)」新田一郎5

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相撲の歴史 (講談社学術文庫)
相撲の歴史 (講談社学術文庫2001)

○著者: 新田一郎
○出版: 講談社 (2010/7, 文庫 400ページ)
○価格: 1,260円
○ISBN: 978-4062920018
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なるほど、たんなるスポーツとしての力くらべ、技を競う、勝ったの負けたの八百長?!だの、、、だけじゃぁなくって、日本古代以来の芸能としての伝統・文化・歴史


記紀神話の力くらべ、御前の女相撲、技芸による年占(としうら)が国家的行事=相撲節(すまいのせち)へと統合された律令時代。時代を下るにつれ、武芸大会へと変貌し、相撲人(すまいびと)は固定化する。寺社祭礼への奉納、武士の娯楽を経て、営利勧進相撲へと発展する江戸期。「国技」として生まれ変わる明治以降。千三百年超の相撲史を総合的に読み直し、多様・国際化する相撲の現在を問う。


≪目次: ≫
はじめに――本書の意図と構成
序章 相撲の起源    「相撲」の語/神話のなかの相撲/歴史のなかの相撲/コラム 相撲の宇宙論?
第一章 神事と相撲    水の神と相撲/七夕と相撲/相撲神事と奉納相撲/コラム 雨乞と相撲
第二章 相撲節    相撲節の起源/相撲節の次第/相撲説の廃絶/コラム 相撲節相撲人点景
第三章 祭礼と相撲    寺社の相撲/相撲人その後/村落の相撲/コラム 相撲銭
第四章 武家と相撲    鎌倉幕府将軍の上覧相撲/技芸としての相撲/諸大名の相撲見物/コラム 永享の日中決戦?
第五章 職業相撲の萌芽    「京都相撲」の活動/勧進興行成立の条件/勧進相撲の発生/コラム 辻相撲の風景
第六章 三都相撲集団の成立    諸藩抱え相撲の形成/公許勧進相撲の成立/京坂から江戸へ――相撲集団の統合/コラム 「土俵」の成立
第七章 江戸相撲の隆盛    徳川家斉上覧相撲/大名と相撲/相撲会所の成立/コラム 「相撲四十八手」
第八章 相撲故実吉田司家    「横綱」の創出/吉田司家の系譜と戦略/故実体制と相撲の正統/コラム 相撲と江戸文化
第九章 近代社会と相撲    明治維新と相撲/「国技館」の建設/国策と相撲/コラム 「横綱」その後
第十章 アマチュア相撲の変貌    素人相撲からアマチュア相撲へ/学生相撲の発展/「スポーツ」としての相撲/コラム 昔の相撲は強かったか
終章 現代の相撲    相撲のシステムの近代化/現代の相撲/相撲の国際化

あとがき (平成六年二月 新田一郎)
二十一世紀の相撲――「学術文庫版あとがき」にかえて    大相撲の多国籍化とその周辺/相撲の国際化・その後/相撲と「日本」・再考 (二〇一〇年三月、東大駒場相撲場にて、稽古の合間に 新田一郎)

主要参考文献
相撲史略年表 (皇極元・642年〜平成19・2007年)


※本書の原本は、一九九四年に山川出版社より刊行されました。


≪著者: ≫ 新田一郎 (にった・いちろう) 1960年生まれ。東京大学文学部卒業。同大学院人文科学研究科修士課程修了。東京大学大学院法学政治学研究科教授。日本法制史専攻。東京大学相撲部部長。日本学生相撲連盟理事。著書に、『日本中世の社会と法国制史的変容』『日本の歴史11 太平記の時代』『中世に国家はあったか』などがある。

新田一郎 『太平記の時代 (日本の歴史11)』(講談社学術文庫、2009年) '11/03/27





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本「日本の私鉄 京成電鉄」広岡友紀5

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日本の私鉄 京成電鉄
日本の私鉄 京成電鉄

○著者: 広岡友紀
○出版: 毎日新聞社 (2011/2, 単行本 176ページ)
○価格: 1,575円
○ISBN: 978-4620319971
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電気って、これまで湯水のようにジャブジャブと使い放題(廉価な使用量は、大量消費を前提として、生産コストやシステムの複雑さみたいなものをますます見えにくいものとする?!)、あるのがアタリマエで、ないことなんか途絶することや節約することなんて、まるで信じて疑うことがなくなったのは、いつからだろう?、そんなにムカシのことではない(ハズ)


社運を賭けた成田スカイアクセスで勝負! 成田空港開港に振り回された歴史や東京ディズニーランドと京成の関係、懐かしの青電赤電など、京成電鉄のすべて。


≪目次: ≫
まえがき
1 京成電鉄のプロフィール    成田スカイアクセスと不動産開発強化/一株益は大手民鉄トップ/昭和四十年代の経営多角化の余波/東京ディズニーランドと京成の関係/羽田空港再国際化と京成の今後
2 京成電鉄の歴史    純血経営の歴史/浅草への路線延長ならず/戦前の電灯電力事業/ハム、ソーセージから薬品まで/陸軍との密接な関係/戦後の沿線の都市化と地下鉄相互乗り入れ/川崎財閥と京成/ライバルはJR総武線
3 京成の車両    懐かしの青電赤電/現有車両(3300形3500形3600形3700形新3000形3400形AE100形AE形)/過去の車両(750形700形初代3000形3050形3100形3150形3200形
4 京成グループ    新京成北総関東筑波観光鉄道を傘下に/三井との密接な関係/京成百貨店京成ホテルユアエルム成田空港は京成にとって“諸刃の剣”
5 広い京成圏    なぜか茨城でホテル、百貨店、観光事業を展開/京成は、京成であって京葉ではない
6 京成の情景    阪急電車を思いださせるかつての京成/不思議に思えた上野公園をくりぬいた京成上野駅/ぜひとも上野に再びホテルを/乱立する千葉県の第三セクター/都交新宿線に乗り入れできていれば……/上野押上にターミナルとしての価値はあるか?/観光資源が沿線にない弱点/まぶしかった金文字のKeisei
7 京成沿線点描    職住近接の沿線/ちょっとした旅気分を味わって

あとがき (二〇一〇年十二月 著者 広岡友紀)


≪著者: ≫ 広岡友紀 (ひろおか・ゆき) 米国系航空会社客室乗員を経て、現在、鉄道航空アナリスト。東京都出身。著書として『大手私鉄比較探見 東日本編』『大手私鉄比較探見 西日本編』『関東私鉄比較探見』『関西私鉄比較探見』(JTBパブリッシング)、『「電車の進化」大研究』(中央書院)、『JALが危ない』(エール出版)、『鎌倉メモリー』(朱鳥社)、シリーズ日本の私鉄『西武鉄道』『京王電鉄』『相模鉄道』『小田急電鉄』『京浜急行電鉄』『東武鉄道』『東京急行鉄道』(毎日新聞社)などがある。

通勤電車にドラマあり。歴史あり。日本の私鉄シリーズ
広岡友紀 『日本の私鉄7 東京急行鉄道』(毎日新聞社、2011年) '11/02/28
私鉄経営のモデル企業、東急。五島慶太・昇父子の夢を引き継ぎ、総合生活産業を目指す東急グループ。
広岡友紀 『日本の私鉄6 東武鉄道』(毎日新聞社、2010年) '10/10/30
浅草と池袋、2つのターミナル駅の誕生秘話、伊勢崎線と東上線を結ぶ幻の“西板線”計画、など
広岡友紀 『日本の私鉄5 京浜急行電鉄』(毎日新聞社、2010年) '10/10/27
ドル箱の羽田空港線、“走り”が魅力の車両、幻の三浦半島循環鉄道計画、など
広岡友紀 『日本の私鉄4 小田急電鉄』(毎日新聞社、2010年) '10/10/17
栄光の名車・3000形SE車とロマンスカー秘史、箱根開発、幻の林間都市計画、など
広岡友紀 『日本の私鉄3 相模鉄道』(毎日新聞社、2010年) '10/10/13
独自技術が光る個性の強い車両、荒地だった横浜駅西口を独力で開発、など
広岡友紀 『日本の私鉄2 京王電鉄』(毎日新聞社、2009年) '09/09/30
成り立ちの歴史が違う京王線と井の頭線。社運をかけた京王相模原線、名車の誉れ高い5000系、など
広岡友紀 『日本の私鉄1 西武鉄道』(毎日新聞社、2009年) '10/02/27
西武新宿駅誕生秘話、レモンイエロー車両からアルミカーへ、幻の軽井沢までの延長計画、など

広岡友紀 『関東私鉄比較探見 主要13社の現状と未来』(キャンブックス、JTBパブリッシング、2010年) '10/11/04
広岡友紀 『私鉄・車両の謎と不思議』(東京堂出版、2010年) '10/10/22





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本「新編 普通をだれも教えてくれない (ちくま学芸文庫)」鷲田清一5

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新編 普通をだれも教えてくれない (ちくま学芸文庫)
新編 普通をだれも教えてくれない (ちくま学芸文庫)

○著者: 鷲田清一
○出版: 筑摩書房 (2010/2, 文庫 350ページ)
○価格: 1,260円
○ISBN: 978-4480092700
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ほんとに「フツー」ってなんだろう?、ケッコウ真剣にぼくはすこしまえから考えつづけていて、それは、幼少のころからず〜っといだきつづけてきた「なんかチガウ気がする」(よくもわるくも、よくもありよくなくもある?)違和感を、世間や周囲や社会にたいするなんとも言いえない(ということはきっとたいしたことではないんだろう)複雑なおもいを、すこしずつ
そう、フツーって、これまでアタリマエのようにおもいつづけてきて恩恵にあずかってきた(じつは大して長い期間ではなかったりするのだが)「便利で清潔で快適な」現在の生活が、どうなんだろ、揺れまくって揺らぎまくって、そろそろ冷静に見詰めなおす時期に、考えをあらためないといけないようなタイミングにあったような気がしているのは(たぶんぼくだけじゃないような気がしている、渋谷のスクランブル交差点の夜の暗さ、久しぶりに乗った地下鉄の空調のない息苦しさ、、、)
「教えてくれない」は、どうなんだろう、ぼくの体験としては、教えてもらったところで分かりえない、教えてもらったとしても(教え諭したとしても)そうそうカンタンには分からない、それなりの時間を年月を歳月を経て年齢に達して、それなりの紆余曲折の経験を酸いも甘いも(痛みや苦しみを、むしろ失敗を)積み重ねて、、、などといったようなものなのか、ぼくにはよく分からない


「普通」とは、人が生きていく上で本当に拠りどころとなること。ところが今、周りを見渡してみても、そんな「普通」はなかなか見出せない。私たちが暮らす場も大きく変わり、人と人との結ばれ方も違ってきた。自由で快適で安全な暮らし。それが実現しているようでその実、息苦しい。時として私たちは他人を、そして自らを傷つける。一体、「普通」はどこにあるのか? この社会の「いま」と哲学的思考とが切り結ばれる珠玉のエッセイ集。


≪目次: ≫
はしがき
I 普通をだれも教えてくれない――人生のベーシックス    自然とか普通ということ 1997 夏/外部化された料理――〈働く〉ことの現在 1996 春/学校と制服1――ジャージという制服こそ脱ぐべき 1996 春/学校と制服2――服が問題なのではない 1997 春/電話という罪1――より深い孤独に陥るためのメディア 1996 春/電話という罪2――「おねがいします」 1996 秋/電話という罪3――煙草とケータイ 2006 夏/浅い言葉、浅い仕事 1998 冬/固い社会、柔らかい社会 1997 秋/社会人ってだれ? 1998 春/不況の社会学――バブル時代に培われた認識 1994 冬/「もう限界です……」 2004 夏/「たいがいにしときや」 2006 秋/納得がゆかない…… 2002 夏/哲学の「発見」 2007 冬/「哲学」はまだ始まっていない? 2008 春 
II ひとは日付に傷つく――神戸児童虐殺事件阪神大震災    透明なボク――行き場を失った残酷さ 1997 夏/息つまる“快適な街” 1997 秋/事件が映す不安 1997 秋/「おとな」の事件 1997 秋/リアルの変容 1997 秋/被災の周辺に〈顔〉が感じられる 1995 冬/受け身の存在として――一九九五年前半の断面 1995 夏/記憶のかたち――ひとは日付に傷つく 1996 冬
III からだが悲鳴をあげている――パニック・ボディ    もう食べたくない 1997 夏/寂しくなってきた性 1997 夏/からだの艶、からだの鏝(こて)光り 1996 夏/身体の傷つきやすさ――人生の皺に挑む三宅一生 1997 夏/ものには旬というものが…… 2006 夏/藝と余韻 2007 秋/遠ざかる病い 1988 春/〈わたし〉が遠くに見える――人体の不思議展 1996 夏/身体、この遠きもの 1994 秋/身体はだれのものか? 1998 冬
IV ずっとこのままだったらいい――干上がる私的な空間    いまが消えてゆく――フェイド・アウト感覚 1997 秋/できないということ 2002 秋/「わたしが悪いのではない」 2008 冬/「勝ち組・負け組」 2006 冬/私的なものの場所(「わたしはだれ?」/しらじらと干上がる私的空間/「私生活に欠けているのは他人」?/綻びはじめた「所有」の観念/アイデンティティの別のステージ) 1996 冬/変容する私的空間 1995 夏/「わたし」の家 1996 秋/家族はいま? 2007 秋/眼、ひとつ。 2002 秋
V 街が浅くなった――都市の肌理(きめ)    「普通」が消えたまち 2006 春/街の陰り、街の深み 1998 春/都市の逆説 2009 夏/だれでもないということ――「箱男」のデモクラシー 1993 秋/コンビニという文化 1997 夏/現代の巫女、メディア 1997 春/リメンバー・ザ・エイティーズ――マガジン文化の時代を回顧して 1996 秋/東京ローカル 2002 秋/ボランティア活動の密やかな意味 2009 春/子どもが窒息しないように 2007 冬/リベラルな街 2008 夏/「集客都市」という物言い 2009 冬/ホップ・ジャンプ――時代の最先端に跳ぶ上海 1994 秋
VI 思いがとどくだろうか――ホスピタリティについて    情報を減量するバブル――「(ハル)」のパソコン通信 1996 春/ささえあいの形――映画「森の中の淑女たち」 1994 冬/「ほうーっ」――感心する才能 2009 春/見て見ぬふりをするのではなく 2006 春/歌い、鳴らし、聴く音楽――音楽療法の試み 1998 春/身を引き裂かれるままに――「もののけ姫」のもどかしさ 1997 秋/スポーツの悲しみ 1997 冬/歳は離れていても 1996 秋/スケーマ、あるいは恋愛の標的 1993 冬/おしゃれな名刺 2006 夏/とどかぬ想い――絵馬のはなし 1995 夏/遠い死、近い生 1997 春/われわれの死後の姿とは? 1998 春/合掌 2008 秋

あとがき (一九九八年五月 鷲田清一)
文庫版あとがき (鷲田清一)
初出一覧
解説/苅部 直 (政治学者・日本政治思想史)


※本書は一九九八年七月五日、潮出版社より刊行された。


≪著者: ≫ 鷲田清一 (わしだ・きよかず) 1949年、京都市生まれ。1977年、京都大学大学院文学研究科博士課程修了。大阪大学大学院文学研究科教授を経て、大阪大学総長。専攻は哲学・倫理学。1989年『分散する理性』(のち『現象学の視線』に改題(講談社学術文庫))と『モードの迷宮』(ちくま学芸文庫)でサントリー学芸賞を、2000年『「聴く」ことの力』(阪急コミュニケーションズ)で桑原武夫学芸賞を受賞。その他の著書に、『ちぐはぐな身体』(ちくま文庫)、『思考のエシックス』(ナカニシヤ出版)、『噛みきれない想い』(角川学芸出版)などがある。

鷲田清一 『噛みきれない想い』(角川選書、角川学芸出版、2009年) '11/03/13
鷲田清一 『「待つ」ということ』(角川選書、角川学芸出版、2006年) '11/02/05
徳丸吉彦/青山昌文編著、鷲田清一/卜田隆嗣/寺内直子/加藤厚子/福岡正太著 『芸術・文化・社会 〔改訂版〕 '06』(放送大学教材、放送大学教育振興会、2006年) '10/11/29





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本「室町人の精神 (日本の歴史12、講談社学術文庫1912)」桜井英治5

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室町人の精神 日本の歴史12 (講談社学術文庫)
室町人の精神 (日本の歴史12、講談社学術文庫1912)

○著者: 桜井英治
○出版: 講談社 (2009/7, 文庫 400ページ)
○価格: 1,260円
○ISBN: 978-4062919128
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恨みを忘れず報復の機会を虎視眈々と狙う人々、コネと賄賂が威力を発揮する訴訟、籤引きによる後継者選び、外聞ばかりを気にかける歴代将軍――。三代将軍義満の治世から応仁・文明の乱にかけての財政、相続、贈与、儀礼のしくみを解明、幕府の権力構造を描き、時代を覆う精神世界に迫る。無為と恐怖と酔狂に彩られた混沌に、中世的秩序は崩れゆく。


≪目次: ≫
はじめに――室町亭のもののけ
第一章 神々の戦い    1 上皇の憂鬱(勢力交代劇と日野宣子/正平の一統が残したもの/三種の神器問題/渋川幸子と紀良子/崇光流と後光厳流の対立/暗黙の約束事、武家執奏/中世人の心性/上皇の自殺未遂)/2 『明徳記』の世界(先例を超越した存在/家礼扈従義満細川頼之/守護所領観と守護吏務観/同族連合、転じて対立へ/明徳の乱/神々の戦い)/3 批判者了俊南北朝の合体後南朝大内義弘関東公方/将軍の分身、九州探題/鳩と赤鳥/今川泰範との確執/了俊は冤罪か/応永の乱/将軍のストック/「昔心」の衰退と「政治」の誕生)
第二章 「神慮」による政治    1 上杉禅秀の乱(上皇の礼と伝奏奉書/公武の一体化/北山院日野康子と藤原慶子の明暗/義満の死/先例は光源氏?/偽りの外交/室町亭を捨てた「室町殿」/上杉禅秀の乱/「うやむや」の政治学/北山院の死)/2 後小松上皇足利義持(「身の弓あり」/栄仁親王の無念/貞成は兄を殺したか/新内侍懐妊事件/たそがれの王土思想/菊亭上臈の悲劇/霊鳩落つ/称光天皇出奔未遂/後小松上皇足利義持/影の直轄軍)/3 応永の外寇(対馬奇襲/マージナル・マン/日朝貿易/夷千島王遐叉と北方世界/「神国何事あらんや」)/4 会議と神託(義満と義持/京都扶持衆評定会議の招集/「神人責め殺すべし」/赤松満祐下国事件/赤松持貞の死/「神慮」による政治/「面々用ひ申さずば……」/籤引き将軍/家督相続と将軍宣下/称光天皇の死)
第三章 「無為(ぶい)」と「外聞(がいぶん)」    1 「諸人愁訴を含まざる様に」(義満に帰れ/「折中の法」/内奏と外様/「諸人愁訴を含まざる様に」/『御前落居記録』/遵行システム/「意見」の成立/失脚者に群がる訴人たち/原告有利の判決/神訴から理訴へ/義教の挫折)/2 幕府政治の基調(「無為」と「外聞」の政治/遠国宥和策と大和放任論/「国の時宜」/大名取次制/根まわしの政治の源流/大名意見制/全会一致と多数決/管領の地位低下/「一同の儀」)/3 薄氷をふむ時節(盛見と栄子の死/万人恐怖の世/将軍直轄軍、奉公衆永享の山門騒乱/「政治」の死/永享の乱一色義貫土岐持頼の謀殺/嘉吉の変/企業体としての家/戦う天皇)
第四章 徳政一揆    1 連合する村々(嘉吉の徳政一揆/村の合力関係/合力しあう村と領主/殿原と軍役/被官化の動き/村の財政と村役/膨れあがる村の債務/革命的群衆/延暦寺と六角氏)/2 荘園の秋(幕閣たちの思惑/徳政令発布/代官請負/代官職の商品化/荘園領主の知恵/統治者意識の欠如/追いつめられる代官たち)/3 幕府と土倉(富者は貧者を救うべし/貸し渋り/室町幕府の財源/二つの地頭御家人役/贈与としての守護出銭/幕府段銭/段銭の誘惑と魔力/土倉役酒屋役の成立/「国に府庫なし」)
第五章 酔狂の世紀    1 「無為」と「恐怖」の文芸(「無為」の世の芸術家/応永永享文化/武士の文芸/神託連歌の世界/仁和寺常光院の庭/女連歌師・女猿楽/「恐怖」の世の芸能/後花園天皇一休宗純)/2 酒宴と贈与(酒宴の日々/嘔吐の象徴性/折紙銭/贈与依存型財政/五山十刹と公文官銭/徳政分一銭の創出/「日本衰微」/渡来銭の経済)/3 枯淡美の世界へ(売物と借銭/『心の文』/唐物から和物へ/枯淡美の系譜/禅仏寺無双亭/対照的な人生、雪舟宗湛/有馬の湯にて/一期一会)
第六章 下剋上の波    1 「一流安全」のはかりごと(畠山持国の上洛/「礼儀を存ずる輩」の不在/義持に帰れ/禁闕の変/守護家の内紛/管領執政か将軍親政か/実務賤業観/日野重子今参局/畠山家の内紛)/2 主従敵対(江の島合戦享徳の乱/義教に帰れ/義政の暴君性/「室町殿御父」伊勢貞親満済待望論/斯波家の内紛/戦国大名出現の条件/長禄・寛正の飢饉文正の政変)/3 応仁・文明の乱御霊合戦/応仁・文明の乱/京都焼失/貴族たちの意識変化/西軍諸将連書状/二つの幕府/実力本位の登用/朝倉孝景の寝返り/細川山名の和議/乱の終焉/理由なき大乱)
第七章 京都開陣    1 それぞれの戦国へ(不変神話の解体/守護在京原則の崩壊/守護判物の世界/大内政弘の小幕府/下剋上のフラクタル/細川政元の選択/日野富子の利殖活動/寺社本所領還付政策の再開/政府から企業へ)/2 兼倶蓮如大山崎神人/神威から武威へ/神秘主義の流行/天皇の心をとらえた吉田兼倶秘密結社の戦略/教祖誕生/宗教と家/文化の還俗/蓮如兼寿と「宗教の還俗」/御文の戦略/大衆化の戦略の陥穽/秘事口伝との戦い)/3 王朝の挽歌(遁世シンドローム/義尚の奇行/謀略と神頼みと/魔王後醍醐/一揆せず)


学術文庫版あとがき (二〇〇九年四月十二日)
年表 (1389年〜1490年)
参考文献
索引


編集委員 網野善彦大津透鬼頭宏桜井英治山本幸司


※本書の原本は、二〇〇一年、小社より刊行されました。


≪著者: ≫ 桜井英治 (さくらい えいじ) 1961年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科国史学専攻博士課程単位取得退学。博士(文学)。東京大学准教授。専攻は日本中世史、流通経済史。著書・編著に『破産者たちの中世』『日本中世の経済構造』『流通経済史』などがある。

新田一郎 『太平記の時代 (日本の歴史11)』(講談社学術文庫、2009年) '11/03/27
筧 雅博 『蒙古襲来と徳政令 (日本の歴史10)』(講談社学術文庫、2009年) '11/03/15
山本幸司 『頼朝の天下草創 (日本の歴史09)』(講談社学術文庫、2009年) '11/03/04
大津透/大隅清陽/関和彦/熊田亮介/丸山裕美子/上島享/米谷匡史 『古代天皇制を考える (日本の歴史08)』(講談社学術文庫、2009年) '11/02/14
下向井龍彦 『武士の成長と院政 (日本の歴史07)』(講談社学術文庫、2009年) '11/01/29
大津 透 『道長と宮廷社会 (日本の歴史06)』(講談社学術文庫、2009年) '11/01/21
坂上康俊 『律令国家の転換と「日本」 (日本の歴史05)』(講談社学術文庫、2009年) '11/01/12
渡辺晃宏 『平城京と木簡の世紀 (日本の歴史04)』(講談社学術文庫、2009年) '11/01/07
熊谷公男 『大王から天皇へ (日本の歴史03)』(講談社学術文庫、2008年) '10/12/29
寺沢薫 『王権誕生 (日本の歴史02)』(講談社学術文庫、2008年) '10/12/17
岡村道雄 『縄文の生活誌 (日本の歴史01)』(講談社学術文庫、2008年) '10/12/03
網野善彦 『「日本」とは何か (日本の歴史00)』(講談社学術文庫、2008年) '10/11/20





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ゆらぎ、ゆらぐ、


本「縄文の漆 (ものが語る歴史シリーズ20)」岡村道雄5

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縄文の漆 (ものが語る歴史シリーズ)
縄文の漆 (ものが語る歴史シリーズ20)

○著者: 岡村道雄
○出版: 同成社 (2010/4, 単行本 158ページ)
○価格: 3,990円
○ISBN: 978-4886215062
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巻頭のカラー写真の「日本最古の漆製品をまとった死者 北海道垣ノ島B遺跡」をはじめとする豊富な写真・資料♪、大陸(中国)のモノに先立つ約9000年まえ


縄文文化を代表する特色のひとつである漆製品。大陸も視野にいれながら、その植生や起源、製作技法、形態分類、特色などについて、考古学的見地から具体的な資料を示し、現在の学際的研究の成果を踏まえながら追究する。


≪目次: ≫
はじめに
序章 縄文文化研究の経緯と現状
第1章 縄文の漆文化の変遷と地域性
    1.是川中居遺跡の漆文化(是川中居遺跡の再発掘/是川中居遺跡の漆関係遺物/充填財、接着剤などとしての漆利用/漆精製工程を示す道具類〔漆工用具〕/ウルシの木、種子・花粉/是川中居の晩期集落におけるウルシ利用)/2.晩期、亀ヶ岡文化の漆工芸/3.北海道・北東北の後期後葉から晩期の櫛(カリンバ3遺跡の墓出土の漆製品/東北地方の晩期の櫛/結歯式櫛の製作/籃胎漆器/圧倒的に多い赤漆仕上げ)/4.関東・中部日本海側の後晩期の漆文化/5.中期・後期前葉頃の漆文化/6.定住の確立と共に定着した初期漆文化(東北北部・北海道の初期漆文化/東北南部の初期漆文化、押出遺跡など/関東の初期漆文化/北陸から琵琶湖東岸の初期漆文化)/7.定住の成立と共に誕生した漆塗りの繊維・編組製品
第2章 文化のルーツ    1.ウルシ・漆文化の起源(これまでの「漆文化の起源論」/漆文化の起源論)/2.植物学的研究の進展(原生ウルシの分布と系統/出土ウルシ〔花粉・種子・樹木〕からみたルーツ/原生ウルシのDNA分析から見たウルシの系統)/3.日本列島での漆文化の初源/4.近隣大陸の様相(中国揚子江流域の初期漆文化/中国中原地域での漆文化/韓国の初期漆文化) /5.日本のウルシ・漆文化の起源仮説
第3章 ウルシの栽培との製作・利用    1.集落近辺でウルシの栽培/2.ウルシの若芽を食べる/3.漆掻きなどウルシの利用、伐採/4.漆採取〔皮剥ぎ、辺付け、掻き取り〕/5.漆の精製と貯蔵/6.顔料の添加(添加する顔料/アスファルトの精製と利用/水銀朱の精製と利用/ベンガラの精製と利用)/7.塗布と彩文/8.乾燥/9.漆の塗り直し・補修/10.漆製品の復元・制作実験
第4章 縄文文化の特色    1.縄文漆文化の成立/2.漆文化とウルシのルーツ/3.漆製品の分類と種類(木胎/樹皮胎/果皮胎/編組胎/籃胎/皮革胎/陶胎/その他/技術的分類)/4.縄文漆製品の役割/5.変遷と地域性のまとめ/6.縄文漆文化の継承/7.漆文化の特徴と歴史的意義(自然と調和した縄文文化の典型と本質/自然を活かした高度な各種技術の統合/漆工の専業化と分業化)/8.漆文化を支えた基盤

参考文献
写真・資料提供先一覧
おわりに (2009年8月 岡村道雄)

※カバー写真 福井県鳥浜遺跡出土漆塗り櫛


≪著者: ≫ 岡村 道雄 (おかむら みちお) 1948年、新潟県上越市生まれ。1974年、東北大学大学院文学研究科修士課程国史学専攻修了後、同大学文学部助手。1978年、宮城県立東北歴史資料館考古研究科研究員、考古研究科長。1987年、文化庁文化財部記念物課埋蔵文化財部門文化財調査官。1993年、同主任文化財調査官。2002年〜2008年、独立行政法人文化財研究所 奈良文化財研究所。東松島市縄文村歴史資料館名誉館長、文化庁文化財保護部調査員。主要著作・編著、『日本の美術 貝塚と骨角器』至文堂、1996年。『改訂版 日本の歴史01 縄文の生活誌』講談社、2002年。『日本各地・各時代の焼失竪穴建物跡』奈良文化財研究所、2008年。『日本の美術 縄文人の祈りの道具』至文堂、2009年。

岡村道雄 『旧石器遺跡捏造事件』(山川出版社、2010年) '11/04/06
岡村道雄 『縄文の生活誌』(日本の歴史01、講談社学術文庫、2008年) '10/12/03





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アタマヲマルメテ、デナオシマス、、、ずいぶんながいあいだ、のばしっぱなしのびほうだいになっていた髪をきった、のは、あたたかくなってきたから、手入れが収拾がつかなくなってきたからメンドクサイから、なのかどうなのか、そのままでいまいまのまんまでいいはずはない、じぶんでも分かっていないわけではなかったんだけど(などと言ってしまっている時点ですでに分かっていないことは明白だ)

本「社会の中の芸術 '10 (放送大学教材)」青山昌文/坂井素思 編著、宮下規久朗 著5

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社会の中の芸術―料理・食・芸術文化を中心として (放送大学教材)
社会の中の芸術 '10 (放送大学教材)

○著者: 青山昌文坂井素思 編著、宮下規久朗
○出版: 放送大学教育振興会 (2010/3, 単行本 252ページ)
○価格: 2,835円
○ISBN: 978-4595311956
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本書は、芸術のもつ様々な深い社会的意味を明らかにするもので、従来の芸術概念を超えて、料理をも芸術の一つとして捉え、それぞれの料理の違いが、それぞれの社会の違いを表していることについても言及する。そのため、単に芸術社会学の一分野としてではなく、より広く、芸術学・経済学・歴史学等の交差する地平において、様々な深い社会的在り方が明かされている。


≪目次: ≫
まえがき (2009年12月22日 主任講師を代表して 青山昌文)
1.多様性の織物としての芸術  白百合とオリーヴの枝/〈関係の美学〉/存在充実/〈一における多の再現〉/要素主義の危険性/目で見るためのクラヴサン/〈存在の連鎖〉と、世界のダイナミックな〈全一性〉/イエログリフの織物/〈ダイナミックな全一性〉としての芸術/多様性の織物としての芸術  青山昌文(放送大学教授) DVD '10/09/08, '10/12/01
2.芸術文化と卓越性  日常の中の差異/美はいかにして社会の中に現れるか/感覚と想像力/制作者と鑑賞者の断絶/卓越性とコーヒー文化/卓越性と社会関係  坂井素思(放送大学教授) DVD '10/09/11, '10/12/05
3.広告美術と共通感覚  類型的な美しさ/立場の互換性/説得としての広告/「客観的相関物」としての広告表現/広告の機能と芸術の機能  坂井素思(放送大学教授) DVD '10/09/15, '10/12/08
4.地域文化と固有性  素材としての固有性/土地の固有性/「テロワール」の特徴はどこにあるか/アフォーダンスとしての固有性/固有性の成立可能性  坂井素思(放送大学教授) DVD '10/09/21, '10/12/12
5.芸術価値と経済価値  芸術生産の価値/サービス業特有の「コスト病」/コスト病(赤字体質)を解消するには、どのような方法があるか/芸術価値と市場価値とのバランス  坂井素思(放送大学教授) DVD '10/09/22, '10/12/19
6.職人技と社会美  熟練という美意識/職人技とは何か/職人技本能の三つの特徴/職人技の社会的性格  坂井素思(放送大学教授) DVD '10/09/26, '10/12/25
7.文学と社会――文化変容論  翻訳の盛んな日本/「文学」の範囲/『和漢朗詠集』と『日本霊異記』/日本文化の特質/日本的変容の根本的特質/変容の必然性と優劣の問題/例外者としての安藤昌益/安藤昌益の普遍哲学/安藤昌益の諷刺寓話  青山昌文(放送大学教授) DVD '10/09/30, '10/12/26
8.美術館の誕生――社会における美術の位置  現代におけるルーヴル美術館/美術館とフランス大革命/ルーヴル宮殿の歴史――芸術家の入居/王の不在と展覧会の発展/展覧会の人気――美術鑑賞者としての公衆/宮廷高官の尽力/ルーヴル美術館の誕生/美術館の歴史/グラン・ルーヴル計画/フランスの文化国家戦略としてのルーヴル美術館  青山昌文(放送大学教授) DVD '10/10/02, '11/01/05
9.宗教と美術――カトリック改革と美術  カトリック改革と美術/バロック都市ローマの発展/聖母像の波及と変容  宮下規久朗(神戸大学准教授) DVD '10/10/06, '11/01/09
10.カラヴァッジョにおける芸術と社会  カラヴァッジョのイメージ/宗教画の革新/カラヴァッジョ様式の波紋  宮下規久朗(神戸大学准教授) DVD '10/10/10, '11/01/21
11.食と西洋美術  最後の晩餐/よき食事と悪しき食事/近代の食事  宮下規久朗(神戸大学准教授) DVD '10/10/14, '11/01/21
12.食材と静物画  西洋美術における静物画/近世の静物画/近代の静物画  宮下規久朗(神戸大学准教授) DVD '10/10/16
13.料理美学序説  料理の種類とレヴェル/料理と芸術/ラロと芸術分類/カント美学の欠陥/ロビュションとミケランジェロ/文化と自然/存在の連鎖/自然の生命的な本質の直接的な表現/高度に複雑で洗練された直接性/〈純粋性〉と〈複雑性〉/〈生命の連鎖〉と〈存在強度〉/五感に訴えかける、イエログリフ的芸術  青山昌文(放送大学教授) DVD '10/10/20
14.料理芸術における普遍性と特定性  日本料理における器の多様性/日本料理の特定性/フランス料理の普遍性/ワイングラスの形  青山昌文(放送大学教授) DVD '10/10/24
15.料理芸術についての言説  ブリヤ=サヴァラン/北大路魯山人/社会の中の芸術  青山昌文(放送大学教授) DVD '10/10/26
付章 ジョエル・ロビュションへのインタビュー/青山昌文


≪編著者: ≫ 青山 昌文 (あおやま・まさふみ) 1952年、青森県に生まれる。1976年、東京大学教養学部教養学科フランス科卒業。1978年、東京大学文学部美学科卒業。1984年、東京大学大学院人文科学研究科美学芸術学博士課程単位取得満期退学。放送大学教授・博士(東京大学)。専攻、美学・芸術論・自然哲学・表象文化論。

≪編著者: ≫ 坂井 素思 (さかい・もとし) 1950年、長野県に生まれる。1975年、横浜国立大学経済学部卒業。1980年、東京大学大学院経済学研究科博士課程単位取得。放送大学教授、人間科学博士(大阪大学)。専攻、社会経済学、消費社会・産業社会論、社会組織論。

≪分担執筆者: ≫、宮下 規久朗 (みやした・きくろう) 1963年、名古屋市に生まれる。1987年、東京大学文学部美術史学科卒業。1989年、同大学院人文科学研究科修了。神戸大学大学院人文学研究科准教授。専攻、美術史学。

青山昌文 『芸術史と芸術理論 '10』(放送大学教材、放送大学教育振興会、2010年) '11/03/14
坂井素思 『経済社会の考え方 '07』(放送大学教材、放送大学教育振興会、2007年) '11/01/17
宮下規久朗 『ウォーホルの芸術 20世紀を映した鏡』(光文社新書、2010年) '11/03/01
宮下規久朗 『カラヴァッジョへの旅 天才画家の光と闇』(角川選書、角川学芸出版、2007年) '11/01/25
宮下規久朗 『カラヴァッジョ巡礼  Il Pellegrinaggio al Caravaggio』(とんぼの本、新潮社、2010年) '10/02/12
宮下規久朗 『食べる西洋美術史 「最後の晩餐」から読む』(光文社新書、2007年) '10/01/06
橋本治/宮下規久朗 『モディリアーニの恋人  Amedeo Modigliani, Jeanne Hebuterne.』(とんぼの本、新潮社、2008年) '08/04/27





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平成22年度第2学期の単位認定試験(2011年1月27日(木)第1時限目)の成績評価はA(89〜80点、合格)


本「楽しき熱帯 (講談社学術文庫2041)」奥本大三郎5

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楽しき熱帯 (講談社学術文庫)
楽しき熱帯 (講談社学術文庫2041)

○著者: 奥本大三郎
○出版: 講談社 (2011/3, 文庫 256ページ)
○価格: 924円
○ISBN: 978-4062920414
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そりゃあ「悲しき」よりも「楽しき」のほうがいいだろう、などとは、カンタンに言いえるものでもないんだろうけれども、あきらかに「楽しき」雰囲気がカクジツに伝わってきて、羨ましいなぁ、、、そう、冒頭に引用されるのはクロード・レヴィ=ストロース(Claude Levi-Strauss, 1908-2009)悲しき熱帯 (Tristes tropiques, 1955)川田順造訳の一節(と思しき)


ギリシア神話の神々の名を冠した蝶が飛び交い、獰猛な肉食魚ピラーニャが蠢くアマゾン。少年時の夢叶い、いざ緑の魔境へ! トラップで虫採り、釣りに感激、蝶の標本を買い込む楽しい旅は、インディオ虐殺、金採掘人(ガリンペイロ)・ゴム採集人(セリンゲイロ)の過酷な生、自然破壊との出会いでもあった。虫好き仏文学者ならではの、軽妙にして奥深い名紀行。


≪目次: ≫
学術文庫版まえがき 南方憧憬 (二〇一〇年師走 奥本大三郎)
第一章 退屈と憧れ    病床の夢/カブトムシの絵/緑の魔境/椛島勝一の孫/病気いろいろ/危険な水と秘密基地/異境の光景/浸水林と鳥の群/一泊五ドルただしトイレは廊下のつきあたり/「アロワナ」の娘たち/ひでえもんや/ヒカリコメツキ/ウルブー、我が友/モルフォの森/バナナと酒/H.W.ベイツの旅/熱帯の豊饒
第二章 ダーウィン街    ギリシアの英雄と蝶/怒り、死とその描写/ノーバ・オリンダの朝/夢の中で/採集人(フライキャッチャー)の生活/只ほど高いものは/「何しに来たの?」
第三章 水の上    巨大なルアー/ペドロ、水にとび込む/クルピーラの掟/刺身のロシアン・ルーレット/アマゾネスたち/水鳥の楽園/ピラーニャ! ピラーニャ!/ピンクイルカはなぜ悪いか
第四章 蝶の罠    オビドス/森林とハンバーガー/ニカウさんの森/アグリアスの幻光/オドビスの標本商の歴史/虫の饗宴/河岸のカフェ・テラス/インディオの超人的能力/アマゾンの戦慄
第五章 森林と欲望    武士の魂約百ドル/板根と支柱根/開拓者の汗と涙/ガリンペイロとセリンゲイロ/ゴム利用の歴史/ヘンリー・ウィッカムの盗み/コロンブスの卑しいまなざし/異様な一団/毛布の贈り物/生命の花火/富の蓄積という原罪/歓楽極マリテ

あとがき (一九九五年、日本産朱鷺(ニッポニア・ニッポン)の絶滅が決定した日に。 奥本大三郎)
解説・福岡伸一(生物学者)

カバー図版「南米のジャガー」椛島勝一


※本書の原本は、一九九五年に集英社より刊行されました。


≪著者: ≫ 奥本大三郎 (おくもと だいさぶろう) 1944年生まれ。東京大学仏文科卒業、同大学院修了。大阪芸術大学文芸学科教授、埼玉大学名誉教授、ファーブル昆虫館館長。著書に、『虫の宇宙誌』(読売文学賞)、『虫の春秋』、『補虫網の円光』、『書斎のナチュラリスト』、『東京美術骨董繁盛記』、『パリの詐欺師たち』、『散歩の昆虫記』、訳書に『ファーブル昆虫記』などがある。






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本「小林秀雄の恵み (新潮文庫)」橋本治5

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小林秀雄の恵み (新潮文庫)
小林秀雄の恵み (新潮文庫)

○著者: 橋本 治
○出版: 新潮社 (2011/2, 文庫 523ページ)
○価格: 700円
○ISBN: 978-4101054162
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なんだかんだ言いながらもね、こうしてまいにち本を読む時間をえられて、、、じっさい考えごとをしながらでは本を読みすすめることは困難なのであって、頭のなかの心のなかの雑音(ノイズ)のさまざまを、まずはいったん停止させて静めてから、、、しかし、雑音の雑音たるは、そうそうカンタンにぼくなんかのコントロール可能なものでもなく、すこし油断していると(無意識のうちに)隙をついて這入りこむ、、、あぁ考えなきゃいけないことは、いろいろいろいろあるのであって、だからといって、考えたからといって、どうなるものでもないような、すぐにどうこうするとかなるとかじゃぁなくっても、やっぱり考えないわけにはいかないのだよ



37歳の迷える私=橋本治には、小林秀雄の『本居宣長』は過剰と孤立を恐れるなと諭す、じいちゃんの励ましだった。いまもその感動は圧倒的だ、ただ…。小林秀雄賞を受賞した55歳の私は改めて難解な作品の通読へ向かう。そして、真摯な愛情と決意で、小林の文章にねばり強く伴走するうち、ある「恵み」を受け取ったのだった。小林秀雄から現代日本人の宿命を遠望する革新的論考。


≪目次: ≫
第一章 『本居宣長』の難解    1 小林秀雄から遠く/2 『本居宣長』再読/3 「歌」とはなにか/4 宣長の歌と『古事記』への道/5 「物のあはれ」を人問はば/6 学問
第二章 『本居宣長』再々読    7 小林秀雄と本居宣長と『本居宣長』/8 六十三歳の小林秀雄/9 マクラとしての折口信夫/10 戻るべき《其処》/11 恋する本居宣長/12 あなものぐるほし/13 私的な歌人
第三章 「語る小林秀雄」と「語られる本居宣長」    14 消滅する動機/15 求められる「一致」/16 「語られる宣長」と「宣長を語る小林秀雄」/17 小林秀雄の位置/18 小林秀雄の拒絶/19 本居宣長を溯る
第四章 近世という時代――あるいは「ないもの」に関する考察    20 学問の誕生/21 「ないもの」への考察/22 空気としての儒教/23 儒教ルネサンスからの転回/24 「孤独」という方法――あるいは、社会的視野の欠落/25 江戸時代という背景/26 近代的孤立と近世的孤立
第五章 じいちゃんと私    27 私=橋本治が小林秀雄から与えられたもの/28 小林秀雄はどう「いい人」なのか/29 なぜ《孤立》が必要か?/30 『当麻』の問題点――あるいは、《美しい「花」》と「美しい花」
第六章 危機の時    31 戦争と小林秀雄/32 美の襲撃/33 怒れる小林秀雄/34 敗北からの転回――『無常といふ事』/35 小林秀雄――その戦時下の戦い
第七章 自己回復のプロセス    36 「徒然草」と自己回復/37 読まれるべき「テキスト」の再生と、拡大/38 誰からも理解されないまま安全であるという不幸/39 思想ではなく、人として、私として/40 我は西行
第八章 日本人の神    41 そこにある「線引きのなさ」について/42 近世――神のいる合理性/43 西行と神/44 神に近似する桜/45 居場所のない西行、神ではない神を見つめる芭蕉
第九章 「近世」という現実    46 穏やかな二面性/47 「近世」という現実/48 生活者の内面/49 「自分を語る言葉」を持たないでいた人/50 強情なる宣長/51 「関係ないじゃん」という拒絶
第十章 神と仏のいる国    52 『本居宣長』――その終局の難渋/53 「直毘霊」を書く本居宣長/54 《彼の最後の自問自答》/55 そういうことなのか――/56 「店子」としての世界/57 『古事記』と『日本書紀』――あるいは、内的な真実/58 神と仏のいる国
終章 海の見える墓    59 あとがき――あるいは「小林秀雄の思想」について/60 トンネルとしての評論/61 海の見える墓に立って

※この作品は平成十九年十二月、新潮社より刊行された。


≪著者: ≫ 橋本 治 Hashimoto Osamu 1948(昭和23)年、東京生れ。東京大学文学部国文科卒。イラストレーターを経て、'77年、小説『桃尻娘』を発表。以後、小説・評論・戯曲・エッセイ・古典の現代語訳など、多彩な執筆活動を行う。2002(平成14)年、『「三島由紀夫」とはなにものだったのか』により小林秀雄賞を受賞した。『ひらがな日本美術史』『上司は思いつきでものを言う』『BA-BAH その他』『小林秀雄の恵み』『巡礼』『』『リア家の人々』など著書多数。

橋本治 『小林秀雄の恵み』(新潮社、2007年) '08/02/18





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本「旧石器遺跡捏造事件」岡村道雄5

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旧石器遺跡捏造事件
旧石器遺跡捏造事件

○著者: 岡村道雄 (元文化庁主任文化財調査官)
○出版: 山川出版社 (2010/11, 単行本 248ページ)
○価格: 1,680円
○ISBN: 978-4634150089
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「性善説」とか「性悪説」とかって、どちらを採用するか??っていうようなモンダイがあるんだけど、本来(元来)、「よき者」なのか、「わるき者」なのか。もっとも、カンゼンにどちら、などとは言い切れるものでもないのだが、どちらかと言えば、などとは言うまでもなく、いまのぼくは、迷うことなく「性悪説」を採用する。どう考えてみても、「よき者」であるとはおもえない、だからといって、カンゼンに「わるき者」でもない。しかし、カンタンに「わるき者」へと転落する可能性であり危険をはらんでいる、ことを否定できない(だろう)。じっさいには、なにを根拠として「わるき」であったり「よき」であると判定するのかされるのか、ぼくとしてはその根底のスタートのところを問い質したい考えもあるのであって、善悪の価値観みたいなものは判定基準はカンタンに転倒しうる、なにがホントウかなんとことは分かったものじゃない、んじゃないかなぁ、などと。それゆえに(そんなこともあって)、軽々しくも「性善説」をかかげる気になれないというような消極的な立場でもあったりする、ジッサイ。
さらに、いまでは平然と「性悪説」をかかげるぼくは、さいきんときどき意識して思い起こして考えてるんだけど、そう、すこし前まで(ほんのすうねん前まで)、「性善説」を信じて疑うことがなくって、、、かたくなに「わるい」ものはわるいのだから、如何なる理由があろうとも「わるい」ことはわるいのだ、ゆるされようハズもない!、などと、カンペキ主義よろしく(どう考えてもムリがある)
じっさい、「イイヒト」(ともカンタンには言いえないのだが、積極的に拡大して解釈するに)は、この世のなかにタクサンいるとつくづくおもう(程度のモンダイとして、モンダイの背景などを考察すればするほどに、むしろ「善良」にカテゴリせざるをえないだろう、なしたことが赦されるか否かをベツモンダイとして)、そして、だれが「ワルイヒト」かって、ぼくがもっとも(比較するには)


藤村新一による旧石器捏造が発覚して、10年が経とうとしている。その間、関係者の側からの声は聞かれず、真実は闇の中である。著者の岡村道雄氏は、藤村が所属した石器文化談話会の代表であり、当時は東北大学の助手であった。藤村へのインタビューも含め、いま明かされる真実の声。


≪目次: ≫
序章 旧石器遺跡捏造の経緯

第一章 「栄光」への軌跡
1 石器文化談話会の始まり
  藤村の生い立ち/旧石器への関心/藤村との出会い/石器文化談話会の設立/発掘の仕組み
2 本格化する発掘活動  薬莱山麓へ/旧石器遺跡の発掘方法/層位と型式
3 「座散乱木」への道  旧石器発掘をめざして/最古「動物形土製品」の出土/不思議だった藤村の態度
4 大発見  前期旧石器存否論争/最高の瞬間/山田上ノ台遺跡でも/期待高まる座散乱木第三次発掘/続々出た前・中期旧石器とその時代/馬場檀Aに賭ける/試みられた科学的分析/復元された「原人の生活」/「前期旧石器論争は結着した」

第二章 失墜した“ゴッド・ハンド”
1 拡大していく戦果
  宮城から関東へ/夢の“怪挙”「遺跡間接合」/東北旧石器文化研究所の設立で全国展開へ/「藤村業績」の宣伝に加担した私/覆い隠せなくなった矛盾/秩父で藤村・鎌田と論争
2 捏造発覚  毎日新聞の大スクープ/大混乱になった学術関係機関/地に墜ちた考古学への信頼
3 相次ぐ私への批判  自著の回収・絶版/“共犯者”扱いまでされた私への批判の嵐/「君はやってないんだよね」/「聖嶽遺跡」事件への波及と賀川学長の自殺
4 残された膨大な後始末  始まった検証への動き/心が凍りついた藤村の捏造痕跡/遠藤智一さんの無念

第三章 捏造発覚から一〇年を経て
1 見破れなかった藤村の知恵
  割り箸であぶった石器が“世界初”の発見に/専門家も見破れなかった“埋め込み”実験/藤村が得意とした偽造「石器埋納遺構」/『岩宿の発見』がモデル??
2 見破れなかった私の甘さ  偽書『東日流外三郡誌』事件との共通点/“夢”が疑う目を曇らせた/マジックショーに魅せられていた私たち/疑問を呈するとすぐ石器が飛び出した/「まさかあの純朴な男が」という予断
3 私が経験した数々の疑問  いつから捏造は始まった?/封印された疑問の数々/座散乱木「二つの不思議」論争/私にもよぎった疑念/見逃されていた「不自然な一致」/馬場壇、志引にもあったおかしな現象
4 この一〇年で考えたこと  旧石器が捏造の舞台に選ばれた理由/前旧石器存否論争の呪縛/なぜ不自然さを追及しなかったか/“大発見”ムードにかき消された少数意見/科学分析はなぜ捏造を見抜けなかった?/藤村の暴走を後押しした考古学ブーム/過熱マスコミ報道の功罪/欠けていたタフォノミーの精神
5 藤村との再会  疑問だらけの「藤村告白メモ」/どうしても本人に確かめたかったこと/「神の手」を自ら切り落としていた藤村/「覚えていない」の一点張り

第四章 明日への考古学
1 三つの過ち
  頭になかった「第一発見者を疑え」/悔やまれる発掘担当者としての力不足/権威づけした重大責任
2 ささやかな私からの提言  ヽ慳篥記憶としての捏造事件/∪亟鏝Φ翳法の進展/自然科学との連携と共同研究の深化/と掘成果の公表と報告書の刊行/ジ‘ぁΦ掴世砲茲訐果の確定と公表・普及/Τ慳篥・行政的なチェック体制/発掘者・研究者倫理/┘泪好灰澆箸力携
3 考古学の信頼回復のために  々邑吐代を暦年代に変える必要/日本最古文化の探究

終章 旧石器遺跡捏造の総括

『旧石器遺跡捏造事件』を編集して (編集担当 酒井直行)


≪著者: ≫ 岡村道雄 (おかむら・みちお) 1948年、新潟県上越市生まれ。1974年、東北大学大学院文学研究科修士課程国史学専攻修了後、同大学文学部助手。1978年、宮城県立東北歴史資料館考古研究科研究員、考古研究科長。1987年、文化庁文化財部記念物課埋蔵文化財部門文化財調査官。1993年、同主任文化財調査官。2002年、独立行政法人文化財研究所、奈良文化財研究所。2008年、同所退職。現在、杉並の縄文人と称し、松島湾の宮戸島で環境・歴史・文化について考え、全国の縄文遺跡などを巡る。主要著書・編著、『日本の美術 貝塚と骨角器』至文堂、1996年、『改訂版 日本の歴史01 縄文時代の生活誌』講談社、2002年、『日本各地・各時代の焼失竪穴建物跡』奈良文化財研究所、2008年、『日本の美術 縄文人の祈りの道具』至文堂、2009年、『ものが語る歴史 縄文の漆』同成社、2010年。

岡村道雄 『縄文の生活誌』(日本の歴史01、講談社学術文庫、2008年) '10/12/03





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本「随感録 (講談社学術文庫2040)」浜口雄幸5

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随感録 (講談社学術文庫)
随感録 (講談社学術文庫2040)

○著者: 浜口雄幸
○出版: 講談社 (2011/3, 文庫 216ページ)
○価格: 840円
○ISBN: 978-4062920407
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大正から昭和初頭にかけての激動の時代、ロンドン海軍軍縮条約締結、金本位制への転換や緊縮政策など、山積する難題に立ち向かった「ライオン宰相」。己の政治哲学にしたがい、謹厳実直さと正義感をもって難局を正面突破すべく、断固たる姿勢で政治に臨んだ浜口が感じるところを虚飾なく率直に書き綴る。新鮮な驚きと変革へのヒントに満ちた遺稿集。


≪目次: ≫
自序 (昭和六年六月 於帝大病院塩田外科第十二号室 著者識)
序 (久世山にて 十日祭の日(昭和六年九月四日) 富士子)

一 余の生立と政治に志したる素因
二 青年時の回顧
三 政党政治家となった理由
四 苦節十年
五 雄弁術
六 余と趣味道楽
七 国民生活とは何か
八 敵は本能寺にあり
九 聖天子上に在ます
一〇 田中義一男の事ども
一一 書を読まざるの説
一二 成功の秘訣
一三 かたはら痛きもの二幅対
一四 人言に惑わぬ用心
一五 庭前の榧の樹
一六 軍縮放送演説
一七 荘厳の秋(一)
一八 荘厳の秋(二)
十九 桂公を憶う
二〇 教育勅語渙発記念祝辞演説
二一 素人の教育雑観
二二 予算夢問答
二三 政治の形式と実質
二四 予算概算の成立
二五 十一月十四日
二六 心境の変化
二七 刺客談
二八 議会の近状
二九 登院問題と『ステーツマンシップ』
三〇 登院より総辞職に至る
三一 病院生活百五十日 その一
三二 病院生活百五十日 その二
三三 無題


浜口雄幸略歴 (明治三年四月一日〜昭和六年八月二十六日)
解説/川田 稔(名古屋大学教授)


※本書の原本は、一九三一年、三省堂から刊行されました。


≪著者: ≫ 浜口雄幸 (はまぐち おさち) 1870〜1931。帝国大学法科卒業。大蔵省に入り次官を務めたのち衆議院議員となり、大蔵大臣(加藤高明内閣)、内務大臣(第1次若槻内閣)を歴任。第27代内閣総理大臣






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本「女の一生  Guy de Maupassant: “Une vie”, 1883. (光文社古典新訳文庫123)」モーパッサン、永田千奈 訳5

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女の一生 (光文社古典新訳文庫)
女の一生  Guy de Maupassant: “Une vie”, 1883. (光文社古典新訳文庫123)

○著者: ギィ・ド モーパッサン、永田千奈 訳
○出版: 光文社 (2011/3, 文庫 456ページ)
○価格: 880円
○ISBN: 978-4334752262
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『Une vie』をフランス語から英語に翻訳すると『A life』とは、便利なLivedoor翻訳の機能を駆使してカクニンしました。もちろん、そのあたりの詳細な解説は、本書の「解説」にも説かれるところ。不定冠詞の「une」であり、そして「vie」をくせものとして、人生、生涯、生活、生き方、さらには生命まで、ひろく(多様な解釈があろう)。物語を読みすすめながら、フランス語を入門課程をベンキョウちゅうのぼくとしては、じつは気になったところではあったのだけれども、邦題の『女の一生』とは、まさに


男爵家の一人娘に生まれ何不自由なく育ったジャンヌ。彼女にとって、夢が次々と実現していくのが人生であるはずだった。しかし現実はジャンヌを翻弄し続ける。乳姉妹(ちきょうだい)だった女中のロザリが妊娠し、その相手が自分の夫であることを知った時、彼女は過酷な現実を生き始めた――。


≪目次: ≫

女の一生――ささやかな真実』 “Une vie”, 1883.

解説/永田千奈    モーパッサンの生涯/風土と時代背景/自然主義/モーパッサンの文体/訳題
モーパッサン年譜
訳者あとがき


≪著者: ≫ ギィ・ド・モーパッサン Guy de Maupassant [1850-1893] 1850年ノルマンディ生まれ。パリ大学在学中に普仏戦争に遊撃隊員として従軍。職場での苛烈な体験が、のちの厭世的な作風に大きな影響を与えたといわれる。その後海軍省に勤務。母の紹介でフローベールと知り合い、作品指導を受ける。30歳の時に発表した「脂肪の塊」が絶賛され、作家専業となり、33歳の時に発表した本作はベストセラーになった。旺盛な著作活動を続けたが、神経系の発作に襲われ、苦痛から逃れるために薬物に溺れた末、自殺未遂事件を起こしパリの精神病院にて死去。主要な作品に『ベラミ』『ピエールとジャン』など。また300を超える短篇を残した。その作品群は日本の近代文学者たちに大きな影響を与えた。

[訳者] 永田千奈 Nagata China 東京生まれ。翻訳家。早稲田大学第一文学部フランス文学専修卒。主な訳書に『ある父親』(ラカン)、『それでも私は腐敗と闘う』(ベタンクール)、『サーカスの犬』(ルーボディ)、『海に住む少女』(シュペルヴィエル)などがある。


シュペルヴィエル 『海に住む少女  Jules Supervielle: “L'enfant de la haute mer”, 1931.』(永田千奈訳、光文社古典新訳文庫、2006年) '08/09/28





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本「アイヌの世界 (講談社選書メチエ494)」瀬川拓郎5

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アイヌの世界 (講談社選書メチエ)
アイヌの世界 (講談社選書メチエ494)

○著者: 瀬川拓郎
○出版: 講談社 (2011/3, 単行本 208ページ)
○価格: 1,575円
○ISBN: 978-4062584951
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たとえば、日本の歴史を、ポイントとしては近代であり、また古代であり、もっとも通史として、いまさらながらに興味をつよくいだいてあれやらこれやらと本を読み進めているんだけれども、なかなか「日本」ってカンタンに語りえなくって言いえなくって、そもそも、北海道から沖縄までの日本の領土が(ほぼいまと同じに)確定したのは、第二次世界大戦のアメリカを筆頭とする連合軍による敗戦処理の後のこと(といったような理解でいいのかしら?!)であって、遠方の鄙の地は、とくに東であり北の地域は、中央の権力の支配がなかなか及ばない(独自の文化が残存する余地が残されていた)、ものなのかどうなのか。たぶん(ぼくがいま理解しているかぎり)、日本の歴史においては、文化的先進大国(帝国)としての中国大陸にほど近い九州だったり、畿内だったりが、大きな力を持った権力が発生した地域としてあって、そこを中心とした文化が栄えて(やがて天皇をいただく朝廷が造営した平城京などを経た平安京が千年の都として機能して、はたまた幕府が東国に鎌倉に江戸に開かれて)、そう、中心は、中心から支配を及ぼす地域を拡大していって、やがていずれ拡大したい!、ということは(欲しているという段階においては)、いまだ支配の及ばない、次なる支配を及ぼしたい!と目論む外縁の地域は、どうにも気になる敵地、夷狄中華思想)みたいな、坂上田村麻呂(758-811)征夷大将軍みたいなところまでしか(とうてい北海道まで届いていない)


アイヌは縄文人の子孫か? クマ祭りの起源はイノシシ祭りだったのか? 阿倍比羅夫が戦ったのはアイヌか? なぜマタギの言葉にアイヌ語があるのか? 中尊寺金色堂の金箔はアイヌが採った日高産か?―― 最新の知見をもとにアイヌをめぐる様々な問いに大胆に答えながら、伝統を守りつつもダイナミックに変貌し続けた、これまでになく多彩なアイヌ像を描き出す。


≪目次: ≫
はじめに――伝統と受容のアイヌ史    「自然の共生」の違和感/アイヌの歴史への異議申し立て/伝統と受容のアイヌ史/文化伝承の批判を超えて
第一章 DNAと言語からみたアイヌの起源――近年の研究から    1 DNAと形質からみたアイヌのなりたち(単線的でない「縄文人からアイヌへ」/文化の連続性/混血とアイデンティティ/人種概念と集団形成史/アイヌは人種の孤島か)/2 アイヌ語は縄文語か(縄文語・アイヌ語・古代日本語/沖縄と北海道の集団形成史)
第二章 縄文の祭りからクマ祭りへ――アイヌと縄文伝統    (クマ祭りは移植された文化だったか/カギをにぎる続縄文文化)/1 クマ祭りはどこまでさかのぼるか(特異な習俗/起源をめぐる三つの説/オホーツク文化のクマ遺物/定説化するオホーツク文化起源)/2 クマ祭りと縄文のイノシシ祭り(縄文文化に起源をさぐる/続縄文文化の石製クマ彫像/縄文人の飼いイノシシ儀礼/イノシシの祭りからクマの祭りへ)/3 縄文イデオロギーを継ぐ者(石のクマから木のクマへ/交易品としてのクマ/縄文イデオロギーを継ぐ者)
第三章 阿倍比羅夫はだれと戦ったか――混乱する北の民族的世界と王権    (阿倍比羅夫は北海道に渡ったか/アイヌ史における「事件」としての遠征)/1 混乱する北の民族的世界(古墳文化と北方世界の流動化/続縄文人の南下と撤退/拡大する交易/オホーツク人の南下/緊張高まる北方世界/パワーバランスの転換)/2 考古学から遠征記録を読む(動乱の時代と阿倍比羅夫遠征/渡島蝦夷・粛慎とはだれか/粛慎の船と木の釘/幣賂弁嶋はどこか/大河はどこか/ブナの純林と「へろべ」/ありえない副葬品をもつ墓/被葬者は能登臣馬身龍か)/3 遠征の実像(続縄文人との共同作戦/王権の意図)
第四章 アイヌ文化の日本語・マタギ文化のアイヌ語――古代交流の残影    1 大開拓の時代とマタギの成立(アイヌ文化の日本語・マタギ文化のアイヌ語/マタギの狩猟文化/農耕社会の周縁に生きる狩猟集団/続縄文人の皮革生産/古墳集団の皮革生産/大開拓の時代とマタギの成立)/2 古代日本のタイムカプセル(移住の波/古代日本文化のタイムカプセル/イナウの起源と万葉集/アイヌ・修験者・陰陽師/変革の記憶)
第五章 オホーツク人になろうとしたアイヌ――環オホーツク世界と植民    1 奇妙な遺跡(音類遺跡をたずねて/陸の孤島にひろがる大集落/不毛な環境/海を駆けめぐる人びと)/2 環オホーツク世界のバイキング(環オホーツク世界への進出/オホーツク人になろうとしたアイヌ/音類遺跡のバイキングたち)
第六章 黄金国家とアイヌ――奥州藤原氏の金と北海道    1 なぜ日高なのか(宝が集まる山間の集落/疑問をかかえて/チャシの起源をさかのぼる/グローバルな文物/黄金色の鋺と奥州藤原氏/厚真の常滑焼と義経伝説/修験者と海運)/2 古代アイヌと砂金(驚愕の証言/近世のゴールドラッシュ/古代日高における金の移出/黄金国家とアイヌ)
第七章 謎の「宝の羽」を追って――北の先住民交易    1 ケシイラツフウイテクルとはなにか(謎の宝の羽/ワシ羽への熱狂/それはワシ羽なのか/アイヌの霊鳥伝説)/2 クジャクの羽と北まわりの宝(清朝官吏の帽子とクジャクの羽/北まわりの宝がゆきかう世界)
第八章 アイヌモシリ一万年の景観史――文化の変容を読む    (アイヌがたどった近代/無名性の風景/あてのない散策のなかで)/1 アイヌの景観世界をたずねて(上川盆地をながめる/青々たる草原/水と地の「あわい」/立ちはだかる大密林/川べりの集落/サケの民/アイヌの景観/縄文の景観/変容する景観)/2 殖民都市を歩く(中位段丘面の開発/北限の瑞穂の国/条理空間と外の世界/集住するアイヌ/二流の農民として/好奇のまなざし/共同から個へ/国民国家の景観)/3 文化の変容を読む(「商品」と狩猟採集民の心性/無名性と階層化の景観へ)

あとがき (二〇一一年一月 瀬川拓郎)
引用・参考文献
索引


≪著者: ≫ 瀬川拓郎 (せがわ・たくろう) 1958年、北海道に生まれる。岡山大学文学部史学科考古学専攻卒業。文学博士(国立総合研究大学院大学)。旭川市博物館副館長。専門は日本考古学。主な著書に、『アイヌ・エコシステムの考古学』(北海道出版企画センター)『アイヌの歴史』(講談社選書メチエ)が、共著書に『縄文時代の考古学9 死と弔い』(同成社)『暦博フォーラム 弥生時代はどう変わるか』(学生社)がある。






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本「勉強ができなくても恥ずかしくない (ちくま文庫)」橋本治5

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勉強ができなくても恥ずかしくない (ちくま文庫)
勉強ができなくても恥ずかしくない (ちくま文庫)

○著者: 橋本 治
○出版: 筑摩書房 (2011/3, 文庫 270ページ)
○価格: 798円
○ISBN: 978-4480428066
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たとえば、ぼくは不安で不安で仕方がなくって、とにもかくにも不安なのだ、(むしろ不満であったりもするんだけれども)、「あのね、お母さん、あのねあのね」「はいはい、なぁ〜に??」「あのね、あのね、あのねあのねあのねあのねあのねあのねあのね、、、」、、、じょうずにおはなしすることができない



ケンタくんは、自分の頭で考えて根本がわからないと前へ進めない。だから初めは学校になじめず、クラスでも独りぼっち。そんな彼もあるきっかけで友達ができて「体の中がずっと幸福で、生きてるだけで忙しい」毎日を経験し、自信をつけていく。でも高二になり、クラスが受験一色に染まると、「ひとりでもいいから高校生をやろう」と思うケンタくんは再び孤立してしまい―。学校の勉強の本当の意味は?いちばん大切なことって何?子供の気持ちで感じ、傷つき、最後にはやさしい気持ちいっぱいで涙する自伝的小説三部作・全収載。


≪目次: ≫
まえがき
機,匹Δ靴茲Α の巻    ケンタくんのこと/はじめて小学校に行ったケンタくん/ケンタくんが小学校で感じたこと/問題児になってしまったケンタくん/お母さんに怒られるケンタくん/オモチャをなくしてしまったケンタくん/自分のやることを探すケンタくん/家の仕事の手伝いをするケンタくんお父さんと一緒に配達をするケンタくん/お店番をしながら本を読むケンタくん/ついに学校でうれしいことに出会ったケンタくん
供,笋辰舛泙─ の巻    はじめてクラスの友達と話をしたケンタくん/はじめて学校の友達の家へ遊びに行ったケンタくん/友達とは、一緒に勉強するよりも、一緒に遊びたいと思ったケンタくん/近所の子供達と遊ぶケンタくん/「すこしぐらい悪いことをしないと、元気な子にはなれない」と思ったケンタくん/ビー玉がうまくなったケンタくん/五年生になったケンタくん/六年生になって、クラスの友達と模擬試験を受けに行くようになったケンタくん/友達のお母さんの「秘密」を知ってしまったケンタくん
掘,修譴らの巻    「ぜったいにローラースケートがやりたい」と思ったケンタくん/お母さんの陰謀で、家庭教師をつけられてしまうケンタくん/どうして家庭教師が来たのかが、さっぱりわからないケンタくん/中学受験に失敗するケンタくん/中学生になったケンタくん/高校を受験するケンタくん/「人間なんて、わからないさ」と思うケンタくん/高校生になったケンタくん/受験勉強しかしない友達を見て、ケンタくんが思うこと/「ひとりでもいいから高校三年生をやろう」と思ったケンタくん/ケンタくんのワンマンショー/放課後の廊下で、ケンタくんが見ていたのも/大人になったケンタくんの思ったこと

文庫版のあとがき
解説 しあわせの玉、ケンタくん  石川輝吉(いしかわ・てるきち 哲学者)


※本書は、ちくまプリマー新書として刊行された、『勉強ができなくても恥ずかしくない1 どうしよう・・・の巻』(二〇〇五年三月)『勉強ができなくても恥ずかしくない2 やっちまえ!の巻』(二〇〇五年四月)『勉強ができなくても恥ずかしくない3 それからの巻』(二〇〇五年五月)を一冊にまとめたものです。


≪著者: ≫ 橋本治 (はしもと・おさむ) 1948年東京生まれ。東京大学文学部国文科卒。小説、戯曲、舞台演出、評論、古典の現代語訳ほか、ジャンルを越えて活躍。著書に『桃尻娘』(小説現代新人賞佳作)、『宗教なんかこわくない!』(新潮学芸賞)、『「三島由紀夫」とはなにものだったのか』(小林秀雄賞)、『蝶のゆくえ』(柴田錬三郎賞)、『双調平家物語』(毎日出版文化賞)、『窯変源氏物語』、『巡礼』、『リア家の人々』、『BA-BAHその他』『あなたの苦手な彼女について』『人はなぜ「美しい」がわかるのか』『ちゃんと話すための敬語の本』他多数。

橋本治 『勉強ができなくても恥ずかしくない 〈3〉 それからの巻』 (ちくまプリマー新書、2005年) '08/01/29
橋本治 『勉強ができなくても恥ずかしくない 〈2〉 やっちまえ!の巻』 (ちくまプリマー新書、2005年) '08/01/29
橋本治 『勉強ができなくても恥ずかしくない 〈1〉 どうしよう…の巻』 (ちくまプリマー新書、2005年) '08/01/28





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本「ベースボールの詩学 (講談社学術文庫2042)」平出隆5

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ベースボールの詩学 (講談社学術文庫)
ベースボールの詩学 (講談社学術文庫2042)

○著者: 平出 隆
○出版: 講談社 (2011/3, 文庫 264ページ)
○価格: 966円
○ISBN: 978-4062920421
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アメリカ南北戦争は1861年から1865年
イギリスのクリケットは、紳士のスポーツ
ベースボールは、1992年のバルセロナ・オリンピックから正式種目に加えられた


ボール遊びはまるでダメで、ただただ泳ぐとか、ひたすら走るとかだったら、まだなんとか人並み程度についていくことができるかもしれないとおもうのだけれども、たとえば、サッカーのリフティングとかできないしドリブルもぎこちない、まだ若いころ(それなりに社会参加していたころ)に草野球とかに参加しなければならない状況には、何度か避けられなくって、仕方なく守備についたときの記憶は、「エラーしなければいいなぁ、なんだったらボールが飛んでこなければいいなぁ。お願いですからボールが飛んできませんように」などと、まったくもって後ろ向きで、そのあいだは苦痛以外のなにものでもなかった。あまりボールが飛んでこないセカンドを希望して、外野を守らなければならなくなってしまったときには最大限に後退して、、、得手不得手って、やっぱり誰にでもあって、さいきんでは、アレもできないコレも苦手と、どんどん行動範囲が狭まって、だからといって得意なことも、あると自信をもって言いえるモノがなんらかあるわけでも


百年以上も前に、ピラミッドをバックネット代りに試合をしたアルバート・スポルディングの世界一周興行。塁間九十フィートを決めたアレグザンダー・カートライト。その距離が、盗塁や併殺のクロスプレイをうみだしてきた……。ベースボール起源をたどり、詩との同一性を見出す鮮烈な名篇。「ただ一個の白いボールが、この本全体なのである」。


≪目次: ≫
第一章 スポルディングの不埒な遠征
第二章 ホイットマンの白球礼讃
第三章 古代エジプト起源説
第四章 クーパースタウン神話への旅
第五章 失われた野球場を求めて
第六章 ダイアモンドと無限
第七章 短詩型プレイヤー正岡子規
第八章 アメリカ現代詩の豪打と美技
第九章 魂のペッパーゲーム

あとがきあるいは序説 (一九八九年二月九日 《ピラミッド・ゲーム》からちょうど百年の日に 東京梅ヶ丘にて 著者識す)
学術文庫版あとがき (二〇一一年二月十六日 国立にて 平出隆)


※本書の原本は、一九八九年、筑摩書房より刊行されました。


≪著者: ≫ 平出 隆 (ひらいで たかし) 1950年、福岡県生まれ。一橋大学卒。多摩美術大学教授。詩人・作家・批評家。主な著書に、『胡桃の戦意のために』『左手日記例言』『猫の客』『ベルリンの瞬間』『伊良子清白』『遊歩のグラフィスム』ほか。






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