Gori ≒ ppdwy632

〈ぼく〉の思索の一回性の偶然性の実験場。

2011年08月

本「形態の生命誌 なぜ生物にカタチがあるのか (新潮選書)」長沼毅5

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形態の生命誌―なぜ生物にカタチがあるのか (新潮選書)
形態の生命誌 なぜ生物にカタチがあるのか (新潮選書)

○著者: 長沼 毅
○出版: 新潮社 (2011/7, 単行本 229ページ)
○価格: 1,260円
○ISBN: 978-4106036835
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8月の最終日31日は、曇りがちながら暑く東京の最高気温は30℃を超えたのであろう、夕方18時半頃にはグラリと千葉県北西部を震源とするマグニチュード4.5で最大震度3の揺れが地震があって、台風12号(Talas, タラス)は大型で強くゆっくりと日本列島にむかっていて3日後の上陸が予報されている
とくに大したことはしていないのだけれども“夏バテ”を口外しちゃっていて、しかし考えてみたら朝早くから起きて、もちろんだから夜は早目に寝るんだけれども(ひとりサマータイム)、ガッコウのベンキョウのカリキュラムをこれまでにも増してコツコツとたんたんと(アタリマエのように仕事もこなすよ)、もっともフツーのいわゆる社会生活イッパンと言われるようなことのほとんど多くは疎かに意識して積極的に(放棄?!)しちゃっているから、むしろそのことのほうを咎められたとしてもシカタガナイ(ゴメンチャイ♪)だろうなぁ


奇妙で不思議な生物の「形」に、壮大な進化の秘密が隠されている!
ヒマワリの花はなぜ美しい螺旋を描いているのか? シマウマや熱帯魚はどうして「アニマル柄」なのか? 数学者もビックリした蜂の巣の六角形構造とは? 最先端の研究である進化発生学(エヴォ・デヴォ)の成果を援用しながら、「生命が織り成す形」の法則性を探り、個体の発生プロセスに進化のダイナミズムを見出す、生物学の新しい冒険!


≪目次: ≫
まえがき――メタバイオロジー序説
第1章 イノチのカタチ――体節と左右対称
生物種の多様性と種分化/動物の「カタチ」の起源/骨格の効用/「かたち」の基本――体節と左右対称/カンブリアの「進化の大爆発」
第2章 イノチの小部屋――細胞骨格の構造
生物学に対する死物学/生物と生命/細胞――具現化された生命の基本単位/細胞壁――細胞の多彩の外骨格/細胞骨格――細胞の強くて柔らかい内骨格
第3章 不都合なカタチ――食道と気管
不都合な二叉路/惜しかった幻の排気口/「人体の十字路」改造への期待
第4章 口のカタチ――タテグチかヨコグチか
タテグチとヨコグチ/口吻というストロー/節足動物の体のツクリ/タテグチ――旧口動物対ヨコグチ――新口動物/恐ろしき陥入吻/異形の生物、オパビニア
第5章 不動の動のカタチ――植物の「原型」
神の御心(デザイン)に宿る原型/仮想植物の帰結
第6章 数学的なカタチ――黄金比と螺旋
仮想的(ヴァーチャル)と現実的(フィジカル)/アルキメデスの螺旋/「黄金分割」は本当か?/白銀螺旋のオウムガイ
第7章 哲学的なカタチ――生成のアルゴリズム
細胞が細胞列を生む/簡単なルールで構成される複雑なカタチ/生成文法と合成生物学/襞として畳み込まれた差異
第8章 模様のカタチ――チューリング・パターン
「天邪鬼の自己言及」/チューリング・パターン/アニマル柄になる理由/エントロピーに対峙する生命体
第9章 イノチをつくる散逸構造――ミツバチの巣の謎
散逸構造は凹凸に現れる/テセウスの船/省コスト図形・六角形/空間をぎっしり埋める立体
第10章 カタチをつくる衝動――カメは甲羅を脱げるのか
イノベーションかリノベーションか/肋骨の急速な扇状外展/whyでなくhowを問え
第11章 逸脱したカタチ――天使の翼と昆虫の翅
ペンギンの脛が長い理由/生物学の難問、昆虫の翅の起源/蛹の中味がドロドロになる謎/心配な「少指化問題」
第12章 カタチの原型――進化と発生のリズム
幸福な捕食者・三葉虫の天下/眼が生んだ「同族食い」地獄/カタチの淵源としての「形成衝動」/宇宙の根源形象は渦巻きである/ゲノムに記録された一期一会の歴史
あとがき (二〇一一年三月 南極観測船(砕氷艦)「しらせ」にて  長沼 毅)

初出 『考える人』2008年夏号〜2011年春号


≪著者: ≫ 長沼 毅 Naganuma Takeshi 1961年生まれ。辺境生物学者。広島大学大学院生物圏科学研究科准教授。専攻、微生物生態学。著書に『深海生物学への招待』、『生命の星・エウロパ』、『深層水「湧昇」、海を耕す!』、『長沼さん、エイリアンって地球にもいるんですか?』、『宇宙がよろこぶ生命論』、『辺境生物探訪記』(藤崎慎吾との共著)など、訳書に『生物海洋学入門』がある。

長沼毅 『生命の星・エウロパ』(NHKブックス、日本放送出版教会、2004年) '11/05/14
長沼毅/藤崎慎吾 『辺境生物探訪記 生命の本質を求めて』(光文社新書、2010年) '11/03/16
長沼毅 『生命の起源を宇宙に求めて パンスペルミアの方舟』(DOJIN選書、化学同人、2010年) '10/12/27

アンドリュー・パーカー 『眼の誕生 カンブリア紀大進化の謎を解く  Andrew Parker: “In the Blink of an Eye: The Cause of the Most Dramatic Event in the History of Life”, 2003.』(渡辺政隆/今西康子訳、草思社、2006年) '10/02/05
スティーヴン・ジェイ・グールド 『ワンダフル・ライフ バージェス頁岩と生物進化の物語  Stephen Jay Gould: “Wonderful Life: The Burgess Shale and the Nature of the History”, 1989.』(渡辺政隆訳、ハヤカワ文庫NF、2000年) '10/01/20
チャールズ・ダーウィン 『種の起源〈下〉  Charles Darwin: “On the Origin of Species by Means of Natural Selection”, 1859.』(渡辺政隆訳、光文社古典新訳文庫、2009年) '10/01/28
チャールズ・ダーウィン 『種の起源〈上〉  Charles Darwin: “On the Origin of Species by Means of Natural Selection”, 1859.』(渡辺政隆訳、光文社古典新訳文庫、2009年) '09/10/27

デリック・E.G. ブリッグス/ダグラス・H. アーヴィン/フレデリック・J. カリア、チップ・クラーク 写真 『バージェス頁岩 化石図譜  Derek E.G. Briggs/Douglas H. Erwin/Frederick J. Collier/Chip Clark: “The Fossils of the Burgess Shale”, 1994.』(大野照文 監訳、鈴木寿志/瀬戸口美恵子/山口啓子訳、朝倉書店、2003年) '10/02/15
サイモン・コンウェイ・モリス 『カンブリア紀の怪物たち 進化はなぜ大爆発したか  Simon Conway Morris: “Journery to the Cambrian: the Burgess Shell and the explosion of animal life”』(木下智子訳、松井孝典監訳、講談社現代新書、1997年) '10/02/11
ニール・シュービン 『ヒトのなかの魚、魚のなかのヒト 最新科学が明らかにする人体進化35億年の旅  Neil Shubin: “Your Inner Fish: A Journey into the 3.5-Billion-Year History of the Human Body”, 2008.』(垂水雄二訳、早川書房、2008年) '10/01/24

田近英一 『地球環境46億年の大変動史』(DOJIN選書、化学同人、2009年) '09/07/02
田近英一 『凍った地球 スノーボールアースと生命進化の物語』(新潮選書、2009年) '09/02/28
川上紳一 『全地球凍結』(集英社新書、2003年) '08/05/18
ガブリエル・ウォーカー 『スノーボール・アース 生命大進化をもたらした全地球凍結  Gabrielle Walker: “Snowball Earth: The Story of the Great Global Catastrophe that Spawned Life as We know it”, 2003.』(川上紳一監修、渡会圭子訳、早川書房、2004/2) '08/05/16

大島育雄 『エスキモーになった日本人』(文藝春秋 、1989年) '10/03/07
武田剛 写真・文 『地球最北に生きる日本人 イヌイット大島育雄との旅』(グラフィックドキュメント・シリーズ、フレーベル館、2009年) '10/03/02





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本「観念的生活 (文春文庫)」中島義道5

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観念的生活 (文春文庫)
観念的生活 (文春文庫)

○著者: 中島義道
○出版: 文藝春秋 (2011/5, 文庫 259ページ)
○価格: 580円
○ISBN: 978-4167801328
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ジッサイなかなか言葉を駆使してなんらか表現することの、むつかしさ、みたいなものを痛感しないものでもなくってね、いやいやどうにも書きえない、もどかしさばかりがつのるのだけれども、まさにもどかしいからこそ自分自身がまったくもって不甲斐なくって悔しくってね、どうしてこのまま引き下がれよう、、、いつのことやら(いつかかならず、死ぬまでには、それまではおいそれとカンタンには死ねないなぁ)


デカルトに疑念を呈し、ニーチェの矛盾を看破、ドストエフスキーを笑い飛ばしもする。この一年半の生と思索の軌跡のなかで、唯一無比の哲学者は、死を怖れつつ死を哲学的に追い詰め、時間論を発展させ、高き領域にまで達するのだ。また、新稿「観念的生活、その後」で明かされる、最終的境地への予感。


≪目次: ≫
1章 死んだら困る
2章 物自体
3章 独我論
4章 「時の流れ」という錯覚
5章 不在としての私
6章 過去と他者の超越
7章 二重の「いま」
8章 超越論的観念論
9章 原因としての意志
10章 想起モデル
11章 悪への自由
12章 共通感覚
13章 懐疑論
14章 ニヒリズム
15章 哲学という病

あとがき (二〇〇七年十月十日 東京オリンピックから四十三年が経った日 中島義道)
観念的生活、その後 (二〇一一年二月二八日 明るい日差しに戸惑い当分冬でいいと思いつつ 中島義道)
解説  永井 均(哲学者)


≪著者: ≫ 中島義道 (なかじま・よしみち) 1946年生まれ。東京大学教養学部・法学部卒業。同大学院人文科学研究科修士課程修了。ウィーン大学基礎総合学部哲学科修了。哲学博士。電気通信大学人間コミュニケーション学科元教授。「哲学塾カント」を主宰。専門は時間論、自我論。著書に『ウィーン愛憎』『哲学の教科書』『時間を哲学する』『人生を〈半分〉降りる』『カントの人間学』『うるさい日本の私』『愛という試練』『悪について』『私の嫌いな10の人びと』『「死」を哲学する』『カントの読み方』『きみはなぜ生きているのか?』『「純粋理性批判」を噛み砕く』など。

中島義道 『観念的生活』(文藝春秋、2007年) '09/05/03





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本「維新の構想と展開 (日本の歴史20、講談社学術文庫1920)」鈴木淳5

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維新の構想と展開 日本の歴史20 (講談社学術文庫)
維新の構想と展開 (日本の歴史20、講談社学術文庫1920)

○著者: 鈴木 淳
○出版: 講談社 (2010/2, 文庫 384ページ)
○価格: 1,260円
○ISBN: 978-4062919203
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いわゆる近代に突入して、語られる時間の流れみたいなものが遅い、などと感じるものなのか、ストレートに一筋縄ではまっすぐに一直線にはすすんでゆかないのは、そんなことは、時代を問わず、なのかもしれないなぁ、いまに伝わる(遺されている)情報量の多い少ないであったり、印象として近しいとか縁遠いといったような感覚的なものが作用しないものでもないであろうし(どうにも語りえない、理解にはほどとおい)



短期間で近代国家を作り上げた新政府。それは何をめざし、どのような手法で、誰の手によってなされたのか。また、前時代の遺産の清算や、新たな政策・制度の伝達・徹底はどのように行われたのか。地方官や戸長の役割と活動に注目し、「上からの変革」と人々の自前の対応により形作られてゆく「明治」を、五箇条の御誓文から帝国憲法発布までを舞台に活写。


≪目次: ≫
はじめに――海を見る天皇

第一章 明治の「藩」    1 五箇条の御誓文(御誓文から憲法へ/明治維新の構想/天神地祗御誓祭/盟約した人々/『太政官日誌』/御親征の意味/五榜の掲示/経綸の誤解)/2 公議(至当之公議/戊辰戦争のはじまり/徳川家の公議所/奥羽越列藩同盟白石公議府/公議の制度化/公議人依田学海/公議所と武士/公議所の限界/版籍奉還論の登場/四藩主の上表/版籍奉還に向けた公議/国是を商議するは議員の任/公議の変容)/3 藩制改革(藩治職制/佐倉藩の藩制改革/禄制の転換/山口藩の流血/鹿児島藩の変革/高知藩の課題/藩政改革の意味)
第ニ章 戸長たちの維新    1 藩から県へ(金札と相唱へ申すべく候/民衆にとっての太政官/県の誕生/司法の分離/新国家の像/知らしむべからず/明治五年の変革)/2 戸長の仕事(戸長の登場/区・村の戸長へ/維新の担い手/筆写の苦労/郵便制度/学制の論理/徴兵令/管内の守衛)/3 戸長と地域(血税反対一揆/地租改正反対一揆真土村事件/区戸長民会/県会議員と民権/殖産興業の担い手)
第三章 士族の役割    1 外征の変容(黒田清隆ガトリング砲江華島事件/書き直された報告書/黒田艦隊の征韓/征韓論/琉球住民の保護/台湾出兵)/2 民権・反乱・巡査(新たな公議の場/『明六雑誌』/征韓から民権へ/佐賀の乱/民権と外征/士族の団結/初期の警察/板ばさみとなった番人/川路利良と巡査の誕生/地方官会議と地方警察/地方警察/棒と洋服/徴兵制の定着)/3 秩禄処分(秩禄処分の構想/処分の進行/金禄公債国立銀行条例の改定/国立銀行の意味/藩の銀行と第十五国立銀行/銀行の銀行/士族の役割)
第四章 官と民の出会い    1 西郷大久保(西郷芝居/英雄豪傑/松田道之地方三新法/文明の化に従ひ/自由民権運動の勃興/明治十四年の政変)/2 道路県令と民権家(起業公債/道路県令/県会議長河野広中/豪農民権/福島事件/高等法院と地方での司法手続)/3 軍人勅諭西南戦争と参謀本部/徴兵制の危機/竹橋事件の原因/徴兵制改定/軍人訓誡/軍人勅諭/軍人読法と民権/壬午事変
第五章 内治(ないち)を整え民産を殖(ふや)す    1 造船業と外国人(キルビーの死/工部省/汽船の時代/三菱/小汽船とその建造/キルビーの限界と遺産/外国人造船家たちの起業勃興/三菱と外国人)/2 企業勃興(松方デフレ困民党/企業勃興/株式会社の父渋沢栄一/士族授産会社/華族の資金/企業勃興の技術/二つの産業類型の意味)/3 維新の貫徹(「江戸の華」の終焉/消防の近代化/蒸気ポンプの導入/工部・農商務省と道路/三島土木局長/条約改正/保安条例)
第六章 憲法発布    1 憲法発布式(宮城/紀元節御親祭/憲法発布式/憲法の起草者/イギリス型かプロイセン型か/立憲カリスマ/伊藤宮内卿/憲法草案)/2 東京と地方(東京市中の祝祭/権利自由と大赦/大赦の論理/万歳、万歳、万々歳/東北なる某々二県知事/沖縄/北海道/一般の地方制度/師団)/3 「書物奴隷」の維新(宮城前/小学生の「君が代」/私立法学校/選叙の法/帝国大学修身森有礼暗殺/森文部大臣/光輝ある国史の成跡/神代復古請願/重野の演説)

学術文庫版あとがき (二〇〇九年十ニ月  鈴木 淳)

年表 (1868・慶応4年〜1889・明治22年)
参考文献
索引


編集委員 網野善彦大津透鬼頭宏桜井英治山本幸司


※本書の原本は、二〇〇二年、小社より刊行されました。


≪著者: ≫ 鈴木 淳 (すずき じゅん) 1962年生まれ。東京大学文学部国史学科卒業、同大学院人文科学研究科博士課程修了。東京大学准教授。専攻は日本近代史、明治時代の社会経済史。著書に『明治の機械工業』『町火消たちの近代』『新技術の社会誌』などがある。


鬼頭宏 『文明としての江戸システム (日本の歴史19)』(講談社学術文庫、2010年) '11/08/09
井上勝生 『開国と幕末改革 (日本の歴史18)』(講談社学術文庫、2009年) '11/08/01
吉田伸之 『成熟する江戸 (日本の歴史17)』(講談社学術文庫、2009年) '11/07/12
横田冬彦 『天下泰平 (日本の歴史16)』(講談社学術文庫、2009年) '11/06/19
池上裕子 『織豊政権と江戸幕府 (日本の歴史15)』(講談社学術文庫、2009年) '11/05/26
大石直正/高良倉吉/高橋公明 『周縁から見た中世日本 (日本の歴史14)』(講談社学術文庫、2009年) '11/05/07
久留島典子 『一揆と戦国大名 (日本の歴史13)』(講談社学術文庫、2009年) '11/04/20
桜井英治 『室町人の精神 (日本の歴史12)』(講談社学術文庫、2009年) '11/04/11
新田一郎 『太平記の時代 (日本の歴史11)』(講談社学術文庫、2009年) '11/03/27
筧 雅博 『蒙古襲来と徳政令 (日本の歴史10)』(講談社学術文庫、2009年) '11/03/15
山本幸司 『頼朝の天下草創 (日本の歴史09)』(講談社学術文庫、2009年) '11/03/04
大津透/大隅清陽/関和彦/熊田亮介/丸山裕美子/上島享/米谷匡史 『古代天皇制を考える (日本の歴史08)』(講談社学術文庫、2009年) '11/02/14
下向井龍彦 『武士の成長と院政 (日本の歴史07)』(講談社学術文庫、2009年) '11/01/29
大津 透 『道長と宮廷社会 (日本の歴史06)』(講談社学術文庫、2009年) '11/01/21
坂上康俊 『律令国家の転換と「日本」 (日本の歴史05)』(講談社学術文庫、2009年) '11/01/12
渡辺晃宏 『平城京と木簡の世紀 (日本の歴史04)』(講談社学術文庫、2009年) '11/01/07
熊谷公男 『大王から天皇へ (日本の歴史03)』(講談社学術文庫、2008年) '10/12/29
寺沢薫 『王権誕生 (日本の歴史02)』(講談社学術文庫、2008年) '10/12/17
岡村道雄 『縄文の生活誌 (日本の歴史01)』(講談社学術文庫、2008年) '10/12/03
網野善彦 『「日本」とは何か (日本の歴史00)』(講談社学術文庫、2008年) '10/11/20





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本「寒灯」西村賢太5

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寒灯
寒灯

○著者: 西村賢太
○出版: 新潮社 (2011/6, 単行本 150ページ)
○価格: 1,365円
○ISBN: 978-4103032335
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哂えない、すくなくともいまのぼくにはとてもとても哂うことなどできない(いろいろ余裕を欠いちゃっている)のだが、もちろん、哂って受け流してしまって、といったような方法があって、哂って受け止めて容れて哂っちゃうしかないだろう(?!)、というような方法だって
いつもの図書館には、まもなく閉館といった時間ちかくに予約していた本を受け取りに、そこの新刊本の棚には少ない冊数しか配置していないからチェックは借り出し手続きの最中にざっと目を動かすだけで事足りるのだが、そこにあってヒットした。ホントはね、他の本を読まなくちゃぁいけなかったんだけど、だから予定外に、なのであって、ジッサイ心のどこかではそのこと(難解な本を読了すること)の困難を承知していて安楽な方途を模索していないものでもなかった、のであって、ワタリニフネ♪、自室に戻って、朝淹れたコーヒーを電子レンジで温め直して、台所の流し台(シンク)近くでおよそ1時間ちょっと黙黙黙黙


「ぼく、おまえをずっと大切にするから、今後ともひとつよろしく頼むよ」

待望の恋人との同棲生活の始まり。 仲睦まじく二人で迎える初めての正月に貫多の期待は高まるが、些細な事柄に癇の虫を刺激され、ついには暴言を吐いてしまう。 二人の新生活にあやうく垂れ込める暗雲の行方は――。


≪目次: ≫
陰雲晴れぬ   (初出 『新潮』2010年8月号)
肩先に花の香りを残す人   (初出 『東と西2』(2010年7月、小学館刊)
寒灯   (初出 『新潮』2011年5月号)
腐泥の果実   (初出 『新潮』2011年2月号)


≪著者: ≫ 西村賢太 (にしむら けんた) 1967(昭和42)年、東京都江戸川区生れ。中卒。2007(平成19)年『暗渠の宿』で野間文芸新人賞を、2011年「苦役列車」で芥川賞を受賞。刊行準備中の『藤澤清造全集』(全五巻別巻二)を個人編輯。著書に『どうで死ぬ身の一踊り』『二度はゆけぬ町の地図』『小銭をかぞえる』『廃疾かかえて』『随筆集 一私小説書きの弁』『人もいない春』等がある。

西村賢太 『二度はゆけぬ町の地図』(角川書店、2007年) '08/01/12
西村賢太 『どうで死ぬ身の一踊り』(講談社、2006年) '07/02/07
西村賢太 『暗渠の宿』(新潮社、2006年) '07/01/17





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本「日清・日露戦争 (シリーズ日本近現代史3、岩波新書1044)」原田敬一5

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日清・日露戦争―シリーズ日本近現代史〈3〉 (岩波新書)
日清・日露戦争 (シリーズ日本近現代史3、岩波新書1044)

○著者: 原田敬一
○出版: 岩波書店 (2007/2, 新書 258ページ)
○価格: 819円
○ISBN: 978-4004310440
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不安でね、不安で不安で堪らなくて気も狂わんばかり、などと思ってみて、しかしチョット冷静に精しく考えて分析してみるには、それでも一向に不安が解消することはないのだけれども、その気配すら感じることはないのだが、どうなんだろう、気を狂わせて常軌を逸して取り乱して(ときにブチ壊して破滅して)しまうほどのものなのか(もうすこし様子を見てみよう、あくまでも平静を装って演じて、まるでなんでもないように気がついてさえいないかのように)


立憲国家となった日本は、日清戦争北清事変日露戦争とほぼ五年ごとに大きな戦争を繰り返し、台湾と朝鮮という二つの植民地を獲得した。帝国議会が開かれた国内では、藩閥政府民党のせめぎあいが続く一方、国民統合の動きも見られる。「輝かしい明治」像を問い直しながら、「大日本帝国」が姿を現した世紀転換期の二〇年を描く。


≪目次: ≫
はじめに――日本へ、アジアへ    京雛と東京雛/欧米から/アジアから/文明文化の双方向性/近代日本とアジア

第1章 初期議会
1 憲法実施の一挙
    トルコと日本/「憲法実施」と超然主義/内閣改造/内閣の権力構造/帝国議会、最初の選挙/第一回総選挙/伯子男の選挙/集会及政社法/伊藤貴族院議長
2 第一議会の攻防    第一議会と地租軽減/「中等以下人民の意」/衆議員の形勢転換/地租軽減から国防・治水へ/松方内閣の成立/民党の課題
3 積極主義への転換    籠城主義から積極主義へ/大津事件/司法権の独立と法律家専門制/松方内閣改造の意味/第二議会と海軍拡張予算/明治天皇と衆議院解散/伊藤博文の新党計画/第二回総選挙と大選挙干渉

第2章 条約改正
1 シベリア鉄道と日本
    シベリア鉄道の「脅威」/英国権益とロシア進出/シベリア鉄道の経済論/パックス・ブリタニカへの挑戦
2 引き続く議会との対立    勅令第四六号問題/松方内閣問責決議案/予算査定と両院/鉄道と民党/松方内閣の崩壊
3 伊藤博文と自由党の模索    伊藤元勲内閣の登場/自由党の模索/第四議会と海軍予算/和衷協同の詔/建艦費と行政整理
4 条約改正と帝国議会    対外硬六派/第五議会/第六議会と三度目の解散/急がれる条約改正/キンバリーとの交渉/治外法権の撤廃/第四回臨時総選挙/軍国議会/僅々九万円

第3章 日清戦争
1 協調からの離脱
    「主権線」「利益線」演説/戦争回避の道/日本平和会
2 朝鮮と日本の民衆    東学甲午農民戦争/伊藤内閣の派兵決定/出兵の規模/戦時大本営設置/交渉と情報統制/義勇兵運動の広がり
3 開戦へ    「何事」か為すこと/内政改革の提議/開戦近し/清国軍の増派/七月二三日戦争/牙山の戦い豊島沖海戦と高陞号事件/文野の戦争/清国の戦争指導/日本の作戦方針/農民軍の再起
4 戦争の実相    不潔とにおい/猛暑から酷寒へ/旅順虐殺事件/兵士と軍夫/黄海海戦の「完勝」/主力を逃した失敗/黄海海戦のもう一つの意味
5 終戦から戦後へ    下関講和条約へ/講和条約の調印/「日清戦争」と何か/日清戦争とアジア/戦争と国民生活/戦争ジャーナリズム/第一軍記念碑/靖国神社の合祀/地域の戦争記念碑

第4章 台湾征服戦争
1 過酷な征服
    北守南進策の台湾/台湾の自生的発展/台湾民主国と占領戦争/台湾平定宣言/その後の抵抗運動と弾圧/腐敗と堕落
2 「外地」の誕生    軍政から民政へ/六三問題/「外地」の実態/台湾神社の創建/台湾経済の改編/林業と帝国大学
3 膨張の逆流    漢文科廃止問題/日清戦争と「国語」の誕生

第5章 日清戦後と国民統合
1 「戦後経営」の出発
    日清戦後経営/自由党の提携/官業育成と奨励法/銀兌換と輸出拡大/金本位制とアジア間貿易/軍備拡張/国家財政の変化
2 近代法体系    近代法体系の完成/防疫体制と国際関係
3 「戦後経営」の政治    松隈内閣と進歩党/第三次伊藤内閣と地租増徴案/最初の政党内閣誕生/共和演説と内閣崩壊/第二次山県内閣と官僚制、軍部大臣
4 国民統合の進展    郷土聯隊と在郷軍人会/地方支配の構造/立憲政友会結成/『萬朝報』の決意/政友会批判の開始/労働問題の新紀元/労働組合期成会の始動

第6章 民友社平民社
1 戦争と底辺
    従軍記者と戦争報道/速報体制/従軍画家/戦争取材から戦後文学へ/泉鏡花硯友社第二世代/「社会小説」/貧民窟探訪記
2 文学と社会    新しい文体と文学/民友社の役割
3 ジャーナリズムの成熟    『萬朝報』の人材/一九〇一年の「社会的正義」/日露開戦論と非戦論/平民社の結成と人々/中等教育とメディアの変化

第7章 日露戦争韓国併合
1 押し開けられた扉
    三国干渉/無条件還付へ/押し開けられた扉/閔妃暗殺事件露館播遷から大韓帝国へ/独立協会運動と「国民」形成/北清事変/ロシアの満洲占領/同盟・協商の模索/外国軍の北京駐屯/英露との並行交渉/日英同盟の成立/大英帝国の戦略
2 日露戦争    日露協商の模索/満韓交換論の追及/開戦決定/ナショナリズムと反戦/陸戦
3 講和への動き    戦場と遺骨/講和と作戦/ポーツマス講和条約
4 戦争の記憶    戦死者と追悼/陸軍記念日・海軍記念日/外地社会の成立
5 韓国併合へ    韓国の保護国化/日露協約と韓国問題/韓国併合へ/大権統治と「異法域」/韓国併合条約

おわりに――「輝かしい明治」論とナショナリズム    戦後が戦前だった社会/支配層の形成と植民地/二種類の「国民」形成

あとがき (二〇〇七年一月  洛北・紫野 原田敬一)

参考文献
略年表 (1890・明治23年〜1910・明治43年)
索引


≪著者: ≫ 原田敬一 (はらだ けいいち) 1948年岡山市に生まれる。1982年、大阪大学大学院文学研究科博士後期課程修了。専攻、日本近代史。佛教大学文学部教授。著書に、『日本近代都市史研究』(思文閣出版)、『国民軍の神話――兵士になるということ』(吉川弘文館)、『帝国議会 誕生』(文英堂)。編書に『日清戦争の社会史』(共編、フォーラム・A)ほか。論文、「慰霊の政治学」〈小森陽一・成田龍一編『日露戦争スタディーズ』〉(紀伊国屋書店)ほか。


牧原憲夫 『民権と憲法』(シリーズ日本近現代史2、岩波新書、2006年) '11/08/23
井上勝生 『幕末・維新』(シリーズ日本近現代史1、岩波新書、2006年) '11/08/13





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本「中国語はじめの一歩 (ちくま新書066)」木村英樹5

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中国語はじめの一歩 (ちくま新書)
中国語はじめの一歩 (ちくま新書066)

○著者: 木村英樹
○出版: 筑摩書房 (1996/4, 新書 237ページ)
○価格: 756円(在庫×)
○ISBN: 978-4480056665
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我爱你 で、Ich liebe dich. で、Je t'aime. で



世界の五分の一にのぼる人々とのコミュニケーションを可能にしてくれる、夢あることば・中国語。まったくの初心者のあなたのために、とっておきの入門クラスを開講します! 四声や文法の初歩から、中国語の背景にあるものの考え方や対人観・世界観まで、絶妙のエピソードにのって楽しく読みすすめていくうちにいつのまにか基礎が身につく、決定版入門書。


≪目次: ≫
第1章 プロローグ
1. 中国語教室体験入学    体験入学のススメ――まずはテキスト無用/何はさておき「ウォー・アイ・ニィー」/愛の告白はレガートの3拍子/八五郎の「ター」/「アィ」の正体/語順が決め手/作文練習にトライ/4つの単語で6つの文/主客に「格」差なし/“爱(アィ)”は人を選ばない/“爱(アィ)”は不変――動詞活用なし/打ち消しの「プー」イング/♪ウォーメン、ウォーメン、ウォーメン♪/万人のための“爱(アィ)”/「愛」の48通り/継続のススメ
2. 5つのキーワード

第2章 世界のなかの中国語
1. 中国語はどんなタイプの言語か――類型論的観点からのスケッチ    基本語順はSVO/前置詞タイプ? 後置詞タイプ?/修飾節の位置/「見つけて、殴って、捕まえて、盗んで」/数える表現
=!?QAタイム!? 語順篇=
2. 中国語を話す人々    「華僑」/同胞天下に遍く/華僑の中国語/ギャルソンの中国語――パリのチャイナ・タウンにて/アメリカン・チャイニーズの中国語/香港の“国语”熱/台湾のバイリンガル・キッズ/中国の十大方言/中国人による中国人のための中国語学習/「外国語」とかけて「メッキの縫い針」と解く

第3章 中国語の音
1. ピンイン    “我爱你”は“Wo ai ni”/「ピンイン=音声記号」ではない
2. 音節    一字が万字1音節/音節の構造/続・音節の構造/韻母の三分法/音節の8タイプ/母音なしでは叫べない/未完成のピンイン
3. 声調    四声(しせい)を正しく/māは「お母さん」で、măは「馬」/音節の構造・完結篇/軽声は短く軽くピアノ・タッチで/ケイセイとケイザイセイの問題
4. 韻母の発声    単母音/yとwで初頭をマーク!――iとuとüの書き換え規則/「aoeiuü」の序列/母音にはメリハリを/二重母音/三重母音/鼻音をもつ韻母
5. 声母の発音――子音21種    清く、正しく、濁らない/日本語に似ている子音/恐るるに足りない「そり舌音」/有気音と無気音/36×21=400?
=!?QAタイム!? 発音篇=

第4章 中国語の文学
ピンインがない!/ゴマンとある漢字/2500の「常用字」/「簡体字」/簡略化のしくみ/主流はヨコ書き

第5章 中国語の語彙
針金に傷ついた朝/ギョーザに沈んだ夜/所変われば「類」変わる/言語によるカテゴリー化/イカ、タコ、クジラみなサカナ/ウシにあってブタにない、ミミズにあってナメクジにない/中国語の分類好き――形声文字の類別性/「袋のネズミ」のカンガルー――中国語の外来語/「煮る」「焼く」「揚げる」の具象性/“井”シェフと中華鍋/「見る」と「聞く」では大違い/「選ぶ」まえにまず分類/“一点钟”と“一座钟”/「鐘」は「金」なり 時は金なり/猫はきらいです/『吾輩は猫である』/“王”はホームランを打てない/“老王”なら打てる
=!?Q&Aタイム!? 語彙篇=

第6章 中国語の文法
1. 語について    形態と語/単語の長さ
2. 品詞
3. 文法
3-1 述語のタイプから見た文の3類型    動詞述語文の語順/前置詞の「役割」/虚化の産物/モノに字は刻めない――万年筆の空間化/中国語にはテンスがない/ダレ・イツ・ドコ・ピー・スル・ナニヲ/アスペクトについて/将然・進行・完了/食べ出したらやめられない?/〈経過相〉の“过”/「ぼくは春巻きだ」/「これはイカです」と「イカはこれです」/形容詞述語文の3タイプ/見せかけの“很”/肌は真っ白、髪は黒々/比較するなら裸のままで/述語になれる名詞の類
3-2 伝達機能別に見た文のタイプ――否定・問い掛け・命令    2つの否定詞――“不”と“没有”/〈変化〉の否定/〈変化〉の否定――虚実の否定/5つのタイプの疑問文/「はてな?」の“呢 ne”/あなたが歌う!/お静かに!/頼みごとはチョット控えめに/〈勧め〉るなら“吧”
3-3 句の構造    主述(「地震」)型/動目(「防風」)型/二重目的語/存現(「降雨」)型/「雨が降ってきた」/もう1つの“了”/2つの“了”/「雨がやんだ、月が出た」/存在を表す“有”/所有も表す“有”/所在を表す“在”/“有(人)”なら「入ってます」/“着”で表す「まま」の存在/出現と消失/動補型/「結果」は後で/子供の咳で目が醒めた/“得”でつなげば「できる」/連動(「往診」)型/使役の表現

第7章 中国語のパフォーマンス
言語とコンテクスト/コーヒーをください/「ニィー・ハオ」と言わない同僚たち/挨拶を知らないオジサン/“阿姨”(おばさん)とお呼び!/「もしもし、あなた誰?」/親しき仲には扉なし/僕のものは僕のもの、きみのものも僕のもの/“咱们”(われわれ)のなわばり/ときには無礼な“他”(彼)/「私」が「彼」に寄り添うとき/現在と非現在/ウチの“了”とソトの“了”/〈現在〉への執着/「現場立脚当事者」対「傍観報告者」/「石像の右」は「遙ちゃんのおじちゃん」/砂糖は?/状況依存の「彼」と文脈依存の“他”/学ビテ時ニ之ヲ習フ



≪著者: ≫ 木村英樹 (きむら・ひでき) 1953年生まれ。東京大学院人文科学研究科修士課程修了、78〜80年、北京大学中文系に留学。金沢大学文学部、神戸大学国際文化学部助教授を経て、96年4月より東京大学大学院総合文化研究科助教授(を経て、東京大学大学院人文社会系研究科教授)。中国語学専攻。文法的知識だけでなく、背景にある発想や文化の領域まで掘り下げ、やさしく楽しい語り口にのせて学習者に紹介、大きな支持を得ている。著書に『中国語入門Q&A101』『中国語学習Q&A101』(共著、大修館書店)などがある。


永倉百合子/山田敏弘 『日本語から考える! 中国語の表現』(白水社、2011年) '11/08/22
小倉紀藏 『韓国語はじめの一歩』(ちくま新書、2000年) '11/08/18
池田巧 『中国語のしくみ』(シリーズ 言葉のしくみ、白水社、2007年) '11/05/20
大西克也/宮本徹編著 『アジアと漢字文化 '09』(岩月純一/福井玲/陳力衛著、放送大学教材、放送大学教育振興会、2009年) '11/01/12





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本「東京大学で世界文学を学ぶ」辻原登5

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東京大学で世界文学を学ぶ
東京大学で世界文学を学ぶ

○著者: 辻原 登
○出版: 集英社 (2010/11, 単行本 368ページ)
○価格: 1,680円
○ISBN: 978-4087753967
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なんだかんだと、すこし体調を崩しながら(夏バテ)、などと言ってしまうほどには不調を感じているものでもいないものでもないのだけれども、まぁゼッコーチョーではないだろう、どこかブレーキを片足を軽くのせて(養生みたいなことなんかを)意識しながら、そう、うつむいててみたり、あしもとを見つめて、空を見上げて、ときに足を歩みを止めて。すこし、ヘタクソはヘタクソなりにヘタクソであることを自覚してヘタクソであることを前提として行動計画を、どうなんだろう、練り直しを図ってみたり、いろいろな方法を具体的な行動を


現役東大生と学ぶ世界文学早わかり講義録
ユダの福音書ゴーゴリ二葉亭四迷村上春樹・・・。世界と日本の文学の歴史を振り返り、その果実を味わい尽くす。東大生と一緒に学ぶ、面白くてためになる世界文学早わかり講義録。


≪目次: ≫
はじめに
【第1講義】 我々はみなゴーゴリから、その外套の下からやってきた
【第2講義】 我々はみな二葉亭四迷から、その「あひゞき」から出てきた
【第3講義】 舌の先まで出かかった名前――耳に向かって書かれた〈声の物語〉
【第4講義】 私をどこかへ連れてって――静かに爆発する短篇小説
【第5講義】 燃えつきる小説――近代の三大長篇小説を読む1 セルバンテスドン・キホーテ
【第6講義】 燃えつきる小説――近代の三大長篇小説を読む2 フローベールボヴァリー夫人
【第7講義】 燃えつきる小説――近代の三大長篇小説を読む3 ドストエフスキー白痴
【第8講義】 物騒なフィクション――ラシュディ悪魔の詩』と冒涜するフィクション
【第9講義】 自作『枯葉の中の青い炎』は、どのようにして書かれたか
【第10講義】 ヘンリー・ジェイムズの『ねじの回転』をどう読み、どうパスティーシュするか
あとがき (二〇一〇年九月  辻原 登)

主要参考文献
人名・署名索引


≪著者: ≫ 辻原 登 Noboru Tsujihara 1945年、和歌山県生まれ。1990年『村の名前』で芥川賞、99年『翔べ麒麟』で読売文学賞、2000年『遊動亭円木』で谷崎潤一郎賞、2005年「枯葉の中の青い炎」で川端康成文学賞、2006年『花はさくら木』で大佛次郎賞、2010年『許されざる者』で毎日芸術賞を受賞。他の著書に、『百合の心・黒髪 その他の短篇』『発熱』『約束よ』『ジャスミン』『夢からの手紙』『円朝芝居噺 夫婦幽霊』『抱擁』『闇の奥』などがある。


柴田元幸/沼野充義/野崎歓編著、若島正/小谷真理著 『文学の愉しみ '08』(放送大学教材、2008年) '10/12/05
工藤庸子/大石和欣編著、沼野充義/柴田元幸/池内紀著 『世界の名作を読む '07』(放送大学教材、2007年) '10/11/26
国際交流基金企画、柴田元幸/沼野充義/藤井省三/四方田犬彦編 『世界は村上春樹をどう読むか  A Wild Haruki Chase』(文春文庫、2009年) '10/11/14
雑誌 『考える人 2008年春号 [特集 海外の長篇小説ベスト100]』(新潮社、2008年) '08/05/05
池澤夏樹 『世界文学を読みほどく スタンダールからピンチョンまで』(新潮選書、2005年) '08/01/20

フョードル・ドストエフスキー 『白痴 〈3〉  Идиот, 1868.』(望月哲男訳、河出文庫、2010年) '10/11/11
フョードル・ドストエフスキー 『白痴 〈2〉』(望月哲男訳、河出文庫、2010年) '10/10/27
フョードル・ドストエフスキー 『白痴 〈1〉』(望月哲男訳、河出文庫、2010年) '10/10/08
セルバンテス 『ドン・キホーテ 後篇三  Miguel de Cervantes Saavedra: “Segunda parte del ingenioso caballero Don Quijote de La Mancha”, 1615.』(牛島信明訳、岩波文庫、2001年) '10/09/20
セルバンテス 『ドン・キホーテ 後篇二』(牛島信明訳、岩波文庫、2001年) '10/09/12
セルバンテス 『セルバンテス短編集』(牛島信明訳、ワイド版岩波文庫、2010年) '10/09/06
セルバンテス 『ドン・キホーテ 後篇一』(牛島信明訳、岩波文庫、2001年) '10/09/02
セルバンテス 『ドン・キホーテ 前篇三  Miguel de Cervantes Saavedra: “El ingenioso hidalgo Don Quijote de La Mancha”, 1605.』(牛島信明訳、岩波文庫、2001年) '10/08/31
セルバンテス 『ドン・キホーテ 前篇二』(牛島信明訳、岩波文庫、2001年) '10/08/26
セルバンテス 『ドン・キホーテ 前篇一』(牛島信明訳、岩波文庫、2001年) '10/08/22






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本「橋本治と内田樹 (ちくま文庫)」橋本治/内田樹5

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橋本治と内田樹 (ちくま文庫)
橋本治と内田樹 (ちくま文庫)

○著者: 橋本 治内田 樹
○出版: 筑摩書房 (2011/7, 文庫 384ページ)
○価格: 840円
○ISBN: 978-4480428486
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京王井の頭線渋谷駅ホーム上にはベンチがあってね、このところ毎日毎朝、どうなんだろう?!、意識していないものでもないのだが、通勤電車から(終着駅であることもあって)はき出されるように電車を下車して向かう先として、ホームなかほどに設置されたベンチにどっかりと座す(背中合わせ2箇2箇で4箇の都合12名は座れるであろうベンチに先客がいないことはない、ある意味では人気スポット)。渋谷駅はターミナル駅だから乗降客はおおく、人の波が途切れることはないのだけれども、それでも少なくとも2〜3回の到着した電車からはき出されて改札口へとむかう人並みを足もとを、ベンチに座してボンヤリとうつむき加減にやりすごし、、、ホームの両側にひっきりなしに到着しては折り返す電車の、まさに比較的単純なしくみではあるピストン運動よろしく(井の頭線の2本の線路に比して東急東横線は4本の線路だね、井の頭線が5両編成に比して東横線は8両編成だね)、ジッサイその比較的単純と思われるピストン運動でさえ、なんだかスゴイなぁ、せわしいなぁ、その流れに回転に速い展開のシステムに、「ゴメンネ、ぼくにはちょっとついていけないかも」とかなんとか思いながら、さて、人並みが落ち着いたところを見はからって、トボトボと歩をすすめる(ジッサイにはノンビリ歩く人並みに、その歩みの遅さに愚鈍さにイライラしながら、気がつくと人なみを掻き分けて急ぎ足で階段を駆け上がっていたりしないものでもない)。そう、東急東横線の渋谷駅ホーム上にはベンチが休憩スペースがない(安全上の配慮もあるのかもしれない、無用なトラブルを避ける効用も想像できないものでもない)。たしかに、元は以前には灰皿というのか喫煙スペースみたいな箇所があったであろう名残は痕跡は、もしかしたらそうなんじゃぁないかといったよう形跡は、うつむき加減に歩くぼくの視野に情報として入ってきて、ホーム上に視認できないものでもないのだが、はたしてそうであるかどうか確かなことは分からない。ここ(東急東横線のホーム)でもまた通勤電車からはき出される夥しい乗降客の波に逆らいあらがうように注意しながら歩をすすめ、混雑を避けるようにして各駅停車を1〜2本やりすごして他人との接触の少ない横浜方面寄りの比較的混雑が少ない車両の端っこの吊革がオレンジ色の優先席(専用ではなく、あくまでも優先である)にぽつねんと座してね


文学歴史芸能に、教育問題、身体論。はたまた米中の行方まで。抱腹絶倒、痛快無比。当代きっての柔軟な知性が語りつくす、世界と日本の現在過去未来。不毛で窮屈な論争をほぐして「よきもの」にかえる大人の智慧がここに凝縮。読むと希望がわいてくる対談集、待望の文庫化!


≪目次: ≫
まえがき (二〇〇八年六月 内田樹)
I
#1 くだらないことに命懸けるところあるんですよね。    東大入試中止、前と後/いま自分が子供や高校生だったら、つらすぎる/小説は何かが足りないから佳作だった/処女作は戯曲/橋本さんは「パブリックの人」/まず承認から入る人間関係/『桃尻娘』秘話――「……。」というセリフ/純文学と中間小説/くだらないことに命を懸ける/絵は心理を描く。小説は立体的な絵
#2 うっかりするとね、「美しい」の上に「とても幸福だ」があるんですよ。それはあえてやってる。    五〇年代の原風景――六〇年代が前近代との断裂線/人工的な都市環境で残る自然は身体だけ――野つぼの恐怖/小津映画の既視感、平安時代のバーチャルな一体感/中村伸郎の息――観客や読者がリアリティーを感じる瞬間/自然すぎて訳せない/テクニックは芸人の本能みたいなもの/「、」と「……。」のタメ/本願寺と桂離宮の職人の遊び心/「ああ気持ちいい!」という子どものころの原体験/共同体には呼ばれないと参加できない/「不幸」を凝視して抱え込まない限り……
#3 僕らの小学校のとき、教育空間の一部は江戸時代と地続きだったんですよ。    頭と手で考えることを分業している/日本では貧しい職業が隠蔽されているからフリーターにリアルが見えない/勉強は本来楽しいはずのもの――学校以外のフィールドでの勉強/学校じゃないところにも教育がある/先生はえらい/期間限定で「民主主義」が輝いていた/一対一で教授から言われた「たしかな目を持っていますね」/ヤな奴は小説の主人公にならない
#4 メルロ・ポンティは知らないけど、カルロ・ポンティなら知ってる。    小林秀雄賞――「お話」と「評論」/伝説のおばさん/橋本家は大家族/森進一の発声は義太夫の直系/自分を存在させない代わりに本を存在させる/四十一歳でおやじキャラ挫折とベルサーチ七百万円/いきなり“YES”
II
#5 「本を読むときに眼鏡をかけると、なんかインテリになったみたいな気がして」「先生、それ中学生ですよ(笑)」
    禁煙ファシズム/年寄りになるのは素敵/若いうちはカミソリ、老熟してナタで彫刻をする/人に会うと仕事をさせられる/社会の壁/「参考にする」がなくなってから人は本を読まなくなった
#6 「あっ、君の中にすばらしい“バカ”があるね」と言って、ピンとくる人ってどれだけいる?    共有されたピンクレディーと、所有された宇多田ヒカル/橋本流「タイトル論」/「セーターの本」で写生文の練習/人は死んだあとじゃないと論じられない/抽象概念がわからない/メカニズムがわからないから、自動車も乗らない/自分がわからない(内田)×他人がわからない(橋本)/独り言もダイアローグ/他人がわからないから他人が書ける/引き算の人物造形/お洒落とは自分を消すこと。若者は自分がないからお洒落が上手/自分の中にすばらしい“バカ”がある
#7 人間の話は全部講談だから、講談が扱ってないことに関して、日本人は何も知らないんですよ。    泰平の世の共和主義/国家は家。歴史はホームドラマ/『桃尻語訳 枕草子』は、完璧に逐語訳/パブリックとは仕事を分担すること/「ここに光り輝く太陽がある」と仮定する体力/日本人はいい方向にも付和雷同する/裏地に凝る美意識がなくなった/エスタブリッシュメントは武器にもなる/キャラクターグッズという俗物信仰
#8 光源氏がセクハラ親父になって孤立していくあたりが、すごく哀しくてね……。    「橋本治」と「内田樹」の違い/橋本治的本の読み方/『源氏物語』はおじさんこそ今読むべき/なにもかも大衆化/テレビに出るということ/ブログ一日七千ヒット、文芸誌月三千部/全員参加型の社会
#9 竹垣の向こうに人が住んでるから、秋になると秋刀魚をくれるんですよ。    なぜ子どもたちは叱られても謝らなくなったか/掃除をする身体/可愛げのない奴/本なんて読まないほうがいい?/活字で変なことをやるやる場がなくなってきた/「私の最大の破壊は建設である」/距離がないと関係は深まらない
#10 ちゃんとした紹介が、最大の批評だと思うんです。    芸談が絶えた/三島由紀夫の描写はなぜすごいか/ギュッとわしづかみにした文体/ちゃんとした紹介が最大の批評/「あらすじ」論/役者の顔まで見えてくる鶴屋南北の当て書き/音と絵を感じないものはダメ/ストックとは体で覚えたもの
#11 アメリカの不幸は土地の神様がいないこと。ジャパニーズ・ホラーで「祟りなす神」まで輸入している。    日本人はなぜ平気で「神仏混淆」できるのか/アメリカの不幸は「土地の神様」がいないこと/グローバリゼーションと、アメリカと中国の崩壊/こんなものにまで実用性を求めるのか!

あとがき (橋本治)

橋本さんと内田先生――解説にかえて  鶴澤 寛也(つるざわ・かんや 女流義太夫三味線)


※本書は二〇〇八年十一月、筑摩書房より刊行された。


≪著者: ≫ 橋本 治 (はしもと・おさむ) 1948年東京生まれ。東京大学文学部国文科卒。『桃尻娘』で小説現代新人賞佳作。『宗教なんかこわくない!』で新潮学芸賞、『「三島由紀夫」とはなにものだったのか』で小林秀雄賞、『蝶のゆくえ』で柴田錬三郎賞、『双調平家物語』で毎日出版文化賞を受賞。著書に『人はなぜ「美しい」がわかるのか』『あなたの苦手な彼女について』『BA-BAHその他』『ちゃんと話すための敬語の本』他多数。

≪著者: ≫ 内田 樹 (うちだ・たつる) 1950年東京生まれ。東京大学文学部仏文科卒。東京都立大学大学院人文科学研究科博士課程中退。神戸女学院大学文学部教授を経て同大学名誉教授。専門はフランス現代思想、映画論、武道論。多田塾甲南合気会を主宰する武道家。『私家版・ユダヤ文化論』で小林秀雄賞、『日本辺境論』で新書大賞2010受賞。第3回伊丹十三賞受賞。著書に『先生はえらい』『武道的思考』、共著に『大人は愉しい』他多数。






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本「民権と憲法 (シリーズ日本近現代史2、岩波新書1043)」牧原憲夫5

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民権と憲法―シリーズ日本近現代史〈2〉 (岩波新書)
民権と憲法 (シリーズ日本近現代史2、岩波新書1043)

○著者: 牧原憲夫
○出版: 岩波書店 (2006/12, 新書 222ページ)
○価格: 777円
○ISBN: 978-4004310433
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な〜んだかいろいろなことがあってね、どれだけながい年月における歴史的なさまざまの記述(詳細な多角的な論考)なのであろうか?!、などと考えていたのだが、巻末の「略年表」を見るには、1877・明治10年〜1890・明治23年


1877(明治10)年の西南戦争終結後、議会開設の要求が強まり、自由民権運動が全国各地でまきおこった。そして1889(明治22)年には、大日本帝国憲法が発布され、翌1890年には帝国議会が開かれる。国民国家と競争社会が確立した現代の原点ともいえる時代を、政府・民権派・民衆の三極対立という新しい視点で描きだす。


≪目次: ≫
はじめに    「国会設立の好機会」/紀尾井町事件/制度の時代/政府・民権・民衆/二つの自由/「文明的」と「日本的」

第1章 自由民権運動と民衆
1 竹橋事件立志社建白書
    「苛政に苦む」/軍人訓戒/立志社建白書
2 県議会から国会開設へ    地方三新法/人民の名代/結社と新聞/請願・建白の波/「綸言汗の如し」/請願から憲法へ
3 国民主義の両義性    「国是」への確信/客分意識/徴兵逃れ/国民としての権利/演説会の熱狂/異質なもののスパーク/民衆・民権派・政府の三極構造

第2章 「憲法と議会」をめぐる攻防
1 対立と混迷
    未熟な天皇/天皇親政運動/外債募集か地租米納か
2 明治一四年政変    元老院の憲法草案/民権派の憲法構想/大隈意見書の衝撃/開拓使払下げ問題/大隈派の追放/軍人勅諭
3 自由民権運動の浸透と衰退    自由党立憲改進党/地方政治の活性化/三島県政と住民の反発/政党運動の衰退

第3章 自由主義経済と民衆の生活
1 松方財政と産業の発展
    インフレの影響/デフレ政策のターゲット/殖産政策の転換/さまざまな工夫/試行錯誤
2 強者の自由と「仁政」要求    不徳の者/借金党/秩父事件/スパークとしての「板垣公の世直し」/近代地主制の確立
3 合理主義の二面性    経済合理性の非合理/迷信と科学/コレラ騒動/養生から衛生へ/勤勉と自律の時代

第4章 内国植民地と「脱亜」への道
1 「文明」と「囲い込み」の論理
    「脱亜論」/「文明国」宣言/内国植民地/アイヌ民族の「国民」化/囚人労働/開拓政策の転換
2 琉球王国の併合    両属関係の否定/旧慣温存政策/同化と差別
3 朝鮮・中国と日本    壬午事件の衝撃/民権派の対朝鮮論/甲申政変/束の間の平穏/てんびん棒帝国主義/「強盗国」批判/大阪事件と「連帯」の論理

第5章 学校教育と家族
1 一八八〇年代の学校教育
    さまざまな小学校/教育令教学大旨/中等教育の未確立
2 森有礼の国民主義教育    学校体系の整備/「試験」の時代/学歴主義のはじまり/制服と体操/ナショナル・ミュージック/斉唱というスタイル/二つの国家主義
3 近代家族と女性    「女に学問はいらない」/未来の国民を育てる/良妻賢母と「家庭」の登場/明治民法と「家」制度/「家」と「家庭」の複合/「愛情家族」のしがらみ

第6章 近代天皇制の成立
1 近代的国家機構の整備
    「アクチュワルのポリチックス」/宮中・府中の分離と華族令/内閣制度の創設/条約改正問題/民権派の再攻勢/保安条例/市制・町村制/「四将軍」派との対立/山県の陸軍掌握
2 民衆と天皇    天皇を見せる、天皇に見せる/負担と実利/見物対象と「生き神」/「万世一系」の創出/二つの都、二つの神社/皇后の登場/皇室典範と女帝問題
3 帝国憲法体制の成立    天皇主権と立憲主義の複合/補佐機関の競合と調整/「万歳」の誕生/国民統合の四点セット/臣民としての国民

おわりに    「囲い込み」と「欲望の喚起」/議会という場/国民国家と競争社会のなかで

あとがき (二〇〇六年一一月 牧野憲夫)

参考文献
略年表 (1877・明治10年〜1890・明治23年)
索引


≪著者: ≫ 牧原憲夫 (まきはら のりお) 1943年東京都に生まれる。1979年東京都立大学大学院博士課程単位取得退学。専攻、日本近代史。東京経済大学助教授(を経て、東京経済大学非常勤講師)。著書、『明治七年の大論争』(日本経済評論社)、『客分と国民のあいだ』(吉川弘文館)ほか。論文、「文明開化論」〈『岩波講座 日本通史』16〉、「万歳誕生」(『思想』845号)ほか。


井上勝生 『幕末・維新』(シリーズ日本近現代史1、岩波新書、2006年) '11/08/13





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本「日本語から考える! 中国語の表現」永倉百合子/山田敏弘5

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日本語から考える! 中国語の表現 (日本語から考える!)
日本語から考える! 中国語の表現

○著者: 永倉百合子/山田敏弘
○出版: 白水社 (2011/3, 単行本 165ページ)
○価格: 1,995円
○ISBN: 978-4560085554
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忙しいか忙しくないかと問われたら、まぁ忙しくないこともないけれども、しかし忙しいなどと言いえるほどのものでもないだろうなぁ



≪目次: ≫
まえがき (2011年 春  永倉 百合子)
シリーズについて (2011年春  山田敏弘)

1 「あの人は、田中さんです。」と「あの人が田中さんです。」――「は」と「が」   ,海遼椶蓮去年、私が書きました。 △海遼椶蓮表紙の色がすてきです。 あ、人が倒れている。 ぁ屬海海卜咾気鵑呂い泙垢。」「私が林です。」
2 「お父さん、どこ行くの?」「お父さんは会社に行くんだよ。」――代名詞と省略    淵船腑灰譟璽箸鮖悗靴董砲いつ食べる? ◆屬茶をいれて欲しいなあ。」「自分でいれてよ。」 (田中さんに向かって)これ、田中さんに差し上げます。 ぜ卍后⊆卍垢呂海離廛薀鵑匹思われますか?
3 「それが使いにくかったら、あのペンを使ってください。」――指示詞    淵撻鵑鯏呂靴董砲修譴使いにくかったら、あのペンを使って。 ◆崔濂撒,辰特里辰討襦「」何、それ?」 「ビートルズのHELP!」ってレコードを、まだ持ってるよ。」「あれは、いいアルバムだよね。」 ず鯒一年間で円高が急激に進んだ。この影響で輸出産業が多数倒産した。
4 「ひとつしか残っていなかった。」と「ひとつだけ残っていた。」――とりたて助詞   .院璽を買いに行ったが、ひとつしか残っていなかった。 △みこそ、我が社が求めていた人物だ。 宿題を忘れて、弟にまで笑われた。 10人も来た。
コラム1 「の」の使い方

5 「ひとつも見つかりませんでした。」――否定の捉え方    淵灰鵐團紂璽燭慮〆結果)該当する項目は、ひとつも見つかりませんでした。 ◆崚鎮罎気鵑鮓なかった?」「はい、見ませんでした。」 A完は答えられなかった。 と瓩靴いら泣いているんじゃありません。嬉しいんです。
6 「ありがとうこざいました。」――「た」の働き   〆鯑は、5時に起きた。今朝も5時に起きたから、まだ眠い。 彼は、まだ起きていない。 ぼくの傘、ここにあった! と爐来る前から、外に出て待っていた。
7 「愛しています。」――進行と結果状態の表現   ^Δ靴討い泙后 彼は、二度、北海道に行っている。 C狼絏甲伐修進む中、氷河が少しずつ溶けつつある。 ぁ屬△譟∩襪開いている。」「換気のために開けてあるんだよ。」
8 「見知らぬ人が話しかけてきた。」――方向性の表現   仝知らぬ人が話しかけてきた。 ◆屬Δ舛僕靴咾砲いでよ。」「うん、行く。」 H行機が東の空から飛んできた。 な振儚価がじわじわ上がってきた。このまま上がっていくかなあ。
コラム2 オノマトペ(擬音語・擬態語)

9 「ぼくたち、大きな魚に食べられちゃうよ。」――受身と使役   ,椶たち、大きな魚に食べられちゃうよ。 日本では、多くの方言が話されている。 コーチは、試合前に選手たちを走らせた。 じ園で子どもがもっと遊びたがったので、しばらく遊ばせておいた。
10 「隣の部屋で一晩中騒がれて眠れなかった。」――被害の受身と恩恵表現   [戮良屋で一晩中騒がれて眠れなかった。 ⊆屬鮟つけられて腹が立った。 7擦某学の問題を教えてもらった。 さ廚靴屬蠅鳳が降ってくれて、植物が生き返ったようだ。
11 「窓が開いた。」と「窓を開けた。」――自動詞と他動詞   ‥櫃靴燭鵑犬磴覆い茵倒れたんだよ。 ∈、建っているビルの横に、もう一棟、同じビルを建てる。 お茶がはいりましたよ。休憩しましょうか。 ぢの骨を折った。
12 「彼は泳げない。」――可能   “爐蓮1メートルも泳げない。 △海凌綯紊榔砲やすいね。 Cの上の荷物に手が届かない。 ぐ貔厳命練習して泳げるようになった。
コラム3 名詞の性質

13 「あの人は嬉しそうだ。」――話し手の判断の表し方    嵌爐犯人だ。」「いや、彼は犯人ではないだろう。」 △笋辰僂蝓彼が犯人だそうだよ。 (ケーキを見て)わあ、おいしそう。 ぅ譽好肇薀鵐イドで絶賛されている。この店はおいしいはずだ。
14 「少しゆっくり話してください。」――働きかけの表し方    蔑て看板)芝生に入らないこと。 ⊂しゆっくり話していただけませんでしょうか。 (フリーペーパー)ご自由にお持ちください。 け撚茲鮓に行かない?
15 「もっと勉強しなければいけない。」――義務・助言・許可の表現   ,みは、もっと勉強しなければならない。 △發辰畔拔したほうがいいよ。 A歃が終わったら、もう帰っていいですよ。 ぁ崔繁爾鮠辰靴討發いい任垢。」「お願いします。」
16 「おいしいステーキが食べたいなぁ。」――意志・願望の表現   〕菁こそアメリカに留学しよう。 長年の夢だったアメリカ留学を、今年こそかなえるつもりです。 おいしいステーキが食べたいなあ。 ど廚蓮▲謄縫垢離薀吋奪箸鬚曚靴っている。
コラム4 その「〜と思います」は必要ですか?

17 「雨が降るから、傘を持っていきなさい。」――原因・理由と逆説の表現    ̄が降るから、傘を持っていきなさい。 風邪を引いて学校を休んだ。 せっかくケーキを作ったのに、彼は食べてくれなかった。 い擦辰く作ったのに。
18 「春になると花が咲く。」――条件と時間の表現    ̄が降れば、お祭りは中止になる。 ▲妊僉璽箸帽圓辰燭虔弔泙辰討い拭 お金が十分にあれば、旅行に行くのに。 せ劼匹發寝ている間に、買い物に行ってきました。
19 「パリに着いた3日後、彼はローマに発った。」――名詞修飾表現1   _山擇鯆阿い討い訝砲凌佑後に立っていた。 ▲僖蠅肪紊い3日後、彼はローマに発った。 H爐蓮日本語を教えるボランティアをしている。 い△遼棔∋ってる? あの、先週、貸してくれるって言ってたやつ。
20 「仕事を終えた田中は、帰宅の途についた。」――名詞修飾表現2   [習問題ができた太郎くんは、先生に見せに行った。 ∪屬に校劼鬚ぶった花子さん、今日はどこへ行くのかな。 いつもは成功する山下も、このときは失敗した。 い泙此△海猟未蠅鬚泙辰垢亜大きな噴水のある公園まで歩きます。
コラム5 いろいろな意味をもつ「て」

21 「先生がいらっしゃるので、玄関までお出迎えした。」――敬語と待遇表現   \萓犬いらっしゃるので、玄関までお出迎えした。 △垢澆泙擦鵑、ちょっと手伝っていただけますか。 I磴蓮∈、出かけております。 げ晋世辰討笋るんだ。
22 「どちらへお出かけですか。」「ちょっとそこまで。」――応答表現    屬△蕁△匹舛蕕悗出かけですか。」「ちょっとそこまで。」 ◆屮魁璽辧爾いがですか。」「ありがとう。でも、けっこうです。」 「先生、こんな書き方でいいでしょうか。」「けっこうです。」 ぁ嶌H奸△い辰僂ぐみませんか。」「今晩はちょっと...」
23 「おれは、行くぜ。」――終助詞   ,海譟⇔咾気鵑虜睇曚世諭 ◆峇┐い錙」「寒いね。」 小包が届いてる。うちのだんな、また本を買ったんだ。 と狃のスープは、なんておいしいんだ。
24 「彼女は、小鳥のように高い声をしている。」――ことばの技法   ,椶らは、長い航海の末、ついに見つけたんだ。宝の島を。 △海譴任垢茵△海譟私が探していた物は。 H狃は小鳥のように高い声をしている。 た祐屬砲茲辰督砲瓩弔韻蕕譴臣狼紊、痛いとうめいている。
コラム6 社会的グループのことば

設問一覧


≪著者: ≫ 永倉百合子 (ながくら ゆりこ) 1952年生まれ。東京外国語大学中国語学科卒業。中央大学、実践女子大学、大東文化大学講師。主要著書、『今日からはじめる中国語』(語研)、『基本チェック中国語の文法』(語研)、『中国語検定3級 合格ガイドと直前模試』(語研)、『中国語で短編小説を読もう!〜天下無賊〜』(趙本夫著、共著)(語研)。

≪著者: ≫ 山田敏弘 (やまだ としひろ) 1965年生まれ。大阪大学大学院博士課程後期課程単位取得満期退学、博士(文学・大阪大学)。岐阜大学准教授。主要著書、『日本語のしくみ』(白水社)、『国語教師が知っておきたい日本語文法』(くろしお出版)、『初級を教える人のための日本語文法ハンドブック』(共著、スリーエーネットワーク)、『中上級を教える人のための日本語文法ハンドブック』(共著、スリーエーネットワーク)。


増田忠幸 『韓国語のしくみ』(シリーズ 言葉のしくみ、白水社、2005年) '11/08/07
清野智昭/山田敏弘 『日本語から考える! ドイツ語の表現』(シリーズ 日本語から考える!、白水社、2011年) '11/06/28
清野智昭 『中級ドイツ語のしくみ』(白水社、2008年) '11/06/16
関山健治 『英語のしくみ』(シリーズ 言葉のしくみ、白水社、2009年) '11/05/29
池田巧 『中国語のしくみ』(シリーズ 言葉のしくみ、白水社、2007年) '11/05/20
山田敏弘 『日本語のしくみ』(シリーズ 言葉のしくみ、白水社、2009年) '11/04/25
佐藤康 『フランス語のしくみ』(シリーズ 言葉のしくみ、白水社、2005年) '11/04/23
清野智昭 『ドイツ語のしくみ』(シリーズ 言葉のしくみ、白水社、2005年) '11/04/19





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本「復興の精神 (新潮新書422)」養老孟司/茂木健一郎/山内昌之/南直哉/大井玄/橋本治/瀬戸内寂聴/曽野綾子/阿川弘之5

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復興の精神 (新潮新書 422)
復興の精神 (新潮新書422)

○著者: 養老孟司茂木健一郎山内昌之南直哉/大井玄/橋本治瀬戸内寂聴曽野綾子阿川弘之
○出版: 新潮社 (2011/6, 新書 207ページ)
○価格: 735円
○ISBN: 978-4106104220
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あらら、かもめ〜る販売期間は明日8月22日までとある、ということは、暑中・残暑見舞の時期を、まいったなぁ〜、このままでは逸してしまうぞ、、、雨がしとしとしとしとと降りつづき、連日の猛暑も(節電の夏)ひと休みといったようなところかしら



東日本大震災以降、私たちはどのように考え、どのように行動し、どのように生きていくべきなのか。すべての日本人が向き合わねばならないこの問いに、九人の著者が正面から答えた。「精神の復興需要が起きる」「変化を怖れるな」「私欲を捨てよ」「無用な不安はお捨てなさい」「どん底は続かない」…… その言葉は時に優しく、時に厳しい。3・11以降を生きていくための杖となる一冊。


≪目次: ≫
はじめに (二〇一一年五月 新潮新書編集部)
養老孟司 精神の復興需要が起きる    静かに暮す癖/なぜ日本人は冷静なのか/「仕方がない」と「こんちくしょう」/気をつけたいこと/原発事故は天災ではない/糾弾に気をつける/手作業のすすめ/精神的な復興需要/人生は「答え」
茂木健一郎 変化への希望    風景が変わった日。/いつかは来るもの。/待ち時間/悩みの終わり。悩みの始まり。/日本はこのままでいいのか。/地震の後で
山内昌之 公欲のために私欲を捨てよう――「災後」の歴史認識    I 「災前」と「災後」を区分すること/II 復旧と復興のリーダーシップは/III 「災後」のたしなみとは/IV 享楽と消費だけに満足できるのか/V ゆきすぎた華美と贅沢の結末は/VI 欲を肯定すべし、さりながら……
南直哉 無力者の視線    答えを拒絶する問い/祈るということ/「人間」の挫折/文明のバージョンアップ/共にある苦/無力者の意思
大井玄 プロメテウスのように    東日本大震災についてまず思うこと/災害への日本人の対応と態度/近世日本における環境崩壊の危機/環境再生の工夫/エコロジカル循環社会の完成/政治的リーダーシップと外への発信能力の欠如/政治家にリーダーシップがあるば尊敬されるか/「解放系倫理意識」と「閉鎖系倫理意識」/東日本大震災の意義
橋本治 無用な不安はお捨てなさい    1 半病人の視点/2 パニックが分からない/3 第二の戦後が突然やって来た
瀬戸内寂聴 無常――どん底は続かない
曽野綾子 「いきてるといいね」
阿川弘之 「大丈夫、必ず復興しますよ」    数字で語れないのも/国家のねじれを案じる/日本人の長所と無常観/日本同盟と核武装/「日本は大丈夫」


≪執筆者略歴: ≫
養老孟司 (ようろう たけし) 1937(昭和12)年神奈川県鎌倉市生まれ。62年東京大学医学部卒業後、解剖学教室に入る。95年東京大学医学部教授を退官し、同大学名誉教授に。著書に『唯脳論』『バカの壁』『養老孟司の大言論』など、専門の解剖学、科学哲学から社会時評まで多岐にわたる。

茂木健一郎 (もぎ けんいちろう) 1962(昭和37)年東京生まれ。脳科学者。ソニーコンピュータサイエンス研究所シニアリサーチャー。東京大学理学部、法学部卒業後、東京大学大学院理学系研究科物理学専攻課程を修了、理学博士。著書に『脳と仮想』『ひらめき脳』『生命と偶有性』など。

山内昌之 (やまうち まさゆき) 1947(昭和22年)札幌市生まれ。北海道大学卒。東京大学大学院総合文化研究科教授。学術博士(東京大学)。著書に『帝国と国民』『ラディカル・ヒストリー』『嫉妬の世界史』『幕末維新に学ぶ現在』(1・2)など。2002年に司馬遼太郎賞、2006年紫綬褒章を受ける。

南直哉 (みなみ じきさい) 1958(昭和33)年長野県生まれ。禅僧。早稲田大学文学部卒業後、サラリーマン生活を経て、84年曹洞宗で出家得度。2005年から青森県恐山の院代(山主代理)に。福井市霊泉寺住職。著書に『老子と少年』『人は死ぬから生きられる』(茂木健一郎氏との共著)など。

大井玄 (おおい げん) 1935(昭和10)年生まれ。東京大学名誉教授。東大医学部卒業後、ハーバード大学公衆衛生大学院修了。東大医学部教授などを経て国立環境研究所所長を務めた。著書に『「痴呆老人」は何を見ているか』『人間の往生』など。現在も臨床医として終末期医療全般に取り組む。

橋本治 (はしもと おさむ) 1948(昭和23)年東京生まれ。東京大学文学部国文科卒。イラストレーターを経て77年、小説『桃尻娘』を発表。以後、小説・評論・戯曲・エッセイ・古典の現代語訳など多彩な執筆活動を行う。著書に『「三島由紀夫」とはなにものだったのか』『巡礼』『リア家の人々』など。

瀬戸内寂聴 (せとうち じゃくちょう) 1922(大正11)年徳島生まれ。東京女子大学卒。57年「女子大生・曲愛玲(チュイアイリン)」で新潮社同人雑誌賞受賞。73年平泉中尊寺で得度。著書に『比叡』『かの子撩乱』『現代語訳 源氏物語』『秘花』など。2002年『瀬戸内寂聴全集』が完結。2006年文化勲章を受章。

曽野綾子 (その あやこ) 1931(昭和6)年東京生まれ。作家。聖心女子大卒。ローマ法王庁よりヴァチカン有効十字勲章を受章したのをはじめ、日本芸術院恩賜賞ほか多数受賞。2003年に文化功労者。著書に『無名碑』『誰のために愛するか』『アラブの格言』『老いの才覚』など。

阿川弘之 (あがわ ひろゆき) 1920(大正9)年広島県生まれ。東京大学国文科を繰上げ卒業、海軍に入り、中国で終戦。戦後、志賀直哉に師事し、『春の城』、『雲の墓標』、『山本五十六』『米内光政』『井上成美』の海軍提督三部作の他、随筆に『食味風々録』、近著に『大人の見識』など。99年、文化勲章を受章。






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本「多神教と一神教 古代地中海世界の宗教ドラマ (岩波新書967)」本村凌二5

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多神教と一神教―古代地中海世界の宗教ドラマ (岩波新書)
多神教と一神教 古代地中海世界の宗教ドラマ (岩波新書967)

○著者: 本村凌二
○出版: 岩波書店 (2005/9, 新書 221ページ)
○価格: 798円
○ISBN: 978-4004309673
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人類の文明史五千年。うち四千年は古代であった。そのなかで地中海周辺は、神々のあふれる世界から唯一神崇拝の世界へとめざましい変貌をとげている。ここはまた表音文字のアルファベットが普及した地域でもあった。メソポタミア、エジプト、シリア、ギリシア、ローマへと広がる時空を一貫した観点から描く、壮大なスケールの心性の歴史。


≪目次: ≫
地図「古代地中海世界」/「古代地中海世界略年表」
プロローグ 神々とともに生きる古代――ポンペイを歩く    ポンペイの浴場にて/古代の人々の心性にふれる/風景の背後にひそむもの――宗教/ポンペイの宗教世界を歩く/生命の女神ウェヌス/ポンペイを守護するアポロ神/ギリシアの神々に習合する三主神/神話をもたない公私の守護神ラレース/現人神としての皇帝崇拝/知られざる神の神殿/外来の大いなる女神イシス/ゼウス・メイリキオスという神/ディオニュソス神の秘儀にひきつけられる人々/神々にあふれる古代世界
第1章 「死すべき人間」と神々――メソポタミアの宗教    シュメール人と楔形文字/最古の叙事詩に見える超自然への畏怖/まばゆく光り輝く神々のイメージ/超越者たる神々に慈愛を期待する/最古の神々の階層序列/神々の役割/人間創造の神話/死すべき運命とギルガメシュ/メソポタミア宗教の「快楽主義」/儀礼と呪術の意味/都市の興亡と神々/豊穣と多産の地母神/なぜイシュタルは大いなる女神となったか/現世の幸福を求める人々
第2章 来世信仰と一神教革命――エジプトの宗教    「ナイルの賜物」の文明/統合される神々/来世にこよなく期待する生き方/冥界に復活する死者たち/復活のための呪文集「死者の書」/死者の裁判/マアト(真理)の役割/マアトに従って生きる/アクエンアテンの一神教革命/アマルナ芸術とマアト/改革のゆくえ――一神教は消え去ったのか/フロイトの仮説/旧約聖書とエジプト/仮説としての気候変動/「契約の民」の起源を問う/個人として神に語りかけるという姿勢/身近な神々、オシリスとイシス/広がるイシス信仰
第3章 神々の相克する世界――大文明の周縁で    最古のアルファベットの発見/楔形文字にもアルファベットがあった/弱小都市国家の民がアルファベットを生む?/カナンのバアル信仰/一神教運動とアルファベット運動/文明の整除統合作用/砂漠の寄留者、ヘブライ人/カナンに定住する/バアル神への傾倒/よみがえる神バアル/オリエントに広がる死と再生の祭り/ヤハウェとバアル/神の律法を遵守するイスラエルの民/「マアト」の記憶/出エジプト体験の自覚/世界帝国の出現と民族宗教の変貌/バビロン捕囚とユダヤ教の成立/世界観の改革の時代に/ゾロアスターの神/ゾロアスター教の革新性
第4章 敬虔な合理主義者たち――ギリシアの宗教    英雄の行く末/ギリシア人の死生観/死すべき人間がなぜ絶望しないか/言語としての神々/多くの名をもつゼウス/ゼウスは宇宙の秩序を有らしめる/神々に加護を祈る/民衆の願いと祭儀/ギリシア人は神話を信じていたか/敬虔なる合理主義者――パウサニアスの神話観/人間の限界を自覚する/卓越の徳をもつ英雄たち/密儀宗教と個人の救済/ソクラテス――魂の発見/オルペウス教の魂と肉体/ピュタゴラス――魂と転生/プラトンと魂
第5章 救済者として現われる神――ヘレニズムの宗教    オリュンポス信仰の翳り/「アフロディテの誘惑」/陶酔のディオニュソス信仰/狂騒と酩酊を通じての救済/宗教融合――よみがえるオリエントの神々/救済密儀宗教の登場/オリエントに由来する死と再生の密議/東方のミトラ密儀が広がる/ヘレニズム期のイシス崇拝/宗教的心性の大転換か?/文字というメディア/普遍的な神格としてのイシス女神/イシス女神の救済密儀/共和政ローマを支える宗教/ローマ社会とヘレニズム
第6章 普遍神、そして一神教へ――神々はローマ帝国にそそぐ    ポンペイにもキリスト教徒がいた/ユダヤ教とユダヤ人/旧約聖書とユダヤ人/詩編が問いかけるもの/かつて神々は人々に語りかけていた/〈二分心〉という仮説/脳の機能から見た〈二分心〉/〈二分心〉衰退の二つの要因/危機と抑圧の時代に――一神教の成立へ/神々の声が消え去る時代/ギリシア人にとっての「神々」と「神」/人間同様に表現される神々/イエスの登場/不遇と罪からの解放を願う人々/ローマ帝国内のいくつもの救済宗教/救済宗教としてのミトラス教/平和と繁栄の時代に「内なる世界」を見つめる/一神教へとむかう素地/普遍神としてのイシス女神/救済宗教・キリスト教の成功/キリスト教と女性原理/イスラムの誕生
エピローグ 宗教と道徳    音声言語と文字言語/文字の使用によって失われる何か/アルファベットと全能の神/特殊な現象としての一神教/“正しく振舞う”ことを求める神々/一神教の神は心の内に入り込む/性道徳と神/禁欲へと向かう心性

あとがき (二〇〇五年八月吉日 本村凌二)

引用資料・主要参考文献
索引


≪著者: ≫ 本村凌二 (もとむら・りょうじ) 1947年熊本県生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了。東京大学教授。専攻、古代ローマ史。著書、『薄闇のローマ世界』(東京大学出版会)、『優雅でみだらなポンペイ』『ローマ人の愛と性』『馬の世界史』(以上、講談社)ほか。訳書、『神々にあふれる世界』(共訳、岩波書店)ほか。

本村凌二/高山博編著 『地中海世界の歴史 古代から近世 '09』(放送大学教材、放送大学教育振興会、2009年) '10/12/28
本村凌二 『古代ポンペイの日常生活』(講談社学術文庫、2010年) '10/11/02





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本「オイディプスの謎 (講談社学術文庫2060)」吉田敦彦5

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オイディプスの謎 (講談社学術文庫)
オイディプスの謎 (講談社学術文庫2060)

○著者: 吉田敦彦
○出版:講談社 (2011/7, 文庫 320ページ)
○価格: 1,050円
○ISBN: 978-4062920605
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さて、2011年度第1学期の単位認定試験の成績等についての郵送物がペーパーが自室のポストに届いていて、それはすでにweb上で先行して公開されているものをぼくはチェックしていて知らないものでもないのだが、、、まいったなぁ、単位認定試験3回目にしてはじめての不合格、評価E(単位認定試験の成績評価が49〜0点)がひとつ、「再試験可」などと備考欄に記される、あぁあぁあぁ〜、むっちゃくっちゃに凹む落ち込むふさぎこむ、、、ちなみに他は、マルA(100〜90点、合格)がふたつ、B(79〜70点、合格)がふたつ、そしてC(69〜60点、合格)がふたつ、面接授業の合格(こちらは無試験で、出席さえして聴講していれば合格)がふたつ、、、ところで、前日までの猛暑がウソみたいな(ツネナラム)はげしい雨



ギリシァ悲劇の白眉『オイディプス王』と『コロノスのオイディプス』。作者ソポクレスは二つの物語で深遠な問いを立てる。人間の本性とは何か? 苛烈な運命の下で、人間はいかに生きるべきか? 前五世紀、栄華を誇ったアテネはその後大敗戦、疫病の猖獗を経験する。大国難の中にあっても、人間は高貴なる魂を保持せねばならぬと訴えたのである。


≪目次: ≫
学術文庫版まえがき (平成二十三年四月 吉田敦彦)

I 市の救いのための謎解き
  第一章 スピンクスの謎とオイディプス
  第二章 神託と新しい謎解きの始まり
  第三章 予言者との応酬
  第四章 妃が口にした手掛かり
II 自己の正体の暴露
  第五章 神託への不信と恐怖
  第六章 奴隷の子か、神の子か
  第七章 目を潰してもなお、けっして見ることを止めぬオイディプス
  第八章 劇の結末とオイディプスの名の両義
III オイディプスとアテネ人たち
  第九章 アテネの疫病との吻合
  第十章 マラトンおよびサラミスの奇跡
  第十一章 アテネ帝国の栄華
  第十二章 「人間讃歌」と二篇のオイディプス劇
IV 神霊への変化
  第十三章 驚くべき変化の始まり
  第十四章 エリニュスたちとの和解とアテネとの連帯
  第十五章 クレオンおよび息子との対決
  第十六章 神秘な結末とソポクレスの遺言

あとがき (一九九五年四月五日 学習院大学日本語日本文学科研究室にて 吉田敦彦)


※本書の原本は、一九九五年、青土社より刊行されました。


≪著者: ≫ 吉田敦彦 (よしだ あつひこ) 1934年生まれ。東京大学大学院西洋古典学専攻課程修了。フランス国立科学研究所で比較神話学の泰斗ジョルジュ・デュメジルに学ぶ。フランス国立科学研究所研究員、成蹊大学教授、学習院大学教授などを歴任。専門は、比較神話学で、日本神話と印欧語族神話の比較、縄文文化にも造詣が深い。著書に、『日本神話の源流』』『ギリシア神話入門』『ギリシア文化の深層』(サントリー学芸賞)『ギリシャ悲劇を読む』『オデュッセウスの冒険』など多数。


ソポクレス 『オイディプス王』(藤沢令夫訳、ワイド版岩波文庫、2009年) '09/12/16





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本「韓国語はじめの一歩 (ちくま新書234)」小倉紀藏5

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韓国語はじめの一歩 (ちくま新書)
韓国語はじめの一歩 (ちくま新書234)

○著者: 小倉紀藏
○出版: 筑摩書房 (2000/2, 新書 218ページ)
○価格: 735円(在庫×)
○ISBN: 978-4480058348
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ジッサイまだ「老眼」の傾向は、ぼくにはあらわれて(自認して)いないのだけれども、かなり気懸かりなことで考えるだけで想像するだけで意識するだけでヒドく憂鬱にさせられるような類いのことであることには間違いない(老化を避けることはできない不可能性)、もともと、セッカチだから待つことに我慢ができない短気な性質だから傾向がつよいと自覚していないものでもないことから、ジッサイの能力と現実の能力の差異みたいなモノにも、なにをどうしたって仕方がないじゃぁないかなどとは思いつつもイライライライラしないものでもない、なんのことやら、〈ソンビ〉をね、ぼくは〈ゾンビ〉を読み違えていたことに、きっとそんなことは数限りなくあって(間違いや勘違いだらけだろう、しかし機能的な老眼とかではなく注意力とかの能力の問題かもしれない)、ただただぼくが気が付いていないだけのことの数多は知れず、なのであろう、、、もしかしたら、ぼくが生きちゃってこの世に存在しちゃっていること自体がそもそもはたして正しいのかゆるされることなのか(あやまちでありゆるされないんじゃぁないだろうか!?!)みたいな問いをつねにみずからにつきつけないのもでもないんだろうけれどもけれどもけれどもだけれども


近くて遠い国、韓国。この国に深くかかわりたいと思えば思うほど、〈ねじれ〉を意識する。ハングルの文字のかたちも、言葉のしくみも、詩人たちの響きも、すべてそこから理解の第一歩がはじまる。あなたは本書を読み終えると、この国と一対一で向きあわざるを得なくなるだろう。その他大勢の一人として無関心を装うことはできなくなるだろう。なぜなら、言葉とのつきあいは、ごく個人的なものなのだから。気鋭の韓国哲学者が、韓国に魅了されるすべての人々に贈る、ドラマティックな韓国語・韓国学入門。


≪目次: ≫
プロローグ 旅のはじまり

第一章 ハングルという文字
ハングルとの邂逅/宇宙を発声せよ。万物をかたどれ/朝の叫びをハングルで/かたちとしてのハングル、その革命/固有語と漢字語
【コラム】 ハングルへようこそ/字母とハングル/子音+母音=ハングル/母音字母1 基本母音/母音字母2 合成母音/母音字母の整理/子音字母1 平音/子音字母2 激音と濃音/子音字母の整理/字母のまとめ/日本語をハングルで/パッチム/文字のつくり方/パッチムの読み方/発音のむずかしさ

第2章 言葉のしくみ
文の基本構造/緊張をほどいて/一人称と二人称/絶対敬語と待遇法/韓くに人の楽天性/使役の大切な役割/はじめの一歩から、二歩へ
【コラム】 語順は簡単/語幹は語の幹/語幹の種類/〜です・〜ます/〜ですか?・〜ますか?/体言の否定/用語の否定/助詞/過去/尊敬/意思・推量/可能・不可能/義務/願望

第3章 暮らし・人・文化
虫の儚さ/踊るおばあさんの海に溺れて/足の飛翔する人びと/声の民/山と巫女/天から星の降る夜に/草の民、民の草/五月、その日がまた来れば/ニムは、紫の花の翳に

第4章 季節づくし
よみがえる詩人の魂のように/銀河ソウルで逢いましょう/秋の絶頂、韓くにの澄む/幻冬京賦

第5章 食の人生哲学
「宗家」のソウル料理 料理人 李正燮    宮中料理文化を受け継ぐ/ソウル料理の特色/「宗家」のこだわり
「饅頭家」の饅頭汁 料理人 韓東淑    家族と店の歴史/饅頭汁の秘訣/北の料理は淡白
「寧辺」の鱠(刺身) 料理人 車凰洙    生い立ち/お客に人生を教わる/セコシこそわが天職/店の料理と哲学

第6章 ソウルの旅
幻想歴史列車にようこそ――仁寺洞を歩く    遥かなる時空の旅/天界への小さな小さな通路/筆の思想
水と性の都――清渓川を歩く    哲学的な川/気場の都/ウデとアレデ/性善の川/分数の橋/商のはじまり/理のさいはて、気の熾盛
粋の黄昏――明洞を歩く    浪漫の構造/南山の麓、理念の粋/倭人によるモダン粋/開放以後の浪漫時代と現在
あこがれに生きる少女たちよ――大学路を歩く    史上空前の自由/それぞれの大学路と青春/ライブとオーラの街/「ハン」とはあこがれである/あこがれのさきはう国の女人
石から電脳へ 青春は叫ぶ――新村を歩く    石のような青春/70年代、新村の青春/情と報、電脳士大夫の時代

終わりに 影踏み
謝辞


≪著者: ≫ 小倉紀藏 (おぐら・きぞう) 1959年東京都生まれ。東京大学ドイツ文学科卒業。電通に勤務の後、ソウル大学校哲学科博士課程修了。専攻、韓国哲学。東海大学外国語教育センター助教授(を経て、京都大学大学院人間・環境学研究科准教授)。朱子学のものの考え方のおもしろさ、美しさ、狡猾さに深い関心を持っている。著書に『韓国は一個の哲学である』(講談社現代新書)ほか。

小倉紀蔵 『歴史認識を乗り越える 日中韓の対話を阻むものは何か』(講談社現代新書、2005年) '11/08/14
小倉紀蔵 『ハイブリッド化する日韓』(エヌティティ出版、2010年) '11/08/05
小倉紀蔵 『日中韓はひとつになれない』(角川oneテーマ21、2008年) '11/07/29
小倉紀蔵 『韓国は一個の哲学である 〈理〉と〈気〉の社会システム』(講談社学術文庫、2011年) '11/06/22

増田忠幸 『韓国語のしくみ』(シリーズ 言葉のしくみ、白水社、2005年) '11/08/07





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本「雑草と楽しむ庭づくり オーガニック・ガーデン・ハンドブック」ひきちガーデンサービス 曳地トシ+曳地義治5

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雑草と楽しむ庭づくりーオーガニック・ガーデン・ハンドブック
雑草と楽しむ庭づくり オーガニック・ガーデン・ハンドブック

○著者: ひきちガーデンサービス 曳地トシ+曳地義治
○出版: 築地書館 (2011/6, 単行本 192ページ)
○価格: 2,310円
○ISBN: 978-4806714248
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ゴキブリをね、昨晩久しぶりに見かけて、もちろん自室のなか、台所の流し台付近で、いまのところ殺戮?!方法としてぼくが採用しているトイレ掃除用のスプレー洗剤を、そう、これまでの方法としてはチラシなどのペーパーを棒状にまるめて叩き殺す方法などは逃してしまう確率が低くなかった、台所洗剤は液状で放出したときの命中率が高くなく(さらに洗剤の消費量が少なくなくモッタイナイ、なにより後始末が容易ではない)、その点ではスプレー式の洗剤であれば多少酔っぱらってて手ブレしてもリカヴァーされるものなのかどうなのか(そして消費量が多くなく、後始末もサッと拭き取りカンタン)、久しぶりに見かけたゴキブリは、心なしか俊敏さに欠けて緩慢な動きをしていたかもしれない、ぼくがそっとその場を離れてトイレに洗剤を取りに行って戻ってきてもその場に居たし、そろりそろりとスプレーを構えてショットガンよろしくシュッシュッと発射して、もちろん洗剤をその体躯に吹き付けられて呼吸が困難になるからなのか?!苦し紛れ死力をふりしぼって逃げるゴキブリ、しつこく追い詰める(逃してなるものかと鬼のような形相をしちゃっているであろう)ぼく、シンクのなかでスプレー洗剤にまみれてひっくり返ってやがて動かなくなる哀れなゴキブリ(あぁゴメンネ)、生き返ったら困るしコワイから、だって復讐されたらタマラナイ、念には念を入れて水洗便所にトイレットペーパーにまるめて包み込んでジャーッと下水道に流しちゃったよ。そうそう、ホントにゴキブリを見かけたのは久しぶりのことで、すこし前に「さいきん見かけないなぁ」とふと思っていたところで、もちろん居ないほうが、ぼくはゴキブリをどうしても好きになることはできないし、好きではない(むしろ嫌いな)モノを見たくもないと思うから、目にしないに越したことはないのだけれども、それまで(いつからか)フツーに毎日のように目にして格闘していたモノ(ゴキブリ)を、気がついたら見ていないなぁ、とふと気がついたときには、やっぱりなんでだろうか??!、とは考えないものではない。たとえば、この夏、さいきんはジッサイ冷房を使用することも少なくないのだが、節電の夏、窓を開放してすごすことが多いことから、ふと思い立って購入した蚊取線香、なかなか強烈な臭気を発して、なるほど、つよい臭気をともなった煙で蚊などの虫さんたちを、取る、殺す、なんだろうなぁ、などと思い至って、もしかしたら、ぼくだって生きている動物の一種で、虫さんたちが嫌い、その死に至らしめる煙であり薬剤としての蚊取線香の煙は、もちろん人体には影響を及ぼさないであろうと推定される、それなりの実験結果に基づく、根拠を有した、国家行政の定める安全基準に適合した、法定された規準の数値以下のレヴェルの、といったところなのであろうけれども、、、ところで、件のゴキブリは、その挙動に俊敏さを欠いた緩慢なような気がしたのは、もしかしたら暑さの、ぼくら人間が、とくに節電の夏にあって、フツーに夏バテしないものではないような猛暑の影響なのかもしれないし、倹しい食生活にコストパフォーマンスを勘案してゴキブリさえもがぼくの部屋をとくに忌避している、といったようなことは、多分ないんだろうけれども、、、ところではたして、蚊取線香の煙がゴキブリに効くものなのかどうなのか、気にならないものでもないのだが



≪もくじ: ≫
はじめに
色や形から雑草の名前を探そう
オーガニック・ガーデンとは?
この本の使い方

【雑草編】 庭でよく見る雑草86種
オーガニック・ガーデンの雑草の分け方 (日当たりのよいところに生えるもの/湿ったところに生えるもの/酸性土壌を好むもの/アルカリ性土壌を好むもの/肥沃な土地を好むもの/踏まれるところに生えるもの/踏まれるのが嫌いなもの/どんな条件でも生えるもの/除草剤に体制をもっているもの/食べられる雑草/食べてはいけない雑草)
1 地を這うタイプ    カキドオシ(垣通し、シソ科カキドオシ属)/カタバミ(片喰、酢漿草、カタバミ科カタバミ属)/コケの仲間/コニシキソウ(小錦草、トウダイグサ科ニシキソウ属)/ジシバリ(地縛、別名:イワニナガ、キク科ニガナ属)/シダの仲間/シロツメクサ(白詰草、別名:クローバー、マメ科シャジクソウ属)/スベリヒユ(滑り莧、スベリヒユ科スベリヒユ属)チヂミザサ(縮み笹、イネ科チヂミザサ属)/チドメグサ(血止草、セリ科チドメグサ属)/ツユクサ(露草、別名:ツキクサ、ボウシバナ、ツユクサ科ツユクサ属)/ネコハギ(猫萩、マメ科ハギ属)/ヒメツルソバ(姫蔓蕎麦、別名:カンイタドリ、ポリゴナム、タデ科イヌタデ属)/ヘビイチゴ(蛇苺、別名:毒苺(ドクイチゴ)、バラ科ヘビイチゴ属)/メキシコマンネングサ(メキシコ万年草、別名:セダム、ベンケイソウ科キリンソウ属)/ユキノシタ(雪の下、ユキノシタ科ユキノシタ属)
2 細っ葉(ほそっぱ)    イネ科の雑草/イヌタデ(犬蓼、別名:アカマンマ、アカママ、アカノマンマなど、地域によりいろいろ、タデ科イヌタデ属)/エノコログサ(狗尾草、別名:ネコジャラシ、イネ科エノコログサ属)/カヤツリグサ(蚊帳吊草、カヤツリグサ科カヤツリグサ属)/ジュズダマ(数珠玉、イネ科ジュズダマ属)/ススキ(薄、別名:オバナ、カヤ、イネ科ススキ属)/スズメノカタビラ(雀の帷子、イネ科イチゴツナギ属またはナガハグサ属)/スズメノテッポウ(雀の鉄砲、イネ科スズメノテッポウ属)/チカラシバ(力芝、別名:ミチシバ、カゼグサ、イネ科チカラシバ属)/メヒシバオヒシバ(雌日芝/雄日芝、別名:チカラグサ、イネ科メヒシバ属/イネ科オヒシバ属)
3 丸っ葉(めだつ葉)    オオキンケイギク(大金鶏菊、キク科ハルシャギク属)/オオバコ(車前草、オオバコ科オオバコ属)/オニタビラコ(鬼田平子、キク科オニタビラコ属)/オニノゲシ(鬼野芥子、キク科ノゲシ属)/ギシギシ(羊蹄、タデ科ギシギシ属)/キュウリグサ(胡瓜草、ムラサキ科キュウリグサ属)/スミレの仲間(菫、スミレ科スミレ属)/セイヨウタンポポ(西洋蒲公英、キク科タンポポ属)/タネツケバナ(種漬花、アブラナ科タネツケバナ属)/ナガミヒナゲシ(長実雛罌粟、ケシ科ケシ属)/ナズナ(薺、別名:ペンペングサ、シャミセングサ、アブラナ科ナズナ属)/ネジバナ(捩花、別名:ネジリバナ、ネジレバナ、モジズリ、ラン科ネジバナ属)/ノアザミ(野薊、別名:ドイツアザミ、キク科アザミ属)/ノボロギク(野襤褸菊、キク科キオン属)/ハハコグサ(母子草、別名:オギョウ、コギョウ、ホウコグサ、キク科ハハコグサ属)/ハルジオン(春紫菀、キク科ムカシヨモギ属)、ヒメジョオン(姫女菀、キク科ムカシヨモギ属)/ブタナ(豚菜、キク科エゾコウゾリナ属)/ベニバナボロギク(紅花襤褸菊、キク科ベニバナボロギク属)
4 つるもの(つる性植物)    カナムグラ(鉄葎、アサ科カラハナソウ属)/カラスウリ(烏瓜、別名:汗知らず、ウリ科カラスウリ属)/カラスノエンドウ(烏野豌豆、別名:ピーピーマメ、シーピーピー、マメ科ソラマメ属)/クズ(葛、マメ科クズ属)/ノブドウ(野葡萄、ブドウ科ノブドウ属)/ヒルガオ(昼顔、ヒルガオ科ヒルガオ属)/ヘクソカズラ(屁糞葛、別名:ヤイトバナ、五月女蔓、アカネ科ヘクソカズラ属)/ヘデラの仲間(アイビー、ウコギ科キヅタ属)/ヤブガラシ(藪枯らし、別名:ビンボウカズラ(貧乏葛)、ブドウ科ヤブガラシ属)/ヤマノイモ(山の芋、別名:自然薯(ジネンジョ)、ヤマノイモ科ヤマノイモ属)
5 そのほかの雑草    アカザ、シロザ(藜、白藜、アカザ科アカザ属)/アカバナユウゲショウ(赤花夕化粧、学名: ユウゲショウ(夕化粧)、アカバナ科マツヨイグサ属)/イヌホオズキ(犬酸漿、ナス科ナス属)/イノコヅチ(猪子槌、ヒユ科イノコヅチ属)/オオイヌノフグリ(大犬の陰嚢、別名:ルリカラクサ(瑠璃唐草)、ゴマノハグサ科クワガタソウ属)/オオオナモミ(大楴、キク科オナモミ属)/オシロイバナ(白粉花、オシロイバナ科オシロイバナ属)/オランダミミナグサ(和蘭耳菜草、ナデシコ科ミミナグサ属)/カラムシ((苧、枲、イラクサ科カラムシ属)/キツネノマゴ(狐の孫、キツネノマゴ科キツネノマゴ属)/スギナ((杉菜、トクサ科トクサ属)/セイタカアワダチソウ(背高泡立草、別名:ベトナムソウ、キク科アキノキリンソウ属)/セリバヒエンソウ(芹葉飛燕草、キンポウゲ科オオヒエンソウ属)/センダングサ(栴檀草、キク科センダングサ属)/タケニグサ(竹煮草・竹似草、ケシ科タケニグサ属)/ドクダミ(毒矯み、毒痛み、別名:十薬(じゅうやく)、ドクダミ科ドクダミ属)/ハキダメギク(掃溜菊、キク科コゴメギク属)/ハコベ(繁縷、別名:ヒヨコグサ、ハコベラ、ナデシコ科ハコベ属)/ヒメオドリコソウ(姫踊子草、シソ科ヒメオドリコソウ属)/ヒメムカシヨモギ(姫昔蓬、別名:鉄道草、キク科ムカシヨモギ属またはイズハハコ属)/ヒルザキツキミソウ(昼咲月見草、アカバナ科マツヨイグサ属)/フキ(蕗、、キク科フキ属)/ホトケノザ(仏の座、別名:サンガイグサ(三階草)、シソ科オドリコソウ属)/ミズヒキ(水引、タデ科ミズヒキ属またはタデ属)/ミゾソバ(溝蕎麦、別名:ウシノヒタイ、 タデ科タデ属またはイヌタデ属)/ミツバ(三つ葉、セリ科ミツバ属)/ムシトリナデシコ(虫取り撫子、別名:小町草(こまちそう)、ナデシコ科マンテマ属)/ムラサキケマン(紫華鬘、ケマンソウ科キケマン属/ケシ科キケマン属)/ヨウシュヤマゴボウ(洋種山牛蒡、別名:セイヨウヤマゴボウ、アメリカヤマゴボウ、ヤマゴボウ科ヤマゴボウ属)/ヨモギ(蓬、別名:モチグサ(餅草)、キク科ヨモギ属)

【実践編】 庭で雑草とつきあう方法
雑草を生やさない方法 (踏む/刈る/抜く/平板やバークチップを敷く/砂利を厚く敷く/構造物をつくる/背の低い草の種をまいておく)
雑草を庭で生かす方法 (好きな雑草を残す/グラウンドカバーにする/つる性植物などはフェンスに沿わせて、あまりぼうぼうにしないで楽しむ/ここだけは生やしておいてもかまわないという場所をつくる/雑草を生け花にする)
草取りの方法 (根こそぎ抜かないとだめなのか?/刈りそろえる/刈り高5センチの意味/草刈りの時期/草刈りの心得/荒れ放題の庭の除草のコツ/根から取る場合/地際で刈る場合/抜いた草の処理法は?/草取りの落とし穴)
抜きやすい草・抜きにくい草
草取りの道具 (軍手・皮手袋/小鎌/中鎌/エンジン式草刈り機/電動式草刈り機/充電式草刈り機/電動式芝刈り機/ジョレンと草まき/刈り込みばさみ)

【基礎知識編】 より深く雑草を知るために
雑草とは何か?
雑草の生活史 (一年草/二年草/多年草)
雑草の形からの分類 (分枝型/匍匐型/叢生型/つる型)
雑草たちのいろいろ (酸性土壌を好むもの/アルカリ性土壌を好むもの/人里に生えるもの/開発地に生えるもの/日陰に生えるもの/明るい芝地に生えるもの)
雑草の役割 (園芸種や作物を保護し、生長を促進する/雑草のマルチ/土の固定/土壌微生物や土壌菌をはぐくむ/気温を調整する/養分となる雑草/土を洗浄する/小動物たちをはぐくむ/酸素をつくり、二酸化炭素を固定する)
土と雑草の関係 (土壌菌と雑草/よい土と悪い土)
化学肥料と有機肥料 (化学肥料/土壌改良剤/有機肥料)
除草剤の問題点 (人間に対する対処法)

【コラム】    「No weed no ground」草の生えない土はない/虫の食卓/植物のそっくりさん/擬態する雑草/動いている雑草/アリのタネまき/絶滅危惧種/あんまりなネーミング/雑草がテーマの庭、映画「グリーンフィンガーズ」/見なおされる在来種の植物/畦の雑草/家宝種/葉っぱは自然のトイレットペーパー/カラスやスズメという名前/雑草にも花言葉がある/江戸時代にやってきたムラサキハナナコンパニオンプランツアレロパシー(他感作用)/茶畑と春一番/雑草が野菜を育ててくれる/無機物を利用する植物/肥料と堆肥の違い/いのちのめぐる庭

参考文献
おわりに (2011年3月吉日 曳地トシ・曳地義治)
雑草名索引


≪著者: ≫ ひきちガーデンサービス 夫婦ふたりで、個人庭を専門に、農薬を使わない病虫害対策を実践するなど、自然環境に配慮した庭づくりとメンテナンスを行なっている。本物の素材を生かし、安全で使いやすい庭、バリアフリーガーデン、自然の恵みを利用した循環型の庭づくりなどを、地域のなかで提案・実践している。2005年、「NPO法人日本オーガニックガーデン協会(JOGA)」(http://www.joga.jp)を設立。代表理事と理事を務める。庭からの環境保護という考えを広めていくため、オーガニックスプレー(自然農薬)の作り方や庭の小さな生態系の大切さを伝えようと、講演会の講師を務めたり、雑誌や新聞などに記事を執筆している。おもな著書に『オーガニック・ガーデンのすすめ』(創森社)、『オーガニック・ガーデン・ブック』『無農薬で庭づくり』『虫と一緒に庭づくり』(築地書館)。
http://www.hikichigarden.com/

曳地トシ (ひきち・とし) 1958年、神奈川県真鶴町生まれ。植木屋のおかみ業にあきたりず、「高いとこ・泥汚れ・虫」が三大苦にもかかわらず、無謀にも現場に出て現在に至る。『虫といっしょに庭づくり』の読者の方からの声で、本書を書くことに。雑草は知れば知るほど面白い。ますます庭仕事のほんとうの愉しさにはまっている。

曳地義治 (ひきち・よしはる) 1956年、東京都立川市生まれ。子どものころは暇さえあれば、鉛筆で広告の裏に絵を描いていた。昔からデザイン関係の仕事に関心をもっていたが、木工業、ログビルダーなどを経て、植木職人となる。財団法人日本生態系協会・ビオトープ施工管理士2級。土木施工管理士2級。






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本「公共哲学 政治における道徳を考える (ちくま学芸文庫)」マイケル・サンデル、鬼澤忍 訳5

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公共哲学 政治における道徳を考える (ちくま学芸文庫)
公共哲学 政治における道徳を考える  Michael J. Sandel: “Public Philosophy: Essays on Morality in Politics”, Harvard University Press, 2005. (ちくま学芸文庫)

○著者: マイケル・サンデル、鬼澤忍 訳
○出版: 筑摩書房 (2011/6, 文庫 432ページ)
○価格: 1,470円
○ISBN: 978-4480093875
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暑さのせいにして自堕落な生活をしていちゃぁイケナイんだろうけれども、節電の夏、日本の夏の暑さを、日本は亜熱帯だね、ぼくが毎日なんどか好んで欠かさずチェックする天気予報のwebページには、ニューヨーク・パリ・ロンドン・上海の天気予報が最高気温と最低気温が表示されているんだけれども、上海も日本に負けじと暑いけれども、その他の諸都市はときどき暑い30℃を超えるときはあってもフツーに20℃前後の気温が表示される、、、これまでのぼくの人生で40回以上の夏を日本で経験してきて、毎年毎年多少の高い低いの気温の変動はあったとしても、そう、記憶に残るであろう、20011年3月11日以降の、大きな地震に揺れて恐怖して揺らいで、なにより福島の原発事故の余波は、なるほど施設は最新式にあらざる旧式で、だから、などと言ってしまうには、いまの世の中の問題のさまざまは、およそそのころ?!、いわゆる高度経済成長期をひとつの契機として、などと言ってしまうほどにはカンタンなものじゃぁ、ないんだろうけれども、右肩上がり、イケイケドンドン、成長神話、、、



経済格差幇助自殺、アファーマティブ・アクション妊娠中絶など。容易に答えの出せないこれらの問題を考えるために、私たちの社会はどのような思想的基盤を必要とするのか? 個人の権利と選択の自由のみを絶対視して、政治は道徳に対して中立であるべきなのか? ハーバード大学の人気講義で話題のM・サンデル教授は、本書で多様な問題を論じつつその思想的背景を分析し、今日の多元的な世界における公共の正義は、コミュニティがもつ「善」と道徳によっても支えられるべきであると説く。


≪目次: ≫
はじめに

第1部 アメリカの市民生活
第1章 アメリカにおける公共哲学の探求    リベラルの自由vs共和主義の自由/市民性の政治経済学/大きさの呪い/ニュー・ナショナリズム/ニューディールとケインズ革命/ケインズ主義とリベラリズム/勝利の瞬間/レーガンの市民的保守主義/共和政治のリスク/リベラル派が足を踏み入れるのを恐れる場所/グローバル政治と特定のアイデンティティ/主権国家と主権ある自己を超えて
第2章 個人主義を超えて――民主党とコミュニティ
第3章 手軽な美徳の政治
第4章 大きな構想
第5章 礼節をめぐる問題
第6章 大統領の弾劾――当時と現在
第7章 ロバート・F・ケネディの約束

第2部 道徳と政治の議論
第8章 州営宝くじに反対する
第9章 教室でのコマーシャル
第10章 公共領域をブランド化する
第11章 スポーツと市民的アイデンティティ
第12章 売り物にされる歴史
第13章 優秀生の市場
第14章 われわれは汚染権を買うべきか?
第15章 名誉と反感
第16章 アファーマティブ・アクションを論じる
第17章 被害者の言い分を量刑に反映させるべきか?
第18章 クリントンカント――嘘をつくことをめぐって
第19章 幇助自殺の権利はあるか?
第20章 の倫理学――幹細胞研究の道徳的倫理
第21章 道徳的議論とリベラルな寛容――妊娠中絶と同性愛    プライバシー権――私的な事柄と自律性/古いプライバシーから新しいプライバシーへ/最小主義者の寛容論――妊娠中絶/主意主義の寛容論――同性愛/エピローグ

第3部 リベラリズム、多元主義、コミュニティ
第22章 道徳性とリベラルの理想
第23章 手続き的共和国と負荷なき自己    正と善/カント哲学の基盤/超越論的主体から負荷なき自己へ/正義とコミュニティ/手続き的共和国/現在のわれわれの苦境
第24章 成員資格としての正義
第25章 絶滅の危機
第26章 デューイのリベラリズムとわれわれのリベラリズム
第27章 ユダヤ教の支配と傲慢――神を演じて何が悪いのか?    倫理的多元主義と解釈的多元主義/宗教人類学/バイオテクノロジー――神を演じる?/プロメテウスの精神/傲慢の抑制――有限性を肯定する/安息日と眠り/偶像崇拝
第28章 政治的リベラリズム    善に対する正の優先に異議あり/善に対する正の優先を擁護する(政治的リベラリズム対包括的リベラリズム/人格の政治的構想/政治的リベラリズムを評価する/重大な道徳問題をカッコに入れる/理にかなった多元主義の事実/リベラルな公共的理性の制約)
第29章 ロールズを偲んで
第30章 コミュニタリアニズムの限界    コミュニタリアニズムはどこで道を誤るのか/信教の自由の権利/言論の自由の権利

原注
初出一覧
索引


※本書は「ちくま学芸文庫」のために新たに訳出したものである。


≪著者: ≫ マイケル・サンデル (Michael J. Sandel) 1953年、合衆国ミネアポリス生まれ。ブランダイス大学を卒業後、オックスフォード大学にて博士号取得。ハーバード大学教授。専門は政治哲学。ハーバード大学の担当学部科目「Justice(正義)」が、履修者数14,000人を超す人気講座となる。この講座は、同大建学以来初めて一般公開されて、テレビでも放送された。この番組は2010年、日本でもNHK教育テレビ『ハーバード白熱教室』として放送され、社会現象を巻き起こした。主要著作に本書のほか、『リベラリズムと正義の限界』『民主政の不満』『これからの「正義」の話をしよう』などがある。

[訳者] 鬼澤 忍 (おにざわ・しのぶ) 翻訳家。1963年生まれ。成城大学経済学部経営学科卒。埼玉大学大学院文化科学研究科修士課程修了。訳書に『これからの「正義」の話をしよう』、アラン・ワイズマン『人類が消えた世界』、ジョン・マエダ『シンプリシティの法則』など。


アラン・ワイズマン 『人類が消えた世界  The World Without Us, 2007.』(鬼澤忍訳、早川書房、2008年) '08/07/10





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本「浮世絵入門 恋する春画 (とんぼの本)」橋本治/早川聞多/赤間亮/橋本麻里5

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浮世絵入門 恋する春画 (とんぼの本)
浮世絵入門 恋する春画 (とんぼの本)

○著者: 橋本治早川聞多赤間亮/橋本麻里
○出版: 新潮社 (2011/6, 単行本 125ページ)
○価格: 1,680円
○ISBN: 978-4106022197
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いわゆる「お盆休み」と言ったようなところでの「お盆」なんだろうなぁとかってふと思って、しかしお墓の掃除はすでに前週に済ませてあることから、ところでたとえば終戦記念日みたいなことでなんらかアクション(行動)を起こすには、戦後しばらく経って高度経済成長をすでに終えて2度の石油ショックはすでに豊かさみたいなものの象徴だったのかしら、どうなんだろう、1970(昭和45)年にこの世に生まれたぼくにとって、すでに「戦争」などと言われてもピンとこないから、だから「平和」であることにも、ジッサイなかなかピンとくるものがないのは、ある意味では豊かさというのか便利で清潔で物質的に満たされた世の中しか知らないし、豊かであることをアタリマエのこととして信じて疑うことがないみたいなところがないものでもないんだよなぁ(あきらかにオカシイ、不自然でイレギュラーなんだろうなぁとは、さいきんすこし思いながらも、ジッサイなかなか受け容れられない混乱が生じないものでもない)、それ以前の戦後の敗戦の混乱というのか不足している状況を経験していないから(それゆえの奇跡的な復興なのであろう)、などと言ってしまうのも、あまりにも無自覚にすぎるんだろうけれども、、、そう、仕事で屋外で炎天下で作業をして酷使した肉体は身体は甘いものを欲するのかなぁどうなんだろう、会社に事務所に戻る前にスーパーで見かけた目に入った「オハギ」は、餡子はツブアンがぼくは好きなんだけれども、賞味期限が本日だったからであろう「半額」のシールが貼ってあって、だからと言って、安いから割安だからと言って、ホントウに必要性があるのかどうかを深く考えこともなく手にしてしまうことの軽率さみたいなものを自ら笑いながら、でもやっぱり、お盆にはオハギなんじゃないかなぁ、と思ったんだけれども、スーパーの半額割引セールで買ったモノで済ませてしまうのも、どうなんだろうね



多彩な題材を扱う浮世絵のなかにあって、ともすると白眼視されがちな春画。とくに女性には明治以来、男性が楽しむ“ポルノグラフィ”と誤解されてきた節もあります。 しかし江戸の当時は、嫁入り前の娘も共白髪の夫婦も、老若男女が春画に親しんでいたのです。 よくよく見れば、そこにあるのは今でいうナンパ、不倫、同性カップル、コメディ、悲劇、ファンタジー…… と百花繚乱の恋模様。 本書ではそんな賑やかな春画の世界を、気鋭の編集者・橋本麻里が女性ならではの視点から、ユーモアをまじえて撰修。 三人のエキスパートを案内人に迎え、成り立ちから「書入れ」の読みかたまで、春画のイロハをやさしく手ほどきします。


≪目次: ≫
はじめに (橋本麻里)
いともラブリーな傑作選    湯上り姿についグラリ/子ども演出も春画の正しい姿です/少女マンガのような瞳が映し出す恍惚
フーゾク弾圧史と浮世絵師たち    菱川師宣, 1618〜94/月岡雪鼎, 1710〜87/鈴木春信, 1725頃〜70/鳥居清長, 1752〜1815/喜多川歌麿, 1753〜1806/葛飾北斎, 1760〜1849/歌川豊国, 1769〜1825

Part1 みんなの春画
惚れた腫れたから始まった国、ニッポン (橋本麻里)
主役は老若男女、舞台は茶の間 (早川聞多)
春画が教える江戸歌舞伎のホント (赤間亮)
コラム1 春画のキホン    組物、読物、いろいろあります/広める貸本屋、捕まる絵師 (編集部)

Part2 夢見る大江戸セックス・ライフ (橋本治)    春画から覗く性事情のリアル/少年とも少女ともつかない、可憐なる江戸のボーイズラブ
茶屋という名のラブスポット
吉原をのぞく
奥女中の秘密
コラム2 江戸の色事カタログ    達人のためのエクストリーム体位集/大奥でも大人気! ドキドキお取り寄せ帳 (橋本麻里)

Part3 見る前に読め! 「書入れ」の真実 (早川聞多)    和製艶笑コントのエスプリ/口ほどにモノを言う、饒舌な性器
春画を読む (橋本麻里)

おわりに (橋本麻里)


※本書は『芸術新潮』2010年12月号特集「恋する春画」を増補・再編集したものです。


≪著者: ≫ 橋本治 (はしもと・おさむ) 作家。1948年東京都生れ。東京大学文学部国文科卒業。イラストレーターから小説家に転じ、1977年『桃尻娘』でデビュー。以後、小説、評論、戯曲、古典の現代語訳、エッセイなど幅広い分野で執筆を行なう。『双調平家物語』(中央公論新社)で第62回毎日出版文化賞、『「三島由紀夫」とはなにものだったのか』(新潮社)で第1回小林秀雄賞ほか、受賞歴多数。

≪著者: ≫ 早川聞多 (はやかわ・もんた) 美術史家。国際日本文化研究センター教授。日本美術史、江戸文化史を研究。1949年京都府生れ。大阪大学大学院文学研究科修士課程修了。著書に『蕪村画譜』(毎日新聞社)、『夜色楼台図』『春画の見かた 10のポイント』(ともに平凡社)、『春画のなかの子供たち』(河出書房新社)、『春信の春、江戸の春』(文春新書)など。

≪著者: ≫ 赤間亮 (あかま・りょう) 日本芸能史研究者。立命館大学文学部教授。浮世絵、歌舞伎等を専門とする。大英博物館ほか海外の美術館所蔵の浮世絵・板本等の調査を行なう。1960年北海道生れ。早稲田大学文学研究科博士課程修了。「演劇資料・浮世絵のデジタル化」の功績により第28回上野五月記念日本文化研究奨励賞を受賞。著書に『図説 江戸の演劇書 歌舞伎篇』(八木書店)など。

≪著者: ≫ 橋本麻里 (はしもと・まり) ライター。編集者。明治学院大学非常勤講師(日本美術史)。「芸術新潮」「BRUTUS」等の雑誌記事のほか、高校美術教科書の編集・執筆も手がける。1972年神奈川県生れ。国際基督教大学教養学部卒業。著書に『日本の国宝100』(幻冬舎新書)、『ニッポンの老舗デザイン』(マガジンハウス)など。


タイモン・スクリーチ 『春画 片手で読む江戸の絵』(高山宏 訳、講談社学術文庫、2010年) '10/12/13
中野美代子 『中国春画論序説』(講談社学術文庫、2010年) '10/11/26
橋本治 『ひらがな日本美術史』(全7巻、新潮社、1995〜2007年) '07/10/25〜'10/06/11





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本「歴史認識を乗り越える 日中韓の対話を阻むものは何か (講談社現代新書1819)」小倉紀蔵5

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歴史認識を乗り越える (講談社現代新書)
歴史認識を乗り越える 日中韓の対話を阻むものは何か (講談社現代新書1819)

○著者: 小倉紀蔵
○出版: 講談社 (2005/12, 新書 240ページ)
○価格: 756円
○ISBN: 978-4061498198
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あぁそうかぁ、、、すこしまえにカレンダーをぼんやり見ていて8月15日が月曜日であることを確認して、「もし仕事がその日オフだったら久しぶりに行ってみてもいいかなぁ」とは、それほど積極的な働きかけではないものの、なんなんだろう、いち時期いろいろ関心をもって、ちょうどその当時の勤務先への通勤経路の途中、乗換駅のひと駅手前に在ったこともあってなのか、2007年と2008年と2009年と3年連続して、まさにその日の朝に足を運んだこの目で見た肌で感じた?!、靖国神社、ずいぶんいろいろな人びとがとにかくたくさん集まってきていて、まるでお祭りみたいだったっけなぁ


「アジアの中の日本」を再構築する
「アジアと対話できない日本」の淵源は、日本が精神的にあまりにもアジアから離れてしまっているという「精神的距離」が、使用する言葉の異質性を増幅させていることにあるのだと思われる。アジアの中での発話主体・責任主体をもういちど立たせるために、〈主体〉という概念の東アジア的意味を考察することが必要だと考えた。儒教的伝統と近代化の過程において形成されたそれは、西欧近代の〈主体〉とどのように異なるのか。どのような問題を抱えているのか。その〈主体〉が表象する「歴史」は、いかにして幻影たらざるをえないのか。そしてポストモダン日本において、この古いモダンな〈主体〉はいかに解体されてしまったのか。もういちど「アジアの中の日本」を立たせるためには、幻影をいかに克服して、政治的選択肢における「センター」の軸をいかに構築しなくてはならないのか。おおよそ以上のような事柄が、本書で議論される内容である。それは二十世紀の歴史認識問題とは異なる、すぐれて二十一世紀型の、新しいアジアをめぐる議論となるであろう。――本書より


≪目次: ≫
はじめに――二十一世紀の歴史認識問題
第1章 日本人のあいまいな〈主体〉    1-1 あいまいな廃墟(〈ゼロ価値〉による悲劇/〈敵〉の不在/韓国の場合/「あいまい」な日本)/1-2 「人類」とナガサキ(難しい都市/抑制された筆致/世界の矛盾の結節点/ナショナリズムは存在しない?)/1-3 知覧の孤立(知覧の遠さ/特攻隊員のあいまいな顔/特攻隊員は孤立しているのか/三島由紀夫渡辺一夫/孤絶の意味/儒教的な〈主体〉とは何か)/1-4 ビルケナウの監視塔(収容所を一望する/パプティコンの構造/〈主体性〉付与の欺瞞/監視するのは〈主体〉か〈客体〉か/本当に〈客体〉なのか)
第2章 対等な関係は可能か    2-1 対等でなく、あまりに対等でなく(〈上位〉に立つ韓国人/引用と封じ込め)/2-2 「ゆるす」ということ(〈ゆるし〉と〈優位性〉/歪な関係/〈優位性〉と〈上位性〉の交錯/〈無言のゆるし〉と軽蔑/審判する人/審判される人)/2-3 ポストモダン日本における歴史(歴史の忘却/歴史の忘却への苛立ち――反撃へ)
第3章 「日本人」をもういちど原点から問い直す    3-1 「日本人」をどう立ち上げるか(歴史に対する責任を負う者/「生理的遺産」と「社会的遺産」/「良識ある日本人」)/3-2 「戦後」という枠組み(冷戦と日本人/コミュンテルン的な、あまりに……)/3-3 「戦後」の枠組みからの脱出(「右派」と「左派」/ポストモダンの潮流/グローバリズムと〈主体派〉/グローバリズムと〈非主体勢力〉)/3-4 「第三の道」へ(新しい道はあるか/もういちど原点から)
第4章 東アジアの厄介な〈主体〉    4-1 東アジア的〈主体〉とは何か(中国、韓国の〈主体〉は?/〈朱子学的思惟〉の本質は何か/〈理〉の三重構造/その他の構造/現代新儒家との違い)/4-2 分裂し、序列化される〈主体〉(〈朱子学的主体〉とは何か/〈主体〉の分裂/〈第1の主体〉と〈第2の主体〉の分裂/隠された地平――〈第0の主体〉)/4-3 序列化の問題――中華思想の核心(歴史を生きる〈主体〉/社会変革と〈主体〉)
第5章 東アジアの厄介なモダン    5-1 東アジアの近代化と〈主体〉(〈主体化〉と序列化の東アジア近代/儒教化する明治/朱子学化する近代)/5-2 日本の〈主体化〉(元田永孚福沢諭吉丸山真男)/5-3 東アジアの〈主体化〉(中国の場合/韓国の場合/北朝鮮の場合/社会変革と〈主体〉/〈理〉と歴史――幻影の争奪戦)
第6章 〈主体〉の摩擦    6-1 国家の序列化(『国民の歴史』の既視感/韓国との類似性/日本の韓国化/日本の中華思想)/6-2 バーチャル・ヒストリー(日本と違う中国・韓国の歴史観/仮想道徳歴史に生きる)/6-3 ドイツ・西欧との比較(「ドイツは立派、日本はダメ」/「ドイツと同じ日本」とは/西欧の普遍的レベルは/二十一世紀における歴史認識問題の普遍化へ)/6-4 魂のポリティクス(「生物学的解決」はありえない/歴史認識問題は「魂」の段階に/日本側の魂も/魂の政治化)
第7章 新しい〈主体〉へ    7-1 もういちど原点から考える(〈主体〉の跋扈と不在/「わからないこと」に対して/揺らぐこと・耳を澄ますこと/感情の包摂/たとえば責任の問題)/7-2 〈アイデンティティ〉と〈コンセプト〉(〈主体〉と〈アイデンティティ〉/〈コンセプト〉/〈アイデンティティ〉と〈コンセプト〉の融合)
第8章 日本人の選択肢    8-1 左派・右派・中道、それぞれの限界(二分された国論/「左派」の立場/「右派」の立場/真ん中の立場)/8-2 「センター」を確立する(謝罪し国際貢献する日本/責任〈主体〉としての自覚/若い日本人の使命/国際貢献/不動のセンター)/8-3 教科書問題(共同歴史教科書は可能か/歴史観はばらばらでよいのか/「東アジアの歴史教科書」は可能か/「左派」の本来なすべき仕事/韓国から学ぶことは)/8-4 「靖国」と追悼使節(靖国問題/国立の追悼施設/ドイツの場合)
第9章 東アジアの未来    9-1 韓国との関係(歴史認識問題は日韓関係を前進させた/「右も左も南」/「南」内部での「右と左」/「右」と「左」のメカニズム解体へ/両国の立場の違い/日韓関係のしくみ/一国決定主義からの脱皮を/日本と韓国の連携とは)/9-2 北朝鮮との関係(北朝鮮の「小中華」パラダイム/北朝鮮を含めた枠組みを)/9-3 在日との共生(在日の多様性)
おわりに (二〇〇五年十一月 小倉紀蔵)


≪著者: ≫ 小倉紀蔵 (おぐら きぞう) 1959年、東京都生まれ。1983年、東京大学ドイツ文学科卒業。電通に勤務後、韓国に留学。ソウル大学校哲学科博士課程単位取得。専攻は韓国哲学。東海大学助教授(を経て、京都大学大学院人間・環境学研究科准教授)、NHKハングル講座講師、「日韓友情年2005」実行委員などをつとめる。主な著書に『韓国は一個の哲学である』『韓国人のしくみ』(ともに講談社現代新書)、『韓国、ひき裂かれるコスモス』(平凡社)、『韓国、愛と思想の旅』(大修館書店)、『韓流インパクト』(講談社)、『心で知る、韓国』(岩波書店)などがある。

小倉紀蔵 『ハイブリッド化する日韓』(エヌティティ出版、2010年) '11/08/05
小倉紀蔵 『日中韓はひとつになれない』(角川oneテーマ21、2008年) '11/07/29
小倉紀蔵 『韓国は一個の哲学である 〈理〉と〈気〉の社会システム』(講談社学術文庫、2011年) '11/06/22





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本「幕末・維新 (シリーズ日本近現代史1、岩波新書1042)」井上勝生5

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幕末・維新―シリーズ日本近現代史〈1〉 (岩波新書)
幕末・維新 (シリーズ日本近現代史1、岩波新書1042)

○著者: 井上勝生
○出版: 岩波書店 (2006/11, 新書 257ページ)
○価格: 861円
○ISBN: 978-4004310426
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シリーズ日本近現代史 全10巻

黒船来航から、明治維新へ――激しく揺れ動いた幕末・維新とはどういう時代だったのか。東アジア世界に視点をすえ、開国から西南戦争までを最新の研究成果をとりいれて描く新しい通史。従来から「屈服」したと言われてきた幕末の外交を再評価し、それが成熟した伝統社会に基づくものであることを明らかにする。維新史を書き直す意欲作。


≪目次: ≫
はじめに――喜望峰から江戸湾へ    ペリーとマンデラ/少数を尊重する黒人伝統文化/成熟した民衆世界の再評価/維新史を見なおす

第1章 江戸湾の外交
1 黒船来航
    浦賀の沖で/近代国際法/近代国際法の「差別の構造」/アメリカ国務省の一般命令
2 開国への道    オランダ別段風説書/幕府の非大国主義外交/久里浜の西洋銃陣隊/人道的介入/日本全権の反論/幕府外交の評価/日米和親条約締結/遊歩範囲の論争/ロシアの来航/北方先住少数民族・アイヌ民族/「国の痛み」/私掠船クリミア戦争と日本/日露和親条約/等距離外交/地勢の条件
3 二つの開国論    開明派の登場/ハリス来日/日本の重大事件/二つの意見/衆議と漸進/外国人遊歩範囲制限の意義

第2章 尊攘・討幕の時代
1 浮上する孝明天皇
    大名と朝廷への条約諮問/天保の改革から雄藩連合へ/大名の世論/将軍継嗣問題/孝明天皇の書簡/天皇と貴族/縁家/条約締結の事情説明/孝明天皇と鷹司政通/列参/一橋派の天皇批判/攘夷と神国思想/井伊直弼の登場/戊午の密勅と天皇/一橋派の敗北/桜田門外の変/天皇と和宮
2 薩長の改革運動    長州藩の安政改革/長州藩の航海遠略策/島津久光の率兵上京/武家の尊王/生麦事件/産物交易と大名
3 尊王攘夷と京都    攘夷実行/激派草莽の組織/攘夷実行を迫る/長州藩の御前会議/攘夷と改革/奇兵隊の結成/人民が兵士に――身分制社会の「改革」

第3章 開港と日本社会
1 開港と幕末の民衆
    下田の異文化交流/物怖じしない江戸の女性/江戸民衆の訴願/新しい百姓一揆像
2 国際社会の中へ    貿易開始以後の日本/生糸売り込み商人/イギリス海軍と幕府/日本の一部が「黒土」になっても/植民地化の危機について/攘夷と政変/激派の敗北
3 攘夷と開国    参予会議/四国連合艦隊下関砲撃事件/攘夷戦争と「侵略の危機」/幕府外交の道理/攘夷戦争と民衆/薩長接近/条約勅許と改税約書/薩長同盟/幕長戦争と奇兵隊/「使い捨て」の近代歩兵の登場/後発国の精鋭軍/慶応幕政改革/幕府、大名とイギリス/パークスの指令/決裂

第4章 近代国家の誕生
1 王政復古と「有司」専制
    討幕派の武力路線/藩「有司」の自立/慶喜大政奉還を申しでる/王政復古クーデター/公議政体派の反撃
2 戊辰戦争    鳥羽伏見戦争江戸開城北越・東北戦争、箱館戦争
3 幕末維新期の民衆    草莽隊/ふたつの世直し一揆とええじゃないか/伝統世界の権利意識
4 近代国家の創出    五箇条の誓文/欧米の行政システムの導入/会計官と内国官/政体書/アメリカ合衆国憲法の導入
5 版籍奉還廃藩置県    集権国家へ/北方と朝鮮の「危機」/版籍奉還/大蔵省と開化/藩体制の解体/非薩長有力藩の急進的改革/攘夷派の蜂起、農民の一揆/廃藩クーデター

第5章 「脱アジア」への道
1 急進的な改革
    岩倉使節団/廃藩後の政府と社会/急進的な改革/徴兵令と学制/新政と大蔵省/新政反対一揆
2 東北アジアの中で    明治初年の外交/当時の朝鮮社会と日本社会/日清修好条規/琉球・台湾をめぐる日清紛争/朝鮮外交と政争/征韓論政変
3 東アジア侵略の第一段階    台湾出兵/北方領土/江華島事件日朝修好条規
4 地租改正西南戦争    地租改正/秩禄処分/西南戦争と一揆/西南戦争と徴兵制軍隊健軍/地租改正反対一揆/沖縄と琉球処分/アイヌ民族と北海道

おわりに    文明開化とは/江戸の成熟、勤勉と規律/天皇制近代国家の国家創世「神話」

あとがき (二〇〇六年一〇月 井上勝生)

参考文献
略年表 (1853・嘉永6年〜1877・明治10年)
索引


≪著者: ≫ 井上勝生 (いのうえ かつお) 1945年岐阜県に生まれる。1967年京都大学文学部卒業。専攻、幕末・維新史。北海道大学文学部教授(を経て、北海道大学名誉教授)。編著書、『幕末維新政治史の研究』(塙書房)、『開国と幕末変革』〈日本の歴史18〉(講談社)、『開国』〈幕末維新論集2〉(編著、吉川弘文館)ほか。論文、「札幌農学校と植民学の誕生」〈『岩波講座 「帝国」日本の学知』第1巻〉、「甲午農民戦争(東学農民戦争)と日本軍」〈田中彰編『近代日本の内と外』〉(吉川弘文館)ほか。

井上勝生 『開国と幕末改革』(日本の歴史18、講談社学術文庫、2009年) '11/08/01





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本「木村素衞――「表現愛」の美学 (再発見 日本の哲学)」小田部胤久5

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木村素衞――「表現愛」の美学 (再発見 日本の哲学)
木村素衞――「表現愛」の美学 (再発見 日本の哲学)

○著者: 小田部胤久
○出版: 講談社 (2010/9, 単行本 212ページ)
○価格: 1,470円
○ISBN: 978-4062787628
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じっさい、弱冷房車を選択して乗車することは皆無であり、駅のホームで電車を待つ際には、とくに屋外にあっては空調が稼動している待合室を積極的に利用する、日中の炎天下を出歩かなければならないときには帽子を目深にかぶってつよい陽射しを避けるべく日陰を選んで歩く、外出先での手洗い場では火照った腕を肩ちかくまで水道水で汗を流してクールダウン(ホントは全身水浴びしたいところをガマンして、だから顔なんかはジャブジャブジャブジャブ洗っちゃうよ)、もちろん自室に帰宅するなり扇風機とエアコンを、いちおうエアコンの設定温度は風量はすこしだけ控えめの設定に、心ばかりの配慮をしないものでもないのだけれども、就寝するまで消すことがオフにストップすることができない、そんなヘナチョコなぼくには、原子力発電に、どうなんだろう、反対を唱えるようなことは、できないだろうなぁ



西田幾多郎田辺元からの影響、フィヒテシェリングの受容…… 身体論から国家論まで独自の美学とは!

師の西田幾多郎に嘱望され、西田の嘱望をけっして裏切ることのない珠玉の著作を残した木村素衞、彼はカント、フィヒテを中心とするドイツ観念論の哲学研究から出発し、(略)彼自身の造語になる「表現愛」の理論を提起して、(略)独自の考察を行った。だが、このように木村の営みの概略を書き連ねても、それは彼の思考の単なる外的軌跡をなぞることを出ないであろう。木村の哲学的営みへの導入となるべき序章において必要なのは、むしろ、彼の思考の原点へと遡ることである。 ――本書より


≪もくじ: ≫
凡例

序章 木村素衞の原点    思考の原点/意志から愛へ/国家および日本をめぐって/文化価値への道/修業時代の終わり

第一章 遍歴時代
 一 観ることから作ることへ    観ることの自律と徹底としての作ること/フィードラーと西田/芸術創作のモティーフ
 二 発出論の批判    発出と表現/意志から宥和へ/田辺元からの影響/身体的想像力
 三 意志と行為と愛    身体への注視/意志から愛へ/教育学と哲学・美学との間で

第ニ章 身体――内と外とを媒介するものとしての    芸術創作をめぐる二つの理論
 一 表現にとっての「外」と「内」    表現的環境としての「外」/身体的に見るものとしての「内」/ハイデガーとの対決
 二 表現する身体    表現の三段階/身体の技術性
 三 「自己をもてあます」存在としての人間    「手不足」と「手分け」/欠陥動物論の系譜/身体の変貌

第三章 文化――エロスとアガペ
 一 文化における自然と自由    「成る」と「成す」/ドイツ観念論との対決
 二 表現愛    イデアとの距離/ノエマを包むノエシス/自己をノエマ的に投影するノエシス/フィヒテおよびシェリングとの関係/発出論の影

第四章 国家――個人と人類を媒介するものとしての
 一 社会における人間    全体と個人/比なき人
 二 人類文化と国民文化    国民文化の間国民性/世界史的生命の動く立体空間/ランケとシュプランガー/東洋思想とのかかわり
 三 最後の思考    敗戦後の日本文化論/発出論の批判――再考/交響する時空間へ



文献表

付録
 木村素衞 年譜
 人名索引

あとがき (二〇一〇年七月 著者識)


木村素衞 (きむら・もともり) 1895年、石川県に生まれる。24歳の時、西田幾多郎を訪ね、聴講を許可される。1923年、京都帝国大学文学部哲学科選科修了。田辺元のフィヒテの演習に参加。35歳で広島文理科大学助教授兼広島高等師範学校教授に就任。翌年、フィヒテ『全知識学の基礎其他』の翻訳を刊行。1940年、京都帝国大学教授となる。主な著作に、『フィヒテ』(1937年)、『国民と教養』(1939年)、『表現愛』(1939年)、『美のかたち』(1941年)、『形式的自覚』(1941年)、『国家に於ける文化と教育』(1946年)など。1946年、急逝。


≪著者: ≫ 小田部胤久 (おたべ・たねひさ) 1958年東京都生まれ。東京大学大学院人文科学研究科、ハンブルク大学哲学科に学ぶ。東京大学大学院人文社会系研究科・文学部教授。主な著書に、『象徴の美学』『芸術の逆説――近代美学の成立』『芸術の条件――近代美学の境界』『西洋美学史』(いずれも東京大学出版会)。

小田部胤久 『西洋美学史』(東京大学出版会、2009年) '09/09/28

遠山敦 『丸山眞男――理念への信』(再発見 日本の哲学、講談社、2010年) '11/08/06
滝浦真人 『山田孝雄――共同体の国学の夢』(再発見 日本の哲学、講談社、2009年) '11/07/30
嘉戸一将 『北一輝――国家と進化』(再発見 日本の哲学、講談社、2009年) '11/07/23
吉田真樹 『平田篤胤――霊魂のゆくえ』(再発見 日本の哲学、講談社、2009年) '11/07/17
宮川敬之 『和辻哲郎――人格から間柄へ』(再発見 日本の哲学、講談社、2008年) '11/06/23
木村純二 『折口信夫――いきどほる心』(再発見 日本の哲学、講談社、2008年) '11/06/13
佐藤正英 『小林秀雄――近代日本の発見』(再発見 日本の哲学、講談社、2008年) '11/06/02
荒谷大輔 『西田幾多郎――歴史の論理学』(再発見 日本の哲学、講談社、2008年) '11/05/27
野矢茂樹 『大森荘蔵――哲学の見本』(再発見 日本の哲学、講談社、2007年) '11/05/19
藤村安芸子 『石原莞爾――愛と最終戦争』(再発見 日本の哲学、講談社、2007年) '11/05/12
栗原剛 『佐藤一斎――克己の思想』(再発見 日本の哲学、講談社、2007年) '11/04/29
小林敏明 『廣松渉――近代の超克』(再発見 日本の哲学、講談社、2007年) '11/04/21
熊野純彦 『埴谷雄高――夢みるカント』(再発見 日本の哲学、講談社、2010年) '11/04/15
シリーズ「再発見 日本の哲学」、菅野覚明熊野純彦 責任編集、日本の近代思想を読みなおす!






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本「大学とは何か (岩波新書1318)」吉見俊哉5

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大学とは何か (岩波新書)
大学とは何か (岩波新書1318)

○著者: 吉見俊哉
○出版: 岩波書店 (2011/7, 新書 264ページ)
○価格: 861円
○ISBN: 978-4004313182
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さて、ぼくはいま大学生で、そして、ぼくの娘は高校受験を控えた中学3年生。ぼくの娘は、ぼくに似てなのかどうなのか(離別して久しいことから、なかなか会って話をすることも様子を聞くことも、関心や興味の、ときには苦悩や迷いや惑いのほどをも窺い知ることもままならない?!ことから、ぼくにはまったく分からない分からない分かりえないのだけれども)、どこかボンヤリしちゃっててピントがズレちゃっているようなところがないものでもないような気がしないものでもないのだけれども(みずからのことをふり返るには想像できないものでもない、だからといってどうにもカンタンに、どうこうできるようなものでもないことは、これまたみずからのことをふり返って考えてみるには、どうなんだろう??!)、そう、いまさらながらに41歳にして、ぼくは大学の2年目で、ちょうどすこしまえの7月末に第1学期の単位認定試験を終えて(結果を合否を今月下旬にあるはずの発表を、そう、1科目を落としてしまったかもしてないのだ、それによって、再試験を対策を追加で講じる必要が生じる、だからそれまで予定が確定しないのではあるが、待っている)、まさに第2学期の履修科目選択と学習プログラムを(現状に即して、およそ半年先の単位認定試験の時期までをも見据えて見越して)組み立てたところで、さっそく行動(学習)プログラムを開始しつつあるのだけれども、そうそう、ぼくは娘には大学教育を受けて欲しいと考えていて、その旨を本人にも伝えているんだけれども、当事者が娘その本人がどう考えているのかどの程度の認識でいるのかは、ぼくには分からない。どうなんだろう、ぼくとしては、可愛い目に入れても痛くない愛すべき娘の将来を案じて、などと言ってみるにはなかなかストンと腑に落ちない、なにか引っ掛かりのようなものがないものでもないのだけれども、もちろんストレートに障害なく順調に事が運んでくれることが望ましいであろうことは、親の立場というよりもトウゼンに本人がつよく望んで希求することであろう(いちいち意識して言うまでもないことなのかもしれない)けれども



いま、大学はかつてない困難な時代にある。その危機は何に起因しているのか。これから大学はどの方向へ踏み出すべきなのか。大学を知のメディアとして捉え、中世ヨーロッパにおける誕生から、近代国家による再生、明治日本への移植と戦後の再編という歴史のなかで位置づけなおす。大学の理念の再定義を試みる画期的論考。


≪目次: ≫
序章 大学とは何か    大学とは何か/爆発する大学/少子化日本の大学バブル/大学は、二度誕生している/メディアとしての大学/新しいリベラルアーツへ

第I章 都市の自由 大学の自由
1 中世都市とユニヴァーシティ
    大学に先行する都市的なるもの/組合団体としてのユニヴァーシティ/ボローニャ大学における法学の優越/コペルニクスと自由学芸としての数学
2 学芸諸学と自由な知識人    都市を遍歴する自由な知識人たち/イスラム経由のアリストテレス/アリストテレス革命と大学知/パリ大学における神学と学芸諸学
3 増殖と衰退――大学の第一の死    最初の爆発と普遍主義の大学/二つの普遍主義の間で/教会と大学――托鉢修道会問題/統一性の崩壊と凋落/終焉する都市=移動の時代

第II章 国民国家と大学の再生
1 印刷革命と「自由な学知」
    大学の第一の死/大学都市から印刷工場へ/出版という知識人ネットワーク/「大学」から「アカデミー」へ
2 「大学」の再発明――フンボルトの革命    大学の「第二の誕生」/有用性と自由な理性の葛藤/「理性」の大学から「文化」の大学へ/フンボルト型大学の特徴
3 「大学院」を発明する――英米圏での近代的大学概念    大学の新たな世紀へ/リベラルな知と「大学の理念」/「哲学の国民」から「文学の国民」へ/新大陸のカレッジとユニバーシティのあいだ/「大学院」というコロンブスの卵

第III章 学知を移植する帝国
1 西洋を翻訳する大学
    一九世紀非西洋世界の大学/幕末の危機と翻訳する志士/東京大学誕生と儒学・国学の衰退/官立専門学校と旧士族の転職戦略/日本の工学はスコットランド産
2 帝国大学というシステム    東京大学から帝国大学へ/森有礼と「帝国」の主体/「天皇」の大学としての帝国大学/専門学校群と京都帝国大学の設立/帝国システムとしての帝国大学/「設計」の学と「管理」の学
3 「大学」と「出版」のあいだ    明六社と私学のすゝめ/知的結社とエンサイクロペディア/「大学」に転身する私塾/吉野作造と明治文化研究会/相互依存する「出版」と「大学」/分裂する大学人と言論人/「もう一つの大学」のゆくえ

第IV章 戦後日本と大学改革
1 占領期改革の両義性
    占領期改革と「大学」への一元化/一元化をめぐる日本側の葛藤/シカゴ大学モデルの挫折/南原繁という謎/新制大学と一般教養教育
2 拡張する大学と学生叛乱    大学を「解体」すべし――叛乱する若者と新制大学/日大闘争東大闘争/私学主導の大学膨張路線/理工系の拡張――総力戦から高度成長へ/学生叛乱のなかで見出された「大学」
3 大綱化・重点化・法人化    大学紛争への政策的応答としての四六答申/九〇年代改革の原型としての四六答申/大学を「販売」すべし――規制緩和とサービス産業化/大学院重点化の逆説的帰結/国立大学法人化の現状/大学は誰のものか――公社化から法人化へ

終章 それでも、大学が必要だ    大学の窮状 国民国家の退潮/ポスト中世的大学モデルへ/新しい「印刷革命」と大学の知識基盤/官僚制的経営体のなかの「職業としての学問」/エクセレンスの大学とリベラルな知

あとがき (二〇一一年六月二〇日 吉見俊哉)
主な参照文献一覧


≪著者: ≫ 吉見俊哉 (よしみ しゅんや) 1957年東京都に生まれる。1987年東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。東京大学大学院情報学環教授。専攻、社会学・文化研究・メディア研究。著書、『都市のドラマトゥルギー』(弘文堂、河出文庫)、『博覧会の政治学』(中公新書、講談社学術文庫)、『メディア時代の文化社会学』(新曜社)、『「声」の資本主義』(講談社)、『リアリティ・トランジット』(紀伊國屋書店)、『カルチュラル・ターン、文化の政治学へ』(人文書院)、『カルチュラル・スタディーズ』(岩波書店)、『万博幻想』(ちくま新書)、『メディア文化論』(有斐閣)、『親米と反米』『シリーズ日本近現代史9 ポスト戦後社会』(以上、岩波新書)ほか多数。

吉見俊哉 『万博と戦後日本』(講談社学術文庫、2011年) '11/08/03
吉見俊哉 『都市のドラマトゥルギー 東京・盛り場の社会史』(河出文庫、2008年) '10/10/31
吉見俊哉/テッサ・モーリス‐スズキ 『天皇とアメリカ』(集英社新書、2010年) '10/10/23
吉見俊哉 『博覧会の政治学 まなざしの近代』(講談社学術文庫、2010年) '10/10/13

志水宏吉 『学校にできること 一人称の教育社会学』(角川選書、2010年) '11/06/14
志水宏吉 『公立学校の底力』(ちくま新書、2008年) '11/05/31
志水宏吉 『学力を育てる』(岩波新書、2005年) '11/05/25
斉藤利彦 『試験と競争の学校史』(講談社学術文庫、2011年) '11/03/29
竹内洋 『学歴貴族の栄光と挫折』(講談社学術文庫、2011年) '11/03/10
岩永雅也/星薫編著 『教育と心理の巨人たち '10』(岡崎友典/森津太子著、放送大学教材、放送大学教育振興会、2010年) '11/02/23





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本「アッティラ大王とフン族 〈神の鞭〉と呼ばれた男 (講談社選書メチエ503)」カタリン・エッシェー/ヤロスラフ・レベディンスキー、新保良明 訳5

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アッティラ大王とフン族 「神の鞭」と呼ばれた男 (講談社選書メチエ)
アッティラ大王とフン族 〈神の鞭〉と呼ばれた男   Katalin ESCHER et Iaroslav LEBEDYNSKY : “Le dossier Attila”, Actes Sud/Errance, Paris, 2007. (講談社選書メチエ503)

○著者: カタリン・エッシェー/ヤロスラフ・レベディンスキー、新保良明 訳
○出版: 講談社 (2011/7, 単行本 304ページ)
○価格: 1,890円
○ISBN: 978-4062584777
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いわゆる十五夜(中秋、満月)は、旧暦の8月15日は、今年は9月12日の月曜日にあたるようだ。ぼくがときどき気にして気になって参照するのは「六曜・月齢・旧暦カレンダー」、なるほどなるほど♪
このところ晴天がつづいているから、まもなく満月は8月14日みたいだから、いまがちょうど日に日に丸くなりゆく月の明かりは上昇基調で、ぼくとしては月夜を見上げるのが毎日たのしみなのだが、そう、前回の満月は7月15日だったようだ、たしか台風が日本列島に接近するまえのことで「あぁなんて美しいんだろぅ♪」と思ったなぁ(そして台風がいくつもつづけて日本列島付近に来たけれど、いまはちょうど日本列島付近には台風が不在で平静なときのようだ)、そう、前回の満月のころ付近からの記憶しているかぎりでは、それまでの猛烈な暑さが記録的とも言われたような猛暑が、あっけなくも崩れ去って不安定な荒れ模様の天気がつづいて、ぼくとしては不穏で不安で不安だったなぁ、もっとも不安はつねにいつ何時であってもなんらかないものではない(なんらかありつづける)からね、大きいか小さいか多いか少ないかの差異でしかないからね、絶対的なものというよりも相対的なベクトルの向きというのか方向性というのか、満ちては欠け、欠けては満ち



ゲルマン民族を粉砕し、ゲルマン民族大移動を惹起してローマ帝国滅亡の引き金を引いたフン族。その最大の王アッティラとは何者か? 一五〇〇年以上にわたって積み重ねられた伝説のヴェイルを剥ぎ、歴史・考古資料のみにより、謎多き大遊牧帝国最強の王の実像を解明する。


≪目次: ≫
 地図「アッティラ以前のフン族の侵攻」「考古学から見たヨーロッパのフン族」「アッティラ時代のフン帝国」「アッティラ帝国」「アッティラ戦争」「戦場となったドナウ川以南のローマ属州」


アッティラ以前のフン族小史

第一章 史料    アッティラの同時代史料/アッティラの直後の史料(五世紀後半と六世紀)/中世の史料/考古学資料
第二章 アッティラの生涯――史料に記されている事実    アッティラの出自と青少年時代(435年以前)/ブレダとアッティラの共同統治(435〜444年)/ブレダの死(444ないし445年)/アッティラの単独統治(444あるいは445〜453年)
第三章 人物    アッティラの名前/容姿/性格/信仰/アッティラとその家族
第四章 君主    アッティラ以前のフン帝国/アッティラの帝国――領域と構造/アッティラの側近/計画と御都合主義
第五章 外交家アッティラ    コンテクスト/ローマ帝国東部との関係/ローマ帝国西部との関係/「蛮人」諸勢力との関係
第六章 大将軍アッティラ    アッティラ下のフン軍/バルカン戦争/ガリア遠征イタリア遠征
第七章 アッティラの死    運命の初夜と殺害の噂/アッティラの葬儀と埋葬/王位継承
第八章 アッティラの神話    「神の鞭」――西洋世界の神話/エッツエルとアトリ――ゲルマン伝説/ハンガリー神話/現代の神話――アッティラに関して今日流布している主たる誤解と誤りの数々
結論    

付録 プリスクス『断片』八の全文
年表 (362年〜630年代)
参考文献
人名索引


≪著者: ≫ カタリン・エッシェー Katalin Escher 考古学博士。専門は前期中世史。フランス・セルジー=ポントワーズ大学で「文化財鑑定法」を教える。著書に『Les Burgondes』が、ハンガリー語からの翻訳書に I. Bona『Les Huns』がある。

≪著者: ≫ ヤロスラフ・レベディンスキー Iaroslav Lebedynsky 歴史家。専門はウクライナ・ステップ地帯とコーカサスの戦士文化。パリの国立東洋言語文化研究所でウクライナ史を講じる。キンメリア人、スキタイ人、サルマタイ人、アラン人など、ユーラシア大陸の遊牧民およびウクライナと北部コーカサス史に関する多数の著書がある。

[訳者] 新保良明 (しんぼ・よしあき) 東北大学文学部卒業。同大学文学研究科博士前期課程修了。博士(文学)。東京都市大学教授。専門は古代ローマ史。






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本「文明としての江戸システム (日本の歴史19、講談社学術文庫1919)」鬼頭宏5

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文明としての江戸システム 日本の歴史19 (講談社学術文庫)
文明としての江戸システム (日本の歴史19、講談社学術文庫1919)

○著者: 鬼頭宏
○出版: 講談社 (2010/1, 文庫 352ページ)
○価格: 1,260円
○ISBN: 978-4062919197
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市場経済が、システムとして文明?!として、よくもわるくも


豊かな自然に依存した徳川文明。国際的には近代世界システムと冊封体制に対抗して日本型華夷秩序が形成され、国内は幕藩体制下、各領国が拡大する市場経済により統合されていた。そこに現出した貨幣経済の発達、独自の物産複合、プロト工業化による地方の発展、人口停滞と出生抑制。環境調和的な近世日本のあり方に成熟した脱近代社会のヒントを探る。


≪目次: ≫
第一章 日本文明史における近世    1 ある文明の滅亡(日和下駄で歩く「江戸」/「生活総体のありよう」)/2 日本文明史の時代区分(江戸文明の懐胎と終焉/発展段階説と時代区分/江戸時代は中世か、それとも近代か/転換期としての近世)/3 人口波動と文明システム(日本列島における人口の長期波動/縄文システムから工業化システムへ/分岐点としての市場経済化)
第ニ章 江戸時代の村に生きた人々    1 夜明け前の世界(木曾湯舟沢村から/人口史料の宝庫/さまざまな夫婦――“郎となべ/さまざまな夫婦――伝ニ郎としわ)/2 江戸時代の農村の結婚・離婚(二億七千万人の江戸時代人/結婚継続期間の地域差/妻の死亡――リプロダクティブ・ヘルス/皆婚傾向と再婚事情)/3 出生力の地域差(「西高東低」の出生率/十七世紀の出生率上昇/階層間格差がもたらす社会構造の安定性/江戸のライフサイクルと高齢化)
第三章 人口にみる江戸システム    1 江戸時代前期の人口(将軍吉宗の人口調査/一六〇〇年の人口/江戸時代前期の人口増加/市場経済化がもたらした人口増加/小農世帯の成立/本百姓体制の確立と人口の持続的成長/死亡率の改善)/2 江戸時代中・後期の人口変化(停滞の十八世紀/出生抑制の実態――間引き・子返し・母乳哺育/豊かな社会の出生抑制/中・後期の死亡の特徴)/3 都市人口と幕末の成長(流動性の高い都市住民/都市の「蟻地獄効果」/都市への人口流入/武士の人口学/武士社会のワークシェアリング/幕末以降の人口成長/生態学的均衡の崩壊)
第四章 人間を取り巻く環境    1 「花綵列島」をたずねて(江戸版日本地図/歴史遺産としての自然環境)/2 江戸の列島改造(第二の列島改造時代/耕地開発ブームの到来/石高と村の増大)/3 森林再生のために(はげ山と「諸国山川掟」/「人民が山木と共にあった時代」に)/4 災害列島(気象災害と飢饉/気温変化と連動する地域人口/火山噴火と地震/災害の社会的要因)/5 生活環境としての都市(都市の大成長/用水整備と都市衛生の実情/都市と農村の有機的関係/先進的なゴミ処理とリサイクル)
第五章 産業発展と生活革命    1 鎖国のもった意味(「鎖国」の悲劇/「日本型華夷秩序」の補完として/生糸・銀貿易の幕府支配/鎖国による「物産複合」の発展)/2 『毛吹草』『府県物産表』にみる「物産複合」(十七世紀初期の先進地、畿内周辺の特産物/全国の主な特産物/『府県物産表』が語る江戸末期/江戸末期の産業構造/産地の拡大/競争の激化と藩専売制)/3 プロト工業化社会の成立(プロト工業化とは――フランドルの例から/プロト工業化における江戸システムの特徴/美濃国西条村にみる「負のフィードバック」効果/江戸の「藩民総生産」――「長州経済表」から)/4 成長の光と影(農本主義vs.消費革命/経済思想家たちの歩み/産業発展の負の側面――江戸の公害)
第六章 生活を支えた経済システム    1 拡大する市場と流通(拡大されたクローズド・システム/江戸社会の経済循環構造/大坂と江戸――西高東低から地方分散へ/流通ネットワーク――海運の発展)/2 連動する貨幣と物価(三貨制度の確立/藩札の為替取引/改鋳のもった意味/物価の地域間連動/米価変動と貨幣政策――初期の高騰期/白石吉宗の貨幣改鋳――米価の長期低迷期/幕末インフレーション)/3 江戸時代の経済的達成(商品経済化がもたらした一揆の多発/地方の時代――都市の衰退/幕末の経済発展/領主財政の悪化をもたらしたもの/新システムへの模索――財政改革と経済思想/「近代日本の先駆者」――田沼意次/日本のアダム・スミス――三浦梅園
第七章 生活としての徳川文明    1 生活のリズム(「慶安触書」が説く勤勉のすすめ/勤勉革命と「慶安触書」の成立/個人の時間・共同体の時間/時の標準化――時計と暦/大衆文化の興隆――余暇と休日/伊勢参りの効用)/2 生命の時間(寿命の不公平/「七歳までは神のうち」――生命の曖昧な境界/老人を活かす江戸システム)/3 食生活の教育水準(農民は米を食べたか/地域による主食の多様性/江戸人の栄養バランス/読み書き・計算・読書の隆盛)
エピローグ 徳川文明の成熟    豊かな人口停滞社会?/江戸時代の歴史的評価/江戸システムの終焉と再生

学術文庫版あとがき――文明としての二十一世紀システム (二〇〇九年十一月一日  鬼頭 宏)

参考文献
索引


編集委員 網野善彦大津透鬼頭宏桜井英治山本幸司


※本書の原本は、二〇〇二年、小社より刊行されました。


≪著者: ≫ 鬼頭 宏 (きとう ひろし) 1947年生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業、同大学院経済学研究科博士課程満期退学。上智大学経済学部教授。専門は日本経済史・歴史人口学。著書に『人口から読む日本の歴史』『環境先進国・江戸』『図説 人口で見る日本史』などがある。


井上勝生 『開国と幕末改革 (日本の歴史18)』(講談社学術文庫、2009年) '11/08/01
吉田伸之 『成熟する江戸 (日本の歴史17)』(講談社学術文庫、2009年) '11/07/12
横田冬彦 『天下泰平 (日本の歴史16)』(講談社学術文庫、2009年) '11/06/19
池上裕子 『織豊政権と江戸幕府 (日本の歴史15)』(講談社学術文庫、2009年) '11/05/26
大石直正/高良倉吉/高橋公明 『周縁から見た中世日本 (日本の歴史14)』(講談社学術文庫、2009年) '11/05/07
久留島典子 『一揆と戦国大名 (日本の歴史13)』(講談社学術文庫、2009年) '11/04/20
桜井英治 『室町人の精神 (日本の歴史12)』(講談社学術文庫、2009年) '11/04/11
新田一郎 『太平記の時代 (日本の歴史11)』(講談社学術文庫、2009年) '11/03/27
筧 雅博 『蒙古襲来と徳政令 (日本の歴史10)』(講談社学術文庫、2009年) '11/03/15
山本幸司 『頼朝の天下草創 (日本の歴史09)』(講談社学術文庫、2009年) '11/03/04
大津透/大隅清陽/関和彦/熊田亮介/丸山裕美子/上島享/米谷匡史 『古代天皇制を考える (日本の歴史08)』(講談社学術文庫、2009年) '11/02/14
下向井龍彦 『武士の成長と院政 (日本の歴史07)』(講談社学術文庫、2009年) '11/01/29
大津 透 『道長と宮廷社会 (日本の歴史06)』(講談社学術文庫、2009年) '11/01/21
坂上康俊 『律令国家の転換と「日本」 (日本の歴史05)』(講談社学術文庫、2009年) '11/01/12
渡辺晃宏 『平城京と木簡の世紀 (日本の歴史04)』(講談社学術文庫、2009年) '11/01/07
熊谷公男 『大王から天皇へ (日本の歴史03)』(講談社学術文庫、2008年) '10/12/29
寺沢薫 『王権誕生 (日本の歴史02)』(講談社学術文庫、2008年) '10/12/17
岡村道雄 『縄文の生活誌 (日本の歴史01)』(講談社学術文庫、2008年) '10/12/03
網野善彦 『「日本」とは何か (日本の歴史00)』(講談社学術文庫、2008年) '10/11/20





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本「仏法僧とは何か 『三宝絵』の思想世界 (講談社選書メチエ505)」藤村安芸子5

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仏法僧とは何か  『三宝絵』の思想世界 (講談社選書メチエ)
仏法僧とは何か 『三宝絵』の思想世界 (講談社選書メチエ505)

○著者: 藤村安芸子
○出版: 講談社 (2011/7, 単行本 216ページ)
○価格: 1,575円
○ISBN: 978-4062585071
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眉間に皺を寄せている顔を、ぼくが街で道を行き交う人びとにおいて目にする機会が多いかも!?と思ったのは、ひとつにはぼく自身がきっと眉間に皺を寄せちゃってるんだろうなぁとの自覚から自己反省をこめてであって、いっぽうでは、2011.03.11_14:46以降の社会的な不安といったようなものがあるのかどうなのかしら?!、まぁ節電の暑い夏(じゅうにぶんに眉間に皺を寄せたくなる)、これまでがこのところさいきんの状態が異常で、あきらかに尋常ではなかった過剰だったとぼくなんかは思うんだけれども、もっとも(であったとしても)、なんらかの変化に対応するには、よくもわるくも変わっていかなければ変えていかなければいけないからね今までと同じであることの不可能性みたいなものを自覚しないものでもないんだろうけれども、フツーに反発したくもならないものでもないだろうなぁ
さて、ひさしぶりに墓掃除。渋谷駅から、東横線の改札口付近から徒歩24分、井の頭線の改札付近からだと徒歩27分くらいかしら、テクテクと(往復した)。お隣さんの樹木の枝葉が両側から上空を覆いかぶさりあって、おかげで直射日光がさえぎられて、だからまさにおかげさまなのであるんだろうなぁなどと思ってみたりするんだけれども、葉っぱが枯葉が溜まっているのを素手で拾い集めて、雑草を引っこ抜いて、黙々



日本仏教の本質が、まさにここにある! 菩薩が実在する世界から、僧が仏教行事を行う「今」へ

源為憲永観二年(九八四)、尊子内親王に献上した『三宝絵』。三巻に分かれ、仏教説話によって構成されている。釈迦は衆生を救うべく身を捨てて仏と成った。上巻では、菩薩とよばれた前世での釈迦の実在する世界が、中巻では菩薩から僧に法が伝えられる様が、そして下巻では僧が行う仏教儀礼が語られる。現代社会にも深く浸透している日本仏教とは何なのか。ここから、その本質が見えてくる!


≪目次: ≫
はじめに

第一章 『三宝絵』の語る歴史
 一 真理と慈悲    大乗仏教の教え
 二 若き内親王の出家    自ら髪を切る/尊子内親王の生涯/末法近し
 三 神話的な歴史    本生譚と霊験譚と仏教行事と/菩薩の登場から仏教行事の成立へ/「昔」から「今」へ/行の変容
 四 平安時代の仏教における『三宝絵』    仏教が背負う時間意識

第二章 仏宝――施から孝養へ
 一 釈迦の前世    貴く悲しい行い/布施という行
 二 尸毗王(しびおう)の行い    飢えた鷹のために/天変地異をおこすまこと/「天上」と「天下」
 三 菩薩の願い    わが身が役立つとき/貧しき人々
 四 帝釈天のはたらき    菩薩をためす
 五 天と地    花をふらせる天人/反応する天地/血にそまる大地/父母の悲しみ
 六 孝養という行    親を養う/父母の恩/孝養の力/六波羅蜜

第三章 法宝――音から物へ
 一 仏の教え    大乗菩薩/「よき物」としての法
 二 聖徳太子    中巻の歴史/菩薩が法をとく/天変地異の出現/自然観の転換/空をとぶ菩薩/新たな他界/地獄の登場
 三 法の力    身を守る法/正体不明のままに
 四 供養という行    法華八講の由来/音から物へ/死を背負う他界/親を養う/亡き人を思う

第四章 僧宝――亡き釈迦と亡き母と
 一 僧の役割    末法という「今」/見えがたい真の姿/さまざまな布施
 二 修正月    帝釈天の存在/閻羅王と死
 三 見えない釈迦    山階寺涅槃会/比叡舎利会
 四 花をささげる    花と香/まことの心/自然観の転換
 五 盂蘭盆会の由来    文殊会/盂蘭盆会/「飢え」とはなにか/反復する生/随喜のゆくえ

第五章 絶対的な幸福をめざして
 一 ともに仏と成る    国家と仏教/布施と供養/「あいだ」にある法
 二 祈る子    後悔の念/盂蘭盆と施餓鬼



≪著者: ≫ 藤村安芸子 (ふじむら・あきこ) 1971年、神奈川県生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了、博士(文学)。専攻は、倫理学、日本倫理思想史。駿河台大学現代文化学部准教授。著書に『石原莞爾――愛と最終戦争』(講談社)、論文に「『風景』と『人生』――柳田国男の紀行文をめぐって」などがある。

藤村安芸子 『石原莞爾――愛と最終戦争』(再発見 日本の哲学、講談社、2007年) '11/05/12





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本「韓国語のしくみ (シリーズ 言葉のしくみ)」増田忠幸5

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韓国語のしくみ
韓国語のしくみ (シリーズ 言葉のしくみ)

○著者: 増田忠幸
○出版: 白水社 (2005/5, 単行本 144ページ)
○価格: 1,680円
○ISBN: 978-4560067598
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ということで(どういうことなんだか?!)、すこし気にならないものでもないので、東アジアの秩序みたいな歴史的な文化的なところから、韓国語、ぼちぼちと


≪目次: ≫
まえがき (2005年春 著者)
i
1章 文字と発音のしくみ
    母音と子音のしくみ/にごる音のしくみ/ささえるもののしくみ/息を鼻から出す音のしくみ/息を強く出す音のしくみ/コラム:音から語へ(韓国語になった日本語/韓国語になった外国語/日本語になった韓国語/南と北のことば)
2章 書き方と語のしくみ    固有語と漢字語/引っ越しする文字/変身する音/韓国人の名前のしくみ/手書きの文字/コラム:語から文へ(これって何の略語?/辞書を引いてみよう/アクセントと伸ばす音/あいさつ表現)
3章 文のしくみ    聞いてみよう/否定してみよう/質問してみよう/省略してみよう/文を長くしてみよう/コラム:iからiiへ(基本的な文法用語について/韓国語の3大特徴)
ii
1章 「てにをは」のしくみ
    辞書にあるかたち/「が」のしくみ/「を」のしくみ/便利な「する」/「は」のしくみ/コラム(「ない」では「ない」?/「雨」も「雪」も来る?)/「で」のしくみ:手段・方法/「で」のしくみ:場所/「に」のしくみ/「いる」と「ある」のしくみ/「どこ」のしくみ/コラム(バス「を」乗る?/どちらがより丁寧?)
2章 区別のしくみ    韓国の料理は韓国料理?/どのカバン?/これ、だれの?/ここはどこ?/本たち?/コラム(「あなた」はいらない?/先生様?)/どんな味?/からくないキムチ?/安いのはありますか?/よく聞く音楽、ありますか?/おいしいは形容詞?/コラム(副詞に変身?/「〜的」は的はずれ?)
3章 ニュアンスのしくみ    最後尾にご注目/否定はやんわりと/希望にみちて/お元気で/お願いごと/コラム(ちょっと変わった尊敬語/もしもし)/進行中です/過去の話/未来に向かって/写真、撮ってもいいですか/日本語できますか/コラム(勧誘のしかたはさまざま?/パンマルは「半分のことば」?)
4章 数のしくみ    漢数詞/カルビ3人前/もうひとつの数詞/コラム(おいくつですか/四字熟語)
5章 実際のしくみ    看板のしくみ/広告のしくみ/タイトルのしくみ/歌詞のしくみ

CD収録内容
参考図書ガイド


≪著者: ≫ 増田忠幸 (ますだ ただゆき) 1956年埼玉県川越市生まれ。ICU卒業。延世大学国際学部留学。延世大学外国語学堂日本語講師。NHKテレビ・ラジオ「ハングル講座」講師。「日韓両国語比較研究会」主宰。主要著書、『韓国の女たち』(草風館)、『韓国語のかたち』(白水社)、『韓国人が日本人によく聞く100の質問』(三修社)、『韓国語ステップアップ20』(三修社)。


関山健治 『英語のしくみ』(シリーズ 言葉のしくみ、白水社、2009年) '11/05/29
池田巧 『中国語のしくみ』(シリーズ 言葉のしくみ、白水社、2007年) '11/05/20
山田敏弘 『日本語のしくみ』(シリーズ 言葉のしくみ、白水社、2009年) '11/04/25
佐藤康 『フランス語のしくみ』(シリーズ 言葉のしくみ、白水社、2005年) '11/04/23
清野智昭 『ドイツ語のしくみ』(シリーズ 言葉のしくみ、白水社、2005年) '11/04/19





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本「丸山眞男――理念への信 (再発見 日本の哲学)」遠山敦5

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丸山眞男――理念への信 (再発見日本の哲学)
丸山眞男――理念への信 (再発見 日本の哲学)

○著者: 遠山敦
○出版: 講談社 (2010/6, 単行本 232ページ)
○価格: 1,470円
○ISBN: 978-4062787611
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本気でマジでよく分からないのだよ、日本語で(外国語ならいざ知らず、慣れ親しんでいるハズの日本語?で)書いてあるにもかかわらず、およそ理解したとは言いかねる(ほど遠い)、おいおいダイジョウブ??!、たぶんいまのところダイジョウブではない(ダメでもないけどね)などとは、どうにも他人事ではない、ゆゆしき、といったところなのかどうなのか、ところが本人の当事者の自覚のほどは、クレイジー(よく分からない)♪、どうやら、やがていずれか(死ぬまでには)、論文みたいなものを著したいとは思っていないものではないみたいだけれども、さらには日本の思想史といわれるような、和辻哲郎とか本居宣長とか古事記とかといったような日本の古代以来の正統に、いやいや脇道から正統はありえないだろうとは自覚しないものでもないのだけれども、死ぬまでとか、20年くらいのスパンで、とか言い訳を交えながら、ジッサイ「回り道」などしている余裕など有していないのであって、とは言え「近道」がないようなことも自覚していないものでもない、チクショウ、地道にコツコツと積み重ねて、一歩一歩確実に着実に進んでいくしか方法はないのだろうなぁ


「原型」論、「古層」論…… 日本思想史に何を見出そうとしたのか?

丸山眞男の魅力は、その分析にみられる明晰さや鮮やかな切れ味、(略)など、さまざまな点に求めることができるだろう。だが、今なお彼の残した業績が人々を惹きつけてやまないものであるなら、その根底にあるのは、右に見たような、ある種精神主義とでもいえるような「理念」への「偏向」というその生き方や倫理的態度であり、またそれを生涯を通じて一貫して維持した精神の強靱さとでもいうべきものにあるのではないだろうか。 ――本書より


≪もくじ: ≫
第一章 強い自己という課題――理念へのコミットメント
第ニ章 個と政治との関係
第三章 「古層」論の概要――「日本的な歴史主義」の意識化
第四章 「古層」論に基づく日本仏教理解
第五章 可能性の探究と「理念」の模索

附録
 丸山眞男 年譜 (大正3・1914年〜平成8・1996年)
 読書案内


丸山眞男 (まるやま・まさお) 1914年、大阪に生まれる。7歳で東京市麹町転居。第一高等学校文科乙類、東京帝国大学法学部を経て、1937年東京帝国大学法学部助手。1945年陸軍船舶司令部に応召し、8月に広島で被爆。1946年、『世界』に「超国家主義の論理と心理」」を発表。以降、戦後日本の代表的オピニオン・リーダーとして活躍。『日本の思想』『戦中と戦後の間』『日本政治思想史研究』『「文明論之概略」を読む』『忠誠と反逆』など、著書多数。戦後の言論界に多大な影響を与え続けた。1996年、死去。


≪著者: ≫ 遠山敦 (とおやま・あつし) 1958年、東京生まれ。東京大学大学院人文社会科学研究科博士課程単位取得退学。三重大学人文学部教授。専攻は倫理学・日本倫理思想史。主な論文に、「近松における「心中」の意義――『心中天の綱島』を手懸りとして――」、「伊藤仁斎の「情」理解」などがある。


滝浦真人 『山田孝雄――共同体の国学の夢』(再発見 日本の哲学、講談社、2009年) '11/07/30
嘉戸一将 『北一輝――国家と進化』(再発見 日本の哲学、講談社、2009年) '11/07/23
吉田真樹 『平田篤胤――霊魂のゆくえ』(再発見 日本の哲学、講談社、2009年) '11/07/17
宮川敬之 『和辻哲郎――人格から間柄へ』(再発見 日本の哲学、講談社、2008年) '11/06/23
木村純二 『折口信夫――いきどほる心』(再発見 日本の哲学、講談社、2008年) '11/06/13
佐藤正英 『小林秀雄――近代日本の発見』(再発見 日本の哲学、講談社、2008年) '11/06/02
荒谷大輔 『西田幾多郎――歴史の論理学』(再発見 日本の哲学、講談社、2008年) '11/05/27
野矢茂樹 『大森荘蔵――哲学の見本』(再発見 日本の哲学、講談社、2007年) '11/05/19
藤村安芸子 『石原莞爾――愛と最終戦争』(再発見 日本の哲学、講談社、2007年) '11/05/12
栗原剛 『佐藤一斎――克己の思想』(再発見 日本の哲学、講談社、2007年) '11/04/29
小林敏明 『廣松渉――近代の超克』(再発見 日本の哲学、講談社、2007年) '11/04/21
熊野純彦 『埴谷雄高――夢みるカント』(再発見 日本の哲学、講談社、2010年) '11/04/15
シリーズ「再発見 日本の哲学」、菅野覚明熊野純彦 責任編集、日本の近代思想を読みなおす!


苅部直 『丸山眞男 リベラリストの肖像』(岩波新書、2006年) '11/04/18
長谷川宏 『丸山眞男をどう読むか』(講談社現代新書、2001年) '09/02/08





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本「ハイブリッド化する日韓 (真横から見る現代1)」小倉紀蔵5

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ハイブリッド化する日韓 (真横から見る現代)
ハイブリッド化する日韓  Hybridizing Japan and Korea (真横から見る現代1)

○著者: 小倉紀蔵
○出版: エヌティティ出版 (2010/11, 単行本 215ページ)
○価格: 1,785円
○ISBN: 978-4757142558
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そう、日本の歴史をベンキョウすると(いまさらながらに)、東アジアの秩序というのか、東アジアおける大陸(中国)⇒半島(韓国、朝鮮)⇒列島(日本)といったような古代以来の歴史的な、文化のさまざまの伝播みたいなものの影響をよくもわるくも無視することはできないだろう、いわゆる伝播した文化みたいなものは(たとえば漢字とか)地域ごとにオリジナルな展開をモチロンするんだろうけれども



「競争」から「共生」へ――。いま急成長を遂げる韓国とはどういう国か。政治、経済から韓国思想、韓流ブームの裏側まで。韓国とその世界観を読み解き、グローバル化時代の日韓関係をとらえなおす。


≪目次: ≫
第1章 「正常化する東アジア」と「異常化する世界」の中の日韓    1 「正常化する東アジア」の中の日韓(「二〇一〇年問題」/正常化する東アジア/韓国をどう捉えるかが重要)/2 「異常化する世界」の中での日韓(日本はどこへ行くのか/異常化する世界/日本(J)と韓国(K))/3 「韓国に学べ」とは何か(学ぶべき対象としての韓国/この十年、何をしてきたのか/どう学ぶか/韓国から学ぶということの意味)
第2章 J×K2.0――相互ハイブリッド化する日韓    1 進むハイブリッド化(ハイブリッド化する日韓/「それぞれ」から「互いに」へ/福岡と釜山の実験)/2 〈J×K2.0〉――ハイブリッド化とは何か(これまでのハイブリッド化は一方通行/「ミューチュアル・ハイブリッド(相互異種混成)」化へ/ハイブリッド化の契機)/3 「かわいい日本」と「主体的韓国」のハイブリッド化(日本文化受容の理由/「かわいい」の秘密/韓国における「かわいい」の変化/韓国の近代性と大衆文化・民衆文化/日本文化の持つ意味/韓流と日流の交錯)
第3章 共同体化する日韓    1 ハイブリッド化と日韓の文化心理(日韓はひとつにならない/ハイブリッド化と摩擦)/2 東アジア共同体?(共同体の価値と利益/鳩山前首相の共同体観)/3 共同体とは何か(共同体と過去/〈共同体1〉と〈共同体2〉/ハイブリッド化と共同体化/〇・〇〇三九%と五三%)
第4章 日韓はどう違うのか    1 日韓比較の視点(韓国を見る方法/J(日本)とK(韓国))/2 J(日本)とK(韓国)を比較してみると(スピード感の違い/楽天性/演繹性/能力や序列に対する考え/戦略的思考/選択肢の問題)
第5章 政治における日韓の交錯    1 政権交代をどう見るか(政権交代――韓国との比較/ガバナンスと他者/日本と韓国のガバナンス)/2 日本政治の東アジア化/韓国化(「東アジア化」と「反東アジア化」の交錯/東アジア化する日本政治)/3 国家の方向性の近接化(「周回遅れ」の日本/外交政策の近接化/大陸と海洋の間)/4 民主主義のハイブリッド化へ(民主主義に対する意識――政治風土に対する認識ギャップ/政治的な実験を)
第6章 大衆文化における日韓の交錯    1 韓流と時代思想(韓流とポストモダン/韓流と儒教)/2 歴史ドラマと日韓の交錯(韓国歴史ドラマはなぜ面白いのか/『宮廷女官 チャングムの誓い』/東アジアの歴史ドラマ)
第7章 相互ハイブリッド化時代の韓国研究    1 初歩的な困難(初歩的な問題から/韓国思想を語ることの困難/異文化への「翻訳」を/思想史的な比較を)/2 韓国思想は日本の知を再編制する(韓国認識と知/韓国研究のあり方/何かが足りない)/3 世界観としてのKorean Studies(どうやって韓国を把握するのか/「世界観」から朝鮮を見る/多重主体主義)/4 大学というシステムにおける問題点(東アジアの遠景化/暴力的な、あまりに暴力的な)
おわりに

謝辞


≪著者: ≫ 小倉紀蔵 (おぐら・きぞう) 1959年東京生まれ。京都大学大学院人間・環境学研究科准教授。専門は、韓国哲学・文化社会論。東京大学文学部ドイツ文学科卒業。韓国ソウル大学校哲学科大学院東洋哲学専攻修士課程、同大学校哲学科博士課程単位取得。東海大学助教授を経て2006年より現職。NHK教育テレビ「ハングル講座」講師、日韓友情年2005実行委員などを歴任。著書に『韓国は一個の哲学である』『歴史認識を乗り越える』『韓流インパクト』(以上、講談社)、『韓国、愛と思想の旅』(大修館書店)、『心で知る、韓国』(岩波書店)、『韓流ハンドブック』(新書館)ほか多数。

小倉紀蔵 『日中韓はひとつになれない』(角川oneテーマ21、2008年) '11/07/29
小倉紀蔵 『韓国は一個の哲学である 〈理〉と〈気〉の社会システム』(講談社学術文庫、2011年) '11/06/22





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本「意識は実在しない 心・知覚・自由 (講談社選書メチエ504)」河野哲也5

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意識は実在しない 心・知覚・自由 (講談社選書メチエ)
意識は実在しない 心・知覚・自由 (講談社選書メチエ504)

○著者: 河野哲也
○出版: 講談社 (2011/7, 単行本 232ページ)
○価格: 1,575円
○ISBN: 978-4062585064
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たとえば、積極的になにもしない、あえて行為することを採用しない選択として。ぼくにだって、いろいろな考えが、その相手によかれと思って好意から、たとえば提言するような場面がないものではないのだけれども、具体的には高校受験を控えたぼくの娘にたいするもの(おもい)であったりとか、それだけでなく日常的にいろいろ気にならないものでもない、そう、ぼく自身のよくもわるくもどちらかというならば上手くいったことよりも上手くいかなかったことのほうが少なくなかった経験から、あえて同じような失敗を繰り返すのを(きっとぼくのときのように上手くいかないだろうなぁとか思いながら)見ているほうとしては、むしろ黙って静観していることのほうが困難というものであって、だがしかし、初老といわれるような四十をすぎているぼくが思い返してみるには、まだ年若かったぼくがその頃に年長者の言うことに耳を傾けることをしていたかどうかなどとは、いちいち考えるまでもなくノー、聞く耳持たず関心を寄せることさえもなかった、むしろ、言われれば言われるほどに反発心ばかりをつよくして、ときには意地でも聞くもんかと思ったものかどうなのか、シッパイして、それでも、なかなか素直に言われたとおりにやってみるような考えさえも、これぽっちも頑なに、なにをそんなに意地になる必要があって、若さといってしまうには、それでも、やっぱりそれ以外の、他人からヘタクソと言われようがなんと言われようが、遠回りであろうが回り道であろうが、いっぽうでは近道をしてラクしたいとかって考えないものでもないよ、一所懸命やるのってカッコワルイみたいな考えだってときどきつよくもったなぁ、汗かきたくないよ、涼しい顔をしていたい、いろいろいろいろなおもいのなかで思惑があって検証してみて



心は身体の中に閉じ込められてはいない。知覚は脳に投影されるものではない。そして、自由とは知覚する世界を探索することである――。心の哲学やアフォーダンス理論、認知科学、脳性まひと自閉症の当事者研究などの最新の知見が、私たちの世界の見方を根本的に刷新する!


≪目次: ≫
序論 環境と心の問題    環境問題と孤立した個人/拡張した心と生態学的アプローチ/拡張した心を超えて――アクターネットワーク/展開の予告
第1章 拡張した心    労働・仕事・活動/計算は心内部のはたらきか/環境との交流としての心/拡張した心/心のはたらきは社会的に定義される/脳科学の不十分――「悟り」の中枢はなぜ研究されないか/研究の「客観性」の手前にある無自覚/心の無定形さ/拡張した自己の境界/心がはたらく環境/文明化した自己と野生の自己
第2章 知覚とは何か――クオリアは存在しない    クオリアという問題/懐疑主義の誤り/「水槽の中の脳」への反駁/射影と色彩の現象学/色彩は変化し、変化を通じて同じである/クオリア概念の混迷――デネットのクオリア批判/意識は存在しない/なぜ知覚は直接的なのか/感覚・知覚とは何か/脳は「弁別器」/知覚の三項関係/知覚と運動――知覚を生じさせるものとは運動である/現在の視覚風景は、未来の身体運動/知覚から情報の存在論へ
第3章 意図と自由の全体論――当事者研究とアフォーダンス    意図的行為とは何か/行為の理由と原因/目的と意図/社会規範と因果/意図の奥行理論に向けて/障害当事者からの洞察――自閉症は自閉症ではない/自閉症スペクトラムから捉えなおす知覚と意図/意図の自己組織化/脳性まひの身体/意図と自由と/自由とアフォーダンス/自由であることの条件
第4章 社会的アフォーダンスと生態学的記号論、そして、アクターネットワーク    拡張した心と自律性の危機(1)――文明依存性/拡張した心と自律性の危機(2)――アクターネットワーク/世界の中に実在する社会的な意味/社会的アフォーダンスの可能性/生態学的アプローチから言語を考える/ルールは言語に先立たない/アクターネットワークの中で言語を捉える/パースと生命記号論



≪著者: ≫ 河野哲也 (こうの・てつや) 1963年生まれ。慶應義塾大学大学院文学研究科後期博士課程修了。博士(哲学)。立教大学文学部教授。専攻は哲学、倫理学。著書に『善悪は実在するか』(講談社選書メチエ)、『エコロジカル・セルフ』(ナカニシヤ出版)、『道徳を問いなおす』(ちくま新書)、『暴走する脳科学』(光文社新書)、『エコロジカルな心の哲学』『環境に拡がる心』(ともに勁草書房)、『メルロ=ポンティの意味論』(創文社)、『〈心〉はからだの外にある』(NHKブックス)などがある。






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本「万博と戦後日本 (講談社学術文庫2061)」吉見俊哉5

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万博と戦後日本 (講談社学術文庫)
万博と戦後日本 (講談社学術文庫2061)

○著者: 吉見俊哉
○出版: 講談社 (2011/7, 文庫 336ページ)
○価格: 1,103円
○ISBN: 978-4062920612
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ふりあげたコブシは、ふりおろしてしまうには、どうなんだろう、その状況のさまざまを歴史的な政治的な背景を考えるには、それに気がつくことが思い至ることがないのであれば、ふりおろすことも容易にできるのかもしれないけれども、背景の複雑に絡み合う状況の利権のさまざまのひとつひとつを詳細に検証するには、なかなか無自覚に批判的にカンタンに安易に語ってしまうことの困難



戦後日本を画した五つの万博。高度成長の熱狂と「大阪万博」、沖縄返還と「海洋博」、研究学園都市と「科学博」、環境問題と「愛・地球博」。大衆の夢=「成長」と国家政策=「開発」は、所得倍増計画の下に癒着、そして乖離し、開発主義政策システムは破綻する。万博の裏で蠢く国家、官僚、地方、知識人、産業界、市民運動家の葛藤に、戦後政治の限界を看破する。


≪目次: ≫
序 もうひとつの一九七〇年――放射能の雨とアメリカの傘 (二〇一一年六月六日 吉見俊哉)    「豊かな戦後」の終焉/アメリカのふたつの「核の傘」/第五福竜丸と「原子力平和利用」/原子力平和利用博覧会と「鉄腕アトム」/炭鉱閉山とGE村の「アメリカ」/放射能の雨のなかをアメリカの傘をさして

序章 戦後政治と万博幻想    1 開発主義国家と「成長」の幻想(一九七〇年の原景――山田洋次『家族』の日本列島/政治的呪文としての「所得倍増」/開発政策としての「所得倍増」)/2 万博ブームとしての戦後史――大阪万博から愛知万博へ(高度成長の夢から豊かさの自己確認へ/万博ブームとしてのポスト高度成長期)/3 本書の対象と視座(事例としての四つの万博/万博における知識人と国家/万博における「開発」と「自然」/市民社会の成熟とメディア/「万博幻想」のゆくえ)
第一章 成長のシンボルとしての万博――東京五輪から大阪万博へ    1 大阪に産業のオリンピックを(東京オリンピックから大阪万博構想へ/「紀元二千六百年」万博の亡霊/「延期」されたものとしての東京万博)/2 人類の進歩と調和(光はいずこからも来る――Light from Anywhere/人類の知恵――不調和を超えて/基本理念は「お題目」にすぎないのか/「人類の知恵」から国民的な「お祭り」へ)/3 万博神話不在のなかの停滞(関西経済界と大阪万博のあいだ/伸び悩む万博参加/誰が、誰のために万博をするのか)/4 未来都市としての万博会場(千里丘陵の竹林のなかから/未来都市のモデルとしての大阪万博/映像の氾濫と広告の論理)/5 一億人の「夢」の前で(来場者六四〇〇万人の群像/「予想外」の大量動員/何が人々を動員したのか/マス・メディアのなかのリアリティ)/6 大衆の変容と知識人のゆくえ(大阪万博を批判する方法/国家イベントとのつきあい方/大阪万博における「市民参加」とは)
第二章 沖縄海洋博という分身――「本土復帰」と万博幻想    1 「本土復帰」と海洋万博(「復帰後」へのシンボルとして/新全総から沖縄振興開発計画へ/大阪万博という「日本」/基地依存から開発依存へ)/2 「海洋博」という渦のなかで(バラ色から灰色へ――海洋博世論の反転/巻き込まれていく沖縄社会/沖縄知識人と海洋博への参与/大城立裕の文化主義/沖縄知識人と海洋博への反対)/3 「海――その望ましい未来」(汚染される沖縄の海/本土資本にとっての海洋博会場/北部開発のための下地づくり/開発フロンティアとしての「海洋」/埋め立てが沖縄の未来をひらく?)
第三章 学園都市と科学万博――つくば科学博と幻想のほころび    1 研究学園都市で万博を(筑波山麓に新官庁都市を建設する/反対運動と研究学園都市の困難/逆境のなかの科学万博構想/地元の熱狂と万博幻想の翳り)/2 科学技術のイメージ戦略として(人間・住居・環境と科学技術/「情報」の祭典へ――映像・コンピュータ・ロボット/つくば科学博は大阪万博の「おさらい」?)/3 万博幻想のほころび(相次ぐ倒産と不評のなかで/里山を破壊する「自然尊重」/住井すゑとつくば科学博/万博会場の周辺から――環境博への萌芽)
第四章 Beyond Development――愛知万博の転変と選択    1 成長のイデオロギーのなかから(愛知にもオリンピック・万博を!/技術・文化・交流――新しい地球創造/「海上(かいしょ)の森」というトポス/増殖する反対運動)/2 環境万博への方向転換(万博の危機と国からの介入/環境シフトする愛知万博構想/拡大する矛盾のなかで)/3 対話への模索と閉塞(アリーナとしての「環境万博」/対話と参加へのさまざまな模索/閉塞する対話、鬱積する矛盾)/4 混迷からラウンド・テーブルへ(オオタカが巣立つ森、噴出する矛盾/会場の「分散」、それとも「拡張」?/あなた方は地雷の上に乗っている/何が壁を突き破らせたのか?/ネットワークは越境する)/5 ラウンド・テーブルの達成と限界(二一世紀の扉を市民自身の手で/検討会議を検証する/堺屋太一、またまた登場す/「堺屋騒動」で語られなかったこと/「愛・地球博」への後退/「環境万博」と「市民参加」のゆくえ/トヨタの大いなる影の下で)
終章 万博幻想と市民政治    1 愛知万博から戦後の万博史へ(愛知万博との二つの出会い/転変する状況のなかで/博覧会をめぐる〈政治〉と「政治」/戦後万博史のエージェントたち)/2 戦後万博の終焉の後で(戦後万博と開発主義/戦後万博の長期的ブームの終焉/越境的な市民のサブ政治へ/グローバル資本主義と万博幻想/万博幻想のゆくえ)

参考文献
あとがき (二〇〇五年二月一六日 吉見俊哉)


※本書の原本『万博幻想』は、二〇〇五年筑摩書房(ちくま新書)より刊行されました。


≪著者: ≫ 吉見俊哉 (よしみ しゅんや) 1957年生まれ。東京大学大学院情報学環教授。専門は、都市論、文化社会学。著書に、『博覧会の政治学』『メディア時代の文化社会学』『都市のドラマトゥルギー』『メディア時代の文化社会学』『「声」の資本主義』『リアリティ・トランジット』『カルチュラル・スタディーズ』『カルチュラル・ターン、文化の政治学へ』『メディア文化論』『親米と反米』『シリーズ日本近現代史9 ポスト戦後社会』など多数ある。

吉見俊哉 『都市のドラマトゥルギー 東京・盛り場の社会史』(河出文庫、2008年) '10/10/31
吉見俊哉/テッサ・モーリス‐スズキ 『天皇とアメリカ』(集英社新書、2010年) '10/10/23
吉見俊哉 『博覧会の政治学 まなざしの近代』(講談社学術文庫、2010年) '10/10/13





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本「美男へのレッスン 〈下巻〉 (中公文庫)」橋本治5

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美男へのレッスン(下) (中公文庫)
美男へのレッスン 〈下巻〉  Lektionen für einen schönen Mann (中公文庫)

○著者: 橋本治
○出版: 中央公論新社 (2011/6, 文庫 355ページ)
○価格: 800円
○ISBN: 978-4122054998
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ところで、いわゆる集中力の持続みたいなことについて、、、ホントに集中した状態を高いレヴェルで維持して持続することができる時間って、どうだろう、たとえばぼくは、さいきんではすこしご無沙汰ではあるんだけれども(いちじき励んだ勤しんだ)クロスバイクでの峠越えのトレーニングで、およそ三時間半くらいのあいだはノンストップでひたすらペダルをこぎつづけることを、なんどかなんどもたびたび経験していることから、ある意味では限界を超えたヘロヘロのヘトヘトになって効率を著しく悪化させるような状況をもいろいろ経験して実験してみて試して図って、ひとつの自分自身のなかでの目安として、休憩なしで三時間くらいまでの作業の集中力の維持については、なんとかなるだろうと考えているようなところがあるんだけれども、、、逆に考えるならば、それ以上の長い時間を、それなりに高い集中力を持続させようと考えると、いくつかのなんどかの休憩を挟み入れたリズムをもたせた中長期的なプランニングをあらかじめ必要とするだろう、みたいなことも



男が「美しい」ということはどういうことか。アラン・ドロン石原裕次郎加山雄三マイケル・ジャクソンなど、東西さまざまな具体例から美男について考察しつつ、「近代」という時代を考えるスリリングな美男論。


≪目次: ≫
第III学期 演習A
Lesson12 アラン・ドロンの肖像
――あるいは、物語を生きてしまった男    1 彼の肖像/2 彼のその「影」/3 物語よりすごく/4 青年がやって来る/5 「貴族」というものについて/6 さまざまな前提/7 一九六〇年代の変貌/8 美青年の登場
Lesson13 美男と階級――あるいは、トム・リプリーは錯覚する    1 『太陽がいっぱい』/2 中産階級の匂い/3 寂しい口づけ/4 中産階級の娘/5 彼女は彼を愛している/6 彼は、彼女の愛する彼を愛さない/7 中産階級の嫉妬/8 外側にいる男/9 彼になりたい、彼女になりたい/10 愛せない男、愛されるのがこわい男/11 彼は見る、彼は見られる、彼は見させて、それを見る彼自身も知っている
Lesson14 美男が意味をなくした時――あるいは、フランス人はアメリカ人じゃない    1 「be familiar with〜/〜と親しい」/2 差別――一体感を崩すものへの警戒/3 「一体感」を作るもの/4 階級――生活習慣の違うもの/5 アメリカ人がアメリカ人でないことのトリック/6 誰がどのようにして魚を食べるか/7 成り立たない「その自由」/8 あるいはそれを「同性愛」としてではなく/9 美男の意味がなくなるとき

第IV学期 一般教養
Lesson15 タフガイのいる歴史
――あるいは、石原裕次郎は足が長かった    1 象徴/2 羨望の条件/3 「背が高くて足が長い」ということ/4 ユーチャンの中の「両性具有」/5 ヘンな身体の論/6 いつから日本人は「背が高くて足が長い男」を評価するようになったのか?/7 日本近代筋肉胸毛小史/8 加山雄三と石原裕次郎のいる昭和三十六年/9 「シヤワセだな!」/10 昭和がはじけて
Lesson16 美男のための生物学I――あるいは、「可愛い」という本能    1 美男になる方法/2 祈りなさい/3 「可愛い」という本能/4 人間はなんでも勝手に可愛がる/5 「可愛い」という防衛本能/6 子供はそれでショックを受ける/7 美男になるための二段階/8 遺伝子に聞いてみよう/9 エッチな成長/10 人間は必然的に、恋に狂う/11 プロポーションがいいということは……/12 そういうことを考えていたの?/13 おどかすわけじゃないけれど/14 人間はメチャクチャなことしか考えない
Lesson17 美男のための生物学II――あるいは、「美しい」という機能    1 あらためて、美男になるための二段階/2 はじめて、「愛情」という知能/3 あたらめて、「可愛い」という機能/4 はじめて、「自我」というスタート/5 更にあらためて、美男になるための二段階/6 「可愛い」という主観、「美しい」という客観/7 「美しいけれど可愛くない」/8 更にあらためて、「可愛い」という本能/9 そこから先、世界は滝になって落っこちている/10 共和制は「愛の無政府状態」だ/11 王様は美に関する暴君である/12 「美しい=愛される」を錯覚するのは、「子供」だけである/13 更に更にあらためて、美男になるための二段階/14 「顔のない美男」を救う「神」/15 「美しい」という機能/16 あらためて、人間はメチャクチャなことしか考えない

第IV学期 演習B
Lesson18 少年の論への門口
――あるいは、マイケル・ジャクソンの混乱    1 「美」とは、平気で混乱を招くものである/2 マイケル・J・フォックスミッキー・ルーニーによる少年の論への門口/3 マイケル・J・フォックスの美貌/4 サナギの頃/5 「まだ」と「もう」のジレンマ/6 少年達の沈黙/7 通過段階――二十代でも少年が少年のままでいられた時代/8 真打ちの登場/9 思想としての犯罪/10 当人の理性の下で/11 「自分のもの」と「他人のもの」/12 体の傷なら癒せるけれど/13 少年がなにを考えているかは分からない
Lesson19 少年の論――あるいは、架空のマイケル・ジャクソンの物語    1 フィクションとしての導入部/2 架空の人物マイケル・ジャクソンの物語/3 「前衛」という行為/4 化粧する女が求めるもの/5 「本来の自分」/6 体を作る男の求めるもの/7 男になりたい女は「男への性転換手術」の存在を望んでいるか?/8 「本来の自分」という厄介/9 男にとっての「本来の自分」/10 そうして、マイケル・ジャクソンなる架空の人物の混乱が始まる/11 架空のマイケル・ジャクソンは二十五歳で顔を変える/12 そこは、「本来のある現在」ではなく、「存在しない過去」だった/13 他人の顔をした自分の過去を語るもの/14 架空のマイケル・ジャクソンが「カカシ」だった頃/15 あるいは、普遍的な十九歳の少年として/16 「僕は怪物かもしれない」という恐怖(スリラー)/17 そんなこと、僕には関係がない/18 『虹の彼方に(オーバーザレインボー)』が歌えない少年/19 僕の住む世界の「外」に住んでいる人

最終学期 社会研修
Lesson20 少年は空が飛べる
――あるいは、少年は少年でいいじゃないか    1 少年は空が飛べる/2 青年は、空を飛ばない/3 少年がうなだれる時/4 少年は傲慢になる/5 少年は「青年」になれない/6 青年は、少年を「子供」だと思う/7 少年は錯覚する/8 美少年の大沢健は「すぐ胃が痛くなる」とこぼした/9 「美少年の秘密」に迫る/10 ボランティアとしての美/11 少年は、「表情」によってでさえも、空を飛ぶ
Lesson21 ある数奇な中年の物語――あるいは、橋本治と大沢健は『明星』の同級生だった    1 大沢健をほめる/2 大沢健を、ほめてんだかけなしてんだか……/3 大沢健はぼやいている/4 橋本治は「アイドル」をやっていた/5 橋本治は、いやがらせにハゲを公言した/6 橋本治は更にいやがらせに金髪にした/7 ハゲに仮託される「なにか」の話/8 大沢健はまだぼやいていた/9 橋本治は営業する/10 大沢健はまだぼやいていたが……/11 突然のマリリン・モンロー/12 どうして男は「バカな女」が好きか/13 挑戦状も出て来る/14 男はつまらない認識のしかたをする/15 大沢健のことも少しは考えてやらなくちゃ/16 弱いは強い、強いは弱い
Lesson22 知性はそれ自体が美である――あるいは、「なーんだ」というような話    1 私は光源氏だった/2 光源氏の条件/3 知性とは、すでにそれ自体で「美」である/4 知性から「美」を奪ったやつら/5 自分の知性を検証する方法/6 橋本の悩み/7 美女の論理は美男の論理/8 どうして橋本は美男でなくても平気か/9 美男になっちゃう方法/10 やっぱり美男はすごかった/11 前世からの因縁/12 橋本は科学する/13 橋本はもう支離滅裂である/14 内面にだって形はある/15 古代の真理/16 橋本治は、けっこう努力の人である/17 結語

文庫版のあとがき


※本書は『美男へのレッスン』(一九九四年十月、中央公論社刊)に、加筆、訂正し、上下二巻に分割したものです。


≪著者: ≫ 橋本 治 (はしもと おさむ) 1948年東京生まれ。東京大学文学部国文科卒。77年『桃尻娘』で講談社小説現代新人賞佳作。以後、小説・評論・古典の現代語訳・戯曲・エッセイ等、あらゆるジャンルに精力的な執筆活動を行う。96年『宗教なんかこわくない!』で新潮学芸賞、2002年『「三島由紀夫」とはなにものだったのか』で小林秀雄賞、05年『蝶のゆくえ』で柴田錬三郎賞、08年『双調 平家物語』で毎日出版文化賞を受賞。他に『窯変 源氏物語』『小林秀雄の恵み』『巡礼』『』『リア家の人々』等、著書多数。

橋本治 『美男へのレッスン 〈上巻〉』(中公文庫、2011年) '11/06/14





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