Gori ≒ ppdwy632

〈ぼく〉の思索の一回性の偶然性の実験場。

2012年01月

本「国家と革命 (講談社学術文庫2090)」レーニン、角田安正 訳5

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国家と革命 (講談社学術文庫)
国家と革命 マルクス主義の国家学説と革命におけるプロレタリアートの諸任務 (講談社学術文庫2090)

○著者: レーニン、角田安正 訳
○出版: 講談社 (2011/12, 文庫 296ページ)
○定価: 1,008円
○ISBN: 978-4062920902
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ウラジミール・イリイッチ・レーニン(1870―1924)

いろいろ、フツーにうまくいってない、うまくいっていないわけでもないかもしれない、なにをしてうまくいっているといいえるのかなにをしてうまくいっていないといいえるのかなにをしてなにをしてなにをして


世界を震撼させたロシア十月革命。その指導者レーニンによる革命権力マニフェスト。論争と実践の書でありながら国家とは階級支配機関だという一線を譲らず、代議制の欺瞞を暴き立て、直接民主主義の徹底を訴えてあらゆる妥協論を弾劾する。理論と実践が完全に統一されているかのような口ぶりは、原則を忘れたい我々をおびやかす。歴史的挑発の書。


≪目次: ≫
凡例
国家と革命 マルクス主義の国家学説と革命におけるプロレタリアートの諸任務

第一版のまえがき (一九一七年八月 著者)
第二版のまえがき (著者 モスクワ 一九一八年一二月一七日)

第一章 階級社会と国家
第一節 階級間の抜きがたい対立の産物としての国家
第二節 武装した人間の特殊部隊、監獄、その他
第三節 抑圧された階級を搾取する道具としての国家
第四節 国家の「死滅」と暴力革命

第二章 国家と革命 一八四八〜一八五一年の経験
第一節 革命前夜
第二節 革命の総括
第三節 一八五二年におけるマルクスの問題設定

第三章 国家と革命 パリ・コミューン(一八七一年)の経験 マルクスの分析
第一節 いかなる点でコミューン闘士の企図は勇壮なのか
第二節 粉砕された国家機構は何に置き換えるべきか
第三節 議会制の撤廃
第四節 国民の統一を図ること
第五説 国家という寄生生物の廃絶

第四章 つづき エンゲルスの補足的注釈
第一節 『住宅問題』
第二節 無政府主義者との論争
第三節 ベーベル宛書簡
第四節 エルフルト稿料草案批判
第五節 マルクス著『フランスの内乱』に寄せられた一八九一年の序文
第六節 民主制の克服に関するエンゲルスの見解

第五章 国家死滅の経済上の原理
第一節 マルクスによる問題設定
第二節 資本主義から共産主義への移行
第三節 共産主義社会の第一段階
第四節 共産主義社会の高度の段階

第六章 日和見主義者によるマルクス主義の卑俗化
第一節 プレハーノフと無政府主義者の論争
第二節 カウツキーと日和見主義者の論争
第三節 カウツキーとパネクークの論争

第七章 一九〇五年と一九一七年のロシア革命の経験

第一版のあとがき (著者 ペトログラード 一九一七年一一月三〇日)

訳注

訳者あとがき――解説に代えて (二〇〇一年七月 角田安正)
学術文庫版訳者あとがき (二〇一一年一〇月 角田安正)

解説 われわれにとっての「国家と革命」/白井 聡(多摩美術大学等 非常勤講師/政治学・政治思想)


※本書の原本は二〇〇一年八月、筑摩書房より刊行されました。


≪著者: ≫ レーニン (Vladimir Il'ich Lenin) 1870〜1924年。1917年にロシア十月革命を主導し、ソヴィエト政権の首班となった。著書に『何をなすべきか?』『唯物論と経験批判論』『哲学ノート』『帝国主義論』など。

[訳者: ] 角田安正 (つのだ やすまさ) 1958年生まれ。東京外国語大学大学院地域研究研究科修士課程修了。防衛大学校教授。ロシア地域研究専攻。訳書にレーニン『帝国主義論』、ベネディクト『菊と刀』、ロック『市民政府論』など。

ジョン・ロック 『市民政府論』(角田安正 訳、光文社古典新訳文庫、2011年) '11/09/11
ルース・ベネディクト 『菊と刀 日本の文化に見られる行動パターン』(角田安正 訳、光文社古典新訳文庫、2008年) '09/02/11
レーニン 『帝国主義論』(角田安正 訳、光文社古典新訳文庫、2006年) '08/09/18





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本「山県有朋 愚直な権力者の生涯 (文春新書684)」伊藤之雄5

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山県有朋―愚直な権力者の生涯 (文春新書)
山県有朋 愚直な権力者の生涯 (文春新書684)

○著者: 伊藤之雄
○出版: 文藝春秋 (2009/2, 新書 485ページ)
○定価: 1,365円
○ISBN: 978-4166606849
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なかなかイメージが描き辛いなぁ(ぼくのイメージの想像力の理解力の能力なんかのさまざまの貧困)
ざくっと歴史をあとから、およそいまの価値観やら判断基準みたいなもので(もちろんそれさえも万人に共通の普遍的なモノなどないのであろう)、無自覚なままに批判してしまうことの(無批判に受け容れてしまうことの)、どうなんだろう、どのような立ち位置から視点を角度を採用するのが好ましいことであるのか、そもそも歴史的な背景を状況を、すこし考えればおもいいたる、あきらかにいまと同じではないであろうことからも(はたしてなにが同じではなく異なるのであろうか)、どうにもこうにも困難で容易ならざる、カンタンにペロッと語りえない、ふかく考察するに探究するにあたいしよう


陸軍と官僚を支配下において山県閥をつくり、デモクラシーに反対し、みんなに憎まれて世を去った元老・山県有朋は、日本の近代史にとって本当に害悪だったのか?


≪目次: ≫
凡例
吉田松陰の「忠実」な弟子――はじめに
下級武士からの立身/明治・大正時代の「悪役」/吉田松陰・高杉晋作の評価/西郷隆盛の評価/山県の実像を求めて
第一章 松陰門下の青春――尊王攘夷と奇兵隊
代官所の有能な下役人/さびしい青年期の影響/松陰門下となる/奇兵隊の軍監/高杉晋作と親しくなる/禁門の変/四国連合艦隊来襲する/山県と伊藤博文/実直な二人/攘夷にこだわる山県
第二章 西郷隆盛への憧れ――討幕への戦い
「正義派」の勝利/地味な役割と愚直な友情/長州再征軍を撃退する/山県の建言/奇兵隊軍監にあき足らず/京都に派遣される/西郷との出会い/島津久光に拝謁/あいまいな薩摩藩の態度/武力討幕への道/西郷との再会/やさしい志士たち/北越・会津での戦い/黒田清隆との仲違い/結婚する
第三章 「狂介」から「有朋」へ――欧米巡遊・廃藩置県
恩人木戸孝允/心境の変化/欧米巡遊/木戸から評価される/文官による兵部省支配/弱体兵部省の次官格/西郷引き出し/兵部省の最高責任者/廃藩置県に活躍する/気になる存在
第四章 山県参議兼陸軍卿の誕生――征韓論政変・台湾出兵
兵部省での山県/岩倉使節団からはずれる/徴兵制への夢/近衛都督を兼ねる/大窮地/西郷隆盛らが山県を救う/兵部省の武官化へ/征韓論の対立へのとまどい/征韓論政変から逃げる/伊藤に先を越される/現状をかろうじて維持/陸軍省内の対立を収拾できず/木戸を陸軍卿にする構想/佐賀の乱/乱の鎮圧にあまり関われず/「シビリアン・コントロール」と台湾出兵/島津久光の波紋/日清開戦を避けたい/参議兼陸軍卿となる/成熟/江華島事件/木戸との和解/二万坪の邸宅を買いたい
第五章 にがい勝利――西南戦争
私学校派の蜂起/西郷隆盛軍立ち上がる/木戸が作戦を愚痴る/山県は作戦を誤ったか/熊本方面への派兵/田原坂の指揮/大久保の新戦略/黒田清輝と再び対立する/黒田への怒り/てごわい西郷軍/政府軍への「鹿児島人」の敵意/西郷隆盛に逃げられる/城山に追い詰める/西郷との別れ/凱旋して椿山荘を建てる
第六章 陸軍の充実――朝鮮をめぐる日清対立
西南戦争の教訓/竹橋騒動/伊藤の友情で三度目の危機を脱す/参謀局を充実させよ/参謀本部の独立/明治天皇の異議/参謀本部長職に固執する/政変への慎重な対応/黒田の身勝手を批判/伊藤の留守を任される/自信に満ちた仕事ぶり/壬午事変に対応する/甲申事変と山県
第七章 陸軍の長老から政治家へ――日本陸軍の大枠形成
近代的内閣制度創設に加わる/ドイツ風陸軍への道/伊藤参議との連携/伊藤・井上による防衛改革の提起/陸軍拡張計画の繰り延べ/メッケル少佐の案/陸相中心の軍政/陸軍の提案に天皇が抵抗する/三浦将軍ら山県批判者が陸軍を去る/祇園の美妓
第八章 最初の組閣――帝国議会開設・伊藤博文との対立
山県と伊藤の時勢感覚の差/ドイツ風の地方自治制/市町村制と府県制・郡制に尽力/二度目の渡欧/グナイストの個人講義/大隈条約改正案への批判/条約改正の抗争下に帰国する/山県の慎重な行動/藩閥内の山県への期待/初めての組閣/帝国議会開会への不安と準備/二人目の陸軍大将となる/教育勅語の発布/初めての議会への意気込み/第一義会を切り抜ける/伊藤と山県の代理戦争/伊藤との正面対決の回避/「悪感」/元老の最初の一員となる/感情のもつれ
第九章 やせがまんの限界――日清戦争
日清開戦/戦地へ行きたい/第一軍司令官として/無念の帰国/天皇の信任・後進の軍人との対立/伊藤・井上の友情/伊藤との格差/友子夫人との永別/心の通う若い「妻」/無隣庵の日々
第一〇章 元老としての組閣――日露協商と山県系官僚閥の形成
ロシア行きへの不安/山県―ロバノフ協定/山県系官僚閥の形成/陸軍における山県・山形系官僚閥の優位/二度目の組閣をする/憲政党と提携する/地租増徴法案を成立させる/山形と伊藤・星の連携と水面下の戦い/政治に自信を持つ/ロシアへの不信/北清事変/急激な選挙法改正を妨害する/達成感/山県の幅と限界/後ろめたさと信念/満たされない誠意の代償/桂内閣の後援者となる
第一一章 参謀総長として陛下に仕える――日露戦争
強気の対露交渉方針/「彼の術中に陥らざる様」/山県系官僚閥の陸軍支配/腹のすわった両元老/陸海軍の対立を調停する/山県の戦争指導/強気の新作戦構想に乗る/講和と「名誉」の影に
第一二章 きどわい勝利の後の現実――桂太郎と原敬の挑戦
桂への怒り心頭に達す/満州からの撤兵に同意する/政友会の台頭を警戒する/桂への疑惑/伊藤への遠慮/山県の体の衰え/伊藤博文との永別/「天つ日の光」は消えた/二個師団増設の目標/桂を宮中に押し込める/桂が妥協を妨害する/元老批判の声に囲まれて/消えない憤り/山本内閣にがまんする/枢密院議長辞任問題/シーメンス事件がやってきた/古稀庵を作る/「古稀庵」が常住居となる
第一三章 元老筆頭の権力――第一次世界大戦と大正デモクラシー
大隈重信に期待する/二人の大物/大戦後への不安/陸軍統制をめぐりいらだち/山県の気迫/大隈への警戒と連携/大隈との戦い/寺内内閣への不満と山県の権力/天皇が山県に「辞職勧告」する/山県の陸軍に対する権力/中国政策への不満/シベリア出兵への態度/原敬内閣を承認する/普選運動による打撃/大患から弱気になる/「どうも原は偉い」/最後の京都
第一四章 晩年の落とし穴――宮中某重大事件
良子女王の色覚異常遺伝子/婚約辞退をめぐる戦い/完敗/謹慎の日々/「平民になつて」雑誌をやりたい/原首相暗殺の衝撃/「原と云ふ男は実に偉い男であつた」/眠るような死
山県有朋と日本――おわりに
山県は着々と権力の階段を登ったのか/山県の陸軍は太平洋戦争につながるか/山形系官僚閥と山県の陸軍統制/これまでの山県有朋の人柄叙述の限界/山県の人柄と理念/その愚直な人生

あとがき (二〇〇八年極月 糺の森の最後の紅葉を眺めつつ  伊藤 之雄)
主要参考文献


≪著者: ≫ 伊藤之雄 (いとう ゆきお) 1952年福井県生まれ。京都大学教授。京都大学大学院文学研究科博士課程満期退学。京都大学博士(文学)。犬と酒と人間を愛す。確かな史料にもとづいて、明治維新から現代までの政治家の伝記を執筆するのをライフワークとする。主な著書に、『明治天皇』(ミネルヴァ書房)、『元老西園寺公望』(文春新書)、『政党政治と天皇 日本の歴史22』(講談社)、『昭和天皇と立憲君主制の崩壊』(名古屋大学出版会)、『立憲国家の確立と伊藤博文』(吉川弘文館)等がある。

伊藤之雄 『元老西園寺公望 古希からの挑戦』(文春新書、2007年) '11/12/08
伊藤之雄 『政党政治と天皇』(日本の歴史22、講談社学術文庫、2010年) '11/10/23





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本「二人であることの病い パラノイアと言語 (講談社学術文庫2089)」ジャック・ラカン、宮本忠雄/関忠盛 訳5

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二人であることの病い パラノイアと言語 (講談社学術文庫)
二人であることの病い パラノイアと言語 (講談社学術文庫2089)

○著者: ジャック・ラカン宮本忠雄/関忠盛 訳
○出版: 講談社 (2011/12, 文庫 192ページ)
○定価: 756円
○ISBN: 978-4062920896
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mal d'être deux


フロイト精神分析を構造主義的に発展させ、二〇世紀の思想潮流にあって、確固たる地位を占めたラカン。本書は、ラカン最初期の一九三〇年代に発表された五篇の論考を収録。「症例エメ」「《吹き込まれた》手記」「パラノイア性犯罪の動機」の三篇は、症例報告の記録性があり、明澄ですらある。現代思想の巨人の哲学の出発点を探るための必読書である。


≪目次: ≫
訳者まえがき (一九八四年五月一三日 宮本忠雄)

症例エメ
犯行/妄想の断片/エメを読む/エメの文章表現(エクリチュール)/診断/症状と社会/エメ、その母、幼少時代/エメは二十日後に回復する/欲望の定義/スピノザ風の結論

《吹き込まれた》手記 スキゾグラフィー
A 語詞的障害(troubles verbaux)/B 名辞的障害(troubles nominaux)/C 文法上の障害(troubles grammatiques)/D 意味論的障害(troubles sémantiques)

パラノイア性犯罪の動機 パパン姉妹の犯罪

様式の問題 およびパラノイア性体験形式についての精神医学的考想

家族複合の病理
I 家族的主題をもつ精神病    ●妄想的な認識形態/妄想における複合の機能/●家族的反応/●家族的主題/精神病の成立/●家族的因子
II 家族神経症    ●神経症の症状と個人的ドラマ/●抑圧されたものの表現から不安の防御へ/●人間的現実の特異な変形/●個人の実存的ドラマ/●エディプスの頽落形態/転移神経症/●ヒステリー/●強迫神経症/家族的原因の個々の入射/性格神経症/自罰神経症/●人格の内向とスキゾノイア/●親のカップルの不調和/●離乳複合の優位性/●性の倒錯/●男性原理の優位性



※本書の原本は、一九八四年、朝日出版社より刊行されました。


≪著者: ≫ ジャック・ラカン (Jacques Lacan) 1901〜1981。高等師範学校で哲学を修め、のち精神医学に転じる。フロイト主義者として、構造主義、ポスト構造主義に大きな影響を与えた精神分析家、哲学者。著書に、『エクリ』『セミネール』『テレヴィジオン』など多数ある。

[訳者: ] 宮本忠雄 (みやもと・ただお) 1930〜1999。東京医科歯科大学医学部卒業。自治医科大学名誉教授。専門は、精神医学・精神病理学。著書に、『精神分裂病の世界』『人間的異常の考察』『言語と妄想 危機意識の病理』『妄想研究とその周辺』など多数ある。

[訳書: ] 関 忠盛 (せき・ただもり) 1942〜1992。東京医科歯科大学医学部卒業。自治医科大学精神科講師。茨城県立友部病院医長。著書に、『妄想』『家族複合』(ともに宮本忠雄との共訳)などがある。






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本「宇宙137億年のなかの地球史 (PHPサイエンス・ワールド新書040)」川上紳一5

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宇宙137億年のなかの地球史 (PHPサイエンス・ワールド新書)
宇宙137億年のなかの地球史 (PHPサイエンス・ワールド新書040)

○著者: 川上紳一
○出版: PHP研究所 (2011/3, 302ページ)
○定価: 1,050円
○ISBN: 978-4569796536
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ホシニネガイヲ


地球に落ちてくる隕石は、太陽系の起源を探るロゼッタ・ストーン。地層に残る縞は、地球上に起きた事件を記録する記録テープ。ビッグバンに始まる宇宙の歴史から、銀河系、星の一生、太陽系の誕生、地球46億年の歴史と生命進化まで、壮大なスケールで描く「宇宙史のなかの地球史」。人類の英知が地球と宇宙をいかに理解するようになったか、その到達点を示すとともに、あたかもタイム・マシーンに乗るかの如く、時間と空間を飛び超えた旅へと誘う。


≪目次: ≫
まえがき
第1章 宇宙人はいるだろうか
生命はどこからやってきたか/宇宙と生命/生命の起源論/宇宙人を探す/奇跡の惑星・地球/どこを探せばいいのか
第2章 宇宙の広さを測る
地球の大きさ/月までの距離/ケプラーの法則/太陽までの距離/金星の日面通過はくちょう座61番星までの距離/マゼラン星雲セファイド型変光星銀河の構造/宇宙の果て
第3章 恒星の世界
星の明るさ/星のスペクトル/星の分光学/HR図/太陽の内部構造/太陽のエネルギー源と寿命/原子のエネルギー/星の寿命/赤色巨星中性子星ブラックホール/星の進化で進む元素の合成
第4章 膨張する宇宙
オルバースのパラドックス/銀河の後退速度/ハッブルの発見/一般相対性理論と膨張宇宙/アインシュタインの時空/ガモフのビッグバン理論/宇宙の背景放射の発見/標準モデル/インフレーション宇宙論WMAP
第5章 銀河旅行
暗黒星雲散開星団/年老いた赤色巨星惑星状星雲超巨星超新星とその残骸/銀河中心には何があるのか/アンドロメダ銀河/回転花火銀河
第6章 太陽系の起源
初期の理論/星の形成の理論/京都モデル/ガスから塵へ、そして微惑星へ/微惑星の衝突破壊/地球の成長と内部分化/大気・海洋の起源/月の起源/系外惑星の発見
第7章 太陽系の物質科学
宇宙から来た石/隕石の分類/隕石の重要性/原始太陽系星雲の凝縮モデル/アエンデ隕石マーチソン隕石/南極隕石/ALH84001マーズ・ローバーがやってきた/インパクト・ストラクチャー/インパクト・クレーターへの旅/なぜインパクト・クレーターを研究するのか?
第8章 太陽系グランドツアー
水星金星火星小惑星帯木星土星天王星海王星冥王星/多様な惑星の世界
第9章 地球史を旅する
最古の岩石/イスア/最古の細胞状化石/ストロマトライトという岩石/一九億年前のストロマトライトの浜辺/最古のストロマトライト/縞状鉄鉱床/大酸化事件/ダイアミクタイトという岩石/キャップカーボネートの断崖/エラチナ層の縞模様/氷河作用を記録したエラチナ層/エラチナ層の古地磁気学エディアカラの丘/アア農場/ウィンター・コースト/澄江動物群化石/金華山/生物大量絶滅事件/五五〇〇万年前の突発的温暖化事件/氷期―間氷期サイクル/氷河期と人類の進化/自然界の多様性と歴史性
第10章 奇跡の惑星・地球
動植物の生態写真集をつくる/珊瑚礁の生物調査/植物の進化/生物多様性の問題/知られざる生物の世界/環境と時間/コスモスとミクロコスモス
あとがき (二〇一一年二月立春  川上 伸一)


≪著者: ≫ 川上紳一 (かわかみ・しんいち) 1956年長野県生まれ。名古屋大学理学部卒業。名古屋大学大学院地球科学専攻博士後期単位取得退学。理学博士。地層の縞を過去の環境変動を記録した記録テープとして地球の歴史を解読する「縞々学」を提唱。「スノーボールアース」仮説の検証、地球形成論・比較惑星学の分野で活躍。宇宙、地球、生命を題材にした理科教育学に力を注いでいる。岐阜大学教育学部教授。著書に『縞々学 リズムから地球史に迫る』(東京大学出版会)、『生命と地球の共進化』(日本放送出版協会)、『全地球凍結』(集英社新書)、『図解入門 地球史がよくわかる本』(共著、秀和システム)などがある。

川上紳一 『全地球凍結』(集英社新書、2003年) '08/05/18
ガブリエル・ウォーカー 『スノーボール・アース 生命大進化をもたらした全地球凍結  Gabrielle Walker: “Snowball Earth: The Story of the Great Global Catastrophe that Spawned Life as We know it”, 2003 』(川上紳一 監修、渡会圭子 訳、早川書房、2004年) '08/05/16

スティーヴン・ジェイ・グールド 『ワンダフル・ライフ バージェス頁岩と生物進化の物語  Stephen Jay Gould: “Wonderful Life: The Burgess Shale and the Nature of the History”, 1989 』(渡辺政隆 訳、ハヤカワ文庫NF、2000年) '10/01/20





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本「ドイツ貴族の明治宮廷記 (講談社学術文庫2088)」オットマール・フォン・モール、金森誠也 訳5

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ドイツ貴族の明治宮廷記 (講談社学術文庫)
ドイツ貴族の明治宮廷記  Ottmar von Mohl: “Am japanischen Hofe”, Dietrich Reimer, Berlin, 1904 (講談社学術文庫2088)

○著者: オットマール・フォン・モール、金森誠也 訳
○出版: 講談社 (2011/12, 文庫 304ページ)
○定価: 1,050円
○ISBN: 978-4062920889
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外務省のお雇い外国人として1887年(明治20年)4月から1889年3月までの2年間、明治天皇の宮中に勤務した記録、日記風のメモに基づいて執筆された、明治天皇の政府の下で行われた日本の欧化という文化的な時期の


明治中期、宮中近代化のために招聘され、新宮殿での憲法発布式典を見届けて帰国したお雇い外国人モールの日本滞在記。威厳ある若き天皇への謁見、知性と品位を備えた皇后への賞讃、「宮中衣裳問題」での伊藤博文との衝突など、欧化を急ぐ立憲国家成立期の宮廷社会を知る必読文献。さらに関西、箱根、日光、磐梯山への旅など、各地の風物も豊かに描く。


≪目次: ≫
本書について――長谷川つとむ(日本大学名誉教授・日本独学史学会前会長)
凡例

序文 (ベルリン 一九〇四年三月 著者)
日本への旅立ち
 出発/日本におけるドイツの影響/東京/キリスト教・教会の状況/芝の寺
宮中にて
 宮中/天皇/皇后
華族の生活
 おおやけの仕事/ヘッセン方伯の来日/皇后誕生日の祝賀/宮廷音楽と劇場/爵位と華族の称号/アレクサンドル・ミハエロビッチ大公の来日/公式業務の数々/遠足と名所見物/内閣改造
古都への旅
 関西への旅・神戸と大阪/奈良/京都/御所/京都の周辺/琵琶湖/琵琶湖を後に/東海道
最後の将軍
 最後の将軍――静岡から箱根へ/東京へ帰る/皇位継承者、皇太子明宮/内閣改造/ドイツ皇太子の病気の報道/日本の紋章/日本の民族衣裳/日本における華族の位階/上野公園/箱根への旅/天皇誕生日/宮中の狩猟/観菊会/領事館参事官フォン・デルンベルク男爵/米の収穫祭
侍従武官
 侍従武官/小松宮親王と親王妃/新年の拝謁/フォン・ホルレーベン公使の離日/天皇のご病気/ドイツ皇帝ウィルヘルム一世の逝去/メッケル少佐の離日/ツァッペ総領事の死去/観桜会/ドゥートレメル氏暗殺未遂事件/日光への旅
宮中狩猟会
 宮中狩猟会/皇后誕生日とザクセン=ヴァイマールのベルンハルト王子の来日/オルレアン家のアンリ王子/ドイツ皇帝フリードリヒの逝去/日本の皇室典範/芦ノ湖/富士登山
憲法発布
 宮内省内の仕事/シェンケビッチ・フランス公使の来日/横須賀における軍艦進水式/ジュネーブ条約二十五周年記念式典/日本の婦人勲章/天皇誕生日/皇子のご病気と逝去//磐梯山登山/加賀屋敷の園遊会/ドイツ人学者と建築家/福祉バザー/キリスト降誕祭/一八八九年の新年の賀/新宮殿への引っ越し/憲法発布記念式典のプログラム/ドイツ皇帝ウィルヘルム二世の誕生祝賀会/オーストリアのルドルフ皇太子の逝去/一八八九年二月十一日の憲法発布/有栖川宮威仁親王のヨーロッパ旅行への出発/宮内省のヨーロッパ人顧問制の廃止/帰国の旅

訳者あとがき (訳者)
学術文庫版のあとがき (平成二十三年十二月 金森誠也)


※本書の原本は一九八八年、新人物往来社より刊行されました。


≪著者: ≫ オットマール・フォン・モール (Ottmar von Mohl) 1846-1922。ドイツの外交官。1887年、日本政府により宮内省顧問として招聘され、宮中儀礼や諸制度の改革案に携わった。明治憲法の発布式を終えた1889年に帰国。

[訳者: ] 金森誠也 (かなもり しげなり) 1927年、東京生まれ。東京大学文学部卒。広島大学、静岡大学、日本大学等の教授を歴任。1993年に日本独学史学会賞、2007年に国際文化表現学会賞受賞。訳書にゾンバルト『恋愛と贅沢と資本主義』『戦争と資本主義』、ショーペンハウアー『孤独と人生』など。

ヴェルナー・ゾンバルト 『恋愛と贅沢と資本主義  Liebe, Luxus und Kapitalismus, 1912 』(金森誠也 訳、講談社学術文庫、2000年) '11/01/18
ヴェルナー・ゾンバルト 『戦争と資本主義  Krieg und Kapitalismus, 1913 』(金森誠也 訳、講談社学術文庫、2010年) '10/12/26





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本「図説 ヨーロッパ100名城 公式ガイドブック (ふくろうの本・世界の文化)」樺山紘一/財団法人日本城郭協会 監修、紅山雪夫 文5

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図説 ヨーロッパ100名城 公式ガイドブック (ふくろうの本/世界の文化)
図説 ヨーロッパ100名城 公式ガイドブック (ふくろうの本・世界の文化)

○著者: 樺山紘一財団法人日本城郭協会 監修、紅山雪夫 本文執筆
○出版: 河出書房新社 (2011/11, 単行本 127ページ)
○定価: 1,890円
○ISBN: 978-4309761794
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ヨーロッパ各地の世界遺産を含む城や城郭都市の中から、日本城郭協会が35カ国の100名城を選定。城にまつわる歴史・人物、構造、さらに見所や撮影ポイントまで盛り込んだ名城探訪の決定版。


≪目次: ≫
ヨーロッパの名城を訪ねるために/樺山紘一(西洋史・東京大学名誉教授)
巻頭口絵 魅惑の名城/勝井規和(写真家)
城郭の発達史/野口昌夫(西洋建築史・東京藝術大学教授)
1.古代の大規模城郭都市/2.中世の城郭――木造から石造へ/3.12世紀の城郭――石造の城郭へ/4.13世紀の城郭と城郭都市――発展と完成/5.14〜16世紀――大砲の出現による城郭都市の変化

「ヨーロッパ100名城」選定にあたって/(財)日本城郭協会

ヨーロッパ100名城 公式ガイド/紅山雪夫
イギリス
1. ドゥーン・エンガス Dún Aonghasa, Aran Islands
2. ウィンザー城 Windsor Castle, Windsor, Berkshire
3. ウォーリック城 Warwick Castle, Warwick, Warwickshire
4. エディンバラ城 Edinburgh Castle, Edinburgh, Scotland 〈世界遺産〉
5. カーフィリー城 Caerphilly Castle, Caerphilly, Wales
6. カナーヴォン城 Caernarfon Castle, Caernarfon, Wales 〈世界遺産〉
7. コーンウィー城 Conwy Castle, Conwy, Wales 〈世界遺産〉
8. ドーヴァー城 Dover Castle, Dover, Kent
9. ハーレック城 Harlech Castle, Harlech, Wales 〈世界遺産〉
10. ロンドン塔 Tower of London, Tower Hill, London 〈世界遺産〉
11. 城郭都市ヨーク York, North Yorkshire, England
イタリア
12. エステ城(フェラーラ) Castello Estense, Ferrara 〈世界遺産〉
13. カステル・デル・モンテ Castel del monte, Andria, Bari 〈世界遺産〉
14. カステル・ヌォヴォ(ナポリ) Castel Nuovo, Napoli 〈世界遺産〉
15. カステルヴェッキオ(ヴェローナ) Castelvecchio, Verona 〈世界遺産〉
16. サンタンジェロ城 Castel Sant'Angelo, Roma 〈世界遺産〉
17. スフォルツァ城(イモラ) Rocca Sforzesca, Imora
18. スフォルツァ城ミラノ) Castello Sforzesco, Milano
19. フランチェスコ城(サン・レオ) Rocca Francesca, San Leo
20. 城郭都市アッシジ Assisi, Assisi, Perugia, Umbria 〈世界遺産〉
21. 城郭都市ポルトヴェネレ Portovenere, Portovenere, Liguria 〈世界遺産〉
22. 城郭都市ポルトフェライオ Portoferraio, Isola d'Elba
エストニア
23. トームペア城 Toompea Loss, Tallinn 〈世界遺産〉
オーストリア
24. ハイデンライヒシュタイン城 Burg Heidenreichstein, Gmund
25. フォルテンシュタイン城 Burg Forchtenstein, Forchtenstein
26. ホーエンヴェルフェン城 Festung Hohenwerfen, Werfen Salzburger
27. ホーエンザルツブルク城 Festung Hohensalzburg, Salzburg 〈世界遺産〉
28. ホッホオスターヴィッツ城 Burg Hochosterwitz, Sankt Georgen
オランダ
29. 城郭都市マーストリヒト Maastricht, Maastricht, Limburg
ギリシャ
30. ティリンスアクロポリス Acropolis, Tiryns 〈世界遺産〉
31. パラミディ城(ナフプリオン) palamidi castle, Nafplio
32 ミケーネのアクロポリス Acropolis, Mycenae 〈世界遺産〉
33. リンドスのアクロポリス Acropolis, Lindos 〈世界遺産〉
34. 城郭都市ミストラ Mystras, Pelopónnisos 〈世界遺産〉
35. 城郭都市ロードス Rhodos, Dodekanisa 〈世界遺産〉
36. 聖ヨハネ城郭修道院パトモス島) Chora, Patmos 〈世界遺産〉
クロアチア
37. 城郭都市ドゥブロヴニク Dubrovnik, Dalmacija 〈世界遺産〉
サンマリノ
38. ロッカ・ペンネ(サンマリノ) Rocca Penne, San Marino 〈世界遺産〉
スイス
39. シヨン城 Château de Chillon, Chillon
40. ベリンツォーナの3城 Castelgrande etc., Bellonzona 〈世界遺産〉
スウェーデン
41. グリプスホルム城(マリアフレッド) Gripsholms Slott, Mariefred
スペイン
42. アルハンブラ Alhambra, Granada 〈世界遺産〉
43. コカ城 Castillo de Coca, Segovia
44. シグエンサ城 Alcázar de Sigüenza, Sigüenza
45. セゴビアのアルカサル Alcázar de Segovia, Segovia 〈世界遺産〉
46. ベルモンテ城 Castillo de Belmonte, Mota del Cuervo
47. 城郭都市アビラ Ávila, Castilla 〈世界遺産〉
48 城郭都市コルドバ Córdoba, Andalucía 〈世界遺産〉
49. 城郭都市トレド Toledo, Castilla-La Mancha 〈世界遺産〉
スロバキア
50. スピシュスキー城 Spišský Hrad, Spišský Podhradie 〈世界遺産〉
スロベニア
51. リュブリヤーナ城 Ljubljanski Grad, ljubljana
セルビア
52. カレメグダン城(ベオグラード) Kalemegdan, Beograd
チェコ
53. プラハ城 Prague castle, Praha 〈世界遺産〉
54. 城郭都市チェスキー・クロムロフ Český Krumlov, Český Krumlov 〈世界遺産〉
デンマーク
55. クローンボー城 Kronborg Slot, Helsingor 〈世界遺産〉
56. フレデリクスボー城 Frederiksborg Slot, Hillerod, Frederiksborg
ドイツ
57. ヴァルトブルク城 Brug Wartburg, Eisenach 〈世界遺産〉
58. コーブルク城 Veste Coburg, Coburg
59. ハイデルブルク城 Heidelberger Schloss, Heidelberg
60. プファルツ城 Burg Pfalzgrafenstein, Kaub 〈世界遺産〉
61. ブルク・エルツ城 Burg Eltz, Moselkern
62. マルクスブルク城 Marksburg, Braubach 〈世界遺産〉
63. ライヒスブルク城(コッヘム) Reichsburg, Cochem
64. リーメスザールブルク城 Limes, Saalburg Fort, Saalburg 〈世界遺産〉
65. 城郭都市ニュールンベルク Nürnberg, Bayern
66. 城郭都市ローテンブルク Rothenburg ob der Tauber, Bayern
トルコ
67. テオドシウスの城壁(イスタンブール) Theodosian Walls, Istanbul 〈世界遺産〉
ノルウェー
68. アーケルスフース城 Akershus Fortress, Oslo
ハンガリー
69. ブダ城 Budai Var, Budapest 〈世界遺産〉
フィンランド
70. スオメンリンナ Suomenlinna Fortress, Helsinki 〈世界遺産〉
フランス
71. アンジェ城 Château d'Angers, Angers 〈世界遺産〉
72. アンボワーズ城 Château d'Amboise, Amboise 〈世界遺産〉
73. ヴィトレ城 Château de Vitré, Vitré, Ille-et-Vilaine
74. ガイヤール城 Château Gaillard, Les Andelys
75. シノン城 Château de Chinon, Chinon 〈世界遺産〉
76. タラスコン城 Château de Tarascon, Tarascon
77. ディフ城 Château d'If, Marseille
78. フジエール城 Château de Fougères, Fougères
79. モン・サン・ミッシェル城郭修道院 Mont Saint-MIchel, Normandie 〈世界遺産〉
80. 城郭都市エグ・モルト Aigues-Mortes, Languedoc-Roussillon
81. 城郭都市カルカソンヌ Carcassonne, Languedoc-Roussillon 〈世界遺産〉
ブルガリア
82. ババ・ヴィダ城 Baba Vida Fortress, Vidin
ベラルーシ
83. ニャスヴィシュ城 Nesvizh, Mir 〈世界遺産〉
ベルギー
84. ディナン城 Citadelle de Dinant, Dinant
85. フランドル伯城(ヘント) Gravensteen, Ghent
ポーランド
86. マルボルク城 Ordensburg Marienburg, Malbork 〈世界遺産〉
ポルトガル
87. サン・ジョルジェ城 Castelo de São Jorge, Lisboa
88. ドス・ムーロス城(シントラ) Castelo dos Mouros, Sintra 〈世界遺産〉
89. 城郭都市オビドス Pousada de Óbidos, Leiria
マルタ
90. 城郭都市ヴァレッタ Valletta, Malta 〈世界遺産〉
ラトビア
91. 城郭都市リガ Rígas pils, Ríga 〈世界遺産〉
リトアニア
92. 城郭都市ヴィリニュス Vilnius, Vilnius 〈世界遺産〉
リヒテンシュタイン
93. ファドゥーツ城 Schloss Vaduz, Vaduz
ルーマニア
94. コルヴィネシティロル城(フネドアラ) Castelul Corvinestilor, Hunedoara
95. ブラン城 Bran Castle, Bran
ルクセンブルク
96. ヴィアンデン城 Vianden Castle, Vianden
97. 城郭都市ルクセンブルク Stadt Luxemburg, Luxemburg 〈世界遺産〉
ロシア
98. カザンのクレムリン Kazan Kremlin, Kazan 〈世界遺産〉
99. ノヴゴロドのクレムリン Novgorod Kremlin, Novgorod 〈世界遺産〉
100. モスクワのクレムリン Moscow kremlin, Moscow 〈世界遺産〉

コラム
トスカナの城壁都市/藤宗俊一(建築家)
幻想が生んだ中世騎士の世界 ドイツ、ロマン主義の城/中城正堯(財団法人日本城郭協会理事長)
ロワールの古城を旅する/小池寿子(西洋美術史・国學院大学文学部教授)

城郭名索引


付録「登城記録ノート」


≪本文執筆: ≫ 紅山雪夫 (べにやま ゆきお) 1927年、大阪府生まれ。東京大学法学部卒業。旅行作家で日本旅行作家協会理事を歴任。著書に『フランスの城と街道』『イタリアの古都と街道 上下』『不思議のイスラム』『不思議の国インド』『ギリシアの遺跡と島々』(以上トラベルジャーナル)、『ヨーロッパものしり紀行(4冊)』『ドイツものしり紀行』(以上新潮文庫)など多数がある。

≪監修: ≫ 財団法人日本城郭協会 1967年に文部省によって認可を受けた城郭に関する唯一の財団法人。日本と世界の城郭をテーマに、研究調査と城郭文化の普及に取り組み、さまざまな教育事業も展開している。
http://www7a.biglobe.ne.jp/~nihonjokaku/






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本「儀礼と象徴の中世 (ヨーロッパの中世8)」池上俊一5

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儀礼と象徴の中世 (ヨーロッパの中世 8)
儀礼と象徴の中世 (ヨーロッパの中世8)

○著者: 池上俊一
○出版: 岩波書店 (2008/12, 単行本 290ページ)
○定価: 2,940円
○ISBN: 978-4000263306
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ジッサイ試験までにシリーズ全8巻を読了することはかなわなかったんだけれども、そこでぼくが照準をあわせてめざしていたところのものとしての試験は、どうなんだろう??!、なにをして評価がなされるのか、そのしくみやシステムみたいなものを、たとえば択一式の解答であれば数値化は容易であろうけれども、記述式で文章化された解答にあって、その数値化といったところの、なにをどうしてなにがどうなって、ぼくにはよく分からない、ぼくは学生で評価を下される側だから、学生に評価を下すのは教師であり先生でありの役割であって、明確に役割は分担されて分断されているのであって垣根は高くて不可侵なるものなんだろう、とも、、、さて、50分間の試験時間内に400字以内の作文を2本、修道院と近代科学の誕生とかについてね、さぁ試験会場の時計を見るには35分にスタートして25分までだったから、そう、00分が折り返し、およその目安の時間配分を決めたら、書き出しと最後の締めを見出して、その間にいろいろ詰め込んで原稿用紙のマス目を埋めよう、ところで手書きは不慣れで漢字が書けない書き間違える、消しゴムで誤字を消すのがもどかしい煩わしい焦る、緊張しているのだろう昂奮してもいるだろう、記述式は4回目の試験にしてはじめての挑戦だからね、意識して避けてきたのは、もちろん文章力に自信が持てないからであって、それは今でもマッタク変わりはない、だからひたすら持ち込み許可されたテキストの先生の記述をピックアップして適宜つなぎあわせて、とにかく原稿用紙のマス目を埋めるべし、なんらか書いてあって、およそ大きく外れていさえしなければ、どうなんだろう、単位はもらえるんじゃぁないだろうか、それがぼくの目的のひとつ、おおきなところだからね、、、表面と裏面のある原稿用紙の片面の文字数が何文字であるのかも、ある程度時間内に書き終える目途がついてからようやくマス目を数える余裕を持ちえた、20字×20字、なぁ〜んだ片面だけでよかったのか、結果ぼくはおよそ500字超と400字超の文字を原稿用紙の表と裏のマス目を文字をどうにかこうにか書きなぐって埋めて提出することができた、あとは、もうぼくの手を離れてしまったあとのことは、ぼくの知る由もない、、、試験が終わってしばらく脱力しちゃったまま席を立つことができなかった、狭くない試験会場の教室を出たのはぼくが最後だった


中世は儀礼と象徴に満ち溢れた世界だった。それらは宗教と政治の場や社会的秩序の形成において決定的役割を担っただけではなく、身振りや感情表現に形を与えていた。また、社会に溢れる数々の象徴も身分社会を表象する連帯と排除の記号として機能した。儀礼行為と象徴の分析から、中世世界の深層にある原理をあぶり出す。


≪目次: ≫
序章 「カノッサの屈辱」は出来レースだったのか
カノッサの屈辱の顛末/読み替えの試み/儀礼と儀式の相違と連携/象徴が物語る世界観
第一章 支配の道具としての儀礼
1 国王の三つの儀礼
載冠式(couronnement)――皇帝と国王/交渉の舞台としての国王入市式/葬礼における二つの身体
2 君主化する教皇儀礼
テオクラシー(教皇至上主義)理念の発展/教皇の即位儀礼/脆き教皇の身体
3 さまざまな支配の権標
ドイツ皇帝の代替可能な権標/フランス国王の聖なる権標/ローマ教皇の三層冠
4 聖なる都市の儀礼
儀礼の枠としての時間と空間/儀礼プロセスに参加する文書
5 特権を可視化する貴族たち
平和の技術としての戦争/華やかな騎馬槍試合/特権としての狩り/宴会と食の身分意識
6 社会関係の中の裁判と仲裁
中世前半の神明裁判/世俗の裁判と刑罰/教会の裁判と破門/裁判の一環としての仲裁
第二章 家族とその転生
1 人生最初の儀礼=洗礼
家庭内洗礼/公式洗礼/迎え入れの宴会
2 家と家を結ぶ婚礼儀礼
世俗の結婚モデル/結婚のキリスト教的モデルへ/農民と都市民の婚姻儀礼
3 死にゆく者とのやりとり
遺言書作成/人生最後の秘蹟/けたたましき葬礼/死者の世話をする女性
4 名前の力
家名の誕生/人気の名前は?/家族構造変容の影響
5 霊的家族と聖家族
代父・代母のメリットは?/完璧なる家族/聖家族に憧れる普通の家族
6 拡張する家族観念
名誉を運ぶ家系/モデルとしてのイエスの家系/祖国の父と聖なる家庭
第三章 身振りと感情表現
1 典礼の身振り
祈りの姿勢とその象徴的意味/ミサ式次第の変遷
2 騎士道の身振り
騎士叙任式と聖職者の介入/主従関係を創る臣従礼
3 商人と職人の身振り
団体化の時代/組合加入儀礼
4 友愛と怒りの深層
高貴化する愛/怒りの超自然力
5 感情の軌跡としての身振り
身振りの文法/教会による身振りの規制
第四章 連帯と排除の記号
1 表象としての身分制社会
変貌する社会構成/まやかしの三身分論
2 巷に溢れる団体の徴
貴族の軍旗/民衆の頭巾/民主的な印=紋章
3 ユダヤ人・娼婦・ハンセン病患者
衣服の象徴作用/差別の色と印
4 聖痕と魔痕
キリストへの同化の証跡=聖痕/悪魔の刻印=魔痕
5 救済のシンボル
十字架から磔刑像へ/イエスの名
第五章 象徴思考の源泉
1 身体のコスモロジー
ミクロコスモスの政治利用/頭・心臓・手・血
2 動物のヒエラルヒー
身近な家畜たち/野獣の王者は誰か/鳥類と昆虫
3 色のモラル
色彩マニアの時代/赤から青へ
4 数の神秘
フィオーレのヨアキムの聖書釈義/ギョーム・デュランの典礼論
5 時間の象徴
昼と夜の対比/季節の移ろいと祝日
結論 儀礼と象徴のヨーロッパ
中世初期の再評価へ/ローマとビザンツの遺産/ゲルマン的習俗の行方/儀礼と象徴の近代へ

参考文献
索引


[カバー図版] 『オットー3世の福音書抄録』(10世紀末)より。ミュンヘン、国立図書館蔵。

[編集] 池上俊一河原 温


≪著者: ≫ 池上俊一 (いけがみ しゅんいち) 1956年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科西洋史学専攻博士課程中退。東京大学大学院総合文化研究科教授。研究テーマはフランスとイタリアを中心とするヨーロッパ中世史。ちょお書に、『ロマネスク世界論』(名古屋大学出版会)、『ヨーロッパ中世の宗教運動』(名古屋大学出版会)、『シエナ――夢見るゴシック都市』(中公新書)ほか。

原野昇/木俣元一 『芸術のトポス』(ヨーロッパの中世7、岩波書店、2009年) '12/01/18
大黒俊二 『声と文字』(ヨーロッパの中世6、岩波書店、2010年) '12/01/14
堀越宏一 『ものと技術の弁証法』(ヨーロッパの中世5、岩波書店、2009年) '12/01/10
関哲行 『旅する人びと』(ヨーロッパの中世4、岩波書店、2009年) '12/01/07
小澤実/薩摩秀登/林邦夫 『辺境のダイナミズム』(ヨーロッパの中世3、岩波書店、2009年) '12/01/03
河原温 『都市の創造力』(ヨーロッパの中世2、岩波書店、2009年) '11/12/31
佐藤彰一 『中世世界とは何か』(ヨーロッパの中世1、岩波書店、2008年) '11/12/29
《ヨーロッパの中世》 [全8巻]  編集=池上俊一河原温
 〜〜ヨーロッパ文化の根源に向けて――中世世界の斬新な全体像〜〜

東京大学教養学部フランス語部会 編 『Passages――De France et d'ailleurs (テキスト+CD2枚) 』(東京大学フランス語教材、東京大学出版会、2001年) '11/10/18





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本「日中国交正常化 田中角栄、大平正芳、官僚たちの挑戦 (中公新書2110)」服部龍二5

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日中国交正常化 - 田中角栄、大平正芳、官僚たちの挑戦 (中公新書)
日中国交正常化 田中角栄、大平正芳、官僚たちの挑戦 (中公新書2110)

○著者: 服部龍二
○出版: 中央公論新社 (2011/5, 新書 262ページ)
○定価: 840円
○ISBN: 978-4121021106
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なるほど「日中国交正常化」は1972年、まもなく40年に
いわゆる戦後の日本の、アメリカの安全保障の下にあって、だからこその“ニクソン・ショック”(ニクソン大統領の中国訪問)、そして中国側としても対ソ連とのビミョーな関係から
およそ歴史認識なんかを考えるには死をも覚悟してのまさに決死の外交交渉のさまざまは、そう、挑戦だったであろう、田中角栄(1918-1993)大平正芳(1910-1980)と官僚たちの


一九七二年九月、戦後三〇年近く対立していた中国と国交が結ばれた。この国交正常化交渉は、その後も続く歴史認識、戦争賠償、台湾問題、尖閣諸島など日中関係の論点が凝縮されていた。また冷戦下、アメリカとの関係維持に腐心しながら試みられたものだった。本書は、外交記録、インタビューなどからこの過程を掘り起こし、政治のリーダーシップに着目し、政治家、官僚たちの動きを精緻に追う。現代史を探る意欲作。


≪目次: ≫
はしがき
凡例
序章 北京への道
サンフランシスコ体制/三つの課題/インタビュー/現代的意義
第1章 田中角栄大平正芳――二つのリーダーシップ
田中角栄/「ども角」から演説の名人へ/大平正芳/「したたか」という田中の大平評/「この男は総理になる」/池田内閣下の「大角コンビ」/中国国連加盟後の想定/大平通産相と佐藤首相/田中通産相と佐藤首相
第2章 ニクソン・ショック――ポスト佐藤へ
「どうせアメリカは身勝手に独走する」/対中国政策の転換/美濃部都知事訪中と保利書簡/橋本レポート/「ギルティ・コンシャネス」/三者会談と中国問題/中曽根康弘の記憶
第3章 田中内閣成立と竹入メモ――最初の接触
田中の勝利/「あの人たちの目が黒いうちに」/大平の極秘指令/佐々木・周恩来会談/竹入・周恩来会談/「おまえは日本人だな」/中国の賠償請求放棄/考慮されなかった対中賠償
第4章 アメリカの影――ハワイでの田中・ニクソン会談
上海舞劇団の訪日/訪中の正式表明/日中共同声明案の起筆/排除されたチャイナ・スクール/台湾の法的地位/ハワイ会談――田中訪中への理解/「一つの中国」問題
第5章 台湾――椎名・蒋経国会談という「勧進帳」
蒋介石恩義論/日中国交正常化協議会/タカ派議員の突き上げ/椎名悦三郎の特使起用/水野清玉置和郎/椎名への曖昧な指示/随行議員団/安岡正篤が添削した田中親書/大使呼び出し/椎名訪台と「官製デモ」/椎名・蒋経国会談/椎名発言の波紋/蒋介石の返書
第6章 田中訪中と「ご迷惑」スピーチ――交渉第一日(一九七二年九月二五日)
「死ぬ覚悟で来ている」/周恩来との握手/第一回田中・周会談/「ご迷惑」スピーチ/「日本民族の矜持」――中国には敗れていない/ぎりぎりの線で練ったスピーチ/「ご迷惑」は誤訳されたのか
第7章 周恩来の「ブラフ」、大平の「腹案」――交渉第二日(九月二六日)
第一回大平・会談/第二回田中・周会談――高島条約局長への罵倒/田中の反論/第二回大平・姫会談/栗山が用意していた腹案/苦悩の夜/「不自然な状態」という妙案
第8章 尖閣諸島と田中・毛沢東会談――交渉第三日(九月二七日)
非公式外相会談/第三回田中・周会談――唐突な尖閣諸島への言及/周に救われた田中/田中・毛沢東会談という「手打ち式」/毛沢東の威光と四人組/第三回大平・姫会談――「責任を痛感し、深く反省する」
第9章 日中共同声明と日台断交――交渉第四〜六日(九月二八〜三〇日)
第四回田中・周会談/蒋介石宛て田中親書/日中共同声明調印式/大平談話――日華平和条約の終了宣言/上海/台湾政府の対応/帰国/自民党両院議員総会/「基本的には、中国の国内問題」/周恩来の国内説得
終章 日中講和の精神
日本的戦略/田中の政治指導/大平の政治指導/周恩来の遺言/日中講話の精神とは

あとがき (二〇一一年五月  服部 龍二)

注記
参考文献
主要図版出典一覧
日中国交正常化関連年表


≪著者: ≫ 服部龍二 (はっとり・りゅうじ) 1968(昭和43)年東京都生まれ。92年京都大学法学部卒業。97年神戸大学大学院法学研究科単位取得退学。博士(政治学)。中央大学総合政策学部教授。日本外交史・東アジア国際政治史専攻。著書、『東アジア国際環境の変動と日本外交 1918‐1931』(有斐閣、2001年。平成13年度吉田茂賞受賞)、『幣原喜重郎と二十世紀の日本――外交と民主主義』(有斐閣、2006年)、『広田弘毅――「悲劇の宰相」の実像』(中公新書、2008年)、『日中歴史認識――「田中上奏文」をめぐる相剋 1927-2010』(東京大学出版会、2010年)他多数。






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本「音楽とは何か ミューズの扉を開く七つの鍵 (講談社選書メチエ521)」田村和紀夫5

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音楽とは何か ミューズの扉を開く七つの鍵 (講談社選書メチエ)
音楽とは何か ミューズの扉を開く七つの鍵 (講談社選書メチエ521)

○著者: 田村和紀夫
○出版: 講談社 (2012/1, 単行本 224ページ)
○定価: 1,575円
○ISBN: 978-4062585248
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けふは試験の中休み、ジッサイはやくおわってほしいのだが、そうは問屋が下ろさない、なんだか積もり積もった(というほどでもなく、たまたまこのところの直近でのことでしかない)疲労感がどっぷりとあって抜けなくって、乗り込んだ電車では空いてる席を素早く見つけてどかっと座り込んでおよそ座席背面のガラス窓に頭をぶつけんばかりに全身の力を脱力させて座席に身を任せてのけぞっては大きくため息をつくことしきり、明日は朝一番から試験だから、今夜のうちにベンキョーしておかないと間に合わない、目の奥がヒリヒリと痛みを感じるのは疲れていることのサインだろう、そんなことばかり意識しちゃってるなんて、あぁガマンが足りない根性なしヘナチョコ、しかしホントなにが楽しくて、いいオトナが40歳をすぎてベンキョーベンキョーって若くないんだからさ、記憶力なんかは若いものにはかなわない、というかその分野(記憶力とか)は若者に任せておけばいい、ある意味で若いということは経験の類いの圧倒的な不足が顕著なのであって、知らない分かってないことを、よくもわるくもトクチョウとするだろう、だからこそ怖いもの知らずで果敢にチャレンジできるのであり、タブララサ、吸収力というか容量には空きが大量にあるのだからおよそすべてが血となり肉となり、それなりに年齢を重ねて若くなくなって、あんまり空き容量ばかりのスカスカなのも(抜群の吸収力を誇ってみたりしちゃうのは)どうなんだろう??!、とも思わないものでもないんだけれども


空気の波動である音が、時に甘美に心を溶かし、時に激しく魂を揺さぶる魔法となる。この不可思議な音楽というものの正体を、クラシックをはじめ、ロック、民族音楽などの多彩な音と音楽学にとどまらない多様な視点から探究する。すべての音楽好きに贈る、あざやかでかろやかな論考。


≪目次: ≫
第1章 音楽は魔法である――Music is magic?
種々の音楽起源論/音楽の起源を探る方法/最初期の「音楽」の姿/神話が描く「音楽」/「音楽」の無限の力/医療としての「音楽」/現代社会のなかの「音楽」/音楽の力の根源性/音楽は魔法である
第2章 音楽はシステムである――Music is system?
新石器時代の「芸術」/ストーンヘンジをめぐるひとつの仮説/天と地の接点/天体の音楽(ハルモニア・ムンディ)/宇宙と地上の調和/移動可能なシステム/システムとしての長音階平均律と「移動」/システム記号としての調号/民族音楽のフィールドで/音楽はシステムである
第3章 音楽は表現である――Music is expression?
描写音楽/音による究極の描写――R. シュトラウスの場合/音楽の描写力の不確定性/描写の危険性/標題音楽のディレンマ/描写と表現/感情描写のための手段の歴史/バロック的な感情表現――《ディドーのアリア》/音楽を説明する歌詞/描写から表現へ/音楽と歌詞の交差/喜びと悲しみの彼岸/フモール/「描写」を超えて
第4章 音楽はリズムである――Music is rhythm?
リズムとは/リズムと拍子/拍子とは/シンコペーションと表現/内面化されたリズム/拍子と表現/音化された身体運動/舞曲への接近――大衆化/舞曲からの離反――「芸術化」/踊りの盛衰/バッハにおける「踊り離れ」/踊りの根源性/音楽の根源的な姿/
第5章 音楽は旋律である――Music is melody?
音楽は歌から/歌は旋律から/リズムかメロディか/発声の原理/音域のなかの声/「普通でない世界」からの響き/音の運動としての旋律/音の自然と「表現」/旋律のまとまりの神秘/旋律の基本的な形/音楽は「会話」である/ピアノ演奏にともなう困難さ/旋律=魂の声
第6章 音楽はハーモニーである――Music is harmony?
民族音楽のハーモニー/ハーモニー機能和声ポリフォニー/ハーモニーの原意/調性音楽は普遍的か/機能和声のはたらき/音楽の語り口/文脈化から「表現」へ/明るい長三和音(メイジャー・コード)と暗い短三和音(マイナー・コード)/普通でないもの/心の底からの響き/その時、時間は止まる――ハーモニック・リズムの効果/音楽とはハーモニーである
第7章 音楽はコミュニケーションである――Music is communication?
読み間違え/認識は「照合」である/純粋意識の原野で/知っているからよく見える/認識は主体的である/音楽の「照合」/呼び起こし/記号とコード/呼び起こしに「間違い」はない/異化と同化/社会の成立基盤としての音楽/人間的なものとは/神の贈りもの
エピローグ――結語に代えて


あとがき (二〇一一年十二月 田村和紀夫)


≪著者: ≫ 田村和紀夫 (たむら・わきお) 1952年、石川県七尾市生まれ。国立音楽大学楽理科卒業、同大学大学院修士課程修了。専門は音楽学。尚美学園大学芸術情報学部音楽表現学科教授。クラシックからビートルズまで幅広い分野を研究対象とする。主な著書に、『交響曲入門』(講談社選書メチエ)、『CD付徹底図解クラシック音楽の世界』(新星出版社)、『名曲が語る音楽史』『名曲に何を聴くか』(ともに音楽之友社)、『ビートルズ音楽論』(東京書籍)などがある。

田村和紀夫 『交響曲入門』(講談社選書メチエ、2011年) '11/02/13
徳丸吉彦/笠原潔 編著 『音楽理論の基礎 '07』(放送大学教材、放送大学教育振興会、2007年) '10/11/27





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本「聖母マリア崇拝の謎 「見えない宗教」の人類学 (河出ブックス016)」山形孝夫5

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聖母マリア崇拝の謎---「見えない宗教」の人類学 (河出ブックス)
聖母マリア崇拝の謎 「見えない宗教」の人類学 (河出ブックス016)

○著者: 山形孝夫
○出版: 河出書房新社 (2010/4, 単行本 238ページ)
○定価: 1,365円
○ISBN: 978-4309624167
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さてさて、試験は2日目、大学の単位認定試験は4回目(まもなく2年目がおわる)なんだけど、なかなかむつかしい、なによりの困難は勉強時間の確保と、悩ましいのが記憶力というのか暗記にどれだけの労力を注ぐべきか、というか多分そんなことを思いめぐらせているヒマがあるなら有無を言わさず丸暗記すべし、といったところなのかもしれない、きっとそうなのだろう、否定はできない、しかし無批判に受け容れることもできない、というか、積極的にそうしたくない、などと言ってしまうのはどうにもメンドクサイ、だろうなぁ、もちろんラクしたい、という考えがあって、だからこそ一方ではモーレツにラクしたくない、ラクしてなるものか、みたいなことを意識して、しかし基本はラクしたいなんだろうけれども、そんなに大したものでもないからね、意識しているぼくは、意識しているところのものへの注意は及ぶのであるけれども、それはまた、それまでは意識することなく視点が定まらず注意が及んでいなかったものが、ある時のなんらかを契機として、なのであろうことから、およそそんなことばかりなのであろう、見えてる見えてない、意識してる意識してない意識できてない、みたいなところの、およそ紙一重であり、もちろん紙一重の違いは小さくなく大きいものであって、はたまたたかだかまさに紙一重の違いでしかないのでもあろう、違いを、違いの違いを意識して、あぁそんなことばかり考えてるヒマがあるならベンキョーしたほうがいいよ、もしくは疲労をかいふくするためにすみやかに床に就くべし、そう、けふの試験2つと契約立会2つがその成果のほどをともかくとしてなんとかどうにかこうにかおえることができて、それまでの準備にどちらも追われて優先順位は明らかに賃金を得ている仕事だからね言い訳無用の緊張から解放されてホッとして昂奮はまだ冷めていないのか


禁じられても広がりつづける聖母マリアへの深い崇拝。ユダヤ・キリスト教の一神教の枠組みを超えてグローバルに拡散するマリア出現の謎とその源流を探る。

人類の歴史をとおして、おそらく聖母マリアほどに、あらゆる時代を超え、民族を超え、人びとの心をとらえた母なるものは存在しない。キリスト教の起源にさかのぼる「神の母」論争、古代ケルト以来、西欧社会の古層に黒いマリアとして封印され、マグダラのマリアとして押し込められ、カオスのように広がりつづけてきた「見えない宗教」としてのマリア崇拝。二つの視点から「謎」の解明に迫る。


≪目次: ≫
はじめに
凡例
序章 今、なぜ聖母マリアなのか――歴史の揺らぎの中から

第一部 聖母マリアの源流を探る――古代オリエントの地母神から
第一章 聖なる花嫁――旧約聖書『雅歌』
1 「レバノンからの花嫁」
2 砂漠の民の祝婚歌
3 古代エジプト恋愛詩
4 ウガリット神話の痕跡
5 白い山への招きの歌
6 シュラムの女の謎

第二章 豊穣と勝利の女神――ウガリット神話
1 ういきょうの丘の粘土板
2 恋するバァールとアナトの物語
3 女神アナトと剣の舞――バァール再生の儀式

第三章 祝婚の花嫁と悲嘆の花嫁――アドニス神話から
1 レバノンの赤い川
2 風の花
3 テオクリトス「牧歌」
4 アケロン河
5 祝婚の花嫁
6 サートゥルナーリアの記憶


間奏 バァール宗教とヤハウェ宗教
ノート1 ヨシュアの「開放闘争」とシケムの契約
ノート2 戦争を知らない子供たち
ノート3 預言者エリヤの闘い――イゼベルは魔女か
ノート4 ヤハウェとバァール


第二部 聖母マリアとマグダラのマリア
第一章 聖母マリアの誕生――新約聖書『福音書』から
1 『ルカ福音書』のマリア物語
2 外典『ヤコブ原福音書』のマリア
3 苦悩するヨセフ
4 マリアの受胎をめぐる議論
5 シメオンの剣――悲しみのマリア

第二章 マリア学の形成
1 マリア学とは
2 聖母マリアをめぐる最初の論争
3 カオスの拡大
4 聖画(イコン)崇拝禁止令の波紋
5 宗教改革者のマリア論

第三章 黒いマリア――「わたしは黒いけれども美しい」(雅歌1:5)
1 黒いマリアの謎
2 黒いマリアの正体――その一 マグダラのマリア
3 黒いマリアの正体――その二 古代オリエントの大地母神
4 黒いマリアの正体――その三 ケルトの地母神
5 黒い聖母と悪魔の謎――もう一つのキリスト教
6 結び

第四章 マリアの出現
1 マリアの世紀の到来
2 聖母マリアとの同一化
3 聖地ルルドの誕生
4 「マリア出現」をめぐる新しい研究
5 「マリア出現」の場所――封印された過去


あとがき (二〇一〇年三月 仙台にて 山形孝夫)
参考文献


装画=「悲しみのマリア」仙台市博物館蔵


≪著者: ≫ 山形孝夫 Takao Yamagata 1932年生まれ。東北大学文学部卒業。同大学院博士課程修了。宮城学院女子大学教授、学長を歴任し、同大学名誉教授。専攻は宗教人類学。著書に『レバノンの白い山――古代地中海の神々』(未来社)、『聖書物語』(岩波書店)、『死者と生者のラスト・サパー』(朝日新聞社)、『図説 聖書物語 旧約篇』『図説 聖書物語 新約篇』(河出書房新社)など多数。『砂漠の修道院』(平凡社)で日本エッセイスト・クラブ賞受賞。

山形孝夫 『聖書を読み解く 物語の源流をたどって』(PHP研究所、2007年) '12/01/16
山形孝夫、山形美加 図版解説 『図説 聖書物語 新約篇』(ふくろうの本、河出書房新社、2002年) '12/01/11
山形孝夫、山形美加 図版解説 『図説 聖書物語 旧約篇』(ふくろうの本、河出書房新社、2001年) '12/01/09
カレン・L・キング 『マグダラのマリアによる福音書 イエスと最高の女性使徒  The Gospel of Mary of Magdala - Jesus and the first woman apostle 』(山形孝夫/新免貢 訳、河出書房新社、2006年) '12/01/02
山形孝夫、山形美加 絵画解説 『名画で読む 新約聖書』(PHP研究所、2011年) '11/12/27





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本「図説 チェコとスロヴァキア (ふくろうの本・世界の歴史)」薩摩秀登5

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図説 チェコとスロヴァキア (ふくろうの本)
図説 チェコとスロヴァキア (ふくろうの本・世界の歴史)

○著者: 薩摩秀登
○出版: 河出書房新社 (2006/11, 単行本 128ページ)
○定価: 1,890円
○ISBN: 978-4309760872
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かつてのチェコスロヴァキア連邦共和国が連邦を解消して、チェコ共和国スロヴァキア共和国とに分離独立したのは1993年



黄金のプラハ、古都ブラチスラヴァ。情緒豊かな地方都市や古城を巡り、その美しい風景に秘められた、9世紀から現在までの激動の歴史をたどる。旅行ガイドにも歴史入門にも最適な一冊。


≪目次: ≫
第一章 プラハブラチスラヴァ Praha&Bratislava
チェコの首都、プラハ/プラハの千年/ブラチスラヴァへの旅/不調和な「古都」
第二章 地方都市を訪ねて Other Cities
ひっそりとたたずむ街/チェコの地方都市/モラヴィアの独特な街並み/スロヴァキアの小さな街
Column 一七の世界遺産

第三章 チェコ王国の繁栄と動乱 The Czech Kingdom
チェコ創世記/モラヴィア王国/支配者プシェミスル一族/チェコ王の進出/カレル四世/説教師ヤン・フスフス派戦争/混迷する王国
Column 伝統漁業

第四章 ハプスブルクの旗のもとで The Habsburg Dynasty and The Czech Kingdom
二つの課題/ルドルフ二世/叛乱と戦争/祖国への愛着/ヨーゼフ二世の改革
第五章 山国スロヴァキアの中世 Slovakia in the Middle Ages
ブラチスラヴァかポジョニか/複雑な民族構成/激動のハンガリー王国/開花するスロヴァキア文化/ハンガリー三分割/「スロヴァキア人」意識のめざめ
Column ビール王国チェコ
第六章 古城が語る歴史 The Castles
城の国/チェコの古城/スロヴァキアの古城
第七章 近代社会への足取り The Nineteenth Century
自由主義の波/母国語を求めて/革命と挫折/帝国の試練/深まる対立/帝国最後の日
第八章 激動、大転換、分裂 The Twentieth Century
第一共和国/初代大統領マサリク/抑圧と抵抗/社会主義への道/抑圧と改革/あきらめと了解/チェコとスロヴァキアへ
Column チェコ映画と第二次大戦
Column チェコのアニメ


チェコ王、ハンガリー王、オーストリア系ハプスブルク家系図
チェコとスロヴァキア史略年表

あとがき (平成十八年秋 薩摩秀登)
主な参考文献


≪著者: ≫ 薩摩秀登 (さつま・ひでと) 1959年、東京生まれ。一橋大学大学院博士課程修了。明治大学教授。博士(社会学)。著書に『王侯と貴族――中世チェコに見る中欧の国家』(日本エディタースクール出版部)、『プラハの異端者たち――中世チェコのフス派にみる宗教改革』(現代書館)、『物語 チェコの歴史』(中央公論新社)、編著書に『チェコとスロヴァキアを知るための56章』(明石書店)がある。

小澤実/薩摩秀登/林邦夫 『辺境のダイナミズム』(ヨーロッパの中世3、岩波書店、2009年) '12/01/03





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本「放射能汚染 ほんとうの影響を考える フクシマとチェルノブイリから何を学ぶか (DOJIN選書040)」浦島充佳5

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放射能汚染 ほんとうの影響を考える: フクシマとチェルノブイリから何を学ぶか (DOJIN選書)
放射能汚染 ほんとうの影響を考える フクシマとチェルノブイリから何を学ぶか (DOJIN選書040)

○著者: 浦島充佳
○出版: 化学同人 (2011/7, 単行本 256ページ)
○定価: 1,995円
○ISBN: 978-4759813401
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さて、「独身男性」にカテゴリされるぼくとしては、なるほど、第6章「処方箋」に手短に説かれる、ジッサイ本書のおおくは小児であり、子どもをもつ親としての、といったところの記述がメインとなる、まさに独身男性だったら、“放射能のことは忘れ、今までと変わらない生活をする。”(P.232)とは、まぁそういうことで、まぁ(およそ結果として)そうしている、とはいえ、今までと同じ生活は、どうなんだろう、できない、だろうなぁ


福島第一原発事故による放射能漏れは、人びとにどのような影響を及ぼすのか。チェルノブイリ原発事故から25年、この間に発表された報告書や論文に示されたデータを読み解くことで明らかになってきたことは何か。いつ終わるとも知れない原発事故。放射能汚染という現実に直面したいま、どう対処していけばよいのだろうか。チェルノブイリの教訓を生かすべく、疾病の発生リスクを分析する疫学も学んだ小児科医による、原発事故への処方箋。


≪目次: ≫
まえがき
プロローグ

第1章 爆発
1.1 事故
チェルノブイリ原子力発電所事故福島第一原子力発電所事故/震災後2カ月
1.2 封じ込め
液体窒素で冷却
1.3 リスク・コミュニケーション
チェルノブイリの避難指示/日本政府の会見/誰の発言を信用するか

第2章 影響
2.1 放射線被曝
外部被曝と内部被曝/日ごろから放射線に被曝している/チェルノブイリ原発事故での被曝量
2.2 放射線被曝による健康被害
国の基準/ICRPの基準/確定的影響/確率的影響/胎児被曝が知能発達に影響する可能性/1Sv被曝した場合、がん発症率はどれくらいに上がるのか?/胎児あるいは子どものときに広島・長崎原爆に被曝した場合/放射線被曝のがん以外の影響/放射線が寿命に及ぼす影響/新たな基準:10Sv/年
2.3 急性放射線病
骨髄移植も歯がたたない/急性放射線病生存者のその後
2.4 がんのリスクは原発事故被曝でたかくなるのか
X線写真撮影によるがんリスク

第3章 飛散
3.1 気象条件と放射性降下物(フォールアウト)
まずスウェーデンが感知/福島第一原発北西50km/レベル7/積算線量広域の緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム(WSPEEDI)
3.2 避難
チェルノブイリ/福島第一原発周辺住民の避難
3.3 汚染地域住人の被曝
ヨーロッパ各国への広がり/飯舘村
3.4 放射能の土壌への影響
チェルノブイリ原発事故直後の家畜移送と出荷制限/原乳、野菜の出荷制限にいたる過程/対応の違い/セシウム137の除染

第4章 病気
4.1 小児の甲状腺がん
放射線内部被曝による甲状腺がん発症メカニズム/甲状腺がんの外部被曝によるリスク上昇/エコロジカル研究/子ども、胎児、卵のいずれが子どもの甲状腺がんリスクか?/ケース・コントロール研究/コホート研究/甲状腺がんの子どもたちはどうなった?/内部被曝測定の是非
4.2 小児の白血病
小児白血病の発症メカニズム/白血病の病態/ヨーロッパでのエコロジカル研究/胎児期に原爆被曝した場合、がんは増えるか?
4.3 集団発生する子どもの白血病
ナイルスでの集団発生/ウーバンで多発した子どものがん:映画『シビルアクション』のモデル/核燃料再処理施設付近での白血病の増加
4.4 がんスクリーニングによるバイアス
4.5 先天奇形
ウクライナ森の住人
4.6 原発事故によって引き起こされる社会病理
原発事故の胎児への影響/原発事故は子どもをもつ母親を不安障害にする/不安を取り除く方法は?/福島トリップ

第5章 危機発生時のリーダーのあり方
5.1 ジュリアーニの存在感――米同時多発テロ
すでに確立していたニューヨークの危機管理体制/9月11日朝/仮設指揮センター/脱出/最初のメッセージ/14時35分、すっかり汚れた姿でテレビ出演/18時、二度目の記者会見/テロ攻撃後の日曜日に行われた消防署の儀式において
5.2 ケネディの決断力――キューバ危機
キューバ・ミサイル危機/選択肢の把握/審議の過程/徹底した秘密主義/後日談/ピッグズ湾事件の教訓

第6章 処方箋

まとめ
エピローグ
あとがき (2011年4月25日 慈恵医大研究室にて  浦島 充佳)
参考文献


≪著者: ≫ 浦島充佳 (うらしま みつよし) 1986年東京慈恵会医科大学卒業後、附属病院において骨髄移植を中心とした小児がん医療に献身。93年医学博士。94〜97年ダナファーバー癌研究所留学。2000年ハーバード大学大学院にて公衆衛生修士取得。2006年より東京慈恵会医科大学准教授。小児科診療、学生教育に勤しむ傍ら、分子疫学研究室室長として研究にも携わる。9.11米国同時多発テロに強い衝撃を受け、医師として大勢の尊い命を守るべく活動するようになる。専門は小児科、疫学、統計学、がん、感染症。現在はビタミンDの臨床研究にフォーカスしている。またパンデミック、災害医療も含めた グローバル・ヘルスにも注力している。小児科専門医、日本血液学会代議員、 薬剤疫学会評議員。
ホームページ: http://dr-urashima.jp/






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本「海底ごりごり 地球史発掘 (PHPサイエンス・ワールド新書050)」須藤斎5

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海底ごりごり地球史発掘 (PHPサイエンス・ワールド新書)
海底ごりごり 地球史発掘 (PHPサイエンス・ワールド新書050)

○著者: 須藤 斎
○出版: PHP研究所 (2011/11, 新書 240ページ)
○定価: 924円
○ISBN: 978-4569801643
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ごりごりごりごりごり


海底は、ある意味「宇宙よりも遠い場所」ともいえる最後のフロンティアであり、日本が世界の最先端を走る研究分野だ。ニュージーランド沖の海底から掘り出される珪藻の化石を研究すべく、新鋭の古生物学者が国際共同研究に参加した。トイレの横の絶妙な貼り紙、外国人研究者とのけんか、改めてわかった日本人研究者の強味……。デビュー作で産経児童出版文化賞大賞を受賞するなど独特のみずみずしい表現力で注目を浴びる著者が、科学掘削船上の研究生活を快活に綴り、世にも美しい珪藻の紹介など古生物学の魅力も語る。


≪目次: ≫
はじめに
第1章 海底掘削研究の夢に向かって
海底掘削計画の歴史(DSDP、IPOD、ODPそしてIODPへ)/IODP(統合国際海底掘削計画)の目的/科学掘削船ちきゅう/IODPには若い研究者がたくさん参加できる!
第2章 地層――地球史を閉じ込めたタイムカプセル
海底を掘削して得られる「コア」/地層累重の法則/堆積物の大きさも重要な情報/いろいろな堆積物/堆積物の中から見つかる化石/堆積物の特徴から、過去の堆積環境を知る
第3章 海底掘削航海の日々
IODP Expedition 317の目的/海の上の研究所ジョデス・レゾリューション/航海に参加した理由/いろいろな研究者たちとの生活/研究の合間の小さな気分転換/研究の合間の中くらいの気分転換/研究の合間の大きな気分転換/若手研究者を育てる/船にやってくる生き物たち/最深掘削記録達成!
第4章 目に見えない化石「微化石
微化石とは/微化石研究の有利さ/化石から何がわかるか ――示相化石示準化石――/古環境指標 ――過去の温度を復元できる同位体――/示相化石としての微化石/化石から時代を探る/年代を決める「数値年代」と新旧を決める「相対年代」/数値年代測定法 ――カリウム-アルゴン法――/数値年代測定法 ――14C年代測定――/相対年代に数値年代を当てはめる/層序とは/生層序の単位/生層序学の歴史
第5章 様々な微化石
珪藻――魚食文化を生みだした美しき微生物/有孔虫――筆で一つ一つ拾い出す/石灰質ナンノプランクトン――殻を作ってCO2排出?/放散虫――革命をもたらした動物プランクトン/渦鞭毛藻――植物でもあり動物でもあるヘンな生き物/珪質鞭毛藻類――「暖流系」対「寒流系」/貝形虫類――最古の雌雄の特徴を持つ種も
第6章 微化石を使って研究する場所を探る
微化石は堆積しやすい場所がある/珪質化石の堆積/いろいろな湧昇/石灰質化石の堆積/海洋大循環と炭素塩補償深度の関係/乗船研究者の数を決定する/研究対象の微化石が少ない!/かんかをすることもある/微化石研究に必要なもの 集中力・根気・ため息/船上での最大の問題点とストレス解消法
第7章 船上で行われる研究――その他の研究分野
堆積学――舌を使って分類することもある/古地磁気研究――非常に微弱な古地磁気を測る/物性物理学――孔の壁の地層も調べる/地球化学微生物学/コチーフたち――掘削方法を判断し、データをまとめるリーダー
第8章 研究者を支える人たち
テクニカルスタッフ――海上研究のスペシャリスト/コックさん――気をつけないと大量に盛られる/ドクター――主に船酔いについて相談/ケーリングスタッフ――船で一番の笑顔をくれる/乗船カメラマン――いつのまにか撮っている/Teacher At Sea――「社会に伝える」プロ/ドリラー――現場での本当のヒーロー
第9章 研究の先にあるもの
研究結果の統合/データが集まってきて行うこと〜リポート作成/珪藻化石分析から見えてきた過去の地球環境/海を眺めて思うこと
おわりに


≪著者: ≫ 須藤 斎 (すどう・いつき) 1976年ドイツに生まれ、翌年帰国。筑波大学第一学群自然学類卒業。同大学院地球科学研究科博士課程修了。博士(理学)。名古屋大学環境学研究科地球環境科学専攻助教。微化石の研究者で、珪藻化石の調査・分類によって、地球環境の復元と未来予測に取りくむ。2004年、世界初の北極海海底掘削探査プロジェクト統合国際深海掘削計画(IODP302計画)に参加。09年にはニュージーランド沖で行なわれたIODP317計画に参加。本書はその模様を記したものである。著書に、『0.1ミリのタイムマシン』(くもん出版、2009年産経児童出版文化賞大賞受賞)がある。HP






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本「芸術のトポス (ヨーロッパの中世7)」原野昇/木俣元一5

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芸術のトポス (ヨーロッパの中世 7)
芸術のトポス (ヨーロッパの中世7)

○著者: 原野 昇/木俣元一
○出版: 岩波書店 (2009/4, 単行本 319ページ)
○定価: 2,940円
○ISBN: 978-4000263290
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さて、シリーズ“ヨーロッパの中世”全8巻の第7巻(駆け足でも試験までに全巻を読破しておきたい!!?!)、なかなかとらえどころのない?!歴史的な時代区分であろうか「中世のヨーロッパ」とは、近代以前、古代(ローマ)の後、ひろくながくおおきな約1000年、、、本シリーズにおけるおよそ規範的ともいいえるような論説は著者の詳細な研究成果を編者が出版社(編集者)が堅実にまとめているような、もちろん初学者のぼくにとっては安心して(およそおおくを委ねて信頼をおいて)読みすすめられるだろう、芸術のトポス


中世の芸術は人々のさまざまな社会生活の営みの中にあった。当時の芸術の場をどのように捉えることができるか。キリスト教、宮廷、都市と農村を「文学の場」とする視点から作品を分析し、中世美術を場所、空間、時間、物語、言葉、視覚性というテーマで捉え返す。表象する人間(ホモ・フィンゲンス)の営みである中世芸術の魅力に迫る。


≪目次: ≫
序章 中世芸術に近づく、中世芸術が近づく
中世芸術との距離を縮めるために/芸術と人間の営み/「わかること」へのいろいろなアプローチ/『雅歌』とダナエ/中世芸術を「発見」すること

第I部 社会のなかの文学――フランスを中心に
はじめに――文学の場
第一章 文学の場としてのキリスト教
1 フランス文学の揺籃としての教会
身体全体の感性に働きかける教会という場所/ラテン語が分からない信徒/表現への配慮/宗教的著作から文学的作品へ/典礼劇の誕生/より演劇的色彩が強められた順典礼劇
2 聖人/聖母崇拝・聖地巡礼と文学
聖遺物争奪――『聖女フォワの歌』/カンタベリー巡礼と『聖トマ(トマス)・ベケット伝』/聖人崇拝の広がり――『聖ニコラ劇』/聖母崇拝劇のさきがけ――『テオフィールの奇跡劇』
3 イマジネールにおける巡礼と煉獄の誕生
中世の異界めぐり――『聖ブランダンの航海』/煉獄の誕生――『聖パトリスの煉獄』/イマジネールにおける巡礼――『人生の巡礼』
4 異教徒との戦いをうたう叙事詩
フランス中世文学の最高傑作『ロランの歌』/聖戦思想をうたいあげる/異教徒は悪魔/教会とジョングルール/シャンソン・ド・ジェストの定型性
むすび――上からの言説
第二章 文学の場としての宮廷
1 ギョーム九世と南仏抒情詩
トルバドゥールが作りジョングルールが歌う/さまざまな人々が暮らす宮廷/愛の歌/宴会で歌われたシャンソン
2 ヘンリ二世の宮廷と物語(ロマン)の誕生
アーサー「王」の誕生――歴史から物語へ/ヘンリ二世の宮廷/物語(ロマン)の誕生/宮廷の文化に合わせて作り直された「トリスタンとイズー物語」
3 シャンパーニュ伯の宮廷とクレティアン・ド・トロワ
『エレックとエニッド』から『ランスロ』へ/メセナの意向と作家/宮廷風物語の受容者
4 宮廷風恋愛
愛は一二世紀の発明/宮廷の婦人たちの愛の掟――『愛の技法』
5 文芸活動における女性の活躍
女性メセナが文芸隆盛に果たした役割/女性作家――マリ・ド・フランス
6 ドイツの宮廷
むすび――個の確立による横への言説
第三章 文学の場としての農民と都市民
1 描かれた農民
農民と食べ物をめぐる話/農民の衣食住がリアルに描かれる
2 描かれた都市民
艷笑話に描かれるさまざまな職業/中世の医療の様子/都市と農村の対比
3 裏からみた聖職者
フブリオにみる聖職者/逆さまの世界/放浪学生たちの詩作
4 裏からみた騎士
だまされる騎士/臆病な騎士/ファブリオの作者
むすび――下からの言説

第II部 人間とイメージ――中世美術へのアプローチ
第四章 場所と空間
1 美術のある場所
美術作品の置かれる場所/中世の美術はどこにあったのか/美術と場所の結びつき
2 芸術制作の場
美術は人間が作ったという基本的事実/職人と芸術家という区分を考える/芸術家の自己表象/パトロンの役割
3 空間とその表現
平面性に執着する美術/イメージの明瞭性/遠近法と神の超越性
4 風景の「発見」
中世の風景描写/自然への関心が意味するもの
5 中心と周縁
周縁によって成り立つ中心/内部と外部を結ぶ周縁
第五章 物語と時間
1 中世の時間概念と美術
中世における多様な時間のあり方/多様な時間を媒介する美術/「アナクロニズム」を作り出す装置
2 物語の論理と構造
美術は空間芸術か/物語の全体を見渡す展望を提示する図表/空間的秩序が統制する物語/正しい順序で読み取るべきか
3 「タイポロジー」という手法
認識の方法としてのタイポロジー/『ピープル・モラリゼ』におけるデザイン戦略/『ルツ記』の挿絵における資格的トリック/要素の配置が導く精緻な認識
4 記憶と想起のはたらき
資格的イメージと記憶/デザインの効果/記憶の創造性
第六章 言葉とイメージ
1 見ることと読むこと
キリスト教における言葉とイメージ/文字の変質/美術は「文字を読めない人々のための聖書」か/見ることと読むことの複雑な関係
2 言葉からイメージへ
言葉を映像に変換する/リテラルな映像表現の役割/イメージだけが表現できるもの
3 イメージのなかの文字
文字とイメージの境界/仮想空間から排除される文字/イメージに添えられる文字の役割/文字を認識できたか
4 映像化される声
ルネサンスで失われたもの/ヴァザーリによる批評/声を可視化する意味/神と死者の対話/声に出して文字を読む
5 文字としてのイメージ、イメージとしての文字
イニシアル装飾/文字からイメージへ、イメージから文字へ
第七章 見えるものと見えないもの
1 中世美術と「見えないもの」
美術を媒介とした総合的経験/美術と「見えないもの」
2 物質とイメージ
イメージと素材/イメージをこえる素材の使用/物質を描写するイメージ/物質の象徴性
3 聖遺物と美術
聖遺物とは何か/聖遺物容器の機能/腕型の聖遺物容器/全身をかたどる聖遺物容器/聖遺物容器としての建築/パリのサント=シャペル
4 「聖なる顔」を求めて
聖顔布とは何か/キリストの顔による刻印/マンディリオンの不可視性
5 見えないものを「見る」
見えないものを美術でどう扱うか/キリスト昇天図像における転換/見えないものを可視化する/美術が描き出す多様な視覚

終章 ホモ・フィンゲンス(表象する人間)
1 表出への欲求――精神の勢い
創出者と受容者/ホモ・フィンゲンス
2 宗教の場と芸術
3 遊びと芸術
祝祭/遊び
4 異化――ミメーシスとイマジネール

参考文献
索引


[執筆分担] 序章: 木俣元一/第I部: 原野 昇/第II部: 木俣元一/終章: 原野 昇

[カバー図版] 『ピープル・モラリゼ』を制作する写本挿絵画家。13世紀の写本より。ウィーン、オーストリア国立図書館蔵。

[編集] 池上俊一河原 温


≪著者: ≫ 原野 昇 (はらの のぼる) 1943年生まれ。広島大学大学院文学研究科博士課程中退。パリ大学文学博士。広島大学名誉教授。放送大学客員教授。専攻は、中世フランス文学。研究テーマは、『狐物語』を中心とする文学作品の校訂、および「フランス中世社会と文学」。著書に、『フランス中世の文学』(広島大学出版会)ほか、訳書に、『狐物語』(共訳、岩波文庫)ほか。

≪著者: ≫ 木俣元一 (きまた もとかず) 1957年生まれ。パリ第1大学博士課程修了。名古屋大学大学院文学研究科博士後期課程中退。名古屋大学大学院文学研究科教授。専攻は、西洋中世・キリスト教美術史。研究テーマは、シャルトル大聖堂のステンドグラスおよび彫刻、最近ではゴシック期のイメージ文化を幅広い視野で論じること。著書に、『シャルトル大聖堂のステンドグラス』(中央公論美術出版)、『パリ 中世の美と出会う旅』(新潮社)ほか。

大黒俊二 『声と文字』(ヨーロッパの中世6、岩波書店、2010年) '12/01/14
堀越宏一 『ものと技術の弁証法』(ヨーロッパの中世5、岩波書店、2009年) '12/01/10
関哲行 『旅する人びと』(ヨーロッパの中世4、岩波書店、2009年) '12/01/07
小澤実/薩摩秀登/林邦夫 『辺境のダイナミズム』(ヨーロッパの中世3、岩波書店、2009年) '12/01/03
河原温 『都市の創造力』(ヨーロッパの中世2、岩波書店、2009年) '11/12/31
佐藤彰一 『中世世界とは何か』(ヨーロッパの中世1、岩波書店、2008年) '11/12/29
《ヨーロッパの中世》 [全8巻]  編集=池上俊一河原温
 〜〜ヨーロッパ文化の根源に向けて――中世世界の斬新な全体像〜〜






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本「フーコー講義 現代思想の現在 (河出ブックス024)」檜垣立哉5

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フーコー講義 (河出ブックス)
フーコー講義 現代思想の現在 (河出ブックス024)

○著者: 檜垣立哉
○出版: 河出書房新社 (2010/12, 単行本 192ページ)
○定価: 1,365円
○ISBN: 978-4309624242
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なかなかいろいろ、日々まるで追われるようにしてせわしくも、せわしいせわしい、などと言ってしまうほどにはなにごとをもなしえているような成果のほどは、いわずもがな


たえず変貌しつづけながら、そのすべてがあらゆる領域に巨大な影響を与えたミシェル・フーコーMichel Foucault, 1926-1984)。最新の研究と現在の思想状況をふまえつつ、その全軌跡を明快に走査しながら、狂気、表象、生権力、統治性、自己のテクノロジーなどの諸主題の関連をときほぐし、「人間の消滅」の実現としての「人間」なき「自己」/自然的主体の彼方を問い続けた、未来の思想家としてのフーコーをあきらかにする。


≪目次: ≫
序章 フーコーを読むということ
はじめに◎人間の消滅の明るさ◎二一世紀のマージナル◎近代を問うということ/近代を越えるということ
第一講義 フーコーというひと/フーコーの方法論
フーコーの存在感◎フーコーの生涯 初期から中期へ◎フーコーの生涯 コレージュの教授として◎フーコーの思考区分と方法論◎晩期のフーコー◎どこに力点をおいて読むか
第二講義 「人間」の解剖学――『臨床医学の誕生』と『狂気の歴史
身体と精神の解剖学◎みえる身体の逆説 『臨床医学の誕生』◎不可視の可視性 まなざしの矛盾◎『狂気の歴史』へ◎理性と非理性との分割◎分割線の廃棄◎人間としての狂人◎狂人としての人間
第三講義 二重体としての「人間」――『言葉と物』
『言葉と物』の構成◎主題の概要◎無限の表象◎表象の解体と時間の介入◎二重性としての人間◎根源的な言語
第四講義 規律化される人間――『監獄の誕生
生権力論の方へ◎みえる身体からみえない身体へ◎問題系の整理◎ミクロ・ポリティックとしての規律権力 パプティコン・システム◎規律の身体◎非行者たち 新たな権力の主体へ
第五講義 「生権力」について――『性の歴史I』
『性の歴史I』の位置づけ◎性を巡る言説の増大◎性の科学と「告白」◎装置としてのセクシュアリティー◎家族と精神分析 生権力の戦略点◎生政治の方へ
第六講義 「統治性」というプログラム――七〇年代後期の『講義録』
生政治から人口論へ 「主体」イメージの再転換◎生政治をどのように考えるべきか◎人口とリスクの統治◎牧人司教システム
第七講義 新たな自己の実践――八〇年代の『講義録』から『性の歴史II』『性の歴史III』へ
統治性から自己論へ◎自己論の位相◎自己への配慮◎パレーシア論◎啓蒙とパレーシア◎自己のテクノロジー・自然のなかの自己
第八講義 フーコー以降のフーコー
フーコーの受容◎生政治・統治性の拡散◎「生命」の政治学◎テクネー・自己・自然◎テクネーとしての自己
あとがき (二〇一〇年一〇月 檜垣立哉)


≪著者: ≫ 檜垣立哉 Tatsuya Higaki 1964年生まれ。大阪大学大学院人間科学研究科教授。著書に、『ベルクソンの哲学』(勁草書房)、『ドゥルーズ――解けない問いを生きる』(NHK出版)、『西田幾多郎の生命哲学』(講談社現代新書)、『生と権力の哲学』『ドゥルーズ入門』(以上、ちくま新書)、『生命と現実――木村敏との対話』(共著)、『賭博/偶然の哲学』(以上、河出書房新社)、『瞬間と永遠――ジル・ドゥルーズの時間論』(岩波書店)など。

檜垣立哉 『西田幾多郎の生命哲学』(講談社学術文庫、2011年) '11/02/19
檜垣立哉 『賭博(pari)/偶然(hasard)の哲学』(シリーズ・道徳の系譜、河出書房新社、2008年) '09/10/07
檜垣立哉 『ドゥルーズ 解けない問いを生きる』(シリーズ・哲学のエッセンス、日本放送出版協会、2002年) '09/10/04
檜垣立哉 『生と権力の哲学』(ちくま新書、2006年) '09/10/03
檜垣立哉 『西田幾多郎の生命哲学 ベルクソン、ドゥルーズと響き合う思考』(講談社現代新書、2005年) '09/09/29
檜垣立哉 『ドゥルーズ入門』(ちくま新書、2009年) '09/09/24





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本「聖書を読み解く 物語の源流をたどって」山形孝夫5

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聖書を読み解く 物語の源流をたどって
聖書を読み解く 物語の源流をたどって

○著者: 山形孝夫
○出版: PHP研究所 (2007/7, 単行本 256ページ)
○定価: 1,680円(品切れ重版未定)
○ISBN: 978-4569693927
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「光あれ!」
ひとすじの光があらわれて、やがて拡大してゆく光の世界、ということは、それまでの暗闇の世界からの変移であって、ある意味では暗闇がまずあってこそであり、暗闇をそのはじまりとする、はじまりとされる暗闇のはじまりは、そう、日没、、、日の出から朝からはじまるのではなく、朝の日の出をむかえるべく(予兆?!としての)、夜のはじまり、としての、日没、ということなのであろうか、光とは闇があってこその光なのであろうか、、、解釈は、その含意は、タンジュンなものではなく複層的に織りこまれる、ようなものなのかどうなのか、どうなんだろう
さて、「心の貧しい人びとは、幸いである、、、」(「山上の説教」 マタイ5-7章)とは、そこで説かれる“心の貧しい人”について、たしかにその解釈であり読み方であり意味するところは、ある意味ではどうとでも読みえる、というか、なにを意味しているのかカンタンには理解に及ばない、いろいろいろいろ考えられることから可能性が多様にすぎて焦点が定まることがなくって(取りつく島みたいなモノや手がかり足ががりを見出せない)よく分からない、だからなのかどうなのか直後に“注”として解説される、、、
(注「心の貧しい人」という訳語は、謙遜とか経済的貧困を連想させるが、言語に忠実に訳せば〈プネウマ〉を求めてうずくまる者の意であり、その意味するところは深く、より根源的である) P.197
全編にわたって、聖書物語の、旧約聖書・新約聖書の、そのそれぞれの物語の意味するところの深い深いところの


聖書物語は、生涯をかけて寄留地をさまよい、「乳と蜜との流れる耕地」をさがし続けた、砂漠に生きる人間の悲しみとのぞみの結晶である。旧約聖書は雄大なイスラエル民族の起源を語る一大叙事詩であり、新約聖書の福音書物語は、ナザレびとイエスの生と死の物語である。では、こうした悲しみとのぞみが、いかなる仕方で聖書物語として結晶されたのか。物語を生み出し、物語を担った語り手の動機とは何だったのか。本書では、宗教人類学の第一人者が古代オリエントの神話と〈祭り〉を手がかりに、「聖書物語の謎」に迫る。「アダムはなぜ楽園から追放されたのか?」「神はなぜアベルの子羊を選んだのか?」「マグダラのマリアはなぜ娼婦へと落とされたのか?」「ナザレびとイエスはなぜ救い主キリストとなったのか?」。聖書を神学的、護教主義的立場からではなく、宗教人類学の視座から読み解く。


≪目次: ≫
はじめに

第I部 旧約聖書
第一話 原初の物語
天地創造 闇の世界から光の世界へ
蛇の誘惑 アダムはなぜ楽園から追放されたのか?
 [ノート1] 世界の創世神話
 [ノート2] 創世記の労働観――なぜ労働は罰なのか?

カインとアベル 神はなぜアベルの子羊を選んだのか?
 [ノート3] 古代メソポタミアのシュメール神話のカインとアベル
 [ノート4] 農耕民と遊牧民の葛藤と怨念

ノアの箱舟と大洪水 神の意志による人間選別のドラマ
バベルの塔 異教の神は弾劾すべし!
第二話 父祖たちの旅物語
アブラハムの旅 神の「約束の土地」へ
アブラハムの辛酸 土地の所有を求めて
イサク物語 アブラハム、イサクをささげる
 [ノート1] 「イサク縛り」(アケダ)の謎

イサクの結婚 ナハライムの地の娘リベカ
ヤコブ物語 逃亡者ヤコブが見た不思議な夢
ヤコブの結婚 婚資としての労働
天使と組み打ち ヤコブ、イスラエルとなる
 [ノート2] ヤコブの組み打ちをめぐる解釈

ヨセフ物語 夢占いの超能力がヨセフを救った
 [ノート3] 寄留民の生活とは?
 [ノート4] 寄留民アブラハムの生き方
 [ノート5] 土地獲得の悲願

第三話 モーセによるエジプト脱出
モーセの登場 神話から歴史へ
葦の海の勝利 シナイ脱出と「過ぎ越し(ペサハ)」の祭り
 [ノート1] エジプト脱出劇とは?
 [ノート2] 古代オリエントのペサハの祭り

契約の書 神の山ははげしく震えた
 [ノート3] シナイ顕現伝承――モーセ十戒
 [ノート4] モーセ十戒の深い意味――禁止命令ではない

第四話 士師たちの時代――占領と定住
モーセの後継者ヨシュア 神の約束の土地への侵入と占領
 [ノート1] シナイ契約の更新
 [ノート2] 申命記の信仰告白

士師(しし)たちの時代 契約の履行をうながす士師たちの活躍
 [ノート3] 士師の群像

第五話 王国の誕生と崩壊
士師サムエルの王選び ペリシテとの戦い
統一イスラエル王国の誕生 ダヴィデ 油をそそがれる
ソロモンの栄華と王国の分裂 民衆の反目と犠牲のうえに咲いた栄華
預言者の活躍 預言者エリヤ、バァール主義と戦う
 [ノート1] 預言者(ナービー)とは?
 [ノート2] バァールという神
 [ノート3] バァール主義とは何か?

第六話 王国の滅亡とバビロン捕囚
エルサレムの陥落 預言者エレミア、幻を視る人
バビロン捕囚の歌 バビロン川のほとりで
第二イザヤの預言「悲しみのメシア」 絶望を押し返す

第II部 新約聖書
第一話 キリストの降誕
天使の告知 マリアのおそれ
東方の博士たち キリスト誕生を伝える天使たち
聖家族のエジプト逃避 コプト教会の伝来
十二歳の少年イエス 彩色され、加筆され、明細化される物語
 [ノート1] 福音書物語の原型――キリストの〈祭り〉の起源
 [ノート2] 伝承と創作との間――口承文学としての〈明細化〉の手法

第二話 神の国運動の開始
ヨルダン川の預言者ヨハネ イエスの受洗
荒野の誘惑 イエスにくだった聖霊(プネウマ)
 [ノート1] 聖霊(プネウマ)

弟子の召命 ガリラヤ湖から始まった神の国運動
奇跡 体制ユダヤへの挑戦
 [ノート2] 古代イスラエルの治癒権――レビ記から

罪のゆるし 誰のための神の国運動だったのか?
 [ノート3] ガリラヤのイエス
 [ノート4] 治癒神イエスの登場

第三話 神の国運動の展開
支持者たちとの絆 「分かち合い」が運動を支えた
 [ノート1] 『イエス運動の社会学』(G・タイセン)

山上の説教 敵意に満ちた世界との隔絶
 [ノート2] 山上の説教をめぐる二、三の考察――情景描写の手法

主の祈り ユダヤ律法主義への痛烈な批判
論争物語 敵対者への理論武装
 [ノート3] 論争物語をめぐる二、三の考察

第四話 十字架への道――受難物語
決意 死に向かうイエス
エルサレムへ 深い暗闇のような恐ろしい予感
神殿から商売人を追放 律法学者たちとの議論
ナルドの香油 マリアによる葬送の儀礼
最後の晩餐 ユダ、イエスを裏切る
 [ノート1] 〈最後の晩餐〉とペサハの祭り

ゲッセマネの園 死の危険迫る
ペトロは泣いた 深夜の訊問(じんもん)
ゴルゴタの丘 「わが神、わが神、どうしてわたしたちを……」
 [ノート2] 受難物語にみられる〈明細化〉の痕跡
 [ノート3] ユダの「裏切り」とは何であったか?

第五話 復活の証人と神の国運動の行方
復活の証人たち ノリ・メ・タンゲレ(われに触れるな)
五旬節(ペンテコステ)の出来事 新しいぶどう酒に酔ったように……
迫害の火の手 ペトロとヨハネ、逮捕される
ステファンの殉死 最初の殉教者
パウロの回心 目からうろこ
ペトロの殉教 「主よ、いずこへ」
 [ノート1] 使徒とは?
 [ノート2] いま、なぜマグダラのマリアか?

第六話 ナザレのイエスからキリストへ
〈死〉と〈復活〉の〈祭り〉 イエスは「傷のない子羊」の象徴
教団の〈祭り〉としての聖餐 悲しみと歓喜がひとつになった
オリエントの春祭り 夏季幕営地への移動
多様なキリストの〈祭り〉 信仰者は、ひとりひとりがキリスト論の表現

おわりに (二〇〇七年七月 仙台にて 山形孝夫)

主な参考文献
旧約聖書の成立年代と内容一覧
新約聖書の成立年代と内容一覧


カバー: ジョット・ディ・ボンドーネ「エジプトへの逃避」(イタリア、パドヴァスクロヴェーニ礼拝堂


≪著者: ≫ 山形孝夫 (やまがた たかお) 1932年、仙台に生まれる。東北大学文学部宗教学・宗教史学科卒業。同大学院博士課程満期退学。専攻、宗教人類学。東北大学講師、宮城学院女子大学教授、学長を経て、同大学名誉教授。主な著書に、『レバノンの白い山――古代地中海の神々』(未来社)、『聖書の起源』(講談社)、『聖書物語』『聖書小事典』(以上、岩波書店)、『砂漠の修道院』(平凡社、日本エッセイスト・クラブ賞)、『聖書の奇跡物語――治癒神イエスの誕生』『死者と生者のラスト・サパー』(以上、朝日新聞社)、『図説 聖書物語 旧約篇』『図説 聖書物語 新約篇』(以上、河出書房新社)、『聖書を読み解く』(PHPエディターズ・グループ)、訳書に『マグダラのマリアによる福音書』(カレン・L・キング 著、新免貢 共訳、河出書房新社)などがある。

山形孝夫、山形美加 図版解説 『図説 聖書物語 新約篇』(ふくろうの本、河出書房新社、2002年) '12/01/11
山形孝夫、山形美加 図版解説 『図説 聖書物語 旧約篇』(ふくろうの本、河出書房新社、2001年) '12/01/09
カレン・L・キング 『マグダラのマリアによる福音書 イエスと最高の女性使徒  The Gospel of Mary of Magdala - Jesus and the first woman apostle 』(山形孝夫/新免貢 訳、河出書房新社、2006年) '12/01/02
山形孝夫、山形美加 絵画解説 『名画で読む 新約聖書』(PHP研究所、2011年) '11/12/27





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本「スペイン巡礼史 「地の果ての聖地」を辿る (講談社現代新書1820)」関哲行5

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スペイン巡礼史 (講談社現代新書)
スペイン巡礼史 「地の果ての聖地」を辿る (講談社現代新書1820)

○著者: 関 哲行
○出版: 講談社 (2006/2, 新書 256ページ)
○定価: 777円
○ISBN: 978-4061498204
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世界遺産 「サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路」、Way of St. James(英)、Chemin de Saint-Jacques-de-Compostelle(仏)


サンティアゴ巡礼への誘い
本書は、巡礼と密接に関わる民衆信仰、シンクレティズム、「観光」、都市開発、慈善をキーワードに、中近世を中心にスペインの巡礼を全体的に読み解いたものである。巡礼というプリズムを通して見た、中近世スペイン史と言い換えることもできる。考察の中心はサンティアゴ巡礼であるが、三つの一神教を意識して、スペインのイスラム教徒とユダヤ人の巡礼についても言及することにする。ヨーロッパ史と宗教との関わりの一端なりとも、ここから汲みとっていただければ幸いである。――〈本書より〉


≪目次: ≫
サンティアゴ巡礼への誘い――まえがきに代えて
巡礼と私/急増する巡礼者、動揺する近代ヨーロッパ的価値観/普遍的宗教現象としての巡礼/聖と俗の狭間に

第1章 海を渡る巡礼者たち
オリエントの聖地へ
1 「モザイク国家スペイン」と宗教
先史時代〜中世前期のスペイン/中世中期〜末期のスペイン/近世スペイン/近現代スペイン
2 「三つの一神教」と巡礼
キリスト教、イスラム教、ユダヤ教の「共属意識」/俗から聖へ、聖から俗へ/奇跡は神ではなく聖人・聖者・義人に発す
3 「三つの一神教」の巡礼者たち
レオンの聖マルティン――十二世紀のキリスト教徒巡礼者/イブン・ジュバイル――十二世紀のムスリム(イスラム教徒)巡礼者/トゥデラのベンヤミン――十二世紀のユダヤ人巡礼者/ペロ・タフール――中世末期のキリスト教徒巡礼者/近世初期ユダヤ神秘主義者の聖地巡礼

第2章 聖地と聖性
地の果ての聖地
1 聖地サンティアゴと聖ヤコブ
聖地は死なず、連続する/聖ヤコブ伝承/聖ヤコブとカール大帝
2 「奇跡」とは何か
奇跡の類型/捏造される奇跡/ユートピアとしての聖地/サンティアゴの聖性を象徴するもの/聖年
3 巡礼のクロノロジー
中世前期のサンティアゴ巡礼/中世後期のサンティアゴ巡礼/近世〜現代のサンティアゴ巡礼

第3章 巡礼行の実際
「聖なる空間」をゆく人々
1 サンティアゴへの道
「フランス人の道」/「海の道」/「銀の道」
2 巡礼者たちの横顔
巡礼の動機/巡礼者の出身地/性別・年齢構成/職業・身分構成/参入儀礼と巡礼者の服装
3 巡礼講と「苦難の長旅」
巡礼講の理想と現実/旅の危険/日数と旅費/帰路のもつ意味/聖ヤコブ兄弟団

第4章 巡礼と「観光」
巡礼者と観光者と
1 「旅」の情報
移動手段/宿泊施設/情報/観光資源のなかで
2 外国人旅行者の見た観光資源
ベーメン有力貴族レオ・デ・ロズミタールの旅行記/ドイツ人医者ヒエロニムス・ミュンツァーの旅行記/ブルゴーニュ公側近アントワーヌ・ド・ラランの旅行記/世俗化する巡礼
3 巡礼記に描かれた観光資源
「旅のガイドブック」としての『サンティアゴ巡礼案内』/フィレンツェの無名氏による巡礼記/観光資源としての聖遺物

第5章 巡礼と都市の形成
巡礼の盛行とともに発展した都市
1 巡礼路都市ブルゴス
事実上の首都機能を担った中世の国王都市/国際商業都市として
2 巡礼路都市サアグーン
二人の聖人に由来する巡礼路都市/外国が拡大を支えた/近代化に取り残され
3 聖都サンティアゴ・デ・コンポステーラ
「聖なる都市」の誕生/ヘルミレス時代の聖都サンティアゴ/十三世紀以降の聖都サンティアゴ

第6章 巡礼と慈善
「宗教的救済」から「世俗的救済」へ/総合施療院の誕生
1 中世末期の施療院――レオンアストルガ
レオンのサン・フロイラン施療院/アストルガの在地兄弟団/「貧民」への待遇
2 集約化される慈善――サンティアゴ王立施療院
王権直属の施療院/施療院の財政/施療院の組織体制/地元住民に広がった慈善対象者/恵まれた施設とサービス内容
3 慈善と権力
「医療の社会化」が始まった/慈善から社会福祉へ

サンティアゴ巡礼と四国巡礼――あとがきに代えて
サンティアゴ巡礼と四国巡礼の「近さ」/サンティアゴ巡礼と四国巡礼の「遠さ」/宗教間対話と自己の再発見へ向けて

主要参考文献と史料
スペイン巡礼史 年表


≪著者: ≫ 関 哲行 (せき てつゆき) 1950年茨城県生まれ。上智大学大学院文学研究科博士課程修了。流通経済大学社会学部教授。専攻は中近世スペイン史。主な著書に、『スペイン・ポルトガル史』(共著)『スペイン(世界歴史の旅)』(共著)『スペインのユダヤ人』(以上、山川出版社)、『巡礼と民衆信仰』(共著、青木書店)、『新書ヨーロッパ史中世篇』(共著、講談社現代新書)などがある。趣味はテニスとサッカー観戦。

関哲行 『旅する人びと』(ヨーロッパの中世4、岩波書店、2009年) '12/01/07
映画 『サン・ジャックへの道 Saint-Jacques... La mecque』(コリーヌ・セロー 監督、フランス映画、2005年) '07/07/28





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本「図説 ポルトガルの歴史 (ふくろうの本・世界の歴史)」金七紀男5

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図説 ポルトガルの歴史 (ふくろうの本/世界の歴史)
図説 ポルトガルの歴史 (ふくろうの本・世界の歴史)

○著者: 金七紀男
○出版: 河出書房新社 (2011/5, 単行本 127ページ)
○定価: 1,890円
○ISBN: 978-4309761671
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1415年8月のセウタ征服をもって、いわゆるヨーロッパの“大航海時代”の嚆矢と


近代最初にして最後の植民地国家――ポルトガル。帝国の勃興から大航海時代を経て、衰退までをたどりつつ、植民地の歴史や安土桃山時代・日本との関わりにまでふれたポルトガル史の決定版。


≪目次: ≫
はじめに

第1章 建国前のポルトガル
1 自然環境
辺境と海/北と南
2 パックス・ロマーナ
先史時代/ローマの支配/西ゴート王国
3 イスラムの支配とレコンキスタ
イスラムの世界/レコンキスタ

第2章 ポルトガル王国の誕生
1 ポルトゥカーレ伯領の形成
アンリ・ド・ブルゴーニュエンリケスの登場
2 ボルゴーニャ王朝の成立
オーリッケの戦いリスボン征服/ディニス一世
3 アヴィス王朝の成立
アルジュバロッタの戦勝
4 中世の社会と文化
聖職者・貴族・平民/ロマネスク様式とゴシック様式/ポルトガル語の誕生
column1 イネスの悲恋

第3章 大航海時代の幕開け
1 エンリケ航海王子と西アフリカ進出
セウタ攻略/エンリケ航海王子/ジョアン二世
2 ヴァスコ・ダ・ガマと香料交易
インド洋の征服/アルメイダアルブケルケ/胡椒交易/タラッソクラシア/絶対王政の確立
3 ルネサンス文化の開花
人文主義/カモンイスジル・ヴィセンテ/マヌエル様式
column2 エンリケ伝説 幻のサグレス航海学校
column3 新キリスト教徒のディアスポラ

第4章 衰退とスペイン併合
1 アヴィス王朝の断絶
ドン・セバスティアン/アヴィス王朝の断絶/ポルトガルの衰退
2 フィリペ王朝の成立
フェリペ二世オリバーレスの統治
3 ブラジルの「発見」と入植
植民地ブラジルの発展/カピタニア制/総督制/砂糖農園/奴隷制
4 キリシタンの世紀
銀の島/ザビエルの来日/キリスト教の広がり/天正遣欧少年使節/南蛮貿易/南蛮文化
column4 セバスティアニズモ

第5章 再独立とポンバルの改革
1 ブラガンサ王朝の成立
ジョアン四世/親仏派と親英派の対立/エリセイラの工業化政策/メシュエン条約
2 ブラジルの金とバロック文化
金鉱の発見/ジョアン五世
3 ポンバルの啓蒙主義改革
「上からの近代化」/経済政策/リスボン大震災/バロック文化

第6章 近代化への苦悩
1 リオ遷都
ナポレオン軍の侵攻/リオ遷都
2 革命と反革命
一八二〇年革命/ブラジルの独立/マリア・ダ・フォンテの乱
3 「刷新」
つかの間の繁栄/共和主義の台頭

第7章 現代のポルトガル
1 第一共和政の成立
政教分離
2 サラザールの独裁
軍事政権/「新国家」体制/植民地戦争
3 一九七四年革命と植民地帝国の終焉
一九七四年革命/軍事政権の左傾化/一九七六年憲法
4 EC加盟以降の動向
EC支援による経済成長/バローゾ欧州委員会委員長リスボン条約
5 近現代の文化
十九世紀ブルジョア文化/ファドの誕生/絵画/二〇世紀の文化
column5 ポルトガルの3F

ポルトガル史略年表
ポルトガル王朝系図
ボルゴーニャ王朝 1143-1383/アヴィス王朝 1385-1580/フィリペ王朝 1580-1640/ブラガンサ王朝 1640-1910
あとがき (二〇一一年七月 金七紀男)
図表引用資料出典・図版提供者
参考文献


≪著者: ≫ 金七紀男 (きんしち・のりお) 1940年、旧満州国生まれ。東京外国語大学教授、天理大学教授を経て、東京外国語大学名誉教授。専攻はポルトガル近世史およびブラジル植民史。著書に『図説 ポルトガル』(共著、河出書房新社)、『ポルトガル史』(彩流社)、『エンリケ航海王子――大航海時代の先駆者とその時代』(刀水書房)、『ブラジル史』(東洋書店)など、訳書に『ポルトガルとその将来』(共訳、時事通信社)、『ポルトガル』(ほるぷ出版)、『歴史学の現在』(共訳、岩波書店)、『日葡修好通商条約と外交関係史 1860〜1910』(彩流社)など。


増田義郎 『図説 大航海時代』(ふくろうの本、河出書房新社、2008年) '11/03/22
増田義郎 『黄金の世界史』(講談社学術文庫、2010年) '11/01/26





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本「声と文字 (ヨーロッパの中世5)」大黒俊二5

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声と文字 (ヨーロッパの中世 第6巻)
声と文字 (ヨーロッパの中世6)

○著者: 大黒俊二
○出版: 岩波書店 (2010/2, 単行本 320ページ)
○定価: 2,940円
○ISBN: 978-4000263283
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シエナ市民にして毛織物剪毛工ベネデット・ディ・マエストロ・バルトロメーオ、速記者ベネデットは、シエナ政府から請われて1427年8月15日から40日あまり1日も欠かさず2時間におよぶ厳粛な語りをふるった説教師ベルナルディーノ・ダ・シエナ(1380-1444)のカンポ広場での説教を、一字一句そのままに書きとどめ、彼〔ベルナルディーノ〕の言葉をひとつも逃さなかった、、、とは、とするならば、まさに大いなる神の



「声」中心の社会から「文字」優勢の社会へ――西欧中世一千年の変貌は、いかなる過程をたどったのか。その変化はラテン語と俗語、エリートと民衆、教会と世俗といった、中世社会の特徴をなす二重性とどのように重なりあい、あるいはずれていたのか。リテラシーの拡大が生みだした心性、文字化の進展による「声の文化」の変容……。さまざまな文字テクストのかなたにある声の世界に耳を傾けながら、分かちがたく絡みあう声と文字の歴史を跡づける力作。


≪目次: ≫
序章 シエナ、一四二七年八月一五日
カンポ広場に響く声/中世人の声を聞くとは?/声と文字の弁証法/俗語とラテン語の弁証法/構造と変動/変わる俗語、変わらぬラテン語/二重言語体制/書くこと/刹那文書

第一章 ラテン語から俗語へ
1 バベルの塔の崩壊
ラテン語による統一/分裂と多様化
2 ラテン語からロマンス語
口語ラテン語と文語ラテン語の乖離/ラテン語と俗語――二重言語体制の出現
3 ゲルマン語の発展
文字を知らないバイリンガル――ゲルマン人支配者たち/ゲルマン語の文字化
4 島の外国語
ブリテン島とアイルランド/文法書の必要性/分かち書きの出現――学習者たちの工夫

第二章 カロリング・ルネサンスの光と影
1 神の言葉のルネサンス
君主主導の文化改革/キリスト教王国の支配者として――シャルルマーニュの意図
2 カロリング・ルネサンスの光
カロリング小文字の誕生/美しく読みやすい書物
3 カロリング・ルネサンスの影
俗語への強い関心/民衆の「理解」のために――俗語への「翻訳」/異教的口承文化の抑圧

第三章 ストラスブールからヘイスティングズ
1 なぜヘイスティングズなのか?
大きな転換期――一一世紀後半/九世紀末から一一世紀半ばという時期
2 「両言語で」――ラテン語と古英語
古英語の地位の高さ/アルフレッドによる学芸再興――「両言語」教育/修道院改革と古英語の洗練/古英語の標準語化
3 分かち書きと黙読
カロリング小文字による分かち書き/「聖なる読書」――瞑想と黙読/南からの影響――イスラーム科学文献の翻訳

間章(インテルメッゾ) 大分水嶺
声の文化と文字の文化/大分水嶺としての一一世紀/文書の増加とリテラシーの拡大/声と文字の新しい関係/文字を知る人/文字を知らぬ人

第四章 実用的リテラシー
1 数の証拠
テクストの爆発的増大/浸透する実務文書/公証人文書
2 形の証拠
テクストの「容器」――証書、カルチュレール、冊子/早書きの書体――草書体の出現
3 一四二七年フィレンツェ
実用的リテラシーの実態――カタストの数字から/カタストの数値の例外性

第五章 声と文字の弁証法
1 剣vs.羊皮紙
剣と記憶による証明/モノと文書の共存/文書の普及
2 記憶vs.忘却
「記憶と忘却」のトポス/偽造文書のパラドックス/記録簿と文書庫――保存と参照のシステム
3 文字を知る人vs.文字を知らぬ人
「文字を知る人のごとく」/権力者たちのリテラシー/書記たちの役割/グレーゾーンの存在――「文字を知るがごとき人」の群れ

第六章 遍歴商人からもの書き商人へ
1 ゴドリクとギスツェ
遍歴商人ゴドリク/定地商人ギスツェ
2 シャンパーニュの大市(おおいち)
大市の成立と公証人文書/商人文書/直接的文書化は何を変えたか
3 商人教育
商人になりそこなった若者/読み書き教育の実態――私塾、学校/ラテン語に導かれて俗語を書く
4 もの書き商人
記録への執念/もの書き商人ベネデット・コトルリ

第七章 文字のかなたに声を聞く
1 異端とリテラシー
「声」のゆくえを探る/説教による「声」のリバイバル
2 説教本
説教本はなぜ小さいのか/移動する説教師たち/範例説教と筆録説教
3 声から文字へ――筆録説教
聞き書きの多面性/一字一句を記録する――完全筆録/編集 宗集譴蠅離謄スト化/編集◆宗十饂を通じた内面化/聞き手の個性の違い――二重筆録
4 文字から声へ――範例説教
範例説教と筆録を対比する
5 「オリジナル」とは何か
近代のテクスト観/オリジナル・テクストの作成――サヴォナローラの場合/印刷時代の説教/声と文字の間で

第八章 俗人が俗語で書く
1 二重言語体制のゆらぎ
中世一千年の到達点/二重言語体制の終焉/リテラシーの新たなあり方
2 ミクロ流通本
狭い流通圏の書物/二系列の書物/文学的リテラシー/ミクロ流通本をつくる人々/ミクロ流通本の「自由」
3 間接的リテラシー
一農民が残した会計簿/ベネデットの意図/ベネデットは読めたか?
4 旅の終わりに――二人のベネデット

終章 母語の発見
近代の俗語世界へ/ダンテの俗語観/アルベルティの『小文法』/ヤン・フスの『ボヘミア語正書法』/国家や権力への接近/国家語のイデオロギー

参考文献
索引


[カバー図版] 教師と先生。15世紀の写本挿絵より。ニューヨーク、モーガン・ライブラリー蔵。

[編集] 池上俊一河原 温


≪著者: ≫ 大黒俊二 (おおぐろ しゅんじ) 1953年生まれ。大阪大学大学院文学研究科博士課程単位取得。大阪市立大学大学院文学研究科教授。専攻は、中世イタリア史。研究テーマは、スコラ学の経済思想、説教、商人社会史。著書に、『嘘と貪欲――西欧中世の商業・商人観』(名古屋大学出版会)、訳書に、R・ザッペーリ『妊娠した男――男・女・権力』(共訳、青山社)ほか。

堀越宏一 『ものと技術の弁証法』(ヨーロッパの中世5、岩波書店、2009年) '12/01/10
関哲行 『旅する人びと』(ヨーロッパの中世4、岩波書店、2009年) '12/01/07
小澤実/薩摩秀登/林邦夫 『辺境のダイナミズム』(ヨーロッパの中世3、岩波書店、2009年) '12/01/03
河原温 『都市の創造力』(ヨーロッパの中世2、岩波書店、2009年) '11/12/31
佐藤彰一 『中世世界とは何か』(ヨーロッパの中世1、岩波書店、2008年) '11/12/29
《ヨーロッパの中世》 [全8巻]  編集=池上俊一河原温
 〜〜ヨーロッパ文化の根源に向けて――中世世界の斬新な全体像〜〜






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本「Amazonランキングの謎を解く 確率的な順位付けが教える売上の構造 (DOJIN選書039)」服部哲弥5

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Amazonランキングの謎を解く: 確率的な順位付けが教える売上の構造 (DOJIN選書)
Amazonランキングの謎を解く 確率的な順位付けが教える売上の構造 (DOJIN選書039)

○著者: 服部哲弥
○出版: 化学同人 (2011/5, 単行本 218ページ)
○定価: 1,785円
○ISBN: 978-4759813395
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数学的研究


インターネット時代におけるロングテールビジネスの先駆けとされるアマゾン。本書では、そこで公開されている書籍ランキングの変動に注目。古くから知られていた「move‐to‐front規則」の考え方を、時々刻々変化する巨大な数値変動にあてはめると何が見えてくるだろうか。確率順位付け模型による分析で、ロングテールからの売上への貢献度合いや、昼夜における人びとのネット活動の様子を大胆に予測し、限られたデータから現実の社会現象を鮮やかに照らし出す。


≪目次: ≫
第1章 謎順位
1.1 インターネット時代の順位付け
1.2 アマゾンの謎順位
1時間に1回/普通の本の順位/百聞は一見にしかず/漏れと重複は許されない
1.3 研究を始めたころ

第2章 ランキング
2.1 最後に売れた順
先頭に跳ぶ規則/ツェトリンの考察/先頭に跳ぶ規則の再発見/ジャンプ率/確立順位付け模型
2.2 謎順位と数理モデル
モデルと現実の整合性/1冊売れれば1位

第3章 大数の法則
3.1 ばらつきを抑えて鮮明にする
3.2 平等性の指数
ジップの分布/ロングテール/パレート分布

第4章 模型と現実
4.1 何位だとどれだけ売れる?
理論は実証された/ロングテールの敗北?/一騎当千/新時代の順位付けにふさわしい単純化/ランキングと売上の関係
4.2 多すぎて勝手に順位付けできない
「1冊売れれば流行」で正しい/ランキングの普遍性

第5章 確率過程入門
5.1 小さな原因の累積
ポワッソン分布とは/小さな原因の重ね合せ
5.2 交通事故の統計
事故件数と自動車台数/事故原因の詳しい分布/より安全な未来への試練
5.3 日々の記録
ばらつきがゆらぐ/ポワッソン過程の存在/平日と休日の差を取り込む
5.4 大きさを測るということ
大きさという視点を数学する/関数の集合の大きさを測る

第6章 流体力学的極限
6.1 できるだけ単純な数式
ランキングの数理モデル/注文行動の独立性
6.2 極限を用いて分布を単純化する
ブラウン運動/経験分布/経緯分布の収束
6.3 ランキング下位は売上に貢献するか?
下位の貢献/売上における大数の法則/ランキングによるロングテールの売上推定
6.4 理論の補足
数学的一般化の威力/模型のさらなる拡張/研究者向け覚え書き/元気の源

第7章 ロングテール
7.1 関心は集中する
ランキングに隠れている真理/ビッグヒットが支配する
7.2 活動の昼夜差
社会活動の昼夜差/さらに細かい構造
7.3 2ちゃんねるのスレッド一覧
確率順位付け模型は広く使える/2ちゃんねるのスレッド一覧/社会活動の昼夜差を理論が検出する/ここもビッグヒットが支配する

第8章 長い尾
8.1 長時間変化
8.2 確率的な順位付け

あとがき
付録
A ランキングに関する大数の法則
B 一般化したジップ(ジフ、Zipf)の分布、一般化したパレート(Pareto)分布
C ポワッソン分布
D ポワッソンの小数の法則
E ポワッソン分布の再生性
F (時間的に一様な)ポワッソン過程
G 非一様なポワッソン過程
H 可測集合と測度
I 確率順位付け模型
J 経験分布
K 経験分布の概収束
L ポーランド空間上の確率測度の集合の距離
M 経験分布に関する大数の法則
N ロングテールからの売上への寄与の公式
O 位置ジャンプ率結合経験分布の極限が従う偏微分方程式


≪著者: ≫ 服部哲弥 (はっとり てつや) 1958年、東京生まれ。1985年、東京大学大学院理学系研究科博士課程修了。慶應義塾大学経済学部教授。理学博士。専門は確率論、数理物理学。とくに、くりこみ群や流体力学的極限など、相互作用する多粒子系の多粒子極限に関する数学的研究。著書に『ランダムウォークとくりこみ群』(共立出版)、『統計と確率の基礎』(学術図書)がある。






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本「失われた時を求めて 〈3〉 花咲く乙女たちのかげに I (岩波文庫 赤N511-3)」プルースト、吉川一義 訳5

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失われた時を求めて(3)――花咲く乙女たちのかげにI (岩波文庫)
失われた時を求めて 〈3〉  花咲く乙女たちのかげに I   Marcel Proust: “À la recherche du temps perdu: À l'ombre des jeunes filles en fleurs, 1918, 1920”, 1913-1927 (岩波文庫 赤N511-3)

○著者: プルースト吉川一義
○出版: 岩波書店 (2011/11, 文庫 498ページ)
○定価: 987円
○ISBN: 978-4003751121
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いい年をしたオトナだとぼくはそれなりに自覚していないものでもなくってね、いい年をしたオトナであっても、いやいや、いい年をしたオトナなのだからこそ、およそ善悪の判断というのか、そんなにカンタンにはスパッと割り切れるようなことだけじゃぁなくって、近視眼的なところだけではなく大局的に綜合的に、アチラを立てればコチラが立たずコチラを立てればアチラが立たず、どこかで折り合いをつけて矛盾を承知して受け容れざるをえないような場面って、ゼッタイテキに避けてとおることはできないだろう
叱られたり怒られたりするようなことってさぁ、いい年をしたオトナにとって、すくなくともぼくにはクツジョク的なことではあるんだけれども(まさに気が狂わんばかりに受け容れ難い)、また別の角度から場面の状況や背景やなんかを少し冷静に観察するには、ときに、こりゃぁ後で叱られて怒られてペナルティ(罰)を受けることを承知して予測して、その危険負担(リスク)の覚悟だけ決めておいて、まぁ多少不本意であったとしても、どうなんだろうね、、、などと言ってみても、やっぱりジッサイになんらかのペナルティを受けることは、気分がすぐれない、それでも、あらかじめ覚悟を決めていたことだからね、決めたのは他の誰でもなくぼくじしんだからね、じぶんじしんが決めたことをもカンタンに覆して反故にしてしまうなんて、むしろそのような軽薄な(信頼するに足りない)在り方をこそ、ぼくとしては恥ずべきことで避けなければならないだろう、などと思ってみても、まぁマチガイなくそのような場面にあってぼくの顔はひきつって目はつりあがっている(いた)だろうなぁ



少年の目に映るパリの社交風俗を描く、第二編第一部「スワン夫人をめぐって」。ジルベルトへの想いを募らせ、上流階級から排斥されたスワン家のサロンに足繁く通う私。ある日、憧れの作家ベルゴットと同席する栄に浴するも、初恋は翳りを帯び……。(全14冊)


≪目次: ≫
凡例
『失われた時を求めて』の全巻構成
本巻について
本巻の主な登場人物
地図(パリとブーローニュの森/セーヌ右岸中心部)

第二篇 花咲く乙女たちのかげに I  À l'ombre des jeunes filles en fleurs, 1918, 1920
 第一部 スワン夫人

場面索引
訳者あとがき(三) (二〇一一年初秋 吉川一義)
スワン家をめぐる社交風俗/ジルベルトへの恋心の顛末/芸術の鑑賞(ラ・ベルマ、ベルゴット、ヴァントゥイユ)/注釈の作家プルースト
図版一覧


プルースト 『失われた時を求めて 〈2〉  スワン家のほうへ II』(吉川一義 訳、岩波文庫、2011年) '11/07/05
プルースト 『失われた時を求めて 〈1〉  スワン家のほうへ I』(吉川一義 訳、岩波文庫、2010年) '11/01/14

吉川一義 『プルースト美術館 『失われた時を求めて』の画家たち』(筑摩書房、1998年) '11/02/10
吉川一義 『プルーストと絵画 レンブラント受容からエルスチール創造へ』(岩波書店、2008年) '11/02/03
吉川一義 『プルーストの世界を読む』(岩波セミナーブックス、2004年) '11/01/20

マルセル・プルースト 『失われた時を求めて [完訳版] 全13巻』(鈴木道彦 訳、集英社文庫ヘリテージシリーズ、2006〜07年) '10/09/07〜'11/01/23
マルセル・プルースト 『失われた時を求めて 〈2〉 第一篇「スワン家のほうへII」』(高遠弘美 訳、光文社古典新訳文庫、2011年) '11/12/29
マルセル・プルースト 『失われた時を求めて 〈1〉 第一篇「スワン家のほうへ1」』(高遠弘美 訳、光文社古典新訳文庫、2010年) '10/10/10
プルースト 『消え去ったアルベルチーヌ』(高遠弘美 訳、光文社古典新訳文庫、2008年) '08/12/16





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本「図説 聖書物語 新約篇 (ふくろうの本・世界の文化)」山形孝夫、山形美加 図版解説5

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図説 聖書物語 新約篇 (ふくろうの本)
図説 聖書物語 新約篇 (ふくろうの本・世界の文化)

○著者: 山形孝夫、山形美加 図版解説
○出版: 河出書房新社 (2002/11, 単行本 135ページ)
○定価: 1,890円
○ISBN: 978-4309760247
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紀元313年、いわゆる「ミラノ勅令」、ローマ皇帝コンスタンティヌスの宗教寛容令によって、キリスト教はローマ世界に公認されて非合法の時代は終結して、その結果それまで地中海世界を吹き荒れた迫害の嵐は止んだ、とされるようだ
それは、本書に描かれる「聖書物語」が終わってから、さらにおよそ200年の後のこと



好評「旧約篇」に続く、世界の傑作絵画でよむ聖書物語。杖一本と下着一枚、家を棄て故郷を棄て無一物・無所有を宝に出発したイエスの神の国運動は、なぜ世界史の檜舞台に踊り出ることになったのか。その原初の謎に迫る知的冒険の旅。


≪目次: ≫
はじめに 神の国運動の原初の姿に迫る

第一章 天使の告知
1 マリアへの天使の告知 (ルカ 1章26-28節)
2 ヨセフへの天使の告知 (マタイ福音書 1章26-38節)
3 マリアのエリサベツ訪問 (ルカ 1章39-56節)
4 ヨハネの誕生とザカリアへの預言 (ルカ 1章11-20、57-80節)
コラム 「イエス」という名
コラム 福音書(ふくいんしょ)と福音書記者
コラム 聖霊(Holy Spirit)
コラム 割礼(かつれい、Circumcision)


第二章 イエスの誕生
1 マリア、月満ちて子を産む (ルカ 2章1-7節、マタイ 2章1-6節)
2 羊飼いたちは見た (ルカ 2章8-20節)
3 東方の博士たち (マタイ 2章1-12節)
4 聖家族のエジプト逃避(とうひ) (マタイ 2章13-23節)
5 幼子の「神殿奉献(ほうけん)」――シメオンの賛歌 (ルカ 2章22-38節)
6 十二歳のイエス――マリアの戸惑い (ルカ 2章41-52節)
コラム ナザレびとイエス
コラム メシヤ(Messiah)
コラム 三人の博士(マギ)
コラム イエスの生誕は、いつであったか
コラム イザヤの預言


第三章 バプテスマのヨハネの登場
1 洗礼者((バプテスマ)のヨハネ (マルコ 1章1-18節、マタイ 3章1-12節、ルカ 3章1-9節)
2 イエスの受洗(じゅせん) (マルコ 1章9-11節、マタイ 3章13-17節、ルカ 3章21-22節)
3 荒野(あらや)の誘惑 (マタイ 4章1-11節、マルコ 1章12-13節、ルカ 4章1-13節)
4 ヨハネの死 (マタイ 14章1-12節、ルカ 9章7-9節、マルコ 6章14-29節)
コラム バプテスマ(Baptism)
コラム 「クムラン洞窟」・「エッセネ派」


第四章 神の国運動の開始
1 イエスの宣教(せんきょう) (マルコ 1章14-15節、マタイ 4章12-17節、ルカ 4章14-15節)
2 最初の弟子たち (マルコ 1章16-20節、マタイ 4章18-22節、ルカ 5章1-11節)
3 ガリラヤの状況
4 遍歴(へんれき)の旅 (マルコ 1章14節以下、マタイ 4章12節以下、ルカ 4章14節以下)
5 支持者たちとの絆(きずな)
コラム 『イエス運動の社会学』(G・タイセン)

第五章 神の国運動の展開
1 共同体の生活綱領(こうりょう)――山上の説教 (マタイ 5-7章、ルカ 6章20-48節)
2 共同体の祈り――主の祈り (マタイ 6章9-15節、ルカ 11章1-4節)
3 敵対者への理論武装――論争物語
〈清めの論争〉 (マルコ 7章1-13節、マタイ 15章1-20節)
〈安息日(あんそくにち)の論争〉 (マタイ 12章1-8節、マルコ 2章23-28節、ルカ 6章1-5節)
〈取税人と罪人との食事〉 (マルコ 2章15-17節、マタイ 9章10-13節、ルカ 5章27-32節)
〈癒(いや)しの論争〉 (マルコ 2章1-12節、マタイ 9章1-8節、ルカ 5章17-26節)

4 救いの現在 その一――癒しの物語
5 救いの現在 その二――回心(かいしん)物語
コラム 安息日(あんそくにち、Sabbath)
コラム 「サドカイ派」・「パリサイ派」
コラム イエスの称号 (ー隋伸⊃世了辧伸メシヤ(あるいはキリスト)/た佑了辧


第六章 遍歴のカリスマ
1 カナの婚宴 (ヨハネ福音書 2章1-11節)
2 サマリアの女――ヤコブの井戸 (ヨハネ 4章6-15節)
3 カナンの女 (マルコ 7章24-30節、マタイ 15章21-28節)
4 ベッサイダの不思議――「人が見えます。木のように見えます」 (マルコ 8章22-26節)
5 ベテスダの池の不思議 (ヨハネ 5章2-9節)
コラム ギリシアの治癒神(ちゆしん)アスクレピオスとイエスとの競合
コラム 「さわる」・「手をあてる」
コラム 「風」と「水」と「プネウマ」


第七章 受難(じゅなん)物語――最後の一週間
1 イエス、エルサレムに向かう (マルコ 10章、マタイ 20章、ルカ 18章以下)
2 イエス、神殿から商人を追い払う (マルコ 11章15-19節、他にマタイ 21章12節以下、ルカ 19章45節以下)
3 律法学者らとの議論 (マルコ 11章27節以下、マタイ 21章23節以下、ルカ 20章1節以下)
4 ナルドの香油 (マルコ 14章3-9節、マタイ 26章6-13節、ヨハネ 12章1-8節)
5 最後の晩餐(ばんさん) (マルコ 14章12節以下、マタイ 26章17節以下、ルカ 22章7節以下)
6 ゲッセマネの園――この苦しみの時 (マルコ 14章32-36節、マタイ 26章36-46節、ルカ 22章39-46節)
7 ペテロは泣いた (マルコ 14章66節以下、マタイ 26章69節以下、ルカ 22章56節以下)
8 ゴルゴタの丘 (マルコ 15章、マタイ 27章、ルカ 23章)
コラム ホサナ(Hosanna)
コラム ベタニア村
コラム ナルドの香油
コラム ラザロの蘇生(そせい)


終章 復活の証人と神の国運動の行方
1 復活の証人たち
2 五旬節(ごじゅんせつ)の日に (使徒行伝 2章)
3 迫害の火の手 (使徒行伝 3、4章)
4 ステパノの殉教 (使徒行伝 6、7章)
5 使徒(しと)パウロの登場
6 「主よ、いずこへ」
コラム 使徒(しと)

おわりに


参考文献
図版関連参考文献
新約聖書正典の成立年代と内容について
新約聖書関連年表


≪著者: ≫ 山形孝夫 (やまがた・たかお) 1932年、仙台に生まれる。東北大学文学部宗教学・宗教史学科卒業。同大学院博士課程修了。専攻、宗教人類学。宮城学院女子大学名誉教授。主要著書、『レバノンの白い山――古代地中海の神々』(未来社)、『聖書の起源』(講談社)、『聖書物語』『聖書小事典』(いずれも岩波書店)、『カラーバイブル聖書』(全8巻、小学館、フランス・ラルース社共同製作の責任監修)、『砂漠の修道院』(平凡社、日本エッセイストクラブ賞)、『聖書の奇跡物語――治癒神イエスの誕生』『死者と生者のラスト・サパー』(いずれも朝日新聞出版)、『図説 聖書物語 旧約篇』(河出書房新社)他。

[図版解説: ] 山形美加 (やまがた・みか) 女子美術大学 絵画科(版画)卒業。多摩美術大学大学院 美術研究科(版画)修了。東北大学大学院 文学研究科(美学・西洋美術史)在学中(を経て、修士課程修了)。共著に『)、『図説 聖書物語 旧約篇』(図版解説)がある。

山形孝夫、山形美加 図版解説 『図説 聖書物語 旧約篇』(ふくろうの本、河出書房新社、2001年) '12/01/09
カレン・L・キング 『マグダラのマリアによる福音書 イエスと最高の女性使徒  The Gospel of Mary of Magdala - Jesus and the first woman apostle 』(山形孝夫/新免貢 訳、河出書房新社、2006年) '12/01/02
山形孝夫 著、山形美加 絵画解説 『名画で読む 新約聖書』(PHP研究所、2011年) '11/12/27





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本「ものと技術の弁証法 (ヨーロッパの中世5)」堀越宏一5

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ものと技術の弁証法 (ヨーロッパの中世 5)
ものと技術の弁証法 (ヨーロッパの中世5)

○著者: 堀越宏一
○出版: 岩波書店 (2009/8, 単行本 318ページ)
○定価: 2,940円
○ISBN: 978-4000263276
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なるほど、この本において、ヨーロッパ中世の歴史を区切る二つの出来事として重視したいのは、、、と、著者をして冒頭の序章のp.6に記されるのは、およそ紀元千年前後に始まり13世紀までに西ヨーロッパ各地に普及した農業の技術革新「中世農業革命 la rrévolution agricole médiévale」であり、14世紀半ばのペスト大流行がもたらした大量死、として



ものと技術は社会との関係によって変化していく。古代文明から受け継いで農村と都市で展開された物質文化を跡づけ、領主の支配と身分制に規定された衣食住の諸相を追う。鉄の生産の進展を取り上げ、大量消費へと向かう前近代社会の萌芽を見る。中世考古学の成果を取り入れて、中世の独自性と連続性を浮き上がらせる労作。


≪目次: ≫
序章 物質文化と中世社会
物質文化と歴史/物質文化研究の方法/中世農業革命/成長と成熟/ペスト大流行後の時代/この本の射程

第一章 中世物質文化の源
古代から中世へ
1 古代ローマの遺産
古代ローマの著作と技術/服飾と食事
2 古代石造建築の伝承――バシリカと城
古代ローマ建築の伝承/ドゥエ・ラ・フォンテーヌ――館から城へ/ランジェ城とロッシュ城
3 古代文化との断絶――古代と初期中世の農村家屋
ウィラ/メロヴィング期の農村遺跡ブルビエール
4 ゲルマンの痕跡
「ズボンを穿いたガリア」/獣肉(ジビエ)とチーズとケルウィシア/木造家屋の伝統
5 キリスト教の支配――修道院の影響
修道院の物質文化/シトー会の産業経営/技術の独占か?
6 東方世界伝来のものと技術
遊牧民の贈り物/騎乗技術と弓術/イスラーム世界と一二世紀ルネサンス/イスラーム世界の文物

第二章 領主に支配される生産と技術
家経済としての領主所領
1 領主による所領経営
修道院所領と世俗所領/カール大帝の「御料地令」――食糧の供給/カール大帝の「御料地令」――家経済の姿/ウォルター・オブ・ヘンレイ『家政の書』
2 森で採れるもの――狩猟・採集・資源
森か、畑か/狩猟の場/森林用益権/木の実の採集と放牧/養蜂/木材と薪炭/森の職人たち/森林資源の保護
3 河川の多角的利用と水車
河川利用の権利/ウナギ/流水利用権
4 パンとグルートをめぐる領主の支配
製粉水車のバナリテ/領主による食の支配/麦芽醸造酒用ハーブの専売/グルート専売権の背景/グルート専売権の一般化
5 領主と手工業
水車の産業利用/製紙用水車/縮絨用水車と「一三世紀産業革命」/領主型農村工業

第三章 都市に生まれた技術と商品
古代ローマ都市から中世都市へ/都市の世紀としての一三世紀
1 中世都市の家
古代と中世の断絶/古代ローマの都市建物/中世都市の町家/アーケードとカウンター
2 都市空間のなかの公共建築
市場建物(ハラ)/市場建物の公共性/修道院門前町クリュニー/教会建築と世俗建築
3 繊維産業と衣服
カロリング時代の織物/毛織物工業の登場と発展/絹・麻・綿/都市の仕立屋/毛皮の熱狂
4 食品産業の展開
都市の胃袋/肉と魚/都市のパン屋/自家醸造される麦芽醸造酒
5 手工業と機械技術
金属製品と宝飾品/皮革製品/都市の象徴――起重機(クレーン)/天文時計の発明/機械仕掛けの時計塔

第四章 身分制社会のなかの技術・もの
三職分論/「耕す者」と都市民
1 身分ごとの食事
聖職者の食事/「食いしん坊の修道士」/大食する貴族、それも肉を/貴族の宴会/農民のパン食/食材の身分
2 中世衣服の変遷と差異の発生
ブリオーの誕生/擬似宗教服としてのブリオー/一三四〇年代の革新
3 衣服と食事の身分規制
奢侈禁止令/国王による貴族支配/都市民の奢侈禁止/共同体秩序と都市貴族(パトリシア)/宮廷社会の登場
4 宮廷がリードする物質文化の舞台――大広間
宮殿の大広間(アウラ)/城の大広間/教会と都市の大広間
5 宮廷の家具調度品
貴金属の食器/綴れ織の壁掛け(タピスリー)
6 身分制のなかの技術書――狩猟書と料理書
中世の技術書/鷹狩りの狩猟書/一四世紀の狩猟書/料理術の書/洗練への第一歩/身分制社会のなかの物質生活

第五章 鉄から見た中世社会
象徴としての鉄/鍛冶屋の神秘性/力の象徴
1 ヘゲモニー的素材から大量消費へ
フランク時代の希少な鉄/ヘゲモニー的素材/鉄具の増加
2 製鉄技術の発展――古代から近世へ
古代中国とインドの鉄/ダマスカス鋼/直接還元製鉄法/高炉法の誕生
3 戦争の技術――大砲登場
初期の大砲/兵器工廠と大砲師/城の要塞化/初期産業革命論
4 多様な商品生産の展開
原料鉄生産と鉄加工/様々な鉄製品/鋳物の製造
5 領主と製鉄所
バール伯エデュアール一世の製鉄経営/水力製鉄所と領主

第六章 大量消費社会のあけぼの
黒死病と領主制の危機/農民層の分解/都市経済と国家の発展
1 中世と近世の物質文化を分かつもの――農業
ピエロ・デ・クレツェンツィ『農村収益の書』/牧畜の発展/市場向け農業
2 中世と近世の物質文化を分かつもの――機械技術と産業
機会技術の展開/戦争と軍事技術/工学技術の総合化/領主型農村産業の発展/運輸交通/活版印刷術の普及/職種の専門化
3 食品における大量生産と大量消費の始まり
飽食の時代/肉の大量消費/都市の肉屋/塩漬けニシンと干しダラ/野菜とワイン/ビールの優秀性/ビールの商業生産と大量消費
4 多様な服飾製品
高級織物産業の変化/多様な繊維製品の需要/袖とボタン/宝飾品/小物雑貨の広がり
5 商人企業家・領主・国家
新しい経営と企業家/イタリアのコンパニーア/商人企業家の進出/領主制的産業/ジャック・クールの事業/国家による産業規制と商人

終章 中世から近世へ
連続する歴史/一六世紀の発展/イングランドとフランスとの対比/連続と独自性

参考文献
索引


[カバー図版] 毛織物の仕立屋の店先。『タクイヌム・サニターティス』(1390-1400年頃の写本)より。パリ、フランス国立図書館蔵。

[編集] 池上俊一河原 温


≪著者: ≫ 堀越宏一 (ほりこし こういち) 1957年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得、ナンシー大学大学院博士課程修了。歴史学博士(フランス)。東洋大学文学部史学科教授。専攻は中世フランス史。研究テーマは、中世後期フランス行財政史、中世考古学。著書に、『中世ヨーロッパの農村世界』(山川出版社)、『中世ヨーロッパ生活誌』(日本放送出版協会)、L’industrie du fer en Lorraine : XIIe-XVIIe siècles, Langres (France), Editions Dominique Guéniot, 2008 (Prix Gabriel-Auguste Prost en 2008, de l’Académie des Inscriptions et Belles-Lettres (France)) など。


関哲行 『旅する人びと』(ヨーロッパの中世4、岩波書店、2009年) '12/01/07
小澤実/薩摩秀登/林邦夫 『辺境のダイナミズム』(ヨーロッパの中世3、岩波書店、2009年) '12/01/03
河原温 『都市の創造力』(ヨーロッパの中世2、岩波書店、2009年) '11/12/31
佐藤彰一 『中世世界とは何か』(ヨーロッパの中世1、岩波書店、2008年) '11/12/29
《ヨーロッパの中世》 [全8巻]  編集=池上俊一河原温
 〜〜ヨーロッパ文化の根源に向けて――中世世界の斬新な全体像〜〜






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本「悪霊 〈3〉 Бесы, 1871-1872 (光文社古典新訳文庫139)」ドストエフスキー、亀山郁夫 訳5

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悪霊 3 (光文社古典新訳文庫)
悪霊 〈3〉 Ф. М. Достоевский: “Бесы”, 1871-1872 (光文社古典新訳文庫139)

○著者: フョードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキー亀山郁夫
○出版: 光文社 (2011/12, 文庫 626ページ)
○定価: 1,160円
○ISBN: 978-4334752422
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Merci! merci! merci!!

今夜のお月さまは満月(月齢15.4)で、満月の月夜はヤッパリなんだかトクベツなような気分で、明るい月夜に顔を上に天にむけたままボケ〜っと満月をなに思うともなく(いろいろいろいろ考えないものでもないのだが)眺めつつ歩きながら、そういやぁ正月のときのお月さまはおよそ半月だったなぁ、半分の形状の中途半端ともおもえるようなお月さまの正月だなんてどうなんだろうなぁ、とか考えて、だからなんなんなんなんだろう、ところでぼくには旧正月(2012年・平成24年は1/23が旧暦の1/1にあたるようだ)が満月なのか新月なのかどっちなのか知らない知識をもちあわせていないからね、どうなんだろう個人的には満月の方が好きだからメデタイ気分のお正月には満月がいいなぁ、とはノー天気にも思ったのだが(それこそまさにオメデタイ)、どうやら新月に(ナルホド文字どおり)新しい年があけてはじまるようだ



街はいよいよ狂乱に向かって突っ走りはじめた。まずは県知事夫人ユーリアの肝いりによる「慈善パーティ」で、何かが起こる気配。その背後では着々と陰謀が進行し、「五人組」の活動も風雲急を告げる。ワルワーラ夫人とヴェルホヴェンスキー氏、スタヴローギンとリーザの「愛」の行方は?


≪目次: ≫
ドストエフスキー 『悪霊 “Бесы, 1871-1872” 〈3〉』 三部からなる長編小説
第3部
 第1章 祭り――第一部
 第2章 祭りの終わり
 第3章 愛(ロマン)の終わり
 第4章 最終決断
 第5章 旅の女
 第6章 多難な一夜
 第7章 ステパン・ヴェルホヴェンスキー氏の最後の放浪
 第8章 結末

読書ガイド/亀山郁夫
〈『悪霊』 第3部の魅力〉
 1 『悪霊』――自己否定の書
 2 『悪霊』の哲学
 3 『悪霊』 第2部の時系列
 4 『悪霊』における事実――誰が、どのようにして死ぬのか
 5 『悪霊』 第2部のあらすじ
〈『悪霊』 第3部を読むための基礎知識〉
 1 スタヴローギンはどこまで有罪か?
 2 ステパン・ヴェルホヴェンスキーの功罪
 3 「悪霊」たちのロシア語
 4 祭り――貶められ、高められる者たち
 5 「祭り」に隠された政治と検閲のモチーフ
 6 二つの人物像系譜
 7 シャートフのモデルと思想的な立脚点
 8 キリーロフの両義牲
 9 ピョートルの父親憎悪
 10 子殺しの女たち
 11 マリヤ・レビャートキナの運命――『悪霊』と『ファウスト』 1
 12 「愛(ロマン)の終わり」――『悪霊』と『ファウスト』 2
 13 崩壊期の物語
 14 ネチャーエフ事件と『悪霊』――課題と実現のあいだ
 15 本書に登場する歴史上の人物
 16本書に出てくる用語、架空の人物

訳者あとがき (二〇一一年十一月 亀山郁夫)


≪著者: ≫ フョードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキー Ф. М. Достоевский [1821-1881] ロシア帝政末期の作家。60年の生涯のうちに、以下のような巨大な作品群を残した。『貧しき人々』『死の家の記録』『虐げられた人々』『地下室の手記』『罪と罰』『賭博者』『白痴』『悪霊』『永遠の夫』『未成年』そして『カラマーゾフの兄弟』。キリストを理想としながら、神か革命かの根元的な問いに引き裂かれ、ついに生命そのものへの信仰に至る。日本を含む世界の文学に、空前絶後の影響を与えた。

[訳者] 亀山郁夫 Kameyama Ikuo 1949年生まれ。東京外国語大学長。ドストエフスキー関連の研究のほか、ソ連・スターリン体制下の政治と芸術の関係をめぐる多くの著作がある。著書に『磔のロシア』『熱狂とユーフォリア』『ドストエフスキー父殺しの文学』『「悪霊」神になりたかった男』『大審問官スターリン』『ドストエフスキー共苦する力』ほか多数。訳書に『カラマーゾフの兄弟』『罪と罰』(ドストエフスキー)ほか。

ドストエフスキー 『悪霊 〈2〉』(亀山郁夫 訳、光文社古典新訳文庫、2011年) '11/05/17
ドストエフスキー 『悪霊 〈1〉』(亀山郁夫 訳、光文社古典新訳文庫、2010年) '10/09/30





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※『悪霊 〈3〉』 主要登場人物
ステパン・トロフィーモヴィチ・ヴェルホヴェンスキー……ワルワーラ婦人の「親友」。
ピョートル(=ペトルーシャ、ピエール)・ヴェルホヴェンスキー……ステパンの息子。
ワルワーラ・ペトローヴナ・スタヴローギナ……スクヴォレーシニキ村の大地主。未亡人。町の有力者。
ニコライ(=ニコラ)・フセヴォロドヴィチ・スタヴローギン……ワルワーラの一人息子。
リザヴェータ(=エリザヴェータ、リーザ、リーズ)・ニコラエーヴナ・トゥーシナ……ステパン・ヴェルホヴェンスキーのかつての教え子。莫大な財産の相続権を持つ。
マヴリーキー・ニコラーエヴィチ・ドロズドフ……謹厳実直な大尉。リーザのいとこで婚約者。
ナンドレイ・アントーノヴィチ・フォン・レンプケー……町に赴任した新しい県知事。
ユーリヤ・フォン・レンプケー……フォン・レンプケーの妻。リーザの遠縁にあたる。
キリーロフ……建築技師。独特の「人神論」を唱える。ヴェルホヴェンスキー宇治のサークルのメンバー。
リプーチン……サークルのメンバー。県庁役人。吝嗇でゴシップ屋のフーリエ主義者。
シャートフ……ワルワーラの農奴の息子。大学除籍後はヨーロッパなどを放浪し、帰郷。
マリヤ(=マリー)・シャートワ……シャートフの妻。三年の別離後、シャートフのもとへ身を寄せる。
ダーリヤ(=ダーシャ)……シャートフの妹。ワルワーラの養女で同家に暮らす。
ヴィルギンスキー……町の役人。サークルのメンバー。妻は助産婦のアリーナ。
イグナート・レビャートキン……自称「退役二等大尉」。大酒飲み。ペテルブルグでニコライと会う。
マリヤ・レビャートキナ……イグナートの妹。足の悪い「神がかり」。
カルマジーノフ……かつて一世を風靡したロシアの大作家。県知事夫人ユーリヤの遠縁にある。
ソフィヤ・マトヴェーエヴナ・ウリーチチ……福音書売り。
エルケーリ……ピョートルに心酔している若い少尉補。
フェージカ……流刑囚。元ヴェルホヴェンスキー家の農奴。
(アントン・ラヴレンチエヴィチ・)G……この小説の語り手。ヴェルホヴェンスキー氏の友人。




本「図説 聖書物語 旧約篇 (ふくろうの本・世界の文化)」山形孝夫、山形美加 図版解説5

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図説 聖書物語 旧約篇 (ふくろうの本)
図説 聖書物語 旧約篇 (ふくろうの本・世界の文化)

○著者: 山形孝夫、山形美加 図版解説
○出版: 河出書房新社 (2001/6, 単行本 135ページ)
○定価: 1,995円
○ISBN: 978-4309726601
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いわゆる旧約聖書、聖書物語の旧約篇


第一人者が書き下ろした『名画でよむ聖書物語』。ヨーロッパ文化の深い岩盤の下を流れつづけ、ヨーロッパ人の魂の言葉となった聖書。波乱万丈のキリスト教美術の変遷を追いつつ、旧約聖書の謎に迫る知的冒険の旅。


≪目次: ≫
はじめに 旧約聖書の謎に迫る知的冒険の旅

第一章 天地創造創世記
1 原初の混沌 (創世記 1章1-31節)
2 人間の創造 (創世記 1・2章)
3 神の安息 (創世記 2章1-3節)
4 エデンの風景 (創世記 2章4-25節)
5 転落の構図――蛇の誘惑 (創世記 3章1-24節)
6 エデンの東の物語――カインとアベル (創世記 4章1-16節)
7 大洪水とノアの箱舟 (創世記 6・7・8・9章1-17節)
8 ノアとぶどう酒 (創世記 9章18-28節)
9 バベルの塔 (創世記 11章1-9節)
コラム エヴァにたいする懲罰
コラム 創世記の比較神話――人間の労働をめぐって
コラム メソポタミア神話のカインとアベル
コラム 大洪水物語
コラム ノアのぶどう酒事件の謎
コラム バベルとバビロン

第二章 族長物語創世記 12-50章)
1 アブラム――旅のはじまり (創世記 12章)
2 ロトとの別れ (創世記 13章1-18節)
3 ソドムとゴモラの滅亡とロト一族の運命 (創世記 19章1-36節)
4 女奴隷ハガルとイシュマエル (創世記 16・21・25章)
5 アブラハム、イサクをささげる (創世記 22章1-19節)
6 イサクとリベカの結婚 (創世記 24章1-67節)
7 エサウとヤコブ (創世記 25・27・28章)
8 天の梯子――ヤコブの夢 (創世記 28章)
9 ヤコブの結婚 (創世記 29章)
10 天使と格闘するヤコブ (創世記 30-32章)
11 ヨセフ物語 (創世記 37-50章)
コラム ロト一族の末路
コラム イシュマエルとイスラム教
コラム 族長の相続
コラム 寄留民

第三章 神の約束の地をめざして出エジプト記
1 モーセの誕生 (出エジプト記 1・2章)
2 モーセの召命――神の声を聴いた (出エジプト記 3・4章)
3 葦の海の奇跡 (出エジプト記 4-15章)
4 荒野の奇跡 (出エジプト記 15章22節-18章27節)
5 神の山は、はげしく震えた (出エジプト記 19章)
6 十戒 (出エジプト記 20章)
7 契約の締結とモーセの死 (出エジプト記 24章、民数記 10章)
コラム 神の名
コラム 神の声を聴く者
コラム 「過越(すぎこし)」の祭りとその主題
コラム 奇跡の食物マナ

第四章 戦う人ヨシュアヨシュア記
1 エリコの攻防 (ヨシュア記 1-6章)
2 焦土戦術 (ヨシュア記 7-12章)
3 シケムの契約 (ヨシュア記 24章)
4 シャーローム
5 イスラエル十二部族のカナン定着 (ヨシュア記 13-21章)
6 士師(しし)たちの時代 (士師記 1-3章)
7 カナンの神バァール崇拝への傾斜 (士師記 2・3章)
コラム 勇者ギデオン (士師記 6-8章)
コラム 怪力の士師サムソン (士師記 13章以下・16章)
コラム ウガリットのバァール神話

第五章 イスラエル建国物語――ダヴィデとソロモンサムエル記 上・下)
1 士師サムエルの登場 (サムエル記 上 1章以下)
2 ペシリテとの闘い (サムエル記 上 7-8章)
3 サムエル、サウルに油をそそぐ (サムエル記 上 9-15章)
4 サムエル、羊飼いの少年ダヴィデに油をそそぐ (サムエル記 上 16章)
5 ゴリアテと戦うダヴィデ (サムエル記 上 17章)
6 ダヴィデの弓の歌――サウルとヨナタンの死を悼む (サムエル記 上 18章-サムエル記 下 1章)
7 ダヴィデ、統一国家を建設する (サムエル記 下 1-5章)
8 ダヴィデ、バテシバを愛する (サムエル記 下 11-12章)
9 王子アブサロムの反乱 (サムエル記 下 13-19章)
10 ソロモンの栄華 (列王記 上 1-11章)
コラム ソロモンの知恵
コラム ソロモンの神殿

第六章 王国の崩壊と預言者たちの活躍列王記 上 11章-下 25章 および 予言の書)
1 ソロモン王の背信 (列王記 11章)
2 王国の運命
3 預言者の活躍
4 バァール主義者と闘う預言者エリヤ (列王記 上 17章-下 2章)
5 奇跡の預言者エリシャ (列王記 下 1-8章)
6 愛の預言者ホセア (ホセア書
7 神の国の幻をみる預言者イザヤ (イザヤ書

第七章 絶望を押し返すものエレミヤ書哀歌イザヤ書
1 エルサレムの陥落 (エレミヤ書 39章、哀歌)
2 バビロン川のほとりで――バビロン捕囚の歌 (詩篇 137篇)
3 絶望を押し返すもの――第二イザヤの預言 (イザヤ書 40-55章)
コラム 哀歌(あいか)
コラム ダニエル書
コラム スザンナの水浴(ダニエル書補遺
コラム エゼキエルの幻想

結びに代えて
参考文献
旧約聖書聖典の成立年代と内容について
旧約聖書内容一覧
聖書関連年表


≪著者: ≫ 山形孝夫 (やまがた・たかお) 1932年、仙台に生まれる。東北大学文学部宗教学・宗教史学科卒業。同大学院博士課程修了。専攻、宗教人類学。宮城学院女子大学名誉教授。主要著書、『レバノンの白い山――古代地中海の神々』(未来社)、『聖書の起源』(講談社)、『聖書物語』『聖書小事典』(いずれも岩波書店)、『カラーバイブル聖書』(全8巻、小学館、フランス・ラルース社共同製作の責任監修)、『砂漠の修道院』(平凡社、日本エッセイスト・クラブ賞)、『聖書の奇跡物語――治癒神イエスの誕生』『死者と生者のラスト・サパー』(いずれも朝日新聞出版)他。

[図版解説: ] 山形美加 (やまがた・みか) 女子美術大学 絵画科(版画)卒業。多摩美術大学大学院 美術研究科(版画)修了。東北大学大学院 文学研究科(美学・西洋美術史)在学中(を経て、修士課程修了)。

カレン・L・キング 『マグダラのマリアによる福音書 イエスと最高の女性使徒  The Gospel of Mary of Magdala - Jesus and the first woman apostle 』(山形孝夫/新免貢 訳、河出書房新社、2006年) '12/01/02
山形孝夫 著、山形美加 絵画解説 『名画で読む 新約聖書』(PHP研究所、2011年) '11/12/27





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本「記憶の歴史学 史料に見る戦国 (講談社選書メチエ519)」金子拓5

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記憶の歴史学 史料に見る戦国 (講談社選書メチエ)
記憶の歴史学 史料に見る戦国 (講談社選書メチエ519)

○著者: 金子 拓
○出版: 講談社 (2011/12, 単行本 320ページ)
○定価: 1,890円
○ISBN: 978-4062585224
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寒さが身にしみるのは、末端の手足のしびれや首のあたりのコリが気になるのは、冬の寒気のせいもあるけれど運動不足に起因するであろうことに疑いはない、あまり体調がすぐれない状態がつづいている(ひどくなることもないがよくなることもない)こともあって、しばらくず〜っとますます積極的に意識して引きこもったままに本を読み耽って、web上で受講できる授業を聴講して、こうしてPCにむかって


「歴史」はどのようにして生まれるのか。本能寺の変細川ガラシャ自害事件など、さまざまな文書、日記などに記された人々の記憶が一つの歴史上の事件として定着してゆくプロセスを探る。


≪目次: ≫
はじめに

第一章 史料学と記憶
1 史料としての人間の記憶
記憶と歴史の対立/歴史的事実と史料/記憶を史料にする
2 日本前近代史のなかで集合的記憶を考える
一次史料と二次史料/史料学という方法/二次史料から見えてくるもの/集合的記憶と由緒論/中世史と記憶/本書の大きなねらい

第二章 記憶と史料と歴史のあいだ
1 史料と歴史的事実
日記の裏づけ/日記に書かれなかった行動/兼見の禁裏本写本
2 史料同士のすれ違い
賀茂競馬の沿革/信長と賀茂競馬/賀茂競馬奉行太田又助/賀茂社の算用状/信長賀茂競馬見物の謎/信長饗応の実態/五日の見学者は誰か/史料と歴史のあいだ/ロッパの罵倒
3 歴史が記憶にたどりつく
信長記』と『甫庵信長記』/『三河物語』の『甫庵信長記』批判/横山長知の『甫庵信長記』評/『三州遺事』という書物/『常山紀談』の長知挿話/『常山紀談』と太宰春台/太宰春台と平手家/長知挿話の水源

第三章 歴史をつくった記憶
1 太田牛一の視点
太田牛一の自筆本/牛一著「関ヶ原御合戦双紙」/蓬左文庫本の増補/細川ガラシャと明智玉子/明智玉子の自害記事/玉子自害への疑問/もうひとつの玉子自害記事
2 細川家の視点
霜女覚書/霜が語る玉子自害の経緯/『霜女覚書』が書かれるまで/霜と米田家/『綿考輯録』と米田家の記録/宇土藩編纂の家史/『忠興公譜』と『綿考輯録』/『忠興公譜』と『霜女覚書』/玉子自害が神聖化されるまで
3 史実の相対化と記憶
玉子自害をめぐる史料の多様性/霜の記憶/記憶が歴史になるとき

第四章 記録と記憶
1 記憶が日記になる瞬間
記憶に残る・記録に残る/日記と真実/日記はいつ書かれたか/日記のできあがり方と記憶/伊達輝宗の日記/輝宗の記憶の筋道/日記のまとめ書き/輝宗日記のまとめ書き/日記の空白/兼見卿記の空白/総動員された記憶
2 記録の改変と記憶(その一)――『断腸亭日乗』のばあい
日記の改竄/荷風の怖れ/断腸亭日乗の改竄/断腸亭日乗の異本/荷風の記憶/日記の編集
3 記録の改変と記憶(その二)――『兼見卿記』のばあい
兼見卿記の書誌/影写本と謄写本/兼見卿記の影写本と謄写本/吉田兼見と本能寺の変/日記改竄疑惑/高柳・斎木説の展開/本能寺の変の“黒幕”と『兼見卿記』/正本・別本異同への疑問/『兼見卿記』の再検討/本能寺の変関係記事の異同/別本と正本の異同/『兼見卿記』はいつ書かれたか/『兼見卿記』の別記/日記帳の作成/冊分けの思想/証拠は湮滅されたのか

第五章 覚書と記憶
1 覚書の時代
「近世初期に於ける史学の展開」/覚書の時代
2 上杉家の集合的記憶
奥羽仕置と上杉氏/消えた仙北一揆の記憶/『先祖由緒帳』の史料的性格/上杉家に伝わる戦争の記憶/上杉家における「記憶すべき合戦」/上杉家の合戦記憶分布図/合戦記憶のかたより/集合的記憶としての「最上御陣」/いくさを凌駕する奉公の記憶
3 上杉家・佐竹家と大坂の陣
大坂冬の陣鴨野今福の戦い/上杉家における鴨野の戦いの記憶/佐竹家における今福の戦いの記憶/秋田藩の修史事業と“佐竹義宣の一番長い日”/

第六章 文書と記憶
1 岩屋家と岩屋家文書
文書からつくられる覚書/文書に従属する記憶/出羽由利郡と国人岩屋氏/岩屋氏の衰亡/岩屋家文書の不思議
2 岩屋家相論と文書のゆくえ
岩屋家の一家相論/相論の原因と岩屋家系図/牢人岩屋団斎/重書提出者成就院/三光院孫茂木伝之丞/家伝文書のゆくえ
3 文書から生まれる記憶
新右衛門の逐電と岩屋家の断絶/新出分の岩屋家文書/御文書所の機能/岩屋家で編まれたあたらしい歴史/文書が歴史をつくる

終章 歴史と記憶
約束ごととしての記憶/ふたりの道家/八木道家にとっての今福の戦い/旧主小野寺氏とのむすびつき/記憶の依代/家と記憶


引用史料
参考文献
あとがき (二〇一一年九月  金子 拓)
索引


≪著者: ≫ 金子 拓 (かねこ・ひらく) 1967年、山形県生まれ。東北大学大学院文学研究科博士課程後期単位取得退学。東京大学史料編纂所中世史料部門助教。専門は日本中世史、史料学。著書に『織田信長という歴史』(勉誠出版)などがある。






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本「図説 ソウルの歴史 漢城・京城・ソウル 都市と建築の六〇〇年 (ふくろうの本・世界の歴史)」砂本文彦5

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図説 ソウルの歴史-----漢城・京城・ソウル 都市と建築の六〇〇年 (ふくろうの本/世界の歴史)
図説 ソウルの歴史 漢城・京城・ソウル 都市と建築の六〇〇年 (ふくろうの本・世界の歴史)

○著者: 砂本文彦
○出版: 河出書房新社 (2009/11, 単行本 143ページ)
○定価: 1,890円
○ISBN: 978-4309761329
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東アジアの、朝鮮半島の
おもに都市と建築にみる、それゆえ朝鮮王朝・李氏朝鮮からのおよそ600年の、ソウル(漢陽(ハニャン)→漢城→京城→)の歴史



朝鮮王朝時代の「漢城(ハンソン)」、日本植民地時代の「京城(けいじょう)」、そして大韓民国の首都「ソウル」――と600年にわたる歴史を読みとく決定版ガイド。ソウルの町歩きが楽しくなる、深くなる!


≪目次: ≫
はじめに
巻頭口絵 朝鮮王朝時代の王宮と廟
景福宮(キョンボックン)昌徳宮(チャンドックン)/秘苑(ピウォン)昌慶宮(チャンギョングン)徳寿宮(トクスグン)宗廟(チョンミョ)雲峴宮(ウンヒョングン)
コラム1 変わりゆくソウルの名   「みやこ」を示す普通名詞/「漢城」と「京城

第1章 朝鮮王朝による国都造営――漢陽から漢城
1 風水地理と四神相応
儒者と僧侶のみやこをめぐる攻防/王都遷都/漢陽と風水地理
2 国都造営
左祖右社/喪失した祭天施設――円丘檀/城壁と城門
3 城内に築かれた貞陵(ジョンヌン)と広通橋(クァントンギョ)
初期李太祖の後妻の貞陵/跡形もなく破壊
4 城門と普信閣(ポシンカク)――城内の人々の生活
城内に響く鐘の音/城内のすみわけ
コラム2 無学大師と仁王山――国師堂、禅岩(ソンバウイ)   朝鮮建国にまつわる祠/仏教から儒教へ
コラム3 冊封とは   中国を頂点とする華の一員となる/周辺国の君主は「王」
コラム4 儒教   深く浸透する儒教文化/都市や建築にまで影響
コラム5 両班(ヤンバン)の住宅   マダンのある住宅/儒教的秩序による住居空間/伝統を現代化
コラム6 両班とは   科挙試験を受けることのできる身分/朝鮮時代末期には人口の半数を超える
コラム7 オンドル   靴を脱いで暮らす/余熱を利用して
コラム8 文禄・慶長の役朝鮮通信使   文禄・慶長の役と焼失した漢城の王宮/朝鮮通信使を江戸に送り出し、日本人の漢城入場を拒む

第2章 交錯する近代空間のヘゲモニー――漢城から京城へ
1 外国人遊歩が限定されて始まった朝鮮の開国
あるフランス人が見た仁川から漢城への道のり/朝鮮の開国と復古主義/冊封体制下の交隣外交と条約を基礎とした近代外交/遊歩規定の扱い
2 鉄道敷設権をめぐる攻防
鉄道建設をめぐって/親日派と反日派の対立/京仁鉄道引受組合
3 大韓帝国皇帝の誕生
円丘檀で天子となる/三田渡の大清皇帝功徳碑/西大門外義州街道の独立門
4 開化期の貞洞(チョンドン)の近代洋風文化
西欧列強、そして日本の角逐の縮図/開化期の貞洞/狭まる慶運宮(徳寿宮)/ソンタク女史のソンタク・ホテル
5 日本人町・南山(なんざん)の形成
女が顔を隠さないまち・南山/南山での日本人居住の始まり/「京城」の中心地となっていく南山/日本人町が他と異なった点
6 漢城から京城への都市計画
漢城の街並み/大韓帝国下の都市計画――仮家の建築禁止と道路整備/京城府下の京城市区改正/京城市区改正のモデルは、パリの大改造なのか
7 都市を支えた基盤施設
京仁鉄道から漢城府の路面電車へ「乗り換えた」アメリカ人技術者たち/アメリカから日本にわたった路面電車事業/京城府民病院と京城府民館の建設/米英から日本に渡った京城水道

第3章 モダン都市京城
1 京城の都市景観――心理的景観を一変させた建築
三・一独立運動朝鮮総督府の「武断政治」/文化政治への転換/景福宮に建った朝鮮総督府庁舎/景福宮での博覧会開催/景福宮建築物の払い下げ/光化門移築にみる近代性/新築の京城日報社社屋を撤去させてできた京城府庁舎/京城に埋め込まれた「大日本」の謎/京城の玄関口・京城駅/日本人の手により奉焼した朝鮮神宮
2 モダン都市・京城の風景
モダンボーイとモダンガールがまちに出てくる/京城をシャッフルする百貨店/南大門通りと朝鮮銀行前広場の壮観/モダンの裏に――大陸への足掛かりとしての朝鮮銀行
3 住宅払底都市・京城
爆発的な人口増加/朝鮮市街地計画令による住宅地開発/旺盛な民間事業者による郊外住宅地開発/名所として紹介された明水台住宅地/物価高騰から土地投機の対象となっていく郊外/混乱を極める郊外生活/
コラム9 京城府民のリゾート   満鉄がつくった海浜リゾート――仁川月尾島/外国人譲りの海浜リゾート――元山/憧れの金剛山
コラム10 民族資本による建築   建築家朴東鎭と財界人金性洙――高麗大学校と中央高校の校舎/朝鮮近代のかたち
コラム11 京城放送局――JODKに隠された秘密   朝鮮で初の放送局/東京、大阪、名古屋に次ぐ開局
コラム12 京城の学校
コラム13 朝鮮半島の都市   釜山(プサン)仁川(インチョン)平壌(ピョンヤン)慶州(キョンジュ)

第4章 植民地支配の解放から漢江(ハンガン)の奇跡に向けて――京城からソウルへ
八月一五日をめぐって/八月一五日、京城府からソウル特別市へ/朝鮮戦争とソウル/漢江の奇跡という名の高度経済成長/時の流れを激動していくソウル

あとがき
参照した主な韓国語文献
ソウルの歴史に関する略年表


≪著者: ≫ 砂本文彦 (すなもと・ふみひこ) 1972年、広島県生まれ。1995年、豊橋技術科学大学大学院修士課程修了。広島国際大学工学部准教授、博士(工学)。専攻は都市・建築史。博士論文「近代日本における国際リゾート地開発の史的研究」(東京大学)で、2002年度日本都市計画学会論文奨励賞、2004年度山田一宇賞。2004年度以降、日韓文化交流基金などの研究フェロー(成均館大学校)として、韓国の都市と建築の研究を進めている。著書に『近代日本の国際リゾート 一九三〇年代の国際観光ホテルを中心に』(2008年度日本観光研究学会賞、第13回建築史学会賞)。共著に『近代日本の郊外住宅地』、『景観デザイン』(2006年度日本感性工学会出版賞)、『住宅街』など。






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本「旅する人びと (ヨーロッパの中世4)」関哲行5

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旅する人びと (ヨーロッパの中世 4)
旅する人びと (ヨーロッパの中世4)

○著者: 関 哲行
○出版: 岩波書店 (2009/2, 単行本 310ページ)
○定価: 2,940円
○ISBN: 978-4000263269
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かの『ドン・キホーテ』の遍歴の騎士の物語が著されたのは1600年代はじめころ(1605年と1615年)、すでに騎士が遍歴の旅なんかをすることもない時代(およそいまから400年前の、日本でいうなら戦国時代の末期、徳川幕府がひらかれて近世といった時代区分)の物語で、だから騎士道物語を読み耽りすぎた(かなりピントがズレてしまっている)郷士が従者サンチョ・パンサを従えて出掛ける遍歴の旅なるもののなんたるか、、、ところでしかし、ひとたび遍歴の旅に出かけてしまったならば(もちろんコンビニもファミレスもない)、およそ布団(屋内のベッド)で眠ることはおろか、満腹に食事を摂ることだってままならない、腰にさげた皮袋に入れてあるチーズとパンの固くなった切れ端をかじって空腹をまぎらすことを、星空を眺めながら横になる(遍歴の騎士は眠らなかったりもする)ことを、フツーのこととして



交通手段が乏しくても中世の人びとは長い距離を移動した。巡礼の旅、職人の遍歴、学びと説教の旅、宮廷の移動など、宗教・政治・経済・文化の諸事情が人を旅立たせた。そこでは自由意志による移動とともに強制的な移動もあった。閉鎖的で分断されているとみなされてきた中世ヨーロッパ社会接合の契機ともなった移動を考える。


≪目次: ≫
序章 「他所」への憧憬
1 移動起点としての都市ないし都市ネットワーク
2 聖書的言説(コスモロジー)

第一章 移動の動機と条件
1 移動はどのように行われたか
移動の動機/難所だらけの道路と河川交通/海上交通で使われた船と航海技術
2 ガイドブックと通訳、旅の装い
ガイドブックと巡礼歌/多方面で利用された通訳/旅の装い
3 宿泊施設と宿泊・食事サービス
貧民や巡礼者が宿泊した施療院/多様化した宿屋/旅行者の食事は身分次第/宿屋への統制と所有者
4 旅の危険と旅行者の法的保護
巡礼者への不法行為と巡礼者保護/商人・手工業者などへの不法行為とその保護
5 貨幣・度量衡制度と両替、為替手形
貨幣制度と両替/度量衡制度/旅行者にとって便利な為替手形

第二章 祈りと贖罪の旅
1 武装巡礼としての十字軍
テンプル騎士団の役割/巡礼者としての十字軍騎士ジャン・ド・ジョワンヴィル
2 カトリックの聖地巡礼
「発見」された聖ヤコブの墓/聖年と「聖なる空間」/サンティアゴへの道/サンティアゴ巡礼の動機/サンティアゴ巡礼者の出身地と性別、年齢、職業・身分構成/サンティアゴ巡礼出立前の参入儀式と巡礼者の服装/巡礼講の理想と現実/「聖なる中心点」と帰路のもつ意味/地域を越えた聖ヤコブ兄弟団
3 聖地と聖遺物
民衆信仰と聖遺物「崇拝」/「捏造」される聖地と聖遺物/最大の聖地イェルサレム/数々の聖遺物が祀られた聖地ローマ
4 ユダヤ人の聖地巡礼
巡礼と参詣/反ユダヤ運動とユダヤ神秘主義/トゥデーラのベンヤミンの『旅行の書』/モーシェ・バゾーラの『パレスティナ旅行記』

第三章 移動と労働
1 同職ギルドと遍歴職人
同職ギルドの親方・職人・徒弟/職人遍歴とその歴史的背景/遍歴行程/遍歴職人と職人組合
2 商人と定期市
遍歴商人と定期市/商業形態の転換/中世末期の商業と実務教育
3 商人居留地と自治権
ブルッヘの「カスティーリヤ人居留地」/外国人居留地と在地社会/グラナダ王国のジェノヴァ人居留地
4 遍歴する兵士と牧羊業者
封建的騎兵を補完した傭兵/ムスリムに仕えた「外国人」傭兵隊長エル・シッド/戦場を遍歴して財をなしたジョン・ホークウッド/従軍商人や妻子を伴って移動したドイツ人傭兵/有徳の騎士たるべき遍歴した下級貴族/良質な羊毛を求めて長距離移動した牧羊業者
5 移動する海民と農民
広範囲を移動した海民/特権を付与されて境界地域に移動した農民/貧窮して都市に流入する農民

第四章 学びと説教(伝道)の旅
1 「一二世紀ルネサンス
文明の十字路シチリア/スペインにおける翻訳活動/ユダヤの学術研究都市ルセーナ
2 「知」を求めて移動する学生と教師
ヨーロッパ全域から学生が蝟集したパリ大学/詩文にみる中世学生気質/ヨーロッパ各地に創設された大学/都市当局と対立して移動したボローニャ大学の教師と学生
3 「神の言葉」を伝える遍歴の聖職者たち
各地に伝わる聖ベルナールの奇跡譚/ムスリム伝道のために移動し続けたラモン・リュイ/中世末の遍歴するドミニコ会
4 巡回する異端審問官と異端者
カタリ派を掃討したドミニコ会士の異端審問官/「近世的」異端審問官/長距離移動するモリスコ異端者

第五章 外交交渉と儀礼の旅
1 移動する宮廷
カール大帝(シャルルマーニュ)の宮廷/シュタウフェン朝の宮廷/ナバーラ王の宮廷/カスティーリャ王フアン一世の宮廷
2 イスラームとの外交交渉
リチャードサラディン協定/カスティーリャ王の外交使節クラビホ/グラナダ降伏協定
3 モンゴルとの外交交渉
モンゴル情報を収集したギヨーム・ド・ルブルクの長旅/モンテコルヴィーノの布教活動/東方伝道で殉教したパスクアール(ビトリアのパスクアール)/中国伝道でオリエント世界を見聞したマリニョーリ
4 ビザンツとの外交交渉
ビザンツ帝国の威信/失敗に終わったクレモナ司教リウトプランドの外交交渉/コンスタンティノープルに侵攻した第四回十字軍/歓待されたクラビホ使節団/東西教会の合同が議論されたフェッラーラ・フィレンツェ公会議

第六章 女性とマイノリティー
1 移動する女性たち
様々な労働で移動する女性たち/都市に移動して娼婦となった女性たち/移動する修道女とべギン会/各地を転戦したジャンヌ・ダルク
2 流浪する貧民
「恥ずべき貧民」と「真の貧民」/巡礼者や流民を救済したアストルガの施療院
3 追放されるユダヤ人とジプシーロマ
ドイツとスペインのユダヤ人/ユダヤ教とキリスト教/東ヨーロッパに移動したアシュケナジーム/スペインを追われたセファルディーム/厳しく統制されたジプシー(ロマ)
4 奴隷と兄弟団
「強制移民」としての奴隷/セビーリャの黒人奴隷/奴隷の日常生活と兄弟団

結論 超克される異界
1 中世的移動の背景
2 中世的移動とアメリカ「発見」
3 中世的移動とコンキスタドール
4 異界の消滅
5 病原菌と動植物の移動


参考文献
索引


[カバー図版] カンタベリーを後にする巡礼者たち。15世紀の写本より。イギリス、大英図書館蔵。

[編集] 池上俊一河原 温


≪著者: ≫ 関 哲行 (せき てつゆき) 1950年茨城県生まれ。上智大学大学院文学研究科博士課程修了。流通経済大学社会学部教授。研究テーマは、マイノリティーと民衆信仰に焦点をあてたスペイン中近世史.。著書に、『スペイン巡礼史――「地の果ての聖地」を辿る』(講談社現代新書)、『スペインのユダヤ人』(山川出版社)、『世界歴史大系 スペイン史』(共編著、山川出版社)ほか。


小澤実/薩摩秀登/林邦夫 『辺境のダイナミズム』(ヨーロッパの中世3、岩波書店、2009年) '12/01/03
河原温 『都市の創造力』(ヨーロッパの中世2、岩波書店、2009年) '11/12/31
佐藤彰一 『中世世界とは何か』(ヨーロッパの中世1、岩波書店、2008年) '11/12/29
《ヨーロッパの中世》 [全8巻]  編集=池上俊一河原温
 〜〜ヨーロッパ文化の根源に向けて――中世世界の斬新な全体像〜〜






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本「自死の日本史  La mort volontaire au Japon (講談社学術文庫2054)」モーリス・パンゲ、竹内信夫 訳5

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自死の日本史 (講談社学術文庫)
自死の日本史  Maurice Pinguet: “La mort volontaire au Japon”, Éd. Gallimard, 1984 (講談社学術文庫2054)

○著者: モーリス・パンゲ、竹内信夫
○出版: 講談社 (2011/6, 文庫 704ページ)
○定価: 1,995円
○ISBN: 978-4062920544
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〈意志的な死〉 la mort volontaire みたいなところを、およそ日本人の an japon 日本精神みたいな、どうなんだろう「運命への愛」 amor fati って

たとえば、ぼくの命は生命はこの世の生は、「それはぼくのモノ(所有物)なのだから、どのように扱おうともその判断は意思決定の一切は、ぼくにある(存する)」といったような考え方って、ときおり目耳にしないものでもないだろう、もちろんぼくにもそのような考え方がどこかにないわけではないのだが、なかなかそれだけのものでもないようなストンと落ちないこころもちもないものでない



意志的に選び取られた死=自死。記紀と『万葉集』にある古代人の殉死に始まるこの風土の自死史。道真の怨霊、切腹の誕生、仏教と自死の関係を問う。『葉隠』『忠臣蔵』に表出する武士道精神近松西鶴が描く心中とは何か? そして近代日本が辿った運命を、芥川太宰三島らの作品に探る。自殺大国の謎を西欧知性が論理と慈愛で描く「画期的日本文化論」。


≪目次: ≫
学術文庫版への訳者まえがき (二〇一一年四月一六日 竹内信夫)
日本版への序 (一九八六年二月 モーリス・パンゲ)
〈意志的な死〉 mors voluntaria/パリサイ的偽善/歴史と哲学、歴史と社会学/いじめ自殺/選ぶ自由
凡例

第一章 カトーの《ハラキリ》
自死のコード/諦めと憤り/隷属者の自由死/奴隷の絶望/隷属から倫理へ/賢者の尊厳/形而上学の優位/不幸な意識/内在の国、日本/有は時なり
第二章 自殺の統計学
自殺の波/戦争の傷跡/自殺死亡率の低下/自殺死亡率の変移/意志のただなかに
第三章 自殺社会学の歩み
心正しき人と心やさしき人/医学愚行集/個人主義からニヒリズムへ/ニヒリズムの治療法/社会主義の未来像/〈意志的な死〉の尊厳/フロイトデュルケーム/自殺類型学の試み/デュルケームの心配
第四章 兆候としての自殺
階級闘争と企業闘争/コンクリートと森/老人の自殺/青年の自殺/もっとも気がかりな兆候/未来という重荷/挫折の償い/超自我の目覚め/オイディプスの転調/母親とのきずな/超越する善、内在する善/役割ナルシシズム/責任をめぐるかけひき/宿命感/親子心中/自殺兆候説のかなたへ
第五章 歴史の曙
死と《神道》/供物と生贄/殺される生贄から意志的な生贄へ/献身的自殺/三日目の復活/愛に死す/古墳時代/埴輪の発明/殉死
第六章 暴力の失効
殉死の禁止令/暴力の後退/加持祈禱と迷信/死者の復讐/〈意志的な死〉の衰退/自殺未遂、二重の成功/満ち足りた生活の憂愁
第七章 武芸そして死の作法
皆殺し/合理的な死/敗北のなかの栄光/夫に殉じる妻/幼帝安徳の死/死の演出法/腹と真実/切腹の制度化/機略/集団切腹/〈意志的な死〉の饗宴/《切腹》批判/生きることへの義務
第八章 捨身
戦いの人、宗教の人/「中」なる道/キリスト教による自殺の排斥/希望と絶望の狭間で/不動の中心/自己埋葬/犠牲の回帰/禁欲の修行/仏教の両義性/阿弥陀信仰の慰め/不動の慈悲心/狂言入水/ある強情な男の話/皮と芯/苦行者と竜
第九章 残酷の劇
暴力から意志へ/腹を切るという特権/新しい秩序/名誉と奉仕/自己処罰/儀式/非公開の舞台/剣の扱い方/刑罰の恐ろしさ/支配者階級を支配すること/君主の報復/城下の暮らし/太平の矛盾/《武士道》とは死ぬことなり/死は武士道なり/殉死の衰退/忠臣たちの仇討ち/我ら、人殺しにあらず/四十七士批判/死と演劇空間/武家体制の衰退/絶対主義の動脈硬化/蒸気船と大砲/理性の策略/「サムライ」は死に同意する/「サムライ」の死
第十章 愛と死
嫁いびり/悲嘆と同情/父権の絶対主義/色を好む男/快楽の組織化/幻影と真実/愛と記憶/遊女の愛/悔恨と亡霊/虐げられた者たちの最後の手段/紙屋治兵衛の悲嘆/一切廻向/姦通の苦難/擬装心中/愛欲から解脱へ
第十一章 自己犠牲の伝統
ナショナリズムの高揚/万世一系の/武士階級の終焉/天皇万歳、政府打倒/末期の痙攣/偉大なる西郷/暴力と政治/軍隊の屈従と偉大/ある兵士/反戦の歌/やがて彼らは死ぬ、彼らはそれを知っている
第十二章 奈落の底まで
テロリズムの正統/テロと徳義/〈意志的な死〉の悪用/越権問題/暗殺者の時代/青年将校/中国戦争/思想の最前線で/虚無への跳躍/自己犠牲の歯車装置/秘密兵器/〈意志的な死〉の三段論法/二十歳の死/ある公正な殉教者/奈落を前に/民族自殺の期限/天皇の意思表明/いかに死ぬか/嵐は去った/第二の波/歴史の審判
第十三章 ニヒリズム群像
思想の論理的帰結/理性という名のガードレール/あるロマン主義者の運命/青春の躍動/自殺という社会問題/高貴なる行為/ある上流名士の絶望/何も本気にしないこと/虚無の郊外にて/ブルジョア病/熱情の人
第十四章 三島的行為
薄明のとき/生への目覚め/悲嘆と困惑/だいなしの人生/我思う、ゆえに我もはや生きてはあらじ/才能にめぐまれた青年/太陽と夜/悲劇への意志/楯の会の誕生/精神の贖罪/計画と準備/実行/存在とはすべて迷宮なり/時代精神/カタルシス、そして至上性

原註
典拠一覧
訳者あとがき (一九八六年四月 訳者識)


※本書の原本は一九八六年、筑摩書房より刊行されました。


≪著者: ≫ モーリス・パンゲ (Maurice Pinguet) 1929‐1991。東京日仏学院院長、東京大学、仏高等研究院で教鞭を執る。ロラン・バルトミシェル・フーコーの精神的僚友でもあった。

[訳者: ] 竹内信夫 (たけうち のぶお) 1945年生まれ。東京大学文学部卒、同大学院修士課程修了。東京大学教授を経て、東京大学名誉教授。フランス文学者、空海研究家。著書に『空海入門』など。『自死の日本史』の翻訳で渋沢・クローデル賞ルイ・ヴィトン・ジャパン特別賞を受賞。H・ベルクソンの著作の個人全訳(全7巻)を刊行中。






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本「もっと知りたい 伊藤若冲 生涯と作品 〔改訂版〕 (アート・ビギナーズ・コレクション)」佐藤康宏5

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もっと知りたい伊藤若冲―生涯と作品 改訂版 (アート・ビギナーズ・コレクション)
もっと知りたい 伊藤若冲 生涯と作品 〔改訂版〕 (アート・ビギナーズ・コレクション)

○著者: 佐藤康宏
○出版: 東京美術 (2011/7, 単行本 95ページ)
○定価: 1,890円
○ISBN: 978-4808709341
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カバー表は『仙人掌群鶏図〈さぼてん ぐんけいず〉』西福寺蔵

伊藤若冲(いとう じゃくちゅう、1716年・正徳6年〜1800年・寛政12年)は青物問屋の長男、父が没した23歳から40歳で次弟に家督を譲るまで青物問屋の主人をつとめたのちに、隠遁して本格的に〈自然〉を描く絵画に専念するようになった

動植綵絵〈どうしょく さいえ〉』は全30幅



≪目次: ≫
はじめに 七百五十年後の同志に向けて (東京大学教授 佐藤康宏)

若冲を訪ねる京都マップ
若冲の家族と同時代の文化人たち

序章 商人から画家へ――市場を逃れて自然を描く(1716年・正徳6年〜1746年・延享3年、1歳〜31歳)
エピソード1 狩野派の画法

第1章 初期作品――最初から個性的(1747年・延享4年〜1757年・宝暦7年、32歳〜42歳)
若冲の人脈1 大典(1719年・享保4年〜1801年・享和1年)
エピソード2 鶏を写す――「松樹番鶏図」
若冲を観る1 浮遊する植物
エピソード3 模写の意義

第2章 動植綵絵〈どうしょくさいえ〉――東アジア花鳥画史のモニュメント(1758年・宝暦8年〜1766年・明和3年、43歳〜51歳)
若冲の人脈2 売茶翁(1675年・延宝3年〜1763年・宝暦13年)
エピソード4 雀を放つ
若冲を観る2 粗密の対照
エピソード5 一七六〇年の観客
若冲を観る3 鶏の品種
描法細見I 細部に宿る神――「動植綵絵」を見る
若冲を探る1 「動植綵絵」の裏彩色
若冲を探る2 「動植綵絵」の意味
若冲を観る4 完璧な設計
若冲を観る5 木版画からの発想
若冲を観る6 白・黄・黒が織り成す輝く羽
若冲を観る7 琳派の意匠
空間再現 「釈迦三尊像」と「動植綵絵」を一堂に観る

第3章 水墨画と版画――単色(モノクローム)デザインの斬新さ(1759年・宝暦9年〜1787年・天明7年、44歳〜72歳)
若冲の人脈3 曾我蕭白(1730年・享保15年〜81年・安永10年)
エピソード6 大典が語る風流の墨技
エピソード7 金刀比羅宮の障壁画
若冲を観る8 静謐と逸興の空間
若冲を観る9 弱龍の譜
エピソード8 素麺好き
若冲を観る10 「乗興舟」の異版
エピソード9 淀川下り
若冲を探る3 市場をめぐる騒動
若冲を観る11 若冲の名声
描法細見II 若冲と若冲工房――「枡目描き」の技法から

第4章 物好きの晩年――最後まで衰えない画力(1788年・天明8年〜1800年・寛政12年、73歳〜85歳)
若冲の人脈4 木村蒹葭堂(1736年・元文1年〜1802年・享和2年)
エピソード10 石峯寺の訪問者
若冲を観る12 家族的な鶏
エピソード11 年齢詐称
若冲を観る13 筆触分割
若冲を観る14 展覧会始まる
エピソード12 若冲の弟子たち

総論 伊藤若冲と江戸中期絵画の豊穣 (佐藤康宏)
そんなことを書いている歴史の本は捨ててしまいなさい/雅俗の鶏(にわとり)/孤立した画家ではない

若冲作品を所蔵する主な美術館・博物館・寺社
本書に掲載した若冲の作品索引


※本書は2006年2月初版発行の『もっと知りたい伊藤若冲 生涯と作品』に16ページを追加し、掲載作品を増補した改訂版です。


≪著者: ≫ 佐藤康宏 (さとう・やすひろ) 1955年、宮崎県生まれ。東京国立博物館資料課、文化庁美術工芸課勤務を経て、東京大学教授。主な研究分野は、室町時代末から江戸時代初めにかけての風俗画、また南画や伊藤若冲・曾我蕭白などの画家を中心にした江戸時代の絵画。著書に『伊藤若冲』(至文堂)、『若冲・蕭白』(小学館)、『湯女図 視線のドラマ』(平凡社)、『歌麿と写楽』(至文堂)、『浦上玉堂』(新潮社)、『講座日本美術史1 物から言葉へ』(編著、東京大学出版会)、『講座日本美術史3 図像の意味』(編著、東京大学出版会)などがある。


木下直之 編著 『講座日本美術史 第6巻 美術を支えるもの  Studies in the History of Japanese Art 6: What Makes Art Possible 』(五十殿利治/佐藤康宏/蔵屋美香/平瀬礼太/岩切信一郎/北澤憲昭/武笠朗/玉蟲敏子/三浦篤 著、東京大学出版会、2005年) '11/07/20
玉蟲敏子 編著 『講座日本美術史 第5巻 〈かざり〉と〈つくり〉の領分  Studies in the History of Japanese Art 5: The Domains of Decoration and Image-Making 』(藤井恵介/川本重雄/金行信輔/武笠朗/日高薫/荒川正明/泉万里/丸山伸彦/木下直之/山崎剛 著、東京大学出版会、2005年) '11/07/18
長岡龍作 編著 『講座日本美術史 第4巻 造形の場  Studies in the History of Japanese Art 4: Sites of Artistic Production and Reception 』(太田昌子/木下直之/海老根聰郎/高橋範子/榊原悟/根立研介/加須屋誠/奥健夫/大久保純一 著、東京大学出版会、2005年) '11/07/13
佐藤康宏 編著 『講座日本美術史 第3巻 図像の意味  Studies in the History of Japanese Art 3: Iconology 』(長岡龍作/泉武夫/相澤正彦/板倉聖哲/須藤弘敏/中島博/浅野秀剛/奥平俊六/成澤勝嗣 著、東京大学出版会、2005年) '11/06/29
板倉聖哲 編著 『講座日本美術史 第2巻 形態の伝承  Studies in the History of Japanese Art 2: Transmission and Transformation of Froms 』(井手誠之輔/根立研介/河野元昭/藤岡穣/相澤正彦/武田光一/佐藤康宏/島尾新/玉蟲敏子 著、東京大学出版会、2005年) '11/06/26
佐藤康宏 編著 『講座日本美術史 第1巻 物から言葉へ  Studies in the History of Japanese Art 1: From Objects to Words 』(有賀祥隆/田邉三郎助/島尾新/山本勉/林温/川本桂子/松原茂/黒田泰三/塚原晃 著、東京大学出版会、2005年) '11/06/07

辻惟雄 『日本美術の歴史  A History of Japanese Art 』(東京大学出版会 、2005年) '11/11/22

大睚歹麩此疹掌凝技 『もっと知りたい ゴヤ 生涯と作品』(アート・ビギナーズ・コレクション、東京美術、2011年) '11/12/28





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