国家と革命 マルクス主義の国家学説と革命におけるプロレタリアートの諸任務 (講談社学術文庫2090)
○著者: レーニン、角田安正 訳
○出版: 講談社 (2011/12, 文庫 296ページ)
○定価: 1,008円
○ISBN: 978-4062920902
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ウラジミール・イリイッチ・レーニン(1870―1924)
いろいろ、フツーにうまくいってない、うまくいっていないわけでもないかもしれない、なにをしてうまくいっているといいえるのかなにをしてうまくいっていないといいえるのかなにをしてなにをしてなにをして
世界を震撼させたロシア十月革命。その指導者レーニンによる革命権力マニフェスト。論争と実践の書でありながら国家とは階級支配機関だという一線を譲らず、代議制の欺瞞を暴き立て、直接民主主義の徹底を訴えてあらゆる妥協論を弾劾する。理論と実践が完全に統一されているかのような口ぶりは、原則を忘れたい我々をおびやかす。歴史的挑発の書。
≪目次: ≫
凡例
『国家と革命 マルクス主義の国家学説と革命におけるプロレタリアートの諸任務』
第一版のまえがき (一九一七年八月 著者)
第二版のまえがき (著者 モスクワ 一九一八年一二月一七日)
第一章 階級社会と国家
第一節 階級間の抜きがたい対立の産物としての国家
第二節 武装した人間の特殊部隊、監獄、その他
第三節 抑圧された階級を搾取する道具としての国家
第四節 国家の「死滅」と暴力革命
第二章 国家と革命 一八四八〜一八五一年の経験
第一節 革命前夜
第二節 革命の総括
第三節 一八五二年におけるマルクスの問題設定
第三章 国家と革命 パリ・コミューン(一八七一年)の経験 マルクスの分析
第一節 いかなる点でコミューン闘士の企図は勇壮なのか
第二節 粉砕された国家機構は何に置き換えるべきか
第三節 議会制の撤廃
第四節 国民の統一を図ること
第五説 国家という寄生生物の廃絶
第四章 つづき エンゲルスの補足的注釈
第一節 『住宅問題』
第二節 無政府主義者との論争
第三節 ベーベル宛書簡
第四節 エルフルト稿料草案批判
第五節 マルクス著『フランスの内乱』に寄せられた一八九一年の序文
第六節 民主制の克服に関するエンゲルスの見解
第五章 国家死滅の経済上の原理
第一節 マルクスによる問題設定
第二節 資本主義から共産主義への移行
第三節 共産主義社会の第一段階
第四節 共産主義社会の高度の段階
第六章 日和見主義者によるマルクス主義の卑俗化
第一節 プレハーノフと無政府主義者の論争
第二節 カウツキーと日和見主義者の論争
第三節 カウツキーとパネクークの論争
第七章 一九〇五年と一九一七年のロシア革命の経験
第一版のあとがき (著者 ペトログラード 一九一七年一一月三〇日)
訳注
訳者あとがき――解説に代えて (二〇〇一年七月 角田安正)
学術文庫版訳者あとがき (二〇一一年一〇月 角田安正)
解説 われわれにとっての「国家と革命」/白井 聡(多摩美術大学等 非常勤講師/政治学・政治思想)
※本書の原本は二〇〇一年八月、筑摩書房より刊行されました。
≪著者: ≫ レーニン (Vladimir Il'ich Lenin) 1870〜1924年。1917年にロシア十月革命を主導し、ソヴィエト政権の首班となった。著書に『何をなすべきか?』『唯物論と経験批判論』『哲学ノート』『帝国主義論』など。
[訳者: ] 角田安正 (つのだ やすまさ) 1958年生まれ。東京外国語大学大学院地域研究研究科修士課程修了。防衛大学校教授。ロシア地域研究専攻。訳書にレーニン『帝国主義論』、ベネディクト『菊と刀』、ロック『市民政府論』など。
ジョン・ロック 『市民政府論』(角田安正 訳、光文社古典新訳文庫、2011年) '11/09/11
ルース・ベネディクト 『菊と刀 日本の文化に見られる行動パターン』(角田安正 訳、光文社古典新訳文庫、2008年) '09/02/11
レーニン 『帝国主義論』(角田安正 訳、光文社古典新訳文庫、2006年) '08/09/18