Gori ≒ ppdwy632

〈ぼく〉の思索の一回性の偶然性の実験場。

2012年04月

本「写楽 江戸人としての実像 (中公新書1886)」中野三敏5

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写楽―江戸人としての実像 (中公新書)
写楽 江戸人としての実像 (中公新書1886)

○著者: 中野三敏
○出版: 中央公論新社 (2007/2, 新書 202ページ)
○定価: 798円
○ISBN: 978-4121018861
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江戸


寛政六年(一七九四)から翌年にかけて、浮世絵界に忽然と現われて消えた画号「東洲斎写楽」。その素性についての「誰それ説」は枚挙に暇がないが、実はこの現象が加熱したのは、戦後のことに過ぎない。本書はまず、江戸文化のなかで浮世絵が占める位置を再考した上で、残された数少ない手がかりを丁寧に考証し、写楽が阿波藩士斎藤十郎兵衛であることを解き明かす。それを通じて、歴史・文献研究の最善の方法論をも示す。


≪目次: ≫
はじめに――写楽はいつから謎となったか

第一章 江戸文化における「雅」と「俗」――写楽跡追い前段
一、江戸に即して江戸を見る
近世をどう理解するか/近代主義の行き詰まり
二、伝統文化と新興文化
三つの図型/「現代文化」としてのバランス/雅俗融和の世界
三、文化の身分制
上位者と下位者/寛政の改革/役者絵師という身分

第二章 すべては『浮世絵類考』に始まる
一、諸本考証次第
二、成立順序と写楽の記事
三、月岑の『増補・浮世絵類考』三点セット

第三章 斎藤月岑という人
一、『江戸名所図会』から『武江年表』まで
二、江戸の町名主
三、三点セットのその後の運命

第四章 『江戸方角分』の出現
一、報告後、三十年間の経緯
二、江戸の人名録の沿革
『江戸方角分』の概略/江戸と京坂/『方角分』の特色
三、『江戸方角分』考証
諸本書誌/『方角分』の来歴/〔イ〕本が〔ロ〕本に先行する理由/故人印の照合/祖本はいつ成立したか/祖本の著者は誰か/訂正増補の書き加え

第五章 『江戸方角分』と写楽
一、新知見の数々
二、洒落はどのように記されているか
三、「八丁堀絵図」と関根正直博士の証言

第六章 大団円
一、斎藤十郎兵衛と与右衛門
二、なぜ実名が空欄とされたのか――身分というもの
三、さらなる問いかけに

補章 もう一人の写楽斎

おわりに (平成十九年一月 中野 三敏)


≪著者: ≫ 中野三敏 (なかの・みつとし) 1935(昭和10)年、福岡県に生まれ、佐賀県に育つ。早稲田大学第二文学部卒、同大学大学院文学研究科修士課程修了、文学博士。82年より九州大学文学部教授を務め99年退官。その後、福岡大学教授を務め、2006年退職。著書『近世新畸人伝』(毎日新聞社、1979年)、『戯作研究』(中央公論社、1981年、サントリー学芸賞、角川源義賞受賞)、『江戸名物評判記案内』(岩波新書、1985年)、『江戸文化評判記』(中公新書)、『江戸の板本』(岩波書店、1995年)、『本道楽』(講談社、2003年)、『洒落本大成』全30巻(共編、中央公論社、1978〜88年)、『近世子どもの絵本集』(共編、岩波書店、1985年、毎日出版文化賞受賞)、『大田南畝全集』全21巻(共編、岩波書店、1985〜2000年)、『新日本古典文学大系』全100巻(共編、岩波書店)など多数。

中野三敏 『古文書入門 くずし字で「おくのほそ道」を楽しむ』(角川学芸出版、2011年) '12/04/28
中野三敏 『古文書入門 くずし字で「東海道中膝栗毛」を楽しむ』(角川学芸出版、2012年) '12/04/21
中野三敏 『古文書入門 くずし字で「百人一首」を楽しむ』(角川学芸出版、2010年) '12/04/11
中野三敏 『和本の海へ 豊饒の江戸文化』(角川選書、2009年) '12/04/01
中野三敏 『和本のすすめ 江戸を読み解くために』(岩波新書、2011年) '12/03/20
中野三敏 『書誌学談義 江戸の板本』(岩波人文書セレクション、岩波書店、2010年) '12/03/11





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本「死の人類学 (講談社学術文庫1793)」内堀基光/山下晋司5

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死の人類学 (講談社学術文庫)
死の人類学 (講談社学術文庫1793)

○著者: 内堀基光山下晋司
○出版: 講談社 (2006/11, 文庫 352ページ)
○定価: 1,155円 (品切・重版未定)
○ISBN: 978-4061597938
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「死」の

至上の超越者である「死」を、人間はどのように文化の中に組み込んできたのだろうか。神秘としての死は語りの対象となり、さまざまなイコンのうちに視覚化され、儀礼的演技の中で操作されるようになる。儀礼と社会構造との関係、霊魂やあの世観念の内容など、ボルネオスラウェシの事例をもとに、個別文化を超えたところにある人類の共通項・普遍項を導き出す。


≪目次: ≫
学術文庫版へのまえがき
 内堀基光 (二〇〇六年七月二八日 サラワタ行きを前にして)
 山下晋司 (二〇〇六年八月六日 夏の盛りの東京の寓居にて、セミの声を聞きながら)

第一章 死の人類学の可能性
1 死という問題
死の意味論/人間以前の死/死と文化
2 未開の死・文明の死
死の民族誌へ向けて
3 死と死ぬこと
死ぬこと/想像力としての死/死の否認/死の表象分析/死とその解釈

第二章 イバン族における生と死
1 イバンの行動環境
行動環境/ロングハウスとビレック家族/世界の層序/超自然の秩序
2 人間の存在論
霊魂と身体の二元論/霊魂/分身と自己/身体的存在としての自己/存在の二元性/イバンの「アニミズム」
3 死と死者
分身としての死者/別離の神話/死の隠喩としての別離/別離の悲嘆
4 喪失の儀礼
死の風景/起こりつつある死/死とその直後/一つの通夜/葬送と埋葬/死体処理の比較民族学
5 別離と回復の象徴
服喪/服喪と共同体/「花の別れ」/喪明け/未解決の死

第三章 イバン族における死の解決
1 死霊の世界
死霊と生者/「死霊の世界」/複写と倒立性/あべこべの世界/故地としての死霊の世界/葬歌の他界ヴァージョン/知識と信念
2 死者祭宴
最終の儀式/祭宴の「道具性」/分離の完成/死の転倒
3 再生産としての死
社会の再生産/世代と名前/霊魂の行く末・生の再生産/死の解決か
4 もう一つの死
対抗イデオロギー/「神霊化」する死者/英雄の栄光化/死の否定
5 イバンの死と我々の死
死の近似性

第四章 トラジャにおける生と死
1 トラジャにおける生と死
死を中心にした社会/トラジャにおける死のありよう――儀礼性
2 トラジャ社会の構図
生活の基盤/稲作のサイクル/地位社会――トラジャの村落世界/ムランタウ――拡大する社会/一九七〇年代のトラジャの社会と文化
3 ネ・ピアの死――死の領域へ
死の弱いヴァージョン/ミナンガのプアンとカウナン/ネ・ピアの家族とその生活/狂犬病とネ・ピアの死/ネ・ピアの葬儀をめぐって/葬儀の後で
4 ネ・レバンの死者祭宴――壮大な社会劇
死者祭宴の序列/ネ・レバンの死者祭宴/ランテ――祭宴広場/祭宴の主催者たち/死者祭宴の舞台裏/儀礼の役職者たち/壮大な社会劇

第五章 トラジャにおける死の解決
1 死の儀礼的プロセス
伝統的儀礼の体系/双分的な儀礼軌範/儀礼の空間/儀礼のサイクルと時間概念/系譜的時間と祖先の創出/死の観念/死者儀礼の基本的プロセス/マセロ――浄化のプロセス
2 供犠のパラダイム
供犠祭宴としての死者儀礼/供犠という事象――複合的な全体/従来の供犠理論/マントゥヌ――トラジャの供犠概念/死の隠喩としての供犠/供犠の深層――トラジャの供犠のパラダイム
3 葬歌の分析
マバドン――葬歌のパフォーマンス/葬歌のテクスト/死のイデオロギー的解決/解決のイデオロギー
4 水牛の経済学
土地・水牛・祭宴のサイクル/遺産相続法としての水牛供犠/死をめぐる贈与交換/闘鶏の経済学/肉の分配/肉の分配と社会秩序/肉の分配における構造と反構造
5 肉の政治学――権力の再生産
肉の政治学/トラジャ版「劇場国家」/権力の表象と生成/権力の再生産の場としての死者祭宴

第六章 結論
1 イバンの死、トラジャの死
東南アジアの宗教伝統/イバンの観念主義とトラジャの儀礼主義/文化の表出と社会の型/差異が意味するもの――人類の死の全体像にむかって
2 未開の死・現代の死再考
未開の死?/現代の死?/アメリカ的死に方と日本の「お葬式」/現代日本における死という問題

あとがき (一九八六年二月六日 内堀基光 山下晋司)
参考文献


※本書の原本は、一九八六年に弘文堂より刊行されました。


≪著者: ≫ 内堀基光 (うちぼり もとみつ) 1948年東京生まれ。東京大学教養学科卒業。同大学院博士課程中退。オーストラリア国立大学高等研究所Ph.D.取得。専攻は人類学・民族学。放送大学教授。著書に『森の食べ方』など。

≪著者: ≫ 山下晋司 (やました しんじ) 1948年山口県生まれ。東京大学教養学科卒業。東京都立大学大学院社会科学研究科博士課程修了。専攻は文化人類学。東京大学大学院総合文化研究科教授。著書に『儀礼の政治学――インドネシア・トラジャの動態的民族誌』『バリ――観光人類学のレッスン』など。


本多俊和(スチュアート ヘンリ)/棚橋訓/三尾裕子 編著、内堀基光/高橋和夫/松岡悦子 著 『人類の歴史・地球の現在 文化人類学へのいざない '07』(放送大学教材; 基礎科目、放送大学教育振興会、2007年) '10/07/25
山下晋司 編 『観光文化学』(新曜社、2007年) '10/03/03
山下晋司 『観光人類学の挑戦 「新しい地球」の生き方』(講談社選書メチエ、2009年) '10/02/24





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本「古文書入門 くずし字で「おくのほそ道」を楽しむ」中野三敏5

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古文書入門 くずし字で「おくのほそ道」を楽しむ
古文書入門 くずし字で「おくのほそ道」を楽しむ

○著者: 中野三敏
○出版: 角川学芸出版 (2011/9, 単行本 238ページ)
○定価: 2,310円
○ISBN: 978-4046214430
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《くずし字で楽しむ》シリーズの上級編は「おくのほそ道」(元禄15年・1702年刊)、松尾芭蕉(寛永21年・1644年〜元禄7年・1694年)の紀行文
なるほど本書の上級編たるゆえんは、自筆本をそのまま木版にした板本であり、漢字に振り仮名が振られていない、からであって、まさに見開きで見比べて一文字一文字を、くずし字と活字とを一対一対応させて照合させながら


これであなたも江戸人の気分。芭蕉の旅を、くずし字でじっくりとたどる。
芭蕉の『おくのほそ道』を全文、くずし字で読む! くずし字で書かれた本と、活字にしたものを、見開きで見比べて読むことで、くずし字が読めるようになる。展覧会や句碑・歌碑などを読む楽しみもあなたのものに。


≪目次: ≫
はじめに
この本の使い方

本文 『おくのほそ道松尾芭蕉 元禄十五年刊
発端
旅立
草加
室の八島
日光
那須野
黒羽
雲巌寺
殺生石・遊行柳
白河の関
須賀川
浅香山・信夫の里
飯塚の里
笠島
武隈の松
宮城野
壺の碑
末の松山・塩竈
松島
瑞源寺
石の巻
平泉
尿前の関
尾花沢
立石寺
最上川
出羽三山
酒田
象潟
越後路
市振
越中路
金沢
多太神社
那谷
山中
別離
全昌寺
汐越の松
天龍寺・永平寺
福井
敦賀
種の浜
大垣


『おくのほそ道』 旅程図
『おくのほそ道』の旅 最寄り駅一覧

くずし字一覧表 (現在のひらがなの字母)

※カバー図版/芭蕉筆「奥の細道」(逸翁美術館蔵)より


≪著者: ≫ 中野三敏 (なかの・みつとし) 九州大学名誉教授。江戸の小説、戯作の研究の第一人者。「新日本古典文学大系」(岩波書店、全100巻別巻5)の編集委員。主著に『和本の海へ――豊饒の江戸文化』(角川選書)、『戯作研究』(中央公論社、角川源義賞・サントリー学芸賞)、『江戸狂者伝』『写楽――江戸人としての実像』(中公新書)、『近世子どもの絵本集』(岩波書店、毎日出版文化賞)、『江戸名物評判記案内』(岩波新書)、『近世新畸人伝』(岩波現代文庫)、『本道楽』(講談社)、『洒落本大成』(中央公論社、共編)、『太田南畝全集』(岩波書店、共著)などがある。

中野三敏 『古文書入門 くずし字で「東海道中膝栗毛」を楽しむ』(角川学芸出版、2012年) '12/04/21
中野三敏 『古文書入門 くずし字で「百人一首」を楽しむ』(角川学芸出版、2010年) '12/04/11
中野三敏 『和本の海へ 豊饒の江戸文化』(角川選書、2009年) '12/04/01
中野三敏 『和本のすすめ 江戸を読み解くために』(岩波新書、2011年) '12/03/20
中野三敏 『書誌学談義 江戸の板本』(岩波人文書セレクション、岩波書店、2010年) '12/03/11





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本「藤原道長「御堂関白記」 全現代語訳 〈上〉 (講談社学術文庫1947)」全現代語訳 倉本一宏5

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藤原道長「御堂関白記」 上  全現代語訳 (講談社学術文庫)
藤原道長「御堂関白記(みどうかんぱくき) 全現代語訳 〈上〉 (講談社学術文庫1947)

○著者: 倉本一宏 全現代語訳
○出版: 講談社 (2009/5, 文庫 440ページ)
○定価: 1,418円
○ISBN: 978-4062919470
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オトナになって、ころぶコケるようなことがなくなって、たまにコケるとヒドいことになる
今回は、GW連休前の月末の金曜日(翌日に先延ばしできない三重苦)の雨の日で、朝から電車は軒並みダイヤ乱れ(フレッシュマンたちの存在も状況を悪化させる要因のひとつではないか??!)。ぼくにもちょっとした仕事のアポイントメントが午前中にあって、このところすこしあわただしくって疲労感が抜けてなくって、だから、いつもにも増してイライラして気が急いていたのかもしれない。カイシャの事務所の目の前の踏切がキンコンカンコン遮断機が閉まりかけたところに駆けだしたぼくの足を滑らせたのは雨に濡れたレールだったのか、ミゴトに身体は宙に浮いてレールと枕木とアスファルトの地面にうちつけられた。雨に濡れた地面は冷たい。下半身は左側で、なぜか上半身は右側が肩まで濡れた。そう、閉まりかけた遮断機は電車の往来のサインだ。ノンビリ感傷?!に浸って寝そべっているヒマはない。「イテテ」とちいさくつぶやきながら、そそくさと立ち上がって、おりてきた遮断機をくぐり抜ける。スーツのパンツの左ひざには穴があいた。左手の中指がズルむけて血がにじんでいる。でも、それだけだった、大したことはない。まァ、「用心せよ!!」、というサインなのであろう。もう若くないのだから、無理はするまい。大事にいたる前に、ドツボにハマる前に、ちいさなサインを見逃さないようにしよう。
その前にコケたのは、ぼくがいまだに着用している(廃棄できない、貧乏性?!)ウィンドブレーカーの右ひじの穴がしめす転倒事故が、いまのカイシャに移る前の春4月、ということは多分2年前だ。クロスバイクで走行中に歩行者と接触して、吹っ飛んだのはぼくの方で、やはり宙を舞ってアスファルトに打ちつけられた。そのときの右ひじの傷跡は消えることなく残っている。
さらにその前にコケたのは、この春に高校に入学した娘が小学校に入学した日の翌日のことだから、いまからおよそ9年前、そのころ住んでいた自宅マンション近くの横断歩道で、その日もたしか今回と同じように雨が降っていて、やはり宙を舞ったぼくの身体が打ちつけられたアスファルトの地面が冷たかったことを記憶している。信号無視の乗用車が、傘をさして視界がわるいままに片手運転をするぼくのママチャリにつっこんできた
気をつけよぅ


御堂関白記』は、平安時代中期いわゆる摂関政治の最盛期を築いた藤原道長の日記である。長徳元(九九五)年、三十歳で関白に准じる職・内覧に任じられたときから始まり、豪放磊落な筆致と独自の文体で描かれる宮廷政治と日常生活の様子。平安貴族が活動した世界とはどのようなものだったのか。自筆本・古写本・新写本などからの初めての現代語訳。


≪目次: ≫
はじめに (二〇〇八年十二月 法成寺跡にて 著者識す)
凡例

長徳元年(九九五)
藤原道長三十歳 一条天皇十六歳 藤原詮子三十四歳 藤原定子二十歳
長徳四年(九九八)
藤原道長三十三歳 一条天皇十九歳 藤原詮子三十七歳 藤原定子二十三歳
長保元年(九九九)
藤原道長三十四歳 一条天皇二十歳 藤原詮子三十八歳 藤原定子二十四歳 藤原彰子十二歳
長保二年(一〇〇〇)
藤原道長三十五歳 一条天皇二十一歳 藤原詮子三十九歳 藤原定子二十五歳 藤原彰子十三歳
寛弘元年(一〇〇四)
藤原道長三十九歳 一条天皇二十五歳 藤原彰子十七歳
寛弘二年(一〇〇五)
藤原道長四十歳 一条天皇二十六歳 藤原彰子十八歳
寛弘三年(一〇〇六)
藤原道長四十一歳 一条天皇二十七歳 藤原彰子十九歳
寛弘四年(一〇〇七)
藤原道長四十二歳 一条天皇二十八歳 藤原彰子二十歳
寛弘五年(一〇〇八)
藤原道長四十三歳 一条天皇二十九歳 藤原彰子二十一歳

用語解説
人物注
年譜 (康保三・966年〜万寿四・1027年)
系図
関係地図(平安京北半・北辺)
平安京内裏図
清涼殿図
一条院内裏図
土御門第図
方位・時刻


≪全現代語訳: ≫ 倉本一宏 (くらもと かずひろ) 1958年、三重県津市生まれ。東京大学文学部国史学専修課程卒業。東京大学大学院人文科学研究科国史学専門課程博士課程単位修得退学。博士(文学、東京大学)。関東学院大学助教授、駒沢女子大学教授を経て、国際日本文化研究センター教授。主著に『摂関政治と王朝貴族』『一条天皇』『壬申の乱』『平安貴族の夢分析』『持統女帝と皇位継承』など。


倉本一宏 全現代語訳 『藤原行成「権記」 〈下〉』(講談社学術文庫、2012年) '12/03/24
倉本一宏 全現代語訳 『藤原行成「権記」 〈中〉』(講談社学術文庫、2012年) '12/02/17
倉本一宏 全現代語訳 『藤原行成「権記」 〈上〉』(講談社学術文庫、2011年) '12/02/08
佐藤信 編著、倉本一宏/佐々木恵介 著 『日本の古代 '05』(放送大学教材、専門科目;人間と文化コース、放送大学教育振興会、2005年) '11/05/02





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本「源氏物語ものがたり (新潮新書284)」島内景二5

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源氏物語ものがたり (新潮新書)
源氏物語ものがたり (新潮新書284)

○著者: 島内景二
○出版: 新潮社 (2008/10, 新書 222ページ)
○定価: 735円
○ISBN: 978-4106102844
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紫式部に取り憑かれた九人の男たち。千年かけて作られた世界に誇る物語。
いつ書き始められ、いつ書き終わったのかもわからない。作者の本名も生没年もわからない。それなのに、なぜ源氏物語は千年もの長きにわたって、読者を惹きつけてきたのか? 本文を確定した藤原定家、モデルを突き止めた四辻善成、戦乱の時代に平和を願った宗祇、大衆化に成功した北村季吟、「もののあはれ」を発見した本居宣長……。源氏物語に取り憑かれて、その謎解きに挑んだ九人の男たちの「ものがたり」。


≪目次: ≫
はじめに
第一章 紫式部―― 生没年未詳 ――すべては謎の覆面作者から始まった
イギリスでは、ダーク・エイジ/心に訴える感動の強さ/いつの時代にも読み継がれてきた奇跡の書/源氏物語の恩人たち/解説が先か、本文が先か/ほんの少しだけ、紫式部について/生身の紫式部は、どこにいる/この家族にして、紫式部あり/源氏物語五十四帖/源氏物語のビッグ・バン

第二章 藤原定家(ふじわらのていか)―― 一一六二〜一二四一 ――やまと言葉の美しい本文を確定
源氏を「古典」にした男/古典への道は、本文の整備から/桐壺更紗の美しさは、物に喩えられない/引用されている和歌の指摘/筋金入りのロマン主義者/古典を活かす文化創造/源氏物語の最初の大恩人

第三章 四辻善成(よつつじよしなり)―― 一三二六〜一四〇二 ――古語の意味を解明し、モデルを特定
春の七草/森鷗外の名作にも影響を与える/『徒然草』や『枕草子』の読み方にも影響を与える/四辻善成は、どういう人だったか/『河海抄』のトリビアは、ただのトリビアならず/嘘から出た真(まこと)/モデルとは/「重ね」こそ、日本文化の特質/紫式部の墓

第四章 一条兼良(いちじょうかねよし)―― 一四〇二〜一四八一 ――五百年に一人の天才による分類術
応仁の乱、起こる/「女」とあれば、ただの「女」/すべてを知っていた男/文脈を読みほぐす/整理大好き人間/愛妻家は、子だくさん/日本文化の美徳は、やわらかさにあり

第五章 宗祇(そうぎ)―― 一四二一〜一五〇二 ――乱世に流されず、平和な時代を作るために
芭蕉があこがれた男/古今伝授とは/時雨の宿の思い/登場人物の心を深く思いやる/和の精神の大切さ/源氏物語は、下克上の乱世を先取りしていた/宗祇は、源氏物語をどう読んだか/理想の政治家の渇望

第六章 三条西実隆(さんじょうにしさねたか)―― 一四五五〜一五三七 ――鑑賞の鋭さと深さで人間の心を見抜く
藤原定家の再来/源氏物語の権威となる/歌人としての感受性/和歌への深い理解/鑑賞という能動的読書姿勢/妻を描いたデッサン/古今伝授の権威を高める

第七章 細川幽斎(ほそかわゆうさい)―― 一五三四〜一六一〇 ――源氏が描く理想の政道のあり方を実践
室町将軍の落胤?/新しい時代を呼び込むために/理想の主従関係、美しい人間関係/暖かいユーモア精神/幽斎の二面性/源氏学の集大成

第八章 北村季吟(きたむらきぎん)―― 一六二四〜一七〇五 ――本文付きの画期的注釈書で大衆化に成功
琵琶湖に映る名月/本文に付いた注釈書/元禄ルネッサンス/平凡な人間が、よりよく生きるには/文学者で終わらず、政に参画する/六義園という夢の庭

第九章 本居宣長(もとおりのりなが)―― 一七三〇〜一八〇一 ――先人の成果に異議を唱え、「もののあはれ」を発見
国学の四大人/たった一人で、「古今伝授」をひっくり返す/光源氏の年齢の間違いを正す/古い鑑賞や主題把握に異議を唱える/「もののあはれ」の発見/空前の天才に、弱点はあるか

第十章 アーサー・ウェイリーArthur David Waley―― 一八八九〜一九六六 ――美しい英語訳で世界文学に押し上げる
美しく端麗な英語/夕顔の白い花/静謐な思索/ポエジーと、批評精神の調和/世界の危機と立ち向かう批評精神

おわりに――紫式部との対話
主要参考文献


≪著者: ≫ 島内景二 (しまうち けいじ) 1955(昭和30)年長崎県生まれ。電気通信大学教授、日本文学研究者、文芸評論家。東京大学法学部に在学中、源氏物語と現代短歌の魅力に目覚めて文学部国文学科に転進。同大学院博士課程修了。著書に『北村季吟』『光源氏の人間関係』『文豪の古典力』『教科書の文学を読みなおす』など。






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本「図説 ギリシア神話 〔英雄たちの世界〕編 (ふくろうの本・世界の文化)」松島道也/岡部紘三5

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図説 ギリシア神話【英雄たちの世界】篇 (ふくろうの本/世界の文化)
図説 ギリシア神話 〔英雄たちの世界〕編 (ふくろうの本・世界の文化)

○著者: 松島道也/岡部紘三
○出版: 河出書房新社 (2011/6 新装版/初版 2002/3, 単行本 127ページ)
○定価: 1,890円
○ISBN: 978-4309761688
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豪快、好色、勇気、冒険。ヘラクレスとテセウスの二大英雄。トロイア戦争でのアキレウスの活躍とオデュッセウスの奇談。傑作美術でよむギリシア神話の勇者たちの世界。


≪目次: ≫
はじめに 神話に囲まれて生きた古代ギリシア人
デルポイの神域――アポロンの神託/ゼウスの聖地――オリュムピア/アクロポリスのパルテノン/ポリスと守護神/英雄――半神(ヒーロー)/神話を伝える文献と美術作品

一 民族的英雄
1 ヘラクレス――ドリス人の英雄
全世界に及ぶ足跡/ヘラクレスの誕生と少年時代/十二の功業/1 ネメアのライオン/2 レルネの水蛇ヒュドラ/3 黄金の角をもつケリュネイアの牡鹿/4 エリュマントスの大猪/5 アウゲイアス王の家畜小屋/6 ステュムパロスの鳥/7 クレタの牛/8 ディオメデスの牡馬/9 アマゾンの女王ヒュポリッテの帯/10 ゲリュオネス(ゲリュオン)の牛/11 ヘスペリデスの園の黄金の林檎/12 冥府の番犬ケルベロス/[十二の功業以外の主題]/ブリシスの処罰/巨人アンタイオスとの戦い/キュクノスとの戦い/ヘラクレスとオムパレ/トロイア遠征/岐路に立つヘラクレス/アケオロスとの格闘/ネッソスの殺害/火葬壇上のヘラクレス/ヘラクレスの神化
2 テセウス――アカイア人の英雄
テセウスの出自/岩の下に剣を発見するテセウス/野盗・野獣退治/マラトンの牡牛/クレタ島の伝説/海底のポセイドンの宮殿を訪れるテセウス/ミノタウロス退治/ナクソス島のアリアドネ/テセウスの帰国/ダイダロスの息子イカロスの堕落/アテナイ王テセウス
コラム1 ヘラクレスとテセウス
粗野なヘラクレス、紳士的なテセウス/地方の英雄伝説を吸収したヘラクレス/アテナイとテセウス

二 神話のなかの主役たち
1 プロメテウスパンドラ――人間に火をもたらした神の物語
人間に火を届ける/地上で最初の女パンドラ/繋がれたプロメテウス
2 ペルセウス――メドゥサを退治した若者
ゼウスとダナエの子/メドゥサ退治/アンドロメダの救出
3 オイノマオスペロプス――オリュムピアの伝説
娘への求婚者と戦車競争/ペロプスの勝利/プロペスの狡智
4 イアソンアルゴナウテス――金羊皮を求めて
大船アルゴ号による遠征/怪鳥ハルピュイア/イアソンの竜退治/怒り狂うメデイア
5 メレアグロスアタランテ――カリュドンの猪狩り
薪が燃え尽きるまで/カリュドンの猪狩り/女狩人アタランテ
6 ディオスクロイ――双子の勇士
ゼウスの息子たち/レウキッポスの娘たち(レウキッビデス)の略奪/双子神
7 オルペウスエウリュディケ――妻を愛した竪琴の名手
悲恋の物語/オルペウスの首をもつトラキアの娘/動物たちに囲まれるオルペウス
コラム2 空想的怪物たち
オリエント起源の複合的怪物/スピンクス(スフィンクス)/セイレン/ハルピュイア/グリュプス/キマイラ
コラム3 フランソワの壷
神話の百科事典/アキレスの伝説/テセウスの伝説

三 古代ギリシア人の戦いと神話
1 武勇を尊ぶ民族性と美術
勇敢な戦士として/実際の戦争を神話に託して表現/好まれた四つのテーマ
2 ギリシア人とアマゾン族の戦い
戦いに秀でた女の戦士/ギリシア人との戦い/ギリシア人に好まれた主題/傷つけるアマゾン
3 ラピタイ族とケンタウロスの戦い
婚礼の宴席が修羅の巷に/ギリシア人とバルバロイの戦いを象徴
コラム4 ラビュリントスの伝説――史実から伝説へ
伝説にみちたクレタ島/クノッソス宮殿とラビュリントス/牛崇拝と神話/ラブリュス(双斧)とラビュリントス
4 トロイア戦争――英雄アキレウス
ペレウスと海の女神テティス――アキレウスの両親/婚礼に招待されなかった女神エリスが……/三女神の美の争い――パリスの審判/ヘレネの誘惑――トロイア戦争の勃発/レダと白鳥の子、美しきヘレネ/アキレウスの登場/犠牲に捧げられたイピゲネイア/トロイア戦争の英雄たち/パトロクロスの死/アキレウスの出陣/アマゾン女王ペンテシレイア/トロイロスの死/エティオピア王メムノン/アキレウスの死/トロイアの木馬/トロイアから落ちるアイネイアス/トロイア戦争の美術表現
5 オデュッセウスの帰還物語
冒険と奇談の帰国物語/一眼の巨人ポリュペモス/人食い巨人族ライストリュゴン人/魔女キルケとオデュッセウスの冥界下り/怪物セイレンとスキュラ、女神カリュプソ/王女ナウシカに救われる/オデュッセウスの帰宅
6 アガメムノンの帰還
ギリシア側に勝利をもたらした英雄/アガメムノンの死/父の復讐をはたすオレステスとエレクトラ
コラム5 ギリシア神話と近代美術
キリスト教の興隆とギリシア神話の衰退/ルネサンスの中心地、フィレンツェの古代への関心/オウィディウスの『メタモルフォセス』/ヴェネツィア、ローマの神話画/バロック時代の神話的表現/官能的なロココの時代/新古典主義時代

あとがき/岡部紘三
図版索引


≪著者: ≫ 松島道也 (まつしま みちや) 1926年、神奈川県で生まれ、宮城県で育つ。1949年、東北大学文学部卒業(美学・西洋美術史専攻)。1955〜95年、女子美術大学に勤務。1961〜64年、ミュンヘン大学に留学。美術史、古典考古学を研究。元、女子美術大学学長。女子美術大学名誉教授。2001年没。著書、『パルテノン』(鹿島出版会)、『ギリシア美術(体系世界の美術5)』(共著、学研)。翻訳、ジャンソン『世界の美術』(共訳、美術出版社)、カーペンター『パルテノンの建築家たち』(鹿島出版会)。論文、「遠近法の生誕」、「ギリシア神殿メトープ浮彫の展開」、「ギリシア美術におけるエウロペの表現」。『図説 ギリシア神話 [神々の世界]篇』他。

≪著者: ≫ 岡部紘三 (おかべ こうぞう) 1941年、名古屋市生まれ。1967年、東北大学大学院文学研究科美術史学専攻修了。桐朋学園大学音楽学部講師、鳥取大学教養部助教授を経て、元東洋大学文学部教授。著書、『フランドルの祭壇画』(勁草書房)、『西洋美術館』(共著、小学館)。翻訳、リンフェルト『ボッス』(共訳、美術出版社)、オルランディ『ブリューゲル』(評論社)、ベイリー『デューラー』(西村書房)。






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本「四字熟語の中国史 (岩波新書1352)」冨屋至5

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四字熟語の中国史 (岩波新書)
四字熟語の中国史 (岩波新書1352)

○著者: 冨谷 至
○出版: 岩波書店 (2012/2, 新書 224ページ)
○定価: 756円
○ISBN: 978-4004313526
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漢字、四字の漢字句の漢字表現


「温故知新」「風林火山」「臥薪嘗胆」「蛍雪之功」――どこかで目にしたことのある四字熟語の背景には、どんな歴史や思想があったのだろうか。『論語』や『司記』、諸子百家の思想等に登場する四つの漢字を〈窓〉として、古代中国を遠望する。漢字文化圏の基礎にある言葉や考え方が、紆余曲折を経て、遠い時代や場所へと伝わる筋道が見えてくる。


≪目次: ≫
「四つの漢字」という窓から

一 聖人を語った言葉――孔子と『論語』
1 温故知新――なぜ「温」が「たずねる」なのか
『論語』とは/「温故知新」の「温」/燖と尋/徂徠の主張/学と習
2 韋編三絶――書写材料の変遷
「韋編三絶」とは/簡牘――木簡と竹簡/簡牘の形と使用/「縄」/縄から革へ
3 盗泉之水――「正名」それとも「潔癖」
「盗泉の水を飲まず」とは/「盗泉」とは/名称の忌避/名か実か
4 糞土之牆――許されない「魯魚亥豕(ろぎょがいし)
孔子の弟子、宰予/「宰予晝寝」/『論語』という聖典/「晝寝」は「畫寝」か

二 諸子百家の興宴――春秋戦国時代の思想
1 守株矛盾――韓非子の儒教批判
尚古主義の思想/韓非子の思想――守株/韓非子の思想――矛盾/反尚古主義の政治的実践
2 宋襄之仁――宋の人はなぜ笑われるのか
礼にもとづく戦争/動機重視か結果主義か/宋国にまつわる話/殷と宋、その関係
3 不射之射――鶏たりえず
『列子』に見える弓術習得/中島敦という作家/名人伝/小説家の諧謔/不射之射/名人の極致/我れ未だ木鶏たりえず
4 風林火山――信玄の旗印
「風林火山」の典拠/信玄の旗/「其の徐(しずか)なること林の如し」

三 太史公の歴史がたり――『史記』の世界
1 酒池肉林――「暴虐なる王」の背景
殷の紂王/酒池肉林の表現の多様性/酒池肉林とは/暴君、桀紂/鼎と経書が述べる酒の誡め/「肉林」の「肉」は何の肉?
2 臥薪嘗胆――語り物と熟語の完成
呉楚の抗争/面白すぎる話/復讐・任侠/臥薪嘗胆、その後の展開/「臥薪嘗胆」の完成
3 四面楚歌――天命をまえに
垓下之戦/「天之亡我」/今ひとつの楚歌/大風之歌
4 曲学阿世――司馬遷が接した公孫弘
曲学とは/公孫弘という人物/もう一つの顔/儒学の法制化

四 転換する時代と四字熟語――古代の終焉
1 乱世姦雄――曹操の墓をめぐって
「子治世之能臣、乱世之姦雄」/魏の曹操/曹操の死/「曹操高陵」の発見/二号墓は本当に曹操の墓か/魏武王常所用/なぜ墓中に副葬するのか
2 親魏倭王――称号が語る日中交渉
邪馬台国/卑弥呼の称号/漢委奴国王/遣隋使/倭皇から天皇へ
3 天知神知、我知君知――賄賂はなぜ犯罪となるのか
『後漢書』楊震列伝/中国古代の「贈」と「賄」/儀礼から犯罪へ、賄賂はなぜ悪い?/唐律の賄賂罪/「自分で魚を都合する」
4 蛍雪之功――読書人の世界
蛍の光、窓の雪/「蛍の光」の背景/漢文はなぜ難しいのか/白文と注釈/典拠を持つ言葉/四六駢儷体と詩文

あとがき (二〇一二年 初春  冨谷 至)

図版出典一覧


≪著者: ≫ 冨谷 至 (とみや・いたる) 1952年大阪府生まれ。京都大学文学部史学科東洋史専攻卒業、文学博士。京都大学人文科学研究所教授。専攻、中国法制史。著書、『ゴビに生きた男たち』(白帝社)、『古代中国の刑罰』(中公新書)、『秦漢刑罰制度の研究』(同朋舎)、『流沙出土の文字資料』(京都大学学術出版会)、『韓非子』(中公新書)、『木簡・竹簡の語る中国古代――書記の文化史』(岩波書店)、『教科書では読めない中国史』(小学館)、『東アジアの死刑』(京都大学学術出版会)、『文書行政の漢帝国』(名古屋大学出版会)、『中国古代官制和英用語集』(昭和堂)、『中国義士伝――節義に殉ず』(中公新書)。






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本「砂 文明と自然  SAND: A Journey Through Science and the Imagination 」マイケル・ウェランド、林裕美子 訳5

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砂
 文明と自然  Michael Welland: “SAND: A Journey Through Science and the Imagination”, 2009

○著者: マイケル・ウェランド、林裕美子 訳
○出版: 築地書館 (2011/7, 単行本 440ページ)
○定価: 3,150円
○ISBN: 978-4806714255
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ほぼ目がまわるくらいになにはともあれ(なにはなくとも)慌ただしくも(シゴトにベンキョウに)、まァ、ヒマでボンヤリとしちゃっているよりも、どうなんだろう、よくもわるくも、持続可能性みたいなことから考察するには、いいことも悪いこともながく続くことはなく、いいことがいい状態がながく持続することもなく、もっとも、悪いことも悪いような状態も、そう考えるには、ながく続くことがない、よくもわるくも、わるくもよくも


米国自然史博物館のジョン・バロウズ賞受賞の最高傑作、待望の邦訳。
波、潮流、ハリケーン、古代人の埋葬砂、ナノテクノロジー、医薬品、化粧品から金星の重力パチンコまで、不思議な砂のすべてを詳細に描く。

砂は、さまざまな想像力をかきたてる。砂にはロマンがあり、美があり、詩がある。そして、私たちの生活の一部でもある。砂がなかったら、世界はどのようなものになっていたか想像してみたことがあるだろうか。
砂の粒子がたくさん集まると、砂特有の動きをするし、模様もできる。砂が、どのように転がり、弾み、集まり、そして移動していくかという、砂の動きに関する研究は、とても複雑で奥が深い。さらに砂は、生物の大絶滅が地球の歴史のどの時点で起きたのかも物語る。
本書は、物理学、化学、地質学、数学、歴史、神話、文学、芸術、民話など、さまざまな側面から砂に焦点をあて、果てしなく広がる砂の世界を私たちに垣間見させてくれる。これまで、ゆっくりと砂を見たことがなかったなら、まず本書を読んで、その不思議な世界に思いを馳せてから砂を見てみると、きっと新たな発見があるに違いない。


≪目次: ≫
序章

第1章 砂つぶの生い立ちと性質
世界の始まりと砂/砂の誕生/砂と呼ぶ粒子の大きさ/砂の大きさの区分/水中を沈む砂と空気中を落下する砂/水の中の砂の動き/砂のコレクター/個性豊かな砂たち/大きな生き物と小さな生き物がつくる砂/個々の砂つぶの表情/砂が教える犯行現場/時をさかのぼる科学捜査/ごく小さい物体の大きさと尺度

第2章 砂が集まる不思議な世界
砂と遊ぶ/集団としての砂/砂山の不思議な性質/自然界では相対的な大きさが意味をもつ/大きさによって自ら分かれる砂つぶたち/砂の世界の音色/水を加えるだけで起きる奇跡/砂地獄/大地を揺すると――液状化現象/地下にある砂の粒子の表面に広がる世界/私たちのまわりの未知の世界

第3章 砂が連想させるもの――大きな数
カリブの鬼「ルーガルー」のこだわり/何億も何億も/地質学的時間と永久という時間

第4章 川から海へと旅する砂つぶたち
砂と川と地形についての興味/砂つぶの旅の始まり/川という大地の動脈/曲がりくねる長い川を下る旅/川が砂におよぼす作用/川の大きな曲がり角/川のプロフィールの変化/山あいを流れ下る/位置を変える中州/古い時代の川/海が歓迎の腕をさしのべる

第5章 波、潮流、ハリケーンにもまれる砂の旅
二つの灯台の話/海という競技場の砂たち/海底の地形/砂の貯蔵庫の収支――大陸棚/終わりのないダンス/砂浜を太らせるための養浜/足元の砂浜/砂浜を利用する生き物たち/海岸にある砂の海――砂丘/砂の脅威、砂の楽しみ/沖へ運ばれた砂のゆくえ/熱帯地域の砂/さらに深海へと砂は旅する/砂の旅の終わり/これから地球はどうなるのか?

第6章 風に吹かれてできる砂漠
精霊ジン/風で動く砂/砂丘をつくる砂/砂に魅せられた男/砂はどのように動くか/移動する砂の山/押し寄せる砂/砂の粒子のオーケストラ/砂漠で生活する生き物たち/砂漠という永遠の存在

第7章 過去を証言する砂
古代人類を埋葬した砂/砂から岩をつくる/地質学の発想の転換/地球の年齢についての手がかり/川の氾濫による堆積の記録/そのほかの物語

第8章 砂が連想させるもの――伝承と芸術
砂に描く/砂に描かれる幾何学模様/円形の砂絵/消えゆくキャンバス/砂に悩まされた芸術家たち/デジタル時代の砂の芸術/砂を読む――占い/大地が反応する芸術

第9章 人の生活の中で活躍する砂
砂の上の建造物/粒子状物質の集団/砂による磨耗/水分を吸い取る砂/建造物/コンクリート/装飾に使われる砂/砂による防御/電子機器/鋳造に使う砂の鋳型/水を濾過する砂/ガラス/砂時計/砂の島/宝石/砂の取引/人の気晴らしに貢献する砂/砂に埋めるミイラ/砂による音色/変形する砂/ナノテクノロジー・ナノ技術/ダチョウは砂に頭を埋める?/オグデン社の「砂の物語」カード/磁器/洗面用品・医薬品・化粧品/製紙に使われるシリカ/砂地獄/貯水層/言葉に使われる砂/砂による癒し/ウバールの伝説/砂地に生えるつる植物/砂の重量/X、Y、Zで始まる鉱物

第10章 地球を超えて、時間を超えて
土星の月を探査する/砂の大きさとホイヘンス/土星の月タイタンと砂/火星の砂の海/凍りついた火星の砂漠/米国カンザス州と火星の砂漠の共通点/金星の「重力パチンコ」と、天空を飛び交う「火の玉」/彗星の探索と時間の深遠/宙に浮かぶガレキの山――小惑星/明るい青い点――故郷の惑星/宇宙のすべてのものとのつながり/温暖化と地球の未来/大陸移動と地球の未来/地球の最終局面を生き残る者

エピローグ ツタンカーメンの砂漠ガラスの謎

参考書籍・文献・サイト
索引
訳者あとがき (二〇一一年四月  林 裕美子)


≪著者: ≫ マイケル・ウェランド (Michael Welland) ケンブリッジ大学卒業。地質学専攻。ハーバード大学で修士号を、ケンブリッジ大学で博士号を取得。オマーンで行なわれたイギリス地質学調査に同行。米国の大学で教鞭をとりながら研究生活を送ったのち、国際的なエネルギー業界で二〇年間、技術部門と管理部門にたずさわるなど、世界各地のさまざまな地質を見ながら仕事をしてきた。また、ロンドン地質学会、米国地質学会、王立芸術協会の会員として数多くの講演を行ない、学術論文や書籍の書評を執筆している。現在はロンドンとフランスを行き来し、おもに中央アジアやエジプトで国際的なプロジェクトにかかわっている。

[訳者: ] 林 裕美子 (はやし・ゆみこ) 兵庫県生まれ。信州大学理学部生物学科卒業。同大学院理学専攻科修士課程修了。おもに生命科学分野の英日・日英の技術翻訳を得意とするHAYASHI英語サポート事務所を運営。監訳書に『ダムの陸水学』(生物研究社)、『水の革命』(築地書館)、編書に英語の専門書『Lake Kizaki』などがある。環境科学への興味から、宮崎の海岸問題を扱う市民団体「ひむかの砂浜復元ネットワーク」を立ち上げ、市民調査で砂浜の動きなどを調べて海岸行政への提言を行なっている。






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本「朝鮮人強制連行 (岩波新書1358)」外村大5

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朝鮮人強制連行 (岩波新書)
朝鮮人強制連行 (岩波新書1358)

○著者: 外村 大
○出版: 岩波書店 (2012/3, 新書 272ページ)
○定価: 861円
○ISBN: 978-4004313588
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日本政府決定の計画としての「労務動員計画」(1939〜1941年度)と「国民動員計画」(1942〜1945年度)の枠のなかでの労働者としての動員(朝鮮人労務動員)に焦点をしぼって史料を収集し考え


アジア・太平洋戦争時、一九三九年(昭和一四)九月から一九四五年八月にかけて行われた戦時労務動員について、その計画の策定過程、無謀な動員の実態、動員の中で日常化した暴力、そして動員体制の崩壊までを基本史料をもとに描きだす。「朝鮮人強制連行」といわれるものの実態が、どのようなものであったかを明らかにする一冊。


≪目次: ≫
はじめに
「朝鮮行政地図(1940年)」
凡例

序章 朝鮮人強制連行を問う意味
用語をめぐる議論/遅れている研究/韓国での真相究明の活動/日本社会の無関心/本書で論じる対象/歴史研究としての意義/総力戦が見せる国力/植民地朝鮮の特徴/現代的課題との類似/民族関係・民族政策の検証/史料と方法

第1章 立案調査と準備不足の始動
1 植民地期の朝鮮社会と人口移動
「近代化」の度合い/低い識字率/メディアの未発達/行政機構とその人員/社会教化の限界/農民の没落と移動/「朝鮮人移住対策の件」
2 労働力不足をめぐる議論
軍需景気と人手不足/日中戦争の勃発
3 法令の整備と動員計画樹立
国家総動員法/職業紹介所の国営化/朝鮮の労働行政/労務動員計画の策定/渡日規制の強化/「募集」とその手続き/玉虫色の合意/協和会の整備/朝鮮職業紹介令
4 労働者確保と処遇の実態
職業紹介と統制/地域社会の連絡委員/低い充足率/旱害罹災者の応募/逃亡防止の監視/紛争議の多発/受入れ側の認識

第2章 「余剰」なき労働力の実情
1 動員の展開と矛盾の表出
「余剰労働力」の調査/本格化する動員行政/朝鮮農村労働力の実情/警官と面職員の協力/道会における批判
2 動員への懸念と異論
動員体制の強化/拡大する動員規模/動員強化の法改正と施策/日本内地の徴用増加/朝鮮での充足率の低下/過剰人口論の検証/異質な存在への警戒/経営合理化論からの疑問

第3章 押しつけられる矛盾
1 朝鮮人労務動員制度の再確立
英米との戦争/新たな閣議決定/決定の実現不可能性/渡日統制のさらなる強化/官斡旋による要員確保/行政の権限と責任
2 日本内地の動員施策
日米開戦後の動員計画/連絡委員制度の再編/商工業者等の転廃業/徴用増加と勤労援護/農業労働力の保全/学生と女性の動員
3 困難になる朝鮮での要員確保
行政機構の再編/朝鮮内の労務動員/軍事動員と錬成/朝鮮農村再編論/充足率の異常な上昇/発動できない徴用/動員忌避の背景
4 劣悪な待遇と生産性の低下
朝鮮人の基幹労働力化/契約期間の延長/減少しない逃走者/監獄部屋の活用/労働紛争議の変化/生産性の低下/帝国議会での議論

第4章 広がる社会的動揺と動員忌避
1 戦況の悪化と動員の拡大
膨れ上がった動員計画/動員体制の強化/根こそぎ動員論批判/困難になる要員確保/内務省の実情把握
2 朝鮮における徴用発動
地方末端行政の負担/改善されなかった待遇/徴用忌避と抵抗
3 機能不全の援護施策
朝鮮での援護会設立/援護の遅れとその原因/厚生省の実情把握

第5章 政策の破綻とその帰結
1 本土決戦準備と動員継続
崩壊過程の生産体制/給源の裏づけなき計画案/要員確保の追求と混乱/敗戦直前の民族関係
2 日本敗戦後の帰還と残留
敗戦時点の労務動員数/徴用解除と帰還/外務省文書の問題点/残留者数の推定
3 被害者と加害者のその後
被動員者の「解放後」/政策に関わった者の認識

終章 暴力と混乱の背景と要因
目標と現実の齟齬/労働者軽視の経営/曖昧な決定と迷走/強力な統治の陥穽/後手に回った施策/動員のインフラの不在/収奪の規制の欠如/日本人中心主義/マジョリティの不幸/記憶すべき史実

あとがき (二〇一二年二月  外村 大)
主要参考文献
略年表(1934・昭和9年〜1945・昭和20年)
索引


≪著者: ≫ 外村 大 (とのむら・まさる) 1966年、北海道に生まれる。1995年、早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程中退。早稲田大学社会科学研究所助手、高麗大学校民族文化研究院客員研究員などを経て、2007年、東京大学大学院総合文化研究科准教授。専攻は、日本近現代史。著書・論文に『在日朝鮮人社会の歴史学的研究――形成・構造・変容』(緑蔭書房、2004年)、『日本と朝鮮 比較・交流史入門――近世、近代そして現代』(共編著、明石書店、2011年)、「植民地に生きた朝鮮人にとっての日本――民族指導者尹致昊の日記から見えてくるもの」(『日本の科学者』第45巻12号、2010年)ほか。






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本「雇用、利子、お金の一般理論  The General Theory of Employment, Interest and Money, 1936. (講談社学術文庫2100)」ジョン・メイナード・ケインズ、山形浩生 訳5

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雇用、利子、お金の一般理論 (講談社学術文庫)
雇用、利子、お金の一般理論  John maynard KEYNES: “The General Theory of Employment, Interest and Money”, 1936. (講談社学術文庫2100)

○著者: ジョン・メイナード・ケインズ山形浩生
○出版: 講談社 (2012/3, 文庫 576ページ)
○定価: 1,575円
○ISBN: 978-4062921008
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お金
雇用、利子、お金の一般理論


物が売れない、職がない――なぜ市場は自由放任では機能しなくなることがあるのか。世界的不況のなか、ケインズは自らも通暁する古典派経済学の誤謬と限界を徹底的に見据え、ついに現代経済学の基礎となる本書に至った。現実世界と向き合い理論をラディカルに更新する、社会科学という営みの理想形。本書の概略を定式化したヒックスの重要論文も採録。


≪目次: ≫
イントロダクション――ポール・クルーグマン
 はじめに/ケインズのメッセージ/ケインズはなぜ成功したか/ケインズ氏と現代の経済学者たち/ケインズの見落としたもの/救世主としての経済学者

日本版への序 (1936年)
序文 (J・M・ケインズ 1935年12月13日)
第I巻 はじめに
 第1章 一般理論
 第2章 古典派経済学の公準
 第3章 有効需要の原理
第II巻 定義と考え方
 第4章 単位選び
 第5章 期待が産出と雇用を決める
 第6章 所得、貯蓄、投資の定義
 第6章おまけ 利用者費用について
 第7章 貯蓄と投資という言葉の意味をもっと考える
第III巻 消費性向
 第8章 消費性向I:客観的な要因
 第9章 消費性向II:主観的な要因
 第10章 限界消費性向と乗数
第IV巻 投資の誘因
 第11章 資本の限界効率
 第12章 長期期待の状態
 第13章 金利の一般理論
 第14章 金利の古典派理論
 第14章おまけ マーシャル『経済学原理』、リカード『政治経済学原理』などでの金利について
 第15章 流動性を求める心理と事業上のインセンティブ
 第16章 資本の性質についての考察あれこれ
 第17章 利子とお金の本質的な性質  
 第18章 雇用の一般理論再説
第V巻 名目賃金と物価
 第19章 名目賃金の変化
 第19章おまけ ピグー教授『失業の理論』
 第20章 雇用関数
 第21章 価格の理論
第VI巻 一般理論が示唆するちょっとしたメモ
 第22章 事業サイクルについてのメモ
 第23章 重商主義、高利貸し法、印紙式のお金、消費不足の理論についてのメモ
 第24章 結語:『一般理論』から導かれそうな社会哲学について
付録
ドイツ語版への序 (J・M・ケインズ 1936年9月7日)
フランス語版への序文 (J・M・ケインズ 1939年2月20日 キングス・カレッジ、ケンブリッジ)

ケインズ氏と「古典派」たち:解釈の一示唆――ジョン・R・ヒックス
 1 はじめに:古典派理論とケインズ派の共通基盤を設定/2 古典派理論とケインズ理論の類似/3 ケインズ理論の本質:流動性の罠/4 ケインズ理論の一般化 (J・R・ヒックス ゴンヴィル&カイウス・カレッジ ケンブリッジ)

ケインズ『一般理論』 訳者解説
 はじめに/本書の概要/著者ケインズについて/本書の翻訳について(既訳について/本書の文体について/その他本書のわかりにくさについて/本書のおまけについて)/いま本書を読む意義について/おわりに (2012年2月 東京/アジスアベバにて 山形浩生)

索引


≪著者: ≫ ジョン・メイナード・ケインズ (John Maynard Keynes) 1883〜1946年。イギリス大蔵省など公職を務めた後、ケンブリッジ大で経済学者として活動。「マクロ経済学」の基礎を本書により確立した。著書に『確率論』『貨幣論』など。

[訳者: ] 山形浩生 (やまがた ひろお) 1964年生まれ。評論家・翻訳家。調査会社勤務の傍ら幅広い分野で翻訳・執筆を行う。『クルーグマン教授の経済入門』『服従の心理』など訳書多数。本書の要約版も手がける。YAMAGATA Hiroo: The Official Page( http://cruel.org/ )






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本「古文書入門 くずし字で「東海道中膝栗毛」を楽しむ」中野三敏5

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古文書入門 くずし字で「東海道中膝栗毛」を楽しむ
古文書入門 くずし字で「東海道中膝栗毛」を楽しむ

○著者: 中野三敏
○出版: 角川学芸出版 (2012/3, 単行本 130ページ)
○定価: 1,890円
○ISBN: 978-4046214423
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宮重大根(みやしげだいこん)のふとしくたてし宮柱(ばしら)は、


江戸の大ベストセラーをくずし字で読む!
ページを開ければ、そこは江戸! 版画の挿絵や、会話を表す記号など、活字本では味わえない独得の世界です。弥次喜多道中の滑稽な話の一場面を楽しむうちに、自然にくずし字の練習ができます。


≪目次: ≫
はじめに
この本の使い方

本文 『東海道中膝栗毛 五編 上』 十返舎一九

くずし字一覧表

※カバー図版/歌川広重「東海道五十三次 戸塚」(保永堂版 東京国立博物館蔵) Image: TNM Image Archives


≪著者: ≫ 中野三敏 (なかの・みつとし) 九州大学名誉教授。江戸の小説、戯作の研究の第一人者。「新日本古典文学大系」(岩波書店、全100巻)の編集委員。主著に『和本の海へ――豊饒の江戸文化』(角川選書)、『古文書入門 くずし字で「百人一首」を楽しむ』『古文書入門 くずし字で「おくのほそ道」を楽しむ』(以上、角川学芸出版)、『戯作研究』(中央公論社、角川源義賞・サントリー学芸賞)、『江戸狂者伝』『写楽――江戸人としての実像』(以上、中公新書)、『近世子どもの絵本集』(岩波書店、毎日出版文化賞)、『江戸名物評判記案内』(岩波新書)、『近世新畸人伝』(岩波現代文庫)、『本道楽』(講談社)、『洒落本大成』(中央公論社、共編)、『太田南畝全集』(岩波書店、共著)などがある。

中野三敏 『古文書入門 くずし字で「百人一首」を楽しむ』(角川選書、2010年) '12/04/11
中野三敏 『和本の海へ 豊饒の江戸文化』(角川選書、2009年) '12/04/01
中野三敏 『和本のすすめ 江戸を読み解くために』(岩波新書、2011年) '12/03/20
中野三敏 『書誌学談義 江戸の板本』(岩波人文書セレクション、岩波書店、2010年) '12/03/11





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本「不可能性の時代 (岩波新書1122)」大澤真幸5

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不可能性の時代 (岩波新書)
不可能性の時代 (岩波新書1122)

○著者: 大澤真幸
○出版: 岩波書店 (2008/4, 新書 296ページ)
○定価: 819円
○ISBN: 978-4004311225
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「理想→(夢→)虚構」→不可能性


「現実から逃避」するのではなく、むしろ「現実へと逃避」する者たち――。彼らはいったい何を求めているのか。戦後の「理想の時代」から、七〇年代以降の「虚構の時代」を経て、九五年を境に迎えた特異な時代を、戦後精神史の中に位置づけ、現代社会における普遍的な連帯の可能性を理論的に探る。大澤社会学・最新の地平。


≪目次: ≫
序 「現実」への逃避
戦後という時代区分/「現実」への逃避/「われわれ」の社会の「現実」

I 理想の時代
1 敗戦という断絶=連続
一九七〇年という転換点/三島自決/柳田國男の場合/折口信夫の場合/敗戦という連続/死者を代補したアメリカ
2 理想の時代
魅惑するアメリカ/理想の時代の時代区分/マイホーム/テレビと力道山/土地神話
3 死者の来訪
砂の器』/過去からの訪問者/果たされなかった約束

II 虚構の時代
1 二つの少年犯罪
一九六八年の殺人事件/覗く人/表相性の演技/一九九七年の殺人事件/覗き見られたい人/本名=本命/二事件対照
2 虚構の時代
新人類/家族ゲーム/東京ディズニーランド
3 理想から虚構へ、そしてさらに…
理想の時代の果て/二つの冒険譚/フットボールとピンボール/コピーライターの階級闘争/超虚構化

III オタクという謎
1 オタクという現象
オタク/閉じられた個室/オタク前史/何が賭けられているのか
2 アイロニカルな没入
物語消費/データベース消費/反転/相対主義/カザノヴァ男爵の醜態/詐欺のひっかかる詐欺師
3 社会性と非社会性
社会性と非社会性/ギョーカイからの転態/身体から/身体へ

IV リスク社会再論
1 二つの「下流」
格差論争/二つの「下流」/理想の時代から遠く離れて
2 リスク社会とは何か
リスク社会論/リスクの二つの特徴/倫理の転換、民主主義の危機/「第三者の審級」の撤退
3 自由は萎える
自由への命令、快楽の強制/インフォームド・コンセントのような/不可解な罪責感/監視社会

V 不可能性の時代
1 不可能性の時代
問題の再整理/多重人格/偽記憶/不可能性の時代
2 家族の排除
奇妙な心中未遂事件/犯罪における家族否定という主題/日本型近代家族の崩壊/関係の直接性/声が……遠い/住まいのモデル/〈他者〉の臭い/他者性抜きの他者
3 反復というモチーフ
「反復」の反復/「終わり」の終わり/全知の無能/「九十九十九」/「世界の終り」の後に/「終わり」の回復

VI 政治的思想空間の現在
1 「物語る権利」と「真理への執着」
破局への衝動/「物語る権利」と「真理への執着」/伝統/モダン/ポストモダン/リバタリアン=コミュニタリアン
2 信仰の外部委託(アウトソーシング)
他文化主義的イスラム/信仰の外部委託/「一者」の(再)措定
3 〈破局〉の排除
〈破局〉への盲目/ムーゼルマン
4 羞恥心をめぐって
羞恥/誰かに見られている/反トゥルーマン的不安
5 無神論への突破
王党派一般としての共和派/近代社会と無神論/普遍的な愛の矛盾/憎悪における愛

結 拡がり行く民主主義
四つの暴力/神なき暴力/活動的な民主主義は小さい?/同一化の階統/ランダムな線/民主主義への希望

あとがき (桜咲く京都北山にて 大澤真幸)
主要参考文献

初出一覧
I、II、結 書き下し
III オタクという謎
「オタクという謎」(『フォーラム現代社会学』第5号、関西社会学会、2006年)
IV リスク社会再論
「格差社会の背後にあるリスク」(『演劇人』22号、財団法人舞台芸術財団演劇人会議、2006年)
V 不可能性の時代
「不可能性の時代――戦後史の第三局面」(『世界』2005年1月号)
VI 政治的思想空間の現在
「政治的思想空間の現在〈前篇〉――相互依存する他文化主義と原理主義」(『世界』2006年2月号)
「政治的思想空間の現在〈後篇〉――無神論・正義・愛」(『世界』2006年6月号)
※いずれも今回、大幅に加筆・修正を行なった。


≪著者: ≫ 大澤真幸 (おおさわ・まさち) 1958年長野県に生まれる。東京大学大学院社会学研究科博士課程修了。千葉大学文学部助教授などを経て、京都大学大学院人間・環境研究科教授(を歴任)、社会学博士。専攻、比較社会学・社会システム論。著書、『行為の代数学』『性愛と資本主義』『帝国的ナショナリズム』(青土社)、『身体の比較社会学 I・II』(勁草書房)、『電子メディア論』(新曜社)、『虚構の時代の果て』『戦後の思想空間』(ちくま新書)、『恋愛の不可能性について』『現実の向こう』(春秋社)、『文明の内なる衝突』(NHKブックス)、『思想のケミストリー』(紀伊國屋書店)、『ナショナリズムの由来』(講談社、毎日出版文化賞受賞)など多数。

大澤真幸 『近代日本思想の肖像』(講談社学術文庫、2012年) '12/04/17
大澤真幸 『「正義」を考える 生きづらさと向き合う社会学』(NHK出版新書、2011年) '12/04/07
大澤真幸 『夢よりも深い覚醒へ 3・11後の哲学』(岩波新書、2012年) '12/04/03
大澤真幸 『社会は絶えず夢を見ている』(朝日出版社、2011年) '12/03/10
橋爪大三郎×大澤真幸 『ふしぎなキリスト教  Wonders In Christianity 』(講談社現代新書、2011年) '11/11/11
大澤真幸 『近代日本のナショナリズム』(講談社選書メチエ、2011年) '11/07/08

ジョン・ダワー 『増補版 敗北を抱きしめて 〈下〉 第二次世界大戦後の日本人  Embracing Defeat: Japan in the Wake of World War II, 1999 』(三浦陽一/高杉忠明/田代素子 訳、岩波書店、2004年) '11/12/19
ジョン・ダワー 『増補版 敗北を抱きしめて 〈上〉 第二次世界大戦後の日本人  Embracing Defeat: Japan in the Wake of World War II, 1999 』(三浦陽一/高杉忠明 訳、岩波書店、2004年) '11/11/28
吉見俊哉 『親米と反米 戦後日本の政治的無意識』(岩波新書、2007年) '11/10/19
吉見俊哉 『都市のドラマトゥルギー 東京・盛り場の社会史』(河出文庫、2008年) '10/10/31
吉見俊哉 『博覧会の政治学 まなざしの近代』(講談社学術文庫、2010年) '10/10/13
ジル・ドゥルーズ 『記号と事件 1972-1990年の対話  Pourparlers, 1990 』(宮林寛 訳、河出書房新社、2007年) '09/10/28
ホルクハイマー/アドルノ 『啓蒙の弁証法 哲学的断想  Dialektik der Aufklärung: Philosophische Fragmente, 1947 』(徳永恂 訳、岩波文庫、2007年) '09/10/01
三浦展 『下流社会 新たな階層集団の出現』(光文社新書、2005年) '08/02/08





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本「大災害の経済学 (PHP新書750)」林敏彦5

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大災害の経済学 (PHP新書)
大災害の経済学 (PHP新書750)

○著者: 林敏彦
○出版: PHP研究所 (2011/8, 新書 224ページ)
○定価: 840円
○ISBN: 978-4569798745
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一人の経済学者が、生涯に二度の大震災を体験して、だから、「冷血の罪」だけは犯したくないと考え続けた個人的な思索の軌跡、、、16年もの歳月がかかって書きあげられた本書。
かつて、アルフレッド・マーシャル(Alfred Marshall、1842-1924)は、ケンブリッジ大学の経済学部では「冷静な頭脳と温かい心を持った」人材を育てたいと語ったとされる



巨大災害における復旧復興の道筋はどうあるべきか? 9・11同時多発テロハリケーン・カトリーナの米連邦政府対応や、著者自身も設立に関わった阪神・淡路大震災における震災復興基金などの事例をもとに、いかに復興をファイナンスできるのかを検証し提言する。大災害のような緊急事態では、平時の常識を超えた異例な対応が必要。被災地住民の自力復興を中心とする民間努力を基本としつつも、地方自治体のみならず政府のコミットメントが不可欠であると説く。


≪目次: ≫
序にかえて――デジャ・ビュ
三・一一から十日後/一・一七から五カ月後

第1章 災害大国日本
災害とは何か/災害対策基本法の定義/CREDの定義/世界の災害史/日本の大災害/オールハザードとオールフェイズ

第2章 緊急事態法制
普通でないこと/日本の緊急事態法制/緊急時に普通でないこと/対応のフェイズ/災害対策基本法/災害救助と弔慰金/救助と支援の法理/原子力災害対策特別法/武力攻撃事態等対処法/総合緊急事態対応体制を

第3章 日本の政治指導力
基金設立の経緯/兵庫県と自治省/国会審議/基金の設立へ向けて/国会・自治省・兵庫県/復興基金の設立/交付税の立法措置/政府の見解/政治のリーダーシップ

第4章 震災復興基金
復興基金の仕組み/復興基金の使途/制度の評価/被災者生活再建支援法/復興基金のその後/制度の改善へ向けて/復興基金の今後

第5章 アメリカの政治指導力
「九・一一」のアメリカ/経済的被害/人的資本の滅失/航空輸送安全および航空システム安定化法/犠牲者補償基金/補償基準

第6章 国土安全保障省とハリケーン・カトリーナ
犠牲者補償基金の自己評価/基金をめぐる論争/国土安全保障省/カトリーナとFEMA改革

第7章 阪神・淡路大震災
阪神・淡路大震災/産業復興の三原則/復興における官と民/残存債務問題/信用保証機構の設立を

第8章 経済復興の十年
『阪神・淡路大震災復興誌』/被災した都市型経済/産業・雇用復興の十年間/前期五カ年の産業と雇用/後期五カ年/遅れた産業構造の転換/地方財政に残る傷跡/阪神・淡路大震災からの災害復興の教訓

第9章 災害復興計画
復旧と復興/関東大震災/復興計画は誰が立てるのか/ガバナンスの構造/復興計画はまちづくり/計画の検証/後期復興計画/アーカイブの整備

第10章 まぼろしの免税島構想
相次ぐ復興提言/経済復興特別区/大競争時代の新たな産業集積を目指して/神戸起業ゾーンの充実・拡充/起業ゾーンの面的拡大/早すぎた提言

第11章 経済被害と災害復興
経済被害とは何か/間接被害/直接被害と復興需要効果/経済被害の迅速な推定/原発事故の被害推定/経済被害の意味

第12章 東日本大震災からの復興に向けて
復興構想会議/グリーン・リカバリー/人口減少時代の社会づくり/経済復興の視点/シンボル事業

おわりに (二〇一一年七月 神戸市東灘区の自宅にて  林 敏彦)


≪著者: ≫ 林 敏彦 (はやし・としひこ) 1943年鹿児島県生まれ。66年京都大学経済学部卒業。68年大阪大学大学院経済学研究科修士課程修了。72年スタンフォード大学経済学にて博士号(Ph.D)取得。神戸商科大学商経学部助教授、大阪大学経済学部教授、同大学院国際公共政策研究科教授、放送大学教授などを経て、同志社大学大学院総合政策科学研究科教授、大阪大学名誉教授、ひょうご震災記念21世紀研究機構研究統括。専門はミクロ経済学、公共政策、情報経済学など。主な著書に『ミクロ経済学』(東洋経済新報社)、『大恐慌のアメリカ』(岩波新書)、『需要と供給の世界』(日本評論社)、『経済政策』『Political Economy of Japan』(以上、放送大学教育振興会)などがある。


目黒公郎/村尾修 『都市と防災 '08』(放送大学教材、専門科目; 社会と産業コース、放送大学教育振興会、2008年) '12/03/11
寺田寅彦 『天災と国防』(講談社学術文庫、2011年) '11/07/03






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本「図説 錬金術 (ふくろうの本・世界の文化)」吉村正和5

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図説 錬金術 (ふくろうの本/世界の文化)
図説 錬金術  ALCHEMY (ふくろうの本・世界の文化)

○著者: 吉村正和
○出版: 河出書房新社 (2012/1, 単行本 119ページ)
○定価: 1,890円
○ISBN: 978-4309761817
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本書において検証する際の中心とするキーワードは四つ、「編成(transmutation)」、「抽出(extraction)」、「完成(perfection)」、「生命霊気(pneuma, spiritus vitae)」、変幻自在なヨーロッパの錬金術の歴史と理論とを



黄金に憑かれた人々が探し求めた見果てぬ夢――「錬金術」。その歴史から理論まで、16、17世紀のヨーロッパを中心に検証。錬金術の真の姿とは? 本邦初公開の図版も多数掲載した決定版。


≪目次: ≫
はじめに

第一章 錬金術の基礎技術
1 産業と錬金術
貨幣経済と鉱業の発展/活字と磁器
2 錬金術の実験室
火の操作/実験室の様子
3 大いなる作業
12の操作(焼(かしょう)/溶解/分離/結合/腐敗/凝固/滋養強化/昇華/発酵/高揚/増殖/投入)/黒化・白化・赤化
4 『沈黙の書』
神的要素の蒸留
Column1 錬金術の基本用語
賢者の石/錬金霊液(エリクシル)/錬金染液(ティンクトゥラ)/硫黄=水銀理論/プリマ・マテリア(第一質量)/四大元素/第五元素/生命霊気/黒化・白化・赤化/赤い王


第二章 錬金術の歴史
1 アラビア錬金術の登場
錬金術の起源/アラビアでの発展
Column2 硫黄=水銀理論と中国錬金術
2 中世修道院における実践
輸入された錬金術/神学者の錬金術
Column3 伝説の錬金術師
3 ルネサンス魔術とパラケルスス
ヘルメス思想/パラケルススの登場
4 錬金術都市プラハ
ルドルフ二世の宮廷/ジョン・ディー
5 薔薇十字錬金術
薔薇十字団の結成/イギリスの薔薇十字運動
Column4 王侯貴族に仕える錬金術師
Column5 神に祈る錬金術師

6 化学派の錬金術
錬金術から化学へ/スターキーとボイル/錬金術師ニュートン
Column6 フランドルの錬金術師

第三章 錬金術の理論と実践
1 ヘルメス・トリスメギストスの「エメラルド板
錬金術の精髄/「一なるもの」とは何か
2 錬金術の象徴と記号
動物による表現(ドラゴン/ウロボロス/蛇/ヒキガエル/ライオン/鳥類/不死鳥)/「リプリー・スクロール」/記号による表現
3 調和する宇宙
天地創造と錬金術/「天地創造」 ロバート・フラッド『両宇宙誌=大宇宙誌』より/音楽と錬金術
4 錬金術の実験
フラッドの小麦の実験/ファン・ヘルモントの柳の木の実験/センディヴォギウスと硝石空気/
5 アンチモンと緑ライオン
金属の植物的成長/錬金術の能動的原理
6 赤い王と賢者の石
王と王妃の再生/「王と王妃の寓意」 サロモン・トリスモシン『太陽の輝き』より/『太陽の輝き』

第四章 ロマン主義からモダニズム芸術へ
1 ベーメのキリスト教神智学
ベーメの思想/ベーメの「天地創造」
2 ロマン主義と錬金術
想像力の覚醒/神秘主義的錬金術
3 モダニズム芸術と錬金術
モダン・アートへの影響
Column7 武器軟膏と音楽
4 『ロスト・シンボル』の「密儀の手」
マンリー・パーマー・ホール/「密儀の手」

あとがき (二〇一一年冬 吉村正和)
錬金術史略年表
参考文献
文献解題――錬金術の日本への紹介


≪著者: ≫ 吉村正和 (よしむら・まさかず) 1947年、愛知県生まれ。1974年、東京大学大学院人文科学研究科博士課程中退。名古屋大学教授を経て、名古屋大学名誉教授。専攻は、近代ヨーロッパ文化史、西洋神秘思想史。著書に『フリーメイソン』(講談社現代新書)、『図説 フリーメイソン』(河出書房新社)、『心霊の文化史』(河出書房新社)、『フリーメイソンと錬金術』(人文書院)、訳書にエイブラムズ『自然と超自然』(平凡社)、ゴドウィン『図説古代密儀宗教』(平凡社)、マッキントッシュ『薔薇十字団』(ちくま学芸文庫)、ホール『象徴哲学体系』(共訳・人文書院)などがある。






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本「アラビアンナイト 文明のはざまに生まれた物語 (岩波新書1071)」西尾哲夫5

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アラビアンナイト―文明のはざまに生まれた物語 (岩波新書)
アラビアンナイト 文明のはざまに生まれた物語 (岩波新書1071)

○著者: 西尾哲夫
○出版: 岩波書店 (2007/4, 新書 224ページ)
○定価: 819円
○ISBN: 978-4004310716
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中世イスラーム世界で生まれ、近世ヨーロッパで再発見された「アラビアンナイト」、オリエンタリズム
そう、2004年をユネスコは、アラビアンナイトがヨーロッパに紹介されて300年目にあたるとして、「アラビアンナイト記念年」に指定した


誰によって、いつ頃つくられたのか、本当に千一夜分の物語があったのか――いまや世界文学となった「アラビアンナイト」の成立事情は、謎に包まれている。まぼろしの「原典」探し、「偽写本」の捏造、翻訳による違いなど、成立から翻訳・受容の過程をたどり、異文化のはざまで変貌していく物語集の文明史的意味を考える。


≪目次: ≫
はじめに――中国人アラジン

第1章 アラビアンナイトの発見
最初の翻訳者アントワーヌ・ガラン/外交使節の随員となる/中東関係の変化/アラビアンナイトとの出あい/宮廷のベストセラーに/青本叢書、コーヒーハウス、チャップブック/拡大する読者層/東方小説の大流行/傑作の登場――『恋する悪魔』『ヴァテック』『サラゴサ手稿』/東方研究から中東支配の道案内へ/ナポレオンのエジプト遠征

第2章 まぼろしの千一夜を求めて
本当は千一夜なかった?/古今東西の説話の宝庫/ガランの誤解/「アラジン」と「アリババ」はどこから?/ガランの小細工/さまざまなアラビアンナイト写本/ガラン版以後のアラビアンナイト写本/ガラン写本の続きはどこに――シャヴィ写本/アラジン写本の正体/まぼろしの写本を求めて/アラビアンナイト原典の印刷出版

第3章 新たな物語の誕生
イギリスで出版された「アラビアンナイト・エンターテインメント」/児童文学としてのアラビアンナイト/スコット版――子供向けアラビアンナイトの底本/レイン版の登場――中東世界の学術的紹介/バートン版――好色文学としてのアラビアンナイト/ガランからバートンへ/もうひ一つのバートン版――恐妻家バートン/マルドリュス版――世紀末の翻案版アラビアンナイト/児童文学としての定着/イギリス・ファンタジーへの影響/「自由の国」アメリカでの変容/アメリカでの「東方小説」――専制と自由の戦い

第4章 アラブ世界のアラビアンナイト
インド・イランからアラブへ/アラブ文学の伝統――アラビアンナイトは非主流派だった/アラブ知識人による記録/アラビアンナイト以外の物語集/さまざまな『アラビアンナイト』/正統なアラビアンナイト写本はどこに?――シェヘラザードの運命/語り物芸の伝統/中東の語り物芸/アラビアンナイトとユダヤ人/近代アラブ世界の事情/現代アラブ文学とアラビアンナイト/民族文化としてのアラビアンナイト再生

第5章 日本人の中東幻想
中東世界との出あい/江戸期の中東情報/幕末から明治へ/英語書籍の翻訳/明治期のアラビアンナイト翻訳事情/西洋情報と子女教育/巌谷小波とアラビアンナイト/バートン版の登場――大宅壮一によるグループ翻訳/マルドリュス版――戦前の発禁図書/森田草平のレイン版訳/アラビア語原典訳の登場

第6章 世界をつなぐアラビアンナイト
挿絵による視覚化/パントマイムから芝居まで/オペラ、音楽、バレエ/映像によるファンタジー/日本映画とアラビアンナイト/少女歌劇――宝塚をめぐって/ホームエンターテインメント――電子ゲーム、漫画、アニメ/物語、登場人物のパーツ化/進化し続ける物語

終章 「オリエンタリズム」を超えて
文明化される他者/アラビアンナイトとオリエンタリズム的文学空間/オリエントという他者を通した自己規定/アラビアンナイトと近代日本のオリエンタリズム

あとがき (二〇〇七年三月 西尾哲夫)
文献ガイド
本書に登場する主な物語
アフメッド王子と妖精パリ・バヌー/アラジンと魔法のランプ/アリー・ビン・バッカールとシャムス・ウン・ナハールとの物語/アリババと四十人の盗賊/アル・ブンズカニ、またはハルン・アル・ラシッド教主とキスラ王の娘の物語/妹をねたんだ二人の姉/アマル・ブヌ・アン・ヌウマーン王/愚か者と詐欺師の話/女詐欺師ダリーラ/カマル・ウッ・ザマーンと宝石商の妻/カマル・ウッ・ザマーンの物語/狂恋の奴隷ガーニム・イブン・アイユーブの物語/漁夫と魔王との物語/靴屋マアルーフの物語/コギア・ハッサン・アルハッバルの物語/黒檀の馬/ザイン・アルアスナーム/商人とオウムの物語/商人と魔王との物語/シンドバッド航海記/水銀アリーの冒険/せむしの物語/ヌールッ・ディーン・アリーとアニースッ・ジャリースの物語/眠る者と目覚める者/バグダッドの荷担ぎ屋と三人の娘/バスラのハサン/ホラーサーンのシャフルマーン王の物語/(ジュルナールの物語)/三つのリンゴ/ムハンマド・サバーイク王と商人ハサンの物語/驢馬と牡牛との物語


≪著者: ≫ 西尾哲夫 (にしお・てつお) 1958年香川県に生まれる。1987年京都大学大学院文学研究科博士課程修了。文学博士(京都大学)。東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所助手、同助教授を経て、人間文化研究機構 国立民族学博物館教授、総合研究大学院大学教授。専攻、言語学、アラブ研究。著訳書、『図説 アラビアンナイト』(河出書房新社)、R. アーウィン『必携 アラビアンナイト――物語の迷宮へ』(平凡社)、『アラブ・イスラム社会の異人論』(世界思想社)ほか。

西尾哲夫 『世界史の中のアラビアンナイト』(NHKブックス、NHK出版、2011年) '12/03/27
西尾哲夫 『図説 アラビアンナイト』(ふくろうの本・世界の文化、河出書房新社、2004年) '12/03/19
百一夜物語 もうひとつのアラビアンナイト  Mi'at Laylab wa-Laylab』(鷲見朗子 訳、河出書房新社、2011年) '12/03/15





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本「近代日本思想の肖像 (講談社学術文庫2099)」大澤真幸5

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近代日本思想の肖像 (講談社学術文庫)
近代日本思想の肖像 (講談社学術文庫2099)

○著者: 大澤真幸
○出版: 講談社 (2012/3, 文庫 368ページ)
○定価: 1,155円
○ISBN: 978-4062920995
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文芸批評に近いスタイルをもつもの、日本の近代の思想家や作家を論じたもの


日本の近代史においては、文学者や文芸批評家が、思想の中心的な担い手となってきた。もちろん、広く影響力をもった哲学者もいるが、近代日本思想の影響力の中心につねに文学があったのは、なぜなのか。吉本隆明柄谷行人三島由紀夫丸山眞男埴谷雄高など、文学と哲学が交錯する地点でその思想の特質を再検証する、注目の社会学者の力作論考。


≪目次: ≫
まえがきに代えて 哲学と文学を横断すること
1 日本思想の中心/2 成功しない翻訳――日本語の書字体系について/3 横断経路の反転/4 特異性から普遍性へ

i
〈ポストモダニスト〉 吉本隆明

1 関係の絶対性/2 モダンな「ポストモダン」/3 対幻想/4 世界視線の内破/5 アフリカ的段階へ
※初出 『現代詩手帖』2003年10月

柄谷行人、予言の呪縛
1 特殊な「ぎこちなさ」/2 究極の真実/3 私という他者
※初出 『國文學』1989年10月

原罪論――廣松渉とともに
1 原罪/2 顔を見た者/3 もう一人の他者/4 外部に現れる選択
※初出 [原題サブタイトルなし] 『情況』臨時増刊、1994年5月→『廣松渉を読む』情況出版、1996年7月

掙扎(そうさつ)の無思想――竹内好のナショナリズム
1 太宰の欠落/2 奴隷の克服/3 純粋な自由/4 自由の帰結/5 否定性としてのナショナリズム
※初出 『思想の科学』1995年8月

丸山眞男ファシズム論のネガ
※初出 『情況』1997年1・2月合併号→『〈不気味なもの〉の政治学』新書館、2000年2月
トカトントンをふりはらう――丸山眞男と太宰治
1 低い水位/高い水位/2 「作為の論理」の萌芽/3 執拗なる自然/4 アメリカと日本の結婚・姦通/結 反逆=忠誠
※初出 『大航海』1997年、18号→『〈不気味なもの〉の政治学』新書館、2000年2月


ii
明治の精神と心の自律性――漱石『こゝろ』講義

1 『こゝろ』と社会学的関心/2 「心」の構造/3 近代への転回/4 贖えない罪
※初出 [原題サブタイトルなし] 『日本近代文学』2000年5月

啄木を通した9・11以降――「時代閉塞」とは何か
1 「家」の不在/2 「へなぶっり」の意識/3 ネーションという桎梏/4 「先験的選択」/5 大逆事件と9・11/6 閉塞を破る選択
※初出 『國文學』2004年12月

ブルカニロ博士の消滅――賢治・大乗仏教・ファシズム
1 そらの孔に連なる鉄道/2 ほんたうのほんたう/3 ブルカニロ博士/4 「父よりも父なるもの」の還元
※初出 [原題サブタイトルなし] 『現代詩手帖』1996年11月

三島由紀夫、転生の破綻――『金閣寺』と『豊饒の海』
1 自己否定への経路/2 イデアとしての金閣/3 否定される限りでの現象/4 反転する自己/5 破綻する転生
※初出 [原題「転生の破綻」――『金閣寺』と『豊饒の海』] 『劇場文化』2001年1月

男はなぜ幼子を抱いたのか――埴谷雄高『死霊』論
1 自同律の不快/2 爪とペニス/3 受動性の極点/4 〈私〉を触発する他者/5 未来への/からのメッセージ
※初出 [原題「未来への/からのメッセージ――男はなぜ幼子を抱いたのか] 『群像』2003年5月

村上春樹『アンダーグラウンド』は何を見ようとしたのか
1 オウム的なもの/2 「われわれ」を映す鏡/3 語りえない〈他者〉
※初出 『國文學』2001年11月

世界を見る眼――村上春樹『アフターダーク』を読む
1 自己意識を有する小説/2 視点と対象/3 自己の空無性/4 もう一つの目
※初出 『群像』2004年10月


iii
巫女の視点に立つこと

1 〈見ること〉/2 身体の水準、言語の水準/3 他者性の回復
※初出 [原題「〈社会学すること〉の構造――巫女の視点に立つこと」] 『社会学のすすめ』筑摩書房、1996年5月

まれびと考――折口信夫『死者の書』から
1 発生という問題構制(プロブレマティーク)/2 まれびと/3 水の女/4 神の嫁/5 切離する中心/流離する貴種
※初出 [原題「まれびと考――規範はいかにして可能か」] 『現代思想』臨時増刊、1987年3月


原本あとがき (二〇〇五年六月 大澤真幸)
初出一覧


※本書は、2005年、紀伊國屋書店より刊行された『思想のケミストリー』に、『〈不気味なもの〉の政治学』(新書館、2000年)所収論文二編を追加し、改題し、再編集したものです。


≪著者: ≫ 大澤真幸 (おおさわ・まさち) 1958年生まれ。東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得満期退学。社会学博士。千葉大学文学部助教授、京都大学大学院人間・環境学研究科教授を歴任。著書に、『ナショナリズムの由来』『行為の代数学』『身体の比較社会学I・II』『量子の社会哲学』『近代日本のナショナリズム』などがある。

大澤真幸 『「正義」を考える 生きづらさと向き合う社会学』(NHK出版新書、2011年) '12/04/07
大澤真幸 『夢よりも深い覚醒へ 3・11後の哲学』(岩波新書、2012年) '12/04/03
大澤真幸 『社会は絶えず夢を見ている』(朝日出版社、2011年) '12/03/10
橋爪大三郎×大澤真幸 『ふしぎなキリスト教  Wonders In Christianity 』(講談社現代新書、2011年) '11/11/11
大澤真幸 『近代日本のナショナリズム』(講談社選書メチエ、2011年) '11/07/08





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本「日本の私鉄 京阪電気鉄道」広岡友紀5

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日本の私鉄 京阪電気鉄道
日本の私鉄 京阪電気鉄道

○著者: 広岡友紀
○出版: 毎日新聞社 (2011/9, 単行本 176ページ)
○定価: 1,575円
○ISBN: 978-4620320007
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フルモデルチェンジを重ねる斬新な車両と名車の誉れ高い2000系。京都情緒あふれる駅名など、鉄道ファンに人気の京阪に関する情報を満載。


≪目次: ≫
まえがき
1 京阪電気鉄道のプロフィール
大阪に本社を置き、京都、滋賀へ路線を/自己資本率が高く、安定した財務内容/くずはローズタウン、びわ湖ローズタウンでの不動産事業/中之島線の西九条、さらに新桜島への延伸/香里などでの沿線開発/京都タワーは京阪系列/京都・滋賀間のネットワーク強化/「こころまち つくろう」がグループのスローガン
2 京阪電気鉄道の歴史
明治に創設された“初代”と戦後の“二代目”京阪/湖西エリアの交通各社と電力事業への積極的投資/新京阪開業の負担と戦後の阪急への分割/京都電燈の比叡山開発/京都と福井を結んでいないが「京福」/江若鉄道、京福鉄道を傘下に
3 京阪電車の「装い」に賛否あり
車両のカラーリング変更の波紋/宇治茶を思わせる京阪の旧色/鉄道会社にとって車両は「商品」/京阪にはやはり“はんなり”した装いが似合う
4 京阪電気鉄道の車両
フルモデルチェンジを重ねる車両群/カーブの多い路線に対応した車両/1000系/2200系/2400系/2600系/5000系/6000系/7000系/7200系/9000系/10000系/3000系/8000系/600形/700形/800系
5 京阪グループ
交通、不動産、流通、観光サービスに特化/近畿以外でも札幌、浅草、鳥取でホテル事業を展開/京都・大阪間のインターバン/京都こそ京阪の金城湯池/中之島再開発、京福電気鉄道
6 京阪の風情
京都の街並みを背にして走るかつての京阪/寺社見学ではなく、京阪に乗るために京都へ/80形に乗って都ホテルへ/京阪電車の“美”は苔寺の“美”/古式ゆかしい駅名、踏切名を讃える「京阪賛歌」
7 ロマンスカーの元祖「京阪」
造船会社が造った京阪の“元祖ロマンスカー”/戦前から戦時下を疾走した元祖ロマンスカー・京阪1550形
8 京阪と東洋電機――電力回生ブレーキについて
早くも戦前に電力回生ブレーキを採用した京阪/技術の京阪と東洋電機
9 京阪特急の系譜
阪急との競争から生まれた京阪特急/京阪特急の決定打、1900系

あとがき (二〇一一年六月 著者 広岡友紀)


≪著者: ≫ 広岡友紀 (ひろおか・ゆき) 米国系航空会社客室乗員を経て、鉄道航空アナリスト。東京都出身。著書として『大手私鉄比較探見 東日本編』『大手私鉄比較探見 西日本編』『関東私鉄比較探見』『関西私鉄比較探見』『西武鉄道まるごと探見』(JTBパブリッシング)、『「電車の進化」大研究』(中央書院)、『JALが危ない』(エール出版)、『鎌倉メモリー』(朱鳥社)、シリーズ日本の私鉄『西武鉄道』『京王電鉄』『相模鉄道』『小田急電鉄』『京浜急行電鉄』『東武鉄道』『東京急行鉄道』『京成電鉄』『阪急電鉄』(毎日新聞社)などがある。

通勤電車にドラマあり。歴史あり。日本の私鉄シリーズ・既刊
広岡友紀 『日本の私鉄9 阪急電鉄』(毎日新聞社、2011年) '12/04/12
広岡友紀 『日本の私鉄8 京成電鉄』(毎日新聞社、2011年) '11/04/13
広岡友紀 『日本の私鉄7 東京急行鉄道』(毎日新聞社、2011年) '11/02/28
広岡友紀 『日本の私鉄6 東武鉄道』(毎日新聞社、2010年) '10/10/30
広岡友紀 『日本の私鉄5 京浜急行電鉄』(毎日新聞社、2010年) '10/10/27
広岡友紀 『日本の私鉄4 小田急電鉄』(毎日新聞社、2010年) '10/10/17
広岡友紀 『日本の私鉄3 相模鉄道』(毎日新聞社、2010年) '10/10/13
広岡友紀 『日本の私鉄2 京王電鉄』(毎日新聞社、2009年) '09/09/30
広岡友紀 『日本の私鉄1 西武鉄道』(毎日新聞社、2009年) '10/02/27

広岡友紀 『関東私鉄比較探見 主要13社の現状と未来』(キャンブックス、JTBパブリッシング、2010年) '10/11/04
広岡友紀 『私鉄・車両の謎と不思議』(東京堂出版、2010年) '10/10/22





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本「日本語雑記帳 (岩波新書1351)」田中章夫5

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日本語雑記帳 (岩波新書)
日本語雑記帳 (岩波新書1351)

○著者: 田中章夫
○出版: 岩波書店 (2012/2, 新書 256ページ)
○定価: 840円
○ISBN: 978-4004313519
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そう、興味つきないコトバの世界、なるほど、近現代の日本社会が遭遇した、コトバをめぐるクロニクルとして、日本人??!の言語観・言語意識のようなものに


父親の呼称が、おとっつぁんからおとうさんへ変わったのはいつごろか? 明治三七年、最初の国定教科書が「おとうさん」を採用したのが、そのきっかけだった。しあさって・やのあさって等、地域によって意味が異なる言葉、多彩な方言、遷り変わる敬語、呼びかけの言葉、昭和の言葉など、さまざまな話題を取り上げる日本語ヨモヤマ話集。


≪目次: ≫
まえがき
I メディアのことば
@の呼び名は?/前畑がんばれ! 前畑がんばれ!/今日は帝劇、明日は三越/黒い魔物からケイタイへ/Veni, Vidi, Vici
II 外行語・外来語
HENTAI・SUKEBAY/テケツからチケットへ/ペチカ・gobang/冥王星・tunami/JUDO・フジヤマ
III 呼びかけのコトバ
おとっつぁんからオトウサンへ/オネエサンは何歳まで?/ジージとバーバ/ボーイは少年か?
IV 多彩な方言
きゃァるが啼くンデ/ナニユーテンネン/ハイブリッド方言の誕生/キヤシナイとコヤシナイ
V 所変われば、コトバも変わる
スコップとシャベル/シアサッテとヤノアサッテ/山の手コトバと下町コトバ/ガ行の鼻音・濁音/東京式と京阪式
VI 漢字・漢語の世界
ユーウツな漢字/伝統と慣用/表音派と表意派/字体の許容範囲は?/和製漢語
VII 昭和のことば
「不逞の輩」、「曲学阿世の徒」/「ああ勇ましい日本の旗は……」/ラッパの思い出/嫁・姑は敬語の仲/「オ前タチト話シ合ッテモ無駄ダ」
VIII ことばは時代とともに
雅な「オイシュウございます」/サァサ、皆さん晴れマショウ!/漱石も「全然悪いです」と言っていた/イロハ順から五十音順へ/皇室敬語の移り変わり
IX 日本語は、いま
オシャベリ文体/「マモシメ」とは?/誤用が通用する/「ダイジョブ」と「ヤッター」/「(可能性は)ゼロではない」/「〜を控えてほしい」/不公平だがヤムヲエナイ

あとがき (二〇一二年一月 房総・日在(ひあり)浜にて 田中章夫)
参考文献


≪著者: ≫ 田中章夫 (たなか・あきお) 1932年 東京赤坂に生まれ、麻布に育つ。1959年 東京教育大学(現・筑波大学)大学院博士課程中退。香川大学教官・国立国語研究所言語計量第一研究室長・大阪外国語大学教授・学習院大学教授・東呉大学(台北)客座教授を歴任、定年退職。モナシュ大学(オーストラリア)・カイロ大学(エジプト)・ネール大学(インド)・オーストラリア国立大学・上海外国語大学・北京/大連日語培訓部に出講。専攻、近代日本語学、日本語語彙論・位相論。著書、『国語語彙論』(明治書院、1978年)、『東京語――その成立と展開』(明治書院、1983年)、『標準語』(誠文堂新光社、1991年)、『日本語の位相と位相差』(明治書院、1999年)、『近代日本語の文法と表現』(明治書院、2001年)、『近代日本語の語彙と語法』(東京堂出版、2002年)、『揺れ動くニホン語』(東京堂出版、2007年)ほか。






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本「ギリシア・ヘブライの倫理思想  Greek and Hebrew Ethical Thought 」関根清三5

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ギリシア・ヘブライの倫理思想
ギリシア・ヘブライの倫理思想  Seizo SEKINE: “Greek and Hebrew Ethical Thought”, University of Tokyo Press, 2011

○著者: 関根清三
○出版: 東京大学出版会 (2011/4, 単行本 368ページ)
○定価: 3,990円
○ISBN: 978-4130120593
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正義、徳、贖罪、隣人愛……西洋の倫理思想における系譜と本質とは何か? 古代の「ギリシア哲学」と「ヘブライ宗教」という二つの源流まで遡り、両者に共通・相違するものを探り出すことで、現代世界に広まった西洋倫理の要諦に迫る。国際的評価の高い A Comparative Study of the Origins of Ethical Thought を改訂した日本語版。倫理学・哲学・宗教学・聖書学などの基本図書。


≪目次: ≫
まえがき (二〇一一年新春 関根清三)
凡例

序論 「驚き」
驚き/ギリシアにおける「驚き」/ヘブライにおける「驚き」/本書の意図

第I部 古典ギリシアの実践哲学
第1章 ソクラテス前の哲学者たち
1 ミレトスの自然哲学者たち――タレス、アナクシマンドロス、アナクシメネス
タレスの「水」/アナクシマンドロスの「無限者」
2 クセノファネス
擬人神観批判/神への畏敬と知的探求
3 ヘラクレイトス
万物を操る叡慮/万物流転/対立物の一致/神の知恵
4 パルメニデス
あることの分析/ハイデッガーによる存在と思惟の解釈
5 エンペドクレス
『自然について』/『浄め』
6 ピュタゴラスとピュタゴラス派
7 デモクリトス
「笑い屋」/原子論/上機嫌
第2章 ソクラテスとプラトン
1 ソクラテス
ソクラテスについての資料/無知の知/善についての知/ダイモニオン/正義の貫徹/自然哲学との対比
2 ソフィスト
トラシュマコスの強者の正義論/ソフィストの説得術/グラウコンの問題提起
3 ギュゲスの指輪
正義の起源論/透明人間に成ったなら/正義の人と不正の人のどちらが幸福か/(a)国制との類比における答え/(b)霊魂の機能の三区分に基づく答え/(c)快楽論に基づく答え/ギュゲスの物語再考
4 プラトンとその対話篇
プラトンの略歴/中・後期対話篇
5 徳と幸福
徳と幸福/理性と欲望/霊魂三分説/非−理知的な徳の諸側面
6 徳と正義
徳同士の相互作用/正義の弁護
7 愛と快楽
愛についての理論/フィチーノの注釈/エロース論の結論/快楽と幸福
8 霊魂とイデア
霊魂と肉体/プラトンへの問い/霊魂不滅説とイデア論/イデア論の難点/イデア論の超越性/驚き
第3章 アリストテレス
1 『ニコマコス倫理学』の位置付けと構成
位置付け
2 プラトンの倫理学との相違点――善のイデア論批判を中心に
プラトンの倫理学との相違点/善のイデア論批判
3 幸福論
善とは、幸福とは?/最高善とは?
4 倫理的卓越性(徳)
倫理的卓越性と知的卓越性/習慣付け/勇気ある人と勇気ある行為/情念・能力・習性
5 中庸論
運動・飲食・工芸品との類比/倫理における中庸/中庸の選択
6 中庸論についての評価
7 徳論――勇気・正義・愛
勇気/正義/正義の分類/配分的正義/矯正的正義/相補(交換)的正義/愛/快ゆえの愛と有用ゆえの愛/善ゆえの愛/エゴイズムは非か/友の善と自己の善
8 知的卓越性
技術・学知・直観・思慮・知恵/思慮(実践知)行為と責任/放埒と無抑制
9 快楽
10 幸福としての観想
観想/神的なもの/『形而上学」との比較/プラトンとの比較/倫理学から政治学へ/アリストテレスにおける「神的なもの」の「観想」再考/大衆への侮蔑/擬人神観の擁護/ヘブライ的奴隷ないし捕囚民の倫理へ

第II部 古代ヘブライの宗教倫理
第II部の始めに
第4章 十戒
1 十戒総論
律法(トーラー)と決疑法・断言法/十戒の位置付け/十戒の原形
2 十戒各論――第六戒から第九戒をめぐって
第六戒:「君は殺してはならない」/第七戒:「君は姦淫してはならない」/第八戒:「君は盗んではならない」/第九戒:「君は君の隣人に偽証してはならない」
3 第六戒から第九戒の倫理学的根拠付けの試み
カントの定言命法/定言命法への批判と擁護/和辻哲郎の定言命法批判/和辻による十戒の根拠付け
4 第六戒から第九戒の根拠付け再考――和辻説への疑問
神関係の戒めの位置付け/倫理の超越的原理/もう一つの根拠付けへ
5 第一戒をめぐって
第一戒:「わたしは、君をエジプトの地、奴隷の家から導き出した、君の神、ヤハウェである。わたしの面前で君に、他の神々があってはならない」/ルターの註解/神の真贋をめぐるティリッヒの議論/象徴をめぐるティリッヒの議論/単なる象徴と掛け替えのない象徴/第一戒の解釈/歴史的解釈学と哲学的解釈学
6 倫理的命法の旧約的根拠付け
十戒の構成/殺人・姦淫・偸盗が禁ぜられる根拠――特殊の側面から/殺人・姦淫・偸盗が禁ぜられる根拠――一般の側面から/倫理の超越論的原理/超越への驚き
第5章 法集成――「契約の書」「申命記法」「神聖法典」
1 「契約の書」
構成と成立/オリエント法との関連/底辺の人々への顧慮/十戒との対応/神との関係
2 「申命記法」と「神聖法典」
「申命記法」の構成と成立/唯一神への愛の律法/「神聖法典」の構成と成立/「聖なる者」
3 アガペー再考
隣人愛/神の愛・社会の底辺の者への眼差し・倫理の循環・愛敬の思想
第6章 前期知恵文書――『箴言』
1 知恵文書と『箴言』
知恵文書/知恵文書の生活の座/徳目表としての『箴言』/『箴言』の構成
2 ギリシアと通ずる徳目
中庸・節制/真実・情愛/穏和・正義/機知・知恵
3 ギリシアの固有の徳目
勇気・太っ腹/豪気・矜持
4 ヘブライに固有の徳目
謙り/神信仰
5 応報倫理をめぐって
応報についての知恵/応報の破れ
6 『ニコマコス倫理学』と『箴言』の比較論要旨
第7章 後記知恵文書――『ヨブ記』
1 『ヨブ記』の主題と構成
主題/構成/枠物語のヨブ/友人たちの非難/ヨブの反論
2 キルケゴールの解釈
ヨブに対する讃美/超越の顕現
3 ユングの解釈
ヨブの神に対する批判/ヤハウェの暴力性/ユングの分析の評価
4 『ヨブ記』における応報倫理
応報のドグマ/『ヨブ記』の結論/応報倫理の此岸へ

第III部 ギリシア・ヘブライ倫理の帰趨
第8章 ヘブライ宗教における応報倫理――『コーヘレス書』を中心に
1 驚きと応報
驚き/応報の神をめぐる問い/現代の日本の場合/カントのアンチノミーとその評価/ヘブライにおけるアポリア/ヘブライにおけるテーゼ/ヘブライにおけるアンチテーゼ
2 コーヘレスとニーチェ
ニーチェとニヒリズムとの対比/コーヘレス=ニヒリスト?
3 コーヘレスによるニヒリズムの超克
隠れた神との出会い/究極目的の無化/エゴイズム/コーヘレスの評価/驚畏
第9章 ヘブライの宗教倫理と贖罪思想――『イザヤ書』『第二イザヤ書』を中心に
1 イザヤの頑迷預言
頑迷預言/深層心理学的な説明/義の神
2 ダビデにおける罪の赦し
バテシェバ事件/罪の告白の起点/地平の融合としての解釈/愛の神の発見と残る問題
3 第二イザヤ書五三章の贖罪思想
預言者第二イザヤ/苦難の僕と驚き/贖罪/ヴェーバーの「苦難の神義論」/旧約における贖罪思想の系譜/新約における贖罪思想/愛と義の統合
4 贖罪思想をめぐる三つの批判とそれへの応答
啓蒙以降の思想史における贖罪思想批判/カント、若きヘーゲルの場合/ニーチェの場合/レヴィナスの場合/贖罪思想からの応答/カント、若きヘーゲルに向けて/ニーチェに向けて/レヴィナスに向けて/応答と課題
5 贖罪信仰と哲学
第10章 愛と義をめぐるギリシア哲学の省察――アリストテレスに示唆を得て
1 愛についてのアリストテレスの思索
『ニコマコス倫理学』第八・九巻の考察要約/残る問題/人となりを愛するということ/ヌース/相手方にとっての善を願うということ/血縁的な愛/友人・隣人への愛/共同的な存在
2 博愛的公正と贖罪
博愛的公正さ/自己への不正/理性的な同一性に基づく愛/贖罪の位置付け/フィリアーとアガペー/贖罪信仰の哲学的洗い直し
3 象徴と直解
直解主義の危険/象徴言語の持つイメージの喚起力
結語 再び「驚き」をめぐって
1 ギリシアとヘブライに底流するもの
ギリシアにおける「驚き」/ヘブライにおける「驚き」
2 現代に語り掛けるもの
贈り物/謙虚/謎解き/愛/超越

古代ギリシア・イスラエルとその周辺
古代ギリシア・ヘブライ年表
索引


≪著者: ≫ 関根清三 (せきね せいぞう) 1950年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科倫理学専攻博士課程修了。東京大学より博士(文学)、ミュンヘン大学よりDr.Theol。東京大学大学院人文社会系研究科・文学部・教授。主要著訳書、Die Tritojesajanische Sammlung redaktionsgeschichtlich untersucht, BZAW 175, de Gruyter, 1989、『旧約における超越と象徴――解釈学的経験の系譜』(東京大学出版会、1994、和辻哲郎文化賞・日本学士院賞受賞)、『倫理思想辞典』(共編著、山川出版社、1997)、『イザヤ書』(岩波書店、1997)、『旧約聖書の思想――24の断章』(岩波書店、1998/改訂版、講談社学術文庫、2005)、Transcendency and Symbols in the Old Testament : A Genealogy of the Hermeneutical Experiences, BZAW 275, de Gruyter, 1999、『死生観と生命倫理』(編著、東京大学出版会、1999)、『性と結婚』 講座 現代キリスト教倫理 第2巻(編著、キリスト教団出版局、1999)、『倫理思想の源流――ギリシアとヘブライの場合』(放送大学教育振興会、2001/改訂版、2005)、『倫理の探索――聖書からのアプローチ』(中公新書、2002)、『エレミヤ書』(岩波書店、2002)、A Comparative Study of the Origins of Ethical Thought : Hellenism and Hebraism, Rowman & Littlefield Publishers, 2005、『応用倫理学事典』(共編著、丸善、2007)、『旧約聖書と哲学――現代の問いの中の一神教』(岩波書店、2008)ほか。






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本「図説 騎士の世界 (ふくろうの本・世界の歴史)」池上俊一5

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図説 騎士の世界 (ふくろうの本/世界の歴史)
図説 騎士の世界 (ふくろうの本・世界の歴史)

○著者: 池上俊一
○出版: 河出書房新社 (2012/2, 単行本 115ページ)
○定価: 1,890円
○ISBN: 978-4309761824
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そう、いわゆる「祈る人、戦う人、働く人」の「戦う人」≒騎士、とはなんなんだろう??!、西洋中世(5〜15世紀)の、とくに11〜13世紀「盛期中世」を中心に、その変転、とか


ファンタジー小説でもおなじみの騎士。勇猛果敢に戦う一方、風雅な趣味人としてヨーロッパ中世における理想の男子像とされてきた。だがその実像は? 騎士の誕生から没落まで真の姿に迫る。


≪目次: ≫
はじめに

第一章 騎士の誕生と活躍
ゲルマンの騎士たち/フェーデ十字軍ブーヴィーヌの戦い/家臣としての騎士/騎士と貴族/騎士の時代
コラム1 バイユー・タペストリー


第二章 騎士団
聖ヨハネ騎士団テンプル騎士団/スペインの騎士団/ドイツ騎士団

第三章 儀礼と遊戯の世界
騎士叙任式/臣従礼/騎馬槍試合/狩り
コラム2 騎士姿のジャンヌ・ダルク


第四章 騎士道
騎士の美徳とは何か/騎士の育成/宮廷風恋愛/王様の騎士道
コラム3 理想の騎士――ウィリアム・マーシャル


第五章 武器と甲冑
卑怯な弓/剣と槍/甲冑の変遷/百年戦争と火器の登場
コラム4 騎士と城


第六章 もう一人の主役――「馬」の歴史
アラビア馬の導入と馬の飼育交配/馬の使い分け/仲間としての馬

第七章 物語のなかの騎士
武勲詩/宮廷風ロマン/アーサー王伝説/揶揄される騎士たち/『狂えるオルランド』と『ドン・キホーテ
コラム5 白鳥の騎士


第八章 騎士身分の民主化と閉鎖化
後期中世の社会と騎士/歩兵傭兵の擡頭/都市当局による騎士身分の授与/世俗騎士団の叢生/恩賞としての騎士称号

おわりに (二〇一二年冬 池上俊一)
参考文献


≪著者: ≫ 池上俊一 (いけがみ・しゅんいち) 1956年生まれ。東京大学文学部卒業後、同大学大学院人文科学研究科博士課程西洋史学専攻中退。東京大学大学院総合文化研究科教授。著書に『動物裁判』『遊びの中世史』『狼男伝説』『身体の中世』『ロマネスク世界論』『ヨーロッパ中世の宗教運動』『イタリア・ルネサンス再考 花の都とアルベルティ』『儀礼と象徴の中世』『パスタでたどるイタリア史』など多数。

池上俊一 『儀礼と象徴の中世』(ヨーロッパの中世8、岩波書店、2008年) '12/01/25
東京大学教養学部フランス語部会 編 『Passages――De France et d'ailleurs (テキスト+CD2枚) 』(東京大学フランス語教材、東京大学出版会、2001年) '11/10/18





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本「語りきれないこと 危機と痛みの哲学 (角川oneテーマ21 A-151)」鷲田清一5

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語りきれないこと  危機と傷みの哲学 (角川oneテーマ21)
語りきれないこと 危機と傷みの哲学 (角川oneテーマ21 A-151)

○著者: 鷲田清一
○出版: 角川学芸出版 (2012/2, 新書 186ページ)
○定価: 760円
○ISBN: 978-4041101094
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あぁなんとも、語りきれないような、おもいはいつもいつもいつも、ある


本書のテーマ:「語る」ことの力
人はいかにして癒えてゆくのか?
▼深刻な喪失体験は、人生の語りなおしを求める ▼絶対に失ってはいけないものを見分ける「価値の遠近法」 ▼愛しき「死者」と語りあう ▼「命の世話」を失った都市の無力さとは? ▼合理性という名の「思考の欠如」について ▼見晴らしのよい知恵としての哲学を!

心が息をふきかえすには? 震災から一年。命を支える「言葉の力」を考える
語りきれない苦しみを抱えて、人はどう生きていけばいい? 阪神大震災を機に当事者の声を聴く臨床哲学を提唱した著者が、東日本大震災から一年を経て、心を復興し、命を支える「人生の語りなおし」の重要性を説く。


≪目次: ≫
はじめに――区切りなきままに

第1章 「語りなおす」ということ――語りきれないもののために
心のクッション?/「まちが突然、開いた」/語りにくさ/〈隔たり〉の増幅/〈物語〉としての自己/〈わたし〉という物語の核心(コア)をなすもの/断ち切られたアイデンティティ/傷を負いなおす/語りなおしと、その「伴走者」/語りは、訥々と/語りを奪わず、ひたすら待つこと/痛みに寄り添う日本語/「お逮夜」という喪の仕事/「死者」として生まれる/なぜわたしが生き延びたのか/理解することと、納得することの違い/時間をあげる、ということ

第2章 命の世話――価値の遠近法
求められる、もう一つの語りなおし/危機の信号/決められないわたしたち/無力化された都市/消費の町/「命の世話」の仕組みが消えた?/快適さ(アメニティ)の罠/労働なき町を語りなおす/ベットタウンの中の子どもたち/絶対になくしてはならないものを見分ける/言葉は心の繊維/言葉の環境/聴くことの、もう一つの困難/やわらかく壊れる?/ケアの断片が編みこまれた場所/幸福への問い

第3章 言葉の世話――「明日」の臨床哲学
見えないことが多すぎて/特殊な素人/見えているのに見てこなかったこと/「不寝番」の不在/倫理を問うことが倫理を遠ざける?/トランスサイエンスの時代/言葉を品定めする/口下手の信用/「自由作文」の罪?/対話の言葉、ディベートの言葉/テクストとテクスチャー/文化としてのコミュニケーション/コミュニケーションの二つの作法/カフェという集い/パブリック・オピニオンとポピュラー・センチメント/模擬患者という試み/コミュニケーション圏/コミュニケーションの場を開くコミュニケーション/いまもとめられる対話のかたち/ワークショップは不安定でよい/インターディペンデンス/よきフォロワーであること/責任という言葉/現場へ/哲学を汲みとる/前知性的知性/価値判断をわたしたちの手に

むすび――寄り添い、語りなおしを待つ


≪著者: ≫ 鷲田清一 (わしだ・きよかず) 1949年、京都市生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程修了。関西大学文学部教授、大阪大学文学部教授、同大学大学院文学研究科長・文学部長、同大学理事・副学長、同大学総長をへて、大谷大学教授。哲学者。専攻は哲学・倫理学。著書に、『夢のもつれ』『死なないでいる理由』(角川ソフィア文庫)、『「待つ」ということ』『「ぐずぐず」の理由』(角川選書)、『噛みきれない想い』『感覚の幽い風景』『〈想像〉のレッスン』『京都の平熱』『「聴く」ことの力』(桑原武夫学芸賞)、『モードの迷宮』(サントリー学芸賞)など、多数。2004年、紫綬褒章受章。

鷲田清一×赤坂憲雄 『東北の震災と想像力 われわれは何を負わされたのか』(講談社、2012年) '12/04/07
鷲田清一×永江朗 『哲学個人授業 〈殺し文句〉から入る哲学入門』(ちくま文庫、2011年) '12/03/07
鷲田清一 『だれのための仕事 労働vs余暇を超えて』(講談社学術文庫、2011年) '11/12/23
鷲田清一 『「ぐずぐず」の理由』(角川選書、角川学芸出版、2011年) '11/10/04
河合隼雄×鷲田清一 『臨床とことば』(朝日文庫、朝日新聞出版、2010年) '11/05/10
鷲田清一 『新編 普通をだれも教えてくれない』(ちくま学芸文庫、2010年) '11/04/12
鷲田清一 『噛みきれない想い』(角川選書、角川学芸出版、2009年) '11/03/13
鷲田清一 『「待つ」ということ』(角川選書、角川学芸出版、2006年) '11/02/05
徳丸吉彦/青山昌文 編著、鷲田清一/卜田隆嗣/寺内直子/加藤厚子/福岡正太 著 『芸術・文化・社会 〔改訂版〕 '06』(放送大学教材、放送大学教育振興会、2006年) '10/11/29





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本「伊藤博文と明治国家形成 「宮中」の制度化と立憲制の導入 (講談社学術文庫2101)」坂本一登5

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伊藤博文と明治国家形成―「宮中」の制度化と立憲制の導入 (講談社学術文庫)
伊藤博文と明治国家形成 「宮中」の制度化と立憲制の導入 (講談社学術文庫2101)

○著者: 坂本一登
○出版: 講談社 (2012/3, 文庫 432ページ)
○定価: 1,313円
○ISBN: 978-4062921015
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制度としての「宮中」、立憲制の導入にあたっての、、、明治天皇を、ある意味では、引っぱり出してきて、祭り上げて(祭り上られて)、だから、祭り上げた側もそして祭り上げられた側にとっても、まさに「異例」であったろう


内閣制度を創設し、明治憲法の制定に尽力したことで日本近代史にその名を刻む伊藤博文。しかし立憲制の導入のために伊藤がまずなすべきことは、天皇の権限を明らかにし、「宮中」を制度化することだった。大隈重信井上毅ら政敵との抗争や、度重なる政治的危機を乗り越えて明治天皇の信頼を得た伊藤の、「真の業績」を論じたサントリー学芸賞受賞作。


≪目次: ≫
はじめに
本書の二つの視覚/憲法制定への政治過程/〔凡例〕/注

第一章 「宮中」の政治的活性化と明治一四年の政変
第一節 天皇親政運動と「宮中」問題の発生
大久保利通暗殺の衝撃/「宮中」の誕生/侍補グループ=宮中派の発生/「宮中」問題の発生/注
第二節 参議・省卿分離の政治過程
参議の「大臣」化/伊藤の舌戦/内閣会議の権威化/注
第三節 内閣会議と財政論
「宮中」の反発/外債問題/岩倉具視の閣議運営/伊藤の苛立ち/岩倉と「宮中」の勝利/外債中止と「米納論」/岩倉「米納論」の帰趨/伊藤・井上・大隈の協調/注
第四節 明治十四年政変と伊藤
「宮中」の政治的影響力/伊藤の立憲政体構想/元老院改革の意図/華族制度改革/熱海会議/大隈意見書/井上毅の入説/伊藤の憤激/伊藤・大隈の和解/伊藤と井上毅の争い/北海道官有物払い下げ事件/大隈派の策動/大隈陰謀説の流布/政策決定者の「空間的距離」/大隈追放論と伊藤/岩倉の慎重/井上毅との関係修復/伊藤の「宮中」工作/中正党の結成/岩倉の説得/伊藤の主導権奪回/国会開設の奏議/大隈追放劇/岩倉の巻き返し/一四年政変の意義/注
※表「天皇の内閣(正院・太政官)臨御回数」


第二章 内閣制度の創設
第一節 伊藤の憲法調査
欧州派遣の決定/伊藤書翰の政治的意図/立憲政体観の深化/伊藤の西欧文明への視線/「アクチュワルのポリチックス」/欧州における「宮中」と「政治」/「立憲カリスマ」の威信/注
第二節 伊藤の宮内卿就任と華族制度の創設
立憲政体の創設と「宮中」/帰朝後の政治指導/「宮中」参入の理由/宮内卿就任/「宮中」側の思惑/天皇の成長/宮内省改革と伊藤系の登用/「宮中」関係者との接触/吉井登用問題/森有礼任用問題/天皇の「御異例」/伊藤の正念場/華族制度創設をめぐる岩倉と伊藤の構想/「宮中」への配慮/賢所参拝と宮中儀礼の国際化/「宮中」財政の確立/巧みな政治指導/注
第三節 内閣制度の創設
天皇の「立憲君主化」/天皇と伊藤/天皇のパーソナリティー/内閣制度創設問題/伊藤の苛立ち/右大臣補任論/黒田右大臣論の波紋/内閣制度創設へ/内閣制度新設の意味/注
※表「勅奏任官現員 明治17年10月31日」


第三章 「宮中」の再活性化と明治二〇年の危機
第一節 天皇と伊藤
天皇との信頼関係/海軍進水式臨幸問題/陸軍紛議/天皇と内閣の調停者/天皇の信任と皇后の洋装化/機務六条/注
第二節 皇室典範の起草
「宮中」関係者への打診/高輪会議の論点/「宮中」制度化のねらい/注
第三節 「宮中」と「欧化」政策
宮中儀礼の国際化/「欧化」政策の背景/「欧化」政策の有効性/「欧化」への抑制と批判/注
第四節 明治二〇年の危機と「宮中」
伊藤内閣の順調/突然の流言/「四将軍派」と「三条グループ」の策動/伊藤の沈痛/板垣辞爵問題と黒田の動静/条約改正反対運動/天皇の信任/批判の背景/「宮中」関係者の憤懣/宮内大臣を辞任/反政府運動の高まり/大隈入閣/危機の中の収穫/注

第四章 憲法の制定
第一節 憲法の起草
井上毅との緊張関係/夏島草案における「天皇」と「内閣」/井上の批判――政党内閣制への警戒/一〇月草案と二月草案/天皇から独立した内閣/注
第二節 枢密院の創設
枢密院設置の意図/井上毅の反発/戦略的人事/欽定憲法という様式/注
第三節 枢密院の審議
君主権力の制限/議会の権限と天皇/民権派への配慮/上奏権の復活/憲法制定成功の要因/注

おわりに
天皇の「立憲君主化」/「政治」を定着させる努力/注

補論 明治前半期の天皇と軍部
第一節 明治初年の天皇と軍部
軍における「宮中」問題/西郷隆盛と天皇/大山巌、西郷従道の意見書/陸軍反主流派への接近/注
第二節 明治一〇年代後半の天皇と軍部
海軍への臨幸拒否/陸軍主流派との緊張/伊藤の奔走/「天皇の軍隊」の課題/注
第三節 天皇と山県
立憲制における君主と軍部/山県の諌奏/大元帥の役割/山県「成功」の理由/注

あとがき (1991年初秋 坂本一登)
学術文庫版のあとがき (二〇一二年早春 坂本一登)


※カバー写真: 明治16年、滞欧中の伊藤博文

※本書の原本は、一九九一年、吉川弘文館より刊行されました。


≪著者: ≫ 坂本一登 (さかもと かずと) 1956年広島県生まれ。東京都立大学法学部卒業。同大学大学院博士課程満期退学。北海学園大学助教授を経て、國學院大學法学部教授。おもな論文に「井上毅と官吏任用制度」「明治二十二年の内閣官制についての一考察」「伊藤博文と山県有朋」ほか。本作で1992年サントリー学芸賞を受賞。


瀧井一博 『伊藤博文 知の政治家』(中公新書、2010年) '11/11/30
瀧井一博 編 『伊藤博文演説集』(講談社学術文庫、2011年) '11/10/31
瀧井一博 『文明史のなかの明治憲法 この国のかたちと西洋体験』(講談社選書メチエ、2003年) '11/12/24
オットマール・フォン・モール 『ドイツ貴族の明治宮廷記  Ottmar von Mohl: “Am japanischen Hofe”, 1904 』(金森誠也 訳、講談社学術文庫、2011年) '12/01/27
鳥海靖 『逆賊と元勲の明治』(講談社学術文庫、2011年) '11/12/02
伊藤之雄 『山県有朋 愚直な権力者の生涯』(文春新書、2009年) '12/01/30
伊藤之雄 『元老西園寺公望 古希からの挑戦』(文春新書、2007年) '11/12/08
伊藤之雄 『政党政治と天皇』(日本の歴史22、講談社学術文庫、2010年) '11/10/23
佐々木隆 『明治人の力量』(日本の歴史21、講談社学術文庫、2010年) '11/09/25
牧原憲夫 『民権と憲法』(シリーズ日本近現代史2、岩波新書、2006年) '11/08/23
松浦玲 『勝海舟と西郷隆盛』(岩波新書、2011年) '12/02/07





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本「日本の私鉄 阪急電鉄」広岡友紀5

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日本の私鉄 阪急電鉄
日本の私鉄 阪急電鉄

○著者: 広岡友紀
○出版: 毎日新聞社 (2011/7, 単行本 192ページ)
○定価: 1,575円
○ISBN: 978-4620319995
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なるほど、阪急マルーン


不採算路線ゼロ! 一貫したポリシーがある優美な車両。創業者の夢を引き継ぐ「創遊事業」を展開する私鉄経営の理想像、“西の正横綱”阪急のすべて。
“阪急マルーン”に象徴される上品な“阪急電車”の車両と他社の追随を許さぬメンテナンス、創業者・小林一三のロマンが今も息づく「創遊事業」を展開する阪急グループの昨日・今日・未来。


≪目次: ≫
まえがき (二〇一一年五月 著者)
1 阪急電鉄のプロフィール
民鉄経営の教科書的存在/創業者・小林一三氏の個性が今も息づき/阪急阪神ホールディングス誕生の経緯/不採算路線ゼロ/阪神電気鉄道阪神急行電鉄/民鉄最大級の阪急梅田ターミナル/首都圏の鉄道ファンもあこがれる阪急ブランド
2 阪急電鉄の歴史
阪鶴鉄道国有化と箕面有馬電気軌道/鉄道事業と不動産事業を有機的に結び付ける/ターニングポイントとなった神戸線開業/京阪との戦時下の合併/戦後も京阪神の三都を結ぶ唯一の民鉄として存続/能勢電鉄を巡る複雑な人間関係/室内プールの失敗から生まれた宝塚歌劇団/文学青年であった創業者の気風が今日の阪急カラーに
3 阪急電鉄の車両
他の追随を許さないデザインと民鉄随一のメンテナンス/路線別の車両と伝統の“阪急マルーン”/形式別紹介/《神戸線、宝塚線系車両》/3000系/3100系/5000系5100系6000系7000系8000系9000系/《京都線系車両》/2300系3300系5300系6300系7300系8300系9300系
4 阪急電鉄の保安設備
ATS/TTC/アイデントラ装置/軌道回路と連動装置
5 阪急グループ
ホールディングカンパニー制へ移行/百貨店事業の統合と梅田再開発/阪急阪神ホテルズ第一ホテルと阪急の関係/阪急の「装飾的企業経営」/しなやかな連合体としての阪急グループ
6 阪急百貨店のイメージ戦略
東京で唯一存続する関西民鉄系百貨店/戦前からの東京進出と三越伊勢丹の大阪駅出店
7 阪急紀行――その情景
梅田ターミナルから“阪急平野”へ/西宮北口で二分される生活文化圏/宝塚ホテルは旧館がおすすめ/六甲山ホテルでは神戸ビーフのジンギスカンを/京都線のクロスシート特急を堪能

あとがき (二〇一一年五月 著者 広岡友紀)


≪著者: ≫ 広岡友紀 (ひろおか・ゆき) 米国系航空会社客室乗員を経て、鉄道航空アナリスト。東京都出身。著書として『大手私鉄比較探見 東日本編』『大手私鉄比較探見 西日本編』『関東私鉄比較探見』『関西私鉄比較探見』『西武鉄道まるごと探見』(JTBパブリッシング)、『「電車の進化」大研究』(中央書院)、『JALが危ない』(エール出版)、『鎌倉メモリー』(朱鳥社)、シリーズ日本の私鉄『西武鉄道』『京王電鉄』『相模鉄道』『小田急電鉄』『京浜急行電鉄』『東武鉄道』『東京急行鉄道』『京成電鉄』(毎日新聞社)などがある。

通勤電車にドラマあり。歴史あり。日本の私鉄シリーズ・既刊
広岡友紀 『日本の私鉄8 京成電鉄』(毎日新聞社、2011年) '11/04/13
あの寅さんも乗った下町情緒あふれる京成が成田スカイアクセスで勝負! 成田空港開港に振り回された不運や東京ディズニーランドと京成の関係、懐かしの青電、赤電、京成電鉄のすべて。
広岡友紀 『日本の私鉄7 東京急行鉄道』(毎日新聞社、2011年) '11/02/28
年間輸送人員民鉄第一位の東急。新技術が光る歴代の車両、不動産、百貨店、建設と総合生活産業グループを形成する東急グループの華麗なる歴史と現在を五島慶太・昇父子の時代から紹介。
広岡友紀 『日本の私鉄6 東武鉄道』(毎日新聞社、2010年) '10/10/30
一都四県、関東平野を疾走する東武鉄道。路線長・民鉄第二位、池袋と浅草の二つのターミナルと東上線と伊勢崎線の沿線文化の相違、東京スカイツリーの事業主体として注目の東武鉄道の歴史。
広岡友紀 『日本の私鉄5 京浜急行電鉄』(毎日新聞社、2010年) '10/10/27
ドル箱の羽田空港線、三浦半島の観光地を巡る他社との覇権争い、幻の三浦半島循環鉄道計画など、関東の都市間連絡鉄道の代表格、京急の知られざるエピソード。
広岡友紀 『日本の私鉄4 小田急電鉄』(毎日新聞社、2010年) '10/10/17
0系新幹線のモデルとなった栄光の名車・3000形SE車とロマンスカー秘史、幻の林間都市計画、創業時から高速鉄道として誕生した「昭和」生まれの小田急の魅力を凝縮!
広岡友紀 『日本の私鉄3 相模鉄道』(毎日新聞社、2010年) '10/10/13
「ヨコハマ」を創った相鉄がJR、東急に乗り入れ東京直通へ。独自技術が光る個性の強い車両、荒地だった横浜駅西口を独力で開発した構想力、相鉄の過去と未来が一冊!
広岡友紀 『日本の私鉄2 京王電鉄』(毎日新聞社、2009年) '09/09/30
成り立ちの歴史が違う京王線と井の頭線。社運をかけた多摩ニュータウンを貫く京王相模原線、名車の誉れ高い5000系。スマートなイメージの京王電鉄の魅力を一冊に集約!
広岡友紀 『日本の私鉄1 西武鉄道』(毎日新聞社、2009年) '10/02/27

広岡友紀 『関東私鉄比較探見 主要13社の現状と未来』(キャンブックス、JTBパブリッシング、2010年) '10/11/04
広岡友紀 『私鉄・車両の謎と不思議』(東京堂出版、2010年) '10/10/22





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本「世界経済図説 第三版 (岩波新書1354)」宮崎勇/田谷禎三5

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世界経済図説 第三版 (岩波新書)
世界経済図説 第三版 (岩波新書1354)

○著者: 宮崎 勇田谷禎三
○出版: 岩波書店 (2012/2, 新書 224ページ)
○定価: 756円
○ISBN: 978-4004313540
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キッチリと10の章に、10の項目、100
各章の項目の1から9までは、見開きの右ページに解説の文章がコンパクトにまとめられて、見開きの左ページには関連するデータが図説される
いまの世界の経済の


二〇〇〇年の第二版刊行以来の大改訂。9・11BRICsの台頭、世界金融危機3・11ユーロ危機を経た現在の状況について、環境問題や食料問題、新興国と先進国の利害バランス、エネルギー問題と京都議定書後の状況など、喫緊の課題をデータで詳細に解説。今後の世界経済のゆくえを読み解くうえで基本となる一冊。


≪目次: ≫
一 世界経済の輪郭
1 国の数、国土/2 人口・民族/3 国内総生産/4 産業構造/5 天然資源・エネルギー分布/6 技術/7 交通・情報通信/8 社会資本・国民生活/9 政治と経済/10 国際化の進展

二 国際貿易
1 一般貿易/2 貿易収支と貿易構造/3 サービス貿易/4 情報・技術貿易/5 エネルギー貿易/6 一次産品貿易/7 関税・非関税障壁/8 直接投資/9 GATT/WTO体制/10 経済摩擦と国際協調

三 国際金融
1 資本の流れ/2 金融資本市場/3 金利、株価、金融派生商品/4 国際収支と資本取引/5 国際金融活動の拡大と監督強化/6 為替レートと対外準備/7 ユーロの拡大/8 ドル・ユーロ・円・人民元/9 為替制度/10 IMF体制

四 多極化と地域統合
1 世界経済の再編成/2 アメリカ経済の復活と金融危機/3 EUの拡大/4 NAFTA/5 地域間貿易/6 アジアの地域統合/7 日・韓・中の経済関係/8 その他の地域統合/9 G7・G20サミット/10 経済協調と国民国家

五 指令経済と「南」の市場経済化
1 社会主義対資本主義ではない/2 ソ連の解体:混乱と復興・発展/3 中国の市場経済化と発展/4 インドの経済発展/5 アジア諸国(除日本、中国)の経済発展/6 中東欧諸国の経済改革と発展/7 中南米経済の安定化と発展/8 その他地域の経済情勢/9 南北問題と経済格差/10 市場経済化と先進国による後押し

六 人口・食料・エネルギー・資源
1 世界人口の急増/2 世界の食料事情/3 食料消費の高度化/4 世界のエネルギー需給/5 石炭・水力発電/6 石油・天然ガス/7 原子力発電/8 省エネルギー・新エネルギー/9 資源問題/10 国際協力(エネルギー・食料・資源)

七 地球環境保全
1 個別“被害”から“公害”へ/2 広域化する環境問題/3 途上国の環境問題/4 大気汚染・地球温暖化/5 水資源問題/6 土壌汚染・砂漠化/7 ゴミ・廃棄物/8 都市問題と環境/9 自然環境と生態系/10 国際協力(自然環境と開発)

八 軍縮の経済と「平和の配当」
1 軍拡のムダ/2 軍縮のコスト/3 軍縮の経済効果/4 軍需から民需へ/5 軍事技術と民間技術/6 武器取引/7 地域紛争と難民/8 軍縮と援助/9 軍縮のプログラム/10 日本の教訓と役割

九 経済危機
1 繰り返される経済危機/2 一九三〇年代の大恐慌/3 ブレトンウッズ体制の崩壊/4 中南米の累積債務問題とその後の通貨危機/5 日本のバブル経済と崩壊後の調整/6 アジア通貨危機/7 アメリカ発グローバル金融危機/8 南欧諸国の財政危機(ユーロ危機)/9 新興諸国におけるインフレ、資産価値上昇/10 国際的経済政策の協調

十 世界経済の構造変化
1 市場経済の諸形態/2 世界経済の一体化/3 覇権国としてのアメリカ/4 EUの挑戦/5 中国経済の躍進と今後/6 中国の政治社会体制の行方/7 その他新興国の行方/8 権威主義体制の行方/9 内なる格差の拡大/10 世界の中の日本

あとがき (二〇一二年 宮崎 勇)
略語一覧
世界経済年表(第二次大戦後)


≪著者: ≫ 宮崎 勇 (みやざき・いさむ) 1923年佐賀県生まれ。東京大学経済学部卒業後、経済安定本部。経済企画庁事務次官、大和総研理事長などを経て、経済企画庁長官(1995-96年)。近代経済研究所理事長。著書に『日本経済図説 第三版』(岩波新書)、『人間の顔をした経済政策』(中央公論社)ほか。

≪著者: ≫ 田谷禎三 (たや・ていぞう) 1945年埼玉県生まれ。立教大学社会学部卒業後、UCLA経済学博士。国際通貨基金、大和証券を経て、大和総研常務理事、日本銀行政策委員会審議委員。立教大学経営学部特任教授。著書にThe Functioning of Floating Exchange Rate: Theory, Evidence and Policy Implications(共編著、Ballinger Publishing Co.)ほか。






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本「古文書入門 くずし字で「百人一首」を楽しむ」中野三敏5

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古文書入門 くずし字で「百人一首」を楽しむ
古文書入門 くずし字で「百人一首」を楽しむ

○著者: 中野三敏
○出版: 角川学芸出版 (2010/11, 単行本 222ページ)
○定価: 2,100円
○ISBN: 978-4046214416
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なかなかどうしてフツーに読めない〈変体がな〉、それなりにときどき意識して、ベンキョウしませう
なるほど、江戸末期の板本の「百人一首」、江戸期の極く通俗的な木版本を、まずはその初級のテキストとして


名歌百首を作者の画像(絵)とともに読むうちに、変体がなが自在に読める!
五七五七七という日本人になじみ深いリズムによって、初心者でも江戸のくずし字の読み方が自然に身につく。歌留多から、句碑や歌碑、手紙、古文書まで、手書きの文字で書かれた世界を楽しむことへの第一歩となる。


≪目次: ≫
はじめに/中野三敏
この本の使い方

一 秋のたの  天智天皇
二 春すぎて  持統天皇
三 足日木の  柿本人麻呂
四 たごのうらに  山部赤人
五 奥山に  猿丸大夫
六 かさゝぎの  中納言家持
七 天の原  阿倍仲麻呂
八 吾いほは  喜撰法師
九 花の色は  小野小町
一〇 これやこの  蟬丸
一一 わたのはらやそしまかけて  参議篁
一二 あまつかぜ  僧正遍昭
一三 筑波峯の  陽成院
一四 みちのくの  河原左大臣
一五 きみがため春のゝにいでゝ  光孝天皇
一六 たちわかれ  中納言行平
一七 ちはやぶる  在原業平朝臣
一八 すみのえの  藤原敏行朝臣
一九 難波がた  伊勢
二〇 わびぬれば  元良親王
二一 今こむと  素性法師
二二 ふくからに  文屋康秀
二三 月みれば  大江千里
二四 此たびは  菅家
二五 なにしおはゞ  三條右大臣
二六 小倉山  貞信公
二七 みかの原  中納言兼輔
二八 山里は  源宗于朝臣
二九 心あてに  凡河内躬恒
三〇 有明の  壬生忠岑
三一 あさぼらけ有明の月と  坂上是則
三二 山川に  春道列樹
三三 久がたの  紀友則
三四 誰をかも  藤原興風
三五 人はいざ  紀貫之
三六 夏の夜は  清原深養父
三七 しらつゆに  文屋朝康
三八 わすらるゝ  右近
三九 あさぢふの  参議等
四〇 しのぶれど  平兼盛
四一 こひすてふ  壬生忠見
四二 ちぎりきな  清原元輔
四三 あひみての  権中納言敦忠
四四 あふことの  中納言朝忠
四五 あはれとも  謙徳公
四六 ゆらのとを  曾根好忠
四七 八重葎  恵慶法師
四八 風をいたみ  源重之
四九 みかきもり  大中臣能宣朝臣
五〇 きみがためをしからざりし  藤原義孝
五一 かくとだに  藤原実方朝臣
五二 あけぬれば  源道信朝臣
五三 なげきつゝ  右大将道綱母
五四 わすれじの  儀同三司母
五五 瀧のおとは  大納言公任
五六 あらざらむ  和泉式部
五七 めぐりあひて  紫式部
五八 有馬山  大弐三位
五九 やすらはで  赤染右衛門
六〇 大江山  小式部内侍
六一 いにしへの  伊勢大輔
六二 よをこめて  清少納言
六三 今はたゞ  左京大夫道雅
六四 朝ぼらけ宇治のかは霧  権中納言定頼
六五 うらみわび  相模
六六 もろともに  大僧正行尊
六七 春のよの  周防内侍
六八 こゝろにも  三條院
六九 あらしふく  能因法師
七〇 さびしさに  良暹法師
七一 夕されば  大納言経信
七二 おとにきく  祐子内親王家紀伊
七三 たかさごの  権中納言匡房
七四 うかりける  源俊頼朝臣
七五 ちぎりおきし  藤原基俊
七六 わたのはらこぎいでてみれば  法性寺入道前関白太政大臣
七七 せをはやみ  崇徳院
七八 あはぢしま  源兼昌
七九 秋かぜに  左京大夫顕輔
八〇 長からむ  待賢門院堀河
八一 郭公  後徳大寺左大臣
八二 おもひわび  道因法師
八三 世の中よ  皇太后宮大夫俊成
八四 ながらへば  藤原清輔朝臣
八五 よもすがら  俊恵法師
八六 なげゝとも  西行法師
八七 むら雨の  寂蓮法師
八八 なにはえの  皇嘉門院別当
八九 玉のをよ  式子内親王
九〇 みせばやな  殷富門院大輔
九一 きりぎりす  後京極摂政前太政大臣
九二 吾袖は  二條院讃岐
九三 世の中は  鎌倉右大臣
九四 みよしのゝ  参議雅経
九五 おふけなく  前大僧正慈円
九六 花さそふ  入道前太政大臣
九七 こぬ人を  権中納言定家
九八 かぜそよぐ  従二位家隆
九九 人をもし  後鳥羽院
一〇〇 もゝしきや  順徳院

くずし字一覧表(現在のひらがなの字母)
和歌索引


≪著者: ≫ 中野三敏 (なかの・みつとし) 九州大学名誉教授。江戸の小説、戯作の研究の第一人者。「新日本古典文学大系」(岩波書店、全100巻)の編集委員。主著に『和本の海へ――豊饒の江戸文化』(角川選書)、『戯作研究』(中央公論社、角川源義賞・サントリー学芸賞)、『近世子どもの絵本集』(岩波書店、毎日出版文化賞)、『江戸名物評判記案内』(岩波新書)、『近世新畸人伝』(岩波現代文庫)、『本道楽』(講談社)、『洒落本大成』(中央公論社、共編)、『太田南畝全集』(岩波書店、共著)などがある。

中野三敏 『和本の海へ 豊饒の江戸文化』(角川選書、2009年) '12/04/01
中野三敏 『和本のすすめ 江戸を読み解くために』(岩波新書、2011年) '12/03/20
中野三敏 『書誌学談義 江戸の板本』(岩波人文書セレクション、岩波書店、2010年) '12/03/11





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本「仏教誕生 (講談社学術文庫2102)」宮元啓一5

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仏教誕生 (講談社学術文庫)
仏教誕生 (講談社学術文庫2102)

○著者: 宮元啓一
○出版: 講談社 (2012/3, 文庫 224ページ)
○定価: 840円
○ISBN: 978-4062921022
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なんとなく分からないでもないけれど(分かるともいいえない)、さて、“生存欲を断つ”、とは?!、「生のニヒリズム」??、仏教が最終の窮極の目標とするところ、そして釈尊その人が到達したところ、として、、、なんとも、、、モチロンいろんな解説をそれなりに必要とするのではあるのだけれども(本書において詳細に説かれる)、、、あぁ、、、この世に生きることになんの意味も見いださず、したがってまた、なんの価値判断も下すことがない、世間のものはすべて虚妄(こもう)、である


古代インドに生まれ、今もアジアの人々の暮らしに根づく仏教。インドの宗教的・思想的土壌にあって他派の思想との対立と融合を経るなかで、どんな革新性をもって仏教は生まれたのか。その生成の場面に光を当て、比較思想研究の手法によって「経験論ニヒリズムに裏打ちされたプラグマティスト釈尊の思想の本質に迫る。インド思想史研究の意欲作。


≪目次: ≫
はしがき (一九九五年五月十日 座間の陋屋にて 著者しるす)

第一章 仏教前夜
1 輪廻説の確立
本格的責任倫理の確立/因果応報/輪廻説と再生思想/古代ギリシアの輪廻思想とキリスト教の時間論/輪廻説の登場/五火説/二道説/輪廻説は王族の伝承/輪廻説のその後の展開
2 初期の出家とバラモンたちの抵抗
出家」ということば/出家とは/最初期の出家/保守的バラモンたちの抵抗/生活期(アーシュラマ)/生活期を否定する思想/悪魔の誘惑/生活期の手直し
3 沙門六師外道
沙門の出現と社会背景/六師外道(プーラナ・カッサパマッカリ・ゴーサーラアジタ・ケーサカンバリンパクダ・カッチャーヤナサンジャヤ・ベーラッティプッタニガンタ・ナータプッタ

第二章 釈尊の生涯
1 伝説と史実
釈迦の実在性/釈迦の在世年代/神話的伝承
2 生まれ
釈迦の家系/釈迦の呼称/誕生
3 出家(沙門)への道
青年時代の釈迦/出家へのあこがれ/釈迦の結婚生活/男子をもうける
4 出家修行
出家となる/禅定の道へ/苦行の道に入る/苦行を捨てる
5 成道から初転法輪
体力を養う/ブッダとなる/「ブッダ」の語義/ブッダの別名/説法をためらう/梵天勧請のエピソード/説法の試み/初転法輪――最初の説法
6 その後の活動と弟子たち
ヤサの出家と四衆の成立へ/釈迦、名を挙げる/釈迦の「妥協的態度」について/サンジャヤの徒の合流/サキヤ族出身の弟子/祗園精舎の寄進を受ける/比丘尼教団の成立/その他の弟子
7 般涅槃に入る
釈迦の晩年/最後の旅に出る/病を得る/般涅槃に入る/最後の説法/荼毘と舎利八分

第三章 最初期の仏教の考え方
1 生のニヒリズム
輪廻的生存とは/窮極の目標/なおかつ生き永らえるとは/真実と方便――価値と意味の創出/善悪とその彼岸/発展という名の方便の肥大化/方便肥大化の要因
2 経験論不可知論中道
釈迦の基本的スタンス/経験論と不可知論/十難無記/無常ということ/非我、無我ということ/不可知論とプラグマティズム/中道
3 因果論
不可知論と因果論/四聖諦説
4 瞑想戒律
苦行と瞑想/智慧と瞑想/瞑想のさまざま/四無量心――修行者の心構え/矯正としての戒律/十三頭陀支

さらに知りたい人のために

学術文庫版あとがき (二〇一二年一月 東京は中野の陋屋にて 著者しるす)


※本書の原本は、一九九五年、筑摩書房より刊行されました。


≪著者: ≫ 宮元啓一 (みやもと けいいち) 1948年、東京生まれ。東京大学文学部卒業。同大学大学院修了。インド哲学、インド思想史専攻。博士(文学)。國學院大学文学部教授。著書に『インド哲学七つの難問』『牛は実在するのだ!――インドの実在論哲学「勝宗十句義論」を読む』『日本奇僧伝』『ブッダ――伝統的釈迦像の虚構と真実』『仏教の倫理思想』などがある。






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本「フランス語リスニング  Comprehension orale du francais (CD×2)」アレクサンドル・グラ/フランク・デルバール/平松尚子5

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フランス語リスニング(CD2枚付)
フランス語リスニング  Compréhension orale du français (CD×2)

○著者: アレクサンドル・グラ/フランク・デルバール/平松尚子
○出版: 三修社 (2011/11, 単行本 192ページ)
○定価: 2,520円
ISBN-13: 978-4384053234
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「フランス語の基礎は一応マスターしたけれど、聞き取りの力をもっとつけたい」「使えるフランス語を身につけたい」と思っている学習者のための一冊。

前半は、初級レベル(仏検3級、DELF A1)から準中級レベル(仏検準2級、DELF A2)ま でを対象とし、初級レベルに必要な文法や語彙、場面などを設定。基本的な用法や語彙だけでなく、関連した表現や類似の表現を多くとりいれ、従来の会話教材 だけでは不足しがちな語彙と表現を十分に補うことができます。各章の最後にある「中級への道」では、中級に入る準備プロセスとして現時点のレベルを診断することができます。後半は、準中級から中級レベル(仏検2級、DELF B1)に内容が設定されています。

各課は実際のコミュニケーションの状況から構成されており、文法や語彙を確認しながらCD教材を聞きすすめていくことで、内容をつかむためのポイントを体系的に学習できます。よりスムーズにフランス語圏の留学や生活に入ることができるよう、ネイティブスピーカーが自然なスピードで話す内容を繰り返し聞き、 実際のコミュニケーションの場面でよく使われる実用的な表現方法を習得します。

仏検やDELF/DALFといった各種試験の準備にも最適。仏検準2級以上やDELF A2−B1の試験に役立つ練習問題が数多く準備されています。
リスニングの教材としてばかりでなく、語彙の強化、スピーキング用の学習教材としても利用可能です。


≪目次: ≫
はじめに (2011年秋 著者一同)

初級〜準中級
Chapitre1 自己紹介・職業・国籍
Chapitre2 数字
Chapitre3 時刻、時・頻度の表現
Chapitre4 趣味
Chapitre5 天気・季節
単純未来形
Chapitre6 性格・人物描写
形容詞
Chapitre7 命令する・道順をきく
命令形
Chapitre8 住居
比較級・最上級
Chapitre9 日常生活
代名動詞の複合時制/複合過去・大過去
Chapitre10 レストラン・食べ物を買う
中性代名詞en
Chapitre11 病気・治療
義務・必要を表すdevoir+不定詞とil Faut+不定詞

中級
Chapitre12 コンピューター・インターネット
関係代名詞 qui, que, où, dont
Chapitre13 映画祭・環境問題・ニュース・政治
接続法
Chapitre14 思い出・過去
直説法半過去
Chapitre15 就職活動・希望・アドバイス
条件法

EXERCICES解答
トランスクリプション
トランスクリプションの訳例


【付録情報】
付録: CD2枚
ナレーター: Jerome le Bois, Xavier Bureau, Christelle Le Calve, Martine Dupeyron, Michael Ferrier, Marrie-Pierre Munoz, Thomas de Sola, Sudre Florence Yoko
収録時間: Disc1(Chapitre1〜10を収録) 61分57秒, Disc2(Chapitre11〜15を収録) 50分03秒


≪著者: ≫ Alexandre GRAS (アレクサンドル・グラ) 2008年10月より岩手大学人文社会科学部准教授。専門は、フランス語教育法、日本言語文化、比較文化。

≪著者: ≫ Franck DELBARRE (フランク・デルバール) 専門はフランス語教育。10年以上前に来日してから、日本の各地(北海道から沖縄まで、四国と本州を忘れずに)でフランス語を教えている。研究は日本人学習者のためのフランス語教育の発展。趣味では世界中の諸言語の文法的仕組みの勉強を通して、人間の言語多様性の探求を続けている。

≪著者: ≫ 平松尚子 (ひらまつ なおこ) 慶應義塾大学博士課程単位取得退学。横浜市立大学准教授。専門は20世紀フランス文学。


東京大学教養学部フランス語部会 編 『Promenades――En France et ailleurs』(東京大学フランス語教材、東京大学出版会、2006年) '11/10/22
東京大学教養学部フランス語部会 編 『Passages――De France et d'ailleurs』(東京大学フランス語教材、東京大学出版会、2001年) '11/10/18
佐藤 康/山田敏弘 『日本語から考える! フランス語の表現』(シリーズ 日本語から考える!、白水社、2011年) '11/09/15
鈴木啓二/原和之/オディール・デュシュッド 『フランス語入門 I '06』(放送大学教材、放送大学教育振興会、2006年) '11/09/14
清岡智比古 『フラ語動詞、こんなにわかっていいかしら?  Les verbes du français, si faciles à apprendre... 』(白水社、2005年) '11/07/16
清岡智比古 『フラ語練習、楽しいだけじゃだめかしら?  Les exercices de français, utiles et excitants 』(白水社、2005年) '11/07/09
清岡智比古 『フラ語デート会話、恋ってどんなものかしら?  Le te donne un rendez-vous. Un rendez-vous pour la vie...... 〈CD付〉』(白水社、2007年) '11/06/30
清岡智比古 『フラ語入門、わかりやすいにもホドがある!  Les règles du français, si faciles à apprendre... 〈CD付・改訂版〉』(白水社、2009年) '11/06/24
佐藤康 『フランス語のしくみ』(シリーズ 言葉のしくみ、白水社、2005年) '11/04/23
斎藤兆史/野崎歓 『英語のたくらみ、フランス語のたわむれ  English Plotting, French Playing: L'anglais ou le français: le stratégique ou le ludique ? 』(東京大学出版会、2004年) '11/03/09





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本「贈与の歴史学 儀礼と経済のあいだ (中公新書2139)」桜井英治5

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贈与の歴史学  儀礼と経済のあいだ (中公新書)
贈与の歴史学  儀礼と経済のあいだ (中公新書2139)

○著者: 桜井英治
○出版: 中央公論新社 (2011/11, 新書 232ページ)
○定価: 840円
○ISBN: 978-4121021397
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サクラが咲いて、3年前には中学校の入学式の日、ピカピカの制服にキラキラの春の太陽の光、ハレの日、サクラサクラ♪
あぁうらめしや、けふはオシゴト、とくに忙しいこともないんだけれども、アタリマエのようにぼくなんかの思い通りにはゆかない、そう、ぼくは子離れができてなくってね、高校生にもなってまで、いちいち親がノコノコと顔を出すなんてことは、などとは思わないでもないけれども、やっぱり気になる
12クラス、509名って、ずいぶん大勢いるんだなぁ


贈与は人間の営む社会・文化で常に見られるものだが、とりわけ日本は先進諸国の中でも贈答儀礼をよく保存している社会として研究者から注目を集めてきた。その歴史は中世までさかのぼり、同時に、この時代の贈与慣行は世界的にも類を見ない極端に功利的な性質を帯びる。損得の釣り合いを重視し、一年中贈り物が飛び交う中世人の精神を探り、義理や虚礼、賄賂といった負のイメージを纏い続ける贈与の源泉を繙(ひもと)く。


≪目次: ≫
はじめに

第1章 贈与から税へ
1 四つの義務
マルセル・モースの問い/日常生活のなかの贈与/返礼の義務と受容の義務/提供の義務/神にたいする贈与の義務/大量出土銭をめぐって
2 神への贈与
租/調/初穂・初尾/調から上分へ
3 人への贈与
室町幕府財政/評定会議と大名意見制/贈与としての守護出銭/トブラとタテマツリモノ/呪術性をめぐって

第2章 贈与の強制力
1 有徳思想――神々からの開放
有徳銭と馬上役/浄財の思想/有徳銭の世俗化/有徳思想/徳政一揆
2 「例」の拘束力
先例・新儀・近例/贈与の「定役」化/「役得」の源流/「先例」化の回避策
3 「相当」の観念と「礼」の秩序
数にこだわる中世人/相当の儀/書札礼/書状と贈り物/贈与の非人格性/贈与における「相当」/すべてはそのあとにはじまる

第3章 贈与と経済
1 贈与と商業
中世の市場経済/贈答品市場/贈答品の流通/贈与による商業の代替/贈与と日明貿易/贈与と財政/贈与のルーティン化と計算可能性
2 贈与と信用
貨幣の贈与と用脚折紙/折紙の書式/折紙の使い方/折紙の経済的機能/贈与の相殺/折紙の譲渡性/贈与の狂乱
3 人格性と非人格性の葛藤
債権が流通する社会/所有権の暴走/功利主義との訣別

第4章 儀礼のコスモロジー
1 “気前のよさ”と御物の系譜学
“気前のよさ”の正体/「御物」の経済/名物の誕生
2 劇場性と外在性
劇場性への疑問/成熟した儀礼社会/観客のいない演劇/儀礼の外在性
3 土地・労働・時間
他人和与法/労働贈与/時間の歴史学へ

おわりに

あとがき (二〇一一年一〇月一七日 桜井英治)
参考文献


≪著者: ≫ 桜井英治 (さくらい・えいじ) 1961年茨城県生まれ。東京大学文学部卒業、同大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。博士(文学)。北海道大学助教授を経て、東京大学准教授。専攻は日本中世史、流通経済史。著書、『日本中世の経済構造』(岩波書店、1996年)、『日本の歴史12 室町人の精神』(講談社、2001年。講談社学術文庫版、2009年)、『国立歴史民俗博物館研究報告92集 古代・中世の都市をめぐる流通と消費』(編著、国立歴史民俗博物館、2002年)、『新体系日本史12 流通経済史』(共編著、山川出版社、2002年)、『国立歴史民俗博物館研究報告113集 古代・中世における流通・消費とその場』(編著、国立歴史民俗博物館、2004年)、『日本史リブレット27 破産者たちの中世』(山川出版社、2005年)ほか。

桜井英治 『室町人の精神』(日本の歴史、講談社学術文庫、2009年) '11/04/11
樺島紘一 編著 『新・現代歴史学の名著 普遍から多様へ』(中公新書、2010年) '10/07/18





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本「中国語入門 II '10 (放送大学教材)」木村英樹/宮本徹5

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中国語入門〈2(’10)〉 (放送大学教材)
中国語入門 II '10 (放送大学教材、共通科目・外国語科目)

○著者: 木村英樹/宮本徹 編著、島津幸子 著
○出版: 放送大学教育振興会 (2010/4, 単行本 171ページ)
○定価: 2,940円
○ISBN: 978-4595312243
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平成23年度第2学期の単位認定試験(2012年1月28日(木)第1時限目)の成績評価はA(89〜80点、合格)

ジッサイどうなんだろうね、ぼくはちっとも分かった理解した気にはなれないんだけれども(基本的な文法項目のひととおりは、ずいぶん繰り返し繰り返し、あの手この手であっちからこっちから、繰り返したなぁ)、とりあえずぼくが目標としているところの(ひとつおおきな)単位認定試験を合格点を獲得して単位を取得して、「ハイ、2ポイント加点デ〜ス!」、およそゲーム感覚でクリア、オメデト、アリガト、、、さて、で、その次は?!、モチロン!?、講読というのか、詳細に文献を読みこんで、辞書を片手に単語の語彙を用法をひたすら地道にひとつひとつ覚えていく作業をコツコツと積み重ねていく、なんだろうなぁ、それ以外に方法は(まさか近道みたいなものは)、ない


本書は、『中国語入門I』に引き続いて、「比較の表現」「前置詞を用いた表現」「持続相」「可能を表す動詞句構造」「方向補語」「能願動詞を用いた種々の表現」「受け身文」「二重目的語構文」「形容詞の表現」「方向補語の派生用法」「疑問詞連鎖」「副詞の表現」「仮定表現」「譲歩表現」「複文」など、文法項目や語彙・表現について更なる理解と技術を習得することができる。基本的な文法項目の学習は『中国語II』によって一通り完了する。


≪目次: ≫
まえがき (2010年3月 木村秀樹・宮本徹)

第1課 ‘吾’是我
1.1 結果補語の“到”/1.2 使役構文
《文法ミニ・レクチャー》 離合動詞

※放送担当講師: 木村英樹(東京大学大学院教授) , CD '11/08/09 , 10/05 . web '11/11/28 , '12/01/08

第2課 怎么 (I)
2.1 “有”を用いる連動文 (I)/2.2 方向動詞/2.3 結果補語の“在”/2.4 副詞“只”
※放送担当講師: 木村英樹(東京大学大学院教授) , CD '11/08/10 , 10/12 . web '11/11/30 , '12/01/09

第3課 怎么 (II)
3.1 可能/不可能を表す動詞句構造/3.2 方向補語/3.3 指示詞“这么”・“那么”
※放送担当講師: 木村英樹(東京大学大学院教授) , CD '11/08/14 , 10/16 . web '11/12/01 , '12/01/09

第4課 问路
4.1 疑問詞“多”/4.2 副詞“才”/4.3 語気助詞“嘛”/4.4 語気助詞“啊a”
※放送担当講師: 木村英樹(東京大学大学院教授) , CD '11/08/17 , 10/23 . web '11/12/03 , '12/01/11

第5課 便宜货 (I)
5.1 “一”の省略/5.2 金銭の表現/5.3 副詞“就”の用法
※放送担当講師: 木村英樹(東京大学大学院教授) , CD '11/08/21 , 11/01 . web '11/12/04 , '12/01/12

第6課 便宜货 (II)
6.1 形容詞の重ね型/6.2 助詞“地”/6.3 「“一”+臨時量詞」
※放送担当講師: 木村英樹(東京大学大学院教授) , CD '11/08/24 , 11/08 . web '11/12/06 , '12/01/14

第7課 “女”客下车
7.1 近接未来の事態を表す“快〜了”/7.2 名詞接尾辞“们”/7.3 動詞+“了”+二音節方向補語/7.4 属性詞
※放送担当講師: 木村英樹(東京大学大学院教授) , CD '11/08/28 . web '11/12/08 , '12/01/15

第8課 “二”和“两” (I)
8.1 “二”と“两”/8.2 “的”で終わる名詞句/8.3 能願動詞“该”
※放送担当講師: 木村英樹(東京大学大学院教授) , CD '11/08/31 . web '11/12/10 , '12/01/15

第9課 “二”和“两” (II)
9.1 能願動詞“会”/9.2 副詞“在”/9.3 前置詞“比”
※放送担当講師: 宮本 徹(放送大学准教授) , CD '11/09/04 . web '11/12/11 , '12/01/16

第10課 “二”和“两” (III)
10.1 “有”を用いる連動文 (II)/10.2 能願動詞“要”/10.3 比較表現に用いる“〜得多”
※放送担当講師: 宮本 徹(放送大学准教授) , CD '11/09/11 . web '11/12/13 , '12/01/17

第11課 懒汉吃鱼
11.1 “一边〜,一边…”/11.2 存現文/11.3 副詞“原来”/料理動詞あれこれ
※放送担当講師: 宮本 徹(放送大学准教授) , CD '11/09/14 . web '11/12/15 , '12/01/18

第12課 甲骨文 (I)
12.1 指示詞による同格表現/12.2 接続詞“和”/12.3 前置詞“给”
※放送担当講師: 宮本 徹(放送大学准教授) , CD '11/09/18 . web '11/12/17 , '12/01/18

第13課 甲骨文 (II)
13.1 能願動詞“可以”/13.2 前置詞“从”/13.3 副詞“从来”
※放送担当講師: 宮本 徹(放送大学准教授) , CD '11/09/25 . web '11/12/20 , '12/01/19

第14課 甲骨文 (III)
14.1 “不是什么〜”/14.2 前置詞“用”/14.3 接続詞“因为”
※放送担当講師: 宮本 徹(放送大学准教授) , CD '11/09/28 . web '11/12/21 , '12/01/20

第15課 甲骨文 (IV)
15.1 「“第”+数量+量詞」/15.2 “越来越〜”/15.3 「数量+量詞+“接”+数量+量詞」/15.4 指示詞“这样”・“那样”
※放送担当講師: 宮本 徹(放送大学准教授) , CD '11/10/02 . web '11/12/23 , '12/01/21

文法のまとめII
1 主な品詞
名詞/人称代名詞/数詞/量詞/指示詞/疑問詞/時間詞/方位詞/名詞接尾辞/動詞/(1)一般動詞/(2)判断動詞/(3)存在動詞/(4)所在動詞/(5)方向動詞/(6)離合動詞/(7)能願動詞/動詞接尾辞/接頭辞/形容詞/属性詞/副詞/前置詞/助詞/接続詞
2 文の基本類型
2.1 基本構文の3類型――述語のタイプによる分類
2.1.1 動詞述語文/2.1.2 形容詞述語文/2.1.3 名詞述語文
2.2 文の4類型――伝達機能のタイプによる分類
2.2.1 平叙文/2.2.2 疑問文/(1)当否疑問文/(2)正反疑問文/(3)選択疑問文/(4)疑問詞疑問文/(5)省略疑問文/2.2.3 命令文/2.2.4 感嘆文

3 文法構造と主な品詞の用法
3.1 名詞句の構造
3.1.1 名詞連接による名詞句/(a)名詞+名詞/(b)名詞+空間名詞/方位詞/3.1.2 代名詞からなる名詞句(代名詞+親族名称/所属先)/3.1.3 “的”を用いる名詞句/(a)名詞/代名詞+“的”+名詞/(b)動詞+“的”+名詞/(c)形容詞+“的”+名詞/(d)名詞/代名詞/動詞/形容詞+“的”/3.1.4 数量詞からなる名詞句(数詞+量詞[+名詞])/3.1.5 指示詞からなる名詞句(指示詞+数詞+量詞[+名詞])/3.1.6 指示詞がつなぐ名詞句(名詞+指示詞+数詞+量詞+名詞)
3.2 動詞句の構造
3.2.1 動詞接尾辞を伴う動詞句/3.2.2 動作量や回数を表す動詞句/3.2.3 補語を伴う動詞句/(a)動詞+“得”+様態補語(形容詞(句))/(b)動詞+結果補語/(c)動詞+方向補語/(d)可能/不可能を表す動詞句構造
3.3 重ね型の構造
3.3.1 動詞の重ね型/3.3.2 形容詞の重ね型(状態詞)
3.4 連用修飾の構造
3.4.1 副詞による連用修飾/3.4.2 時間詞や時点表現による連用修飾/3.4.3 前置詞句による連用修飾/3.4.4 連用修飾に用いる助詞“地”
3.5 能願動詞の用法
3.6 接続詞の用法
3.7 語気助詞の用法

4 基本構文の語順と主な構文
4.1 基本構文の語順
4.2 主な構文
(1)二重目的語構文/(2)連動文/(3)兼語文/(4)“的”構文/(5)主題化構文/(6)“把”構文/(7)存現文/(8)二重主語文/(9)使役構文


練習問題解答例
語彙索引
添付CDについて
現代中国語音節表


≪編著者: ≫ 木村英樹 (きむら・ひでき) 1953年、京都市に生まれる。1982年、東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。東京大学大学院人文社会系研究科教授。専攻、中国語学。主な著書、『ヴォイスの対照研究』(くろしお出版)、『中国語はじめの一歩』(筑摩書房)、『新版中国語入門Q&A101』(大修館書店)。

≪編著者: ≫ 宮本 徹 (みやもと・とおる) 1970年、京都市に生まれる。2001年、東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得退学。放送大学准教授。専攻、中国語学。主な著書、『アジアと漢字文化』(共著、放送大学教育振興会)、『異文化の交流と共存』(共著、放送大学教育振興会)。

≪分担執筆者: ≫ 島津幸子 (しまづ・さちこ) 1962年、北海道に生まれる。2006年、お茶の水女子大学人間文化研究科博士後期課程修了。文京学院大学非常勤講師(を経て、立命館大学法学部准教授)。博士(人文科学)。専攻、現代中国語学。主な著書、『はじめての中国語学習辞典』(共著、朝日出版社)、『講談社 中日辞典 第二版』(共著、講談社)、『講談社 日中辞典』(共著、講談社)。


東京大学教養学部中国語部会 編 『園地 Yuandi』(中国語購読教材、東京大学出版会、2002年) '11/11/13
東京大学教養学部中国語部会 編 『行人 Xíngrén』(中国語購読教材、東京大学出版会、2008年) '11/11/05
木村英樹/宮本徹 編著、盧建 著 『中国語入門 I '10』(放送大学教材、共通科目・外国語科目、放送大学教育振興会、2010年) '11/09/24
木村英樹 『中国語はじめの一歩』(ちくま新書、1996年) '11/08/26
永倉百合子/山田敏弘 『日本語から考える! 中国語の表現』(白水社、2011年) '11/08/22
池田巧 『中国語のしくみ』(シリーズ 言葉のしくみ、白水社、2007年) '11/05/20
大西克也/宮本徹 編著 『アジアと漢字文化 '09』(岩月純一/福井玲/陳力衛 著、放送大学教材、放送大学教育振興会、2009年) '11/01/12





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本「西洋中世の罪と罰 亡霊の社会史 (講談社学術文庫2103)」阿部謹也5

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西洋中世の罪と罰 亡霊の社会史 (講談社学術文庫)
西洋中世の罪と罰 亡霊の社会史 (講談社学術文庫2103)

○著者: 阿部謹也
○出版: 講談社 (2012/3, 文庫 256ページ)
○定価: 924円
○ISBN: 978-4062921039
クチコミを見る




エッダサガに登場する粗野でたくましい死者のイメージは、中世後期の『黄金伝説』『奇跡をめぐる対話』では、生者に助けを求める哀れな姿となる。その背景には何があったのか? キリスト教と「贖罪規定書」そして告解の浸透……。「真実の告白が、権力による個人形成の核心となる」(M・フーコー)過程を探り、西欧的精神構造の根源を解き明かす。


≪目次: ≫
はじめに
第一章 古ゲルマン社会の亡者たち
生者が墓に入る話/殺しのフラップが死んで幽霊に出ること/死者が妊娠すること/ソーロールヴ・ヒンケフスの話/荒野の軍勢/生者が死者を裁く/古アイスランド人の生と死/墓荒らしと墓塚の住人
第二章 死者の国と死生観
死者の三つの国/エッダ神話にみる彼岸のイメージ/聖なる山/栄光と名誉/死を恐れない理由/徘徊する亡者たち/彼岸の使者としての亡霊/亡霊の現れる場所/キリスト教に追われる土地の守護霊
第三章 キリスト教の浸透と死者のイメージの変化
古代ローマ人と死者/キリスト教における死後のイメージ/中世教会と亡霊/中世の死者供養/『黄金伝説』
第四章 中世民衆文化研究の方法と『奇跡をめぐる対話』
中世の民衆文化/エリートのための文献と民衆のための文献/『奇跡をめぐる対話』/死にゆく人の四つの型/修道院の秩序と天国の秩序/金銭の副葬/民衆教化の手段としての告白と説教/死者の報い/地獄の食事/煉獄の誕生
第五章 罪の意識と国家権力の確立
罪の意識の成立/アウグスティヌスと中世キリスト教国家論/カール大帝の時代/カロリング・ルネッサンス/カールの勅令とカロリング期の会議/「一般訓令」
第六章 キリスト教の教義とゲルマン的俗信との拮抗――「贖罪規定書」にみる俗信の姿
「贖罪規定書」の構成/ヴォルムスのブルヒャルトの「矯正者・医者」/殺人と贖罪/不敬・盗み・魔術/異教・悪魔・呪文/飲食・断食・暴飲/背信・儀式・偶像/穢れ・変身・迷信/密通・詐欺・裸身/挨拶・お喋り・占い/人間狼・森の女・三女神/堕胎・洗礼・死体への畏怖/姦婦・虚栄心・雨乞い/「贖罪規定書」の時代と私たち
第七章 生き続ける死者たち
告解と贖罪/教会の提示する宇宙観/メルヘンの原型/中世民衆の世界認識/キリスト教による日常生活の再編成/民間伝承にみられる死者のイメージ


あとがき (一九八八年十月二十三日 阿部謹也)


※本書の原本は、一九八九年に弘文堂より刊行されました。学術文庫に収録するにあたり、『阿部謹也 著作集』第五巻を参照しました。


≪著者: ≫ 阿部謹也 (あべ きんや) 1935〜2006。一橋大学経済学部卒業、同大学院社会学研究科博士課程修了。 一橋大学名誉教授・元学長。歴史学者。著書に、『ハーメルンの笛吹き男 伝説とその世界』、『「世間」とは何か』、『「教養」とは何か』、『中世を旅する人びと』(サントリー学芸賞)、『中世の窓から』(大佛次郎賞)、訳書に『ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら』(日本翻訳文化賞)など多数ある。

阿部謹也 『物語 ドイツの歴史 ドイツ的とは何か』(中公新書、1998年) '11/05/22
阿部謹也 『「世間」とは何か』(講談社現代新書、1995年) '11/01/01
阿部謹也 『学問と「世間」』(岩波新書、2001年) '10/12/24





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