Gori ≒ ppdwy632

〈ぼく〉の思索の一回性の偶然性の実験場。

2012年09月

本「その未来はどうなの? (集英社新書0654C)」橋本治5

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その未来はどうなの? (集英社新書)
その未来はどうなの? (集英社新書0654C)

○著者: 橋本 治
○出版: 集英社 (2012/8, 新書 208ページ)
○定価: 756円
○ISBN: 978-4087206548
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どうなの?、どうなんだろう??
視界不良な、その未来、って、、、


サツマイモ、、、ぼくが駅前の八百屋さんで、一旦はパスしてスルーしておきながらその後に気になって買ったサツマイモは一山130円で、一山に6本盛ってあったから、@21.66円/本。ジッサイ、一旦パスしてスルーしたのは調理方法が分からなかったから。調理方法が分からないぼくにとっては、たしかにサツマイモは美味しそうかもしれないけれど、それでも、蒸すのはメンドウだろうなぁ、蒸すための器具も持ち合わせて無いし、そもそも何分蒸したらいいのか分からない。いや、もしかしたら、サツマイモなんてビンボくさい、と思ったのか思わなっかたのか、、、というわけで、「おイモさん、美味しいですか?、ところで、ぼくはよく分からないので教えて欲しいんですけど、おイモさん、何分蒸したらいいですか?」とは、意を決してお店のお兄さん(たぶんぼくとおなじとし)に尋ねた。他のお客さんの接客を終えたお母さん(八百屋の奥さん)も一緒になって丁寧に教えてくれた、「鍋に水をヒタヒタにして20分くらい茹でたら美味しいヨ。グツグツ強火で茹ですぎないように気を付けて20分くらい。さらに、茹でたおイモは、冷蔵庫で保存して、食べる前にオーブントースターで温めると、これがまた美味しい♪」、アリガトウ。で、ジッサイ、とっても美味しかった♪、モチロン、翌日シッカリお礼を言った、お兄さんとお母さんに、「おイモさん、と〜っても美味しかった♪♪」って、ニコニコ顔で
その後にもういちど一山6本130円で買ったときに気が付いたんだけど、じつは、まるまるふとって紫色がさらに鮮やかなサツマイモは一本150円していた。ぼくはじぶんひとりがひとりで、だれ気にすることもなく空腹を満たすべく食べるだけだから、一本20円強のおイモさんで、もしかしたら一本150円のおイモさんはもっともっとスペシャルに美味しいのかもしれないけれども、まぁじゅうぶんだろう。
何本かのおイモさんは、ちいさなミルクパンで、言われた通りに20分間茹でた。20分間は、みじかい時間ではないけれども、その後に美味しい、素敵な体験が待ち受けているのだから、そう考えるには、20分間は待ち遠しくワクワクする心躍る時間であり、ある意味では美味しい体験に向けてのアプローチとしても機能するであろう、心待ちにするに値しよう。
そう言えば、すこしまえに圧力鍋を買ったままに箱からも出さずに放置してあったことを、ふと思い出した。ひとりで調理するにはすこしおおきいかもしれない、4.5リットルのタイプの圧力鍋が、期間限定の特売で2000円(中古じゃぁなくって新品)だったから、すこし迷って、webでいろいろ調べて、amazonとかでも4000円以上の値をつけていて、しかし評判は悪くなかったから、むしろ好意的なプレビューがおおかったから、んじゃぁ買っておこうと意を決したのだった。
はじめて使った。試しに5分加熱した。美味しくできた。ヨカッタ



「理論」で世界が語れた二〇世紀はもはや遠く、今や世の中は分からないことだらけである。しかも「分からない」の仕組だけがいっそう複雑化し、もはや何が分からないか分からないという事態なのだ。
この分からなさ、視界不良はどこから来るのだろう? テレビ、出版、シャッター商店街、結婚、歴史、民主主義…等、「分からない」が山積する諸問題に「一〇〇%分からないわけではない“余り”みたいなもの」を糸口にして挑む、危険で過激な知の冒険。


≪目次: ≫
まえがき 自分の未来はどうなの?

第一章 テレビの未来はどうなの?
地デジの後はどうなるの?/テレビってなんだろう?/向こうからやって来るチャチで下らないもの/テレビは誰にも変えられない

第二章 ドラマの未来はどうなの?
指針のない世に、人はドラマを「生きる指針」とする/講談の中に「挫折」はない/「人生の指針となるドラマ」があった時代/「生きる指針」があるんだかないんだか分らない時代/再現ドラマですべてはOKなのか?

第三章 出版の未来はどうなの?
本とコンピューターは仲が悪い?/「えらい人」のいる業界/大衆化というパラドックス/斜陽化した中央集権

第四章 シャッター商店街と結婚の未来はどうなの?
「商店街」を考える/都市にあって「都会的」ではないもの/生活感のあるところとないところ/労働のある結婚生活/商店街は動けない/「町」のあり方を示す顔

第五章 男の未来と女の未来はどうなの?
小太りの女が火の点いた練炭の入った七輪コンロを持って現れると/「美人」という権利/それはどういう変わり方か?/女は変わることが出来ても、男は譲歩しか出来ない/勃興した新興国は先進国を滅ぼすことが出来ない/「思いやり」もまたむずかしい

第六章 歴史の未来はどうなの?
「大賢は歴史に学ぶ」というけれど/織田信長が天下を統一したとしても/もう歴史が役に立たない/支配者が自分の正当性を確認するためのもの

第七章 TPP後の未来はどうなの?
安政の不平等条約を思い出す/関税率が低くて得をするのは、輸出側と輸入側のどっち?/東日本大震災が起こったので/どうして日本は譲歩を続けなければいけないのか?/どうなるかではなく、どうするか

第八章 経済の未来はどうなの?
エコノミストはなんでも知っていた/世界経済が破綻した後で/どこかに大きな錯覚がある/軍備拡大競争にも似て/日本の選択肢

第九章 民主主義の未来はどうなの?
民主主義は究極の政治形態である/民主主義は独裁体制を生めるのか?/世界中が民主主義を肯定する前例のない世界/民主主義はズルをする/王様ばかりが多すぎる/王様なら王様に学ぶしかない

あとがき


≪著者: ≫ 橋本 治 (はしもと おさむ) 1948年、東京生まれ。東京大学文学部国文科卒業後、小説、評論、戯曲、エッセイと幅広く文筆活動を展開する。『古事記』『源氏物語』『枕草子』『平家物語』といった古典の圧倒的現代語訳を著す。『宗教なんかこわくない!』で新潮学芸賞、『「三島由紀夫」とはなにものだったのか』で小林秀雄賞、『蝶のゆくえ』で柴田錬三郎賞、『双調 平家物語』で毎日出版文化賞を受賞。






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本「世界史 〈上〉  A World History (中公文庫)」ウィリアム・H・マクニール、増田義郎/佐々木昭夫 訳5

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世界史 上 (中公文庫 マ 10-3)
世界史 〈上〉  William H. McNeill: “A World History”, Oxford University Press, 1967, 2nd ed., 1971, 3rd ed., 1979, 4th ed., 1999 (中公文庫)

○著者: ウィリアム・H・マクニール増田義郎/佐々木昭夫 訳
○出版: 中央公論新社 (2008/1, 文庫 457ページ)
○定価: 1,400円
○ISBN: 978-4122049666
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10月の面接授業の参考書として(もうまもなく)
おおむね歴史に関連するようなカテゴリの授業ばかりみっつ、10月と11月に集中的にまとめて、、、どうにかこうにか歴史に関連することがらならば、なんらかどこかしらにヒットを得て、マッタク分からないようなことは無いような、自信(確信)とまではいかないけれども、少なくとも不安に苛まれ畏れおののき縮こまるようなことは、漸く無くなったような、気がしていないものでもないけれども、まだまだ圧倒的に知識は不足している、明らかに足りていない、ムツカシイ



世界で四十年余にわたって読みつづけられているマクニールの「世界史」最新版完訳。人間の歴史の流れを大きく捉え、「きわめて特色ある歴史上の問題」を独自の史観で鮮やかに描き出す。ユーラシアの文明誕生とそのひろがりから、紀元後一五〇〇年までの四大文明の伸展とその周縁部との相互干渉まで。
地図・写真多数収録。年表つき。


≪目次: ≫
関連図版……ギリシャ彫刻の発展(ポリスの戦士と市民/古典ギリシャの美/ローマ共和国と帝国/古典芸術のたどりついたさき/古典芸術の終末)/ギリシャ彫刻の波動と変貌(西方でのスタイルの混合/東方でのスタイルの混合/インドの二つの顔)/インド建築の発展と波動(インド社会を反映する建築/東南アジアの寺院)/中国、モンゴル、ペルシャ、ムガールの絵画(古典期の中国絵画/中国美術のペルシャへの影響 I/中国美術のペルシャへの影響 II/中国からペルシャを経てインドへ/イスラム帝国の威風と光輝)

第四版への序文 (コネティカット州コールブルック W・H・M 一九九八年四月)
序文 (イリノイ州シカゴ W・H・M 一九七八年六月)

第I部 ユーラシア大文明の誕生とその成立――紀元前500年まで
 ※ (前50万年迄に人類、現人類の諸型が出現/前7万年迄に完全な現生人類――ホモサピエンスの出現/前7500年迄に中東における穀物耕作の開始)/新石器時代/青銅器時代/鉄器時代
 ※ ヨーロッパ/エジプト・アフリカ/シリア・パレスティナ/メソポタミア・イラン/インド/中国/その他
1 はじまり
最古の人類/生態学的影響/農耕のもたらした変化/最古の文明/シュメル人の発明/地図 《初期メソポタミア》/宗教/文字/灌漑/軍事力と君主制
2 文明のひろがり――紀元前1700年までの第一次の様相
遊牧民文化/地図 《牧民文化の発生 紀元前3000年ごろ》/犂(すき)/エジプト文明/地図 《古代エジプト》/古王国/中王国/インダス文明/地図 《古代インダス文明の遺跡》/紀元前2500年から1700年にいたるメソポタミア文明/天水地帯への移行/地図 《天水農耕地帯への文明の推移》/海洋民の文明/東アジアとアメリカ大陸
3 中東のコスモポリタニズム――紀元前1700-500年
戦車戦法の技術/地図 《戦車戦法の拡大 紀元前1700-1400年》/中東の三帝国/鉄器時代/地図 《古代中東 紀元前1200年ごろ》/鉄のおよぼした影響/騎馬の革命/地図 《騎馬革命 紀元前800-500年》/紀元前559年から330年までのペルシャ帝国/帝国統治の技術/アルファベット文字/一神教の出現/初期ユダヤ教/地図 《ヘブライ人のパレスティナ》/ゾロアスター教
4 インド文明の形成――紀元前500年まで
ガンジス地方への移行/カースト/超絶的な宗教/ヴェーダとブラーフマナ/ウパニシャッドと神秘主義およびヒンズー教のはじまり/ジャイナ教と仏教
5 ギリシャ文明の形成――紀元前500年まで
ミュケナイの海賊/都市帝国/地図 《古代ギリシャ世界》/植民と貿易/密集軍団(ファランクス)の効果/ギリシャ文化におけるポリスの優越/ポリスの限界
6 中国文明の形成――紀元前500年まで
殷王朝/周王朝/儒教と道教/地図 《古代中国 紀元前500-300年》
7 蛮族の世界の変化――紀元前1700-500年
地中海地方/ステップから西への動き/ステップから東への動き/要約

第II部 諸文明間の平衡状態――紀元前500-後1500年
 ※ ヘレニズム文明の拡大/インド文明の拡大/イスラム文明の拡大
 ※ 西ヨーロッパ/東ヨーロッパ/中東と北アフリカ/ユーラシアのステップ/中国/インドと東南アジア/その他
8 ギリシャ文明の開花――紀元前500-336年
アテナイの海上軍事行動の諸結果/地図 《紀元前432年ごろのアテナイ帝国》/古典時代/演劇/哲学/科学、修辞学、歴史/建築と彫刻/ペロポネソス戦争後の社会的変化
9 ヘレニズム文明の伸展――紀元前500-後200年
マケドニアの制覇/ギリシャの移民/宗教上の諸変化/ヘレニズムの科学と芸術/ローマの勃興/共和国の崩壊/地図 《ローマ帝国の興隆》/ローマ帝国におけるヘレニズム/キリスト教
10 アジア――紀元前500-後200年
インドのマウリア帝国/地図 《マウリア帝国》/中国の統一/地図 《中国の統一》/中央アジアの諸政権/戦術と通商における諸変化/諸芸術の発展/新しい世界宗教/疫病と諸帝国
11 インド文明の繁栄と拡大――100-600年
グプタ帝国/サンスクリットの学問/地図 《紀元400年ごろの中央アジア諸帝国》/サンスクリット文学/グプタ朝時代の美術/インド文明の東漸/地図 《大インド 紀元400-600年》/東アジアへの仏教の伝道/インド文明の西方への影響
12 蛮族の侵入と文明世界の反応――200-600年
フン族と西部草原地帯/地図 《中国統一の回復》/東方におけるステップの諸民族/ローマ帝国の弱体化/中国とイランにおける蛮族への反作用/ササン帝国/ササン朝の宗教/ビザンティン帝国/異端と正統/地図 《ユスティニアヌスの帝国 565年ごろ》
13 イスラムの勃興
マホメットの生涯/地図 《イスラムの興隆 622-733年》/アラブの征服事業とウマイヤ朝/イスラム教徒の聖典と律法/アラビアの宮廷生活と文化/アッバース帝国
14 中国、インド、ヨーロッパ――600-1000年
中国/インド/ヨーロッパ/地図 《カロリンガ朝 800-900年》/封建制度の始まり/地図 《ヨーロッパの反撃 1000-1100年》/学問の衰微/要約
15 トルコとモンゴルの征服による衝撃――1000-1500年
トルコ人の浸透/モンゴルの制覇/オスマン帝国/イスラム――スーフィー運動/美術/インド――ヒンズー教の変化/ギリシャ正教のキリスト教世界/地図 《1453年までのイスラム勢力のギリシャ教会圏支配》/中国――伝統の勝利
16 中世ヨーロッパと日本――1000-1500年
中世ヨーロッパ/地図 《中世ヨーロッパの拡大 1492年ごろまで》/ヨーロッパの経済的強化/政治的統合/文化的統合/日本
17 文明社会の外縁部――1500年まで
東南アジアと南太平洋/サハラ以南のアフリカ/地図 《アフリカ 1500年ごろ》/アメリカ大陸/地図 《アメリカの古代文明 1500年ごろ》
 (下巻に続く)

参考文献


※『世界史』 2001年10月 中央公論新社刊


≪著者: ≫ ウィリアム・H・マクニール William Hardy McNeill 1917年カナダ・ヴァンクーヴァ生まれ。シカゴ大学で歴史学を学び、1947年コーネル大学で博士号取得、同年以来、長い間シカゴ大学で歴史学を教えた。現在では引退し、コネティカット州のコールブルック在住。シカゴ大学名誉教授。著書に『疫病と世界史』『戦争の世界史』『ヴェネツィア』など。

[訳者: ] 増田義郎 (ますだ よしお) 1928年、東京に生まれる。1950年、東京大学文学部卒業。専攻は文化人類学、イベリア及びイベロアメリカ文化史。著書に『古代アステカ王国』『インディオ文明の興亡』『コロンブス』『略奪の海カリブ』『海賊』、訳書にアコスタ『新大陸自然文化史』、シエサ・デ・レオン『インカ帝国史』、リーンハート『社会人類学』、デフォー『完訳ロビンソン・クルーソー』など。

[訳者: ] 佐々木昭夫 (ささき あきお) 1933年、東京生まれ。東京大学文学部、同大学院(比較文学・比較文化)に学ぶ。東北大学名誉教授。訳書にマクニール『疫病と世界史』、クロスビー『ヨーロッパ帝国主義の謎』など。2009年1月没。


増田義郎 『図説 大航海時代』(ふくろうの本・世界の歴史、河出書房新社、2008年) '11/03/22
増田義郎 『黄金の世界史』(講談社学術文庫、2010年) '11/01/26





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本「カント 世界の限界を経験することは可能か (シリーズ・哲学のエッセンス)」熊野純彦5

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カント―世界の限界を経験することは可能か (シリーズ・哲学のエッセンス)
カント 世界の限界を経験することは可能か (シリーズ・哲学のエッセンス)

○著者: 熊野純彦
○出版: 日本放送出版協会 (2002/11, 単行本 125ページ)
○定価: 1,050円
○ISBN: 978-4140093030
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やっぱり主著としては、『純粋理性批判』ということで、おおかたの意見は一致すると思われる、常識的な線にしたがえば、カントの哲学はなによりもまず批判哲学なのであって、いわゆる三批判書と呼ばれるものこそが、カントの実質的な主著であると考えるのが妥当なところであり、なかでも『純粋理性批判』が主著のなかの主著であることについて、、、とは巻末の読書案内において

第一アンティノミー(「二律背反」)において、テーゼ(肯定的な命題、「定立」)を「世界は、時間的・空間的に有限である。」とし、アンティテーゼ(否定的な主張、「反定立」)を「世界は、時間的・空間的に無限である。」として



世界の始まりをだれも見たことはない。だれも世界の果てを見ることはできない。それでもなぜ、ひとは世界の始まりや果てについて考えてしまうのか。そして、思考の限界をのぞきこむ経験とはいったいどんなものなのか。〈境界〉をめぐるカントImmanuel Kant, 1724-1804)の哲学的思考を鮮やかにとらえる。


≪目次: ≫
序章 青ぞらのはてのはて
1 問いの始まりへ

「ビッグバン」の、そのてまえ/問いの始まり、思考の始まり/有限なじぶんを超えるもの
2 世界の始まりをめぐる思考
拒むことも答えることもできない問い/神、自由、魂の不死、世界の始まり/世界の始まりをめぐる思考

第一章 世界は始まりをもつか?
1 世界の限界をめぐる問いへ

アンティノミーとはなにか/四つのアンティノミー/第一アンティノミー
2 世界は有限か、無限か?
背理法による証明をめぐって/テーゼの証明について/アンティテーゼの証明について
3 過ぎ去った永遠、空虚な時間
テーゼの証明・再考/「無限量」という問題をめぐって/アンティテーゼの証明・再考
4 世界は経験を超えている
超越論的観念論という立場/第一アンティノミーはほんとうの「対立」になっているか/「現象の総括」としての世界
5 世界は有限でも無限でもない
「経験的遡源」という視点/第一アンティノミーの「解決」/カント自身による証明――矛盾対当と弁証論的対当

第二章 神は世界のそとにある?
1 〈見ること〉とその形式

超越論的観念論・再考/超越論的感性論の課題/形式と素材の区別について
2 見えるもの、見えないもの
認識は経験から開始される/空間はア・プリオリな形式である/「現象」と「物自体」の区別、あるいは超越論的観念論
3 時間と空間を超えるもの
超越論的感性論の位置について/超越論的感性論がなぜ重要なのか/「一般的注解」について――神は時空を超越する
4 神の存在は証明できるか?
第四アンティノミー/第三アンティノミーについて/神の存在論的証明をめぐって
5 思考の底知れない裂け目
因果律による証明、目的論的な証明、存在論的な証明/最高存在の独語――「理性の深淵」について/なぜ偶像崇拝が禁止されるのか――「崇高なものへ」

第三章 〈不可能なもの〉をめぐる経験
1 感覚と、感覚を超えるもの

道徳神学の問題――「理想」論から「要請」論へ/『判断力批判』の課題――感性的なものと超感性的なもの/『判断力批判』の構成をめぐって
2 美しいことと気高いこと
「感情的判断力」の問題/「美しいもの」と「崇高なもの」/『美と崇高なものにかんする観察』
3 他のすべてを超えて大きなもの
数学的崇高と力学的崇高の区別/数学的に崇高なもの――比較を絶して巨大なもの/大きさの「感情的な評価」という問題
4 無限なものと〈不可能なもの〉
美と崇高の区別・再考――かたちなきかたち/無限なものの影、〈不可能なもの〉の経験/呈示されえないものを呈示すること――構想力にとっての「深淵」
5 〈境界〉をめぐる思考
大きすぎること、近すぎること、遠ざかりすぎること/崇高と不可能なもの――〈境界〉をめぐる経験/〈境界〉をめぐる思考

カント小伝
読書案内
あとがき (二〇〇二年 秋 熊野純彦)


≪著者: ≫ 熊野純彦 (くまの・すみひこ) 1958年神奈川県生まれ。東京大学文学部倫理学科卒業。同大学院博士課程単位取得退学。東北大学文学部助教授等を経て、東京大学文学部助教授(を経て、東京大学教授)。専門は倫理学。主な著書に『ヘーゲル 〈他なるもの〉をめぐる思考』(筑摩書房)、『レヴィナス入門』(ちくま新書)、『レヴィナス 移ろいゆくものへの視線』(岩波書店)ほか。


神崎繁/熊野純彦/鈴木泉 責任編集 『西洋哲学史III 「ポスト・モダン」のまえに』(大西克智、楠川幸子、村上勝三、上野修 著、講談社選書メチエ、2012年) '12/07/15
熊野純彦 『西洋哲学史 近代から現代へ』(岩波新書、2006年) '12/06/17
熊野純彦 『西洋哲学史 古代から中世へ』(岩波新書、2006年) '12/06/14
神崎繁/熊野純彦/鈴木泉 責任編集 『西洋哲学史IV 「哲学の現代」への回り道』(乗立雄輝/小田部胤久/滝口清栄/杉山直樹 著、講談社選書メチエ、2012年) '12/05/16
神崎繁/熊野純彦/鈴木泉 責任編集 『西洋哲学史II 「知」の変貌・「信」の階梯』(近藤智彦/土橋茂樹/永嶋哲也/周藤多紀/山本芳久/上枝美典/加藤和哉/藤本温/山内志朗 著、講談社選書メチエ、2011年) '12/01/05
神崎繁/熊野純彦/鈴木泉 責任編集 『西洋哲学史I 「ある」の衝撃からはじまる』(納富信留/木原志乃/斎藤憲/中畑正志/金子善彦/丸橋裕/村井則夫 著、講談社選書メチエ、2011年) '12/01/01
熊野純彦 編 『近代哲学の名著 デカルトからマルクスまでの24冊』(中公新書、2011年) '11/07/14
熊野純彦 『埴谷雄高――夢みるカント』(再発見 日本の哲学、講談社、2010年) '11/04/15
熊野純彦 編 『日本哲学小史 近代100年の20篇』(中公新書、2009年) '10/02/04
熊野純彦 『差異と隔たり 他なるものへの倫理』(岩波書店、2003年) '10/01/08
熊野純彦 『ヘーゲル 〈他なるもの〉をめぐる思考』(筑摩書房、2002年) '09/12/30
熊野純彦 編 『現代哲学の名著 20世紀の20冊』(中公新書、2009年) '09/12/26
熊野純彦 『レヴィナス入門』(ちくま新書、1999年) '09/12/09
熊野純彦 『西洋哲学史 近代から現代へ』(岩波新書、2006年) '09/12/04
熊野純彦 『西洋哲学史 古代から中世へ』(岩波新書、2006年) '09/12/01
熊野純彦 『和辻哲郎 文人哲学者の軌跡』(岩波新書、2009年) '09/11/13

イマヌエル・カント 『道徳形而上学の基礎づけ  Grundlegung zur Metaphysik der Sitten, 1785 』(中山元 訳、光文社古典新訳文庫、2012年) '12/09/10
カント 『純粋理性批判 1234567  Kritik der reinen Vernunft, 2. Auflage, 1787 』(中山元 訳、光文社古典新訳文庫、2010〜2012年) '10/02/21〜'12/02/13
カント 『永遠平和のために』(宇都宮芳明 訳、ワイド版岩波文庫、2005年) '08/11/25
カント 『永遠平和のために/啓蒙とは何か 他3編』(中山元 訳、光文社古典新訳文庫、2006年) '08/09/02

坂部恵/佐藤康邦 編著 『カント哲学のアクチュアリティー 哲学の原点を求めて』(黒崎政男/松山壽一/渋谷治美/小田部胤久/勢力尚雅/山根雄一郎/滝沢正之 著、ナカニシヤ出版、2008年) '12/09/21
佐藤康邦 『カント『判断力批判』と現代 目的論の新たな可能性を求めて』(岩波書店、2005年) '12/09/17
村岡晋一 『ドイツ観念論 カント・フィヒテ・シェリング・ヘーゲル』(講談社選書メチエ、2012年) '12/09/06
カント研究会 編、石川求・寺田俊郎 編著 『世界市民の哲学 (現代カント研究12)』(晃洋書房、2012年) '12/05/04
中島義道 『悪への自由 カント倫理学の深層文法』(勁草書房、2011年) '11/11/18
竹田青嗣 『完全解読 カント『実践理性批判』』(講談社選書メチエ、2010年) '11/01/05
中島義道 『『純粋理性批判』を噛み砕く』(講談社、2010年) '10/10/26
竹田青嗣 『完全解読 カント『純粋理性批判』』(講談社選書メチエ、2010年) '10/06/09
ジル・ドゥルーズ 『カントの批判哲学  La philosophie critique de Kant, 1963.』(國分功一郎 訳、ちくま学芸文庫、2008年) '09/08/11
中島義道 『カントの自我論』(岩波現代文庫、2007年) '09/06/24
中島義道 『カントの法論』(ちくま学芸文庫、2006年) '09/02/09
中島義道 『カントの人間学』(講談社現代新書、1997年) '09/02/07
中島義道 『カントの時間論』(岩波現代文庫、2001年)'09/01/28
中島義道 『カントの読み方』(ちくま新書、2008年) '09/01/23





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本「原発を終わらせる (岩波新書1315)」石橋克彦 編5

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原発を終わらせる (岩波新書)
原発を終わらせる (岩波新書1315)

○著者: 石橋克彦 編、田中三彦後藤政志/鎌田 遵/上澤千尋/井野博満/今中哲二吉岡 斉/伊藤久雄/田窪雅文/飯田哲也清水修二諸富 徹/山口幸夫 著
○出版: 岩波書店 (2011/7, 新書 247ページ)
○定価: 840円
○ISBN: 978-4004313151
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終わらせる


福島第一原発事故により、原発の安全神話は完全に崩れ去った。私たちには原発から脱却する以外に道はない。そしてそれは可能なのだ。これまでも原発の危険性に警鐘を鳴らしてきた一四名が、事故を徹底的に検証し、原発の問題性を多角的に考察。原発を終わらせるための現実的かつ具体的な道を提案する。


≪目次: ≫
はじめに/石橋克彦

「日本の原発分布」


I 福島第一原発事故
1 原発で何が起きたのか/田中三彦
一号機の“異常な”原子炉水位降下/原発の基本的な仕組み/Mark I型格納容器とその圧力抑制機構/ステーションブラックアウト、またはSBO/冷却材喪失事故は起きなかったか/改めて、LOCA仮説を検証する/(1) 原因はLOCAか、SRV開閉か/(2) 一号機原子炉圧力が上昇した形跡がない/(3) ICの再起動が原子炉圧力を急激に降下させた?/(4) 格納容器上部のフランジからのガスの漏出/(5) なぜ格納容器の圧力が異常上昇したか/(6) 水素爆発/追記 悪しきシュミレーションについて

2 事故はいつまで続くのか/後藤政志
「冷やす」「閉じ込める」に失敗/「溶解デブリ」はどこにあるのか?/使用済燃料プールの危険性/漏出し続ける大量の放射性汚染水/事故プラント廃炉のコスト/応急対応で安全確保はできない/「過酷事故は起こりえない」が事故のリスクを高めた/首都圏が壊滅した可能性/過酷事故は防げるか

3 福島原発避難民を訪ねて/鎌田 遵
海の男/水素爆発/反対運動の果てに/原発とともに/これからの補償/エコサイドからの脱却へ


II 原発の何が問題か――科学・技術的側面から
1 原発は不完全な技術/上澤千尋
原子力発電のしくみ/沸騰水型炉(BWR: Boiling Water Reactor)と加圧水型炉(PWR: Pressurized Water Reactor)/大量の放射性物質を抱えての運転/原子炉内部の苛酷な状況/巨大事故の恐怖/あとを絶たない小さな事故、労働者の被曝/使用済燃料の再処理、放射性廃棄物処分の困難

2 原発は先の見えない技術/井野博満
原子炉圧力容器の照射脆化――予測できない材料劣化/高レベル廃棄物の地層処分――一〇〇〇年も先のことは予測できない/原発における技術の立場性

3 原発事故の災害規模/今中哲二
「福島原発冷却できず」/スリーマイルからチェルノブイリへ/レベル四からレベル七へ/五〇年前の被害試算/予測の方法と結果/(A) 対象原発と周辺状況/(B) 放射性物質の放出パターン/(C) 気象条件/(D) 拡散と沈着の計算/(E) 被曝量の計算/(F) 人的被害区分と賠償額/(G) 物的損害区分と損害額/国家経済の破綻/日本の原子力安全文化

4 地震列島の原発/石橋克彦
原発の耐震安全性の建て前と現実/福島原発震災/地震列島における安全な原発とは


III 原発の何が問題か――社会的側面から
1 原子力安全規制を麻痺させた安全神話/吉岡 斉
1 安全神話がもたらした安全対策の欠陥
人災としての福島原発事故/第一の欠陥――重大事故についてのシミュレーションの欠如/第二の欠陥――指揮系統の機能障害/第三の欠陥――原子力防災計画の非現実性と避難指示の遅れ/原子力安全神話/原子力安全神話による自縄自縛
2 原子力安全規制行政における経済産業省の独占体制の成立
「国策民営」体制/原子力政策における二元体制の確立/二元体制から経済産業省主導体制へ/安全規制行政における経済産業省の独占体制
3 「国策民営」体制の解体へ向けて
現代日本の原子力体制の六面体構造/仝胸厠楼会/原子力安全委員会/7从兒唆半福伸せ餮札┘優襯ー庁/ジ胸厠楼汰粥κ欅賊 伸Π貳姪典せ業者(電力一〇社)/電力業界関係者の会社・法人/文部科学省/原子力産業/政治家/地方行政関係者/大学関係者/国家政策の役割/国策協力の見返りとしての原子力支援政策/[地支援/研究開発支援/0汰粥κ欅袖制コスト支援/ぢ山嫁綵支援/「国策民営」を超える

2 原発依存の地域社会/伊藤久雄
大都市、過疎地域、原発立地/原発立地と過疎地域の人口/所得や地方税収入等の地域間格差/なぜ財政構造が異なっているのか/明暗を分ける原発立地市町村/原発関連交付金と固定資産税/電力大消費地から考える

3 原子力発電と兵器転用――増え続けるプルトニウムのゆくえ/田窪雅文
ウィキリークスが伝える米国の懸念/武力攻撃への対応は可能なのか/再処理工場で生産されるMOXとは/原子炉級プルトニウムからも核兵器が……/プルトニウムを作り続ける不可解さ


IV 原発をどう終わらせるか
1 エネルギーシフトの戦略――原子力でもなく、火力でもなく/飯田哲也
日本の二〇世紀の忘れ物/自然エネルギーの急成長と日本の立ち遅れ/経済と環境エネルギーとの基本的な関係/欧州の「エコロジー的近代化」/(1) エコロジー的近代化とは/(2) 供給プッシュから需要プルへ/(3) エコロジー的近代化に乗り遅れた日本/原発の「新しい現実」/放射能と温暖化の不安のない未来を構想する/環境、エネルギー、経済、豊かさの切り離し戦略/(1) 知識社会における政策市場/(2) 賢い「切り離し戦略」を/ヾ超影響とエネルギー・資源との関係/▲┘優襯ー・資源と経済との関係/7从僂繁かさ・幸福との関係/二十一世紀の環境エネルギー革命の始まり

2 原発立地自治体の自立と再生/清水修二
あり得ない新設誘致/原発立地の地域経済問題/原発をめぐる都市・農村間共生の虚妄/双葉地方の将来ビジョン/脱原発の国づくりを地域から

3 経済・産業構造をどう変えるか/諸富 徹
1 短期的視点――電力不足への対応にみられる萌芽的変化
原発事故の衝撃が促進する経済・産業構造の変化/電力不足への緊急対応と萌芽的変化
2 長期的視点――経済・産業構造の根本的変化の波
「第三次産業革命」論/分散型電源への移行と産業構造転換
3 低炭素化と原子力からの脱却を両立させる道
「再生可能エネルギー固定価格買取制度」の導入を/電力自由化の戦略的意義/イノベーションの担い手は誰か

4 原発のない新しい時代に踏みだそう/山口幸夫
一〇万年後の不安/絶対に触れないでください/後始末の困難さ/チェルノブイリの石棺/東海原発の廃止/夢の原子力時代/「何とかなるだろう」の果て/新しい「知」の道へ/新潟方式/迫られる選択


日本の原子力発電所

執筆者紹介(執筆順)
田中三彦 (たなか・みつひこ) 1943年生。バブコック日立で原子炉圧力容器の設計に携わる。1977年退社。以後、科学に関わる翻訳・執筆に従事。『原発はなぜ危険か』(岩波新書)など。
後藤政志 (ごとう・まさし) 1949年生。博士(工学)。芝浦工業大学非常勤講師。東芝で柏崎刈羽原発3、6号機、浜岡原発3、4号機、女川原発3号機の原子炉格納容器の設計に携わり、2009年退社。
鎌田 遵 (かまた・じゅん) 1972年生。大学非常勤講師。都市計画・アメリカ先住民研究。『ネイティブ・アメリカン』(岩波新書)、『「辺境」の抵抗』(御茶の水書房)など。
上澤千尋 (かみさわ・ちひろ) 1966年生。原子力資料情報室。『MOX総合評価』(共著、七つ森書館)、『老朽化する原発』(共著、原子力資料情報室)、『検証 東電原発トラブル隠し』(共著、岩波書店)など。
井野博満 (いの・ひろみつ) 1938年生。東京大学名誉教授。金属材料学。『徹底検証 21世紀の全技術』(佐伯康治との責任編集、藤原書店)、『「循環型社会」を問う』(藤田祐幸との責任編集、藤原書店)など。
今中哲二 (いまなか・てつじ) 1950年生。京都大学原子炉実験所助教。原子力工学。『チェルノブイリ事故による放射能災害』(編、技術と人間)、『原発の安全上欠陥』(共著、第三書館)など。
吉岡 斉 (よしおか・ひとし) 1953年生。九州大学副学長・同大学大学院比較社会文化研究所教授。科学技術史。『原子力の社会史』(朝日新聞社)、『通史 日本の科学技術』(共編著、学陽書房)など。
伊藤久雄 (いとう・ひさお) 1947年生。(社)東京自治研究センター事務局長を経て同センター研究員。NPO法人まちぽっと理事、明星大学非常勤講師。『石原都政10年の検証』(共著、生活社)など。
田窪雅文 (たくぼ・まさふみ) 1951年生。ウェブサイト「核情報」主宰。訳書に、ジョン・G.フラー『ドキュメント原子炉災害』(時事通信社)、核戦争防止国際医師会議、エネルギー・環境研究所『プルトニウム』(ダイヤモンド社)など。
飯田哲也 (いいだ・てつなり) 1959年生。鉄鋼メーカー、電力関連研究機関を経て、環境エネルギー政策研究所長。『自然エネルギー市場』(編著、築地書館)、『原発社会からの離脱』(共著、講談社)など。
清水修二 (しみず・しゅうじ) 1948年生。福島大学経済経営学類教授。地方財政論。『NIMBY シンドローム考』(東京新聞出版局)、『原発になお地域の未来を託せるか』(自治体研究社)など。
諸富 徹 (もろとみ・とおる) 1968年生。京都大学大学院経済学研究科教授。財政学・環境経済。『低炭素経済への道』(共著、岩波新書)、『環境』(岩波書店)、『環境税の理論と実際』(有斐閣)など。
山口幸夫 (やまぐち・ゆきお) 1937年生。原子力資料情報室。物性物理学。『まるで原発などないかのように』(共著、現代書館)、『連続講義 一九六〇年代 未来へつづく思想』(共著、岩波書店)など。


≪編者: ≫ 石橋克彦 (いしばし・かつひこ) 1944年 神奈川県に生まれる。1968年 東京大学理学部地球物理学科卒業。1973年 東京大学大学院理学系研究科博士課程修了。東京大学理学部助手、建設省建築研究所国際地震工学部室長、神戸大学都市安全研究センター教授を経て、神戸大学名誉教授。専攻、地震テクトニクス。著書、『大地動乱の時代――地震学者は警告する』(岩波新書)、『阪神・淡路大震災の教訓』(岩波ブックレット)、『地震の事典』(共著、朝倉書店)、『南の海からきた丹沢――プレートテクトニクスの不思議』(共著、有隣堂)など。






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本「法の哲学 自然法と国家学の要綱 下巻  Grundlinien der Philosophie des Rechts 〈ヘーゲル全集9b〉」ヘーゲル、上妻精/佐藤康邦/山田忠彰 訳5

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本「法の哲学 下巻」ヘーゲル、佐藤泰邦ほか訳
法の哲学 自然法と国家学の要綱 下巻  Georg Wilhelm Friedrich Hegel: “Grundlinien der Philosophie des Rechts”, 1821 〈ヘーゲル全集9b〉
○著者: ヘーゲル上妻精佐藤康邦/山田忠彰 訳
○出版: 岩波書店 (2001/2, 単行本 386ページ)
○定価:  (品切重版未定)
○ISBN: 978-4000918695
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なんだか久しぶりの月夜(月齢10.0)♪、まもなく十五夜は9月30日のようだ。そう、シゴトをおえて最寄駅から自室へと向かう帰路、トボトボと歩きながら見上げる南の空、ぼくの暮らすまちはイナカだから夜空を視界を遮るような高い建物はすくなくて空が広い、夜の雲のない日の空に浮かぶ月は、ついついぼくは月を、満ちていても欠けていても、どんな形をしていたとしても美しいウットリ見とれてしまう月を、だからボンヤリと飽くことなく眺めながらすこし首を顔を頭を上に向けてすこし口が開いてしまう


意志は単なる可能性ではなく、思惟する知性として、真に普遍的な意志である。法律、道徳、そして人倫的な有機的社会諸制度が、意志の自由の定在として、意志自身により自覚的に実現されて存在すること、これこそが「法」の自由の理念にほかならない。ヘーゲル体系真の理解のために待望久しい新訳で、論争の書をここにおくる。


≪目次: ≫
凡例

法の哲学 自然法と国家学の要綱』 下巻
Grundlinien der Philosophie des Rechts, 1821)

第三部 人倫(142‐360)
 第一章 家族(158)
  A 婚姻(161)
  B 家族の資産(170)
  C 子供の教育と家族の解体(173)
    家族の市民社会への移行(181)
 第二章 市民社会(182)
  A 欲求の体系(システム)(189)
    a 欲求および満足の様式(190)
    b 労働の様式(196)
    c 資産(199)
  B 司法(209)
    a 法律としての法(211)
    b 法律の定在(215)
    c 裁判(219)
  C 行政と職業団体(230)
 第三章 国家(257)
  A 国内法(260)
   I 国内体制(271)
    a 君主権(272)
    b 統治権(287)
    c 立法権(298)
   II 対外主権(321)
  B 国際法(330)
  C 世界史(341)
    1 東洋
    2 ギリシア
    3 ローマ
    4 ゲルマン


訳注
解説
訳者あとがき (二〇〇一年一月 佐藤泰邦 山田忠彰)
索引


ヘーゲル 『法の哲学 自然法と国家学の要綱 上巻  Grundlinien der Philosophie des Rechts, 1821 〈ヘーゲル全集9a〉』(上妻精/佐藤康邦/山田忠彰 訳、岩波書店、2000年) '12/09/23
ヘーゲル 『歴史哲学講義 〈下〉  Vorlesungen uber die Philosophie der Geschichte 』(長谷川宏 訳、ワイド版岩波文庫、2003年) '08/12/20
ヘーゲル 『歴史哲学講義 〈上〉  Vorlesungen uber die Philosophie der Geschichte 』(長谷川宏 訳、ワイド版岩波文庫、2003年) '08/12/12

村岡晋一 『ドイツ観念論 カント・フィヒテ・シェリング・ヘーゲル』(講談社選書メチエ、2012年) '12/09/06
加藤尚武 編著 『ヘーゲル 「精神現象学」入門』(原崎道彦/伊坂青司/栗原隆/松山壽一/座小田豊/滝口清栄/山純 著、講談社学術文庫、2012年) '12/06/11
熊野純彦 『ヘーゲル 〈他なるもの〉をめぐる思考』(筑摩書房、2002年) '09/12/30
長谷川宏 『新しいヘーゲル』(講談社現代新書、1997年) '09/02/02
長谷川宏 『ヘーゲル『精神現象学』入門』(講談社選書メチエ、1999年) '09/01/29
長谷川宏 『格闘する理性 ヘーゲル・ニーチェ・キルケゴール』(洋泉社MC新書、2008年) '09/01/27

坂部恵/佐藤康邦 編著 『カント哲学のアクチュアリティー 哲学の原点を求めて  Die Aktualitat der Kantischen Philosophie: Auf der Suche nach dem Anfangspunkt der Philosophie 』(黒崎政男/松山壽一/渋谷治美/小田部胤久/勢力尚雅/山根雄一郎/滝沢正之 著、ナカニシヤ出版、2008年) '12/09/21
佐藤康邦 『カント『判断力批判』と現代 目的論の新たな可能性を求めて』(岩波書店、2005年) '12/09/17
佐藤康邦 『絵画空間の哲学 思想史のなかの遠近法  Philosophie des Raums in der Malerei, 1992. 〔改装版〕』(三元社、2008年) '10/09/11
佐藤康邦 『現代を生きる哲学 '07』(放送大学教材、共通科目・人文系、放送大学教育振興会、2007年) '10/11/28
佐藤康邦 『哲学への誘い '08』(放送大学教材、基礎科目、放送大学教育振興会、2008年) '10/08/01





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本「ウィトゲンシュタインの誤診 『青色本』を掘り崩す」永井均5

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ウィトゲンシュタインの誤診 -『青色本』を掘り崩す-
ウィトゲンシュタインの誤診 『青色本』を掘り崩す

○著者: 永井 均
○出版: ナカニシヤ出版 (2012/8, 単行本 254ページ)
○定価: 1,890円
○ISBN: 978-4779506710
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失敗した治療記録、とは、、、画期的な病人であって、しかも、みずから開発していた最新の治療法において(自らの病気の治療においても)素晴らしい才能を発揮したウィトゲンシュタインLudwig Wittgenstein, 1889-1951)にして、であってしかし、彼自身の病気だけは治せなかった。そもそも診断がまちがっていた(誤診?!)。それは病気ではなかった!?、んんん、『青色本』という天下の奇書の価値?!、とか


分析哲学という「治療法」でウィトゲンシュタインが治せなかった「病」とは何か?
ウィトゲンシュタインの『青色本』を徹底的に読み解き、批判的に乗り超え、哲学の新たな可能性を切り拓く永井哲学ワールド。


≪目次: ≫
はじめに
略号(※)

1 哲学における達成とは
2 私的体験が素材となって実在が構成されていると言いたい誘惑
3 語は対立項なしには使われえないか
4 ただ私自身の体験だけが実在すると言いたい誘惑
5 だが他人も「まったく同じこと」が言える
6 世界の素材としてのエーテル状の私的体験
7 ウィトゲンシュタイン的独我論
8 ウィトゲンシュタイン的独我論の永井的拡張(付・コウモリだったらどんなかな)
9 私と世界をつなぐすべての出発点
10 「自分の感覚を記述するのに回り道をせざるをえない」
11 野田総理の目のまわりの黒あざの絵は実物の黒あざと照合できる
12 「このゲームにゴールはない」
13 私と他人が身体の部分を共有した場合
14 二冊の本は同じ色であることができない
15 私が痛いとき私はそれを知っている
16 私は彼の痛みを文法的に感じることができない
17 文法に対する不満?
18 「無意識的な考え」という表現
19 日常言語に対する不満 vs. 言語そのものからの余剰
20 自痛み‐他痛み vs. 実痛み‐虚痛み
21 「この紙はあこくない」
22 「私の頭を彼の頭の中に突き刺して……」
23 独我論と記憶――偶丸奇森の思考実験
24 幾何学的な目と幾何学的な記憶
25 「つねに」と「いつであれ」、そして独今論との類比
26 「用は足りる」が「理解できてはならない」
27 「白のキングに紙の冠をかぶせる」
28 「歩きながら周りを見まわすときには……」
29 「私」の客体用法と主体用法
30 個々の身体に口がついていることの意義
31 痛みを感じている人は口から泣き声を出している人か?
32 表出説を使用説につなぐ
33 感覚与件は存在するか
34 独我論的指示の構造
35 「文字盤を針に固定して一緒に回るようにしてしまった」
36 二つの思考が拮抗している
37 「私はここにいる」という形而上学的驚き
38 今だ!
39 身体は痛みを感じうるか
40 心という観念の起源


≪著者: ≫ 永井 均 (ながい・ひとし) 1951年東京都に生まれる。1982年慶應義塾大学大学院文学研究科博士課程単位取得。日本大学教授。(専攻/哲学・倫理学)。著書、『〈私〉の存在の比類なさ』(勁草書房)、『転校生とブラック・ジャック』(岩波現代文庫)、『翔太と猫のインサイトの夏休み』、『倫理とは何か』(以上、ちくま学芸文庫)、『なぜ意識は実在しないのか』〈双書哲学塾〉(岩波書店)、『西田幾多郎』(NHK出版)、『ウィトゲンシュタイン入門』(ちくま新書)、『〈子ども〉のための哲学』、『これがニーチェだ』、『私・今・そして神』(以上、講談社現代新書)、『マンガは哲学する』(講談社)、ほか多数。

永井均/入不二基義/上野修/青山拓央 『〈私〉の哲学 を哲学する』(講談社、2010年) '10/12/03
永井均 『〈私〉の存在の比類なさ』(講談社学術文庫、2010年) '10/08/21
永井均 『道徳は復讐である ニーチェのルサンチマンの哲学』(河出文庫、2009年) '10/02/18
永井均×小泉義之 『なぜ人を殺してはいけないのか?』(河出文庫、2010年) '10/02/07
永井均 『子どものための哲学対話  Philosophy for children, 40 Dialogue, 1997 』(内田かずひろ 絵、講談社文庫、2009年) '09/09/23
トマス・ネーゲル 『コウモリであるとはどのようなことか  Thomas Nagel: “Mortal Questions”, 1979 』(永井均 訳、勁草書房、1989年) '09/06/20
永井均 『なぜ意識は実在しないのか』(双書哲学塾、岩波書店、2007年) '09/06/05、'09/02/24
永井均×小泉義之 『なぜ人を殺してはいけないのか?』(シリーズ・道徳の系譜、河出書房新社、1998年) '09/05/30
永井均 『マンガは哲学する』(岩波現代文庫、2009年) '09/05/16
永井均 『転校生とブラック・ジャック 独在性をめぐるセミナー』(双書・現代の哲学、岩波書店、2001年) '09/05/15
永井均 『倫理とは何か 猫のアインジヒトの挑戦』(哲学教科書シリーズ、産業図書、2003年) '09/05/14
永井均 『西田幾多郎 〈絶対無〉とは何か』(シリーズ・哲学のエッセンス、日本放送出版協会、2006年) '09/05/12
永井均 『私・今・そして神 開闢の哲学』(講談社現代新書、2004年) '09/05/07
永井均 『〈子ども〉のための哲学』(講談社現代新書、1996年) '09/05/03
永井均 『ウィトゲンシュタイン入門』(ちくま新書、1995年) '09/04/30
永井均 『翔太と猫のインサイトの夏休み 哲学的諸問題へのいざない』(ちくま学芸文庫、2007年) '09/04/28
永井均 『これがニーチェだ』(講談社現代新書、1998年) '09/04/22
永井均 『ルサンチマンの哲学 Ressentiment 』(シリーズ・道徳の系譜、河出書房新社、1997年) '09/04/20
永井均 『なぜ意識は実在しないのか』(双書哲学塾、岩波書店、2007年) '09/02/24


ルートウィヒ・ウィトゲンシュタイン 『青色本  Ludwig Wittgenstein: “The Blue and Brown Books”, 1958 』(大森荘蔵 訳、野矢茂樹 解説、ちくま学芸文庫、2010年) '11/05/15
ウィトゲンシュタイン 『論理哲学論考  Ludwig Wittgenstein: “Tractatus Logico-Philosophicus”, 1921 』(野矢茂樹 訳、岩波文庫、2003年) '10/01/31
ルートウィヒ・ウィトゲンシュタイン 『論理哲学論考  Ludwig Wittgenstein: “Tractatus Logico-Philosophicus”, 1921 』(中平浩司 訳、ちくま学芸文庫、2005年) '09/09/07

野矢茂樹 『ウィトゲンシュタイン『論理哲学論考』を読む』(ちくま学芸文庫、2006年) '10/01/22
入不二基義 『ウィトゲンシュタイン 「私」は消去できるか』(シリーズ・哲学のエッセンス、日本放送出版協会、2006年) '09/09/11
永井均 『ウィトゲンシュタイン入門』(ちくま新書、1995年) '09/04/30





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【略号】
W」はウィトゲンシュタインの原文、「N」はそれに対する永井の論評。

「原」は原著、すなわち、Ludwig Wittgenstein, The Blue and Brown Books, Basil Blackwell, 1975.
「全」は全集版、すなわち、大森荘蔵訳 『ウィトゲンシュタイン全集6』大修館。
「文」は文庫版、すなわち、大森荘蔵訳 『青色本』ちくま学芸文庫。
「黒」は黒崎宏訳、すなわち、『『論考』『青色本』解読』産業図書。
数字は各書における引用文冒頭の頁を示す。




本「概説古文書学 古代・中世編」日本歴史学会編5

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本「概説古文書学 古代・中世編」日本歴史学会編
概説古文書学 古代・中世編
○著者: 日本歴史学会 編、安田元久土田直鎮/新田英治/網野善彦瀬野精一郎 編集担当者
○出版: 吉川弘文館 (1983/1, 単行本 229ページ)
○定価: 3,045円
○ISBN: 978-4642071918
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10月の面接授業の参考書として
古文書(こもんじょ)


古文書学の知識を修得しようとする一般社会人のために、また大学の古文書学のテキストとして編集。古代から中世にかけての様々な文書群を、各専門家が最近の研究成果を盛り込み、具体例に基づいて簡潔・平易に解説。


≪目次: ≫
序 (昭和五十八年四月 日本歴史学会)

第一 序説
  (一) 古文書学の研究対象
  (二) 古文書学の目的
  (三) 古文書学発達略史
  (四) 古文書の形態
      (1) 紙の種類/(2) 料紙の形状/(3) 料紙の部分名称/(4) 用字と用語/(5) 花押

第二 公式様文書
 一 詔勅・宣命・位記
  (一) 詔勅
  (二) 宣命
  (三) 位記
 二 符・移・牒・解
  (一) 符
  (二) 移
  (三) 牒
  (四) 解

第三 公家様文書
 一 官宣旨・宣旨・口宣案
  (一) 天皇=太政官文書の発給過程
  (二) 口宣書と宣旨書
  (三) 官宣旨
  (四) 宣旨
  (五) 口宣案
 二 下文・庁宣・大府宣
  (一) 下文
      (1) 政所下文/(2) 院庁下文/(3) 女院庁下文/(4) その他下文
  (二) 庁宣・大府宣
 三 御教書・院宣・綸旨・伝奏奉書・女房奉書
  (一) 書札の公文書化
  (二) 御教書
  (三) 院宣
  (四) 綸旨
  (五) 伝奏奉書と女房奉書

第四 鎌倉時代の武家文書
 一 下文・御教書・奉書
  (一) 下文
  (二) 御教書・奉書
 二 下知状

第五 南北朝―戦国時代の武家文書
 一 下文・下知状
  (一) 下文
  (二) 下知状
 二 御教書・奉書その他
 三 御判御教書・御内書
  (一) 御判御教書
  (二) 御内書
 四 書下・判物・奉書
  (一) 書下・判物
  (二) 奉書
 五 印判状

第六 上申文書
 一 解状・訴陳状
 二 紛失状
 三 請文
 四 起請文
  (一) 起請文とは
  (二) 起請文の形式の変化
  (三) 起請の失
  (四) 一味神水
 五 着到状・軍忠状

第七 証文類
 一 譲状・置文
  (一) 譲状
  (二) 置文
 二 売券・借用状
  (一) 売券
  (二) 借用状
 三 和与状

第八 書状

第九 寺社文書

第十 古文書の機能と伝来
  (一) 文書の機能・性質と文書の伝来との関係
  (二) 古文書の効力について
  (三) 伝来文書の諸経路と伝来の素因

索引


≪執筆者紹介(五十音順)・執筆担当≫
 網野善彦 (あみの よしひこ) 昭和三年生/神奈川大学短期大学部教授 (第八書状、第九寺社文書)
 上島 有 (うえじま たもつ) 大正十三年生/摂南大学国際言語文化学部教授 (第五南北朝―戦国時代の武家文書の一・二)
 笠松宏至 (かさまつ ひろし) 昭和六年生/東京大学史料編纂所教授 (第六上申文書の一・二)
 勝俣鎮夫 (かつまた しずお) 昭和九年生/東京大学教養学部助教授 (第七証文類)
 瀬野精一郎 (せの せいいちろう) 昭和六年生/早稲田大学文学部教授 (第一序説、第六上申文書の五)
 高木昭作 (たかぎ しょうさく) 昭和十一年生/東京大学史料編纂所教授 (第五南北朝―戦国時代の武家文書の五)
 田中 稔 (たなか みのる) 昭和三年生/国立歴史民俗博物館教授 (第三公家様文書の二、第四鎌倉時代の武家文書の一)
 千々和 到 (ちぢわ いたる) 昭和二十二年生/東京大学史料編纂所助手 (第六上申文書の三・四)
 土田直鎮 (つちだ なおしげ) 大正十三年生/国立歴史民俗博物館長 (第二公式様文書)
 富田正弘 (とみた まさひろ) 昭和十七年生/京都府立総合資料館主事 (第三公家様文書の一・三)
 新田英治 (にった ひではる) 昭和二年生/東京大学史料編纂所教授 (第五南北朝―戦国時代の武家文書の三・四)
 安田元久 (やすだ もとひさ) 大正七年生/学習院大学文学部教授 (第四鎌倉時代の武家文書の二、第十古文書の機能と伝来)




 

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これまでの主要な研究成果
久米邦武 『古文書学講義』(早稲田大学出版部、明治三十五年)
坪井九馬三 「古文書学」(『史学研究法』所収、早稲田大学出版部、明治三十六年)
伊木寿一 『日本古文書学』(雄山閣、昭和五年)
中村直勝 『日本古文書学』(文献書院、昭和五年)
勝峯月渓 『古文書学概論』(目黒書店、昭和五年)
岩橋小弥太 「古文書学概論」(「郷土史研究講座」第八号、雄山閣、昭和七年)
黒板勝美 『更訂 国史の研究』(岩波書店、昭和六〜十一年)
相田二郎 「古文書」(「岩波講座日本歴史」所収、昭和九年)
黒板勝美 「古文書学概論」(虚心文集第五巻所収、吉川弘文館、昭和十五年)
黒板勝美 「日本古文書様式論」(居心文集第六巻所収、吉川弘文館、昭和十五年)
相田二郎 『日本の古文書』上・下(岩波書店、昭和二十四・二十九年)
地方史研究協議会編 『近世地方史研究入門』(岩波書店、昭和三十年)
吉村茂樹 『古文書学』(東京大学出版会、昭和三十二年)
高橋磌一編 『古文書入門』(河出書房新社、昭和三十七年)
東京大学史料編纂所編 『花押かがみ』(一)(二)(吉川弘文館、昭和三十九・五十六年)
荻野三七彦 『印章』(吉川弘文館、昭和四十一年)
伊地知鉄男編 『日本古文書学提要』上・下(新生社、昭和四十一・四十四年)
寿岳文章 『日本の紙』(吉川弘文館、昭和四十四年)
荒居英次編 『近世の古文書』(小宮山出版、昭和四十四年)
佐藤進一 『古文書入門』(法政大学出版局、昭和四十六年)
高橋磌一編 『新編古文書入門』(河出書房新社、昭和四十六年)
中村直勝 『日本古文書学』上・中・下(角川書店、昭和四十六〜五十二年)
福尾猛市郎・藤本篤 『古文書学入門』(創元社、昭和四十九年)
坂本太郎他編 『書の日本史』一〜九(平凡社、昭和五十・五十一年)
『岩波講座日本歴史25』別巻(二)(岩波書店、昭和五十一年)
相田二郎 『日本古文書学の諸問題』(名著出版、昭和五十一年)
相田二郎 『戦国大名の印章――印判状の研究』(名著出版、昭和五十一年)
伊木寿一 『増訂 日本古文書学』(雄山閣出版、昭和五十一年)
相田二郎 『古文書と郷土史研究』(名著出版、昭和五十三年)
『日本古文書学講座』(雄山閣出版、昭和五十三〜五十六年)
『古文書用字用語大辞典』(柏書房、昭和五十五年)
『古文書文例大字典』(柏書房、昭和五十五年)
荻野三七彦 『古文書研究――方法と課題』(名著出版、昭和五十六年)

(p9-11、「第一 序説  (三) 古文書学発達略史」)




フラフラフワフワ


本「後藤新平 震災と帝都復興 (ちくま新書933)」越澤明5

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後藤新平: 大震災と帝都復興 (ちくま新書)
後藤新平 大震災と帝都復興 (ちくま新書933)

○著者: 越澤 明
○出版: 筑摩書房 (2011/11, 新書 304ページ)
○定価: 945円
○ISBN: 978-4480066398
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東日本大震災を機に、関東大震災後の帝都復興に稀代のリーダーシップを発揮した後藤新平が再び注目され始めた。なぜ後藤のような卓越した政治家が出現し、多彩な人材を総動員して迅速に復旧・復興に対処できたのか。壮大で先見性の高い帝都復興計画は縮小されたにもかかわらず、なぜ区画整理を断行できたのか。都市計画の第一人者が「日本の都市計画の父」後藤新平の生涯をたどり、その功績を明らかにするとともに、後藤の帝都復興への苦闘が現代に投げかける問題を考える。


≪目次: ≫
序 再評価されるべき後藤新平
帝都復興事業という偉業/後藤去りし後の帝都復興/特異な経歴からの飛躍/三つの業績/都市計画の父/六年間の政策形成/「大風呂敷」の汚名を濯ぐ/オーケストラの名指揮者

第1章 生い立ち――水沢の気風と陪臣の心意気
1 水沢
水沢と東京/「要害」水沢の陪臣/後藤家の「士分」/水沢の気風/大藩の統治システム
2 給仕から医学校に
胆沢県庁に召し出される/三人の恩人/生涯の恩人、安場保和との出会い

第2章 地方の医師から内務省衛生局長に
1 名古屋での転機
運命を変えた石黒直悳との出会い/板垣退助を救う/「田舎に置くには惜しい人材」
2 内務省衛生局
長与専斎と岩倉使節団/内務省衛生局の異才たち/バルトンと上下水道計画/「人を活用する天才」/相馬事件での挫折/陸軍首脳・児玉源太郎との出会い

第3章 台湾総督府の民政長官
1 難治の台湾を任される
台湾の民政局長への抜擢/高等官食堂で誕生した政策/バルトンへの協力要請/台湾統治のビジョン/大蔵官僚のエース阪谷芳郎の支援/阪谷芳郎の東京市長時代
2 台湾統治の実際
不言実行と生物学の原理/三つの大きな体験/バルトンの調査と都市計画/市区改築と建築規則/台湾総督官邸/新渡戸稲造に理想論の農業振興策をつくらせる/製糖業改革への児玉総督の決断/児玉から後藤が学んだもの

第4章 満鉄の都市経営――大連長春
1 満鉄の経営
児玉からの総裁就任要請/満鉄理事の人選/満鉄の総裁外交/満鉄の経営と満鉄付属地/満鉄付属地の市街計画
2 大連の都市計画
ロシアによる大連の建設/日本軍政時代の大連と児玉源太郎/一九〇七年の大連市区計画/西部大連の発展/先進的な都市計画――アカシアの大連
3 長春の都市計画
長春付属地の用地買収/難航する用地買収交渉/土木課長・加藤与之吉との論争/「ヨーロッパを見てこい」/鞍山の水源選定/植民地の統治能力を示した長春都市計画

第5章 東京の都市問題――都市計画法の制定
1 泥濘の都・東京
日本近代都市計画の父/インフラ整備は江戸のストック頼み/「泥濘の都」も着実に変化
2 都市計画法の制定
後藤新平が行った奇蹟/財政手段をもぎ取られる/今も不十分な都市計画への財源/日本で都市計画が実行できない理由
3 都市計画の普及啓発
都市計画普及の全国行脚/都市計画の人材育成/都市計画区域の設定と地図作成/都市計画道路網の決定/東京市長に就任/東京市政要綱――八億円計画/東京市政調査会

第6章 関東大震災と帝都復興計画
1 復旧ではなく復興を
世界最大の都市大火/帝都復興の議/焼土全部買上案/帝都復興院の設立/帝都復興院の幹部たち/帝都復興計画を二案作成/マッカーサー道路は本当は「後藤新平道路」だった/政府原案として確定
2 帝都復興計画への政治的攻撃
井上蔵相の予算見解/帝都復興審議会の猛攻撃と“政治的な嫉妬”/計画大幅縮小と区画整理の断行/計画縮小プロセスが残した教訓/ビアードの書簡/未完の帝都復興という「負の遺産」/昭和天皇の無念

第7章 帝都復興事業の遺産
1 計画縮小がもたらした苦闘
縮小の犠牲となった大規模な街路・広場/リバーサイドパーク計画
2 区画整理の断行
後藤の腹心が進めた帝都復興事業/区画整理への反対運動/佐野利器の行動力と先見性/区画整理促進の啓蒙運動/区画整理の意義――永田東京市長の呼びかけ/区画整理の実際/世界に類を見ない大改造
3 帝都復興事業の成果
幹線道路/街路思想の確立/復興橋梁/公園の整備/三大公園/復興小学校/同潤会による住宅政策の実践/同潤会のさらなる展開/現代に残された大きなストック

あとがき
参考文献


≪著者: ≫ 越澤 明 (こしざわ・あきら) 1952年生まれ。東京大学工学部都市工学科卒業、同大学院博士課程修了。北海道大学大学院教授。国土交通省社会資本整備審議会委員、都市計画・歴史的風土分科会長、住宅宅地分科会長として都市再生特別措置法、景観法、歴史まちづくり法、高齢者住まい法などの制定に関わる。内閣府中央防災会議首都直下地震対策専門調査会委員なども務める。主著『東京都市計画物語』(ちくま学芸文庫)、『東京の都市計画』(岩波新書)、『復興計画』(中公新書)。アジア経済研究所発展途上国研究奨励賞、日本都市計画学会石川賞、日本都市学会奥井記念賞など受賞多数。


目黒公郎/村尾修 『都市と防災 '08』(放送大学教材、専門科目; 社会と産業コース、放送大学教育振興会、2008年) '12/03/11





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ナンダカアイモカワラズヨユウヲカイタジョウキョウ、トクニナニガトイウコトモナク、ナニヲドウシテ、ナニガドウアロウガナカロウガ、ナンノコトハナイ


本「法の哲学 自然法と国家学の要綱 上巻  Grundlinien der Philosophie des Rechts 〈ヘーゲル全集9a〉」ヘーゲル、上妻精/佐藤康邦/山田忠彰 訳5

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本「法の哲学 上巻」ヘーゲル、佐藤康邦ほか訳
法の哲学 自然法と国家学の要綱 上巻  Georg Wilhelm Friedrich Hegel: “Grundlinien der Philosophie des Rechts”, 1821 〈ヘーゲル全集9a〉
○著者: ヘーゲル上妻精佐藤康邦/山田忠彰 訳
○出版: 岩波書店 (2000/3, 単行本 305ページ)
○定価: 4,410円(品切重版未定)
○ISBN: 978-4000918800
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法学は、哲学の一部門である。(p24)


エンチクロペディーEnzyklopadie der philosophischen Wissenschaften, 1817)』において哲学体系を完成させたヘーゲルGeorg Wilhelm Friedrich Hegel, 1770-1831)は、本書(Grundlinien der Philosophie des Rechts, 1821)で「客観的精神」のよりいっそう精緻な展開を試みる。後のヘーゲル批判の多くが向けられ、その哲学の誤解という不幸も本書によるところ大であった論争の書を、ヘーゲル体系真の理解のために待望久しい新訳で送る。上巻には「第2部 道徳」までを収録。


≪目次: ≫
凡例

法の哲学 自然法と国家学の要綱』 上巻
Grundlinien der Philosophie des Rechts, 1821)

 序言

 緒論(1-32)
  区分(33)

第一部 抽象法(34‐104)
 第一章 所有(41)
  A 占有取得(54)
  B 物件の使用(59)
  C 所有物の放棄(65)
    所有から契約への移行(71)
 第二章 契約(72)
 第三章 不法(82)

第二部 道徳(105‐141)
 第一章 故意と責任(115)
 第二章 意図と利福(119)
 第三章 善と良心(129)
       道徳から人倫への移行(141)


訳注


ヘーゲル 『歴史哲学講義 〈下〉  Vorlesungen uber die Philosophie der Geschichte 』(長谷川宏 訳、ワイド版岩波文庫、2003年) '08/12/20
ヘーゲル 『歴史哲学講義 〈上〉  Vorlesungen uber die Philosophie der Geschichte 』(長谷川宏 訳、ワイド版岩波文庫、2003年) '08/12/12

村岡晋一 『ドイツ観念論 カント・フィヒテ・シェリング・ヘーゲル』(講談社選書メチエ、2012年) '12/09/06
加藤尚武 編著 『ヘーゲル 「精神現象学」入門』(原崎道彦/伊坂青司/栗原隆/松山壽一/座小田豊/滝口清栄/山純 著、講談社学術文庫、2012年) '12/06/11
熊野純彦 『ヘーゲル 〈他なるもの〉をめぐる思考』(筑摩書房、2002年) '09/12/30
長谷川宏 『新しいヘーゲル』(講談社現代新書、1997年) '09/02/02
長谷川宏 『ヘーゲル『精神現象学』入門』(講談社選書メチエ、1999年) '09/01/29
長谷川宏 『格闘する理性 ヘーゲル・ニーチェ・キルケゴール』(洋泉社MC新書、2008年) '09/01/27

坂部恵/佐藤康邦 編著 『カント哲学のアクチュアリティー 哲学の原点を求めて  Die Aktualitat der Kantischen Philosophie: Auf der Suche nach dem Anfangspunkt der Philosophie 』(黒崎政男/松山壽一/渋谷治美/小田部胤久/勢力尚雅/山根雄一郎/滝沢正之 著、ナカニシヤ出版、2008年) '12/09/21
佐藤康邦 『カント『判断力批判』と現代 目的論の新たな可能性を求めて』(岩波書店、2005年) '12/09/17
佐藤康邦 『絵画空間の哲学 思想史のなかの遠近法  Philosophie des Raums in der Malerei, 1992. 〔改装版〕』(三元社、2008年) '10/09/11
佐藤康邦 『現代を生きる哲学 '07』(放送大学教材、共通科目・人文系、放送大学教育振興会、2007年) '10/11/28
佐藤康邦 『哲学への誘い '08』(放送大学教材、基礎科目、放送大学教育振興会、2008年) '10/08/01





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本「日中関係 1945-1990 (UP選書)」田中明彦5

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本「日中関係 1945-1990」田中明彦

日中関係 1945‐1990 (UP選書)

○著者: 田中明彦
○出版: 東京大学出版会 (1991/4, 単行本 241ページ)
○定価: 1,785円 (品切)
○ISBN: 978-4130020640
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11月の面接授業の参考書として(ちと気が早い)
1952年に中華民国(台湾)と平和条約を結び、1972年に中華人民共和国と国交正常化した
戦後の日中関係の推移を、一つの基準として、「貿易関係」にみる。二国間関係の他の側面の影響が多かれ少なかれ反映される。政治の影響が強く現われ、関係の全般的動向を見るのに、便利な指標となりうる


第二次世界大戦の終結以来、現在に至る日中関係の通史。台湾との国交時代から1989年の天安門事件とその後の経過までを、その時々の国際情勢や両国の国内政治的要因との関連にも配慮しながら描く。研究者のみならず一般の関心にも応える好著。
 

≪目次: ≫
序章 戦後日中関係の構図
第1節 戦後日中関係の焦点
第2節 国際環境の中の日中関係
第3節 内政と日中関係

第1章 台湾との国交
第1節 東アジアの冷戦
1 戦前の中国/2 連合国の対日政策/3 中国内戦/4 朝鮮戦争
第2節 台湾か北京か
1 サンフランシスコ講和と中国問題/2 「吉田書簡」/3 日華平和条約

第2章 政経分離と政経不可分
第1節 日中貿易の開始
1 対中貿易規制/2 民間貿易の開始
第2節 日中断絶
1 第四次日中民間貿易協定と長崎国旗事件/2 中断された日中関係
第3節 民間貿易の再開
1 LT貿易/2 佐藤内閣と文化大革命の中国

第3章 日中国交正常化
第1節 ニクソン・ショック
1 戦後国際秩序の変化/2 米中接近/3 ニクソン・ショック/4 日中国交正常化要求の高まり/5 中国の国連加盟
第2節 日中国交正常化へのプロセス
1 ニクソン訪中/2 田中内閣成立/3 竹入メモ/4 日中共同声明

第4章 日中平和友好条約
第1節 条約交渉の開始
1 反覇権とアジア集団安全保障構想/2 反覇権条項で交渉中断/3 日本の譲歩
第2節 条約締結
1 条約交渉の再開への動き/2 条約交渉再開から締結へ/3 日中平和友好条約締結以降のアジアの国際関係

第5章 フィーバーと摩擦と
第1節 経済大国の外交
1 対中経済協力/2 対中経済協力の論理/3 宝山ショック
第2節 独立自主の対外政策と日中関係
1 趙紫陽訪日と日中関係三原則/2 教科書問題/3 鈴木訪中から胡耀邦訪日へ

第6章 「成熟の時代」
第1節 中曽根パートナーシップ
1 “最良の状態”/2 貿易不均衡の拡大
第2節 「靖国問題
1 「靖国公式参拝」批判/2 九・一八デモ/3 地方への拡大と一応の終結/4 「靖国問題」と学生デモの背景
第3節 不安定な関係の進展
1 貿易問題の進展/2 第二の教科書問題?/3 対中批判の開始/4 光華寮裁判/5 「雲の上の人」発言/6 不安定な収束

第7章 天安門事件の前と後
第1節 天安門事件直前の日中関係
第2節 天安門事件
第3節 天安門事件後の日中関係
1 関係修復への模索/2 経済協力の再開と今後の日中関係

付章 日本の対中国政策決定――組織と過程
はじめに/内閣総理大臣/閣議/内閣官房/外務省/通商産業省/省庁間の調整/自民党/野党/マスコミ/おわりに



あとがき (一九九一年三月 田中明彦)
索引


≪著者: ≫ 田中明彦 (たなか あきひこ) 1954年埼玉県に生まれる。1977年東京大学教養学部卒業。1981年マサチューセッツ工科大学、Ph.D.(政治学)。東京大学東洋文化研究所助教授(東洋文化研究教授、東洋文化研究所長、東京大学副学長などを経て、国際協力機構理事長)。主要著書、『世界システム』(東京大学出版会、1989年)。


袖井林二郎 編訳 『吉田茂=マッカーサー往復書簡集 [1945-1951] 』(講談社学術文庫、2012年) '12/08/17
服部龍二 『日中国交正常化 田中角栄、大平正芳、官僚たちの挑戦』(中公新書、2011年) '12/01/24





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本「カント哲学のアクチュアリティー 哲学の原点を求めて」坂部恵・佐藤康邦 編5

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カント哲学のアクチュアリティー―哲学の原点を求めて
カント哲学のアクチュアリティー 哲学の原点を求めて  Die Aktualität der Kantischen Philosophie: Auf der Suche nach dem Anfangspunkt der Philosophie

○著者: 坂部恵佐藤康邦 編著、黒崎政男/松山壽一/渋谷治美/小田部胤久/勢力尚雅/山根雄一郎/滝沢正之 著
○出版: ナカニシヤ出版 (2008/2, 単行本 293ページ)
○定価: 2,730円
○ISBN: 978-4779501906
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危機の現代にこそ甦る批判哲学。心=霊魂、科学、道徳、自然、美、平和という今なお問われてやまない主題群からカントImmanuel Kant, 1724-1804)の思考に肉迫し、今日におけるその可能性を鮮やかに切り開く。


≪目次: ≫
序文……坂部 恵

第1章 『純粋理性批判』のさらなる可能性――人はモノに還元できるのか……黒崎政男
1 はじめに
2 「心とはなにか」――現代科学主義論
仮説としての心脳同一説/〈心の哲学〉の唯物論的傾向
3 カント『純粋理性批判』概略
万学の女王としての形而上学(Metaphysik)/コペルニクス的転回=思考法の変革/「私は考える(Ich denke)」が常にくっつく/理性そのもののうちに潜む誤解
4 カントと心の問題
カント『視霊者の夢』/学問としての形而上学はいかにして可能か/第三アンチノミーと「心の哲学」
※文献案内
 黒崎政男 『カオス系の暗礁めぐる哲学の魚』(NTT出版、1997年)
 黒崎政男 『カント「純粋理性批判」入門』〈講談社選書メチエ〉(講談社、2000年)
 山本貴光・吉川浩満 『心脳問題』(朝日出版社、2004年)
 坂部恵 『坂部恵集〈1〉 生成するカント像』(岩波書店、2006年)
 牧野英二 『カントを読む――ポストモダニズム以降の批判哲学』〈岩波セミナーブックス〉(岩波書店、2003年)

第2章 科学史におけるカント……松山壽一
1 力学におけるカント
カント力学の三法則とニュートン力学の三法則/カント力学とニュートン力学との根本的相違/カントはニュートン力学を形而上学的に基礎づけたか/ヴォルフ力学とカント力学
2 化学革命におけるカント
カントの自然科学論/化学革命とドイツ自然哲学/数学と化学/カントの化学論と定量化学の勃興
3 発生学論争におけるカント
発生学論争(その一)――後成(preformation)説 vs 前成(epigenesis)説(十七世紀)/発生学論争(その二)――後成説の優勢(十八世紀)/発生学論争に対するカントのコメント(『判断力批判』第81節)/発生学論争に対するカントのコメントの意義/自然認識の体系的統一の問題(機械論と目的論)/自然探求における統制的三原理/発生学説が抱える難題――奇形と雑種の問題
※文献案内
 松山壽一 『ドイツ自然哲学と近代科学』(北樹出版、1990年、増補改訂版1997年)
 ペーター・プラース、犬竹正幸・中島義道・松山壽一訳 『カントの自然科学論』(晢書房、1992年)
 松山壽一・犬竹正幸編 『自然哲学とその射程』〈現代カント研究4〉(晃洋書房、1993年)
 松山壽一 『ニュートンとカント』(晃洋書房、1997年)
 松山壽一 『若きカントの力学観――『活力測定考』を理解するために』(北樹出版、2004年)
 佐藤康邦 『カント『判断力批判』と現代――目的論の新たな可能性を求めて』(岩波書店、2005年)

第3章 カントと黄金律……渋谷治美
1 黄金律のあれこれ
なぜ「黄金」か/黄金律の古今東西
2 カントの根本法則とは
根本法則の理解のために/具体例による吟味
3 カントの黄金律批判
ローマ皇帝の愛用句を身替わりとして批判/倫理か宗教か
4 黄金律の脆さ――ルソーを手がかりに
ルソーの黄金律批判/黄金律は誰も守らないか/ルソーとカント
5 黄金律か、根本法則か――現代の視点から
黄金律も捨てたものではないか/カントの孤高
※文献案内
 河村克俊 「カントと黄金律」、木阪・菅沢・河村編 『近代からの問いかけ――啓蒙と理性批判』〈現代カント研究9〉(晃洋書房、2004年)所収
 石川文康 『カント入門』〈ちくま新書〉(筑摩書房、1995年)
 永井均 『〈子ども〉のための哲学』〈講談社現代新書〉(講談社、1996年)
 永井均・小泉義之 『なぜ人を殺してはいけないのか?』〈シリーズ道徳の系譜〉(河出書房新社、1998年)
 関根清三 『倫理の探索』〈中公新書〉(中央公論新社、2002年)
 渋谷治美 『シェイクスピアの人間学』〈第1、2章〉(花伝社、1999年)

第4章 「移行」論としての『判断力批判』――「美学」の内と外をめぐって……小田部胤久
1 『判断力批判』前史における Ästhetik
下位認識論としての美学/『純粋理性批判』における Ästhetik/『実践理性批判』における Ästhetik
2 『判断力批判』における Ästhetik と ästhetisch
バウムガルテンの「美学」の否定/「ästhetisch な判断」という(自己矛盾的)概念/Ästhetik と ästhetisch の棲み分け
3 移行論としての「美的判断力の批判」
深淵と移行/美しいものへの経験的関心/美的判断と道徳的判断の類比
4 純粋なものと純粋ならざるもの、あるいは内と外の交叉
魅力の排除と包摂/パレルゴン
※文献案内
 訳注・カント、宇都宮芳明訳 『判断力批判』〈上〉(以文社、1994年)
 カント、牧野英二訳 『判断力批判 〈上〉』〈『カント全集』8〉(岩波書店、1999年)
 金田千秋 「カント『判断力批判』翻訳の試み――一節から二十二節まで」(筑波大学芸術学研究誌『芸叢』第13号、1996年)
 Critique of the Power of Judgment, ed. by Paul Guyer, 2000.
 熊野純彦 『カント――世界の限界を経験することは可能か』(日本放送出版協会、2002年)
 大西克礼 『カント『判断力批判』の研究』(岩波書店、1931年)
 佐藤康邦 『カント『判断力批判』と現代――目的論の新たな可能性を求めて』(岩波書店、2005年)
 ハンナ・アーレント、伊藤宏一ほか訳 『カント政治哲学の講義』(法政大学出版局、1987年、原著1982年)
 ゲルノート・ベーメ、井村彰ほか訳 『感覚学としての美学』(勁草書房、2005年)

第5章 有機体論からみたカント哲学――『判断力批判』における判断力概念の特異性について……佐藤康邦
1 判断力という概念の意味するもの
判断力という概念の難しさ/判断力の二つの定義/ゝ定的判断力(bestimmende Urteilskraft)/反省的判断力(reflektierende Urteilskraft)
2 美的判断力の批判の構想力
美的判断力の主観性/「戯れ(Spiel)」という場面での美的判断
3 自然の合目的性と反省的判断力
カントの「有機体」概念と目的論/一個の体系(システム)としての全自然/二つの格率と「親縁性」の概念
4 反省的判断力の可能性
普遍者と特殊者の偶然の合致/「直観的悟性」による全体の把握/伏在する「循環」
※文献案内
 E・S・ラッセル、坂井建雄訳 『動物の形態学と進化』(三省堂、1992年)
 ルーベルト・リードル、鈴木達也ほか訳 『認識の生物学――理性の系統発生史的基盤』(思索社、1990年)
 三木清 『構想力の論理』、『三木清全集』〈第8巻〉(岩波書店、1993年、単行本初版1939年)
 西田幾多郎 『自覚における直観と反省』、『西田幾多郎全集』〈第2巻〉(岩波書店、2004年、単行本初版1917年)
 カッシーラー、門脇卓爾ほか訳 『カントの生涯と学説』(みすず書房、1986年)

第6章 道徳感覚学派とカント……勢力尚雅
1 道徳感覚学派の自然観
シャフツベリの自然観/ヒュームの自然観
2 人間的自然における認識と制度の生成のしかた
ヒュームの懐疑/「理性は情念の奴隷であり、かつそうあるべきである」/人間的自然における諸制度の生成
3 人間的自然における「啓蒙」の生成のしかた
商業社会の進展は人間を堕落させるか?/アダム・スミスの「公平な観察者」
4 ハチスンからカントへ――人間的自然はどのうように生成するのか
ハチスンへの手紙/ハチスンへの応答/道徳感覚学派からみたカント哲学の魅力
※文献案内
 Hume, David, Dialogues concerning Natural Religion, Hackett, 1998.  ヒューム、福鎌忠恕・斉藤繁雄訳 『自然宗教に関する対話』(法政大学出版局、1975年)
 Smith, Adam, Essays on Philosophical Subjects, Liberty Fund, 1982.  アダム・スミス、水田洋ほか訳 『アダム・スミス哲学論文集』(名古屋大学出版会、1993年)
 斉藤繁雄・杖下隆英・田中敏弘編 『デイヴィッド・ヒューム研究』(御茶の水書房、1986年)
 Ignatieff, Michael, The Needs of Strangers, Picador USA, 1984.  マイケル・イグナティエフ、添谷育志・金田耕一訳 『ニーズ・オブ・ストレンジャーズ』(風行社、1999年)
 佐藤康邦 『カント『判断力批判』と現代――目的論の新たな可能性を求めて』(岩波書店、2005年)

第7章 平和の形而上学――『永遠平和のために』の批判哲学的基底……山根雄一郎
1 問題設定
2 『平和論』の構成
3 バーゼル和約のあらまし
執筆動機としての「秘密条項」?/バーゼルに響く「ドイツ分裂」の序曲/暴露された秘密交渉
4 バーゼル和約と『平和論』
「秘密条項」ではなく「機密事項」/バーゼルの主題による変奏曲・二題/ポーランド分割と『平和論』/ポーランドいまだ滅びず
5 「権利問題」としてのカントの平和構想
実例としての神聖ローマ帝国/平和構想の批判的再構築
6 理性の平和構想の深淵
「民族[Volk]」と「国家[Staat]」の根源的設立/『平和論』に息づく批判的思考/蜃気楼の彼方へ
※文献案内
 宮田光雄 「カントの平和論と現代」(『平和思想史研究』〈宮田光雄思想史論集1〉創文社、2006年、所収)
 日本カント協会編 『カントと現代――日本カント協会記念論集』(晃洋書房、1996年)
 牧野英二 『カントを読む――ポストモダニズム以降の批判哲学』(岩波書店、2003年)
 牧野英二編 『月間情況――特集 カント没後二〇〇年』(〈2004年12月号別冊〉情況出版、2004年)
 J・ボーマン/M・ルッツ‐バッハマン、紺野茂樹・田辺俊明・舟場保之訳 『カントと永遠平和――世界市民という理念について』(未来社、2006年)
 宇都宮芳明 『カントの啓蒙精神――人類の啓蒙と永遠平和にむけて』(岩波書店、2006年)

第8章 霊魂論と現代哲学……滝沢正之
1 はじめに
霊魂という主題/哲学的問題としての独我論/本章で扱うテキスト
2 予備的な考察
心の理論としての霊魂論/霊魂論の二つの展開/自己関係と対他関係/独我論とはなにか
3 自己認識と霊魂論
蓋然的観念論とはなにか/懐疑論と霊魂論/自己認識にかんする独我論/霊魂にかんする認識論
4 自己意識と霊魂論
自己意識にかかわる独我論/自己意識にかんする独我論と霊魂論/カント的回答とその問題点
5 おわりに
※文献案内
 イマヌエル・カント、上村恒一郎訳 『視霊者の夢』〈カント全集第三巻〉(岩波書店、2001年)
 中島義道 『「私」の秘密』〈講談社選書メチエ〉(講談社、2002年)
 入不二基義 『ウィトゲンシュタイン――「私」は消去できるか』〈シリーズ・哲学のエッセンス〉(日本放送出版協会、2006年)
 永井均 『翔太と猫のインサイトの夏休み』(ナカニシヤ出版、1995年)
 D・R・ホフスタッター/D・C・デネット編、坂本百大監訳 『マインズ・アイ』〈上・下〉(TBSブリタニカ、1992年)

座談会 カントが21世紀に語りかけるもの……〔出席者〕 坂部恵・佐藤康邦・黒崎政男・山根雄一郎・滝沢正之(=司会)
坂部カント解釈の出発点/現代における哲学の地盤沈下?/超越論的哲学についての分裂の危機回復モデル/超越論的哲学としての『判断力批判』/カント哲学の文化論的な含意/多文化都市ケーニヒスベルク/カントとナショナリズムの関係/美と道徳性の関係/カントの形式的な義務論の意義/カントと資本主義/永遠平和論のリアリズム/『永遠平和のために』の歴史的コンテクスト/『永遠平和のために』への期待

あとがき……佐藤康邦


≪編著者: ≫ 坂部恵 (さかべ・めぐみ) 1936年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。ヨーロッパ近現代哲学専攻。東京大学名誉教授。『坂部恵集』〈全5巻〉(岩波書店、2006-07年)、『カント』〈講談社学術文庫〉(講談社、2001年)、『和辻哲郎――異文化共生の形』〈岩波現代文庫〉(岩波書店、2000年)、他。

≪著者: ≫ 黒崎政男 (くろさき・まさお) 1954年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。カント哲学・科学哲学専攻。東京女子大学教授。『デジタルを哲学する――時代のテンポに翻弄される“私”』〈PHP新書〉、(PHP研究所、2002年)、『カント『純粋理性批判』入門』〈選書メチエ〉(講談社、2000年)、『情報の空間学――メディアの受容と変容』(NTT出版、1999年)、他。

≪著者: ≫ 松山壽一 (まつやま・じゅいち) 1948年生まれ。立命館大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。科学史・ドイツ自然哲学専攻。大阪学院大学教授。『ニュートンとカント』(晃洋書房、1997年、増補改訂版、2006年)、『科学・芸術・神話』(晃洋書房、1994年、増補改訂版、2004年)、『ドイツ自然哲学と近代科学』(北樹出版、1992年、増補改訂版、1997年)、他。

≪著者: ≫ 渋谷治美 (しぶや・はるよし) 1948年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。倫理学専攻。埼玉大学教授。『逆説のニヒリズム』(花伝社、1994年、新版2007年)、『シェイクスピアの人間哲学』(花伝社、1999年)、『ニヒリズムとの対話――東京・ウィーン往復シンポジウム』〔共編〕(晃洋書房、2005年)、他。

≪著者: ≫ 小田部胤久 (おたべ・たねひさ) 1958年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了。美学・芸術学専攻。東京大学教授。『芸術の条件――近代美学の協会』(東京大学出版会、2006年)、『芸術の逆説――近代美学の成立』(東京大学出版会、2001年)、『デザインのオントロギー――倫理学と美学の交響』〔共編〕(ナカニシヤ出版、2007年)、他。

≪編著者: ≫ 佐藤康邦 (さとう・やすくに) 1944年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了。博士(文学)。倫理学専攻。放送大学教授。『カント『判断力批判』と現代――目的論の新たな可能性を求めて』(岩波書店、2005年)、『絵画空間の哲学』(三元社、1992年)、『風景の哲学』〔共編〕(ナカニシヤ出版、2002年)、他。

≪著者: ≫ 勢力尚雅 (せいりき・のぶまさ) 1969年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科基礎文化研究専攻博士課程単位取得退学。博士(文学)。倫理学専攻。日本大学准教授。「環境認識におけるメタファーの役割についての考察」(『お茶の水女子大学人文科学研究』第2巻、2006年)、「自然の解剖学者ヒュームの世界眺望――アスペクト知覚の生成と展開」(「日本倫理学会編『倫理学年報』第51集、2002年)、「ヒューム道徳哲学における「人間愛」の生成と発展――連帯の基礎としての共感」(日本イギリス哲学会編『イギリス哲学研究』第22号、1999年)、他。

≪著者: ≫ 山根雄一郎 (やまね・ゆういちろう) 1970年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。博士(文学)。西洋近世哲学専攻。大東文化大学准教授(を経て、大東文化大学教授)。『〈根源的獲得〉の哲学――カント批判哲学への新視角』(東京大学出版会、2005年)、「カントと「ミスティシズム」」(『大東文化大学紀要』〈人文科学〉第45号、2007年)、『ロールズ哲学史講義』(上・下)〔共訳〕(みすず書房、2005年)、他。

≪著者: ≫ 滝沢正之 (たきざわ・まさゆき) 1973年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得退学。カント理論哲学専攻。駒澤大学非常勤講師。「第一アンチノミーの時間論」(日本カント協会編『批判哲学の今日的射程』、理想社、2005年)、「自己認識と客観性」(駒沢大学文学部文化学教室編『文化』22号、2004年)、「時間論としての「第一類推」」(哲学会編『記憶』118巻790号、有斐閣、2003年)、他。


加藤尚武 編著 『ヘーゲル 「精神現象学」入門』(原崎道彦/伊坂青司/栗原隆/松山壽一/座小田豊/滝口清栄/山純 著、講談社学術文庫、2012年) '12/06/11

神崎繁/熊野純彦/鈴木泉 責任編集 『西洋哲学史IV 「哲学の現代」への回り道』(乗立雄輝/小田部胤久/滝口清栄/杉山直樹 執筆、講談社選書メチエ、2012年) '12/05/16
小田部胤久 『木村素衞――「表現愛」の美学』(再発見 日本の哲学、講談社、2009年) '11/08/12
小田部胤久 『西洋美学史』(東京大学出版会、2009年) '09/09/28

佐藤康邦 『カント『判断力批判』と現代 目的論の新たな可能性を求めて』(岩波書店、2005年) '12/09/17
佐藤康邦 『絵画空間の哲学 思想史のなかの遠近法  Philosophie des Raums in der Malerei, 1992. 〔改装版〕』(三元社、2008年) '10/09/11
佐藤康邦 『現代を生きる哲学 '07』(放送大学教材、共通科目・人文系、放送大学教育振興会、2007年) '10/11/28
佐藤康邦 『哲学への誘い '08』(放送大学教材、基礎科目、放送大学教育振興会、2008年) '10/08/01

熊野純彦 編著 『近代哲学の名著 デカルトからマルクスまでの24冊』(柿本佳美/古田徹也/城戸淳/宮村悠介/馬渕浩二/勢力尚雅/佐々木雄大/鈴木康則/三重野清顕/小林亜津子/島田由紀/木元麻里/荒谷大輔/宮裕助/麻生博之/柏葉武秀/大熊洋行/山蔦真之/神山紗良/矢島壮平/中野裕考/田島卓 執筆、中公新書、2011年) '11/07/14

カント研究会 編、石川求・寺田俊郎 編著 『世界市民の哲学』(現代カント研究12、晃洋書房、2012年) '12/05/04


イマヌエル・カント 『道徳形而上学の基礎づけ  Grundlegung zur Metaphysik der Sitten, 1785 』(中山元 訳、光文社古典新訳文庫、2012年) '12/09/10
カント 『純粋理性批判 1234567  Kritik der reinen Vernunft, 2. Auflage, 1787 』(中山元 訳、光文社古典新訳文庫、2010〜2012年) '10/02/21〜'12/02/13
カント 『永遠平和のために』(宇都宮芳明 訳、ワイド版岩波文庫、2005年) '08/11/25
カント 『永遠平和のために/啓蒙とは何か 他3編』(中山元 訳、光文社古典新訳文庫、2006年) '08/09/02

佐藤康邦 『カント『判断力批判』と現代 目的論の新たな可能性を求めて』(岩波書店、2005年) '12/09/17
村岡晋一 『ドイツ観念論 カント・フィヒテ・シェリング・ヘーゲル』(講談社選書メチエ、2012年) '12/09/06
カント研究会 編、石川求・寺田俊郎 編著 『世界市民の哲学 (現代カント研究12)』(晃洋書房、2012年) '12/05/04
中島義道 『悪への自由 カント倫理学の深層文法』(勁草書房、2011年) '11/11/18
竹田青嗣 『完全解読 カント『実践理性批判』』(講談社選書メチエ、2010年) '11/01/05
中島義道 『『純粋理性批判』を噛み砕く』(講談社、2010年) '10/10/26
竹田青嗣 『完全解読 カント『純粋理性批判』』(講談社選書メチエ、2010年) '10/06/09
ジル・ドゥルーズ 『カントの批判哲学  La philosophie critique de Kant, 1963.』(國分功一郎 訳、ちくま学芸文庫、2008年) '09/08/11
中島義道 『カントの自我論』(岩波現代文庫、2007年) '09/06/24
中島義道 『カントの法論』(ちくま学芸文庫、2006年) '09/02/09
中島義道 『カントの人間学』(講談社現代新書、1997年) '09/02/07
中島義道 『カントの時間論』(岩波現代文庫、2001年)'09/01/28
中島義道 『カントの読み方』(ちくま新書、2008年) '09/01/23





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本「哲学とは何か  Qu'est-ce que la philosophie? (河出文庫)」ジル・ドゥルーズ+フェリックス・ガタリ、財津理 訳5

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哲学とは何か (河出文庫)
哲学とは何か  Gilles Deleuze / Férix Guattari: “Qu'est-ce que la philosophie?”, les éditions de minuit, 1991 (河出文庫)

○著者: ジル・ドゥルーズフェリックス・ガタリ財津理
○出版: 河出書房新社 (2012/8, 文庫 406ページ)
○定価: 1,470円
○ISBN: 978-4309463759
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「この時代に逆らって、来たるべき時代のために」書かれたドゥルーズ=ガタリの最後の共著にして、その思想の総決算。内在平面‐概念的人物‐哲学地理によって「哲学」を総括し、カオスに立ち向かう三つの平面として哲学‐科学‐芸術の連関を明らかにする。世界への信をうちたてながら、人間をこえる限りなき生成/創造へと思考を開く絶後の名著。


≪目次: ≫
凡例

哲学とは何か』 “Qu'est-ce que la philosophie?”, 1991
序論 こうして結局、かの問は……

I 哲学
1 ひとつの概念(コンセプト)とは何か
2 内在平面
3 概念的人物
4 哲学地理

II 哲学――科学、論理学、そして芸術
5 ファンクティヴと概念(コンセプト)
6 見通し(プロスペクト)と概念(コンセプト)
7 被知覚態(ペルセプト)、変様態(アフェクト)、そして概念(コンセプト)

結論 カオスから脳へ


原注
訳注
訳者あとがき (一九九七年八月  財津 理)
文庫版への訳者あとがき (二〇一二年六月  財津 理)


≪著者: ≫ ジル・ドゥルーズ (Gilles Deleuze) 1925‐1995。著書『差異と反復』『意味の論理学』、ガタリとの共著に本書の他、『アンチ・オイディプス』『カフカ』『千のプラトー』他。

≪著者: ≫ フェリックス・ガタリ (Félix Guattari) 1930‐1992。著書『分子革命』『分裂分析的地図作成法』『カオスモーズ』他。

[訳者: ] 財津理 (ざいつ・おさむ) 1947年生まれ。思想研究家(法政大学教授)。訳書(共訳含む)にドゥルーズ『差異と反復』『シネマ1・運動イメージ』『経験論と主体性』『無人島1953-1968』『狂人の二つの体制1983-1995』他がある。


ジル・ドゥルーズ/フェリックス・ガタリ 『千のプラトー 〈下〉 資本主義と分裂症  Mille plateaux, capitalisme et schizophrénie, 1980 』(宇野邦一/小沢秋広/田中敏彦/豊崎光一/宮林寛/守中高明 訳、河出文庫、2010年) '10/12/19
ジル・ドゥルーズ/フェリックス・ガタリ 『千のプラトー 〈中〉 資本主義と分裂症  Mille plateaux, capitalisme et schizophrénie, 1980 』(宇野邦一/小沢秋広/田中敏彦/豊崎光一/宮林寛/守中高明 訳、河出文庫、2010年) '10/12/04
ジル・ドゥルーズ/フェリックス・ガタリ 『千のプラトー 〈上〉 資本主義と分裂症  Mille plateaux, capitalisme et schizophrénie, 1980 』(宇野邦一/小沢秋広/田中敏彦/豊崎光一/宮林寛/守中高明 訳、河出文庫、2010年) '10/10/18
ジル・ドゥルーズ+フェリックス・ガタリ 『アンチ・オイディプス 〈下〉 資本主義と分裂症  L'Anti-Œdipe, Capitalism et schizophrénie, 1972 』(宇野邦一 訳、河出文庫、2006年) '09/10/25
ジル・ドゥルーズ+フェリックス・ガタリ 『アンチ・オイディプス 〈上〉 資本主義と分裂症  L'Anti-Œdipe, Capitalism et schizophrénie, 1972 』(宇野邦一 訳、河出文庫、2006年) '09/10/19

ジル・ドゥルーズ 『批判と臨床  Critique et Clinique, 1993 』(守中高明/谷昌親/鈴木雅大 訳、河出書房新社、2002年) '09/11/07
ジル・ドゥルーズ 『スピノザ 実践の哲学  Spinoza: Philosophie pratique, 1981 』(鈴木雅大 訳、平凡社ライブラリー、2002年) '09/11/06
ジル・ドゥルーズ 『記号と事件 1972-1990年の対話  Pourparlers, 1990 』(宮林寛 訳、河出文庫、2007年) '09/10/28
ジル・ドゥルーズ 『差異について〈新装版〉 “Henri Bergson, Différence et Différenciation”, La conception de la différence chez Bergson, 1956/Bergson 1859-1941, 1956 』(平井啓之 訳・解題、青土社、2000年) '09/10/26
ジル・ドゥルーズ 『差異について〈増補新版〉  La conception de la différence chez Bergson/Bergson 1859-1941, 1956 』(平井啓之 訳・解題、青土社、2000年, 1992年, 1987年) '09/10/17
ジル・ドゥルーズ 『ニーチェと哲学  Nietzsche et la Philosophie, 1962 』(江川隆男 訳、河出文庫、2008年) '09/10/11
ジル・ドゥルーズ+クレール・パルネ 『対話  Dialogues, 1977 』(江川隆男/増田靖彦 訳、河出書房新社、2008年) '09/10/08
ジル・ドゥルーズ 『フーコー  Foucault, 1986 』(宇野邦一 訳、河出文庫、2007年) '09/09/22
ジル・ドゥルーズ 『ニーチェ  Nietzsche, 1965 』(湯浅博雄 訳、ちくま学芸文庫、1998年) '09/09/19
ジル・ドゥルーズ 『意味の論理学 〈下〉  Logique du sens, 1969 』(小泉義之 訳、河出文庫、2007年) '09/09/16
ジル・ドゥルーズ 『意味の論理学 〈上〉  Logique du sens, 1969 』(小泉義之 訳、河出文庫、2007年) '09/09/13
ジル・ドゥルーズ 『カントの批判哲学  La philosophie critique de Kant, 1963 』(國分功一郎 訳、ちくま学芸文庫、2008年) '09/08/11
ジャック・デリダ/ジル・ドゥルーズ/ジャン=フランソワ・リオタール/ピエール・クロソウスキー 『ニーチェは、今日?  Nietzsche aujourd' hui?, 1973 』(林好雄/本間邦雄/森本和夫 訳、ちくま学芸文庫、2002年) '09/05/23

フェリックス・ガタリ 『カオスモーズ  Chaosmose, 1992 』(宮林寛/小沢秋広 訳、河出書房新社、2004年) '09/11/01

松本潤一郎/大山載吉 『ドゥルーズ 生成変化のサブマリン』(哲学の現代を読む2、白水社、2005年) '09/11/21
宇野邦一 『ドゥルーズ 流動の哲学』(講談社選書メチエ、2001年) '09/10/30
篠原資明 『ドゥルーズ ノマドロジー  Gilles Deleuze: nomadologie, 1997 』(現代思想の冒険者たちSelect、講談社、2005年) '09/10/25
江川隆男 『存在と差異 ドゥルーズの超越論的経験論  Être et Différence: De l'empirisme transcendantal chez Deleuze 』(知泉書館、2003年) '09/10/21
檜垣立哉 『ドゥルーズ 解けない問いを生きる』(シリーズ・哲学のエッセンス、日本放送出版協会、2002年) '09/10/04
檜垣立哉 『ドゥルーズ入門』(ちくま新書、2009年) '09/09/24
小泉義之 『ドゥルーズの哲学 生命・自然・未来のために』(講談社現代新書、2000年) '09/06/10
ライダー・デュー 『ドゥルーズ哲学のエッセンス 思考の逃走線を求めて思考の逃走線を求めて  Deleuze, Polity Press, 2007 』(中山元 訳、新曜社、2009年) '09/07/03





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本「歴史のなかの大地動乱 奈良・平安の地震と天皇 (岩波新書1381)」保立道久5

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歴史のなかの大地動乱――奈良・平安の地震と天皇 (岩波新書)
歴史のなかの大地動乱 奈良・平安の地震と天皇 (岩波新書1381)

○著者: 保立道久
○出版: 岩波書店 (2012/8, 新書 272ページ)
○定価: 861円
○ISBN: 978-4004313816
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奈良・平安の世を襲った大地の動乱。それは、地震活動期にある現在の日本列島を彷彿させる。貞観津波、富士山噴火、東海・東南海地震、阿蘇山噴火…。相次ぐ自然の災厄に、時の天皇は何を見たか。未曾有の危機を、人びとはどう乗り越えようとしたか。地震噴火と日本人との関わりを考える、歴史学からの新しい試み。


≪目次: ≫
はじめに――地震学と歴史学
本書の構成/東日本太平洋岸津波と九世紀陸奥海溝津波(貞観津波)/関東大震災を予測した今村明恒/今村の歴史地震研究/「地震活動の旺盛期」――八・九世紀

I 大地動乱の開始――七・八世紀
1 東北アジアの大地動乱・温暖化・パンデミック
最初の一撃は韓半島/気候温暖化と旱魃・飢饉/東北アジアのバンデミック
2 最古の地震・噴火記録
『隋書』の記す阿蘇火山/筑紫地震/南海地震/伊豆神津島の大噴火
3 八世紀初期の地震と長屋王の悲劇
丹後地震と遠江・三河地震/藤原不比等は天智天皇の子か/「長屋王の時代」の地震/地震の責任は王にある/長屋王、怨霊となる
4 大仏建立の理由――河内・大和地震
河内・大和地震/高市皇子の陵墓の鳴動/聖武の決意「責めは予一人にあり」/経典にみる地震と大仏建立/美濃地震と紫香楽宮撤退
5 八世紀後半の火山噴火と神火
大隅海中の火山噴火――オオナムチの神/称徳天皇と火山・怨霊・神火/日本と新羅の運命の分かれ道

II 大地動乱の深化と桓武の遺産――九世紀前半
1 桓武天皇の残したもの
早良親王の死と霧島山の噴火/平安遷都と長岡京地震/桓武の蝦夷戦争の実態/不思議な遠地津波/有史発の富士大噴火
2 平城・嵯峨天皇と北関東地震の衝撃
桓武の「徳政」は本当か?/高志内親王と兄弟の天皇たち/嵯峨天皇と北関東地震
3 淳和天皇と京都群発地震
淳和天皇と高志内親王山陵の「不穏」/京都群発地震と恒貞の誕生/出羽秋田地震と蝦夷/陵墓の「物恠」と淳和の退位
4 仁明天皇とモノノケ・地震・噴火
仁明天皇の即位と皇太子問題/北方の火山噴火/鳥海山・大物忌神の祟り/伊豆神津島の大噴火と火山の女神/神津島噴火の「神院」
5 地震の再開と神話の復活
阿蘇神霊池の涸渇と北伊豆地震/恒貞廃太子事件と怨霊/仁明天皇四十算賀と神話の復活
6 地震に追われた王――文徳天皇
出羽庄内地震/東大寺大仏の仏頭落下/文徳陵を襲う地震神

III 陸奥海溝津波(貞観津波)と清和天皇
1 飢饉・疫病と応天門炎上事件
清和宮廷と神話の復活/「神仏習合」と祟り神・疫神/貞観の飢饉と神泉御霊会の挙行/富士の噴火と神宮/阿蘇神霊池の噴火と応天門炎上事件
2 陸奥海溝地震の前兆
清和天皇と妻・高子/豊後鶴見岳・阿蘇の噴火/天文は変を告げ、地理は妖を呈す/播磨地震と京都群発地震
3 陸奥海溝津波の襲来
陽成の誕生と伴善男の怨霊/陸奥海溝津波(貞観津波)の襲来/陸奥海溝津波(貞観津波)の被害と震源/清和天皇――「責めは深く予にあり」
4 祇園会の開創の由来
祇園会の開始と伴善男の怨霊/山崎断層と広峰の牛頭天王/「国家の大禍」と神国の祈り
5 陸奥海溝地震の余波
「自余の国々」の地震、大和国/肥後地震の誘発/北辺の神、鳥海山の噴火
6 大地に呪われた清和天皇
大極殿の炎上と神火/出羽蝦夷の大反乱/南関東地震/出雲・京都群発地震と清和の死/南海・東海連動地震と光孝天皇の急死

IV 神話の神々から祟り神へ――地霊の深層
神話と国土観
1 日本神話における雷電・地震・噴火
雷電・地震・噴火の三位一体/雷神――タカミムスヒと小童/地震神とスサノヲ・オオナムチ/噴火の女神――イザナミとオオゲツヒメ/根の堅すの国
2 祟り神・疫神・死霊
災害の三位一体と疫気/地震神・スサノヲから疫神・牛頭天王へ/火山と古墳の死の女神――イザナミ/「温気」「疫気」「粉土の鬼気」
3 龍神と怨霊信仰――歴史の前進
自然神の変容――河音能平学説/龍神の形象化/灌漑の神としての龍神/疫神を食う龍神/火山の龍体の女神/龍と怨霊に守られた村/再出発――河音の仕事から

終章 君が代の時代と東北アジア
1 君が代の時代と陸奥の復旧
大地動乱の五〇年/君が代の歌声/東北の復旧と蝦夷の人々
2 東北アジアにおける「地震活動の旺盛期」の終わり
陸奥海溝地震から韓国慶州の地震へ/一五世紀奥州津波と韓半島の地震/東北アジアの地震の超周期は存在するか?

おわりに
参考文献


≪著者: ≫ 保立道久 (ほたて・みちひさ) 1948年東京生まれ。国際基督教大学教養学部卒業、東京都立大学大学院人文科学研究科修了。専攻、歴史学。東京大学史料編纂所教授。編纂、『大日本古文書 大徳寺文書』。著書、『中世の愛と従属』(平凡社)、『平安王朝』(岩波新書)、『物語の中世――神話・説話・民話の歴史学』(東京大学出版会)、『平安時代――日本の歴史3』(岩波ジュニア新書)、『黄金国家――東アジアと平安日本』(青木書店)、『義経の登場――王権論の視座から』(NHKブックス)、『新装版 中世の女の一生』(洋泉社)、『かぐや姫と王権神話――『竹取物語』・天皇・火山神話』(洋泉社歴史新書)ほか。

成沢光 『政治のことば 意味の歴史をめぐって』(保立道久 解説、講談社学術文庫、2012年) '12/09/07





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1 筑紫地震(679年、M6.5-7.5)
2 伊豆神津島大噴火(684年)
3 南海地震(684年、M8.25)
4 丹後地震(701年、M6.5?)
5 遠江・三河地震(715年、M6.5-7.5)
6 河内・大和地震(734年、M7.0-7.5)
7 大隈海底火山噴火(742年)
8 肥後地震(744年、M7.0)
9 美濃地震(745年、M7.9)
10 中部地方地震(762年、M7.0)
11 豊後鶴見岳噴火(772年)
12 富士山噴火(781年)
13 大隈霧島山噴火(788年)
14 長岡京地震(794年)
15 常陸国遠地津波(799年)
16 富士山噴火(800年、802年)
17 北関東地震(818年、M7.5以上)
18 教徒群発地震(827年、M6.5-7.0)
19 出羽秋田地震(830年、M7.0-7.5)
20 伊豆火山噴火(832年)
21 陸奥鳴子火山噴火(837年)
22 伊豆神津島大噴火(838年)
23 出羽鳥海山噴火(839年)
24 信濃地震(841年、M6.5以上)
25 北伊豆地震(841年、M7.0)
26 出羽庄内地震(850年、M7.0)
27 京都群発地震(851年)
28 東大寺大仏仏頭落下(855年)
29 越中・越後地震(863年、M7.0)
30 富士山噴火(864年)
31 阿蘇神霊池噴火(864年)
32 豊後鶴見岳噴火(867年)
33 阿蘇山噴火(867年)
34 播磨地震(868年、M7.0以上)
35 京都群発地震(868年)
36 陸奥海溝地震・津波(869年、M8.3)
37 肥後地震(869年)
38 大和地震(869年)
39 出羽鳥海山噴火(871年)
40 薩摩開聞岳噴火(874年)
41 南関東地震(878年、M7.4)
42 出雲地震(880年、M7.0以上)
43 京都群発地震(880年)
44 薩摩開聞岳噴火(885年)
45 伊豆新島噴火(886年)
46 南海・東海地震(887年、M8.0-8.5)
47 十和田大噴火(915年)
※地図作成:鳥元真生




本「ことばへの道 言語意識の存在論 (講談社学術文庫2127)」長谷川 宏5

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ことばへの道 言語意識の存在論 (講談社学術文庫)
ことばへの道 言語意識の存在論 (講談社学術文庫2127)

○著者: 長谷川 宏
○出版: 講談社 (2012/8, 文庫 384ページ)
○定価: 1,208円
○ISBN: 978-4062921275
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ことば、ことばへの道


共同性、宗教性、芸術性、規範性…… ことばと人間の本質を問い、哲学と詩を往還する、根源的な思索の書!
ことばを通して現実があらわれ、人間があらわれ、共同社会があらわれ、宗教があらわれ、芸術があらわれるという展望がなかったら、ことばを論ずる魅力はおそらく半減することだろう。――著者は「あとがき」でそう断じる。人として存在すること、社会のなかに在ることと、否応なくむすびついた「ことば」とはなにか。繊細でしなやかな哲学的洞察。


≪目次: ≫
学術文庫版へのまえがき (二〇一二年七月一日  長谷川 宏)
新装版への序 (一九九七年一月二十七日  長谷川 宏)

第一章 言語場の成立
 一 共同存在としての人間
 二 言語の普遍性
 三 言語の象徴性
 四 共同の場としての言語

第二章 表現の構成
 一 言語の宗教性
 二 話し手の位置
 三 言語の芸術性
 四 表現と沈黙

第三章 伝達の構成
 一 意味の実相
 二 音声と文字
 三 言語の規範性


あとがき (一九七八年八月)
人名索引


※本書の原本『ことばへの道』は一九七八年、勁草書房より刊行されました。文庫化にあたっては、新装版(一九九七年刊)を底本としました。


≪著者: ≫ 長谷川 宏 (はせがわ ひろし) 1940年生まれ。東京大学大学院博士課程(哲学)満期退学。在野で活動する哲学者。ヘーゲル『哲学史講義』『歴史哲学講義』『美学講義』などの、明解な新訳で注目される。主な著書に、『ヘーゲルの歴史意識』『同時代人サルトル』『哲学者の休日』など多数。

カール・マルクス 『経済学・哲学草稿  Ökonomisch-philosophisch Manuskripte, 1844 』(長谷川宏 訳、光文社古典新訳文庫、2010年) '10/07/24
長谷川宏 『同時代人サルトル』(講談社学術文庫、2001年) '09/03/09
ユルゲン・ハーバマス 『イデオロギーとしての技術と科学  Technik und Wissenschaft als Ideologie, 1968 』(長谷川宏 訳、平凡社ライブラリー、2000年) '09/02/20
長谷川宏 『丸山眞男をどう読むか』(講談社現代新書、2001年) '09/02/08
長谷川宏 『新しいヘーゲル』(講談社現代新書、1997年) '09/02/02
長谷川宏 『いまこそ読みたい哲学の名著 自分を変える思索のたのしみ』(光文社文庫、2007年) '09/01/31
長谷川宏 『ヘーゲル『精神現象学』入門』(講談社選書メチエ、1999年) '09/01/29
長谷川宏 『格闘する理性 ヘーゲル・ニーチェ・キルケゴール』(洋泉社MC新書、2008年) '09/01/27
長谷川宏 『生活を哲学する』(双書哲学塾、岩波書店、2008年) '09/01/20
長谷川宏 『高校生のための哲学入門』(ちくま新書、2007年) '09/01/12
ヘーゲル 『歴史哲学講義 〈下〉  Vorlesungen uber die Philosophie der Geschichte 』(長谷川宏 訳、ワイド版岩波文庫、2003年) '08/12/20
ヘーゲル 『歴史哲学講義 〈上〉  Vorlesungen uber die Philosophie der Geschichte 』(長谷川宏 訳、ワイド版岩波文庫、2003年) '08/12/12
アラン 『芸術の体系  le Systeme des beaux-arts, 1920 』(長谷川宏 訳、光文社古典新訳文庫、2008年) '08/09/17





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 ことばへの道にもまたことばが敷きつめられ、そしてわたしたちはことばによってその道をたどらなければならない。道は一本道ではない。いくつもの道が縦横に走り、そここで交叉する。交叉点に立って、さてどちらに行こうかと迷うこともしばしばで、迷いかたのうちにすでに言語の思想がのぞいている。どの道にいても、ことばにかかわっているという実感がしかと存在するが、同時に、無数の道がほかに引かれていることも強く意識される。こういう気分は、ことばにかかわる思索にとって、もっとも基本的な自己意識であるように思われる。
 さて、網の目のようなことばへの道をできるだけ系統的にたどろうというのが、この本のめざすところであった。それは、いいかえれば、いまいう自己意識にひとつの秩序をあたえる試みにほかならなかった。…… (「あとがき」、p374)




本「カント『判断力批判』と現代 目的論の新たな可能性を求めて」佐藤康邦5

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カント『判断力批判』と現代―目的論の新たな可能性を求めて
カント『判断力批判』と現代 目的論の新たな可能性を求めて

○著者: 佐藤康邦
○出版: 岩波書店 (2005/2, 単行本 331ページ)
○定価: 6,510円
○ISBN: 978-4000224444
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どうなんだろう、よくわからない、つぎからつぎへとむつかしいモンダイがふりかかってきて、凹む落ち込むフサギコムみたいなところなんだけれどもジッサイ、なにをどうしてよいものやら手も足も出ない出せない(悪足掻きすることなく慎重にガマンヅヨクネバリヅヨク)、しかし、ワルくなるような気がマッタクしていない(多分に強がりを含むことを否定しない)、いまげんざいの状況としてはヨイものではない(楽観できない)ものだけれども、そう、悲観的ではなく、傾向として着実にヨイ方向に向かっているような印象ばかりがあって、しかし、真っ直ぐ一直線にというわけではなく、まわり道しながらときに反対方向にも大きく振れてみたりしながら、どうなんだろう、よくわからない、まぁなんとかなるさ(ならないようにはならない、なるようになるだろう)


哲学における〈目的論Teleologie)〉概念を現代に生かすべく『判断力批判Kritik der Urteilskraft, 1790)』を考究する研究書。錯綜した構成をもちながらも、その豊かな内容と多面性とのゆえに今日いっそう重要性を増している『判断力批判』は、カントImmanuel Kant, 1724-1804)の思想を理解するうえで焦点となるものである。本書は、この、三批判書中最も謎に満ちたカントの著作を目的論研究の視点から丹念に分析するとともに、ときに内在的な読解を越えて、現代の哲学や科学との接点をとらえることで、『判断力批判』の新しい読み込み地点の提示を試みる。


≪目次: ≫
序論 なぜ、今、カントの目的論なのか

第一章 目的論の諸相
一 目的論の起源
自然哲学者/プラトンのイデア論/アリストテレスと目的因/アリストテレスの行為論
二 機械論的自然観の興隆と目的論の復権
機械論的自然観の制覇と目的論への批判/モナド論と目的論/ライプニッツの射程距離
三 スコットランド倫理学における目的論
道徳感官から道徳感情まで/ヒュームの懐疑論/『自然宗教に関する対話』/スミスにおける見えざる手と市場法則/見えざる手と道徳感情

第二章 『判断力批判』以前のカント哲学における目的論の位置
一 『純粋理性批判』における目的論
初期著作における宇宙の進化と合目的性/『純粋理性批判』のなかでの目的論/自然神学的神の存在証明/純粋理性の究極目的
二 『実践理性批判』における目的論
定言命令と目的・手段関係/最高善と目的論/功利主義のジレンマと規範概念の導入

第三章 『判断力批判』の体系的位置――二つの序論の検討
一 『判断力批判』の「緒言」
三批判書と『判断力批判』
二 『判断力批判』の「序論」
二つの序論
(1) 哲学の区分、あるいは体系(システム)としての哲学
理論哲学と実践哲学/教説としての哲学と批判哲学/超感性的理念
(2) 認識能力の批判と判断力
上級認識諸能力/快・不快の感情という心的能力
(3) 規定的判断力と反省的判断力
超越論的判断力/反省的判断力
(4) 判断力の超越論的原理としての自然の合目的性
超越論的原理としての合目的性/自然とわれわれの認識能力との一致/自然それ自体における特殊・普遍の間の親縁性/反省的判断力の前提としての自然それ自身における種別化/自然の合目的性
(5) 知ることの喜びについて
自然の合目的性の概念と快の感情との結合/知る喜びと趣味判断
(6) 美的(直観的)合目的性の判定
自然の合目的性の美的(直観的)表象/美的(直観的)判定と反省的判断力/「第一序論」における美的(直観的)判定能力の批判
(7) 自然の合目的性の論理性
自然の主観的合目的性と客観的合目的性/自然の客観的合目的性/自然の技巧という理念の根拠としての判断力の技工
(8) カントの哲学体系のなかでの『判断力批判』
悟性の立法と理性の立法との判断力による連結/超感性的基体への遡行と体系的展望/百科全書的序論/『判断力批判』の区分/「本論」へ

第四章 美的(直観的)判断力の諸問題――構想力の展開として
一 批判哲学における「美的(直観的)(ästhetisch)」という言葉の位置
趣味判断は美的(直観的)である/超越論的感性論/『判断力批判』における感覚
二 「美的(直観的)」なものと構想力
直観と悟性/直観と構想力
三 産出的構想力
再生的構想力と産出的構想力/ハイデッガーにとっての構想力/悟性と構想力
四 趣味判断と構想力
「美の分析論」と構想力
(1) 趣味判断の第一契機
(2) 趣味判断の第二契機
(3) 趣味判断の第三契機
(4) 趣味判断の第四契機
五 趣味判断における自然の位置
自然の美/芸術の美と自然/芸術と天才/是認された自然
六 美の理想と美的(直観的)規準理念
随伴美/美の理想/美的(直観的)基準理念/美的(直観的)基準理念と形態把握/美的(直観的)基準理念の体系的位置
七 構想力の破れ目
崇高の分析論
(1) 数学的崇高
大きなものの崇高さ/自然的事物の量評価と崇高/超感性的なものとの出会いと崇高
(2) 力学的崇高
力と威力/カントの崇高論の射程/次章へ

第五章 実現されなかった目的論
一 構想力と統覚における総合的統一
三種類の総合/同一性の問題
二 図式と目的論
原則の分析論/構想力と図式/図式と目的論
三 自我の同一性と目的論(西田幾多郎の場合)
『自覚に於ける直観と反省』/西田の心身論と目的論/西田とフッサール/フッサールにおける目的論

第六章 有機体の合目的性と世界の合目的性
目的論的判断力の批判
一 有機的生命の合目的性
自然の客観的合目的性/内的合目的性と外的合目的性/内的合目的性の諸相/部分と全体/有機体と機械/内的合目的性の射程/カントの有機体論とオートポイエーシス
二 自然全体の合目的性
有機体と環境/一個の体系(システム)としての全自然

第七章 反省的判断力と合目的性
一  『純粋理性批判』における判断力
判断力の位置/判断力と構想力
二 規定的判断力と反省的判断力
二つの判断力/理性による自然の総括と判断力
三 アンチノミー
二つの格率/二つの命題(アンチノミー)/アンチノミーの解消への道
四 目的論をめぐる哲学体系(システム)
目的論をめぐるさまざまな哲学体系(システム)/独断的哲学体系(システム)の存在理由
五 規定的判断力の領域と反省的判断力の領域
規定的判断力の位置/反省的判断力の位置
六 理性と悟性
目的概念と世界の偶然性/理論理性と実践理性
七 人間の判断力と神の知性――直観的悟性の問題
(a) われわれの悟性につきまとう偶然性
(b) 直観的悟性
(c) 全体と部分
(d) 目的としての全体
(e) 神の知恵と人間の知恵
(f) 直観的悟性とヘーゲルの目的論
(g) 直観的悟性と解釈学的循環

第八章 反省的判断力と生命科学
一 機械論と目的論の統合
二 カントの進化論
目的論と理論的自然科学/すべての有機体の原型という仮説/カントの進化論と目的論
三 前成説(展開説)と後成説
発生における目的論と機械論/物質から生命に
四 科学論にとっての自然の叡智
再び外的合目的性/不可知論の方法論的意義

第九章 世界の究極目的
一 理論から実践へ
二 自然の究極目的
三 自然の最終目的という観点から見ての幸福と文化
自然の最終目的としての人間
(a) 幸福
幸福の条件/幸福から文化へ
(b) 文化
自然の最終目的としての文化/カントの戦争論/芸術と学問の役割と自然の目的/目的論的歴史哲学
四 自然神学と道徳神学
『判断力批判』にとっての神学
(a) 自然神学
(b) 道徳神学
善意志と叡智的世界原因/最高善と神の存在/神学論の功罪/結びに


あとがき (二〇〇五年二月三日 著者)
引用文献一覧
人名・事項索引


≪著者: ≫ 佐藤康邦 (さとう やすくに)  1944年東京生れ。1973年東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学(倫理学)。東洋大学教授を経て、東京大学大学院人文社会研究科(倫理学)教授(を経て、東京大学名誉教授、放送大学教授)。専攻:哲学・倫理学。著書:『ヘーゲルと目的論』(1991)、『絵画空間の哲学――思想史の中の遠近法』(1992)、ヘーゲル『法の哲学』(共訳、2000-2001)ほか。

佐藤康邦 『絵画空間の哲学 思想史のなかの遠近法  Philosophie des Raums in der Malerei, 1992. 〔改装版〕』(三元社、2008年) '10/09/11
佐藤康邦 『現代を生きる哲学 '07』(放送大学教材、共通科目・人文系、放送大学教育振興会、2007年) '10/11/28
佐藤康邦 『哲学への誘い '08』(放送大学教材、基礎科目、放送大学教育振興会、2008年) '10/08/01
渡邊二郎 『自己を見つめる』(佐藤康邦/榊原哲也 解説、放送大学叢書、左右社、2009年) '10/04/01





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本「ギリシア思想入門  Introduction to Greek Thought 」岩田靖夫5

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ギリシア思想入門
ギリシア思想入門  Yasuo IWATA: “Introduction to Greek Thought”, University of Tokyo Press, 2012

○著者: 岩田靖夫
○出版: 東京大学出版会 (2012/7, 単行本 252ページ)
○定価: 2,625円
○ISBN: 978-4130120616
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本書は、筆者が1997年から数年間、放送大学で『西洋思想の源流――自由民の思想と虜囚民の思想』(東北大学名誉教授 坂口ふみ氏と共同担当)というテーマの下に行ったテレビ講義のうちで、筆者の担当したギリシア思想の部分(第1回から第10回)を基にして、それに大幅な加筆修正を加え、新たにヘレニズム時代の哲学(「エピクロス」と「ストア哲学」)を補充して、成ったもの、であり、筆者としては、これをもって、古代ギリシア人の思想については、過不足なしに概観を描きえた、と思う、、、とは、「あとがき」(p233)に



現代文明の基盤の一つとなった古代ギリシア文明とはいかなるものだったのか。ホメロスから、三大悲劇詩人、ソフィスト、ヘレニズム時代の哲学まで、神話、文学、哲学の流れを生き生きと描きだし、古代ギリシア人の思想の特質を明らかにした決定版。


≪目次: ≫
まえがき (※)
古代地中海周辺図

第1章 ギリシア人とはなにか(一)――自由と法
1 ギリシア人と自由
ヘレーネスとバルバロイ/エジプト・メソポタミアの文明と後進のギリシア人/ギリシア人の活動力の開花とアッシリアの弾圧/自由と平等の自覚/テルシテースの物語
2 ペルシア戦争の意味
世界の支配者ダリウス大王/クセルクセスとデマレトスとの対話
3 共同体的動物としての人間
法治体制の成立

第2章 ギリシア人とはなにか(二)――理性と本質への眼差し
1 ギリシア人とバランスの感覚
カロス(美しい)の含蓄/アレテーの意味
2 理性と本質の探究
理性主義/ギリシア人の文字/ギリシア人の造形作品/ギリシア人の神
3 哲学の誕生
「神々の気まぐれ」から「理性的秩序」へ

第3章 ホメロス
1 歴史的真実
2 神々と人々の交わる世界
アガメムノンの弁明/「ゼウスの意志は満たされた」/人間の本性である神/運命と正義
3 生の賛歌
宇宙も人間も物品も美しい/社交としての贈答儀礼/運動競技大会
4 ホメロスの霊魂観
迷信の嫌悪/力なき影/オデュッセウスの冥界降り
5 英雄的人生
栄光と悲惨のコントラスト/神に愛でられし者/記念碑の建立
6 オデュッセウスという男
存在欲求の権化の成立/大航海冒険物語/人食いのキュクロプス/セイレンの歌声/スキュッラとカリュブディスの淵/ナウシカ姫とアルキノオス王の宮殿

第4章 ギリシア悲劇
1 ギリシア悲劇とは
デモクラシーの精神とギリシア悲劇/大ディオニュシア祭における競演
2 アイスキュロス――正義を求めての戦い
『縛られたプロメテウス』/独裁者ゼウス/理性の化身プロメテウス/オレスティア三部作/血まみれのアトレウス王家/イフィゲニエの生贄/オレステスとエレクトラの母親殺し/復讐の女神エリーニュス/民衆の法廷による正義の確立
3 ソフォクレス――運命と諦念
悲劇的アイロニー/人間の意図が逆の結果を生むというアイロニー/アイロニーの化身オイディプス/犯人が犯人を捜索する/主観的憶見(ドクサ)によって生きる人間/二重構造の世界/不可避の破滅/神々の謀りごと/諦念(運命愛)
4 エウリピデス――理性と非合理の葛藤
『バッコスの信女』/ディオニュソスとは何者か/若返る二人の老人/山中での深夜の饗宴/エウリピデスの流血する傷口/啓蒙的知性の神/非合理なものへの関心/生命の源としてのディオニュソス/「メーデイア」/裏切られた愛/冷血漢の正義/愛と憎悪に引き裂かれるメーデイア

第5章 ソクラテス以前の哲学(一)――ミレトスを中心とする自然哲学の誕生
1 ミレトスの自然哲学
タレス/アナクシマンドロス/ハイデガーのアナクシマンドロス解釈/アナクシメネス
2 クセノファネス
擬人的神観の破壊/人間とそっくりの神々/理性としての神
3 ヘラクレイトス
子供の戯れ(ツアラツーストラの理想)/宇宙論/生きるとは死ぬこと、死ぬとは生きること/ここにも神々はおられる

第6章 ソクラテス以前の哲学(二)――南イタリアを中心とする多様な哲学の展開
1 ピタゴラスとピタゴラス派
シャーマン的博識者/禁欲的宗教団体/観想による魂の浄化
2 エレアの存在論――パルメニデスとゼノン
女神の啓示/理性の洞察/存在は、不生不滅、不変不動、一であること/ハイデガーによる断片三の解釈/ゼノン/ゼノンの論法の性格/多(polla)の否定/運動(kinêsis)の否定――「アキレウスと亀」、「飛矢静止論」
3 エンペドクレス
宇宙論/『浄め』の世界/魂の観念における矛盾
4 アナクサゴラス
冷徹な知性人/宇宙論/宇宙の起動因としての理性の登場
5 デモクリトス――原子論
笑う人/原子と空虚/上機嫌

第7章 ソフィスト
1 ソフィスト出現の社会的背景
デモクラシーの成立と自由思想家の出現
2 プロタゴラス
人間は万物の尺度である/「真か偽か」ではなく「有為か無益か」/神に関する不可知論/フュシス(自然)とノモス(約束)
3 ゴルギアス
万能の弁論術/『非存在もしくは自然について』
4 トラシュマコス
「正義とは強者の利益である」

第8章 ソクラテス
1 謎の人ソクラテス
一文字も書き残さなかった人/了解における主観性の意味/ソクラテスの多面性/否定の精神
2 デルフォイの神託
神託の謎/「善」の探究/馬を刺す虻
3 反駁的対話
反駁的対話の論理構造/精神の助産婦
4 正義
問題の状況/「不正には報復せよ」という常識/ロゴスによる基礎付け/復讐の禁止
5 ダイモニオン
制止の力/死の逆説/神話の意味

第9章 プラトン
1 イデア論
イデア論の根本的性格/感覚的世界の存在論的次元――イデア定立の認識論的根拠/認識が成立するためには、動かぬものがなければならぬ
2 霊魂不滅の証明
ソクラテスの信仰の遺産/プラトンによる理論化――イデアの自己同一性/生命の原理としての霊魂/オルフェウス・ピタゴラス教団の信仰の理論化
3 哲人王
正しい人は本当に幸福なのか/「ギュゲスの指輪」/外見と内実/魂の調和/イデアの観想/哲学者の幸福/闇の洞窟への降下

第10章 アリストテレス
万学の祖
1 自然
運動の始源/人工品は自分自身のうちに運動の始源をもたない/パルメニデス批判――存在原理の多元性
2 実体
質料/第一質料/形相
3 自然の目的論
常に同じように/生物からの視点/あたかも理性に基づくかのごとくに/あたかも理性の統括下にあるかごとき自然

第11章 エピクロス
1 ヘレニズムという時代
アレクサンドロス大王/悲惨と混乱の時代/地の糧による魂の救済
2 エピクロスの問題
伝道の人エピクロス/四つの薬(恐怖心の除去)
3 自然学
パルメニデスの大原則/無からはなにも生じない(永遠不変の宇宙)/原子と空虚/等速落下運動する原子と偶然の逸脱/事物は原子の暫時の絡まり合い
4 死
死とは絡まり合った原子の塊の解体/死はどこにも存在しない
5 神々
人間界に無関心な神/神々もまた存在者(合成体)
6 快楽
魂の平安と肉体の無痛/自然の欲望に従って生きる/パンと水/徳は快楽への手段
7 友情
友愛の人エピクロス/自由な学園

第12章 ストア哲学
1 ソクラテスの精神の陰――実践的継承者
ストアの始祖ゼノン
2 自然学
ソクラテス以前の自然学の伝統/プラトンの宇宙論/宇宙の根源的原理としての物体/体系的矛盾(能動的原理と受動的原理)/万物の相互連結運動/最善の世界/魂と身体/人間の特質は精神のうちにある
3 倫理学
哲学の原型(魂の癒し)/部分と全体/ゼウスの繁栄(宇宙の健康)/悪とはなにか/宇宙の理性的進行への同意/自己保存から秩序の認識へ/相応しい行為(to kathêkon)/善いもの、悪いもの、どうでもよいもの/宇宙の摂理に調和して生きる
4 ストア派の神観念
一神論と汎神論の混在/一元論と二元論の混在/運命(摂理)の問題/本性的原因と直近の原因/運命の意味/宇宙を支配する真理の瞑想

あとがき (二〇一二年六月 亘理にて  岩田 靖夫)
参考文献
人名・神名索引


≪著者: ≫ 岩田靖夫 (いわた やすお) 1932年 東京生まれ。1961年 東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了。北海道大学助教授、東北大学教授、聖心女子大学教授、仙台白百合女子大学教授を経て、東北大学名誉教授、仙台白百合女子大学名誉教授、文化功労者。専攻、哲学。主要著書、『アリストテレスの倫理思想』『神の痕跡』『倫理の復権』『神なき時代の神』『アリストテレスの政治思想』(以上、岩波書店)、『いま哲学とは何か』(岩波新書)、『ヨーロッパ思想入門』(岩波ジュニア新書)、『よく生きる』『ギリシア哲学入門』(以上、ちくま新書)、『三人の求道者』(創文社)、『ソクラテス』(勁草書房)など多数。






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まえがき(※)
 古代ギリシア文明は、古代ヘブライの信仰と共に、西洋文明の基礎を形成したが、現代に至って、その西洋文明が東洋文明と接触し、化合し、新しい世界文明へと生成しつつある。この意味で、古代ギリシア文明は現代世界文明の一つの岩盤である。
 では、古代ギリシア文明の特質はなにか。それは、まず大きく捉えれば、この世界の賛美、生命の喜びの肯定である、と言ってよいだろう。この現世のあらゆる存在と生命における美と豊饒の肯定は、ギリシアの文学、美術、哲学、科学のすべてを通して、脈々と流れるギリシア的特質である。ギリシア人をギリシア人たらしめたもの、それは「宇宙の存在」と「人間であること」の自覚的肯定であった。
 この肯定は、おおまかには、次の二点として現れる。その一つは、人間が自由で平等であることを、かれらが自覚した点である。かれらとても、古くは王制の下に虐げられて暮らしていたのであり、また、奴隷制という社会構造を最終的には克服できなかったのではあるが、しかし、紀元前六世紀頃から、時代の進展と共に次第に「すべての人間が本来自由であり、その意味で平等である」という思想へ少しずつ前進し始め、ついに古代アテナイにおいて、デモクラシーという社会構造の創造に到達したのである。この社会構造の創造こそ、そして、その結果として展開する言論の自由と哲学・科学の奔放な進展こそ、古代ギリシア人が現代世界文明へ遺贈した輝かしい貢献である。
 もう一点は、ギリシア人の理性主義である。かれらとても、他の諸民族と同様に古くは蒙昧な迷信のうちで生きていた。しかし、次第に、この無限に変転万化する現象世界は、神々の気まぐれによって動いているのではなく、不変の法則の下に運動する秩序体(コスモス)であることを、見透(とお)すに至った。すなわち、混沌とした現象の底に不変にして普遍の本質を洞察するに至ったのである。この本質と実体への眼差しが、宇宙については根源(アルケー)と法則(ロゴス)の探求を生み、人間界については人倫の法則の探究を生み、哲学を生み、科学を生み、ギリシア人に特有の理性的な芸術、文学、建築を生み出したのである。この姿勢は、必ずしも、世界や人生の明朗な面のみを賛美するものではない。むしろ、ホメロス、ギリシア悲劇、諸哲学において明らかなように、世界や人生の残酷な暗黒面をも呵責なく抉り出す、地獄の底までも降りてゆく理性主義であった。理性による止めどなき真実の追究と言ってよいだろう。
 もう一つ、ギリシア的特質の一つとして付言すべきことは、特に、ソクラテス、プラトンの善の哲学において際立って出現した超越への志向性である。キルケゴールは、この特異性を「ソクラテスとはアテナイという高貴な馬に付けられた神からの贈り物としての虻だ」という「ソクラテス自身の言葉」のうちに見ている。それは、大きな思想の流れからすれば、やがてキリスト教へと接続してゆく超現世的思想の萌芽であるが、しかし、ギリシア本来の、哀愁を帯びた残酷さと晴朗な歓喜とを併せ持つ、現世賛美の精神性とはやはり異なったものである。
 本書は、現代世界文明の一つの岩盤となった古代ギリシア文明とはいかなるものであったかを、以上に述べた諸特質を展開しながら、ミュケーナイ時代からヘレニズム時代にいたるまで、節目節目をたどる。




本「ブラジル 跳躍の軌跡 (岩波新書1380)」堀坂浩太郎5

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ブラジル 跳躍の軌跡 (岩波新書)
ブラジル 跳躍の軌跡 (岩波新書1380)

○著者: 堀坂浩太郎
○出版: 岩波書店 (2012/8, 新書 256ページ)
○定価: 840円
○ISBN: 978-4004313809
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ちょうど地球の反対側にあって、地理的には遠い
Republica Federativa do Brasil


軍事政権からの民主化、巨額の債務国から債権国への転換、女性大統領の誕生、そしてGDP世界6位に――。この四半世紀余りに劇的な変化を遂げたブラジル。発展の軌跡を、政治、経済、社会、対外関係からたどり、その実相に迫る。民主化はなぜ起きたのか、経済発展の原動力は何か、そして、どのような課題が残されているのか。


≪目次: ≫
はじめに

第1章 ブラジルは、いま
1 初の女性大統領
ルセフ大統領の誕生/父親の改名/呼び名/肩書/議会演説/国連演説/南米の女性大統領/女性閣僚
2 経済の飛躍と歴史的段階
GDP世界六位/成長のスピード/国民一人当たりのGDP/債権国としてデビュー/ブラジルの歴史/帝政・寡頭政治/第一の転換期/ポピュリズムの時代から軍政へ/第二の転換期
3 貧困撲滅、そして社会統合・国家統合へ
舵取りのむずかしさ/ロゴマーク/貧困撲滅へ/「オス・ブラジス」(os brasis)/統合の一〇年

第2章 軍政から民主制へ――体制移行と政治・経済の変容
1 軍事政権の誕生
軍の役割/軍事クーデタ発生/権威主義体制の枠組み/強権的対応/五人の大統領/権限の集中
2 軍政の正統性
スタグフレーション/軍政の経済政策/国家の役割/「三つの脚」(tripé)/大型プロジェクト
3 軍部の退出
民政移管/石油危機/ラテンアメリカ債務危機/国際情勢の変化/開発主義(desenvoluimentismo)の矛盾/政治開放
4 文民政権と政治の混乱
サルネイ大統領/六人の文民大統領/コロル大統領/失脚/フランコ大統領
5 政治の安定へ
安定政権/カルドーゾ大統領/ルーラ大統領/ルセフ大統領/民政移管/相違点/政党
6 経済危機の克服
経済危機と成長軌道/ハイパー・インフレ/ヘテロドックス(非正統的)/レアル計画/インフレ目標/市場開放/債務処理/民営化/カルドーゾの当選/信用不安/G20
7 成長軌道
輸出の飛躍/ルーラ大統領/「変身」/「Cクラス」/政治スキャンダル
8 米欧金融危機、試される実力
先進国発の経済危機/輸出と内需/産業強化を/政府による諸政策

第3章 新生ブラジルの制度設計――改革の積み重ね
1 国のかたち――大統領制、連邦制、民主憲法
国民投票/強い大統領制/ムニシピオ/八八年憲法/修正作業
2 選挙・政党・文民統制
選挙権の拡大/電子投票/選挙制度の課題/多党制/軍と政治/シビリアン・コントロール/“消された人々”
3 変わる政治風土・政治文化
政治風土を表象する言葉/エリート主義/「経営管理できる国家」/予算/政策発信姿勢/ラジオ・テレビ・ネット
4 民営化と外資参入
政府系企業/非効率経営と財政赤字/「国家民営化計画」(PND)/州営企業も/外貨の参入/独立型規制機関
5 金融安定化のシステム
銀行の淘汰/ブラジル金融界の特徴
6 政府・企業・市民社会の協働
二項対立からの脱却/PPP(官民パートナーシップ)/参加型予算/企業の社会活動/激増するNPO
7 多様な人々の包摂――社会の統合に向けて
多民族・多人種の国/二極社会/移民の大量流入/深い亀裂/憲法と諸制度の整備/アファーマティブ・アクション/依然厳しい社会状況/自己表明/“化学反応”
8 貧困克服のための制度――ボルサ・ファミリア、最低賃金
条件つき現金給付(conditionnal cash transfer)/子どもの救済/三つの柱/一三〇〇万世帯/貧困マップ/貧困層の減少/新中間層/「社会開発主義」
9 教育改革――人的能力の引き上げ
立ち遅れた教育/“いびつさ”と教育改革/学校制度/就学率/教育計画/教育費/基金と財源配分/教員の待遇改善/倍増する大学生/人材育成

第4章 世界の表舞台へ――その原動力は何か
1 姿を変えた資源国
マルチ・カルチュア/資源政策/資源価格の高騰/競争力のある産業
2 広大な国土の活用
開発前線/セラード開発/ふたたび北東部へ/「ブラジルの新地図」(Novo mapa do Brasil)/インフラと物流の設計/地方の連携
3 環境との折り合い
森林伐採/開発最前線/転機/「アマゾン問題」/「環境権」/国連環境開発会議/森林破壊の監視
4 内需の拡大――消費パワー
ブラジリア/衛星都市/ブラジル髄一の所得/ベリンジア(Belíndia)/大消費時代/拡大する個人消費
5 変わる生活と就労スタイル
コーヒー/世帯規模の変化/人口構成/流入する人々/女性の社会進出/IT化の進展
6 産業力・企業力
今日的課題/製靴業の苦難/製造業の海外直接投資/M&Aの実績/外資の戦略/国際会計基準/国内市場固め/ブラジル企業の特徴/起業家精神/難しい経営環境の中で
7 高まる国際プレゼンス――G20と「大統領外交」
ミドル・パワーからの脱却/G20/W杯と五輪/国連の平和維持/抑制/大統領外交/「影をなくすこと」/役割熟慮の段階へ
8 広がる貿易パートナー ――全方位外交と対米・対中関係
一貫した外交スタンス/「全方位」/対米関係/対中貿易
9 隣接国との結びつき――メルコスールと南米諸国連合
近隣諸国/メルコスール(南米南部共同市場)/隣接市場への進出/ボリビアの天然ガス/太平洋への陸路/UNASUL(南米諸国連合)
10 国際化の進展
海外への直接投資/国際化/食肉加工・卸/バス・ビール・航空会社/在外ブラジル人/ブラジル人コミュニティ

終章 日本とブラジル――遠くても近い国に
1 長い歴史と重層的関係
国の基軸/日本との結びつき/五段階の日伯関係/第一段階 移住と通商の時代/第二段階 投資の時代/第三段階 金融の時代/第四段階 デカセギの時代/第五段階 ブラジル投資復活の時代/重層的関係
2 相互補完関係を超えて
米国型の産業構造/「民主主義」の歩み/イノベーションのために/ヒンターランド(後背地)/基礎研究の重要性

おわりに (二〇一二年七月 堀坂浩太郎)

文献案内/参照文献
ブラジル略史
 植民地時代(1500-1818)
 帝政時代(1822-1888)
 旧共和政時代(1889-1929)
 ヴァルガス時代(1930-1945)
 ポピュリズム時代(1946-1960)
 軍事政権時代(1964-1985)
 民主政権時代(1985- )
  カルドーゾ政権(1996-2002)
  ルーラ政権(2003-2010)
  ルセフ政権(2011- )


≪著者: ≫ 堀坂浩太郎 (ほりさか・こうたろう) 1944年東京都に生まれる。68年国際基督教大学教養学部卒、70〜83年日本経済新聞記者、78〜82年同サンパウロ支局特派員、83年〜2010年上智大学外国語学部講師、助教授、教授。専攻、ラテンアメリカ地域研究。上智大学名誉教授。著書、『ドキュメント カントリー・リスク――金融危機世界を走る』(日本経済新聞社)、『転換期のブラジル――民主化と経済再建』(サイマル出版会)、『ブラジル新時代――変革の軌跡と労働者党の挑戦』(共編著、勁草書房)、『現代ブラジル事典』(監修、新評論)ほか。訳書、アルフレッド・ステパン『ポスト権威主義――ラテンアメリカ・スペインの民主化と軍部』(同文館出版)ほか。


マシャード・ジ・アシス 『ブラス・クーバスの死後の回想  Memórias Póstumas de Brás Cubas, 1881 』(武田千香 訳、光文社古典新訳文庫、2012年) '12/07/14
金七紀男 『図説 ポルトガルの歴史』(ふくろうの本・世界の歴史、河出書房新社、2011年) '12/01/015
増田義郎 『図説 大航海時代』(ふくろうの本・世界の歴史、河出書房新社、2008年) '11/03/22
増田義郎 『黄金の世界史』(講談社学術文庫、2010年) '11/01/26





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《ブラジル》
 国名: ブラジル連邦共和国
 人口: 1億9075人(世界で5番目、南米の約50%)
 国土: 851万4877平方キロ
     (世界で5番目、南米の48%、日本の23倍)
 首都: ブラジリア
 言語: ポルトガル語
 通貨: レアル
 政体: 連邦共和制
     (大統領が直接行政府を指揮する大統領制)
 議会: 二院制(上院81名、下院513名)
 地方自治体: 州26、連邦区1、ムニシピオ(市町村)5565
 GDP(2011年): 2兆4929ドル(IMF)(世界6位、南米の60%)

《ブラジルの政府首班》
帝政時代
 1822.9 - 31.4  ペドロ1世
 1831.4 - 40.7  (摂政期)
 1840.7 - 89.11  ペドロ2世
共和政時代:大統領
 1889.11 - 1930.11  (略)
 1930.11 - 45.10  ジェトゥリオ・ヴァルガス(第1期)
 1946.1 - 51.1  ガスパル・ドゥトラ
 1951.1 - 54.8  ジェトゥリオ・ヴァルガス(第2期)
 1956.1 - 61.1  ジュセリーノ・クビシェッキ
 1961.1 - 61.8  ジャニオ・クアドロス
 1961.9 - 64.4  ジョアン・ゴラール
 1964.4 - 67.3  カステロ・ブランコ
 1967.3 - 69.8  コスタ・エ・シルヴァ
 1969.10 - 74.3  エミリオ・メジシ
 1974.3 - 79.3  エルネスト・ガイゼル
 1979.3 - 85.3  ジョアン・バチスタ・フィゲイレド

          (タンクレード・ネーヴェス
 1985.3 - 90.3  ジョゼ・サルネイ
 1990.3 - 92.12  フェルナンド・コロル
 1992.12 - 94.12  イタマル・フランコ
 1995.1 - 98.12  エンリケ・カルドーゾ(第1期)
 1999.1 - 2002.12  エンリケ・カルドーゾ(第2期)
 2003.1 - 06.12  イナシオ・ルーラ(第1期)
 2007.1 - 10.12  イナシオ・ルーラ(第2期)
 2011.1 -   ジルマ・ルセフ
※注: 網掛部(斜体字)は軍事政権。大統領名はブラジルにおける通称を念頭に省略。政権移行期・混乱期の暫定政権は記載していない。タンクレード・ネーヴェスは当選後、病気で就任せず。
出所:著者作成






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本「人間知性研究 〈新装版〉: 付・人間本性論摘要」デイヴィッド・ヒューム、斎藤繁雄/一ノ瀬正樹 訳5

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人間知性研究 〈新装版〉: 付・人間本性論摘要
人間知性研究 〈新装版〉: 付・人間本性論摘要  David Hume: “An Enquiry concerning Human Understanding”, 1748 : “An Abstract of a Book latety published entituled a Treatise of Human Nature”,1740

○著者: デイヴィッド・ヒューム、斎藤繁雄/一ノ瀬正樹
○出版: 法政大学出版局 (2011/11, 単行本 292ページ)
○定価: 5,040円
○ISBN: 978-4588121296
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あぁどうしてこうもなにごともことごとく、うまくいっているような気がまったくしないものなのか、どうなっちゃっているんだよう、などとは、チカラなく肩をおとしてうつむきかげんに天をあおいで、、、もっとも、なにもかもが思い通りにゆかないのは、なんとかしたいと考えて、なんとかしようと試みて、ある意味では、考えて試みているからこそ、うまくいかないことが明らかになって浮かび上がって気になるのであって、気になることは気になるのであって、その他の多くの気にならないことのなかにあって、際だって気になるのは、それが他とは異なる特異な事柄であるからであって、そう考えるにはおおむね多くのことはジツは思い通りにいっていて、およそのことがジッサイには思い通りにいっているからこそ、ときにたまに生じる思い通りにいかないことが、だからこそ、浮かび上がって明らかになって気になる、だけなのかもしれない


主著『人間本性論』第1巻をよりよく書き直したという本書で、ヒュームは、因果論を深め、自由と必然、奇跡や摂理などを新たに論じた。『人間本性論摘要』を付す。


≪目次: ≫
凡例

『人間知性研究』 An Enquiry concerning Human Understanding, 1748
第一章 哲学の異なった種類について
第二章 観念の起源について
第三章 観念の連合について
第四章 知性の作用に関する懐疑的疑念
第五章 これらの疑念の懐疑論的解決
第六章 蓋然性について
第七章 必然的結合の観念について
第八章 自由と必然性について
第九章 動物の理性について
第十章 奇蹟について
第十一章 特殊的摂理と未来〔来世〕の状態について
第十二章 アカデミー的あるいは懐疑的哲学について

原注
編注
訳注


付・『人間本性論摘要』 An Abstract of a Book latety published entituled a Treatise of Human Nature,1740
序言
『人間本性等々についての論考』と題して最近公刊された書物の摘要

訳注


〈解説〉 ヒューム因果論の源泉――他者への絶え間なき反転/一ノ瀬正樹
 1 ヒュームの苦境
 2 生けるヒューム認識論
 3 生ける自然主義者ヒューム
 4 「宇宙のセメント」としての因果
 5 因果論と『人間知性研究』
 6 原子論からの出発
 7 因果性についての公式見解
 8 「原因」の二つの定義
 9 因果論に潜む他者の視点
 10 他者への反転
 11 デザイン論証
 12 秩序の原因としての神
 13 日常因果とデザイン因果
 14 自然的信念と宗教的信念
 15 他者という謎
 16 他律性の暗闇

 解説注


訳者あとがき (二〇〇三年正月 オックスフォード、クライスト・チャーチを見上げつつ 一ノ瀬正樹)
第二刷に際して (二〇〇五年五月 訳者)

事項索引・人名索引


≪著者: ≫ デイヴィッド・ヒューム (David Hume) 1711年4月26日生まれ。スコットランドを代表する哲学者。エディンバラ大学で学び、哲学やその他の分野についての執筆活動をするとともに、フランス大使秘書などに就く。ルソーとの交流とその破綻はよく知られている。1776年8月25日死去。おもな著作は、『人間本性論』(1739-40)、『人間本性論摘要』(1740、本書所収)、『人間知性研究』(1748、本書)、『道徳原理研究』(1751)、『宗教の自然史』(1757)、『イングランド史』(1754-61)など。死後『自然宗教に関する対話』(1779)が公刊された。

[訳者: ] 斎藤繁雄 (さいとう しげお) 1920年生まれ。東洋大学大学院文学研究科哲学専攻(修士)修了。東洋大学名誉教授、文学博士。専攻、イギリス哲学。著書に、『ヒューム哲学と「神」の概念』(法政大学出版局)。訳書に、『宗教とその形成』(ホワイトヘッド著作集第7巻)、ヒューム『宗教の自然史』『自然宗教に関する対話』『奇蹟論・迷信論・自殺論』(以上、共訳、法政大学出版局)ほか。

[訳者: ] 一ノ瀬正樹 (いちのせ まさき) 1957年生まれ。東京大学大学院哲学専攻博士課程修了。博士(文学)。東京大学大学院人文社会系研究科・文学部教授。和辻哲郎文化賞、中村元賞受賞。著書に、『人格知識論の生成』(東京大学出版会、1997)、『原因と結果の迷宮』(勁草書房、2001)、『死の所有』(東京大学出版会、2011)、『確率と曖昧性の哲学』(岩波書店、2011)など。


一ノ瀬正樹/伊東乾/影浦峡/児玉龍彦/島薗進/中川恵一 編著 『低線量被曝のモラル』(河出書房新社、2012年) '12/08/22
一ノ瀬正樹 『確率と曖昧性の哲学』(岩波書店、2011年) '12/07/25
一ノ瀬正樹 『死の所有 死刑・殺人・動物利用に向きあう哲学』(東京大学出版会、2011年) '12/07/17
一ノ瀬正樹 『原因と理由の迷宮 「なぜならば」の哲学』(勁草書房、2006年) '12/07/08
一ノ瀬正樹 『原因と結果の迷宮』(勁草書房、2001年) '12/07/02
一ノ瀬正樹 『人格知識論の生成 ジョン・ロックの瞬間』(東京大学出版会、1997年) '12/06/06
一ノ瀬正樹 『死の所有 死刑・殺人・動物利用に向きあう哲学』(東京大学出版会、2011年) '11/12/30
一ノ瀬正樹 『確率と曖昧性の哲学』(岩波書店、2011年) '11/09/04





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本「女ことばと日本語 (岩波新書1382)」中村桃子5

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女ことばと日本語 (岩波新書)
女ことばと日本語 (岩波新書1382)

○著者: 中村桃子
○出版: 岩波書店 (2012/8, 新書 256ページ)
○定価: 840円
○ISBN: 978-4004313823
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毎日まだまだ暑いね、連日のフツーに30度をこす日中の最高気温にあって体調の維持は容易ではない、なにかとチカラが入らない(気力がおきない)のは、この暑さによるところが大きいだろう

支配/被支配、男と女、社会的な要請(らしさ、かくあるべし)、規範、イデオロギー、、、
女ことばをめぐる問い、「日本語には、なぜ女ことばがあるのか。」


女性の言葉づかいは「どうも最近、乱れてきた」と一〇〇年以上も嘆かれ続けている―― 「女ことば」は、近世から現代の日本社会の、価値や規範、庶民の憧れや国家イデオロギーを担って生き延びている、もうひとつの日本語なのだ。各時代のさまざまな言説と、言語学やジェンダー研究の知見から、「女ことば」の魅力と不思議を読み解く。


≪目次: ≫
はじめに

序章 女ことばという不思議
女性の言葉づかいは千差万別/ルールとマナー/習得することば/翻訳の世界/女らしさ以外の価値/「最近の」言説/言語行為/言語イデオロギー/言説が構築する/○○について語る/歴史的言説分析/積み重なる価値

第1部 「女らしい話し方」――規範としての女ことば
一章 マナー本は鎌倉時代からあった

況して婦人は静かにして奥ゆかしきこそ/女訓書の流行/女子庶民の手習い/男尊女卑から「つつしみ」へ/維新後も変わらない女訓書/妻・嫁から女性国民へ/「女は話すな」と「言うべき時は言え」/現代でも有効な規範
二章 ルールはどのように強化されるのか
起源としての女房詞/女房詞への憧れ/式亭三馬の笑い/男も使う/「男は使うな」/女房詞と女訓書/女房たちの創造性

第2部 「国語」の登場――知識としての女ことば
三章 男ことばの特別な男らしさ

国語イデオロギー/東京基準の標準語/東京語もいろいろ/言文一致論争の不思議/男女の話し言葉は異ならない?!/「男の国語」/国語の隠れた男性性/口語文典と国語読本/書生言葉/「たまへ」と「てよ」「だわ」/「男ことば」は特殊扱い
四章 「女学生ことば」誕生
女学生のセリフ/学問する女への苛立ち/書生言葉の女子学生/「てよだわ言葉」/「遊ばしやがるんだとさ」/言文一致小説/ハイカラに/「てよだわ」の普及/軽薄さ/女学生ことばの定着/めす猫も「てよ・だわ」/性の対象となる/セクシュアリティ/標準語のセクシュアリティ/女学生ことばの力/ジェンダー化し国民化する/「よくってよ」小説/内なる他者、女子国民/女の創造性をとり込む/「国語」と「国民化」

第3部 女ことば礼賛――価値としての女ことば1
五章 「女ことばは日本語の伝統だ」

日本を背負う言葉/起源は女房詞と敬語/天皇制と女房詞/起源の捏造・伝統の創造/日本の誇り「女ことば」/国語の守護者/植民地政策/ひとつではなかった国語/日本語の優秀さの証/女ことばへの賞賛/ナショナリズムの時間的矛盾/変われない女ことば/戦後も続いた伝統化/女性の言葉の乱れが気になる
六章 「日本語には女ことばがある」
女性の言葉と兵隊の言葉/言葉の性差/「例外」として/女学生ことばも国語/女性用という但し書き/女ことばは標準語だけ/『アサヒ読本』の性別/歓迎された女の国民化/銃後の守り/家族国家観/総動員体制と国語の性別/特定の任務

第4部 「自然な女らしさ」と男女平等――価値としての女ことば2
七章 「女らしさ」と女ことば

占領政策と男女平等/「女ことば」批判/「女ことば」擁護/社会的な・自然な女ことば/男女平等から「女ことば」を守る
八章 日本語には、なぜ女ことばがあるのか
「国語の性別」を教え続けた教科書/天皇制国家から切り離す/墨塗りされない部分/「ぼく」と「わたし」の教科書/国語学者と人権意識/天皇制を破壊する男女平等/家族国家観の危機/生き延びた女ことば

おわりに (二〇一二年七月 中村桃子)

図版出典一覧


≪著者: ≫ 中村桃子 (なかむら・ももこ) 1955年東京生まれ。上智大学大学院外国語学研究科言語学専攻博士課程前期修了。専攻、言語学。関東学院大学教授。著書『婚姻改姓・夫婦同姓のおとし穴』『ことばとフェミニズム』『ことばとジェンダー』(以上、勁草書房)、『「女ことば」はつくられる』(ひつじ書房)、『〈性〉と日本語――ことばがつくる女と男』(日本放送出版協会)ほか著書多数。編著、『ジェンダーで学ぶ言語学』(世界思想社)。訳書、カメロン『フェミニズムと言語理論』(勁草書房)、カメロン&クーリック『ことばとセクシュアリティ』(共訳、三元社)。






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本「うなぎ・謎の生物  The Eel is Mysterious (水産総合研究センター叢書)」虫明敬一 編、太田博巳/香川浩彦/田中秀樹/塚本勝巳/廣瀬慶二/虫明敬一 著5

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うなぎ・謎の生物 (水産総合研究センター叢書)
うなぎ・謎の生物  The Eel is Mysterious (水産総合研究センター叢書)

○著者: 虫明敬一 編、太田博巳/香川浩彦/田中秀樹/塚本勝巳/廣瀬慶二/虫明敬一 著
○出版: 築地書館 (2012/6, 単行本 288ページ)
○定価: 2,520円
○ISBN: 978-4806714415
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ウナギ

むなぎ(武奈伎)とは、ウナギの古称で、奈良時代の『万葉集』に大伴家持が、
石麻呂(いはまろ)に 吾(わ)れもの申す夏痩せに よしといふものぞ むなぎとり召せ
と詠んだのが最初とされ、古くからスタミナ食として親しまれ


2000年以上もの間、謎の生物とされてきたウナギ。どこで生まれ、どのように育つのか? 完全養殖は可能なのか? 研究者たちの長年にわたる汗と涙の結晶、ウナギのふしぎがわかる本!


≪目次: ≫
まえがき (平成24年6月吉日 農林水産技術会議委託プロジェクト研究「ウナギの種苗生産技術の開発」 研究推進リーダー 虫明敬一)

第1章 日本人とウナギ――廣瀬慶二・虫明敬一
1 ウナギを食べる
ウナギの語源と起源/ウナギ料理/ウナギの安全性
2 ウナギの養殖
ウナギの陸上生活/ウナギ養殖の歴史
3 養殖の種苗に使うシラスウナギ
シラスウナギとは?/シラスウナギの漁獲量/シラスウナギの輸入
4 ウナギの消費量
国産ウナギの消費量/輸入ウナギの消費量
5 ウナギ種苗生産研究の夜明け
国内でのウナギ種苗生産開拓者/ウナギ種苗生産研究における県の役割
6 ウナギプロジェクトへの道
増養殖研究所とは?/自然産卵に成功!/ウナギは多回産卵するのか/雑種はできるのか/ウナギプロジェクト

第2章 ウナギの産卵場を求めて――塚本勝巳
1 産卵場の謎
ウナギの生活史/レプトセファルスの謎/大西洋のウナギ産卵場/世界のウナギ産卵場
2 太平洋の調査
産卵場調査の歴史/ビギナーズラック/魔法の石/空白の時/さまざまな試み
3 二つの仮設
採れない理由/海山仮説/新月仮説/原点回帰と新兵器
4 プレレプトセファルスの採集
ハングリードッグ作戦/プレレプトセファルスが採れた!/経験することの意味/プレレプトセファルスと卵の差
5 親ウナギの捕獲
漁業調査船・開洋丸/出港/親ウナギ捕獲!/海山とウナギの産卵/雌親魚の発見/オオウナギとニホンウナギ/産卵生態の不思議
6 卵の発見
合同調査/卵が採れた!/傾いた塩分フロント/ウナギの当たり年/産卵の水深/偶然か、必然か?/産卵地点の移動/ウナギの未来

第3章 ウナギをつくる――香川浩彦・太田博巳
1 ウナギの性
養殖ウナギは雄ばかり/天然ウナギの性/雄になるための条件/養殖場ウナギの性/ウナギの性転換/外観からの性判別
2 ウナギの成熟の不思議
成熟したウナギはいない?/天然のウナギも成熟しない?/環境によって授かる命/ウナギの寝床/ウナギの試練/成熟ウナギ発見/ウナギの産卵回数は?/なぜウナギは産卵を先延ばしにするのか/ウナギの正しい産卵行動とは?
3 ウナギを人工的に成熟させる方法
歴史的な研究成果/ウナギを成熟させる魔法の妙薬/常識では考えられないホルモンの効き目/サケ脳下垂体を集めろ/卵の黄身の役割/シロサケ脳下垂体抽出液は万能ではなかった/試験管の中の卵/この研究は何の役に立つ?
4 雌の成熟
ウナギの卵は水っぽい/水に浮かぶウナギの卵/都合よくはいかないのがウナギ/世界に誇る日本の技術/怠慢が産んだ技術/厳格な研究者の技術/夢のゆくえ
5 雄の成熟
ウナギの精巣/養殖した雄ウナギが成熟するまで/ウナギの精子/死んだ精子が半分以上!/精子は海を泳ぐ/卵のトンネルに引き寄せられる精子/精子は冷蔵庫に大量保存
6 人工授精
受精卵を得る二つの方法/ウナギの人工授精/誘発産卵法か人工授精法か
7 よい卵をつくる
卵質向上が目下の課題/卵質評価の指標とは?/地道な品質チェック作業/超小型水槽で生残率を測定/卵質改善に向けて/排卵誘発のタイミング/人工授精のタイミング/卵への栄養強化/今後の課題

第4章 ウナギを育てる――田中秀樹
1 ウナギの赤ちゃんは育つのか?
衝撃の出会い/私が「魚飼い」を目指すまで/魚の赤ちゃんを育てる/ウナギの仔魚との対面/先人の足跡
2 どんな環境がいいの?
本格的なウナギ仔魚飼育試験の始まり/ついにワムシを食べた!/元気な仔魚に育つ条件/水圧の影響/たくさん餌を食べる条件/なぜ少ししか食べないのか
3 いったい何を食べるの?
新しい餌の探索/ブレークスルー/サメ卵飼料を用いたウナギ仔魚の長期飼育法/仔魚の成長と形態の変化/新たな壁
4 足りない栄養は何?
タンパク質不足なのか/ペプチドとの出会い/飼育条件の再検討/餌の再検討/究極の餌の誕生
5 劇的な変身〜シラスウナギの誕生
6 ついに実現!「完全養殖」
7 未来のウナギ養殖

引用文献
さくいん


≪編著者: ≫ 虫明敬一 (むしあけ・けいいち) 水産総合研究センター西海区水産研究所センター長。ウナギ委託プロジェクト研究推進リーダー。1958年、岡山県生まれ。農学博士。広島大学大学院農学研究科修士課程修了。日本栽培漁業協会技術員、日本栽培漁業協会主任技術員、日本栽培漁業協会場長、水産総合研究センター本部課長、水産総合研究センター養殖研究所センター長、水産総合研究センター養殖研究所部長を歴任し、現職。主な著書は、『ブリの資源培養と養殖業の展望』(共著、恒星社厚生閣)、「シマアジ」(『水産増養殖システム――海水魚』所収、恒星社厚生閣)など。

≪著者: ≫ 太田博巳 (おおた・ひろみ) 近畿大学農学部教授。ウナギ委託プロジェクト研究参画研究者。1953年、大阪府生まれ。水産学博士。北海道大学大学院水産学研究科博士課程単位取得退学。北海道立水産孵化場科長、水産庁養殖研究所主任研究官、水産庁養殖研究所室長を歴任し、現職。主な著書は、『ウナギの初期生活史と種苗生産の展望』(共著、恒星社厚生閣)、『クロマグロ完全養殖』(共著、成山堂書店)、『日本の希少淡水魚の現状と系統保存』(共著、緑書房)、『Eel Biology』(共著、Springer-Verlag)、『Methods in Reproductive Aquaculture』(共著、CRC Press)など。

≪著者: ≫ 香川浩彦 (かがわ・ひろひこ) 宮崎大学農学部教授。ウナギ委託プロジェクト研究参画研究者。1953年、愛媛県生まれ。水産学博士。北海道大学大学院水産学研究科博士課程単位取得退学。基礎生物学研究所日本学術振興会奨励研究員、産業医科大学助手、水産庁養殖研究所研究員、水産庁養殖研究所主任研究官、水産庁養殖研究所室長を歴任し、現職。主な著書は、『水産大百科事典』(共著、朝倉書店)、『水産海洋ハンドブック』(共著、生物研究社)、『ウナギの初期生活史と種苗生産の展望』(共著、恒星社厚生閣)、『海産魚類の産卵・成熟リズム』(共著、恒星社厚生閣)、『環境ホルモン――水産生物に対する影響実態と作用機構』(共著、恒星社厚生閣)、『Eel Biology』(共著、Srringer-Verlag)、『Sparidae』(共著、Wiley-Blackwell)など。

≪著者: ≫ 田中秀樹 (たなか・ひでき) 水産総合研究センター増養殖研究所グループ長。ウナギ委託プロジェクト研究チームリーダー。1957年、大阪府生まれ。農学博士。京都大学大学院農学研究科修士課程修了。水産庁養殖研究所研究員、水産庁養殖研究所主任研究官、水産総合研究センター養殖研究所主任研究官、水産総合研究センター養殖研究所グループ長を歴任し、現職。主な著書は、『Eel Biology』(共著、Srringer-Verlag)、『水産の21世紀 海から拓く食料自給』(共著、京都大学学術出版会)など。

≪著者: ≫ 塚本勝巳 (つかもと・かつみ) 東京大学大気海洋研究所教授。ウナギ委託プロジェクト研究参画研究者。1948年、岡山県生まれ。農学博士。東京大学大学院農学系研究科博士課程中途退学。東京大学海洋研究所助手、東京大学海洋研究所助教授、東京大学海洋研究所教授を歴任し、現職。主な著書は、『グランパシフィコ航海記』(編著、東海大学出版会)、『海の生命観』(編著、東海大学出版会)、『Eel Biology』(共著、Srringer-Verlag)、『魚類生態学の基礎』(編著、恒星社厚生閣)、『旅するウナギ』(共著、東海大学出版会)など。

≪著者: ≫ 廣瀬慶二 (ひろせ・けいじ) 水産総合研究センター「水産技術」編集委員。1937年、新潟県生まれ。農学博士。東京大学大学院農学系研究科博士課程修了。東京大学農学部助手、水産庁養殖研究所部長、水産庁中央水産研究所部長、日本栽培漁業協会参与を歴任。主な著書は、『海産魚の産卵・成熟リズム』(恒星社厚生閣)、『うなぎを増やす』(成山堂書店)など。






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本「水戸黄門「漫遊」考 (講談社学術文庫2128)」金文京5

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水戸黄門「漫遊」考 (講談社学術文庫)
水戸黄門「漫遊」考 (講談社学術文庫2128)

○著者: 金 文京
○出版: 講談社 (2012/8, 文庫 392ページ)
○定価: 1,208円
○ISBN: 978-4062921282
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高貴な人間が諸国をめぐっては、悪代官をこらしめる。中国の包拯に朝鮮の暗行御史と、黄門様と同類型の物語は、隣国でも庶民の絶大な支持を受けていた――。近代から中世、古代へと、時空を超えた東アジアの歴史の中に「漫遊記」の成立をさぐり、歌舞伎や講談、映画・テレビなど、日本において長く国民的人気を博し続けた謎に迫る、異色の文学研究。


≪目次: ≫
序章 「水戸黄門」への旅立ち
水戸黄門の謎/「水戸黄門」への旅

第一章 中国の名裁判官――物語と現実
十三世紀、中国の劇場/元代の芝居『陳州糶米』/語り物『陳州糶米伝』/包拯と水戸黄門――二つの物語の構造/包拯の実像を伝えるエピソード/包拯をめぐる物語の歴史/包拯と大岡越前/「先斬後奏」と「勢剣金牌」/いかさま監察官/西洋人の中国見聞記/マテオ・リッチとマガリャンイスの証言/中国史料のなかの御史/犯罪捜査トリック/裁判と文学/裁判と天候/地方官の巡察/林則徐の日記/清代公案小説の主人公たち/『劉公案』――「羅鍋子」捕り物帳/皇帝の微行物語

第二章 朝鮮の『春香伝』と暗行御史
朝鮮国民文学の代表作『春香伝』/妓女と御曹司の恋/暗行御史の実態/暗行御史の意義/「御史雨」――王の正義と天候/暗行御史と朝鮮の社会/暗行御史の物語

第三章 北条時頼から水戸黄門まで
謡曲「鉢木」/北条時頼の廻国伝説/律令制の監察制度/「朝倉敏景十七ヶ条」/江戸時代の中央集権化と監察制度/マレビトと貴種流離譚

第四章 英雄伝説と神話
包拯の異常出生譚――「包侍制出身伝」/英雄の誕生/冥界の裁判/『劉知遠諸宮調』/包拯と劉知遠の物語の構造/劉知遠の仲間たち(1)――薛平貴など/劉知遠の仲間たち(2)――オデュッセウスと百合若大臣/王としての包拯/肉塊と金印は王のしるし

第五章 巡遊する王
天子の巡守/始皇帝の天下巡幸/始皇帝巡行の意味/不老長寿と巡幸/巡幸と微行

第六章 芸能とスパイ
『詩経』と「楽府」/「釆詩の官」「楽府」にみる中国の文学観/巫とスパイ/宦官によるスパイ活動と側近政治/芸能者・宗教者の巡遊とスパイ活動/山岳祭祀とスパイ/外国に対する山川祭祀/亡国の琴師とマルコ・ポーロ/芭蕉と曾良/御庭番と暗行御史/芸能とスパイ

第七章「黄門漫遊記」の誕生――歌舞伎と講談
『黄門漫遊記』の人気/水戸黄門の実像と虚像/江戸時代の黄門伝説『水戸黄門仁徳録』/歌舞伎の水戸黄門『黄門記童幼講釈』/明治の講談――講談速記本/大阪の黄門と東京の黄門/黄門漫遊と東北地方/定住(農民)型黄門と非定住(芸人)型黄門/黄門の供の者たち/旅行ブームと「漫遊」の流行/附録・明治期「黄門漫遊記」一覧表

第八章 明治天皇と水戸黄門
漫遊と巡幸/湊川神社と黄門、明治天皇/御前講談――天皇と『黄門漫遊記』/歌舞伎と修身――孝子物語の語るもの/天覧歌舞伎――黙阿弥と明治天皇/『魚屋宗五郎』と『貴妃酔酒』/全員集合! 瑞巌寺

第九章「黄門漫遊記」の発展――映画とテレビ
浪曲と小説/映画の『黄門漫遊記』/テレビドラマ『水戸黄門』/印籠の謎/松下幸之助と水戸黄門/文化人の水戸黄門評価

終章 水戸黄門の仲間たち
互いを知らぬ仲間達/近代史のなかの『春香伝』/黄門の仲間・それぞれの旅立ち

原本あとがき (平成十年九月 著者)
文庫版あとがき (二〇一二年七月四日  金 文京)
水戸黄門映画一覧
解説/福田安典(日本女子大学教授)


※本書の原本は、一九九九年一月、新人物往来社より刊行されました。


≪著者: ≫ 金 文京 (きん ぶんきょう) 1952年生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程修了。京都大学人文科学研究所教授。専攻は中国文学。著書に『中国小説選』『教養のための中国語』『三国志演義の世界』『三国志の世界』『漢文と東アジア』ほか、訳書に『老乞大』(共訳)などがある。






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本「道徳形而上学の基礎づけ  Grundlegung zur Metaphysik der Sitten, 1785 (光文社古典新訳文庫153)」カント、中山元 訳5

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道徳形而上学の基礎づけ (光文社古典新訳文庫)
道徳形而上学の基礎づけ  Immanuel Kant: “Grundlegung zur Metaphysik der Sitten”, 1785 (光文社古典新訳文庫153)

○著者: イマヌエル・カント中山元
○出版: 光文社 (2012/8, 文庫 410ページ)
○定価: 1,120円
○ISBN: 978-4334752521
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なにがあろうがなかろうが、どのような状況であったとしても変わることなく、すべきであるような義務(行動原理)とは


「君は、みずからの人格と他のすべての人格のうちに存在する人間性を、いつでも、同時に目的として使用しなければならず、いかなる場合にもたんに手段として使用してはならない」。多くの実例をあげて道徳の原理を考察する本書は、きわめて現代的であり、いまこそ読まれるべき書である。


≪目次: ≫
凡例
 本訳書ではアカデミー版(Kants Werke, Akademie Textausgabe, IV , Grundlegung zur Metaphysik der Sitten, Walter de Gruyter & Co.)を底本とし、ズアカンプ社版の全集を参考にしている。訳語については、『純粋理性批判』の場合と同じように、できるだけカントの定訳となっている訳語を使うのを避けている。「悟性」(Verstand)は「知性」と訳し、「傾向性」(Neigung)は「心の傾き」と訳す。認識論が中心だった『純粋理性批判』では「格律」(Maxime)は「主観的な原理」と訳したが、道徳論である本書では「行動原理」と訳す。……


道徳形而上学の基礎づけGrundlegung zur Metaphysik der Sitten, 1785
序文
001 哲学の三分野/002 実質的な認識と形式的な認識/003 三つの学の任務/004 経験的な学と純粋な学という観点からの哲学の分類/005 形而上学の分類/006 哲学における分業の利点/007 純粋な道徳哲学の必要性/008 道徳法則の純粋さ/009 道徳的に善であるためには/010 ヴォルフの一般実践哲学は、どうして道徳の形而上学でないか/011 実践的な理性と思弁的な理性/012 『道徳形而上学』と『道徳形而上学の基礎づけ』の関係/013 道徳の〈基礎づけ〉の課題/014 分析的な道と総合的な道
第一章 道徳にかんする普通の理性認識から、哲学的な理性認識へと進む道程
015 善い意志/016 「善い意志」を促進する特性/017 善い意志の不変な価値/018 意志の絶対的な価値という考え方への疑念/019 理性と本能/020 理性の使命/021 理性の真の使命/022 義務の概念/023 義務に適った行為と義務に基づいた行為/024 自分の生命を守る義務――自分自身への完全義務/025 親切の義務――他者への不完全義務/026 自己の幸福の追求――自分自身への不完全義務/027 隣人愛の掟――他者への完全義務の変形として/028 意欲の原理/029 法則にしたがう行動原理/029n 意欲の主観的な原理と客観的な原理/030 法則の観念/030n 尊敬とは/031 法則に適うこと/032 抜け目のなさと義務/033 善い行動原理を見分ける方法/034 コンパスとしての原理/035 自然に生まれる弁証論/036 実践哲学の必要性

第二章 通俗的な道徳哲学(ジットリヒ)から道徳(ジッテ)形而上学へと進む道程
037 義務に基づいた行為への疑問/038 道徳的な根拠は不可視である/039 義務についての確信/040 道徳的な法則は理性的な存在者一般に妥当する/041 実例の意味/042 経験から独立した道徳の最高原則/043 通俗性と哲学/044 道徳の形而上学の試み/044n 純粋な道徳哲学の意味/045 ごたまぜの道徳理論/045n ズルツァー氏の疑問/046 五つの確認事項/047 通俗的な哲学から形而上学へ/048 理性と意志の関係/049 命法とは/050 命法の表現/050n 心の傾き、関心、依存する意志の定義/051 完全に善い意志と命法/052 仮言命法と定言命法、第一の定義/053 第二の定義/054 命法と意志の関係/055 不確実な実践原理、断定的な実践原理、必然的な実践原理/056 熟練の命法/057 幸福への意図/057n 抜け目のなさの語の二つの意味/058 道徳性の命法/059 三種類の命法/059n 実用的なという語の意味/060 熟練の命法の可能性/061 抜け目のなさの命法の可能性/062 定言命法の可能性/063 法則としての定言命法/064 定言命法の可能性の洞察の困難さ/064n アプリオリな総合命題としての定言命法/065 定言命法の表現方法/066 定言命法の必然性/066n 行動原理と法則の違い/067 第一の定言命法の表現方法/068 定言命法と義務の概念の関係/069 第一の定言命法の別の表現方法/070 義務の分類/070n 義務の分類の留保/071 自殺の実例――自分自身への完全義務/072 返すあてのない借金の実例――他者への完全義務/073 才能を放置する人の実例――自分自身への不完全義務/074 他人への援助の否定の実例――他者への不完全義務/075 義務の分類/076 定言命法の例外/077 これまでの成果とこれからの課題/078 人間の本性と義務の関係/079 哲学の立場/080 道徳性とその似姿/080n ほんらいの徳/081 実践哲学の課題/082 意志、意志の目的、手段、動機、動因などの概念の定義/083 定言命法の根拠/084 絶対的な目的としての人格/085 目的自体としての人間性――第二の定式/085n 要請/086 自殺の実例の検討――自分自身への完全義務/087 虚偽の約束の実例――他者への完全義務/087n 道徳の通俗的な表現/088 自然の目的である人間性の開発を放置する人の実例――自分自身への不完全義務/089 他者への幸福の促進の実例――他者への不完全義務/090 第三の定言命法の原理/091 立法者としての意志/092 利害関心の放棄の定式化/093 依存する意志と普遍的な意志/094 立法する普遍的な意志の原理――第三の定式/094n 原理の実例/095 自律の原理/096 目的の国/097 目的の国の定義/098 理想としての目的の国/099 目的の国の国民と元首/100 元首の資格/101 義務とは/102 義務と行動原理/103 価格と尊厳/104 総体的な価値と内的な価値/105 市場価格、感情価格、尊厳/106 尊敬と自律/107 行動原理に含まれる三要素/108 行動原理の形式/109 行動原理の内容/110 行動原理の完全な規定/110n 自然の国と目的の国/111 絶対に善い意志の表現方法/112 目的の主体/113 目的の国の定言命法/114 崇高さと尊敬
道徳性(ジットリヒカイト)の最高原理としての意志の自律
115 意志の自律の原理
道徳性のすべての偽りの原理の源泉としての意志の他律
116 他律の発生
他律を根本的な概念とした場合に生まれうる道徳性(ジットリヒカイト)のすべての可能な原理の分類
117 批判の役割/118 他律の二つの原理/119 経験的な原理の欠陥/119n 道徳的な感情の原理と幸福/120 完全性の概念による根拠づけ/121 完全性の概念の好ましさ/122 これからの原理の真の根拠/123 他律の原理の欠陥/124 善い意志の原理/125 道徳性の真理性

第三章 道徳の形而上学から純粋な実践理性の批判へと進む道程
自由の概念は、意志の自律を説明するための〈鍵〉となる
126 意志と自由/127 自由の積極的な概念/128 自由の概念の根拠づけの準備
自由は、すべての理性的な存在者の意志の特性として、前提されなければならない
129 自由の証明/129n 理念としての自由
道徳性のさまざまな理念にともなう関心について
130 自由の理念/131 「なすべし」と「意欲する」/132 三つの難問/133 道徳的な法則の拘束力/134 自由の循環論法/135 別の視点/136 感性界と知性界/137 常識的な人物の傾向/138 理性の優越/139 二つの観点――他律と自律/140 自律の観念/141 循環論の解消
定言命法はどのようにして可能になるか
142 知性界の法則と義務/143 定言命法の可能性/144 極悪な人の願い
あらゆる実践哲学の究極の限界
145 自律と自由の理念/146 自由についての理性の弁証論/147 自由の矛盾/148 思弁哲学の義務/149 実践哲学の要求/150 人間の二重性/151 人間の二重の自己理解/152 実践理性の越境/153 理性の越権/154 自由の理念と叡智/155 道徳的な法則への関心/155n 理性の直接的な関心と間接的な関心/156 法則への関心/157 残された問い/158 叡智界の理念/159 道徳的な研究の限界
結論としての注
160 道徳哲学の目的

訳注



道徳形而上学の基礎づけ』 解説/中山元
序論
哲学の分類/本書の課題/純粋な道徳哲学のための条件/純粋な原理の必要性/『道徳形而上学の基礎づけ』の位置/本書の構成

第一章 道徳にかんする普通の理性認識から、哲学的な理性認識へと進む道程
第一節 善い意志の概念
善とは/善い意志/善の定義と善い意志/最高善
第二節 理性と善
目的論から見た理性の役割/理性の真の役割
第三節 義務の概念
義務の概念の必要性/義務に適った行為と義務に基づいた行為の実例による区別/義務が適用される理性的な存在者/義務に基づいた行動の四つの実例/自殺の否定――自分自身への完全義務/他者への親切――他者への不完全義務/自己の幸福の追求――自分自身への不完全義務/隣人愛――他者への完全義務の変形として
第四節 道徳性と行動原理
義務と意志についての第二命題/行為の結果の無視/行動原理の概念/法則と原理の違い/第三の命題/尊敬について/尊敬に値するもの/法則の三つの特徴/道徳性の法則の命題/虚偽の約束の実例/羅針盤としての原理

第二章 通俗的な道徳哲学から道徳形而上学へと進む道程
第一節 実践哲学の必要性
弁証論の発生/道徳形而上学の必要性/経験的な実例の不十分さ/道徳法則の普遍性と必然性/通俗的な道徳哲学と道徳形而上学の違い
第二節 行為の客観的な原理としての命法とその分類
実践理性とは/命法とは/仮言命法と定言命法/仮言命法の分類/定言命法
第三節 三つの命法の可能性と予備的な考察
熟練の命法の可能性/抜け目のなさの命法の可能性/定言命法の可能性
第四節 定言命法の表現方式
定言命法の表現方法/五つの定言命法
第一項 第一の定式
第一の定言命法/他者の立場になって考える/第二の表現方法/目的論的な自然/義務の分類/自殺の実例――自分自身への完全義務/虚偽の約束の実例――他者への完全義務/才能を放置する人の実例――自分自身への不完全義務/他人への援助の否定の実例――他者への不完全義務/二つの基準/第一定式の形式的な表現方法の重要性
第二項 第二の定式
第三の表現方法への移行/四つの義務の実例
第三項 第三の定式
第三の定式/第四の表現方法/自律と他律/第五の表現方法/目的の国とは/目的の国に参加する資格/定言命法の統合/自然の国/道徳性と幸福の逆説
第四項 自律と他律
自律の原理/他律の原理

第三章 道徳(ジッテ)の形而上学から実践理性の批判へと進む道程
第一節 自由と自律
自由の概念
第二節 自由と道徳性
すべての理性的な存在者の特性である自由/三つの難問/自由の循環論法
第三節 叡智界の概念
二世界論/自律と他律の区別/循環論の解消
第四節 残された課題
定言命法の可能性/理性の弁証法/弁証法の解決/悪人の窮地/「ほんらいの自己」と自由/理性の越権/残された課題


カント年譜
訳者あとがき (中山元)


≪著者: ≫ イマヌエル・カント Immanuel Kant [1724-1804] ドイツ(東プロイセン)の哲学者。近代に最も大きな影響を与えた人物の一人。『純粋理性批判』『実践理性批判』『判断力批判』のいわゆる三批判書を発表し、批判哲学を提唱して、認識論における「コペルニクス的転回」を促した。フィヒテ、シェリング、ヘーゲルとつながるドイツ観念論の土台を築いた。

[訳者: ] 中山 元 Nakayama Gen 1949年生まれ。哲学者、翻訳家。主著に『思考のトポス』『フーコー入門』『はじめて読むフーコー』『思考の用語辞典』『賢者と羊飼い』『フーコー 生権力と統治性』『フーコー 思想の考古学』ほか。訳書に『自我論集』『エロス論集』『幻想の未来/文化への不満』『人はなぜ戦争をするのか』『ドストエフスキーと父親殺し/不気味なもの』(以上、フロイト)、『パピエ・マシン(上)』(デリダ)、『永遠平和のために/啓蒙とは何か 他3編』『純粋理性批判 1』(共にカント)、『人間不平等起源論』『社会契約論/ジュネーヴ草稿』(共にルソー)、『職業としての政治 職業としての学問』『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』(共にウェーバー)、『善悪の彼岸』『道徳の系譜学』(共にニーチェ)ほか多数。

カント 『純粋理性批判 1234567  Kritik der reinen Vernunft, 2. Auflage, 1787 』(中山元 訳、光文社古典新訳文庫、2010〜2012年) '10/02/21〜'12/02/13
カント 『永遠平和のために』(宇都宮芳明 訳、ワイド版岩波文庫、2005年) '08/11/25
カント 『永遠平和のために/啓蒙とは何か 他3編』(中山元 訳、光文社古典新訳文庫、2006年) '08/09/02

村岡晋一 『ドイツ観念論 カント・フィヒテ・シェリング・ヘーゲル』(講談社選書メチエ、2012年) '12/09/06
カント研究会 編、石川求・寺田俊郎 編著 『世界市民の哲学 (現代カント研究12)』(晃洋書房、2012年) '12/05/04
中島義道 『悪への自由 カント倫理学の深層文法』(勁草書房、2011年) '11/11/18
竹田青嗣 『完全解読 カント『実践理性批判』』(講談社選書メチエ、2010年) '11/01/05
中島義道 『『純粋理性批判』を噛み砕く』(講談社、2010年) '10/10/26
竹田青嗣 『完全解読 カント『純粋理性批判』』(講談社選書メチエ、2010年) '10/06/09
ジル・ドゥルーズ 『カントの批判哲学  La philosophie critique de Kant, 1963.』(國分功一郎 訳、ちくま学芸文庫、2008年) '09/08/11
中島義道 『カントの自我論』(岩波現代文庫、2007年) '09/06/24
中島義道 『カントの法論』(ちくま学芸文庫、2006年) '09/02/09
中島義道 『カントの人間学』(講談社現代新書、1997年) '09/02/07
中島義道 『カントの時間論』(岩波現代文庫、2001年)'09/01/28
中島義道 『カントの読み方』(ちくま新書、2008年) '09/01/23





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……原著のタイトルをそのまま訳すと『人倫の形而上学の基礎づけ』である。また後年刊行される道徳の形而上学も、Die Metaphysik der Sitten、すなわち『人倫の形而上学』というタイトルである。
 ただしカントは道徳 Moral(モラール)と人倫 Sitte(ジッテ)を、概念として明確に区別していない。この区別が確立されるのはヘーゲルにおいてである。そのことはカントが人倫の形而上学を「道徳(モラール)哲学」(007)と言い換えていることからも明らかである。…… (「訳者あとがき」p408)


五つの定言命法
 ここで五つの定言命法をまとめて眺めてみることにしよう。
(一)第一の定式――普遍的な法則の定言命法
「君は、君の行動原理が同時に普遍的な法則となることを欲することができるような行動原理だけにしたがって行為せよ」 (067)。
(二)第一の定式の派生形――普遍的な自然法則の定言命法
「君が行為するするときに依拠する行動原理が、君の意志にしたがって、普遍的な自然法則となるかのように、行為せよ」(069)。
(三)第二の定式――目的自体の定言命法
「君は、みずからの人格と他のすべての人格のうちに存在する人間性を、いつでも、同時に目的として使用しなければならず、いかなる場合にもたんに手段として使用してはならない」(085)。
(四)第三の定式――自律の定言命法
君は、「みずからを普遍的に立法するものとみなすことのできるような意志の行動原理にしたがって行為せよ」(094)。
(五)第三の定式の派生形――目的の国の定言命法
「君の採用する行動原理が、同時にすべての理性的な存在者の普遍的な法則となるように行為せよ」(113)。
…… (「解説」p317-318)





本「図説 明治の企業家 (ふくろうの本・日本の歴史)」宮本又郎 編著5

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図説 明治の企業家 (ふくろうの本/日本の歴史)
図説 明治の企業家 (ふくろうの本・日本の歴史)

○著者: 宮本又郎 編著
○出版: 河出書房新社 (2012/8, 単行本 143ページ)
○定価: 1,890円
○ISBN: 978-4309761961
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明治の新しい時代を生き、企業家として殖産興業の近代日本を歩んだ岩崎弥太郎、大倉喜八郎、渋沢栄一ら多士済済の企業家たち。その業績、企業の発展などを豊富な写真とともに見ていく。


≪目次: ≫
口絵 新時代を築いた企業家たちの足跡

序 いまふりかえる明治の企業家たち  宮本又郎(大阪大学名誉教授)
激動の時代/資産家たちの栄枯盛衰/江戸期商家の再生/躍り出たベンチャー企業家たち/技術者、職人出身の企業家たち/社会的企業家たち/財界指導者たち/明治企業家たちの出自と企業家精神

第1章 近代ニッポンを創った名企業家たち
岩崎弥太郎(いわさき・やたろう、天保5・1834〜明治18・1885、三菱グループ) 一代で巨大財閥を立ち上げた豪腕
学問で身を立てようとする/入獄も幸運になる/故郷での雌伏の日々/長崎商会の主任になる/四苦八苦の長崎商会/ベンチャー企業の立ち上げ/「三菱」の誕生/三菱財閥の飛躍/“海坊主”の意地
大倉喜八郎(おおくら・きはちろう、天保8・1837〜昭和3・1928、大倉グループ) 軍需品の調達から大倉財閥を形成
時代を読み武器商人で成功/自費洋行で政府の顕官たちと知り合う/「大倉組商会」を発足/死の商人と批判される/多くの事業に実績を上げる/気概を発揮する喜八郎/死の直前まで派手好みを貫く
コラム 金剛組 なんと“SINCE 578” 宮大工としての技術を1430年以上も伝承
渋沢栄一(しぶさわ・えいいち、天保11・1840〜昭和6・1931、第一国立銀行など) 五百もの企業を興した国造りの神
血洗島の攘夷主義者/幕臣となってパリへ/静岡で合本主義を試みる/国造りの神のバンク創設/金融を支える第一国立銀行/よろずやのこころ

第2章 江戸時代から継承した事業
鴻池家(こうのいけ) 日本一の豪商も事業拡大に乗り遅れる
手堅い経営方針/近代的な金融業の立ち上げ
三井家(みつい) 迎えた大番頭の機転で危機を乗り越える
三井財閥の原点/江戸へ進出した「越後屋」/高利が残した家訓/有為の人物をスカウト/政商としての復活/三井財閥の成長
住友家(すみとも) 本業の別子銅山を守り新時代を近代化で乗り切る
「家祖」と「業祖」/銅取り引きを本業とする/住友の“ドル箱”別子銅山/広瀬宰平が総理事となる/次々と危機が相次ぐ/伊庭貞剛の時代へ
安田善次郎(やすだ・ぜんじろう、天保9・1838〜大正11・1922、安田グループ) 金融一筋から財閥を作る
二十歳で富山から出奔/銀行以外の事業にも着手/独裁体制の安田財閥/破綻寸前の銀行を系列化に/守銭奴と誤解された善次郎

第3章 官営事業の払い下げで繁栄する政商たち
古河市兵衛(ふるかわ・いちべえ、天保3・1832〜明治36・1903、古河グループ) 銅鉱山一筋で財閥を形成
江戸商人が明治の実績で成功/鉱山開発事業に専念/廃山寸前の足尾銅山を近代化/世界は銅を求めていた/鉱毒対策に資金を投入
後藤象二郎(ごとう・しょうじろう、天保9・1838〜明治30・1897、高島炭鉱) 土佐藩参政が新時代に起業する
公武合体派から倒幕派へ/高島炭鉱を三菱に譲る
浅野総一郎(あさの・そういちろう、嘉永元・1848〜昭和5・1930、浅野セメントなど) 七転び八起きの半生に負けず起業
起業は失敗の連続/安田の資金援助で事業を拡大
川崎正蔵(かわさき・しょうぞう、天保8・1837〜大正元・1912、川崎重工業) 不運を超え造船所建設の夢を実現
海難事故が連続する半生/川崎造船所の船出
五代友厚(ごだい・ともあつ、天保6・1835〜明治18・1885、大阪証券取引所など) 官を辞し民間人で大阪を新商都に
イギリス留学で最新工業を視察/大阪新商都構想を推進
藤田伝三郎(ふじた・でんざぶろう、天保12・1841〜明治45・1912、藤田グループ) 長州閥を活かした多角的な起業
長州人脈を生かし事業を発展/軍需産業から多角的経営に転換

第4章 近代資本主義の中での繁栄
伊藤忠兵衛(いとう・ちゅうべえ、天保13・1842〜明治36・1903、伊藤忠商事・丸紅) 天秤棒を担ぐ商いから総合商社へ
最後の近江商人/「紅忠」開く/世界に向かう総合商社へ
根津嘉一郎(ねづ・かいちろう、万延元・1860〜昭和15・1940、東武鉄道) 鉄道再建のスペシャリスト
村長から株相場師へ/鉄道事業の経営に乗り出す
小林一三(こばやし・いちぞう、明治6・1873〜昭和32・1957、阪急グループ) 田舎鉄道をアイデアで大会社に
くすぶっていた青年時代/田舎の鉄道会社で才能を発揮/温泉街の宝塚を一新する/ターミナルにデパートを
山下亀三郎(やました・かめさぶろう、慶応3・1867〜昭和19・1944、山下汽船) 戦争景気で船舶会社を飛躍させる
船賃の前渡しを知り船主となる/第一次世界大戦で船成金に
早矢仕有的(はやし・ゆうてき、天保8・1837〜明治34・1901、丸善) 医師から新時代の会社を設立
福沢諭吉に学び人生が転換/独立自尊の精神で「丸善」を開業
鹿島岩吉(かじま・いわきち、文化13・1816〜明治18・1885、鹿島建設) スーパーゼネコンの土台を造る
原点は大工の棟梁/開国によって拡大した事業
大林芳五郎(おおばやし・よしごろう、元治元・1864〜大正5・1916、大林組) 呉服店をたたみ男の世界で成功
未知の東京で修業/大阪の男気
森村市左衛門(もりむら・いちざえもん、天保10・1839〜大正8・1919、ノリタケ) 不平等の挽回で海外貿易に進出
不平等条約の現実を知り貿易を志す/森村組と森村ブラザーズの設立/「国利民福」を目ざし社会貢献
福沢桃介(ふくざわ・ももすけ、慶応4・1868〜昭和13・1938、関西電力・中部電力) 相場での儲けを水力発電に投資
福沢諭吉の養子に/相場師から電力王へ
小平浪平(おだいら・なみへい、明治7・1874〜昭和26・1951、日立製作所) 国産機器で電力事業の強い意志
国産で電気産業を起ち上げたい/日立にこだわり、日立を育てる
小菅丹治(こすげ・たんじ、安政6・1859〜大正5・1916、伊勢丹) 米穀商の婿養子から呉服店で成功
旅籠町の呉服店

第5章 相次ぐ技術屋からの起業
田中久重(たなか・ひさしげ、寛政10・1799〜明治14・1881、東芝) 豊かな発想力の発明からの起業
“からくり儀右衛門”/佐賀藩精錬方に招かれる/万般の機械考案の依頼に応ず/“日本のエジソン”の流れ
山岡孫吉(やまおか・まごきち、明治21・1888〜昭和37・1962、ヤンマー) 農業・漁業用の小型発電機を製造
ガスの普及する都会で/故郷を思って作るもの
御木本幸吉(みきもと・こうきち、安政5・1858〜昭和29・1954、ミキモト) 真珠に付加価値を付け宝飾品に
真珠養殖で成功/真珠を装飾品に加工
山葉寅楠(やまは・とらくす、嘉永4・1851〜大正5・1916、ヤマハ) 偶然のオルガン修理から製造へ
オルガンとの出会い/音楽総合メーカーへの夢
島津源蔵(しまづ・げんぞう、天保10・1839〜明治27・1894、島津製作所) 科学にのめり込み気球を揚げる
舎密局出入りの鍛冶職人/エックス線と蓄電池
服部金太郎(はっとり・きんたろう、万延元・1860〜昭和9・1934、セイコー) 時計屋に憧れ信用で店を発展
時計屋に憧れ銀座に開店/信用を積み成功/熟練工を養成する
豊田佐吉(とよた・さきち、慶応3・1867〜昭和5・1930、豊田自動織機) 先を行く外国織機を新発想で駆逐
大工仕事で織機を作る/「自動」ではなく「自働」/工場法に合致した自動織機が完成

第6章 文明開化の新しい味覚
森永太一郎(もりなが・たいちろう、慶応元・1865〜昭和12・1937、森永製菓) 異国での失望から「製菓王」へ
起業までの苦難/一粒のキャンデー
木村安兵衛(きむら・やすべえ、文化14・1817〜明治22・1889、木村屋) 日本人の日本人相手のパン作り
四十七歳の上京/「あんパン」献上
蟹江一太郎(かにえ・いちたろう、明治8・1875〜昭和46・1971、カゴメ) 西洋野菜の栽培からソース作りへ
陸軍中尉の勧め/「トマトソース」を作る/農村発の事業へ
鈴木三郎助(すずき・さぶろうすけ、慶応3・1867〜昭和6・1931、味の素) うまみ調味料で美味しさを家庭に
相場師からの改心/“美味しさ”を家庭に届ける
相馬愛蔵(そうま・あいぞう、明治3・1870〜昭和29・1954、新宿中村屋) キリスト教精神で多くの人に恩恵
研究熱心でパン屋を繁栄/中村屋サロンで芸術・文化に功績
鳥井信治郎(とりい・しんじろう、明治12・1879〜昭和37・1962、サントリー) 新発想を好み慈善事業にも全力
鼻を活かしてぶどう酒を製造/宣伝、信心、社会還元に全力投入
正田貞一郎(しょうだ・ていいちろう、明治3・1870〜昭和36・1961、日清製粉) 輸入粉に勝てる高品質の小麦粉製造
日本での近代式機械製粉業の夜明け/日産五十バーレルからのスタート
馬越恭平(まごし・きょうへい、弘化元・1844〜昭和8・1933、サッポロビール) ビヤホールから東洋のビール王へ
三井物産社員からビール業界へ/経営再建とビール大手三社の大合同

第7章 新時代の新薬種からの起業
長瀬富郎(ながせ・とみろう、文久3・1863〜明治44・1911、花王) 粗悪な国産石鹸を憂い自らが製造
小間物卸問屋から高級石鹸製造へ/ブランド化と販路展開と広告戦略
津村重舎(つむら・じゅうしゃ、明治4・1871〜昭和16・1941、ツムラ) 家伝の秘薬から起業を志す
婦人薬「中将湯」/巧みな広告戦略
福原有信(ふくはら・ありのぶ、嘉永元・1848〜大正13・1924、資生堂) 健康の薬局から、美の化粧品まで
医薬分業体制を目指す/戦争で息を吹き返す/製剤に続き化粧品事業へ
森下博(もりした・ひろし、明治2・1869〜昭和18・1943、森下仁丹) 銀の小粒で人びとの健康に寄与
新しい時代の商業を目指す/事業を成功に導いた「広告」
小林富次郎(こばやし・とみじろう、嘉永5・1852〜明治43・1910、ライオン) 石鹸から歯磨きに参入が奏功
新事業、石鹸に生きる/獅子印の歯磨き粉
上山英一郎(うえやま・えいいちろう、文久2・1862〜昭和18・1843、金鳥) アメリカから送られた除虫菊の種から
富国のため除虫菊の栽培普及に尽力/世界で初めて蚊取り線香を発明
塩野義三郎(しおの・ぎさぶろう、安政元・1854〜昭和6・1931、塩野義製薬) 洋薬に転換し自家新薬で飛躍
和漢薬問屋から洋薬の製造販売へ/優れた経営手腕で安定基盤を築く
塩原又策(しおばら・またさく、明治10・1877〜昭和30・1955、三共) 高峰譲吉博士との巡り会い
絹織物販売から新薬販売へ/産学協同体制で新薬の三共へ
ヴォーリズ(William Merrell Vories、明治13・1880〜昭和39・1964、近江兄弟社) 宗教活動の慈悲を事業に反映
英語の教師で来日/実用的な建築設計など事業を拡大

明治の企業家年表 (1840・天保11〜1913・大正2)
参考文献/編集協力/撮影協力/写真提供


※カバー・扉写真 三菱一号館


≪編著者: ≫ 宮本又郎 (みやもと・またお) 1943年、福岡市生まれ。神戸大学大学院経済学研究科修士課程修了。大阪大学名誉教授。関西学院大学客員教授、放送大学客員教授。元経営史学会会長。企業家研究フォーラム会長。大阪企業家ミュージアム館長。経済学博士。著書に『近世日本の市場経済――大阪米市場分析』『日本企業経営史研究』(以上、有斐閣)、『日本の近代11 企業家たちの挑戦』(中央公論新社)、共編著に『日本をつくった企業家たち』(新書館)、『講座・日本経営史1 経営史・江戸の経験』(ミネルヴァ書房)、『日本経済史1 経済社会の成立』(岩波書店)など多数。






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まったくもって身勝手であり自己都合ばかり、なのであろうとは自覚していないものでもないのだが、いろいろあって(いまはまだうまくいえない、またまたいつものことでしかないのではあろう)どうにも落ち着かなくって、日常的なルーチンワークに乱れが生じることも、ある意味ではヤムヲエマイ、身が入らないことを為しても本末転倒なのかもしれない、よくわからないなりに、それなりに考えて考えて、ひとつひつひとつひとつ、、、暑い夏はまだまだ続いている、カラダはラクではない、軽快とはいえないような足取りで渋谷からトボトボとR246を歩くことおよそ35分(バスに乗るのが早くてラクであろう)、ぼくにチカラをください、見守っていてください、支えてください、チカラになってください、なにかと宜しくお願いします、とは、Aoyamaの、両隣さんからの樹木の枝葉が天空を覆いかぶさってヒカゲをこしらえてくれる、ぼくにとってこころやすらかなる場所、、、落葉も雑草も、さいきんどなたか手入れをなされたと思しき様子で、だから、入念な落葉と雑草の除去はすることなくカンタンに済ませ、敷石の上にどかっと尻餅をついて(なかなか重い腰を上げられない)しばらく本を読み耽ること一時間超、彼岸会まえの午前、そう、なるようにしかならない(わるいことにはならない)だろう




本「1Q84  BOOK3 〈10月-12月〉」村上春樹5

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1Q84 BOOK 3
1Q84 〈ichi-kew-hachi-yon〉 a novel BOOK3 〈10月-12月〉

○著者: 村上春樹
○出版: 新潮社 (2010/4, 単行本 501ページ)
○定価: 1,995円
○ISBN: 978-4103534259
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タイガーをあなたの車に、とエッソの虎は言う


どうなんだろう、ぼくはムラカミハルキに村上春樹から、そう、生きる勇気みたいなものを、と言うか、ぼくがこの世に生きていてもいいんだろうなぁといったような確信、とまでは言いえないのだけれども、ニュアンスとしておよそそんなところのなにごとかを、ゆるされ、有用な、すくなくともぼくにとっては重大なちいさくない、まるでことばにならないなってない、あぁ♪
ぼくが、ただしいなどとはおもえなくと、ぼくはおおよそのところまちがってはいないだろう、みずからの責任においてそれ以外の選択を可能性をもいくつも想定した上でひとつひとつ丁寧に検証を試みて、マイペースを乱すことなく慌てて判断をくだすことを回避して、なにごとにもかぎりはないものではないけれども、容易にあやまちはおかされるものでもあるのだが、よくわからないよくわからないわからない♪♪



そこは世界にただひとつの完結した場所だった。どこまでも孤立しながら、孤独に染まることのない場所だった。
「1Q84」の世界に、もし愛があるなら、それは完璧な愛かもしれない――。刊行以来、日本で、世界で、空前の話題を呼んでやまない長編小説。


≪目次: ≫
第1章 (牛河) 意識の遠い縁を蹴るもの
第2章 (青豆) ひとりぼっちではあるけれど孤独ではない
第3章 (天吾) みんな獣が洋服を着て
第4章 (牛河) オッカムの剃刀
第5章 (青豆) どれだけ息をひそめていても
第6章 (天吾) 親指の疼きでそれとわかる
第7章 (牛河) どちらに向かって歩いていく途中だ
第8章 (青豆) このドアはなかなか悪くない
第9章 (天吾) 出口が塞がれないうちに
第10章 (牛河) ソリッドな証拠を集める
第11章 (青豆) 理屈が通っていないし、親切心が不足している
第12章 (天吾) 世界のルールが緩み始めている
第13章 (牛河) これが振り出しに戻るということなのか?
第14章 (青豆) 私のこの小さなもの
第15章 (天吾) それを語ることは許されていない
第16章 (牛河) 有能で我慢強く無感覚な機械
第17章 (青豆) 一対の目しか持ち合わせていない
第18章 (天吾) 針で刺したら赤い血が出てくるところ
第19章 (牛河) 彼にできて普通の人間にできないこと
第20章 (青豆) 私の変貌の一環として
第21章 (天吾) 頭の中にあるどこかの場所で
第22章 (牛河) その目はむしろ憐れんでいるように見える
第23章 (青豆) 光は間違いなくそこにある
第24章 (天吾) 猫の町を離れる
第25章 (牛河) 冷たくても、冷たくなくても、神はここにいる
第26章 (青豆) とてもロマンチックだ
第27章 (天吾) この世界だけでは足りないかもしれない
第28章 (牛河) そして彼の魂の一部は
第29章 (青豆) 二度とこの手を放すことはない
第30章 (天吾) もし私が間違っていなければ
第31章 (天吾と青豆) サヤの中に収まる豆のように


≪著者: ≫ 村上春樹 (Haruki Murakami) 1949(昭和24)年、京都市生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。1979年『風の歌を聴け』(群像新人文学賞)でデビュー。主な長編小説に、『羊をめぐる冒険』(野間文芸新人賞)、『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』(谷崎潤一郎賞)、『ノルウェイの森』、『国境の南、太陽の西』、『ねじまき鳥クロニクル』(読売文学賞)、『海辺のカフカ』、『アフターダーク』、『1Q84』(毎日出版文化賞)がある。『神の子どもたちはみな踊る』、『東京奇譚集』などの短編小説集、エッセイ集、紀行文、翻訳書など著書多数。海外での文学賞受賞も多く、2006年フランツ・カフカ賞、フランク・オコナー国際短編賞、2009年エルサレム賞、2011年カタルーニャ国際賞を受賞。

村上春樹 『1Q84 〈ichi-kew-hachi-yon〉 a novel BOOK2 〈7月-9月〉』(新潮社、2009年) '12/08/26
村上春樹 『1Q84 〈ichi-kew-hachi-yon〉 a novel BOOK1 〈4月-6月〉』(新潮社、2009年) '12/07/04
ジョージ・オーウェル 『一九八四年 [新訳版]  Nineteen Eighty-Four, 1949 』(高橋和久 訳、ハヤカワepi文庫、2009年) '09/09/05





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本「政治のことば 意味の歴史をめぐって (講談社学術文庫2125)」成沢光5

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政治のことば――意味の歴史をめぐって (講談社学術文庫)
政治のことば 意味の歴史をめぐって (講談社学術文庫2125)

○著者: 成沢 光
○出版: 講談社 (2012/8, 文庫 296ページ)
○定価: 1,008円
○ISBN: 978-4062921251
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日本における〈政治〉意識の諸側面(支配構造・国際関係・都市社会に関して)の構造を、語彙の用法とその変化を手がかりとして、ことばを通じて歴史の構造を、歴史を通じて言葉の構造を、解明するための一試論♪


白露(はくろ)は、二十四節気の第15、秋分の前
九月はまだ夏、暑い、であってしかし着実にウツロヒ



マツリゴト、ヲサム、イキホヒ、シロシメス……。権利、権力、自由と統治……。日本人は政治にかんして、なにを、どのようにとらえ、どう意識してきたのか。古代から近代まで、日本語として日常的に使われてきた「政治のことば」の用例を追いかけ、日本政治の深層に潜む意識とその構造を暴き出す。隣接分野に大きな影響を与えた先駆的研究、復刊。


≪目次: ≫
はじめに

I 古代政治の語彙
 1 ヲサム
  a 静態的秩序にヲサム
  b ヲサムルツカサ
  c ヲサムル者にヲサメル
 2 カトル、ウナガス
  a カルトとカヂトル
  b 馭とウナガス
 3 マツリゴトとタテマツリモノ
  a 政治の互酬性
  b タテマツリモノ
  c ハカリゴト
 4 シル、シラス、シロシメス
  a シル――知と領有
  b 見てシル
  c 聞いてシル
  d 知識による支配
  e シラス・シロシメス
 5 イキホヒと勢・威・徳・権
  a イキホヒと漢字
  b 勢とイキホヒ
  c 威とイキホヒ
  d 徳とイキホヒ
  e 有徳天皇のイキホヒ
  f 権とイキホヒ
  g 権とチカラ
  h 権勢批判

II 国家意識と世界像をめぐって
 1 蕃国と小国――古代日本人の対外観について
 2 〈辺土小国〉の日本――中世的世界像の一側面について
  a 道元の抵抗
  b 普遍への道
  c 辺土の凡夫
  d 凡夫の救済
  e 辺地の往生
  f 辺土の神聖化
  g 大国と小国
  h 神国観の形成
  i 本地垂迹  

III 近世都市意識の言語
 都市社会の成立
  1 早さの価値
  2 時間意識の変化
  3 ツトメとカセギ
  4 身体観の変化
  5 鑑賞する自然と聖俗空間
  6 子育て観の変化
  7 ツキアヒ
  8 見た目の美
  9 心の虚実
  10 旅宿の風俗

IV 近代政治の語彙
 1 「権利」「権力」について
 2 統治
  a govern・支配・統治
  b 近代語「統治」の成立
  c 天皇「統治」の意味
  d 日本国憲法と「統治」

あとがき (一九八四年  成沢 光)
文庫版あとがき (二〇一二年七月  成沢 光)
解説(保立道久、東京大学史料編纂所教授)


※本書の原本は一九八四年に平凡社より刊行されました。


≪著者: ≫ 成沢 光 (なるさわ あきら) 1939年生まれ。法政大学名誉教授。元国際基督教大学客員教授。日本政治史、公共政策論(生命政治論)専攻。著書に『現代日本の社会秩序――歴史的起源を求めて』、『生殖補助医療』(共編)、『国家の起源と伝承――古代インド社会史論』(共訳/ロミラ・ターパル著)など。






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本「ドイツ観念論 カント・フィヒテ・シェリング・ヘーゲル (講談社選書メチエ531)」村岡晋一5

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ドイツ観念論 カント・フィヒテ・シェリング・ヘーゲル (講談社選書メチエ)
ドイツ観念論 カント・フィヒテ・シェリング・ヘーゲル (講談社選書メチエ531)

○著者: 村岡晋一
○出版: 講談社 (2012/8, 単行本 264ページ)
○定価: 1,680円
○ISBN: 978-4062585347
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近代的思考の基礎を作ったドイツ観念論の四人の代表的哲学者。彼らの思想の核心には、歴史の「これから」におのれの身一つで踏み出す勇気と決断があった。先達の思想を受け継ぎ、かつ乗り越えて行くダイナミックな思想の歩みを、これまでになく平易かつ明快に解説する。


≪目次: ≫
序章 ドイツ観念論とは?
「ドイツ観念論」という思想運動/「ドイツ観念論」という名称の由来/ドイツ観念論と「被政治的ドイツ」という神話/「終末論的陶酔」の哲学/理性の体系と歴史
 ※1781年 カント『純粋理性批判』/1784年 カント『世界市民という視点からみた普遍史の理念』/1785年 ヤコービ『スピノザの教説』/1786年 ラインホルト『カント哲学にかんする書簡』/1788年 カント『実践理性批判』/1789年 ラインホルト『人間の表象能力の新理論の試み』/1790年 カント『判断力批判』/1790年 マイモン『超越論的哲学試論』/1790年 ラインホルト『哲学者たちの従来の誤解を訂正するための寄与I』/1792年 シュルツェ『エーネジデムス』/1794年 フィヒテ『知識学あるいはいわゆる哲学の概念について』/1794年 フィヒテ『全知識学の基礎』/1794年 シェリング『哲学の形式の可能性について』/1795年 シェリング『哲学の原理としての自我について』/1797年 シェリング『自然哲学にかんする考察』/1798〜99年 フィヒテ『新しい方法による知識学』/1800年 シェリング『超越論的観念論の体系』/1801年 シェリング『私の哲学体系の叙述』/1802年 シェリング『哲学体系の詳述』/1803年 フリース『ラインホルト、フィヒテ、シェリング』/1807年 ヘーゲル『精神現象学』/1808年 フィヒテ『ドイツ国民に告ぐ』/1809年 シェリング『人間的自由の本質』/1812〜16年 ヘーゲル『大論理学』/1821年 ヘーゲル『法哲学』/フリードリヒ・アルベルト・ランゲ(Friedrich Albert Lange, 1828-1875)/エルンスト・カッシーラー(Ernst Cassirer, 1874-1945)/ヴィルヘルム・ヴィンデンバント(Wilhelm Windelband, 1848-1915)/リヒャルト・クローナー(Richard Kroner, 1884-1974)

第一章 カント純粋理性批判』の「歴史哲学」
1 孤独な〈私〉から〈われわれ〉の共同体へ
フーコー『カントについての講義』/『純粋理性批判』という表題の意味/『純粋理性批判』と啓蒙/純粋理性批判の二つの前提/知的直観の否定/人間の根源的状況/「現象」と関係性の哲学/自然状態における人間/『純粋理性批判』の第二の前提/孤独な〈私〉から〈われわれ〉の共同体へ
2 存在とは規則性である
直観形式としての空間と時間/「対象」とはなにか/存在=規則性/論理学と判断形式/ 純粋悟性概念(カテゴリー)と超越論的対象X/三段階の総合(…彰僂砲ける把捉の総合/∩杼力による再生の総合/3鞠阿砲茲觝毒Г料躪隋法芯怯柤静統覚/超越論的統覚と超越論的対象/超越論的主観性と物自体
3 『世界市民という視点からみて普遍史の理念』
4 カントの「関係性の哲学」とラインホルとの「基礎哲学」
『カント哲学についての書簡』/カント主義者になるまでのラインホルト/「基礎哲学」と「意識律」/基礎哲学と形而上学/基礎哲学の根本原理としての「意識律」/ラインホルトのカント批判/カントの「経験」概念/ラインホルト哲学の功績と限界
 ※1781年 『純粋理性批判』(第一版)/1784年 『世界市民という視点からみた普遍史の理念』/1784年 『啓蒙とは何か』/1785年 『人倫の形而上学の基礎づけ』/1786年 『人類史の憶測的起源』/1786年 『自然科学の形而上学的原理』/1787年 『純粋理性批判』(第二版)/1788年 『実践理性批判』/1790年 『判断力批判』/1794年 『万物の終焉』/バウムガルテン(Alexander Gottlieb Baumgarten, 1714-1762)/「純粋理性(reinen Vernunft)」/「現象(Erscheinung)」/「感性(Sinnlichkeit)」/「内在的(immanent)」/「超越的(transzendent)」/「超越論的(transzendental)」/「対象(gegenstand)」/表象(Vorstellung)/悟性(Verstand)/「直観における把捉(Apprehension)」/「超越論的統覚(transzendentale Apperzeption)」/1789年 ラインホルト『人間の表象能力の新理論の試み』/1790年 ラインホルト『哲学者たちの従来の誤解を訂正するための寄与I』/1791年 ラインホルト『哲学的知の基礎』/カール・レオンハルト・ラインホルト(Karl Leonhard Reinhold, 1758-1823)/ヴィーラント(Christoph Martin Wieland, 1733-1813)/「「基礎哲学(Elementarphilosophie)」/「意識律(Satz des Bewußtseins)」/第一哲学(philosophia prima)/「すでに存在するもの(Vorhanden)」

第二章 フィヒテの『知識学』――フランス革命の哲学
1 自由の体系は可能か
フィヒテとフランス革命/バーク『フランス革命についての省察』/フィヒテの「自由の体系」/消極的自由と積極的自由/〈私〉という存在と自由/「知識学」とはなにか/知識学と論理学の関係/知識学の第一根本命題の意味/哲学体系と歴史
2 人間精神の実用的歴史
啓蒙主義的歴史観/知識学の第二根本命題/知識学の第三根本命題/第三根本命題とカント
 ※ヨハン・ゴットリープ・フィヒテ(Johann Gottlieb Fichte, 1762-1814)/エドマンド・バーク(Edmund Burke, 1729-1797)/ゲンツ(Friedrich von Gentz, 1764-1832)/レーベルク(August Wilhelm Rehberg, 1752-1836)/ブランデス(Ernst Brandes, 1758-1810)/事実(Tatsache)/「知識学(Wissenschaftslehre)」/「学問(Wissenschaft)」/「事行(Tathandlung)」/「人間精神の実用的歴史(eine pragmatische Geschichte des menschlichen Geistes)」/エルンスト・プラットナー(Ernst Platner, 1744-1818)/ザロモン・マイモン(Salomon ben Josua Maimon, 1753-1800)/フリードリヒ・マイネッケ(Friedrich Meinecke, 1862-1954)/「反定立(Entgegensetzen)」

第三章 シェリング――自然史と共感の哲学者
1 自然史と同種性の原理
シェリングの自然観/シェリングにおける「同種性の原理」/「親知力」という概念/精神の病としての哲学/自然哲学と超越論的哲学/同種性の原理にもとづく自然哲学
2 自己意識の前進的歴史
超越論的哲学の課題/哲学体系の出発点としての自己意識/ヘーゲル『精神現象学』の先駆としての『超越論的観念論の体系』/「感性」と「物質」の演繹/「感覚」の成立/「感覚」と「物質」/『超越論的観念論の体系』の特徴
3 同一哲学とヘーゲルの批判
同一哲学
4 ドイツ観念論以後のシェリング――「悪の形而上学」と「世界時間論」
シェリングの新しい「自由」概念/『人間的自由の本質』の課題/自由の体系と汎神論/繋辞(コブラ)とはなにか――同一性思考と弁証法的思考/神における根拠と実存/悪の形而上学/『世界時間論』の課題/通俗的な時間概念/本来的時間と「切断」/啓示の哲学/シェリングからヘーゲルへ?
 ※1797年 『自然哲学にかんする考察』/1798年 『世界霊について』/1799年 『自然哲学体系の第一草案』/1799年 『自然哲学体系への草案序説』/生命活動(Leben)/生きた自然(natura naturans)/「自然史(Naturgeschichte)」/「知性と事物の一致(adaequatio intellectus et rei)」/ハイネ(Christian Gottlob Heyne, 1729-1812)/アイヒホルン(Johann Gottfried Eichhorn, 1752-1827)/「親知力(Wahlverwandtschaft)」/ブールハーフェ(Hermann Boerhaave, 1668-1738)/ベリマン(Torbern Olof Bergman, 1735-1784)/「感覚作用(Empfindung)」/『世界時間論(Weltalter)』/「根拠(Grund)」/「実存(Existenz)」/「切断する(scheiden)」/「決断する(entscheiden)」

第四章 ヘーゲル精神現象学』――真理は「ことば」と「他者」のうちに住む
1 『精神現象学』の成立と特徴
『精神現象学』の成立
2 感覚的確信――語られたものだけが真理である
感覚的確信の真理/感覚的確信とことば/真理とことば/フォイエルバッハの批判/真理にとっての他者の存在の不可欠さ/一般的なものと個別的なものの統一としての「事物」と「知覚」
3 主人と奴隷の弁証法――他者との共存は可能か
生命と欲望/自己意識と生命/人間の欲望と動物の欲望の相違/生死を賭けた闘争/「主人」の意識と「奴隷」の意識/「主人」と「奴隷」の弁証法/死の恐怖/自己意識にとっての「労働」の意識/「あなた」の発見
4 ギリシアのポリス――〈われわれ〉としての精神
〈われわれ〉としての精神/精神と歴史/理想の共同体としてのギリシアのポリス/ギリシア世界における「主人と奴隷の弁証法」/人間の掟と神々の掟
5 ヘーゲルとフランス革命
「絶対的自由」という理想/絶対的自由と恐怖/有用性の世界
6 道徳――歴史を創造する主体
フィヒテ哲学と実践的自由/歴史を創造する主体としての「良心」/「ことば」のみによる承認/行為する意識と悪の意識/「美しい魂」と「裁く意識」/罪の告白と「ゆるし」
7 宗教――神はみずから死にたもう
自然宗教と沈黙/抽象的な芸術作品における祈りと讃歌/生きた芸術作品とことば/精神的な芸術作品/啓示宗教
8 絶対知――「いま」「ここで」〈それでよい〉と語ること
ヘーゲルと国家/「絶対知」とはどんな知か/『ドイツ観念論』と現代
 ※フォイエルバッハ(Ludwig Feuerbach, 1804-1872)/「事物(das Ding)」/「知覚(die Wahrnehmung)」/「欲望(Begierde)」/アレクサンドル・コジェーヴ(Alexandre Kojève, 1902-1968)/「精神(Geist)」/「人倫(Sittlichkeit)」/ノヴァーリス(Novalis, 本名 Friedrich von Hardenberg, 1772-1801)/フリードリヒ・シュレーゲル(Friedrich Schlegel, 1772-1829)/ヴィルケマン(Johann Joachim Winckelmann, 1717-1768)/ヨアヒム・リッター(Joachim Ritter, 1903-1974)/「概念(Begrihh)」/「有用性(Nützlichkeit)」/ジャン・イポリット(Jean Hyppolite, 1907-1968)

あとがき
引用文献
参考文献
索引


≪著者: ≫ 村岡晋一 (むらおか・しんいち) 1952年生まれ。中央大学文学部卒業。同大学大学院文学研究科博士後期課程中退。中央大学理工学部教授。専門はドイツ観念論、ドイツ・ユダヤ思想。著書に『対話の哲学』(講談社選書メチエ)が、訳書にフンボルト『双数について』(新書館)、ローゼンツヴァイク『救済の星』(みすず書房・共訳)がある。

マーティン・ジェイ 『アドルノ  Adorno, 1984 』(木田元/村岡晋一 訳、岩波現代文庫、2007年) '10/02/16
村岡晋一 『対話の哲学 ドイツ・ユダヤ思想の隠れた系譜』(講談社選書メチエ、2008年) '10/01/25

カント 『純粋理性批判 17』(中山元 訳、光文社古典新訳文庫、2010〜2012年) '10/02/21〜'12/02/13
カント 『永遠平和のために/啓蒙とは何か 他3編』(中山元 訳、光文社古典新訳文庫、2006年) '08/09/02

加藤尚武 編著 『ヘーゲル 「精神現象学」入門』(講談社学術文庫、2012年) '12/06/11
熊野純彦 『ヘーゲル 〈他なるもの〉をめぐる思考』(筑摩書房、2002年) '09/12/30
長谷川宏 『ヘーゲル『精神現象学』入門』(講談社選書メチエ、1999年) '09/01/29





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本「江戸文化再考 これからの近代を創るために (古典ルネッサンス)」中野三敏5

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江戸文化再考: これからの近代を創るために (古典ルネッサンス)
江戸文化再考 これからの近代を創るために (古典ルネッサンス)

○著者: 中野三敏
○出版: 笠間書院 (2012/7, 単行本 239ページ)
○定価: 1,785円
○ISBN: 978-4305002761
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カラー口絵を含む豊富な参考資料31点が採録されて、本書をなすのは、平成22年の秋、国文学研究資料館で5回にわたって行われた講演の記録、敢えて話し言葉の句調を残したままに。「和本リテラシーの回復」、“和本(わほん)”の歴史や特性、江戸に即して江戸を理解する為にも、変体仮名や草書体漢字や漢文の読解力の問題を、再考


近代はどこに向かうべきか。そのヒントは江戸にある。
泰平の世、三百年をかけて文化を成熟させた江戸時代。歪み、行き詰まる現代社会が成熟するためのヒントがそこにある。社会・思想・書物・絵画――従来の近代主義的な評価にとらわれず、江戸に即して眺めることで、「江戸の本当の姿」を理解する。
江戸文学研究の泰斗による講演会を収録!


≪目次: ≫
はじめに

第一章 大勢五転(たいせいごてん)――近代人の江戸観について
高まる江戸ブーム/「大勢五転」とは/従来の江戸観/時代とともに移り変わる江戸観/明治の江戸観/大正の江戸観/昭和戦前の江戸観/敗戦後の江戸観/江戸の近代主義的再評価/平成の江戸観/近代は終わったのか?/文化成熟のモデルとしての江戸/江戸文化に対する姿勢/「和本リテラシー」とは/明治以前の書物の実態/和本を通して過去と対話する/消えていく江戸の書物/古典の精神を熟成させた江戸

第二章 雅(が)と俗(ぞく)と――江戸文化理解の根本理念
前回のまとめ/江戸に対するスタンスのとり方/江戸の「雅」と「俗」と/近代主義的な江戸の見方/スタンスを変えてみる/江戸に即して江戸を眺める/「雅」・「俗」の内容と評価/「雅」の優位性 ハイカルチャーとサブカルチャー/浮世絵に見る「雅」・「俗」/変化する美人画/「雅」の絵画に見る十八世紀/江戸らしさとは

第三章 江戸モデル封建制――その大いなる誤解
誤解された江戸の封建制/西洋型学問摂取の弊害/江戸中期の浪人の生活/庶民の女性たちの生活/侍の生活と心構え/江戸の身分制の実態/江戸時代の武士道/自己犠牲の精神/外国人が見た江戸の社会/世界の中の日本/『国学正義編』を読む/江戸人の世界感覚

第四章 近世的自我――思想史再考
江戸思想史再考/雅俗のバランス/新しい仏教思想研究への期待/本当に朱子学中心なのか/陽明学を基本とした江戸儒学/江戸モデルの儒学という視点/江戸モデル封建制/近世的自我/本当の中華趣味/黄檗文化の受用/黄檗大名 黄檗貴族/色刷り略歴「大小」の流行/浮世絵の色目と箋譜の色目/「朱子学」と「陽明学」/仁斎学/徂徠学/狂者と畸人/近代的自我との相違点

第五章 和本(わほん)リテラシーの回復――その必要性
出版物に関する江戸の常識/木版本と活版本/変体仮名と草書体漢字の問題/リテラシーの保有者/明治以前の書物の総数と活字本の総数/空間軸と時間軸/近世の出版史/出版の技術/江戸に即して/初刷りと後刷りの比較


参考資料集


≪著者: ≫ 中野三敏 (なかの みつとし) 1935年(昭和10年)福岡県生まれ。九州大学名誉教授。近世文学研究。1998年に紫綬褒章、2010年に文化功労者を受章。編著書、『近世新畸人伝』(毎日新聞社)、『戯作研究』(中央公論社)、『江戸名物評判記案内』(岩波新書)、『江戸文化評判記 雅俗融和の世界』(中公新書)、『江戸の板本 書誌学談義』(岩波書店)、『本道楽』(講談社)、『和本の海へ 豊饒の江戸文化』(角川選書)、『江戸の文字を楽しむ』(全3巻、角川学芸出版)、共著『大田南畝全集』(全20巻、岩波書店)、共著『洒落本大成』(全30巻、中央公論社)、共編『近世子どもの絵本集 上方篇』(肥田晧三、岩波書店)など多数。著書に『和本の海へ 豊饒の江戸文化』 (角川選書、2009年)、『古文書入門 くずし字で「百人一首」を楽しむ』(角川学芸出版、2010年)、『和本のすすめ 江戸を読み解くために』(岩波書店、2011年)他多数。

中野三敏 『写楽 江戸人としての実像』(中公新書、2007年) '12/04/30
中野三敏 『古文書入門 くずし字で「おくのほそ道」を楽しむ』(角川学芸出版、2011年) '12/04/28
中野三敏 『古文書入門 くずし字で「東海道中膝栗毛」を楽しむ』(角川学芸出版、2012年) '12/04/21
中野三敏 『古文書入門 くずし字で「百人一首」を楽しむ』(角川学芸出版、2010年) '12/04/11
中野三敏 『和本の海へ 豊饒の江戸文化』(角川選書、2009年) '12/04/01
中野三敏 『和本のすすめ 江戸を読み解くために』(岩波新書、2011年) '12/03/20
中野三敏 『書誌学談義 江戸の板本』(岩波人文書セレクション、岩波書店、2010年) '12/03/11
堀川貴司 『書誌学入門 古典籍を見る・知る・読む』(勉誠出版、2010年) '12/03/08





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本「知の百家言 (講談社学術文庫2124)」中村雄二郎5

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知の百家言 (講談社学術文庫)
知の百家言(ひゃっかげん) (講談社学術文庫2124)

○著者: 中村雄二郎
○出版: 講談社 (2012/8, 文庫 352ページ)
○定価: 1,155円
○ISBN: 978-4062921244
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「百家言」、百人のことばのうちに、古今東西の人類が生きてきた知的な証しと言うべき短いことばをとり出して、それらをめぐるエッセイを書くことの試みは、「人類の英知」の掘り起こしという企ては、『朝日新聞』に1993年1月から1995年9月まで週1回ペースで書いたもの、、、筆者の密かな想いとして、全体の構成そのものを、ただアイウエオ順あるいは年代順に並べるのではなく、原著者たちのメッセージができるだけよく読者の皆さんに伝わるようにしたい、と思って、あるリズムを持ったものにするべく、全体のかなめにしたい人を要所要所に大まかに配置した上で、時代や出身の国別に変化を持たせるように、結果として隠し味のように働くように


有史以来、フィロソフィー(知を愛すること)は人類とともにあった。先人たちの「知を愛する」営為の結晶である言葉を選び出し、その含蓄を引き出して、紹介する。〈教養〉としての哲学ではなく、激動の時代を生き抜くために、生きることに渇きを感じる強烈な好奇心に、思い考えること=生きることと直結するような「哲学」を提示する珠玉のエッセー集。


≪目次: ≫
学術文庫版まえがき (二〇一二年五月三日 中村雄二郎)

1 クンデラ
2 ドストエフスキー
3 マルクス・アウレリウス
4 老子
5 テイヤール=ド=シャルダン
6 エピクロス
7 シオラン
8 モンテーニュ
9 空海
10 シェイクスピア

11 王陽明
12 モーツァルト
13 ラッセル
14 イグナチウス・デ・ロヨラ
15 ゲーテ
16 レヴィナス
17 チェーホフ
18 アイソポス
19 一遍
20 ジンメル
21 ホワイトヘッド
22 タゴール
23 エマーソン
24 セネカ
25 ロダン
26 ベーコン
27 クレー
28 世阿弥
29 キルケゴール
30 レオナルド・ダ・ヴィンチ

31 ベイトソン
32 バガヴァッド
33 魯迅
34 プロティノス
35 アインシュタイン
36 エックハルト
37 明恵
38 アラン
39 プルタルコス
40 ベルジャーエフ

41 ラ・ロシュフーコー
42 ユング
43 ロレンス
44 岡倉天心
45 アミエル
46 プラトン
47 ヴェーユ
48 エリアーデ
49 オルテガ
50 デカルト

51 マホメット
52 スピノザ
53 ディドロ
54 ハイゼンベルク
55 パス
56 アシジのフランチェスコ
57 ベートーヴェン
58 ファーブル
59 ニーチェ
60 鈴木大拙

61 アーレント
62 ランボー
63 ベーメ
64 フーコー
65 荀子
66 ゴーギャン
67 ウィーナー
68 ミード
69 アウグスティヌス
70 夏目漱石

71 ヘーゲル
72 ヒポクラテス
73 荘子
74 ダンテ
75 フランクリン
76 ブルーノ
77 フロイト
78 エラスムス
79 内村鑑三
80 ルソー

81 カフカ
82 ルター
83 バシュラール
84 ボルヘス
85 司馬遷
86 ショーペンハウアー
87 ヴァレリー
88 カンパネッラ
89 ドゥルーズ&ガタリ
90 西田幾多郎

91 イヨネスコ
92 朱子
93 レヴィ=ストロース
94 リルケ
95 トルストイ
96 マキアヴェリ
97 ルロア=グーラン
98 アリストテレス
99 ベンヤミン
100 パスカル

あとがき (一九九六年一月 国際会議のため滞在中のヨーロッパの旅舎にて 中村雄二郎)
選書版あとがき (一九九九年九月 中村雄二郎)
冒頭文出典一覧
事項索引
人名索引


※本書は、一九九九年に朝日新聞社から刊行された『人類知抄 百家言』を文庫化にあたり改題したものです。


≪著者: ≫ 中村雄二郎 (なかむら ゆうじろう) 1925年生まれ。哲学者。東京大学文学部哲学科卒業。明治大学名誉教授。著書に、『中村雄二郎著作集』『エッセー集成』『現代情念論』『共通感覚論』『魔女ランダ考』『悪の哲学ノート』『日本文化における悪と罪』など多数ある。






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本「大災害と法 (岩波新書1375)」津久井進5

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大災害と法 (岩波新書)
大災害と法 (岩波新書1375)

○著者: 津久井 進
○出版: 岩波書店 (2012/7, 新書 224ページ)
○定価: 756円
○ISBN: 978-4004313755
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法は人を救うためにあるはずだ
災害に関する法律、すなわち災害法について、第一に歴史的な流れ・制度的な仕組みから、第二は災害サイクルの段階(フェーズ)ごとに、第三は社会の課題との関係から、三つの角度から切り口を変えて観察することで、法の役割・意義が立体的に浮かび上がってくることを期して



地震、津波、台風、豪雨、噴火など、毎年のように日本列島を襲う大規模災害。なぜ国・自治体の対応は遅いのか。どうして被災者に救助の手が届かないのか。東日本大震災を経たいま、災害に関する複雑な法制度をわかり易く解説した上で、その限界を明らかにし、改善策を探る。被災者のために、法は何をなし得るのか。


≪目次: ≫
はじめに


機),里たち

第1章 災害と法の歴史
1 江戸時代以前の制度
古代の制度/江戸時代の救済制度/七分金積立制度
2 明治時代の法制度
災害救助法の原型/迷走する責任主体
3 関東大震災
戒厳令/大虐殺と法の支配/官製デマ/帝都復興の議/震災後の住居
4 戦後の法制度
災害新法制/災害対策基本法/高度成長期
5 阪神・淡路大震災
借地借家問題/人権不在の住宅政策/個人補償の否定/阪神・淡路以降
6 東日本大震災
四五の新規立法/三万八〇〇〇件の法律相談

第2章 災害法制の仕組み
1 法の序列
様々な種類の規範/国の規範のランク付け/法律に優先する慣例/一般法・特別法・条例/要綱と予算
2 防災中心主義
予防に比重を置いた法体系/復旧・復興制度の拡充
3 諸外国の災害法制
有事法制と災害法制/有事対応併存の弊害/緊急事態法と権限集中/日本の法制度の問題点


供〆匈殴汽ぅルと法

第3章 災害直後の法制度
1 災害対策基本法――緊急対応の観点から
基本法の位置づけ/国と自治体の役割/東日本大震災の教訓/情報伝達の問題/問われる自治体の責任/気象業務法/緊急事態宣言/国会による承認
2 対策本部と消防・警察・自衛隊
対策本部/消防法と消防組織法/警察法/自衛隊法/災害派遣への期待
3 災害救助法
被災者に身近な法律/災害救助の目的/法の運用/一般基準と特別基準/避難所/応急仮設住宅/仮設住宅の問題点/木造j仮設住宅の試み/柔軟な対応を/応急修理/障害物の除去/人命救助と死亡処理/現金などの給与・貸与/弾力的運用を拒むもの/(薪の原則/必要即応の原則/8淑給付の原則/じ什瀉狼濬の原則/職権救助の原則/新・六原則//楊榛罵ダ茲慮饗А伸⊇斉霎の原則/生活再建継承の原則/す餮防蘆瓦慮饗А伸ゼ治体基本債務の原則/θ鏈匱埣羶瓦慮饗

第4章 復旧と生活再建のツール
1 復旧と補助金
国庫補助と法律/財政支援への期待/災害査定立会制度/原形復旧主義の限界/激甚法/特別交付税/細やかな用途に
2 災害弔慰金等法
生活再建を促す法制度/制定の経緯/災害弔慰金の仕組み/「遺族」の範囲/差押えの禁止/震災障がい者/援助資金の貸付け/特別措置
3 被災者生活再建支援法
市民運動の軌跡/支援法の改正/二度目の改正/支援の内容/被害認定/その他の被害判定/支援法の改善点
4 義援金
義援金の役割/配分方法/義援金の用途/法的性質と差押禁止
5 生活保護
災害時の生活保護/運用の誤り/災害保護
6 火災保険・地震保険・生命保険
免責約款/火災保険訴訟/損害保険/火災保険の見舞金/地震保険/兵庫県の住宅再建共済制度/生命保険
7 被災ローンからの救済
二重ローン/「被災ローン減免制度」/五つの仕掛け/弾力的な法的手続き

第5章 復興期の法制度
1 復興とまちづくり
復興とは何か/平時の法制度のミスマッチ/新長田のまち並み/土地区画整理法/都市再開発法/被災市街地復興特措法/建築制限/防災集団移転/コミュニティの重要性/津波防災地域づくり法/その他の制度/「法定事業」と「要綱事業」
2 東日本大震災復興特区法
復興法制の目玉/「復興推進計画」/「復興整備計画」/「復興交付金」/復興特区法の行方
3 罹災都市借地借家臨時処理法
罹災法とは/成立の経緯/阪神大震災での適用/罹災法の廃止を/二段階の復興
4 被災マンション
「復旧」/「建替え」/「再建」/「解消」
5 産業の復興
貸付け中心の復興制度/金融機関への資本注入/債権の買い取り/事業者再生支援機構/仮設店舗・工場
6 復興基金
復興基金とは/柔軟性と機動性/復興基金の活用例/復興基金の財源
7 復興の理念――復興基本法としての憲法
人間の復興/復興をめざした憲法/一人ひとりの尊重/憲法実践としての復興/復興会議の提言/東日本大震災復興基本法/「基本法」試案

第6章 災害に備える――防災と減災
1 災害に備える法律
公共土木工事の根拠/工事の目的/「真の防災目的」/地震対策/耐震改修/首都直下地震/危険物施設/情報の公開を/建築基準法/組織法
2 災害対策基本法――防災の観点から
防災体制/防災計画の策定/国主導の限界/計画の実施/市民の役割/防災訓練


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第7章 避難者の支援
1 広域避難の実情
災害と避難/避難者の声/「法の枠外」/原発事故による避難
2 避難生活を支える仕組み
避難者への住宅提供/災害救助法の限界/学ぶべき先例
3 避難する権利
避難する権利、とどまる権利/国際的原則/国の責任

第8章 原子力災害と法
1 原子力基本法
原子力基本法の役割/原子力三原則/原子力政策の過ち
2 原子力損害賠償法
損害賠償の原則/免責事由/原子力損害賠償紛争審査会/紛争解決センター
3 原子力災害対策特別措置法
特措法の仕組み/システムの失敗
4 福島第一原発事故に関する特別立法
事故調査に関する法律/汚染除去に関する法律/損害賠償に関する法律/被害者援護の法律

第9章 災害と個人情報保護
1 個人情報保護の壁
個人情報保護の弊害/関連する法令/法令の目的
2 災害時の情報共有
災害直後の情報共有/情報収集・共有の方法/「手上げ方式」の失敗/外部提供の条件/法制度の整備を
3 情報共有のシステム
西宮市の支援システム/情報のバックアップ

終章 災害対応の担い手たちのために
1 ボランティアと法
阪神・淡路大震災/NPO活動促進法/「自由」/「自立」/「利他」/寄付文化を向上する/新寄付税制/ボランティアとの連携を
2 災害と女性
女性への配慮/男女共同参画の視点/法の改善点
3 自治体の自立を
自治体の壊滅/被害拡大の複合的要因/カウンターパートナー方式/「地方自治の本旨」


おわりに (二〇一二年六月  津久井 進)
参考文献
法令索引


≪著者: ≫ 津久井 進 (つくい・すすむ) 1969年生まれ。1993年神戸大学法学部卒業。弁護士。単著、『Q&A 被災者生活再建支援法』(商事法務、2011年)。共著、『3・11と憲法』(日本評論社、2012年)、『「災害救助法」徹底活用』(クリエイツかもがわ、同)、『大震災のなかで 私たちは何をすべきか』(岩波新書、2011年)、『災害復興とそのミッション――復興と憲法』(クリエイツかもがわ、2007年)ほか。


外岡秀俊 『3・11 複合被災』(岩波新書、2012年) '12/05/24
林敏彦 『大災害の経済学』(PHP新書、2011年) '12/04/19
目黒公郎/村尾修 『都市と防災 '08』(放送大学教材、専門科目; 社会と産業コース、放送大学教育振興会、2008年) '12/03/11
寺田寅彦 『天災と国防』(講談社学術文庫、2011年) '11/07/03





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本「傍迷惑(はためいわく)な人々 サーバー短篇集  The Thurber Collection (光文社古典新訳文庫152)」サーバー、芹澤恵 訳5

ブログネタ
読んだ本♪♪ に参加中!
傍迷惑な人々: サーバー短編集 (光文社古典新訳文庫)
傍迷惑(はためいわく)な人々 サーバー短編集  James Thurber: “The Thurber Collection” (光文社古典新訳文庫152)

○著者: ジェイムズ・サーバー、芹澤恵 訳
○出版: 光文社 (2012/8, 文庫 334ページ)
○定価: 1,080円
○ISBN: 978-4334752545
クチコミを見る




自分自身のダメ男ぶり、、、機械音痴で、車の運転が下手で、要領が悪くて、他人の冗談をなんでも間に受けてしまい、なんだか時流に乗りそびれてしまって途方にくれているおじさんの姿、イラストつき



子どもの頃から不器用で、工作すれば傷だらけ、車は毎度のエンストの「なんでも壊す男」。思わずくすりと笑わせるイラストを、作者自ら大真面目に分析する「本棚のうえの女」。味のあるイラストと軽妙な文章で愛され続ける作家の実像を掘り起こす、絶品短編集。本邦初訳2篇を含む。


≪目次: ≫
家族の絆
 「家族の絆」……と呼んでしまっていいのでしょうか? ジェイムズ・サーバーは一八九四年、オハイオ州コロンバス生まれ。古き良きアメリカの中西部で少年時代を過ごしたはずなのに、その日々が大騒ぎと大混乱に華々しく彩られているのは…… そう、彼には“家族”がいたから。
 ベッドな夜
 ウィルマ伯母さんの損得勘定
 ダム決壊の日
 幽霊の出た夜
 今夜もまたまた大騒ぎ


傍迷惑(はためいわく)な人々
 “傍迷惑”…… それは家族だけはなかった! 個性豊かな(ちょっとおかしな)家族に鍛えられたサーバー。そうして育まれた人柄が呼び込むのか、彼の周囲には続々と“ちょっと変わった”人たちが……
 E・B・W
 誰よりもおかしな男
 ツグミの巣ごもり
 探しものはなんですか?――トパーズのカフスボタン
 空の歩道


暴走妄想族
 ふと気がつくと、思い浮かべたことから空想が妄想になり、妄想はひとたび走りだすや、とどまるところを知らず大暴走。“ちょっと変わった人たち”の妄想の世界がサーバーの手にかかると……
 マクベス殺人事件
 虹をつかむ男――ウォルター・ミティの誰も知らない別の人生
 当ててごらんと言われてもねえ……
 もしグラント将軍がアポマトックスで酣酔(かんすい)の境地にあったとしたら、南北戦争はいかに終結していたか?
 一四二号の女


そういうぼくが実はいちばん……
 周りの人のことをこんなふうに、しょうがないなぁと冷静に観察してきたサーバー。彼自身は、どんなにまっとうな“ふつうの人”かと思いきや……
 伊達の薄着じゃないんだよ
 第三九〇二〇九〇号の復讐
 なんでも壊す男
 放送本番中、緊張しないためには
 本棚のうえの女



解説/青山 南(翻訳家)
サーバー年譜
訳者あとがき


≪著者: ≫ ジェイムズ・サーバー James Thurber [1894-1961] アメリカの作家、イラストレーター。オハイオ州コロンバス生まれ。オハイオ州立大学を中退後、国務省の暗号部員を経て、新聞記者に転身。その後、創刊間もない「ニューヨーカー」誌で活躍。彼と同僚のE・B・ホワイトが手がけた《町の話題(トーク・オヴ・ザ・タウン)》は、洒落たユーモアで同誌の名物コラムとなった。犬好きで知られ、犬についてのエッセイやイラストも多い。本書収録の「虹をつかむ男――ウォルター・ミティの誰も知らない別の人生」は、1947年にダニー・ケイ主演で映画化され大ヒットした。晩年は視力の悪化に苦しんだ。1961年、脳血栓により死去。享年66。

[訳者: ] 芹澤 恵 Serizawa Megumi 成蹊大学文学部卒業。英米文学翻訳家。訳書に、『愛しのクレメンタイン』(クラヴァン)、『フロスト気質(かたぎ)』(ウィングフィールド)、『裁きの街』(ピータースン)、『真夜中の青い彼方』(キング)、『1ドルの価値/賢者の贈り物 他21編』(O・ヘンリー)などがある。






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