Gori ≒ ppdwy632

〈ぼく〉の思索の一回性の偶然性の実験場。

2013年02月

本「近代秀歌 (岩波新書1407)」永田和宏5

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近代秀歌 (岩波新書)
近代秀歌 (岩波新書1407)

○著者: 永田和宏
○出版: 岩波書店 (2013/1, 新書 272ページ)
○定価: 861円
○ISBN: 978-4004314073



うつくし かなし
こころ あつし

  秀 歌


「やは肌のあつき血汐にふれも見で」「友がみなわれよりえらく見ゆる日よ」――懐かしくも新鮮な歌の数々は、日本人の感性の源として、永遠に伝えていくべき豊かな財産である。明治・大正期を中心に、〈日本人ならこれだけは知っておいて欲しい〉近代一〇〇首を当代随一の歌人が選び、心熱くなるエッセイとともに未来へ贈る。


≪目次: ≫
はじめに
第一章  恋・愛 ――人恋ふはかなしきものと
第二章  青春 ――その子二十櫛にながるる黒髪の
第三章  命と病い ――あかあかと一本の道
第四章  家族・友人 ――友がみなわれよりえらく見ゆる日よ
第五章  日常 ――酒はしづかに飲むべかりけり
第六章  社会と文化 ――牛飼が歌よむ時に
第七章   ――ゆく秋の大和の国の
第八章  四季・自然 ――馬追虫の髭のそよろに来る秋は
第九章  孤の思い ――沈黙のわれに見よとぞ
第十章   ――終りなき時に入らむに
おわりに

あとがき (二〇一二年一二月 永田和宏)

引用・参考文献
本書で100首に取り上げた歌人 (※↓)
100首索引(50音順)


≪著者: ≫ 永田和宏 (ながた・かずひろ) 1947年、滋賀県に生まれる。1971年、京都大学理学部物理学科卒業。高安国世に師事し「京大短歌会」「塔」会員となる。1992年より「塔」主宰。宮中歌会始詠進歌選者、朝日新聞歌壇選者。2009年紫綬褒章受章。現在、歌人、細胞生物学者。京都産業大学総合生命科学部教授・学部長、京都大学名誉教授。主要歌集、『メビウスの地平』(茱萸叢書)、『饗庭』(砂子屋書房、若山牧水賞・読売文学賞)、『風位』(短歌研究社、芸術選奨文部科学大臣賞・迢空賞)、『後の日々』(角川書店、斎藤茂吉短歌文学賞)、『夏・二〇一〇』(青磁社)。他に『作歌のヒント』(NHK出版)『もうすぐ夏至だ』(白水社)『歌に私は泣くだらう』(新潮社)、夫人の河野裕子との共著『京都うた紀行』(京都新聞)『たとへば君』(文藝春秋)、細胞生物学者として『タンパク質の一生――生命活動の舞台裏』(岩波新書)他、多数著作がある。







※ 本書で100首に取り上げた歌人
会津八一(あいづ やいち、明治14・1881〜昭和31・1956)/明石海人(あかし かいじん、明治34・1901〜昭和14・1939)/石川啄木(いしかわ たくぼく、明治19・1886〜明治45・1912)/伊藤左千夫(いとう さちお、元治1・1864〜大正2・1913)/太田水穂(おおた みずほ、明治9・1876〜昭和30・1955)/岡本かの子(おかもと かのこ、明治22・1889〜昭和14・1939)/落合直文(おちあい なおぶみ、文久1・1861〜明治36・1903)/尾上柴舟(おのえ さいしゅう、明治9・1876〜昭和32・1957)/川田順(かわだ じゅん、明治15・1882〜昭和41・1966)/北原白秋(きたはら はくしゅう、明治18・1885〜昭和17・1942)/北見志保子(きたみ しほこ、明治18・1885〜昭和30・1855)/木下利玄(きのした りげん、明治19・1886〜大正14・1925)/窪田空穂(くぼた うつぼ、明治10・1877〜昭和42・1967)/古泉千樫(こいずみ ちかし、明治19・1886〜昭和2・1927)/斎藤茂吉(さいとう もきち、明治15・1882〜昭和28・1953)/佐佐木信綱(ささき のぶつな、明治5・1872〜昭和38・1963)/島木赤彦(しまき あかひこ、明治9・1876〜大正15・1926)/釈迢空(しゃく ちょうくう、明治20・1887〜昭和28・1953)/土屋文明(つちや ぶんめい、明治23・1890〜平成2・1990)/土岐善麿(とき ぜんまろ、明治18・1885〜昭和55・1980)/長塚節(ながつか たかし、明治12・1879〜大正4・1915)/中村憲吉(なかむら けんきち、明治22・1889〜昭和9・1934)/原阿佐緒(はら あさお、明治21・1888〜昭和44・1969)/前田夕暮(まえだ ゆうぐれ、明治16・1883〜昭和26・1951)/正岡子規(まさおか しき、慶応3・1867〜明治35・1902)/松村英一(まつむら えいいち、明治22・1889〜昭和56・1981)/山川登美子(やまかわ とみこ、明治12・1879〜明治42・1909)/与謝野晶子(よさの あきこ、明治11・1878〜昭和17・1942)/与謝野鉄幹(よさの てっかん、明治6・1873〜昭和10・1935)/吉井勇(よしい いさむ、明治19・1886〜昭和35・1960)/若山牧水(わかやま ぼくすい、明治18・1885〜昭和3・1928)


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本「新編 分裂病の現象学 (ちくま学芸文庫)」木村敏5

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新編 分裂病の現象学 (ちくま学芸文庫)
新編 分裂病の現象学 (ちくま学芸文庫)

○著者: 木村 敏
○出版: 筑摩書房 (2012/12, 文庫 478ページ)
○定価: 1,680円
○ISBN: 978-4480094971



Schizophrenie


実践的な臨床の経験から、分裂病(統合失調症)を治療すべき異常なものとする論理に与することなく、人間という矛盾に満ちた存在そのものに内在している自己分裂に根差したものとする地平から紡ぎだされた珠玉の初期論文。西田哲学における自‐他論や時間論を敷衍し、分裂病者の自閉性や体験の基本的構造に注目することにより、自我障碍よりも人と人との「あいだ」における自己の自己性の危機、自己と身体との乖離を論じる。


≪目次: ≫
第一章 序論

第二章 ドイツ語圏精神病理学の回顧と現況
 一 戦前のヨーロッパ精神病理学の流れ
 二 ドイツ語圏における精神病理学の現況
   1 了解の概念をめぐって――内容と形式
   2 病的過程の問題――分裂病の本質と診断
   3 体験と構造――自我と人格の精神病理学
   4 妄想知覚の構成――精神病者と彼の世界
   5 状況と誘発の概念をめぐって
   6 性格と精神病
   7 病める人間――精神療法の発展
 三 ブランケンブルクの「自然な自明性の喪失」について

第三章 精神分裂病の自覚的現象学
 一 精神分裂病症状の背後にあるもの
  I 自覚的現象学の方法
   1 序論
   2 「分裂病一般」の判断
   3 我の自覚としての「分裂病性」
   4 自と他の問題
   5 自覚的現象学
  II 精神分裂病の基礎障碍
   1 精神分裂病の自覚的根源
   2 個別化原理の危機としての精神分裂病
   3 結語
 二 プレコックスゲフュール(Praecoxgefühl)に関する自覚論的考察
  I はじめに
  II プレコックスゲフュールの概念
   1 臨床像の印象と人間的印象
   2 プレコックスゲフュールと「分裂病性」
   3 「分裂病性」認知の根拠としての「自覚」
   4 個別化の問題性とプレコックスゲフュール
  III 臨床の場におけるプレコックスゲフュール
 三 精神分裂病の症状論
  I 精神医学における「症状論」の意味
  II 精神分裂病の基礎的過程
  III 特異的症状
   1 原発的自閉
   2 無媒介的な妄想的自覚
   3 自然な自明性の喪失
   4 自他の逆対応
  IV 非特異的症状
   1 妄想気分
   2 妄想知覚あるいは異常意味体験
   3 妄想体験
   4 幻覚体験
   5 心的な流れの非連続性
   6 その他の精神症状
  V 結語
 四 精神分裂病論への成因論的現象学の寄与
 五 身体と自己――分裂病的身体経験をめぐって
   1 間の事態としての分裂病
   2 ノエマ的身体とノエシス的身体性
   3 自己と身体との乖離
 六 妄想的他者のトポロジィ
   1 はじめに
   2 無媒介的妄想的自覚
   3 実像と虚像
   4 生活状況への妄想的他者の出現
 七 分裂病の現象学

付録 離人症の現象学


跋 (一九七五年 春  木村 敏)
文庫版あとがき (二〇一二年九月  木村 敏)

解説 もえいづる現象学  内海 健


※本書は一九七五年六月二五日、弘文堂より刊行された『分裂病の現象学』より「第四章 精神医学の思想」を割愛し、付録として「離人症の現象学」(一九六三/二〇〇〇年)を付け加えたものである。


≪著者: ≫ 木村 敏 (きむら・びん) 1931年、旧朝鮮生まれ。1955年、京都大学医学部卒業。京都大学名誉教授、河合文化教育研究所所長・主任研究員。専攻、精神病理学。著書に『自覚の精神病理』(紀伊國屋書店)、『異常の構造』(講談社現代新書)、『時間と自己』(中公新書)、『木村敏著作集』全8巻(弘文堂)、『関係としての自己』(みすず書房)、『臨床哲学講義』(創元社)、『あいだ』『自己・あいだ・時間』『分裂病と他者』(ちくま学芸文庫)など。訳書多数。1981年にシーボルト賞、1985年にエグネール賞、2003年に和辻哲郎文化賞、2010年に『精神医学から臨床哲学へ』(ミネルヴァ書房)で毎日出版文化賞を受賞。






 精神病の歴史は人間の歴史とともに始まる。すでにギリシャの昔から、精神病の症状はさまざまに記載され、これに対する治療も種々に試みられて来た。中でも今日われわれが「精神分裂病」(Schizophrenie)の名で呼んでいる一種の病像は、その示す多彩な精神的身体的症状と、完全な人格荒廃に至る悲惨な経過とによって、最もよく人の眼を奪い、古くから精神病という概念の中核をなしていたものと考えられる。……   (p150)


……個の立場に立って見た場合、各人はすべて一回的で交換不可能と考えられるが、今もし視点を改めて「種」というものの立場に立ち、生物学的人類一般、あるいは民族、国家のごときものを考えてみた場合にはどうなるであろうか。種の立場に立つ時、自分と他人、我と汝というも、すべては人類一般あるいは一つの人類、国家を構成する員数として存在するにすぎなくなり、すべては量的関係に還元されてしまう。個的立場と種的立場の対比をもっと端的に示しているのは死の現象であろうと思う。種の立場に立つ限り、個人の死ということはまったく意味を失う。一人が死んで一人が生れるということは、種的立場に立てばなんらの変化も意味しないし、むしろそれは種が維持されるための自然法則であると考えられる。個の立場で死と言われるものは種の立場では新陳代謝の過程に他ならぬ。そこでわれわれはひとまずハイデッガーとともに、死を勝(すぐ)れた意味での「個別化の原理」と考えたいと思うのである。
 死を個別化の原理としてみなすことにより、自他の区別はきわめて具体的現実的な様相を呈してくる。われわれは普通、自分と他人とは何よりもまず、それぞれ別個の身体を有することによって独立していると考えるが、単なる物質、単なる生命としての身体は真に自他を区別するものではありえない。身体が個別化の原理たりうるためには、それは死の可能性を含んだ身体であらねばならぬ。単なる生命に死は含まれていない。生物一般にとっては、生命とは永遠なるものである。生命的物質としての身体は、ただそれが死の可能性を含むことによってのみ、自を他から分つ個別の原理たることができる。身体が死の可能性を含むということは身体が歴史をもつということである。一回性を欠いた種の立場、死の可能性なき永遠の生命の立場からは歴史というものは考えられない。一回性といっても、それは単に自分と他人との間についてのみ言われることではない。正しくは真の個別者はその一瞬一瞬において一回的であると考えねばならぬ。昨日の我と今日の我は同一の身体の単なる存続とは考えられない。昨日の我が死んで今日の我が生れるのである。個別化の立場から見れば、われわれが生きているということの一瞬一瞬が死を含んでいなければならぬ。それがすなわち歴史ということに他ならない。自と他を区別するものは単なる生命的身体ではなくて、歴史的身体でなければならない。
 しからば、絶対的に区別された自分と他人との間に、我と汝というごとき関係が生じるのは如何にしてであろうか、人間がそもそも他人と意志を交流せしめうるのは何故であろうか。……   (p178-179)


……今もし分裂病者について「接触欠如」あるいは「共感不能」という表現をやめ、これを「接触回避」あるいは「共感忌避」という表現に替えてみたらどうであろうか。私はこれによって分裂病者から受けるわれわれの印象は、より鮮明に具体的に表現されうると思う。分裂病者は他人との間に我と汝の二人称的出会いの場に立つことを回避したがっている。他人と真に気を通じさせることは彼らにとっては何か自らの存在を脅かすようなことを意味するのであって、彼らはこれに抵抗しようとしている、と見ることができるのではないかと思うのである。われわれが普段、分裂病者の態度は「自閉的」(autistisch)であると、言っている言葉の意味はこのようなところにあるのではなかろうか。
 精神分裂病の基礎的な存在様式としてのこの「自閉性」(Autismus)を考えたのは、周知のごとくブロイラーであった。……   (p189-190)



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本「伊藤真の刑事訴訟法入門 【第4版】 講義再現版」伊藤真5

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伊藤真の刑事訴訟法入門―講義再現版
伊藤真の刑事訴訟学入門 【第4版】 講義再現版  Makoto Itoh: “The Guide to Criminal Procedure by Makoto Itoh.”, The fourth edition, 2010

○著者: 伊藤 真
○出版: 日本評論社 (2010/3, 単行本 192ページ)
○定価: 1,785円
○ISBN: 978-4535517394




★刑法第199条
 人を殺した者は、死刑又は無期若しくは5年以上の懲役に処する。  (p2)

★憲法第31条
 何人も、法律の定める手続によらなければ、その生命若しくは自由を奪はれ、又はその他の刑罰を科せられない。  (p5)

★刑事訴訟法第1条
 この法律は、刑事事件につき、公共の福祉の維持と個人の基本的人権の保障とを全うしつつ、事案の真相を明らかにし、刑罰法令を適正且つ迅速に適用実現することを目的とする。  (p5-6)

★刑事訴訟法第247条
 公訴は、検察官がこれを行う。  (p84)


定番となった刑事訴訟法入門書のリニューアル版。裁判員裁判など最新の刑事訴訟法をめぐる動きを加え、憲法的刑事訴訟法の理念を基礎に具体的事例を織り込みながらわかりやすく解説。


≪目次: ≫
……新シリーズ刊行にあたり (2009年10月  伊藤 真)
……はじめに (1998年8月  伊藤 真)

第1章 序論
I 刑事訴訟法とはなにか
 1 刑法を実現するための手続
 2 公判手続
 3 公判のための捜査手続
 4 上訴・執行段階
  コラム 裁判員制度

第2章 捜査
I 捜査の端緒
 1 捜査の端緒とは
 2 職務質問
  コラム 所持品検査
II 捜査の開始
 1 任意捜査の原則
 2 強制処分法定主義・令状主義
 3 強制捜査の種類
 4 被疑者の逃亡の防止・罪証隠滅の防止のための強制処分
  (1) 逮捕
  (2) 勾留
  (3) 逮捕・勾留に関する原則――事件単位の原則
  (4) 逮捕・勾留に関する原則――いわゆる別件逮捕・勾留
  (5) 証拠の採取のための強制処分(証拠の収集)
  (6) 供述を得るための捜査
  コラム 通信傍受法
  コラム 取調べの可視化
III 不当な捜査に対する被疑者の防御
 1 総論
 2 被疑者の不当な捜査処分を積極的に争う権利
 3 弁護人の助力を得る権利
  (1) 弁護人選任権・接見交通権
  (2) 国選弁護人選任権

第3章 公訴の提起
I 誰が公訴の提起をするのか
 1 国家起訴独占主義
II どのような場合に公訴を提起するのか
 1 起訴便宜主義
 2 訴訟条件と刑事訴訟の裁判
  (1) 実体裁判
  (2) 形式裁判
  コラム 公訴時効は撤廃すべきか?
 3 不当起訴・不当不起訴に対する対策
III どのようにして公訴を提起するのか
 1 起訴状一本主義
 2 起訴状に記載される項目

第4章 公判手続
I 概説
 1 第一審公判手続
  (1) 冒頭手続
  (2) 証拠調べ手続
  (3) 弁論手続
  (4) 実際の運用
  コラム 迅速な裁判――高田事件
II 審判の対象
 1 何を立証するのか(審判の対象は何か)
 2 立証の結果、食い違ってきたらどうするか
  (1) 訴因変更制度
  (2) 訴因変更の可否
  (3) 「公訴事実の同一性を害しない程度」
  (4) 訴因変更の要否
III 証明と認定
 1 どのような事実をどのような証拠で立証するか
  (1) 証拠裁判主義
  (2) 厳格な証明
  コラム 違法に収集された証拠
  コラム 自白
  (3) 厳格な証明の対象
 2 誰が立証するのか(挙証責任論)
  (1) 公判手続の登場人物
  (2) 挙証責任論
  (3) どのように立証するのか(公判中心主義)
 3 誰がどのようにして認定するのか
  (1) 立証の程度
  (2) 自由心証主義
  (3) 自由心証主義のもとでの合理性の担保

第5章 裁判
I 裁判の意義と種類
 1 形式による区別
 2 終局裁判と終局前の裁判
 3 実体裁判と形式裁判
II 裁判の成立
III 裁判の効力
IV 救済手続
  コラム 被害者の地位
V 裁判の執行
VI 被害者の保護
 1 被害者の証人としての地位の保護
 2 告訴期間の改正
 3 被害者の手続参加
  コラム 被害者参加制度

……第6章 まとめ


【理解度クイズ 銑Σ鯏】


≪著者: ≫ 伊藤 真 (いとう・まこと) 1958年 東京生まれ。1981年 司法試験に合格後、司法試験等の受験指導に携わる。1982年 東京大学法学部卒業後、司法研修所入所。1984年 弁護士登録。1995年 15年間の司法試験等の受験指導のキャリアを活かし、合格後、どのような法律家になるかを視野に入れた受験指導を理念とする「伊藤真の司法試験塾」(その後、「伊藤塾」に改称)を開塾。伊藤塾設立後、2007年末まで弁護士業務を休業し、司法試験をはじめとする受験指導に専念していたが、2007年12月弁護士再登録。伊藤塾以外でも、大学での講義(慶應義塾大学大学院講師を務める)、代々木ゼミナールの教養講座講師、日経ビジネススクール講師、全国各地の司法書士会、税理士会、行政書士会等の研修講師も務める。主な著書、『伊藤真の入門シリーズ 「憲法〜刑事訴訟法」』(全6巻、日本評論社)※伊藤真の入門シリーズ 第3版(全6巻)は韓国版もある。『伊藤真試験対策講座』(全14巻、弘文堂)、『中高生のための憲法教室』(岩波ジュニア新書)、『なりたくない人のための裁判員入門』(幻冬舎新書)、『夢をかなえる勉強法』(サンマーク出版)等多数。

伊藤真 『伊藤真の民事訴訟法入門 【第4版】 講義再現版』(伊藤真の法律入門シリーズ、日本評論社、2010年) '13/02/24
伊藤真 『伊藤真の法学入門 講義再現版』(伊藤真の法律入門シリーズ、日本評論社、2010年) '13/02/21
伊藤真 『伊藤真の刑法入門 【第4版】 講義再現版』(伊藤真の法律入門シリーズ、日本評論社、2010年) '13/02/18
伊藤真 『伊藤真の憲法入門 【第4版】 講義再現版』(伊藤真の法律入門シリーズ、日本評論社、2010年) '13/02/15
伊藤真 『伊藤真の民法入門 【第4版】 講義再現版』(伊藤真の法律入門シリーズ、日本評論社、2009年) '13/02/11
伊藤真 『高校生からわかる 日本国憲法の論点』(トランスビュー、2005年) '10/04/17
伊藤真 『中高生のための憲法教室』(岩波ジュニア新書、2009年) '10/04/15

山村拓也/高城真之介/伊藤塾 編 『うかる! 主要5科目で学ぶ 司法書士 入門テキスト』(日本経済新聞出版社、2007年) '13/02/12





……刑事訴訟自体が、そもそも人間が人間を裁くことなどできるのかという哲学的な問題を内に含んでいますから、考え方がいろいろに分かれることもまた当然なのです。本来なら神様がやるべきようなことを人間がやらざるをえないのが刑事裁判です。そして、犯罪者なのになぜ弁護士をつけるのかとか、疑わしいのになぜ釈放してしまうのかなどの素朴な疑問をもつのも刑事訴訟法の特徴です。これらの素朴な疑問に答えられるようにすることもこの法律を学ぶ目的のひとつです。
 刑事訴訟の世界は、最終的には人が死刑になる可能性のある手続であり、生命・身体というきわめて重要な人権の侵害を招く可能性のある世界です。他方で、犯罪者は他人の生命・身体・財産など重要な人権を侵害した者たちです。これらの者によって侵害された被害者のことも考えなければなりません。将来の被害者、つまり社会の安全ということも視野に入れなければならないこともあるでしょう。つまり、この刑事訴訟の場は人権がもっとも激しく対立する場なのです。……   (piii-iv、「はじめに」)



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本「政治的思考 (岩波新書1402)」杉田敦5

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政治的思考 (岩波新書)
政治的思考 (岩波新書1402)

○著者: 杉田 敦
○出版: 岩波書店 (2013/1, 新書 224ページ)
○定価: 756円
○ISBN: 978-4004314028



人間社会にかかわる複雑な作業(営み)としての、政治に対する向き合い方、政治的思考


政治への不信感が高まる今こそ、政治をどうとらえ、いかにそれとかかわるかが問われている。決定・代表・討議・権力・自由・社会・限界・距離という八つのテーマにそくして、政治という営みの困難と可能性とを根本から考えていく。私たちの常識的な見方や考え方を揺さぶり、政治への向き合い方を問う全八章。


≪目次: ≫
まえがき

第一章  決定 ――決めることが重要なのか
決めることは捨てること/「誰が」決めるのか/誰が決めるかを決めておく装置/「何を」決めるのか/憲法改正は争点か/「いつ」決めるのか/「どのように」決めるのか/民主政治へのいらだち/政治と速度

第二章  代表 ――なぜ、何のためにあるのか
代表は可能なのか/代表とな何なのか/代表制はなぜ必要なのか/演劇としての代表制/直接投票をどう考えるか/特設投票をすべきとき/代表をめぐる競争

第三章  討議 ――政治に正しさはあるか
「話し合う」と「決める」/暴力による支配/社会契約論/学問的な議論と政治的な議論/政治に正しさはあるか/利益政治の問題/倫理と利益/話し合いについての話し合い

第四章  権力 ――どこからやってくるのか
権力と暴力/国家権力――領土か生存か/国家権力の二面性/権力はどこにあるのか/監視する権力/市場の権力/経済のグローバル化と権力/ポピュリズムとは何か/権力への抵抗とは

第五章  自由 ――権力をなくせばいいのか
自由 対 権力/自由の条件/共和主義論、市民社会論の落とし穴/抵抗としての自由/変化を阻む「壁」/目的としての自由の難しさ/未完の自由

第六章  社会 ――国家でも市場でもないのか
社会は存在するか/市場と社会/国民と社会/社会と国家/あいまいな領域としての社会

第七章  限界 ――政治が全面化してもよいのか
政治からは逃げられない/政治の暴走/教育と政治/文化・科学・学術と政治/違憲審査と政治/メディアと政治/官僚制と政治/自己内対話としての政官対立/健全な政治のために

第八章  距離 ――政治にどう向き合うのか
「大衆」との距離/自分自身との距離/敵対性はどこにある/負担配分の政治とナショナリズム/距離の喪失/政治の前提が変わった/政治との距離の大切さ

あとがき (二〇一三年一月  杉田 敦)


≪著者: ≫ 杉田 敦 (すぎた・あつし) 1959年生まれ。東京大学法学部卒業。法政大学法学部教授。専攻、政治理論。著書、『権力の系譜学』『思考のフロンティア 権力』『境界線の政治学』『政治への想像力』(以上、岩波書店)、『デモクラシーの論じ方』(ちくま新書)ほか。共著、『3・11に問われて』(岩波書店)、『これが憲法だ!』(朝日新書)、『社会の喪失』(中公新書)ほか。編著、『現代政治理論』(共編、有斐閣)、『丸山真男セレクション』(平凡社ライブラリー)ほか。訳書、『アメリカ憲法は民主的か』(ロバート・ダール著)、『プルーラリズム』(ウィリアム・E. コノリー著、共訳、以上、岩波書店)ほか。







 政治についての次のような見方をどう思いますか。

  決め方は決まっている
  代表に任せればいい
  正しい答えはわかっている
  自分には権力はない
  自由とは放任だ
  国家など要らない
  政治の邪魔をするな
  敵が誰かは知っている

 本書では、このいずれとも別の見方を示します。それを通じて、政治的に考えるとはどういうことなのかを、明らかにしていきたいと考えています。   (pi-ii、「まえがき」)


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本「純粋理性批判  Kritik der reinen Vernunft 」イマヌエル・カント、熊野純彦 訳5

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純粋理性批判
純粋理性批判  Immanuel Kant: “Kritik der reinen Vernunft”, 1.Aufl., 1781, 2.Aufl., 1787

○著者: イマヌエル・カント熊野純彦
○出版: 作品社 (2012/1, 単行本 863ページ)
○定価: 8,400円
○ISBN: 978-4861823589
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……「きみがそれによって幸福であるにあたいするようになることを為せ」。……(p772)


理性の働きとその限界を明確にし、近代哲学の源泉となったカントImmanuel Kant, 1724-1804)の主著Kritik der reinen Vernunft)。厳密な校訂とわかりやすさを両立する待望の新訳。
ひとが学びうるのは、ただ哲学することのみである。すなわち、理性の才能を、その普遍的原理を遵守しながら、目のまえにある或る種の試行にそくして訓練することだけである。それでもつねに留保されているものがある。そのようなこころみ自身をその源泉について探求し、確証し、あるいは拒否する、理性の権利なのである。――本文より


≪目次: ≫
エピグラム
献辞
凡例

第一版 序文
第二版 序文
第二版 序論
 I 純粋認識と経験的認識の区別について
 II 私たちはある種のア・プリオリな認識を所有し、通常の悟性ですらだんじてそれを欠いてはいない
 III 哲学は、あらゆるア・プリオリな認識の可能性、原理ならびに範囲を規定する、一箇の学を必要としている
 IV 分析的判断と総合的判断の区別について
 V 理性のすべての理想的な学には、ア・プリオリな総合的判断が原理としてふくまれている
 VI 純粋理性の一般的課題
 VII 純粋理性批判という名の、特殊な学の理念と区分
―――――――――――――――――
第一版 序論
 I 超越論的哲学の理念
  分析的判断と総合判断の区別について
 II 超越論的哲学の区分
―――――――――――――――――

I 超越論的原理論
 第一部 超越論的感性論
   §1
  第一節 空間について
   §2 この概念の形而上学的究明
   §3 空間概念の超越論的究明
      右の概念からの結論
  第二節 時間について
   §4 時間概念の形而上学的究明
   §5 時間概念の超越論的究明
   §6 これらの概念からの結論
   §7 解明
   §8 超越論的感性論に対する一般的註解
      超越論的感性論の結語

 第二部 超越論的論理学
  序論 超越論的論理学の理念
   I 論理学一般について
   II 超越論的論理学について
   III 一般論理学を分析論と弁証論に区分することについて
   IV 超越論的論理学を超越論的分析論と弁証論に区分することについて
  第一部門 超越論的分析論
  第一篇 概念の分析論
   第一章 すべての純粋悟性概念を発見する手引きについて
    第一節 論理的な悟性使用一般について
    第二節 §9 判断における悟性の論理的機能について
    第三節 §10 純粋悟性概念すなわちカテゴリーについて
          §11
          §12
   第二章 純粋悟性概念の演繹について
    第一節 §13 超越論的演繹一般の原理について
          §14 カテゴリーの超越論的演繹への移行
    第二節 純粋悟性概念の超越論的演繹〔第二版〕
          §15 結合一般の可能性について
          §16 統覚の根源的‐総合的統一について
          §17 統覚の総合的統一の原則はいっさいの悟性使用の最上の原理である
          §18 自己意識の客観的統一とはなにか
          §19 いっさいの判断の論理的形式は、判断にふくまれている概念が統覚によってうる客観的統一のうちに存する
          §20 いっさいの感性的直観はカテゴリーのもとに立ち、カテゴリーとは、直観の多様なものがそのもとでのみひとつの意識のうちに総括されうる条件である
          §21 注
          §22 カテゴリーは経験の対象に適用される以外には、事物の認識のために使用されることはない
          §23
          §24 感官の対象一般へのカテゴリーの適用について
          §25
          §26 純粋悟性概念の、一般に可能な経験論的使用にかんする超越論的演繹
          §27 悟性概念のこの演繹の成果
             この演繹の簡単な総括
―――――――――――――――――
  〔第一版〕
    第二節 経験の可能性のア・プリオリな根拠について
          予備的な注意
          1 直観における覚知の総合について
          2 構想作用における再生の総合について
          3 概念における再認の総合について
          4 カテゴリーがア・プリオリな認識として可能であることの予備的説明
    第三節 対象一般への悟性の関係と、対象をア・プリオリに認識する可能性について
         純粋悟性概念のこの演繹が正当であり、ただひとつ可能なものであることの要約的な呈示
―――――――――――――――――
  第二篇 原則の分析論
   序論 超越論的判断力一般について
   第一章 純粋悟性概念の図式的機能について
   第二章 純粋悟性のあらゆる原則の体系
    第一節 あらゆる分析的判断の最高原則について
   第二節 あらゆる総合的判断の最高原則について
   第三節 純粋悟性のあらゆる総合的原則の体系的呈示
         1 直観の公理
         2 知覚の予科
         3 経験の類推
           A 第一の類推 実体の持続性の原則
           B 第二の類推 原因性の法則にしたがう時間的継起の原則
           C 第三の類推 交互作用あるいは相互性の法則にしたがう、同時存在の原則
         4 経験的思考一般の要請
           経験論の論駁
           原則の体系に対する一般的注解
   第三章 あらゆる対象一般をフェノメノンとヌーメノンに区別する根拠について
   付録
     反省概念の多義性について――経験的な悟性使用と超越論的な悟性使用の取りちがえから生じるところの
         1 一様性と差異性
         2 一致と対立
         3 内的なものと外的なもの
         4 質量と形式
         反省概念の多義性についての注解
  第二部門 超越論的弁証論
  序論
   I 超越論的仮象について
   II 超越論的仮象のありかとしての純粋理性について
     A 理性一般について
     B 理性の論理的使用について
     C 理性の純粋な使用について
  第一篇 純粋理性の概念について
   第一章 理念一般について
   第二章 超越論的理念について
   第三章 超越論的理念の体系
  第二篇 純粋理性の弁証論的推論について
   第一章 純粋理性の誤謬推論について
         たましいの持続性についてのメンデルスゾーンの証明に対する反駁
         心理学的な誤謬推理の解決の結論
         合理的心理学から宇宙論へと移行するにあたっての一般的注解
―――――――――――――――――
  〔第一版〕
         実体性にかんする第一誤謬推理
         純粋心理学の第一誤謬推理に対する批判
         単純性にかんする第二誤謬推理
         超越論的心理学の第二誤謬推理に対する批判
         人格性にかんする第三誤謬推理
         超越論的心理学の第三誤謬推理に対する批判
         観念性(外的関係の)にかんする第四誤謬推理
         超越論的心理学の第四誤謬推理に対する批判
         以上の誤謬推理にしたがった、純粋なたましい論の総体をめぐる考察
―――――――――――――――――
   第二章 純粋理性のアンチノミー
    第一節 宇宙論的理念の体系
    第二節 純粋理性の背反論
          超越論的理念の第一の抗争
          第一アンチノミーに対する注解
          超越論的理念の第二の抗争
          第二アンチノミーに対する注解
          超越論的理念の第三の抗争
          第三アンチノミーに対する注解
          超越論的理念の第四の抗争
          第四アンチノミーに対する注解
    第三節 これらの抗争における理性の関心について
    第四節 端的に解決されうるはずであるかぎりの、純粋理性の超越論的課題について
    第五節 四つの超越論的理念すべてをつうじて生じる宇宙論的問いの懐疑的な表象
    第六節 宇宙論的弁証論を解決するカギとしての超越論的観念論
    第七節 宇宙論における、理性のじぶん自身との抗争の批判的判定
    第八節 宇宙論的理念にかんする純粋理性の統制的原理
    第九節 あらゆる宇宙論的観念にかんして、理性の統制的原理を経験的に使用することについて
     I 世界全体という現象の合成における、全体性にかんする宇宙論的理念の解決
     II 直観において与えられた全体の分割にさいしての、全体性にかんする宇宙論的理念の解決
       数学的−超越論的理念の解決に対する結びの注、ならびに力学的−超越論的理念の解決への予備的注意
     III 世界のできごとをその原因からみちびき出すさいの、導出の全体性にかんする宇宙論的諸理念の解決
       自然必然性の普遍的法則と統合された、自由による原因性の可能性
       普遍的自然必然性と結合された、自由という宇宙論的理念の解明
     IV その現存在一般という面での、現象の依存性の全体性にかんする宇宙論的理念の解決
       純粋理性のアンチノミー全体に対する結語
   第三章 純粋理性の理想
    第一節 理想一般について
    第二節 超越論的理想(超越論的原型)について
    第三節 最高存在者の現存在を推論する思弁的理性の証明根拠について
          思弁的理性にもとづいて神の現存在を証明する方法はただ三種類のみが可能である
    第四節 神の現存在にかんする存在論的証明の不可能性について
    第五節 神の現存在にかんする宇宙論的証明の不可能性について
          必然的存在者の現存在にかんするいっさいの超越論的証明において、弁証論的仮象を発見し説明すること
    第六節 自然神学的証明の不可能性について
    第七節 理性の思弁的原理にもとづくすべての神学の批判

 超越論的弁証論への付録
     純粋理性の理念の統制的使用について
     人間理性の自然な弁証論の究極的意図について

     
II 超越論的方法論
  第一章 純粋理性の訓練
   第一節 理説的使用における純粋理性の訓練
   第二節 論争的使用にかんする純粋理性の訓練
     自己矛盾のうちにある純粋理性に懐疑論的満足を与えることが不可能であるしだいについて
   第三節 仮説にかんする純粋理性の訓練
   第四節 証明にかんする純粋理性の訓練
  第二章 純粋理性の基準
   第一節 私たちの理性の純粋な使用における究極的目的について
   第二節 純粋理性の究極的目的を規定する根拠である、最高善の理想について
   第三節 思いなすこと、知ること、信じることについて
  第三章 純粋理性の建築術
  第四章 純粋理性の歴史



訳者あとがき (二〇一一年盛夏 熊野純彦)

人名索引
事項索引


[訳者: ] 熊野純彦 (くまの・すみひこ) 1958年、神奈川県生まれ。1981年、東京大学文学部卒業。東京大学文学部教授。著書、『レヴィナス』『差異と隔たり』『西洋哲学史 古代から中世へ』『西洋哲学史 近代から現代へ』『和辻哲郎』(以上、岩波書店)、『レヴィナス入門』『ヘーゲル』(以上、筑摩書房)、『カント』『メルロ=ポンティ』(以上、NHk出版)、『戦後思想の一断面』(ナカニシヤ出版)、『埴谷雄高』(講談社)、『日本哲学小史』(編著、中央公論新社)ほか。訳書、レヴィナス『全体性と無限』、レーヴィット『共同存在の現象学』(以上、岩波書店)。

イマヌエル・カント 『道徳形而上学の基礎づけ  Grundlegung zur Metaphysik der Sitten, 1785 』(中山元 訳、光文社古典新訳文庫、2012年) '12/09/10
カント 『純粋理性批判 7654321  Kritik der reinen Vernunft, 2. Auflage, 1787 』(中山元 訳、光文社古典新訳文庫、2010〜2012年) '10/02/21〜'12/02/13
カント 『永遠平和のために』(宇都宮芳明 訳、ワイド版岩波文庫、2005年) '08/11/25
カント 『永遠平和のために/啓蒙とは何か 他3編』(中山元 訳、光文社古典新訳文庫、2006年) '08/09/02

岩崎武雄 『カントからヘーゲルへ』(UP選書、東京大学出版会、1997年) '12/12/31
黒崎政男 『カント『純粋理性批判』入門』(講談社選書メチエ、2000年) '12/10/19
石川文康 『カント入門』(ちくま新書、1995年) '12/10/07
熊野純彦 『カント 世界の限界を経験することは可能か』(シリーズ・哲学のエッセンス、日本放送出版協会、2002年) '12/09/28
坂部恵/佐藤康邦 編著 『カント哲学のアクチュアリティー 哲学の原点を求めて』(黒崎政男/松山壽一/渋谷治美/小田部胤久/勢力尚雅/山根雄一郎/滝沢正之 著、ナカニシヤ出版、2008年) '12/09/21
佐藤康邦 『カント『判断力批判』と現代 目的論の新たな可能性を求めて』(岩波書店、2005年) '12/09/17
村岡晋一 『ドイツ観念論 カント・フィヒテ・シェリング・ヘーゲル』(講談社選書メチエ、2012年) '12/09/06
カント研究会 編、石川求・寺田俊郎 編著 『世界市民の哲学 (現代カント研究12)』(晃洋書房、2012年) '12/05/04
中島義道 『悪への自由 カント倫理学の深層文法』(勁草書房、2011年) '11/11/18
竹田青嗣 『完全解読 カント『実践理性批判』』(講談社選書メチエ、2010年) '11/01/05
中島義道 『『純粋理性批判』を噛み砕く』(講談社、2010年) '10/10/26
竹田青嗣 『完全解読 カント『純粋理性批判』』(講談社選書メチエ、2010年) '10/06/09
ジル・ドゥルーズ 『カントの批判哲学  La philosophie critique de Kant, 1963.』(國分功一郎 訳、ちくま学芸文庫、2008年) '09/08/11
中島義道 『カントの自我論』(岩波現代文庫、2007年) '09/06/24
中島義道 『カントの法論』(ちくま学芸文庫、2006年) '09/02/09
中島義道 『カントの人間学』(講談社現代新書、1997年) '09/02/07
中島義道 『カントの時間論』(岩波現代文庫、2001年)'09/01/28
中島義道 『カントの読み方』(ちくま新書、2008年) '09/01/23

熊野純彦 『レヴィナス 移ろいゆくものへの視線』(岩波人文書セレクション、2012年) '12/12/30
熊野純彦 『カント 世界の限界を経験することは可能か』(シリーズ・哲学のエッセンス、日本放送出版協会、2002年) '12/09/28
神崎繁/熊野純彦/鈴木泉 責任編集 『西洋哲学史III 「ポスト・モダン」のまえに』(講談社選書メチエ、2012年) '12/07/15
熊野純彦 『西洋哲学史 近代から現代へ』(岩波新書、2006年) '12/06/17
熊野純彦 『西洋哲学史 古代から中世へ』(岩波新書、2006年) '12/06/14
神崎繁/熊野純彦/鈴木泉 責任編集 『西洋哲学史IV 「哲学の現代」への回り道』(講談社選書メチエ、2012年) '12/05/16
神崎繁/熊野純彦/鈴木泉 責任編集 『西洋哲学史II 「知」の変貌・「信」の階梯』(講談社選書メチエ、2011年) '12/01/05
神崎繁/熊野純彦/鈴木泉 責任編集 『西洋哲学史I 「ある」の衝撃からはじまる』(講談社選書メチエ、2011年) '12/01/01
熊野純彦 編 『近代哲学の名著 デカルトからマルクスまでの24冊』(中公新書、2011年) '11/07/14
熊野純彦 『埴谷雄高――夢みるカント』(再発見 日本の哲学、講談社、2010年) '11/04/15
熊野純彦 編 『日本哲学小史 近代100年の20篇』(中公新書、2009年) '10/02/04
熊野純彦 『差異と隔たり 他なるものへの倫理』(岩波書店、2003年) '10/01/08
熊野純彦 『ヘーゲル 〈他なるもの〉をめぐる思考』(筑摩書房、2002年) '09/12/30
熊野純彦 編 『現代哲学の名著 20世紀の20冊』(中公新書、2009年) '09/12/26
熊野純彦 『レヴィナス入門』(ちくま新書、1999年) '09/12/09
熊野純彦 『西洋哲学史 近代から現代へ』(岩波新書、2006年) '09/12/04
熊野純彦 『西洋哲学史 古代から中世へ』(岩波新書、2006年) '09/12/01
熊野純彦 『和辻哲郎 文人哲学者の軌跡』(岩波新書、2009年) '09/11/13





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本「伊藤真の民事訴訟法入門 【第4版】 講義再現版」伊藤真5

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伊藤真の民事訴訟法入門 講義再現版
伊藤真の民事訴訟学入門 【第4版】 講義再現版  Makoto Itoh: “The Guide to Civil Procedure by Makoto Itoh.”, The fourth edition, 2010

○著者: 伊藤 真
○出版: 日本評論社 (2010/2, 単行本 180ページ)
○定価: 1,785円
○ISBN: 978-4535517387



自力救済の禁止、
社会秩序の維持を図るために、争いは「裁判」という公の場で解決しようということに、、、(p2、「はじめに」)


定番の民事訴訟法入門書のリニューアル版。複雑な民事手続の構造と手続の流れなどの全体像を示すとともに、最新のトピックを加え、従来以上にわかりやすく解説。初学者だけでなく、資格試験受験者、法律実務家にも必読の書。


≪目次: ≫
……新シリーズ刊行にあたり (2009年10月  伊藤 真)
……初版・はしがき (1998年4月  伊藤 真)

……はじめに

第1章 概説
I 民事訴訟法とは何か
 1 民事訴訟法の勉強の仕方
 2 実体法と手続法との関係
II 民事訴訟法の全体像
 1 訴訟の主体
 2 訴訟の開始
 3 訴訟の審理
 4 訴訟の終了
 5 訴訟客体の複数
  コラム 民事訴訟法の役割
 6 訴訟主体の複数
 7 上級審、再審手続
III 民事訴訟法を考える際の視点
 1 視点その1 民事訴訟法の目的は何か
 2 視点その2 私的紛争の公権的解決という視点
 3 視点その3 どのようにして紛争を解決するのか
  (1) 裁判所が権利の存否を判断する
  (2) 権利の存否の判断の4つのステップ
  (3) 4つのステップと三段論法

第2章 訴訟の主体
I 裁判所
 1 裁判所とは
 2 民事裁判権、管轄権
 3 裁判官
  (1) 除斥
  (2) 忌避
  (3) 回避
  コラム 実体法と手続法
II 当事者
 1 当事者の意義
 2 当事者の確定
  (1) 死者の場合
  (2) 氏名冒用訴訟
 3 当事者能力
  (1) 当事者能力とは
  (2) 当事者能力を欠く場合――死者、胎児
  (3) 当事者能力が認められるもの――民法上の権利能力者、法人でない社団または財団で代表者または管理人の定めがあるもの
 4 訴訟能力
  (1) 訴訟能力とは
  (2) 訴訟能力を欠く場合どうなるのか
 5 当事者の代理人
  (1) 代理人とは
  (2) 法定代理人と任意代理

第3章 訴訟の開始
I 訴えの概念
 1 訴えとは
 2 3種類の訴え
  (1) 確認の訴え
  (2) 給付の訴え
  (3) 形成の訴え
  コラム ムダをなくすための訴訟要件
II 訴えの要件(訴訟要件)
 1 訴訟要件とは
 2 訴えの利益
 3 当事者適格
III 訴え提起の方式
IV 起訴の効果
 1 訴訟法上の効果――二重起訴の禁止(142条)
 2 同一事件かどうかの判断
 3 実体法上の効果
V 訴訟物とその特定の基準(審判のテーマ)
 1 訴訟物とは
 2 訴訟物の特定の仕方――旧訴訟物理論と新訴訟物理論
  (1) 旧訴訟物理論
  (2) 新訴訟物理論
  コラム 少額訴訟制度

第4章 訴訟の審理
I 審理の場面における裁判所と当事者の役割
 1 概説――3つの場面における役割分担
  (1) 場面1 裁判所を利用するかどうか、どの範囲で利用するのか、利用するのをやめるかどうか――処分権主義(当事者主導 
  コラム ADR
  (2) 場面2 どういう資料に基づいて解決していくのか――弁論主義(当事者主導◆
  (3) 場面3 実際に裁判所はどのように進めていくのか――職権進行主義(裁判所主導)
 2 処分権主義――当事者の役割
  (1) 処分権主義 宗汁覆┐猟鶺の場面(裁判所をどう使うか)
  (2) 処分権主義◆宗汁覆┐瞭睛董範囲(どの範囲で裁判所を使うか)
  (3) 処分権主義――訴えの終了の場面(裁判所を使うのをやめるかどうか)
 3 事案の解明(弁論主義)――当事者の役割
  (1) なぜ弁論主義なのか
  (2) 弁論主義――第1のテーゼ
  (3) 弁論主義――第2のテーゼ
  (4) 弁論主義――第3のテーゼ
  (5) 弁論主義の例外――職権探知主義
 4 具体的な裁判の進行(職権進行主義)――裁判所の役割
  (1) 訴訟指揮権
  (2) 釈明権
II 当事者の弁論の内容
 1 訴訟行為
  (1) 申立てと陳述
  (2) 本案の申立てと攻撃防御方法
 2 弁論の手続
  (1) 口頭弁論の諸原則
  (2) 必要的口頭弁論の原則
  (3) 口頭弁論の準備
  (4) 口頭弁論の実施――口頭弁論の一体性と適時提出主義
  (5) 口頭弁論期日における当事者の欠席
 3 証拠
  (1) 証明の対象
  (2) 証拠による認定
  (3) 証拠調べ手続――証人尋問、鑑定、書証、検証、当事者尋問
 4 訴訟手続の停止
  コラム 違法収集証拠の証拠能力

第5章 訴訟の終了
I 当事者の意思による訴訟の終了
II 終局判決による訴訟の終了
 1 裁判とは
 2 判決の種類
  (1) 中間判決、終局判決
  (2) 本案判決と訴訟判決
 3 判決の効力
  (1) 既判力
  コラム 既判力の時的限界――取消権・相殺権・建物買取請求権
  (2) 執行力、形成力

第6章 訴訟の主体および客体の複数
I 訴訟客体の複数
 1 訴えの客観的併合
  (1) 単純併合
  (2) 選択的併合
  (3) 予備的併合
 2 訴えの変更
 3 反訴
 4 中間確認の訴え
 5 弁論の併合
II 訴訟主体の複数
 1 共同訴訟
  (1) 通常共同訴訟
  (2) 必要的共同訴訟
  (3) 同時審判申出訴訟
  (4) 選定当事者
 2 補助参加訴訟
 3 三当事者訴訟(独立当事者参加訴訟)
 4 当事者の交替(訴訟の承継)
  (1) 訴訟中の当事者の変更(任意的当事者変更)
  (2) 訴訟継承
 5 訴訟告知

第7章 上訴と再審
I 上訴と再審
 1 上訴とは
 2 再審との違い
  コラム 上訴の利益

……第8章 まとめ


【理解度クイズ 銑げ鯏】


≪著者: ≫ 伊藤 真 (いとう・まこと) 1958年 東京生まれ。1981年 司法試験に合格後、司法試験等の受験指導に携わる。1982年 東京大学法学部卒業後、司法研修所入所。1984年 弁護士登録。1995年 15年間の司法試験等の受験指導のキャリアを活かし、合格後、どのような法律家になるかを視野に入れた受験指導を理念とする「伊藤真の司法試験塾」(その後、「伊藤塾」に改称)を開塾。伊藤塾設立後、2007年末まで弁護士業務を休業し、司法試験をはじめとする受験指導に専念していたが、2007年12月弁護士再登録。伊藤塾以外でも、大学での講義(慶應義塾大学大学院講師を務める)、代々木ゼミナールの教養講座講師、日経ビジネススクール講師、全国各地の司法書士会、税理士会、行政書士会等の研修講師も務める。主な著書、『伊藤真の入門シリーズ 「憲法〜刑事訴訟法」』(全6巻、日本評論社)※伊藤真の入門シリーズ 第3版(全6巻)は韓国版もある。『伊藤真試験対策講座』(全14巻、弘文堂)、『中高生のための憲法教室』(岩波ジュニア新書)、『なりたくない人のための裁判員入門』(幻冬舎新書)、『夢をかなえる勉強法』(サンマーク出版)等多数。

伊藤真 『伊藤真の法学入門 講義再現版』(伊藤真の法律入門シリーズ、日本評論社、2010年) '13/02/21
伊藤真 『伊藤真の刑法入門 【第4版】 講義再現版』(伊藤真の法律入門シリーズ、日本評論社、2010年) '13/02/18
伊藤真 『伊藤真の憲法入門 【第4版】 講義再現版』(伊藤真の法律入門シリーズ、日本評論社、2010年) '13/02/15
伊藤真 『伊藤真の民法入門 【第4版】 講義再現版』(伊藤真の法律入門シリーズ、日本評論社、2009年) '13/02/11
伊藤真 『高校生からわかる 日本国憲法の論点』(トランスビュー、2005年) '10/04/17
伊藤真 『中高生のための憲法教室』(岩波ジュニア新書、2009年) '10/04/15

山村拓也/高城真之介/伊藤塾 編 『うかる! 主要5科目で学ぶ 司法書士 入門テキスト』(日本経済新聞出版社、2007年) '13/02/12





……
 ところで、ちょっと抽象的な話になりますが、裁判の結果はなぜ正しいということになるのでしょうか。1つは当事者の意見に従った結果だからだということもあるでしょう。両当事者がそれでいいというのならその結論でかまわないのです。しかし、当事者が争っているにもかかわらず1つの結論が正しいとされるのはなぜでしょうか。それはその裁判の過程、つまり手続が正しいからなのです。手続が正しいがためにまわりの人はその結果も信頼できる正しい結論であろうと考えるのです。その意味で裁判制度にとって、手続はとても重要です。民事訴訟法はまさにこの手続を学ぶものです。
 「たかが手続、されど手続」なのです。
 ……   (pv、「はしがき」)



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日本外交史講義 (岩波テキストブックス)
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○著者: 井上寿一
○出版: 岩波書店 (2003/9, 単行本 264ページ)
○定価: 2,730円
○ISBN: 978-4000280327



国民国家としての日本が、国際公法のルールの下に、他の国民国家との間で勢力均衡のパワーゲームをどのように繰り広げたのかを再現することを目的として、
主権を持ち、国境線を引いて領土を画しながら、国民意識を共有する国家、そのような国民国家日本が他の国民国家との間で展開する〈外交〉を歴史的に考察すること、
  過去・現在・未来をつなぐ知的作業、すなわち歴史的思考を試みること、、、(p5-6、「序章」)


150年前の開国から現在に至るまで、「国民国家」としての日本は、それぞれの局面において、――国内政治と相互に影響しあいながら――いくつもの選択肢の中で、ある外交政策を選択し実行してきました。なぜその選択がなされたのでしょう。そして結果としての現在をどう考えればよいのでしょうか。日本外交の軌跡を検証するとともに、そこから見えてくるこれからの外交の姿を示します。


≪目次: ≫
はしがき――この本の使い方

序章
はじめに――英語・パソコン・歴史/近代日本の光と影/何が問題なのか/歴史の社会的機能/なぜ学ぶべきなのか/国民国家日本の外交

第1章 近代日本の外交形成
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学習の目標
1 「開国」の政治外交過程
 A 政策としての「鎖国」/B アメリカによる「開国」/C 「開国」と国内システムの変革
発展学習
2 明治維新政府の対外路線
 A 外交課題の重要性/B 征韓論/C 朝鮮の開国/D 日清提携論
3 「文明国」の対外的訴求
 A 条約改正外交/B 立憲政治の導入
まとめの課題
キーワードの課題
 アヘン戦争/日米和親条約/王政復古/明治6年の政変/日朝修好条規/日清修好条規/「鹿鳴館外交」/超然主義/第1議会
ブックガイド――さらに学ぶために
まとめの課題の答

第2章 〈帝国〉日本の対外膨張
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学習の目標
1 「脱亜」への転換
 A 安全保障秩序構想/B 日清戦争の開戦過程
2 「脱亜」から「入欧」へ
 A 日清戦争後の極東国際政治/B 日露戦争/C 講話前後の外交・内政/D 「万国公法」と〈帝国〉日本
発展学習
まとめの課題
キーワードの課題
 山県有朋/甲午農民戦争/日英通商航海条約/義和団事件/日英同盟/日比谷焼打ち事件/日韓協約/伊藤博文/満州鉄道中立化案
ブックガイド――さらに学ぶために
まとめの課題の答

第3章 国際協調の受容
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学習の目標
1 第1次世界大戦と国際政治の構造変動
 A 旧外交から新外交へ/B 脱植民地化/C ロシア革命
2 協調外交の形成と展開
 A 国際連盟外交/B ワシントン体制/C 国内政治の変容
3 協調外交の限界
 A 中国政策/B ロンドン軍縮条約問題
発展学習
まとめの課題
キーワードの課題
 21ヵ条要求/パリ講和会議/新渡戸稲造/ILO(International Labour Organization、国際労働機関)/9国条約/北伐/幣原外交/山東出兵/浜口雄幸内閣 
ブックガイド――さらに学ぶために
まとめの課題の答

第4章 危機と戦争の間
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学習の目標
1 協調外交への挑戦
 A 満州事変/B 幣原外交の崩壊/C 満州国の樹立
2 国際連盟脱退と2国間関係の調整
 A 満州国の承認/B 国際連盟脱退/C 2国間関係の調整
発展学習
3 日中「冷戦」
 A 日中「冷戦」の国際環境/B 広田外交の形成/C 天羽声明と華北分離工作/D 日独防共協定
まとめの課題
キーワードの課題
 柳条湖事件/協力内閣構想/リットン報告書/ロンドン世界経済会議/高橋財政/イギリス使節団の極東訪問/天羽声明/広田3原則/日独防共協定
ブックガイド――さらに学ぶために
まとめの課題の答

第5章 アジア太平洋戦争下の外交
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学習の目標
1 日中全面戦争
 A 盧溝橋事件/B 「東亜新秩序」/C 日中戦争の長期化
2 日米開戦
 A 三国同盟――極東と欧州との連動/B 「南進」戦略と日米関係の調整/C 真珠湾攻撃
3 戦時外交
 A 「アジアの開放」/B 「大東亜共同宣言」
4 戦争の終結
 A 和平工作の挫折/B 敗戦決定の政治外交過程
発展学習
まとめの課題
キーワードの課題
 南京事件/第2次近衛声明/トラウトマン工作/「ABCD包囲網」(America, Britain, China, Dutch、米英中蘭4ヵ国)/武力「南進」/暫定協定案/ハル・ノート/「大東亜会議」/ポツダム宣言
ブックガイド――さらに学ぶために
まとめの課題の答

第6章 戦後外交の形成
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学習の目標
1 戦後外交の歴史的諸前提
 A 連続と断絶/B アジアと地域主義/C アメリカと経済的国際主義/D 国連と安全保障
2 占領下の対外構想
 A 平和憲法と象徴天皇制/B 「中道」連立政権の戦後構想/C 「平和国家」
3 サンフランシスコ体制の確立
 A 朝鮮戦争の影響/B 国内問題としての講和問題/C 国際問題としての講和問題/D 反サンフランシスコ体制勢力
発展学習
まとめの課題
キーワードの課題
 1920年代の体制派/日韓通商協定/ECAFE(Economic Commission for Asia and the Far East、アジア極東経済委員会)/極東委員会/「天皇メッセージ」/公職追放/中ソ友好同盟相互援助条約/サンフランシスコ体制/吉田茂
ブックガイド――さらに学ぶために
まとめの課題の答

第7章 冷戦と戦後国際秩序の模索
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学習の目標
1 冷戦下の外交
 A アジアの分断国家と日本/B 日本―アメリカ―東南アジア関係/C 日ソ関係
2 国際秩序構想
 A 2国間関係の調整/B 冷戦観の相違/C 対等性の追求
3 アジア地域主義
 A 地域的経済協力/B コロンボ・プラン/C バンドン会議
4 「外交3原則」の確立
 A 「国連中心主義」/B 「自由主義諸国との協調」/C 「アジアの一員」
発展学習
まとめの課題
キーワードの課題
 日華平和条約/「久保田発言」/賠償協定/日中民間貿易協定/第五福竜丸事件/「自主外交」路線/「アジア版マーシャル・プラン」/コロンボ・プラン/バンドン会議
ブックガイド――さらに学ぶために
まとめの課題の答

第8章 経済成長による外交の変容
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学習の目標
1 55年体制下の外交
 A 国内の55年体制・「冷戦の55年体制/B ハンガリー事件の影響/C 大衆天皇制の成立と体制のアメリカ化/D 安保改定問題
2 国際経済社会への復帰
 A GATT加入問題/B 「先進国クラブ」の一員
3 アジア認識の変容
 A 日本のナショナリズムとアジアのナショナリズム/B 被援助国としてのアジア
4 「高度経済成長」下の対外政策の統合
 A 「所得倍増計画」と外交/B 日米安保と国際協調
発展学習
まとめの課題
キーワードの課題
 ハンガリー事件/大衆天皇制/安保反対運動/GATT(関税と貿易に関する一般協定)加入/OECD(経済協力開発機構)加盟/日韓基本条約/「所得倍増計画」/日米安保条約の経済的機能/「非核3原則」
ブックガイド――さらに学ぶために
まとめの課題の答

第9章 危機とデタントのなかの自立
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学習の目標
1 自立への予兆
 A 沖縄返還問題/B 日米繊維紛争
2 危機のなかの経済外交
 A 国際通貨外交の危機/B 石油危機/C サミット政治への参加/D 東南アジアと日本
3 国際政治の多極化と外交の多元化
 A 脱冷戦と日米関係/B 日中関係の正常化/C デタント下のパワーゲーム
発展学習
まとめの課題
キーワードの課題
 沖縄返還/学生反乱/「縄と糸の取引」/「ニクソン・ショック」/「オイル・ショック」/ランブイエ・サミット/「福田ドクトリン」/日中平和友好条約/「日米防衛協力のための指針」
ブックガイド――さらに学ぶために
まとめの課題の答

第10章 日本の国際化
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学習の目標
1 摩擦の構造化と国際的責任
 A 新冷戦/B 「異質な国」日本とアメリカ/C 隣国関係の不安定化
2 国際協調の再定義
 A 米ソ冷戦の終結/B 湾岸戦争/C 「国際貢献」/D 国際政治システムの再編
3 新しい外交理念の確立をめざして
 A 地域主義/B 多国間協調/C 脱国民国家意識
発展学習
まとめの課題
キーワードの課題
 「環太平洋連帯構想」/「日本異質論」/日中関係4原則/「ビンのふた」論/「嫌米」/新保守主義/「脅威」認識の多様化/APEC(Asia-Pacific Economic Cooperation、アジア太平洋経済協力会議)/脱国民国家意識
ブックガイド――さらに学ぶために
まとめの課題の答

参考文献
あとがき (2003年7月 井上寿一)
索引


≪著者: ≫  井上寿一 (いのうえ・としかず) 1956年東京都生まれ。81年一橋大学社会学部卒業。同大学院法学研究科博士課程、同大学法学部助手などを経て、学習院大学法学部教授。法学博士。主な著作に、『危機のなかの協調外交――日中戦争に至る対外政策の形成と展開』(山川出版社、1994年)、「戦後日本のアジア外交の形成」日本政治学会編『日本外交におけるアジア主義(年報政治学 1998)』(岩波書店、1999年)がある。

井上寿一 『政友会と民政党 戦前の二大政党制に何を学ぶか』(中公新書、2012年) '12/12/30
井上寿一 『日中戦争下の日本』(講談社選書メチエ、2007年) '12/12/10
井上寿一 『吉田茂と昭和史』(講談社現代新書、2009年) '12/08/21
井上寿一 『戦前日本の「グローバリズム」 一九三〇年代の教訓』(新潮選書、2011年) '12/08/11
井上寿一 『戦前昭和の社会 1926-1945』(講談社現代新書、2011年) '12/07/03
井上寿一 『戦前昭和の国家構想』(講談社選書メチエ、2012年) '12/06/23





 梅のころ


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本「世界史の中のパレスチナ問題 (講談社現代新書2189)」臼杵陽5

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世界史の中のパレスチナ問題 (講談社現代新書)
世界史の中のパレスチナ問題 (講談社現代新書2189)

○著者: 臼杵 陽
○出版: 講談社 (2013/1, 新書 432ページ)
○定価: 1,260円
○ISBN: 978-4062881890



……「平和」が、サラーム(パレスチナ人の願う平和)であるか、シャローム(イスラエル人の求める平和)であるかで、あまりにも大きすぎる隔たり


世界史ブームの中、現在最も深刻な様相を呈しているのはパレスチナという土地をめぐる政治的紛争です。イスラエル人パレスチナ人の求める平和が、それほどかけ離れているとは言えません。アメリカ合衆国をはじめ大国が問題解決のために調停をしていますが、和平交渉に進展の兆しは見られません。
本書では、問題をどのように解決するかという視点からではなく、なぜこれまで解決できなかったのかという視点から根本的に考え直すことの必要性を説いてみます。そのための素材提供というささやかながら意欲的な試みを展開します。


≪目次: ≫
はじめに
パレスチナという土地をめぐる政治的紛争/ユダヤ民族が建設した「国民国家」/現状は「泥沼化」/ヨーロッパ・キリスト教社会が生んだユダヤ人問題/本書の構成

第一部 パレスチナという場所
第1講 パレスチナという地域とその宗教と言語
カナン」は約束の地/イスラエルと戦った民族/歴史的シリアの南部地域/中東の心臓部/三つの一神教の聖地エルサレムを抱え込んでいた/アラブ連盟加盟国/イスラーム協力機構/スンナ派ムスリムが多数派/アラビア語を話しているユダヤ教徒/「ヘブライ語を話しているユダヤ教徒」に変身/アラビア語を話しているキリスト教徒/ギリシア正教徒/ネストリウス派キリスト教徒/ユニエート教会の信徒はローマ・カトリック教徒/プロテスタント諸派/「モザイク」のような多文化・多民族社会/エルサレム問題の重要性
第2講 ユダヤ教から見たキリスト教と反ユダヤ主義の起源
「宗教」がどのように政治的に動員されるか/ユダヤ教徒とエルサレム/アブラハムの息子イサクをめぐる物語/ユダヤ教は啓示宗教/ユダヤ教の啓典は「タナフ」/成分律法である聖書と口伝律法/民族宗教と呼ばれるユダヤ教、世界宗教と分類されるキリスト教/誰がイエスの処刑を求めたか/イエスを十字架刑に処した理由/「異邦人」への宣教が決定づけられた/ユダヤ教を教義的に否定するキリスト教/ユダヤ教からの継承ではイスラームの方が忠実/「イエス・キリスト殺しのユダヤ人」と「過越祭」/ユダヤ教徒への差別・迫害
第3講 イスラームから見たユダヤ教とキリスト教
イスラームとは「アッラーへの絶対服従」/アラビア語の造語法/シャハーダを宣誓する/イスラームは起源と継承をアブラハムに求める/人類が同胞であるという普遍性/「イスラームの家」と「戦争の家」/ムスリムの義務としての五行と六信/ジハードの原義は「努力する」/「コーランか、剣か、貢納か」の三択/スンナ派とシーア派/ウンマの指導者が争点
第4講 ヨーロッパ対イスラーム――「一四九二年」という転換点
ヨーロッパのイスラーム世界包囲網/十字軍を機にユダヤ教徒はヨーロッパの「内なる敵」に/十字軍国家の成立と滅亡/サラーフッディーン、エルサレム奪還/十字軍が行った聖所独占と暴虐行為/ユダヤ教徒虐殺問題/中世キリスト教社会のユダヤ教徒嫌悪/ゲットーへの居住を強制する勅書の発布/「大航海時代」のヨーロッパ世界とイスラーム世界/「一二世紀ルネサンス」で起きた翻訳運動/スファラディーンとアシュケナジーム/ディアスポラのイメージの変化/「ガルート」をめぐる思想
第5講 オスマン帝国と東方問題
オスマン帝国の絶頂と衰退/帝国内の三大ミッレト/分離・独立を促進した特権制度/特権制度が変質した「不平等条約」/オスマン帝国をめぐる「東方問題」/「東方問題」最大の事件は「露土戦争」/「東方問題」はヨーロッパ列強からは「外交問題」/現代アラブ政治に結びつく四つの事件/エルサレムの属する行政区の再編/イギリスはパレスチナではユダヤ教徒を支援/ヤング領事によるパレスチナのユダヤ教徒調査/ユダヤ教徒への宗教的愛着/ユダヤ教徒復興論とは「前千年王国論」/キリスト教徒の居住区の成立

第二部 列強の対立に翻弄されるユダヤ人アラブ人
第6講 帝国主義時代の宗教、民族、人種
植民地支配を正当化する理論/「西洋の衝撃」では一方的理解に/ユダヤ教徒はキリスト教徒と「市民」として平等/ユダヤ人解放と国民国家の形成/「反ユダヤ主義」の由来は「反セム主義」/社会進化論と優生学/ポグロムが契機、パレスチナへのユダヤ人移民/シオニズムの起源はユダヤ啓蒙主義運動/政治的シオニズム/実践的シオニストと労働シオニズム/社会主義シオニズム/宗教シオニズムの考え方/イスラームの近代/イスラーム改革運動を継承した人たち/アラブの二つのナショナリズム/シオニズムとアラブ・ナショナリズム衝突の予言/イスラームとアラブ・ナショナリズムの結合/アラブ・ナショナリズムへの期待の消滅
第7講 第一次世界大戦とパレスチナ委任統治
中東地域の主権国家への分断/イギリスの「三枚舌」外交/大きな政治的禍根、バルフォア宣言/サイクス・ピコ秘密協定/達成されなかったアラブ統一国家独立の夢/バルフォア宣言をめぐる論争/ロイド=ジョージ首相の反ユダヤ主義/「アラブ対ユダヤ」という新たな「民族」的対立/「ユダヤ人」か「それ以外の人びと」か/民族対立が固定化する〈場〉/委任統治は新たな「植民地支配」/ヨルダン川東西両岸/イラクという人工国家/アラブ人の反乱/アラブ側に宗教行政機関設立/ユダヤ教側にも首席ラビ庁設置/嘆きの壁事件で破綻した宗教を越えた共存/パレスチナ分割を提言したピール報告/事実上のバルフォア宣言破棄/ナチス占領下、ユダヤ人は避難先を失った
第8講 第二次世界大戦と国連パレスチナ分割決議案
イギリス、アラブ諸国との関係強化に/アラブ、ユダヤが出席するロンドン円卓会議の提案/イギリス省庁もパレスチナ分割案を撤回に/ロンドン円卓会議の決裂/「宥和政策」による「平和」崩壊/反英姿勢でアメリカに支援を求めたシオニスト/シオニストに同情的だったチャーチル/修正主義シオニストの反英武装闘争/労働シオニストと修正主義シオニストの対立/パレスチナのユダヤ社会、分裂の危機に/シオニストのディレンマ/パレスチナ問題の解決を国際連合に委託/国連パレスチナ分割決議案/エルサレムの帰属をめぐる対立/第一次中東戦争勃発/日本のユダヤ政策/満州へのユダヤ難民移住計画
第9講 イスラエル国家建設とナクバ
イスラエル建国を読み直す動き/アラブ政府首脳暗殺事件/パレスチナ・アラブ住民の避難民の波/避難民が難民化するプロセス/富裕層の避難で、パレスチナ社会は機能不全に/パレスチナ・アラブ住民の崩壊感覚/シオニスト軍事攻撃の影響/避難民の故郷への帰還は事実上不可能/新生イスラエル政府と住民の帰還問題/イスラエル世論は避難民の帰還を拒否/アラブ諸国はイスラエルと休戦協定/トランスヨルダンと難民化/シオニストとアブドゥッラーの関係/シオニストとトランスヨルダンの良好な関係/イギリスの目論見/大シリア国家構想阻止が狙い
第10講 アラブ・イスラエル紛争の展開
イスラエル建国と「中東戦争」/大英帝国、中東地域での覇権の維持/米ソ冷戦とアラブ・イスラエル紛争/国際政治学的議論/アラブ諸国とイスラエル秘密和平交渉が白日の下に/イギリスの「大トランスヨルダン」政策/英軍のスエズ運河地帯駐留とアラブ・イスラエル紛争/イラクの秘密工作/イラクとエジプトの相違点/バクダード条約加盟をめぐるアラブ諸国の分裂/アメリカのアルファ計画/アラブ世界の分極化と英米関係/イスラエルは軍事的報復を抑制/ベングリオンとシャレットの対立/イスラエル、アメリカから武器供与がないことを確認/イスラエルとフランス

第三部 「アメリカの平和(パクス・アメリカーナ)」の終わりの始まり
第11講 第三次中東戦争以降のパレスチナ問題とイスラエル
イスラエルの大勝利/イスラエル社会の変化/アラブの敗北はイデオロギー的な敗北/「アラブ・イスラエル紛争のパレスチナ化」の始まり/ヨルダンの「黒い九月」事件/PLOは国家と同等の地位に/エジプトのイスラエル奇襲作戦成功/石油戦略と過激な宗教的政治運動/エジプト・イスラエル平和条約締結/イスラエル軍、レバノン侵攻/PLOとヨルダン和解/ヨルダン川西岸・ガザの重要性/インティファーダの一少年の姿/パレスチナ独立国家樹立宣言/トルーマンの強引なイスラエル建国支持/アメリカとイスラエルの「特別な関係」強化/世界史を変えた三つの事件/イラン・イラク戦争/ソ連のアフガニスタン侵攻
第12講 冷戦終焉後の中東和平の挫折
「二つの戦後」の帰結から/湾岸危機勃発/アラファートのイラク支持という大失策/イスラエルのアジア外交転換期/イスラエル・ヨルダン平和条約締結/イスラエルとPLOの相互承認/オスロ合意に基づくパレスチナ暫定自治/イスラエル首相公選と最終的地位交渉/パレスチナ人の状況と居住地域/パレスチナ人の分類/エルサレム帰属問題とパレスチナ人帰還権問題/離散パレスチナ人にあるPLOの正当性/オスロ合意の問題点/イスラエルのオスロ合意への反対勢力/ハマースも和平に反対/深まるイスラエルとパレスチナの対立/イスラエル、エルサレム妥協案を受け入れる/第二次インティファーダ勃発
第13講 九・一一事件後のパレスチナ/イスラエル紛争
「九・一一事件は世界を変えた」/アメリカの「対テロ戦争」論理への反応/イスラモフォビアという社会現象/「大国」はアメリカに歩調を合わせる/ビン・ラーディンの声明の世界的影響/イスラエル軍の議長軟禁、ハマース攻撃/アメリカ軍のイラク攻撃、フセイン政権崩壊/シャロン首相、「分離壁」の建設開始/ハマース圧倒的勝利/パレスチナ自治政府、事実上の分裂へ/ファイヤード首相のパレスチナ経済戦略/IMFはパレスチナ自治政府の財政改革を称賛/ガザの「トンネル経済」/イスラエル新政権の試金石、レバノン問題/イスラエル国防軍、ガザ軍事攻撃/トルコ、代表的イスラーム国家に
第14講 アラブ革命とパレスチナ問題の現状
民主化を求めた「アラブ革命」/「アラブの春」はアラブ世界では「イスラームの春」/ホブズボームが語るアラブ革命の「失敗」/一八四八年革命と「歴史なき民」/チュニジア青年の焼身自殺/長期的にはアラブ革命は「新市民革命」か/ヨーロッパ中心史観の克服が前提/ファタハとハマースの和解/パレスチナ住民のデモとシリア情勢/オバマ大統領が発言した国境線/パレスチナ国連加盟を求める申請書提出/国連総会でアメリカ拒否権発動/覇権国家アメリカの凋落/「イスラエル・ロビー」の存在/ユダヤ人国家への英米の対応の差/「特別な関係」がアメリカの否定的イメージを決定/アメリカとイスラエル市民が共有する目標と利益/エルサレムとパレスチナへの「思い入れ」/『イノセント・アブロード――聖地初巡礼の旅』/アラブ諸国はアメリカの自由と民主主義に好意的/パレスチナ問題解決への模索
第15講 パレスチナ問題と日本
日本人のパレスチナ認識の出発点/島地黙雷の聖墳墓教会体験/日本人キリスト者徳冨蘆花の意見書/柳田國男のパレスチナ訪問計画/シオニズム運動への関心の高まり/パレスチナでのシオニスト活動への評価/反ユダヤ主義と親ユダヤ主義の両義的認識/日本政府のユダヤ難民問題/ユダヤ排斥論の席巻/主権回復後、イスラエルを承認/PFLPと日本赤軍合流/欧米経由の聖地認識

おわりに (二〇一二年八月吉日 目白台の研究室にて)

今後の読書案内のための文献一覧


≪著者: ≫ 臼杵 陽 (うすき あきら) 1956年大分県に生まれる。東京大学大学院総合文化研究科国際関係論博士課程単位取得退学。京都大学博士(地域研究)。在ヨルダン日本国大使館専門調査員、佐賀大学助教授、エルサレム・ヘブライ大学トルーマン平和研究所客員研究員、国立民族学博物館教授を経て、日本女子大学文学部教授。おもな著書に『見えざるユダヤ人――イスラエルの〈東洋〉』(平凡社)、『中東和平への道』(山川出版社)、『イスラムの近代を読みなおす』(毎日新聞社)、『原理主義』『世界化するパレスチナ/イスラエル紛争』(以上、岩波書店)、『イスラエル』(岩波新書)、『イスラームはなぜ敵とされたのか――憎悪の系譜学』『大川周明――イスラームと天皇のはざまで』『アラブ革命の衝撃――世界でいま何が起きているのか』(以上、青土社)などがある。


片倉もとこ/梅村担/清水芳見 編 『イスラーム世界』(後藤明/大塚和夫/小松久男/中村光男/臼杵陽/私市正年/東長靖/駒井洋/中西久枝/鷹木恵子/佐藤次高 執筆、岩波書店、2004年) '08/10/05





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本「伊藤真の法学入門 講義再現版」伊藤真5

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伊藤真の法学入門 講義再現版
伊藤真の法学入門 講義再現版  Makoto Itoh: “The Guide to study Low by Makoto Itoh.”, 2010

○著者: 伊藤 真
○出版: 日本評論社 (2010/4, 単行本 200ページ)
○定価: 1,575円
○ISBN: 978-4535517332



sollen

法とは何か、法律学の学び方など初学者から資格試験受験者まで、わかりやすく的を得た教え方で抜群の評価を受ける著者が送る確実に法学の核心が理解できる入門書の決定版。


≪目次: ≫
……新シリーズ刊行にあたり (2009年10月  伊藤 真)
……はじめに

第1編 法を学ぶことの意義
第1章 法とは何か
I 「法則」とは
II 「規則」とは
III 法を学ぶ心構え
第2章 法と規範
I 権力と権威
II 法と規範との関係
III 法の特質
IV 強制と道徳
V 法と道徳の関係
VI 義務を課する規範と権能を与える規範
第3章 法規範の特質と機能
I 行為規範、裁判規範、組織規範
II 法の機能
  1 なぜ法が必要なのか
  2 社会統制機能
  3 活動促進機能
  4 紛争解決機能
第4章 日本における法の歴史と法意識
I 幕末まで
II 明治期
III 第二次大戦後
  コラム 戦後レジーム
IV 大陸法と英米法
V 日本人の法意識
VI 司法制度改革意見書
第5章 法学の学び方
I 法解釈と価値判断
  1 法を学ぶとは?
  2 布川事件
  3 法の解釈
    (1) 価値判断
    (2) 条文の重要性
    (3) 法の解釈
    (4) 解釈の多様性
    コラム ドイツの航空法
    コラム 新たな制度としての「被疑者国選弁護制度」
II 法を学ぶことの意義
  1 事実と論理と言葉によって説得することの大切さ
    (1) 民間企業における説得の場面で考えると
    (2) 政治の世界での説得の場面で考えると
  2 結論にいたるプロセスの重要性と価値判断
    (1) 市場原理と価値判断について
    (2) 憲法の人権の原理と価値判断について
  3 世界共通の思考方法としての法を学ぶ意味
III 「リーガルマインド」(法的思考)について
  1 ルールを事実にあてはめて解決する力
  2 さまざまな価値の中で優先順位をつけて判断する力
  3 意見と事実を区別する力
  4 両当事者の言い分を聞いてから判断する
  5 物事を複眼的に見る力

第2編 憲法と法
第1章 最高法規としての憲法と法の段階的構造
第2章 2つの基本原則
I 国民主権の意味
II 立憲主義とは
第3章 憲法はなぜ必要なのか
I 憲法の究極の価値
II 最高法規とは
III 民主主義と少数者の人権
IV 憲法を変えることができるということの意味

第3編 正義と法の安定
第1章 法と正義
I 正義と法的安定
  1 法的安定性
  2 正義
  3 法の目的論の実益
II 正義論の特質
III 正義の観念
  1 配分的正義
  2 矯正的正義
  3 手続的正義
  4 まとめ
    コラム えん罪事件――富山氷見事件
第2章 法的安定性
I 法的安定性とは
II 法の明確性
III 罪刑法定主義と法的安定
IV 法の解釈と法的安定性
V 現実と法的安定性
  1 法定速度と現実
  2 犯罪被害者への法的配慮と現実
  3 憲法と現実
    (1) 被疑者・被告人の人権
    (2) 平和主義
VI まとめ

第4編 法の体系、目的と解釈
第1章 法の体系、法の種類
I 成文法と不文法
  1 法源
  2 成文法
    (1) 法の段階的構造
    (2) 一般法と特別法
  3 不文法
    (1) 慣習法
    (2) 判例
    (3) 条理
II 公法と私法
III 実体法と手続法
IV 刑事法と民事法
  1 刑事法
  2 民事法
V 国内法と国際法
第2章 法の目的と価値基準
I 法の目的と価値基準
II 法の価値基準
  1 憲法
    (1) 個人の尊重
    (2) 人権保障と公共の福祉
  2 民法
    (1) 私的自治の原則
    (2) 静的安全と動的安全
  3 刑法
    (1) 罪刑法定主義
    (2) 法益保護機能と人権保障機能
  4 商法
  5 民事訴訟法
  6 刑事訴訟法
III 法の価値基準
  1 行政法
  2 労働法
  3 消費者法
  4 その他
第3章 法の解釈と基準
I 裁判と法
  1 法による裁判の原則
  2 法の解釈
  3 法的三段論法
  4 概念法学・自由法学
  5 裁判官の思考過程と価値判断
    コラム 胎児は人か
II 法解釈の基準と技法
  1 法解釈の基準
  2 法解釈の技法
    (1) 文理解釈
    (2) 論理解釈
    (3) 拡張解釈
    (4) 縮小解釈
    (5) 反対解釈
    (6) 勿論解釈
    (7) 類推解釈
第4章 日本の裁判制度と判例
I 日本の裁判制度
  1 裁判とは
  2 裁判の種類
    (1) 行政裁判(訴訟)
    (2) 家事裁判
    (3) 少年審判
  3 判決の種類
  4 三審制と裁判の種類
    (1) 三審制
    (2) 最高裁判所
    (3) 下級裁判所
II 判例
  1 判例とは
  2 判例の法源性
  3 主論と傍論
  4 判例を学ぶ意義
    (1) 法の具体的内容を知るため
    (2) 条文が何を定めているのかを具体的にイメージするため
    (3) 複数の法制度の相互関係を理解するため
    (4) 思考をトレーニングし、議論を触発するため
    コラム 判例素材・教科書検定
  5 判例学習の素材
  6 判例学習の着眼点
    (1) 事実関係
    (2) 争点(論点)
    (3) 結論
    コラム 最高裁判所の意見
  7 あるべき社会への提言(政策形成機能)
    (1) ハンセン病国賠訴訟
    (2) 男女間損害賠償額格差訴訟

第5編 法の使い方、学び方
第1章 法律の勉強
I 法律の勉強方法
II 知識
  1 知識の理解
  2 知識の記憶
  3 知識の表現
III 考える力
  1 考える訓練
  2 考えたことを表現
IV バランス感覚(センス)
  1 バランス感覚の訓練
  2 バランス感覚の表現
V 法律の勉強には正解がないというウソ
VI 基本概念の理解
  1 条文の重要性
  2 定義、趣旨の重要性
  3 判例の重要性
第2章 法律文書の書き方
I リーガルライティングとは何か
II 文書作成の基礎
  1 文章の目的を意識する
  2 文章の読み手を意識する
III リーガルライティングにおける注意点
  1 正確性・明確性
  2 簡潔さ
  3 読み手にメッセージを伝える
IV リーガルライティングの際の個別の注意点
  1 アウトラインをしっかり作る
  2 読み手に予測可能性を与える
  3 答案作成に必要な能力
   (1) 基礎知識
   (2) 答案構成力
   (3) 文章作成能力
   (4) 現場思考力
第3章 法情報の調べ方(リーガルリサーチ)
I リーガルリサーチとは何か
II 法令について
  1 法令の種類
  2 法律の施行
  3 法令を収録した資料、情報源
III 判例について
  1 公式判例集
  2 民間の判例雑誌
  3 無料データベース
  4 有料データベース

……あとがき


≪著者: ≫ 伊藤 真 (いとう・まこと) 1958年 東京生まれ。1981年 司法試験に合格後、司法試験等の受験指導に携わる。1982年 東京大学法学部卒業後、司法研修所入所。1984年 弁護士登録。1995年 15年間の司法試験等の受験指導のキャリアを活かし、合格後、どのような法律家になるかを視野に入れた受験指導を理念とする「伊藤真の司法試験塾」(その後、「伊藤塾」に改称)を開塾。伊藤塾設立後、2007年末まで弁護士業務を休業し、司法試験をはじめとする受験指導に専念していたが、2007年12月弁護士再登録。伊藤塾以外でも、大学での講義(慶應義塾大学大学院講師を務める)、代々木ゼミナールの教養講座講師、日経ビジネススクール講師、全国各地の司法書士会、税理士会、行政書士会等の研修講師も務める。主な著書、『伊藤真の入門シリーズ 「憲法〜刑事訴訟法」』(全6巻、日本評論社)※伊藤真の入門シリーズ 第3版(全6巻)は韓国版もある。『伊藤真試験対策講座』(全14巻、弘文堂)、『中高生のための憲法教室』(岩波ジュニア新書)、『なりたくない人のための裁判員入門』(幻冬舎新書)、『夢をかなえる勉強法』(サンマーク出版)等多数。

伊藤真 『伊藤真の刑法入門 【第4版】 講義再現版』(伊藤真の法律入門シリーズ、日本評論社、2010年) '13/02/18
伊藤真 『伊藤真の憲法入門 【第4版】 講義再現版』(伊藤真の法律入門シリーズ、日本評論社、2010年) '13/02/15
伊藤真 『伊藤真の民法入門 【第4版】 講義再現版』(伊藤真の法律入門シリーズ、日本評論社、2009年) '13/02/11
伊藤真 『高校生からわかる 日本国憲法の論点』(トランスビュー、2005年) '10/04/17
伊藤真 『中高生のための憲法教室』(岩波ジュニア新書、2009年) '10/04/15

山村拓也/高城真之介/伊藤塾 編 『うかる! 主要5科目で学ぶ 司法書士 入門テキスト』(日本経済新聞出版社、2007年) '13/02/12






★民法第709条(不法行為による損害賠償)
故意又は過失によって他人の権利又は法律上保護される利益を侵害した者は、これによって生じた損害を賠償する責任を負う。   (p15)

★民法第206条(所有権の内容)
所有者は、法令の制限内において、自由にその所有物の使用、収益及び処分する権利を有する。   (p21)

★憲法第13条
すべて国民は、個人として尊重される。生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、公共の福祉に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大の尊重を必要とする。   (p70、p115)



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本「トラウマ (岩波新書1404)」宮地尚子5

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トラウマ (岩波新書)
トラウマ (岩波新書1404)

○著者: 宮地尚子
○出版: 岩波書店 (2013/1, 新書 288ページ)
○定価: 882円
○ISBN: 978-4004314042



はる まち とおし



様々な要因と複雑に絡み合い、本人や周囲にも長期に影響を及ぼす「心の傷」。その実際は? 向き合い方は? そして社会や文化へのかかわりは? 研究者として、また臨床医として、数多くのケースをみてきた第一人者による待望の入門書。著者は究極の心のケアとはとまどいながらもそばに居続けることといいます。きっとそのヒントを得られる一冊です。


≪目次: ≫
はじめに
本書の構成/「心のケア」について

第1章 トラウマとは何か
1 トラウマという概念
心の傷と三要素/トラウマ体験/トラウマ体験の分類/事件の最中と直後の反応
2 トラウマ反応とPTSD
PTSD/PTSDの四症状群/回復の障害/PTSD以外の反応や症状/解離/喪失・悲嘆
3 何がトラウマで、何がトラウマでないか
線引き問題/トラウマのメカニズムの解明と「心のモデル」の問い直し
4 なぜトラウマか
拷問/いじめ

第2章 傷を抱えて生きる
1 埋もれていくトラウマ
〈環状島〉というモデル/震災とトラウマ/孤独に抗う/語られにくいトラウマ/秘密にするということ/語られないトラウマはどうなるか
2 子どものトラウマ
子どもへの虐待/アタッチメントの問題/虐待の長期的影響
3 恥と罪の意識
依存症/自傷/サバイバーギルト

第3章 傷ついた人のそばにたたずむ
1 そばにいるということ
自分自身の傷つき/代理外傷や燃え尽き/当事者との関係の変化や葛藤/ただそばにいることの難しさ/傍観者
2 トラウマ治療の実際
トラウマ臨床と専門家の役割/精神医療におけるトラウマの位置/効果的な治療?/医療現場におけるトラウマ/緩和ケアや緩和医療/治療共同体や自助グループ/どんなことが行なわれているか
3 トラウマを負った人にどう接するか
「語られないこと」を聞くことはできるか/聞く力

第4章 ジェンダーやセクシュアリティの視点
1 ドメスティック・バイオレンス(DV)
DVの実態/支配―被支配の構造/なぜ問題にされずにきたのか/加害者の「病理」/DVの子どもへの影響/デートDV
2 性暴力
一番遅れている対策/性暴力のPTSD発症率はなぜ高いのか/性暴力被害はなぜ理解されにくいのか/身体的暴力が伴わない場合/法の問題点/加害者が知人である場合/疑似恐怖/疑似恐怖と二次被害/恋愛の中の性的傷つき/男性、男児の性被害/子どもへの面接システムの確立/ワンストップセンター
3 ジェンダー視点の可能性
ジェンダーとトラウマ/PTSDの性差の研究/トラウマ反応の性差の生物学的な研究/社会文化的な性差/ジェンダー・センシティブに/ジェンダーの可塑性

第5章 社会に傷を開く
1 マイノリティとトラウマ
マイノリティであるということ/自己の尊厳を奪われて/二重の差別/マイノリティと狭義のトラウマ体験/トラウマに「慣れる」ことはない
2 「加害」を可能にするものと「正しさ」について
意図しない場合/暴力や支配を容易にするもの/正当化の理由/命令と実行の分離/正しさのもつ危険性/開き直りの正当化
3 グローバル社会の中で
グローバル・メンタルヘルスとトラウマ/紛争と難民/トラウマやPTSDへの文化的・社会的批判/生活文化の中の治療的要素/精神医療の底上げ/グローバル文化の変容とトラウマ/そして日本は?/沖縄戦とトラウマ/トラウマと集団との関係/不在のものを見る

第6章 トラウマを耕す
1 トラウマから学べること
耕すということ/人間の弱さと不完全さ/創造力の源泉/アートは何ができるのか?/修復的アート/現代史の生き証人
2 トラウマを昇華させる
解離とアート/アートと社会的メッセージ/秘密のアート/詩の言葉/文学の力/映画で追体験/フォトジャーナリズム/マンガの創造性/闇を見つめる/プロセスの重要性

あとがき (二〇一二年一二月 宮地尚子)
主要引用・参考文献


≪著者: ≫ 宮地尚子 (みやじ・なおこ) 兵庫県生まれ。1986年、京都府立医科大学卒業。1993年、同大学院修了。1989-92年、米国ハーバード大学に客員研究員として留学、近畿大学医学部衛生学教室勤務を経て、2001年より現職。一橋大学大学院社会学研究科地球社会研究専攻・教授。精神科医師。医学博士。専攻は、文化精神医学、医療人類学、トラウマとジェンダー。著書に、『異文化を生きる』(星和書店、2002年)、『トラウマの医療人類学』(みすず書房、2005年)、『環状島=トラウマの地政学』(みすず書房、2007年)、『性的支配と歴史――植民地主義から民族浄化まで』(大月書店、編著、2008年)、『医療現場におけるDV被害者への対応ハンドブック――医師および医療関係者のために』(明石書店、編著、2008年)、『傷を愛せるか』(大月書店、2010年)、『震災トラウマと復興ストレス』(岩波ブックレット、2011年)など。







 何か衝撃的な出来事にあったとき、人の心は深く傷つきます。心の傷、心的外傷のことをトラウマといいます。
 ……
 今、私たちはあらためて、トラウマについて、そして「心のケア」について、学びなおす必要があるように思います。
 この本ではトラウマを心と身体と社会という三つが重なる領域におきる現象としてとらえたいと思います。外から与えられた衝撃的なできごとは個人の心を深く傷つけ、それは身体をも揺るがします。そして、個人の心や身体は他者との関係性の中で、また世代をこえて、さまざまな影響を社会や文化に及ぼしていきます。

トラウマとは、もともと英語では「身体の傷」を意味する言葉でした。サイコロジカル・トラウマ(精神的な外傷)という使い方がされるようになり、やがてトラウマという言葉単独で、心の傷という意味の用いられることが多くなりました。……
 つまり、トラウマ=心の傷とは、「身体の傷」をたとえとして使っている言葉なのです。ただ、心の傷は身体の傷のように、目には見えません。科学が発達して、脳の画像が見えるようになってはきましたが、心は脳よりもっと複雑であり、いつまでたっても可視化することはできないでしょう。……
 ましてや、個人の心身の傷つきが社会や文化に及ぼす影響は複雑で、直接目に見えるような因果関係のはっきりしたものではありません。
また、トラウマは、あまりにも衝撃的すぎるため、「言葉を失う」ような体験であることが多く、言葉になりにくいという性質を持っています。……
 目にも見えず、言葉にもなりにくいようなこと――それがトラウマです。
 ……   (pi-iii、「はじめに」)



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本「荻生徂徠 「政談」 (講談社学術文庫2149)」尾藤正英 抄訳5

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荻生徂徠「政談」 (講談社学術文庫)
荻生徂徠 「政談」 (講談社学術文庫2149)

○著者: 荻生徂徠尾藤正英 抄訳
○出版: 講談社 (2013/1, 文庫 368ページ)
○定価: 1,155円
○ISBN: 978-4062921497




悪魔の統治術か。近代的思惟の先駆けか。
江戸の〈病理〉に立ち向かった、日本近世思想史の巨人による政策提言集。

開闢(かいびゃく)以来第一の人物と同時代人に称賛された日本近世思想史の巨人、徂徠。将軍吉宗の下問に応えて彼が献上した極秘の政策提言書には悪魔的な統治術の数々がしたためられていた。反自由・反平等思想の表れか。近代的思惟の先駆けか。それは江戸の現実と病理に立ち向かった実践的思索の集積であった。いまも論争を呼ぶ経世の書を平明な現代語で読む。


≪目次: ≫

巻一
国を治める方法の根本/江戸の町中ならびに武家屋敷の取締りのこと/出替り奉公人の取締りのこと/旅人を滞在させるについての取締りのこと/戸籍のこと/路引のこと/浪人ならびに道心者の取締りのこと/遊女と河原者ならびに乞食の取締りのこと/譜代者のこと/武家の旅宿の境界を改めること/海路の取締りのこと

巻二
経済政策の重要性/せわしい風習を改めるべきこと/礼法の制度が現在はないこと/幕府の財政のこと/諸大名の困窮を救うこと/旗本・御家人の困窮を救うこと/物価のこと/金銀の数量が減少したこと/貸借のこと/礼法の制度のこと/武家が米穀を貯蔵すること

巻三
人の処遇、および官位・爵禄・勲階のこと/頭・助・丞・目のこと/諸役人の統属関係や職務分担のこと/諸役人の才徳を見分けること/代官の職のこと/旗本諸役人の人材登用のこと/諸役人には器量ある者を選ぶべきこと/諸役人の勤務に間暇(ひま)があるようにすべきこと/役職に文武の区別があるべきこと

巻四
番衆の行動に対する制約のこと/法令を統一すべきこと/養子のこと/潰れ大名の家来は郷士とすべきこと/大きな大名は分割すべきこと/結婚した女は夫の家風に従うべきこと/貴賤ともに女の仕事のこと/妾を御部屋と称すること/妾を妻とすること/妾を隠し者とすること/密告のこと/喧嘩両成敗のこと/博奕打のこと/強盗のこと/吉利支丹のこと/田地売買のこと/御文庫の書籍のこと/学問のこと/儒者のこと/医者のこと

補注



国家主義の祖型としての徂徠――尾藤正英
1 白石と徂徠
海保青陵の批評/学者と政治/ライバルとしての二人/将軍継嗣問題/政界への進出/思想上の対立/近代精神の起点/丸山真男氏の徂徠研究
2 徂徠の生涯と著書
家系と父祖/上総へ流謫/学界への登場/柳沢家へ出仕/徂徠の不本意藩邸を出る/古文辞学の成立/仁斎に対する批判/徂徠学の完成/吉宗と接近/晩年の徂徠/徂徠の業績/家庭と性行
3 徂徠の思想の特色
「道」とは何か/先王の道/社会制度としての道/道は作為されたもの/「術」としての道/「道」と人の本性/個人と社会/「道」と「徳」/天命への随順/「物」と言葉/教育論としての「物」/道の普遍性/実証的認識/歴史的認識の方法
4 歴史上における徂徠の位置
儒教の日本化/徂徠学の影響力/日本的特質/公と私/祭政一致の思想/国家主義の源流/近代化の二つの側面


年譜 (一六六六年 寛文六年 一歳 〜 一七二八年 享保十三年 六十三歳)

あとがき (二〇一二年一二月 尾藤正英)

解説 「役の体系」の可能性――高山大毅(日本学術振興会特別研究員)
一 「幻の作品」/二 尾藤正英氏の「役の体系」論/三 徂徠の制度観/四 「徳」の培養装置/「土着」/「譜代の奉公人」


※本書の原本は、一九七四年に『日本の名著 16 荻生徂徠』として中央公論社より刊行されました。文庫化にあたっては、中公バックス版の同名書(一九八三年刊)を底本としました。


≪抄訳者: ≫ 尾藤正英 (びとう まさひで) 1923年、大阪市生まれ。1949年、東京大学文学部国史学科卒業。名古屋大学講師、東京大学助教授、教授、千葉大学教授、川村学園女子大学教授を歴任。東京大学名誉教授。日本学士院会員。文学博士(名古屋大学)。専攻は日本近世史。『日本封建思想史研究』『日本思想体系45 安藤昌益』『日本の歴史19 元禄時代』『江戸時代とはなにか』『日本文化の歴史』など著書多数。







※ 『政談』の内容は、巻一で社会に対する全般的な統制の方法を、巻二では主として経済政策を、巻三では幕府の職制や人事をめぐる問題について、それぞれ体系的に論じており、巻四ではその他の諸問題が個別的に論じられている。したがって本書では巻一、巻二、巻三については、ほぼ全文を現代語訳することを原則としたが、ただその中でも幕府の職制などについての煩瑣な議論は、その一部を適宜省略した。なお巻四については、重要と思われる項目を選択して収録した。 (訳者)   (p9、「目次」)


 すべて国を治めるというのは、たとえば碁盤の面の寸法を測って、縦横の筋をつけるように、全体を見渡した計画にもとづいてものごとを進めてゆくことである。筋のついていない碁盤では、いかに上手な人でも碁を打つことができないのと同じように、無計画ではよい政治はできない。また河川の洪水を防ぐためには、地形を考慮して水が流れやすいように川筋を作らなくてはならない。川筋を作らず、ただ洪水を押えようとするばかりでは、かりに禹王のような治水の名人がふたたび現われたとしても、治水に成功することはない。最近の実例として江戸の火災のことがある。……   (p13、「巻一 国を治める方法の根本」)



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本「伊藤真の刑法入門 【第4版】 講義再現版」伊藤真5

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伊藤真の刑法入門―講義再現版
伊藤真の刑法入門 【第4版】 講義再現版  Makoto Itoh: “The Guide to Criminal Low by Makoto Itoh.”, The fourth edition, 2010

○著者: 伊藤 真
○出版: 日本評論社 (2010/1, 単行本 226ページ)
○定価: 1,785円
○ISBN: 978-4535517363



構成要件、違法性、責任、、、


定番となった刑法入門書のリニューアル版。刑法総論、各論全般にわたり全体像と基礎知識が理解できるよう最新のトピックを加え、従来以上にわかりやすく解説。初学者だけでなく、資格試験受験者にも必読の書。


≪目次: ≫
……新シリーズ刊行にあたり (2009年10月  伊藤 真)
……初版・はしがき (1997年9月  伊藤 真)

はじめに
1 刑法の特徴・学び方
  (1) 難解な用語〜独和刑法?
  (2) 刑法事例のイメージ〜講義では何人も人を殺す
2 激しく学説が対立し、きわめて理論的であることの意味
3 細かな学説よりも体系

第1章 刑法総論
I 序論
1 刑法の機能
  (1) 法益保護機能(法的に保護すべき利益を守る役割)
  (2) 人権的保障機能(自由保障機能)
  (3) まとめ
2 犯罪
  (1) 罪刑法定主義
  (2) 「違法」と「責任非難」
  コラム 無罪の推定
  (3) 刑法の人権保障機能が担う原則
  (4) 構成要件
  (5) まとめ
  コラム 「罰」と「crime」
II 犯罪成立要件
1 構成要件
  (1) 構成要件要素
  (2) 客観的構成要件要素
  重要基本論点 不作為犯の成立要件
  重要基本論点 間接正犯の成立要件
  重要基本論点 因果関係
  (3) 主観的構成要件要素
  重要基本論点 錯誤
  (4) まとめ
2 違法性
  (1) 違法性阻却
  (2) 違法性の本質
  (3) 結果無価値と行為無価値
  (4) 違法性阻却の根拠
  (5) 違法性阻却事由の種類
  重要基本論点 被害者の承諾
3 責任
  (1) 責任能力の問題
  コラム 刑の範囲と軽減
  (2) 責任要素としての故意・責任要素としての過失
  重要基本論点 違法性の意識
  (3) 期待可能性
III 修正された構成要件
1 未遂・予備
  (1) 未遂
  (2) 予備
  コラム 刑の時効と公訴時効
  重要基本論点 未遂
2 共犯
  (1) 総説
  重要基本論点 共犯の処罰根拠と共犯の本質
  (2) 共同正犯
  (3) 教唆犯
  (4) 幇助犯
IV 罪数
  (1) 1罪か数罪か
  (2) 数罰の場合の処罰の方法
  コラム 刑の種類
V 刑法総論の全体像

第2章 刑法各論
I 犯罪類型の分類
1 刑法総論とのかかわり
2 保護法益による分類
3 個人的法益に対する罪
  (1) 生命・身体に対する罪
  (2) 自由および私生活の平穏に対する罪
  (3) 名誉・信用に対する罪
  (4) 財産に対する罪
4 社会的法益に対する罪
5 国家的法益に対する罪
II 個人的法益に対する罪
1 生命・身体に対する罪
  (1) 殺人罪
  コラム 脳死と人の死
  (2) 傷害罪
  (3) 暴行罪
  (4) 過失傷害の罪
  (5) 遺棄の罪
2 自由および私生活の平穏に対する罪
  (1) 逮捕罪・監禁罪
  コラム 実体法と手続法
  (2) 住居侵入罪
3 名誉・信用に対する罪
  (1) 名誉毀損罪
  (2) 侮辱罪
  (3) 信用毀損罪・業務妨害罪・電子計算機損壊等業務妨害罪
4 財産罪
  (1) 財産罪の概観
  (2) 財産罪共通の問題点
  (3) 財産罪の保護法益
  コラム 窃盗罪の保護法益
  (4) 不法領得の意思
  (5) 窃盗罪
  (6) 強盗罪
  (7) 詐欺罪
  重要基本論点 キセル乗車
  (8) 横領罪・背任罪
  重要基本論点 不動産の二重売買と横領罪
  (9) 盗品等に関する罪・毀棄罪
III 社会的法益に対する罪
  (1) 放火罪
  重要基本論点 焼損概念
  (2) 偽造の罪
  重要基本論点 カード犯罪と刑法改正
IV 国家的法益に対する罪
1 国家の存立に対する罪
  (1) 内乱罪
  (2) 外患財
2 国家作用に対する罪
  (1) 犯人蔵匿罪・証拠隠滅罪
  (2) 偽証罪
  (3) 虚偽告訴罪
  コラム オウム裁判と法律家の役割
  (4) 公務執行妨害罪
  (5) 賄賂罪
  重要基本論点 内閣総理大臣の職務権限 ロッキード事件丸紅ルート上告審判決
V 刑法各論の全体像

【理解度クイズ 銑 解答】


≪著者: ≫ 伊藤 真 (いとう・まこと) 1958年 東京生まれ。1981年 司法試験に合格後、司法試験等の受験指導に携わる。1982年 東京大学法学部卒業後、司法研修所入所。1984年 弁護士登録。1995年 15年間の司法試験等の受験指導のキャリアを活かし、合格後、どのような法律家になるかを視野に入れた受験指導を理念とする「伊藤真の司法試験塾」(その後、「伊藤塾」に改称)を開塾。伊藤塾設立後、2007年末まで弁護士業務を休業し、司法試験をはじめとする受験指導に専念していたが、2007年12月弁護士再登録。伊藤塾以外でも、大学での講義(慶應義塾大学大学院講師を務める)、代々木ゼミナールの教養講座講師、日経ビジネススクール講師、全国各地の司法書士会、税理士会、行政書士会等の研修講師も務める。主な著書、『伊藤真の入門シリーズ 「憲法〜刑事訴訟法」』(全6巻、日本評論社)※伊藤真の入門シリーズ 第3版(全6巻)は韓国版もある。『伊藤真試験対策講座』(全14巻、弘文堂)、『中高生のための憲法教室』(岩波ジュニア新書)、『なりたくない人のための裁判員入門』(幻冬舎新書)、『夢をかなえる勉強法』(サンマーク出版)等多数。

伊藤真 『伊藤真の憲法入門 【第4版】 講義再現版』(伊藤真の法律入門シリーズ、日本評論社、2010年) '13/02/15
伊藤真 『伊藤真の民法入門 【第4版】 講義再現版』(伊藤真の法律入門シリーズ、日本評論社、2009年) '13/02/11
伊藤真 『高校生からわかる 日本国憲法の論点』(トランスビュー、2005年) '10/04/17
伊藤真 『中高生のための憲法教室』(岩波ジュニア新書、2009年) '10/04/15

山村拓也/高城真之介/伊藤塾 編 『うかる! 主要5科目で学ぶ 司法書士 入門テキスト』(日本経済新聞出版社、2007年) '13/02/12






 一般には、刑法というと犯罪者を処罰するための法律というイメージが強いのですが、逆に犯罪者にされそうな人を守るという側面もあります。つまり、刑法には人権保障の役割もあるのです。刑法を学ぶに際しては、この人権保障という観点が不可欠となります。したがって、なぜ人権保障が大切なのかということを含めて、憲法の概略を学んでいることが前提になります。……   (piv、「初版・はしがき」)



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本「銃・病原菌・鉄 〈下〉 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫)」ジャレド・ダイアモンド、倉骨彰 訳5

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文庫 銃・病原菌・鉄 (下) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫)
銃・病原菌・鉄 〈下〉 1万3000年にわたる人類史の謎  Jared Diamond: “Guns, Germs, and Steel: The Fates of Human Societies”, 1997 (草思社文庫)

○著者: ジャレド・ダイアモンド倉骨彰
○出版: 草思社 (2012/2, 文庫 432ページ)
○定価: 945円
○ISBN: 978-4794218797




世界史の勢力地図は、侵略と淘汰が繰り返されるなかで幾度となく塗り替えられてきた。歴史の勝者と敗者を分けた要因とは、銃器や金属器技術の有無、農耕収穫物や家畜の種類、運搬・移動手段の差異、情報を伝達し保持する文字の存在など多岐にわたっている。だが、地域によるその差を生み出した真の要因とは何だったのか? 文系・理系の枠を超えて最新の研究成果を編み上げ、まったく新しい人類史・文明史の視点を提示した知的興奮の書。


≪目次: ≫
第3部 銃・病原菌・鉄の謎(承前)
第12章 文字をつくった人と借りた人
文字の誕生と発展/三つの戦略/シュメール文字とマヤ文字/文字の伝播/既存文字の借用/インディアンが作った文字/古代の文字表記/文字を使える人びと/地形と自然環境の障壁
第13章 発明は必要の母である
ファイストスの円盤/発明が用途を生む/誇張された「天才発明家」/先史時代の発明/受容されなかった発明/社会によって異なる技術の受容/同じ大陸でも見られる技術の受容のちがい/技術の伝播/地理上の位置の役割/技術は自己触媒的に発達する/技術における二つの大躍進
第14章 平等な社会から集権的な社会へ
ファユ族と宗教/小規模血縁集団/部族社会/首長社会/富の分配/首長社会から国家へ/宗教と愛国心/国家の形成/食料生産と国家/集権化/外圧と征服

第4部 世界に横たわる謎
第15章 オーストラリアとニューギニアのミステリー
オーストラリア大陸の特異性/オーストラリア大陸はなぜ発展しなかったのか/近くて遠いオーストラリアとニューギニア/ニューギニア高原での食料生産/金属器、文字、国家を持たなかったニューギニア/オーストラリア・アボリジニの生活様式/地理的孤立にともなう後退/トレス海峡をはさんだ文化の伝達/ヨーロッパ人はなぜニューギニアに定住できなかったか/白人はなぜオーストラリアに入植できたか/白人入植者が持ち込んだ最終産物
第16章 中国はいかにして中国になったのか
中国の「中国化」/南方への拡散/東アジア文明と中国の役割
第17章 太平洋に広がっていった人びと
オーストロネシア人の拡散/オーストロネシア語と台湾/画期的なカヌーの発明/オーストロネシア語の祖語/ニューギニアでの拡散/ラピタ式土器/太平洋の島々への進出/ヨーロッパ人の定住をさまたげたもの
第18章 旧世界と新世界の遭遇
アメリカ先住民はなぜ旧世界を征服できなかったのか/アメリカ先住民の食料生産/免疫・技術のちがい/政治機構のちがい/主要な発明・技術の登場/地理的分断の影響/旧世界と新世界の遭遇/アメリカ大陸への入植の結末
第19章 アフリカはいかにして黒人の世界になったか
アフリカ民族の多様性/アフリカ大陸の五つのグループ/アフリカの言語が教えてくれること/アフリカにおける食料生産/アフリカの農耕・牧畜の起源/オーストロネシア人のマダガスカル島への拡散/バンツー族の拡散/アフリカとヨーロッパの衝突

エピローグ 科学としての人類史
環境上の四つの要因/考察すべき今後の課題/なぜ中国ではなくヨーロッパが主導権を握ったのか/文化の特異性が果たす役割/歴史に影響を与える「個人」とは/科学としての人類史


訳者あとがき (二〇〇〇年八月三十日 訳者)
文庫版のためのあとがき (二〇一一年十二月 訳者)

関連文献(下巻)


※本書は、二〇〇〇年に当社より刊行された著作を文庫化したものです。


≪著者: ≫ ジャレド・ダイアモンド (Jared Diamond) 1937年ボストン生まれ。生理学者、進化生物学者、生物地理学者。ハーバード大学、ケンブリッジ大学で博士号を取得。カリフォルニア大学ロサンゼルス校教授。アメリカ国家科学賞、タイラー賞、ピュリッツァー賞、コスモス国際賞など受賞多数。長年にわたってニューギニアでフィールドワークを続けている。著書に『人間はどこまでチンパンジーか』(新曜社)、『セックスはなぜ楽しいか』『文明崩壊』(いずれも草思社)などがある。

[訳者: ] 倉骨 彰 (くらほね あきら) 数理言語学博士。専門は自動翻訳システムのR&D。テキサス大学オースチン校大学院言語学研究科博士課程修了。同校で数学的手法による自然言語の統語論と意味論を研究。主要訳書に『マーフィーの法則――現代アメリカの知性』『C言語入門(ASCII SOFTWARE SCIENCE Language)』(アスキー)、『思考する機械 コンピュータ』(草思社)ほか多数。共著書に『怪我と病気の英語力』『英文Eメール文例ハンドブック』(ともに日本経済新聞出版社)ほか。

ジャレド・ダイアモンド 『銃・病原菌・鉄 〈上〉 1万3000年にわたる人類史の謎  Guns, Germs, and Steel: The Fates of Human Societies, 1997 』(倉骨彰 訳、草思社文庫、2012年) '13/02/12

日本機械学会 編 『新・機械技術史  A New History of Machine and Technology 』(三津間秀彦/米澤克雄/緒方正則/下間頼一/天野武弘/三輪修三/白井靖幸/佐藤建吉/川上顕治郎/堤一郎/菊池昇/中尾政之 執筆、日本機械学会、2011年) '12/10/12
ウィリアム・H・マクニール 『世界史 〈下〉  A World History 』(増田義郎/佐々木昭夫 訳、中公文庫、2008年) '12/10/05
ウィリアム・H・マクニール 『世界史 〈上〉  A World History, 1967, 2nd ed., 1971, 3rd ed., 1979, 4th ed., 1999 』(増田義郎/佐々木昭夫 訳、中公文庫、2008年) '12/09/29
H・G・ウェルズ 『世界文化小史  A Short History of the World, 1922 』(下田春直 訳、講談社学術文庫、2012年) '12/08/25



Guns, Germs, and Steel: The Fates of Human Societies
Guns, Germs, and Steel: The Fates of Human Societies

○著者: Jared Diamond
○出版: W W Norton & Co Inc (1999/4, ペーパーバック 480ページ)
○価格: 1,668円
○ISBN: 978-0393317558







 「あなたがた白人は、たくさんのものを発達させてニューギニアに持ち込んだが、私たちニューギニア人には自分たちのものといえるものがほとんどない。それはなぜだろうか?」というヤリの問いかけは、まさに更新世以降の人類史、そして現代の人類社会の核心をついているといえる。人類史の軌跡をそれぞれの大陸ごとに駆け足でたどってきたいま、われわれは、ヤリのこの問いかけにどのように答えるべきだろうか。
 私ならこう答えるだろう。……   (p365、「エピローグ 科学としての人類史」)



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本「小さな建築 (岩波新書1410)」隈研吾5

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小さな建築 (岩波新書)
小さな建築 (岩波新書1410)

○著者: 隈 研吾
○出版: 岩波書店 (2013/1, 新書 224ページ)
○定価: 756円
○ISBN: 978-4004314103



強く合理的で、大きなシステム


強さをめざして進化してきた大きなシステムは、大災害の前にもろくも崩れ去る。大きな建築にかわる小さく自立した「小さな建築」は、人間と世界とを再びつなげられるだろうか。小さな単位を「積む」、大地に「もたれかかる」、ゆるやかに「織る」、空間を「ふくらます」。歴史を振り返りつつ最新作を語り、斬新な発想から建築の根源を問う。


≪目次: ≫
はじめに――悲劇から始まる建築史
リスボン大地震/ヴィジオネールからモダニズムへ/ロンドン大火とナポレオン三世のパリ/シカゴ大火と高層ビル/シカゴ派と大きな建築/関東大震災と東京の変貌/3・11と小さな建築/予兆

積む
小さな単位
大きなシステムへの疑い/小さな単位/中華料理のサイズコントロール/レンガという単位
水のレンガ
単位をつなぐ方法/取り返しのつくシステム/デンタルショー/待っていても何も起こらない/初代ウォーターブロック/民家の再生
小さな住宅――ウォーターブランチ
ニューヨーク近代美術館から/一九三二年モダン・アーキテクチュア展/住宅問題/住宅ローンの発明からリーマン・ショックまで/ハウス・ディリバリー展/ウォーターブランチ/ウォーターブランチに水を流す
流れ、自立する建築
生きている建築/生物は機械ではない/機械としての二〇世紀建築/建築の縦割りを壊す/3・11とインフラに依存する建築/自立する建築/小さいほど世界は大きい

もたれかかる
強い大地にもたれかかる
建築の寄生的本質/建築の弱さと依存/ラメラ構造対カルテジアングリッド
生物的建築――アルミと石の「もたれかけ」
メタボリズム運動/大きすぎたカプセル/逃げが作るゆるい形/フィレンツェの薄い石の「もたれかけ」/高岡金屋町のアルミのもたれかけ/アルミだけでできた「小さな建築」
蜂の秘密――ハニカムが生み出す空間
無骨でたくましい韓流建築/建築構造の肥大化/韓流の時代/ハニカムの韓流障子/ペーパースネーク/アルミのハニカム/銀座ティファニーの改修/やどり木でビルを覆う/グラナダ・オペラハウス/屋根の秘密

織る
木を織る――「千鳥」のミュージアム
ゼンバーと民俗学/原型としての織物/「積む」から「織る」へ/ミラノ・サローネ/飛騨高山に伝わる「千鳥」/スフォルツァ家の中庭/千鳥で作った「小さなミュージアム」/現代の大仏様/太宰府のスターバックス/「斜め」だけの空間
雲のような建築――タイルを織る
イタリアでタイルを織る/雲のような建築/上海の三軸織/三軸織の布
カサ・ペル・トゥッティ――フラードームから傘のドームへ
大災害の時代/フラーが夢見た民主的建築/フラー・ハウスという大きな商品/イームズの通販型の「小さな建築」/ドームの夢/傘のドーム/魔法の構造体/フラーのテンセグリティー

ふくらます
フランクフルトのふくらむ茶室
フランクフルト工芸美術館/自然素材を使わない茶室/セキュリティと開放性のはざま/利休の「小さな」待庵
空間を回転し、開く
膜の建築の三つのタイプ/二重の膜で建築を支える/茶室空間の二重性/待庵の水屋/ユニバーサル・スペース/ポストモダニズム/回転する建築/開かれた洞窟

あとがき

図版出典・写真撮影者一覧

≪著者: ≫ 隈 研吾 (くま・けんご) 1954年、神奈川県生まれ。東京大学大学院建築学専攻修了。コロンビア大学建築・都市計画学科客員研究員などを経て、1990年、隈研吾建築都市設計事務所設立。東京大学工学部建築学科教授。著書に、『10宅論』(トーソー出版、ちくま文庫)、『建築的欲望の終焉』(新曜社)、『新・建築入門』(ちくま新書)、『反オブジェクト』(筑摩書房)、『負ける建築』 『対談集 つなぐ建築』(岩波書店)、『場所原論』(市ヶ谷出版社)など。







 建築をゼロから考え直してみようと思った。
 きっかけは東日本大震災である。あらためて歴史を振り返ると、今まで気がつかなかった、重要なことに気がついた。大きな災害が建築の世界を転換させてきたという事実である。建築史を動かしてきたのは、画期的な発明や、技術の進歩などの幸福な出来事ではなかった。大きな災害に遭い、生命の危険を感じたとき、人間という生物は、頑丈な巣に頼ろうとする習性がある。人間の身体が華奢で、動きが遅いこととも関係がある。鳥や魚のように動きが速いものは、巣への依存が低い。しかし人間は弱く、遅かった。だから巣に頼る癖があった。建築に依存する癖があった。
 幸福なときの人間は、過去の行動を繰り返しているだけで先に進もうとしないが、災害に遭ったとき、悲劇にうちのめされたとき、人間は過去の自分を捨てて前へと歩きはじめる。……   (p1、「はじめに――悲劇から始まる建築史」)



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本「伊藤真の憲法入門 【第4版】 講義再現版」伊藤真5

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伊藤真の憲法入門―講義再現版
伊藤真の憲法入門 【第4版】 講義再現版  Makoto Itoh: “The Guide to Constitution by Makoto Itoh.”, The fourth edition, 2010

○著者: 伊藤 真
○出版: 日本評論社 (2010/3, 単行本 235ページ)
○定価: 1,785円
○ISBN: 978-4535517349



Constitution

歴史をもっともっとまなぼう、まなばなければならない(べきである)、とぼくはおもふ



最新の憲法をめぐる動きを加え、立憲主義、人権の意義、平和主義など基本原理と理念を具体的事例を織り込みながらわかりやすく解説。


≪目次: ≫
……新シリーズ刊行にあたり (2010年1月  伊藤 真)
……はしがき (1997年4月  伊藤 真)

はじめに
1 これから進めていくにあたって
  (1) 楽しく学ぼう
  (2) 体系をつかもう
  (3) 基本的知識を身につけよう――その骨組みをつかむ
2 憲法の勉強法
  (1) 視点・観点を押さえよう
  (2) 具体的なイメージをもてるようにすること

序章 法律を学ぼう
1 法律とは
  (1) 法則
  (2) 規則
2 法律学とは規範の学問
3 法律の目的
4 法と法律の区別
5 法と道徳
6 法律の適用
  (1) 三段論法
  (2) 法的三段論法
7 法の分類
  (1) 実定法と自然法
  (2) 公法と私法
  (3) 実体法と手続法
  (4) 一般法と特別法
  (5) 法律、命令、規則、条例、条約
8 まとめ

第1章 憲法総論
I 憲法とは何か
1 憲法とは
2 憲法を尊重し擁護する義務を負うのは誰か
3 立憲主義とは
4 まとめ
  コラム 憲法改正を議論する前に
II 憲法の特質
1 自由の基礎法
2 制限規範性
3 最高法規性
4 まとめ
  コラム 国民投票法の成立
III 立憲主義と現代国家、法の支配
1 法の支配と法治国家
2 立憲主義の展開
  (1) 自由国家の時代
  (2) 社会国家の時代
  (3) そして現在
3 立憲主義の現代的意義
4 まとめ
IV 国民主権の原理
1 日本国憲法の基本原理
2 立憲主義と民主主義の関係
3 国民主権

第2章 基本的人権
I 基本的人権の原理
1 人権宣言の歴史
  (1) 人権の萌芽
  (2) 人権保障の方法
  (3) 人権の内容
2 人権の観念
  (1) 人権の固有性・不可侵性・普遍性
  (2) 人間の尊厳性(個人の尊重)
3 人権の内容
  (1) 人権の分類
  (2) 自由権と社会権の関係
  (3) 分類の相対性
4 人権の主体
II 基本的人権の限界
1 人権と公共の福祉
  (1) 公共の福祉
  (2) 2種類の公共の福祉――自由国家的公共の福祉と社会国家的公共の福祉
  (3) 具体的な調整の基準――二重の基準
  (4) 精神的自由権の規制に対する違憲審査基準
  (5) 経済的自由権の制限に対する違憲審査基準
2 そのほかの人権の限界
  (1) 特別な法律関係における人権の限界
  (2) 私人間における人権保障
3 人権の問題を考える際の視点
III 包括的基本権と法の下の平等
1 生命・自由・幸福追求権
  (1) 幸福追求権の意味
2 新しい人権
  (1) プライバシー権
  (2) 個人情報保護法
  コラム 住基ネットとプライバシー権
3 法の下の平等
  コラム 国籍法違憲大法廷判決
IV 精神的自由権
1 思想・良心の自由
  コラム 日の丸・君が代と思想良心の自由
2 信教の自由
3 学問の自由
4 表現の自由
  (1) 表現の自由の意味
  (2) 知る権利
  (3) 表現の自由の限界
  コラム 集合住宅へのビラ配布と21条
V 経済的自由権、人身(身体)の自由
1 経済的自由権
  (1) 職業選択の自由・営業の自由(22条)
  (2) 居住・移転の自由
  (3) 財産権
2 人身(身体)の自由
  コラム 足利事件再審決定
VI 受益権と参政権
  コラム 1票の価値
VII 社会権
1 生存権
2 教育を受ける権利
3 労働基本権利
VIII まとめ

第3章 統治機構
I 権力分立
1 権力分立の意味
2 権力分立の現代的変容
3 行政国家現象
4 統治の視点
  コラム ハンセン病事件
II 国会
1 国会の地位
2 国会議員の地位
3 国会の権能と議院の権能
III 内閣
1 行政権の概念
2 内閣の組織と権能
3 議院内閣制
4 衆議院の解散
5 財政民主主義
IV 裁判所
1 司法権の概念
2 司法権の範囲
3 司法権の独立
  コラム 裁判員制度
V 地方自治
1 制度的保障
2 条例制定権
  コラム 道州制
VI 憲法保障
1 憲法保障の諸類型
2 違憲審査制
  (1) 違憲審査制の根拠
  (2) 違憲審査制の性格
  (3) 判決の効力
  (4) 司法積極主義と司法消極主義

第4章 平和主義の原理
1 はじめに
2 憲法9条をどう解釈するのか
  (1) 9条1項の解釈
  (2) 9条2項の解釈
  (3) 戦力の不保持と自衛権
  (4) 交戦権の否認
3 憲法9条の国際的意義
4 憲法9条の範囲はどこまでか
  コラム 自衛隊のイラク派遣と憲法9条
  コラム 民社国連立政権と平和主義

終章 まとめ


【理解度クイズ 銑 解答】


≪著者: ≫ 伊藤 真 (いとう・まこと) 1958年 東京生まれ。1981年 司法試験に合格後、司法試験等の受験指導に携わる。1982年 東京大学法学部卒業後、司法研修所入所。1984年 弁護士登録。1995年 15年間の司法試験等の受験指導のキャリアを活かし、合格後、どのような法律家になるかを視野に入れた受験指導を理念とする「伊藤真の司法試験塾」(その後、「伊藤塾」に改称)を開塾。伊藤塾設立後、2007年末まで弁護士業務を休業し、司法試験をはじめとする受験指導に専念していたが、2007年12月弁護士再登録。伊藤塾以外でも、大学での講義(慶應義塾大学大学院講師を務める)、代々木ゼミナールの教養講座講師、日経ビジネススクール講師、全国各地の司法書士会、税理士会、行政書士会等の研修講師も務める。主な著書、『伊藤真の入門シリーズ 「憲法〜刑事訴訟法」』(全6巻、日本評論社)※伊藤真の入門シリーズ 第3版(全6巻)は韓国版もある。『伊藤真試験対策講座』(全14巻、弘文堂)、『中高生のための憲法教室』(岩波ジュニア新書)、『なりたくない人のための裁判員入門』(幻冬舎新書)、『夢をかなえる勉強法』(サンマーク出版)等多数。

伊藤真 『伊藤真の民法入門 【第4版】 講義再現版』(伊藤真の法律入門シリーズ、日本評論社、2009年) '13/02/11
伊藤真 『高校生からわかる 日本国憲法の論点』(トランスビュー、2005年) '10/04/17
伊藤真 『中高生のための憲法教室』(岩波ジュニア新書、2009年) '10/04/15





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本「戦前日本の安全保障 (講談社現代新書2190)」川田稔5

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戦前日本の安全保障 (講談社現代新書)
戦前日本の安全保障 (講談社現代新書2190)

○著者: 川田 稔
○出版: 講談社 (2013/1, 新書 296ページ)
○定価: 840円
○ISBN: 978-4062881906



national security


日露同盟か、日米提携か、集団的相互安全保障か、それとも――。第一次世界大戦以降、日英同盟が空洞化し、中国をめぐる欧米との軋轢が進むなか指導者たちが描いた外交構想とは? 山県有朋原敬浜口雄幸永田鉄山という大戦間期を代表する4人の世界戦略を読み解く。現代の安全保障を考える際の手がかりとなる一冊。


≪目次: ≫
はじめに

第一章 第一次世界大戦期 山県有朋の構想――帝国日本の安全保障
1 参戦と山県の対中国政策論
藩閥官僚から議会政党主導へ/山県・桂系中心の第二次大隈内閣/対独開戦/日中協力の必要を自覚させる好機――山県の対中国政策意見書/中国本土への勢力拡大
2 対華二一ヵ条要求問題
欧米列強との利害衝突/強硬な抗議/山県らと加藤外相との感情的対立/第五号をめぐる山県の反応/「大陸に乗り出す」必要/反日運動の起点
3 大隈内閣の改造と排袁政策批判
陸軍増師問題/袁世凱排除の謀略工作/「利益線を確保する」こと
4 日露同名と山県の世界戦略
日英同盟では不十分/外交政策の中心軸としての日露同盟/第四次日露協約の秘密協定/東アジアの新たな勢力均衡/米英からの自主独立/寺内内閣の成立/援段政策の決定
5 ロシア革命の衝撃と援段政策
帝政ロシアの崩壊/「全く水泡に帰し」/強国にしたいという執念/国家予算の二割におよぶ財政援助/シベリア出兵問題
6 寺内内閣総辞職と政党内閣の容認
国際的孤立/原敬内閣誕生へ/山県の外交戦略の崩壊/原との水面下での抗争

第二章 第一次世界大戦期 原敬の構想――国際協調の安全保障
1 原の外交戦略
政友会総裁として/「米国の悪感情を招きたる失策」/日米提携こそ安全保障
2 対華二一ヵ条要求と原敬
「帝国外交の根軸」/国際的孤立を警戒/「今日の情況は痛嘆の外なし」/中国との関係改善/露骨な内政干渉への批判
3 第四次日露協約と初期援段政策へのスタンス
日露同盟をめぐる山県と原/戦後の「各国の大波」/援段政策についての態度/「表面国際的の言い分」
4 ロシア革命後の中国政策とシベリア出兵問題
南北妥協成立のための働きかけ/パワー・ポリティクスとしての日米提携/原の安全保障構想の課題/シベリア出兵に反対する理由/全面出兵か限定出兵か/政権授受
5 原政友会内閣の成立と外交政策の転換
北方政府への援助うちきり/新四国借款団への加入/対米英協調を前提にした中国対策/キャスティング・ボート/原の満蒙経営/山東半島のドイツ権益/アメリカの撤兵通告――飲まされた煮え湯/経済的競争力の抜本的強化が必要/交易型産業国家への転換/国際社会での発言力
6 国際連盟と原の期待
国家理性にもとづく現実主義的な判断/集団的安全保障の原理

第三章 昭和初期 浜口雄幸の構想――集団的相互安全保障
1 田中内閣の対中国政策と浜口の対応
ワシントン体制の一翼/民政党初代総裁/田中内閣の張作霖温存政策/山東出兵は「大なる失敗」/田中内閣の「満蒙特殊地域論」
2 東アジアをめぐる国際環境と浜口の基本姿勢
静観する米英/張作霖爆殺事件の衝撃/南北妥協延期勧告は拙劣/九ヵ国条約というターニング・ポイント/通商・投資の重要な市場/中国全土の統一/対中国関税問題/不戦条約の批准
3 浜口民政党内閣の成立とその内外政策
日米英の協調関係/満蒙問題の一時的棚上げ/金解禁と産業合理化政策
4 国際連盟重視とロンドン海軍軍縮条約の締結
第一次世界大戦という契機/東アジア平和維持のための国際機関/ロンドン海軍軍縮会議への参加/浜口の政治構想の核心/パワー・ポリティクスを超える国際秩序/国際連盟を軸とした「世界平和の保障」/日米英のあいだでの妥協/浜口・若槻・幣原ラインへのアメリカの好意
5 平和維持に関する多層的多重的条約網の形成
内閣と海軍軍司令部の対立/平和維持システムの重要な一環/九ヵ国条約の役割/「戦争放棄」規定の原型
6 国家総力戦の時代における現実主義
総力戦回避の要請/安全保障の方法をめぐる対立/多層的多重的条約網/「米国のなすがまま」を抑制するファクター/条約批准――政党内閣のリーダーシップ

第四章 昭和初期 永田鉄山の構想――次期大戦への安全保障
1 陸軍一夕会の形成と永田
全陸軍に強い影響力/少壮幕僚らのグループ・木曜会/木曜会の満蒙領有論/満蒙での中国の主権を否定/一夕会の結成/主要ポストの掌握
2 国家総動員論と次期大戦認識
「有史以来未曾有の大戦争」のインパクト/国家総動員論/仮想敵国を特定しない/軍備の機械化・高度化/欧米列強との深刻な工業生産力格差/国防資源の「自給自足」体制/次期大戦は不可避/超国家的権威をもたない国際連盟/戦争波動論/平和目的のための軍縮は「順序の転倒」
3 資源自給と対中国戦略
「滿蒙に向かうべき態度」/敵対・提携関係のフリー・ハンド/強制力による自給圏の形成/ワシントン体制への反発
4 満州事変と政党政治の否定
関東軍・一夕会と宇垣派の対立/荒木の陸相就任/満州国建国宣言/政党政治の終焉
5 陸軍派閥対立と『国防の本義』
皇道派と統制派/対ソ戦略をめぐって/平時における国家統制/陸軍パンフレットのなかの安全保障構想
6 皇道派排除と華北分離工作
真崎の罷免/「対北支部政策」とヨーロッパ情勢

むすびに

文献案内
あとがき (二〇一二年初冬  川田 稔)


≪著者: ≫ 川田 稔 (かわだ みのる) 1947年高知県生まれ。名古屋大学大学院法学研究科博士課程単位取得。名古屋大学教授などを経て、日本福祉大学教授、名古屋大学名誉教授。法学博士。専攻は政治外交史、政治思想史。主な著書に、『柳田国男の思想史的研究』『原敬 転換期の構想――国際社会と日本』(以上、未來社)、『原敬と山県有朋――国家構想をめぐる外交と内政』『昭和陸軍の軌跡――永田鉄山の構想とその分岐』(第21回山本七平賞受賞)(以上、中公新書)、『激動昭和と浜口雄幸』(吉川弘文館)、『浜口雄幸――たとえ身命を失うとも』(ミネルヴァ書房)、『浜口雄幸と永田鉄山』『満州事変と政党政治――軍部と政党の激闘』(以上、講談社選書メチエ)がある。

川田稔 『昭和陸軍の軌跡 永田鉄山の構想とその分岐』(中公新書、2011年) '12/03/07
川田稔 『満州事変と政党政治 軍部と政党の激闘』(講談社選書メチエ、2010年) '10/10/21
浜口雄幸 『随感録』(川田稔 解説、講談社学術文庫、2011年) '11/04/05






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本「メディア文化論 メディアを学ぶ人のための15話 〔改訂版〕 (有斐閣アルマ)」吉見俊哉5

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メディア文化論 --メディアを学ぶ人のための15話 改訂版 (有斐閣アルマ)
メディア文化論 メディアを学ぶ人のための15話 〔改訂版〕  Invitation to Media Cultural Studies, 2nd ed. (有斐閣アルマ)

○著者: 吉見俊哉
○出版: 有斐閣 (2012/12, 単行本 300ページ)
○定価: 1,890円
○ISBN: 978-4641124875






メディアは伝達しない――メディアとは単純で透明な技術装置ではない。メディア研究は、私たちが日々ごく自然に接している情報や、その媒介の成り立ちに、疑問を感じるところから始まる。メディアの由来や作用、変革の可能性について考えてみたいあなたのための本格的な入門書。

メディアという場において、歴史、社会をよみかえる「メディアの文化論」。方法としてのメディア、歴史としてのメディア、実践としてのメディアという3部構成をとり、メディアとは何か、その全体像に迫る。初版刊行後のメディア状況に対応し改訂。


≪目次: ≫
はじめに (2012年11月 吉見俊哉)
INFOMATION
 本書の構成/各回の導入/Key word/図版/コラム/人物紹介/参考図書/索引

第1話 メディアとは何か
1 メディアは横断する
2 メディアは媒介する
3 メディアは伝達しない
4 メディアを研究する


第I部 方法としてのメディア

第2話 メディアの時代 メディアの理論
1 メディアの世紀の到来
 テクノロジーの19世紀/新しい時間・空間のモード
2 メディアに媒介される公衆
 タルドと「公衆」論/クーリーの「コミュニケーション」論
3 複製技術による想像力の変容
 バラージュの映画論/ベンヤミンの「複製技術論」
4 ステレオタイプと構成される事実
 リップマンの「ステレオタイプ」/構築される事実

第3話 新聞学というメディアの知
1 実用の知からアカデミックな知へ
 新聞の社会的機能への問い
2 小野秀雄と民間学的なルーツからの離脱
 新聞史研究と文化的特殊性/民間学的知としての新聞学/アカデミックな知としての新聞学/国家による知の動員へ
3 世論の社会学とプロパガンダの理論
 社会学的アプローチ/世論を組織化する技術
4 文化唯物論と抗争の場としての新聞
 マルクス主義的アプローチ/対立する意識のメディア/メディアの時代としての1920年代

第4話 マス・コミュニケーション理論の展開とその限界
1 プロパガンダ研究からマスコミ研究へ
 第二次世界大戦中のプロパガンダ研究/「火星からの侵入」を信じた人々/弾丸モデルから限定効果モデルへ
2 マスコミ研究における限定効果モデルの展開
 『ピープルズ・チョイス』とコミュニケーションの2段階の流れ/限定効果モデルと、利用と満足研究
3 マスコミ研究における限定効果モデルへの批判
 テレビ時代と議題設定機能モデルの登場/同調的な受け手像の再登場/メディアの効果研究の多様化/マス・コミュニケーション理論の臨界面

第5話 メディア革命と知覚の近代
1 電子メディアによる空間の置換
 サイコロジカル・ネバーフッド/場所の意義の喪失
2 電子的なメディア空間のなかの身体
 視覚から触覚への逆転/「書く」という技術/世界を思考する制度/情報様式としてのメディア
3 印刷革命がもたらした近代
 印刷術と宗教革命・科学革命/国民国家と国語の形成
4 社会の長期的変化のなかで
 写本の生産システムの変容

第6話 カルチュラル・スタディーズの介入
1 ウィリアムズとメディア・テクノロジー
 文学研究からコミュニケーション研究へ/『テレビジョン』と技術の政治学
2 ホールとエンコーディング/デコーディング
 ホールとエンコーディング/デコーディング/せめぎあう読みとメディア
3 メディアが現実を生産する
 カルチュラル・スタディーズと記号論/相互テクスト的なプロセス
4 オーディエンス研究と日常的実践のなかのメディア
 オーディエンス研究の隆盛/日常的実践のなかのメディア


第II部 歴史としてのメディア

第7話 新聞と近代ジャーナリズム
1 パンフレットから新聞へ
 印刷術の発明とフルークブラット/拡大する情報流通とニュース本/革命とジャーナリズムの発展
2 コーヒーハウスと談論する公衆
 コーヒーハウスと新聞/情報センターとしてのコーヒーハウス/都市のなかの公共空間
3 新聞産業と大衆ジャーナリズム
 拡大する新聞発行/印刷機の発達と紙の廉価化/検閲からの自由/配達システムと通信社の登場
4 近代ジャーナリズムの2つの系譜
 大衆ジャーナリズム/ブロードサイド・バラッド/ジャーナリズムの2つの水脈/瓦版から小新聞まで

第8話 電話が誕生したのはいつだったのか
1 電話が誕生したとき
 ベルとグレイの「発明」/最初の「テレフォン」
2 電信としての電話
 これからは電信の時代/ビジネスのための電話
3 放送としての電話
 電話による劇場中継/テレフォン・ヒルモンドによる放送
4 女性交換手の登場
 男性交換手から女性交換手へ/女性交換手とブルジョア的通念/ネットワーカーとしての女性交換手
5 閉ざされた会話のメディア
 地域のシステムから全国のシステムへ/交換手たちの「声」の規格化/おしゃべりの市場

第9話 誰が映画を誕生させたのか
1 視覚の実験から「動く写真」へ
 新しい視覚の装置/写真の露出時間の短縮
2 魔術的見世物から映画へ
 マジック・ランタンの人気/パノラマ館の流行
3 走る馬の撮影から映画へ
 走る馬を撮影する/ロール式フィルムの登場
4 エジソンとリュミエール兄弟の「発明」
 同時多発的な映画の発明/ホームビデオとしての映画
5 興行物としての映画と労働者階級
 大衆興行物としての映画/労働者階級の娯楽のなかから

第10話 ラジオ・マニアたちの社交圏
1 電波による交信
 マルコーニの実験/事業の成功とマルコーニ主義
2 無線通信とラジオ放送の間
 音声の無線送信/「無線電話」としてのラジ
3 音楽をあらゆる家庭に
 ド・フォレストのラジオ放送構想/エッフェル塔から音楽を流す
4 アマチュア無線家たちのネットワーク
 無線マニアの増殖/法的規制とその限界
5 マス・メディアとしてのラジオ放送へ
 ラジオ・ブームの到来/放送メディアとしてのラジオ

第11話 テレビが家にやって来た
1 「テレビ」が誕生したとき
 1880年代からの発想/1920年代の実用化
2 街頭テレビと成婚パレード
 街頭テレビの人気/皇太子成婚とテレビ時代
3 家庭のなかのテレビ受像機
 「三種の神器」としてのテレビ/分散するナショナル・シンボル/能動的な「主婦」とテクノロジカルな主体
4 ナショナル・メディアとしてのテレビ
 リビングルームの時間割装置/「ゴールデンアワー」の誕生


第III部 実践としてのメディア

第12話 ケータイが変える都市の風景
1 「コードレス」から「ケータイ」へ
 携帯電話の急激な普及/先行的変化――電話の内部化/「電子的な個室」の偏在
2 「個室」と「都市」が結合するネットワーク
 ウォークマンの流行/携帯メディアとしてのポケベル/回線のなかのリアリティ
3 公的空間と私的空間の境界消失
 電車内の「公共」とは誰のものか?/状況の定義の侵犯
4 脱場所化、非同期化、双方向的な自己編集性
 世紀転換期のメディア変容/緩衝地帯の消失/浮遊しはじめた身体

第13話 パソコンとネットワーク化する市民社会
1 「電子計算機」としてのコンピュータ
 「電子計算機」としてのコンピュータ/初めてのコンピュータ/コンピュータの原型/大型コンピュータの時代
2 コミュニケーション・メディアとしてのコンピュータ
 コンピュータが手をつないでいく/インターネットの始まり/電子的な対抗文化の誕生
3 インターネットと新しい市民運動・市民活動
 インターネットと市民運動/日本における転換点/インターネットが開く可能性/インターネットと新しい社会運動
4 メディアの変容・政治の変容
 ネットワーク化する市民社会/媒介的・越境的なネットワーク

第14話 グローバル・メディアとは何か
1 グローバル・メディアの矛盾
 9・11とイラク戦争をめぐるメディアの風景/独善的なナショナリズムへの内閉/グローバル・メディアが伝える戦争/新しいグローバル・メディアの台頭/グローバルな情報ネットワークの可能性/反イラク戦争からアラブの春へ
2 グローバル・メディアへのアプローチ
 グローバル・メディアと文化帝国主義批判/コンテクスチュアルな受容と文化権力
3 変貌するメディアの複合的地平を捉えるために
 グローバル・メディアの重層性/コミュニケーション空間の変容

第15話 メディアを変革するための知
1 メディア・リテラシーという回路
 メディア・リテラシーとは何か/誰が語っているのか/メディア・リテラシーとメディア研究
2 メディア・リテラシーからメディア実践へ
 変容するメディアの制作現場/パブリック・アクセスの広がり
3 映像アーカイブと文化のサステナビリティ
 日本における映像アーカイブの未発達/映像アーカイブの未整備とメディア文化の危機/文化のサステナビリティのために/16世紀と21世紀――メディア革命の新たな千年紀へ


事項索引
人名索引

Column 一覧
 峽化亜廚函峺衆」/▲▲Ε蕁伸J顕住唆函伸な×畦ゝ箸函崗霾鵝廖伸ダは澄伸新聞意識/Д曠奪箸淵瓮妊ア/クールなメディア/┘廛薀肇鵑噺承文化/移動的私生活化(mobile privatization)/レイモンド・ウィリアムズ/感情の構造/思想の科学研究会/近代日本における「新聞」の誕生/農村有線放送電話/交換手から自動交換へ/哀僖離薀淌感覚/嘘稿テレビの設置場所/殴潺奪繊璽屐璽燹伸灰好ルーティニー派

図版出所一覧


≪著者: ≫ 吉見俊哉 (よしみ しゅんや) 1957年、東京都に生まれる。1981年、東京大学教養学部教養学科相関社会科学分科卒業。1987年、同大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。東京大学大学院情報学環教授。社会学・文化研究専攻。主著『都市のドラマトゥルギー』『「声」の資本主義』(河出文庫)、『博覧会の政治学』『万博と戦後日本』(講談社学術文庫)、『親米と反米』『ポスト戦後社会』『大学とは何か』(岩波新書)、『夢の原子力』(ちくま新書)、『メディア時代の文化社会学』(新曜社)、『カルチュラル・ターン、文化の政治学へ』(人文書院)、『リアリティ・トランジット』(紀伊國屋書店)、『カルチュラル・スタディーズ』(岩波書店)、『アメリカの越え方』(弘文堂)ほか。

吉見俊哉 『夢の原子力 Atoms for Dream』(ちくま新書、2012年) '12/10/02
吉見俊哉 『親米と反米 戦後日本の政治的無意識』(岩波新書、2007年) '11/10/19
吉見俊哉 『ポスト戦後社会』(シリーズ日本近現代史9、岩波新書、2009年) '11/10/10
吉見俊哉 『大学とは何か』(岩波新書、2011年) '11/08/11
吉見俊哉 『万博と戦後日本』(講談社学術文庫、2011年) '11/08/03
吉見俊哉 『都市のドラマトゥルギー 東京・盛り場の社会史』(河出文庫、2008年) '10/10/31
吉見俊哉/テッサ・モーリス‐スズキ 『天皇とアメリカ』(集英社新書、2010年) '10/10/23
吉見俊哉 『博覧会の政治学 まなざしの近代』(講談社学術文庫、2010年) '10/10/13





太陽がまぶしい。まだまだ寒い。白い梅の花(紅いつぼみ)。野にオオイヌノフグリ、ホトケノザ


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本「銃・病原菌・鉄 〈上〉 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫)」ジャレド・ダイアモンド、倉骨彰 訳5

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文庫 銃・病原菌・鉄 (上) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫)
銃・病原菌・鉄 〈上〉 1万3000年にわたる人類史の謎  Jared Diamond: “Guns, Germs, and Steel: The Fates of Human Societies”, 1997 (草思社文庫)

○著者: ジャレド・ダイアモンド倉骨彰
○出版: 草思社 (2012/2, 文庫 416ページ)
○定価: 945円
○ISBN: 978-4794218780





アメリカ大陸の先住民はなぜ、旧大陸の住民に征服されたのか。なぜ、その逆は起こらなかったのか。現在の世界に広がる富とパワーの「地域格差」を生み出したものとは。1万3000年にわたる人類史のダイナミズムに隠された壮大な謎を、進化生物学、生物地理学、文化人類学、言語学など、広範な最新知見を縦横に駆使して解き明かす。ピュリッツァー賞、国際コスモス賞、朝日新聞「ゼロ年代の50冊」第1位を受賞した名著、待望の文庫化。


≪目次: ≫
日本語版への序文 東アジア・太平洋域から見た人類史 (二〇〇〇年七月四日 ロサンゼルスにて ジャレド・ダイアモンド)

プロローグ ニューギニア人ヤリの問いかけるもの
ヤリの素朴な疑問/現代世界の不均衡を生みだしたもの/この考察への反対意見/人種による優劣という幻想/人類史研究における重大な欠落/さまざまな学問成果を援用する/本書の概略について

第1部 勝者と敗者をめぐる謎
第1章 一万三〇〇〇年前のスタートライン
人類の大躍進/大型動物の絶滅/南北アメリカ大陸での展開/移住・順応・人口増加
第2章 平和の民と戦う民の分かれ道
マオリ族とモリオリ族/ポリネシアでの自然の実験/ポリネシアの島々の環境/ポリネシアの島々の暮らし/人口密度のちがいがもたらしたもの/環境のちがいと社会の分化
第3章 スペイン人とインカ帝国の激突
ピサロと皇帝アタワルパ/カハマルカの惨劇/ピサロはなぜ勝利できたか/銃・病原菌・鉄

第2部 食料生産にまつわる謎
第4章 食料生産と征服戦争
食料生産と植民/馬の家畜化と征服戦争/病原菌と征服戦争
第5章 持てるものと持たざるものの歴史
食料生産の地域差/食料生産の年代を推定する/野生種と飼育栽培種/一歩の差が大きな差へ
第6章 農耕を始めた人と始めなかった人
農耕民の登場/食料生産の発祥/時間と労力の配分/農耕を始めた人と始めなかった人/食料生産への移行をうながしたもの
第7章 毒のないアーモンドのつくり方
なぜ「栽培」を思いついたか/排泄場は栽培実験場/毒のあるアーモンドの栽培化/突然変異種の選択/栽培化された植物とされなかった植物/食料生産システム/オークが栽培化されなかった理由/自然淘汰と人為的な淘汰
第8章 リンゴのせいか、インディアンのせいか
人間の問題なのか、植物の問題なのか/栽培化の地域差/肥沃三日月地帯での食料生産/八種の「起源作物」/動植物に関する知識/ニューギニアの食料生産/アメリカ東部の食料生産/食料生産と狩猟採集の関係/食料生産の開始を遅らせたもの
第9章 なぜシマウマは家畜にならなかったのか
アンナ・カレーニナの原則/大型哺乳類と小型哺乳類/「由緒ある家畜」/家畜可能な哺乳類の地域差/他の地域からの家畜の受け容れ/家畜の初期段階としてのペット/すみやかな家畜化/繰り返し家畜化された動物/家畜化に失敗した動物/家畜化されなかった六つの理由/地理的分布、進化、生態系
第10章 大地の広がる方向と住民の運命
各大陸の地理的な広がり/食料生産の伝播の速度/西南アジアからの食料生産の広がり/東西方向への伝播はなぜ速かったか/南北方向への伝播はなぜ遅かったか/アメリカ大陸における農作物の伝播/技術・発明の伝播

第3部 銃・病原菌・鉄の謎
第11章 家畜がくれた死の贈り物
動物由来の感染症/進化の産物としての病原菌/症状は病原菌の策略/流行病とその周期/集団病と人口密度/農業・都市の勃興と集団病/家畜と人間の共通感染症/病原菌の巧みな適応/旧大陸からやってきた病原菌/新大陸特有の集団感染症がなかった理由/ヨーロッパ人のとんでもない贈り物

関連文献(上巻)


≪著者: ≫ ジャレド・ダイアモンド (Jared Diamond) 1937年ボストン生まれ。生理学者、進化生物学者、生物地理学者。ハーバード大学、ケンブリッジ大学で博士号を取得。カリフォルニア大学ロサンゼルス校教授。アメリカ国家科学賞、タイラー賞、ピュリッツァー賞、コスモス国際賞など受賞多数。長年にわたってニューギニアでフィールドワークを続けている。著書に『人間はどこまでチンパンジーか』(新曜社)、『セックスはなぜ楽しいか』『文明崩壊』(いずれも草思社)などがある。

[訳者: ] 倉骨 彰 (くらほね あきら) 数理言語学博士。専門は自動翻訳システムのR&D。テキサス大学オースチン校大学院言語学研究科博士課程修了。同校で数学的手法による自然言語の統語論と意味論を研究。主要訳書に『マーフィーの法則――現代アメリカの知性』『C言語入門(ASCII SOFTWARE SCIENCE Language)』(アスキー)、『思考する機械 コンピュータ』(草思社)ほか多数。共著書に『怪我と病気の英語力』『英文Eメール文例ハンドブック』(ともに日本経済新聞出版社)ほか。







……彼はこう尋ねたのだ。「あなたがた白人は、たくさんのものを発達させてニューギニアに持ち込んだが、私たちニューギニア人には自分たちのものといえるものがほとんどない。それはなぜだろうか?」。それは単純な質問だったが、核心をつく質問でもあった。……   (p24、「プロローグ」



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本「うかる! 主要5科目で学ぶ 司法書士 入門テキスト」山村拓也/高城真之介/伊藤塾 編5

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うかる!主要5科目で学ぶ司法書士入門テキスト
うかる! 主要5科目で学ぶ 司法書士 入門テキスト

○編者: 山村拓也/高城真之介/伊藤塾
○出版: 日本経済新聞出版社 (2007/3, 単行本 598ページ)
○定価: 3,675円(品切重版未定)
○ISBN: 978-4532404314



さて、2013年の7月の第一日曜日は7日、七夕。フラッグを立てる。ピンポイントで焦点をあわせる。そこにピークをもっていくべく、プラン・ドゥ、プラン・ドゥ・ドゥ、プラン・ドゥ・ドゥ・ドゥ、、、

図書館に蔵書がない本は、自分で買うしかない。借りる分にはお金がかかることはないが、買うにはお金が必要だ。お金に余裕があるのならば、しかるべき対価を支払って、最新版(第2版、2011年4月刊)を入手すべきであろう。その方がよいことは、言うまでもない。なにより気分がよい、ことから、モチベーションの低下を低減させる効果があるものなのかどうなのか、そう考えるには、そんなことはそもそもそれ以前の問題であるような気がしないものでもないのだけれども、、、ベンキョウするのはタイヘンだ、メンドクサイ、およそ気分が乗らない、すぐにメゲル、ぼくだってモチロンそうだ、これまでになんどもなんどもメゲてメゲてメゲつづけてきた。おおむね地球上の重力は強大で、意識して下降を下落を阻止すべく不断の努力が必要不可欠で、現状を維持させるのにだって少なからず上向きの力を必要とする、生きることはタイヘンだ、とてもとてもとっても、ラクではない
というわけで、amazonの中古品で、送料込みおよそ500円とちょっとでゲット(317+250-42)。これ一冊で!というわけには、モチロンいかない。まずは入門テキストに始まって、あわてることなくコツコツと着実に基礎が土台が肝要、すこしまわりみちとも思えるくらいに入念に、準備運動を兼ねて、次いで詳細なテキストが何冊か必要で、さらには一定のレヴェルに時期が到達した後には過去問やら練習問題も必要であろう


より高度な知識を求められるようになった「司法書士試験」。これから学習をはじめる人に向けた決定版テキストです。「主要5科目」(民法・民事訴訟法・不動産登記法・商法[会社法]・商業登記法)の基礎を固めて実力アップ!


≪目次: ≫
ガイダンス
 本書の特徴
 本書の使い方

司法書士試験を理解しよう
第1章 司法書士と司法書士試験
1-1 司法書士とは
1-2 司法書士試験概要
第2章 試験の特徴から考える合理的勉強方法
2-1 特徴,紡个垢覲惱対策
2-2 特徴△紡个垢覲惱対策
2-3 特徴に対する学習対策
2-4 特徴い紡个垢覲惱対策
第3章 法律を学ぼう
3-1 これから学習を始めるに当たって
3-2 法律の勉強方法
3-3 法律って何だろう
第4章 試験科目の全体像を知ろう
4-1 憲法
4-2 法律の分類
第5章 事例で読み解く民事法のつながり
5-1 民法・民事訴訟法・民事執行法・民事保全法
5-2 不動産登記法
5-3 商法(会社法)・商業登記法
5-4 まとめ
5-5 個別の科目に入る前に

民法
第1章 序論
第2章 財産法総論
2-1 人と物との関係(物権)
2-2 人と人との関係(債権)
2-3 物権法と債権法のつながり
第3章 権利能力の主体及び客体
3-1 主体
3-2 客体
第4章 契約の成立〜契約の成立要件
4-1 契約と何か
4-2 契約の効果
4-3 売買契約成立の時期
4-4 有効に債権が発生するまで
第5章 契約の有効要件
5-1 契約の有効要件
5-2 契約の取消し
5-3 契約の内容の有効性
第6章 契約の効果帰属要件・効力発生要件
6-1 契約の効果帰属要件
6-2 契約の効力発生要件
第7章 物権変動総論
7-1 物権とは
7-2 物権変動
第8章 占有権・所有権・用益物権
8-1 占有権
8-2 所有権
8-3 用益物権
第9章 担保物権
9-1 総説
9-2 約定担保物権
9-3 法定担保物権
第10章 債権
10-1 債権の発生から消滅
10-2 債権の効力としての問題が生じたときの処理
10-3 債権の履行確保の手段
10-4 債権の発生原因
第11章 親族法
11-1 総説
11-2 婚姻
11-3 親子
第12章 相続法
12-1 総論
12-2 遺言
12-3 遺留分

民事訴訟法
第1章 序論
第2章 訴訟手続の流れ
2-1 第1審の訴訟手続の流れ
2-2 上訴、再審
2-3 まとめ
第3章 民事訴訟法の概要
3-1 民事訴訟法の勉強法
3-2 手続の流れ
3-3 3つの視点
第4章 訴訟の主体
4-1 裁判所
4-2 当事者
第5章 訴訟の開始
5-1 紛争の発生
5-2 訴えの提起
5-3 訴えの提起の効果
第6章 訴訟の審理と進行
6-1 審理の場面における裁判所と当事者の役割
6-2 当事者の弁論の内容
6-3 証拠による認定
第7章 訴訟の終了
7-1 当事者の意思による訴訟の終了
7-2 終局判決による訴訟の終了
第8章 簡易裁判所の訴訟手続の特則・略式訴訟手続
8-1 簡易裁判所の訴訟手続の特則
8-2 略式訴訟手続
第9章 民事執行法・民事保全法
9-1 民事執行法
9-2 民事保全法

不動産登記法
第1章 不動産登記の意義とその手続
1-1 不動産登記の意義
1-2 不動産登記手続の流れ
第2章 添付情報
2-1 各添付情報の添付の要否
2-2 添付情報の要否の判断方法
第3章 様々な登記の種類
3-1 所有権保存登記
3-2 所有権移転登記
3-3 抵当権設定登記
3-4 抵当権更正登記
3-5 抵当権変更登記
3-6 抵当権移転登記
3-7 抵当権抹消登記
3-8 まとめ
第4章 民事訴訟法と不動産登記法との比較
4-1 手続法とは
4-2 民法はどのような市民社会を理想としているか
4-3 民事手続法はどのように作られるべきか
4-4 民事手続の流れ(民事訴訟手続を例にとって)
4-5 不動産登記手続について
4-6 申請手続の構造について

商法
第1章 序論
1-1 企業買収からみる会社法
1-2 「会社はだれのもの?」
1-3 企業買収の成功・失敗(決議の種類)
1-4 所有と経営の分離
1-5 企業買収からみる会社法――まとめ
第2章 商法とは
2-1 商法の意義
2-2 商法の目的
2-3 司法書士試験にとって必要な商法
第3章 会社法総論
3-1 共同企業
3-2 会社の意義
3-3 会社の種類
3-4 株式会社と持分会社の区別
第4章 株式会社総論
4-1 株式会社の特質
4-2 株式会社の規律を分ける基準
第5章 株式
5-1 総論
5-2 株式の内容と種類
5-3 株券
5-4 株式譲渡の自由の原則
5-5 株式の合併・分割・無償割当て・単元株式数
第6章 資金調達
6-1 資金調達総論
6-2 金銭消費貸借
6-3 募集による社債の発行
6-4 募集による株式の発行
6-5 株式と社債との比較
6-6 新株予約権の発行
第7章 機関
7-1 総論
7-2 株主総会
7-3 取締役及び取締役会
7-4 監査役及び監査役会
7-5 会計参与
7-6 会計監査人
7-7 委員会設置会社
7-8 役員及び会計監査人の選任及び解任
7-9 機関設計のルール
7-10 機関設計のまとめ
第8章 計算
8-1 計算概念
8-2 資本金と剰余金の配当
第9章 設立
9-1 設立とは
9-2 設立の手続
第10章 組織再編
10-1 組織再編総論
10-2 合併
10-3 会社分割
10-4 株式交換・株式移転
10-5 組織変更
10-6 事業譲渡等

商業登記法
第1章 商業登記の概要
1-1 商業登記の意義
1-2 商業登記手続の流れ
第2章 商業登記手続の基本構造
2-1 申請構造〜例外のない単独申請
2-2 申請権限者による申請の担保〜印鑑提出制度
2-3 実体関係の立証の方法
第3章 添付書面
3-1 添付書面に関する証拠法則
3-2 登記官の審査方法
第4章 登記の効力
4-1 当事者申請主義の原則
4-2 登記申請の促進
第5章 事例で学ぶ商業登記
5-1 設立の登記
5-2 株式譲渡制限規定廃止の登記及び役員変更の登記
5-3 募集株式の発行による登記
5-4 合併の登記
5-5 まとめ
第6章 不動産登記法と商業登記法の比較
6-1 商業登記手続について
6-2 申請手続の構造について
6-3 商業登記法の本人確認手段について

記述式試験の解答法
1-1 記述式試験
1-2 不動産登記法 記述式問題
1-3 商業登記法 記述式問題
1-4 まとめ

さくいん


≪編者: ≫ 山村拓也 (やまむら たくや) 2004年司法書士試験合格。2005年第4回簡裁訴訟代理能力認定考査合格。司法書士試験合格と同時に伊藤塾で受験指導を開始する。入門講座から合格後の認定考査対策講座までを一貫して指導。冷静かつ緻密な分析力と熱い講義は圧倒的な支持を得ている。著書:『うかる! 記述式 答案構成力 不動産登記 実践編』『うかる! 記述式 答案構成力 商業登記 実践法』(日本経済新聞社)。

≪編者: ≫ 高城真之介 (たかぎ しんのすけ) 2005年司法書士試験合格。2006年第5回簡裁訴訟代理能力認定考査合格。社会人経験を経て、司法書士試験に合格。合格直後から伊藤塾で受験指導に携わる。平成17年会社法制定時にいち早く対策講座を担当し、入門講座から合格後の認定考査対策講座まで異例の講座数を担当する。独自の分析による択一式解法で、多くの受験生からの支持を得ている。

≪編者: ≫ 伊藤塾 (いとうじゅく) 司法書士、行政書士試験など法律科目のある資格試験や公務員試験の合格者を多数輩出している受験指導校。合格後を見据えた受験指導を行い、特に司法試験の合格実績には定評がある。1995年5月3日憲法記念日に、法人名を「株式会社法学館」として設立。憲法の理念を広めることを目的とし、憲法の心と真髄をあまねく伝えるための活動を行っている。



うかる! 司法書士 主要5科目で学ぶ入門テキスト 〈第2版〉
うかる! 司法書士 主要5科目で学ぶ 入門テキスト 〈第2版〉

○編者: 山村拓也/高城真之介/伊藤塾
○出版: 日本経済新聞出版社 (2011/4, 単行本 607ページ)
○定価: 3,675円
○ISBN: 978-4532406875

合格に必要な「知識の枠組み」が確実に身につく好評の入門書。スタート段階で知っておきたい基礎知識と学習ノウハウを凝縮。何から手を着けるべきか迷っている初学者に最適。法改正や最新の試験傾向に対応して改訂。






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本「武士の誕生 (講談社学術文庫2150)」関幸彦5

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武士の誕生 (講談社学術文庫)
武士の誕生 (講談社学術文庫2150)

○著者: 関 幸彦
○出版: 講談社 (2013/1, 文庫 320ページ)
○定価: 1,050円
○ISBN: 978-4062921503




怨乱――反乱――内乱


武士の政権は、こうして坂東の地に成立した!
地方の「在地領主」か、都の「軍事貴族」か。その後700年にわたって日本を支配した「武士」とはそもそも何か。起源と成長をめぐる新視点。

草深い辺境から「都の堕落した貴族」を倒すために現れたのか、それとも武芸を生業とした貴族社会の一員だったのか――。近年活況を呈する武士論の二つの見方を統合し、「武士誕生」の道筋を描く。古代の蝦夷との戦争が坂東の地に蒔いた「武の遺伝子」は、平将門、藤原秀郷らによって育まれ、武家の棟梁たる源義家、頼朝らによって大きく開花した。


≪目次: ≫
はしがき

序章 ある武士団のものがたり――烟田一族の盛衰
中世武士団烟田氏の世界へ/烟田氏のルーツ/坂東の原風景/在地領主の風貌/武士の出生証/領主としての武士/軍忠状が語るもの/戦乱をいかに生き抜くか/戦場からの手紙/中世武士の二つの側面〜戦士と領主

I 怨乱――蝦夷問題の遺産
三善清行の防衛白書/蝦夷問題と新羅問題/坂東とは何か〜その地勢的条件/兵站基地としての坂東/兵站基地から俘囚基地へ/蝦夷戦争の後遺症/元慶の乱を考える/将種・兵家の登場/新羅海賊問題とは/藤原保則と清原令望/寛平の新羅侵寇事件/蝦夷-俘囚問題の影響/軍事官僚の登場/蝦夷戦から学ぶ/律令軍事システムの特色/騎兵と歩兵/律令軍制の遺産=弩について/機動性の重視/武の連鎖〜群党の蜂起/僦馬の党/王威の移植〜軍事貴族の登場/王威の再生/親王任国の意味/利仁将軍のイメージ/忠実と伝説のはざま/軍事貴族としての利仁

II 反乱――坂東の夢
「兵」の時代へ/王朝国家と軍事貴族/兵の存在証明〜「兵威を振いて、天下を取る」/「武の力」への確信/武家の祖型としての将門/平将門の乱〜その発端と経過/「新皇」の誕生/将門と道真/坂東独立国家構想/将門の王威/将門の武力を考える/地方名士、将門/乱の果実〜「兵の家」の誕生/将門の遺産〜平維茂対藤原諸任/坂東平氏の繁栄/将門路線の継承者〜平忠常/『今昔物語』版、平忠常の乱/都の武者の血筋/平忠常の乱〜その発端と経過/忠常の乱の謎/坂東平氏の内紛〜良文流対貞盛流/「先祖の敵」〜忠常対維幹/「亡国」となった坂東〜将門と忠常の差/刀伊の入寇〜事件と経過/合戦形態の変化〜寛平新羅戦との比較/「無止武者」たち/中世武士の萌芽/分化する兵たちの世界/中央か地方か〜兵たちの意識/兵世界の新秩序/王朝軍制とは〜軍事力はどう動員されたのか/在地領主の誕生

III 内乱――棟梁の時代
兵から武士へ/国衙と武士/前九年合戦〜その発端と経過/名族の登用/清原氏と源氏/坂東の精兵〜武士集団の誕生/頼義と清原氏の連合軍/後三年合戦〜その発端と経過/義家の従者たち/棟梁と在地領主/伝説の創造/「武士道」以前/棟梁の誕生〜王朝的武威の創出/東国との因縁〜源氏神話の原点/義家以後〜源氏の内紛/義朝と坂東武士団〜大庭御厨事件/「源氏相伝の家人」の証/相馬御厨と千葉氏/義朝への臣従/「大名」と「小名」〜武士団の構造/武士団の三類型/武蔵武士団の分布/地下からの証言〜兵器工房をさぐる/源平争乱の一齣/坂東武士の強さの秘密/「内乱」の一〇年/頼朝の奥州合戦について/「征夷」の系譜と「日本国」の創出/坂東から関東へ/将門か頼朝か/武のビッグバン〜王朝的武威と在地的武威

終章 武士の発見
坂東の履歴/中世とは何か/「武士の発見」あるいは「日本の発見」/栄光の代名詞〜“青い鳥”としての封建制/二つの封建制/「幸福なる変則」/“”青い鳥 のゆくえ/もう一つの「発見」へ/ネガとしての武士観/領主制論と職能人論のはざま〜地域論の再生


参考文献
あとがき (一九九九年九月  関 幸彦)
学術文庫版あとがき (二〇一二年 師走  関 幸彦)


※本書の原本『武士の誕生――坂東の兵どもの夢』は、一九九九年に日本放送出版協会より刊行されました。


≪著者: ≫ 関 幸彦 (せき ゆきひこ) 1952年北海道生まれ。学習院大学大学院人文科学研究科史学専攻後期博士課程修了。日本大学文理学部教授。主な著書に『北条政子』『東北の争乱と奥州合戦』『百人一首の歴史学』『鎌倉殿誕生』『その後の東国武士団』『承久の乱と後鳥羽院』ほか。


高橋富雄 『平泉の世紀 古代と中世の間』(講談社学術文庫、2012年) '12/02/22
石井進 『中世武士団』(講談社学術文庫、2011年) '11/11/14
山本幸司 『頼朝の天下草創』(日本の歴史09、講談社学術文庫、2009年) '11/03/04
下向井龍彦 『武士の成長と院政』(日本の歴史07、講談社学術文庫、2009年) '11/01/29
川合康 『源平合戦の虚像を剥ぐ 治承・寿永内乱史研究』(講談社学術文庫、2010年) '10/09/26






……幕府とは、常識的だが、内乱をへることで成立した、“武士による武士のための政権”ということになる。坂東(ばんどう)に誕生したこの武家の政権は、一種の革命的意義を有していた。端的にいえば、東国が西国と等位となるための変革であった。同時にそれは、第三次東北戦争ともうべき奥州合戦によって、実態としての“日本国”が成立する過程でもあった。   (p182、「III 内乱――棟梁の時代」)



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本「伊藤真の民法入門 【第4版】 講義再現版」伊藤真5

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伊藤真の民法入門―講義再現版
伊藤真の民法入門 【第4版】 講義再現版  Makoto Itoh: “The Guide to Civil Law by Makoto Itoh.”, The fourth edition, 2009

○著者: 伊藤 真
○出版: 日本評論社 (2009/12, 単行本 179ページ)
○定価: 1,785円
○ISBN: 978-4535517356



なにはともあれまずは民法


定番となった民法入門書のリニューアル版。民法の全体像と基礎知識が理解できるよう最新のトピックを加え、従来以上にわかりやすく解説。初学者だけでなく、資格試験受験者やビジネスパーソンにも必読の書。


≪目次: ≫
……新シリーズ刊行にあたり (2009年10月  伊藤 真)
……初版・はしがき (1997年5月  伊藤 真)

第1章 概説
I 民法とは何か
1 はじめに
2 民法の役割
3 民法の考え方
4 民法の勉強の仕方
  (1) まず、民法全体を概観する
  (2) 具体的に考えること
II 財産法の仕組み
1 人と物との関係――物権
2 人と人との関係――債権
  (1) 契約
  (2) 不法行為
  コラム 妻による夫の愛人に対する損害賠償請求
  (3) 事務管理
  (4) 不当利得
3 物権法と債権法の概略
  (1) 具体例〜売買契約
4 民法の全体図
  コラム ヤミ金業の今後

第2章 財産法
I 財産法の全体像
II 主体
1 自然人と法人
2 制限行為能力者
  コラム 「成年」
III 契約の成立から効力発生まで
1 有効に債権債務が発生するまで
2 契約の成立要件
3 契約の有効要件
  (1) 取消しと無効
  (2) 心理留保
  (3) 虚偽表示
  (4) 錯誤・詐欺・強迫
  (5) 意思表示のまとめ
  コラム うっかりダブルクリック
  (6) 契約の有効性
4 契約の効果帰属要件
  (1) 代理制度
  (2) 無権代理と表見代理
5 契約の効果発生要件
6 まとめ
IV 物権
1 物権の客体
2 物権変動
  (1) 意思主義
  (2) 所有権の移転時期
  (3) 対抗要件主義
  (4) 不動産、動産の二重譲渡
  (5) なぜ二重譲渡はできるのか
  (6) 第三者の善意・悪意
  (7) 物権変動のまとめ
  (8) 公信の原則
3 占有権・所有権とは
  (1) 占有権・所有権とは
  (2) 物権的請求権
  コラム 所有権と著作権
4 用益物権
V 債権の発生から満足して消滅するまで
1 契約による債権の発生
  (1) 契約の種類
  (2) 売買契約の場合
2 同時履行の抗弁権
3 債権の消滅原因
  (1) 弁済
  (2) 第三者弁済
  (3) 債権の準占有者に対する弁済
  (4) 代物弁済
  (5) 相殺
VI 債権の効力としての問題が生じたときの処理
1 特定物債権と不特定物債権
2 弁済の提供と受領遅滞
3 危険負担
  (1) 危険負担――履行不能につき債務者の帰責事由がない場合
  (2) 債務不履行との比較――履行不能につき債務者の帰責事由がある場合
4 債務不履行
  (1) 種類
  (2) 効果
  (3) 解除の存在理由
  (4) 取消しと解除の違い
  (5) 現実的履行の強制と帰責事由
  コラム 別れた恋人へのプレゼント、返してもらえる?
VII 債権の履行確保の手段
1 全体像
2 特殊な債権回収手段
  (1) 代物弁済・相殺
  (2) 債権譲渡
3 債権の保全
  (1) 債権者代位権
  (2) 詐害行為取消権
  (3) 強制執行
4 債権の担保
  (1) 担保の概観
  (2) 人的担保
  (3) 物的担保
  コラム 「追い出し屋」

第3章 家族法
I 親族
1 親族の範囲
2 婚姻
  コラム 踏んだりけったり判決――有責配偶者の離婚請求
3 親子
  コラム 遺言書を破り捨てたら?
II 相続
1 相続人
2 相続の承認と放棄
3 遺言と遺留分

第4章 まとめ
1 全体像の確認
2 各種試験への応用
3 これからの勉強

【理解度クイズ 銑 解答】


≪著者: ≫ 伊藤 真 (いとう・まこと) 1958年 東京生まれ。1981年 司法試験に合格後、司法試験等の受験指導に携わる。1982年 東京大学法学部卒業後、司法研修所入所。1984年 弁護士登録。1995年 15年間の司法試験等の受験指導のキャリアを活かし、合格後、どのような法律家になるかを視野に入れた受験指導を理念とする「伊藤真の司法試験塾」(その後、「伊藤塾」に改称)を開塾。伊藤塾設立後、2007年末まで弁護士業務を休業し、司法試験をはじめとする受験指導に専念していたが、2007年12月弁護士再登録。伊藤塾以外でも、大学での講義(慶應義塾大学大学院講師を務める)、代々木ゼミナールの教養講座講師、日経ビジネススクール講師、全国各地の司法書士会、税理士会、行政書士会等の研修講師も務める。主な著書、『伊藤真の入門シリーズ 「憲法〜刑事訴訟法」』(全6巻、日本評論社)※伊藤真の入門シリーズ 第3版(全6巻)は韓国版もある。『伊藤真試験対策講座』(全14巻、弘文堂)、『中高生のための憲法教室』(岩波ジュニア新書)、『なりたくない人のための裁判員入門』(幻冬舎新書)、『夢をかなえる勉強法』(サンマーク出版)等多数。

伊藤真 『高校生からわかる 日本国憲法の論点』(トランスビュー、2005年) '10/04/17
伊藤真 『中高生のための憲法教室』(岩波ジュニア新書、2009年) '10/04/15





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本「日中関係 戦後から新時代へ (岩波新書1021)」毛里和子5

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日中関係―戦後から新時代へ (岩波新書 新赤版 (1021))
日中関係 戦後から新時代へ (岩波新書1021)

○著者: 毛里和子
○出版: 岩波書店 (2006/6, 新書 232ページ)
○定価: 840円
○ISBN: 978-4004310211



いわゆる「「戦後」は終わっていない」、、、(p184)
1972年の「日中正常化」における、問題点として、両国外交の極端なまでの異質性、それが今日にいたるまで続き、両国の摩擦を増幅させている、、、(p89-90)
2005年春の「反日デモ」の、大きなショック、をうけて


靖国問題や「反日デモ」にゆれる日中関係。その閉塞はなぜ、どのように生じたのか。冷戦期から国交正常化を経て、現在に至るまでの半世紀の歩みを丹念にたどりながら、両国関係に大きな構造変動が進行していることを指摘する。中国脅威論をしりぞけ、相互信頼にもとづく「新時代」の幕開けを展望してゆく日中関係論。


≪目次: ≫
はじめに

第1章 冷戦のただなかで
1 サンフランシスコ条約と日華条約
サンフランシスコ講和/吉田書簡/日華平和条約/中国の反発
2 戦後日本の「脱アジア」と対中政策
疎遠なるアジア/東南アジアとの賠償交渉/初の外交青書/初めての対中統一見解/日韓基本条約/東南アジアの開発/佐藤政権と台湾派
3 中国の対日基本政策
向ソ一辺倒/「軍国主義者と人民を分ける」/「日本チーム」の組織/「対日工作方針と計画」/対日正常化アプローチ/日本人居留民帰還と戦犯/対日賠償問題/なぜ賠償請求を放棄したか
4 民間貿易とその役割
冷戦と禁輸/民間貿易にかかわった四組織/四回の民間貿易協定/長崎国旗事件/LT貿易/覚書貿易へ/友好貿易/日中関係を拘束したもの

第2章 日中正常化への道
1 米中の和解
米中接触のはじまり/パキスタン・ルート/米国の戦略的意図/中国の戦略的意図/キッシンジャーの極秘訪中/一〇月訪中/キッシンジャー・周会談のポイント/ニクソン訪中/上海コミュニケ/米中の対日戦略/米中の日本イメージ
2 日中正常化のプロセス
日本軍国主義批判/周恩来四条件と財界の中国傾斜/正常化までの政治プロセス/いわゆる竹入メモ/田中・大平訪中/正常化交渉のポイント/交渉のハイライト/共同声明まとまる/台湾との断交
3 正常化をどう評価するか
日本側の問題/歴史問題はすんだのか/米中和解との比較/賠償と世論/中国外交の戦略性/中国外交の道義性/一九七二年体制論/一九七二年合意は永久不変か

第3章 中国の近代化と日本
1 中国の改革開放政策
蜜月の時代/平和友好条約/小平の訪日と借款/初の長期貿易取り決め/プラント契約のキャンセル/中国の改革開放政策/独立自主路線の採用
2 中国の近代化政策と日本の援助
借款の受け入れ決定/大平首相の対中援助三原則/大平政権の環太平洋政策/胡耀邦と対日関係/四回の対中円借款/最大の受け取り国/中国のODA評価/天安門事件/「アジアに帰ってきた日本」
3 歴史問題をめぐる摩擦
教科書問題/靖国参拝/九・一八反日デモ/後藤田談話/光華寮事件

第4章 構造変化する日中関係
1 ポスト冷戦と新たな争点
構造変化とは/経済のもたれ合い/中国の台頭/核実験と無償援助の凍結/台湾海峡の危機/日米安保の再定義と「周辺事態」/日米新ガイドライン/尖閣諸島をめぐる紛争
2 「戦後は終わった」のか?
日本のダブル・スタンダード/戦後五〇年の「けじめ」/戦後五〇年村山談話/日本政治の変容/民間賠償請求の動き/日本政府の立場/江沢民訪日と歴史問題
3 中国の新民族主義と「対日新思考」
愛国主義教育/中国のウルトラ民族主義/怒れる青年たち/新日本論/対日新思考/孤立する「新思考」/『抗日戦争史研究』での論争
4 日本の新ナショナリズムと中国
戦争観の変容/歴史の見直し/新しい歴史教科書/新ナショナリズム/中国の日本論/靖国神社参拝をめぐって/A級戦犯と東京裁判/中国の靖国参拝批判/シンボル化された靖国問題

第5章 新たな関係へ――パートナーになりうるか
1 二〇〇五年反日デモ
反日デモの高まり/中国指導部内の不一致/デモの前兆/ネット民族主義
2 悪くなる相互イメージ
中国の日本イメージ/日本の中国イメージの変化
3 日中間の新たな争点
国連安保理常任理事国入り問題/中国政府は?/台湾問題と日米安保/ODAをめぐって/領土・領海問題
4 日中関係の新構造
三つのアクター/三つのレベルのイシュー
5 日中関係の再構築のために
まず危機管理を/再構築への六つの提案/アジアの中の日本/アジアの中の中国

おわりに (二〇〇六年新緑の中で 毛里和子)

引用文献リスト


≪著者: ≫ 毛里和子 (もうり・かずこ) お茶の水女子大学文教育学部卒業。早稲田大学政治経済学術院教授(2010年3月に退職)。専攻、現代中国論。著書、『中国とソ連』(岩波新書)、『周縁からの中国』(東京大学出版会)、『新版 現代中国政治』(名古屋大学出版会)ほか。編著書、『現代中国の構造変動』(第1巻、第7巻、東京大学出版会)、『日中関係をどう構築するか』(岩波書店)ほか。訳書、『ニクソン訪中機密会談録』(共訳、名古屋大学出版会)、『周恩来・キッシンジャー機密会談録』(監訳、岩波書店)ほか。


服部龍二 『日中歴史認識 「田中上奏文」をめぐる相剋 1927‐2010 』(東京大学出版会、2010年) '13/01/03
早野透 『田中角栄 戦後日本の悲しき自画像』(中公新書、2012年) '12/11/27
川島真/清水麗/松田康博/楊永明 『日台関係史 1945-2008 』(東京大学出版会、2009年) '12/11/25
下斗米伸夫 『アジア冷戦史』(中公新書、2004年) '12/11/24
神田豊隆 『冷戦構造の変容と日本の対中外交 二つの秩序観 1960-1972 』(岩波書店、2012年) '12/11/ 17
田中明彦 『日中関係 1945‐1990』(UP選書、東京大学出版会、1991年) '12/09/22
袖井林二郎 編訳 『吉田茂=マッカーサー往復書簡集 [1945-1951] 』(講談社学術文庫、2012年) '12/08/17
服部龍二 『日中国交正常化 田中角栄、大平正芳、官僚たちの挑戦』(中公新書、2011年) '12/01/24

上坂冬子 『戦争を知らない人のための靖国問題』(文春新書、2006年) '09/11/27
三土修平 『頭を冷やすための靖国論』(ちくま新書、2007年) '09/11/24
小島毅 『靖国史観 幕末維新という深淵』(ちくま新書、2007年) '09/11/19
高橋哲哉 『靖国問題』(ちくま新書、2005年) '09/10/27
半藤一利/保阪正康/井上亮 『「東京裁判」を読む』(日本経済新聞出版社、2009年) '09/11/05
竹内修司 『創られた「東京裁判」』(新潮選書、2009年) '09/10/29
東郷和彦 『歴史と外交 靖国・アジア・東京裁判』(講談社現代新書、2008年) '09/07/27





ボウズ15mm、春を先取り♪、寒い寒いとばかり言ってられない


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本「日本人と地獄 (講談社学術文庫2151)」石田瑞麿5

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日本人と地獄 (講談社学術文庫)
日本人と地獄 (講談社学術文庫2151)

○著者: 石田瑞麿
○出版: 講談社 (2013/1, 文庫 336ページ)
○定価: 1,103円
○ISBN: 978-4062921510




等活地獄、黒縄地獄、衆合地獄、叫喚地獄、大叫喚地獄、炎熱地獄、大炎熱地獄、無間地獄……。仏教典籍、史料・文芸作品等を渉猟・博引し、冥府に日本人が見た驚異の心象風景を描き出す。

古代インドに発祥する「地獄」は、この風土でどのような変容をとげたのか? 仏教典籍、『霊異記』、冥界めぐり譚、絵草紙、和歌・川柳や能・狂言などを広く渉猟して、地獄の構造とイメージを読み解く。また、火山・温泉や飢饉・災害など、現世にある地獄を史料に探る。天上の極楽浄土の対極には、地下の恐怖世界が広がっている。読む「地獄事典」です。


≪目次: ≫
出典略称一覧

序章
八大地獄小地獄/八大地獄の構造/堕獄の業因/地獄の寿命と苦相/八寒地獄について/閻魔王と獄卒

第一章 地獄概念のあけぼの
初期の地獄理解/地獄概念の変容/平安初期の著述にみる地獄/仏名会と地獄屏風/種々の地獄絵/地獄絵と和歌/地獄理解の高まりと浄土信仰/『観経』と地獄理解/『九品往生義』にみる地獄理解/十斎日

第二章 『往生要集』の成立とその後
等活地獄について/黒縄地獄について/衆合地獄について/叫喚・大叫喚の二地獄について/焦熱・大焦熱の二地獄について/阿鼻地獄について/八寒地獄について/源信につづく人たち/『十王経』の成立と閻魔王/本覚門と地獄

第三章 堕獄の人
堕獄の罪/冥官、小野篁のこと/藤原永手のこと/源融のための諷誦/藤原敏行の場合/醍醐天皇の堕獄/平将門の堕獄/道命の誦経を聞いて救われた男/立山地獄に堕ちた女/法蔵のこと/僧蓮円の母の堕獄/紫式部の場合/源義家の場合/地獄に堕ちた僧/法然について/結城入道の堕獄/堕獄の阻止/破地獄文

第四章 冥界に行ってきた人
『本朝法華験記』にみる二人の人物/三善清行のこと/天台座主忠尋のこと/大納言雅俊のこと/神人貞房のこと/源信の弟子のこと/細工人能定のこと/勘解由相公有国の父のこと/慈心房尊恵のこと/『孝養集』にみえる堕獄の女/能恵の蘇生/藤原定家の伝える蘇生譚/無住の伝える蘇生譚/「よみがへりの草紙」のこと/満米の地獄めぐり/妙達の地獄めぐり/円能の地獄めぐり/「天狗の内裏」/「十一段本」の地獄めぐり/『桂泉観世音之御本地』/『善悪因果集』の沙門地獄

第五章 地獄絵
地獄草紙/益田家本地獄草紙/安住院本地獄草紙/原家本地獄草紙/『北野天神縁起』/『春日権現験記』/『融通念仏縁起』/聖衆来迎寺の六道絵

第六章 この世の地獄――辺地獄(孤地獄)
立山地獄のこと/雲仙地獄/その他の辺地獄/火山噴火と飢餓

第七章 地獄と文芸
『聞書集』の文/『無名草子』と『海道記』/謡曲/狂言/歌謡/浮世草子/川柳・狂歌/『おたふく女郎粉引歌』/『元禄太平記』/『宝夢録』にみる将軍綱吉の地獄入り/将軍家斉死去のおりの戯れ文/『根南志具佐』にみる地獄/倶生神の触れがき/「五尺之躰借用証文」/地獄の否定

あとがき (平成十年二月十六日 不苗荘にて 石田瑞麿)


※カバー図版: 雲火霧処 『地獄草紙』より (東京国立博物館蔵)


※本書の原本は、一九九八年に春秋社より刊行されました。


≪著者: ≫ 石田瑞麿 (いしだ みずまろ) 1917年〜1999年。東京大学文学部印度哲学科卒業。元東海大学教授。文学博士。著書に、『鑑真』『浄土教の展開』『源信』『日本仏教思想研究』『女犯――聖の性』など多数ある。






 地獄といえば、まず寒・熱の二種を想起するのが一般である。そして寒地獄には八寒地獄、熱地獄には八熱地獄(八大地獄ともいう)を考えるが、そのほかにこれらとは全く異質の、孤地獄(こじごく)と呼ばれる地獄のあることもあらかじめ知っておく必要がある。したがって地獄の種類はこの三種に収まるとする。
 ……   (p12、「序章」)


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本「空海と日本思想 (岩波新書1400)」篠原資明5

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空海と日本思想 (岩波新書)
空海と日本思想 (岩波新書1400)

○著者: 篠原資明
○出版: 岩波書店 (2012/12, 新書 240ページ)
○定価: 798円
○ISBN: 978-4004314004



思・想
思想の基本系のありようをさぐる。変奏されつづける思想の基本的なありよう


西洋において、プラトンの哲学が後世に大きな影響を与え続けているが、日本においてそのような存在はいるのだろうか? 空海について思索を重ねてきた著者は、空海思想の基本概念である「風雅・成仏・政治」を日本思想理解のための基本的な視点(基本系)と捉え、さまざまな事例を通して論ずる。斬新で刺激的な日本思想論。


≪目次: ≫
まえがき

序章 プラトン空海
1 プラトン哲学の基本系
プラトン哲学の基本系/美のイデア/美しいことは善いこと/善と美と正義
2 基本系の変奏と西洋思想
中世と近代による変奏/トマス・アクィナスにおける神/超越的概念としての美/悪に対して/共通善と法/クローチェと基本系/美と善/悪に対する闘い/思想の基本系の要件
3 日本思想の基本系と空海
風雅と成仏と政治/風雅人にして仏教僧/鎮護国家/無常観/天皇制

1章 風雅連綿――詩人として
1 『性霊集』の世界へ
生誕と出自/大学出奔/『聾瞽指帰』と『三教指帰』/詩人空海
2 美と風雅
美しい術と風雅/風雅の原義/美と「うつくし」/心と言葉/書の場合
3 自然を友とする
ちる言の葉/心を境物に遊ばしめ/宇宙の生成に寄り添う
4 無常観と〈さび〉
無常の暴風/電影/草庵に始まる/〈さび〉の生成/山の庵/寂と大日如来

2章 即身成仏へ――仏教者の教え
1 即身成仏とは
風雅から大日如来へ/点無限としての大日如来/大日如来と心/六大体大説/点マジックとイメージ動力学/この身を捨てずして/法身の言語
2 密教の心識論
十識とは/安然による継承/心敬の〈ひえさび〉/
3 遍満と凝縮
梵字への思い/阿字と吽字/浅略と深秘/凝の位相/凝の方位/行動への方向づけ

3章 報恩の政治学――密厳国土のために
1 仏教と国家
ひとつの国家論/薬の処方/護国の意味
2 四恩に報いる
四恩とは/早期帰国の謎/開かれた報恩/綜芸種智院の理念/三宝の恩/高野への思い/密厳国土へ

4章 建物・道具・物語と基本系
1 風雅の四方位
ひとつのエピソードから/ホモ・ファベルと自然/利休秀吉/無常観/系譜という物語/風雅の四方位/桂離宮と四方位
2 四方位とマンダラ
空海という名/風雅人として/密教僧として/マンダラとしての大塔/風雅の四方位からマンダラへ
3 天皇との関わり
四方位から天皇を見ると/両部神道と両部マンダラ/アマテラスと大日如来/伊勢の西行/西行による基本系

5章 日本思想の基本系
1 慈円による変奏
空海と日本思想の基本系/仮名書きの思想家/「心遣る」歌学と密教/道理の歴史叙述
2 九鬼周造による変奏
風流について/芸術の時間性/自然と意気と諦念の政治学/偶然性と回帰的時間/ありなし間からの転回

終章 空海と現代日本
1 風雅の拡張
西脇順三郎フランシス・ベーコン/淋しさが押し寄せてくる/植物を友として/草間彌生と宇宙への広がり
2 いまかつて間の立場から
いまかつて間と六大/寂の三段階/新しみとさびしみ/風雅モダニズム/さびしみつつ新しむ/さびしむメディア/万象に証せられる
3 密厳国土の政治学と現代
宗左近東京大空襲/輪廻転生と美の哀しさ/忘恩に対する闘い/いまかつて間と密厳国土/天皇と基本系

空海・略年譜
参考文献


≪著者: ≫ 篠原資明 (しのはら・ともあき) 1950年香川県に生まれる。1980年京都大学大学院博士課程修了。専攻、哲学・美学。京都大学教授。著書、『漂流思考』(弘文堂、講談社学術文庫)、『トランスエステティーク』(岩波書店)、『五感の芸術論』(未来社)、『言の葉の交通論』(五柳書院)、『心にひびく短詩の世界』(講談社現代新書)、『ドゥルーズ』『エーコ』(以上、講談社)、『言霊ほぐし』(五柳書院)、『まぶさび記』(弘文堂)、『ベルクソン』(岩波新書)ほか。訳書、『開かれた作品』(エーコ、共訳、青土社)、『物語における読者』(エーコ、青土社)、『非人間的なもの』(リオタール、共訳、法政大学出版局)ほか。


篠原資明 『ドゥルーズ ノマドロジー  Gilles Deleuze: nomadologie, 1997 』(現代思想の冒険者たちSelect、講談社、2005年) '09/10/25
篠原資明 『ベルクソン 〈あいだ〉の哲学の視点から』(岩波新書、2006年) '09/10/24





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本「イスラムと近代化 共和国トルコの苦闘 (講談社選書メチエ541)」新井政美 編著5

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イスラムと近代化 共和国トルコの苦闘 (講談社選書メチエ)
イスラムと近代化 共和国トルコの苦闘 (講談社選書メチエ541)

○著者: 新井政美 編著、伊藤寛了/幸加木文 執筆
○出版: 講談社 (2013/1, 単行本 264ページ)
○定価: 1,680円
○ISBN: 978-4062585446





「世俗化」=「近代化」「イスラム」=「反動」では、ない。
「共和国トルコの父」ケマル・アタテュルクによって否定されたはずのイスラムは、なぜその後も長く生き残ったのか。幾重にも複雑に絡まった糸を解きほぐし、イスラム世界における近代化の問題を「脱イスラム」のフロントランナー、トルコ共和国の歩みから読み解く。


≪目次: ≫
序章 オルハン・パムクと「東洋VS.西洋」
東西の架け橋/「東洋VS.西洋」の虚構/オルハン・パムクと「東洋VS.西洋」/遠近法は近代西洋の発明か/自我の発見は?/「世俗化」もまた/ベルケスの努力/ツルヒャーのまとめ/教会のあるなしが及ぼした影響/世俗化の出現/本書の目的

第一章 トルコ共和国成立前後における改革イスラム
1 オスマン帝国における改革の進展
抵抗勢力としてのイェニチェリ/抵抗勢力としての宗教知識人/イェニチェリの撃滅と改革の実施/それは「西洋化」か?/立法の改革とイスラム知識人ウラマー/司法改革と宗教知識人/改革への不満は?/啓蒙運動家とイスラム――新オスマン人/実証主義者とイスラム――青年トルコ人/イスラム法の社会的法源/トルコ・ナショナリズムの発展/「青年トルコ人」は世俗主義者か/欧化主義者の登場/欧化主義者のえがく未来像
2 トルコ共和国における世俗化改革の進展
「青年トルコ人」としてのムスタファ・ケマルトルコ独立戦争の展開とスルタン=カリフ/カリフ制の廃止/世俗化改革の断行/新たな誇りのより所

第二章 ポスト・アタテュルク時代のイスラム派知識人
1 イノニュ時代の幕開け
大統領イノニュの誕生/第二次大戦とトルコ/アナトリア主義/村落教員養成所と宗教教育
2 複数政党制への移行とイスラム派知識人
一党支配体制の終焉/諸政党の結成とイスラム/共和人民党の対応/宗教教育の必要性をめぐって/共和人民党内での議論/トプチュと『行為』誌/クサキュレッキと「道徳の頽廃」議論/ドールルと「世俗主義」議論

第三章 一九五〇〜七〇年代のイスラム――ヌルジュとトルコ‐イスラム総合論
1 民主党政権の誕生から六〇年クーデタへ
民主党政権の誕生とイスラムの復活?/イスラム派知識人の逆襲/バヤルとイスラム/メンデレスとイスラム/サイード・ヌルスィー/反革命の性格/ヌルスィーと『火山』誌/近代文明とイスラム/共和国成立とヌルスィー/民主党政権とヌルジュ/ヌルスィーの死と六〇年クーデタ
2 第二共和政から八〇年クーデタへ
六〇年代の政治とヌルジュ/エルバカンの登場/「イスラム政党」のマニュフェスト/国民救済党の結成/トルコ的イスラム解釈/トルコ‐イスラム総合論/政治経済の混乱とイスラム政党の暴走

第四章 第三共和政下のイスラム――ギュレン運動、公正発展党
1 クーデタ後の体制下におけるイスラム
トゥルグット・オザルの登場/イスラム派としてのオザル/オザル、軍部、トルコ‐イスラム総合論/世俗主義の新解釈/オザルの改革政治と国際環境の変化
2 ギュレン運動の台頭
フェトゥフッラ・ギュレンの登場/ギュレンとヌルスィー/八〇年代クーデタとギュレン――宗教と政治/宗教、科学、そしてスカーフ問題/教育活動を通して/メディアを通して/市民社会運動として
3 イスラム政党の自己変革と軍部の介入
オザルの退場とイスラム政党/エルバカン政権の成立/二月二八日キャンペーン
4 イスラム政党とギュレン運動の新展開
エルドアンの登場と一時的退場/イスラム政党の分裂と再生/ギュレンの「亡命」/ギュレン運動の政治的関与/ギュレン運動の投票行動/公正発展党の政権/「後見」体制とギュレン/対クルド自由化政策とギュレン/世俗派との軋轢とギュレン運動の行方

終章 ふたたび「東洋VS.西洋」
オスマンはヨーロッパ/トルコもヨーロッパ/イスラムは先進か後進か/トルコの未来

引用出典一覧
関連文献
あとがき (新井政美)
執筆者紹介
索引


≪編著者: ≫ 新井政美 (あらい・まさみ) 1953年生まれ。東京大学文学部卒業。東京外国語大学大学院総合国際学研究院教授。トルコ近代史を専攻。主な著書に『青年トルコ時代のトルコ・ナショナリズム』(Leiden/Istanbul)、『トルコ近現代史――イスラム国家から国民国家へ』(みすず書房)、『オスマンVS.ヨーロッパ――〈トルコの脅威〉とは何だったのか』(講談社選書メチエ)、『オスマン帝国はなぜ崩壊したのか』(青土社)、『織田信忠――父は信長』(講談社/学陽書房)、翻訳書にジェム・ベハール『トルコ音楽にみる伝統と近代』(東海大学出版会)がある。
 [執筆分担: 序章、第一章、第三章、第四章第一節、終章]

[執筆者: ] 伊藤寛了 (いとう・ひろあき) 東京外国語大学大学院地域文化研究科博士後期課程修了。博士(学術)。東京外国語大学非常勤講師。トルコ現代政治史を専攻。主要論文「オスマン帝国末期におけるズィヤー・ギョカルプのナショナリズムとイスラーム改革思想」『イスラム世界』65号、2005年。「イノニュの時代(1938-1950)のトルコにおけるラーイクリキ議論の展開」粕谷元(編)『トルコ共和国とラーイクリキ』(上智大学イスラーム地域研究機構)2011年。
 [執筆分担: 第二章]

[執筆者: ] 幸加木文 (こうかき・あや) 東京外国語大学大学院地域文化研究科博士後期課程在学中。トルコ現代政治史・社会思想史を専攻。主要論文「トルコのイスラーム思想・運動と「世俗主義」というアポリア――ギュレン運動を一事例として」『民族紛争の背景に関する地政学的研究』(大阪大学世界言語研究センター)8号、2008年。「現代トルコにおけるラーイクリキ概念の再解釈の試み――フェトゥッラー・ギュレンの言説を一例に」粕谷元(編)『トルコ共和国とラーイクリキ』(上智大学イスラーム地域研究機構)2011年。 
 [執筆分担: 第四章第二節以下]






…… トルコにはボスフォラス海峡という、それこそ磐石の存在があって、東洋と西洋とを千古の昔から隔てている。さらに都合の悪いことには、この美しい海峡に架かる橋のことを、当のトルコ人が「二つの世界」をつなぐ架け橋であると述べて何の疑問も抱いていないように見える……   (p6、「序章 オルハン・パムクと「東洋VS.西洋」)


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本「入門 朱子学と陽明学 (ちくま新書990)」小倉紀蔵5

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入門 朱子学と陽明学 (ちくま新書)
入門 朱子学と陽明学 (ちくま新書990)

○著者: 小倉紀蔵
○出版: 筑摩書房 (2012/12, 新書 253ページ)
○定価: 840円
○ISBN: 978-4480066954




論語』のおもしろさがわからないという人は、その解釈の魅力を知らないからである。孔子・孟子の古典から知的営為を積み重ねてきた儒学。その中から宋代に新しい学問として現れ、儒教的な「宇宙認識」を哲学化した朱子学。そしてそれを継承しつつ克服しようとした陽明学。これらの世界観はいかなるものだったのか。東アジアの思想空間を今も規定するその自己・社会・宇宙のとらえ方を、心・性・理・気・鬼神などのタームを通して平易に解説。その魅惑に満ちた世界へと読者を誘う。


≪目次: ≫
凡例
はじめに――世界観としての朱子学陽明学

第一章 儒教の「宇宙快感」と「宇宙認識」
1 宇宙快感
霊と快感/快感と社会/村の快感構造
2 宇宙認識
鬼神的統治/「宇宙認識」と統治/日本の場合

第二章 まず儒教を理解する
1 儒教の多様性
儒と恐怖心/儒教の定義/愛/知/道徳的エネルギー/変革の宗教/文明――「中華世界」と儒教/感性的なアプローチ/攻撃性
2 何を読めばよいのか
四書/朱子学・陽明学

第三章 朱子学の玄関口
1 朱子学が問題にする論点
玄関口/「朱子学」という名称
2 人間性に関して
四端/性善
3 心に関して
義内
4 宇宙の動態について
太極

第四章 朱子学の核心――「理」とは何か
1 朱子学の世界
思想史と哲学の一致/美の哲学/若さとスピード/世界の二重性
2 気と理
気=スピリチュアル・マテリアル/気とアニミズム/理/もの・ことの本性/理ともの・こと/理の構造
3 人間をどうとらえるか
心/性と情

第五章 陽明学の核心――「ひとつになること」
1 陽明学の世界
心のエネルギー
2 世界とは何か
万物一体の仁/良知
3 人間をどうとらえるか
心/格物と誠意/知行合一/無善無悪

第六章 「空虚」をめぐる思索
1 孔子の「空」
『儒門空虚聚語』/『論語』の「空」
2 朱子学と陽明学の「空」
「空空如」とは何か/朱子以前と朱子/王陽明の空虚/王竜渓の空虚/空虚の実学

第七章 鬼神と社会
1 心、知、社会
心とスピード/スピードと鬼神/「愛×知×道徳」的エネルギー
2 鬼神と霊魂
鬼神の新しい見方/「純粋な洞察(die reine Einsicht = pure insight)」/ヘーゲルの集団的霊魂
3 鬼神的社会をどうつくるか
ふたつのグループ/夾雑物のない世界へ

第八章 気と生命
1 生命エネルギーとしての気
生命エネルギーの思想/生命の定義
2 気の思想
気は民衆的か/気と平等/貨幣との類似/気と還元主義/多様性と稀少性
3 自我と生命
自我が先か、生命が先か/自我の興亡/期は自我を救えるか/気は新しい思想?/新しい生命観へ

あとがき (二〇一二年十月 京都深草にて 小倉紀蔵)


≪著者: ≫ 小倉紀蔵 (おぐら・きぞう) 1959年東京生まれ。京都大学大学院人間・環境学研究科教授。東京大学文学部ドイツ文学科卒業、韓国ソウル大学校哲学科大学院東洋哲学専攻博士課程単位取得。専門は東アジア哲学。著書『朱子学化する日本近代』(藤原書店)、『創造する東アジア』『〈いのち〉は死なない』(以上、春秋社)、『心で知る、韓国』(岩波現代文庫)、『韓国は一個の哲学である』(講談社学術文庫)、『ハイブリッド化する日韓』(NTT出版)、『日韓中はひとつになれない』(角川oneテーマ21)など。

小倉紀藏 『韓国語はじめの一歩』(ちくま新書、2000年) '11/08/18
小倉紀蔵 『歴史認識を乗り越える 日中韓の対話を阻むものは何か』(講談社現代新書、2005年) '11/08/14
小倉紀蔵 『ハイブリッド化する日韓』(エヌティティ出版、2010年) '11/08/05
小倉紀蔵 『日中韓はひとつになれない』(角川oneテーマ21、2008年) '11/07/29
小倉紀蔵 『韓国は一個の哲学である 〈理〉と〈気〉の社会システム』(講談社学術文庫、2011年) '11/06/22






 二千数百年にわたって変化しつつ生命力を保ってきた思想としての儒教を、ひとことで定義することは困難なのである。……著しく多義的で曖昧でもあるのである。
 儒教は思想であり哲学であり、また宗教でもあり統治理念でもあり芸術理念でもあるという多面性を持っている。
 ……それらの多義性の中から、どれをもっとも重要な中核的思想ととらえるかによって、儒教の相貌は著しく変わってくるのである。
 そのような多様性をすべて説明できるような定義は困難だが、私なりに規定してみると、次のようになる。

  儒教とは、血の連続性および超越的存在(天)との合一感を基本にして、生者と死者を包摂した愛と血と美の共同体を構築する宗教思想であり、かつ、その愛の道徳的エネルギーを外部に拡散する変革運動によって他者への統治を実現し、世界的な文明共同体を完成しようとする政治思想である。【定義A】

   (p033-035、「第二章 まず儒教を理解する」



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本「ユダヤ教の誕生 「一神教」成立の謎 (講談社学術文庫2152)」荒井章三5

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ユダヤ教の誕生――「一神教」成立の謎 (講談社学術文庫)
ユダヤ教の誕生 「一神教」成立の謎 (講談社学術文庫2152)

○著者: 荒井章三
○出版: 講談社 (2013/1, 文庫 288ページ)
○定価: 1,008円
○ISBN: 978-4062921527




放浪、奴隷、捕囚。民族的苦難の中で遊牧民の神は成長し、ついには全宇宙を創造・支配する唯一なる神ヤハウェに変貌する。なぜ彼らは「一神教」を成立させ、「律法の民」となったのか? キリスト教やイスラームを生み、歴史の果てにイスラエル国家をも造り上げた「奇跡の宗教」の軌跡を、『聖書』の精読を通して、神理解の変化に焦点を当てつつ探究する。


≪目次: ≫
凡例
地図 「古代オリエントの世界」「カナン(イスラエル)」「エジプト」
年表 「関連年表」「預言者年表」

プロローグ――ユダヤ教とは何か
律法の精髄――主を愛し、隣人を愛せ/ユダヤ教の中心原理としての律法/律法を守れば祝福が与えられる/『旧約聖書』の三区分/『聖書タナッハ』をいかに解釈するか/律法こそ宇宙の根本原理/シナイ山ですべての律法が与えられた/ユダヤ教――長い歴史が生んだ「行動原理」としての宗教/苦難のユダヤ人を支えたユダヤ教/ユダヤ教はキリスト教、イスラームの母胎/本書の概要
第一章 導く神――放浪の民に与えられた約束
歴史を救済史としてとらえる/先祖は羊飼い/アブラハム・イサク・ヤコブ――羊飼いの族長/お前の名はヤコブではなく、これからイスラエルと呼ばれる/伝承の書/二つの約束――族長物語からユダヤ全体の歴史へ/先送りとなる子孫と土地の約束/族長と結びついた宗教――アブラハムの神、イサクの神、ヤコブの神/どれが最古の呼称か/水先案内としての「神の箱」/遊牧民とともに移動する神/遊牧民の憧れ――農民・都市民との葛藤/ヨセフ物語
第二章 解放する神――エジプト・奴隷生活からの脱出
奴隷となったイスラエルの民/古代エジプトの歴史/古代エジプトの宗教/モーセの誕生/モーセにあらわれた神/私はある(エフェイェ アシェル エフェイェ、I am who I am、Je suis qui Je suis、Ich bin der Ich bin)/「イスラエル」に「ユダヤ人」が住み「へブル語」を話す(Jewish people live in Israel and speak Hebrew.)/母音がなかったへブル語/YHWH すなわちヤハウェ/ともにあり、導き、解放する神/過越祭(すぎこしさい、ペサハ)
第三章 戦う神――「聖戦」と約束の土地カナンの征服
『聖書』における土地取得/武力によるカナン征服――オールブライト説/平和的なカナン定着――アルト/ノート説/カナン定着第三の理論――メンデンホール説/農耕者カイン、牧羊者アベル/ハビル――王と町を嫌う人々/エジプトへの反抗/ハビルを連帯させた宗教運動/一〇世代仮説/戦う神/ヤハウェ主義の反主流化
第四章 農耕の神――農業王国としてのイスラエル
農業がさかんだったカナン/段々畑を造ったイスラエルの民/イスラエル社会の農業的性格/農業用語で語られる祝福と呪いイスラエル三大祭/くじ引きで分配される土地/売った土地が戻るヨベルの年/大土地所有者としての王/王が土地を奪う/農業から生まれたソロモンの王国/豊穣信仰/農業が決めた一年のサイクル/農業神バアルの台頭/ヤハウェの農業神化/ソロモンの栄華と王国の分裂
第五章 審きの神――王国の発展と選民思想の強化
ユダヤ民族の「憲法」としての十戒/奴隷にして選民/預言者アモスの「選民」批判/イスラエルの社会は歪んでいる/預言者イザヤの貴族批判/「王」の称号であったメシア/ダビデと王国の誕生/ナタン預言――ダビデの子孫が王国を継ぐ/シオンの丘に首都エルサレムを建てる/イザヤのユダ王国批判/預言者たちの社会批判
第六章 隠れたる神――ユダ王国滅亡の衝撃
バビロン捕囚/エレミヤ哀歌――主は敵となられた/イスラエルの民の自己断罪/奴隷生活の苦汁/預言者エゼキエルの見た幻/捕囚は七〇年に及ぶだろう/バビロン解放とディアスポラの開始
第七章 唯一なる神――世界の歴史を導く神へ
パレスチナ帰還――第二イザヤの預言/バビロニアの主神マルドゥクの力/創造の神/わたしをおいて神があろうか/ゾロアスターの影響/苦難の僕とは誰か/不完全な唯一神/苦難を通して贖う/隠れたる神と唯一なる神/パレスチナの転変/黙示文字/終末論的メシアと政治的メシア/苦難を打ち破るメシア
第八章 律法の神――ユダヤ教の成立
自国史の編纂と律法の完成/最も重要な「安息日の規定」/律法学者の台頭――敬虔派からファリサイ派へ/六一三の義務が毎日を律する/ミシュナ――律法を体系化した「六法全書」/生活そのものを制限せず、生活の在り方を限定する/タルムード――文書化されたミシュナとその注釈・ゲマラ
エピローグ
周辺から中心へ、中心から周辺へ/弱者の立場に立つことこそ善


参考文献
原本あとがき (一九九七年(阪神大震災第三年)九月一日 荒井章三)
文庫版あとがき (二〇一二年(阪神大震災第一八年、東日本大震災第二年)一二月一日 荒井章三)


※本書の原本は、一九九七年十月、小社より講談社選書メチエとして刊行されました。


≪著者: ≫ 荒井章三 (あらい しょうぞう) 1936年、福井市生まれ。京都大学文学部哲学科卒業、立教大学大学院文学研究科組織神学専攻博士課程修了。神戸松蔭女子学院大学教授、学長を務める。神戸松蔭女子学院大学名誉教授。神学者。専攻は旧約聖書学。新共同訳聖書編集委員・翻訳委員。共編著に『ユダヤ思想』『旧約聖書を学ぶ人のために』、翻訳にG・フォン・ラート『旧約聖書神学』などがある。






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本「自閉症スペクトラム障害 療育と対応を考える (岩波新書1401)」平岩幹男5

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自閉症スペクトラム障害――療育と対応を考える (岩波新書)
自閉症スペクトラム障害 療育と対応を考える (岩波新書1401)

○著者: 平岩幹男
○出版: 岩波書店 (2012/12, 新書 240ページ)
○定価: 798円
○ISBN: 978-4004314011



高機能自閉症アスペルガー症候群)および言葉の出ないカナー型自閉症は、連続的な一つの障害、自閉症スペクトラム障害と考えられている。発達障害の一つであり、他の発達障害との合併もある。症状の改善をめざす療育の方法と、社会的スキルを上げる訓練方法を解説。就園・就学・思春期から社会人まで、社会適応の道を探る。


≪目次: ≫
まえがき

序 自閉症スペクトラム障害(ASD)とは
診断基準/社会性の障害/コミュニケーションの障害/想像力の障害/こだわり/常同行動・クレーン現象/感覚過敏と感覚鈍麻/発達協調性運動障害(Developmental Coordination Disorder: DCD)

第1部 自閉症発達障害
1 自閉症の診断
乳幼児健診では/さまざまな自閉症の検査/発達検査は必要か/医学的検査は必要か/外来での診断/カナー型自閉症のその後/幼児期の高機能自閉症を疑う/学童期以降の高機能自閉症を疑う/高機能自閉症のその後
2 発達障害
発達障害(developmental disability)とは/発達障害の定義/発達障害の種類/どこまでが発達障害か/セルフ・エスティーム(self-esteem)という目標/障害者自立支援法/発達障害への支援
3 ADHD学習障害――重なりの問題
ADHD(Attention Deficit/Hyperactivity Disorder)とは/二次障害と合併障害/ADHDの治療/将来の職業/高機能自閉症との合併症/学習障害(LD: Learning Disorder)とは/ディスレクシア(dyslexia)/算数障害/将来の職業/高機能自閉症との合併症
◆コラム1「育て方が原因なのでしょうか?」

第2部 療育の基本
4 言葉を話せなくても療育がある
知的障害への個別の対応/子どもをよく見よう/まず考えること/三つのスキル/コミュニケーションは主導権争い
5 療育の考え方
私が療育にめぐり合うまで/療育で大切なこと/サイクルの確立/目線の高さをそろえる/ほめること/とにかく細かく/失敗を少なくすること/指さしできるようにする/言葉を話すということ/発音がはっきりしない/禁止語・命令語をなるべく使わない/無視する、タイムアウト、注意引き/文字を使ってみる/運動のトレーニング/棒のトレーニング/誰が療育するか/家庭での療育的対応の基本/セラピストを使って療育をする/セラピストの選び方
6 さまざまな療育方法
TEACCH/TEACCHとABA/ABA(Applied Behavior Analysis: 応用行動分析)/ABA療育の検証/DTT(Discrete Trial Training: 不連続試行法)/VB(Verbal Behavior: 言語による行動変容法)/PRT(Pivotal Response Training: 基軸反応訓練)/集団への参加――ピア・トレーニング
7 診療の現状
早期発見、早期対応/経過観察ではなく/カナー型の自閉症の診断/診断を受けるリスク、受けないリスク/保護者の気持ち/誰が療育するのか/薬物療法/その他の治療
◆コラム2「ASDは増えているのですか?」

第3部 高機能自閉症への対応
8 社会生活のためのトレーニング
高機能自閉症の診療/SST(Social Skills Training: 社会生活訓練)とは/ほめることは蓄積する/「変な子」「嫌な子」にしない/「ありがとう」ハイタッチ/ほめ上手とほめ下手/SSTの進め方
 (1) 基本的なこと
質問に答える練習/指示は具体的に/問題行動の見方/自分で説明させる/実行のモチベーションを上げる/テンションコントロールとカウントダウン/スケジュールの可視化とごほうび/「まあいいか」
 (2) 会話とあいさつ
あいさつ/声のボリュームコントロール/会話を連続的に/課題を連続的に/音読と独り言への対応/世の中はイエスよりもノーが大切
 (3) いろいろな方法
三行日記/順番とルールの習得/シールを三枚/距離感をつかむ/がまん貯金/計画的にお金を使う/初めての場面/学業的スキルを上げる/資格を取る
9 就園と就学
集団への参加/いつから就園するか/縦割りか横割りか/自由保育か設定保育か/園の規模/「からむ」から「つるむ」へ/話してから入るか、入ってから話すか/【幼稚園に出す手紙の例】/就学への流れ/就学ということ/ABA療育と就学/就学猶予/特別支援教育/事前相談/【学校への手紙の例】/小学校の時代
10 思春期から成人期まで
課題を抱えやすい子、抱えにくい子/才能や適性を見つける/思春期の問題/進路の選択/職業の選択/成人の問題/不登校/不登校の原因/ひきこもり/いじめ/学業不振/性の問題/うつ病/パニック障害/強迫性障害(obsessive and compulsive disorder)/選択性緘黙(selective mutism)
11 そのほかのヒントとまとめ
ASDはその人のすべてではない/障害者手帳/サポートブック/告知と受容/カミングアウト/最終目標/将来の課題
◆コラム3「ASDの遺伝子は見つかっていますか?」

参考図書
自閉性障害およびアスペルガー障害の診断基準
あとがき

用語索引


≪著者: ≫ 平岩幹男 (ひらいわ・みきお) 1951年戸畑市(現北九州市)生まれ、東京大学医学部卒業。医学博士。三井記念病院、帝京大学医学部、戸田市立医療保健センターを経て、2007年 Rabbit Developmental Research 開設。日本小児保健協会理事、日本小児科学会監事、埼玉小児保健協会会長を務める。東京大学医学部非常勤講師。2003年母子保健奨励賞、毎日新聞社賞を受賞。著書に、『みんなに知ってもらいたい発達障害』(診断と治療社)、『幼稚園・保育園での発達障害の考え方と対応:役に立つ実践編』(少年写真新聞社)、『発達障害:子どもを診る医師に知っておいてほしいこと』(金原出版)、『あきらめないで! 自閉症:幼児編』(講談社)など。
著者が代表を務めるサイト:自閉症療育と幼児早期教育の広場(http://autism-park.sunnyday.jp/)






……自閉症の名前の由来は、一九四三年にアメリカのレオ・カナーが最初に報告したときに autism と命名したことによります。autism はギリシャ語の autos(自我)に由来しています。カナーの報告では、自閉的孤立と同一性保持への欲求が障害としての中心とされていましたが、認知能力は比較的よいことも記されています。……
 昭和二〇年代後半から三〇年代初めにかけて、わが国にもこの概念が入ってきました。このときに、「自我に閉じこもる」ということで、「自閉症」という名前がつけられ、現在に至っています。   (pi、「まえがき」)

……発達障害とは何かという……概念的な定義として、私は
 「発達の過程で明らかになる行動やコミュニケーションなどの障害で、現在では根本的な治療はないけれども、適切な対応をすることによって社会生活上の困難は軽減される障害」
と考えています。「困難の軽減」とは、障害を直ちにゼロにできるということを意味しているわけではなく、少しずつ段階を経て減らしていくことができると考えています。子どもたちから成人まで、抱えている社会生活上の困難があれば、それを軽減するために何もできないということは、私の経験ではまずありません。   (p41-42、「2 発達障害」)

 「まあいいか」
 高機能自閉症を抱えていると、勝ち負けにこだわったり、黒白はっきりしないと気がすまなかったりということもよくあります。妥協が苦手で、「まあいいか」と考える発想すらないことがあります。特に負けたときにそれを認めることができないと、しばしば対人関係にひびが入ります。
 まず「じゃんけん」からです。当然勝ったり負けたりしますから、負けたときに「まあいいか」と言う練習です。こちらが負けたときには、すぐに「まあいいか」と言います。「まあいいか」という言葉の意味はわかっているので、数週間かかることが多いものの、そのうちに「まあいいか」が言えるようになってきます。じゃんけんでできるようになったら、トランプやすごろくなどやや複雑なゲームに挑戦し、負けたら「まあいいか」を続けます。こうした練習はできれば就学前にしておきたいものです。学校生活でのトラブルも減ります。
 勝つまでやめないと考えてパチンコを続け、経済的に破綻した成人の方を拝見したことがあります。こうした場合には、やはり「まあいいか」の感覚がないようです。記録をつけてもらい、勝つことも負けることもあることを再認識してもらうことから始めましたが、わかるまで数か月かかりました。   (p140-141、「8 社会生活のためのトレーニング)



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本「神話から歴史へ (天皇の歴史01)」大津透5

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神話から歴史へ (天皇の歴史)
神話から歴史へ (天皇の歴史01)

○著者: 大津 透
○出版: 講談社 (2010/11, 単行本 398ページ)
○定価: 2,730円
○ISBN: 978-4062807319



Tenno in Japanese History


天皇はいつ生まれ、どんな役割で、いかに統治したのか。三輪山のふもと、ヤマトに生まれた王を中核として展開される古代国家統一への道。その正統性の根拠は何なのか。また東アジア情勢が与えた影響とは? 神意を知る存在としての宗教的機能を中心に、天皇号・大和政権の成立過程と支配の構造を明らかにする。


≪目次: ≫
カラー口絵・写真 「大和朝廷発祥の地・纏向遺跡全景」「王権誕生の証し \仂綽正椶亮兄拇瓠伸∪仂綽正槐凖臓伸ぐ隹抻蓋妬出土鉄剣銘文/Ψ本県江田船山古墳出土金銅製冠帽」「天皇号は7世紀前半・推古朝に成立」

はじめに

序章 「天皇の歴史」のために
1 天皇研究の出発
日本史にとって最大のテーマ/戦前から戦後への古代史研究/天皇は専制君主か/中世天皇研究と網野善彦氏の研究/王権論からの考察へ
2 天皇の役割を考える
古代天皇制と太政官/儀礼と密接に関係する天皇/古代史の儀礼研究/天皇と宗教・学芸との関係研究へ
3 天皇と「日本」の成立
天皇制の持続と本質/水林彪氏の権威説/「日本」という枠組みと古代天皇制

第一章 卑弥呼と倭の五王
1 卑弥呼と邪馬台国
王権の始まり/邪馬台国に関する二つの説/三角縁神獣鏡の分有関係から考える/繰り上がる弥生時代/古墳時代も引き上げられる/ヒメ・ヒコの男女二重主権/神功皇后と女帝の伝承/邪馬台国が大和にあった可能性/卑弥呼は天皇系譜に位置づけられるのか
2 鏡と剣――王権のレガリア
三種の神器/即位儀礼/剣と鏡が大和王権のレガリア/分与される剣・鏡の機能/石上神宮のホクラ
3 倭の五王と大王
好太王碑/中国的な姓秩序の中の倭王/冊封体制の中での大将軍号と倭王/官爵を求める武王の上表文/稲荷山古墳鉄剣銘/倭国「天下」と大王号の成立

第二章 『日本書紀』『古事記』の伝える天皇
1 記紀神話の意味と津田史学
歴史的事実ではない「記紀」/記紀神話のあらすじ/各地神話を統合し、王権の正統性を説明/タカミムスヒからアマテラスへの皇祖神の転換/氏族の祖先神の活躍/津田左右吉による記紀研究の方法/「記紀」は八世紀の作品か
2 「帝紀」「旧辞」から「記紀」へ
『古事記』編纂の経緯/天武天皇が始めた編纂事業/「帝紀」「旧辞」の内容/神功皇后伝説の成立時期/『日本書紀』の紀年論と日本の「建国」/欠史八代と氏族の祖/神功皇后后と『日本書紀』紀年/天皇の名前・おくり名=諡号論/タラシヒコとヤマトネコ/「イリヒコ」の王朝、「ワケ」の王朝
3 ワカタケル大王とウヂの成立
『万葉集』巻一の一番、雄略天皇の歌/系譜はなぜ記されたか/大伴家持が歌うウヂの意識/ウヂの成立/「児」でつながる氏族系譜の意味/雄略朝の画期
4 葛城ソツヒコと帰化人の伝承
「帝紀からみた葛城氏」/ソツヒコの実在性/応神朝の帰化人渡来/渡来人集団を統率する東漢氏/渡来人技術者を重用した雄略天皇
5 王権の祭祀
アマテラス・天皇家・伊勢神宮/アマテラスは大和地方で祭られていた?/三輪山の神とオホクニヌシ/三輪山祭祀の起源伝承とタタリ/味酒、三輪の山

第三章 大和朝廷と天皇号の成立
1 継体から欽明へ
雄略天皇のあと/飯豊皇女/継体の登場/押坂部と息長氏/名代・子代/継体紀の史料批判/安閑から欽明へ/蘇我氏の登場
2 大和朝廷の形成と国造制
大臣・大連制度確立の画期/大夫とよばれる豪族の合議/皇位決定権を持った大夫の会議/相互に承認しあう大王――ウヂの関係/殯宮儀礼の成立と日嗣/筑紫国造磐井の反乱/在地首長としての権力を持つ国造/屯倉の支配権と国造――朝廷関係/東国国造の実態と舎人の貢上/朝廷の軍事的基盤としての東国
3 推古天皇
崇仏・破仏と政治対立/大后制の成立と太陽神祭祀/大王の輔政としての大兄/崇峻天皇暗殺/古代女帝の本質/冠位十二階/憲法十七条という法秩序の性格
4 天皇号の成立
六〇〇年前後の東アジア情勢/六〇〇年、隋に使者を送った倭王/煬帝を怒らせた国書とその後の表現/天皇号成立は推古朝か天武朝か/推古朝説の補強/「スメラミコト」の意味するところ

第四章 律令国家の形成と天皇制
1 舒明天皇と唐の成立
大和には群山ありと/舒明朝の大規模な宮・寺の造営/唐の成立と恵日の奏上/唐から冊封を受けない「不臣」の外夷/東アジア世界緊張の中でのクーデター/乙巳の変――蘇我入鹿殺害の意味
2 大化改新の詔が描きだす国家体制
改新の詔/大化改新に関する論争/東国国司と郡司任用/国造の力を媒介とする支配/評官人任命のための手続き/大化の税制/供給役をめぐって/大化改新の意義と国造制/官僚制と朝堂院/新羅・唐との通交
3 斉明女帝と白村江の戦い
興事を好む/飛鳥の不思議な石造物/蝦夷の服属に対する饗応・賜物/大和政権の帝国構造を支える蝦夷の朝貢/唐を敵とする百済救済の意図/白村江の戦い/戦後処理と国土防衛の本格化/天子自ら天を祭る封禅の儀
4 天智から天武へ
甲子の宣/近江令は体系的な法典だったのか/位階と官職/庚午年籍による徴税再編/天智十年の官制/全官社への班幣祭祀/天武・持統朝に始まる律令制祭祀/幣帛の内容とミツキノノサキ/神祗政策の進展

終章 天皇の役割と「日本」
1 シラスとマツル――祭祀の構造
天皇を神とする例外的な思想/神意を知る天皇の役割/天皇が祭る神/祟りを占い神を祭る伝統
2 マツロフとマツル――服属の構造
武力的征服と宗教的服属/ミツキ・食物献上による服属の確認/采女の役割
3 日本国号の成立
遣唐使が称した国号「日本」/東アジア世界の中での国号変更/大宝の遣唐使と「日本」の位置

参考文献
年表 (西暦239年〜西暦686・朱鳥元年)
天皇系図
歴代天皇表
索引


カバー写真 大池から見た箸墓(浜四津成信 撮影)

【編集委員】 大津 透河内祥輔藤井讓治藤田 覚
講談社創業100周年記念企画 「天皇の歴史」 全10巻


≪著者: ≫ 大津 透 (おおつ・とおる) 1960年生まれ。東京大学大学院修士課程修了。山梨大学助教授を経て、東京大学教授。専攻は日本古代史、唐代史。主な著書に『古代の天皇制』『日本古代史を学ぶ』(以上、岩波書店)、『日本の歴史06巻 道長と宮廷社会』(講談社)など、編著に『日本の歴史08巻 古代天皇制を考える』(講談社)、『王権を考える』(山川出版社)などがある。本シリーズ編集委員。

大津透/大隅清陽/関和彦/熊田亮介/丸山裕美子/上島享/米谷匡史 『古代天皇制を考える』(日本の歴史08巻、講談社学術文庫、2009年) '11/02/14
大津透 『道長と宮廷社会』(日本の歴史06巻、講談社学術文庫、2009年) '11/01/21

石井良助 『天皇 天皇の生成および不親政の伝統』(講談社学術文庫、2011年) '11/09/20
熊谷公男 『大王から天皇へ』(日本の歴史03巻、講談社学術文庫、2008年) '10/12/29
寺沢薫 『王権誕生』(日本の歴史02巻、講談社学術文庫、2008年) '10/12/17





いまだ花咲かぬ梅の木にメジロ節分


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本「概念と歴史がわかる 西洋哲学小事典 (ちくま学芸文庫)」生松敬三/木田元/伊東俊太郎/岩田靖夫 編著5

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概念と歴史がわかる 西洋哲学小事典 (ちくま学芸文庫)
概念と歴史がわかる 西洋哲学小事典 (ちくま学芸文庫)

○編著者: 生松敬三木田元伊東俊太郎岩田靖夫 編著
○出版: 筑摩書房 (2011/9, 文庫 581ページ)
○定価: 1,785円
○ISBN: 978-4480093998



これいいね♪♪
早朝からじかんをつくってじっくり通読、5h
なるほど、編者のおひとり木田元をして「あとがき」に、
 「……これほど本格的な解説を一冊にまとめて読めるような本は、しばらく見かけたことがない。こういったものにも時代の特質が出るものらしい……」(p579)
と。

いま東京の日の出は6時40分。太陽が地平線からその姿をあらわすまえのときにあっても、じっさい東の空にはあかるさがある。東方の地平線の彼方に、そのときのぼくの位置(視点)からは視認できないところに、太陽はある。まさにその姿をあらわさんと、そのときをいまかいまかと、こころ待ちにしている、のは、ぼくの方であって、太陽はつねにただただ、ある。むしろ、ぼくがいる地球が、太陽を中心とする秩序のなかに、そのシステムにくみこまれて、周回している
そう、ぼくの自室の最寄りの急行停車駅の駅前のファーストフード店は、南面にロータリープールを見下ろすビルの2階にあって、その南側にさいきん新築された駅舎は3階建てのコンパクトなモノで、さらに、その南側にはいまだに開発されることなく植木畑がひろがって、おおむね高層の建築物が見あたらない、だから、視界が遮られることがなくって、すこぶる見晴らしに優れる。朝の太陽が、低い地平からあがる姿をのぞむことができる。お気に入りのスポット♪、至福のとき♨


哲学のあの名参考書がポケット版でついに復活!!
各分野を代表する大物が解説する、ホンモノかつコンパクトな哲学事典。教養を身につけたい人、議論したい人、レポート執筆時に必携の便利な一冊!

大学生や専門家たちに長らく愛用された哲学史の参考図書、『西洋哲学史の基礎知識』が文庫版で復活。ギリシアからアラビアまで、哲学、宗教から科学まで、西洋哲学の源流となる諸概念を精選。各分野を代表する豪華執筆陣がわかりやすく、きっちり解説した便利な事典です。


≪目次: ≫
はしがき (1977年5月 生松敬三/木田 元/伊東俊太郎/岩田靖夫)

第1部 古代の哲学
「古代ギリシア哲学の真髄としての理性主義」 (岩田靖夫)
I ギリシア思想の土壌
1 ギリシアにおける神話と宗教/2 ホメロス――オリュムポスの神々/3 ヘシオドス/4 アポロン――デルポイの信託の神/5 ディオニュソス/6 モイラ
II ソクラテス以前の哲学
7 哲学の誕生と発展/8 ミレトスの自然哲学/9 ピタゴラス/10 ヘラクレイトス/11 パルメニデス/12 エムペドクレス/13 アナクサゴラス/14 ギリシアの原子論/15 ギリシア思想とオリエント
III 啓蒙時代の諸思想
16 啓蒙時代の諸思想/17 ギリシア人の歴史観――ヘロドトスとツキュディデス/18 ギリシア悲劇の世界観(1)――アイスキュロス/19 ギリシア悲劇の世界観(2)――ソポクレス/20 ギリシア悲劇の世界観(3)――エウリピデス/21 ソフィスト――ピュシスとノモス/22 ソクラテス
IV プラトンとアリストテレス
23 プラトン/24 プラトン『パイドン』/25 プラトン『国家』/26 アリストテレス/27 アリストテレス『形而上学』/28 アリストテレス『ニコマコス倫理学』
V ギリシア人の科学
29 ギリシアの論理学/30 ギリシアの数学/31 ギリシアの自然科学/32 ギリシアの医学
VI ヘレニズムの哲学
33 ヘレニズムの諸思想/34 小ソクラテス学派/35 快楽主義――エピクロス学派/36 禁欲主義――ストア学派/37 マルクス・アウレリウス『自省録』/38 ヘルメス思想/39 プロティノス――新プラトン学派
VII キリスト教の起源
40 古代ユダヤ教/41 『旧約聖書』/42 イエス/43 『新約聖書』/44 原始キリスト教

第2部 中世の哲学
「西欧文明の基盤としての中世哲学」 (伊東俊太郎)
I 中世哲学の発端
45 教父哲学/46 アウグスティヌス/47 アウグスティヌス『神国論』/48 ボエティウスとラテン編纂家/49 プラトニズムの伝統
II カロリング・ルネサンスと神秘主義の起源
50 カロリング・ルネサンス/51 ディオニシウス・アレオパギタ/52 スコトゥス・エリウゲナ
III アラビアとユダヤの哲学
53 ギリシアとアラビアとの懸橋/54 アラビア哲学/55 アヴィセンナ/56 アヴェロエス/57 アル・ガザーリー/58 アラビア科学/59 ユダヤ哲学
IV スコラ哲学の形成
60 普遍論争/61 アンセルムス/62 アベラルドゥス/63 12世紀ルネサンス/64 シャルトル学派/65 ヴィクトル学派/66 スコラ哲学と大学
V 13世紀の知的綜合――スコラ哲学の開花
67 グローテストとロジャー・ベイコン/68 アルベルトゥス・マグヌス/69 ボナヴェントゥラ/70 トマス・アクィナス/71 トマス・アクィナス『神学大全』/72 ドゥンス・スコトゥス
VI 14世紀の革新――ノミナリストの運動
73 ウィリアム・オッカム/74 オトゥルクールのニコラウス/75 科学思想の発展
VII ルネサンスの思想
76 ルネサンスの自然哲学/77 パラケルスス/78 ジョルダーノ・ブルーノ/79 人文主義的新プラトン主義/80 ドイツ神秘主義/81 ニコラウス・クザーヌス/82 ニコラウス・クザーヌス『知ある無知』/83 レオナルド・ダ・ヴィンチ

第3部 近世の哲学
「哲学史上の近世」 (木田 元)
I ユマニスムと宗教改革
84 ユマニスム/85 モンテーニュ『エセー』/86 宗教改革――ルター、カルヴァン/87 自由意志論争/88 イエズス会――伝統の擁護
II 17世紀の理性主義
89 17世紀の理性主義/90 フランシス・ベイコン/91 ベイコン『ノーヴム・オルガヌム』/92 科学革命/93 デカルト/94 機械論的自然観/95 物心二元論/96 デカルト『方法序説』/97 感情論/98 パスカル/99 科学と信仰/100 パスカル『パンセ』/101 ホッブズ/102 機械論的社会観/103 スピノザ/104 近世の汎神論/105 スピノザ『エチカ』/106 ライプニッツ/107 ライプニッツ『モナドロジー』/108 ヴィーコ/109 力学的自然観/110 近世物理学の成立/111 学会の成立
III 18世紀啓蒙
112 認識論/113 ジョン・ロック/114 社会契約論/115 近代の宗教論/116 バークリ/117 ヒューム/118 アダム・スミス/119 フランス啓蒙/120 モンテスキューとヴォルテール/121 感覚論/122 機械論的唯物論/123 ディドロ/124 『百科全書』/125 ジャン・ジャック・ルソー/126 自然にしたがえ/127 ドイツ啓蒙/128 啓蒙の裏側
IV ドイツ観念論
129 ドイツ観念論/130 カント/131 カント『純粋理性批判』/132 カント『実践理性批判』/133 カント『判断力批判』/134 フィヒテ/135 シェリング/136 ロマン主義の哲学/137 ゲーテ/138 ヘーゲル/139 弁証法/140 ヘーゲル『精神現象学』/141 ヘーゲル『法哲学』
V ヘーゲル以降
142 ヘーゲル学派の解体/143 コント――実証主義/144 ショーペンハウアー/145 フォイエルバッハ/146 キルケゴール/147 マルクス/148 マルクス『経哲手稿/149 マルクス『資本論』/150 エンゲルス/151 弁証論的唯物論/152 功利主義/153 ジョン・スチュアート・ミル/154 進化論/155 科学主義とその反動/156 ニーチェ/157 ニヒリズム/158 ニーチェ『ツァラトゥストラ』

第4部 現代の哲学
「ひたすら多様化する現代の哲学」 (木田 元)
159 新カント派/160 社会科学方法論/161 生の哲学/162 ベルグソン/163 ウナムーノとオルテガ/164 マッハ主義/165 レーニン/166 パース/167 プラグマティズム/168 フッサール――現象学/169 フッサール『ヨーロッパ諸学の危機と超越論的現象学』/170 フロイト――精神分析/171 クローチェ/172 記号論理学の展開/173 ラッセル/174 ウィトゲンシュタイン/175 ウィトゲンシュタイン『論理哲学論考』/176 ウィトゲンシュタイン『哲学的探求』/177 ウィーン学派と論理実証主義/178 分析哲学/179 シンボルの哲学/180 ルカーチ/181 フランクフルト学派/182 マックス・シェーラー――哲学的人間学/183 ホワイトヘッド――有機体の哲学/184 ハイデガー/185 ハイデガー『存在と時間』/186 ヤスパース/187 ヤスパース『哲学』/188 現代の宗教哲学/189 サルトル/190 メルロ=ポンティ/191 構造主義/192 システム哲学

人名索引
事項索引

あとがき――ちくま学芸文庫版刊行によせて (2011年8月朔 編集委員を代表して  木田 元)


執筆者一覧 (五十音順、※印は編者)
浅野楢英(あさの ならひで)/荒井 献(あらい ささぐ)/荒川幾男(あらかわ いくお)/有賀鐵太郎(ありが てつたろう)/アルムブルスター・L五十嵐 一(いがらし ひとし)/※生松敬三(いきまつ けいぞう)/池田英三(いけだ えいぞう)/石川耕一郎(いしかわ こういちろう)/泉 治典(いずみ はるのり)/市川 浩(いちかわ ひろし)/伊藤勝彦(いとう かつひこ)/※伊東俊太郎(いとう しゅんたろう)/稲垣良典(いながき りょうすけ)/井上 忠(いのうえ ただし)/※岩田靖夫(いわた やすお)/宇都宮芳明(うつのみや よしあき)/大井 正(おおい ただし)/大出 哲(おおいで さとし)/大沼忠弘(おおぬま ただひろ)/奥 雅博(おく まさひろ)/小栗 浩(おぐり ひろし)/柏木英彦(かしわぎ ひでひこ)/柏原啓一(かしわばら けいいち)/加藤尚武(かとう ひさたけ)/兼岩正夫(かねいわ まさお)/亀尾利夫(かめお としお)/茅野良男(かやの よしお)/※木田 元(きだ げん)/久野 昭(くの あきら)/久保正彰(くぼ まさあき)/熊田陽一郎(くまだ よういちろう)/小泉 仰(こいずみ たかし)/後藤光一郎(ごとう こういちろう)/小林雅夫(こばやし まさお)/小林善彦(こばやし よしひこ)/齊藤繁雄(さいとう しげお)/斎藤忍髄(さいとう にんずい)/坂井秀寿(さかい ひでひさ)/坂口ふみ(さかぐち ふみ)/坂部 恵(さかべ めぐみ)/坂本百大(さかもと ひゃくだい)/左近司祥子(さこんじ さちこ)/笹谷 満(ささや みつる)/佐藤敬三(さとう けいぞう)/嶋田襄平(しまだ じょうへい)/清水純一(しみず じゅんいち)/城塚 登(しろつか のぼる)/関 雅美(せき もとみ)/高橋安光(たかはし やすみつ)/高橋 亘(たかはし わたる)/滝浦静雄(たきうら しずお)/竹内良知(たけうち よしとも)/田中 裕(たなか ゆたか)/田辺 保(たなべ たもつ)/種村季弘(たねむら すえひろ)/田之頭安彦(たのがしら やすひこ)/丹治信春(たんじ のぶはる)/土屋 博(つちや ひろし)/徳永 恂(とくなが まこと)/戸塚七郎(とつか ななろう)/永井 博(ながい ひろし)/中川久定(なかがわ ひさやす)/中村幸四郎(なかむら こうしろう)/中村廣治郎(なかむら こうじろう)/中村秀吉(なかむら ひできち)/西尾幹二(にしお かんじ)/西川 亮(にしかわ あきら)/二宮 敬(にのみや たかし)/野町 啓(のまち あきら)/花田圭介(はなだ けいすけ)/濱井 修(はまい おさむ)/廣松 渉(ひろまつ わたる)/福島保夫(ふくしま やすお)/藤田一美(ふじた かずよし)/ホアン・マシア/細谷貞雄(ほそや さだお)/真方忠道(まがた ただみち)/松平斉光(まつだいら なりみつ)/松永雄二(まつなが ゆうじ)/松本耿郎(まつもと あきろう)/三島憲一(みしま けんいち)/水田 洋(みずた ひろし)/水地宗明(みずち むねあき)/水野 一(みずの はじめ)/三田博雄(みた ひろお)/箕輪秀二(みのわ しゅうじ)/宮島 喬(みやじま たかし)/村上陽一郎(むらかみ よういちろう)/吉仲正和(よしなか まさかず)/好並英司(よしなみ えいじ)/渡邊二郎(わたなべ じろう)


※本書は一九七七年六月に有斐閣から刊行された『西洋哲学史の基礎知識』に、各部冒頭の解説とあとがきを新たに加えたものである。


≪編著者: ≫ 生松敬三 (いきまつ・けいぞう) 1928‐84年。元中央大学教授。近世哲学、西洋思想史等を専門に研究。著書に『社会思想の歴史』『森鴎外』『二十世紀思想渉猟』等。

≪編著者: ≫ 木田 元 (きだ・げん) 1928年生まれ。中央大学名誉教授。ハイデガー、メルロ=ポンティを中心とした現代哲学が専門。著書に『現象学』『ハイデガーの思想』『反哲学入門』等。

≪編著者: ≫ 伊東俊太郎 (いとう・しゅんたろう) 1930年生まれ。東京大学名誉教授。科学史、科学哲学、比較文明論を専門に研究。著書に『伊東俊太郎著作集』全12巻等。

≪編著者: ≫ 岩田靖夫 (いわた・やすお) 1932年生まれ。東北大学名誉教授。2003年文化功労者。古代ギリシア哲学を専門に研究。著書に『ヨーロッパ思想入門』『ギリシア哲学入門』等。






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