Gori ≒ ppdwy632

〈ぼく〉の思索の一回性の偶然性の実験場。

2013年04月

本「京都の平熱 哲学者の都市案内 (講談社学術文庫2167)」鷲田清一5

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京都の平熱――哲学者の都市案内 (講談社学術文庫)
京都の平熱 哲学者の都市案内 (講談社学術文庫2167)

○著者: 鷲田清一、写真・鈴木理策
○出版: 講談社 (2013/4, 文庫 288ページ)
○定価: 1,008円
○ISBN: 978-4062921671




「あまりほんまのこと言うもんやないえ」(p197)

ことあるごとにたびたび子どものころから、ぼくがみずからに問いつづけてきた、こたえのでないだせないださない、いまでも考えつづけて論理的な体系の構築を試みている(倫理的な??!)モンダイのひとつとして、「ホントのことを、他人(相手)に対して、言っていいのか?、言うべきか言わざるべきか」、がある。
ある時期には、それは比較的初期のころと記憶しているのだが、ホントのことなのだから言って悪いことはない、と考えてそのような言動を採用した。おおむねこの場合の、「ホントのこと」とは、ネガティブな内容である場合が多い。ネガティブなことがらの指摘を受けた相手が、それを喜んで好意的に受け止めて受け容れるようなことは、ほぼ想像できないだろう。敵意をあらわにされることも、すくなくなかった。
よくもわるくもいろいろな経験があって、そのたびごとに考えをあらためるようなことがあった。わるい(ネガティブな)記憶はぼくのなかにいくつか鮮明にあって、しかしその数は割合は、じっさい、よい(わるくない)記憶が記憶として残存していないまでも人生の多くの時間を占めているようなことは、平凡な凡庸なかわり映えもしない日常の平静な平安であるコト(状態)を、ときに有難いと思うようなときにしか思い至ることはないのかもしれない、といったようなほどに、わるい(ネガティブな)コトもそうおおくおこることはない、のであろうか。
いまではおおむね、これまたよくもわるくも、よそ(40歳)をみとし(3歳)すぎて、ずいぶんいろいろいろいろくたびれてしまったようなこともあってか、「他人さまのことについて、よけいなことを言うものではない(言わないほうがいいんだろうなぁ)」といったような態度を採用することを(あえて意識して)つねとする。口を閉ざして(衝動的な放言を抑止することの困難を排除できない)、ことばをのみこんで黙し、背を向けて、積極的にひきこもる(にじゅうごめーとるせんすい)。消極的に、事態をそれ(現状)以上に悪化させることを避けたい、と。関与を回避することによって、回避したぼくの態度にたいする非難はあるだろうけれども、そのリスクをぼくは甘んじて受け容れたい。
むしろ、ことばは、あいまいで、意図するコトがその本旨を正しく相手に伝えることの困難がある。まずはぼくの表現能力のモンダイがある。そして、さらにはそれを受取る相手が正しく理解することの可能性やなんかを考えるには、絶望的な気分に陥らないものでもないのである



法悦(神社仏閣)、推論(大学)、陶酔(花街)――
「あっち」の世界に通じている孔がこの街にはいっぱいある
舞妓さんと坊さんのあいだ

古い寺社は多いが歴史意識は薄く、技巧・虚構に親しむ。けったいなもんオモロイもんを好み、町々に三奇人がいる。「あっち」の世界への孔がいっぱいの「きょうと」のからくり――。〈聖〉〈性〉〈学〉〈遊〉が入れ子になり都市の記憶を溜めこんだ路線、京都市バス206番に乗った哲学者の温かな視線は生まれ育った街の陰と襞を追い、「平熱の京都」を描き出す。


≪目次: ≫
人生がぜんぶあった――きょうと206番

東へ
京都駅に降り立つ/ラーメン文化/べた焼/山本まんぼ/味の味/七条内浜

北へ
清水の坂/京都は「古都」か?/安井/高台寺塔頭――奇人たちの宿/あらためて奇人伝説について/「普通」は消えたまち/石塀小路から下河原通へ/都市はいま空襲を受けている/祇園今昔/襞のある待/折り重なる時間/祇園新橋/振りと舞い――南座/壹錢洋食/間接性の美学/人工の美学/そして、ピグマリオンの美学/しっぽくとあんかけとにしんそば/うどんの佇まい/鱧おとしと鯖寿司の悲しみ/祇園をさらにうろちょろ/新門前をぬけて古川町へ/三条/京都の「口」/手切れ金のおかげで――岡崎/大きな隙間のあった時代/学生に甘い街――東一条から百万遍へ/見て見ぬふりをするのではなく――出町へ寄り道/「おもろい」の一言/さてん――孤独になれる場所/さてんが消える……/エーデンの東

西へ
下鴨――ここにも奇人伝説が/京都人のきわもの好き、新しもん好き/リミットの明晰さ/「着倒れ」のほんとうのこころ/青虫から成虫へ/「十五の春は泣かせない」/北山通/加茂街道からの眺め/加茂の「お野菜」――「お」と「さん」/ものには旬というものが……/都の中心にある鄙/碁盤の目/むかし烏丸車庫があったところ/ちょっと脚を伸ばすだけで……/自治都市/虚都/元祖と本家――今宮のあぶり餅

南へ
京の縦軸/生活世界の神仏たち/阿亀/上七軒界隈/西陣の夜/精密工業――技術のまち、西陣/しまつの文化――使いまわし/きものの文化/「京もの」の傲り/粋(すい)ということ/西陣京極/たそがれの映画館/古のターミナル/天使突抜/子どもが勝手に育つ場所――六条商店街/西本願寺と島原界隈――都市の聖と俗

終着駅へ
旅の終わり/京都だけの問題ではない/タクシーで寺社めぐり?/「京都も汚のなりましたなあ」/古い町家と洋館の歴史は同じ/「京都らしさ」という言説/固定観念/外からの京都再生提案にもつかず離れず/京都の得意わざ?/都市の条件――世界が口を空けているところ/終点


あとがき (鷲田清一)
解説 可能性としての「京都」/佐々木幹郎(詩人)


※本書の原本は、二〇〇七年三月より刊行されました。


≪著者: ≫ 鷲田清一 (わしだ きよかず) 1949年生まれ。京都大学文学部哲学科卒業、同大学院文学研究科哲学専攻博士課程修了。関西大学、大阪大学で教授職を務め、現在は大谷大学教授。前大阪大学総長、大阪大学名誉教授。専攻は臨床哲学・倫理学。著書に『モードの迷宮』『じぶん・この不思議な存在』『メルロ=ポンティ』『「聴く」ことの力』『「待つ」ということ』『顔の現象学』などがある。

鷲田清一 『語りきれないこと 危機と傷みの哲学』(角川oneテーマ21、角川学芸出版、2012年) '12/04/13
鷲田清一×赤坂憲雄 『東北の震災と想像力 われわれは何を負わされたのか』(講談社、2012年) '12/04/07
鷲田清一×永江朗 『哲学個人授業 〈殺し文句〉から入る哲学入門』(ちくま文庫、2011年) '12/03/07
鷲田清一 『だれのための仕事 労働vs余暇を超えて』(講談社学術文庫、2011年) '11/12/23
鷲田清一 『「ぐずぐず」の理由』(角川選書、角川学芸出版、2011年) '11/10/04
河合隼雄×鷲田清一 『臨床とことば』(朝日文庫、朝日新聞出版、2010年) '11/05/10
鷲田清一 『新編 普通をだれも教えてくれない』(ちくま学芸文庫、2010年) '11/04/12
鷲田清一 『噛みきれない想い』(角川選書、角川学芸出版、2009年) '11/03/13
鷲田清一 『「待つ」ということ』(角川選書、角川学芸出版、2006年) '11/02/05
徳丸吉彦/青山昌文 編著、鷲田清一/卜田隆嗣/寺内直子/加藤厚子/福岡正太 著 『芸術・文化・社会 〔改訂版〕 '06』(放送大学教材、放送大学教育振興会、2006年) '10/11/29





・・・
 京都という都市を論じようとするときも、一望できるような位置はない。だから著者は、上から見下ろすのではなく、幼い頃から馴染んできた京都市バス206番の路線に沿って、水平構造としての京都を論じたのである。   (p274、「解説」 佐々木幹朗)

 はじめて、じぶんが生まれ育った街についてまとまった文章を書くことになった。身にしみ込んだ記憶をさぐるようにして。
 出来事は、それが痛いものであればあるほど、身に刻まれた記憶として、内でいやというほどこね回される。こね回されているうちに、それがまるでじぶんのすべてを規定してきた核のように感じられてくる。けれどもそれは、記憶が、よくできた「物語」として編みなおされるプロセスでもある。これにはちょっと用心しておいたほうがいい。
 記憶は、油断しているとすぐに、よくできた「説明」にすり替わるからだ。「説明」にすり替わった記憶はもはや記憶ではない。そこにはわたしそのものよりも、ありそこねたわたしのほうが映しだされている。だから、よくできた記憶、辻褄のあった記憶のその脇に、まるで身を隠し眼だけをぬっと出してそれをのぞいているわたしがいる、と言ったほうがまだ近い。

 ・・・   (p266、「あとがき」)


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本「クォンタム・ファミリーズ (河出文庫)」東浩紀5

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クォンタム・ファミリーズ (河出文庫)
クォンタム・ファミリーズ  AZUMA HIROKI: “QUANTUM FAMILIES” (河出文庫)

○著者: 東 浩紀
○出版: 河出書房新社 (2013/2, 文庫 440ページ)
○定価: 798円
○ISBN: 978-4309411989




ゲーム、虚構の/現実の、ゲームのプレイヤー
 35歳問題、もんだい、モンダイ


人生の折り返し、三五歳を迎えたぼくに、いるはずのない未来の娘からメールが届いた。ぼくは娘に導かれ、新しい家族が待つ新しい人生に足を踏み入れるのだが……核家族を作れない「量子家族」が複数の世界を旅する奇妙な物語。ぼくたちはどこへ行き、どこへ帰ろうとしているのか。三島由紀夫賞受賞作。


≪目次: ≫

クォンタム・ファミリーズ』 QUANTUM FAMILIES 

物語外 1
 資料A
 資料B
 資料C

第一部
 1 父 I
 2 娘 I
 3 父 II
 4 娘 II
 5 父 III
 6 娘 III
 7 父 IV + 娘 IV
 7' 父 V → 母

第二部
 8 家族 I
 9 家族 II
 10 家族 III

物語外 2
 i 汐子



解説 現代思想としての多元宇宙/筒井康隆


※本書は、「新潮」二〇〇八年五月号、八月号、一二月号、二〇〇九年二月号、四月号、七月号、八月号に掲載された「ファントム、クォンタム」を大幅な加筆修正および改題のうえ、新潮社より二〇〇九年一二月に単行本として刊行されました。


≪著者: ≫ 東 浩紀 (あずま・ひろき) 1971年、東京都生まれ。作家、批評家。株式会社ゲンロン代表取締役、『思想地図β』編集長。93年、批評家としてデビュー。『存在論的、郵便的』でサントリー学芸賞を、初の単独長編『クォンタム・ファミリーズ』で三島由紀夫賞を受賞。著書に『動物化するポストモダン』、『ゲーム的リアリズムの誕生』『一般意志2.0』他多数。

東浩紀 『動物化するポストモダン オタクから見た日本社会』(講談社現代新書、2001年) '13/04/04
東浩紀 『一般意志2.0 ルソー、フロイト、グーグル』(講談社、2011年) '13/03/31






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本「憲法 2 統治 〔第5版〕 (有斐閣アルマ)」渋谷秀樹/赤坂正浩5

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憲法2 統治 第5版 (有斐閣アルマ)
憲法 2 統治 〔第5版〕 (有斐閣アルマ)

○著者: 渋谷秀樹赤坂正浩
○出版: 有斐閣 (2013-03-428ページ)
○定価: 2,205円
○ISBN: 978-4641124936



「個人の尊厳」


2000年9月30日 初版第1刷発行
2004年4月10日 第2版第1刷発行
2007年4月1日 第3版第1刷発行
2010年3月15日 第4版第1刷発行
2013年3月30日 第5版第1刷発行


渋谷秀樹/赤坂正浩 『憲法 1 人権 〔第5版〕』(有斐閣アルマ、2013年)


初学者でも抽象的な議論につまづくことなく理解し、考える力がつくよう、工夫を凝らしたスタンダードなテキスト。第2巻では、立法・行政・司法という統治機構の仕組みを理解してから統治の基本原理へ進み、全体の最後に憲法の意義と歴史を学ぶ。

憲法の学習で大事なのは、その条文の背景にどのような歴史や思想があったかを理解し、想像すること――


≪目次: ≫
Preface to the fifth edition (2013年2月 著者)
Preface (2000年1月 著者)

著者紹介

Invitation for you
本書の体系/予備的知識/(1) 憲法/(2) 法/(3) 国(国家)/(4) 政府/(5) 私人/凡例/(1) 判例の略語/(2) 引用文献の略語


III 統治機構
1 立法と行政
Chapter 24 国会と内閣
 1 議院内閣制と大統領制
国会と議会、言葉の意味/内閣とは何か/大統領制/一元型議院内閣制/二元型議院内閣制、または半大統領制
 2 日本国憲法の国会と内閣
内閣の成立/首相・閣僚の資格要件/内閣の責任/各大臣の責任/内閣の終了=総辞職/衆議院の解散/一元型議院内閣制の採用
Chapter 25 国会の権限
 1 立法の概念
立法とは何か?/一般的権利制限説/市民生活規範説/一般的規範説/再び立法とは何か?/憲法上の法律事項
 2 国の唯一の立法機関
国会中心立法の原則/行政立法の限界/国会単独立法の原則/内閣の法律提出権
 3 国会に認められたその他の権限
権限のリストアップ/条約承認権/財政統制権/租税法律主義/予算/公金支出等の制限
 4 国会の活動方法
法律制定手続のあらまし/国会の活動期間:会期制/会期の種類、召集権者/会期不継続の原則/一事不再議の原則/会議の方法に関するその他の憲法規定
Chapter 26 内閣の権限
 1 行政の概念
行政とは何か?/積極説/消極説または控除説/限定的控除説/法律執行説と執政権説:新たな対立/再び行政とは何か?
 2 中央行政組織と独立行政委員会
行政組織編成権は誰のものか?/独立行政委員会の設置/独立行政委員会の仕組み/独立行政委員会の合憲性
 3 内閣の権限リスト
73条列挙の権限/73条以外に規定された内閣の権限
Chapter 27 国会と内閣の内部組織
 1 両院制
両院制の起源・意義・類型/衆議院の優越/両院協議会
 2 議院の権限
国会の権限と議院の権限/議員自律権のリスト/「議院法伝統」と日本国憲法/議院規則と国会法/議院自律権と司法審査/国政調査権の性質/国政調査権の限界
 3 議員の地位と権限
議員の地位の得喪、権限/議員の特権/不逮捕特権/免責特権
 4 内閣の組織・意思決定、内閣総理大臣の地位・権限
内閣の組織と意思決定方法/首相の地位/首相の権限
2 司法
Chapter 28 司法権の意義と限界
 1 司法権の意義
「司法権」に対する見方/司法の範囲/(1) 大陸法系諸国/(2) 英米法系諸国/(3) 日本/裁判と司法/(1) 「司法」の定義/(2) 司法部の職務の範囲
 2 法律上の争訟
「法律上の争訟」とは?/当事者の対立性/利害関係の具体性/権利義務・法律関係の存否/争点の法的解決可能性/紛争解決の最終性
 3 司法権の限界
外的限界/各部門の自律にかかわる行為/立法部・行政部の裁量行為/(1) 立法裁量/(2) 行政裁量/統治行為/部分社会論
Chapter 29 司法権の独立・組織・権能
 1 司法権の独立
歴史/司法部の独立/(1) 行政部・立法部からの独立/(2) 国政調査権との関係/裁判権の独立/(1) 裁判官の良心/(2) 司法部内部における統制/裁判批判
 2 裁判官の任免
任命/身分保障/(1) 任期/(2) 分限・懲戒・弾劾/(3) 最高裁判所裁判官の国民審査
 3 裁判所の組織と構成
種類/最高裁判所の構成と権限/(1) 構成/(2) 権限/下級裁判所の構成と権限/(1) 高等裁判所/(2) 地方裁判所/(3) 家庭裁判所/(4) 簡易裁判所
 4 裁判所の運営
裁判の公開/(1) 公開が要請される根拠/(2) 公開の法的性質/(3) 公開の内容/(4) 公開の例外/(5) 情報公開訴訟/規則制定権/(1) 規則の対象事項/(2) 法律との競合/司法行政権
Chapter 30 違憲審査制
 1 違憲審査制の意義
裁判的憲法保障/違憲審査制の根拠
 2 違憲審査権の性格
違憲審査権と司法権/具体的・付随的違憲審査制説
 3 違憲審査権の主体
下級裁判所の違憲審査権
 4 違憲審査権の対象
法規範とその適用行為/条約/不作為/私法的行為
 5 司法積極主義と消極主義
憲法判断・違憲判断への態度/司法哲学/(1) 消極主義・積極主義の根拠/(2) 「主義」の問題から憲法解釈方法論へ/(3) ルール構築の必要性
Chapter 31 憲法訴訟
 1 憲法訴訟の体系
憲法訴訟とは?/憲法訴訟の全体像/憲法訴訟の論理的流れ/(1) 事件性の要件/(2) 実体判断
 2 憲法判断のルール
違憲性の主張時期/違憲性の主張の利益/(1) 第三者の権利の主張/(2) 法令の文面違憲の主張/争点の選択
 3 違憲判断のルール
解釈に関するルール/(1) 憲法解釈に関するルール/(2) 法令解釈に関するルール/適用に関するルール
 4 合憲性の審査手法
文面審査/適用審査/立法事実の審査
 5 合憲性の審査基準
目的審査と手段審査/審査基準の内容/(1) 内容/(2) 手段/判例における審査基準/(1) 審査基準の展開/(2) 審査基準の問題点
 6 憲法判断の帰結
実体的憲法判断の類型/救済法/違憲判決の効力/憲法判断の拘束力/(1) 判例の先例拘束性/(2) 「判例」となる部分/(3) 憲法判断の変更
3 地方自治
Chapter 32 地方自治の原理・組織
 1 地方自治の歴史
歴史/戦前の地方自治/(1) 幕藩体制から近代国家へ/(2) 明治憲法下の地方制度
 2 地方自治の原理
民主主義的側面と立憲主義的側面/自治権の根拠/地方自治の本旨
 3 地方公共団体の組織
地方公共団体の定義/憲法の予定する地方公共団体/地方公共団体の種類/地方公共団体の機関/(1) 機関の種類/(2) 議会の長と権限
Chapter 33 地方公共団体の権能
 1 地方公共団体の権能
地方公共団体の役割/(1) 地方自治法改正前/(2) 1999年地方自治法改正/中央政府(国)等の関与のあり方/条例による刑罰/条例による課税
 2 条例制定権の範囲
性質上の限界/法の存在形式体系上の限界/(1) 法律がない場合/(2) 法律がある場合/財産権に対する規制
 3 住民の権利
憲法上の権利/(1) 選挙権/(2) 地方特別法の住民投票権/地方自治法上の権利

IV 統治の基本原理
1 立憲主義
Chapter 34 法の支配
 1 「法の支配」
「法の支配」と「人の支配」/イギリスにおける「法の支配」/法治主義
 2 立憲主義の意味
立憲主義の起源/自然法思想/(1) 変遷/(2) 社会契約説/(3) 自然法思想の法典化/現代の立憲主義/私人による「立憲主義」の具体化
 3 日本国憲法における「法の支配」
国会の立法権の独占/理念を示す憲法第10章/「法の支配」の具体化/「法の支配」の実効化
Chapter 35 権力分立
 1 原理
権力分立と自由主義/ロックとモンテスキュー/(1) ロック/(2) モンテスキュー/権力分立の目的
 2 権力分立思想の実定化
アメリカ合衆国:厳格な三権分立型/イギリス:立法権優位型/フランス:立法権優位の伝統/ドイツ:行政権優位から分立型へ
 3 立法・行政・司法の概念
実質的定義/現実の担い手はどのように決まったか?/(1) 規範的な説明/(2) さまざまな現実/形式的定義/権力分立の現代的課題/(1) 民主主義と権力分立原理の対立/(2) 行政国家現象/(3) 政党国家現象/(4) 司法国家現象/(5) 垂直的分立へ
 4 日本国憲法における権力分立
2 民主主義
Chapter 36 国民主権
 1 国民主権とは何か
憲法の3大原理の1つとしての国民主権/ジャン・ボダンの主権概念/主権という言葉の3つの意味/国民とは何か?/全国民の統一体としての国民/権力の正当性原理としての国民主権/個々人の集合としての国民/制度原理としての国民主権/これらの学説の難点/総合説の国民主権規定理解
 2 民主主義ととは何か
手続的民主主義観と実体的民主主義観/憲法理解としての「過程プラス内容説」と「純粋過程説」/日本国憲法と民主主義
 3 国民主権と民主制
関連する諸概念の整理/君主制と民主制、君主制と共和制、民主制と独裁制/国民主権と君主制・共和制、民主制・独裁制/憲法上の国民主権と民主制
Chapter 37 有権者と国会
 1 有権者の地位と役割
政府機関としての有権者/有権者の権限
 2 国会の地位と役割
代表機関としての国会/身分代表制、純粋代表制/半代表制、直接民主制/3つのシステムの違い/日本国憲法の国民代表は?/代表観の相違の具体的帰結/国権の最高機関としての国会
 3 政党の地位と役割
憲法と政党/日本国憲法と政党/法律・判例上の政党の位置づけ
Chapter 38 選挙制度と選挙権
 1 選挙の諸原理
普通・平等・秘密・自由・直接選挙/普通選挙と制限選挙/平等選挙と差等(不平等)選挙/議員定数不均衡問題/秘密選挙と公開選挙/自由選挙と選挙運動の規制/任意投票と強制投票/直接選挙と間接選挙
 2 現行の選挙制度
選挙制度に関する憲法規定/代表法と選挙区制/現在の衆参両院の選挙制度
Chapter 39 天皇
 1 天皇の地位
日本国の象徴/明治憲法の天皇制の否定/天皇制の連続と断絶/天皇は君主&元首か?/象徴=儀礼的元首/象徴にふさわしい態度と処遇
 2 天皇の権限
国事行事のリスト/国事行為の性質/内閣の助言と承認/公的行為
 3 皇位の継承、皇室の財産
皇位の継承/皇室の財産
3 平和主義
Chapter 40 戦争の放棄
 1 平和主義の系譜
世界の取組み/憲法9条の成立経緯/自衛権はあるか?
 2 戦争の放棄
「戦争」の意味/自衛戦争は放棄されたか?/9条2項は自衛戦争を放棄したか?
 3 戦力の不保持
「戦力」とは何か?/政府解釈の変遷/「交戦権」の意味/自衛隊裁判/(1) 恵庭(えにわ)事件/(2) 長沼事件/(3) 百里(ひゃくり)基地事件
 4 日本の安全保障
日米安保体制/日米防衛協力のための指針/有事関連立法/アメリカ軍の支援

V 憲法の意義と歴史
1 憲法の意義
Chapter 41 憲法の意味
 1 憲法という言葉
 2 憲法の定義
実質的意味の憲法/(1) 立憲的意味の憲法/(2) 現代的意味の憲法/形式的意味の憲法
 3 憲法の分類
成文憲法と不文憲法/硬性憲法と軟性憲法/その他
 4 憲法の性質
組織規範・制限規範・授権規範/最高法規性
Chapter 42 憲法秩序の構造と変動
 1 法秩序の構造
法の存在形式/(1) 法律/(2) 命令/(3) 規則/(4) 条例/(5) 条約/法形式間の効力の優劣/(1) 異なる形式間の優劣/(2) 同じ形式間の優劣
 2 憲法の規範構造
憲法規範内部の優劣/法的性質の相違/(1) プログラム規定と法的規定/(2) 主観的規範と客観的規範
 3 憲法の制定・改正・変遷
憲法の制定/憲法の改正/憲法の変遷
Chapter 43 憲法の保障
 1 憲法保障の意義と必要性
意義/必要性
 2 憲法保障の類型
分類/(1) 組織的保障・未組織的保障/(2) 憲法内的保障と憲法外的保障/主体:憲法の番人/憲法外的憲法保障/(1) 抵抗権/(2) 国家緊急権
 3 裁判的憲法保障
類型/各国の制度/(1) ドイツ――オールマイティ型/(2) フランス――抽象的・独立的審査型/(3) アメリカ合衆国――具体的・付随的審査型
2 憲法の歴史
Chapter 44 日本憲法史
 1 明治憲法制定までの軌跡
憲法制定のエネルギー/憲法典制定へ
 2 明治憲法の特色
天皇の広範かつ強力な権能/不完全な権力分立/(1) 立法部/(2) 行政部/(3) 司法部/「法律の留保」の下での権利保障
 3 明治憲法の運用
元老による超然主義から政党政治へ/軍部ファシズムの影響による立憲主義の後退
 4 日本国憲法制定史
日本国憲法誕生の契機/制定経過/(1) 松本試案の作成と総司令部の反応/(2) 現行憲法の制定/制定の法的説明/(1) 憲法改正の限界/(2) 八月革命説/(3) 制定の由来を問題とする実益/(4) 改憲議論の現在


Epilogue
Epilogue to the fifth edition

事項索引
判例索引


Column
(48) 責任本質説と均衡本質説/(49) 褒章条例と立法の委任/(50) 法規命令と行政規則/(51) 89条後段制定の事情/(52) 参議院の緊急集会/(53) 政府委員会制度の廃止/(54) 政府と民間/(55) 参議院の改革/(56) 首相公選論/(57) 特別裁判所/(58) 行政上の義務の司法的執行/(59) 主観訴訟と客観訴訟/(60) 立法不作為違憲訴訟/(61) 大津事件(湖南事件)/(62) 吹田黙祷事件・平賀書簡事件/(63) 司法制度改革/(64) 法曹一元制度/(65) 法科大学院/(66) 再任拒否事件/(67) 寺西判事補事件/(68) 陪審制・参審制/(69) 裁判員制度/(70) ブランダイス・ルール/(71) 三段階審査論/(72) 制度的保障/(73) 市町村の合併と道州制の導入/(74) 東京都/(75) 官吏と吏員/(76) 東京都銀行税条例/(77) 三位一体の改革/(78) 条例に基づく住民投票/(79) ダイシーの「法の支配」/(80) 主義と制度/(81) 外国人の地方選挙権と日本国民の在外選挙権/(82) 政治的代表と社会学的代表/(83) 最高裁判例における政党の地位/(84) 選挙権と被選挙権/(85) 請願権/(86) 女性天皇問題/(87) 個別的自衛権と集団的自衛権/(88) 防衛庁から防衛省へ/(89) 自衛隊の災害派遣/(90) 自衛隊の海外派遣/(91) 海賊対処法/(92) 新ガイドライン関連法/(93) 成典憲法と不成典憲法/(94) 国民の憲法上の義務/(95) 法規/(96) 勅令/(97) 根本規範/(98) 平和的生存権/(99) 平和的生存権/(100) 憲法制定権力/(101) 憲法改正手続法/(102) 憲法調査会/(103) 大規模災害発生時の対応/(104) ポツダム宣言


≪著者: ≫ 渋谷秀樹 (しぶたに ひでき) 1955年 兵庫県加古川市生まれ。1978年 東京大学法学部卒業。1984年 東京大学大学院法学政治学研究科博士課程満期退学。立教大学大学院法務研究科(立教法科大学院)教授。主要著書、『憲法』(有斐閣、第2版、2013年)、『日本国憲法の論じ方』(有斐閣、第2版、2010年)、『憲法事例演習教材』(共著、有斐閣、2009年)、『憲法への招待』(岩波新書、2001年)、『憲法訴訟要件論』(信山社、1995年)。
※[執筆分担: Chapter 28〜35、40〜44 ]

≪著者: ≫ 赤坂正浩 (あかさか まさひろ) 1956年 東京都生まれ。1979年 東北大学法学部卒業。1984年 東北大学大学院法学研究科博士後期課程満期退学。立教大学法学部教授。主要著書、『憲法講義(人権)』(信山社、2011年)、『基本的人権の事件簿』(共著、有斐閣、第4版、2011年)、『ケースブック憲法』(共編著、弘文堂、第3版、2010年)、『Law Practice 憲法』(共著、商事法務、2009年)、『立憲国家と憲法変遷』(信山社、2008年)、『ファーストステップ憲法』(共著、有斐閣、2005年)。
※[執筆分担: Chapter 24〜27、36〜39 ]


野村豊弘/栗田哲男/池田真朗/永田眞三郎 『民法III――債権総論 〔第3版補訂〕』(有斐閣Sシリーズ、2012年) '13/04/27
渋谷秀樹/赤坂正浩 『憲法 1 人権 〔第5版〕』(有斐閣アルマ、2013年) '13/04/23
山野目章夫 『民法 総則・物権 〔第5版〕』(有斐閣アルマ、2012年) '13/04/22
池田真朗/犬伏由子/野川忍/大塚英明/長谷部由起子 『法の世界へ 〔第5版〕』(有斐閣アルマ、2012年) '13/04/20
大村敦志 『生活民法入門 暮らしを支える法  Introduction to Civil Low: The Legal Foundation of Everyday Life 』(東京大学出版会、2003年) '13/04/12
野村豊弘 『民事法入門 〔第5版補訂版〕  Introduction to Private Law, 5th edition revised 』(有斐閣アルマ、2012年) '13/04/06






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本「藤原道長の日常生活 (講談社現代新書2196)」倉本一宏5

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藤原道長の日常生活 (講談社現代新書)
藤原道長の日常生活 (講談社現代新書2196)

○著者: 倉本一宏
○出版: 講談社 (2013/3, 新書 288ページ)
○定価: 840円
○ISBN: 978-4062881968




世界最古の自筆日記が語る権力者の知られざる実像!

「この世をばわが世とぞ思ふ望月の欠けたる事も無しと思へば」――栄華をきわめた人物の知られざる実像に迫る!
平安貴族の過酷な政務とは? 下級官人、女官たちの人心を掌握する術とは? 物忌、穢、怪異、怨霊といかに向き合ったか?
権力者が綴った世界最古の自筆日記から、その日常や内面を探り、平安という時代の精神を読む一冊。


≪目次: ≫
はじめに

序章 道長と『御堂関白記』
 1 道長の略歴
政権獲得への道/最高のミウチ的結合
 2 『御堂関白記』とは
自分自身のための備忘録/世界最古の自筆日記/『小右記』と『権記』という一級史料/『御堂関白記』の利用

第一章 道長の感情表現
感激――よく泣く道長/自讃と興言/怒気と罵倒――「無量の悪言」/「至愚之又至愚」――顕光への軽侮/愚痴と弱気――「懈怠な愚者」/忘失――忘れられた一条天皇の意向/言い訳――小心な道長

第二章 道長の宮廷生活
 1 人事と政務
深夜までつづく儀式や会議/除目――悲喜交々の人間劇/途中で打ち切った除目/三条天皇と公卿層との乖離/除目奉仕辞退の本心/議定の実態/天皇の最終決定と道長の影響力
 2 儀式について
式次第の確立時期/出欠――「指名しておいたのに参らなかった人」/違例には「弾指」や「咳唾」/九条流・小野宮流の萌芽/奢侈の禁制に対する態度/「憲法はただ一人の御心にあるのか」/勝敗の不思議/作文会への意欲/道長の和歌の素養と機知/「この世をば」の経緯
 3 贈与と貸与
賜禄――道長の人心掌握術/装束と装飾の最大の借り出し先/華麗な装飾品の数々/牛馬の流通センター/再分配システム
 4 国際関係
つづけられた中国との交流/もたらされた唐物/入宋僧たち/高麗への警戒感と奄美海賊

第三章 道長と家族
 1 入内する姫たち
藤原彰子――入内を急いだ理由/物怪のわめきたてる声のなかの出産/藤原妍子――両睨みの皇位継承構想/藤原威子――永久政権を視野に藤原嬉子――敦良親王妃
 2 二人の妻と子女たち
道長の妻たち/源倫子と六人の子女/倫子の呼称/後見のない源明子/突然の出家――明子の子女

第四章 道長の空間
 1 内裏
政治の舞台としての平安宮内裏/あいつぐ焼亡/三条天皇の心労/里内裏としての一条院
 2 邸第と別業
邸第、別業、牧、荘園……/土御門第(附小南第)/行幸に酔い泣き/内裏造営と同じ方式/東三条第――摂関家本邸の地位/宇治別業――乱痴気騒ぎの遊宴/桂山荘――交通の要衝/道長の別業の交通性
 3 寺社
都鄙間の交通が盛んに/興福寺・春日社――藤原氏の氏寺・氏神/浄妙寺――藤原氏の菩提所/宝性寺――藤原北家結集の場/延暦寺――天台密教の総本山/法成寺――仏教界を統合する総合寺院/金剛峯寺への参詣

第五章 京都という町
 1 災害
有益な災害記録/頻発する地震/台風――「万人が失神」/洪水――鴨川の氾濫/炎旱――尽きた井戸の水/蝗害――天帝の啓示/疫病――壊滅状態の政府
 2 京都事件簿
愁訴――興福寺と大和守の紛争/磨り消された答案/呪詛という政治的行為/「悪霊左府」顕光/火事――頻発する放火/乱暴な殺人事件/盗賊の横行する平安京/闘乱――道長と中関白家の争い/「殺害ほど重いものはない」――一条天皇の犯罪観/検非違使をめぐって/凌礫・打擲/敦明親王の濫行/密通・暴行――「荒三位」道雅と当子内親王/うわなり打――前妻の後妻への嫌がらせ

第六章 道長の精神世界
 1 信仰
鎮護国家仏教・密教・浄土信仰/金峯山詣――経塚供養の嚆矢/五日で七十万遍の念仏
 2 夢想
サボるための口実/道長の「夢解き」
 3 物忌と触穢
「禁忌に恐れおののいていた平安貴族」は本当か/守られない触穢
 4 怪異
動物・入魂・虹
 5 物怪と怨霊
道長に取り憑いた邪霊/道兼、三条院、顕光の二女、敦康親王……
 6 病悩と治療
不健康な平安貴族/病悩――三条天皇との生存競争/晩年の病悩/治療――加持祈禱だけではない/服薬/老女による抜歯・蛭喰・湯治
 7 出家・死・葬送
平安貴族の死生観/出家の本意/死と葬送――道長の死生観/道長の死

おわりに 道長の実像 (二〇一二年八月 有馬温泉にて 著者識す)


年譜(康保三・966年〜万寿四・1027年)
略系図
関係地図(平安京北半・北辺)
関係地図(京外)
平安京内裏図
主要参考文献


≪著者: ≫ 倉本一宏 (くらもと かずひろ) 1958年三重県津市生まれ。東京大学文学部国史学専修課程卒業後、同大学大学院人文科学研究科国史学専門課程博士課程単位修得退学。博士(文学、東京大学)。国際日本文化研究センター教授。専門は日本古代政治史、古記録学。主な著書に、『摂関政治と王朝貴族』『一条天皇』『壬申の乱』『平安貴族の夢分析』『持統女帝と皇位継承』(いずれも吉川弘文館)、『三条天皇』(ミネルヴァ書房)。講談社学術文庫に『藤原道長「御堂関白記」全現代語訳』『藤原行成「権記」全現代語訳』(いずれも全三巻)がある。


倉本一宏 全現代語訳 『藤原道長「御堂関白記」 〈下〉』(講談社学術文庫、2009年) '12/05/27
倉本一宏 全現代語訳 『藤原道長「御堂関白記」 〈中〉』(講談社学術文庫、2009年) '12/05/02
倉本一宏 全現代語訳 『藤原道長「御堂関白記」 〈上〉』(講談社学術文庫、2009年) '12/04/27
倉本一宏 全現代語訳 『藤原行成「権記」 〈下〉』(講談社学術文庫、2012年) '12/03/24
倉本一宏 全現代語訳 『藤原行成「権記」 〈中〉』(講談社学術文庫、2012年) '12/02/17
倉本一宏 全現代語訳 『藤原行成「権記」 〈上〉』(講談社学術文庫、2011年) '12/02/08
佐藤信 編著 『日本の古代 '05』(倉本一宏/佐々木恵介 著、放送大学教材:専門科目 人間と文化コース、放送大学教育振興会、2005年) '11/05/02

佐々木恵介 『天皇と摂政・関白』(天皇の歴史03、講談社、2011年) '13/04/21
古瀬奈津子 『摂関政治』(シリーズ日本古代史6、岩波新書、2011年) '12/02/25
大津透 『道長と宮廷社会』(日本の歴史06、講談社学術文庫、2009年) '11/01/21
榎本渉 『僧侶と海商たちの東シナ海』(選書日本中世史〈4〉、講談社選書メチエ、2010年) '10/11/15
橋本治 『院政の日本人 (双調平家物語ノートII)』(講談社、2009年) '11/04/27、'09/10/18
橋本治 『権力の日本人 (双調平家物語ノートI)』(講談社、2006年) '11/03/25、'09/09/12






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本「民法III――債権総論 〔第3版補訂〕 (有斐閣Sシリーズ)」野村豊弘/栗田哲男/池田真朗/永田眞三郎5

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民法3 債権総論 第3版補訂 (有斐閣Sシリーズ)
民法III――債権総論 〔第3版補訂〕 (有斐閣Sシリーズ)

○著者: 野村豊弘/栗田哲男/池田真朗/永田眞三郎
○出版: 有斐閣 (2012/4, 単行本 286ページ)
○定価: 1,785円
○ISBN: 978-4641159372





1988年4月30日 初版第1刷発行
1995年3月20日 第2版第1刷発行
1999年1月30日 第2版補訂第1刷発行
2003年4月30日 第2版補訂2版第1刷発行
2005年4月25日 第3版第1刷発行
2012年3月15日 第3版補訂第1刷発行



第一線の執筆陣による、最も定評あるスタンダード・テキスト。コンパクトながら体系を維持しつつ、重要な論点には十分スペースをとり、丁寧な解説を加える。第3版刊行後の裁判例の蓄積や債権譲渡等に関する学説の進展に対応して補訂を行い、最新の内容とした。


≪目次: ≫
第3版 はしがき (2005年2月25日 執筆者一同、2012年3月1日)
初版 はしがき (1988年3月17日 執筆者一同)

執筆者紹介


第1章 序論
I 債権の意義
  (1) 債権の定義/(2) 債権と物権の違い/(3) 債権と請求権/(4) 債権の性質
II 債権法の内容
 1 債権法の範囲
  (1) 民法と特別法/(2) 債権法の内容
 2 債権法の特色
  (1) 任意法規性/(2) 普遍性/(3) 信義則

第2章 債権の目的
I 序説
 1 債権の目的とは何か
 2 債権の種類
  (1) 特定物債権と種類債権/(2) 金銭債権と非金銭債権/(3) 元本債務と利息債務/(4) 選択債権/(5) 可分債務と不可分債務/(6) 与える債務と為す債務/(7) 作為債務と不作為債務(414条)/(8) 結果債務と手段債務/(9) 一時的給付・継続的給付・回帰的給付/(10) 任意債権
II 特定物債権と種類債権
 1 特定物債権
  (1) 善管注意義務/(2) 善管注意義務違反の効果
 2 種類債権
  (1) 種類債権の引渡しと特定(集中)/(2) 品質/(3) 制限(限定)種類債権
III 金銭債権
 1 金銭債権の特殊性
  (1) どの通貨で支払うか/(2) 貨幣価値の変動と金銭債権
 2 元本債権と利息債権
  (1) 民事法定利息/(2) 単利と複利
IV 選択債権
 1 選択債権とは何か
 2 選択権
  (1) 誰が選択するか/(2) 選択権の行使とその効果
 3 選択権の移転、不能による特定
  (1) 選択権の移転/(2) 不能による特定

第3章 債権の効力
I はじめに
 1 債権にはどのような効果があるか
 2 債権の実現
  (1) 債務者による任意の履行/(2) 裁判所による債権の実現
 3 特殊な効力の債務
  (1) 債権の実現に問題のある債務/(2) 特殊な効果の債務に関する理論/自然債務
 4 債権と第三者
  (1) 不法行為の成否/(2) 妨害排除請求権
II 履行の強制
 1 強制履行とは何か
 2 強制履行の方法
 3 強制履行の要件・効果
  (1) 強制履行の要件/(2) 強制履行の効果/(3) 各種の強制履行方法
 4 強制履行制度上の問題点
  (1) 各種強制手段相互間の問題/(2) 強制履行と債務者の自由意思/(3) 強制履行のできない債務
III 債務不履行
 1 債務不履行の基礎的事項
  (1) 債務不履行とは何か/(2) 債務不履行の成立要件/「債務の本旨」とは何か/帰責事由
 2 債務不履行の諸類型
  (1) 履行遅滞とは何か/(2) 履行不能とは何か/履行不能にはどのようなものがあるか/(3) 不完全履行/不完全履行とは何か
 3 現代的課題
  (1) 安全配慮義務/(2) 契約締結上の過失/(3) 説明義務・告知義務
IV 損害賠償
 1 債務不履行による損害賠償とはどのようなものか
  (1) 債務不履行の効果/(2) 問題の範囲
 2 損害賠償の共通原則
  (1) 損害賠償の方法/(2) 損害とは何か/(3) 因果関係/(4) 損害賠償の範囲/通常損害・特別損害/(5) 損害額の調整/(6) 損害賠償額の予定/(7) 代償請求権/(8) 賠償者の代位/(9) 損害賠償に関する立証責任
 3 損害賠償に関する理論的問題
  (1) 損害賠償の範囲の制限範囲/(2) 損害概念/損害=金銭説/(3) 債務不履行と不法行為の交錯
 4 債務不履行の類型と損害賠償
  (1) 履行遅滞と損害賠償/履行遅滞と補填賠償/(2) 履行不能と損害賠償/損害額算定の基準時/(3) 不完全履行
V 受領遅滞
 1 受領遅滞とは何か
 2 受領遅滞の意義
  (1) 受領義務説/(2) 弁済の提供説
 3 受領遅滞の要件・効果
  (1) 要件/(2) 効果

第4章 責任財産の保全
I 序説
 1 責任財産
 2 責任財産の保全
II 債権者代位権
 1 債権者代位の意義
  (1) 具体例/(2) 意義
 2 債権者代位の要件
  (1) 保全の必要性/(2) 債務者の権利不行使/(3) 債権が履行期にあること
 3 債権者代位権の客体
  (1) 序/(2) 債権者代位権の客体となるもの/(3) 債権者代位権の客体とならないもの
 4 債権者代位権の行使
  (1) 行使の方法/(2) 行使の範囲/(3) 相手方の地位/(4) 債権者への直接履行
 5 債権者代位権行使の効果
  (1) 債務者による処分の禁止/(2) 効果の帰属/(3) 費用償還請求権/(4) 代位訴訟判決の効力
 6 債権者代位権の転用
  (1) 転用の例/(2) 無資力要件の要否
III 詐害行為取消権
 1 詐害行為取消権(債権者取得権)の意義
  (1) 具体例/(2) 意義/(3) 日本法の特色/(4) 詐害行為取消権の性質に関する理論の対立
 2 詐害行為取消権の要件
  (1) 詐害行為の意義/(2) 詐害意思と悪意/(3) 判例における詐害行為の具体的類型
 3 詐害行為取消権の行使
  (1) 行使の方法/(2) 行使の相手/(3) 行使の範囲/(4) 詐害行為取消権行使の期間制限
 4 詐害行為取消権行使の効果
  (1) 取消権の効果(相対効)/(2) 効果の帰属

第5章 多数当事者の債権関係
I 序説
 1 多数当事者の債権関係とは
 2 機能の二元化
 3 債権・債務の共同的帰属形態
  (1) 債権・債務の合有的帰属/(2) 債権・債務の総有的帰属
II 分割債権・分割債務
 1 分割債権・分割債務
 2 分割債権・分割債務の要件
  (1) 分割債権/(2) 分割債務
 3 分割債権・分割債務の効力
  (1) 対外的効力――独立性/(2) 影響関係――相対性
III 不可分債権・不可分債務
 1 不可分債権・不可分債務の意義と要件
  (1) 性質上の不可分/(2) 意思表示による不可分/(3) 分割債権・債務への変更
 2 不可分債権の効力
  (1) 対外的効力/(2) 影響関係/(3) 内部関係
 3 不可分債務の効力
  (1) 対外的効力/(2) 影響関係/(3) 内部関係
IV 連帯債務
 1 連帯債務の意義
  (1) 意義/(2) 性質
 2 連帯債務の要件
  (1) 法律の規定による成立/(2) 契約による成立/(3) 連帯の推定
 3 連帯債務の効力
  (1) 対外的効力/(2) 影響関係(1)――絶対的効力/一部免除/(3) 影響関係(2)――総体的効力/(4) 内部関係/求償権の制限
 4 不真正連帯債務
  (1) 意義/(2) 効力
 5 連帯債権・不真正連帯債権
V 保証債務
 1 保証債務とは
  (1) 意義/(2) 法的性質
 2 保証債務の成立
  (1) 保証契約/(2) 保証人の資格/(3) 主たる債務の存在
 3 保証債務の効力
  (1) 債権者・保証人間の効力/保証債務の内容/取消権を保証人が行使しうるか/(2) 主たる債務者・保証人間の効力
 4 保証人の求償権
  (1) 序説/(2) 委託を受けた保証人の求償権/(3) 委託を受けない保証人の求償権/(4) 主たる債務者が数人いる場合の保証人の求償権/(5) 保証人の代位権
 5 連帯保証
  (1) 意義と性質/(2) 成立/(3) 効力/(4) 連帯債務との異同
 6 共同保証
  (1) 意義と種類/保証連帯/(2) 分別の利益/(3) 共同保証人相互間の求償
 7 継続的保証
  (1) 根保証・信用保証/(2) 賃借人の債務の保証/(3) 身元保証/(4) 機関保証

第6章 債権譲渡と債務引受
I 序説
 1 債権譲渡、債務引受とは
 2 債権の譲渡性
  譲渡禁止特約
 3 移転機能からみた民法上の債権の種類
II 債権譲渡
 1 債権譲渡の意義と機能
 2 指名債権譲渡の成立要件
  (1) 成立要件/(2) 債権譲渡と他の類似の制度
 3 指名債権譲渡の対抗要件
  (1) 対抗要件主義の採用/(2) 民法対抗要件の構造――二つの対抗要件/(3) 対抗要件の強行法規性/(4) 対抗要件の構成要素/確定日付/(5) 債務者に対する対抗要件としての通知・承諾の効果/債権譲渡と相殺/(6) 第三者に対する対抗要件としての確定日付ある通知・承諾の効果/優劣決定の基準/(7) 民法の対抗要件に対する特例としての債権譲渡登記制度
 4 指名債権譲渡の公開
  (1) 原則/(2) 異議を留めない承諾による抗弁の喪失/異議を留めない承諾/異議を留めない承諾と抵当権の「復活」
 5 指名債権譲渡の原因関係
  (1) 原則/(2) 債権流動化のための債権譲渡/(3) 担保のための債権譲渡/(4) 代物弁済としての債権譲渡/(5) 取立てのための債権譲渡
 6 指名債権譲渡による資金調達と将来債権譲渡
III 証券的債権の譲渡
 1 序説
 2 指図債権
  (1) 意義/(2) 譲渡の効力要件と対抗要件/(3) 流通の保護
 3 無記名債権
  (1) 意義/(2) 譲渡の効力要件と対抗要件/(3) 流通の保護
 4 記名式所持人払債権
  (1) 意義/(2) 譲渡の効力要件と対抗要件/(3) 流通の保護
 5 免責証券
  (1) 意義/(2) 譲渡要件と債務者の保護
IV 民法の債権譲渡と他の法律による債権譲渡
V 債務引受
 1 序説
 2 免責的債権引受
  (1) 意義/(2) 要件/(3) 効果
 3 併存的債務引受
  (1) 意義/(2) 要件/(3) 効果
 4 履行引受
  (1) 意義/(2) 要件/(3) 効果
VI 契約譲渡(契約引受)
 1 意義
 2 要件
  (1) 契約の内容/(2) 当事者
 3 効果
  (1) 原則/(2) 解除権の帰趨/(3) 取消権の帰趨
 4 問題点

第7章 債権の消滅
I 序説
 1 債権の目的と債権の消滅
 2 債権の消滅原因
  (1) 消滅原因と民法の規定/(2) 目的の実現と消滅の原因/(3) 権利一般に共通な消滅原因
II 弁済と供託
 1 弁済
  (1) 弁済の意義と性質/(2) 弁済の提供/弁済の提供と責任軽減/口頭の提供/(3) 第三者の弁済/(4) 弁済による代位/弁済した第三者の求償権実現の保護/法廷代位者相互間の関係/(5) 弁済の受領権/債権の準占有者への弁済/(6) 弁済の充当/(7) 弁済の証明のための弁済者の権利
 2 代物弁済
  (1) 代物弁済の意義と性質/(2) 本来の給付に代わる「他の給付」/(3) 債権者の承諾/(4) 弁済と同一の効果/(5) 代物弁済の予約
 3 供託
  (1) 供託の意義と性質/(2) 供託原因/(3) 供託をなすべき場所/(4) 目的物の売却代価による供託/(5) 一部供託/(6) 債権者の供託物請求権/(7) 供託者の供託物の取戻し
III 相殺
 1 序説
  (1) 相殺の意義と性質/(2) 相殺制度の機能
 2 相殺適状と相殺の禁止
  (1) 相殺適状/双方の債権が弁済期にあること/(2) 相殺の禁止/受働債権が不法行為に基づく債権であるとき/自働債権が受働債権の差押え後に取得された債権であるとき/受働債権が譲渡された場合の債務者による相殺の可否
 3 相殺の方法と相殺の効果
  (1) 相殺の方法(506条1項)/(2) 相殺の効果
IV 更改・免除・混同
 1 更改
  (1) 更改の意義と性質/(2) 更改の要件
 2 免除
  (1) 免除の意義と性質/(2) 免除の方法と効果
 3 混同
  (1) 混同の意義と性質/(2) 混同の効果


参考文献
事項索引
判例索引


≪著者: ≫ 野村豊弘 (のむら とよひろ) 1966年 東京大学法学部卒業。学習院大学法学部教授。主要著書、『民法 I 序論・民法総則 〔第2版補訂〕』(2008年、有斐閣)、『民法 II 物権 〔第2版〕』(2009年、有斐閣)、『民事法入門 〔第5版補訂〕』(2012年、有斐閣)、『民法判例集』(1980年、有斐閣、共著)、『民法 第4巻 〔改訂版〕』(1990年、有斐閣、共著)、『分析と展開・民法 I 〔第3版〕』『II 〔第5版〕』(2004年、2005年、弘文堂、共著)。
 ※執筆分担: 第1章、第4章

≪著者: ≫ 栗田哲男 (くりた てつお) 1970年 東京大学法学部卒業。元 立教大学法学部教授。主要論文、「富喜丸事件の研究」(法協88巻1、2号、共著)、「消費者取引における解除・損害賠償」(1985年、現代契約法大系4巻〔有斐閣〕所収)、「建設業における共同企業体の構成員の倒産」(判タ543号)。
 ※執筆分担: 第2章、第3章

≪著者: ≫ 池田真朗 (いけだ まさお) 1973年 慶應義塾大学経済学部卒業。慶應義塾大学大学院法務研究科教授。主要著書、『債権譲渡の研究 〔増補第2版〕』(2005年、弘文堂)、『債権譲渡法理の展開』(2001年、弘文堂)、『スタートライン民法総論 〔第2版〕』(2011年、日本評論社)、『民法への招待 〔第4版〕』(2010年、税務経理協会)、『マルチラテラル民法』(2002年、有斐閣、共著)。
 ※執筆分担: 第5章、第6章

≪著者: ≫ 永田眞三郎 (ながた しんざぶろう) 1966年 京都大学法学部卒業。関西大学法学部教授。主要著書・論文、『情報ネットワーク時代の法学入門』(1989年、三省堂、共編著)、『民法入門・総則 〔第4版〕』(2008年、有斐閣、共著)、『物権』(2005年、有斐閣、共著)、『債権』(2010年、有斐閣、共著)、「権利行使の期間期限」(1986年、判例による法理論の展開〔有斐閣〕所収)。
 ※執筆分担: 第7章


渋谷秀樹/赤坂正浩 『憲法 1 人権 〔第5版〕』(有斐閣アルマ、2013年) '13/04/23
山野目章夫 『民法 総則・物権 〔第5版〕』(有斐閣アルマ、2012年) '13/04/22
池田真朗/犬伏由子/野川忍/大塚英明/長谷部由起子 『法の世界へ 〔第5版〕』(有斐閣アルマ、2012年) '13/04/20
大村敦志 『生活民法入門 暮らしを支える法  Introduction to Civil Low: The Legal Foundation of Everyday Life 』(東京大学出版会、2003年) '13/04/12
野村豊弘 『民事法入門 〔第5版補訂版〕  Introduction to Private Law, 5th edition revised 』(有斐閣アルマ、2012年) '13/04/06






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本「日本人のための世界史入門 (新潮新書506)」小谷野敦5

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日本人のための世界史入門 (新潮新書)
日本人のための世界史入門 (新潮新書506)

○著者: 小谷野 敦
○出版: 新潮社 (2013/2, 新書 271ページ)
○定価: 819円
○ISBN: 978-4106105067




世界史の“コツ”、教えます――。古代ギリシアから現代まで。3000年を一冊で大づかみ!

いつから日本人は世界史が“苦手”になったのだろう。“コツ”さえつかめば、世界史ほど面白いものはないのに――。「物語のない歴史は退屈である」「日本人にキリスト教がわからないのは当然」「中世とルネッサンスは何が違うのか」「フランス革命の楽しみ方」……。歴史の“流れ”を大づかみするための補助線を引きながら、古代ギリシアから現代までを一気呵成に論じる。一冊で苦手意識を克服できる、便利な世界史入門。


≪目次: ≫
序言 歴史は偶然の連続である
“歴史離れ”は「知」への軽蔑/歴史に“法則”なんかあるのか/拍子抜けの『銃・病原菌・鉄』/英雄史観と民衆史観の両方があってよい/江戸時代は「江戸時代」でいいじゃないか/物語のない歴史は退屈である

第一章 皇帝とは何か、王とは何か
「皇帝」「王」が意味するもの/古代ギリシアのトロイ戦争と『オデュッセイア』/「ローマ礼賛」への違和感/カエサルからオクタウィアヌスへ/私にはキリスト教がよく分からない/ローマ帝国の興亡/シナの王朝と三国志/ローマ帝国の東西分裂
コラム(1) 同性愛と宦官

第二章 あえて「暗黒の中世」と言ってみる
ローマ帝国滅亡後の世界/神聖ローマ帝国とイスラムの登場/歴史において想像力は害悪である/宗教と世俗権力の衝突/フランスにはなぜ女王がいないのか/意外と新しい英国の歴史/“キリスト教”と“イスラム教”の激闘/宗教は理性では理解できない/『水滸伝』の時代/チンギス・ハーンは本当にヨーロッパの脅威だったのか/恋愛はアラブからの輸入品か/「暗黒の中世」はキリスト教がもたらした/東洋の発見
コラム(2) 西洋の名前と五爵の制

第三章 ルネッサンスとは何か
「中世=暗黒」への反論/なぜ裸の女が描かれるのか/王権とは何か/英仏百年戦争とジャンヌ=ダルク/明とオスマン帝国/ルネッサンスの本場・イタリア/アメリカの発見と大航海時代/うわっつらなオリエント・ブーム/姦通や離婚と宗教改革/地中海から大西洋へ――覇権の移動/シェイクスピアの時代/旧教国vs.新教国/英国は不思議な国である/明の滅亡と太陽王・ルイ十四世/泣いても喚いても西洋の科学の発展にはかなわない/中世以降のヨーロッパは戦争の歴史である/啓蒙思想家の登場
コラム(3) 「曜日」と代表権

第四章 フランス革命と十九世紀
アメリカの独立/フランス革命はなぜ起きたのか/革命政府vs.ヨーロッパ諸国/皇帝ナポレオンの時代/第二共和制から第二帝政へ/アヘン戦争と近代化への抵抗/植民地とモンロー主義/ナショナリズムの時代/社会主義思想とユダヤ人迫害

第五章 日本の擡頭、二度の大戦
日清・日露戦争と激化する列強の覇権争い/ヨーロッパの没落とアメリカの擡頭/社会主義と共産主義/ファシズムと第二次世界大戦
コラム(4) 大統領、首相、書記長

第六章 現代の世界
戦後独立する国々/冷戦の幕開け
コラム(5) 歴史を歪める安易な呼称変更

あとがき だいたいでええんや


≪著者: ≫ 小谷野 敦 (こやの あつし) 1962(昭和37)年生まれ。東京大学文学部英文科卒業、同大学院比較文学比較文化専攻博士課程修了。学術博士。著書に『もてない男』『バカのための読書術』『日本売春史』『「こころ」は本当に名作か』『谷崎潤一郎伝 堂々たる人生』『母子寮前』『日本恋愛思想史』など。







・・・シナ歴代王朝の覚え方として、「夏殷周秦前漢新後漢三国西晋東晋南北朝隋唐五代北宋南宋元明清中華民国中華人民共和国」というのを、私は使っている。「かいんしゅうしん、ぜんかんしん、ごかんさんごく、せいしんとうしんなんぼくちょう、ずいとうごだい、ほくそうなんそう、げんみんしん」である。これは覚えてほしい。
 ・・・   (P73、「第一章 皇帝とは何か、王とは何か」)


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本「四字熟語・成句辞典 (講談社学術文庫2163)」竹田晃5

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四字熟語・成句辞典 (講談社学術文庫)
四字熟語・成句辞典 (講談社学術文庫2163)

○著者: 竹田 晃
○出版: 講談社 (2013/3, 文庫 672ページ)
○定価: 1,785円
○ISBN: 978-4062921633




ほめるとき、けなすとき。祝うとき、悲しむとき。人生の知恵がきらめく表現の宝庫。
見出し項目4500、総索引項目約7000。類書中で最大収録語数の決定版。現代人のための豊富な用例と、使いやすいガイド付き。

見出し項目約四五〇〇、類語・対語等を含め総索引項目約七〇〇〇を誇る本格派辞典が文庫版に。五十音での検索はもちろん、「感情の表現」「謙遜」「リーダーシップ」「人をほめる」「悪く言う」など、時に応じて適切な言葉に出会えるガイドも充実。豊富な用例に加えて、出典となった漢籍の解説も完備。教養を深め、冠婚葬祭やビジネスでも活かせる決定版。


≪目次: ≫
はしがき (一九八九年十一月一日  竹田 晃(たけだ あきら)

凡例(はんれい)
「話す」「書く」ための四字熟語・成句ガイド


本文
 五十音索引


出典解説
難読語読み方の手引
音訓総索引

学術文庫版の刊行にあたって (二〇一三年一月二十日  竹田 晃)


≪著者: ≫ 竹田 晃 (たけだあきら) 1930年東京生まれ。東京大学大学院中国語中国文学専門課程修士課程修了。専攻は中国古典小説。東京大学・明海大学名誉教授。主な著書に『中国の幽霊――怪異を語る伝統』『曹操――三国志の奸雄』『三国志の英傑』『中国小説史入門』、訳書に『捜神記』『世説新語』『倭国伝――中国正史に描かれた日本』(共訳)、共編書に『岩波漢語辞典』ほか。






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本「憲法 1 人権 〔第5版〕 (有斐閣アルマ)」渋谷秀樹/赤坂正浩5

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憲法1 人権 第5版 (有斐閣アルマ)
憲法 1 人権 〔第5版〕 (有斐閣アルマ)

○著者: 渋谷秀樹赤坂正浩
○出版: 有斐閣 (2013/3, 単行本 394ページ)
○定価: 2,100円
○ISBN: 978-4641124929



2000年4月30日 初版第1刷発行
2004年4月1日 第2版第1刷発行
2007年4月1日 第3版第1刷発行
2010年3月15日 第4版第1刷発行
2013年3月30日 第5版第1刷発行


法律学に慣れていない初学者にも配慮したスタンダード・テキスト。図表や例を織り込み、わかりやすく叙述。第1巻では、個別の人権、なかでもイメージしやすい人身の自由から入り、人権の意義・通則を後で学ぶことで、抽象的な議論もスムーズに理解できるよう工夫。

憲法の学習で大事なのは、その条文の背景にどのような歴史や思想があったかを理解し、想像すること――


≪目次: ≫
Preface to the fifth edition (2013年2月 著者)
Preface (2000年1月 著者)

著者紹介

Invitation for you
本書の体系/予備的知識/(1) 憲法/(2) 法/(3) 国(国家)/(4) 政府/(5) 私人/凡例/(1) 判例の略語/(2) 引用文献の略語


I 個別の人権
1 人身の自由
Chapter 1 移動の自由/奴隷的拘束からの自由
 1 移動の自由
居住・移転の自由とは何か?/外国移住・国籍離脱/「外国旅行の自由」の位置づけ/何のための移動の自由化?/移動の自由と人権体系/移動の自由と違憲審査基準/移動の自由の制限
 2 奴隷的拘束・その意に反する苦役からの自由
奴隷的拘束とは何か?/奴隷的拘束を受けない権利の保護/「その意に反する苦役」とは何か?/許される強制労働・許されない強制労働
Chapter 2 法定手続の保障/刑事手続の保障
 1 法的手続の保障
31条の起源を求めて/31条の読み方の対立/罪刑法定主義の保障/「適正な」刑事実体法の要請?/31条は「適正な刑事手続法」を求める/31条と非刑事的手続/手続保障の価値
 2 刑事手続の保障
戦前の治安法制の暗部/起訴前の権利の保証/(1) 現行犯以外の場合、司法官憲=裁判官の令状なしに逮捕されない権利(33条)/(2) 捜査機関による抑留拘禁に際して、理由の告知を求める権利、公開法廷での拘禁理由の開示を求める権利、弁護人を依頼する権利(34条)/(3) 逮捕に付随する場合を除いて、裁判官の令状なしに住居や所持品の捜索・押収を受けない権利(35条)/(4) 公務員から絶対に拷問を受けない権利(36条前段)/(5) 自己に不利益な供述を強要されない権利(38条1項)/起訴後の権利の保障/(6) 公平な裁判所の迅速な公開裁判を受ける権利(37条1項)/(7) 証人審問権、証人喚問権、国選弁護人依頼権(37条2項・3項)/(8) 自白の証拠能力・証明力の制限(38条2項・3項)/(9) 残虐な刑罰を受けない権利(36条後段)/(10) 遡及処罰を受けない権利、既に無罪とされた行為および同一の犯罪について刑事責任を問われない権利(39条)

2 社会的・経済的権利
Chapter 3 生存権
 1 日本の社会保障制度の現状はどのようになっているか
社会保障の歴史をほんの少し/戦前日本の社会保障の状況は?/社会保障制度の現状は?
 2 憲法25条にはどのような意味があるか
生存権と社会権/25条の法的意味/プログラム規定説/抽象的権利説/具体的権利説/ことばどおりの具体的権利説/争いのシナリオ別に考える
Chapter 4 教育権
 1 「教育権」という言葉
「教育権」概念の多義性
 2 教師の「教育権」
「国民の教育権」と「国家の教育権」/教師の「教育内容決定権」/裁判所の考え方
 3 親の「教育権」と子どもの「教育を受ける権利」
親の「教育の自由」/親の「教育制度整備請求権」/子どもの「教育を受ける権利」
 4 教育をめぐる「子どもの権利」
最近の子どもの人権問題/子どもの表現の自由と学校/子どもの信教の自由と公教育/子どもの自己決定と校則
Chapter 5 労働権
 1 勤労の権利
勤労の権利の意味/勤務条件法定の要求
 2 労働基本権
戦前の労働運動規制/労働三法と労働三権/団結権/団体交渉権・争議権/正当な争議行為/労働基本権の複合的性格/労働者個人と労働組合
 3 公務員の労働基本権
公務員の労働基本権の制限/判例の動き/労働組合の現況
Chapter 6 職業の自由
 1 職業の自由とはどんな権利か
職業とは何か?/職業と営業とはどう違う?/「営業の自由」論争/職業の自由は何を保障しているか?/なぜ職業の自由が保障されるのか?
 2 どんな規制が許されるか
政府による規制のタイプ/規制の合憲性判断/消極規制と積極規制との二分論/「明白性の審査」と「厳格な合理性の審査」/これまでの違憲審査基準論の問題点
Chapter 7 財産権
 1 財産権の保障
「法律用語の財産権」と「憲法上の財産権」/財産権の具体的な姿/二重の基準論/二重の基準論見直しの試み/損失補償が必要なケース
 2 私有財産制度の保障
財産権の保障と私有財産制度の保障/私有財産制度とは何か?/2つの保障の相互関係/私有財産制度維持の義務

3 受益権
Chapter 8 国家賠償・刑事補償請求権/裁判を受ける権利
 1 国家賠償請求権・刑事補償請求権
明治憲法下の国家賠償/憲法17条、国家賠償法の制定/国家賠償法上の責任/制度改革訴訟/国家賠償請求権の主体/憲法40条の刑事補償請求権/憲法40条と法律上の刑事補償
 2 裁判を受ける権利
権利の意味/権利の内容/非訟事件と裁判を受ける権利/審級制度/裁判を受ける権利の人的保障

4 精神的自由権
Chapter 9 思想・良心の自由
 1 「思想・良心」の意味
「心」の自由/「思想・良心の自由」の歩み/内心説と信条説
 2 禁止される侵害
 3 保障の限界
内心に反する意思表示の強制/内心の開示強制
 4 「内面的精神活動の自由」と「外面的精神活動の自由」の関係
Chapter 10 表現の自由(1)――意味・歴史・機能
 1 「表現の自由」の意味
情報のもつ意味/憲法における保障/保障される行為/(1) 言論・出版/(2) さまざまな情報伝達手段/(3) さまざまな情報内容/「表現の自由」の法的意味
 2 情報伝達手段発展の歴史
プリミティブ・メディアの時代/印刷技術の発達とマス・メディアの時代/(1) 印刷メディアの黎明期/(2) 伝達メディアの寡占期/ニュー・メディアの時代へ
 3 表現の自由はなぜ保護されるべきか?
4つの機能(価値)/(1) 機能の位置づけ/(2) 問題点/(3) 「情報」の重要性
Chapter 11 表現の自由(2)――知る自由と権利
 1 知る自由
検閲と事前抑制の相違/(1) 検閲の絶対的禁止/(2) 事前抑制の原則禁止/「知る自由」をさまたげるもの/(1) 情報からの遮断/(2) 情報収集活動の規制
 2 知られない自由
通信の秘密
 3 知る権利
アクセス権/情報公開請求権/情報公開法/反論権
Chapter 12 表現の自由(3)――報道機関の自由
 1 報道の自由
報道の自由とは?/報道のプロセス
 2 取材の自由
取材過程の問題/(1) 私人の取材/(2) 政府機関の取材/取材終了後の問題/(1) 取材資料の提出強制/(2) 取材源の証言強制
 3 放送の自由
電波メディアの規制根拠/(1) 規制の根拠をめぐる理論/(2) 規制の根拠理論への疑問/電波メディアの規制方法/行動(内容)規制の問題点
Chapter 13 表現の自由(4)――表現内容規制・表現内容中立規制
 1 表現内容規制と表現内容中立規制
 2 表現内容規制
名誉を毀損する表現/性表現行為/(1) 判例の立場/(2) 規制を必要とする理由/その他の表現の規制/(1) コマーシャル(商業広告)/(2) 犯罪の煽動/(3) 差別的言論
 3 表現内容中立規制
「時・所・方法」の規制が問題となる場合/(1) ビラ貼り・街頭演説などの規制/(2) 選挙運動の規制/象徴的言論
Chapter 14 信教の自由
 1 信教の自由
信教の自由の歴史/宗教とは?/保障の内容/保障の限界/(1) 宗教的行為の自由の限界/(2) 宗教的結社の自由の限界
 2 政教分離原則
政教分離原則の意味/政府と宗教の関係の多様性/禁止される関係/信教の自由への配慮
Chapter 15 学問の自由
 1 学問の自由の歴史
諸外国における学問の自由/日本における学問の自由の歴史/学問とは?
 2 学問の自由の内容
研究の自由/研究結果発表の自由/教授の自由
 3 大学の自治
自治の内容/自治の限界
Chapter 16 集会・結社の自由/家族形成の自由
 1 集会・結社の意義
集会・結社とは?/(1) 集会/(2) 結社/現行憲法における保障
 2 集会の自由
集会の自由の重要性/集会の自由の限界/(1) 屋外における集会・集団行動の規制/(2) 屋内における集会の規制
 3 結社の自由
結社の自由の重要性/結社の自由の限界
 4 家族形成の自由
戦前の家族制度/家族の基本ルール/(1) 婚姻の自由/(2) 両性の平等/(3) 事実婚と法律婚の差別/(4) 家族を形成する権利

5 新しい人権
Chapter 17 幸福追求権(1)――性格と範囲
 1 個人の尊重
個人主義の宣言/人格と個性
 2 幸福追求権
13条後段は権利保障規定か?/人格的利益説/一般的自由説/プロセス的権利説/幸福追求権は何を保障しているのか?/権利としての認定の条件
Chapter 18 幸福追求権(2)――新しい人権
 1 幸福追求権のカタログ
人格の保護と個性の保護
 2 一般的人格権(1)――プライバシー権
古典的プライバシー権/自己情報コントロール権/プライバシー権の相手と効力/判例に見るプライバシー問題/(1) プライバシー権と表現の自由との対立/(2) 政府による個人識別情報の収集/(3) 政府からの個人情報の流出/(4) 政府に対する本人情報の開示請求/プライバシー権侵害の審査基準
 3 一般的人格権(2)――名誉権・環境人格権
名誉権/名誉とプライバシー/環境権と環境人格権
 4 自己決定権
自己決定権の主張/自己決定権をめぐる論点/安楽死・尊厳死の権利?


II 人権の意義と通則
1 人権の意義
Chapter 19 人権の意義
 1 人権の理念と歴史
人権の理念/ジョン・ロックの自然権論/アメリカ・フランスの人権文書/人権の理念と現実/日本における人権理念の受容
 2 人権の国際的保障
世界人権宣言・国際人権規約/国際人権保障と日本
 3 人権の基礎づけ
人権理念に対する反発/人権の基礎づけ論の諸類型
 4 人権の分類
権利の保護範囲と権利の法的性格/介入排除請求権・給付請求権と保護範囲

2 人権通則
Chapter 20 人権の享有主体
 1 自然人
憲法上の例外/(1) 未成年者/(2) 天皇・皇族/外国人/(1) 出入国の自由/(2) 参政権/(3) 自由権/(4) 社会権
 2 法人
法人に対する見方の変遷/権利性質説/法人が人権を享有する根拠/議論の方向性
Chapter 21 人権の到達範囲
 1 私人間適用
社会的権力と人権規定/適用に関する理論
 2 特殊な法律関係
公務員/刑事施設被収容者/強制加入制の公益法人の会員
Chapter 22 人権の制約原理
 1 公共の福祉論の展開
抽象的「公共の福祉」論/(1) 内容/(2) 問題点/12条・13条訓示規定説/(1) 内容/(2) 問題点/「公共の福祉」内在制約説/(1) 内容/(2) 問題点/どのように考えるべきか?
 2 違憲審査基準論
「二重の基準論」/3種の審査基準/(1) 目的審査と手段審査/(2) 違憲審査基準の内容/(3) 違憲審査基準の具体的適用/他の違憲審査基準との関係
Chapter 23 法の下の平等
 1 平等の理念
人格価値の平等/自由と平等
 2 平等条項の意味
立法者を拘束するか、しないか/絶対的平等か、相対的平等か/機会の平等か、条件の平等か、結果の平等か/平等権と平等原則
 3 平等違反の審査方法
合理性の有無/法律による別扱いと後段列挙事由/目的手段審査
 4 判例に見る平等問題
14条関係判例と平等問題/尊属関係重罰規定と平等/議員定数不均衡と平等/税負担と平等/福祉受給権と平等/家族関係と平等/国籍と平等


事項索引
判例索引


Column
(1) 受刑者の人権/(2) 犯罪被害者支援の強化/(3) 取調べの可視化/(4) 123号通知と水際作戦/(5) 権利と権限(権能)/(6) 教育基本法の改正/(7) 学習指導要領/(8) 子どもの権利条約/(9) 予防接種事故と国の責任/(10) 実質的証拠法則(substantial evidence rule)/(11) 少年審判/(12) 上告制限/(13) 公立学校における日の丸・君が代の強制/(14) プリミティブ・メディアの規制/(15) サイバー刑法/(16) 表現行為の自主規制/(17) 青少年インターネット環境整備法/(18) 通信傍受/(19) 政府言論(goverment speech)/(20) 犯罪と報道/(21) 編集権/(22) 「記者クラブ」制度/(23) 放送と通信/(24) プライバシーを侵害する表現/(25) インターネットと猥褻画像/(26) 明白かつ現在の危険/(27) セクシャル・ハラスメント/(28) 「セクト(カルト)」現象/(29) 諸外国の政府と宗教との関係/(30) 目的・効果基準/(31) イスラム・スカーフ問題/(32) 学問の自由に関する戦前の3事件/(33) 最先端科学技術と学問の自由/(34) 国立大学の独立行政法人化/(35) 団体規制法/(36) 「中間団体」としての家族/(37) 個人情報保護法制/(38) 自然の権利/(39) 人権の「普遍性」/(40) 受精卵・胎児・死者の人権/(41) 法人は思想・良心の自由を享受するか?/(42) 人権擁護法案/(43) 国家行為(state action)の理論/(44) 特別権力関係/(45) 比較衡量論(利益衡量論)/(46) 男女共同参画社会/(47) 後段列挙事由


≪著者: ≫ 渋谷秀樹 (しぶたに ひでき) 1955年 兵庫県加古川市生まれ。1978年 東京大学法学部卒業。1984年 東京大学大学院法学政治学研究科博士課程満期退学。立教大学大学院法務研究科(立教法科大学院)教授。主要著書、『憲法』(有斐閣、第2版、2013年)、『日本国憲法の論じ方』(有斐閣、第2版、2010年)、『憲法事例演習教材』(共著、有斐閣、2009年)、『憲法への招待』(岩波新書、2001年)、『憲法訴訟要件論』(信山社、1995年)。
※[執筆分担: Chapter 8 (2)、9〜16、20〜22 ]

≪著者: ≫ 赤坂正浩 (あかさか まさひろ) 1956年 東京都生まれ。1979年 東北大学法学部卒業。1984年 東北大学大学院法学研究科博士後期課程満期退学。立教大学法学部教授。主要著書、『憲法講義(人権)』(信山社、2011年)、『基本的人権の事件簿』(共著、有斐閣、第4版、2011年)、『ケースブック憲法』(共編著、弘文堂、第3版、2010年)、『Law Practice 憲法』(共著、商事法務、2009年)、『立憲国家と憲法変遷』(信山社、2008年)、『ファーストステップ憲法』(共著、有斐閣、2005年)。
※[執筆分担: Chapter 1〜7、8 (1)、17〜19、23 ]


山野目章夫 『民法 総則・物権 〔第5版〕』(有斐閣アルマ、2012年) '13/04/22
池田真朗/犬伏由子/野川忍/大塚英明/長谷部由起子 『法の世界へ 〔第5版〕』(有斐閣アルマ、2012年) '13/04/20
大村敦志 『生活民法入門 暮らしを支える法  Introduction to Civil Low: The Legal Foundation of Everyday Life 』(東京大学出版会、2003年) '13/04/12
野村豊弘 『民事法入門 〔第5版補訂版〕  Introduction to Private Law, 5th edition revised 』(有斐閣アルマ、2012年) '13/04/06






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本「ご遺体  The loved One, 1948 (光文社古典新訳文庫166)」イーヴリン・ウォー、小林章夫 訳5

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ご遺体 (光文社古典新訳文庫)
ご遺体  Evelyn Waugh: “The Loved One”, 1948 (光文社古典新訳文庫166)

○著者: イーヴリン・ウォー小林章夫
○出版: 光文社 (2013/3, 文庫 227ページ)
○定価: 920円
○ISBN: 978-4334752668




英国出身でペット葬儀社勤務のデニスは、友人の葬儀の手配のためハリウッドでも評判の葬儀社〈囁きの園〉を訪れ、そこのコスメ係と恋に落ちる。だが彼女の上司である腕利き遺体処理師もまた、奇怪な方法で彼女の気を引いていたのだった……容赦ないブラック・ユーモアが光る中編佳作。


≪目次: ≫

『ご遺体』 The Loved One, 1948


解説 小林章夫
イーヴリン・ウォーの生い立ち/最初の結婚の失敗と作家活動/第二次世界大戦後の生き方/ウォーの小説世界/『ご遺体』の魅力

イーヴリン・ウォー年譜
訳者あとがき (二〇一三年一月 小林章夫)


≪著者: ≫ イーヴリン・ウォー Evelyn Waugh [1903-1966] 20世紀を代表するイギリスの小説家。名門出版社の社長を父に持ち、しつけの厳しい全寮制学校に学ぶ。オクスフォードで歴史学を専攻するが中退し、その後教職などを経て作家に。1928年、上流階級への風刺がきいた処女小説『大転落』が好評を博し、続けて『黒いいたずら』『一握の塵』などを発表。一方、1930年にはカトリック信者となっており、これは1945年発表の代表作『回想のブライズヘッド』の礎となった。1948年には前年からのアメリカ旅行をヒントに本作『ご遺体』を発表。その後も戦争小説や旅行記を書いた。

[訳者: ] 小林章夫 Kobayashi Akio 1949年東京生まれ。上智大学文学部英文科教授。専攻の18世紀イギリス文学を中心に近代のイギリスの文学・文化を多角的に研究する。1985年、ヨゼフ・ロゲンドルフ賞受賞。著書は『女王、エリザベスの治世』『エロティックな大英帝国』『コーヒー・ハウス』『イギリス名宰相物語』など多数。訳書に『フランケンシュタイン』(シェリー)、『ファニー・ヒル』(クリーランド)、『ワイン物語』(ジョンソン)など。


メアリー・シェリー 『フランケンシュタイン  Mary Shelley: “Frankenstein; or, The Modern Prometheus”, 1831 』(小林章夫 訳、光文社古典新訳文庫、2010年) '10/11/09






・・・まず英語のタイトルからして訳のわからないものであろう。それもそのはず、The Loved One とは葬儀業界の隠語で、「故人」を表す言葉である。そのため「仏様」といったタイトルで訳されることがあるが、さて、西欧世界で「仏様」はいかがなものだろうか。
 物語はアメリカ西部で暮らすイギリス人を主人公にしたもので、彼はペット葬儀社に勤める若者である。故国イギリスを離れ、商業主義が跋扈する新世界で暮らすこの男、その周囲にはアメリカ社会を嫌ってイギリスを懐かしむ人物たちが多くいるのだが、それでも彼らは生きていくために、この「未開の地」に自分を溶け込ませて暮らしていかなければならない。
 ・・・   (p217、「解説」)

The Loved One (1948年)
 『愛されたもの』 中村健二・出淵博 訳、金星堂対訳叢書、1969年、岩波文庫、2013年
 『囁きの霊園』 吉田誠一 訳、早川書房〈ブラック・ユーモア選集 第2巻〉、1970年
 『華麗なる死者』 出口保夫 訳、主婦の友社〈キリスト教世界の文学9〉、1978年
 『ご遺体』 小林章夫 訳、光文社古典新訳文庫、2013年
(wikipedia 「イーヴリン・ウォー」 2 著作、2.1 長編小説 より)



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本「民法 総則・物権 〔第5版〕 (有斐閣アルマ)」山野目章夫5

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民法 総則・物権 第5版 (有斐閣アルマ)
民法 総則・物権 〔第5版〕 (有斐閣アルマ)

○著者: 山野目章夫
○出版: 有斐閣 (2012/2, 単行本 274ページ)
○定価: 1,890円
○ISBN: 978-4641124608




2000年5月10日 初版第1刷発行
2004年1月30日 第2第1刷発行
2005年3月10日 第3第1刷発行
2007年2月28日 第4第1刷発行
2012年2月25日 第5版第1刷発行


「個人をめぐる法律関係の基本的なルールの提示」という点から民法を考え、解説を行うテキスト。総則/物権の基本を人・所有権・契約をキーワードとして纏め上げた。面白さ、わかりやすさに定評あり。民法・特定非営利活動促進法(NPO法)の改正を織り込んだ最新版。

民法は、試験科目としてだけでなく、自分の周りや社会のあり方を考える上での“大切な武器”になる。社会生活を送る上で不可欠の存在である民法をわかりやすく、かつおもしろく解説する。


≪目次: ≫
第5版へのはしがき (2012年1月 山野目章夫)
第4版へのはしがき (2007年1月 山野目章夫)
第3版へのはしがき (2005年1月 山野目章夫)
第2版へのはしがき (2003年9月 山野目章夫)
初版へのはしがき (2000年3月 山野目章夫)

本書を読む前に

はじめに 民法を学ぶための三つのキーワード


Part 1  基礎

第1章 第一のキーワード――人
1 民法における個人のとらえかた
(1) ある人がある人であるということ――人の同一性
個人としての尊重/氏名/氏/名/住所/性別/年齢/国籍/個人と家族/戸籍簿
(2) 市民としての平等
平等ということの大切さ/市民としての平等/積極的是正措置
(3) 市民としての自由
自由ということの大切さ/人身の自由/思想・信条の自由
(4) 民法における人のとらえかた
人格権/世界人権宣言12条/民法における人のイメージ
(5) 財産に関する諸権利
財産権/所有権に代表される諸権利/代金債権に代表される諸権利
2 権利能力
(1) 権利能力の概念
具体例で考える/権利能力とは/意思能力や行為能力と区別する
(2) 権利能力の始期
始期の原則/始期についての例外/(1) 不法行為に基づく損害賠償請求/(2) 相続/(3) 遺贈
(3) 権利能力の終期
いつが終期か/終期が来たことの具体的な意味/死亡の時期が明らかでない場合の扱い/生死不明の場合の扱い/失踪者が生還したら
3 意思能力と行為能力
(1) 意思能力
意思表示の概念/意思表示の効力/意思能力/意思無能力の具体例
(2) 行為能力の概念
チャレンジする人/行為能力の制限/相手方の保護/意思無能力との関係
(3) 行為能力の制限
未成年者/後見――審判により開始する後見/保佐/補助

第2章 第二のキーワード――所有権
1 所有権の概念
(1) 所有権とは何か
所有権の素朴なイメージ/契約に基づく権利との比較/所有権の具体的ななかみ/所有権を定義すると
(2) 所有権のさまざまなすがた
所有権の目的物/不動産をさらに分類すると/土地の所有権/建物の所有権/動産の所有権
(3) 所有権取得のさまざまな方法
承継取得と原始取得/原始取得の典型場面/動産の原始取得/土地の原始取得/添附
(4) 共同所有
共同所有とは/持分/共有物の変更・管理・保存/共有物の分割/組合財産の共有/遺産共有
2 所有権の効力
(1) 所有権の時間的・空間的変容
所有権の縮小というアイデア/所有権の時間的な縮小/所有権の空間的な縮小/(1) 地役権/(2) 共有の性質を有しない入会権/(3) 区分地上権/所有権の弾力性/対抗力の保障
(2) 所有権に基づく請求権
予備的な勉強――占有の概念/所有権に基づく請求権/(1) 所有権に基づく返還請求権/(2) 所有権に基づく妨害排除請求権/(3) 妨害予防請求権/(4) ふろく――回復忍容請求権/より大きな概念で考える
(3) 占有訴権
占有訴権とは/占有訴権の諸類型/占有訴権と物権的請求権との関係

第3章 第三のキーワード――契約
1 契約とその効力
(1) 契約の成立
意思自治の原則/契約の成立要件/契約の成立過程
(2) 意思の不存在
内心的効果意思を欠く意思表示/要素の錯誤/通謀虚偽表示/心裡留保/関連=消費者契約法に基づく不当条項の無効
(3) 瑕疵ある意思表示
瑕疵はどこにあるか/強迫による意思表示/詐欺による意思表示/関連1=動機の錯誤/(1) 第一説=動機が表示されて法律行為の内容となっていた場合に無効とする見解/(2) 第二説=動機について相手方が悪意または有過失の場合に無効とする見解/(3) 第三説=相手方が動機について悪意であった場合に取消可能であるとする見解/関連2=消費者契約法に基づく取消し/(1) 重要事項について不実告知による誤認の惹起(同法4条1項1号)/(2) 故意による不利益事実の不告知による誤認の惹起(同法4条2項)/(3) 断定的判断の提供による誤認の惹起(同法4条1項2号)/(4) 退去妨害による困惑の惹起(同法4条3項2号)/(5) 不退去による困惑の惹起(同法4条3項1号)/第三者の保護
(4) 契約と社会
契約内容の社会的妥当性/公序良俗違反の類型/(1) 犯罪行為を内容とし、または犯罪行為を助長・支援することを内容とする契約/(2) 基本的人権の尊重という理念に反する契約/(3) 契約の成立した状況または契約の内容に鑑み、著しく不公正であるとみ認められる契約/(4) 公正な市場の確保を阻害する契約/(5) 家族制度の基本的原則に反する契約/強行規定と任意規定/不法原因給付との関係
(5) 契約の効力
契約の効力が否定される諸場合/無効ということ/無効原因のいろいろ/無効行為の追認/取消可能とのちがい/取消可能な契約の追認/撤回/契約解除/クーリング・オフ
2 契約に基づく不動産の物権変動
(1) 物権変動の基本原則
朝倉家のマイホームの夢/売買契約に基づく権利と義務/不動産の取引/ある大安の日のできごと/登記の申請と実行/意思主義と形式主義/売買における所有権移転時期/困った話その1――二重譲渡/公示の原則/困った話その2――地面師暗躍/民法94条2項の類推解釈
(2) 民法177条の第三者
制限説と無制限説/第三者の範囲を制限する基準/第三者の客観的基準/物権取得者/不動産賃借人/一般債権者/無権利者/転々譲渡の際の前々主/第三者の主観的要件
(3) 契約の取消し・解除と民法177条
取消しと登記/判例の考え方/対抗問題説と無権利説/解除と登記/解除の法的構成との関係
3 契約に基づく動産の物権変動
(1) 動産に関する物権変動
動産とは/動産物権変動の公示方法/動産の物権変動の原因
(2) 動産をめぐる対抗問題
対抗問題ということの意味/対抗問題の考え方/「引渡し」の四つの態様/簡易の引渡し/指図による占有移転/占有改定/「第三者」の意味
(3) 即時取得
どのような制度か/即時取得の要件その1――引渡し/即時取得の要件その2――善意無過失/即時取得の要件その3――法律行為の存在/即時取得の効果/盗品・遺失物の特則
(4) 補説――明認方法を対抗要件とする物権変動
立木と未分離果実/対抗問題の扱い/即時取得適用の有無


Part 2  展開

第4章 法人
(1) 法人というものの考え方
人の集団=社団/一定目的に供された財産=財団/ペルソンヌ・モラル
(2) 法人のさまざまな形態
社団法人と財団法人/営利法人と非営利法人/(1) 一般社団法人/(2) 一般財団法人/(3) 公益社団法人/(4) 公益財団法人/(5) 特定非営利活動法人/二つの分類をクロスさせると/本書で扱う法人
(3) 法人の機関
機関の必要性/社団法人の機関/財団法人の機関
(4) 法人の活動
法人の権利能力/法人の業務の決定と執行/理事の不法行為/代表権の濫用

第5章 担保物権
(1) 抵当権
担保とは/抵当権の特徴/抵当権の基本的法律関係/抵当権の附従性等/抵当権のライフサイクル/抵当権の優先弁済的効力/順位をめぐる権利変動/共同抵当/抵当権と賃貸借/法定地上権/物上代位/担保不動産収益執行
(2) 先取特権
先取特権とは/動産売買先取特権
(3) 留置権
留置権とは/民法295条の2項の類推解釈
(4) 質権
質権とは/動産質/不動産質/権利質
(5) 譲渡担保
物権法定主義/譲渡担保とは/集合動産譲渡担保

第6章 代理――そして法律行為を学ぶ
(1) 代理制度――その便利さと危うさ
代理とは/なぜ代理が必要か/任意代理と法定代理/代理人のコントロール/自己契約・双方代理・利益相反行為/能働代理と受働代理
(2) 代理の基本的法律関係
“代理の三角形”/代理権授与行為/代理行為/代理行為の効果の帰属
(3) 無権代理
叔父さんはこわい/原則は無効/二つの例外/相続と無権代理/共同相続であったなら/無権代理人が先に死んだなら
(4) 表見代理
夫婦もこわい/ハートで考える表見代理/代理権授与表示に基づく表見代理/権限踰悦に基づく表見代理/代理権消滅後の表見代理/三類型の“すきま”をうめる/ハートで上手に説明できない場面/夫婦と表見代理
(5) 法律行為の概念――より大きな概念で考える
民法の読み方/単独行為の無権代理
(6) 法律行為の附款
附款/条件/期限/期間計算

第7章 時効
(1) 消滅時効
どのような制度か/時効の起算点/時効期間/時効の中断/(1) 請求/(2) 差押え・仮差押え・仮処分/(3) 承認/裁判上の催告/時効の停止/時効の援用とは/時効完成と援用の関係/だれが援用をするのか/時効利益の放棄
(2) 取得時効
設例/自主占有の要件/時効完成前に取引があったら――その1/時効完成前に取引があったら――その2/所有権以外の財産権の時効取得


おわりに 民法を楽しく学びつづけるための読者への三つのアドバイス
未知の分野へ進む/言葉を知る/“でも”ではなく“ただし”で

文代さんと昇平君からのSシリーズへの誘い


判例索引
事項索引


※課題学習
民法典の編成/婚姻と親子/「人」の法の構築/胎児の権利能力/意思無能力と行為能力の制限との関係/袋地所有者の通行権/共有者の相続人不存在/持分権を観念することができない共同所有/占有訴権制度の存在理由/交互侵奪/民法の一大難問――転得者の扱い/表意者からのみ主張できる無効/無効と取消可能の二重効/仮登記/自動車の売買/動産譲渡登記がなされる場合の法律関係/定款で定める法人の目的/財団法人のガバナンス/理事の不法行為/権利能力のない社団/抵当権の効力の物的範囲/抵当権の処分/流動集合動産譲渡担保と動産売買先取特権/法定代理概念の変容/使者/一部請求と時効の中断/自己の物の時効取得

※Tea Time
“悪魔”という名も許されるか/行為能力制度の今昔/建築基準法と相隣関係規定の関係/羊羹の栗が食べたーい/上は天蓋まで下は地軸まで/ある財産分与協議の錯誤無効/不動産登記とコンピューター/NPOの時代/金融再生と根抵当権


≪著者: ≫ 山野目 章夫 (やまのめ あきお) 早稲田大学大学院法務研究科教授。1958年に福島市で生まれる。1981年に東北大学法学部を卒業し、同学部助手を経て、1988年に亜細亜大学法学部専任講師、1993年に中央大学法学部助教授。2000年に早稲田大学法学部教授。2004年4月より現職。主著に『初歩からはじめる物権法』(第5版、日本評論社、2007年)、『不動産登記法入門』(日経文庫、2008年)、『不動産登記法』(商事法務、2009年)、『物権法』(第5版、日本評論社、2012年)。

山野目章夫/横山美夏/山下純司 『ひとりで学ぶ民法  Do iti Yourself! Exercise of Civil Law 』(有斐閣、2008年) '10/05/02

池田真朗/犬伏由子/野川忍/大塚英明/長谷部由起子 『法の世界へ 〔第5版〕』(有斐閣アルマ、2012年) '13/04/20
大村敦志 『生活民法入門 暮らしを支える法  Introduction to Civil Low: The Legal Foundation of Everyday Life 』(東京大学出版会、2003年) '13/04/12
野村豊弘 『民事法入門 〔第5版補訂版〕  Introduction to Private Law, 5th edition revised 』(有斐閣アルマ、2012年) '13/04/06





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本「天皇と摂政・関白 (天皇の歴史03)」佐々木恵介5

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天皇と摂政・関白 (天皇の歴史)
天皇と摂政・関白 (天皇の歴史03)

○著者: 佐々木恵介
○出版: 講談社 (2011/2, 単行本 390ページ)
○定価: 2,730円
○ISBN: 978-4062807333




幼帝清和の外祖父、藤原良房から摂関政治は始まった。菅原道真の失脚、醍醐村上天皇の「延喜・天暦の治」、そして道長の栄華。政争の続く平安京内裏を舞台に天皇は「生身の権力者」から「制度」へと変貌していく。王権をめぐる姻戚関係を藤原氏が支配するなかで、天皇のみがなしえたこととは、いったい何かを追究する。


藤原北家はいかにして権力を握ったか? その時、天皇家は?
「天皇の歴史」03巻では、9世紀半ばの文徳天皇から11世紀半ばの後冷泉天皇まで16人の天皇の時代を取り上げます。藤原良房基経の摂政・関白就任から、道長頼通の栄華へと続く藤原北家の全盛時代です。この「摂関政治」は、「藤原氏が天皇の意向を無視して行った恣意的・専制的な政治」と捉えられがちですが、これは「天皇親政」を至上とする戦前の歴史観の影響にほかなりません。本巻では、天皇と摂関を従来のように対立的に捉えるのではなく、天皇と摂関が総体としてどのような王権を形づくっていたのか、そのなかで「天皇のみがなしえたこと」とは何かを見ていきます。

■錯綜する姻戚関係のなかで、皇統が並立するメリットとは?
「皇位継承のルール」が確立していなかったこの時代、藤原氏は「天皇の母方の祖父」すなわち「外戚」の地位を得るために、娘たちを次々と天皇家に入内させました。現代の目から見れば「ここまでやるか!?」というほどの外戚戦略の結果、家系図は複雑になり、皇統は並立します。度重なる謀略と政争の元凶ともいえるこうした危うい状況は、しかし、貴族たちにとっても、天皇家にとっても、実は大きなメリットがあったのです。

■幼帝の誕生と「神器」の継承。現代に連なる「天皇のあり方」。
失脚した菅原道真の怨霊、平将門・藤原純友の乱など、決して「平安」とは言えない、醍醐村上帝の時代は、なぜ後世「延喜・天暦の治」と称されるのでしょうか。また、繁栄を極めたかに見える藤原頼通以後、なぜ摂関政治は衰えるのでしょうか。天皇が「生身の権力者」から「制度」へと変貌し、後の「院政」へと道を開く、約200年間を通観します。


講談社創業100周年記念企画
特集ページ http://www.bookclub.kodansha.co.jp/books/tennou/


≪目次: ≫
カラー口絵・写真
天皇の日常空間 清涼殿/摂関政治と藤原氏の勢威/天皇の御願寺(ごがんじ)

序章 天皇の変貌と摂関政治
摂政・関白と摂関政治/摂関政治への評価/天皇と摂関は対立したか/太上天皇の変質/皇后の変貌/蔵人頭(くろうどのとう)の役割/検非違使(けびいし)の設置/内裏から出なくなった天皇/本書の構成

第一章 摂政・関白の成立と天皇
1 最初の摂政、藤原良房
承和の変/仁明天皇の時代/文徳天皇と良房/太政大臣の性格/太政大臣良房/幼帝清和と外祖父・良房/清和の元服と応天門の変/摂政良房の職務
2 関白基経と阿衡事件
陽成天皇の即位と摂政藤原基経/陽成廃位と光孝擁立/関白の職務「内覧」/宇多天皇と阿衡事件/初期の摂政と関白/天皇個人に直属する摂政・関白
3 光孝皇統の成立と皇太子
皇位継承の方式/群臣の推戴による光孝即位/天皇家と摂関家の「始祖」/皇太子と「藩邸の旧臣」

第二章 「延喜・天暦の治」の時代
1 宇多天皇と「寛平の治」
朝廷・内裏の改革/地方支配と外交政策/藤原時平と菅原道真/『寛平御遺誡(かんぴょうのごゆいかい)』/桓武天皇を指針として/現存最古の天皇の日記/宇多天皇の愛猫
2 道真の怨霊・将門の乱・内裏炎上
菅原道真の失脚/時平から忠平へ/管原道真の怨霊/朱雀天皇と国母穏子/承平・天慶の乱と天皇の軍事大権/村上天皇の宮廷/内裏炎上
3 「延喜・天暦の治」の評価と実態
延喜・天暦聖代観/文人学者の評価/叙位・任官の基準の変化/拠るべき先例の時代

第三章 摂関政治の成熟
1 皇統並立と外戚
冷泉天皇と関白藤原実頼/守平親王立太子と安和の変/円融天皇と師輔の子息たち/雌伏する兼家/内裏の火災の頻発/花山天皇の出家事件/無官の摂政兼家/一条天皇と藤原道隆/一条天皇の成長と道隆の死/皇統並立の「メリット」/摂関と天皇の密着
2 藤原道長と三人の天皇
伊周の失脚/彰子の立后と敦成の誕生/一条天皇と道長/実質的関白としての道長/左大臣との一人二役/一条院内裏/三条天皇と道長の確執/関係悪化し譲位へ/摂関・天皇と生母の関係/後一条天皇と外祖父・道長/東宮の交替と一家三后
3 摂関政治の黄昏
頼通と大殿道長/道長の死とその後の後一条天皇の宮廷/後朱雀天皇と頼通/後冷泉即位と尊仁親王の立太子/外戚政策の破綻/その後の摂政・関白

第四章 王権をめぐる人々
1 太上天皇
王権とは何か/太上天皇の居所と出家/清和太上天皇と陽成太上天皇/宇多太上天皇と朱雀太上天皇/皇統並立期の太上天皇/院政の前提
2 皇后と母后
皇后の不在期/藤原穏子と藤原安子/皇統並立期の皇后/母后と女院/摂関期の内親王/内親王の婚姻の規制緩和
3 蔵人所・殿上人・検非違使
蔵人所の拡充/昇殿制と殿上人/検非違使――王権の警察力/摂関政治全盛期の蔵人/蔵人と太政官/政務処理ルートの変化

第五章 儀式・政務と天皇
1 即位儀礼と「神器」
践祚と即位/譲国儀(じょうこくぎ)と剣璽渡御(けんじとぎょ)/中国風の即位儀/大嘗祭の伝統的要素/皇位継承は前天皇の意思によって/即位儀礼の変化/剣璽の行幸/神器と天孫降臨/神鏡の奇瑞
2 摂関の政務と天皇の政務
除目議の次第/除目議と天皇・摂関/天皇・摂関に人事権が集中/奏上案件の決裁/天皇と定/神鏡改鋳定の議論/内裏再建の御前定/諮問答申型と衆議一決型/政務における天皇と公卿との関係
3 饗宴と君臣関係
節会の種類/節会の構造/十世紀以後の節会/「平座」の増加/饗宴からみた君臣関係の変化

第六章 仏と神と天皇
1 国家の仏事・天皇の仏事
国家的法会/天皇の家の仏事/御願寺(ごがんじ)――仁和寺と醍醐寺/四円寺の建立/僧侶の昇進ルート
2 祭祀と行幸
宮中祭祀と天皇/祈年穀奉幣/臨時祭の成立/神社行幸/行幸行事所と貴族の昇進
3 穢れと怨霊
穢れの観念と平安京/天皇の死と穢れ/浄―穢の構造と天皇/怨霊と御霊会/怨霊に苦しむ天皇

第七章 摂関期の財政と天皇
1 受領のもたらす富
受領と摂関期の財政/受領の人事と天皇/受領の罷申(まかりもうし)と功過定(こうかさだめ)/私費を投じる「国充(くにあて)」/「成功(じょうごう)」による任官
2 蔵人所と天皇の食事・料物
天皇の食事の国風化/料物調達と蔵人所/蔵人所牒と蔵人所領
3 天皇家の財産
後一条天皇の遺領処分/後院と邸宅/「一代限り」と「わたり物」/後院と荘園/後院と動産

終章 天皇像の変容
天皇と学芸/勅撰和歌集と歌合/摂政・関白と天皇との関係/摂関期の王権/政務と天皇/天皇と君臣関係/天皇と仏教・祭祀/天皇のみがなしえたもの/摂関期の天皇と近現代の天皇


主要人物略伝
参考文献
年表 (西暦842・承和九年〜西暦1068・治暦四年)
歴代天皇表
天皇系図
索引


カバー写真: 「紫式部日記絵巻」 第一段より部分 五島美術館蔵、撮影 名鏡勝朗

【編集委員】 大津 透河内祥輔藤井讓治藤田 覚
講談社創業100周年記念企画 「天皇の歴史」 全10巻


≪著者: ≫ 佐々木 恵介 (ささき・けいすけ) 1956年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。聖心女子大学教授。専攻は日本古代史。主な著書に『受領と地方社会』(山川出版社)、主な論文に「9-10世紀の日本――平安京」(『岩波講座日本通史5 古代4』岩波書店、共著)、「古代における任官結果の伝達について」(笹山晴生編『日本律令制の展開』吉川弘文館)などがある。

五味文彦/佐藤信 編著 『日本古代中世史 '11』(佐々木恵介/本郷和人/中島圭一 著、放送大学教材:専門科目 人間と文化コース、放送大学教育振興会、2011年) '11/10/28
佐藤信 編著 『日本の古代 '05』(倉本一宏/佐々木恵介 著、放送大学教材:専門科目 人間と文化コース、放送大学教育振興会、2005年) '11/05/02

倉本一宏 全現代語訳 『藤原道長「御堂関白記」 〈下〉』(講談社学術文庫、2009年) '12/05/27
倉本一宏 全現代語訳 『藤原道長「御堂関白記」 〈中〉』(講談社学術文庫、2009年) '12/05/02
倉本一宏 全現代語訳 『藤原道長「御堂関白記」 〈上〉』(講談社学術文庫、2009年) '12/04/27
倉本一宏 全現代語訳 『藤原行成「権記」 〈下〉』(講談社学術文庫、2012年) '12/03/24
倉本一宏 全現代語訳 『藤原行成「権記」 〈中〉』(講談社学術文庫、2012年) '12/02/17
倉本一宏 全現代語訳 『藤原行成「権記」 〈上〉』(講談社学術文庫、2011年) '12/02/08
古瀬奈津子 『摂関政治』(シリーズ日本古代史6、岩波新書、2011年) '12/02/25
川尻秋生 『平安京遷都』(シリーズ日本古代史5、岩波新書、2011年) '11/07/28
大津透 『道長と宮廷社会』(日本の歴史06、講談社学術文庫、2009年) '11/01/21
坂上康俊 『律令国家の転換と「日本」』(日本の歴史05、講談社学術文庫、2009年) '11/01/12
橋本治 『院政の日本人 (双調平家物語ノートII)』(講談社、2009年) '11/04/27、'09/10/18
橋本治 『権力の日本人 (双調平家物語ノートI)』(講談社、2006年) '11/03/25、'09/09/12

吉川真司 『聖武天皇と仏都平城京』(天皇の歴史02、講談社、2010年) '13/03/24
大津透 『神話から歴史へ』(天皇の歴史01、講談社、2010年) '13/02/03





《主要人物略伝》 p336-350
●天皇および皇族
仁明天皇(にんみょうてんのう、810〜850、在位 天長十・833〜嘉祥三・850)/文徳天皇(もんとくてんのう、827〜858、在位 嘉祥三・850〜天安二・858)/清和天皇(せいわてんのう、850〜880、在位 天安二・858〜貞観十八・876)/陽成天皇(ようぜいてんのう、868〜949、在位 貞観十八・868〜元慶八・949)/光孝天皇(こうこうてんのう、830〜887、在位 元慶八・884〜仁和三・887)/宇多天皇(うだてんのう、867〜931、在位 仁和三・887〜寛平九・897)/醍醐天皇(だいごてんのう、885〜930、在位 寛平九・897〜延長八・930)/朱雀天皇(すざくてんのう、923〜952、在位 延長八・930〜天慶九・946)/村上天皇(むらかみてんのう、926〜967、在位 天慶九・946〜康保四・967)/冷泉天皇(れいぜいてんのう、950〜1011、在位 康保四・967〜安和二・969)/円融天皇(えんゆうてんのう、959〜991、在位 安和二・969〜永観二・984)/花山天皇(かざんてんのう、968〜1008、在位 永観二・984〜寛和二・986)/一条天皇(いちじょうてんのう、980〜1011、在位 寛和二・986〜寛弘八・1011)/三条天皇(さんじょうてんのう、976〜1017、在位 寛弘八・1011〜長和五・1016)/後一条天皇(ごいちじょうてんのう、1008〜1036、在位 長和五・1016〜長元九・1036)/後朱雀天皇(ごすざくてんのう、1009〜1045、在位 長元九・1036〜寛徳二・1045)/後冷泉天皇(ごれいぜいてんのう、1025〜1068、在位 寛徳二・1045〜治暦四・1068)/敦康親王(あつやすしんのう、999〜1018)/敦明親王(あつあきらしんのう、994〜1051)
●后妃
藤原明子(ふじわらのめいし、828〜900)/藤原高子(ふじわらのこうし、842〜910)/藤原穏子(ふじわらのおんし、885〜954)/藤原安子(ふじわらのあんし、927〜964)/藤原詮子(ふじわらのせんし、962〜1001)/藤原定子(ふじわらのていし、976〜1000)/藤原彰子(ふじわらのしょうし、988〜1074)/藤原妍子(ふじわらのけんし、994〜1027)/藤原威子(ふじわらのいし、999〜1036)/禎子内親王(ていしないしんのう、1013〜1094)
●摂関および主な貴族
藤原良房(ふじわらのよしふさ、804〜972)/藤原基経(ふじわらのもとつね、836〜891)/藤原時平(ふじわらのときひら、871〜909)/菅原道真(すがわらのみちざね、845〜903)/藤原忠平(ふじわらのただひら、880〜949)/藤原実頼(ふじわらのさねより、900〜970)/藤原師輔(ふじわらのもろすけ、908〜960)/源高明(みなもとのたかあきら、914〜982)/藤原頼忠(ふじわらのよりただ、924〜989)/藤原伊尹(ふじわらのこれただ、924〜972)/藤原兼通(ふじわらのかねみち、925〜977)/藤原兼家(ふじわらのかねいえ、929〜990)/藤原道隆(ふじわらのみちたか、953〜995)/藤原道兼(ふじわらのみちかね、961〜995)/藤原道長(ふじわらのみちなが、966〜1027)/藤原伊周(ふじわらのこれちか、974〜1010)/藤原実資(ふじわらのさねすけ、957〜1046)/藤原行成(ふじわらのこうぜい、972〜1027)/藤原頼道(ふじわらのよりみち、992〜1074)/藤原教通(ふじわらののりみち、996〜1075)



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本「「自然主義」と呼ばれたもの達 (失われた近代を求めて II)」橋本治5

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失われた近代を求めてII 自然主義と呼ばれたもの達
「自然主義」と呼ばれたもの達 (失われた近代を求めて II)

○著者: 橋本 治
○出版: 朝日新聞出版 (2013/3, 単行本 245ページ)
○定価: 2,310円
○ISBN: 978-4022510549




自然主義」と呼ばれたもの達は「言えない」を主題とする小説として生まれ、いつしか赤裸裸な「自分のこと」を告白する私小説へと変貌する。「新しい小説」と格闘する文豪達の姿を活写しつつ、「自然主義」との関わりから日本近代文学の核心に迫る。

島崎藤村破戒』、田山花袋蒲団』から私小説へ。日本の「自然主義」は「言えない秘密」を抱える男達の物語だった。それがいつしか「事実」を告白する小説へと変貌する。藤村の「自分語り」を通して、自然主義の本質に迫る橋本流近代文学論。


≪目次: ≫
第一章 「自然主義」とはなんなのか?
 一 森鷗外と自然主義
 二 自然主義の悪口はうまく言えない
 三 「『性的人生記(ヰタ・セクスアリス)』と題される書物に関する物語」
 四 なにが彼を翻弄するのか?
 五 本家の自然主義と日本の自然主義
 六 もう一人の「自然主義」の作家、島崎藤村の場合
 七 果たして近代の日本に「自然主義の文学」は存在していたのか?

第二章 理屈はともかくてして、作家達は苦闘しなければならない
 一 通過儀礼としての自然主義
 二 理念もいいが、文体も――
 三 言文一致体が口語体へ伝えたもの
 四 言文一致体の「完成」
 五 若くて新しい「老成の文学」
 六 「自然主義」をやる田山花袋
 七 様々な思い違い
 八 「翻訳」について――あるいは、文体だけならもう出来ていた
 九 田山花袋の道筋

第三章 「秘密」を抱える男達
 一 田山花袋の恋愛小説
 二 かなわぬ恋に泣く男
 三 美文的小説
 四 『わすれ水』――そのシュールな展開
 五 「言えない」という主題
 六 どうして『破戒』は「自然主義の小説」なのか?
 七 そういうことかもしれない
 八 「言えない」という主題PART2――瀬川丑松の場合
 九 瀬川丑松の不思議な苦悩
 十 言えない言えない、ただ言えない

第四章 国木田独歩と「自然主義」
 一 最も読まれない文豪
 二 国木田独歩と自然主義
 三 《白粉沢山》ではない文章
 四 「自然主義」と錯覚されたもの
 五 『武蔵野』が開いた地平

第五章 とめどなく「我が身」を語る島崎藤村
 一 『春』――「岸本捨吉」の登場
 二 「始まり」がない
 三 岸本捨吉を書く島崎藤村
 四 岸本捨吉の見出したもの
 五 父を葬る


※初出 「小説トリッパー」 二〇一〇年夏季号〜二〇一二年春季号



橋本治 『言文一致体の誕生 (失われた近代を求めて I)』(朝日新聞出版、2010年) '10/06/25
 近代文学の黎明期に誕生した「私」をめぐる二つの小説――田山花袋『蒲団』と二葉亭四迷『平凡』が、文学の未来に残した可能性と困難。なぜ彼らは新しい文体を必要としたのか? 小説家たちが格闘する120年を読みかえる、ありえなかった文学史






にじゅうごめーとるせんすい
息を大きく吸いこんで、プールの底深く潜って泳ぐ。子どものころ、スイミングスクールのトレーニングメニューとして。水の中は無音、静寂、ひとりっきりの世界。いきをひそめる、みずからゴールと定めた地点(時間)まで


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本「法の世界へ 〔第5版〕 (有斐閣アルマ)」池田真朗/犬伏由子/野川忍/大塚英明/長谷部由起子5

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法の世界へ 第5版 (有斐閣アルマ)
法の世界へ 〔第5版〕 (有斐閣アルマ)

○著者: 池田真朗/犬伏由子/野川忍/大塚英明/長谷部由起子
○出版: 有斐閣 (2012/3, 単行本 300ページ)
○定価: 1,785円
○ISBN: 978-4641124592




1996年3月30日 初版第1刷発行
2000年3月20日 第2版第1刷発行
2004年3月10日 第3版第1刷発行
2005年2月28日 第3版補訂第1刷発行
2006年2月20日 第4版第1刷発行
2009年4月10日 第4版補訂第1刷発行
2012年3月10日 第5版第1刷発行


ものを買う、部屋を借りる、就職する、結婚する、事故に遭う等、生活の一場面から「法の世界」を展開。わかりやすく親しみやすい解説。法学部の初学者にも、法学部以外で法学を学ぶ学生にも最適。民法(親権等)の改正など新しい情報を織り込んだ最新版。

就職する、結婚する、契約を結ぶ、事故に遭う、etc. 法律が、生活のあらゆる場面で、問題解決のための「魔法のカギ」になります。さあ、「法の世界」へ出発しましょう。


≪目次: ≫
第5版 はしがき (2012年1月30日 著者一同)
初版 はしがき (1996年1月10日 著者一同)
本書を読む前に
著者紹介

第1章 日常生活と契約
1 契約で結ぶ人間関係 ●契約と民法●
人と人の法的なつながり/日常生活と契約――A君の例/私法の基本法としての民法/民法という法律の特徴/契約と債権の発生/契約の成立/契約自由の原則
 Column 1 契約は本当に自由か?
2 自由で健全な意思が結ぶ契約関係 ●意思表示と契約主体の能力●
未成年者は契約を結べるか/意思表示と法律行為/意思能力と行為能力/制限行為能力者の保護/問題のある意思表示/意思表示の瑕疵や不存在/代理――契約主体の拡張/契約の拘束力と契約関係の解消/債務不履行
 Column 2 損害賠償の範囲はどこまで?
3 買うか借りるか――こんな契約、あんな契約 ●契約自由の原則と典型契約●
契約自由の原則と民法の典型契約/契約の分類/双務契約/有償契約と担保責任/賃貸借契約/請負契約と委任契約
 Column 3 賃借人は保護されすぎたか
4 不動産取引と住まいの法律知識 ●人生の一大イベントと所有権の移転●
 不動産の取引/物権の変動と物権法定主義/物権の種類と性質/物権の移転と対抗要件/二重譲渡と対抗問題/宅地建物取引業法/区分所有法
 Column 4 ベランダは自由に使えない?
5 お金の取引――便利さと怖さ ●キャッシュカードから連帯保証まで●
カードの落とし穴/キャッシュカードは安全か/クレジットカードは安全か/クレジットカードによる購入契約の仕組み/保証契約と保証債務――基礎知識のテスト/保証債務/連帯保証/身元保証

第2章 日常生活とアクシデント
1 交通事故 ●不法行為と民法・自賠法●
ある日突然のアクシデント/とりあえずの対応/不法行為とは/不法行為の成立要件/責任能力/特殊の不法行為/不法行為に関するその他の規定/自動車損害賠償保障法
 Column 5 妻は他人?
2 医療事故 ●医療行為とインフォームド・コンセント●
医療事故の発生/医療過誤と民事責任/医療事故の代表例/医師の説明義務/インフォームド・コンセント
 Column 6 インフォームド・コンセントの実施
3 欠陥商品による被害 ●製造物責任●
家のテレビが火を吹いた!/売主に対する契約上の責任追及/製造者への不法行為責任の追及/製造物責任法の登場/企業はどう対応すべきか
4 悪徳商法による被害 ●特定商取引法・割賦販売法●
悪徳商法のいろいろ/契約の拘束力と民法上の処理/消費者保護のための特別法/クーリング・オフ/マルチ商法
 Column 7 悪徳商法の被害に遭わないために

第3章 雇用社会のルール
1 はじめに ●新しい雇用社会●
2 労働法との出会い ●アルバイト、職探し●
ほとんどの学生が馬鹿をみている!/Aさんのあやまち/B君の間違い/無知から脱出するために/「雇用は契約である」/憲法にもどって/雇用社会の入り口での権利と義務
 Column 8 「労使紛争」の変遷
3 企業社会とのつきあい方 ●辞令と辞令の間●
「労働条件」の守られ方/これが労基法の真髄だ/労基法の威力/労使協定と労使委員会決議/就業規則は問題が多い!/「労使協約」って何だ/労働組合を作ろう/不当労働行為救済制度の意義/「正社員」への道は遠い――さまざまな就労形態/「風の中の木の葉」 不安定な労働者の地位/懲戒されて解雇されて…/新しい波
 Column 9 「賃金を『働いた時間』で払うのはもう古い?」
 Column 10 すたれ行く労働組合
4 雇用社会の中で ●確かな展望のために●
変動の行く先/雇用形態の柔軟化/労働市場の国際化/多様化する労働関係/労働組合の新しい役割

第4章 家族関係
1 愛からはじまる ●結婚●
愛と法の関係/婚約――結婚の自由を拘束するか/結婚と戸籍/夫婦という関係/内縁・事実婚
2 愛が終わるとき ●離婚●
愛は永遠か/離婚の自由はどこまで/離婚は簡単か/離婚したらどうなる/離婚と子ども
 Column 11 有責配偶者からの離婚請求
3 子育ては誰の責任 ●親子●
産みの親か育ての親か/血は水より濃い――実子/愛は血縁に勝る――養子/子どもはみな平等か/子育ての責任
 Column 12 人工授精・体外受精
4 高齢社会と家族 ●扶養●
高齢者と家族/扶養/介護――高齢者に対するサポート・その1/成年後見制度――高齢者に対するサポート・その2
5 死後の財産の行方 ●相続●
なぜ相続か/法定相続――誰がどれだけ相続するか/法定相続人は必ず相続するか――承認と放棄/相続人間の公平/遺言相続――死者の意思はどこまで尊重されるか

第5章 企業と法
1 企業の正体
カリスマ経営者/「企業」のイメージ/古典的「商人」観と企業――第1のアプローチ/企業的「もうけ方」――第2のアプローチ/近代的な意味での「株式会社」/人なの? 物なの?/有限責任の原則
 Column 13 「従業員」と「社員」
 Column 14 株式会社が遊休資本の持主?
 Column 15 「投資」か「支配」か?
 Column 16 出資金は返してもらえない?
 Column 17 事業破綻と株式
2 企業の舵取り
素人集団/所有と経営の分離――経営専門家への期待/取締役会と代表取締役/しっかりしろ!/取締役にふさわしいのは?/外部取締役の登場/2005年会社法は流れに逆行?
 Column 18 委員会設置会社
 Column 19 「なぜだ!」
 Column 20 「社外取締役」
3 もうけるためなら何でもできるか
取締役の基本的姿勢/経営判断の原則/経営判断の限界/損失補填事件
4 むなしい企業「所有」
無機能株主/株式は誰がもっている?/シャンシャン総会と総会屋/活発な議事への参加
 Column 21 持合解消と株式放出
5 投資家としての株主
株式市場/冷たい「自己責任の原則」/情報開示
 Column 22 インサイダー取引
6 企業活動のつけを払う者
小規模・閉鎖会社/取引相手への責任/株主への責任/代表訴訟
 Column 23 莫大な賠償責任追及
 Column 24 取締役の責任制限

第6章 紛争の解決
1 紛争と法 ●紛争に対処するには●
日常生活と紛争/紛争はなぜ起こるか/紛争の解決――裁判/裁判と法/法と日常生活/裁判の効用/裁判をするには
 Column 25 被告は悪い人?
 Column 26 フランス革命と裁判制度
2 裁判のしくみ ●裁判制度の過去・現在・未来●
神の裁き/政治と裁判/(1) 裁判官の独立/(2) 裁判官の中立性/(3) 当事者の対等/(4) 裁判の公開/(5) 裁判に対する不服申立て/裁判の実効性/時間との闘い/迅速な裁判の実現/裁判の費用/弁護士報酬の負担/裁判を利用しやすくするために
 Column 27 大岡裁き
 Column 28 大津事件
 Column 29 裁判所ウォッチング運動
3 紛争解決方法のいろいろ ●Alternative Dispute Resolution●
裁判外の紛争解決/和解/調停/仲裁/相談/ADRと裁判の関係

第7章 法学フラッシュ
法の世界は奥が深い
(1) 一般法と特別法
法規範の重複/一般法と特別法の効力関係
(2) 判例法
先例の拘束力/裁判による法創造/判例法の形式
(3) 法の解釈
解釈の必要性/法解釈の方法
(4) 公法と私法
区別の登場/公法と私法の原理/公法と私法の融合
(5) 民事責任と刑事責任
法的責任の分化/民事責任/刑事責任
(6) 憲法と私たちの生活
国の基本法としての憲法/違憲審査制
(7) 自己決定権
服装・髪型の自由はあるか/自己決定権とは/自己決定権は制限を受けるか
(8) プライバシー権
プライバシーの保護/プライバシー権/救済手段
(9) 個人情報の保護
個人情報の収集・利用/個人情報保護法の制定/個人情報保護法の内容
(10) 男女の平等
男女平等とは/性差と法的平等/法的平等と事実上の平等/男女共同参画社会基本法の成立/ジェンダー法
(11) 生存権の保障
国家の役割/生存権とは/公的扶助――生活保護/年金
(12) 裁判を受ける権利
私たちと裁判/裁判を受ける権利/紛争解決の手続と国民の司法参加
(13) 外国人と人権
日本にいる外国人の状況/生存権/選挙権・公務就任権
(14) コンピューター社会と法
消費者のする電子契約/電子的な本人確認/身近なコンピューター利用犯罪/コンピューターウィルスに関する犯罪/登記の電子化/住民票コード/IT化社会と個人情報保護法/知的財産法の発展

参考文献
索引


≪著者: ≫ 池田真朗 (いけだ まさお) 1949年5月11日生まれ。1973年 慶應義塾大学経済学部卒業。1978年 同大学大学院法学研究科博士課程修了。慶應義塾大学法学部教授同大学院法務研究科教授、博士(法学)。 〔執筆: 第1章、第2章、第7章 (14) 〕

≪著者: ≫ 犬伏由子 (いぬぶし ゆきこ) 1953年3月18日生まれ。1975年 大阪大学法学部卒業。1977年 同大学大学院博士課程前期修了。慶應義塾大学法学部教授。 〔執筆: 第4章、第7章 (1)〜(13) 〕

≪著者: ≫ 野川 忍 (のがわ しのぶ) 1955年4月24日生まれ。1979年 東京大学法学部卒業。1985年 同大学大学院博士課程単位取得。明治大学大学院法務研究科教授。 〔執筆: 第3章 〕

≪著者: ≫ 大塚英明 (おおつか ひであき) 1956年12月19日生まれ。1980年 早稲田大学法学部卒業。1987年 同大学大学院博士課程修了。早稲田大学大学院法務研究科教授。 〔執筆: 第5章 〕

≪著者: ≫ 長谷部由起子 (はせべ ゆきこ) 1957年7月4日生まれ。1980年 東京大学法学部卒業。学習院大学大学院法務研究科教授。 〔執筆: 第6章 〕


大村敦志 『生活民法入門 暮らしを支える法  Introduction to Civil Low: The Legal Foundation of Everyday Life 』(東京大学出版会、2003年) '13/04/12
野村豊弘 『民事法入門 〔第5版補訂版〕  Introduction to Private Law, 5th edition revised 』(有斐閣アルマ、2012年) '13/04/06





人は、1人で生きているのではない。たとえ家族も友人もいない、ひとりぼっちの人であっても、この社会に暮らす以上は、名前も知らない無数の他人と、さまざまなかかわりをもちながら生きている。その「かかわり」の多くが、実は「法律的な関係」なのである。そして、さらにその「法律的な関係」の多くを、私たちは、誰かが決めたルールによってではなく、自分たちで、自らの意思によって作ったルールによって結んでいるのである。そんなつもりはないけれど、と君はいうかもしれない。それでは、これからそのへんのことをわかりやすく説明していこう。現代社会に暮らす私たちが知らなければならない「法の世界」へ、私たちは今、扉を開けて入っていく。   (p1、「第1章 日常生活と契約」)


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本「卒業式の歴史学 (講談社選書メチエ546)」有本真紀5

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卒業式の歴史学 (講談社選書メチエ)
卒業式の歴史学 (講談社選書メチエ546)

○著者: 有本真紀
○出版: 講談社 (2013/3, 単行本 264ページ)
○定価: 1,680円
○ISBN: 978-4062585491




「卒業式を通して見る日本の近代学校」、、、(p256、「あとがき」)


なぜ私たちは卒業式で涙するのか?
《蛍の光》《仰げば尊し》から《贈る言葉》、J-POP卒業ソング……なぜ歌うのか? 東京大学第1回卒業式から全国の小学校まで、歴史の記録から見えること

「最高の卒業式」を目指し、教師と生徒が努力を重ね、みんなでともに歌い、感動し、涙する「感情の共同体」が達成される――。この、日本独特と言える「儀式と感情との接合」は、いついかにして生まれたか。涙の卒業式、この私たちにとって当たり前の光景の背景には、明治初期以来の学校制度構築の歴史が横たわっている。日本の近代と教育をめぐる、新たな視角!


≪目次: ≫
序章
特別な三月/涙の社会性・文化性/社会化される涙/涙の適時性と規範性/涙の歴史性

第一章 卒業式のはじまり
日本最初の卒業式/展覧卒業式のはじまり/視線の交響空間/東京大学第一回卒業式/御真影と軍楽/夜の卒業式/鎮守祭りか縁日か/官立・公立学校の卒業式/キリスト教学校の卒業式/女学校卒業式/卒業式への批判

第二章 試験と証書授与――儀式につながる回路
勉学開始と終了の儀式/学制と試験/試験の厳格さ/学校にかかわる人々にとっての試験/試験のクライマックスとしての証書授与/「国王の巡幸」/「卒業生徒」の様相/儀式化の萌芽

第三章 小学校卒業式の誕生
淵源としての師範学校/師範学校初の卒業式/モースの見た卒業式/師範学校令以前の官立師範卒業式/長野県師範学校の卒業式/ラッパと兵式体操/官立師範学校附属小学校の卒業式/公立小学校における卒業式の成立/群れから「一同」へ/娯楽と啓蒙/「卒業生」の意味変容

第四章 標準化される式典――式次第の確立
季節と結びつく卒業/学級の成立/村の祝祭から国家の祝祭へ/祝日大祭日儀式と卒業式/式次第の定型化/忠誠競争としての唱歌/ふるまいの規格化/生徒の学年と唱歌の対応/卒業式歌の誕生/記憶を創造する集団/卒業式の輸出

第五章 涙との結合――儀式と感情教育
均質性への接近/子守児童と卒業式/松本尋常高等小学校子守学級の卒業式/卒業式の「批評」/感情への着目/卒業式による感情教育/集団の記憶と感情の結合/記憶の義務/「感情の共同体」へ/団結の代名詞/劇場作品としての卒業式/家庭での卒業式

第六章 卒業式歌――「私たちの感情」へ捧げる歌
卒業式歌の現在/唱歌への無理解/唱歌教育の命運をかけて/明治十年代の卒業式に歌われた歌/愛国歌《蛍の光》/《蛍の光》と「同情」/声の近代化/明治二十年代前半の卒業式歌/卒業式歌と国家/わが師の恩/かたみに思う/テクストの扱いをめぐって/ドラマ仕立ての卒業式歌/斉唱という行為

終章
「芽をふく子ども」/「呼びかけの形式」の卒業式/フィクションの中の卒業式/心情の歴史と卒業式/学校的心性の浸透


参考文献
あとがき
索引


≪著者: ≫ 有本真紀 (ありもと・まき) 1958年鳥取県に生まれる。東京藝術大学音楽学部卒業、同大学大学院音楽研究科音楽教育専攻修士課程修了。専門は音楽科教育、歴史社会学。立教大学文学部教授。著書に、『ハートフルメッセージ初等音楽科教育法』(共著、明星大学出版部)、『文化としての涙――感情経験の社会学的探求』(共著、勁草書房)、論文に「明治期学校表簿にみる児童理解実践――『個性調査簿』の成果過程」などがある。


斉藤利彦 『試験と競争の学校史』(講談社学術文庫、2011年) '11/03/29





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本「日本文学史序説 〈下〉 (ちくま学芸文庫)」加藤周一5

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日本文学史序説〈下〉 (ちくま学芸文庫)
日本文学史序説 〈下〉 (ちくま学芸文庫)

○著者: 加藤周一
○出版: 筑摩書房 (1999/4, 文庫 581ページ)
○定価: 1,470円
○ISBN: 978-4480084880




二〇一二年四月二十日 第十一刷発行


日本人の心の奥底、固有の土着的世界観とはどのようなものか、それは、外部の思想的挑戦に対していかに反応し、そして変質していったのか。従来の狭い文学概念を離れ、小説や詩歌はもとより、思想・宗教・歴史・農民一揆の檄文にいたるまでを〈文学〉として視野に収め、壮大なスケールのもとに日本人の精神活動のダイナミズムをとらえた、卓抜な日本文化・思想史。いまや、英・仏・独・伊・韓・中・ルーマニアなどの各国語に翻訳され、日本研究のバイブルとなっている世界的名著。下巻は、江戸期町人の文化から、国学・蘭学を経て、維新・明治・大正から現代まで。


≪目次: ≫
第八章 町人の時代
教育・一揆・はるかな西洋/文人について/富永仲基と安藤昌益/心学について/忠臣蔵と通俗小説/平賀源内と蘭学者たち/梅園と蟠桃/本居宣長/上田秋成と国学者たち/歌舞伎と木版画/笑いの文学

第九章 第四の転換期 上
近代への道/国体と蘭学/詩人たち/日常生活の現実主義/町人の逃避/農民たち

第十章 第四の転換期 下
吉田松陰と一八三〇年の世代/福沢諭吉と「西洋化」/中江兆民と「自由民権」/成島柳北と江戸の郷愁/一八六八年の世代/露伴と鏡花/鈴木大拙と柳田国男/子規と漱石/鷗外とその時代/内村鑑三と安部磯雄/「自然主義」の小説家たち〈一〉/「自然主義」の小説家たち〈二〉/幸徳秋水と河上肇/有島武郎と永井荷風

第十一章 工業化の時代
一八八五年の世代/谷崎潤一郎と小説家たち/木下杢太郎と詩人たち/一九〇〇年の世代/マルクス主義と文学/芥川龍之介とその後/外国文学研究者と詩人たち/三つの座標

終章 戦後の状況
戦争体験について/「第二の開国」について/高度成長管理社会について

あとがき (一九八〇年三月、於 上野毛  著者)
索引


※本書は、一九八〇年四月十日、筑摩書房より刊行されたものに、一九八〇年五月九日、平凡社刊『加藤周一著作集5 日本文学史序説 下』より、「終章」を補った。


≪著者: ≫ 加藤 周一 (かとう・しゅういち) 1919年、東京生まれ。東京大学医学部卒。早くからヨーロッパ文学や日本の古典文学を読む。戦後、多彩な執筆活動を展開。中村真一郎・福永武彦と『一九四六・文学的考察』『マチネ・ポエティク詩集』などを刊行。その他、『芸術論集』『羊の歌』『夕陽妄語』など多くの著書があり、『加藤周一著作集』(全24巻)に集大成されている。常に広い視野に立ち、世界的な観点から論評する文明批評家として高名。ブリティッシュ・コロンビア大学、ベルリン自由大学、上智大学の教授を歴任。2008年逝去。

加藤周一 『日本文学史序説 〈上〉』(ちくま学芸文庫、1999年) '13/04/05
加藤周一 『『日本文学史序説』補講』(ちくま学芸文庫、2012年) '13/03/19





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本「ビリー・バッド  Billy Budd, Sailor, 1924 (光文社古典新訳文庫)」メルヴィル、飯野友幸 訳5

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ビリー・バッド (光文社古典新訳文庫)
ビリー・バッド  Herman Melville: “Billy Budd, Sailor”, 1924 (光文社古典新訳文庫161)

○著者: ハーマン・メルヴィル飯野友幸
○出版: 光文社 (2012/12, 文庫 215ページ)
○定価: 920円
○ISBN: 978-4334752637



英国74門艦


18世紀末、商船から英国軍艦ベリポテント号に強制徴用された若きビリー・バッド。新米水兵ながら誰からも愛される存在だった彼を待ち受けていたのは、邪悪な謀略のような運命の罠だった……。アメリカ最大の作家メルヴィル(『白鯨』)の遺作にして最大の問題作が、鮮烈な新訳で甦る。


≪目次: ≫

『ビリー・バッド』 Billy Budd, Sailor, 1924


解説/大塚寿郎(上智大学教授)
 「自分の人生は二十五歳から数え始めます」/メルヴィル、海へ出る/陸(おか)に上がったメルヴィル/ふたたび海へ――『ビリー・バッド』/ポストモダン・ビリー/〈参考文献〉

メルヴィル年譜

訳者あとがき


≪著者: ≫ ハーマン・メルヴィル Herman Melville [1819-1891] アメリカの小説家。マンハッタンの商家に生まれる。銀行員、小学校教師などを経て、1841年に捕鯨船アクシュネット号に乗り込み、太平洋でも捕鯨に従事する。翌年にマルケサス諸島で船から逃亡し、タイピー渓谷に滞在。その後も捕鯨船や軍艦を乗り継ぎ、1844年に帰国。続く数年間に、船員時代の体験を元に小説『タイピー』『オムー』などを執筆。1851年には『白鯨』を発表し名声を博す。その後も『イズラエル・ポッター』『書記バートルビー』『ベニト・セレーノ』などを書き継ぐも生活に困り、1866年から20年ほどは税関に勤務する。1891年死去。遺稿『ビリー・バッド』は生誕100年を機に研究者によってまとめられ1924年に初めて刊行された。

[訳者: ] 飯野友幸 Iino Tomoyuki 1955年生まれ。上智大学文学部教授。アメリカ文学専攻。著書に『ジョン・アッシュベリー――「可能性への賛歌」の詩』、訳書に『おれにはアメリカの歌声が聴こえる――草の葉(抄)』(ホイットマン)、『壁の文字――ポール・オースター全詩集』、『ブルース・ピープル』(ジョーンズ)など、共訳に『アメリカン・ルネサンス(上・下)』(マシーセン)がある。


ホイットマン 『おれにはアメリカの歌声が聴こえる 草の葉(抄)』(飯野友幸 訳、光文社古典新訳文庫、2007年) '08/09/30






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本「うかる! 主要5科目で学ぶ 司法書士 入門テキスト」山村拓也/高城真之介/伊藤塾 編5

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うかる!主要5科目で学ぶ司法書士入門テキスト
うかる! 主要5科目で学ぶ 司法書士 入門テキスト

○編者: 山村拓也/高城真之介/伊藤塾
○出版: 日本経済新聞出版社 (2007/3, 単行本 598ページ)
○定価: 3,675円(品切重版未定)
○ISBN: 978-4532404314





より高度な知識を求められるようになった「司法書士試験」。これから学習をはじめる人に向けた決定版テキストです。「主要5科目」(民法・民事訴訟法・不動産登記法・商法[会社法]・商業登記法)の基礎を固めて実力アップ!


≪目次: ≫
ガイダンス
 本書の特徴
 本書の使い方

司法書士試験を理解しよう
 第1章 司法書士と司法書士試験
 第2章 試験の特徴から考える合理的勉強方法
 第3章 法律を学ぼう
 第4章 試験科目の全体像を知ろう
 第5章 事例で読み解く民事法のつながり

民法
 第1章 序論
 第2章 財産法総論
 第3章 権利能力の主体及び客体
 第4章 契約の成立〜契約の成立要件
 第5章 契約の有効要件
 第6章 契約の効果帰属要件・効力発生要件
 第7章 物権変動総論
 第8章 占有権・所有権・用益物権
 第9章 担保物権
 第10章 債権
 第11章 親族法
 第12章 相続法

民事訴訟法
 第1章 序論
 第2章 訴訟手続の流れ
 第3章 民事訴訟法の概要
 第4章 訴訟の主体
 第5章 訴訟の開始
 第6章 訴訟の審理と進行
 第7章 訴訟の終了
 第8章 簡易裁判所の訴訟手続の特則・略式訴訟手続
 第9章 民事執行法・民事保全法

不動産登記法
 第1章 不動産登記の意義とその手続
 第2章 添付情報
 第3章 様々な登記の種類
 第4章 民事訴訟法と不動産登記法との比較

商法
 第1章 序論
 第2章 商法とは
 第3章 会社法総論
 第4章 株式会社総論
 第5章 株式
 第6章 資金調達
 第7章 機関
 第8章 計算
 第9章 設立
 第10章 組織再編

商業登記法
 第1章 商業登記の概要
 第2章 商業登記手続の基本構造
 第3章 添付書面
 第4章 登記の効力
 第5章 事例で学ぶ商業登記
 第6章 不動産登記法と商業登記法の比較

記述式試験の解答法

さくいん


≪編者: ≫ 山村拓也 (やまむら たくや) 2004年司法書士試験合格。2005年第4回簡裁訴訟代理能力認定考査合格。司法書士試験合格と同時に伊藤塾で受験指導を開始する。入門講座から合格後の認定考査対策講座までを一貫して指導。冷静かつ緻密な分析力と熱い講義は圧倒的な支持を得ている。著書:『うかる! 記述式 答案構成力 不動産登記 実践編』『うかる! 記述式 答案構成力 商業登記 実践法』(日本経済新聞社)。

≪編者: ≫ 高城真之介 (たかぎ しんのすけ) 2005年司法書士試験合格。2006年第5回簡裁訴訟代理能力認定考査合格。社会人経験を経て、司法書士試験に合格。合格直後から伊藤塾で受験指導に携わる。平成17年会社法制定時にいち早く対策講座を担当し、入門講座から合格後の認定考査対策講座まで異例の講座数を担当する。独自の分析による択一式解法で、多くの受験生からの支持を得ている。

≪編者: ≫ 伊藤塾 (いとうじゅく) 司法書士、行政書士試験など法律科目のある資格試験や公務員試験の合格者を多数輩出している受験指導校。合格後を見据えた受験指導を行い、特に司法試験の合格実績には定評がある。1995年5月3日憲法記念日に、法人名を「株式会社法学館」として設立。憲法の理念を広めることを目的とし、憲法の心と真髄をあまねく伝えるための活動を行っている。



うかる! 司法書士 主要5科目で学ぶ入門テキスト 〈第2版〉
うかる! 司法書士 主要5科目で学ぶ 入門テキスト 〈第2版〉

○編者: 山村拓也/高城真之介/伊藤塾
○出版: 日本経済新聞出版社 (2011/4, 単行本 607ページ)
○定価: 3,675円
○ISBN: 978-4532406875

合格に必要な「知識の枠組み」が確実に身につく好評の入門書。スタート段階で知っておきたい基礎知識と学習ノウハウを凝縮。何から手を着けるべきか迷っている初学者に最適。法改正や最新の試験傾向に対応して改訂。


大村敦志 『生活民法入門 暮らしを支える法  Introduction to Civil Low: The Legal Foundation of Everyday Life 』(東京大学出版会、2003年) '13/04/12
野村豊弘 『民事法入門 〔第5版補訂版〕  Introduction to Private Law, 5th edition revised 』(有斐閣アルマ、2012年) '13/04/06
内田貴 『民法改正 契約のルールが百年ぶりに変わる』(ちくま新書、2011年) '13/04/01
大村敦志 『民法改正を考える』(岩波新書、2011年) '13/03/29

伊藤真 『伊藤真の法学入門 講義再現版』(伊藤真の法律入門シリーズ、日本評論社、2010年) '13/03/24
伊藤真 『伊藤真の商法入門 【第4版】 講義再現版』(伊藤真の法律入門シリーズ、日本評論社、2009年) '13/03/20
伊藤真 『伊藤真の刑法入門 【第4版】 講義再現版』(伊藤真の法律入門シリーズ、日本評論社、2010年) '13/03/17
伊藤真 『伊藤真の民事訴訟法入門 【第4版】 講義再現版』(伊藤真の法律入門シリーズ、日本評論社、2010年) '13/03/14
伊藤真 『伊藤真の民法入門 【第4版】 講義再現版』(伊藤真の法律入門シリーズ、日本評論社、2009年) '13/03/11
伊藤真 『伊藤真の憲法入門 【第4版】 講義再現版』(伊藤真の法律入門シリーズ、日本評論社、2010年) '13/03/07
山村拓也/伊藤塾 編 『山村拓也の司法書士試験・要説 講義再現版 (司法書士試験シリーズ 初歩から学べる11科目)』(日本評論社、2008年) '13/03/04
伊藤真 『伊藤真の商法入門 【第4版】 講義再現版』(伊藤真の法律入門シリーズ、日本評論社、2009年) '13/03/01
伊藤真 『伊藤真の刑事訴訟法入門 【第4版】 講義再現版』(伊藤真の法律入門シリーズ、日本評論社、2010年) '13/02/26
伊藤真 『伊藤真の民事訴訟法入門 【第4版】 講義再現版』(伊藤真の法律入門シリーズ、日本評論社、2010年) '13/02/24
伊藤真 『伊藤真の法学入門 講義再現版』(伊藤真の法律入門シリーズ、日本評論社、2010年) '13/02/21
伊藤真 『伊藤真の刑法入門 【第4版】 講義再現版』(伊藤真の法律入門シリーズ、日本評論社、2010年) '13/02/18
伊藤真 『伊藤真の憲法入門 【第4版】 講義再現版』(伊藤真の法律入門シリーズ、日本評論社、2010年) '13/02/15
山村拓也/高城真之介/伊藤塾 編 『うかる! 主要5科目で学ぶ 司法書士 入門テキスト』(日本経済新聞出版社、2007年) '13/02/12
伊藤真 『伊藤真の民法入門 【第4版】 講義再現版』(伊藤真の法律入門シリーズ、日本評論社、2009年) '13/02/11

伊藤真 『高校生からわかる 日本国憲法の論点』(トランスビュー、2005年) '10/04/17
伊藤真 『中高生のための憲法教室』(岩波ジュニア新書、2009年) '10/04/15
大村敦志 『「民法0・1・2・3条」 〈私〉が生きるルール』(理想の教室、みすず書房、2007年) '09/05/26






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本「平家と六波羅幕府  A New Study on the Political Power of the Heike 」高橋昌明5

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平家と六波羅幕府
平家と六波羅幕府  Masaaki TAKAHASHI: “A New Study on the Political Power of the Heike”, University of Tokyo Press, 2013

○著者: 高橋昌明
○出版: 東京大学出版会 (2013/2, 単行本 349ページ)
○定価: 5,460円
○ISBN: 978-4130201506





平清盛による権力が最初の武家政権とし、幕府とは何かということに分け入り論じる平家政権論。貴族化されたとされる平家像を越え、その後の日本社会の権力のあり方を考察するためのあらたな歴史像を描く。歴史学の通説的概念を根本的に問い直す。


≪目次: ≫
序、ならびに用語について
  はじめに
  一 平家
  二 平氏系新王朝

第一部 六波羅幕府と平氏系新王朝
第一章 後白河院と平清盛――王権をめぐる葛藤
  一 後白河時代をどうとらえるか
  二 王権のラブコール
  三 平家の国政への介入方式
  四 福原居住の政治的効用
  五 対立のかなたに――結びにかえて
第二章 福原遷都をめぐる政治――治承二年(一一七八)から同四年八月末まで
  はじめに
  一 遷都は清盛の突然の暴走か
  二 福原が新都の候補地だった徴証
  三 福原への行幸
  四 都遷りか離宮か
  五 八月一二日院御所議定
  六 結び
第三章 六波羅幕府と福原
  一 清盛の福原退穏
  二 平家にとっての福原の意味――六波羅幕府論
  三 福原での発掘の現状
  四 都市福原の素描
  五 結語にかえて
第四章 六波羅幕府再論
  はじめに
  一 頼朝の政権が最初の幕府であるのは自明のことか
  二 幕府とは何か
  三 京都大番から見た平家と鎌倉幕府
  四 平家と鎌倉幕府の共通性
  五 結びにかえて

第二部 平家権力の諸相
第五章 平家の館について――六波羅・西八条・九条の末
  はじめに
  一 六波羅館前史
  二 最盛期の六波羅
  三 西八条殿
  四 九条の末
第六章 平家家人制と源平合戦
  はじめに
  一 平家の有力家人たち
  二 小松家・一門主流と有力家人
  三 有力家人と大将軍
  四 近江・美濃の戦野で
  五 重衡と維盛
第七章 清盛家家政の一断面――備後国大田荘関係文書を手がかりとして
  はじめに
  一 平安期大田荘関係文書の伝来過程
  二 院の御厩舎人ら年貢の受け取りを拒否
  三 主典代基兼、問題解決に奔走
  四 関係文書は盛国のもとへ
  おわりに
第八章 嘉応・安元の延暦寺強訴について――後白河院権力・平家および延暦寺大衆
  はじめに
  一 嘉応の強訴
  二 安元の強訴(その一)
  三 安元の強訴(その二)
  四 鹿ヶ谷事件
  五 結語

第三部 日宋の交流と海
第九章 大輪田泊について
  一 福原山荘と大輪田泊
  二 承安の外交
  三 経の島
  四 千僧供養
  むすび
補論 治承三年六月中旬の瀬戸内航海記録
第一〇章 宋銭の流通と平家の対応
  はじめに
  一 治承二年の高倉新制
  二 治承三年の万物沽価法関係史料
  三 沽価法とは
  四 沽価法に銭の直法はなぜ必要か
  五 銭の流通は公認されたか

第四部 物語への展望
第一一章 『平家物語』の虚実――北米の日本史・日本文学研究者に向けて
  はじめに
  一 『平家物語』の基本構図はどう理解されるべきか
  二 平家の政権をどう評価するか
  三 石母田正の『平家物語』について
第一二章 平重盛の四天王寺万灯会について
  はじめに
  一 釈文・読み下し・語釈など
  二 表白の作者および作成時期など
  三 四天王寺の万灯会
  四 表白から「灯炉之沙汰」へ
第一三章 「朝敵」という語の成立
  はじめに
  一 「朝敵」の用例
  二 「朝敵」と「君の御敵」
  三 「朝敵」の語の意味したもの
  四 匹敵するものから謀反人へ

あとがき (二〇一二年一一月一一日 盒蕎嗣澄
索引


※[カバー図版]
平治の乱にあたり、清盛は、内裏に幽閉されていた二条天皇を、六波羅殿に迎え入れることに成功した。その報が伝わるや、公卿らが続々と六波羅につめかけた。門前に列をなす軍兵は、平家重代の家人たちである。
平治物語絵巻(六波羅行幸巻)」 東京国立博物館蔵


≪著者: ≫ 高橋昌明 (たかはし まさあき) 1945年高知市に生れる。1969年同志社大学大学院文学研究科修士課程修了。滋賀大学教育学部教授、神戸大学大学院人文学研究科教授を経て、2008年定年退職。神戸大学名誉教授。博士(文学、大阪大学、2002年)。主要著書、『中世史の理論と方法』(校倉出版、1997年)、『武士の成立 武士像の創出』(東京大学出版会、1999年)、『平清盛 福原の夢』(講談社、2007年)、『平家の群像 物語から歴史へ』(岩波書店、2009年)、『[増補改訂] 清盛以前――伊勢平氏の興隆』(平凡社ライブラリー、2011年)。

高橋昌明 『平清盛 福原の夢』(講談社選書メチエ、2007年) '11/06/04
高橋昌明 『平家の群像 物語から史実へ』(岩波新書、2009年) '11/05/24






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本「カレーライスの誕生 (講談社学術文庫2159)」小菅桂子5

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カレーライスの誕生 (講談社学術文庫)
カレーライスの誕生 (講談社学術文庫2159)

○著者: 小菅桂子
○出版: 講談社 (2013/3, 文庫 256ページ)
○定価: 924円
○ISBN: 978-4062921596



カレーライス、curry and rice 、Curried rice


インドに生まれ、イギリスを経て、近代黎明期の日本へ――
にっぽんの「国民食」はこうして生まれた!!

インドに生まれ、イギリスを経て、近代黎明期の幕末日本に西洋料理として入ってきたカレー。いまや「国民食」となったカレーの受容と変容は、近代における西洋文明の受容と、日本風アレンジの歴史そのものだった。多岐にわたる資料を渉猟して、日本のカレーの歴史と謎を解明し、そこに秘められた人々の知恵と苦闘のドラマを描いた、異色の食文化史。


≪目次: ≫
プロローグ カレーはじめて物語
諭吉のグルメ/コップのなかに浮かぶもの/「どうしても食う気になれない」/岩倉使節団のカレー体験/「この料理は何というのか?」

第一章 カレー美味の秘密
1 スパイスに憑かれた人々
スパイスのハーモニー/スパイスの効用/ローマ包囲解除の条件はコショウ/「キリスト教徒と香料」のためにインドへ/ポルトガルが得た富/スパイス交易の拠点港・マラッカ
2 スパイスを愉しむ
カレーの七つ道具/おふくろの味はガラムマサラ/カプサイシンの効果/臭み消し・香りづけ・色づけ/カレー粉完成までの手間と時間

第二章 カレー伝来の道
1 多様な国=インド
インドのスパイス市場/おふくろの味/食べものについての禁忌/北のパン、南の米
2 英国を風靡したカレー
カレー好きなイギリス人/「カリール料理はインディエ人の常食」/ベンガル総督ヘイスティングズ/イギリスが誇る世界ブランドへ/上流階級を風靡

第三章 カレー日本史事始
1 食の文明開化
西洋文明と日本文明が一つの皿に/明治五年の赤蛙カレー/小麦粉でとろみをつける/国際都市横浜/中国料理人の知恵から生まれた/肉食解禁の気運/「牛肉食わぬは開化不進奴(ひらけぬやつ)」/海をわたってきた西洋野菜/オランダ商館の自給自足/横浜西洋野菜事情
2 お雇い外国人と西洋野菜
黒田清隆の欧米視察/開拓使と八〇人のお雇い外国人/料理はフルコース/ダンの指導/札幌農学校、開校/一日おきのカレー/洋食の奨励
3 カレー三種の神器
早かったタマネギとジャガイモの北海道への渡来/受け入れられなかったタマネギ/年貢として徴収/大正には一八〇万トン/東洋ニンジンと西洋ニンジン/明治のカレーはニンジンくさかった/ネギからタマネギへ/タマネギにオーデコロン/とろみをつけるためのジャガイモ/「三種の神器」勢揃い/「目で食べる日本人」

第四章 カレー繁盛記
1 和洋折衷カレーあれこれ
力士の西洋料理体験/日本人初の西洋料理店/煎茶茶碗、鰹節、醤油……/本場帰りのコック/上野精養軒の店構え/日本人の野菜志向/「牛乳に顔をそむける者」/上流階級のための料理書、料理学校/浅草海苔、生卵――盛り方の作法/タマネギの輪切り、畳鰯などの薬味/福神漬はいつ添えられたか
2 即席カレー、カレー南蛮、カレーパン――カレー変奏曲
「旅行携帯に至便」/「うちでも作れまっせ!」/カレー南蛮由来記/カレーパン誕生
3 明治の食卓
和洋折衷洋食/カレーは別格/西洋食と在来食のはざま/正岡子規の「西洋かぶれ」/獅子文六少年が食べたカレー/ベストセラー『食道楽』/『食道楽』のカレー/カレーの大衆化/三大洋食が誕生した大正時代/料理人の知恵の結晶

第五章 カレー二都物語
1 本格インドカレーの誕生――中村屋カレー物語
牛肉好きの大阪、豚肉好きの東京/折り紙付きの三丹牛/牛肉の枯渇、豚肉の急増/カレーには生卵とソース/超高級カレーのお目見え/相馬夫妻、パン屋を譲り受ける/新宿への移転を決意/地震パン、地震饅頭、奉仕パン――中村屋のアイディア/「中村屋サロン」の人脈/インド人亡命者ボース/日本流の味つけとは/インド風カレーライスの作り方/繁盛する洋食屋/「今夜はライスカレーだよ」――池波正太郎とカレーの思い出/時代が教科書の先をいっていた
2 繁盛する阪急百貨店食堂
堪え難き憂鬱の時代/住宅、動物園、宝塚歌劇――阪急沿線の開発/異国・神戸/賑わう阪急百貨店/「このカレーは実にうまい」/一日に一万三〇〇〇食/お茶席のカレー/「ソーライ」/高級カレーと大衆カレー
3 カレー、日本を駆け巡る
勢いづくメーカー/C&Bカレー偽造事件の波紋/地方の青年を虜にした軍隊カレー/馬肉カレー、ほっきカレー/北海道のアイディアカレー/ラジオ講座の力/伊勢海老のカレーライス/食糧統制の影

第六章 カレーの戦後史
1 貧困からの出発
「たけのこ生活」/各社の販売再開/日本発の固形カレールウ/辛さから甘さへの転換
2 レトルトカレーが誕生したとき
試行錯誤/全国デビュー/レトルト時代
3 カレーの現代
カレー記念日/よく作る料理/高度経済成長のシンボル/宇宙で食べられたカレー

エピローグ 日本人の知恵とカレー
「日本という国に合っているのだろうか」/日本の食事は目の保養になる/作法はいらない

主な参考文献
あとがき (二〇〇二年四月吉日 小菅桂子)


※本書の原本は、二〇〇二年六月、小社より刊行されました。


≪著者: ≫ 小菅桂子 (こすげけいこ) 1933〜2005。昭和女子大学短期大学部国文学科卒業、國學院大學文学部卒業。くらしき作陽大学食文化学部教授を務めた。専門は食文化史。著書に『水戸黄門の食卓』『グルマン福沢諭吉の食卓』『にっぽん洋食物語大全』『近代日本食文化年表』などがある。







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本「WTO 貿易自由化を超えて (岩波新書1416)」中川淳司5

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WTO――貿易自由化を超えて (岩波新書)
WTO 貿易自由化を超えて (岩波新書1416)

○著者: 中川淳司
○出版: 岩波書店 (2013/3, 新書 240ページ)
○定価: 798円
○ISBN: 978-4004314165





WTOは今、岐路にある。日々の暮らしを支える貿易のルールを決める機関として、どんな働きをしてきたのか。現在、話題のTPPFTAとはどう違うのか。グローバリゼーションの弊害を克服し、自由貿易を確立することは可能か。第二次大戦後に誕生した前身のガット時代から現在までの歴史を見通し、課題と展望をわかりやすく提示する。


≪目次: ≫
はじめに――WTOは、いま
原発事故と対日輸入制限/国際的な生産ネットワークへの影響/WTOとわたしたちの暮らし/保護主義に抗して/分岐点に立つWTO

第1章 ガットからWTOへ
1 第二次世界大戦後の貿易体制構想
ITO構想の挫折とガットの成立/ハル国防長官の思想/大西洋憲章第四項/米英相互援助協定第七条/ITO憲章/ガットの成立/ITOの挫折
2 ガットの歩み
草創期のガット事務局/ガットの歩み/日本の加入/ケネディラウンド/東京ラウンド/農産品の貿易制限/ガットと途上国/貿易摩擦の激化/米国の一方的制裁措置/ウルグアイラウンド/テーマごとの攻防

第2章 WTO、18年の歩み
1 WTOの誕生と成長
ジャクソン教授の構想/WTOの成立過程/シンガポール閣僚会議/情報技術協定(ITA)/紛争解決手続の整備/日米自動車紛争
2 つまずきと克服の努力――シアトルからドーハへ
シアトル閣僚会議の失敗/失敗の背景/ドーハ閣僚会議での進展/中国のWTO加盟/貿易関連知的所有権協定と公衆衛生/ドーハ開発アジェンダの難航/世界金融危機とWTOの対応
●コラム WTOの加盟国/もう一つのWTO(世界観光機関)

第3章 どんな組織が、何をしているのか
1 WTOの任務
WTO協定の構造/WTO協定の実施――第一の任務/貿易自由化の推進――第二の任務/政府調達市場の自由化/紛争解決――第三の任務/貿易政策の検討――第四の任務/IMF、世界銀行との協力――第五の任務
2 WTOの組織
WTOの加盟交渉/WTOの組織/閣僚会議と一般理事会/理事会・委員会/事務局長と事務局/ガット・WTOの事務局長/WTOの予算と財政/WTOの意思決定

第4章 WTOの貿易規律
1 貿易自由化の原則と例外
無差別原則/最恵国待遇原則/内国民待遇原則/多角的関税交渉と関税譲許/数量制限の禁止/一般的例外と安全保障のための例外
2 国内産業への配慮
セーフガード/セーフガードの発動要件/アンチダンピング税と補助金相殺関税
3 農産品と繊維製品の貿易ルール
農業協定/衛生植物検疫措置協定(SPS協定)/EU-ホルモン牛肉事件/繊維協定
4 サービス貿易と知的所有権
サービスの貿易に関する一般協定(GATS)/GATSが加盟国に課す一般的義務/約束内容に応じて課す特定の義務/サービス貿易自由化の進展/貿易関連知的所有権協定(TRIPS協定)/知的所有権の範囲/途上国と先進国
●コラム 日本の酒税事件

第5章 WTOの紛争解決手続
1 手続の流れ
越境賭博禁止事件/WTO紛争解決手続の特色/パネル手続/上級委員会手続/勧告の履行
2 利用実績
紛争解決手続の利用実績/途上国の申立てはなぜ少ない/WTO法助言センター/中国と紛争解決手続/日本の申立てはなぜ少ない/企業とWTO紛争解決手続/WTO紛争解決手続の見直し
3 ソフトな履行確保の手段
貿易政策検討制度(TPRM)/通報・審査制度/深刻な対立を回避する
●コラム パネル報告・上級委員会報告の拘束力

第6章 WTOと市民社会
1 WTOは環境保護に敵対するか
シアトル閣僚会議と市民の抗議/ガットと環境保護――マグロ・イルカ事件/WTOと環境保護――エビ・ウミガメ事件/生産・製造工程規制と産品規制
2 WTOは雇用・労働条件を悪化させるか
貿易自由化と雇用・労働条件/ガットと社会条項/WTOと社会条項/ILOの消極的な姿勢/ILO基本権宣言
3 WTOは食の安全を犠牲にするか
WTOと食品安全――SPS協定の基本的な規制/国際基準とSPS措置の関係/SPS協定五条
4 貿易自由化との両立のために
貿易自由化と非貿易的な価値の調整/民間基準を通じた非貿易的価値の追求/民間基準をどうとらえるか
●コラム 自由貿易協定(FTA)と基本権宣言/日本の牛肉輸入規制措置とSPS協定

第7章 WTOと途上国
1 自由貿易に加わる途上国
ガットにおける途上国の地位――一九八〇年代の変化/ウルグアイラウンドと途上国/途上国に対する規律の強化/ウルグアイラウンドの決着/特別かつ異なる待遇(S&D)/S&Dにおける機能不全/WTO協定の「実施問題」/ドーハ決定
2 途上国への支援
キャパシティ・ビルディングとは/キャパシティ・ビルディングの内容/貿易のための援助(AfT)/カンボジアに対する日本のAfT/開発援助と貿易との連携を/発展途上国向け支援――拡大統合枠組
●コラム 途上国の定義

第8章 WTOはどこへ行く
1 台頭するFTA
ドーハ開発アジェンダはなぜ行き詰まったのか/ウルグアイラウンドとの違いは何か/ドーハ開発アジェンダはこの先どうなるのか/FTAはなぜ急増したのか/FTAは何を目指しているのか――TPPの対象事項/生産ネットワークの国際化
2 WTOを見直す
WTOに活路はあるか/WTOの再活性化を


あとがき (二〇一三年二月 中川淳司)

主要参考文献
略語一覧


≪著者: ≫ 中川淳司 (なかがわ・じゅんじ) 1955年広島県に生まれる。1979年東京大学法学部卒業、1988年東京大学法学博士。東京工業大学工学部人文社会群助教授等を経て、東京大学社会科学研究所教授。専攻、国際経済法。著書、『資源国有化紛争の法過程』(国際書院)、『経済規制の国際的調和』(有斐閣)、『国際経済法 第2版』(共著、有斐閣)、『ケースブック WTO法』(共著、有斐閣)、International Harmonization of Economic Regulation, Oxford University Press ほか。







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本「桜の園/プロポーズ/熊 (光文社古典新訳文庫158)」チェーホフ、浦雅春 訳5

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桜の園/プロポーズ/熊 (光文社古典新訳文庫)
の園/プロポーズ/熊 (光文社古典新訳文庫158)

○著者: アントン・パーヴロヴィチ・チェーホフ浦雅春
○出版: 光文社 (2012/11, 文庫 264ページ)
○定価: 920円
○ISBN: 978-4334752590




美しく咲いた桜の園に5年ぶりに当主ラネフスカヤ夫人が帰ってきた。彼女を喜び迎える屋敷の人々。しかし広大な領地はまもなく競売にかけられることになっていた(「桜の園」)。滑稽で支離滅裂ぶりが笑いを誘うボードビル2つを併せて収録、チェーホフ喜劇の真髄を味わう。


≪目次: ≫

『桜の園』 四幕の喜劇 (舞台はラネフスカヤの屋敷),1903
 ※芝居の初演:1904年1月17日、モスクワ芸術座。
『プロポーズ』 一幕の滑稽劇 (舞台はチュブコーフの屋敷。チュブコーフ家の客間) ,1888
 ※芝居の初演:1889年4月12日、ペテルブルグ首都俳優協会。
『熊』 一幕の滑稽劇 (ポポーワの屋敷の客間) ,1888
 ※芝居の初演:1888年10月28日、モスクワ・コルシ劇場。


解説  浦 雅春
 物語の磁場としての「家」/本格戯曲のボードビル化/「ハレ」を浸食する「ケ」/ボードビル的人間観/『桜の園』/死者の目

チェーホフ年譜

訳者あとがき (二〇一二年九月  浦 雅春)


≪著者: ≫ アントン・パーヴロヴィチ・チェーホフ Антон Павлович Чехов [1860−1904] ロシアの作家。南ロシアのタガンローグ生まれ。モスクワ大学医学部入学と同時に新聞・雑誌への執筆を始め、生涯に600編にのぼる作品を残した。ロシア文学伝統の長編と決別し、すぐれた短編に新境地を開いた。晩年には戯曲に力を注ぎ、『かもめ』『ワーニャ伯父さん』『三人姉妹』『桜の園』の4作品は世界的な名作として知られる。44歳の誕生日にモスクワ芸術座で『桜の園』を初演。直後、体調を崩して病状が悪化し、7月療養先の南ドイツで死去。代表作に『退屈な話』『かわいい女』『犬を連れた奥さん』『中二階のある家』『いいなずけ』などの短編がある。

[訳者: ] 浦 雅春 Ura Masaharu 1948年生まれ。東京大学教授。チェーホフを中心としたロシア文学、ロシア・アヴァンギャルド芸術の研究を手がける。著書『チェーホフ』ほか、『鼻/外套/査察官』(ゴーゴリ)、『ワーニャ伯父さん/三人姉妹』『かもめ』『馬のような名字 チェーホフ傑作選』(チェーホフ)、『メイエルホリド・ベストセレクション』(共訳)、『牛山羊の星座』『チェゲムのサンドロおじさん』(イスカンデル、後者は共訳)などの訳書がある。


アントン・チェーホフ 『馬のような名字 チェーホフ傑作選』(浦雅春 編訳、河出文庫、2010年) '10/10/14
チェーホフ 『ワーニャ伯父さん/三人姉妹』(浦雅春 訳、光文社古典新訳文庫、2009年) '09/08/03
アントン・パーヴロヴィチ・チェーホフ 『チェーホフ 短篇と手紙』(神西清・池田健太郎・原卓也 訳、山田稔 編、大人の本棚、みすず書房、2002年) '09/07/25
浦雅春 『チェーホフ』(岩波新書、2004年) '08/12/04
ゴーゴリ 『鼻/外套/査察官』(浦雅春 訳、光文社古典新訳文庫、2006年) '08/04/04






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本「生活民法入門 暮らしを支える法  Introduction to Civil Low: The Legal Foundation of Everyday Life 」大村敦志5

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生活民法入門―暮らしを支える法
生活民法入門 暮らしを支える法  Atsushi OMURA, Introduction to Civil Low: The Legal Foundation of Everyday Life, University of Tokyo Press, 2003

○著者: 大村敦志
○出版: 東京大学出版会 (2003/2, 単行本 329ページ)
○定価: 3,360円
○ISBN: 978-4130323277




消費・家族・外交――社会と法の新たなかかわりへ
民法は取引の基本法であると同時に日常生活の基本法でもある。本書は「日常生活の基本法としての民法」の立場にたち、広く現代日本の法と社会の変貌を考察しつつ、民法上の制度を検討する。法律学習のみならず隣接諸学を学ぶ人々への法学入門ともなる教科書。


≪目次: ≫
はしがき (2003年1月 大村敦志)
【対照表 I: 本書⇒民法典】
【対照表 II: 民法典⇒本書】

生活民法へようこそ
 1. 生活民法への旅立ち
  (1) 本書の編成/(2) 参考文献
 2. 法学から
  (1) 民法とは/(2) 生活民法とは何か――取引民法と生活民法
 3. 生活科学から
  (1) 生活とは?/(2) 生活民法とは何か――「生活科学」の中での法学
pause café 1 三四郎の中の生活民法

序章 生活基盤と民法
序 「メトロ・ブロ・ドド」(1960年代まで)
第1節 家産と民法
 1. 土地所有権の保護
  (1) 農村社会の法としての民法/(2) 所有権の絶対性と利用権の脆弱性
 2. 土地所有権の取得原因
  (1) 相続/(2) 取得時効
第2節 労働と民法
 1. 都市の場合
  (1) 民法典の規定/(2) 労働立法
 2. 農村の場合
  (1) 民法典の規定/(2) 小作立法
pause café 2 有産階級の子弟たち
第3節 住居と民法
 1. 民法典と借地借家立法
 2. 1960年代までの展開
  (1) 民法典/(2) 特別法/(3) 判例法理
 3. 1990年代の動向
  (1) 新・借地借家法の制定――定期借地権/(2) 新・借地借家法の改正――定期借家権
pause café 3 借家に住む人々
第4節 安全と民法
 1. 産業化と危険
 2. 不法行為法の中核
  (1) 戦前の不法行為法/(2) 1960〜70年代の不法行為法
 3. 不法行為法の周辺
  (1) 適用領域の拡大/(2) 事故後の対応
pause café 4 電車事故
序章・まとめ

第1章 消費生活と民法
序 「豊かな社会」(1970年代)
第1節 物品と民法
A 物を買う
 1. 売買とは何か
  (1) 取引としての売買/(2) 契約としての売買
 2. 売買の成立
  (1) 合意の存在/(2) 交渉の段階
 3. 売買の効力
  (1) 義務の発生/(2) 履行の態様
pause café 5 リボンと香水
B 欠陥の責任を追及する
 1. 問題の所在
 2. 民法
  (1) 売主の責任/(2) メーカーの責任/(3) 保証書
 3. 特別法
  (1) 製造物責任法/(2) 住宅品質確保促進法
pause café 6 カレーライスと葡萄酒
C 契約の無効・取消を求める
 1. 無効・取消とは?
  (1) 契約(法律行為)の仕組み/(2) 様々な無効・取消原因
 2. 意思の完全性
  (1) 民法/(2) 特別法
 3. 内容の妥当性
  (1) 形式的な分類/(2) 実質的な分類
pause café 7 三越の看板
D 無効・取消の後始末をする
 1. 無効・取消の対比
  (1) 制度の趣旨/(2) 制度の現状
 2. 無効・取消の帰結
  (1) 相手方との関係/(2) 第三者との関係
pause café 8 様々な見せ物
第1章第1節・まとめ
第2節 役務と民法
A 仕事を頼む
 1. 役務提供契約の位置づけ
  (1) 役務提供契約の社会的位置づけ/(2) 役務提供契約の法的位置づけ
 2. 役務提供契約の内容
  (1) 役務提供契約の種類/(2) 役務提供契約の特徴
pause café 9 様々な習い事
B 債務を履行する
 1. 履行の仕組み
  (1) 債務の履行/(2) 債務の不履行
 2. 履行過程のコントロール
  (1) 付随条項の存在/(2) 付随条項の規制
pause café 10 大学病院
第3節 信用と民法
 1. 企業金融から消費者金融へ
 2. 伝統的な信用供与
  (1) 貸付型/(2) 支払猶予型
 3. 現代的な信用供与
  (1) サラ金問題/(2) クレジット問題/(3) 過剰信用問題
pause café 11 預金
第4節 貯蓄と民法
 1. 借金から貯蓄・投資へ
 2. 貯蓄・投資の諸形態
  (1) 預貯金/(2) 生命保険/(3) 証券取引・商品取引/(4) ゴルフ会員権
 3. 貯蓄者・投資者の保護
  (1) 情報提供義務/(2) 倒産からの隔離
 4. 補論――現金からキャッシュレス化へ
pause café 12 為替
第1章第2節〜第4節・まとめ

第2章 家族生活と民法
序 「フェミニズムの時代」(1980年代)
pause café 13 この欄の参考文献
第1節 子どもと民法
A 子どもを育てる
 1. 親の責任
  (1) 親権の内容/(2) 親権の行使
 2. 社会の責任
  (1) 親子に代わる関係/(2) 親子に準ずる関係
pause café 14 兄と弟(坊つちやん)
B 子どもの親になる
 1. 婚姻家族の場合
  (1) 制度/(2) 思想
 2. 非婚姻家族の場合
  (1) 制度/(2) 思想
pause café 15 車中の女・郷里の女
第2節 カップルと民法
A パートナーと暮らす
 1. 婚姻
  (1) 婚姻の効果/(2) 婚姻の要件
 2. 婚姻以外の場合
  (1) 届出を出せる場合/(2) 届出を出せない場合
pause café 16 美彌子の自由
B パートナーと別れる
 1. 離婚
  (1) 離婚の種類/(2) 離婚の効果
 2. 死別
  (1) 相続/(2) 失踪
 3. 自由結合の解消
pause café 17 自分のもの・家のもの(猫)
第3節 高齢者と民法
 1. 高齢者支援の必要性
 2. 財産面での支援
  (1) 扶養/(2) 成年後見など
 3. 身上面での支援
  (1) 日常の面倒見/(2) 家族との交流/(3) 人身・人格に関する決定
 4. 関連する諸制度
  (1) 契約法・高齢者の自己防衛/(2) 相続法:遺言自由とその限界
pause café 18 国の母親
第2章・まとめ

第3章 社交生活と民法
序 「NPO元年」(1990年代)
第1節 近隣と民法
A 〈私〉をまもる
 1. 物質的な領域
  (1) 住居への侵入/(2) 生活の妨害
 2. 精神的な領域
  (1) プライヴァシーの侵害/(2) 名誉の毀損
pause café 19 監視する人々(坊つちやん)
B 〈共〉をつくる
 1. 「強いられた共住」としての区分所有
 2. 区分所有法の仕組み
  (1) 所有権としての側面/(2) 団体としての側面
 3. 区分所有権の問題
  (1) 修繕・建て替え/(2) 「選ばれた共住」へ?
pause café 20 隣の学校(猫)
第2節 団体と民法
 1. 民法における団体
  (1) 団体性の諸相/(2) 参照対象としての株式会社
 2. 法人
  (1) 民法の法人/(2) 特別法の法人
 3. 組合
  (1) 民法の組合/(2) 特別法の組合
pause café 21 会合する人々
第3節 好意と民法
 1. 好意と無償
  (1) 好意の諸相/(2) 法概念としての無償契約
 2. 無償契約の意義
  (1) 無償契約の諸類型/(2) 無償契約の法理
 3. 無償契約の将来
  (1) 適度の拘束/(2) 責任の確保
pause café 22 乞食と迷子
第4節 文化と民法
 1. 文化とは何か
 2. 創作活動の保護
  (1) 著作権の制度/(2) 著作権の現状
 3. 文化財の保護
  (1) 喪失の回避/(2) 保存の手法/(3) 公開の促進
pause café 23 運動会と展覧会
第3章・まとめ

生活民法、これから
 1. 生活民法はなぜ?
  (1) 物質的な条件――都市化によって/(2) 精神的な条件――市民化によって
 2. 生活民法は何のため?
  (1) 法律問題の解決・予防のため/(2) 自己=社会の発見・変革のために
 3. 生活民法を超えて
  (1) 民法を超えて――市場・社会保障・自治へ/(2) 日常生活を超えて――社会構成原理へ
pause café 24 三四郎のその後は……


一般用語索引
法律用語索引


≪著者: ≫ 大村敦志 (おおむら あつし) 1958年千葉県に生まれる。1982年東京大学法学部卒業。東京大学法学部教授。主要著書、『公序良俗と契約正義』(1995年、有斐閣)、『典型契約と性質決定』(1997年、有斐閣)、『消費者法』(1998年、有斐閣)、『契約法から消費者法へ』(1999年、東京大学出版会)、『消費者・家族と法』(1999年、東京大学出版会)、『民法総論』(2001年、岩波書店)、『基本民法I 総則・物権総論』(2001年、有斐閣)、『家族法 第2版』(2002年、有斐閣)。

大村敦志 『民法改正を考える』(岩波新書、2011年) '13/03/29
大村敦志 『「民法0・1・2・3条」 〈私〉が生きるルール』(理想の教室、みすず書房、2007年) '09/05/26






[条文をもう一度]

第206条【所有権の内容】 所有者は法令の制限内に於て自由に其所有物の使用、収益及び処分を為す権利を有す。
第882条【相続開始の原因】 相続は、死亡によって開始する。  (p30)

第612条【賃借権の譲渡又は転貸】 …村攷佑歪詑濘佑両蟻あるに非ざれば其権利を譲渡し又は賃借物を転貸すること得ず。 賃借人が前項の規定に反し第三者をして賃借物の使用又は収益を為さしめたるときは賃貸人は契約の解除を為すことを得。
第1条2項【基本原則――信義誠実の原則】 私権は公共の福祉に遵(したが)ふ。権利の行使及び義務の履行は信義に従ひ誠実に之を為すことを要す。
第177条【不動産物権変動の対抗要件――登記】 不動産に関する物件の得喪及び変更は登記法の定むる所に従ひ其登記を為すに非ざれば之を以て第三者に対抗することを得ず。   (p43)

第709条【不法行為の一般的要件・効果】 故意又は過失に因りて他人の権利を侵害したる者は之に因りて生じたる損害を賠償する責めに任ず。   (p59)

第555条【売買】 売買は当事者の一方が或財産権を相手方に移転することを約し相手方が之に其代金を払ふことを約するに因りてその効果を生ず。
第570条【売主の瑕疵担保責任】 売買の目的物に隠れたたる瑕疵(かし)ありたるときは第566条〈地上権等による制限等がある場合の売主の担保責任〉の規定を準用す。但強制競売の場合は此限に在らず。
第91条【任意規定と異なる意思表示】 法律行為の当事者が法令中の公の秩序に関せざる規定に異なりたる意思を表示したるときは其意思に従ふ。   (p79)

第90条【公序良俗違反】 公の秩序又は善良の風俗に反する事項を目的とする法律行為は無効とす。
第95条【錯誤】 意思表示は法律行為の要素に錯誤ありたるときは無効とす。但表意者に重大な過失ありたるときは表意者自ら其無効を主張することを得ず。
第96条【詐欺・強迫】 〆承祝瑤篭迫に因る意思表示は之を取消すことを得。 ⇔ 詐欺に因る意思表示の取消は之を以て善意の第三者に対抗することを得ず。   (p102)

第73条【不当利得の要件・効果】 法律上の原因なくして他人の財産又は労務に因り利益を受け之が為めに他人に損失を及ぼしたる者は其利益の存する限度に於て之を返還する義務を負ふ。
第94条【虚偽表示】 〜蠎衒と通じて為したる虚偽の意思表示は無効とす。 ∩姐爐琉媚徂充┐量妓は之を以て善意の第三者に対抗することを得ず。   (p113)

第643条【委任】 委任は当事者の一方が法律行為を為すことを相手方に委任し相手方が之を承諾するに因りて其効力を生ず。
第644条【受任者の注意義務】 受任者は委任の本旨に従ひ善良なる管理者の注意を以て委任事務を処理する義務を負ふ。   (p127-128)

第415条【債務不履行による損害賠償の要件】 債務者が其債務の本旨に従ひたる履行を為さざるときは債権者は其損害の賠償を請求することを得。債務者の責に帰すべき事由に因りて履行を為すこと能はざるに至りたるとき亦同じ。
第541条【履行遅滞による解除権】 当事者の一方が其債務を履行せざるときは相手方は相当の期間を定めてその履行を催告し若し其期間内に履行なきときは契約の解除を為すことを得。   (p140)

第369条1項【抵当権の内容】 抵当権者は債務者又は第三者が占有を移さずして債務の担保に供したる不動産に付き他の債権者に先ちて自己の債権の弁済を受くる権利を有す。
第467条【指名債権譲渡の対抗要件】 〇慳昇銚△両渡は譲渡人が之を債務者に通知し又は債務者が之を承諾するに非ざれば之を以て債務者其他の第三者に対抗することを得ず。 ∩姐爐猟銘遼瑤肋蟻は確定日附ある証書を以てするに非ざれば之を以て債務者以外の第三者に対抗することを得ず。   (p152)

第1条の2【解釈の基準】 本法は個人の尊厳と両性の本質的平等とを旨として之を解釈すべし。   (p176)

第818条【親権者】 \年に達しない子は、父母の親権に服する。 ∋劼養子であるときは、養親の親権に服する。 親権は、父母の婚姻中は、父母が共同してこれを行う。(但書、略)
第820条【監護教育の権利義務】 親権を行う者は、子の監護及び教育をする権利を有し、義務を負う。   (p189)

第772条1項【嫡出性の推定】 妻が婚姻中に懐胎した子は、夫の子と推定する。
第779条【認知】 嫡出でない子は、その父又は母がこれを認知することができる。   (p200)

第752条【同居・扶助の義務】 夫婦は同居し、互いに協力し扶助しなければならない。
第742条【婚姻の無効】 婚姻は、左の場合に限り、無効とする。
一 人違その他の事由によつて当事者間に婚姻をする意思がないとき。
二 当事者が婚姻の届出をしないとき、但し、その届出が第739条第2項に掲げる条件を欠くだけであるときは、婚姻は、これがために、その効力を妨げられることがない。   (p212)

第770条1項【離婚原因】 夫婦の一方は、左の場合に限り、離婚の訴を提起することができる。
一 配偶者に不貞な行為があつたとき。
二 配偶者から悪意で遺棄されたとき。
三 配偶者の生死が三年以上明かでないとき。
四 配偶者が強度の精神病にかかり、回復の見込がないとき。
五 その他婚姻を継続し難い重大な事由があるとき。
第768条1項【財産分与の請求】 競技場の離婚をした者の一方は、相手方に対して財産の分与を請求することができる。
第890条前段【配偶者】 被相続人の配偶者は、常に相続人となる。   (p224)

第887条1項【扶養義務者】 直系血族及び兄弟姉妹は、互に扶養する義務がある。
第900条【法定相続分】 同順位の相続人が数人あるときは、その相続分は、左の規定に従う。
一〜三(略)
四 子、直系尊属又は兄弟姉妹が数人あるときは、各自の相続分は、相等しいものとする。但し、嫡出でない子の相続分は、嫡出である子の相続分の二分の一とし、父母の一方のみ同じくする兄弟姉妹の相続分は、父母の双方を同じくする兄弟姉妹の相続分の二分の一とする。   (p237-238)

第710条【非財産的損害の賠償】 他人の身体、自由又は名誉を害したる場合と財産権を害したる場合とを問はず前条の規定に依りて損害賠償の責に任ずる者は財産以外の損害に対しても其賠償を為すことを要す。   (p256)

区分所有法第3条  区分所有者は、全員で、建物並びにその敷地及び附属施設の管理を行うための団体を構成し、この法律の定めるところにより、集会を開き、規約を定め、及び管理者を置くことができる。一部の区分所有者のみの共用に供されるべきことが明らかな共用部分(以下「一部共用部分」という。)をそれらの区分所有者が管理するときも、同様とする。   (p269)

第34条【公益法人の設立】 祭祀、宗教、慈善、学術、技芸其他公益に関する社団又は財団にして営利を目的とせざるものは主務官庁の許可を得て之を法人と為すことを得。
特定非営利活動促進法第1条  この法律は、特定非営利活動を行う団体に法人格を付与すること等により、ボランティア活動をはじめとする市民が行う自由な社会貢献活動として特定非営利活動の健全な発展を促進し、もって公益の増進に寄与することを目的とする。   (p282)

第549条【贈与】 贈与は当事者の一方が自己の財産を無償にて相手方に与ふる意思を表示し相手方が受諾を為すに因りて其効力を生ず。
第550条【書面によらない贈与】 書面に依らざる贈与は各当事者之を取消すことを得。但履行の終はりたる部分に付ては此限に在らず。   (p294)

著作権法第1条  この法律は、著作物並びに実演、レコード、放送及び有線放送に関し著作者の権利及びこれに隣接する権利を定め、これらの文化的所産の公正な利用に留意しつつ、著作権等の権利の保護を図り、もつて文化の発展に寄与することを目的とする。
第192条【即時取得】 平穏且公然に動産の占有を始めたる者が善意にして且過失なきときは即時に其動産の上に行使する権利を取得す。   (p308-309)

第1条1項【基本原則――公共の福祉】 私権は公共の福祉に遵(したが)ふ。(昭和22法222本条追加)
第1条の2【解釈の基準】 本法は個人の尊厳と両性の本質的平等とを旨として之を解釈すべし。(昭和22法222本条追加)   (p321)


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本「穢れと神国の中世 (講談社選書メチエ545)」片岡耕平5

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穢れと神国の中世 (講談社選書メチエ)
穢れと神国の中世 (講談社選書メチエ545)

○著者: 片岡耕平
○出版: 講談社 (2013/3, 単行本 272ページ)
○定価: 1,785円
○ISBN: 978-4062585484




「ある程度共通したしきたり」、
 列島各地に穢観念に基づく行動規範が日々の安寧を保障するものとして浸透


誰が、いつ、どのように生み出したのか? 穢観念と、排除される他者、そして生まれる〈われわれ〉という意識。中世史の一大テーマに挑む意欲作!

列島に共通して見られる、出産と死を「穢」とみなす民俗習慣。その起源の探求は九〜十世紀に制定された『延喜式』に行き当たる。その他数多くの史料を、当時の息づかいがわかるように参照し、「穢」という不可思議な意識と、社会秩序感覚が生み出された過程を明らかにする。さらに、神国という〈われわれ〉意識、つまり国家意識の萌芽を見出さんとする挑戦的な歴史学の試み。


≪目次: ≫
序章
 出産・死をめぐるしきたり/しきたりの由来/二つの筋書き/〈われわれ〉意識の歴史へ

第一章 清浄なるものを探る
 先学はどう考えてきたのか/「キヨメの都市的構造」とは/治承二年冬、六波羅/邪気と神気/跳梁する魑魅魍魎、戦う人 芯稽造垢謦橘ヲ樺粥∪錣人◆深抖ぁ神気と穢/「穢悪き疫鬼」の正体/清浄なるもの

第二章 秩序が動揺した時に
 何が起こるのか/如何なる意味があるのか/春日社の場合/もう一つの事件/全てを終わらせるために/石清水八幡宮の場合/絶対の終点/怒れる神の分布/神々の正体/もう一つの枠組み

第三章 秩序を維持するために
 「清目」/「清目」が「重役」である理由/儚い「重役」/注連縄、清祓/日々の取り組み/取り組みの広がり/取り組みのバラつき/東と西/もう一つの方法/排除の論理

第四章 〈われわれ〉意識の形成
 嘉保三年夏、京/嘉保三年三月/知る動機と〈われわれ〉の条件/弘安の神領興行と「甲乙人」/馴染み深い事態/鎌倉の位置/位置の変化/蒙古軍が襲来するということ/神国の系譜/〈われわれ〉の形成と〈他者〉の変貌

結び
 変わらぬ秘訣



あとがき


≪著者: ≫ 片岡耕平 (かたおか こうへい) 1976年、京都府に生まれる。東北大学大学院文学研究科博士課程後期修了。博士(文学)。専攻は、日本中世史。東北大学21世紀COEリサーチアシスタント、日本学術振興会特別研究員(PD)などを経て、宮城県公文書館勤務。共編著書に『日本中世のNATION』『検証 網野善彦の歴史学』(ともに岩田書院)がある。


倉本一宏 全現代語訳 『藤原行成「権記」 〈下〉』(講談社学術文庫、2012年) '12/03/24
倉本一宏 全現代語訳 『藤原行成「権記」 〈中〉』(講談社学術文庫、2012年) '12/02/17
倉本一宏 全現代語訳 『藤原行成「権記」 〈上〉』(講談社学術文庫、2011年) '12/02/08






・・・生命の誕生あるいは消滅といった現象を、人々が日常の社会生活を送る空間から隔離したと思われる・・・
 人間は本来、他の生物の生命を奪わなければ自らの身体を維持し、生きていくことができない。・・・   (p9、「序章」)



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本「金日成  Kim Il Sung: The North Korean Leader, 1988 (講談社学術文庫2162)」徐大粛、林茂 訳5

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金日成 (講談社学術文庫)
金日成  Dea-Sook Suh, Kim Il Sung: The North Korean Leader, Columbia University Press, New York, 1988 (講談社学術文庫2162)

○著者: 徐 大粛、林 茂=訳
○出版: 講談社 (2013/3, 文庫 624ページ)
○定価: 1,733円
○ISBN: 978-4062921626




朝鮮民主主義人民共和国。その建国の父とされる金日成김일성、1912-1994)の生涯を跡付けた朝鮮研究の最重要古典。満州抗日戦争を戦った英雄は、ソ連の代理人として果てしない党内抗争をも勝ち抜いた。その粛清の歴史は西側・ソ連・中国の三方面を相手に立ち回る国家的苦悩に彩られていた。〈北朝鮮〉とはなにか? 答えは金日成の歴史のなかにある。


≪目次: ≫
日本語版への序文 (一九九一年一月 徐大粛)
まえがき・感謝の言葉
凡例

第I部 若き金日成と東北抗日連軍
 第一章 その生い立ち
  1 生い立ち
  2 初期の活動
  3 パルチザンに
 第二章 金日成と東北抗日連軍
  1 東北抗日連軍
  2 金日成と人民革命軍第二軍
 第三章 抗日闘争の日々
  1 東北抗日連軍のなかの朝鮮人
  2 普天堡襲撃と在満韓人祖国光復会
  3 一九三七年から一九四〇年頃の金日成
  4 ソ連領へ――一九四一年〜一九四五年
  第I部 結語

第II部 権力基盤の構築
 第四章 ソ連占領下の北朝鮮
  1 朝鮮の開放
  2 ソ連型社会主義への動き
 第五章 朝鮮労働党
  1 北朝鮮労働党創立大会
  2 始まる党内抗争
  3 北朝鮮労働党第二回党大会――一九四八年
  4 党の掌握
 第六章 共和国の樹立と朝鮮人民軍の創建
  1 朝鮮民主主義人民共和国の樹立
  2 朝鮮人民軍および保安組織
  第II部 結語

第III部 窮地に立つ金日成
 第七章 朝鮮戦争と権力闘争
  1 朝鮮戦争の国内的要因
  2 許カイとの衝突
  3 朴憲永の挑戦
  4 裁判
 第八章 戦後
  1 復興と再建
  2 党の引き締め
  3 朝鮮労働党第三回党大会――一九五六年
  4 延安派の挑戦
  第III部 結語

第IV部 主体思想への道
 第九章 経済の飛躍的発展を求めて
  1 超人的活動を求めて
  2 新しい共産主義的人間像と千里馬運動の展開
  3 朝鮮労働党第四回党大会――一九六一年
  4 パルチザン派の台頭
 第十章 中ソ論争と金日成
  1 ソ連間の対立
  2 朝鮮史の解釈をめぐって
  3 アジア経済セミナーをめぐって
  4 中朝間の対立
  5 紅衛兵による金日成批判
  6 中朝間の領土問題
  7 金日成の自立宣言
  第IV部 結語

第V部 自主路線をひた走る金日成
 第十一章 軍の台頭
  1 軍備増強と経済建設の矛盾
  2 朝鮮労働党第二回代表者会議
 第十二章 南の革命
  1 金日成の統一政策
  2 特殊部隊による青瓦台襲撃事件
  3 統一革命党事件
 第十三章 パルチザン派の解体
  1 パルチザン派の将軍たちの失脚
  2 朝鮮労働党第五回大会――一九七〇年
  第V部 結語

第VI部 金日成王国の誕生
 第十四章 対南政策および第三世界との関係――一九七〇年代に入って
  1 南との対話
  2 非同盟諸国とともに
 第十五章 党から行政府への権力の移行
  1 新憲法
  2 朝鮮労働党第六回党大会――一九八〇年
  3 金日成――その経歴
 第十六章 新旧世代の交代
  1 引き際の金日成
  2 新時代の幕開け

第VII部 主体思想と共和国
 第十七章 金日成の政治思想
  1 主体という概念
  2 主体思想の展開
  3 批判
 第十八章 金日成の国
  1 金日成に寄せられる讃辞
  第VII部 結語


金日成関係主要年表 (1912年4月15日〜1986年5月31日)

訳者あとがき (一九九一年 秋  林 茂)
文庫版訳者あとがき (二〇一三年二月  林 茂)

解説 和田春樹(東京大学名誉教授)

人名索引


※本書の原本は、一九九二年一月に御茶の水書房より刊行されました。


≪著者: ≫ 徐 大粛 (ソ デスク) 1931年、吉林省生まれ。解放後ソウルに、1952年、米国に渡る。政治学博士(コロンビア大学)。ハワイ大学教授、同大朝鮮研究センター所長を歴任。『朝鮮共産主義運動史』など著書多数。

[訳者: ] 林 茂 (はやし しげる) 1943年生まれ。京都大学大学院経済学研究科修了。専攻はアジア現代史。訳書・共訳書に『二つの朝鮮 一つの未来』『カンボジアの悲劇』『朝鮮半島と国際関係』などがある。


和田春樹 『北朝鮮現代史』(岩波新書、2012年) '12/05/31






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本「まち再生の術語集 (岩波新書1418)」延藤安弘5

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まち再生の術語集 (岩波新書)
まち再生の術語集 (岩波新書1418)

○著者: 延藤 安弘
○出版: 岩波書店 (2013/3, 新書 240ページ)
○定価: 798円
○ISBN: 978-4004314189




停滞と閉塞の時代に注目されるコミュニティデザインという発想。地域の力は、人々がヒト・モノ・コトの渦に参加し物語りを紡ごうとする意志から始まる。まち育ての助っ人として全国を駆け回る筆者が、住民・行政・専門家・支援者のトラブルをドラマに変える現場で捕まえた、まち再生の思想と手法のキーワード集。


≪目次: ≫
はじめに――コミュニティデザインの星座
 無縁社会からの脱皮/物語りとしてのコミュニティデザイン/「心の習慣」からの脱却

凡例

まち再生の術語の星座


1 物語り

I 楽しさと遊び (歓喜咲楽)
2 想像力
3 絵本
4 幻燈会
5 ポエム
6 楽しさ
7 笑い
8 祭り
9 耳を澄ます

II つぶやきをかたちに (私発協働)
10 私発協働
11 つぶやく
12 参加する
13 タンケン・ハッケン・ホットケン
14 まちの縁側
15 縁パワーメント
16 共感
17 リスペクト
 住まうことにおけるエロス/参加する意識の育み/癒しと思いやりの心/互いに見つめあう
18 生活知
19 実践知
20 理論武装
21 わくわく&リーズナブル

III 知恵の育みあい (対話共育)
22 ワークショップ
23 ファシリテーター
24 頭韻要約法
25 まち育て
 「折り目」正しい活動/ふたたび線、ふたたびの宮/ふたたび甦る理由/コミュニティ「縁人」
26 プライド
27 ていねいに生きる
28 コーポラティブハウジング
29 コレクティブハウジング
 食と笑いと安らぎを分かちあう/「友愛」の時代の住まい/トラブルをエネルギーに変える/実現のしくみと担い手/社会住宅としての政策的支援
30 ホットプレイス
31 ファーマーズマーケット
32 世話役
33 生活の力
 弱い立場を思いやる力/逃げない力/地域資源活用の行事力/ダンドリ力/生活観の〈表現力〉
34 空間の力
35 時間の力
 住民参加の復興公営住宅/シェアある暮らし/夢を実現するには?/時間の力

IV トラブルをドラマに (軋変可笑)
36 聴く耳をもつ
37 レフレクティブ
38 リジリエンス
39 つつみこむ繋がり
 花と緑の繋がり/美味しい繋がり/歓待する繋がり/かくし味の「ぼうさい」
40 助ける・助けられるのマッチング
 要援護者登録票/援護のマッチング/共助の課題
41 しなやかに回復する
 天災と人災を超えて/希望の黄色いハンカチ/ケ・ケガレ・ハレをカレへ/カタチに結実させる
42 コミュニティビタミン
43 格闘
44 必死のパッチ


あとがき (二〇一三年二月一二日 延藤安弘)

パラパラマンガ (フィリップ画) 解説


≪著者: ≫ 延藤安弘 (えんどう・やすひろ) 1940年大阪に生まれる。北海道大学工学部建築工学科卒業。京都大学大学院博士課程中途退学。生活空間計画学専攻、工学博士。熊本大学教授、千葉大学教授、愛知産業大学教授、国立台湾大学客員教授等を経て、NPO法人まちの縁側育くみ隊代表理事。著書、『まちづくり読本』(晶文社)、『集まって住むことは楽しいナ』(鹿島出版会)、『「まち育て」を育む』(東京大学出版会)、『おもろい町人(まちんちゅ)』(太郎次郎社エディタス)、『マンションをふるさとにしたユーコート物語』(昭和堂、共著)ほか多数。







 日本全体に人間・空間・社会の老齢化・劣化による行き悩みが蔓延しつつあります。人的には超高齢少子化が、空間的には建物の老朽化・空家化が、社会的には仕組み・制度の疲労化が相互にからみあいながら進行し、全面的な閉塞感が漂っています。日本は衰退社会に向かいつつあるといわれる所以です。問題、問題、問題……問題ばかりが山積みしていますが、解決の道はどこにあるのでしょうか。・・・   (piii、「はじめに」)



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本「カント「視霊者の夢」 (講談社学術文庫2161)」イマヌエル・カント、金森誠也 訳5

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カント「視霊者の夢」 (講談社学術文庫)
カント「視霊者の夢」  Immanuel Kant: “Träume eines Geistersehers, erläutert durch Träume der Metaphysik”, 1766 (講談社学術文庫2161)

○著者: イマヌエル・カント金森誠也
○出版: 講談社 (2013/3, 文庫 176ページ)
○定価: 714円
○ISBN: 978-4062921619




理性によって認識できないものは、形而上学の対象になりうるか――。哲学者カントが、同時代の神秘思想家スヴェーデンボリの「視霊現象」を徹底的に検証。当時高い世評を得ていた霊能者へのシニカルかつ鋭利な批判を通して、人間の「霊魂」に対する哲学者としての見解を示す。『純粋理性批判』に至るステップとなった、重要著作。


≪目次: ≫
訳者まえがき (一九九一年三月 金森誠也)

詳述する前に、きわめてわずかなことしか約束しないまえがき
第一部 独断編
 第一章 好き勝手に解きほぐしたりあるいは断ち切ることができる混乱した形而上学的な糸の結び目
 第二章 霊界との連帯を開くための隠秘哲学の断片
 第三章 反カバラ。霊界との共同体をとりこわそうとする通俗哲学の断片
 第四章 第一部の全考察からの理論的結論
第二部 歴史編
 第一章 それが本当かどうかは読者の皆さんの随意の探究にお委せする一つの物語
 第二章 夢想家の有頂天になった霊界旅行
 第三章 本論文全体の実践的結末

参考資料1 『神秘な天体』(抜粋)――エマニュエル・スヴェーデンボリ
参考資料2 シャルロッテ・フォン・クノープロッホ嬢への手紙――イマヌエル・カント

訳者あとがき
学術文庫版の訳者あとがき (二〇一三年二月 金森誠也)

解説 批評家の夢/三浦雅士(文芸評論家)


※本書は、一九九一年に論創社より刊行された『霊界と哲学の対話――カントとスヴェーデンボリ』(金森誠也編訳)所収の「視霊者の夢」その他を文庫化したものです。


[訳者: ] 金森 誠也 (かなもり しげなり) 1927年、東京生まれ。東京大学文学部卒。広島大学、静岡大学、日本大学等の教授を歴任。1993年に日本独学史学会賞、2007年に国際文化表現学会賞受賞。訳書にゾンバルト『恋愛と贅沢と資本主義』『戦争と資本主義』、ショーペンハウアー『孤独と人生』、モール『ドイツ貴族の明治宮廷記』ほか多数。

オットマール・フォン・モール 『ドイツ貴族の明治宮廷記  Am japanischen Hofe, 1904 』(金森誠也 訳、講談社学術文庫、2011年) '12/01/27
ヴェルナー・ゾンバルト 『恋愛と贅沢と資本主義  Liebe, Luxus und Kapitalismus, 1912 』(金森誠也 訳、講談社学術文庫、2000年) '11/01/18
ヴェルナー・ゾンバルト 『戦争と資本主義  Krieg und Kapitalismus, 1913 』(金森誠也 訳、講談社学術文庫、2010年) '10/12/26

イマヌエル・カント 『純粋理性批判  Kritik der reinen Vernunft, 1.Aufl., 1781, 2.Aufl., 1787 』(熊野純彦 訳、作品社、2012年) '13/02/24
イマヌエル・カント 『道徳形而上学の基礎づけ  Grundlegung zur Metaphysik der Sitten, 1785 』(中山元 訳、光文社古典新訳文庫、2012年) '12/09/10
カント 『純粋理性批判 7654321  Kritik der reinen Vernunft, 2. Auflage, 1787 』(中山元 訳、光文社古典新訳文庫、2010〜2012年) '10/02/21〜'12/02/13
カント 『永遠平和のために』(宇都宮芳明 訳、ワイド版岩波文庫、2005年) '08/11/25
カント 『永遠平和のために/啓蒙とは何か 他3編』(中山元 訳、光文社古典新訳文庫、2006年) '08/09/02

久保陽一 『ドイツ観念論とは何か カント、フィヒテ、ヘルダーリンを中心として』(ちくま学芸文庫、2012年) '13/03/05
岩崎武雄 『カントからヘーゲルへ』(UP選書、東京大学出版会、1997年) '12/12/31
黒崎政男 『カント『純粋理性批判』入門』(講談社選書メチエ、2000年) '12/10/19
石川文康 『カント入門』(ちくま新書、1995年) '12/10/07
熊野純彦 『カント 世界の限界を経験することは可能か』(シリーズ・哲学のエッセンス、日本放送出版協会、2002年) '12/09/28
坂部恵/佐藤康邦 編著 『カント哲学のアクチュアリティー 哲学の原点を求めて』(黒崎政男/松山壽一/渋谷治美/小田部胤久/勢力尚雅/山根雄一郎/滝沢正之 著、ナカニシヤ出版、2008年) '12/09/21
佐藤康邦 『カント『判断力批判』と現代 目的論の新たな可能性を求めて』(岩波書店、2005年) '12/09/17
村岡晋一 『ドイツ観念論 カント・フィヒテ・シェリング・ヘーゲル』(講談社選書メチエ、2012年) '12/09/06
カント研究会 編、石川求・寺田俊郎 編著 『世界市民の哲学 (現代カント研究12)』(晃洋書房、2012年) '12/05/04
中島義道 『悪への自由 カント倫理学の深層文法』(勁草書房、2011年) '11/11/18
竹田青嗣 『完全解読 カント『実践理性批判』』(講談社選書メチエ、2010年) '11/01/05
中島義道 『『純粋理性批判』を噛み砕く』(講談社、2010年) '10/10/26
竹田青嗣 『完全解読 カント『純粋理性批判』』(講談社選書メチエ、2010年) '10/06/09
ジル・ドゥルーズ 『カントの批判哲学  La philosophie critique de Kant, 1963 』(國分功一郎 訳、ちくま学芸文庫、2008年) '09/08/11
中島義道 『カントの自我論』(岩波現代文庫、2007年) '09/06/24
中島義道 『カントの法論』(ちくま学芸文庫、2006年) '09/02/09
中島義道 『カントの人間学』(講談社現代新書、1997年) '09/02/07
中島義道 『カントの時間論』(岩波現代文庫、2001年)'09/01/28
中島義道 『カントの読み方』(ちくま新書、2008年) '09/01/23






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本「ことばの力学 応用言語学への招待 (岩波新書1419)」白井恭弘5

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ことばの力学――応用言語学への招待 (岩波新書)
ことばの力学 応用言語学への招待 (岩波新書1419)

○著者: 白井恭弘
○出版: 岩波書店 (2013/3, 新書 224ページ)
○定価: 756円
○ISBN: 978-4004314196




ことばは知らない間に人間の行動を左右する。標準語と方言、英語と現地語など、複数の言語が関わる状況では、優劣を生み出す無意識の力学が働く。問題を科学的に解決するための言語学――応用言語学の最新の研究から、外国語教育、バイリンガリズム、異文化との接し方、法言語学、手話、言語障害など幅広い話題を紹介。


≪目次: ≫
プロローグ 問題解決のための言語学

第I部 多言語状況
1 標準語と方言
標準語とは何か/英語(フランス語、日本語)は世界一美しい言語か/言語はすべて平等/標準語の価値はどこからくるのか/関西弁はなぜ強いのか/アメリカの方言/方言とは何か/「方言」と「言語」の線引きは難しい/標準英語とAAE/エボニクス論争/二言語(方言)併用主義/「なまり」について/幼児は人権よりもなまりに敏感/集団帰属の証としての言語/スタイルシフト/標準語イデオロギー/言語による差別/「ラ抜き」現象の問題/なまりとステレオタイプ
2 国家と言語――言語政策
言語政策とは/言語政策の三つの側面/明治政府の言語政策/方言撲滅運動/外国語に関する政策/アメリカにおけるイングリッシュオンリー運動/日本におけるモノリンガル主義/危機言語/言語学習とコミュニティのギャップ/危機言語を救う言語政策/瀕死状態のアイヌ語/瀕死状態の方言/言語政策には言語習得理論が必要
3 バイリンガルは悪か
バイリンガルのイメージ/母語を子どもに話せないフィリピン人の花嫁/バイリンガルは頭が混乱している?/バイリンガルの認知的優位性/根強いモノリンガル主義/言語の価値とバイリンガリズム/どうすればバイリンガルになれるか/学習言語能力の習得には時間がかかる/ダブルリミテッドの危機性/世界を見ればモノリンガルは少数派
4 外国語教育
言語学の応用としての「応用言語学」/第二言語習得(SLA)の誕生/効率のよい外国語学習法とは/正しさ至上主義の呪縛/英語公用語論/英語帝国主義と World Englishes /日本人英語の利点と問題点/規範主義から現実主義へ/エンパワメントという考え方/学問のマルチリンガル化/平和のための外国語教育/アラビア語を学ぶイスラエル人の子どもたち
5 手話という言語
手話とは何か/手話はジェスチャーか言語か/世界の手話言語/ホームサインから手話言語へ/言語を奪われる子どもたち/手話による大学での討論/なぜ手話言語がひろまらないのか/口話法/もうひとつの「手話」/あるべき手話教育とは/手話言語と日本語のバイリンガルをどう達成するか/日本手話と日本語対応手話の位置づけ/ろう者の権利

第II部 社会の中の言語
6 言語と文化
言葉が思考を決める?/主語を言わない日本語/言わない主語は推測で補う/日本人の子どもは「心の理論」の発達が早い?/心の理論の発達と言語/思考がことばを決める?/察しの文化/KYという排他主義/異文化間コミュニケーション/ステレオタイプ/ステレオタイプはどこから来るか/男女の差/よりよい異文化間コミュニケーションのために
7 無意識への働きかけ――政治・メディアのことば
メタファーとは/湾岸戦争のメタファー/メタファー思考にひそむまやかし/3・11以後の原発報道/ニュースの作られ方/「除染」ということばのまやかし/言語は強制的に範疇化する/カテゴリーの難しさ/視聴率を上げるために/無意識の影響力――プライミング効果/潜在する偏見/「調査結果」の意味/政治・メディアに対する批判的な姿勢を
8 法と言語
法言語学/金田一春彦と吉展ちゃん誘拐事件/ヨークシャー・リッパー/無実の容疑者を救った言語学者ラボフ/方言の特定/アメリカ英語で歌うビートルズ/人物特定に使われるその他の言語学的証拠/なぜ法律用語は難解なのか/目撃証言にバイアスをかける/法における証拠
9 言語障害
多様な原因/話せなくても理解はできる場合が多い/ディスクレシア(失読症、読字障害)/発達障害と言語/自閉症とバイリンガリズム/高齢者の言語機能/認知症でも言語能力は最後まで残る/言語能力は基本的には手続き的知識/言語障害への対応
10 言語情報処理はどこまで来たか
コンピューターと言語/自然言語処理/「偶然だぞ」と言われた福留のメジャーデビュー/音声認識/カウンセリングをしてくれるイライザ/なぜ自然言語処理は難しいのか/チェスのディープブルーからクイズ番組のワトソンへ/コンピューターに知性はあるか/障害者を助けるコンピューター

あとがき (二〇一三年一月 東京 白井恭弘)
参考文献
用語索引


≪著者: ≫ 白井恭弘 (しらい・やすひろ) 東京生まれ。上智大学外国語学部英語学科卒業。カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)修士課程(英語教授法専攻)、博士課程(応用言語学専攻)、Ph.D.(応用言語学)。大東文化大学外国語学部英語学科助教授、コーネル大学現代語学科助教授、同アジア研究学科准教授などを経て、ピッツバーグ大学言語学科教授、国立国語研究所客員教授、上智大学海外招聘客員教授、言語科学会(JSLS)会長。専攻、言語学、言語習得論。著書、Handbook of East Asian psycholinguistics: Japanese (Cambridge University Press、2006、共編著)、『外国語学習の科学――第二言語習得論とは何か』(岩波新書、2008)、『英語教師のための第二言語習得論入門』(大修館書店、2012)、『英語はもっと科学的に学習しよう』(中経出版、2013)など。
URL : http://www.pitt.edu/~yshirai/





・・・・・・
 本書で扱われる多くの現象の背後にあるのは、言語とパワー(けんりょく)の関係です。「ことばの力学」というタイトルはその状況を端的に表そうとしたものです。昔から、言語はしばしば、権力を持つ側によって、自分の権力を保持するために使われてきました。例えば、「美しい英語」というイデオロギーを使って、権力者はそれを話せないものを差別し、自分の正統性を強め、支配してきたわけです。では、なぜ強い言語が出てくるのでしょうか。   (pii、「プロローグ」)


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本「図説 神道 八百万の神々と日本人 (ふくろうの本・日本の文化)」三橋健5

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図説 神道 ---八百万の神々と日本人 (ふくろうの本/日本の文化)
図説 神道 八百万の神々と日本人 (ふくろうの本・日本の文化)

○著者: 三橋 健
○出版: 河出書房新社 (2013/2, 単行本 144ページ)
○定価: 1,890円
○ISBN: 978-4309762029



「不思議な自然の摂理に随(したが)うこと」とは、本書の「はじめに(p7)」に、「神道は一言でいえば」、として


平成25年、伊勢神宮式年遷宮と出雲大社大遷宮! 日本人の精神に深く根付いた魂と心と信仰の原点「神道」。神話から、禊や祓、社殿、神社まで、豊富な写真とともにわかるビジュアル版。


≪目次: ≫
巻頭口絵
いのち/かみ/みや/いのり/みそぎ

はじめに

神道と日本人
神道と自然
「神道(しんとう)」という名称/自然の猛威と恵み
神道と人道
至高(しこう)神アマテラスオオミカミ/神聖な稲作業
神道と労働
働く神々/稲の神々
神道と救済
「救済(きゅうさい)」の観念/「禊(みそぎ)」と「祓(はらえ)
神道と生活
衣食の起源/日本人の生活に浸透した神道
神道と生死
神道の死生観/死の起源
神道と生命
「いのち」を生みだすもの/神道の伝統的な生命観

神道と神々
「かみ」から「神」へ
「神」の語源/畏怖すべき「神」
八百万の神々
多神の世界/人間の崇敬
神話のなかの神
神々の物語/男女二神の登場
姿形を現した神々
「隠身(こもりみ)」の神々/神影像の登場
暮らしのなかの神々
神棚(かみだな)と台所/「トイレの神様」
神に祭られた人々
「天神」と「地祇」/祭られた歴史上の人物

神道の歴史と思想
神道以前
原神道の起源/「神道」の初見
仏教公伝とカミ信仰
「仏法」との対比/神身離脱の思想
律令時代の神祇制度
神祇令(じんぎりょう)/その他の律令と記紀二典
平安時代の神道
本地垂迹説/両部(りょうぶ)神道と山王(さんのう)神道
鎌倉・南北朝時代の神道
後期両部神道/伊勢神道
室町時代の神道
亀卜道(きぼくどう)吉田家/吉田兼倶と吉田神道
江戸時代の神道
儒家神道/垂加(すいか)神道と復古(ふっこ)神道
明治時代の神道
明治政府の神仏分離令/終戦直後の神道指令

神社の歴史と社殿の様式
神社の起源
全国の祭祀(さいし)遺跡/本殿のない神社
神社祭祀遺跡
磐座(いわくら)・磐境(いわさか)・神籬(ひもろぎ)/神地の決定
古代の神社
かむこそ・やしろ・もり/天社・国社・神社
律令制下と平安時代の神社
官社(かんしゃ)と官幣社(かんぺいしゃ)/十六社・二十二社
中世の神社
一宮(いちのみや)・総社(そうしゃ)/武家の氏神/村落の神社
江戸時代の神社
江戸幕府による統制/一郷一社制
明治以降の神社
東京招魂社の建立と祭神論争/神社と国家の分離
神社の建築と施設
多様な神社建築/鳥居・本殿
本殿の建築様式
平入(ひらいり)と妻入(つまいり)/千木(ちぎ)と鰹木(かつおぎ)
境内と付属施設
社殿の配置
コラム 神社の参拝方法
手水(てみず)とお賽銭(さいせん)/拝礼と拍手
コラム 氏神社と氏子
産土神(うぶすながみ)/氏神の氏子

神道の祭り
「まつる」という言葉
「祀」と「祭」/直会(なおらい)
祭りの前の斎戒
(けが)れと清め/不浄(ふじょう)を清める斎戒
神道の多様な祭り
四時祭(しいじさい)と臨時祭(りんじさい)/家庭祭祀
神社の祭り
大祭、中祭、小祭、諸祭/神饌(みけ)と直会
祝詞
奏上体(そうじょうたい)と宣下体(せんげたい)/言霊(ことだま)信仰
村の祭りと都市の祭礼
地域の氏神/祇園祭

日本の神話
天地のはじまり
『古事記(こじき)』と『日本書紀(にほんしょき)』/世界のはじまりと神々
国生みと神生みの神話
伊耶那岐命(イザナキノミコト)と妹伊耶那美命(イザナミノミコト)/黄泉国を訪れた伊耶那岐命
誓約で生まれた神々
建速須佐之男命と天照大御神の対決/三柱の女神の誕生
天照大御神の天の石屋ごもり
高天原と葦原中国/須佐之男命の追放
大国主神の国作りと国譲り
大国主神の試練/葦原中国の支配者/高天原との一体化/高天原からの使者
高千穂への天孫降臨
邇邇芸命の天降り/邇邇芸命の結婚
神代から神武天皇への系譜
海幸彦(ウミサチヒコ)と山幸彦(ヤマサチヒコ)/神倭伊波礼毘古命(神武天皇)

さまざまな神社信仰
代表的な神社信仰
大神宮(だいじんぐう)信仰/八幡(はちまん)信仰/天神(てんじん)信仰/稲荷(いなり)信仰
コラム 山岳信仰と教派信道
山の信仰/教派神道(きょうはしんとう)十三派
聖地の信仰
熊野(くまの)信仰/諏訪(すわ)信仰/白山(はくさん)信仰
その他の神社信仰
日吉(ひよし)(山王)信仰/春日(かすが)信仰/金毘羅(こんぴら)信仰/住吉(すみよし)信仰/東照宮(とうしょうぐう)信仰/靖国(やすくに)信仰/その他の神社信仰


あとがき (平成二十五年(二〇一三年)二月  三橋 健)

参考文献/図版(写真)提供


≪著者: ≫ 三橋 健 (みつはし・たけし) 1939年、石川県生まれ。國學院大學文学部日本文学科を卒業。同大学院文学研究科神道学専攻博士課程単位取得退学。1992年、國學院大學から神道学博士の称号を授与。1991年、ポルトガルのコインブラ大学留学。帰国後、國學院大學講師、助教授を経て教授となる。1996年、國學院大學在外研究員としてフランスとイタリアへ派遣され、パリドフィーヌ大学、グレゴリアン大学、ミラノ東洋学校、ナポリ東洋大学、バチカン放送などで神道・神社に関する講演・講義・放送を行う。2010年、國學院大學を停年退職。同大学院客員教授。また東洋大学・上智大学・駒澤大学・清泉女子大学などの非常勤講師も務めた。著書に『国内神名帳の研究 論考編』『国内神名帳の研究 資料編』(以上、おうふう)、『神道の常識がわかる小辞典』『神社の由来がわかる小辞典』(以上、PHP新書)、『神々の原影』(共著、平河出版社)、『わが家の宗教・神道』『日本神さま事典』(以上、編著、大法輪閣)、『日本人と福の神 七福神と幸福論』(丸善)など多数。


井上智勝 『吉田神道の四百年 神と葵の近世史』(講談社選書メチエ、2013年) '13/02/02
成沢光 『政治のことば 意味の歴史をめぐって』(保立道久 解説、講談社学術文庫、2012年) '12/09/07
佐藤正英 『日本倫理思想史 〔増補改訂版〕  The History of Ethical Thought in Japan, Enlarged and Revised edition 』(東京大学出版会、2012年) '12/08/29
菅野覚明 『神道の逆襲』(講談社現代新書、2001年) '10/11/18






 日本語の「いのち」の「い」は「息(いき)」という意味であり、また「生(い)きる」の「い」と同じ根から生まれた言葉である。「の」は助詞の「の」であり、そして「ち」は「目に見えないが、とても激しい力」という意味で、漢字の「霊」をあてるのがふさわしい。   (p29)


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本「民事法入門 〔第5版補訂版〕 (有斐閣アルマ)」野村豊弘5

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民事法入門 第5版補訂版 (有斐閣アルマ)
民事法入門 〔第5版補訂版〕  Introduction to Private Law, 5th edition revised (有斐閣アルマ)

○著者: 野村豊弘
○出版: 有斐閣 (2012/2, 単行本 246ページ)
○定価: 1,890円
○ISBN: 978-4641124677




1998年10月30日 初版第1刷発行
1999年12月25日 第2版第1刷発行
2002年2月25日 第2版補訂版第1刷発行
2003年12月30日 第2版補訂2版第1刷発行
2005年1月15日 第3版第1刷発行
2006年4月25日 第4版第1刷発行
2007年3月30日 第5版第1刷発行
2013年2月25日 第5版補訂版第1刷発行


特定の法律科目を学ぶ際には、その分野の概括的な知識を得ておくことが望ましい。民法を中心に、商法・民事訴訟法にも言及して、民事法全体の骨組みを明快・コンパクトに示した入門書。はじめて民事法を学ぶ人に最適。


≪目次: ≫
第5版補訂版 はしがき (2012年1月 野村豊弘)
初版 はしがき (1998年8月 野村豊弘)

第1章 民事法
1 民事法の意義
公法と私法/民事法の意義
2 民事法の構造
実体法/手続法
3 法源
成文法/不文法/学説・条理
※ 法(権利)の実現――設例についての考え方

第2章 民法と民法典
1 民法の意義
民法の意味/一般法と特別法/一般法としての民法/一般法と特別法との分類の相対性
2 民法の構造
形式的意義の民法と実質的意義の民法/民法典の構造
3 民法の歴史
民法編纂(へんさん)の理由/旧民法の編纂/法典論争/現行民法典の編纂/その後の変遷
4 民法の基本原理
財産法の基本原理/家族法の基本原理
※ 一般法としての民法と特別法としての商法――設例についての考え方

第3章 権利と義務
1 権利と義務
権利・義務の意義
2 物権と債権
私権と公権/物権と債権/絶対性と相対性/排他性/物権法定主義
3 権利の濫用
権利の社会性/権利の濫用
※ 権利の濫用の要件――設例についての考え方

第4章 法律行為
1 契約・法律行為
 (1) 意思表示・契約・法律行為
意思表示/契約・法律行為
 (2) 公序・良俗、公正
公序良俗の意義/公序良俗違反の具体例/契約条項の公正
 (3) 意思表示の瑕疵
心理留保/虚偽表示/錯誤/詐欺・強迫/不適切な勧誘行為
 (4) 無効と取消し
無効と取消しの異同
2 権利能力・意思能力・行為能力
 (1) 権利能力
権利能力の意義/法人の権利能力
 (2) 意思能力・行為能力
意思能力/行為能力とその制限/制限行為能力者/未成年者/成年被後見人/被保佐人/被補助人/制限行為能力者の取引
※ 未成年者の法律行為――設例についての考え方
コラム 「民事法と刑事法」

第5章 代理
1 代理制度の意義
本人・代理人/法定代理/任意代理/代理制度の問題点
2 無権代理
無権代理/追認/取消し/無権代理人の責任
3 表見代理
表見代理の意義/表見代理の3類型/表見代理と無権代理の関係
※ 権限踰悦による表見代理――設例についての考え方

第6章 時効
1 時効制度
 (1) 時効制度の意義(存在理由)
事実状態の継続/証明の困難/権利者の怠慢
 (2) 時効の援用と効果
時効の効果/実体法説と訴訟法説/援用権者の範囲/時効の利益の放棄
 (3) 時効の中断と停止
時効の中断/中断事由/停止事由
2 取得時効
取得時効の要件/取得時効の証明
3 消滅時効
消滅時効の要件/短期消滅時効
※ 消滅時効の援用――設例についての考え方
コラム 「ナポレオンとフランス民法典」

第7章 契約
1 契約の成立
申込みと承諾/契約の成立時点/コンピュータを利用した取引
2 契約の効果
債権債務の発生/要物契約
3 双務契約における2つの債務の関係
同時履行の抗弁権/危険負担
4 契約の履行(債務の履行)
任意の履行/直接強制/代替執行/間接強制/強制的実現のできない場合
5 契約の不履行(債務不履行)
履行不能/履行遅滞/不完全履行/帰責事由と違法性/損害賠償/契約の解除/帰責事由のない債務不履行
※ 隔地者間における契約の成立――設例についての考え方
コラム 「ドイツ民法典(BGB)」

第8章 所有権
1 物権の種類
所有権とその他の物権/占有/用益物権と担保物権
2 所有権――動産・不動産
物/動産と不動産
3 所有権の取得
契約による取得・相続による取得/その他の方法による取得/対抗要件
4 物権的請求権
物権的請求権の意義/返還請求権・妨害排除請求権・妨害予防請求権
※ 妨害予防請求権と費用負担――設例についての考え方

第9章 不法行為
1 不法行為
 (1) 不法行為の意義
契約以外の原因による債権債務関係/不法行為の意義
 (2) 不法行為法の機能
損害の回復/加害者に対する制裁/損害の防止
 (3) 不法行為と保険
保険制度による賠償/保険制度の問題点と方策
 (4) 不法行為の要件
故意・過失/因果関係/責任能力/違法性
 (5) 不法行為の類型(一般的不法行為と特殊的不法行為)
一般的不法行為と特殊的不法行為/特殊的不法行為の類型
2 損害賠償
損害賠償の内容/損害賠償の範囲/損害賠償請求権の時効
※ 自動車事故による不法行為責任――設例についての考え方

第10章 事務管理・不当利得
1 事務管理
 (1) 事務管理の意義
事務管理の意義/事務管理制度の目的/特別法上の事務管理/事務管理の要件
 (2) 準事務管理
事務管理の成立要件を欠く場合/順次無管理
2 不当利得
 (1) 不当利得の意義
不当利得の意義/不当利得の要件/不当利得成立の効果
 (2) 三者不当利得
第三者が介在する不当利得/転用物訴権
 (3) 不法原因給付
※ 預金の過払いと不当利得――設例についての考え方

第11章 債務の弁済
1 債務の担保(物的担保と人的担保)
債務の担保/物的担保(担保物権)/人的担保(保証)/根保証
2 債務の弁済(債務の履行)
債務弁済の方法
3 手形・小切手
 (1) 手形・小切手の意義
有価証券制度/手形/小切手
 (2) 手形法・小切手法
手形・小切手に関する法制度
4 銀行送金
振込みによる送金/振込みの法律関係
5 クレジット・カードなど
クレジット・カードの仕組み/クレジット・カードの問題点/デビット・カード/電子マネー
※ 売買代金の支払方法――設例についての考え方
コラム 「ローマ法とユスティニアヌス法典」

第12章 家族
1 家族法
家族法の意義/個人主義/男女の平等
2 親族
親族/血族、直系・傍系、尊属・卑属/配偶者・姻族/親等
3 夫婦
 (1) 婚姻
婚姻の意義/婚姻の成立/婚姻の効果/夫婦財産制/法定夫婦財産制/内縁
 (2) 離婚
離婚の意義/離婚原因/協議離婚/破綻主義/離婚の効果
※ 有責配偶者の離婚請求――設例についての考え方
コラム 「ハムラビ法典」

第13章 親子・扶養
1 親子関係
 (1) 実子
嫡出子/認知による親子関係
 (2) 養子
養子制度の意義/完全養子・不完全養子/普通養子/特別養子
 (3) 人工生殖子
人工生殖に伴う親子関係/AID・代理母の法律問題/問題の顕在化と立法による解決
2 未成年者と父母の親権
親権の内容/共同親権の原則/後見制度
3 親族(扶養)
扶養義務の内容
※ 養子縁組の要件――設例についての考え方

第14章 相続
1 相続
 (1) 相続の意義
法律上の地位の承継/相続制度の歴史
 (2) 相続の根拠
潜在的な持分の精算/家族の生活保障
 (3) 法定相続と遺言相続
法定相続/遺言相続/相続の原則
2 相続人と相続分
 (1) 相続人
子・直系尊属・兄弟姉妹/配偶者
 (2) 承認と放棄
単純承認・放棄・限定承認
 (3) 相続分
法定相続分/法定相続の割合
 (4) 遺留分
遺言による相続割合/遺留分制度
3 遺言
遺言による相続割合/自筆証書遺言/公正証書遺言/秘密証書遺言/特別遺言
※ 法定相続――設例についての考え方
コラム 「法格言」

第15章 団体
1 権利の主体――人と法人
 (1) 法人制度
法人の意義/社団法人の機能/財団法人の機能
 (2) 法人に関する法律
2 法人の活動
法人の設立/設立の手続と効果/法人の組織
3 権利能力のない社団・財団
権利能力のない社団・財団の意義
4 会社
会社の意義と種類/会社の設立/会社の機関
※ 権利能力のない社団の債務――設例についての考え方
コラム 「文学と法」

第16章 権利の実現
1 権利の実現
 (1) 権利実現の方法
任意の履行
 (2) 訴訟による権利の実現
自力救済の禁止/訴訟による権利の実現/強制執行
2 紛争の解決と裁判制度
通常の民事事件/犯罪被害による損害賠償事件/家事事件/裁判外における紛争の解決
※ 訴訟による権利の実現――設例についての考え方

「民事法の学び方」
1 授業・教科書等
 (1) 大学の授業
 (2) 教科書(体系書)・参考書
 (3) 新聞・雑誌
2 文献の探し方
3 判例の読み方
4 インターネットの利用

事項索引


≪著者: ≫ 野村豊弘 (のむら とよひろ) 1966年東京大学法学部卒業。学習院大学法学部専任講師・同助教授を経て、1979年同教授。主著、『民法(4)――契約・事務管理・不当利得(改訂版)』(有斐閣、1990年)〔共著〕、『基本判例 民法』(有斐閣、2001年)〔共編〕、『分析と展開 民法I〔総則・物権〕(第3版)』『同 民法II〔債権〕(第5版)』(弘文堂、2004、2005年)〔共著〕、『法学キーワード(第2版)』(有斐閣、2003年)〔編〕、『民法I 序論・民法総則(第2版補訂)』(有斐閣、2008年)、『民法II 物権(第2版)』(有斐閣、2009年)、『民法III 債権総論(第3版補訂)』(有斐閣Sシリーズ)、2012年)〔共著〕。






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本「日本文学史序説 〈上〉 (ちくま学芸文庫)」加藤周一5

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日本文学史序説〈上〉 (ちくま学芸文庫)
日本文学史序説 〈上〉 (ちくま学芸文庫)

○著者: 加藤周一
○出版: 筑摩書房 (1999/4, 文庫 550ページ)
○定価: 1,470円
○ISBN: 978-4480084873



二〇一二年九月十日 第十四刷発行


サクラの花はのこりわずかデ(ずいぶんながいあいだ、花さいていたような気がする)、それでも、花ちって、もとのスガタにはあらず、しんりょくのわかば


日本人の心の奥底、固有の土着的世界観とはどのようなものか、それは、外部の思想的挑戦に対していかに反応し、そして変質していったのか。従来の狭い文学概念を離れ、小説や詩歌はもとより、思想・宗教・歴史・農民一揆の檄文にいたるまでを〈文学〉として視野に収め、壮大なスケールのもとに日本人の精神活動のダイナミズムをとらえた、卓抜な日本文化・思想史。いまや、英・仏・独・伊・韓・中・ルーマニアなどの各国語に翻訳され、日本研究のバイブルとなっている世界的名著。上巻は、古事記・万葉の時代から、今昔物語・能・狂言を経て、江戸期の徂徠や俳諧まで。


≪目次: ≫
日本文学の特徴について
文学の役割/歴史的発展の型/言語とその表記/社会的背景/世界観的背景/特徴相互の連関について

第一章 『万葉集』の時代
『十七条憲法』から『懐風藻』まで/『古事記』および『日本書紀』/民話と民謡/『万葉集』について

第二章 最初の転換期
大陸文化の「日本人化」について/『十住心論』および『日本霊異記』/知識人の文学/『古今集』の美学

第三章 『源氏物語』と『今昔物語』の時代
最初の鎖国時代/文学の制度化/小説的世界の成立/女の日記について/『源氏物語』/『源氏物語』以降/『今昔物語』の世界

第四章 再び転換期
二重政府と文化/仏教の「宗教改革」/禅について/貴族の反応/『平家物語』と『沙石集』

第五章 能と狂言の時代
封建制の時代/禅宗の世俗化/仲間外れの文学/芸術家の独立/能と狂言

第六章 第三の転換期
西洋への接触/初期の徳川政権と知識人/本阿弥光悦とその周辺/大衆の涙と笑い

第七章 元禄文化
「元禄文化」について/宋学の日本化/徂徠の方法/白石の世界/『葉隠』と「曾根崎心中」/俳諧について/町人の理想と現実


※本書は、一九七五年二月二十五日および一九八〇年四月十日、筑摩書房より刊行された。


≪著者: ≫ 加藤 周一 (かとう・しゅういち) 1919年、東京生まれ。東京大学医学部卒。早くからヨーロッパ文学や日本の古典文学を読む。戦後、多彩な執筆活動を展開。中村真一郎・福永武彦と『一九四六・文学的考察』『マチネ・ポエティク詩集』などを刊行。その他、『芸術論集』『羊の歌』『夕陽妄語』など多くの著書があり、『加藤周一著作集』(全24巻)に集大成されている。常に広い視野に立ち、世界的な観点から論評する文明批評家として高名。ブリティッシュ・コロンビア大学、ベルリン自由大学、上智大学の教授を歴任。2008年逝去。

加藤周一 『『日本文学史序説』補講』(ちくま学芸文庫、2012年) '13/03/19





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主として“本”が織りなす虚構の世界を彷徨う♪

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