Gori ≒ ppdwy632

〈ぼく〉の思索の一回性の偶然性の実験場。

2013年12月

本「金融政策入門 (岩波新書1448)」湯本雅士5

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金融政策入門 (岩波新書)
○著者: 湯本雅士
○定価: 本体760円+税
○ISBN: 978-4004314486







ゼロ金利、量的緩和、アベノミクス・・・・・・。この間、金融政策はますます政治との関わりあいを深め、人々の日々の暮らしに大きな影響を与えている。その金融政策は、どのように決まっていくのか。日銀をはじめとする世界の中央銀行は、どのように行動しているのか。これから、どこに向かおうとしているのか。金融関連の専門用語も丁寧に解説。
 

≪目次: ≫
はじめに

第1章 金融政策を理解するために
 1 金融政策
金融とは何か/通貨とは何か/中央銀行と銀行券/日本銀行券について/「信認」の重要性/現金通貨と預金通貨/資金決済のメカニズム/システミック・リスクへの対応/流動性とは何か/金融政策とは何か
 2 金融政策が働く場
資金の流れと金融機関/金融商品と金融市場/金利とは/利回りとは
 3 金融政策の決定と実行
誰が決定するか/どのように実行されるか/金融調節はどのように行われるか
 4 金融政策の波及過程
ケインジアン・アプローチ(金利経由)/期待の役割/マネタリスト・アプローチ(通貨量経由)/金利との関係
 コラム●フィリップス曲線

第2章 金融政策の軌跡
 1 伝統的金融政策
インフレと国際収支の天井/護送船団方式/金利規制/日銀の政策/金融自由化の時代
 コラム●プラザ合意とルーブル合意
 2 金融危機と金融政策
平成バブル/ゼロ金利政策と量的緩和
 3 デフレ対応策としての金融政策
「失われた」10年?/デフレとは何か/デフレの問題点/インフレの問題点/物価と価格/物価指数について/GDPデフレーターとは
 コラム●GDPデフレーターと交易条件
 4 非伝統的金融政策
伝統的金融政策と非伝統的金融政策/非伝統的金融政策/金融政策の透明性/期待への働きかけ/コミュニケーション戦略の問題点
 コラム●複数均衡論

第3章 金融政策と財政・為替政策
 1 財政政策との関わりあい
国債について/国債と日本銀行/国債の発行と基礎的収支/国債の負担について/財政節度維持の重要性
 2 為替政策との関わりあい
為替相場について/購買力平価説とは/金利平価説とは/金融政策と為替相場との関係/デフレ対応の金融・為替政策/為替市場への介入/介入の不胎化について/円高は問題か
 コラム●マンデル=フレミング・モデル

第4章 中央銀行が直面している諸問題
 1 中央銀行の独立性
中央銀行の独立性とは何か/日銀の法的性格/政府と日銀の関係
 2 インフレターゲット論
インフレターゲットとは何か/日銀とインフレターゲット/インフレターゲットのメリットとデメリット/ターゲットの設定主体/ターゲット実現過程での諸問題/名目GDPターゲットについて
 3 国債増発下の金融政策
白川体制下の金融政策の特色/黒田体制下の量的・質的金融緩和政策/出口問題/準備への付利と準備率の活用

第5章 デフレに対する処方箋
 1 デフレ下の金融政策をめぐる議論
翁=岩田論争と植田裁定/リフレ派と反対派の主張/非伝統的政策の効用と副作用/リフレ派・反対派の論争再論
 2 金融政策の波及過程再考
マネタリスト・アプローチの問題点/準備預金に金利を付けることをめぐる議論/量的緩和と信用緩和
 コラム●ワルラス法則
 コラム●準備の性格
 3 デフレの真因とそれへの処方箋
本当にデフレだったのか/処方箋を考える/三本目の矢の重要性
 コラム●人口動態と経済成長

おわりに (二〇一三年九月 湯本雅士)

主要参考文献
主要中央銀行の金融政策措置一覧
索引


≪著者: ≫ 湯本雅士 (ゆもと・まさし) 1937年生まれ。60年東京大学法学部卒業、同年日本銀行に入行。65年ペンシルバニア大学ウォートンスクールでMBA取得。IMF出向後、日本銀行の国際金融・政策関連部局等を経て、91年より東京証券取引所に勤務。99年杏林大学社会科学部(現 総合政策学部)・同大学院国際協力研究科教授、2003年同客員教授、2010年より2012年3月まで、同大学講師として引き続き金融財政論を講義。現在、衆議院調査局財務金融調査室客員調査員としてスタッフの指導にあたっている。主な著書に、『基礎から学ぶ金融・財政』『基礎から学ぶ日本経済(第2版)』(以上、東洋経済新報社)、『日本の財政 何が問題か』 『サブプライム危機後の金融財政政策――伝統的パラダイムの転換』 『デフレ下の金融・財政・為替政策――中央銀行に出来ることは何か』(以上、岩波書店)がある。


翁邦雄 『日本銀行』(ちくま新書、2013年) '13/09/09
吉川洋 『デフレーション “日本の慢性病”の全貌を解明する』(日本経済新聞出版社、2013年) '13/10/15



2013年=427(@1.16/日)、12月-12、11月-20、10月-35、9月-43、8月-44、7月-38、6月-43、5月-56、4月-34、3月-37、2月-32、1月-33
※2012年-390、2011年-388、2010年-440、2009年-444、2008年-393、2007年-305、2006年-56、、、2,843



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本「社会契約論 ホッブズ、ヒューム、ルソー、ロールズ (ちくま新書1039)」重田園江5

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――はじまりの政治思想講義!――
この社会の起源には何があったのか。ホッブズヒュームルソーロールズの議論を精密かつ大胆に読みなおし、近代の中心的思想を今に蘇らせる清冽な入門書!

私たちが暮らすこの社会は、そもそもどんなふうに生まれたのか。社会の形成・維持に不可欠なルールが、現にこうして守られているのはなぜか。政治秩序の正しさは、誰がどう判断すべきなのか。社会契約論とは、そんな素朴な問いを根源まで掘り下げて考える試みである。本書では、ホッブズ、ヒューム、ルソー、ロールズの議論を精密かつ大胆に読み解きながら、この近代の中心的思想に新たな息吹をふき込む。今までにない視点から世界の成り立ちが一望できる、清冽な政治思想入門!


≪目次: ≫
はじめに
「社会契約論」とはどんな思想だろうか/国家vs.個人――戦後日本と社会契約論/いま社会契約論をどう読むか/市場の秩序と約束の秩序/約束から一般性へ

第1章 ホッブズ (Thomas Hobbes, 1588-1679)
ホッブズの生涯と著作
 1 世界の運動論的把握とは
リヴァイアサン――ホッブズの社会契約論/機械論的無神論者ホッブズ?/すでにある秩序を拒否すること/世界は運動と関係からできている/熟慮とは何か/既存の秩序に依拠しないことの異様さ/自由意志は自由か/自由と必然性について/ホッブズとニーチェの世界観
 2 政治社会の再構成とホッブズ問題
自己保存の自然権と自然状態/自然状態で人は自由か/ホッブズ問題と囚人のジレンマ/ホッブズはホッブズ問題を解いたか/三つの代表的解釈/政治社会が生まれる場所
 3 約束の力
一つの契約が、結合と主権者を同時に生み出すこと/権利は一斉に譲渡されるのか/信約とは何か/信約は自然状態においても守られるのか/約束の力/リヴァイアサンの力は約束の力である/ホッブズの平等の強さと深さ

第2章 ヒューム (David Hume, 1711-1776)
ヒュームの生涯と著作
 1 秩序の起源はどこにあるのか
「原初契約について」――社会契約の批判/社会契約は無効か?/契約の存在を「事実として」否定したあとに、何が残るのか
 2 コンヴェンションとホッブズ問題
ヒュームにおける約束の限定/情愛の関係と約束の関係は分けられるか/コンヴェンションの導入/社会契約とコンヴェンションの異同/ヒュームとホッブズ問題/「原コンヴェンション」の想定
 3 政治社会と文明社会
統治の原理的な起源は約束ではない/「だが、やっぱり約束があったかもしれない」って、どっちなんだよ!?/商業社会の発展が文明化をもたらす/原理と史実の往復によって、ヒュームが秩序の危うさを消去すること/私は何のためにこの本を書いているのか。そして、ルソー

第3章 ルソー (Jean-Jacques Rousseau, 1712-1778)
ルソーの生涯と著作/ルソーをどう読み解くか
 1 ルソーの時代診断――「政治経済論」
ヒュームとルソーの文明化への態度/「政治経済論」/国家の正統性への問い――ルソーの「ポリティカル・エコノミー」/富と商業についてのヒュームの見解/ルソーの企図は何だったのか
 2 ルソーの歴史観――『人間不平等起源論』
ルソーの歴史描写――「6」の字の歴史/社会契約――歴史に楔を打ち込むこと/なぜ新しくはじめられるのか
 3 契約はどんなものか――『社会契約論』
社会契約の条件――シンプルにして最強かつ自由/契約の条項はどんなものか/契約の一方の当事者が全体であること
 4 一般性と特殊性――一般意志について
一般意志は特殊意志の総和ではない/個の視点と全体の視点/一般性と特殊性の対比/「一般意志」の概念史/モンテスキューからルソーへ/神学の反転/一般性と多様性、あるいは政治的自由について/一般意志は過たない

第4章 ロールズ (John Bordley Rawls, 1921-2002)
ロールズの生涯と著作/なぜロールズを取り上げるのか
 1 ロールズのヒューム批判
功利主義とヒューム/「共感」への疑問/一般的観点と思慮ある観察者/「最大多数の最大幸福」と共感のつながり/一般は特殊の延長にはない――ヒューム、ロールズ、ルソー
 2 正義の二原理
ロールズの狙いは何か――社会の基本ルールを定めること/原初状態と無知のヴェール/特殊なエゴイズムとその乗り越え/自由の保障――第一原理/機会均等原理――第二原理 審丙晃桐――第二原理◆織┘乾ぅ坤爐陵淦が、なぜ二原理を選択させるのか 宗渋莪豸桐/エゴイズムの抑制が、なぜ二原理を選択させるのか◆宗渋萋鷂桐
 3 ルソーとロールズにおける一般性の次元
『政治哲学史講義』における各思想家の評価/利己心と相互の尊重――ロールズはルソーをどう読むか 進弧晴修伴匆餬戚鵝宗愁蹇璽襯困魯襯宗爾鬚匹ζ匹爐◆唇貳粍媚屬呂覆鴫瓩燭覆い――ロールズはルソーをどう読むか/一般性の次元

おわりに 社会契約論のアクチュアリティ


文献案内
謝辞


≪著者: ≫ 重田園江 (おもだ・そのえ) 1968年兵庫県西宮市生まれ。早稲田大学政治経済学部、日本開発銀行を経て、東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得退学。明治大学政治経済学部教授。専門は、現代思想・政治思想史。フーコーの思想を、とりわけ「権力」や「統治」といった主題を中心に研究する。また、社会科学・人間科学への統計の応用史を掘り下げ、さらには「連帯」と「正義」をめぐる哲学的探究をつづける。著書に『ミシェル・フーコー――近代を裏から読む』(ちくま新書)、『連帯の哲学1――フランス社会連帯主義』(勁草書房、第28回渋沢・クローデル賞)、『フーコーの穴――統計学と統治の現在』(木鐸社)など。

重田園江 『ミシェル・フーコー 近代を裏から読む』(ちくま新書、2011年) '13/11/18




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本「英文法の楽園 日本人の知らない105の秘密 (中公新書2231)」里中哲彦5

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見たこともない単語が並ぶ、英字新聞のヘッドライン。いざというときに出てこない、敬語表現。つい使ってしまうけれど、実は不適切な、Shall I …? や Will you …? の使い方。日本人が知らない、ネイティヴに通じる実践的な英文法を、Q&Aの形で楽しく学べるこの一冊。知って得する蘊蓄と、豊富な例文がちりばめられた105の項目が、あなたの英語センスを磨きます。里中先生英語塾シリーズ、待望の第三弾。


≪目次: ≫
はじめに (里中哲彦)

【冠詞 Article 】
001 どっちが先なの? ―― an が先で、a があと
002 毛髪を数える ―― hair と hairs
003 the summer ――対置・対立の the
004 総称表現 ――無冠詞で複数形が一般的
005 留守録メッセージ ―― a message か your message か?
【その他 Etc. 】
006 A Happy New Year? ―― Happy New Year!
【疑問詞 Question 】
007 「どちらにお勤めですか?」 ―― Who do you work for?
008 what と how の違い ――〔意見・感想〕と〔手段・方法〕
【時制 Tense 】
009 現在完了形の考え方 ――「過去に起きたことをもっている」
010 always と進行形 ――「いらだち」ばかりではない
011 状態動詞の進行形 ――成り立ちうる3つのケース
012 なぜ will を使わないの? ――「行事」は動詞の現在形であらわす
【助動詞 Auxiliary v. 】
013 Can you speak Japanese? ――言語能力を露骨に問う
014 情報を聞きだす表現 ―― may I have…?
015 shall は消えたか? ――おごそかな場では健在
016 Shall I …? ――格式ばった表現
017 Shall we …? ――古めかしい表現
018 Will you …? ――「・・・・・・してくれない?」
019 I must = I have to ですか? ――「自分の意志」と「周囲の事情」
020 〈義務〉ではない have to ――〈現在の推量〉をあらわす
021 have to の知られざる用法 ――話者の不満やいらだち
022 have to と need to ―― need to は客観状況による判断
023 might as well ――消極性がただよう
【名詞 Noun 】
024 「ページの下」 ―― the bottom of the page
025 マニフェスト? ―― platform / pledge / agenda
026 「ひとり分の量」 ―― portion
027 名詞の must ――「絶対に必要なもの」
028 hang の原義 ――「掛ける」から「コツ」へ
029 texture ――「質感」から「食感」まで
030 「スタッフ」の勘違い ―― staff は集合名詞
031 家具やお金が数えられない? ――異種の集合体だから
032 イヌ派、それともネコ派? ―― adog person / a cat person
033 2 が 5つ ―― five twos
【代名詞 Pronoun 】
034 everyone を代名詞にすると ――会話では they がふつう
035 使いこなせない they ――自分が属さない「彼ら」
【形容詞 Adjective 】
036 be content ――「よしとしている」
037 a- ではじまる語 ――「〜のほうへ」の意味をもつ
038 convenient ――人を主語にしない理由
039 smoke-free ――喫煙が自由?
040 this man をどう訳す? ――「ある男」
041 no-go zone ――立入禁止区域
042 surprised は? ――「(人が)驚いて」です
043 some を使った疑問文 ――肯定的な答えを期待
044 コンビには便利な店? ―― convenience store
【副詞 Adverb 】
045 「まだ〜ない」 ――イライラの still
046 「私も」という相づち ―― Me, too. ではダメ?
047 maybe ――「たぶん」ではなく「どうするかわからない」
048 off の基本イメージ ――「離れている」
049 by ――「そばに」
050 kinda = kind of ――言い切ることを避ける
051 副詞の最上級 ――最上級と the の関係
【仮定法 Subjunctive 】
052 〈 if +主語+ were to …, 〉 ――自由奔放な想像世界を描出
053 「仮定法未来」になぜ should? ――「確実に〜になる」
【接続詞 Conjunction 】
054 as if ――「もし・・・・・・ならば、そうであるように」
055 as / since / because の違い ―― as は堅苦しい
【動詞 Verb 】
056 put の基本的な意味 ――「落ち着かせる」
057 「〜させる」の違い ―― make / let / have / get
058 「授業をサボる」は? ―― skip class / cat class
059 ドンマイ? ―― Don't worry.
060 「借りる」のいろいろ ―― borrow / use / rent / hire
061 「与える」でも give でもない? ―― give は〈所有権の移動〉
062 I don't know. ――「さあね」
063 I suppose … ――「確信のなさ」と「疑い」をほのめかす
064 Believe と Believe in ――「言葉を信じる」と「存在を信じる」
065 Don't bother. と Don't bother me. ――「気にしないで」と「ほっといてくれ」
066 expect は「期待する」? ――悪い意味にも使う
067 hold ―― keep や leave との違い
068 「好きじゃない」 ―― like を使うと失礼?
069 be like と look like ――「性格」と「容姿」
070 Would you mind 〜ing? に対して ――しぶしぶ承諾するときは?
071 nuke ――レンジでチンする
072 rob A of B の考え方 ―― of は off の意味をもつ
073 meet はどんなときに? ――「知り合いになる」と「落ち合う」
074 I tried. の誤解 ――失敗したときの言葉
075 新聞のヘッドライン ――短い動詞を使う
076 sell well ――なんらかの特性をもつ
077 just と命令文 ――強調と緩和と助言
078 命令文は動詞から始める? ――口語では主語をだすことも
【準動詞 Verbal 】
079 同格の to- 不定詞 ――品詞転換をしてみよう
080 be to do ――「〜すべき状態にある」
081 不定詞か動名詞か? ――〈仮想性〉と〈現実性〉
082 動名詞のみを目的語にする動詞 ――〈回避・延期・習慣・反復〉
【関係詞 Relative 】
083 the reason why … の運命 ―― the way how … と同じか?
084 関係代名詞の what は単数扱い? ――複数扱いもする
085 an age where … ―― where の勢力拡大
【前置詞 Preposition 】
086 into の感覚 ――〈突入〉
087 「〜にハマっている」 ――〈没頭・没入〉の into
088 over の捉え方 ――半円のイメージ
089 through のイメージ ――〈通過→過程→終着〉
090 5個で400円 ――〈交換の for 〉
091 前置詞の like ――「〜と同じように」
092 in the morning? ――前置詞の省略
093 前置詞 on の中心義 ――“接触”が基本的な意味
【熟語 Idiom 】
094 speak ill of A は使われない? ―― say bad things about A
095 Of course. ――それと気づいたときに用いる
096 よく So much for today. というけれど… ―― That's all for today.
097 be bound to do ――これから起こりうることへの確信
098 cannot help 〜ing ――「思わず〜してしまう」
099 cann't resist 〜ing ――「〜したいという気持ちを押さえられない」
100 give up できるものは? ――すでにやっていること
【その他 Etc. 】
101 Let's … の謎 ――「思いやり」をあらわす
102 語順が入れ替わるのはどうして? ――重要情報は後ろに
【記号 Sign 】
103 英語に「〃」はあるの? ――日本語と同じマークを使用
104 コロンとセミコロン ――イコールとピリオド
105 タイトルはどう表記する ――「機能語」は小文字で

おわりに (著者)


≪著者: ≫  里中哲彦 (さとなか・てつひこ) 1959(昭和34)年、静岡県生まれ。早稲田大学政治経済学部中退。河合塾講師、河合文化教育研究所研究員(「現代史研究会」主宰)、コラムニスト、翻訳家。著書、『英語の迷言・放言・大暴言』(丸善ライブラリー、2000年)、『鬼平犯科帳の人生論』(文春文庫、2004年)、『まともな男になりたい』(ちくま新書、2006年) 、『英語の質問箱』(中公新書、2010年)、『英文法の魅力』(中公新書、2012年)、『激論! 英文法』(共著、プレイス 、2012年)など。訳書、『名言なんか蹴っとばせ』(J・グリーン編、現代書館、2001年)、『1日1分半の英語ジョーク』(編訳、宝島社文庫、2008年)、『ねこ式人生のレシピ』(M・ヴァレンタイン編著、長崎出版、2009年)など。




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本「家事労働ハラスメント 生きづらさの根にあるもの (岩波新書1449)」竹信三恵子5

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――そうか! 「家事ハラ」だったんだ!――
食事の支度や後片付け、洗濯、掃除、育児に介護・・・・・・。だれもが必要とする「暮らしの営み」のはずの労働が、なぜ正当に評価されないのか? 不公正な分配が、いかに生きづらさや貧困を招き寄せていくか。終わりなき「見えない労働」を担う人々が、社会から不当に締め出されている実態に光をあて、困難から抜け出す道を内外にさぐる。


≪目次: ≫
はじめに

序章 被災地の百物語
原発事故の下で/老親介護に疲れ果て/見えない負担の倍増/女の仕事は軽い?/避難所の見えない労働/復興でも見えない「家事と女性」/被災父子家庭の苦難

第1章 元祖ワーキングプア
「最高更新」のかげで/育休手当も対象外/正社員の男女格差/「女性の貧困元年」/「派遣労働」の登場/賃金の足引っ張った「主婦年金」/ワーク・ライフ・バランスの壁/そして、貧困の連鎖へ

第2章 「専業主婦回帰」の罠
「保活デモ」の広がり/現実抑え込む「べき」と「はず」/社会的合意がない子育て支援/「貧困主婦」の発見/意識改革の限界/「働く女性」への転換/雇用失望社会/働くのが怖い

第3章 法と政治が「労働を消す」とき
「妻」から「母」になっただけで/事業主との関係で報酬が決まる/夫の身分で決まる妻の保障/実態を知らないルールの作り手たち/天皇制並みの抵抗/バックラッシュの嵐/「無償労働」はダメ?/「嫁」の契約書/労基法外の「家事使用人」/ニートの定義

第4章 男性はなぜ家事をしないのか
「働く妻」は夫にもおいしい/アホウドリのデコイ/「生産する身体」への規制/「イクメン」ブームと新自由主義/シングルファーザーのつぶやき

第5章 ブラック化するケア労働
死を招いた調理業務/家族介護の延長/最低賃金だけが歯止め/流出する働き手/利用者にしわ寄せ/洗濯時間が一六分!?/「家事的公務」の狙い撃ち/風俗産業への流入

第6章 家事労働が経済を動かす
脚光浴びた「奇跡」/労働時間を選べる社会/二本柱経済への合意/家事再分配の三つのモデル/二人で一・五/家事政策が経済を決める/マルチナさん登場/使用者同盟/家事労働者契約の誕生/アベノミクスの限界

終章 公正な家事分配を求めて
間違いだらけの処方箋/「家事=主婦」の錯覚/「制約社員」「非制約社員」/省力化という解決策の限界/三つの道/家事労働者条約の批准を/家事労働への向き合いが未来を決める

あとがき (二〇一三年九月)
主な参考文献


≪著者: ≫ 竹信三恵子 (たけのぶ・みえこ) ジャーナリスト・和光大学教授。1953年生まれ。朝日新聞経済部記者、編集委員兼論説委員などを経て、2011年4月から現職。2009年、「貧困ジャーナリズム大賞」受賞。著書、『日本株式会社の女たち』(朝日新聞社)、『女の人生選び』(はまの出版)、『ワークシェアリングの実像』 『ミボージン日記』(岩波書店)、『「家事の値段」とは何か』 『女性を活用する国、しない国』(岩波ブックレット)、『ルポ 雇用劣化不況』(岩波新書)、『しあわせに働ける社会へ』(岩波ジュニア新書)、『ルポ 賃金差別』(ちくま新書)など。




冬至、、、一年で最も昼が短い



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本「考える力をつける哲学問題集 The Philosophy Gym (ちくま学芸文庫)」スティーブン・ロー、中山元 訳5

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考える力をつける哲学問題集 (ちくま学芸文庫)
○著者: スティーブン・ロー、中山元
○定価: 本体価格1,500円+税
○ISBN: 978-4480095664





――利口ぶるのはやめにしよう。知識ゼロから入門書!――
宇宙はどうなっているのか? 心とは何か? 遺伝子操作は許されるのか? 多彩な問いを通し、「哲学する」技術と魅力を堪能できる対話集。

科学でも宗教でも答えを出せない問題に、あえて首をつっこんで縦横に考えてみる。それが「哲学」という営みだ。「宇宙はどこからはじまったのか?」「他人に心はあるのか?」「遺伝子操作で人を設計してもいいのか?」――やさしい哲学入門書を多数送り出し、イギリスで人気の著者が、根源的な問いの数々に鋭く切り込む。軽妙かつ深遠な対話を読んで、思考の技を磨いたり、反論を考えたりしてみれば、いつしかあなたも自力で哲学をしているはず。巻末には訳者によるテーマ別ブックガイドつき。


≪目次: ≫
謝辞

はじめに
哲学とは何か/生活で哲学を使う/哲学的に考えるべきその他の理由

本書の使い方

第1章 宇宙はどこからはじまったか? [初級]
ビッグバンの原因は/神がビッグバンの原因か/では神の原因は何か/北極の北には何がある/解きようのない謎/結論
第2章 とりはずされた脳の冒険 [初級]
水槽の中の脳/水槽の中の脳の仮説/水槽の中の脳の別の仮説/懐疑的な議論に反駁できるか――日常言語による反論/「見えない小石」の反論/信じられない真理?
第3章 意識という謎 [上級]
意識の私秘的な領域/コウモリである、とはどんなことか/対立する二つの意識の理論/実体の二元論と特定の二元論/二元論の批判/メアリーと白黒の部屋/説明のギャップ/生命との類似点/結論――神秘/思考のツール 「仮面人間の誤謬」
第4章 日常にひそむ推論の落とし穴 [上級]
1.ポスト・ホック誤謬(迷信の誤謬)/2.権威による論拠(有名人の宣伝でよく使われる手)/3.滑べりやすい坂(けちな人が好む論法)/4.偽りのジレンマ(セールスマンが好む手)/5.正しさの確認(世界中の政治家が陥るあやまち)/6.ギャンブラーの誤謬/7.循環論(論点先取りの誤謬)/8.後件肯定の誤謬
第5章 歯医者には患者の痛みが理解できるか? [中級]
歯医者の治療室にて/私秘的な心/類推による議論/類推による議論の難点/他人の心についての懐疑/歯医者は合理的なのか、それとも?/類推による推論の擁護/論理的な行動主義/ゾンビの攻撃/結論/思考のツール 「懐疑主義に応じない方法」
第6章 考える機械の悲しみ [中級]
キンバリーとエミットの対話/サールの「中国語の部屋」の思考実験/「大切なもの」/エミットの人工知能/キンバリー夫人のニューロンを交換する
第7章 意味とは何か? [上級]
意味はどのようにして生まれるか/「内的な」プロセスとしての意味/ロックの意味の理論/「赤い」ものを拾う方法/よくみられるイメージ/論拠その一 正しい内的な対象を選ぶ方法/論拠その二 内的な対象はどのようにして意味をもてるか/循環論のうちで/意味と使用
第8章 デザイナー・ベビーの誕生 [中級]
性別の選択/知性と健康/リスクが大きすぎるか?/デザイナー・ベビー症候群/優生学とナチ/不死/新しい階級分裂
第9章 同性愛はいけないこと? [初級]
聖書を根拠に/「同性愛は自然に反する」/「同性愛は汚い」/「同性愛は不健康だ」/「同性愛は若者を腐敗させる」/「同性愛は乱交だ」/「同性愛はたがいに相手を目的ではなく、手段として扱う」/同性愛と「家族の価値」
第10章 道徳を教えるのは神様か? [中級]
一つの議論/神の存在証明/プラトンの反論/「神は善なるもの」という反論/「命令は命令者を必要とする」/命令は命令者を必要とするという議論への論駁/神なしでも人間は善か/道徳の知識は宗教に依存するか/結論
第11章 悪さを見抜く色眼鏡 [上級]
〈悪さ〉はどうすればみつかるか/何かの悪さを推理する/〈である〉と〈べきである〉/謎/ヒュームの解決策/ムーアと「直感」/眼鏡モデルの三つのバージョン/エイリアンが〈悪さ〉をみつけられない理由/悪はどうあっても悪である/結論
第12章 これでも芸術? [初級]
芸術作品とは何か/思考のツール 「必要な条件と十分な条件を探る」/反証の方法/ソクラテスと反証の方法/ヴィトゲンシュタインと家族的類似/芸術は説明文で定義できるか/制度的な理論/制度的な理論の批判/結論――定義のゲーム
第13章 知識について [上級]
プラトンの答え/どの程度の根拠づけが必要か/遡及の問題/思考のツール 「みずから根拠を示す信念」/思考のツール 「プラトン理論へのゲティアの反論」/ジムが机の上にオレンジがあると信じる理由/人々は温度計のようなものか/恐竜についての知識/無限遡行の問題の解決策/思考のツール 「真紅のポルシェの問題の処理」/エスパー・サラの事例
第14章 陽はまた昇る [中級]
不条理な主張か?/思考のツール 「帰納的な推論と演繹的な推論」/帰納はなぜ重要なのか/根拠のない想定/循環の問題/「でも帰納は有効よね」/驚くべき結論/ぼくたちはなぜそう信じるか――ヒュームの説明/思考のツール 理由と原因――人々が何かを信じる理由を説明する二つの方法/結論
第15章 タイム・トラベルは可能か? [上級]
バセットのタイムマシン/「スローなピル」の事例/光速に近い速度で移動する/H・G・ウェルズの「タイムマシン」/「タイム・ホッピング」/スーパーマンの伝記と因果のループ/ターミネーターの事例/ケネディ大統領の暗殺の事例/タイム・トラベルを否定するためによく使われる議論/運命論とタイム・トラベルをめぐる支離滅裂な議論/結論
第16章 人は人を罰しうるか? [中級]
ディヴニーの弁明/強い決定論/道徳的な責任/自由の感情/両立論/両立論の問題/リバタリアニズム――超自然的な心/別のリバタリアニズム/判決/結論
第17章 ジョディーとメアリーの最大幸福 [初級]
双子のジョディーとメアリー/功利主義のアプローチ/臓器移植の事例/思考のツール 「規則の功利主義」/こんな結論を下したくなる・・・・・・/宇宙飛行士の事例/潜水艦の事例/「汝殺すなかれ」という掟の例外/マンチェスターの医者たちと功利主義/道徳的な直感の尊重/困難な課題
第18章 ぼくがぼくであること [中級]
動物理論/脳移植の事例/動物理論の難点/脳理論/脳レコーダーの事例/思考のツール 「哲学とSF」/流れ理論/「あなた」のコピー/思考のツール 「二種類のアイデンティティの混乱」/流れ理論を補足する/複製ガン/謎は残る
第19章 世界をまどわす七つの逆説 [上級]
逆説一 嘘つきのクレタ人/逆説二 連鎖式の逆説/逆説三 自慢する床屋/逆説四 アキレスと亀/逆説五 黒いカラスの仮説/逆説六 抜き打ちテスト/逆説七 「サンタクロースはいない」/逆説を解決するための一般的な助言/逆説一/逆説二/逆説三/逆説四/逆説五/逆説六/逆説七

読書案内
ちくま学芸文庫版への訳者あとがき (二〇一三年七月  中山 元)


※本書はランダムハウス講談社より二〇〇三年に刊行され、その後同社より二〇〇六年に文庫化された。


≪著者: ≫ スティーブン・ロー (Stephen Law) 哲学者。ロンドン大学ヘイスロップ・カレッジで教鞭をとる。“Humanism: A Very Short Introduction”“The Great Philosophers”など、哲学にやさしくいざなう本の数々で定評がある。

[訳者: ] 中山 元 (なかやま・げん) 1949年生まれ。東京大学教養学部中退。思想家・翻訳家。『フーコー入門』『賢者と羊飼い』『フーコー 思想の考古学』などの著書のほか、フロイト、カント、マルクスなど、多くの名著の翻訳で知られる。インターネットおよび雑誌の『ポリロゴス』を主宰。




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本「辞書の仕事 (岩波新書1452)」増井元5

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辞書の仕事 (岩波新書)
○著者: 増井 元
○定価: 本体760円+税
○ISBN: 978-4004314523





伝説の名物編集者が語る
「広辞苑」によれば・・・
楽しい「ことば」エッセー

いま、辞書に注がれる視線が熱い。数多あることばから何を項目として選び、どこまで簡潔な一言で説明するか。どんな用例を載せるのか。地道な作業ながら、そこにはことばに対する深い理解と“ドラマ”がある。辞書づくりにかかわるあれこれのエピソードを、『広辞苑』『岩波国語辞典』などその道三〇年の元編集者が楽しく語る。


≪目次: ≫
はじめに

第一章 辞書の楽しみ
無人島の辞書 
「たほいや」――辞書で遊ぶ
見出されるのを待つことばたち
辞典のいろいろ
辞書“かがみ”論
ことばには「はば」がある
「目が点になる」はいつから使われた?
「ことばの乱れ」考

第二章 ことばの周辺
駆け出しの辞典編集者
愛される語ゆえに
「ゴリラのような奴」とはどんな人か
「甘酒」は夏の季語?
辞書の中の商標名
美しく装飾した花嫁さん
顰蹙は「買う」もの
好きなことば、嫌いなことば

第三章 辞書の仕組み
「見出し」の悩み
解説のある場所へ
「幸せ」のない辞典
「嗚呼」にはじまる広辞苑
載せることばをどう選ぶか
「日南さん」の訴え
「黒猫」「子猫」「捨て猫」、みんな載せますか

第四章 辞典編集者になりますか
辞典編集者になりますか
「築く」の解説を書いてみよう
「仰ぐ」の解説はどうか
「明るい農村」はあるか
「目」にはどんな意味があるか
辞書の文体
不適切な用例
用例は何のためにあるか

第五章 辞書の宇宙へ
辞書の紙
キャスター付き辞典のアイディア
手描きの挿画がなぜよいか
辞書、各社各様
逆引き辞典は何の役に立つか
逆引き辞典活用法
類語辞典の可能性
電子辞書と紙の辞書
有限のことばでことばを説明するということ

あとがき


≪著者: ≫ 増井 元 (ますい・はじめ) 1945年東京生まれ。1967年東京大学文学部国文学科卒業。1971年同大学院修士課程を中退し、岩波書店入社。30余年にわたり、『広辞苑』 『岩波国語辞典』 『岩波新漢語辞典』等の辞書編集にかかわる。岩波新書『ことばの道草』 『ことわざの知恵』 『四字熟語ひとくち話』(岩波書店辞典編集部編)のメイン執筆者でもある。辞典編集部長、取締役等を経て、2008年退任。



調子に乗って泥酔して路上で寝込んでカバンを盗られた、いや、もしかしたら、ぼくが落としたのかもしれない、よくわからない。ここしばらく、酒もマンゾクに呑む気になれない時期がすこしながくつづいていたから、ジッサイ、呑み方を忘れてしまっていたのかもしれない、ショウジキ、呑めることが嬉しかった。
結果として、12/4の明け方に紛失したことに気がついた。すぐさま警察に遺失届した。
カバンはユニクロのトートバッグで、だからそれ自体はチープなモノだったのだが、財布や名刺入れなどひと揃い入っていて、困った。
なによりも、名刺入れに入れてあった「宅地建物取引主任者証」を携行できず、それゆえに提示もできないということになると、仕事にならない。
仕方なしに、取り急ぎ再発行をした。それに先立って、運転免許証を再発行したのは、本人確認資料の必要に迫られて。3,600円。
そのうちに出てくるだろうなぁ、との、根拠のない確信めいた思いだけがあって、それで、自分自身の不便は自業自得だけれども、だからといって他人様にメイワクをかけるわけにはゆかぬ。
時間が経つにつれ、あれもないこれもないと不便なことこのうえなし。リサイクルショップで、肩掛けカバンと、帽子を買った。100円ショップで、フリース生地のネックウォーマーと、ペンケースを買った。文房具として、蛍光ペンと極細ペンとマジックペンを買った。Amazonで、名刺入れを、めぼしをつけた(買わなかった)。
銀行のキャッシュカードと、クレジットカードと、ポイントカードの類いは、紛失届、利用停止、再発行。公共料金などをクレジットカード払いにしているものは、再発行された後に、改めて新しいカードでの変更の手続きをしなければならない、、、

さいきん、事務作業をパートでお手伝いしている会社(おかげさま)に、とあるマンションの管理人から電話が入ったのは、夕方、12/9 のこと。落し物のカバンのなかの名刺入れのなかの名刺を見て、と。「ありがとうございます、ありがとうございます、どうもありがとうございます」、まずはなによりも、お礼を言った、そうして仕事を終えて、そそくさと取りに伺った。財布のなかの現金(たぶん4,700円くらい)と、なぜかエコバックがなかったが、なくなっていたモノはそれだけで、それ以外は、あった。
少し複雑な気分なのは、、、
まず、いま、ターニングポイント(狭くポイントというより、広くゾーンかもしれない)にあって、古いものが新しく、変わる、変わりゆく、ような、印象、希望、願望。どうなんだろう。新しく変わるためには、ある意味では、古いモノが捨てられ廃棄されて、それまで根深く居座って在ったモノが無くなって、そうして空いたスペースに、フレッシュなモノが置き換わる、みたいな。新しいモノが置き換えられるようなスペース(空間)が、はたして、空いたのかどうなのか、ムーブメントのなんらかがあったのかどうなのか、、、
モノに対する執着やなんかは、ますます減退していって、おおむね、どうでもいい。カタチのあるモノは、やがていつか、うしなわれる。あればあったで、なければないで。気にならないものでもないが、気にしたところで、どうとなるものでも、あるようなないような。どうなんだろう。あんまりへんてこりんで、それを理由に仕事がもらえなくなると困るけど、まぁ仕事がもらえてお金が貰えるのならば、ぼく自身に対する評価が低いことは気にならない、と言ったらウソになるかもしれないけれど、気にしたって仕方がない、かなぁ



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本「伊勢神宮と三種の神器 古代日本の祭祀と天皇 (講談社選書メチエ562)」新谷尚紀5

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沖ノ島、出雲、伊勢・・・・・・。宗教王か? 武力王か? 世俗王か? 民俗学で読み解く ――天皇の〈転換点〉――

卑弥呼の時代=〈宗教王〉から倭王の時代=〈武力王〉へ。そして〈武力王にして宗教王〉という二面性を持つ王は、律令国家で〈世俗王にして祭祀王〉という《天皇》となる。伊勢神宮と三種の神器は、王、そして天皇を支える根源的な力、装置として働きながらも、その位置づけは変貌する・・・・・・。徹底的な資料解読・分析で、天皇と神器の謎に迫る!

本書は古日本の祭祀と信仰と天皇のあり方を探り、それがどのように、変化・確立していったのかを検証していきます。
そのために伊勢神宮の創祀(五世紀か六世紀)の前の、倭王の時代へとさかのぼります。
倭王の時代とは、四世紀後半です。三輪山祭祀と、海の正倉院と呼ばれる宗像沖ノ島遺跡の開始時期がその時期です。このふたつの遺跡に共通するのが、(1)巨大な磐座遺跡、(2)その奉献品が「銅鏡・鉄剣・勾玉」=神話の三種の神器であったであろうということです。
その後、時代は下がり、七世紀には遣隋使体験によって、律令国家へ向けて動き出し、古代の三種の神器は、伊勢神宮の遷宮神宝に共通する紡績具や楽器などを中心とする新たな「律令神祇祭祀」の方式へと再編成されたと考えられます。そして天皇制が確立すると、神器の「勾玉」が「神璽」に取って代わられるようになるのです。
神器から消えてしまった勾玉は、、呪術具・祭祀具・儀礼具・宝飾具、という意味をもつ多義的な宝器として古日本では重要な役割を果たしていたのです。
民俗的信仰から国家的信仰へ、地方の王から国の天皇への変遷にあわせて、神器の意味づけはどう変わったのか? その後、朝廷中心の平安時代が武家の時代へと変わっていく中で、神器の扱いはどうなったのか?
神器を通してみる、日本の歴史と民俗を記述する意欲作です。


≪目次: ≫
はじめに
日本民俗学は伝承分析学 traditionology/本書の主要な論点

第一章 伊勢神宮と出雲大社――大和王権の成立と伊勢出雲の二極構造
 1 伊勢神宮の創祀
  (1) 神宮創祀の画期
神宮創祀の基本史料/天武・持統朝の画期/崇神紀・垂仁紀の起源伝承/雄略朝の斎宮祭祀の可能性/推古朝の日神祭祀の可能性
  (2) 倭王と日の御子の伝承
「日の御子」の伝承/纏向遺跡と纏向の日代の宮/三輪山祭祀遺跡と初期倭王権/四世後半期の倭王と宗像沖ノ島遺跡/卑弥呼から初期倭王へ
  (3) 倭王の出自伝承
二人の王/外来の王と在来の后/外来王と土着神祭祀/倭大国魂神・大倭直・淡路島/神功皇后と卑弥呼/日神祭祀の祭場
  (4) 神宮創祀と天武持統
壬申の乱と天武皇女の斎宮/持統天皇と神宮祭祀/持統の遺志を継承する文武と元明/永遠の呼吸運動
  (5) 神宮祭祀と遷宮
神宮祭祀の基本/式年遷宮とその意味/現在の遷宮とその次第/心御柱の意味
 2 出雲大社の創建
  (1) 大和王権にとっての出雲
王権の二重性/天武持統の王権と出雲神話/神話/儀礼/神社/超越神聖王権
  (2) 出雲大社と大己貴神
大己貴神の原像/記憶の蓄積と凝縮
  (3) 出雲の霊威力
龍蛇神祭祀/久高島の祝女とウミヘビ
  (4) 出雲を必要とした大和王権
出雲の祭祀王/大和の武力王権/大和と出雲の接触/出雲大社の創建
  (5) 出雲の地位の変化
九〜十世紀の古代国家の大転換/鎮魂祭と祭祀王/神無月と神々の出雲参集

第二章 海の正倉院「沖ノ島」――日本古代の神祇祭祀の形成と展開
 1 古代祭祀の世界
  (1) 死の発見と宗教の誕生――霊魂観念と他界観念の発生
  (2) 出雲古代史と霊魂観念――アニミズム・キングイズム・ゴッドイズムの三段階
  (3) 霊肉畏敬観念から死穢忌避観念――四世紀から十世紀までのスパンで考える
 2 沖ノ島の祭祀
  (1) 沖ノ島祭祀の開始――四世紀後半から五世紀初頭の時期:財物宝物奉献
東郷高塚古墳/四世紀後半から六世紀前半へという時代/第17号遺跡が発信している情報/A:出土遺物からいえること――四世紀後半・金官加耶との交流期/B:出土状況からいえること――石と遺物の積み重ねとその意味/アニミズムとシャーマニズム/記紀の「四魂」と『魏志』倭人伝の「持衰」/分析観念としての「忌人 imibito 」/祭器の大量奉献とその意味/第21号遺跡が発信している情報
  (2) 沖ノ島祭祀の変化――五世紀後半から七世紀末まで:銅鏡・金銅製馬具・祭祀具
第7号遺跡・第8号遺跡からの情報/第6号遺跡と第22号遺跡からの情報/第5号遺跡からの情報/第17号遺跡(四世紀後半)から第5号遺跡(七世紀末)まで
  (3) 律令祭祀とその先駆的形態――七世紀の歴史的意義
古墳時代の終焉/外部表象から内部表象へ/律令祭祀前史と沖ノ島遺跡/推古朝の画期
  (4) 神祇令と天皇祭祀――「shaman ・ imibito 」から「鎮魂・大祓」へ
律令祭祀と祈年班幣制/鎮魂と大嘗――中心性 centricity と再分配 redistribution の構造/「神懸かり王 shaman 」からの脱皮/散斎致斎と大祓――「忌人 imibito 」からの脱皮
  (5) 沖ノ島遺跡の学術的価値
古代王権の転換の必然性――「イミビト imibito 」概念の有効性/日本古代の神祇祭祀形成――七世紀初頭の一大転換

第三章 三種の神器と神宮神宝――神話と歴史の解読
 1 神話の中の三種の神器
  (1) 沖ノ島の奉献品と神宮神宝
  (2) 三種の神器の神話と歴史
  (3) 「天の安の河原の誓約」の段
『古事記』の伝承/『日本書紀』の伝承/両性交差
  (4) 「天の石屋戸」の段
『古事記』の伝承/『日本書紀』の伝承/賢木における珠・鏡・木綿、そして釼
  (5) 「天孫降臨」の段
『古事記』の伝承/『日本書紀』の伝承/勾玉・鏡・釼の三点セット
  (6) 「三種の神器」の呼称はなし
 2 神話と歴史の中の「鏡・釼・玉」
  (1) 銅鏡の伝承
神話情報と歴史情報/天皇即位と「神璽・釼・鏡」
  (2) 鉄釼の伝承
神話の鉄釼/歴史の鉄釼
  (3) 八坂瓊曲玉の伝承
歴史から消える八坂瓊(曲玉)勾玉
  (4) 「鏡・釼・玉」を賢木に懸けて祈念する方法
『古事記』を読んでいた『万葉集』
 3 天皇即位と「神璽・鏡・釼」
  (1) 『日本書紀』の記事
神話から歴史へ/歴史時代の記事/『古語拾遺』の記事
  (2) 律令の規定
「神祇令」の践祚案/「公式令」天子神璽条/日本古来の鏡釼、中国風新規の神璽
 4 古代神宝と天皇
  (1) 古代の神宝
1.出雲神宝/崇神天皇と出雲神宝/垂仁天皇と出雲神宝/出雲国造と神宝献上/『延喜式』の記す出雲国造の献上品/「出雲国造神賀詞」『延喜式』(巻八 神祇八 祝詞)/2.天日槍の神宝/垂仁天皇と天日槍の神宝/応神天皇と天之日矛の神宝/3.石上神宝/垂仁天皇と石上神宝/天武天皇と石上神宝/桓武天皇と石上神宝/物部氏と石上神宝/4.天皇による氏族の神宝の検校と管掌
  (2) 神宮神宝
1.式年遷宮と神宝/遷宮の創始/神宮神宝の初見/神宝廿一種/2.推古朝から天武朝へ/『隋書』倭国伝/推古朝の「朝礼」改革/天武朝の朝服の制定/律令神祇祭祀の形成へ/祝詞と神宝

第四章 古代中世の天皇と三種の神器――「三種の神器論」の登場
 1 平安京の天皇と神器
  (1) 六国史の記事
  (2) 賢所・内侍所の神鏡
村上天皇と神器/一条天皇と神器/後朱雀天皇と神器/「賢所」から「内侍所」へ
 2 武家の争乱と三種の神器
  (1) 源平争乱と神器の行方
『玉葉』の記事/『平家物語』と「三種の神器」/壇ノ浦での神器水没/神璽神鏡の京都帰還/『吾妻鏡』の記事
  (2) 「神器」論の登場
神器なきままの新帝即位/『愚管抄』の見解/『古今著聞集』の見解
  (3) 南北朝の内覧と三種の神器
神宮祭主からの寳釼奉納/神器の所在が示す正統性/北畠親房と『神皇正統記』
 3 八坂瓊曲玉(勾玉)の神話と歴史
神話と歴史と考古学/硬玉の勾玉/朝鮮半島南部の勾玉/勾玉と青銅器の寿命の長短/定形勾玉の出現と普及/呪術具・祭祀具・儀礼具・宝飾具/勾玉と巴文様/出雲の勾玉/出雲という文化保存伝承装置


あとがき (二〇一三年十一月  新谷 尚紀)


※カバー図版: 銅鏡、勾玉と稲荷山古墳出土の金錯銘剣(埼玉県さきたま史跡の博物館蔵)と内宮



≪著者: ≫ 新谷尚紀 (しんたに・たかのり) 1948年広島県生まれ。早稲田大学第一文学部史学科卒業。同大学院文学研究科史学専攻博士後期課程単位取得。國學院大學教授、総合研究大学院大学・国立歴史民俗博物館名誉教授。社会学博士。『ケガレからカミへ』(新装版、岩田書院)、『日本人はなぜ賽銭を投げるのか――民俗信仰を読み解く』(文春新書)、『神々の原像――祭祀の小宇宙』『柳田民俗学の継承と発展――その視点と方法』『民俗学とは何か――柳田・折口・渋沢に学び直す』(吉川弘文館)、『伊勢神宮と出雲大社――「日本」と「天皇」の誕生』(講談社選書メチエ)など多数の著書がある。



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本「平和構築入門 その思想と方法を問いなおす (ちくま新書1033)」篠田英朗5

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――平和はいかにして「つくられる」のか?――
平和はいかにしてつくられるものなのか。武力介入や犯罪処罰、開発援助、人命救助など、その実際的手法と背景にある思想をわかりやすく解説する、必読の入門書。

冷戦が終結して二〇年以上が経った今も世界各地で武力紛争が絶えない。平和は本当に構築できるものなのか。武力介入や犯罪処罰、開発援助や人命救助で平和はつくれるのか。そもそもなぜ我々は平和構築に取り組まねばならないのか。平和構築の方法や思想を根源から問いなおし、目まぐるしく変わる平和構築の実際的手法を解説し、その背景にある考え方を体系的に描き出す。責任ある国際社会の一員として平和構築に携わらねばならないこれからの日本人にとって、必読の入門書。


≪目次: ≫
はじめに――問いかけとしての平和構築

第1章 なぜ平和構築に取り組むのか?――現代世界の平和構築
  1 平和構築への意思と能力
戦争は能力が低い人々の社会で起こるのか?/国際援助の陥穽/平和構築の自由主義理論
  2 紛争多発地域の特徴
現代世界の紛争ベルト地帯/紛争ベルト地帯が抱える問題/国際社会の問題としての紛争
  3 国際社会の拡大と変質
国際社会の拡大とその外部世界/近代的主権国民国家の誕生/国際社会の拡大の傷跡

第2章 主権国家は平和をつくるのか?――政治部門の平和構築
  1 国家建設という名の平和構築
国家建設としての平和構築/国際平和活動と国家建設/対テロ戦争と国家建設
  2 政治過程としての平和構築
和平の達成としての国家建設/社会構成員の安全確保/擬似的な和平合意と国家建設
  3 非標準モデルの国家建設と現地社会のオーナーシップ
国際的な正統性を付与された独裁/軍事的制圧としての平和の達成/オーナーシップ原則と国家建設

第3章 武力介入は平和をつくるのか?――治安部門の平和構築
  1 平和構築における軍事的要素
軍事介入によって始まる平和構築/軍事介入によって生まれた国家/軍事介入と政治戦略
  2 「DDR」は平和構築に不可欠か
武器回収から平和構築へ/「DDR」の展開/「DDR」の応用
  3 「SSR」は平和構築に不可欠か
「DDR」から「SSR」へ/多様な「SSR」の調整/「SSR」がつくる平和

第4章 犯罪処罰は平和をつくるのか?――法律部門の平和構築
  1 法の支配による社会秩序
国際社会の法規範の変化/国際人道法の卓越的地位/国際人権法の活用
  2 戦争犯罪法廷という制度
裁判所という強制措置/混合法廷の試み/国際刑事裁判所の試み
  3 法規範の普遍化を通じた平和構築
法執行を通じた平和構築/法の支配の文化の広がり/普遍的国際社会の国際立憲主義

第5章 開発援助は平和をつくるのか?――経済部門の平和構築
  1 開発援助と平和構築の結びつき
開発援助と国際秩序/構造調整から持続的開発へ/紛争分析における経済問題
  2 開発援助を通じた平和構築
脆弱国家の問題/紛争状況への対処/援助の政治性
  3 能力開発によって達成される平和
落ちこぼれた地域/能力開発としての平和構築/平和構築という種類の開発援助

第6章 人命救助は平和をつくるのか?――人道部門の平和構築
  1 人道援助の展開
近代における人道主義の要請/緊急人道援助の思想/大衆運動としての人道援助
  2 人道援助活動の光と影
冷戦終焉の後世界における変容/人道援助の害/害を与えない原則
  3 人道援助活動の課題
円滑な活動のための試み/襲われる人道援助従事者/人道援助の未来

おわりに (二〇一三年九月 篠田英朗)
参考文献


≪目次: ≫ 篠田英朗 (しのだ・ひであき) 1968年生まれ。専門は国際関係論。東京外国語大学総合国際学研究院教授。早稲田大学政治経済学部卒業。ロンドン大学(LSE)で国際関係学Ph.D.取得。広島大学平和科学研究センター准教授などを経て、現職。著書に『平和構築と法の支配』(創文社、大佛次郎論壇賞受賞)、『「国家主権」という思想』(勁草書房、サントリー学芸賞受賞)、『国際社会の秩序』(東京大学出版会)など。




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本「橋 (文春文庫)」橋本治5

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橋 (文春文庫)
○著者: 橋本 治
○定価: 本体560円+税
○ISBN: 978-4167347048







――ちやほやされない少女は、家族と男を憎むようになった。――
世を震撼させた二人の犯罪と悲劇。

――何故、どこで、どう間違ってしまったのか――
北国で、それぞれに屈託を持つ母親に育てられた雅美とちひろ。無意識のうちに家族への憎悪を身に宿した彼女らの陰惨な獣の如き人生。

北国で二組の男女が所帯を持った。水商売の正子は年若い雄・義男に未来を託し、信用金庫勤めの直子は自分と同じ高卒の孝輔に将来を賭ける。高度経済成長の時代、勤勉な彼らの商売は軌道に乗った。が、娘たち、雅美とちひろは、昭和の終焉と低迷の平成を、空虚な心を抱えて育っていく。人間と時代を容赦なく描ききった傑作長編。


≪目次: ≫
第一章 川
第二章 雪
第三章 早天(かんてん)
第四章 橋

※初出 「文學界」二〇〇九年十月号、十一月号
 単行本 二〇一〇年一月 文藝春秋刊


≪著者: ≫ 橋本 治 (はしもと おさむ) 1948年、東京生まれ。東京大学文学部国文科卒業。77年、「桃尻娘」が小説現代新人賞佳作となり小説家デビュー。以降、小説、評論、古典の現代語訳、エッセイ、戯曲など多岐にわたる分野で旺盛な執筆活動を展開する。2002年『「三島由紀夫」とはなにものだったのか』で第1回小林秀雄賞、05年『蝶のゆくえ』で第18回柴田錬三郎賞、08年『双調 平家物語』で第62回毎日出版文化賞を受賞。『花咲く乙女たちのキンピラゴボウ』『窯変 源氏物語』『ひらがな日本美術史』『上司は思いつきでものを言う』『巡礼』『リア家の人々』など著書多数。


橋本治 『』(文藝春秋、2010年) '10/03/02


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本「若者を見殺しにする日本経済 (ちくま新書1042)」原田泰5

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若者を見殺しにする日本経済 (ちくま新書)
○著者: 原田 泰
○定価: 本体価格780円+税
○ISBN: 978-4480067463





――新たな発想で提唱する日本経済改造論――
社会保障ばかり充実させ、若者を犠牲にしている日本経済に未来はない。若年層が積極的に活動し、失敗しても取り返せる活力ある社会につくり直すための経済改革論。

高齢者の声ばかりが強い現代日本。円高やデフレを放置して自らの資産を守りつつ、老後の社会保障ばかり充実させる経済構造を、今こそ若者のためにつくり直さねばならない。社会保障改革、グローバリゼーションとTPP、格差是正、脱デフレ、成長戦略、教育など多様な論点をめぐって、データに基づいて日本経済のあるべき未来像を描き出す。若者がやりたいことに積極的にチャレンジし、失敗しても取り返せる柔軟な、活力ある社会を構想。その実現のために具体的政策提言を行う。


≪目次: ≫
はじめに

第1章 若者のために経済成長を
  1 早すぎた日本の成長率低下
これまでの日本の成長/主要国の1人当たり実質購買力平価GDPの推移/アジアの成長と日本/GDPと成長率変化のまとめ
  2 何が停滞をもたらしたのか
70年代の停滞/90年代に何が起きたのか/構造改革が必要だったのは昔から/若年失業の対策は景気がよくなること/若者の就職状況は経済状況の反映/ではどうすればよいのか

第2章 年金は削るしかない
  1 消費税増税より社会保障削減を
社会保障は維持できない/将来の消費税はどうなるか/高齢社会では社会保障の給付額を削るしかない/なぜこんなことになってしまったのか/労働生産性が上がればどうなるか/消費税の利点を生かしていない/消費税の逆進性を正してはならない/消費税増税論の誤り
  2 なぜ財政再建ができないのか
財政再建を成し遂げた政治家はいた/社会保障会計は破綻する/過度の親孝行は国を滅ぼす/財政赤字をどうしたらよいのか/小泉政権の財政再建に学べ/政府は自分の力を弱めたくないのだ/日中戦争に似ている社会保障論議/高齢化は怖いが人口減少は怖くない

第3章 グローバリゼーションは若者のチャンス
  1 アジアとともに生きるという困難
日本のグローバル化は後退した/円高が日本の経済的地位を引き下げた/日本とアジアとの競合/日本は競争から脱落するのか/日本はアジアに行くしかないのか
  2 対外投資より対内投資を
対外投資は強さでもあるが弱さでもある/ISDS条項は日本企業を守るもの/人口減少に対処するのは輸出や投資ではなくて輸入/日本の弱さの表れとしてのデフレ・円高問題/海外直接投資は若者のチャンスを奪った

第4章 格差に苦しむ若者を救え
  1 なぜ若者の格差は拡大したのか
非正規雇用はなぜ拡大したのか/男性の非正規も増えている/これまでのやり方では雇用を増やせない/なぜ企業は正規社員を雇いたがらないのか/どうしたら「よい仕事」を増やせるか/ブラック企業とは何か/ブラック企業を減らすには景気をよくして法令を守らせること/高齢者間の格差は縮小している/景気回復が続けば若者の格差も縮小する
  2 グローバル格差と「均等法格差」
グローバリゼーションは格差をもたらすのか/どの国で格差が拡大したのか/格差は高賃金国ではなく中低賃金国で拡大している/危険なグローバル格差論/「均等法格差」の誕生/ダグラス=有沢法則の消滅が意味するもの/パワーカップルはどれだけいるのか
  3 最低限の所得保障を
日本の問題は貧しい人が多いこと/日本的不平等の本質/地域格差はなぜ生じたのか/ベーシック・インカム給付は可能か/格差の生まれるメカニズム/富の正当性が疑われている/格差に対してどう対処すればよいか

第5章 デフレ・円高の犠牲となった若者
  1 日銀理論がデフレと円高を生んだ
3つの意見/日銀理論とは何か/貸出が増えなくても金融政策は有効に機能する/物価や給料は下がっても年金は下げられない/円レートは構造ではなく金融政策で決まる/為替切り下げ競争は起きない/アメリカの金融緩和は効果があった
  2 経済全体のための金融政策を
なぜ日銀はデフレ政策を続けていたのか/日銀は通貨の番人ではなく銀行の番人/30年後のインフレは悲劇である/中央銀行の独立より金融政策のルール化こそ望ましい/日本銀行は金融政策の作用について何も知らない/日本も2%インフレ目標を採用した/金融緩和の成功がもたらす求心力で構造改革を/デフレで若者を犠牲にするな

第6章 成長戦略は誰のためになるのか
  1 特定産業への肩入れは無意味
成長戦略で成長できるか/何をするかではなく何をしないか/敗者に保護を与えてきた産業政策
  2 産業保護の代わりになすべきこと
日本でも製造業の雇用は重要だ/税金に頼らない賃金は貴重/日本は研究費が多く成長率が低い/科学には深遠な効果がある/若者の試みを活かせる社会をつくろう

第7章 若者のために真の教育を
  1 特定の人に力を与えないこと
教育はなぜ必要か/なぜ学校は無法地帯になるのか/教育にはできないと認めるべきだ/スポーツにおける指導者のいじめと犯罪/バスケコーチの力の源泉/特定の人間に力を与えないことが自由のために必要
  2 教育の質と税の投入
日本の公的教育支出は足りないのか/日本は税金も低く、子供も少ない/大学の設立を自由化せよ/大学の数か大学生の数か/大学の数とその教育の質とは関係がない/税投入と大学の価値/大学教育の質とは何か/作文コンクールは御用学者になる訓練/税金を投入する必要はない
  3 教育の本質とは何か
教育論議は必要について語ることから/社会の富を拡大するために必要な能力/教育における「型」と自由/伝統における型と独創との葛藤/繁栄の継承に何が必要か/基本に返って教育を考えなおそう

終章 若者が幸福に生きられる社会へ
デフレは若者を抑圧する/社会保障は切り下げるしかない/グローバリゼーションは若者の味方である/深刻な格差は若者の格差である/成長戦略は既得権の保護になる/真実を探求しない教育は若者を抑圧する/若者のための経済をつくるためにすべきこと

おわりに


≪著者: ≫ 原田 泰 (はらだ・ゆたか) 1950年生まれ。東京大学農学部卒業。経済企画庁国民生活調査課長、財務省財務総合政策研究所次長、大和総研専務理事・チーフエコノミストなどを経て、現在は早稲田大学政治経済学部教授。著書『震災復興 欺瞞の構図』(新潮新書)、『なぜ日本経済はうまくいかないのか』『日本はなぜ貧しい人が多いのか』(以上、新潮選書)、『日本国の原則』(日本経済新聞出版社、石橋湛山賞)、『昭和恐慌の研究』(共著、東洋経済新報社、日経・経済図書文化賞)など。



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本「西洋政治思想史  A History of Western Political Thought (有斐閣アルマ)」宇野重規5

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――魅惑的な古典の世界へようこそ――
ソクラテスからサンデルまでの政治思想の流れをコンパクトに描き出す。政治的真理を追究してきた思想家たちの歩みをたどり現代社会における政治のあり方を考える。

古代ギリシアにおけるデモクラシーの誕生以来の政治思想の流れを平易に説明したテキスト。政治的人文主義や共和主義といった、近年活発に議論されている考え方を盛り込み、グローバル・ヒストリーの時代にふさわしい新しい政治思想史を構想する。

有斐閣アルマ > Basic


≪目次: ≫
はじめに
政治思想史に意味があるのか/「自由」の発展としての歴史?/「グローバル・ヒストリー」時代の政治思想史・「政治的人文主義」と「共和主義」/ヨーロッパの「地域性」/政治哲学との架橋

第1章 古代ギリシアの政治思想
  1 古代ギリシアにおける政治と哲学
ポリスの誕生/デモクラシーの成立/自由・正義・法/デモクラシーと哲学
  2 プラトン
法は絶対か/ソクラテスの登場/『ゴルギアス』と『国家』/イデアと哲人王
  3 アリストテレス
形而上学/学問の体系/ポリス世界と『政治学』/政体論

第2章 ローマの政治思想
  1 ヘレニズムとローマ
ポリス世界の黄昏/共和政ローマの発展/ポリュビオスの混合政体論/ギリシアとローマの違い
  2 帝政ローマの政治思想
帝政への移行/キケロ/タキトゥス/セネカ
  3キリスト教の誕生
ユダヤ教という起源/イエス・キリストの出現/パウロ/初期キリスト教徒の共同体
  4 アウグスティヌス
論争の生涯/神の国と地の国/自由意志と悪/キリスト教における時間

第3章 中世ヨーロッパの政治思想
  1 ヨーロッパ世界の成立
古代-中世-近代?/カロリング・ルネサンス/封建社会と法/両剣論
  2 12世紀ルネサンスとスコラ哲学
12世紀ルネサンス/シャルトル学派とソールズベリのジョン/スコラ哲学/トマス・アクィナス
  3 普遍戦争と中世世界の解体
普遍論争/普遍的共同体の解体/王権の発展と団体・代表理論/ダンテとパドヴァのマルシリウス

第4章 ルネサンスと宗教改革
  1 マキアヴェリ
イタリア都市国家の発展/マキアヴェリとその時代/『君主論』/『リウィウス論』
  2 宗教改革
宗教改革とは/ルター/カルヴァン/宗教改革の帰結
  3 宗教内乱期の政治思想
迫害、寛容、抵抗権/モナルコマキの諸相/ポリティーク派の寛容論/ボダン

第5章 17世紀イングランドの政治思想
  1 イングランド内乱
イングランド内乱の展開/レヴェラーズ/ミルトン/自由な国家
  2 ホッブズ
新しい政治学/自然状態と自然法/国家の成立/宗教論と主権の限界
  3 ハリントン
「古代の知恵」/軍隊と土地所有/『オセアナ共和国』の制度構想/ネオ・ハリントニアン
  4 ロック
自然法と人間の認識能力/自然状態/政治社会/宗教論

第6章 18世紀の政治思想
  1 モンテスキュー
絶対王政への知的抵抗/共和政、君主政、専制政/イングランドの発見者/商業社会
  2 啓蒙思想
新たな知の拠点とネットワーク/啓蒙とは何か/道徳哲学/啓蒙と政治権力
  3 スコットランド啓蒙
合邦と社会変動/カントリ派とコート派/道徳哲学と文明社会論/ヒューム

第7章 米仏二つの革命
  1 ルソー
『学問芸術論』/『人間不平等起原論』/『社会契約論』/残された問い
  2 アメリカ独立と『ザ・フェデラリスト』
アメリカ独立革命/トマス・ペイン/ジャファソン/『ザ・フェデラリスト』
  3 フランス革命とバーク
フランス革命の衝撃/『現代の不満の原因』/議会・政党論/『フランス革命の省察』

第8章 19世紀の政治思想
  1 ヘーゲル
フランス革命批判/外面的国家批判/市民社会/行政、職業団体、国家
  2 トクヴィルとミル
フランス革命と自由主義の誕生/トクヴィル/デモクラシー社会の危険性/J.S. ミル
  3 社会主義とマルクス
社会問題と社会主義/サン・シモンとフーリエ/オーウェンとプルードン/マルクス

結章 20世紀の政治思想
デモクラシーの世紀/政治とは何か/自由主義の転換/政治思想の現在

あとがき (2013年晩夏 宇野重規)

読書案内
引用・参考文献

事項索引
人名・書名索引

◆図表
表1-1 アリストテレスの六政体論
◆key person
1 ソクラテス/2 プラトン/3 アリストテレス/4 リウィウス/5 キケロ/6 パウロ/7 アウグスティヌス/8 ボエティウス/9 トマス・アクィナス/10 ダンテ/11 マキアヴェリ/12 ルター/13 ボダン/14 ミルトン/15 ホッブズ/16 ハリントン/17 ロック/18 モンテスキュー/19 ヴォルテール/20 ヒューム/21 ルソー/22 ハミルトン/23 バーク/24 ヘーゲル/25 トクヴィル/26 マルクス
◆keyword
1 政治/2 国家(republic)/3 デモクラシー/4 帝国/5 共和政(republic)/6 平等/7 自由意思/8 法の支配/9 共通善/10 代表制/11 国家(state)/12 政教分離/13 主権/14 寛容/15 安全/16 共和主義/17 所有権/18 権力分立/19 進歩/20 利益/21 社会契約/22 多元主義/23 保守主義/24 市民社会/25 自由主義/26 社会主義


≪著者: ≫ 宇野重規 (うの・しげき) 1967年、東京都生まれ。1996年、東京大学大学院法学政治学研究科博士課程修了、博士(法学)。東京大学社会科学研究所教授。専門は、政治思想史、政治哲学。主な著書に、『デモクラシーを生きる――トクヴィルにおける政治の再発見』(創文社、1998年)、『政治哲学へ――現代フランスとの対話』(東京大学出版会、2004年、渋沢・クローデル賞ルイ・ヴィトン・ジャパン特別賞受賞)、『トクヴィル 平等と不平等の理論家』(講談社選書メチエ、2007年、サントリー学芸賞受賞)、『〈私〉時代のデモクラシー』(岩波新書、2010年)、『民主主義のつくり方』(筑摩選書、2013年)ほか。

宇野重規 『〈私〉時代のデモクラシー』(岩波新書、2010年) '13/11/17




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本「町村合併から生まれた日本近代 明治の経験 (講談社選書メチエ563)」松沢裕作5

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町村合併から生まれた日本近代 明治の経験 (講談社選書メチエ)
○著者: 松沢裕作
○定価: 本体1,600円(税別)
○ISBN: 978-4062585668






――近世が解体され、新秩序が生まれる時のドラマ!――
明治七年の町村数約七万八千、明治二二年の町村数一万六千弱。明治の大合併、それは新たな境界線を社会に引く試みだった。あいつぐ町村からの異議申し立て、合併後も紛争を抱える自治体…… 近世の地縁的・身分的共同体というモザイク状の世界から、近代の大字‐市町村‐府県‐国家という同心円状の世界へ。府藩県三治制、大区小区制、そして明治二二年の大合併にいたる「地方制度」の変遷をたどりながら、近代社会そのものを問い直す。


≪目次: ≫
はじめに 境界を持たない社会・境界を持つ権力
「国家」と「市場」/「三大合併」/「三大合併史観」が覆い隠すもの/「中央集権」「地方分権」と村落二重構造論/明治前期の二〇年

第一章 江戸時代の村と町
 1 モザイク状の世界
領国地帯・非領国地帯/村・町と身分/百姓と領主権力
 2 組合村
中間支配機構/多様な組合村
 3 村と土地所有・村請制
直接的共同所持・間接的共同所持/村請と村融通

第二章 維新変革のなかで
 1 「大区小区制」
府藩県三治制/廃藩置県と「大区小区制」/「大区小区制」と中央法令/「大区小区制」の形成過程/改変される「大区小区制」と町村の位置/「大区小区制」とは何だったのか?
 2 明治初年の町村合併
政府の方針と町村数の変化/散発的な合併/政策的な合併/地租改正と合併

第三章 制度改革の模索
 1 区戸長たちのフラストレーション
村請制下の再生産維持/近世後期における救済と備荒貯蓄/明治三年の浦和県「告諭誌」/品川県の社倉金運用/新しい産業/教育/意思決定の仕組み/熊谷県の「県会条例案」
 2 内務省と井上毅
松田道之という人物/明治九年内務省案/井上毅の構想/二つの路線とその交錯

第四章 地方と中央
 1 地方三新法
三新法の制定/府県レベル/郡と町村/三新法の画期性
 2 町村運営の行き詰まりと明治一七年の改革
三新法における町村と戸長/埼玉県の場合/連合化と再分離/問題の発生と対応策/明治一七年の改革

第五章 市場という領域
 1 境界なきものとしての市場
人びとの生を左右する空間
 2 備荒儲蓄法
備荒儲蓄法の制定/公債か米か
 3 道路が結ぶもの
地方利益とはなにか/道路問題と県会/地方利益という抑圧
 4 市場と地方
境界なき市場の上の権力

第六章 町村合併
 1 「自治」の思想
「市制町村制」と町村合併/モッセと「自治」の思想/「自治」の思想と「地方」の現実
 2 合併の遂行
合併の手続き/紛争の発生/モジュール化としての町村合併
 3 行政村と大字
抵抗する村/行政村の機構と大字/行政村-大字関係の安定

むすび 境界的暴力と無境界的暴力
同心円状の世界と「中央-地方関係」/国民国家再考/地域統合と「補完性原理」/帝国/商品と市場


あとがき (二〇一三年九月  松沢 裕作)
索引


※カバー図版: 「埼玉県武蔵国北足立郡川田谷村比企郡表村」(明治前期測量 2万分の1 フランス式彩色地図)


≪著者: ≫ 松沢裕作 (まつざわ・ゆうさく) 1976年東京都生まれ。東京大学文学部卒業、同大学大学院人文社会系研究科博士課程中退。東京大学史料編纂所助教を経て、専修大学経済学部准教授。専門は日本近代史。著書に、『明治地方自治体制の起源――近世社会の危機と制度変容』(東京大学出版会)、『重野安繹と久米邦武――「正史」を夢見た歴史家』(山川出版社)がある。



 ・・・・・・境界を持たない市場と、境界を持つ国民国家はどのような関係にあるか。すでに見てきたように、国民国家とは、あるいはその下部のさまざまな単位は、人びとの暮らしが市場という無境界的なむすびつきにゆだねられているということを前提にしたうえで、その上に便宜的に線を引き、それぞれの持ち場として便宜的に管理するシステムなのである。同心円状の世界は、切れ目のない織物の上に引かれたいくつか線によって形作られている。
 ・・・・・・
 ・・・・・・国民国家という「境界」と、市場経済という「無境界」は、じつは相互依存的なのである。国民国家とその下の単位は、市場経済という無境界のネットワークの管理をそれぞれ受け持つことによって、それ自体は切実な意味を持たない単位であるにもかかわらず、暴力的な力を人びとに対してふるうことが可能となる。
 国民国家の暴力性を指弾したいのであれば、わたしたちが市場に依存しているという現実を、「商品」という抽象的なモノの運動に依存しているということを、まずは見なければならない。
 ・・・・・・   (P206-207、「むすび 境界的暴力と無境界的暴力」)



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