Gori ≒ ppdwy632

〈ぼく〉の思索の一回性の偶然性の実験場。

2014年06月

本「日本風景論 〔新装版〕 (講談社学術文庫2222)」志賀重昂5

ブログネタ
読んだ本♪♪♪ に参加中!
日本風景論 新装版 (講談社学術文庫)
○著者: 志賀重昂
○定価: 本体1,000円(税別)
○ISBN: 978-4062922227





日本の自然美を発見した名著復刊!

明治期の地理学者による、日本を地理学的に解説した初期の書籍であり、詩情豊かな文章でこの国の風土を讃えるものです。
明治27年に、日本でもっとも多く読まれた書籍です。
科学的・実証的な論述でありながら、日本文学の古典を豊富に引用し、明治画壇きっての名手である樋畑雪湖・海老名明四の挿画とあいまって、日本の自然の美しさを述べた古典的名著です。
日本人の景観意識に重要な変革を与えた記念碑的作品です。

地理学者・国粋保存主義者である志賀重昂は、日本を地理学的に最初に紹介した。科学的・実証的な論述でありながら、日本文学の古典を豊富に引用し、詩情豊かに自然美を讃える。近代日本登山の嚆矢の書でもある。明治画壇の名手、樋畑雪湖・海老名明四の秀逸なる挿画も多数掲載。日本人の景観意識に決定的変革を与えた記念碑的著作は、今なお新しい。


≪目次: ≫
凡例

 明治二十七年十月十八日 矧川(しんせん)

一 緒論
 (一) 瀟洒
 (二) 美
 (三) 跌宕

二 日本には気候、海流の多変多様なる事
 (一) 生物
 (二) 松柏科植物
 (三) 禽鳥類
 (四) 昆虫類
 (五) 蝴蝶
 (六) 日本の花
 日本の生物に関する品題

三 日本には水蒸気の多量なる事
 (一) 日本における水蒸気の現象
 (二) 東山道の水蒸気(春)
 (三) 東海道の水蒸気(初夏)
 (四) 山陰道、北陸道の水蒸気(夏)
 (五) 紀南半島、四国の南半、九州の水蒸気(秋)
 (六) 北海道の水蒸気(冬)
 (七) 山陽道、四国の北半
 (八) 迷景
 (九) 颶颱
 (十) 東京における水蒸気の現象
 (十一) 岩石のばい敗
 日本の水蒸気に関する品題

四 日本には火山岩の多々なる事
 (一) 日本の風景と朝鮮、シナの風景
 (二) 日本の火山「名山」の標準
 (三) 富士山
 (四) 千島列島の火山
 (五) 北海道本島の火山
 (六) 本州東北の火山
 (七) 中部日本の火山
 (八) 南日本の火山
 (九) 日本火山の緑色
 (十) 火口湖
 (十一) 玄武岩

付録 登山の気風を興作すべし
 (一) 登山の気風を興作すべし
 (二) 登山の準備
 (三) 花崗岩の山岳
 (四) 登山中の注意

五 日本には流水の浸食激烈なる事
 (一) 火山岩に於ける浸食
 (二) 花崗岩に於ける浸食
 (三) 石炭岩に於ける浸食
 (四) 各岩の浸食に伴える雑多の結果
 (五) 流水の浸食に伴える他の現象
 (六) 湖水の浸食
 (七) 海水の浸食

六 日本の文人、詞客、画師、彫刻家、風懐の高士に寄語す

七 日本風景の保護

八 アジア大陸地質の研鑽 日本の地学家に寄語す

九 雑感(花鳥、風月、山川、湖海の詞画について)


解説 土方定一(神奈川県立近代美術館館長)


※本書は、一九七六年に刊行された講談社学術文庫『日本風景論』(上下)を一巻にまとめたものです。


≪著者: ≫ 志賀重昂 (しが しげたか) 1863年三河(愛知県)岡崎藩士の家に生まれた。札幌農学校を卒業。1888年三宅雪嶺・杉浦重剛らと政教社を興し、雑誌『日本人』を発刊した。1927年没。本書のほか『知られざる国々』『南洋時事』『地理学講義』などの著書がある。




人気ブログランキングへ




本「ひとり親家庭 (岩波新書1481)」赤石千衣子5

ブログネタ
読んだ本♪♪♪ に参加中!
ひとり親家庭 (岩波新書)
○著者: 赤石千衣子
○定価: 本体820円+税
○ISBN: 978-4004314813







日本社会において、ひとり親であるとはどのような状況なのか。なぜこうも生きづらいのか。彼女/彼らの苦境を放置することによって、この社会がこうむる影響とは何か。自らもシングルマザーとして三〇年以上、当事者に寄り添いつづけてきた著者が、現状の課題を整理し、ひとりで子どもを育てる人々の生活を豊かにする道筋を提起する。


≪目次: ≫
はじめに
年収一〇〇〜二〇〇万円の暮らし/一〇代のシングルマザー/シングルファーザーの生活困難/底抜けするひとり親の生活

1章 ひとり親家庭の現在
四〇年前から二倍になったシングルマザー/ドメスティック・バイオレンスや経済問題が動機に/生活が苦しい/就労率は高いのに低収入/不安定な雇用が生活不安を招く/ひとり親の学歴格差/住まいの貧困/養育費は五人に一人、しかも低額/時間の貧困が何を招くか/見えてきた父子家庭の困難

2章 私たちも「ひとり親」
保育料を払えず滞納一〇〇万円――別居母子/知られていない別居中の困難/逃げたあとも大変――配偶者からの暴力/続く多重的困難/DVの子どもたちへの影響/モラル・ハラスメントから逃れて/非婚シングルマザーの排除/「「おめかけさん」だから」と児童扶養手当からの排除案/認知による支給停止/非婚のシングルマザーの現状/寡婦控除が適用されない/増える再婚/高齢シングルマザー

3章 スタートラインからの不利――ひとり親の子どもたち
一人で過ごす子どもたち/もっとも困るのは病気のとき/学校社会からの排除/友だちづきあい、いじめ、不登校など/経済状況が学校生活・進学へ影響する/所得格差と教育/バイトに吸い寄せられる子どもたち/母親との関係/母役割、父役割を果たせないのか/ひとり親と虐待――大本は貧困を含めた困難/母親の恋人/別れた父親との関係/周囲の援助/ひとり立ちが難しい

4章 女性の貧困が子どもの貧困を招く
子育て中の女性は稼げない/男性稼ぎ主型家族とシステム/正社員になりたいが/シングルファーザーの不利/シングルマザーとシングルファーザーは同じ?/親族頼みのひとり親/親族援助の階層差/親族以外のつながり/非正規化の波がかぶさる/保険料が高くて払えない/所得再分配が機能していない/貧困層ほど性別役割意識が強く、不利な選択を/風俗業で実現する「ワーク・ライフ・バランス」

5章 パイが拡大しないひとり親支援
少ない生活保護受給世帯/児童扶養手当のほうがカバーしている/母子家庭の母親が生活保護を受給するということ/【コラム1】生活保護の同行支援/【コラム2】DV被害のあと生活保護を受給しているTさんからの手紙/児童扶養手当制度の変遷/【コラム3】児童扶養手当を一八歳に引き上げる会/検証なき就労支援施策/地域格差の大きい母子家庭等就業・自立支援センター/在宅就業支援の怪

6章 求められる支援を考える
子どもたちの野外活動を支援/食料支援の可能性/病児保育の訪問支援に「ひとり親支援プラン」/シングルマザー向けシェアハウス/シングルマザーを管理職にする支援/ほっとサロン/広がる学習支援の輪/支援につながりにくい人々とつながる/子どもから親の支援へつなげる/どんな施策が求められているのか/今必要なひとり親支援施策/【コラム4】旭川市のファミリーサポート事業

おわりに (二〇一四年三月 赤石千衣子)
主要引用・参考文献


≪著者: ≫ 赤石千衣子 (あかいし・ちえこ) しんぐるまざあず・ふぉーらむ理事長。1955年東京生まれ。非婚のシングルマザーになり,シングルマザーの当事者団体の活動に参加。その後婚外子差別の廃止や夫婦別姓選択制などを求める民法改正の活動、反貧困ネットワークにかかわる。反貧困ネットワーク副代表。社会的包摂サポートセンター運営委員。『ふぇみん婦人民主新聞』元編集長。編著書に『母子家庭にカンパイ!』『シングルマザーに乾杯!』『シングルマザーのあなたに』(以上、現代書館)、『災害支援に女性の視点を!』(共編著、岩波ブックレット)ほかがある。




人気ブログランキングへ





本「倫理学 〈2〉 (岩波文庫 青144-10)」和辻哲郎5

ブログネタ
読んだ本♪♪♪ に参加中!
倫理学〈2〉 (岩波文庫)
○著者: 和辻哲郎
○定価: 本体1,000円+税
○ISBN: 978-4003811016





和辻哲郎(1889-1960)の主著であり、近代日本最大の体系的哲学書。本冊では、人と人との間柄の基礎となる信頼について問い、人間の真実(まこと)が信頼関係において起こることを見る。また、人間存在の根源的空間性・時間性が実現されゆく諸段階を、家族・親族から地縁・経済・文化共同体への展開に即して詳述する。全4冊。(解説=熊野純彦)


≪目次: ≫
凡例

本論
 第二章 人間存在の空間的・時間的構造
  第六節 信頼と真実
  第七節 人間の善悪 罪責と良心

 第三章 人倫的組織
  第一節 公共性の欠如態としての私的存在
  第二節 家族
    一 二人共同体 性愛と夫婦
    二 三人共同体 血縁と親子
    三 同胞共同体 兄弟姉妹
    四 家族の構造とその人倫的意義
  第三節 親族
  第四節 地縁共同体 (隣人共同体より郷土共同体へ)
  第五節 経済的組織 (付 打算社会の問題)
  第六節 文化共同体 (友人共同体より民族へ)


註 (熊野純彦)


解説 2 (熊野純彦)
 五 日本古代への回帰
 六 アカデミズムの内外
 七 カント哲学との対話
 八 思考の文体


※カバー写真 = 1956年、書斎にて。田沼武能撮影。



和辻哲郎 『倫理学 〈1〉』(岩波文庫、2007年) '14/06/09
和辻哲郎 『日本精神史研究』(ワイド版岩波文庫、2005年) '13/06/02
和辻哲郎 『初版 古寺巡礼』(ちくま学芸文庫、2012年) '13/05/24
和辻哲郎 『古寺巡礼』(ワイド版岩波文庫、1991年) '10/01/29
和辻哲郎 『人間の学としての倫理学』(岩波文庫、2007年) '09/04/07
和辻哲郎 『風土 人間学的考察』(ワイド版岩波文庫、1991年) '09/02/25
和辻哲郎 『孔子』(ワイド版岩波文庫、1994年) '08/11/29

佐藤康邦/清水正之/田中久文 編著 『甦る和辻哲郎 人文科学の再生に向けて』(片山洋之介/熊野純彦/高橋文博/窪田高明/李梨花/卞崇道/マーク・ラリモア/湯浅泰雄 執筆、叢書=倫理学のフロンティアV、ナカニシヤ出版、1999年) '13/07/27 , '12/11/16
宮川敬之 『和辻哲郎――人格から間柄へ』(再発見 日本の哲学、講談社、2008年) '11/06/23
苅部直 『光の領国 和辻哲郎』(岩波現代文庫、2010年) '11/04/22
熊野純彦 『和辻哲郎 文人哲学者の軌跡』(岩波新書、2009年) '09/11/13



人気ブログランキングへ




本「ネルソン・マンデラ 私自身との対話  Nelson Mandela: Conversations with Myself 」ネルソン・マンデラ、長田雅子 訳5

ブログネタ
読んだ本♪♪♪ に参加中!
ネルソン・マンデラ 私自身との対話
著者: ネルソン・マンデラ、バラク・オバマ 序文、長田雅子 訳
○定価: 本体3,800円+税
○ISBN: 978-4750335179




「偉人」と呼ばれ世界の賞賛を浴びてきたマンデラ。だが実際の彼は、小さな幸せに憧れ、時には悩み、絶望し、怒りに身を震わせる一人の人間であった。その真実の姿が初めて、本人によって明かされる。ネルソン・マンデラ――あなたがいたから、この世界がある。


≪目次: ≫
凡例

 序文 (アメリカ合衆国大統領 バラク・オバマ)
 はじめに (ネルソン・マンデラ記憶と対話センタープロジェクトリーダー ヴァーン・ハリス 2010年8月)

I 牧歌劇
 第1章 記憶の深淵
 第2章 仲間たち

II 劇詩
 第3章 心の翼
 第4章 殺す理由はない
 第5章 破裂する世界
 第6章 体の鎖

III 叙事詩
 第7章 満たされない男
 第8章 幕間
 第9章 満たされた男
 第10章 駆け引き
 第11章 カレンダー日記

IV 悲喜劇
 第12章 嫌われ者から奇跡の人へ
 第13章 祖国を離れて
 第14章 故郷

補遺
  A 年表
  B 南アフリカの地図 (1996年頃)
     アフリカの地図 (1962年頃)
  C 略称
  D 人・場所・出来事

 謝辞
 訳者あとがき (2011年11月 真夏のジョハネスバーグにて 長田雅子)
 索引


≪著者: ≫ ネルソン・マンデラ Nelson R. Mandela 1918年7月18日、南アフリカのトランスカイ地方で生まれる。1944年、アフリカ民族会議に参加。与党国民党のアパルトヘイト政策に対する抵抗運動に身を投じたが、1962年8月に逮捕され、27年間を獄中で過ごす。その間、反アパルトヘイトの象徴として名声が高まった。1990年、釈放。1993年にノーベル平和賞受賞。1994年、南アフリカで初めて民主的に選ばれた大統領となる。自伝『自由への長い道』は世界的なベストセラーとなった。

[訳者: ] 長田雅子 Masako Osada 絵描き・物書き。プレトリア大学日本研究センタープログラムディレクター。国際関係学博士、英語教授法修士。ボルネオのジャングルから南大西洋の孤島、果ては南極まで世界各地を旅する好奇心のかたまり。主な著作に Sanctions and Honorary Whites: Diplomatic Policies and Economic Realities in Relations Between Japan and South Africa (Greenwood Press) など。HP「ペンと絵筆 in アフリカ」(http://pen.osada.co.za)。



人気ブログランキングへ




本「女のからだ フェミニズム以後 (岩波新書1476)」荻野美穂5

ブログネタ
読んだ本♪♪♪ に参加中!




The Woman's Health Movement


女性解放運動/フェミニズムの諸潮流の中でも、一九七〇年代に全米から展開した「女の健康運動」は、男性医師の管理下にあった性や生殖を女の手に取り戻す、生身の実践だった。日本ではウーマン・リブの優生保護法改定反対運動、さらには生殖技術をめぐる議論へつながっていく。意識変革の時代を振り返り、女のからだの現在と未来を考える。

1960-70年代の女性解放運動のなか、「女のからだ」をめぐる諸問題――性・生理・生殖・妊娠や中絶を、恥や非難を恐れず語り、知識を獲得し、女たちは自らの意識変革を経験した。市場商品と生殖技術の溢れる選択肢という新たな難問に立ちすくむ今こそ、「からだをとりもどした」あの時代を振り返ってみよう。


――女の自立や解放は自分のからだについて知ることから始まる――
 女性解放運動/フェミニズムには、諸権利の獲得や、性別役割からの解放とならんで、あまり知られていない「女の健康運動」と総称される流れがあります。文字通り、性や生殖など、女のからだにかかわる知や制度を、男が大半だった医療専門家の管理から取り戻す実践です。
 アメリカでは、女性の自分のからだについての見方を変える啓発や、法に反して妊娠中絶を求める女性を支援する地下組織にも展開しました。日本では70年代、ウーマン・リブの女性たちが、優生保護法改定(中絶の事実上の禁止)の阻止や、「産む・産まない自由」をめぐる障害者たちとの論争、ピルの是非をめぐる議論などに向き合い、議論を深めてきたのです。
 本書では、それぞれの社会の女たちの運動がどのような社会背景のもと、何を課題とし、具体的にどんなことに取り組んだのかを、つぶさに見ていきます。
 「女(わたし)のからだをとりもどす」という、その真摯な挑戦は、現代にもそのまま投げかけられています。若々しくあり続けるための情報は溢れる一方、卵子が年齢とともに老化することを知らない「からだ音痴」の女性が増えたこと。「からだは自分そのもの」というより、「自分の所有物であり、意のままにコントロールしうる対象」として、テクノロジーと市場に依存する傾向が強まっていること。いずれも、フェミニズムが直面する「解放」のジレンマとして、著者は正面から問いなおします。
 女は、はたして自由になったのか。からだを取り戻したか
 ――まずは現代史から、ひも解いてください。


≪目次: ≫
はじめに――フェミニズムと女のからだ
変革の時代とフェミニズム/第二波フェミニズムの二つの流れ/コンシャスネス・レイジング(CR: consciousness raising)/性差ミニマリズム/マキシマリズム/女性学の挑戦/女の健康運動

第1章 女の健康運動――一九七〇年代のアメリカ
 1 女と医療をめぐる状況
女の健康運動の始まり/中絶問題の重要性
 2 何よりも中絶の自由を――レッドストッキングス
レッドストッキングスの女たち/中絶法をめぐる攻防/スピークアウトからロウ判決へ
 3 女をモルモットにするな――ピル、DES、ダルコン・シールド
ピルに対する警告/DESの危険性と放置/ダルコン・シールド等のIUDによる被害/女の健康ネットワークの結成/黒人女性のためのプロジェクト
 4 自分の子宮口を見てみよう――スペキュラムとデル・エム
性器を自分の手に取り戻す/デル・エムの考案とセルフヘルプ運動/女のためのクリニックとバックラッシュ
 5 「こちらはジェーンです」――伝説の中絶地下組織
「ジェーン」の誕生/ジェーンでの中絶のやり方/警察の手入れと活動の終了

第2章 地球を旅する本――『私たちのからだ・私たち自身(OBOS: Our Bodies, Ourselves』の軌跡
 1 「それはこんなふうに始まった」――起源の物語
フェミニズムの隠れたベストセラー/OBOSの誕生/OBOSはなぜ支持されたか
 2 OBOSの魅力とは何か
知識は力なり/女たちの経験の重視/当事者によって語らせる/成長し続ける集団プロジェクト
 3 国境を超えて
国際的広がりの三つの時期/さまざまな翻訳・翻案のあり方/グローバル・ネットワークの形成
 4 二つの日本版OBOS
リブのなかのOBOS/第二の日本版OBOS/『からだ・私たち自身』の試み

第3章 日本のウーマン・リブと女のからだ
 1 リブの誕生
「おんな」たちの出会い/ウーマン・リブは輸入か自前か
 2 優生保護法をめぐる対立
優生保護法改定の動きとリブの反対運動/障害者からの反対/リブと障害者運動との対峙/中絶は「女の権利」と言えるのか/リブのなかの分裂/リブは「母性主義」か
 3 ピルへの複雑な思い
ピル推進派と懐疑派と/ピルは飲んでも飲まれるな/からだへの向き合い方
 4 女のからだの日常から
ベビーカ締め出し反対運動/モナリザ・スプレー事件/生理休暇は是か非か論争

第4章 一九八〇年代の攻防と、その後
 1 優生保護法改定運動の再浮上
「胎児の生命尊重」というレトリック/アメリカの反中絶派との連携
 2 改悪反対運動の広がり
女たちの決起/反対運動への既成女性団体の参加/反対運動の拡大と改定の試みの頓挫
 3 富士見産婦人科病院事件
事件の発端/告訴と医学界の反応/長期裁判の過程で
 4 富士見病院事件と女のからだ
「いらない子宮はとってあげる」/無知と羞恥心を乗り越えて/「中絶の自由」への屈折した思い
 5 阻止連と障害者運動
リブを引き継いだ阻止連/女性障害者たちとの連携/優生保護法改定をめぐる相克/妥協の産物としての母体保護法
 6 女のためのクリニック活動
女のための医療づくりに取り組む/アメリカの運動に学ぶ/「私たちはピルを選ばない」/クリニックの開設

第5章 生殖技術という難問
 1 産むための技術の焦点化
新たな問題の浮上/体外受精という技術の持つ意味/\舷プロセスのパーツ化と外部性/∪舷の脱セックス化と商品化/生殖細胞への人為的介入の可能性
 2 不妊とフェミニズムの関係
不妊と卵子の老化/卵子老化問題とフェミニズム
 3 生殖技術と日本の現状
ARTと阻止連の主張/生殖技術をめぐる日本の世論
 4 アメリカの生殖資本主義
ベビーM事件/代理出産ビジネスの活発化/代理出産をめぐるフェミニズム内の対立/歯止めをかけることはなぜ難しいか

おわりに――女のからだは誰のもの
女たちは自由になったのか/ARTをめぐる困難/「選択の自由」の変質

主要参考文献
図版出典一覧


≪著者: ≫ 荻野美穂 (おぎの・みほ) 1945年生まれ。神戸女学院大学文学部卒、奈良女子大学大学院中退、お茶の水女子大学より博士号取得(人文科学博士)。大阪大学大学院教授を経て、同志社大学教授(歴史学、ジェンダー研究)。著書、『生殖の政治学――フェミニズムとバース・コントロール』『ジェンダー化される身体』『中絶論争とアメリカ社会――身体をめぐる戦争』『「家族計画」への道――近代日本の生殖をめぐる政治』ほか。編著、『〈性〉の分割線――近代日本のジェンダーと身体』。共編著、『身体をめぐるレッスン』(全4冊)。翻訳書、A.マクラレン『性の儀礼――近世イギリスの産の風景』、J.W.スコット『ジェンダーと歴史学』ほか。



人気ブログランキングへ





本「倫理学 (岩波文庫 青144-9)」和辻哲郎5

ブログネタ
読んだ本♪♪♪ に参加中!
倫理学〈1〉 (岩波文庫)
○著者: 和辻哲郎
○定価: 本体1,100円+税
○ISBN: 978-4003314494





和辻哲郎(1889-1960)の主著であり、近代日本最大の体系的哲学書。東西の古典を渉猟し、現象学・人類学・社会学・地理学など最新の学知を総合。倫理学原理論から共同体論に至る一大構想は、余人の追随を許さぬ壮大さで屹立する。本冊では共同存在としての人間を律する「根本理法」としての倫理学の方法を考究。全4冊。(解説=熊野純彦)


≪目次: ≫
凡例

序言 (昭和十二年四月 著者)

序論
  第一節 人間の学としての倫理学の意義
  第二節 人間の学としての倫理学の方法

本論
 第一章 人間存在の根本構造
  第一節 出発点としての日常的事実
  第二節 人間存在における個人的契機
  第三節 人間存在における全体的契機
  第四節 人間存在の否定的構造
  第五節 人間存在の根本法理(倫理学の根本原理)

 第二章人間存在の空間的・時間的構造
  第一節 私的存在と公共的存在
  第二節 人間存在の空間性
  第三節 人間存在の時間性
  第四節 空間性時間性の相即
  第五節 人間の行為

註 (熊野純彦)


解説 1 (熊野純彦)
 一 文人哲学者
 二 村の記憶、父母の影
 三 意識のはじまり、自己形成のはじまり
 四 放蕩時代あるいは放情時代へ


※カバー写真 = 1957年2月、書斎にて。田沼武能撮影。


和辻哲郎 『日本精神史研究』(ワイド版岩波文庫、2005年) '13/06/02
和辻哲郎 『初版 古寺巡礼』(ちくま学芸文庫、2012年) '13/05/24
和辻哲郎 『古寺巡礼』(ワイド版岩波文庫、1991年) '10/01/29
和辻哲郎 『人間の学としての倫理学』(岩波文庫、2007年) '09/04/07
和辻哲郎 『風土 人間学的考察』(ワイド版岩波文庫、1991年) '09/02/25
和辻哲郎 『孔子』(ワイド版岩波文庫、1994年) '08/11/29

佐藤康邦/清水正之/田中久文 編著 『甦る和辻哲郎 人文科学の再生に向けて』(片山洋之介/熊野純彦/高橋文博/窪田高明/李梨花/卞崇道/マーク・ラリモア/湯浅泰雄 執筆、叢書=倫理学のフロンティアV、ナカニシヤ出版、1999年) '13/07/27 , '12/11/16
宮川敬之 『和辻哲郎――人格から間柄へ』(再発見 日本の哲学、講談社、2008年) '11/06/23
苅部直 『光の領国 和辻哲郎』(岩波現代文庫、2010年) '11/04/22
熊野純彦 『和辻哲郎 文人哲学者の軌跡』(岩波新書、2009年) '09/11/13



人気ブログランキングへ




訪問者数
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

since 2007.11.19

Categories
じゃらんnet 宿・ホテル予約

Amazon
honto
TagCloud
本が好き!
本が好き!
記事検索
管理人・連絡先
管理人 Gori が書き記しています。 不適切な表現及び解釈などありましたら連絡ください。
ppdwy632@yahoo.co.jp
livedoor プロフィール

Gori

主として“本”が織りなす虚構の世界を彷徨う♪

‘表 BLOG (since 2006.8)
▲ロスバイク TREK 7.3FX(神金自転車商会 since 2008.8)
写真 Canon IXY900IS(since 2006.12.4) & EOS40D + EF-S17-85mm F4-5.6 IS USM(since 2008.7.23) + EF100mm F2.8 Macro USM(used, since 2008.9.10) + EF-S55-250mm F4-5.6 IS(used, since 2008.9.30) + EF50mm F1.8 供used, since 2009.4.4)

Archives
Recent Comments
Recent TrackBacks
父が子に語る近現代史 (本の宇宙(そら) [風と雲の郷 貴賓館])
本「父が子に語る日本史」小島毅
BlogRanking
  • ライブドアブログ