Gori ≒ ppdwy632

〈ぼく〉の思索の一回性の偶然性の実験場。

2016年11月

本「宇宙からみた生命史 (ちくま新書1203)」小林憲正5

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宇宙からみた生命史 (ちくま新書)
○著者: 小林憲正
○定価: 本体価格800円+税
○ISBN: 978-4480069078





生命誕生の謎を解き明かす鍵は「宇宙」にある。惑星探索や宇宙観測によって判明した新事実と従来の化学進化的プロセスをあわせ論じて描く最先端の生命史。

「われわれはどこから来たのか、われわれは何者か、われわれはどこへ行くのか」。――近年、生命誕生の謎を解き明かす鍵が、「宇宙」にあるのではないか、という考え方が存在感を増している。生命の様々な可能性を考えるのには、もはや地球中心の思考を捨てなければならない。惑星探索や宇宙観測によってわかった新事実と従来の化学進化的プロセスをあわせ論じて描く、最先端にして最も説得力のある生命誕生の様相。


≪目次: ≫
はじめに

第1章 われわれは宇宙の中心か――天動説から地動説へ
 中華思想と天動説/コペルニクスの登場/太陽は銀河系の辺境/銀河系は宇宙のほんの一部/銀河系も宇宙の中心ではない/ユニバースからマルチバースへ/物理学の普遍化/宇宙のどこでも成り立つ化学/私たちはスターチャイルド/地球科学から惑星科学へ/太陽系外惑星の発見/生物学/圏外生物学からアストロバイオロジーへ

第2章 われわれは何者か――ガラパゴス化した地球生命
 生物と非生物/生気論からの脱却/物理学からみた生命/分子生物学のはじまり/地球生命の基本的な仕組み/分子生物学で答えられない問題/タンパク質を構成するアミノ酸の謎/地球は宇宙のガラパゴス?

第3章 われわれはどこから来たのか1――生命誕生の謎
 アリストテレスと生命の自然発生/レディの実験/パストゥールの白鳥の首フラスコ実験/ダーウィンの悩み/地球生命は宇宙からやってきた?/オパーリンとホールデン/ミラーの実験/化学進化の古典的モデルの成立/新しい原始大気モデルへ/宇宙からの有機物/生命のふるさと、海/超高温の海で生命は誕生した?/段階反応にもとづく古典的シナリオの問題/核酸の前生物的生成は可能か/宇宙でのガラクタ分子の生成/ガラクタ分子からガラクタ生命へ/生命起源の検証は可能か?

第4章 われわれはどこから来たのか2――生命進化の謎
 地球とのかかわりから生命進化を探る/地球に生命誕生が可能になるまで/最古の生命の化石を探して/最古の生命の痕跡/生命誕生の時期/生命はどこで誕生したか?/生命が誕生した海は深海底か/最初の生命は熱いお風呂好き?/光合成生物の誕生/シアノバクテリアによる環境破壊/真核生物の誕生/多細胞生物の誕生/進化と環境の大変動/全球凍結説/全球凍結と生物との関わり合い/オゾン層の誕生と生物の陸上進出/繰り返す大絶滅/恐竜絶滅の原因/大量絶滅と人類の誕生/アストロバイオロジーからみた生命の進化

第5章 太陽系に仲間はいるか――古いハビタブルゾーンを超えて
 地球外生命/ハビタブルゾーン/火星人の存在?/バイキング計画/バイキング生命探査の問題点/火星隕石の衝撃と火星探査の復活/火星の水と有機物探査/日本の火星生命探査計画/蛍光顕微鏡による生命探査/ハビタブルゾーンを超えた生命探査/エウロパの地下海と拡大ハビタブルゾーン/タイタンの生命/エンケラドゥスの生命/地球極限環境生物と地球外生命

第6章 太陽系外に生命を探る――系外惑星とSETI
 太陽系外生命の探査は可能か/SETI――地球外知性の探査/太陽系外惑星からハビタブル太陽系外惑星へ/太陽系外惑星の生命検出法/ドレークの方程式/ドレークの方程式を解く/文明は持続できるか/バイオマーカーによる太陽系外生命の検出の可能性/古典的ハビタブルゾーンを超えたダークライフの検出

第7章 人類の未来、生命の未来
 地球における大量絶滅/衝突の冬と火山の冬/核戦争と核の冬/超新星爆発/太陽にもスーパーフレアが起きるか/千年に一度、一万年に一度のカタストロフィ/第六の大量絶滅/現在、全人類の何%が生きているか/ヒトは地球を代表する生物か/地下生物圏、過去と未来の生物圏/ふたたび、われわれは宇宙の中心か/偶然と必然/ペール・ブルー・ドット/生命の真の地動説をめざして

あとがき
参考文献


≪著者: ≫ 小林憲正 (こばやし・けんせい) 1954年生まれ。東京大学大学院理学系研究科化学専攻博士課程修了。米国メリーランド大学化学進化研究所研究員などを経て、横浜国立大学大学院工学研究院機能の創生部門教授。著書に『アストロバイオロジー』(岩波科学ライブラリー)、『生命の起源』(講談社)など。

福岡伸一 『生物と無生物のあいだ』(講談社現代新書、2007年) '10/03/23
田近英一 『凍った地球』(新潮選書、2009年) '09/02/26
長沼毅 『生命の星・エウロパ』(NHKブックス、2004年)) '11/05/14


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本「民主主義の源流 古代アテネの実験 (講談社学術文庫2345)」橋場弦5

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現在の民主主義の源流は、二五〇〇年前のアテネにある。独裁者の出現を最も警戒した市民は、試行錯誤を重ねて徹底した直接民主政を創り上げた。民会で苛酷な罰を受けたペルシア戦争の英雄、ミルティアデス。ソクラテス、プラトンの民衆裁判への敵意と侮蔑。時に理想視され、あるいは衆愚政として否定された「参加と責任のシステム」の実態を描く。

現在の「民主主義」の源流の一つが、古代ギリシア、なかでもアテネの民主政に求められることは、だれしも否定できないだろう。支配者と被支配者の区別を消滅させるほどに徹底した民主政治のしくみを、2500年も以前のギリシア人はどのように創り上げたのか。そして、200年近くもの間、市民たちはどんな思いでそれを担い、守っていこうとしたのか。
ペルシア戦争の英雄でありながら、被告人として民会に引きずり出され、苛酷な罰を受けて悲惨な最期を迎えた将軍、ミルティアデス。アテネ民主政の最大の指導者、ペリクレスの計数能力と家政術と公共事業。ソクラテス、プラトンの民衆裁判への敵意と侮蔑・・・・・・。民会・評議会・弾劾裁判・陶片追放など、「参加と責任のシステム」のしくみを詳細に検討しながら、試行錯誤を重ねてきた人々の歩みをたどり、時に無邪気に理想視され、あるいは衆愚政として否定されるアテネ民主政の実態を平易に描く。
ペリクレスが理想とした民主政とは、たんなる国家制度ではなく、ひとつの生活様式だった。そこではどの市民も民主政への参加を期待され、政治生活に参加しない者は無能な市民と見なされたという。「民主主義」とは何か、「政治」にいかに参加するかが問われる現在、その源流へさかのぼって考える恰好の書。


≪目次: ≫
地図 「ギリシア全図」
地図 「アッティカ全図」
地図 「アテネ市内図」
地図 「アゴラ図(前4世紀なかば)
[関連年表]

はじめに
 民会議場跡で/民主主義の源流/「衆愚政」?/参加と責任

第一章 マラトンの英雄とその死
1 裁かれる将軍
 広場の情景/マラトンの野で/パロス遠征の失敗/判決の背景を探る/僭主政とは
2 民主政は守られた
 ミルティアデスの生い立ち/独裁者ミルティアデス/名声から嫌疑へ/ミルティアデスの死が意味するもの/ふたたびマラトンにて

第二章 指導者の栄光と苦悩
1 アテネ民主政の輝き
 ペリクレス/ある肖像/父性のシンボル/デロス同盟/エフィアルテスの改革/民主政の確立
2 公と私
 パルテノン神殿/工費と財源/民主政と公共事業/パルテノン会計報告/プルタルコスの誤り/計数の才/キモンとの対決/ペリクレスの公と私/ポリスの異質な世界
3 ペリクレスの苦悩
 父子の対決/疫病/ゼウスが告発された/悲嘆と死/ふたたび新たな時代へ

第三章 参加と責任のシステム
1 民主政の舞台を訪ねて
 アレオパゴス/プニュクスの丘へ/民会/民会の一日/歓呼と野次/採決/民会への参加程度/評議会/評議員ソクラテス/民衆裁判所/裁判の手続き/裁判員たちのプロフィル
2 公職者の責任
 役人たち/資格審査/執務審査/弾劾裁判/陶片追放と弾劾裁判/公職者弾劾制度の意義

第四章 迷走するアテネ
1 嵐と弾劾裁判
 戦争の行方/海戦と暴風雨/アルギヌサイ裁判/ソクラテス抵抗する/怒号と後悔/裁判の背景
2 破局
 「デマゴーグ」と民主政の進展/敗戦/三十人政権の樹立と崩壊

第五章 民主政の再生
1 新たな出発
 破局のあとで/再生のプログラム/人治から法治へ/「違法提案に対する公訴」/システムの再編
2 「素人役人」の条件
 役人に要求された資格とは/同性愛は公職追放か/民主政への忠誠/ソクラテス裁判との符合
3 司法のアマチュアリズム
 不正防止の努力/法廷の編成手続き/民衆裁判の原理/「素人裁判」は危険?

第六章 たそがれ
1 ある市民の風貌
 安定した民主政へ/一枚の碑文から/合唱隊奉仕/年代を推定する/ひげのフォルミシオス
2 専門分化の波
 政治家と将軍/半職業将軍/「専門分化」をどうとらえるか
3 終幕
 惑乱するポリス/奇妙な「民主政転覆」/うつろな民主主義/おびえるデモクラティア/民主政の最期/民主政はなぜ滅んだか

おわりに

あとがき (一九九七年九月  橋場 弦)
学術文庫版のためのあとがき (二〇一五年一一月  橋場 弦)
図版出典一覧
主要参考文献 


※本書は、東京大学出版会より一九九七年に刊行された『丘のうえの民主政――古代アテネの実験』を改題して文庫化したものです。


≪著者: ≫ 橋場 弦 (はしば ゆづる) 1961年、札幌市生まれ。東京大学文学部卒業。同大学院人文科学研究科博士課程修了。博士(文学)。東京大学大学院人文社会系研究科教授。主な著書に『アテナイ公職者弾劾制度の研究』『賄賂とアテナイ民主政』『西洋古代史研究入門』(共著)ほかがある。




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本「言語起源論 旋律と音楽的模倣について (岩波文庫623-7)」ルソー、増田真 訳5

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ルソーが言語の起源と本質を論じた著作。言語の本質とは情念の表現にあり、もとは言語と音楽の起源は同一であったという。言語の起源と変遷、諸言語の地理的差異、音楽の起源、旋律、和声の原理と歴史が分析され、南方と北方の言語の抑揚の相違、言語の現状が言語の変遷といかに関係しているかなどが論じられる。


≪目次: ≫
凡例
序文草案

第一章 われわれの考えを伝えるためのさまざまな方法について
第二章 ことばの最初の発明は欲求に由来するのではなく、
        情念に由来するということ
第三章 最初の言語は比喩的なものだったにちがいないということ
第四章 最初の言語の特徴的性質、
        およびその言語がこうむったはずの変化について
第五章 文字表記について
第六章 ホメロスが文字を書けた可能性が高いかどうか
第七章 近代の韻律法について
第八章 諸言語の起源における一般的および地域的差異
第九章 南方の諸言語の形成
第十章 北方の諸言語の形成
第十一章 この差異についての考察
第十二章 音楽の起源
第十三章 旋律について
第十四章 和声について
第十五章 われわれの最も強烈な感覚は
        しばしば精神的な印象によって作用するということ
第十六章 色と音(おん)の間の誤った類似性
第十七章 みずからの芸術にとって有害な音楽家たちの誤り
第十八章 ギリシャ人たちの音楽体系は
        われわれのものとは無関係であったこと
第十九章 どのようにして音楽は退廃したか
第二十章 言語と政体の関係

解説
 執筆の経緯/構成と論点(欲求と情念/声と歌/抑揚/多様性/旋律/感覚と感受性/模倣/歴史観)/ルソーの作品の中で(『人間不平等起源論』との関係/音楽的著作の系譜の中で) (京都にて、二〇一六年四月 増田 真)



ジャン=ジャック・ルソー 『人間不平等起源論 付「戦争法原理」  Discours sur l'origine et les fondements de l'inégalité parmi les hommes, 1755 』(坂倉裕治 訳、講談社学術文庫、2016年) '16/08/16
ジャン=ジャック・ルソー 『孤独な散歩者の夢想  Les Rêveries du promeneur solitaire, 1782 』(永田千奈 訳、光文社古典新訳文庫、2012年) '12/10/13
ルソー 『孤独な散歩者の夢想』(今野一雄 訳、ワイド版岩波文庫、2001年) '08/12/02
ルソー 『社会契約論/ジュネーヴ草稿  Du contrat social, 1762 』(中山元 訳、光文社古典新訳文庫、2008年) '08/10/29
ルソー 『人間不平等起源論  Discours sur l'origine et les fondements de l'inégalité parmi les hommes, 1755 』(中山元 訳、光文社古典新訳文庫、2008年) '08/09/11

福田歓一 『ルソー』(岩波現代文庫、2012年) '13/01/26


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本「生き生きした過去 大森荘蔵の時間論、その批判的解読」中島義道5

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哲学者・大森荘蔵にその教え子である著者が自身の哲学のすべてを賭けて挑む。大森哲学の魅力と可能性、そしてその限界を知られざる素顔とともに描くふたりの哲学者のスリリングな対決。

大森荘蔵にその教え子である著者が挑む。大森哲学の魅力と可能性、そしてその限界を知られざる素顔とともに描く二人の哲学者の対決。

現代哲学の巨人・大森に教え子・中島がすべてを賭けて挑み、ふたつの哲学が火花を散らす―愛と畏敬にみちた対決だからこそ迫ることができた大森哲学の魅惑と奈落、そして人間・大森の真実。


≪目次: ≫
まえがき

1 立ち現われ一元論
 バークレイ/「存在するとは知覚されることである」/独我論的現象一元論/知覚の優位/「現在信仰」批判/「私がある」ということ/独我論を「語る」ということ/独我論に「同意する」あるいは「反対する」ということ/超越論的観念論/可能な立ち現われの排除/意識作用の否定/知覚の因果説批判/重ね描き論/「不在」の重ね描き

2 過去がじかに立ち現われる
 現在と過去とを「つなぐ」ことはできない/本物とそのコピー/「過去から」〈いま〉立ち現れることができるのか?/物理学的時間を手放さない/現在も過去も実在する/重ね描きと想起/アニミズム

3 過去透視・脳透視
 タイムトラベルは不可能である/遠い天体からの光は〈いま〉見える/昔の音や光景として〈いま〉意味付与している/〈いま〉は時間単位ではない/脳透視/脳透視するもの/脳透視と「私」

4 「思い」の立ち現われ
 やりすぎること?/「思い」は世界の「うち」にある/「像」と「思い」との差異/同一体制/「虚想」の立ち現われ/四次元の全宇宙が立ち現れる/幻覚、錯覚、空想/「不在の猫」の立ち現われ/「三角形」の立ち現われ/「他人の心」の立ち現われ

5 過去の制作
 コペルニクス的転回/立ち現われ・立ち現わし/過去を立ち現わす/過去の初体験/原型のないコピー/原生時間とリニア時間/時間と自我の双生/音と空間/風情論

6 生と死
 奈落が見えてきた/奈落を避けることはない/人間的意味と存在/色即是空の実在論/無意味な世界の中で意味を作る/殉教者?

あとがき (二〇一四年一月末 とても寒いのだが、春の到来をまったく待ち望むことなく 中島義道)


≪著者: ≫ 中島義道 (なかじま・よしみち) 1946年生まれ。哲学塾「カント」主宰。著書『時間論』『「純粋理性批判」を嚙み砕く』『差別感情の哲学』『明るいヒリズム』『観念的生活』など多数。



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本「〈情報〉帝国の興亡 ソフトパワーの五〇〇年史 (講談社現代新書2386)」玉木俊明5

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情報を制する国家が覇権を獲得する!

17世紀オランダの活版印刷、19世紀イギリスの電信、20世紀アメリカの電話――、世界史上のヘゲモニー国家は、情報革命の果実を獲得することで、世界の中核となった。しかし、インターネットがもたらしたのは、中核なき世界だった!

情報の非対称性がなくなっていく近世から、情報の不安定性が激しさを増す現代まで、ソフトパワーの500年の歴史を辿りながら、「近代世界システム」の誕生、興隆、終焉を描きだす一冊。


≪目次: ≫
はじめに 世界史のなかの情報革命
 インターネット世界は新しいか/情報による不安定性の時代/コミュニケーションツールとしての音声と文字/情報から見た近代世界システム/本書の構成

第一章  近代世界システムと情報
 『深夜特急』とイギリス帝国/ウォーラーステインの近代世界システム/三つのヘゲモニー国家/ポスト近代世界システムへ/ソフトパワーとハードパワー/戦後世界を支配するシステム/近代世界のはじまり

第二章  世界最初のヘゲモニー国家オランダ――グーテンベルク革命の衝撃
 書籍出版の中心としてのオランダ/拡大する情報の世界――大学の誕生/拡大する情報の世界――商人の役割/情報の非対称性/市場への参入が容易な社会/世の中を変えたグーテンベルク革命/カトリックも経済成長に貢献した/宗教改革の担い手と書物の普及/誰でも入手可能な商業情報/グーテンベルク革命と商人の手引/『完全なる商人』への系譜/商業拠点の移動と手引/情報連鎖――伝言ゲームがなくなる社会/情報の集約・発信地アムステルダム/知識社会の形成とオランダ/ヨーロッパ外世界との通信/「共通の言語」とヨーロッパ世界の拡大/いつ情報が届くかわからない世界/来る者は拒まず、去る者は追わず

第三章  繁栄するイギリス帝国と電信
 「国家の見える手」/電信と蒸気船が世界を縮めた/腕木通信――ナポレオンの情報通信技術/人類よりも速く/電信の発展/サミュエル・モールス/クックとホィートストーン/世界に延びる電信網/電信のルートと近世の貿易商人ルート/オーストラリアまで1.8日――海底ケーブルの発展/Punch から見たイギリス帝国の拡大/縮まった世界と電信/「シャーロック・ホームズ」のなかの電信/無線電信の世界/ロイターの活躍/イギリスの資本流通/電信というイギリスの構造的権力/イギリスの没落

第四章  アメリカのヘゲモニー――なぜ栄えなぜ滅びたか
 アメリカはなぜヘゲモニーを獲得したか/海運国家アメリカ/「声は感情も運ぶ」/電話の誕生/電話会社の創設/国際的に発達する電話/ソフトパワーとしての電話/AT&T の世界への発展/電信と電話の相違/アメリカのヘゲモニーとは/ブレトン・ウッズの会議/ブレトン・ウッズ会議/ブレトン・ウッズ体制――見えざる帝国/黄金の五〇年代/アメリカの衰退

第五章  近代世界システムの崩壊――不安定な情報化社会
 近代世界システムの終焉/インターネットの発達/情報による不安定性/つながりすぎた世界/携帯電話の役割/デジタルメディアの発展/インターネットがつくる社会/情報による不安定性と政治――アラブの春/アラブの春とデジタルメディア/ソフトパワーがつくるハードパワー/新しいシステムへ

おわりに 中核なき時代
 オランダからイギリスへ/イギリスの例外性/電信の役割/アメリカのヘゲモニーから近代世界システムの崩壊へ/未開拓の土地のない世界

主要参考文献
あとがき (二〇一六年六月 京都にて 玉木俊明)


≪著者: ≫ 玉木俊明 (たまき としあき) 1964年、大阪市生まれ。同志社大学大学院文学研究科(文化史学専攻)博士後期課程単位取得退学。京都産業大学経済学部教授。専門は近代ヨーロッパ経済史。著書に『北方ヨーロッパの商業と経済――1550−1815年』(知泉書館)、『近代ヨーロッパの誕生――オランダからイギリスへ』『海洋帝国興隆史――ヨーロッパ・海・近代世界システム』(以上、講談社選書メチエ)、『近代ヨーロッパの形成――商人と国家の近代世界システム』『歴史の見方――西洋史のリバイバル』(以上、創元社)、『ヨーロッパ覇権史』(ちくま新書)などがある。

玉木俊明 『ヨーロッパ覇権史』(ちくま新書、2015年) '16/03/21
川北稔 [著]、玉木俊明 [聞き手] 『私と西洋史研究 歴史家の役割  Minoru Kawakita/Toshiaki Tamaki: “The Role of a Historian: Retrospection of My Studies on European History” 』(創元社、2010年) '11/01/28
玉木俊明 『近代ヨーロッパの誕生 オランダからイギリスへ』(講談社選書メチエ、2009年) '09/12/20


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