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〈ぼく〉の思索の一回性の偶然性の実験場。

2017年03月

本「増補 日本人の自画像 (岩波現代文庫G357)」加藤典洋5

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私たちは私たち自身を、どのように描いてきたのか。なにを契機に、いかに「日本人」という自己認識を私たちは持つに至ったのか。本書は、「日本人」というまとまりのイメージの形成過程を批判的に検討し、共同性をめぐる新たな思考の方向性を示した画期をなす論考である。「まとまり」から「つながり」へ、「内在」から「関係」への“転轍”は、どのように起こり、なにを私たちにもたらすのか。開かれた共同性に向けて、その可能性を問う。『敗戦後論』の「原論」、待望の文庫化。


≪目次: ≫
はじめに――自画像について

第一部 自画像制作とは何か
 第一章 自画像の思想

  1 命がけの飛躍――ラカン
  2 否定と抵抗――酒井直樹
  3 自画像制作の物語――ポー
  4 二重性と基層――「日本人」
 第二章 地図という自画像
  1 初原としての行基図
  2 サークルに囲まれた行基図
  3 世界図の到来
  4 「坤輿万国全図」の制覇

第二部 近代以前
 第一章 徂徠の革命

  1 外国語の発見
  2 古文辞の学へ
  3 徂徠学の創出
  4 異質な思考
 第二章 宣長の抵抗
  1 問題のありか
  2 論の周囲
  3 徂徠から宣長へ
  4 三つの観点
  5 文献学とエポケー
  6 「先入主の滅却」と「日の神」――『呵刈葭』論争をめぐって
  7 「宣長問題」とは何か

第三部 近代以後
 第一章 関係の発見

  1 一八四〇年の世界像の変換
  2 内在と関係――「丁丑公論」「瘠我慢の説」
 第二章 柳田国男と民俗学
  1 民俗学の成立
  2 常民とは何か
  3 二重の姿勢
  4 一国民俗学と世界民俗学

第四部 戦争体験と世界認識
 第一章 鏡の破砕

  1 江上波夫の騎馬民族説
  2 エートノス・アントロポス・フマニタス
 第二章 小林秀雄と「国民」
  1 自足する「内在」
  2 「日本」から「国民」へ
  3 日常的な判断の座
 第三章 吉本隆明と「関係」
  1 「内在」から「関係」への“転轍”
  2 自画像制作と世界認識
  3 『古事記』の中の「アフリカ的段階」

終わりに――四つの象限



あとがき (二〇〇〇年三月 加藤典洋)
岩波現代文庫版あとがき (二〇一六年一一月 加藤典洋)

※本書は2000年3月、シリーズ「日本の50年 日本の200年」のうちの一冊として岩波書店から刊行された。文庫化に際し、全体への加筆修正とともに、第四部第三章に新たな節と、「終わりに――四つの象限」を増補した。


≪著者: ≫ 加藤典洋 (かとう のりひろ) 1948年山形県生まれ。東京大学文学部仏文科卒。文芸評論家、早稲田大学名誉教授。『言語表現法講義』(岩波書店)で第10回新潮学芸賞。『敗戦後論』(ちくま学芸文庫)で第9回伊藤整文学賞。『小説の未来』『テクストから遠く離れて』(朝日新聞社/講談社)で第7回桑原武夫学芸賞。ほかに『僕が批評家になったわけ』『さようなら、ゴジラたち』『3・11 死に神に突き飛ばされる』『ふたつの講演――戦後思想の射程について』『村上春樹は、むずかしい』『日の沈む国から』『世界をわからないものに育てること』『言葉の降る日』(以上、岩波書店)など。



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本「自由という牢獄 責任・公共性・資本主義」大澤真幸5

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自由という牢獄――責任・公共性・資本主義
○著者: 大澤真幸
○定価: 本体2,400円+税
○ISBN: 978-4000610193








――現代を覆う閉塞感の正体とは?――
二〇世紀末以降の今日、十分に許容度の高い自由な社会に生きているはずのわれわれは、しかし、どこか空虚で奇妙な息苦しさを伴う、ある意味で「過剰な自由」のなかに置かれている。これはどういうことか。
大澤自由論の理論的な輪郭が最もクリアに提示される本書は、単行本化が待ち望まれていた「自由の牢獄」「責任論」「〈公共性〉の条件」という三つの重要論考と、資本主義と人間の自由をめぐる書き下ろし論文で構成。不平等や格差の問題の根底にある「自由」という難題こそが、いま、最もアクチュアルで本質的な主題として論じられる。


≪目次: ≫
はじめに (二〇一五年一月 大澤真幸)

第1章 自由の牢獄――リベラリズムを超えて
1 リベラリズムの時代
2 自由の困難
3 身体の所有
4 閉塞であるような開放
5 無罪性と有責性
6 自由の可能条件
7 リベラリズム・アフター・リベラリズム

第2章 責任論――自由な社会の倫理的根拠として
 責任への問い
1 責任の不発化
 責任の所在の透明化/帰責ゲーム/責任がおかれるジレンマ/双極性障害/名前を欠いた少年/哲学的間奏
2 リスク社会
 リスク社会の特徴/プロテスタントの不安/リスク社会の不安/選択の空洞化/もう一人の超越的第三者
3 責任のもう一つの可能性
 ロルティ伍長の回心/一〇分間と一〇センチ/根源的偶有性/差異性を経由する責任/人格の〈同一性〉
4 いくつかの提案

第3章 〈公共性〉の条件――自由と開放をいかにして両立させるのか
1 幽霊という敵
 1 『ゴースト・オブ・マーズ』/2 外的かつ内的な対立/3 普遍的な公共空間はいかにして可能か/4 言説的排除
2 現れの空間
 1 現れの過少と過剰/2 二種類の「生」/3 剥き出しの生の締め出し/4 「人民、この不幸な者」
3 公共性の危機
 1 サド 対 ハーバーマス・アーレント/2 無知のヴェールは白くない/3 アイロニスト/4 閨房と親密圏/5 「政治的なことは個人的である」
4 「公」と「公界」
 1 天皇制と漢字仮名交じり分/2 「オホヤケ」/3 公界・無縁
5 類と生命
 1 「人間」と「市民」/2 「法告知者」なき民主主義/3 収容所/4 客観的な主体化
6 〈普遍的公共性〉に向けて
 1 可能性と現実性/2 生を超えた生/3 根源的偶有性/4 一九九五年の沖縄/5 中動相としての自動詞/6 なぜ人を殺してはならないのか/7 ホモ・サケルとしてのキリスト/8 なぜキリストは殺されなくてはならなかったのか
7 もうひとつの民主主義
 1 歴史の謎と未来の他者/2 討論と投票/3 もうひとつの民主主義

第4章 不・自由を記述する赤インク
1 不・自由を伝える赤インクがない
2 資本主義における格差問題
 1 自由と平等のトレードオフ/2 資本主義のための社会主義/3 『21世紀の資本論』/4 富裕税のための権力
3 形式という剰余
 1 19世紀の『資本論』へ/2 剰余価値とは何か/3 有限性と無限性
4 自由の蒸発
 1 市場による道徳の締め出し/2 規範の低級/高級性/3 自由の蒸発
5 神さえいれば・・・
 1 神がいなければ・・・/2 神さえいれば・・・/3 「自由」をめぐる三つの状況
6 大審問官に応える


※初出一覧
はじめに
 ・・・・・・ 書き下ろし
第1章 自由の牢獄――リベラリズムを超えて
 ・・・・・・『季刊アスティオン』 49 (1998年夏号)
第2章 責任論――自由な社会の倫理的根拠として
 ・・・・・・『論座』 57 (2000年1月号)
第3章 〈公共性〉の条件――自由と開放をいかにして両立させるのか
 ・・・・・・『思想』 942 (2002年10月号)、944 (同12月号)、946 (2003年2月号)、947 (同3月号)
第4章 不・自由を記述する赤インク
 ・・・・・・ 書き下ろし


≪著者: ≫ 大澤真幸 (おおさわ まさち) 1958年生まれ。社会学者。東京大学大学院社会学研究科博士課程修了。社会学博士。千葉大学文学部助教授、京都大学大学院人間・環境学研究科教授を歴任。著書に『不可能性の時代』、『夢よりも深い覚醒へ――3・11後の哲学』(以上、岩波新書)、『ナショナリズムの由来』(毎日出版文化賞)、『〈自由〉の条件』、『〈世界史〉の哲学(古代篇、中世篇、東洋篇)』(以上、講談社)他多数。共著に『ふしぎなキリスト教』(講談社現代新書)、『憲法の条件――戦後70年から考える』(NHK出版新書)他。

大澤真幸 『日本史のなぞ なぜこの国で一度だけ革命が成功したのか』(朝日新書、2016年) '17/02/08
橋爪大三郎/大澤真幸/宮台真司 『おどろきの中国 Astonishiing Chaina 』(講談社現代新書、2013年) '13/07/11
大澤真幸 『生権力の思想 事件から読み解く現代社会の転換』(ちくま新書、2013年) '13/03/25
大澤真幸 『量子の社会哲学 革命は過去を救うと猫が言う』(講談社、2010年) '12/11/13
大澤真幸 『逆接の民主主義 格闘する思想』(角川oneテーマ21、2008年) '12/11/04
見田宗介/大澤真幸 『二千年紀の社会と思想』(atプラス叢書、太田出版、2012年) '12/05/21
大澤真幸 『不可能性の時代』(岩波新書、2008年) '12/04/20
大澤真幸 『近代日本思想の肖像』(講談社学術文庫、2012年) '12/04/17
大澤真幸 『「正義」を考える 生きづらさと向き合う社会学』(NHK出版新書、2011年) '12/04/07
大澤真幸 『夢よりも深い覚醒へ 3・11後の哲学』(岩波新書、2012年) '12/04/03
大澤真幸 『社会は絶えず夢を見ている』(朝日出版社、2011年) '12/03/10
橋爪大三郎×大澤真幸 『ふしぎなキリスト教  Wonders In Christianity 』(講談社現代新書、2011年) '11/11/11
大澤真幸 『近代日本のナショナリズム』(講談社選書メチエ、2011年) '11/07/08



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本「アレント入門 (ちくま新書1229)」中山元5

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アレント入門 (ちくま新書1229)
○著者: 中山 元
○定価: 本体800円+税
○ISBN: 978-4480069405







なぜドイツ人の道徳観は崩壊したのか、従来の自分を失わなかったのは誰か、全体主義に対峙し続けたハンナ・アレントの思索の本質。

人はなぜ〈悪〉を為すのか!? 全体主義と戦った思想家のエッセンスを主著を読み解きながら明かす

ユダヤ人として生まれ、生涯を賭してナチス体制に代表される全体主義と対峙した思想家ハンナ・アレント(Hannah Arendt, 1906-1975)。その思考の源泉を、ナショナリズムや公共性の問題から検証し、『全体主義の起源』、『人間の条件』、『イェルサレムのアイヒマン』などの代表作に跡づける。その思考は、今なお全体主義的な体制を経験している私たち自身の現在を考えるための重要な手掛かりになるに違いない。


≪目次: ≫
序章 インタビュー「何が残った? 母語が残った」とアレント
 ガウス・インタビューとアレント/国民のヒトラー幻想――『全体主義の起原』を読む/世界の破壊と孤立――『人間の条件』を読む/悪の凡庸さ――『イェルサレムのアイヒマン』を読む/悪をなすことを防ぐ原理――『道徳哲学のいくつかの問題』を読む

第1章 国民のヒトラー幻想――『全体主義の起源』を読む
1 ドイツにおける道徳規範の崩壊
 道徳秩序の崩壊
2 国民国家と少数民族の存在――歴史的な側面から
 国民国家の問題点/ナショナリズムの二つの類型/種族的なナショナリズムの特徴/人種差別の理論/ユダヤ人差別とその帰結/反ユダヤ主義にたいするドイツ市民の反応
3 少数民族と難民問題――政治的な側面から
 少数民族問題/パレスチナ問題/無国籍者の問題――ホモ・サケル/無国籍者の三重の喪失/無国籍者の亡命と合法性の消滅/無国籍者とドイツ国民の道徳性
4 孤独の問題――心理学的な側面から
 大衆とは/民主主義の幻想の破壊/孤独と隔絶と孤立/テロルとイデオロギー

第2章 公的な領域の意味と市民――『人間の条件』を読む
 『全体主義の起原』と『人間の条件』/古代のギリシアのポリスの市民と現代の大衆の違い
1 人間の活動と公的な領域の意味
 人間の三つの活動性/活動と「現われの空間」/古代ギリシアのポリスにおける三つの活動性の領域/「現われの空間」と「活動」の現代的な意味
2 社会の誕生
 社会の登場/「社会」の特徴/経済学の登場/官僚制の意味/親密さの誕生/フランス革命の破綻/現代における三つの領域/社会の原則
3 「現われの空間」における活動としての演劇と権力の概念
 「現われの空間」の独自性/語られる活動としての演劇/公的な領域と権力/権力の三つの特徴/体力、強制力、暴力
4 西洋哲学の伝統と社会
 アレントのマルクス批判の意味/「労働が人間を創った」――第一のテーゼ/「暴力は歴史の助産婦である」――第二のテーゼ/「重要なのは世界を変革することである」――第三のテーゼ/西洋哲学の批判

第3章 悪の凡庸さ――『イェルサレムのアイヒマン』を読む
1 アイヒマン裁判
 アイヒマンの主張/「組織の歯車」の理論と「小物」理論/アイヒマンの抗弁
2 アイヒマンの罪
 「多くの人が同じことをしたに違いない」――第一の抗弁への批判/「カントの道徳律にしたがった」――第二の抗弁への批判/カントの根源悪と悪の誘惑/国内亡命――第三の抗弁への批判、その一/「歯車」理論――第三の抗弁への批判、その二/アイヒマンはどの裁判所で裁かれるべきだったか/イスラエルの裁判の欠陥/「人道に反する罪」とは/アレントの「判決」/「新しいタイプの犯罪者」の問題/悪の凡庸さ

第4章 悪の道徳的な考察
1 悪の凡庸さと思考の欠如
 考える能力への問い/無辜の人々は、どのようにして罪を逃れたのか
2 プラトンの『国家』と『ゴルギアス』における正義論の枠組
 ソクラテスの示した道/『国家』におけるソクラテスの正義の理論/正義の観点からみた四種類の人々/自己との調和の重要性/「もう一人のわたし」との対話/シェイクスピア『リチャード三世』における良心/ソクラテスの「一人における二人」の理論の意味
3 カントの共通感覚の理論と道徳性
 人々を殺すことを拒む判断の特性/自己愛と利己主義の否定――第一の原則/他者の立場に立つこと――第二の原則/手本の選択――第三の原則/道徳的な原理/終りに

ハンナ・アレントの生涯と著作

あとがき (中山 元)


≪著者: ≫ 中山 元 (なかやま・げん) 1949年生まれ。東京大学教養学部中退。思想家・翻訳家。著書に『ハンナ・アレント 〈世界への愛〉』、『フーコー 思想の考古学』(以上、新曜社)、『正義論の名著』、『フーコー入門』(以上、ちくま新書)、『思考の用語辞典』(ちくま学芸文庫)など。訳書に、アレント『責任と判断』(ちくま学芸文庫)、カント『純粋理性批判』、『永遠平和のために/啓蒙とは何か』、ハイデガー『存在と時間』(以上、光文社古典新訳文庫)など。



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主として“本”が織りなす虚構の世界を彷徨う♪

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写真 Canon IXY900IS(since 2006.12.4) & EOS40D + EF-S17-85mm F4-5.6 IS USM(since 2008.7.23) + EF100mm F2.8 Macro USM(used, since 2008.9.10) + EF-S55-250mm F4-5.6 IS(used, since 2008.9.30) + EF50mm F1.8 供used, since 2009.4.4)

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