Gori ≒ ppdwy632

〈ぼく〉の思索の一回性の偶然性の実験場。

2017年05月

本「返還交渉 沖縄・北方領土の「光と影」 (PHP新書1090)」東郷和彦5

ブログネタ
読んだ本♪♪♪ に参加中!









沖縄復帰はなぜ実現し、北方領土交渉はなぜ難航しているのか。本書ではまず沖縄復帰までの道筋を、二人の人物によって読み解く。外務省アメリカ局長で「表の交渉」を務めた東郷文彦氏(著者の父)と、いわゆる「沖縄密約」交渉を行なった佐藤総理の密使、若泉敬氏である。二人には共通する思いとして「沖縄愛国心」と「醒めた現実主義」があった。
北方領土交渉に携わった著者は、「北方領土愛国心」の余りの強さが、「醒めた現実主義」を曇らせていった過程を、痛惜の念を持って振り返る。二つの返還交渉に携わった人たちの思想と行動を、独自の視座から分析する一冊。

元外務省主任分析官・佐藤優氏推薦! 「北方領土と沖縄について知るための最良の書」。佐藤氏による解説も収録。
●「大先輩」若泉敬と沖縄返還交渉
●外務省関係者は、若泉敬をどう評価しているか?
●「極秘合意議事録」をどのように理解すればいいか?
●イルクーツク合意はなぜ壊れたか
●安倍・プーチンは最後の北方領土交渉か?


≪目次: ≫
序章 沖縄返還交渉と北方領土交渉
 東郷文彦(父)と戦後の日米関係/「大先輩」若泉敬と沖縄返還交渉/京都産業大学創立50周年と若泉・沖縄シンポジウム/沖縄返還交渉と北方領土返還交渉

第一章 二元外交のはじまり――六七年佐藤・ジョンソン共同声明
 沖縄返還交渉の背景/沖縄の祖国復帰が実現しない限り「戦後」は終わらない/東郷の突き放した主張/交渉期限をどこまで書き込むか/密使若泉敬の登場/二元外交の亀裂/一九六七年十一月十五日 佐藤・ジョンソン共同声明へ/若泉チャネルの意義と問題点

第二章 沖縄の核抜き返還――六九年佐藤・ニクソン共同声明
 一九六八年:停滞する沖縄返還交渉/「核抜き、本土並み」発言/一九六九年春:返還交渉がフル回転し始める/一九六八年〜六九年春:行動する政治学者若泉敬/六九年春〜密使若泉敬の再登場/密約作成という譲歩の提案/外務省の最後の努力/若宮・キッシンジャー・チャネルでの合意成立/一九六九年十一月二十一日 佐藤・ニクソン共同声明

第三章 二元外交の外交的評価
 東郷にとって、密使チャネルの意味は何だったか?/若泉敬にとって、東郷文彦(表チャネル)はどういう意味を持ったか?/外務省関係者は、若泉敬をどう評価しているか?/東郷文彦は、密約の存在を知ったらどう思ったか?/若泉敬は、なぜ『他策ナカリシヲ信ゼムト欲ス』を書いたのか?/「極秘合意議事録」をどのように理解すれば良いか?

第四章 若泉と東郷の思想
 戦後外務省にとっての沖縄問題/東郷文彦にとっての沖縄問題/東郷文彦の思想/若泉敬にとっての沖縄問題/若泉敬の思想/再説:若泉・統合の思想の共通点

第五章 ソ連時代の北方領土交渉
 サンフランシスコ平和条約と北方領土:「千島列島」の放棄/一九五六年日ソ共同宣言と北方領土:二島返還の申し出/河野一郎農林大臣のソ連訪問(一九五六年五月):「禁じ手」の交渉/冷戦期からペレストロイカに至る時期の領土交渉/小沢一郎自民党幹事長のソ連訪問(一九九一年三月):秘密交渉の内幕/ゴルバチョフ大統領の訪日とソ連邦の崩壊

第六章 ロシアとの北方領土交渉
 ロシア連邦との最初の遭遇/コズイレフ秘密提案:かつてない譲歩を拒んだ日本/交渉の再起動:橋本・エリツィン時代を中心に/プーチンとの最初の一年四カ月:イルクーツク合意の意味/イルクーツク合意はなぜ壊れたか/イルクーツク以後の日露関係:それでも続いた一進一退

終章 正念場の北方領土交渉
 二〇一六年における交渉再開/十二月十五日(山口)、十六日(東京)交渉/最後の北方領土交渉か?

注釈

解説/佐藤 優 (作家・元外務省主任分析官、二〇一七年二月二十一日脱稿)


≪著者: ≫ 東郷和彦 (とうごう・かずひこ) 1945年生まれ。父・文彦氏は外務省アメリカ局長として沖縄返還交渉を担当。68年東京大学教養学部卒業後、外務省に入省。88年ソ連邦課長、98年条約局長、99年欧亜局長など、ロシア関係の業務に合計17年携わり、北方領土交渉を経験。オランダ大使を最後に2002年退官。09年ライデン大学で博士号。京都産業大学教授世界問題研究所所長。なお世界問題研究所の第二代所長は沖縄密約に携わった若泉敬氏。著書に『北方領土交渉秘録』(新潮文庫)、『危機の外交』(角川新書)など。


東郷和彦 『歴史と外交 靖国・アジア・東京裁判』(講談社現代新書、2008年) '09/07/27
東郷和彦 『北方領土交渉秘録 失われた五度の機会』(新潮社、2007年) '08/05/25



人気ブログランキングへ








本「対話する社会へ (岩波新書1640)」暉峻淑子5

ブログネタ
読んだ本♪♪♪ に参加中!
対話する社会へ (岩波新書)
○著者: 暉峻淑子
○定価: 本体860円+税
○ISBN: 978-4004316404










個人の成長過程で、地域で、社会で、国家間で・・・・・・ あらゆる局面で、今いかに「対話」が喪われていて、その結果何が起こっているのか。逆に「対話」があれば、どんなことが可能になるのか。新しい視野が開け、何年もたってから大きな解が得られる対話とは、そもそも人間にとって何なのか。豊富な事例をもとに説く、渾身の警世の書。


≪目次: ≫
まえがき

第1章 思い出の中の対話
 最初の対話/知ることほど人生に楽しいことはない/「あなたは僕のお母さんですか」/ありがとう、と言ったり言われたり/恩師との研究的対話/対話の思い出がない?/本との対話/あるドイツ女性との対話

第2章 対話に飢えた人びと――対話的研究会のはじまり
 本当の話がしたい/添加物のない自然の水/人間の考えはいろいろ/聞き手さえいれば/人びとは生の人間との対話に飢えている/対話の定義

第3章 対話の思想――なぜ人間には対話が不可欠なのか
 子どもの発達と対話/対話と人権/対話への旅路/バフチンの「対話の思想」

第4章 対話を喪ったとき
 沈黙の社会/対話を回避する社会
[対話喪失社会の陥穽・1] 驚愕の「学校経営の適正化」
[対話喪失社会の陥穽・2] なぜ九人もの命が失われたのか
[対話喪失社会の陥穽・3] 住民無視の関越道高架下問題
 対話が根づかなかった日本社会――その分析/対話が根づかないもう一つの理由/日本人は何を捨ててきたか

第5章 対話する社会へ
 民主主義の土台として/自分で考えるということ/多様性をありのままのこととして/対話するドイツの市民たち
[希望の実例・1] 白鳥先生の挑戦
[希望の実例・2] 行政と住民との対話でつくられた道路
 まちづくりの主人公は誰か/対話が生み出した“新しい子ども”/誰のための道路か/急がば回れ/周到な準備と細かい工夫/協議会の実際/何が成功の要因だったのか
[希望の実例・3] 対話の積み重ねのその先に
 対話を通して全契約社員を正社員に/成果の裏に歴史の積み重ね


≪著者: ≫ 暉峻淑子 (てるおか いつこ) 1928年生まれ。経済学者。日本女子大学文学部卒業。法政大学大学院社会科学研究科経済学専攻博士課程修了。経済学博士。日本女子大学教授、ベルリン自由大学、ウィーン大学の客員教授などを経て、埼玉大学名誉教授。NGO/NPO 法人国際市民ネットワーク代表。著書、『豊かさとは何か』『豊かさの条件』『社会人の生き方』(以上、岩波新書)、『ほんとうの豊かさとは――生活者の社会へ』『格差社会をこえて』(以上、岩波ブックレット)、『サンタクロースってほんとにいるの?』(福音館書店)、『ゆとりの経済』(東洋経済新報社)、『豊かさへ もうひとつの道』(かもがわ出版)、Nippons Neue Frauen(日本の新しい女性)(共著、Rowohlt Verlage)ほか。


暉峻淑子 『社会人の生き方』(岩波新書、2012年) '12/11/12



人気ブログランキングへ
















本「トルコ現代史 オスマン帝国崩壊からエルドアンの時代まで (中公新書2415)」今井宏平5

ブログネタ
読んだ本♪♪♪ に参加中!










1923年に建国したトルコ共和国。革命を主導し、建国の父となったムスタファ・ケマルは、共和主義・民族主義・人民主義・国家資本主義・世俗主義・革命主義という6原則を掲げ国家運営の舵を取った。それから約1世紀、数度のクーデタ、オザル首相の政治改革を経たトルコでは、エルドアンが政敵を排除しながら躍進を続けている。ケマルが掲げた6原則を通して、トルコの百年の足跡を振り返る。


≪目次: ≫
はしがき
 一〇〇年の歴史と、六つの原則

地図 「トルコ周辺の地図」
地図 「トルコの主な県」

序章 トルコはいま、何を目指しているのか
1 「新興国」トルコの台頭
 経済の安定成長/国際社会で増す存在感/中東における「モデル」兼潤滑油/シリア内戦の鍵を握る国家
2 公正発展党の登場
 現代版「瀕死の病人」/転機としての二〇〇二年/二〇一五年は新たな転換点?
3 本書の目的と分析視覚

第一章 トルコ共和国の国家建設
1 オスマン帝国の崩壊とトルコ共和国の建国
 一九世紀におけるオスマン帝国の衰退と改革/青年トルコ人運動から独立戦争へ
2 ムスタファ・ケマルの改革
 ケマルの権力掌握/クルド・ナショナリズムの顕在化/コラム「サイド・ヌルスィー」/内政の理念と原則/アタテュルクからイノニュへ/取り残される地方
3 現実主義に徹した建国初期の外交
 外交の理念と原則/建国初期の外交――国境の画定を目指して/一九三〇年代の外交――現状維持の模索/第二次世界大戦期(一九四〇年代前半)の外交

第二章 複数政党制下における混乱
1 共和人民党から民主党への政権交代
 複数政党制の導入/民主党の結成/アドナン・メンデレスの生い立ち/メンデレスの光と影
2 第二共和政の幕開け
 五月二七日クーデタ/国家統一委員会による軍政/一九六一年憲法の制定へ/二度のクーデタ未遂事件
3 デミレルとエジュヴィトによる政権運営
 デミレルの登場/治安の悪化と書簡クーデタ/デミレルの政治手腕/イノニュからエジェヴィトへ/エリート政治から社会民主主義へ
4 混迷の七〇年代
 エルバカンと国民救済党/テュルケシュと民族主義者行動党/七〇年代後半の治安悪化/修正を余儀なくされる共和国の理念

第三章 冷戦期のトルコ外交
1 一九四〇年代後半の外交――西側への急傾斜
 ソ連の脅威の高まり/アメリカによる経済・軍事援助/NATO加盟への試み/トルコのNATO加盟
2 一九五〇年代の外交――西側への献身
 西側重視の継続/中東防衛構想/「巻き込まれる恐怖」とアメリカへの不信
3 デタント期の外交――全方位外交とキプロス紛争
 キプロス紛争/コラム「イスタンブル生まれのギリシャ人、ルム」/ソレントの部分的関係修復/アラブ諸国への接近/第二次キプロス紛争/アメリカとの関係悪化とその修復/冷戦に翻弄されたトルコ外交/コラム「その後のキプロス」

第四章 トゥルグット・オザルの時代
1 第二共和政の終焉
 一九八〇年九月一二日クーデタ/一九八二年憲法の制定/一九八三年一一月選挙
2 オザルの来歴と権力掌握の過程
 マラトゥヤ発イスタンブル経由アメリカ行き/九月一二日クーデタ以前のオザルの政治活動/「一・二四決定」による経済改革/祖国党の特徴/トルコ―イスラーム統合論の実践/大物政治家たちの復帰/首相から大統領へ
3 新自由主義経済の導入と「アナトリアの虎」
 国家資本主義の時代/コラム「コチ財閥とサバンジュ財閥」/新自由主義経済への転換/TÜSİAD から「アナトリアの虎」へ
4 オザル時代の外交
 EC加盟交渉の進展/親米路線の強化/湾岸危機/北イラク・クルド問題/中央アジアと南コーカサスへの積極的な関与/BSECの発足/拡大するBSECの活動/「共通のトルコ性」の推進と限界/エネルギー・シルクロード/ネオリベラル型ポピュリズムの時代

第五章 迷走する第三共和政
1 クルド問題の変遷
 一党独裁時代から複数政党制時代へ/クルド人の票の行方/「トルコの東部には、クルド人が生活している」/PKKの発足/オジャランの恐怖政治/コラム「トルコの池上彰――アフメット・アリ・ビランド」/クルドを認めたオザルとデミレル/PKKの活動の活発化/クルド系政党の確立と解党/人民民主主義党の興廃
2 連立政権下で不安定化する内政
 デミレルからチルレルへ/チルレルの手腕/オザルからユルマズへ/ユルマズのつまずき/福祉党の躍進/軍部の圧力を受けて/エジェヴィトの再登場/一九九九年における民族主義者行動党の躍進
3 九〇年代の外交政策
 福祉党の外交政策/イスラエルとの関係強化/民主左派党の外交政策/シリア危機/EU加盟交渉の進展/オザル以降のEU加盟交渉/OIC―EU共同フォーラム/現実との齟齬が顕在化した共和国の理念

第六章 公正発展党の台頭とその政権運営
1 公正発展党の誕生
 公正発展党の設立/二〇〇二年一一月三日総選挙
2 党の牽引者たち
 レジェップ・タイイップ・エルドアン/政治家としてのエルドアン/アブドゥッラー・ギュル/政治家としてのギュル/ビュレント・アルンチ/ジェミル・チチェク/アフメット・ダーヴトオール/アリ・ババジャン/ギュレン運動の後押し
3 低所得層に配慮した経済・社会政策
 「強い経済に向けたプログラム」の実践/掘っ立て小屋から高層マンションへ
4 二〇〇七年の大統領選挙と軍部の衰退
 大統領選挙を巡る公正発展党と世俗派のつばぜり合い/軍部による一連の政府転覆計画/コラム「オルハン・パムク」/失墜する軍部の影響力
5 公正発展党の初期の外交
 イラク戦争への対応/トルコ軍派兵に前向きなエルドアン/戦争の回避を目指したギュル/見送られたイラクへの派兵/拡大中東・北アフリカ・イニシアティブへの協力/EU加盟交渉/行き詰まる加盟交渉/理念とその牽引車の変容

第七章 安定を模索する公正発展党
1 公正発展党の外交ドクトリン
 五つの原則/コラム「アフリカで存在感を高めるトルコ」/地域秩序安定のための「現状維持」/現状維持から現状打破へ/トルコの「中心国」外交
2 クルド人との和解に向けた試み
 二〇一三年以前の公正発展党とクルド問題/計画の内容/「民主的イニシアティブ」の蹉跌/停戦に至るまでの過程/停戦宣言/実らなかった停戦交渉/交戦の再開
3 ゲズィ抗議の発生とその政治的意味
 公正発展党に対する抗議運動/ゲズィ抗議の発端/ゲズィ抗議の評価
4 公正発展党の「長い二〇一四年」
 二〇一四年地方選挙/二〇一四年大統領選挙/二〇一五年総選挙/再選挙による揺り戻し/トルコで活動を活発化させるIS/強い政府はいかに安定を担保できるのか

第八章 トルコと日本の関係
1 はじまりはエルトゥールル号事件
 エルトゥールル号 事件の概要/非公式外交から公式外交へ
2 実質的な協力の模索
 第二次世界大戦による国交断絶/経済を基盤とした関係/第二次ボスポラス海峡大橋とマルマライ・プロジェクト/イラン在留邦人の救助/オザル以降の関係強化
3 公正発展党政権期の日本とトルコの関係
 「日本におけるトルコ年」と「トルコにおける日本年」/日本とトルコの経済関係/発電所建設における協力
4 串本町訪問
 悲劇の記憶から友好の象徴へ/串本町の取り組み/コラム「トルコのテレビ・ドラマと映画」/トルコにおける日本語・日本教育

終章 建国一〇〇周年を見据えて
1 揺らぎ続ける建国の理念
 六本の矢との対話/増えるシリア難民/ダーヴトオールの退場/暴走した元守護者
2 山積みの外交課題
 泥沼のシリア内戦/シリア難民問題の新たな局面/EUとの戦略的関係/ロシアとの関係改善/共和国建国一〇〇周年を見据えて

あとがき (二〇一六年一二月一四日 深大寺の鐘が遠くに鳴り響く調布の自宅にて 今井宏平)

図表 「トルコ共和国の歴代大統領と政権」
図表 「主な政党の系譜」
参考文献


≪著者: ≫ 今井宏平 (いまい・こうへい) 1981年、長野県生まれ。2006年、中央大学大学院法学研究科政治学専攻博士前期課程修了。06年からトルコのビルケント大学に留学、07年から11年までトルコの中東工科大学国際関係学部博士課程に留学。11年、中東工科大学国際関係学部博士後期課程修了。13年、中央大学大学院法学研究科政治学専攻博士後期課程修了。中東工科大学Ph.D. (International Relations)。中央大学博士(政治学)。日本学術振興会特別研究員(PD)を経て、16年より日本貿易振興機構(ジェトロ)アジア経済研究所研究員。専門は、現代トルコ外交・国際関係論。著書に『中東秩序をめぐる現代トルコ外交』(ミネルヴァ書房、2015年)、『中東の新たな秩序』(共著、ミネルヴァ書房、2016年)、『現代中東を読み解く』(共著、明石書店、2016年)がある。


新井政美 編著 『イスラムと近代化 共和国トルコの苦闘』(講談社選書メチエ、2013年) '13/02/07



人気ブログランキングへ












本「たとえ世界が終わっても その先の日本を生きる君たちへ (集英社新書0870B)」橋本治5

ブログネタ
読んだ本♪♪♪ に参加中!







崩壊に近づくEU、トランプ、伝々総理・・・・・・
「世界がバカになっている」時代に染まらないために

“イギリスのEU離脱決定”と“ドナルド・トランプのアメリカ大統領選当選”を見て、成長と拡大を求め続ける資本主義経済の終焉を確信したという橋本治。資本主義の終わりとは何か? その後を我々はどう生きるべきなのか?
「昭和の終わりと同時に日本経済は飽和した」「貿易なんて西洋人の陰謀に過ぎない」「国民はクビにできないので、企業経営感覚の政治家は容易に差別主義者になる」など、政治や経済といった枠を超えて次世代に語りかけるメッセージ。


≪目次: ≫
まえがき

序章 イギリスのEU離脱を見ながら考えた
 大きなものの終焉/紀元前から続く拡大志向/大国ソ連の崩壊の仕方/貧乏人の互助会になってしまったEU

第一章 バブルになるとどうなるのか
 「あの時代」の気持ち悪さ/消費税導入と同時に消えた「贅沢品」というカテゴリー/「貿易の自由」とは、貿易面での「戦争の自由」/「押し売り」にお茶を出して迎えた日本

第二章 「ヨーロッパ」という謎を解く
 帝国ってなんですか?/ヨーロッパは一つにまとまれない/ヨーロッパを取り囲む、自分自身の壁/十九世紀帝国主義とは、「高圧的なセールスマン」/ヨーロッパは怯えていた/「大航海時代」はなぜ、始まったのか/新大陸が「発見」されてしまう意味/「異文化は遅れている」の始まり/ユダヤ人の軌跡がヨーロッパの覇権の軌跡/ナチスを生み出した「闇金ウシジマくん」的構造

第三章 経済は飽和したら終わるものだ
 昭和とは「復興経済の時代」だった/経済と欲望は「飽和」に達したら終わる/飽和を覆い隠す「技術革新」という幻/金融経済はゾンビだ/「小さなもの」で生きてゆく可能性

第四章 バブルを経て「社会」が消えた
 寄りかかる規範がなくなった/「社会建設」が死語になった時代/天動説になり社会が消えた/「バブル景気」で日本から「金持ち」が消えた/「個室」が生まれて「個性」が消えた/失われた「金持ち」の幻影を求めて/「食」しか豊かにならなかった日本

第五章 なにを言ってもムダな人たち
 「心のある論理」と「心のない論理」/「心の論理」はきれい事/「個性のない数学は、内容のない観念だ」/天動説から生まれた「ニューアカ」/金融経済は「心のない論理」/日本の「保守」は本当に保守主義なのか?/講談の流行が「特攻」を作った/心理はなくて、道理がある

第六章 世界が終わった後に
 なんだかカチンとくるんですよねえ/国家としての優先順位/「廃墟同然の惑星で、産業だけが発達する」/成長が雇用を奪う、ウロボロスの蛇/「人はバカになっている」とはどういうことか/正義とは「損得で判断しない」ということ/「正義」で経済を回す/トランプ大統領の最大の謎/バブル前に、もし日本が「経済から撤退」していたら/「必要なものは必要なときに現れる」

終章 不思議な王子様のモノローグ――私は中学生のときにバブルを見た

あとがき 「ハシモト・ミステリーツアー」を旅して/川喜田 研 (二〇一七年一月)


≪著者: ≫ 橋本 治 (はしもと おさむ) 1948年、東京生まれ。東京大学文学部国文科卒業後、小説、評論、戯曲、エッセイと幅広く文筆活動を行う。『古事記』『源氏物語』『枕草子』『平家物語』といった古典の現代語訳も多い。『宗教なんかこわくない!』で新潮学芸賞、『「三島由紀夫」とはなにものだったのか』で小林秀雄賞、『蝶のゆくえ』で柴田錬三郎賞、『双調 平家物語』で毎日出版文化賞を受賞。『上司は思いつきでものを言う』『性のタブーのない日本』『ひらがな日本美術史』『いつまでも若いと思うなよ』など、著書多数。




人気ブログランキングへ













訪問者数
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

since 2007.11.19

Categories
じゃらんnet 宿・ホテル予約

Amazon
honto
TagCloud
本が好き!
本が好き!
記事検索
管理人・連絡先
管理人 Gori が書き記しています。 不適切な表現及び解釈などありましたら連絡ください。
ppdwy632@yahoo.co.jp
livedoor プロフィール

Gori

主として“本”が織りなす虚構の世界を彷徨う♪

‘表 BLOG (since 2006.8)
▲ロスバイク TREK 7.3FX(神金自転車商会 since 2008.8)
写真 Canon IXY900IS(since 2006.12.4) & EOS40D + EF-S17-85mm F4-5.6 IS USM(since 2008.7.23) + EF100mm F2.8 Macro USM(used, since 2008.9.10) + EF-S55-250mm F4-5.6 IS(used, since 2008.9.30) + EF50mm F1.8 供used, since 2009.4.4)

Archives
Recent Comments
Recent TrackBacks
父が子に語る近現代史 (本の宇宙(そら) [風と雲の郷 貴賓館])
本「父が子に語る日本史」小島毅
BlogRanking
  • ライブドアブログ