Gori ≒ ppdwy632

〈ぼく〉の思索の一回性の偶然性の実験場。

2018年06月

本「英米哲学入門 「である」と「べき」の交差する世界 (ちくま新書1322)」一ノ瀬正樹5

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私が生まれる前にも世界は本当に存在していたのか? ものごとには原因と結果があるという確信は、実は思い込みにすぎないのではないか? この世界の当たり前のありようを疑い、立ち止まって問うてみること。それこそが哲学の入口であり核心である。ロック、バークリ、ヒューム、ラッセル、ウィトゲンシュタイン・・・・・・ 「経験」や「言語」を足場に考え抜いた哲学者たちの議論を糸口に、素朴にして深遠な哲学の根本問題へといざなう。事実(である)と規範(べき)が織りなす世界の謎を読者とともに思考する、笑いあり涙あり(?)の入門講義。


≪目次: ≫
はじめに

第1章 世界のすがた
第1話 リアリティの謎
 夢と現実/ビッグバン理論/想像可能性/無常ということ/科学と宗教/時間の基準/光速度不変/自分が生まれた後の世界/世界五分前出現仮説/閉じこもる/【質疑応答の時間】
第2話 観念論の洞察
 トレードオフ/心の中/「観念」の登場/「知覚の因果説」の問題/観念と言語/受動的に降りかかる/定義できない単純観念/暗黙の同意/【質疑応答の時間】
第3話 条件文的な可能性
 はなれてあること/空間の理解/触覚の観念/カントのこと/もしなになにしたら/センシビリア/観念を超えるもの/観念力の威力/「ある」とは知覚されること/【質疑応答の時間】
第4話 「ある」から「である」へ
 知覚していないもの/胡蝶の夢/「である」への変成/「心」が知覚すること/量子論と不確定性原理/波束の収縮/量子力学と哲学/コインシデンス/強い人間原理/【質疑応答の時間】

第2章 世界のきまり
第1話 必然性あれこれ
 「報い」としての「死」/死刑論/ピュシスとノモス/事実と規範への問い/責任概念の介入/因果と応報/原因の先行/応報と必然性/原因指定の多様性/三種の必然性/規範的必然性/【質疑応答の時間】
第2話 ないけど肯定される因果
 「異」「同」の二面作戦/子の原因は親/「によって」という関係/因果関係なんてない/夫婦関係との類比/すべての関係性はノモス?/因果的効果性/段取りを重ねる/ないけれど否定されない/ヒューム因果論の発想/【質疑応答の時間】
第3話 ランダム性、そして混沌
 ランダム化比較試験/ヒュームの疑問を免れているか/ランダム性と規則性/隠れた偏り?/浮動的安定/恒常的連接と斉一性の原理/因果関係はクセになる/ヒュームとカント/立ち上がる疑問/破綻してゆく恒常的連接/二階の因果関係/因果的超越の暗闇/【質疑応答の時間】
第4話 確率から条件分析へ
 決定論の登場/決定論は信仰?/決定論的誤謬/確率的因果の考え方/共通原因/「真の原因」の謎/結果の生起確率を低める原因/原因になるはずだけど原因ではない/反事実的条件分析の導入/反事実的条件分析の効力/原因と必要条件/因果的先取の問題/早い・遅い因果的先取/因果連鎖/「脆さ」と「影響」/現実因果、そして不在/【質疑応答の時間】

第3章 世界にすまう
第1話 因果にしみこむ不在性
 因果関係が問題になるとこ/価値的にネガティブなこと/言語行為の三つの様相/音楽化された認識論/逸脱基底的/クアエリ原理/因果性の普遍的広がり/逸脱と後悔/不在因果の問題/野放図因果/通時的野放図因果/予防の不在/【質疑応答の時間】
第2話 因果と予防
 野放図性の程度/ポジティブな価値を持つ結果/予防が不要な場合/予防可能と予防無縁/確率への考慮/曖昧性の介入/予防可能度/コストと所要時間/結果からの時間的距離/予防可能度の定式化/原因指定の適切度/【質疑応答の時間】
第3話 「である」と「べき」のはざま
 共時的野放図性に立ち向かう/不在因果と「べき」の問題/「べき」は「できる」を含む/ヒュームの法則/自然主義的誤謬/峻別主義と結合主義/「濃い概念」と「薄い概念」/規則のパラドックス/芸術的な規則性/傾性論と峻別主義/適合方向/記述性度/規範性度/記述性と規範性の相関/最後に「トロリー問題」に一言/「浮動的安定」から「死」という不在性へ/【質疑応答の時間】

参考文献
おわりに (平成三〇年二月  茨木県土浦市にて 一ノ瀬正樹)


≪著者: ≫ 一ノ瀬正樹 (いちのせ・まさき) 1957年茨城県土浦市に生まれる。東京大学文学部卒業。東京大学大学院哲学専攻博士課程修了。博士(文学)。東京大学大学院人文社会系研究科教授をへて、武蔵野大学教授。英国オックスフォード大学 Honorary Fellow。和辻哲郎文化賞、中村元賞、農業農村工学会賞著作賞を受賞。専門は哲学(因果論・パーソン概念)。著書に『英米哲学史講義』(ちくま文庫)、『人格知識論の生成』『死の所有』(東京大学出版会)、『原因と結果の迷宮』『原因と理由の迷宮』(勁草書房)、『確率と曖昧性の哲学』(岩波書店)、『放射能問題に立ち向かう哲学』(筑摩選書)、『東大ハチ公物語』(共編著、東京大学出版会)などが、論文に"Normativity, probability, and meta-vagueness"(Synthese (2017) ,Vol.194, No.10)などがある。

一ノ瀬正樹 『放射能問題に立ち向かう哲学』(筑摩選書、2013年) '13/03/02
デイヴィッド・ヒューム 『人間知性研究 〈新装版〉: 付・人間本性論摘要』(斎藤繁雄/一ノ瀬正樹 訳、法政大学出版局、2011年) '12/09/14
一ノ瀬正樹/伊東乾/影浦峡/児玉龍彦/島薗進/中川恵一 編著 『低線量被曝のモラル』(河出書房新社、2012年) '12/08/22
一ノ瀬正樹 『確率と曖昧性の哲学』(岩波書店、2011年) '12/07/25
一ノ瀬正樹 『死の所有 死刑・殺人・動物利用に向きあう哲学』(東京大学出版会、2011年) '12/07/17
一ノ瀬正樹 『原因と理由の迷宮 「なぜならば」の哲学』(勁草書房、2006年) '12/07/08
一ノ瀬正樹 『原因と結果の迷宮』(勁草書房、2001年) '12/07/02
一ノ瀬正樹 『人格知識論の生成 ジョン・ロックの瞬間』(東京大学出版会、1997年) '12/06/06
一ノ瀬正樹 『死の所有 死刑・殺人・動物利用に向きあう哲学』(東京大学出版会、2011年) '11/12/30
一ノ瀬正樹 『確率と曖昧性の哲学』(岩波書店、2011年) '11/09/04



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本「草薙の剣」橋本治5

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草薙の剣
○著者: 橋本治
○定価: 本体1,700円(税別)
○ISBN: 978-4104061150








なんで僕はこんなところにいるんだろう? 日本人の心の百年を辿る壮大な長篇小説。

――これは、橋本治の「平家物語」である。――
10代から60代まで、10歳ずつ年の違う男たちを主人公に、彼らの父母、祖父母までをさかのぼるそれぞれの人生を、戦後から平成の終わりへと向かう日本の軌跡のなかに描きだす。敗戦、高度経済成長、オイルショック、昭和の終焉、バブル崩壊、二つの大震災、みな懸命に生きながらも親と子はつねに断絶を抱え、夫婦はしばしば離婚する。人生はつねに、思い描いたことの外にある―― ごくふつうのリアルな日本人の心の100年を描いて、読者をさまざまな記憶でつよく揺さぶりながら、戦後日本の行き着いた先としての現代のありようを根底から問い返す、橋本治、畢生の長篇小説。作家デビュー40周年記念作品。


≪目次: ≫
第一章 息子達
 誰もいない世界/昭生/昭生と兄/常生の母/ベビーブームが終わる時/昭生の旅立ち/都会の暮し/昭生の就職/昭生の兄の結婚

第二章 終わってしまった時代
 豊生の父/すべてを失う時/焼け跡にて/戦後という時代/豊生の家/終わってしまう時代

第三章 始まらない時代
 自由の始まり/夢生の登場するステージ/夢生の誕生/女達/穏やかな日々/片隅の女/一九八五年の空の下

第四章 よどみ
 知らずに下り階段を行く/はじけるバブル/父親はまだ若い/意味不明のままに庇護者が消える/人を殺す子供

第五章 草薙の剣
 内側から湧いて来るもの/少年達の世紀末/錆びて行く時代/普通の人達/帰郷/母の反撃/昭生の結婚と二〇〇六年の出来事/二つの離婚/時間だけが過ぎて行く/大震災/第一世代の退場/草薙の剣/エピローグ


≪著者: ≫ 橋本 治 (はしもと おさむ) 1948年東京生まれ。東京大学文学部国文科卒。小説・戯曲・評論・エッセイ・古典の現代語訳・浄瑠璃などの古典芸能の新作ほか、多彩な執筆活動を行う。2002年『「三島由紀夫」とはなにものだったのか』で小林秀雄賞を、2005年『蝶のゆくえ』で柴田錬三郎賞を、2008年『双調 平家物語』で毎日出版文化賞を受賞。著書に、『窯変 源氏物語』『巡礼』『リア家の人々』『ひらがな日本美術史』『失われた近代を求めて』『浄瑠璃を読もう』『九十八歳になった私』など多数。



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本「世界がわかる地理学入門 気候・地形・動植物と人間生活 (ちくま新書1314)」水野一晴5

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気候、地形、動植物、人間生活……気候区分ごとに世界各地の自然や人々の暮らしを解説。世界を旅する地理学者による、写真や楽しいエピソードも満載の1冊!

世界には、さまざまな場所があり、多様な人々が暮らしている。そして、そんな各地の人間の暮らしは気候、地形、植生など色々なものの影響を受けている。ふだんは気づかなくとも、私たちの生活は自然と密接に結びついているのだ。「世界一美しい」ナミブ砂漠はなぜ赤いのか? ヨーロッパでオープンカフェが好まれるのはなぜなのか? 本書では、気候区分ごとに世界各地の自然環境と人々の暮らしを解説。五〇か国以上を訪問した著者による楽しいエピソードや写真も満載で、世界を知る楽しさが沸き起こる一冊。


≪目次: ≫
はじめに (2018年1月 水野一晴)
 世界の自然と人間生活/世界の気候区分と特徴

第1章 熱帯気候
1 自然
 熱帯(熱帯雨林とサバンナ)の分布/熱帯雨林の自然/サバンナの自然/シロアリ塚/熱帯雨林とサバンナの境界/熱帯雨林に生息する類人猿/人類発祥の物語「イーストサイドストーリー」
2 気候メカニズム
 大気の大循環と熱帯気候/熱帯収束帯が季節移動する理由/上昇気流が生じると雨が降って、下降気流が生じると乾燥する理由
3 熱帯雨林やミオンボ林の変化
 気候変動と熱帯雨林の縮小/近年の熱帯雨林の大量伐採/ミオンボ林の破壊と政治(ザンビア)
4 農業
 熱帯の農作物(天然ゴム、カカオ、コーヒー)/耕作形態/プランテーション/熱帯雨林の作物とその調理法(カメルーン)/熱帯雨林に住む農耕民と焼畑農業(カメルーン)/サバンナに住む人々とコーヒー(タンザニア)
5 住民生活
 自然とともに生きる狩猟採集民/熱帯雨林の狩猟採集民/ピグミーの人々/ムブティ・ピグミー(コンゴ民主共和国)/バカ・ピグミー(カメルーン)/ピグミーの精霊信仰(カメルーン)/トゥワ・ピグミー(ウガンダ)/ボルネオの熱帯雨林に住む人々(マレーシア)/サバンナの人々と果樹利用(ナミビア)/サバンナに住む人々の精霊信仰(タンザニア)/精霊と邪術師(タンザニア)/発展途上国の大都市への人口集中と治安の悪化/大都市のスラム化/大都市の深刻な交通渋滞

第2章 乾燥・半乾燥気候
1 自然
 砂漠とステップの分布/乾燥地の地形――インゼルベルク、メサ、ビュート/ナミブ砂漠の成立過程――白い砂丘から赤い砂丘へ/ナミブ砂漠の霧の発生メカニズム/砂漠の季節河川(ワジ、涸れ川)と洪水/かつての砂漠「カラハリ砂漠」
2 気候メカニズム
 砂漠はどこにできるか?/サヘルの干ばつはどうして起きるのか?
3 適応する動植物
 乾燥地に分布する植物の特徴と機能/ナミブ砂漠に1000年生きる固有種ウェルウィッチア/砂漠の季節河川沿いの脆弱な森林の生態/砂漠ゾウと地域住民/砂漠に生きる生物たちの知恵/フェアリーサークル(妖精の輪)の謎/砂漠の暗闇の中で生きるサソリ
4 農業
 半乾燥地の農作物/ステップの土はなぜ黒く、「世界の穀倉地帯」になるのか?
5 住民生活
 乾燥地帯で生きる人々/牧畜民コイコイ系ナマ民族の人々(ナミビア)/牧畜民ダラマの人々(ナミビア)/狩猟採集民サン(ブッシュマン)の伝統的な生活とその変化(ボツワナ)/トロフィーハンティングと地域住民/サンの人々の食事/サンの伝統的儀礼とシャーマニズム(ボツワナ)/牧畜民ヒンバの人々(ナミビア)/ラクダ遊牧を行うレンディーレの人々(ケニア)

第3章 寒帯・冷帯気候
1 自然
 ツンドラや亜寒帯(冷帯)地域の分布/氷河によってつくられた地形/日本の高山に見られる氷河地形/冷帯の森林分布
2 気候メカニズム
 寒帯・冷帯の分布とその気候メカニズム/高標高地の気候
3 冷涼地域の農業
 冷涼地帯の農業分布/氷河レスの堆積と農作物
4 高緯度地帯の住民生活
 極北の狩猟民、イヌイットの人々(カナダ)/イヌイットの慣習と現代生活/昼の長い夏と夜の長い冬(スウェーデン、ドイツ)
5 山岳地帯の農業
 ヒマラヤの森林利用と農耕(インド)/ヒマラヤのヤウ牧畜(インド)/アンデスのリャマ、アルパカの牧畜(ボリビア)
6 山岳地帯の住民生活
 高地に住む人々/ヒマラヤの住民社会(インド)/ヒマラヤの山と精霊信仰(インド)/ヒマラヤのチベット仏教(インド)/アンデス山系の人々の暮らし(ボリビア)/エチオピア高原の山岳地の人々の暮らし(エチオピア)/ケニア山の山岳信仰(ケニア)

第4章 温帯気候
1 自然
 温帯地域の分布/最終氷期ヨーロッパの自然環境と現在の植生の単調さ/地中海性気候の植生――ケープタウン周辺の多様な植生とケープペンギン
2 気候メカニズム
 夏がそれほど暑くならないヨーロッパと猛暑の日本/冬に雨が降る地中海性気候/高標高に位置する首都
3 住民生活
 西岸海洋性気候の自然と住民生活(ドイツ)/地中海性気候の自然と住民生活(イタリア)/先進国の大都市の問題――ドーナツ化現象・スプロール現象/ウォーターフロント再開発・インナーシティ問題・ジェントリフィケーション
4 日本の自然と住民生活
 日本の地形/日本の気候(温暖湿潤気候)/日本の森林/森林の利用/日本の精霊信仰/日本の自然と人々の生活

あとがき (2018年1月 水野一晴)

引用・参考文献


≪著者: ≫ 水野一晴 (みずの・かずはる) 1958年名古屋生まれ。京都大学大学院文学研究科地理学専修教授。理学博士。名古屋大学文学部地理学専攻卒業、北海道大学大学院環境科学研究科修士課程修了、東京都立大学大学院理学研究科地理学専攻博士課程修了。京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科助教授などを経て、現職。専門は自然地理学(植生地理学)。調査地域は、ケニア山、キリマンジェロ、ナミブ砂漠、アンデス、インド・ヒマラヤ地域であり、調査・研究で訪れた国は50カ国以上。著書・編著書に『自然のしくみがわかる地理学入門』『人間の営みがわかる地理学入門』(ベレ出版)、『気候変動で読む地球史』(NHKブックス)、『高山植物と「お花畑」の科学』『アフリカ自然学』『アンデス自然学』(古今書院)、『神秘の大地、アルナチャル』(昭和堂)などがある。




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本「藤原氏 権力中枢の一族 (中公新書2464)」倉本一宏5

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「大化改新」で功績を残したとされる鎌足に始まる藤原氏。律令国家を完成させた不比等から四家の分立、ミウチ関係を梃子に天皇家と一体化した摂関時代まで権力中枢を占めつづける。中世の武家社会を迎えても五摂家はじめ諸家は枢要な地位を占め、その末裔は近代以降も活躍した。本書は古代国家の成立過程から院政期、そして中世に至る藤原氏千年の動きをたどる。権力をいかにして掴み、後世まで伝えていったかを描く。


≪目次: ≫
はじめに――藤原氏とは何か

序章 鎌足の「功業」と藤原氏の成立
一、北東アジア情勢と乙巳の変
 激動の北東アジア国際情勢/中臣鎌子の野望/諸王子への接近/蘇我石川麻呂との連携/乙巳のクーデター/曽我本宗家の滅亡
二、「大化の改新」と鎌足の「功業」
 「改新政府」の発足/「大化改新」と鎌足/百済滅亡と国際情勢/鎌足の病悩と藤原氏の成立/鎌足薨去/山階精舎と鎌足の墓/鎌足の「功業」

第一章 不比等の覇権と律令体制
 鎌足後の中臣氏/不比等の前半生
一、中臣氏との決別
 氏上中臣大島/藤原大島/不比等の任官/珂瑠(軽)王立太子/藤原氏の確立
二、律令国家の権力中枢
 律令国家権力中枢の構造/議政官組織の構成原理/蔭位制と藤原氏/太上天皇、知太政官事、藤原氏の大臣・内臣
三、不比等の覇権
 大宝律令体制の完成/武智麻呂の出仕/太上天皇制/持統と高天原/律令国家の危機/元明即位/平城遷都/広成皇子の皇籍剥奪/首皇子立太子/光明子と県犬養広刀自/房前、朝政参議/不比等病悩/不比等死去

第二章 奈良朝の政変劇
一、四家の分立と王権
 長屋王政権と藤原四子/内臣房前/基皇子誕生と立太子/基皇太子の死と安積親王の誕生/「長屋王の変」/光明子立后/藤原四子体制の確立
二、聖武と光明子と仲麻呂と
 橘三千代の死と武智麻呂政権の確立/藤原四子体制の崩壊/四子の子たち――南家/四子の子たち――北家/四子の子たち――式家/四子の子たち――京家/橘諸兄政権の成立/孝謙天皇の即位/「光明子−仲麻呂」体制/「橘奈良麻呂の変」/仲麻呂の政治/淳仁天皇の即位/孝謙太上天皇と淳仁天皇の対立
三、奈良朝末期の政変劇
 恵美押勝の乱/四家の官人たち――南家/四家の官人たち――北家/四家の官人たち――式家/四家の官人たち――京家/称徳と道鏡の王権/光仁天皇の擁立/他戸の廃太子と山部の立太子/式家主導体制の衰退/桓武天皇即位/藤原四家の官人の動向/種継の専権/長岡遷都/種継暗殺事件

第三章 藤原北家と政権抗争
一、平安京の確立と北家
 長岡京の日々/平安京遷都平城天皇の政治/伊予親王の変と藤原氏/平城天皇の譲位/「薬子の変」の発端/「薬子の変」の顛末/皇太子の廃立/平安京の確立と冬嗣の昇進/淳和天皇即位と嵯峨太上天皇
二、前期摂関政治と良房・基経
 良房の昇進/承和ぼ変/北家の繁栄/文徳天皇即位/太政大臣良房/外祖父「摂政」良房/応天門の変/摂政良房/良房から基経へ/春日社/陽成天皇の即位と摂政基経/基経の政務ボイコット/陽成天皇の退位/光孝皇統と基経/宇多天皇の即位/「阿衡の紛議」/関白基経/「寛平の治」
三、北家以外の門流のその後
 南家のその後/式家のその後/京家のその後/北家以外の藤原氏

第四章 摂関政治の時代
 醍醐天皇と後継者
一、摂関常置と政権抗争
 摂関常置/「天暦の治」/冷泉天皇と「揚名関白」/円融天皇と九条流・小野宮流/花山天皇という存在/外祖父摂政兼家と国母詮子/中関白家の日々/「七日関白」道兼
二、道長の権力
 道長政権の成立/中関白家の失脚/彰子の後宮制覇/一条天皇から三条天皇へ/「この世をば」/再分配システムとしての道長
三、頼通政権の成果
 藤原市北家の嫡流/倫子と明子/後継者としての頼通選定/道長死後の頼通と教通/後一条天皇の時代の頼通政権/後朱雀天皇の時代の頼通政権/後冷泉天皇の時代の頼通政権/宇治に隠退/頼通の時代

第五章 摂関家の成立と院政
一、院政と摂関家の転機
 後三条天皇の皇位継承構想/院政の創始と摂関家の権力の失墜/堀河から鳥羽へ、師通から忠実へ/忠通と忠実/崇徳と近衛/忠通と頼長/後白河の即位
二、家格と家業の形成
 摂関家の成立/家格と家業の形成
三、主流から外れた諸家
 中御門流/中関白家/閑院流/小野宮流/勧修寺流/日野家/魚名流/南家/式家/京家/藤原氏の諸家

第六章 武家政権の成立と五摂家の分立
一、武家政権の成立と摂関家
 保元の乱と藤原氏/平治の乱/摂関家の動向/治承・寿永の乱と摂関家
二、鎌倉幕府の成立と五摂家の分立
 頼朝と朝廷/近衛家と九条家/摂家将軍/五摂家の分立
三、武家としての藤原氏
 式家としての魚名流/秀郷流の武家/北家以外の武家

おわりに――日本史と藤原氏
 摂関家の辛苦/様々な家格/日本と藤原氏

略年表
参考文献


≪著者: ≫ 倉本一宏 (くらもと・かずひろ) 1958年(昭和33年)、三重県津市に生まれる。東京大学大学院人文科学研究科国史学専門課程博士課程単位修得退学。国際日本文化研究センター教授。博士(文学、東京大学)。専門は日本古代政治史、古記録学。著書、『蘇我氏――古代豪族の興亡』(中公新書、2015)、『人物叢書 一条天皇』(吉川弘文館、2003)、『戦争の日本史2 壬申の乱』(吉川弘文館、2007)、『藤原道長 「御堂関白記」 全現代語訳』(講談社学術文庫、2009)、『藤原行成 「権記」 全現代語訳』(講談社学術文庫、2011-2012)、『藤原道長の日常生活』(講談社現代新書、2013)、『藤原道長の権力と欲望』(文春新書、2013)、『平安朝 皇位継承の闇』(角川選書、2014)、『「旅」の誕生』(河出ブックス、2015)、『藤原伊周・隆家』(ミネルヴァ日本評伝選、2017)、『戦争の日本古代史』(講談社現代新書、2017)ほか。


倉本一宏 『藤原道長の日常生活』(講談社現代新書、2013年) '13/04/28
倉本一宏 全現代語訳 『藤原道長「御堂関白記」 〈下〉』(講談社学術文庫、2009年) '12/05/27
倉本一宏 全現代語訳 『藤原道長「御堂関白記」 〈中〉』(講談社学術文庫、2009年) '12/05/02
倉本一宏 全現代語訳 『藤原道長「御堂関白記」 〈上〉』(講談社学術文庫、2009年) '12/04/27
倉本一宏 全現代語訳 『藤原行成「権記」 〈下〉』(講談社学術文庫、2012年) '12/03/24
倉本一宏 全現代語訳 『藤原行成「権記」 〈中〉』(講談社学術文庫、2012年) '12/02/17
倉本一宏 全現代語訳 『藤原行成「権記」 〈上〉』(講談社学術文庫、2011年) '12/02/08
佐藤信 編著 『日本の古代 '05』(倉本一宏/佐々木恵介 著、放送大学教材:専門科目 人間と文化コース、放送大学教育振興会、2005年) '11/05/02



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