Gori ≒ ppdwy632

〈ぼく〉の思索の一回性の偶然性の実験場。

2018年07月

本「ヨーロッパ 繁栄の19世紀史 消費社会・植民地・グローバリゼーション」玉木俊明5

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ジェントルマン資本主義と、ジェントルマンと、


第一次世界大戦前のヨーロッパは、イギリスを中心に空前の繁栄を誇っていた。奴隷制、産業革命、蒸気船や電信の発達・・・・・・ その栄華の裏にあるメカニズムに迫る。

第一次世界大戦前、イギリスを中心にヨーロッパは空前の繁栄を誇っていた。蒸気船が大洋を駆け巡り人や物資を運び、電信が普及、グローバリゼーションが急速に進展し、富がヨーロッパに集中したのである。また、この時期に人々の生活水準が上昇、市民社会が形成され、余暇も誕生した。しかし、そのような繁栄の裏には、搾取され続けた植民地と、奴隷にされた人々の犠牲があった。本書は、そのようなヨーロッパの光と闇の両面を描き出す。


≪目次: ≫
序章 ベルエポックの光と闇
 昨日の世界/ベルエポックとは何か/被植民地人にとってのベルエポック/ヨーロッパが圧倒的に優位な関係/第一次世界大戦と落ちぶれたヨーロッパ/本書の構成

第一章 一体化する世界
1 世界はこうして縮まった
 一九世紀のグローバリゼーション/ヨーロッパの帝国化とイギリス帝国/縮まった世界/具体的には世界はどの程度縮まったか
2 進出するヨーロッパ、後退する中国
 「非公式帝国」/南アメリカとイギリス/中国の朝貢貿易/ガレオン船と銀輸入――海運業軽視のつけ/中国の貿易を担うイギリス船
3 ヨーロッパの世界支配
 イギリスと電信のネットワーク/世界の交通網をおさえたヨーロッパ/支配=従属関係/豊かになるヨーロッパ、貧しいままのアジア・アフリカ

第二章 工業化と世界経済
1 工業化をめぐって
 ヨーロッパの経済成長/工業化と国家(イギリス)/イギリスの工業化/ガーシェンクロンモデル
2 各国の工業化
 ヨーロッパ大陸諸国の工業化/ベルギー/フランス/ドイツ/ロシア/スウェーデン/イタリア/イタリア移民が可能になった理由
3 ヨーロッパの変貌と他地域との関係
 ヨーロッパが輸入する食料/大西洋を渡る人々/アメリカ大陸に渡ったヨーロッパ人
4 イギリスのヘゲモニー
 イギリスの資本輸出/イギリスの社会構造を変えなかった工業化――ジェントルマン資本主義

第三章 労働する人々
1 反転労働供給と勤勉革命
 反転労働供給からの離脱/勤勉革命/ヤン・ド・フリースの勤勉革命論/勤勉革命論とは何だったのか/市場で取引される商品とは
2 消費社会の誕生
 織物と砂糖の消費量の増大/砂糖の生産システム/ヨーロッパの消費水準の上昇と収奪される黒人奴隷/綿織物/ヨーロッパ外世界との結びつき
3 工場と労働制度
 工場労働者を生み出したイギリス/イギリスにおける労働者階級の状態/子どもたちの労働環境は悪化したのか/可視化される労働
4 市場での労働の増加
 工業化により変わる世界/イギリスの女性労働者/ガヴァネスの世界/彼らは本当に働きたかったのか/ジェントルマン資本主義の世界とディケンズ/工業化による長時間労働の世界へ

第四章 余暇の誕生
1 余暇の意味
 余暇とは何か/余暇時間の増加/「見せびらかしのための消費」/「見せびらかしのための消費」の広がり
2 ツーリズムの発展
 鉄道の役割/トーマス・クックとイギリスのツーリズム/トーマス・クックとヨーロッパ大陸のツーリズム/トーマス・クックと中東のツーリズム――イギリス帝国との関係/『八十日間世界一周』
3 海を渡るということ
 恐ろしい海/海とツーリズム/海水浴の広がり/フランスの海水浴場/安らぎを与える海へ
4 世界の一体化と余暇、経済成長
 余暇からみた世界/余暇と経済成長

第五章 世界支配のあり方
1 ウィーン会議からメッテルニヒ体制崩壊までの政治史
 フランス革命・ナポレオン戦争の影響/ウィーン体制の成立/ウィーン体制の意味/ラテンアメリカ諸国の独立とウィーン体制の動揺/ウィーン体制の崩壊/経済成長によるウィーン体制への影響
2 国家の統一
 残された国家統一/イタリアの統一/ドイツの統一/国民国家形成の理由と帝国主義
3 アメリカとドイツの挑戦
 第二次産業革命とは/アメリカの特徴/ビッグビジネスの誕生
4 ヨーロッパの民主化と植民地
 選挙権の拡大/不平等に扱われる非植民地人
5 手数料資本主義とイギリス
 イギリス経済の強み/海上保険の発展とイギリス/海上保険におけるロイズの重要性/手数料資本主義の完成/「ヨーロッパの世紀」と植民地

終章 長き歴史のなかで
 「ヨーロッパの世紀」の実相/市場の発展とヨーロッパ人の生活水準の上昇/グローバリゼーションとイギリス/一九世紀の負の遺産

あとがき (二〇一八年四月 京都にて 玉木俊明)

主要参考文献


≪著者: ≫ 玉木俊明 (たまき・としあき) 1964年、大阪市生まれ。同志社大学大学院文学研究科(文化史学専攻)博士後期課程単位取得退学。京都産業大学経済学部教授。専門は近代ヨーロッパ経済史。著書に、『ヨーロッパ覇権史』(ちくま新書)、『海洋帝国興隆史』『近代ヨーロッパの誕生』(講談社選書メチエ)、『〈情報〉帝国の興亡』(講談社現代新書)、『先生も知らない世界史』『先生も知らない経済の世界史』(日経プレミアムシリーズ)、『北方ヨーロッパの商業と経済』(知泉書館)、『近代ヨーロッパの形成』『歴史の見方』(創元社)などがある。


玉木俊明 『〈情報〉帝国の興亡 ソフトパワーの五〇〇年史』(講談社現代新書、2016年) '16/11/03
玉木俊明 『ヨーロッパ覇権史』(ちくま新書、2015年) '16/03/21
川北稔 [著]、玉木俊明 [聞き手] 『私と西洋史研究 歴史家の役割  Minoru Kawakita/Toshiaki Tamaki: “The Role of a Historian: Retrospection of My Studies on European History” 』(創元社、2010年) '11/01/28
玉木俊明 『近代ヨーロッパの誕生 オランダからイギリスへ』(講談社選書メチエ、2009年) '09/12/20



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本「社会学 わたしと世間 (中公新書2484)」加藤秀俊5

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社会学 - わたしと世間 (中公新書 2484)
○著者: 加藤秀俊
○定価: 本体780円+税
○ISBN: 978-4121024848











一五〇年前に充てた安易な訳語のせいで、抽象的で理解しにくい「社会」と「社会学」。だが、社会とは私たちを取りまく身近な世間のことにほかならない。本書では、集団、コミュニケーション、組織、自我などのキーワードを切り口に、世の中の仕組みをよりよく知るこの学問の本質、方法を述べる。半世紀以上にわたり研究を続けてきた碩学による社会学入門にして、知的好奇心を持ちつづけ、人生を楽しむためのヒント。


≪目次: ≫
まえがき

第一章 「社会学」――現代の世間話
 「世間」というもの/「世態学」と「社会学」/「世間話」の記録/世俗の学/文芸としての「社会学」

第二章 集団――つながる縁
 「世間」と「人間」/「縁」と「相性」/「むすぶ」心/「みんな」の正体/「みんな」の新陳代謝

第三章 コミュニケーション――ことばの力
 「体感」について/日常会話/文字でつながる/新聞の功罪/いちどにつながる

第四章 組織――顔のない顔
 「法人」の時代/「タテ」と「ヨコ」/「仲間」のさまざま/固い組織・やわらかい組織/国家――最大の法人

第五章 行動――ひとの居場所
 個体空間/居場所のデザイン/職制と居心地/疎外――居場所のないひと/アジール――居場所のないひとの居場所

第六章 自我――人生劇場
 義理と人情/仮面の世界/演技する人間/ラッキョの皮/プロフィール

第七章 方法――地べたの学問
 ふるさとの学問/さまざまな現場/定性か定量か/国学としての社会学/「私社会学」のすすめ

あとがき (二〇一八年四月 加藤秀俊)


≪著者: ≫ 加藤秀俊 (かとう・ひでとし) 1930年(昭和5年)、東京都に生まれる。東京商科大学(現一橋大学)卒業。シカゴ大学大学院修了。京都大学人文科学研究所助手、京都大学教育学部助教授、学習院大学教授、国際交流基金日本語国際センター所長、日本育英会会長などを歴任。社会学博士。著書に『加藤秀俊著作集』(全12巻、中央公論社)、『整理学』『人間関係』『取材学』(以上、中公新書)、『独学のすすめ』(ちくま文庫)、『隠居学』(講談社文庫)、『メディアの展開』(中央公論新社)、『加藤秀俊社会学選集』(全2巻、人文書院)など。
加藤秀俊データベース
URL http://katodb.la.coocan.jp/



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本「アメリカ政治講義 (ちくま新書1331)」西山隆行5

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アメリカ政治講義 (ちくま新書)
○著者: 西山隆行
○定価: 本体価格820円+税
○ISBN: 978-4480071439










アメリカの時事問題の情報はますます増えているが、政治や社会の基本的な特徴や事実を踏まえていない論評も多く見られる。そこで、アメリカ政治を初学者にもわかりやすい形で、特定の視角や事例のみに依拠することなく、歴史、制度、文化、国際比較などの多様な視点から多角的に考察。長期的なアメリカの民主政治の考え方を重点的に解説する。さらに、単に政治過程について説明するだけではなく、デモクラシー論における規範的評価をも交えた、アメリカ政治入門書の決定版。



≪目次: ≫
はじめに

第一章 アメリカの民主政治
1 民主主義を具現する国、アメリカ?
 独裁政治の否定? 代表なくして課税なし?/共和政と民主主義の過剰/投票権の拡大/ジャクソニアン・デモクラシー/南北戦争と修正第一五条/女性参政権と選挙年齢
2 投票率の低さ
 そもそも問題なのか?/制度的要因/合理性に基づく説明
3 選挙に関する諸問題
 一票の格差/選挙管理と積極的投票権/重罪犯・元重罪犯の投票権剥奪/有権者ID
4 民主政治に関する諸問題
 利益集団政治/公共利益と民主政治/富と民主政治

第二章 大統領と連邦議会
1 大統領の権限
 行政権は大統領に属する/他の機関との関係
2 大統領と連邦議会の関係
大統領制と議院内閣制/分割政府/政策革新論/政界勢力集結と世論動員/大統領令/大統領令の問題点と利点
3 大統領のリーダーシップ
 リーダーシップに期待される理由/統治機構に対する不信/連邦議会議員の再選挙率の高さ/アウトサイダー候補への期待/リーダーシップとは?/政治状況とリーダーシップ

第三章 連邦制がもたらす影響
1 建国の由来
 連邦制とは?/人民主権と連邦制/連邦政府の権限増大
2 選挙・政党
 大統領選挙/大統領選挙人/全国党大会と選挙綱領/投票権
3 連邦制と多様性
 足による投票/民主主義の実験場/多様性の弊害
4 州・地方政府の限界と底辺への競争
 州・地方政府の限界/底辺への競争

第四章 二大政党とイデオロギー
1 現代アメリカの保守とリベラル
 アメリカにおける保守とは?/アメリカにおけるリベラルとは?
2 政党
 地方政党の連合体/利益集団の連合体/政党規律の弱さ/地方政党の衰退とメディア
3 分極化と対立の激化
 南部保守派の離反/対立の激化/利益集団の連合体としての民主党/イデオロギー志向の共和党/南部の共和党化/保守革新の完了?/権力を持った保守・共和党の苦悩

第五章 世論とメディア
1 世論による支配
 世論の曖昧さと危うさ/リップマンの懸念/世論による支配/世論と政治制度
2 メディア
 メディアの発展/空中戦と地上戦/メディアのバイアス/メディアが政治を変える/政治社会の分極化とメディア/フェイクニュースとメディア不信/メディアと統治

第六章 移民・人種・白人性
1 移民
 「多からなる一」/移民の国アメリカ/不法移民問題/二大政党と不法移民問題/中南米系の特殊性/国籍・麻薬・テロ
2 人権問題
 公民権運動の理念/ブラックパワー運動/積極的差別是正措置/多文化主義への反発
3 白人の反発
 白人労働者階級/白人労働者階級の被害者意識/社会福祉とジェンダー/トランプ現象をどう理解するか

第七章 税金と社会福祉政策
1 小さな政府? 大きな政府?
 納税者の反発/エレファントカーブ/中間層の不満
2 予算と税をめぐる攻防
 税の作り方/税をめぐる攻防
3 社会福祉政策
 市場の役割重視と労働という規範/医療保険/民間医療保険/オバマケア/拠出型と非拠出型/社会保障年金/企業年金/公的扶助/州政府の役割増大/勤労税額控除とNPOの役割
4 通商政策と社会福祉政策
 自由貿易に対する懐疑/自由貿易と社会福祉政策

第八章 文化戦争の諸相
1 社会的争点と裁判所の政治的役割
 社会的争点の重要性/裁判所の政治的役割/連邦判事の任命/裁判所の政治的利用
2 宗教とモラル
 宗教の重要性/政教分離/宗教の多様性と選択/プロテスタントの分裂/進化論と人工妊娠中絶/同性愛、同性婚
3 銃規制
 銃規制が進まないのはなぜか/建国の理念と反政府の伝統/都市と農村の対立/全米ライフル協会(NRA)

あとがき
主要参考文献



≪著者: ≫ 西山隆行 (にしやま・たかゆき) 1975年生まれ。東京大学大学院法学政治学研究科博士課程修了、博士(法学)。甲南大学法学部教授を経て、成蹊大学法学部教授。専門は比較政治・アメリカ政治。著書に『移民大国アメリカ』(ちくま新書、2016年)、『アメリカ型福祉国家と都市政治』(東京大学出版会、2008年)、『アメリカ政治入門』(東京大学出版会、2008年)、)、『マイノリティが変えるアメリカ政治』(共編著、NTT出版、2012年)、『知的公共圏復権の試み』(共編著、行路社、2006年)など。




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本「ふしぎな県境 歩ける、またげる、愉しめる (カラー版、中公新書2487)」西村まさゆき5

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地図を詳しく見ていくと、日本各地に複雑怪奇な県境(けんざかい)が存在する。ショッピングセンターの売り場を分断している、一つの村が丸ごと他県に囲まれている、盲腸県境が幅1メートル×長さ8キロにわたって細長く続く、実際の県境からだいぶ離れたところに「県境」バス停がある・・・・・・。こんな県境が、なぜ生まれたのか? 実際に行ってみると何があるのか? 地元の人は不便ではないのか? 県境マニアが全国13ヵ所の県境を検証。



≪目次: ≫
はじめに

1 練馬に県境がひと目でわかる場所があるので見に行った
 見た目で県境がわかる場所はないか?/県境初心者にもついてきてもらった/バス停を降りるとすぐに県境!/地元のおばさんは知っている/よく見ると街並みの雰囲気もちょっと違う/県境錯綜地帯へ/県境初心者におすすめの県境です

2 店舗内に県境ラインが引かれているショッピングモール
 ニュータウンの中にある県境/店内の県境はどうなっているのか?/ついに県境を発見!/とくに誰も意識はしていない県境/ふだん使いの県境/見えないけれど存在する県境/「県境ショッピングモール」として観光地化するのか?

3 東京都を東西に一秒で横断できる場所
 サクッと横断完了/実際の県境はちょっと違う!?/元狭山村の合併問題/入り組んだ県境は越境合併が原因だった

4 「峠の国盗り綱引き合戦」で浜松と飯田が仲良すぎて萌え死にそう
 県境マニア注目の祭り/公共交通機関のみで兵越峠を目指す/実際に県境が動く・・・・・・わけではない/高速道路と完成を願う祭り/中立の立場から、豊橋市が行司役を/まずはアトラクション/やっと綱引きが始まります/ピリピリしてきたぞ/国境の杭を打つ/仲がいいからこその真剣勝負

5 蓮如の聖地に県境を見に行く
 蓮如の聖地、しかも県境/雨が降ってきた・・・・・・/見逃しかける県境/住宅街の中の境目はどうなってるかな/学校の先生だけ言葉が違う/県境までしか除雪しない/「県境の館」計画/そして、二〇一六年・・・・・・/吉崎の県境は大聖寺川の川筋が変わったから?/まったく交流がなかった

6 標高二〇〇〇メートルの盲腸県境と危険すぎる県境
 県境マニアのあこがれ「福島県の盲腸県境」/どこが県境なのか、目印がない/ここにたどり着くまでの話を聞いてほしい/いきなり山場を迎える/危険すぎる県境で死にかける/盲腸県境スタートです/縦走して飯豊山本山に向かう/なぜ盲腸県境なのか?/ついに本山小屋に到着/翌朝、飯豊山山頂を目指す/登山は下山

7 福岡県の中に熊本県が三ヵ所もある場所
 県境をまたいだ貴重な飛び地/福岡、熊本県境に到着、第一の飛び地へ/廃線跡に寄り道しつつ第二の飛び地へ/言い訳できない何もなさ/飛び地のハウスで花を育てている/江戸時代の用水問題が発端/大海に浮かぶ軍艦のような飛び地/江戸時代と地続きの現代

8 日本唯一の飛び地の村で水上の県境をまたぐ
 日本でここだけ。村まるごと飛び地/近いけれど時間がかかる熊野地方/川の上の県境を・・・・・・またいだ!/ゴールで解体される筏/なぜ飛び地はできたのか?/飛び地がピンとこない村の人たち

9 県境から離れたところにある「県境」というバス停
 大好物がドッキング/で、県境バス停はどこに?/ついに発見、県境バス停/県境にあるから県境

10 埼玉、栃木、群馬の三県境が観光地化している?
 にわかに活気づく「三県境」/すでに先客がいた三県境/丁寧な説明の看板が出ていた/なんでも県境に見えてくる/看板を設置した人に話を聞こう/谷中湖を掘って嵩(かさ)上げした/家を曳いた

11 湖上に引かれた県境を見に行く
 山陰唯一の市街地の県境/あのベタ踏み坂も実は県境

12 カーナビに県境案内をなんどもさせたかった
 東京都と神奈川県の県境が入り組んでいる/なんども県境を越えたい

13 町田市、相模原市の飛び地の解消について担当者に話を聞く
 東京都、神奈川県の町田・相模原領有問題/都県境の上で記念撮影

あとがき

参考文献
初出一覧



≪著者: ≫ 西村まさゆき (にしむら・まさゆき) 1975年、鳥取県生まれ。イッツ・コム「デイリーポータルZ」など、主にインターネットサイトで、地図や地名、県境など地理に関する記事や、国語辞典に関する記事等を執筆。著書 『「ファミマ入店音』の正式なタイトルは、「大盛況」に決まりました』(笠倉出版社、2016)、『鳥取 「地理・地名・地図」の謎――意外と知らない鳥取県の歴史を読み解く!』(共著、じっぴコンパクト新書、2015)ほか。




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本「フィレンツェ 比類なき文化都市の歴史 (岩波新書1719)」池上俊一5

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ローマの植民市として出発した古代、有力家門が鎬(しのぎ)を削り都市の「自由」が高らかに掲げられた中世、そしてメディチ王朝期―― いつの時代も、人々は自らの名誉にかけ、この町を崇高なまでの美の都に仕立て上げた。ルネサンスにとどまらない「歴史の重層性」から、その魅力あふれる文化と芸術を活写する。 写真:大村次郷


≪目次: ≫
口絵4頁

はじめに
引用図版出典一覧

第一章 ローマの植民市とキリスト教の普及――前6世紀から9世紀
 フィエーゾレの建設/前59年、ローマ植民市フロレンティア建設/都市の縦軸と横軸/人文主義者のフィレンツェ神話/ゴート族、ビザンツ人、ランゴバルド人の争い/最初期のキリスト教徒の定住地/カロリング期における復興

第二章 都市国家の誕生と発展―― 10世紀から14世紀半ば
 トスカーナ辺境伯とコムーネの成立/文明化装置としてのコムーネ/塔仲間/ゲルフ党・ギベリン党の争いと第一次ポポロ体制/第二次ポポロ体制と白党・黒党/商人・職人の台頭/コンパニーアの商業システム/14世紀後半の危機

第三章 中世の文化
 キリスト教の発展とフィレンツェ式ロマネスク教会/托鉢修道会の定着/オルサンミケーレとアルテ/清新体派詩人とダンテ、ペトラルカ/マチブーエとジョット/アルノルフォ時代の公共建築

第四章 ルネサンスの政治・経済・社会―― 14世紀半ばから16世紀初頭
 商業の持続的発展――毛織物と絹織物/領域国家への道/メディチ時代へ/パトロネージが町を動かす/ parenti, vicini, amici /結婚は御家の一大事/ヨーロッパ世界の大変革に翻弄されるフィレンツェ/最後の共和制とその廃止

第五章 教会と修道院・施療院
 コムーネを支えるカリスマ/信心深いフィレンツェ人/有力家門の教会支援と家族礼拝堂/慈善事業の歴史/捨て子養育院とオルバテッロ/兄弟会

第六章 邸館とヴィラ
 邸館の美化/ヴィラでの生活と美しい庭/人文主義とフィレンツェ大学/愛書家の誕生と公共図書館成立/〈読み書きの共同体〉フィレンツェ/ボッカッチョとサッケッティ

第七章 広場と街路
 大小の広場とその多機能性/市場での活動/貴族たちの騎馬槍試合とダンス/聖ヨハネ祭と行列

第八章 世界と人間に注がれる新たな視線
 偉大なるブルネレスキ/公共芸術としての彫刻/遠近法の深層/ボッティチェリ、レオナルド、ラファエロ

第九章 トスカーナ大公国時代―― 1532年から1860年
 メディチ家、フィレンツェ公からトスカーナ大公へ(1532〜1737年)/君主を称揚する建設・彫刻事業と儀礼/マニエリスム絵画の特徴/彫刻と建築のマニエリスム/純粋主義のバロック/アカデミーの時代/ガリレオの活動と科学アカデミー/ロレーヌ家とハプスブルク家の時代(1737〜1860年)/自由と進歩の知的センター/音楽の都としてのフィレンツェ

第一〇章 近現代の苦悩と輝き―― 1861年から
 イタリア王国の首都へ(1865〜1871年)/イギリス人の都/アヴァンギャルドのフィレンツェ/料理によるイタリア統一/マッキャイオーリ以後

あとがき (二〇一八年二月 東京にて 池上俊一)

主要参考文献


≪著者: ≫ 池上俊一 (いけがみ しゅんいち) 1956年、愛知県生まれ。東京大学大学院総合文化研究科教授。専攻、西洋中世・ルネサンス史。著書、『ヨーロッパの中世8 儀礼と象徴の中世』(岩波書店)、『パスタでたどるイタリア史』『お菓子でたどるフランス史』『森と山と川でたどるドイツ史』『王様でたどるイギリス史』(以上、岩波ジュニア新書),『ロマネスク世界論』『ヨーロッパ中世の宗教運動』『公共善の彼方に――後期中世シエナの社会』(以上、名古屋大学出版会)、『イタリア――建築の精神史』(大村次郷写真、山川出版社)、『イタリア・ルネサンス再考――花の都とアルベルティ』(講談社学術文庫)ほか。

池上俊一 『図説 騎士の世界』(ふくろうの本・世界の歴史、河出書房新社、2012年) '12/04/14
池上俊一 『儀礼と象徴の中世』(ヨーロッパの中世8、岩波書店、2008年) '12/01/25
東京大学教養学部フランス語部会 編 『Passages――De France et d'ailleurs (テキスト+CD2枚) 』(東京大学フランス語教材、東京大学出版会、2001年) '11/10/18


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本「京都がなぜいちばんなのか (ちくま新書1329)」島田裕巳5

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京都がなぜいちばんなのか (ちくま新書)
○著者: 島田裕巳
○定価: 本体価格800円+税
○ISBN: 978-4480071415











日本のみならず、世界中の人をひきつける有数の観光地、京都。なぜ、京都は今の京都になってきたのか、その過程を探る。対象となるのは名高い京都の神社仏閣だ。それぞれに歴史があり、謎がある。その謎を一つ一つ解いていくと、今とは違う姿をとっていたことが明らかになってくる。「清水の舞台は飛び降りるためにあった?」「焼失前の金閣寺の姿とは?」「苔寺に苔はあったのか?」京都のいまだ隠された魅力を見つけ、人を惹きつけてやまない源泉を明らかにする。


≪目次: ≫
はじめに
 「千年の都」の奥深さ/散歩がそのまま歴史探訪

第一章 稲荷山に千本鳥居はいつ出現したのか
 千本鳥居は昔からあるわけではない/千本鳥居の先に広がる「お塚」/「お塚」は、なぜ明治以降に増えたのか/千本鳥居は、いつ建てられたのか/稲荷山に隠された古代の信仰/清少納言の証言

第二章 八坂神社に祀られた祟る神の威力
 京都の三大祭/祭神が変更になった八坂神社/「神仏判然令」による変化/牛頭天王から素戔嗚尊へ/牛頭天王の正体/祟り神は逆に利益をもたらす/怨霊として恐れられた天皇/怨霊が跋扈する京の都

第三章 清水の舞台は飛び降りるためにある
 創建当時の清水寺の姿/清水寺に、いつから舞台ができたのか/死の世界のただ中に建つ寺/秘仏となっている本尊/舞台から、本当に飛び降りていた/死のイメージがつきまとう清水寺

第四章 苔寺に苔は生えていなかった?!
 苔寺の拝観料は、なぜ三〇〇〇円なのか/昔の苔寺に苔はなかった?/「水の都」としての京都/明治の写真で確認すると・・・・・・/西芳寺の歴史をひもとく/西芳寺が「苔寺」として人気が出た理由/カラー写真なればこそわかる魅力

第五章 どんな金閣寺が焼けたのか
 京都第一の名所/焼失前の金閣寺の姿/三島は、焼失前の金閣を見ていたのか/三島はなぜ『金閣寺』を書いたのか/「キンキラキンの金閣寺」/「美への嫉妬」という矛盾/金閣寺における三島の美学

第六章 金閣寺の正体
 足利義満の住居として改修された金閣寺/義満亡き後の荒廃/江戸時代からの復興/本に残っている金閣寺/金閣寺の役割とは何だったのか/金箔はどの程度貼られていたのか/再建にまつわる大問題/最終段階での大幅変更/再建のための二つの選択肢/創建当時の姿に復元/金箔の使用が解禁になった理由/ふくれあがった予算額/国宝指定を解除されたことの意味/金閣の内部のあり方/阿弥陀堂の性格ももった金閣/金閣が京都のシンボルになり得た理由

第七章 銀はなくても銀閣寺
 銅板葺の銅閣も存在する/銀閣に銀は貼られていたのか/銀閣は何のための建物だったか/応仁の乱後に建てられたという事情/「銀沙灘」の存在が銀閣の由来か/色を愛でる場所、京都

第八章 密教空間としての平等院鳳凰堂
 仏教宗派の本山が集まった町/どの宗派にも属していない平等院/かつての平等院の伽藍配置/最澄と空海の役割/阿弥陀如来像に密教的な要素があるのか/密教が仏教界を席捲/密教色が一掃された平等院

第九章 京都の鬼門と裏鬼門
 比叡山延暦寺石清水八幡宮の役割/京都の「鬼門除け」/密教を初めて日本にもたらした最澄/南部六宗に対抗した最澄の試み/比叡山の発展/修行の場としての比叡山/伊勢神宮と並ぶ二所宗廟の一つ、石清水八幡宮/人々の信仰が厚かった石清水八幡宮/神仏分離により風景が一変/近代以前の京都と近代以降の京都

おわりに


≪著者: ≫ 島田裕巳 (しまだ・ひろみ) 1953年東京生まれ。宗教学者、文筆家。1976年東京大学文学部宗教学科卒業。1984年同大学大学院人文科学研究科博士課程修了。専攻は宗教学。放送教育開発センター助教授、日本女子大学教授、東京大学先端科学技術研究センター特任研究員などを歴任。現在は、東京女子大学非常勤講師。著書に『創価学会』(新潮新書)、『葬式格差』(幻冬舎新書)、『神も仏も大好きな日本人』(ちくま新書)、『戦後日本の宗教史』(筑摩選書)、『天皇は今でも仏教徒である』(サンガ新書)、『日本の新宗教』(角川選書)等。



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本「横山大観 近代と対峙した日本画の巨人 (カラー版、中公新書2478)」古田亮5

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横山大観は明治元年(1868)に生まれた日本画最大の巨人である。東京美術学校の第1期生として入学し、岡倉天心に師事した。大観はその後、明治日本が推し進めた近代化や、日清・日露戦争の勝利、太平洋戦争への突入と敗北を目の当たりにするが、こうした時代のうねりは彼の画業と軌を一にしている。本書は、1958年に90年の生涯を閉じた大観の生涯と画業を、もう一つの日本近代史として描くものである。


≪目次: ≫
はじめに
凡例

第1章 誕生――明治前半期
1 生い立ち
 幕末の水戸藩/出生/青少年期/明治初期の美術界
2 東京美術学校
 東京美術学校創設/狩野芳崖との出会い/入学試験/フェノロサ由来のカリキュラム/手探りのスタート/学生時代の作品/大観のアルバイト
3 岡倉天心との出会い
 奇才の師・岡倉天心/岡倉の理想/明治二十年代の政治思想と日本画界/シカゴ万博の装飾画/卒業制作にみる新しい日本画の姿
4 日本画家「大観」の誕生
 「大観」という雅号/古画模写時代/帰京、結婚/日本絵画協会への出品/無我――岡倉の宿題への回答

第2章 苦闘――明治後半期
1 日本美術院創設
 東京美術学校紛擾事件/日本美術院の創設/《屈原(くつげん)》/二十五円の生活
2 朦朧体
 空気を描く方法/大観の朦朧表現/《迷児》の時代/真真会
3 インド・西欧体験
 インドへ/アメリカへ/展覧会の開催/国際人、大観/欧米での朦朧体/「無国籍な美術」の提示
4 悲愁十二年
 家族との死別/都落ち/「餓死寸前」の大観と春草/菱田春草の死/大観の自覚
5 初期文展
 「絵画について」/審査会での激論/大観は何と戦ったのか/印象派風の作品群/《蕭湘八景》/絵に語らせ、絵に歌わせる天賦の才

第3章 躍動――大正期
1 日本美術院の再興
 岡倉天心の死/再興/《遊刄有余地(ゆうじんよちあり》/支援者たち
2 装飾的彩色画
 色彩印象派/《秋色》《喜撰山》/群青の富士/速水御舟と《夜桜》/《紅葉》の装飾的様式
3 水墨画の展開
 水墨画の伝統/水墨画のイメージソース/墨の技法と材料/《生々流転》/東洋思想を描く

第4章 大成――昭和初期
1 権勢と孤独
 ローマ日本美術展/東と西の争い/精神的更生/孤立する巨人
2 彩管報国
 皇室とのつながり/海山に因む十題の制作/翼賛画
3 大観作品の同時代性
 皇国思想と水戸学/離見の見

第5章 不偏――戦後・歿後
1 戦後
 終戦/《四時山水》/昭和二十年代/戦後の画論
2 終焉
 富士と大衆/《或る日の太平洋》/最晩年/永眠
3 歿後
 大観論の六十年/「戦時中にとった行動に対する責任を明らかにすべき」/巨匠のイメージ
4 大観小論
 意志の芸術/屈原の姿

おわりに (二〇一八年二月二十六日  古田 亮)
参考文献


≪著者: ≫ 古田 亮 (ふるた・りょう) 1964年東京都生まれ。東京藝術大学美術学部芸術学科卒業、同大学院修士課程修了、博士課程中退。93年東京国立博物館研究員。98年東京国立近代美術館(2001年より主任研究官)を経て、06年に東京藝術大学美術館助教授に就任、現在准教授。専門は近代日本美術史。04年「琳派RIMPA展」、06年「揺らぐ近代展」、08年「横山大観展」、13年「夏目漱石の美術世界展」など多くの企画展を担当する。著書に『狩野芳崖・高橋由一』(2006年、ミネルヴァ書房)、『俵屋宗達』(2010年、平凡社新書/第32回サントリー学芸賞)、『高橋由一』(2012年、中公新書)、『美術「心」論』(2012年、平凡社)、『特講 漱石の美術世界』(2014年、岩波現代全書)、『視覚と心象の日本美術史』(2014年、ミネルヴァ書房)、『日本画とは何だったのか』(2018年、角川選書)など。

古田亮 『俵屋宗達 琳派の祖の真実』(平凡社新書、2010年) '10/07/14



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