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〈ぼく〉の思索の一回性の偶然性の実験場。

2019年08月

本「平成時代 (岩波新書1777)」吉見俊哉5

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平成時代 (岩波新書)
○著者: 吉見 俊哉
○定価: 本体900円+税
○ISBN: 978-4004317777










平成の三〇年は「壮大な失敗」、今後も続く「失われる半世紀」への序曲であった・・・・・・。「失敗」と「ショック」の意味を多分野にわたりシビアに総括することからしか、新たな展望は描けない。経済、政治、社会、文化でこの三〇年間、何がおきたのか。社会学者吉見俊哉が「ポスト戦後社会」の先に待っていた空虚な現実を総括する。


≪目次: ≫
はじめに 「平成」という失敗――「失われた三〇年」とは何か
 失敗の博物館/「平成」という失敗/政治の挫折と回復なき少子化/「昭和」の反転/四つのショック/世界史のなかの「平成」

第1章 没落する企業国家――銀行の失敗 家電の失敗
 崖っぷちで驕る日本/二年半、遅れた利上げ/日本丸、横倒しになる/山一證券「自主廃業」の衝撃/山一證券破綻に至る昭和史/半導体市場での日本の惨敗/「家電」の呪縛と神話の終わり/東芝の失敗を検証する/ゴーン神話にすがった日本社会

第2章 ポスト戦後政治の幻滅――「改革」というポピュリズム
 バブルのなかの液状化――リクルート事件/政治劇場の仕組みを変える――小選挙区制導入/日本新党ブームが残したもの/選挙制度改革の顚末――改革派と守旧派/労組の変節 社会党の苦境/社会党の自滅への迷走/自民党をぶっ壊す――小泉劇場の仕組み/民主党政権誕生と「政治主導」/国家戦略局構想の誤謬と顚末/安倍政権――液状化する政官と「官邸主導」

第3章 ショックのなかで変容する日本――社会の連続と非連続
 「失敗」と「ショック」の間/ふたつの大震災と福島原発事故/オウム事件とメディア的虚構/平成初年に失われていた自己/拡大する格差――未来に絶望する若者たち/格差の制度化と階級社会化する平成日本/超少子高齢化が止まらない/消滅する地方――日本の持続不可能性

第4章 虚構化するアイデンティティ――「アメリカニッポン」のゆくえ
 「終末」の予感/「腐海」と「超能力」/「アメリカ」という他者=自己/虚構としての「日本」/安室奈美恵と女性たち、そして沖縄/絶頂のなかの主役交代――ふたりの女性スター/一〇年後の絶頂と崩壊――一九八九年と一九九八年/コスプレする自己のパフォーマンス/一九九〇年代末の転換――環境化するネット世界/自閉するネット社会

おわりに 世界史のなかの「平成時代」――失われる半世紀への序曲
 「平成」を時代として考える/再び、オリンピックに向かう/誰のため、何のためのオリンピックか/普天間基地移設と沖縄の怒り/沖縄から平成日本をまなざす/勃興するアジア 取り残される日本/「失われた三〇年」の人口学的必然

あとがき (二〇一九年五月 吉見俊哉)

主な引用・参考文献
略年表
索引


≪著者: ≫ 吉見俊哉 (よしみ しゅんや) 1957年東京都生まれ。1987年東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。東京大学大学院情報学環教授。専攻、社会学・文化研究・メディア研究。著書、『都市のドラマトゥルギー――東京・盛り場の社会史』(弘文堂,のち河出文庫)、『カルチュラル・スタディーズ』『視覚都市の地政学――まなざしとしての近代』(以上,岩波書店)、『ポスト戦後社会』『親米と反米――戦後日本の政治的無意識』『大学とは何か』『トランプのアメリカに住む』(以上,岩波新書)、『「文系学部廃止」の衝撃』『大予言――「歴史の尺度」が示す未来』『戦後と災後の間――溶融するメディアと社会』(以上,集英社新書)ほか多数。


吉見俊哉 『メディア文化論 メディアを学ぶ人のための15話 〔改訂版〕 Invitation to Media Cultural Studies, 2nd ed 』(有斐閣アルマ、2012年) '13/02/13
吉見俊哉 『夢の原子力 Atoms for Dream 』(ちくま新書、2012年) '12/10/02
吉見俊哉 『親米と反米 戦後日本の政治的無意識』(岩波新書、2007年) '11/10/19
吉見俊哉 『ポスト戦後社会』(シリーズ日本近現代史9、岩波新書、2009年) '11/10/10
吉見俊哉 『大学とは何か』(岩波新書、2011年) '11/08/11
吉見俊哉 『万博と戦後日本』(講談社学術文庫、2011年) '11/08/03
吉見俊哉 『都市のドラマトゥルギー 東京・盛り場の社会史』(河出文庫、2008年) '10/10/31
吉見俊哉/テッサ・モーリス‐スズキ 『天皇とアメリカ』(集英社新書、2010年) '10/10/23
吉見俊哉 『博覧会の政治学 まなざしの近代』(講談社学術文庫、2010年) '10/10/13


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本「失われた近代を求めて 上 (朝日選書985)」橋本治5

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近代日本文学の黎明期に誕生した「私」をめぐる二つの小説――田山花袋『蒲団』と二葉亭四迷『平凡』が、文学の未来に残した可能性と困難。なぜ彼らは新しい文体を必要としたのか?
『古事記』に始まり、平安後期の慈円による『愚管抄』を経て、二葉亭四迷の翻訳『あひびき』に至るまで模索されてきた日本語文体は、言文一致体の誕生によって一つの完成をみる。
新しい言葉を獲得していく書き手たちのドラマを、小説家の視線と身体性から鮮やかに描き出す「第一部 言文一致体の誕生」。
つづく「第二部「自然主義」と呼ばれたもの達」では、「言えない」を主題とする小説として生まれた「自然主義」が、いつしか赤裸々な「自分のこと」を告白する私小説へと変貌する姿を活写していく。
橋本治がはじめて近代日本文学の作品群と向き合いながら、「近代」の組み立て直しを試みる本格評論


≪目次: ≫
はじめに

第一部 言文一致体の誕生
第一章 そこへ行くために

 一 「古典」という導入部から――
 二 文学史はなにを辿るのか
 三 『徒然草』の時代――あるいは、芸能化と大衆化の中で
 四 和漢混淆文と言文一致体――あるいは、文学史の断絶について
 五 大僧正慈円の独白

第二章 新しい日本語文体の模索――二葉亭四迷と大僧正慈円
 一 大僧正慈円と二つの日本語
 二 慈円と二葉亭四迷
 三 『愚管抄』とは、そもそもいかなる書物なのか?
 四 「作者のあり方」と「作品のあり方」を考えさせる、日本で最初の発言

第三章 言文一致とはなんだったのか
 一 二葉亭四迷とは「何者」か?
 二 口語と文語――あるいは口語体と文語体、更にあるいは言文一致体の複雑
 三 言文一致体は「なに」を語ったか
 四 そして、言文一致体はどこへ行くのか

第四章 不器用な男達
 一 哀しき『蒲団』
 二 近代文学の本流争い
 三 いたってオタクな田山花袋
 三 どうして「他人」がいないのか
 四 「もう一つの『蒲団』」の可能性
 五 空回りする感情
 六 「そういう時代だった」と言う前に

第五章 『平凡』という小説
 一 改めて、言文一致体の持つ「意味」
 二 『平凡』を書く二葉亭四迷
 三 「言わないこと」の意味、「言えないこと」の重要さ
 四 「言わないこと」のテクニック
 五 連歌俳諧的な展開と論理
 六 「隠されたテーマ」がやって来る

第六章 《、、、、》で終わる先
 一 『平凡』がちゃんとした小説であればこそ――
 二 「ポチの話」はどのように位置付けられるのか
 三 尻切れトンボになることの真実
 四 『浮雲』の不始末を完結させる『平凡』
 五 「悪態小説」としての『浮雲』
 六 分からないのは、「他人のこと」ではなくて、まず「自分のこと」である


第二部 「自然主義」と呼ばれたものたち
第一章 「自然主義」とはなんなのか?

 一 森鷗外と自然主義
 二 自然主義の悪口はうまく言えない
 三 「『性的人生記(ヰタ・セクスアリス)』と題される書物に関する物語」
 四 なにが彼を翻弄するのか?
 五 本家の自然主義と日本の自然主義
 六 もう一人の「自然主義」の作家、島崎藤村の場合
 七 果たして近代の日本に「自然主義の文学」は存在していたのか?

第二章 理屈はともかくてして、作家達は苦闘しなければならない
 一 通過儀礼としての自然主義
 二 理念もいいが、文体も――
 三 言文一致体が口語体へ伝えたもの
 四 言文一致体の「完成」
 五 若くて新しい「老成の文学」
 六 「自然主義」をやる田山花袋
 七 様々な思い違い
 八 「翻訳」について――あるいは、文体だけならもう出来ていた
 九 田山花袋の道筋

第三章 「秘密」を抱える男達
 一 田山花袋の恋愛小説
 二 かなわぬ恋に泣く男
 三 美文的小説
 四 『わすれ水』――そのシュールな展開
 五 「言えない」という主題
(下巻につづく)


※本書は、2010年4月2013年3月、2014年10月に小社より刊行された『失われた近代を求めて』全三巻の構成を二分冊にしたものです。


≪著者: ≫ 橋本 治 (はしもと おさむ) 1948年東京都生まれ。東京大学文学部国文科卒業後、1977年『桃尻娘』で小説現代新人賞佳作を受賞しデビュー。1996年『宗教なんかこわくない!』で新潮学芸賞、2002年『「三島由紀夫」とはなにものだったのか』で小林秀雄賞、2005年『蝶のゆくえ』で柴田錬三郎賞、2008年『双調平家物語』で毎日出版文化賞、2018年『草薙の剣』で野間文芸賞を受賞。近著に『父権制の崩壊 あるいは指導者はもう来ない』『思いつきで世界は進む』がある。2019年1月に逝去。


橋本治 『「自然主義」と呼ばれたもの達 (失われた近代を求めて II)』(朝日新聞出版、2013年) '13/04/21
橋本治 『言文一致体の誕生 (失われた近代を求めて I)』(朝日新聞出版、2010年) '10/06/25


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本「人類の起源、宗教の誕生 ホモ・サピエンスの「信じる心」が生まれたとき (平凡社新書913)」山極寿一/小原克博5

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チンパンジーやゴリラの世界に宗教はあるのか。文明の誕生以前の人類にも宗教的な思考が存在していたのか。私たちホモ・サピエンスが社会をつくりはじめた出発点、ひとがひとであるようになったとき、同時に宗教が生まれた。とても強力な「神や仏を信じる力」はどのように生まれ、これからの人類に、果たしてなにをもたらすだろうか。霊長類学者と宗教学者が戦わせる最新の議論。人類史における宗教の存在に鋭く迫る!

霊長類学の重鎮と宗教学・キリスト教学の一流研究者による、人類の誕生・発展と宗教との係わりを巨視的なスケールで語る対談。宗教は文明の誕生と同時に生まれたというのが定説だが、本書の議論ではさらに深く踏み込み、文明以前の人類にも宗教的観念があったか、ゴリラやチンパンジーにも宗教に類するような思考は存在するのか、など、最新の研究成果を踏まえつつ、かつてない議論を戦わせる。
対談内容は近現代社会にまで及び、「科学技術は宗教と経済のどちらをパートナーとして選んできたのか」「IT技術の発展はこれからの宗教に何をもたらすのか」など、きわめて刺激的かつ重要なテーマを論じる。白熱した議論に加え、自筆解説2本を収録。


≪目次: ≫
●対談
第1章 人類は「物語」を生み出した
 人間が生きる意味/犬に祈りはあるか/仲間を信じて食物を食べるということ/宗教の起源は「共同体のエシックス」/秩序を重んじ、不公平を甘受するニホンザル/「物語」が世界の外に人類を導いた/想像力こそホモ・サピエンスの力/集団に再び帰れるという人間の特性/集団に依存する生存戦略の理由/多産こそ集団形成の原動力/死者はいつか帰ってくる/魂はいつ現れたのか/ジャングルの未知のコミュニケーション/「言葉で空間を再現する」という能力の獲得

第2章 暴力はなぜ生まれたか
 宗教は農耕牧畜より以前に生み出された/おばあさんザルの紛争解決/富の収奪、土地の価値が武器を人に向けた/共感能力の暴発と、暴力の頻発/儀式が「仲間」という共感能力を育てる/人口爆発に追い付けない人類の社会性/コミュニケーションの限界は150人/「抵抗勢力」として始まった世界宗教/宗教の強大化が「犠牲」を求める/人類は「未来」をいつから信じ始めたのか

第3章 暴走するAIの世界
 資本主義化したキリスト教/歴史と哲学を重んじるヨーロッパの伝統/キリスト教の暴力性はなぜ生まれたか/価値の一元化とキリスト教の分裂/貨幣が宗教を追い越していった/「ヒューマニズム」の発明/人間中心主義のもとにある「孤立した人間理解」/欲望を放置する利己主義/解体される人間と魂の問題/「ホモ・デウス」、人間から神へのアップグレード/AIは人間を「排除」する/AIが人間を評価する愚

第4章 ゴリラに学べ!
 今西錦司と西田幾多郎/人間が「ルール化されたロボット」になる日/身体なきリアリティの幻想/生の身体行動からしか得られないもの/スマホ・ラマダーンで、データから脱出せよ!/なぜ宗教に「断食」があるのか

第5章 大学はジャングルだ
 コミュニティが救う自己不安/新たな社会力を生み出す場として/ジャングルではつねに新しい種が生まれる/「知のジャングル」の未来像


●補論
人間、言葉、自然――我々はどこへ向かうのか (山極寿一)
 言葉、人間と動物を分かつもの/集団化するチンパンジー、孤独を好むゴリラ/人間にはなぜ言葉が必要だったか/子供を守るためのコミュニケーション/重さを持たないコミュニケーションの道具/身体を離れてしまった「言葉」/想像の欲求が人間の心を蝕む/超越者、神、神殿の始まり/西田幾多郎の「無の哲学」と生命の本質

宗教が迎える新しい時代 (小原克博)
 霊長類研究と宗教研究/「宗教」の歴史/家族・社会の来歴/人間の言語的特徴と宗教/動物と人間/動物観・自然観の違い/自然と人工物/ロゴスと肉(身体)/食と新たな社会性/不在者の倫理


≪著者: ≫ 山極 寿一 (やまぎわ じゅいち) 1952年東京生まれ。京都大学大学院理学研究科博士課程単位取得退学。理学博士。人類学者・霊長類学者。京都大学総長日本学術会議会長。著書に『ゴリラ』『家族進化論』(東京大学出版会)、『暴力はどこからきたか』(NHKブックス)、『日本の人類学』(共著、ちくま新書)、『都市と野生の思考』(共著、集英社インターナショナル新書)、『ゴリラからの警告「人間社会、ここがおかしい」』(毎日新聞出版)、『ゴリラの森、言葉の海』(共著、新潮社)などがある。

≪著者: ≫ 小原 克博 (こはら かつひろ) 1965年大阪生まれ。同志社大学大学院神学研究科博士課程修了。キリスト教神学者・宗教学者。同志社大学神学部教授良心学研究センター長。著書に『世界を読み解く「宗教」入門』(日本実業出版社)、『一神教とは何か』(平凡社新書)、『宗教のポリティクス』(晃洋書房)、『神のドラマトゥルギー』(教文館)、『良心学入門』(共著、岩波書店)、『原理主義から世界の動きが見える』(共著、PHP新書)などがある。


山極寿一/尾本恵市 『日本の人類学』(ちくま新書、2017年) '17/12/31
山極寿一 『父という余分なもの サルに探る文明の起源』(新潮文庫、2015年) '16/07/31
山極寿一 『父という余分なもの サルに探る文明の起源』(新書館、1997年) '10/05/08
山極寿一 編 『ヒトはどのようにしてつくられたか』(シリーズ ヒトの科学、岩波書店、2007年) '10/05/03
山極寿一 『暴力はどこからきたか 人間性の起源を探る』(NHKブックス、日本放送出版協会、2007年) '10/04/26



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主として“本”が織りなす虚構の世界を彷徨う♪

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写真 Canon IXY900IS(since 2006.12.4) & EOS40D + EF-S17-85mm F4-5.6 IS USM(since 2008.7.23) + EF100mm F2.8 Macro USM(used, since 2008.9.10) + EF-S55-250mm F4-5.6 IS(used, since 2008.9.30) + EF50mm F1.8 供used, since 2009.4.4)

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