Gori ≒ ppdwy632

〈ぼく〉の思索の一回性の偶然性の実験場。

2019年10月

本「戦略的思考とは何か [改版] (中公新書700)」岡崎久彦5

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平和を望むなら、戦略論の教養は欠かせない。歴史と地理を入り口に、日本が置かれた戦略的環境を解明。国家戦略を論じたロングセラー。
先進国の大学で、戦略や軍事と題した講義を聴けない国は日本だけだ。しかし、日本が自らの意思にかかわらず戦争に直面せざるをえない場合を考えておくのは、平和を望む者にとって、ごくふつうの教養の一部ではないだろうか――。国家戦略の欠如を憂えた著者は、歴史と地政学を入り口に日本の戦略的環境を解明、その歩むべき道を示した。情報の役割を重視し、冷静かつ現実的な分析に徹した国家戦略論の名著。


≪目次: ≫
はじめに

第一章 伝統的均衡
 例外的安定をうみだしたものは/二つの民族の歴史経験の差/パックス・シニカ/韓民族の抵抗/島国であることの得失

第二章 日清戦争と軍事バランス
 崩れゆく伝統的均衡/日清戦争の世界史的意義/陸奥宗光の情勢判断/二国間軍事バランスのモデル/アジア主義の問題

第三章 北からの脅威
 北方の地政学的条件/一度取ったものは離さない/海洋への出口/埋められる戦略的真空

第四章 アングロ・サクソンとスラヴの選択
 アングロ・サクソン世界/幕末の日露提携案/二重構造が見えてくるとき/親英論 対 親露論/日英同盟の意義

第五章 日露戦争からの四十年
 日露戦争の終わり方/戦略は一部の人間が知ればよいのか/決戦思想の過誤/維新の元勲達と明治第二世代/アメリカの登場

第六章 デモクラシーで戦えるか
 イデオロギーとパワー・ポリティックス/「何を守るか」の問題/国民が「怒って」やれる戦争/自由社会の共通利益/デモクラシーの復元力/日本のデモクラシー/知らされた国民

第七章 戦後世界の基本構造
 第二次大戦の結末/後進地域の問題/「多極化」の意味/中ソ対立/文革で失ったもの/中ソ対立の軍事的意義/中ソ和解の影響

第八章 核の戦略
 前代未聞の戦略論/アメリカの戦略思想/戦略核バランスの現状/新しい事態への対応/パリティーの意味/核軍縮の可能性/きわどいバランス

第九章 新しい戦争
 どんな戦争なのか/妥協を求めての戦争/一度占領されたら終わり/戦争の危険の増大/日本列島の戦略的価値/“安保まきこまれ論”の誤り/日本の戦略/極東の軍事バランス

第十章 情報重視戦略
 彼を知り、己を知れば/お経の独り歩き/封建主義は親の仇/機構面の改善/専門家の重用

第十一章 日本の同盟戦略
 唯一可能な選択/同盟戦略/日米韓の戦略協議/真のシヴィリアン・コントロール

第十二章 綜合的防衛戦略
 日本を攻め取るには/三つのコンビネーション/日本的な備蓄の観念/綜合的な防衛戦略/おわりに

あとがき (昭和五十八年五月 岡崎久彦)


≪著者: ≫ 岡崎久彦 (おかざき・ひさひこ) 1930年(昭和5年)、大連に生まれる。1952年、外交官試験合格と同時に東京大学法学部中退、外務省入省。1955年、ケンブリッジ大学経済学部卒業。1982年より外務省調査企画部長、つづいて初代の情報調査局長。サウジアラビア大使、タイ大使を経て、岡崎研究所所長。2014年10月、逝去。著書に『隣の国で考えたこと』(中央公論社、日本エッセイスト・クラブ賞)、『国家と情報』(文藝春秋、サントリー学芸賞)、『陸奥宗光とその時代』(PHP研究所)、『小村寿太郎とその時代』(PHP研究所)、『幣原喜重郎とその時代』(PHP研究所)、『重光・東郷とその時代』(PHP研究所)、『吉田茂とその時代』(PHP研究所)、『二十一世紀をいかに生き抜くか』(PHP研究所)など多数。




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本「黄金夜界」橋本治5

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黄金夜界 (単行本)
○著者: 橋本 治
○定価: 本体1,700円+税
○ISBN: 978-4120052101











一夜にしてホームレスに転落した東大生・貫一。最愛の人も家も失った男の彷徨は、やがて裏切りの末路と交差する。空洞を抱えた現代社会を炙り出す、橋本治による衝撃的な遺作。

橋本治が命を賭して紡いだ長篇遺作。愛と金、人はどちらに飢えるのか? 愛する人に裏切られた美青年・貫一の空洞が今、輝き出す―― 尾崎紅葉『金色夜叉』の主人公・貫一は、愛に裏切られ、エリートの道を捨てた冷徹なる金の亡者。貫一との生活よりも資産家の息子・富山との結婚を選んだ美也は、橋本治『黄金夜界』では、モデルの「MIA」となり、IT社長のもとに走る。貫一は、ネットカフェ、老夫婦が営む町工場、居酒屋チェーンの仕事を転々としながら、ついには起業し「わらじメンチカツ」を出す飲食店のイケメン社長に。美也に捨てられ、世間知らずだった男がいまや、SNSでの話題作りをしかけ、ふてぶてしく金を稼ぐ経営者に様変わりしていく姿は、紅葉が描かなかった貫一の苦しみを克明にあぶり出す。そこへ富山との結婚生活に幻滅した美也が現れて・・・・・・


≪目次: ≫

摩天楼
許婚者
富山唯継
熱海の黄昏
別離
豹変
黒い会社
脱出
時の階段
知らない人達
四年後
赤樫満枝
女二人
思いのもつれ
仮面舞踏会
再会

空の鳥籠
黄金夜界



※本書は、読売新聞朝刊に2017年9月30日から2018年6月30日まで連載された「黄金夜界」を単行本化したものです。


≪著者: ≫ 橋本 治 (はしもと おさむ) 1948年 東京生まれ。東京大学文学部国文科卒。77年『桃尻娘』で講談社小説現代新人賞佳作。以後、小説・評論・古典の現代語訳・戯曲・エッセイ等、あらゆるジャンルに精力的な執筆活動を行う。96年『宗教なんかこわくない!』で新潮学芸賞、2002年『「三島由紀夫」とはなにものだったのか』で小林秀雄賞、05年『蝶のゆくえ』で柴田錬三郎賞、08年『双調 平家物語』で毎日出版文化賞、18年『草薙の剣』で野間文学賞を受賞。他に『窯変 源氏物語』『小林秀雄の恵み』『巡礼』『』『リア家の人々』『九十八歳になった私』等、著書多数。2019年1月死去。



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本「酒井抱一 俳諧と絵画の織りなす抒情 (岩波新書1798)」井田太郎5

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酒井抱一 俳諧と絵画の織りなす抒情 (岩波新書)
○著者: 井田 太郎
○定価: 本体980円+税
○ISBN: 978-4004317982















名門大名家に生まれながら、市井で生涯を終えた、酒井抱一(1761〜1829)。「琳派」誕生を決定づけたこの才能は、多彩な交友から、宝井其角・尾形光琳への敬慕に至り、畢生の名作「夏秋草図屏風」をうみだした。江戸というマルチレイヤー社会を自在に往還したその軌跡を、俳諧と絵画の両面から丁寧に読み解く評伝。[カラー口絵8頁]


≪目次: ≫
凡例

序章 画俳二つの世界

第一章 「抱一」になるまで――誕生前から出家前
 一 酒井家という沃土――宝暦から安永期
 二 尻焼猿人と美人画――天明期
 三 春来への私淑――寛政前期
 四 模索と学習――寛政中期

第二章 市井のなかへ――出家から其角百回忌
 一 隠者としての出家 ――寛政後期
 二 文人性と琳派――享和年間
 三 百花園という結節点――文化初年
 四 其角百回忌――文化三年

第三章 花開く文雅――文化四年から文化末年
 一 花開く季節へ――文化初年から文化一二年
 二 光琳百回忌――文化一二年
 三 開花のとき――文化末年

第四章 太平の「もののあはれ」――文政初年から臨終
 一 錦の裏と表――文政二年まで
 二 「夏秋草図屛風」の生成した場
 三 豊饒の神々
 四 「夏秋草図屛風」の両義性
 五 追憶と回顧――最晩年

作後贅言 (一つの時代の終わりと、始まりの年に 井田太郎)

図版一覧
主要参考文献
発句・和歌・狂歌索引
酒井抱一略年譜


≪著者: ≫ 井田太郎 (いだ たろう) 1973年生まれ。早稲田大学第一文学部フランス文学専修卒業。早稲田大学大学院文学研究科博士課程(日本文学専攻)単位取得退学。博士(文学)。国文学研究資料館助手、助教(いずれも任期付き)を経て、近畿大学文芸学部教授。専攻、日本文学。著書、「富士筑波という型の成立と展開」(『國華』1315)、「新出の酒井抱一画・加藤千蔭書「桐図屛風」と永田コレクション」(『MUSEUM』601)、「幻住庵記考――『猿蓑』巻六という場所」(『国語と国文学』88-5)、『原本『古画備考』のネットワーク』(共編、思文閣出版)、『近代学問の起源と編成』(共編、勉誠出版)。




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本「やりなおし高校地学 地球と宇宙をまるごと理解する (ちくま新書1432)」鎌田浩毅5

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京大の人気No.1教授が贈る――日本人に必須の地学の教養がこの一冊に!
日本列島は2011年にマグニチュード9の巨大地震に見舞われて以来、千年ぶりの「大地変動の時代」に入った。4枚のプレートがひしめく日本で生き延びるには、地学の知識が不可欠だ。本書は、大学入試センター試験に出題された問題を解きながら、地球内部の構造、日本列島の成り立ち、地震と噴火のメカニズム、地球温暖化問題、宇宙の歴史まで、地学の「壮大」かつ「実用的な」エッセンスを、京大人気No.1教授の「科学の伝道師」が解説する。すべての日本人に捧げる、サバイバルのための地学入門!


≪目次: ≫
まえがき
 絶滅の生存者が次代の覇者に/「大地変動の時代」に入った日本

第1章 地球とは何か
1 地球はどのようにできたのか?
 原始太陽ができたおかげで惑星ができた/マグマオーシャンが冷えることで地球の核と大気・海洋ができた
2 地球の形と大きさ
 地球が丸いことに気づいたのは?/地球の大きさはどうしてわかる?/ニュートンが考えた回転楕円体/ジオイドで知る、地球のかたち/アイソスタシーとは何か/ある地点における「重力」は、どのように計算するか
3 地球は巨大な「磁石」である
 地磁気とは何か/地磁気はなぜできたのか?/生命を守る地球の磁場

第2章 地球は生きている!――その活動をさぐる
1 地球の内部はどうなっているのか?
 地球の内部構造を卵に置き換えて考える/地球内部の熱はどこから来たのか
2 大地は動く――地球の活動の謎を解く
 大陸移動説とは何か――中央海嶺の発見/海底は動いている/地磁気の逆転が、日本の千葉で起こっていた!?/プレートとはどんなもの?/プレートの運動でさまざまな現象が解決する/沈み込んだプレートの行方――プルーム・テクトニクス/地震が起こるのもプレート・テクトニクスのため/火山はどうしてできるのか

第3章 地球の歴史を繙く
1 地球の「変化」 「成長」の手がかりとは
 時代の情報と環境の情報/地層を「読む」ための基本ルール
2 地質学とは何か
 地層を「つないで」推測する/世界中に分布した化石を利用する方法/各年代と生物にとっての大事件/地質学の誕生――スミスの功績/放射性元素を利用する
3 岩石の「読み方」
 岩石の「でき方」/火成岩は何からできているのか/火成岩の種類/岩石から時代の情報を読み解くには/岩石を生む「変成」とは何か

第4章 日本列島の成り立ち
1 日本列島は地学的にはどのようなキャラなのか?
 4つのプレートが押し合いへし合いする現場/日本列島は地震の巣である
2 日本列島はどのような岩石からできているか
 日本列島は大陸から分離してできあがった/ホットプルームと日本列島/日本列島へ「岩石が付加される」とはどういうことか?/日本列島はこのように形作られた
3 日本列島の形ができるまで
 日本列島の起源と形成のプロセス/フォッサマグナとは何か/活火山を背骨とする日本列島/プレート運動が各地の地形を作った
4 日本列島の特徴
 火山活動が地上に残す爪痕/火山と共存するための心構え/富士山が世界にも稀な火山であるワケ/西南日本が警戒すべき巨大断層・南海トラフとは/九州にも「地震の巣」がある/液状化現象という二次被害/津波の発生するメカニズム

第5章 動く大気・動く海洋の構造
1 地球を覆う大気の構造
 大気が気象の「決め手」となる/大気はどのような構造をしているか
2 地球上の温度が一定に保たれる仕組み
 太陽エネルギーが地球を暖める/地球から出ていくエネルギーもある/「温室」 効果をもたらす気体/日本の「猛暑」は温暖化のせい?/ヒートアイランドはなぜ起こる?/地球規模で見ると・・・・・・
3 大気が大循環するメカニズム
  緯度によって変わる気流/赤道近くで大気はどう動くか/中緯度・高緯度地域ではどう動くか/地球の自転が気流にどうかかわるか
4 海洋も大循環している
 水が動けば気象も変わる/大循環する海水の不思議/海水の動きには月と太陽も影響する/風と海流によって起こるエルニーニョ現象/地球は「ミニ氷河期」に向かっている?

第6章 宇宙とは何か
1 宇宙の誕生と構造
 宇宙の始まりはビッグバン!/宇宙に元素ができるまで/宇宙に銀河ができるまで/ダークマターと宇宙の構造
2 恒星の誕生と進化
 恒星ができるまで/主系列星の大きさと寿命/恒星の終焉と赤色巨星/赤色巨星以降の恒星の進化と終末/恒星の進化がわかるHR図
3 私たちの銀河系
 銀河系の構造/銀河系の公転と中心部
4 さまざまな銀河と膨張する宇宙
 銀河の形による分類/活動する銀河/膨張する宇宙

あとがき
 地学の勉強法/人類の存立基盤について知る/高校地学をめぐる現状/「大地変動の時代」の地学/長尺の目」で地球を考える

参考文献
索引


≪著者: ≫ 鎌田浩毅 (かまた・ひろき) 1955年、東京生まれ。東京大学理学部地学科卒業。通産省地質調査所を経て、97年より京都大学大学院人間・環境学研究科教授。理学博士。専門は火山学、地球科学、科学教育。京大の講義「地球科学入門」は毎年数百人を集める人気で教養科目1位の評価。著書に『地学のツボ』(ちくまプリマー新書)、『京大人気講義 生き抜くための地震学』(ちくま新書)、『座右の古典』(ちくま文庫)、『地学ノススメ』『富士山噴火と南海トラフ』(講談社ブルーバックス)、『地球の歴史(全3巻)』『理科系の読書術』(中公新書)、『地球とは何か』(サイエンス・アイ新書)、『火山噴火』(岩波新書)、『火山はすごい』(PHP文庫)、『世界がわかる理系の名著』(文春新書)、『一生モノの勉強法』『知的生産な生き方』(東洋経済新報社)ほか多数。



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令和元年台風第19号












本「もう少し浄瑠璃を読もう」橋本治5

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もう少し浄瑠璃を読もう
○著者: 橋本 治
○定価: 本体1,800円(税別)
○ISBN: 978-4104061167









本気の恋と男伊達、義理人情があふれ出る。日本人よ、浄瑠璃に帰ろう!

男女の恋をテーマとする日本で最初の劇作品『曾根崎心中』、喧嘩っ早いヤンキー達が躍動する『夏祭浪花鑑』、泣くことが許されない男のためのドラマ「熊谷陣屋」――近世という時代が生んだ八つの名作を精読すれば、ぶっ飛んだ設定、複雑なプロットの中に、愛おしい人間達が息づく。最高の案内人が遺した最後の案内書。


≪目次: ≫
 続篇の辞

『小栗判官』をご存じですか
『出世景清』という新しい浄瑠璃
恋のはじめの『曾根崎心中』
浪花のヤンキーの『夏祭浪花鑑』
『双蝶々曲輪日記』のヒューマンドラマ
虚もまた実の『摂州合邦辻』
「熊谷陣屋」の『一谷嫩軍記』
不条理が顔を出す『伊賀越道中双六』


 解題 矢内賢二(国際基督教大学上級准教授)


※初出 「芸術新潮」2014年5月号〜2016年3月号


≪著者: ≫ 橋本 治 (はしもと・おさむ, 1948-2019) 1948年東京生まれ。東京大学文学部国文科卒。小説・戯曲・評論・エッセイ・古典の現代語訳・浄瑠璃などの古典芸能の新作ほか、多彩な執筆活動を行う。2002年『「三島由紀夫」とはなにものだったのか』で小林秀雄賞を、2005年『蝶のゆくえ』で柴田錬三郎賞を、2008年『双調 平家物語』で毎日出版文化賞を受賞。著書に、『窯変 源氏物語』『巡礼』『リア家の人々』『ひらがな日本美術史』『失われた近代を求めて』『浄瑠璃を読もう』『九十八歳になった私』など多数。


橋本治 『浄瑠璃を読もう』(新潮社、2012年) '12/10/18
橋本治 『義太夫を聴こう』(河出書房新社、2015年)'15/12/09



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本「露出する女子、覗き見る女子 SNSとアプリに現れる新階層 (ちくま新書1429)」三浦展/天笠邦一

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誰もがファストファッションに身を包む現代、格差は目に見えにくいものになっている。では、現実の社会で確実に広がっている、所得や働き方、結婚による断絶を、何を手掛かりに読みとけばいいのか―― その答えは、スマホの中にあった! 20-30代女性5442人への調査から、現代女性のSNSとアプリの利用実態を徹底分析。「インスタ映え」だけではない、新しいメディアを駆使して格差社会を生き抜く女性たちの姿が見えてくる。


≪目次: ≫
まえがき (三浦 展)

第1章 露出志向と覗き見志向――SNSで棲み分ける女性たち (天笠邦一)
はじめに
 ネットと現実の間にある高い壁/ネットは、現実よりも広大になった!/SNSは、異なる価値観・ステータスの棲み分けの場/既婚者のSNS、未婚者のSNS/選べるつながりと選べないつながり/上流メディアとしてのFacebook/流通するのはステータスか、情報か/世間体が必要なメディアと必要でないメディア/都会のメディアとしてのInstagram/SNSから現代女性を理解するための四象限
1 Facebook女子――おじさん的ステータスを露出する選ばれた女性たち
 おじさんくさいSNS/Facebookは「格差」が見えるメディア/Facebook女子は上流意識が高め/永遠の学級委員長としてのFacebook女子/オープンな世界でのつながり強者/ストレスを乗り越えて成功を目指す/ネット上のつながりはキャリアアップのためのコネクション/「おじさん」的正しさを獲得し、消費する
2 ストーリー女子――「今」を露出し、答えを探さずつくる女性たち
 「映え」系と「ウェイ」系の違い/24時間で投稿が消える/「今」を拡散できるストーリー機能/報われるSNSと報われないSNS/「中流」な若者向けコミュニケーションツール/未婚者にとってはコトショウヒ消費のためのツール/リアルの覇者としてのストーリー女子/リアルなコミュニティで幸せを感じる/自分を露出し、正解を作る、私が答えのストーリー女子
コラム1 マッチングアプリ(Tinder)とは? (天笠)
3 ライブ女子――突き抜けた露出の先にうまれる「プチ教祖」
 かっこいい女子ライブ配信/ネット上の「流し」/社会的には安定しているライブ女子の「ヒーロー(ヒロイン)志向」/社会・経済的に安定志向のライブ女子/なんにでも肯定的でポジティブなライブ女子/競争もまったりもほどほどに/ワクワク、ドキドキを求めている/学習意欲も高く、努力を怠らない/ままならない現実の先に/突き抜けたオープンの先にあるクローズな親密性
コラム2 ライブ配信サービスの誕生 (天笠)
4 検索女子――「いまここ」にない世界を覗き見る女性たち
 検索をして「徹夜」する/終わらない・正解のないSNSでの検索/情報とひもづいた「感情」を検索する/縛られていない人のメディア/「上流」「下流」が入り混じる検索女子/一人でないひとり遊び/一人でYouTubeをみんなと見る/同期できる今を探す「検索同期」/検索で「(傷つきやすい)いまここ」から離れたどこかへ/行きつく未来も暗いという覚悟/下流志向の検索女子が行きつく先は「不幸」なのか?
5 閲覧女子――幸せを覗き見て、幸せに備え続ける女性たち
 雑誌のようにInstagramを閲覧する/Instagramで「女子」を覗き続ける未婚女性/閲覧女子はけっして不遇な状況におかれているわけではない/ビジョンはない閲覧女子/ビジョンのかわりにお金が欲しい/キラキラを閲覧して不満を募らせる/レジャー経験の少なさと連動する交友関係の相対的な狭さ/消費はしないが、お金はある/「今ここ」を守るために/女性を見つめつつ、女性・ジェンダーに反発する/自らを疎外する「正しさ」に耐える閲覧女子/勝ち馬に乗る女性を観察しながら「備え続ける」閲覧女子
まとめ――SNSが生み出す女性の分析
 SNSで他者の中に自分を映す女性たち/見通しのきかない分断された世界へ/ネットと、現実世界との接点を改めて見つめなおす

第2章 インスタ映え系、自己露出系、金融系、占い系――アプリの使い方による女子の類型 (三浦 展)
1 利用アプリごとに女子を分類する
 分析の方法/利用アプリの分野の概要
2 インスタ映え系は普通っぽい女子力で勝負する
 インスタ映え系は女子力、モテ志向/インスタ映え系は普通のOL風、金融系はロハス志向も
コラム3 レシピ動画サイト(kurashiruなど)とは? (天笠)
3 自己露出系女子はハロウィンで上流意識をアピールする
 自己露出系は結婚が早い/自己露出系は男性に経済力を求める/自己露出系は消費好きでセックスアピール系/勝ち組の自己露出系こそがハロウィンの主役
コラム4 自己露出系女子インタビュー (三浦)
4 金融系女子は堅実に蓄財する
 金融系はパワーカップル志向/女性の年収が高いと結婚しにくいというのは嘘/シャンパンと外車が好きだが、堅実に蓄財もする/癒しと和食と酒が好き
5 孤独に彷徨うゲーム系、占い系、情報系、マッチング系
 ゲーム系女子は不安が大きい/孤独な占い系、マッチング系/マッチング系や占い系は彼氏がいるのかどうかすらわからない/利用アプリ分野と就職行動の相関/30代でも夢を追う/ゲーム系女子は亀を飼う?/自分探しを続けるマッチング系は体力づくりと機能性飲料が好き/マッチング系は、なりたい職業が多すぎる/女性のライフコースと利用するアプリは相関する/見えなかった格差が見えてきた
コラム5 ネットで流行(はや)っている占い
資料 アプリ利用分野の分類

第3章 筋肉女子(ボディ系)の誕生とその政治性 (三浦 展)
1 なりたい職業はその人を表す
 なりたい職業分析から見えてくるもの/人気上位はOL、パン屋、雑貨屋だが・・・・・・/20代前半は夢を見るが25歳からは現実的/未婚率や離婚率の上昇には女性の職業の多様化が影響を与えている/学歴によってなりたい職業は違う
2 なりたい職業とSNS
 なりたい職業とInstagramたTwitterへの投稿の関係/なりたい職業がボディ系という女性/ボディ系、ビューティ系は、インスタ映えを狙い、自己を露出する
3 ボディ系はかつてのギャル系である
 ボディ系女子にとっては自分の体がメディアである/ボディ系女子増加の社会的・文化的背景/ギャル文化が消滅し、一人で強く生きていくボディ系女子の時代へ/ボディ系女子は浴衣を着て、社会経済系の雑誌を読む
コラム6 筋肉女子インタビュー (三浦)
4 なりたい職業の階級格差
 ボディ系女子は上昇傾向が強い/なりたい職業と階層の関係/現状に満足だが将来に不安な若者が主流、というのは嘘/均等法以後の不安な女性が筋力を求める/ボディ系の階層意識の謎
5 女性はどのように分化したか
 『下流社会』で提示した四象限の検証/エリート系女性は仕事と子育てを両立/ボディ系はミリオネーゼ系を目指す
6 ボディ系の政治性
 ボディ系は自民党の親衛隊か/博士課程修了者だけが男並みに9条見直し支持
コラム7 資格系キャバクラに行ってみた (三浦)
資料 なりたい職業・SNS利用法・余暇行動の分類

あとがき――入り組み、もつれた要素を分解する楽しさ (三浦 展)
あとがき――SNSは自己努力感を生み出すためのエンジン (天笠邦一)


≪著者: ≫ 三浦 展 (みうら・あつし) 1958年生まれ。社会デザイン研究者。一橋大学社会学部卒業後、(株)パルコ入社。『アクロス』編集長を務める。90年、三菱総合研究所入社。99年、カルチャースタディーズ研究所設立。消費社会、若者、階層、都市などの研究を踏まえて新しい時代を予測している。著書に『都心集中の真実』(ちくま新書)、『ニッポン若者論』(ちくま文庫)、『下流社会』(光文社新書)など多数。

≪著者: ≫ 天笠邦一 (あまがさ・くにかず) 慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修了。博士(政策・メディア)。藤沢市役所政策研究員、慶應義塾大学SFC研究所などを経て昭和女子大学人間社会学部現代教養学科准教授。専門はメディア論で、子育てなどの日常生活とソーシャルメディアについて研究している。


三浦展 『下流社会 新たな階層集団の出現』(光文社新書、2005年) '08/02/08



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本「お春 (中公文庫)」橋本治5

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お春 (中公文庫)
○著者: 橋本 治
○定価: 本体700円+税
○ISBN: 978-4122067684







『愚(おろか)』と云ふ貴い徳・・・


浅草乾物問屋の一人娘・お春。十七の初心な身はやがて、男遊びと淫蕩の末に死んだ美しい母の血と面影を蘇らせていく。名を騙り夜這を仕掛ける番頭、女を弄ぶ美貌の若侍・・・・・・ 色を知ったお春が舐めた、男と女の奈落の味。橋本治が「夢のような愚かさを書いてみたい」と文豪・谷崎に捧げた快作時代小説。 〈巻末付録〉 橋本治 「愚かと悪魔の間」


≪目次: ≫
桃花の夜 
梅果の雨 


「愚かと悪魔の間」 橋本 治
(『谷崎潤一郎全集』第三巻・月報所収、2016年7月)

※本作『お春』は谷崎潤一郎生誕130年を記念したオマージュ作品として、2015年6月〜11月に月刊誌『中央公論』に連載された。同時期に橋本氏は『谷崎潤一郎全集』第三巻(「お艶殺し」、「金色の死」ほか所収・中央公論新社)月報において、「刺青」の冒頭にある「《『愚』と云ふ貴い徳》」という一文に、谷崎の豊潤な作品世界の根源を見ていた。「夢のような愚かさを書いてみたい」と橋本氏が挑んだ本作を味わう一助になればと、ここにその文章を再録する。

※『お春』 2016年7月 中央公論新社刊


≪著者: ≫ 橋本 治 (はしもと おさむ) 1948年東京生まれ。東京大学文学部国文科卒。77年『桃尻娘』で講談社小説現代新人賞佳作。以後、小説・評論・古典の現代語訳・戯曲・エッセイ等、あらゆるジャンルで精力的な執筆活動を行う。96年『宗教なんかこわくない!』で新潮学芸賞、2002年『「三島由紀夫」とはなにものだったのか』で小林秀雄賞、05年『蝶のゆくえ』で柴田錬三郎賞、08年『双調 平家物語』で毎日出版文化賞を受賞。他に『窯変 源氏物語』『巡礼』『』『リア家の人々』等、著書多数。19年1月逝去。


橋本治 『お春』(中央公論新社、2016年) '16/08/30



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本「モンテーニュ 人生を旅するための7章 (岩波新書1786)」宮下志朗5

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「人間はだれでも、人間としての存在の完全なかたちを備えている」――不寛容と狂気に覆われた16世紀のフランスを、しなやかに生きたモンテーニュ(Michel Eyquem de Montaigne, 1533-1592)。本を愛し、旅を愛した彼が、ふつうのことばで生涯綴りつづけた書物こそが、「エッセイ」の始まりだ。困難な時代を生きる私たちの心深くに沁み入る、『エセー』の人生哲学。


≪目次: ≫
まえがき

序章 モンテーニュ、その生涯と作品

第1章 わたしはわたし――「人間はだれでも、人間としての存在の完全なかたちを備えている」
 1-1 人間はだれでも・・・・・・
 1-2 「わたし」を抵当に入れてはならぬ
 1-3 おしろいは顔だけで十分
 1-4 「店の奥の部屋」を確保しよう

第2章 古典との対話――「わが人生という旅路で見出した、最高の備え」
 2-1 ローマ人とともに育てられたミシェル
 2-2 書物、人生という旅路の最高の備え
 2-3 昼型の読書人、夜型の読書人
 2-4 セネカ vs.プルタルコス
 2-5 ソクラテスに徳の輝きを見る
 2-6 ソクラテス的な知のありようとは

第3章 旅と経験――「確かな線はいっさい引かないのが、わたしの流儀」
 3-1 どこか遠くへ行きたい
 3-2 旅することの快楽
 3-3 死の隠喩としての旅
 3-4 旅は人間を知るための最高の学校

第4章 裁き、寛容、秩序――「わたしは、人間すべてを同胞だと考えている」
 4-1 真実と虚偽は、顔も似ている
 4-2 拷問とは危険な発明
 4-3 寛容の精神、世界市民として
 4-4 「変革」をきらうモンテーニュ

第5章 文明と野蛮――「彼らは、自然の必要性に命じられた分しか、望まないという、あの幸福な地点にいるのだ」
 5-1 野蛮と野生
 5-2 自然と人為
 5-3 はたしてどちらが野蛮なのか
 5-4 野蛮人から文明人への眼差し
 5-5 文明化と相互理解

第6章 人生を愛し、人生を耕す――「われわれはやはり、自分のお尻の上に座るしかない」
 6-1 なにごとにも季節がある
 6-2 「愚鈍学派」でいこう
 6-3 病気には道を開けてやれ
 6-4 老いること、死ぬこと

第7章 「エッセイ」というスタイル――「風に吹かれるままに」
 7-1 探りを入れる、彷徨する
 7-2 引用する、借用する、書き換える
 7-3 「ぴったりとは合わない寄せ木細工」とソクラテス
 7-4 「エッセイ」の誕生

コラム
 1 ラ・ボエシーとの友情、喪の儀式
 2 『エセー』の陰に女性あり――グルネー嬢とノートン嬢
 3 温泉評論家モンテーニュ
 4 二つの『エセー』――「一五九五年版」vs.「ボルドー本」
 5 モンテーニュの塔を訪ねる
 6 モンテーニュというライバル――パスカル、ルソーなど


あとがき (二〇一九年五月 宮下志朗)

主要参考文献
モンテーニュ略年譜
『エセー』総目次


≪著者: ≫ 宮下志朗 (みやした しろう) 1947年生まれ。東京大学大学院修士課程修了。放送大学・東京大学名誉教授。専攻、ルネサンス文学、書物の文化史。著書、『カラー版 書物史への扉』、『神をも騙す』(以上、岩波書店)、『本の都市リヨン』(晶文社、大佛次郎賞)、『ラブレー周遊記』(東京大学出版会)、『読書の首都パリ』(みすず書房)、『書物史のために』(晶文社)。訳書、モンテーニュ『エセー』全7巻(白水社)、ラブレー『ガルガンチュアとパンタグリュエル』全5巻(ちくま文庫、読売文学賞・日仏翻訳文学賞)、『フランス・ルネサンス文学集』全3巻(共編訳、白水社)、グルニエ『書物の宮殿』(岩波書店)ほか。


フランソワ・ラブレー 『第五の書 (ガルガンチュアとパンタグリュエル5) Cinquieme Livre, 1564 』(宮下志朗 訳、ちくま文庫、2012年) '12/07/27
フランソワ・ラブレー 『第四の書 (ガルガンチュアとパンタグリュエル4) Quart Livre, 1546 』(宮下志朗 訳、ちくま文庫、2007年) '09/12/10
フランソワ・ラブレー 『第三の書 (ガルガンチュアとパンタグリュエル3) Le Tiers Livre, 1546 』(宮下志朗 訳、ちくま文庫、2007年) '09/07/21
フランソワ・ラブレー 『パンタグリュエル (ガルガンチュアとパンタグリュエル2) Pantagruel, 1532 』(宮下志朗 訳、ちくま文庫、2006年) '09/07/16
フランソワ・ラブレー 『ガルガンチュア (ガルガンチュアとパンタグリュエル1) Gargantua, 1534 』(宮下志朗 訳、ちくま文庫、2005年) '09/07/12
オノレ・ド・バルザック 『グランド・ブルテーシュ奇譚  La Grande Bretéche, 1832/Le Message, 1832/Facino Cane, 1836/Madame Firmiani, 1832/De l'État Actuel de la Librairie, 1830 』(宮下志朗 訳、光文社古典新訳文庫、2009年) '09/10/06
ミシェル・ド・モンテーニュ 『モンテーニュ エセー抄』(宮下志朗 編訳、大人の本棚、みすず書房、2003年) '09/07/04


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本「明智光秀と本能寺の変 (ちくま新書1426)」渡邊大門5

ブログネタ
読んだ本♪♪♪ に参加中!
明智光秀と本能寺の変 (ちくま新書)
○著者: 渡邊 大門
○定価: 本体価格880円+税
○ISBN: 978-4480072412











なぜ明智光秀は本能寺で織田信長を討ったのか。下克上の時代とはいえ、戦国の覇王であり主君への謀叛の背景には謎が多い。光秀の経歴も秘密めいている。そのためさまざまな憶測がされ、信長への私怨説、朝廷か足利義昭か、はては徳川家康による陰謀説などが語られてきた。名門・土岐明智氏を自称しながら足軽衆としてキャリアをスタート。主君を変えながら武功を重ねて頭角を現わした「知将」の人生をたどりながら、明智光秀という戦国ミステリーの主人公を読み解く!


≪目次: ≫
はじめに
第一章 本能寺の変の勃発
第二章 光秀の出自と前半生
第三章 京都における光秀
第四章 信長と義昭の決裂
第五章 「鞆幕府」の成立と光秀の動向
第六章 光秀の大躍進
第七章 本能寺の変「陰謀説」に根拠はあるか?
第八章 光秀の最期
おわりに (二〇一九年六月 渡邊大門)
主要参考文献


≪著者: ≫ 渡邊大門 (わたなべ・だいもん) 歴史学者。1967年神奈川県生まれ。90年3月、関西学院大学文学部史学科日本史学専攻卒業。2008年3月、佛教大学大学院研究科博士後期課程修了。株式会社歴史と文化の研究所 代表取締役。博士(文学)。主な著書に『流罪の日本史』(ちくま新書)、『信長政権――本能寺の変にその正体を見る』(河出ブックス)、『宇喜多秀家と豊臣政権――秀吉に翻弄された流転の人生』(洋泉社・歴史新書)、編著に『織田権力の構造と展開』(歴史と文化の研究所)がある。



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