夜は短し歩けよ乙女
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書評/国内純文学



純愛物語、青春恋愛小説 森見登美彦バージョン。
そう、”本が好き!PJ”でも、2/1受付開始にて献本されていた。その後、2007年4月 本屋大賞第二位、5月 第20回山本周五郎賞受賞、7月 第137回直木賞候補と、何かと話題になった作品。
直近の9月には、新作「有頂天家族」が刊行され、Amazonでは、何と12レビューが、全てオール星5つの高評価。人気の程が窺える。

黒髪の乙女への純愛を画策する男子大学生。
若者男子ならば、恥も外聞もかなぐり捨てて、ただただ弾ける若さと勢いで、真っ正面から猛烈アタック!
とは行けない若者だっている訳です。自分自身の身の程を知れば知るほどに、未熟さ、経験不足、で、愛とは?!
突き詰めていくと、
”私は性欲に流される、私は世の風潮に抗えない、私は一人の淋しさに耐えられない―”(P.294)
に尽きてしまう。
伝えたい想い、伝えることができない想い、気付いて欲しい、募る想いは、あくまでも偶然を装って、憧れの乙女の記憶に入り込みたい。「奇遇ですね」、とサラリと言い退ける心中は穏やかではないけれども、だからといって、他に何が言えようか。
二人を巡る仲間たちとの騒動の中、乙女の心に変化が顕れ、いつしか・・・
何とも、奇妙な展開の馬鹿馬鹿しさ。
日本の古都、京都を舞台に繰り広げられる、奥ゆかしき若者の、男女の清い純愛。想いのストレートさに反して、とっても回りくどい作戦は、当然に予想通りにいかないことの方が多い。思いもよらぬ馬鹿馬鹿しい展開に、気が付けば、運命の糸が手繰り寄せられ、、、

ごちそうさま。