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大和ごころ入門――日本の善によって現代の悪を斬る

○著者: 村上正邦佐藤優
○出版: 扶桑社 (2008/4,単行本 284ページ)
○価格: 1,680円
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ぼくには、神経質に几帳面にすぎる部分があって、ついつい深追いしすぎてしまう。そのあたりのバランス感覚の悪さは、どうにもならない!?
佐藤優 (1960- )”を知りたくて、その著作を読みつづけて、最新著作を除いてすべて読了した気になっていたのに、うっかり1作品読み漏れていたことが判明して、大慌てで手配した。なにもすべてを読まなくともいいのに、と思いつつも、どうにも落ち着かない。性格とはいえ、得することよりも、損することの方が多いような気がする。労力や時間を考えるに、適度に費やして、ほどほどで切り上げる術を見に付ける必要性を感じるときは少なくない。

佐藤優”と“村上正邦”の、“吉野”をめぐる対談の書籍化。
吉野朝廷(南朝)南北朝時代後醍醐天皇太平記、、、日本の歴史を勉強しないと、、、


[村上] ・・・では、裁判というものは一体何だ。司法というものは本当の正義なのか、公平なのかと、そこでまた憤りが出てくるわけです。正義とか真実が即、無罪につながらないが、現実の司法なんです。 (P.30)

[佐藤] ・・・文章に書かれて法律にしてそれを押しつけるというような形になると、これは逆に拒否することもできるということになるので、やぱりまずいと思うんですよね。
それから、法律で決めることができるならば、逆に法律で変えることができるようになる。 (P.81)

[村上] 言葉は言霊です。近代は人間が生活して生存するために自然を征服して、万物の霊長たる人間の当たり前の権利だと。こう思ってきたわけね。人間至上主義の思いあがりですね。 (P.226)
  


≪目次: ≫
まえがき/佐藤優
第一章 国家権力とは何か?

差し入れのリンゴがふたりの距離を縮めるきっかけ/黒い縁がある畳、ない畳、東京拘置所には二種類の部屋がある/丸刈りになるのは罪を認めた証。間接話法で教えてくれた刑務官/正義が即、無罪にはつながらない。現在の司法の現実/狭い世界で生きている検察官は視野を広げることが大切/検事も取調室の中で〈崩れる誘惑〉にかられる/事務官、刑務官に感謝すれど、憎しみの感情はない/葦津珍彦の国体観に学べば、行政官にも仕事の矜持が生まれる/逮捕の日の早朝、靖国神社に参拝。英霊に祈りを捧げる/昭和天皇の嘆き、政治家の邪な行為は、朕の不徳が成せる業
第二章 吉野の山で国体について考える
「法」と「掟」が矛盾するとき、どちらを取るか/検事は狭い検事村の「掟」だけで動いている/座敷わらしに出会うとツキを呼んで幸せになる/「現場」を知ること。人知を超えたものを信じること/知らず知らずのうちに近代的左翼思想が入ってきている/鬼気迫る権現像。その内側に微笑みを見る/吉野は多元性と寛容の世界、再出発ができる場所である/地獄を知った政治家こそ、本当に国民を幸せにできる/「南朝が正統」国体の本質を吉野で再認識する/「人知でなんでもできる」そこから非寛容な発想が生まれる/根本的な議論なしの改憲は大いに危険/反米でも親米でもなく、社稷を国家とどう結び付けていくか/見落とされている三種の神器の意味するもの/皇室が果たしてきた役割「神皇正統記から現代を読み解く」
第三章 思想の力、表現法、そして涵養法
「神道の奥義というのはなかなかその姿を現さず」/本当に優れている人間は、左右という枠を超えて影響を与える/国民が選んだから正しいとは限らない/『古事記』をひもとくと、順番の後先、秩序の乱れが理解できる/改憲は必要か?/九条だけでなく皇室典範をどうするか/天皇制という言葉による、危険な刷り込み/皇室典範と成文憲法を合わせた、その背後の見えないところにあるのが、本当の憲法/日本の思想は世界に通じる。そのためにも「通じる言葉」にしなくてはいけない/武士道に一致する日本的キリスト教を/台湾との不思議なご縁/一期一会 陰徳を積むことの大切さ/国体が危機に瀕したことを忘れないための「昭和の日」/言葉を大切にしない、いまの政治家/人間の価値は銭金だけでははかれない/金に負けないための、しっかりとした教育が大切/家族、疑似家族、掟の延長にある国家、そして目に見えない憲法/小泉改革は手順を間違えた水蛭子改革
第四章 我々の死に場所
対談の最後を吉野で締める/南北朝と同じことが、いまの日本で起こっている/経験の乏しさは思想を勉強することで補える/経済優先に走りすぎて、幸福追求権を忘れていないか/地域、歴史認識という横軸、所得格差という縦軸、どちらからも、同胞という意識が希薄になっている/政治家を継ぐのであれば、財産を放棄して、選挙区も替える心構えがほしい/吉野に来て、私を捨てることを学ぶ/畏敬の念、感謝の気持ち、生かされていると感じる想い、それが大切/「拉致問題の解決」この言葉にあるレトリック/拉致問題は解決不能な問題ではない。大切なのは北朝鮮を知ること/閉塞感のなかでうごめいているから、政治の英知が出てこない憂うべき状況/大幅改造しないでなぜ福田内閣なのか。おかしいと感じないのはなぜ?/お金を貯め込んで預金通帳の残高を見る、悪趣味な政治家/天皇の名前を使って集金活動と言われた屈辱。これは絶対に許せない/こんにちの政治の中で大政奉還を考える。いまこそ平成維新、平成の中興を/出発点として、吉野、賀名生を拠点にシンポジウムを開いていく/革命は歴史の断絶を生む。連続した日本を守ることの意義/外国のモデルを持ってくるのではなく自国の歴史に学べ/最後に吉野で思うこと
あとがき/村上正邦

≪著者: ≫ 村上正邦 (むらかみ・まさくに) 昭和7(1932)年、福岡県生まれ。31年、拓殖大学政経学部卒業。40年、玉置和郎参議院議員秘書を経て、55年、参議院全国区で初当選し、以来4選を果たす。59年、防衛政務次官、平成4(1992)年、労働大臣、7年、参議院自由民主党幹事長、11年、志帥会会長、同年、参議院自由民主党議員会長、12年、参議院憲法調査会初代会長に就任。13年、KSD事件を巡る受託収賄容疑で東京地検特捜部に逮捕される。一、二審で有罪。現在、上告中。主な著書に『汗にむくいる』『政治にスジを通す』『混迷の東欧を探る』、共著に『参議院なんかいらない』『自民党はなぜ潰れないのか』などがある。
≪著者: ≫ 佐藤優 (さとう・まさる) 昭和35(1960)年、埼玉県生まれ。60年、同志社大学大学院神学研究科修了。同年、外務省入省。平成7(1995)年までに在英国日本国大使館、ロシア連邦日本国大使館に勤務した後、外務本省国際情報局分析第一課に勤務。主任分析官として活躍したが、14年、背任と偽計業務妨害容疑で逮捕される。一、二審で有罪。現在、上告中。外交官として勤務するかたわら、モスクワ国立大学哲学部客員講師(神学・宗教哲学)、東京大学教養学部非常勤講師(ユーラシア地域変動論)を務めた。主な著書に『国家の罠』(毎日出版文化賞特別賞)『自壊する帝国』(新潮ドキュメント賞、大宅荘一ノンフィクション賞)『国家の自縛』『日米開戦の真実』『獄中記』『国家論』『野蛮人のテーブルマナー』『私のマルクス』『地球を斬る』『国家と神とマルクス』、共著に『インテリジェンス 武器なき戦争』『反省』『ナショナリズムという迷宮』『国家の崩壊』などがある。



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