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人はなぜ戦争をするのか エロスとタナトス (フロイト文明論集2) Title:WARUM KRIEG? 1932 Authou:Sigmund Freud (光文社古典新訳文庫)

著者: フロイト、中山元 訳
出版: 光文社 (2008/2,文庫 333ページ)
価格: 620円
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ぶっちゃけ、訳者に不安を抱いていた(自らの理解力に起因する!?)のは、かつて手にした「マルクスの『資本論』(フランシス・ウィーン著,ポプラ社,2007/09)」と「 トマス・ペインの『人間の権利』(クリストファー・ヒッチンス著,ポプラ社,2007/11)」と、名著誕生シリーズ2作品の読書に困難を伴った記憶があるから。 ハハハハハ、コンプレックス


≪目次: ≫
人はなぜ戦争をするのか(ウィーン、一九三二年九月)
アインシュタイン
対話の可能性/暴力(ゲヴァルト)の役割/暴力から権利(レヒト)への道/法の支配を不安定にする源泉/戦争の歴史/国際連盟/破壊の欲動(Trieb)/精神分析の神話/戦争防止の方法/反戦の理由/文明のもたらす帰結
戦争と死に関する時評(一九一五年)
1 戦争への幻滅
心の悲惨を招いた二つの要因/新しい〈祖国〉/戦争のもたらした幻滅/人間の道徳的な発達/反動形成/欲動を改造する二つの要因/文化的な適性/偽善の役割/心的な退行/今後への期待
2 死への心構え
死者への態度/死の必然性/死に対するアンビヴァレンツ/死の味/現代人における殺人願望/現代人の死への態度
メランコリー(一九一七年)
喪とメランコリー(鬱病)の共通性/喪の仕事の役割/鬱病の病状/鬱病の矛盾と自我の審級/鬱病の病像/鬱病のメカニズム/鬱病の条件/自殺願望の謎/鬱病の謎/鬱病と躁病/喪と悲哀のリビドー体制/残された問題
心的な人格の解明(『精神分析入門・続』第三一講、一九三一年)
〈内なる異国〉/精神疾患の意味/監視する審級/鬱病/良心の発生/二つの審級/同一化と対象選択/エディプス・コンプレックスの運命/劣等コンプレックス超自我の「イデオロギー」/抵抗の意味/〈無意識的なもの〉という概念の定義/心の三つの王国/エスの特性/自我の能力/自我の窮地/心的装置の構造図
不安と欲動の生(『精神分析入門・続』第三二講、一九三三年)
不安概論――現実不安と精神的な不安/精神症における不安のメカニズム/不安と症状/欠けたリンク/心的装置の構造と不安/去勢不安/不安の克服/不安の役割/自我と抑制のプロセス/リビドーの運命/自我論の新しい展望/トラウマ的な瞬間/精神分析の神話/欲動の二元論/欲動の特性/性的な体制の発達/口唇期肛門期の分割/肛門期の特徴と性格/破壊欲動/サディズムマゾヒズム/マゾヒズムの問題/反復強迫/二つの欲動再論/無意識的な罪責感

解説――エロス(生の欲動)とタナトス(死の欲動)/中山元

第一章 第一次世界大戦のもたらしたもの
――「戦争と死に関する時評」(一九一五年)
戦争と学問界/道徳の崩壊/偽善者の文明/死の効果/死と精神分析
第二章 人間の自己破壊的な欲動――「喪とメランコリー」(一九一七年)
喪の仕事の特徴/鬱病(メランコリー)の特徴/良心の病/自己告発のメカニズム/自殺願望/自己破壊的な欲望の源泉/反復のメカニズム
第三章 後期の局所論――「心的な人格の解明」(一九三三年)
第一局所論/第二局所論/超自我の特性/三人の暴君
第四章 欲動論による説明――「不安と欲動の生」(一九三三年)
三つの不安/現実不安/精神的な不安/良心の不安/欲動の基本理論/性的体制/新しい欲動のペア/反復強迫/局所論と反復論の組み合わせ
第五章 「人はなぜ戦争をするのか」――アインシュタインとの往復書簡(一九三二年)
アインシュタインの提起した問い/フロイトの「回答」

フロイト年譜
訳者あとがき



≪著者: ≫ ジークムント・フロイト Sigmund Freud [1856−1939] 東欧のモラビアにユダヤ商人の長男として生まれる。幼くしてウィーンに移住。開業医として神経症の治療から始め、人間の心にある無意識や幼児の性欲などを発見、精神分析の理論を構築した。1938年、ナチスの迫害を逃れ、ロンドンに亡命。1939年、癌のため死去。主著に『夢判断』『精神分析入門』『自我とエス』など。

[訳者] 中山元 Nakayama Gen 1949年生まれ。哲学者、翻訳家。主著に『思考のトポス』『フーコー入門』『はじめて読むフーコー』『思考の用語辞典』『<ぼく>と世界をつなぐ哲学』ほか。訳書に『自我論集』『エロス論集』『幻想の未来/文化への不満』(共にフロイト)、『呪われた部分 有用性の限界』(バタイユ)、『パピエ・マシン (上下)』(デリダ)、『永遠平和のために/啓蒙とは何か 他3編』(カント)、『責任と判断』(アレント)ほか多数。


Hydrangea macrophylla