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宝島  Title:TREASURE ISLAND Author:Robert Louis Stevenson (光文社古典新訳文庫)
宝島  Title:TREASURE ISLAND 1883 Author:Robert Louis Stevenson (光文社古典新訳文庫)
○著者: スティーヴンスン、村上博基 訳
○出版: 光文社 (2008/2,文庫 413ページ)
○価格: 720円
○ISBN: 978-4334751494


ぶっちゃけ、ぼくが本書『宝島 Treasure Island 1883』を手にしたのは、光文社古典新訳文庫シリーズのラインナップであったから、であり、日々の読書の流れ(?!)の中で気が付いたら(無意識と言いたいところだが、ある側面・時期においては意識している感を否めない)“スティーヴンスン”の著作を二作読了していること、に勝る、などと、ついつい物語に集中できずに、その時代背景や、裏側の物語、問題に着目してしまうことを、言い訳がましく言及してみたりする。
ところで、とどのつまりは、物語の主要な舞台である“宝島”なるものは海賊が盗品を隠し貯めた“お宝”の“島”であり、さらにはその盗品の数々を“宝島”から収奪するしようとする行為であり、そこにはまた、大英帝国の繁栄が、その側面(海賊行為による略奪)を抜きに語りえない、などという言説を目にしたのは、かつて読了したどの著作であったかの記憶も定かでなければ、すでに、その言説の情報元に対する興味を有しない。ぼくの記憶に残る(亡失する記憶の方がはるかに多いにもかかわらず、その中から残り得るに価する!?)情報は、すでに元情報による記憶に止まることなく確立された情報として存在しているのであり、そう考えるに、元情報の存在がなければそれ以降の考察に期することがなかったという意味での感謝の念こそ抱けども、それはすでに過去のものとの念を拭えない。
解説には、そんな時代背景を鑑みて、『帝国主義者になるための重要な訓練 (P.393)』などと記されたりするのだが、帝国主義が主流の時代にあっては、まさか「そんなの単なるドロボウじゃん♡、濡れ手に粟、持続可能性に乏しい」などとは言えまい。

≪目次: ≫
第1部 老いたる海賊
第1章 《ベンボウ提督亭》の老水夫/第2章 ブラック・ドッグあらわれて消える/第3章 黒丸票(ブラック・スポット)/第4章 衣類箱/第5章 盲人の最期/第6章 キャプテンの文書
第2部 船のコック
第7章 ブリストルへ/第8章 《遠眼鏡亭》にて/第9章 火薬と銃/第10章 航海/第11章 りんごの樽のなかできいたこと/第12章 作戦会議
第3部 僕の島での冒険
第13章 島での冒険のはじまり/第14章 最初の一撃/第15章 島の男
第4部 防塞
第16章 ドクターが話のつづきを語る――難船のいきさつ/第17章 ドクターの話のつづき――小ボート最後の力漕/第18章 ドクターの話のつづき――第一日の戦いのおわり/第19章 ふたたびジム・ほーキンスの話――防塞守備軍/第20章 シルヴァーの使命/第21章 襲撃
第5章 僕の海の冒険
第22章 ぼくの海上冒険はどうやってはじまったか/第23章 引き潮/第24章 皮舟(コラクル)の漂流/第25章 海賊旗を引き下ろす/第26章 イズリハル・ハンズ/第27章 「八銀貨」
第6部 キャプテン・シルヴァー
第28章 敵陣で/第29章 ふたたび黒丸票(ブラック・スポット)/第30章 仮釈放/第31章 宝さがし――フリントの標識/第32章 宝さがし――樹間の声/第33章 首領の失脚/第34章 そして終幕

解説……小林章夫(上智大学教授)
 病魔・ロマンス・流転・多作の人生/冒険小説『宝島』の出版/『宝島』の文化的伝統/『宝島』をつくりあげたもの/大人も読むに耐える作品/ポスト・コロニアリズム批評と『宝島』以降/もう一度『宝島』を
スティーヴンスン年譜
訳者あとがき


≪著者: ≫ ロバート・ルイス・スティーヴンスン Robert Louis Balfour Stevenson [1850-1894] イギリスの詩人・小説家・随筆家。エディンバラに生まれ、病弱の身ながら、ヨーロッパ、アメリカ西部、南太平洋の島々を歩き、サモア島で没。冒険小説『宝島』や、二重人格小説『ジキル博士とハイド氏』で大評判を博した。ほかにも歴史ロマン『バラントレイの若殿』や、詩集『子供の詩の園』など。

[訳者] 村上博基 Murakami Hirooki 1936年生まれ。東京外国語大学独語科卒。英米文学翻訳家。訳書に『スマイリーと仲間たち』(ル・カレ)、『女王陛下のユリシーズ号』(マクリーン)、『瞬きよりも速く』(ブラッドベリ、共訳)、『レインボー・シックス』(クランシー)、『勇魚(いさな)』(ニコル)ほか多数。


スティーヴンソン、田中西二郎 訳『ジーキル博士とハイド氏 (新潮文庫,1967/2)』
スティーヴンスン、南條竹則・坂本あおい 訳『新アラビア夜話 (光文社古典新訳文庫,2007/9) 』


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