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世界初!マグロ完全養殖  波乱に富んだ32年の軌跡 (DOJIN選書021)
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書評/サイエンス



魚飼い“熊井英水”♪、近畿大学水産研究所元所長。
マグロの興味深い生態として、生まれてから死ぬまで泳ぎ続けなければならない宿命がある。
ふつう魚は、えらを動かして水を取り込むことによって呼吸を行う。ところが、マグロにはえらを動かす能力がないのだ。そのため口をあけて泳ぎ続けることでしか呼吸のための酸素を取り込むことができない。休息時も、口をあけて泳がなければ窒息してしまう。  (P.20)

じつは最近、にわかに地中海に着目している(と、意識している時点で、関連するさまざまな知識を欲しているのであり、現段階においては何も知りえない)ぼくは、クロマグロに、太平洋クロマグロ(本書においては当然にこちらが採用されている)と、大西洋クロマグロが別種(交流がない)として存在していて、大西洋クロマグロの産卵海域が、メキシコ湾と地中海(マジョルカ島からシチリア島)との解説に、「さすが地中海♡、なんだかわからないけど、スゴイ!?」♪

本が好き!PJ”経由の献本が“化学同人”からあったけど、この“DOJIN選書シリーズ”は大人気(高倍率)だから、自腹(といっても図書館で無償貸借)で読んじゃうぼくは、万が一にも当選しちゃったら他のメンバーが手にする機会を奪うことになってしまう(あぁ〜おこがましい)から、あえて応募することなく、我が道を行く♪
献本を受けていないことをいいことに、「魚飼い“熊井英水”のナマ(直接)の言葉で読みたかった」などと口外したら、そりゃワガママかしら??!

≪目次: ≫ 
挑戦のはじまり〜まえがきにかえて
国家プロジェクト/昭和四五年という時代
第1章 クロマグロ養殖に向いた魚か
一生泳ぎ続けるクロマグロ/クロマグロはどこにいるのか/クロマグロの漁法/日本で生まれた延縄漁/畜養の欠点を解決する完全養殖
第2章 魚飼いの精神――近畿大学水産研究所
海を耕す/海への憧れ/運命のいたずら/ハマチを売って研究費を稼ぐ/家魚化をめざして――新たな挑戦
第3章 ヨコワ捕獲作戦
水産庁「マグロ類養殖技術開発企業化試験」/第一の壁――ヨコワの活け獲り/第二の壁 ――捕獲したヨコワの全滅/困難の克服 一度は諦めたケンケン釣りに活路
第4章 はじめての産卵からの長い道程
挑戦から一〇年、はじめての産卵/空白の一一年と指揮官の死/強まるクロマグロに対する規制/「不可能を可能にするのが研究」/待ちに待った産卵再開/ようやくたどり着いた、 はじめての沖出し/突然の停電が問題解決の糸口に/一尾でも多くの成魚を育てるために
第5章 三二年目の偉業
世界初の完全養殖/世界的研究拠点として/はじめての出荷と市場での評価/クロマグロの安全性/魚で起業する――養殖のノウハウの販売も視野に
第6章 完全養殖のめざすもの
安定した産卵/衝突死やパニック行動を抑える技術/「家魚化」に向けて/成長を早めるための「選抜育種」/人工飼料開発の必要性/完全養殖による種苗用稚魚の出荷が開始/生簀の中のクロマグロ/輸入に頼るクロマグロの消費/世界的なマグロ消費の増加が意味すること/最終目標は天然資源の保護
終章 完全養殖を支えたもの
忍耐/観察眼/愛情/「私学」であることの誇りと反骨精神/学会からの各賞贈呈/教育者としての一面/四七歳での学位取得/マグロと熊井の隠れた関係

おもな参考資料
あとがき(平成二〇年一〇月吉日 林宏樹)


≪著者: ≫ 林 宏樹 (はやし ひろき) 1969年京都生まれ。同志社大学商学部卒業。大手食品メーカーに5年間勤務後、東京農業大学農学部農芸化学科入学。同卒業後、同大学院博士前期課程中退。現在、フリーランスライターとして、関西を中心に書籍、雑誌、広告と広く活動。著書に、『京都極楽銭湯案内』(淡交社)、『京の銭湯 本日あります』(コトコト)、共著に『京都の近代化遺跡』(淡交社)などがある。


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『ヒト』の興味深い生態として、生まれてから死ぬまで『考え』続けなければならない宿命がある!?