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自然はそんなにヤワじゃない―誤解だらけの生態系 (新潮選書)
自然はそんなにヤワじゃない 誤解だらけの生態系 (新潮選書)

○著者: 花里孝幸
○出版: 新潮社 (2009/5, 単行本 175ページ)
○価格: 1,050円
○ISBN: 978-4106036392
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記憶力は悪い方ではないとの自覚があって、ときどきピコピコ♪と機能してみたりする。新潮社のホームページで新刊書籍を検索していたのは、村上春樹の新作小説が気になっていないわけではないのだけれど(ぼくが本を読むキッカケを与えてくれたのが村上春樹の旧い小説でたちで、それなりに読んだ)、今となっては昔の話?!、いまのぼくには2冊組のおよそ1,000ページを読んだら読んだでなにがしかの満足を得られるのであろうと思いつつ、いつも活用している図書館のweb予約状況を確認して300件以上の予約が入っている状況を確認して、すぐに無関係を決め込んだ。みんなが読む本を、みんながみんな読むんだったら、あえてぼくが読む必要性を感じない、などと言ってみたりしちゃう。そう、なにげなく“花里孝幸”の著者名に反応を示したのは、ぼくの名前に近いから?!、だけではなく、『ネッシーに学ぶ生態系』(岩波書店、2008)の記憶があったから??!、ピコピコピコ♪
ところで、「優占」って、ぼくには見慣れないことばが本書に多用されて説かれていて、とっても納得(正しく理解できているかどうかはまた別の問題として)。字のごとく、すぐれた(優れた)生物が多くを占める(優勢)ということ、かと。優れていない生物は淘汰されて、多くを占めることなく細々と生存するか、場合によっては絶滅しちゃう。自然はやさしくない、甘くない、容赦しない、厳しい。厳しいなかにあって結果として生き残れているということは、生き残るに値するなんらかの強さを持ちあわせているということで、なんらかの生き残る強さを持ちあわせていない生物は遅かれ早かれ生き残ることができずに消滅(絶滅)してしまうのであろう。逆から見るならば、消滅(絶滅)しない生物はなんらかの生き残る強さを持ちあわせているということでもあり、生き残ったものは強さを持ちあわせていたということが、ある意味においては証明されていることにもなろう。
ときどきぼくが生物学に関する著書を手にするのは、著書を手にしている時点ですでに生物学に興味がないわけではないのだけれど、しかし生物学につよい興味をいだくことができずに、名前をまったく覚えることができずに、つづけて深めて究めていこうという意欲は起きないのは、生態系攪乱や優占などにみられる生物多様性に、カンタンには言い表せないのだけれども、ぼくという社会性を欠いた存在(生物)が、ときおり(頻繁に?!)いだく、「ぼくなんか存在しない方がいいんじゃないか」とか「死んじゃった方がいいんじゃないか」といったような思いが、決してカンゼンに打ち消されて安穏としていられるようになる、といったカンタンなものではないのだけれども、ぼくがみずから手を下す(自死する)までもなく、ホントにぼくという存在(生物)が不必要なのであれば淘汰されて存在しえない(死体化する)のであろうことから、現に淘汰されることなく存在できてしまっている現状を考えるに、考えるまでもなく、ぼくは不要な無用な存在などではなく、だからと言って有用であるとも言えるわけではないのであろうが(無用でも存在することはできる、むしろ無用なものの方が攻撃を受けることがなく存在に適していたりする?!)、存在していてはいけないことはない(存在することが許されている、誰に??!、神か???)とも解することができるのかと。


≪目次: ≫
まえがき (二〇〇九年四月一日 長野県諏訪市にて 花里孝幸)
第一章 生物を差別する人間
邪魔者扱いされる雑草/すばらしい庭でしょう/虫けらはバカものか/やがてロボットになる人間/差別される微生物/クジラだけがなぜ贔屓される/微生物は環境浄化の万能選手ではない/嫌われ者のユスリカが人を助ける/ドジな犬がヒロインになるとき/アマゾン奥地の未開民族が問いかける/誰もが満足する環境はあり得ない
第二章 生物多様性への誤解
生物多様性と直感/プランクトンは殺虫剤にどう反応したか/大型種ほど殺虫剤に弱い/殺虫剤が生物多様性を上げる/汚れた湖の方が生物多様性は高い/食物連鎖とエネルギー/水域で矛盾することを望む人間/洪水が河川の生物多様性を上げる/洪水と人間社会/「見えない」と「いない」は大きなちがい/ビルや道路も多様性に貢献
第三章 人間によってつくられる生態系
温暖化で増える生物もいる/見えることの落とし穴/大きさで異なる生存戦略/人間の攪乱を喜ぶ生物/r‐戦略者が優占する生態系/r‐戦略者がつくる食物連鎖/連鎖のルートは変わる/かつてある生物が地球環境を激変させた/人間が生態系を変えた後
第四章 生態系は誰のためにあるのか
存在するだけで影響を与えている/故郷は人によってちがう/冷静に水田をながめると/水田の我田引水/里山は人間と自然のせめぎあい/昔ながらの景観の意味/生態系は人類のために/地球に人間はいらない/少子化社会の維持を/火星人に学ぶ/主観的な生態系の危うさ
参考文献


≪著者: ≫ 花里孝幸 (Hanazato Takayuki) 1957年東京生まれ。信州大学山岳科学総合研究所教授。理学博士。千葉大学理学部卒。国立環境研究所研究員を経て現職。専門は陸水生態学。特に湖沼の動物プランクトンの生態研究が中心。著書に『ミジンコ先生の水環境ゼミ』(地人書館)、『ミジンコはすごい!』(岩波ジュニア新書)、『ネッシーに学ぶ生態系』(岩波書店)など。
ネッシーに学ぶ生態系』(岩波書店、2008)

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