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靖国問題 (ちくま新書)
靖国問題 (ちくま新書532)

○著者: 高橋哲哉
○出版: 筑摩書房 (2005/4, 新書 238ページ)
○価格: 756円
○ISBN: 978-4480062321
おすすめ度:2.5
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えっとぉ、まずは自室ちかくの図書館の書架にあって偶然?!にも目に留まったこと、それから、かつて読んだ著者高橋哲哉の著書 デリダ――脱構築』(現代思想の冒険者たちSelect、講談社、2003年)の好印象が(すでに印象しか残っていない)、おなじシリーズ「現代哲学の冒険者たちSelect」のドゥルーズ ノマドロジー』(篠原資明、2005年)を最近読んだことから、つよく思い起こされたこと、それから、八月以来の積み残し、書き記し残しとなったままにある「東京裁判」を読む』(半藤一利/保阪正康/井上亮、日本経済新聞出版社、2009年)のことが頭から離れることがないことも、大きな要素のひとつ、かなぁ。
ははははは、まったくわかった気がしなくて、しかしますます興味はいだかれる。そもそも、靖国神社にまつわる諸問題は、一筋縄ではいかない、根の深い、複雑な問題なのであろうことから、これが正解!、とか、これで解決!、などという策がカンタンに見出せるとも思えない。むしろ、問題を、なにが問題とされているのか、なにゆえに問題となるにいたっているのか、歴史的背景やら、文化論やら、そう、天皇制君主制)にだって、この靖国問題の一端があり、帝国主義日本帝国主義)政策の流れの中で引き起こされた諸々の戦争がなかったら、もしかしたら靖国神社だって必要とされなかったのかもしれない。


≪目次: ≫
はじめに
第一章 感情の問題――追悼と顕彰のあいだ    激しい遺族感情/一様でない感情の対立/靖国と「血」のイメージ/感涙座談会/折口信夫が見た招魂祭/靖国神社が人々に与えたもの/抑圧される悲哀感情/「戦死者と遺族に栄誉を!」/感情の錬金術/「聖戦」・「英霊」・「顕彰」/十分な喪のために/戦死の「大歓喜」
第二章 歴史認識の問題――戦争責任論の向うへ    共同体とその他者/「A級戦犯」合祀問題/東京裁判で裁かれなかったもの/中国の政治的譲歩/分祀は可能か?/スケープゴートと免責の論理/戦争責任が見落とすもの/「台湾理蕃」――ほんの一例としての/護るべき「国」と植民地帝国/「英霊」という名の捕囚
第三章 宗教の問題――神社非宗教の陥穽    感情の問題、再び/政教分離問題/首相の私的参拝?/存在しない「合憲判決」/改憲か非宗教化か/靖国神社の特殊法人化は何を意味するか/宗教法人ではなくても……/「神社非宗教」論/祭教分離の効果/キリスト者によるコミットメントの論理/仏教者によるコミットメントの論理/非宗教というカモフラージュ
第四章 文化の問題――死者と生者のポリティクス    「伝統」としての靖国/江藤淳の文化論/靖国を支える政治的意思/靖国は日本文化を代表できるか/特別な死者たち
第五章 国立追悼施設の問題――問われるべきは何か    「わだかまり」の解決策/不戦と平和の施設?/欠けている歴史認識/追悼対象の資格/各国の追悼施設/古代ギリシアの葬送演説/個人による追悼、集団による追悼、国家による追悼/「戦争を否定する」施設のために/政治がそれを決める
おわりに
あとがき
(二〇〇五年三月七日 高橋哲哉)


≪著者: ≫ 高橋哲哉 (たかはし・てつや) 1956年福島県生まれ。東京大学大学院総合文化研究科教授。二十世紀西欧哲学を研究し、哲学者として政治・社会・歴史の諸問題を論究。明晰な論理と批判的思考には定評がある。NPO「前夜」共同代表として、雑誌『前夜』を創刊。主著に『デリダ』(講談社)、『戦後責任論』(講談社学術文庫)、『教育と国家』(講談社現代新書)、『記憶のエチカ』『歴史/修正主義』(以上、岩波書店)、『逆光のロゴス』『証言のポリティクス』(以上、未来社)、『「心」と戦争』(晶文社)、『反・哲学入門』(白澤社/現代書館)、『〈物語〉の廃墟から』(影書房)。

高橋哲哉 『デリダ――脱構築』(現代思想の冒険者たちSelect、講談社、2003年) '09/02/22







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