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魔法の庭 (ちくま文庫)
魔法の庭  Italo Calvino: “Il giardino incantato” 1946-1953. (ちくま文庫)

○著者: イタロ・カルヴィーノ和田忠彦
○出版: 筑摩書房 (2007/8, 文庫 201ページ)
○価格: 756円
○ISBN: 978-4480423511
おすすめ度: 4.0
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いわゆる「時代」というのか、そのときの、みずからが生きて在ったまさにそのときの(19歳の浪人の誕生日に「昭和」が終わった)あのときの、社会的な潮流、文化的経済的政治的な背景を、もしかしたらぼくは、そう、「時代のせい」にしたいんだろうなぁ、責任を転嫁して、みずからの責任を回避したい、ボクワルクナイヨ、ダッテダッテネエネエキイテヨアノネアノネ、、、
コツコツとひたすらに遂げるまでつづけつづける、単純作業をも厭わないような持続性を有する一方で、破壊的破滅的な継続不能な断絶(敵対)的な側面をあわせもつ。穏やかに静かで温和な表情や態度を示すのは、激情(怒りや攻撃性)を隠すためではない、のであろうけれど、そう思われたとしても仕方がない、そうかもしれない、否定はできない。感情を衝動をコントロールできるものであれば、これまで抑制の努力をマッタクしてこなかったわけではない、可能であったならばなににもかえても(どうにもならなかった、努力が足りなかったのかもしれない、しかしすでに気力は残されていない)ときすでにおそし。
それでも、「これまでなんとかなってきた」、なんとかなるだろうという楽観的な気持ちが考えがどこかにあった(いまでもどこかにないとは言いきれない)、明日は未来は、きっとかならず今日より悪くなることはなくて右肩上がりによく(好く、良く)なる!、そう、これまでず〜っとそうだった、これからも、きっときっとかならずきっと、だってこれまでず〜っとず〜っとず〜っとそうだったじゃないか(近代的科学技術は確実に進化して利便性は高まり効率的で清潔で快適な生活)、そうだよね?!、そうだったよね?!!



「ジョヴァンニーノはセレニッラと遊ぶのが大好きだった。ある日二人は噴水にプールに並木道がある、大きなお屋敷の庭に迷い込んだ。何もかも素敵に見えたが、そこには魔法のような、昔犯した悪事のような恐怖がたちこめていた」(「魔法の庭」)。アルプスの自然を背景にどこか奇妙な、青年警官、若い犯罪者、無能の猟師など、大人社会のいわゆる〈異物〉をユーモラスに描いた11編を収める。


≪目次: ≫
蟹だらけの船 Un bastimento cario di granchi, 1947
魔法の庭 Il giardino incantato, 1948
不実の村 Paese infido, 1953
小道の恐怖 Paura sul sentiero, 1946
動物たちの森 Il bosco degli animali, 1948
だれも知らなかった Mai nessuno degli uomini lo seppe, 1950
大きな魚、小さな魚 Pesci grossi, pesci piccoli, 1950
うまくやれよ Va' coci che vai bene, 1947
猫と警官 Il gatto e il poliziotto, 1948
菓子泥棒 Furto in una pasticceria, 1946
楽しみはつづかない Un bel gioco dura poco, 1952

訳者解説 魔法がとけるとき――まっぷたつのカルヴィーノ (1991年7月 和田忠彦)
文庫版解説 ふりそそぐ光のなかで――『魔法の庭』をぬけて作家は (2007年7月 和田忠彦)


※本書は1991年9月、晶文社より刊行された。


≪著者: ≫ イタロ・カルヴィーノ Italo Calvino [1923−85]イタリアの作家。キューバで生まれ、北イタリアで育つ。43年、反ファシズムのパルチザンに身を投じる。それが彼の文学的出発点となり、47年に発表した『くもの巣の小道』は、ネオ・レアリズム小説の傑作と絶賛される。著書に『まっぷたつの子爵』『木のぼり男爵』『不在の騎士』『見えない都市』『冬の夜ひとりの旅人が』などがある。

[訳者] 和田忠彦 (わだ・ただひこ) 1952年長野生まれ。東京外国語大学教授。訳書にカルヴィーノ『むずかしい愛』、エーコ『ウンベルト・エーコの文体練習』、タブッキ『夢のなかの夢』などがある。

カルヴィーノ 『むずかしい愛  Italo Calvino: “Gli Amori Difficili”』(和田忠彦訳、岩波文庫、1995年) '10/08/17
イータロ・カルヴィーノ 『カルヴィーノ イタリア民話集〈下〉 南イタリア編  “Fiabe Italiane”, raccolte e trascritte da Italo Calvino, Giulio Einaudi editore, 1956.』(河島英昭編訳、ワイド版岩波文庫、2010年) '10/08/13
イータロ・カルヴィーノ 『カルヴィーノ イタリア民話集〈上〉 北イタリア編  “Fiabe Italiane”, raccolte e trascritte da Italo Calvino, Giulio Einaudi editore, 1956.』(河島英昭編訳、ワイド版岩波文庫、2010年) '10/08/09





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