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律令国家の転換と「日本」 日本の歴史05 (講談社学術文庫)
律令国家の転換と「日本」 (日本の歴史05、講談社学術文庫1905)

○著者: 坂上康俊
○出版: 講談社 (2009/1, 文庫 376ページ)
○価格: 1,260円
○ISBN: 978-4062919050
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八世紀の末から十世紀の初めまで、中心を九世紀(平安時代)として、さて、律令国家は律令制度はそのはじまり(誕生)から、中国大陸を明白に意識して、そう、再建?!であったり崩壊??!であったり、さまざまな、転換♪



律令国家の誕生から百年になろうとする頃、桓武天皇長岡京平安京と遷都を重ねる。そして九世紀、天皇の権威が確立してゆくなか、中央では藤原氏北家による摂関制度が成立、地方では伝統的郡司層の没落と国司長官の受領化が進展する。奈良時代末期〜平安時代初期に展開した「古代の終わりの始まり」と著者が位置づける古代社会の再編を精緻に描く。


≪目次: ≫
はじめに――揺れる九世紀像
第一章 平安遷都皇位継承    1 改新と回帰の桓武朝(天武系から天智系へ/他戸廃太子/桓武即位と氷上川継の変/皇太子早良長岡遷都/首都陪都か/種継暗殺/長岡京造営の断念/平安楽土、万年春)/2 動揺の平城、風格の嵯峨伊予親王事件薬子の変/「二所朝廷」の清算)/3 両統迭立承和の変(嵯峨と淳和の神経戦/承和の変/仁明天皇良房の思惑/爛熟の仁明朝)
第二章 天皇いかにあるべきか    1 神から人へ(即位式での天皇/即位儀礼の再編成/皇太子制の成熟/キサキの再編成/太上天皇の位置づけ)/2 天皇と系譜(郊祀祭天の儀/国忌の変遷/『新撰姓氏録』の編纂/桓武天皇と『続日本紀』)/3 天皇と崇り・穢れ(鎮魂祭の変容/大嘗祭御禊/怨霊の表面化)
第三章 帝国の再編    1 国際秩序構想の転換(なぜ使来日を嫌がったか/天子南面の原則を曲げる/新羅使の貢調/自らをどう位置づけるか/軍縮への転換/小帝国構想の再編成)/2 列島内の帝国構造の清算(隼人の公民化/伊治呰麻呂の乱/対蝦夷戦争の推移/中外無事)/3 境界の内と外(帰化の拒否/徳治主義とは無縁の功利的政策/日本の「境界」の設定/商人の来航を朝貢と見なす/舶来品への憧れ/文室宮田麻呂事件/新羅との通謀事件と北部九州の事情/新羅の海賊と神国思想/死刑の停止と流刑/動かない王、動けない王)
第四章 求法の人々    1 最澄空海(唐決と新羅調伏の世紀/鎮護国家仏教/最澄の登場/延暦遣唐使年分度者/大乗戒壇の設置をめざして/天台宗真言宗/最澄・空海と南都/敵の敵は味方)/2 円仁、求法の旅(承和の遣唐使/仏教界の期待/入唐求法巡礼行記天台山への巡礼失敗/赤山法華院と在唐新羅人/会昌の廃仏/十年ぶりの帰国へ/『巡礼行記』の執筆意図/円仁の後に続くもの)
第五章 政務処理と法    1 政務の流れと場(格式の時代/朝座政/天皇の決裁の場/朝座政の衰退/外記政の成立/公卿の内裏伺候)/2 官僚機構の再編成(蔵人の設置/検非違使勘解由使/官制改革のゆくえ)/3 格式の編纂(法典としての格/幻の延暦格/弘仁格式貞観格式・延喜格式/立法への熱意/菅原道真と反法/経に反して宜を制す/狭まる律令の適用範囲)
第六章 摂関制度の成立    1 摂関良房文徳 対 良房/外戚の浮上/荷前別貢幣の展開/良房、太政大臣に/摂政良房の誕生/応天門の変)/2 関白基経光孝天皇の擁立/阿衡の紛議/関白基経)/3 宇多天皇とその時代(報復人事と道真の抜擢/寛平の治/遣唐使派遣計画/歌合から『古今集』へ/昌泰の変
第七章 徴税論理の転換    1 律令税制の論理(の由来/調・庸の起源/公出挙の論理/籍帳支配の崩壊)/2 脱神話化と地税の成立(租の行方/正倉に放火する/調庸の違期・未進の背景/公営田の意義/「不論土浪人」政策/返挙の正体/公出挙地税化の完成/「里倉」という弥縫策)
第八章 地域社会の変容    1 消えゆく集落(千葉県村上遺跡の消長/洪水で放棄された村/百年早く消えた九州の集落/畿内の集落遺跡/備中国邇磨郷の惨状/気候の変動・環境の変化)/2 郡司の変貌と郡衙の消滅(有力者への土地集中/富豪層の出現/郡司と律令制/擬任郡司の登場/郡衙の消滅)
第九章 受領負名    1 受領の誕生(財政難の原因/専当国司制と連帯責任制/調庸違反への懲罰/調庸未進の補填問題/藤原保則の解状/受領の誕生/徴物使の発生/受領の国内支配の確立へ)/2 名と負名(堪百姓から取り立てる/名の発生/郡司の徴税請負の消滅/里倉負名の出現/国衙の変貌)
おわりに――始まりの終わり、終わりの始まり
学術文庫版あとがき

年表
参考文献
索引


編集委員 網野善彦大津透鬼頭宏桜井英治山本幸司


※本書の原本は、二〇〇一年、小社より刊行されました。


≪著者: ≫ 坂上康俊 (さかうえ やすとし) 1955年生まれ。東京大学大学院博士課程中退。九州大学大学院教授。専攻は、奈良・平安時代史。主な編著書に『唐令拾遺補』「安芸国高田郡司藤原氏の所領集積と伝領」などがある。


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