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20世紀音楽 クラシックの運命 (光文社新書)
20世紀音楽 クラシックの運命 (光文社新書272)

○著者: 宮下誠
○出版: 光文社 (2006/9, 新書 446ページ)
○価格: 1,050円
○ISBN: 978-4334033729
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そう、本書の冒頭に掲げられる問い、、、
クラシック音楽の時代は「終わって」いるのだろうか? 20世紀クラシック音楽は「わからない」だろうか?”


20世紀音楽は、わたしたち人間とは何か、世界とは何か、生きるとは何か、あるいはよりよく生きるとは何か、なぜわたしたちは愛しあうのか……。そのような問いに答えようとしてきたのではないか。それは文学ほど具体的ではないかもしれないし、絵画をはじめとした造形芸術ほど直接的ではないかもしれないが、それでもなお、抽象的な音の連鎖に、音の戯れに、音の重なり合いに、あるいはそのひずみに、その屈折に、その絶叫のはざまに、世界と対峙し「わたくし」に問いかけようとする真摯できまじめな、わたしたちと同じ人間の肉声が聞こえてきはしないだろうか。20世紀クラシック音楽を俯瞰し、その展開と特質を描き出す。


≪目次: ≫
はじめに
第一章 飽和    綜合芸術の夢とロマン主義の暴走、そして絶対音楽の完成(リヒャルト・ヴァークナー 1813-83年/アントン・ブルックナー 1824-96年/ヨハネス・ブラームス 1833-97年)/鳴動する宇宙(グスタフ・マーラー 1860-1911年/リヒャルト・シュトラウス 1864-1949年)/印象主義? 象徴主義?(クロード・ドビュッシー 1862-1918年/モーリス・ラヴェル 1875-1937年/アレクサンドル・スクリャービン 1872-1915年/アレクサンダー・フォン・ツェムリンスキー 1872-1942年/フランツ・シュレーカー 1878-1934年)/バッハに倣って、新ヴィーン楽派アルノルト・シェーンベルク 1874-1951年/アルバン・ベルク 1885-1935年/アントン・ヴェーベルン 1883-1945年)/原始主義(イゴール・ストラヴィンスキー 1882-1971年/カール・オルフ 1895-1982年)/前衛? それとも保守?(フェルッチオ・ブゾーニ 1866-1924年/ハンス・プフィッツナー 1869-1949年/マックス・レーガー 1873-1916年/パウル・ヒンデミート 1895-1963年/ゴットフリート・フォン・アイネム 1918-96年)/中間者たち(アルベール・ルーセル 1869-1937年/アルテュール・オネゲル 1892-1955年/フランク・マルタン 1890-1974年)/ヒトラーに愛された男(ヴェルナー・エック 1901-83年)/退廃音楽エルンスト・クシェネク 1900-91年/エーリヒ・ヴォルフガンク・コルンゴルト 1897-1957年/エルンスト・トッホ 1887-1964年/ボリス・ブラッハー 1903-75年)
第二章 拡散    イギリス、イタリア――伝統と革新(グスターヴ・ホルスト 1874-7934年/ラルフ・ヴォーン=ウィリアムズ 1872-1958年/ジャン・フランチェスコ・マリピエロ 1882-1947年/アルフレド・カゼッラ 1883-1947年/ルイジ・ダラピッコラ 1904-75年/ブルーノ・マデルナ 1920-73年/ルイジ・ノーノ 1924-90年)/壁のこちら側から向こう側へ(クルト・ヴァイル 1900-50年/ハンス・アイスラー 1898-1962年/パウル・デッサウ 1894-1979年/フリートリヒ・シェンカー 1942年- /パウル=ハインツ・ディットリヒ 1930年- )/アメリカ――新大陸の音楽(チャールズ・アイヴズ 1974-1954年/カール・ラグルズ 1876-1971年/ジョージ・アンタイル 1900-59年/エドガー・ヴァレーズ 1883-1965年)/ロシア――社会主義リアリズムとの対話(セルゲイ・プロコフィエフ 1891-1953年/ディミトリ・ショスタコーヴィチ 1906-75年)/ハンガリー――民謡と前衛(バルトーク・ベーラ 1881-1945年/コダーイ・ゾルタン 1882-1967年)/モラヴィアのドラマティスト(レオシュ・ヤナーチェク 1854-1928年)/東欧の前衛(ボフスラフ・マルティヌー 1890-1959年/カロル・シマノフスキ 1882-1937年/ヴィトルド・ルトスワフスキ 1913-94年/クシストフ・ペンデレツキ 1933年- )/北欧のシンフォニー(ヤン・シベリウス 1865-1957年/カール・ニールセン 1865-1931年)/ラテン系クラシック(エイトル・ヴィラ=ロボス 1887-1959年/カルロス・チャベス 1899-1978年/アルベルト・ヒナステラ 1916-83年)
第三章 変容    忘れられたシンフォニストハヴァーガル・ブライアン 1876-1972年/ダリウス・ミヨー 1892-1974年/カール・アマデウス・ハルトマン 1905-63年)/鳥の声と管理された偶然性(オリヴィエ・メシアン 1908-92年/ピエール・ブーレーズ 1925年- )/前衛の栄光と挫折(カールハインツ・シュトックハウゼン 1928年- )/飽和と持続(カイホルス・シャプルジ・ソラブジ 1892-1988年/モートン・フェルドマン 1926-87年)/多様式とポスト・モダン(アルフレド・シュニトケ 1934-98年/ソフィア・グバイドゥーリナ 1931年- /アルヴォ・ペルト 1935年- /ヘンリク・ミコワイ・グレツキ 1933年- )/クラシック音楽の運命(ヴォルフガンク・リーム 1952年- )/そのほかの主な動向(ジョン・ケージ 1912-92年/アンリ・デュティユー 1916年- /ベルント・アロイス・ツィンマーマン 1918-70年/イアニス・クセナキス 1922-2001年/ジェルジュ・リゲティ 1923-2006年/ジェルジュ・クルターグ 1926年- /ハンス・ヴェルナー・ヘンツェ 1926年- /ヘルムート・ラッヒェンマン 1935年- )/ミニマルとポスト・ミニマル(スティーヴ・ライヒ 1936年- /フィリップ・グラス 1937年- /マイケル・ナイマン 1944年- /ジョン・アダムズ 1947年- )/音盤、映像における20世紀音楽(『現代音楽なんて恐くない』/『リュックブリック・モデルネ(モデルネを回想する)』/『ドイツの音楽「交響曲管弦楽編」1950-2000年』/『答えのない質問』/『故郷を離れて――20世紀のオーケストラ音楽』/『日本作曲家選輯』)

おわりに
音盤紹介
謝辞
人名索引


≪著者: ≫ 宮下誠 (みやした まこと, 1961-2009) 1961年東京都生まれ。國學院大學文学部教授。バーゼル大学大学院博士課程単位取得博士論文執筆資格取得退学、早稲田大学大学院博士後期課程単位取得退学。専攻は20世紀西洋美術史、美術史学史、画像解釈学、一般芸術学。パウル・クレーに関する論考が多い。著書に『20世紀絵画 モダニズム美術史を問い直す』(光文社新書)、『逸脱する絵画』『迷走する音楽』(以上、法律文化社)、訳書に『パウル・クレー』『マックス・エルンスト』(以上、PARCO出版)などがある。

宮下誠 『20世紀絵画 モダニズム美術史を問い直す』(光文社新書、2005年) '11/03/21
宮下誠 『ゲルニカ ピカソが描いた不安と予感』(光文社新書、2008年) '11/03/17





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