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双調平家物語ノート2 院政の日本人
院政の日本人 (双調平家物語ノート II)

○著者: 橋本治
○出版: 講談社 (2009/7, 単行本 442ページ)
○価格: 2,205円
○ISBN: 978-4062142878
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院政の最初は、どうやら女帝の持統天皇で、697年に文武天皇に譲位して、太上天皇(上皇)として。イッパンに「院政時代」とは、白河上皇の1086年にはじまり、1129年からの鳥羽上皇、1158年からの後白河上皇(法皇)の1192年まで、をいい、なるほど、強大な権力を恣(ほしいまま)にした後白河法皇が没したことによって、すでに実質的には鎌倉幕府をひらいていた(?!、1185年とか1180年とかから??!)源頼朝は征夷大将軍を得た(任じられた)。
ところでジッサイ(一時期とはいえ)、院政がうまく機能したのは、もっとも院政の時代を経て(院政の時代が長くつづくことはなく、やがて)、天皇をいただく朝廷と並立して、幕府が成立して鎌倉幕府、室町幕府、江戸幕府とつづくのであろうけれども、どうなんだろう、これまた明治維新でいちおうの終焉をみる?!ことになるまで綿々とつづく摂関家の役割、影の存在、影響力というのか、朝廷とか官僚主義とか、とかく前例主義みたいなものは批判される傾向がつよいのかもしれないけれど、ぼくも手放しで賛同する気はないけれども(フツーにこれまでつよく批判的な態度を示してきた)、でもでもやっぱり、そのあり方を無視することはできないし、綿々と粛々と頑ななまでに前例に寄りしたがって、伝承すること、伝承してきたされたことの



日本の歴史はややこしくて鬱陶しくて、じれったい。院政こそ、「男の歴史」の始まりだ。時代の転換点に必ず現れる院政を検証し、新しい歴史の広がりを縦横に描く「橋本史論」。
「新たなる律令国家」としてスタートした明治政府の「近代」を持ったおかげで、我々は「律令国家のあった昔」を誤解してしまったのかもしれない。


≪目次: ≫
第一章 の力    日本の無名な若者には、お姫様と結婚出来る幸運がない/遺伝子の二重螺旋のように/応神天皇朝の皇女達と皇子達/皇統の途絶と后の力――手白香皇女継体天皇
第二章 蘇我氏の時代    蘇我系王朝と推古天皇の不決断/皇子と大兄と太子/蘇我稲目の時代/皇女の力
第三章 人のいる歴史    大化改新の誘惑/その動機/その時、彼等は何歳だったのか?/妃を中臣鎌子に贈る軽皇子蘇我入鹿がやってしまったこと/もう一人のキイパーソン――皇極=斉明女帝/「男」を模索せざるをえない歴史プロセス
第四章 男の歴史    「男の歴史」は院政時代から始まる/父としての白河上皇/不思議な父子関係/天智天皇と「父」の不明確/持統天皇と「母」の明確
第五章 天皇の舅――摂関家    「夫」の時代/「動く婿」と「動けない婿」/「父」を持たない天皇/承和の変と「摂関家」の成立/婿に仕えない舅、天皇を守らない外戚
第六章 家長と一族    女家長壇林太皇太后/「結婚」という政治手段/名と実――鎌倉幕府の将軍家の場合/子を持たない家長北条政子/天皇に「家長としての実質」が宿らなくなった本当の理由
第七章 転換期としての院政の時代    時代の転換が父子の対立を作る/清盛重盛、それぞれの時代状況/腐敗した官僚と律令国家/院政の時代という転換期/絶対王政としての院政
第八章 名門が滅びる構造    摂関政治の転換期/「后」という残像/「白河鳥羽上皇の時代」と「後白河上皇の時代」/摂関家が「不動の名門」になってしまったので/ライヴァルの多い関白師実と、その頑固な息子師通/藤原師通の結婚
第九章 父子対立への道    白河天皇(法皇)の女性関係/摂関家父子の「目的」/藤原忠実の結婚/ほしいものはなんでもほしい白河法皇と、忠実の息子藤原忠通/関白忠実の敗北
第十章 破綻の前夜    藤原忠通の誤算/その時、鳥羽上皇は――/そういう家系/家成を愛するがゆえに/藤原家成のいた時代/藤原頼長の欲望
第十一章 男をキレさせるシステム    「源義親は生きていた」事件/鳥羽上皇のひそやかなる反撃/みんなで崇徳天皇を騙そう/男をキレさせるシステム/玉藻の前のいた時代
第十二章 戦えない男達    保元の乱の不思議/これでは保元の乱が起こらない/消えた因子、隠れる因子/鳥羽法皇の遺産
第十三章 おかしなおかしな平治の乱    「武者の世」にはなったけれど/信西のいる風景/信西のやり方/乱の後遺症と大バカ者の藤原信頼/平治元年頃の結婚事情
第十四章 平氏政権への道    更にまぬけな平治の乱/その時、清盛はなにをしていたか?/誰も上皇を愛さない/後白河上皇の逆襲/形ばかりの摂関家の復活、そして「女の時代」の終焉/平氏政権への平坦な道
第十五章 鹿ヶ谷事件とその謎    「鹿ヶ谷事件」のはなんだったのか/とりあえず、平清盛後白河法皇/「平重盛」という謎/後白河法皇というメンタリティ/鹿ヶ谷事件を成り立たせる政界地図
第十六章 崩壊への道    安元二年の出来事その一――白山騒動/安元二年の出来事その二――建春門院の死と高倉天皇の恋/平重盛政権の可能性/以仁王の令旨にはどれほどの実効性があったのか?/頼朝清和源氏はどういう集団か?/東国の武者達
第十七章 源氏と平氏は戦うが    『吾妻鏡』と『平家物語』/福原院宣と「山木夜討」の実像/頼朝に平氏を倒す気はあったのか?/「木曾義仲」という謎――あるいは、「『吾妻鏡』が嫉妬をする」という可能性について
第十八章 「木曾義仲」という謎    義仲を動かしたもの/義仲を威嚇する頼朝/誰も「全体」を考えない/戦い方が変わる/「木曾義仲」という人物/「平氏を追って」と「平氏を逐って」/イデオローグの登場/粟津に死す

あとがき

※「群像」二〇〇六年二月号〜二〇〇七年五月号 単行本化にあたり、大幅に加筆訂正しました。



橋本治 『権力の日本人 (双調平家物語ノートI)』(講談社、2006年) '11/03/25
橋本治 『双調平家物語〈16〉  落日の巻(承前) 灌頂の巻』(中公文庫、2010年) '10/08/17
橋本治 『双調平家物語〈15〉  源氏の巻(承前) 落日の巻』(中公文庫、2010年) '10/07/30
橋本治 『双調平家物語〈14〉  治承の巻II(承前) 源氏の巻』(中公文庫、2010年) '10/06/19
橋本治 『双調平家物語〈13〉  治承の巻II』(中公文庫、2010年) '10/06/07
橋本治 『双調平家物語〈12〉  治承の巻I』(中公文庫、2010年) '10/04/18
橋本治 『双調平家物語〈11〉  平家の巻(承前)』(中公文庫、2010年) '10/03/27
橋本治 『双調平家物語〈10〉  平治の巻II 平家の巻』(中公文庫、2010年) '10/03/16
橋本治 『双調平家物語〈9〉  平治の巻I(承前)』(中公文庫、2009年) '10/03/03
橋本治 『双調平家物語〈8〉  保元の巻(承前) 平治の巻機戞蔽羝文庫、2009年) '10/02/14
橋本治 『双調平家物語〈7〉  保元の巻』(中公文庫、2009年) '10/01/26
橋本治 『双調平家物語〈6〉  院の巻(承前)』(中公文庫、2009年) '10/01/16
橋本治 『双調平家物語〈5〉  女帝の巻 院の巻』(中公文庫、2009年) '10/01/09
橋本治 『双調平家物語〈4〉  奈良の巻』(中公文庫、2009年) '09/12/20
橋本治 『双調平家物語〈3〉  近江の巻』(中公文庫、2009年) '09/11/29
橋本治 『双調平家物語〈2〉  飛鳥の巻(承前)』(中公文庫、2009年) '09/11/10
橋本治 『双調平家物語〈1〉  序の巻 飛鳥の巻』(中公文庫、2009年) '09/11/03
橋本治 『院政の日本人 (双調平家物語ノートII)』(講談社、2009年) '09/10/18
橋本治 『権力の日本人 (双調平家物語ノートI)』(講談社、2006年) '09/09/12





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