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佐藤一斎 -克己の思想 (再発見 日本の哲学)
佐藤一斎――克己の思想 (再発見 日本の哲学)

○著者: 栗原剛
○出版: 講談社 (2007/7, 単行本 284ページ)
○価格: 1,470円
○ISBN: 978-4062787512
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なにをどうして、あぁ生きるって、なんてメンドクサイ、タイヘンなことなんだろう♪、もっともラクをして、自堕落なままに生きさばらえようとは、これっぽっちも考えていなくって、むしろ、無目的に生きてしまうには(どうしてもぼくには自分が自分にたいして耐えられない)、ぼくは他人に迷惑をかけすぎる、そのことに無自覚にはいられない(たいして自覚できているとも思えない、気がついていないことのほうが、見えていないことのほうが、あまりにも多すぎる大きすぎる、あぁ)



シリーズ「再発見 日本の哲学」、菅野覚明熊野純彦 責任編集、日本の近代思想を読みなおす

佐藤一斎西郷南洲との間にある思想的な関係は、そうした一斎の思想が近代にどう持ち込まれたかを示す、具体的な材料である。西郷もまた、今ここに立つ自己の何たるかを、儒学的教養に依拠しながら表現していた。両者を並べて見たときに言えるのは、彼らが、己が己として立つことを独立と捉えながらも、その根拠をなお天に(少なくとも天という概念に)託していた、ということである。 ――本書より


≪目次: ≫
序論――真の自己とは何か
第一章 立志と学
    1 佐藤一斎略伝/2 志とは何か/3 利刃と清泉――立志のイメージ/4 立志こそ学の根本である/5 「古今第一等」を目指す
第二章 学の理論――天、仮己、真己    1 天と己の関係性/2 仮己を脱して真己を生きる/3 肉体は悪であるか?/4 心の霊光を見出す/5 立志と学――終わりなき営み
第三章 学を実践する場面――なぜ静坐するのか    1 学の種類と段階/2 静坐の工夫/3 最終段階としての心学
第四章 心の霊光への道のり I――欲を慎み、口を慎む    1 蒸気に蓋を――還元・対流の工夫/2 男女・飲食・言語の欲/3 暴怒の衝動と恥じる敏感/4 已むべからざるの勢――発露の基準
第五章 心の霊光への道のり II――行から心へ    1 独りを慎む――心学への移行/2 静坐と自省の内実(I 早朝――夢への反省/II 深夜――霊光に達する瞬間)
第六章 独立する自己    1 心とは天である――自己の真相 I/2 心とは知である――自己の真相 II/3 敬と真――学の両輪/4 屹立する自己
第七章 死を畏れざる理――運命論と死生観    1 天定の数――運命とは何か/2 佐藤一斎の死生観/3 老いと養生の果て――「志」という理想/4 結論

補章 西郷南洲と佐藤一斎    1 西郷隆盛の中にあったもの/2 「南州翁遺訓」・「遺教」の検討(I 「敬天愛人」について/II 敬天――人を相手にせず/III 愛人――己に克つべし/IV 克己でつながれる敬天/愛人/V 天の愛/VI 宏大・最大・包容のイメージ/VII 佐藤一斎モデルとの距離/VIII 西郷南州の志)/3 「西郷南州手抄言志録」の検討/4 結論

附録
佐藤一斎 年譜 (安永元年・1772年〜安政六年・1859年)
佐藤一斎『言志四録』、西郷南洲「西郷南州手抄言志録」 条文対照表
文献案内


≪著者: ≫ 栗原 剛 (くりはら・ごう) 1975年、神奈川県生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得退学。博士号(文学)取得。専攻は、倫理学、日本倫理思想史。東京大学大学院人文社会系研究科次世代人文学開発センター研究員。都留文科大学比較文化学科非常勤講師。主な論文に、「伊藤仁斎の『道徳』観――『本体』『修為』論の構造から」「『曾根崎心中』における生命」など。


小林敏明 『廣松渉――近代の超克』(再発見 日本の哲学、講談社、2007年) '11/04/21
熊野純彦 『埴谷雄高――夢みるカント』(再発見 日本の哲学、講談社、2010年) '11/04/15





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