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小銭をかぞえる (文春文庫)
小銭をかぞえる (文春文庫)

○著者: 西村賢太
○出版: 文藝春秋 (2011/3, 文庫 208ページ)
○価格: 500円
○ISBN: 978-4167815011
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そう、イライライライライライライライラ、ことあるごとにことごとくに、じぶんでも呆れてしまうくらいに、ほとんどビョーキだね、吊革がオレンジ色の「おもいやりゾーン」優先席付近では、お年寄りやお体の不自由な方、妊娠中の方や乳幼児をお連れの方に席を譲りましょう、ってな電車内でのアナウンスには、いちいち反応しないものでもない(Non!)んだけれども、もちろんぼくの反応は、席を譲るというような行為に駆り立てる方向にではない。もちろん、杖とかが見えたら視界に入ったら、たとえば杖とかってアイテムだから、アイテムはある意味ではサインだからね、アピールでしょ、ジッサイのところ、そのアピールの真偽というのか程度(レヴェル)というのか、そのことをまずは問わずして?!、本人の当事者のアピールだから、そう考えるにはアピールに反応することの是非みたいなものも(みずからに)問い質したくならないものでもないのだけれども、それはさておき、杖が目に入ったならば速やかにそそくさとアイコンタクトの後に「掛けますか??!」と手短に問いかける、こちらは座したままに。そう、席を譲るのは、ぼくが腰を上げるのは、相手の意思確認の後、その反応の詳細をことばとボディランゲージの総合的な反応をぼくなりの解釈を経て返答を待ってから。ぼくだって、初老だ、体力の減退は感じないものでもない、なによりも電車のなかでは立っているより座ったほうが集中して読書できる。どうなんだろう、読書にでも集中していないと、ぼくの注意力とかは過剰だったりする部分がすくなからずあるからね、もちろん見えていない部分のほうが圧倒的に多くて広大な範囲に及ぶことをも自覚しないものでもないのだけれども、気になったら、一時気になり始めたら、もうダメ、そのことが頭から離れない、ある意味では病的なまでに



女にもてない「私」がようやくめぐりあい、相思相愛になった女。しかし、「私」の生来の暴言、暴力によって、女との同棲生活は緊張をはらんだものになっていく。金をめぐる女との掛け合いが絶妙な表題作に、女が溺愛するぬいぐるみが悲惨な結末をむかえる「焼却炉行き赤ん坊」を併録。新しい私小説の誕生。


≪目次: ≫
焼却炉行き赤ん坊
小銭をかぞえる


解説/町田 康(作家)


≪著者: ≫ 西村賢太 (にしむら・けんた) 1967年、東京都生まれ。中卒。2007年に『暗渠の宿』で第29回野間文芸新人賞受賞。11年「苦役列車」で第144回芥川賞受賞。刊行準備中の『藤澤清造全集』を個人編輯。その他の著書に『どうで死ぬ身の一踊り』『二度はゆけぬ町の地図』『瘡瘢旅行』『随筆集 一私小説書きの弁』『人もいない春』がある。

西村賢太 『随筆集 一私小説書きの弁』(新潮社、2011年) '11/09/03
西村賢太 『寒灯』(新潮社、2011年) '11/08/28
西村賢太 『二度はゆけぬ町の地図』(角川書店、2007年) '08/01/12
西村賢太 『どうで死ぬ身の一踊り』(講談社、2006年) '07/02/07
西村賢太 『暗渠の宿』(新潮社、2006年) '07/01/17





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