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天皇 天皇の生成および不親政の伝統 (講談社学術文庫)
天皇 天皇の生成および不親政の伝統 (講談社学術文庫2059)

○著者: 石井良助
○出版: 講談社 (2011/7, 文庫 400ページ)
○価格: 1,260円
○ISBN: 978-4062920599
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そう、万世一系といわれるような日本の天皇の存在って、ぼくにはどうにもフシギでフシギで、たとえばお隣の大陸の中国とかだと歴史をたどるには(いまいちぼくには理解が及んでいないながらも)皇帝が、新しい皇帝は旧い皇帝を打ち倒して力で制圧して、ある意味ではだからこそ皇帝たりえて権力も権威もほしいままにして。それはそれで分かりやすいような気がぼくにはしているのだが、力のつよい者が頂点に立ち、力を誇示して大衆を従える、みたいなことなのか、血を流すことを厭わない、血が流れることはトウゼンのことで不可避なことであり、ときにみずからが打ち倒され血を流したとしても、もちろんその可能性はないものではない、結果的に多少の血を流したとしても打ち倒されることなく頂点の座に辿り着いて立つことができた者が、統(す)べる、といったようなことなのか、、、
なるほど、2〜3世紀以来の、万世一系といったような日本の天皇の伝統?!、そうかぁ(そうなのかなぁ)、「不親政」と「刃に血ぬらざること」とは


「天皇親政」と「国体」へのタブーが解けた戦後の学界で、いち早く天皇統治の解明に挑んだ法制史家による「天皇の歴史」。「不親政」と「刃に血ぬらざること」こそが天皇の伝統であり、それゆえに邪馬台国の時代から現在にいたるまで、「統合の象徴」として存続しえたという。その後の日本人の天皇観に大きな影響を与えた必読の論考。


≪目次: ≫
序 (昭和五七年六月三〇日 石井良助)

第一編 上代――あめのしたしろしめすすめらみこと
はじめに
第一章 邪馬台国女王卑弥呼による統合――上代前期
 第一節 卑弥呼による統合以前の日本
 第二節 邪馬台国の所在
 第三節 卑弥呼による統合    1 卑弥呼による統合/2 上代におけるすぶ(統ぶ)としる(知る)
第二章 崇神天皇による統合と統合の発展――上代中期
第三章 氏姓国家の成立と大臣大連の執政――上代後期、五世紀および六世紀
 第一節 氏姓国家の成立
 第二節 大臣大連の執政

第二編 上世――中国式皇帝としての天皇
はじめに
第一章 大化改新と皇太子皇后の執政――上世前期、飛鳥時代
 第一節 大化改新
 第二節 皇太子皇后の執政
第二章 中国式皇帝――上世中期、奈良時代
第三章 側近者政治――上世後期、平安時代前半期

第三編 中世――公家としての天皇
はじめに
第一章 摂関政治および院政――中世前期、平安時代後半期
 第一節 摂関政治
 第二節 庄園の本所と天皇によるかれらの統合
 第三節 院政
第二章 公家武家の対立――中世中期、鎌倉時代
第三章 公家武家の融合――中世後期、室町時代
 第一節 建武中興(建武の公武一統)
 第二節 公家武家の融合

第四編 近世――内裏としての天皇
はじめに
第一章 戦国時代の天皇――近世前期、戦国時代
第二章 内裏としての天皇――近世中期、江戸時代前半期
 第一節 安土桃山時代の天皇
 第二節 内裏としての天皇
第三章 尊王論の勃興と大政御委任思想の形成――近世後期、江戸時代後半期

第五編 近代――プロシア的立憲君主としての天皇
はじめに
第一章 王制復古と太政官政治――近代前期
第二章 プロシア的立憲君主――近代中期
第三章 立憲君主制の僭用――近代後期

第六編 現代――国家と国民統合の象徴としての天皇
第一章 国家および国家統合の象徴

第七編 天皇統治の実体と国体
第一章 天皇統合の実体
第二章 国体

おわりに
皇室系図

解説 時代を貫いて結実する天皇論 本郷和人(東京大学史料編纂所准教授)


※本書の原本は、一九八二年、山川出版社より刊行されました。


≪著者: ≫ 石井良助 (いしい りょうすけ) 1907年生まれ。東京帝国大学法学部法律学科卒業。東京大学教授を務めたのち、東京大学名誉教授。専門は日本法制史。著書に『日本法制史概説』『江戸の刑罰』『江戸時代漫筆』『女人差別と近世賤民』などがある。1993年没。






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