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政党政治と天皇  日本の歴史22 (講談社学術文庫)
政党政治と天皇 (日本の歴史22、講談社学術文庫1922)

○著者: 伊藤之雄
○出版: 講談社 (2010/4, 文庫 416ページ)
○定価: 1,260円
○ISBN: 978-4062919227
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マエハタガンバレマエハタガンバレ、、、1936(昭和11)年8月11日のベルリン・オリンピックの200メートル平泳ぎで、日本人女性として初の金メダリストとなった前畑秀子(1914-1995)、その七年前の全米女子水泳競技大会日本予選(1926.6.30)の目前の東京市の玉川プールでの連日の猛練習中、夏型の好天気の 1926.6.27


張作霖爆殺事件後、昭和天皇はなぜ田中義一首相を問責したか――。東アジアをめぐる国際環境のうねりのなか、変容していく近代日本の君主制。「天皇の政治関与」の理想と危うさとは。のびやかな大正時代が閉塞の昭和を迎える過程で、庶民は何を感じ、どう行動したか。明治天皇崩御から五・一五事件による政党政治の崩壊までを、斬新な視角で活写する。


≪目次: ≫
序章 一九二九年六月二十七日    天才スイマー前畑の登場/昭和天皇の田中首相問責/田中内閣総辞職/西園寺の政治的判断/明治天皇と昭和天皇
第1章 大正政変    1 明治天皇崩御(早い死/大喪儀/大正新帝)/2 閥族打破のうねり(桂太郎の渡欧/桂太郎の誤算/西園寺内閣倒る/桂内閣への世論の反発/第一次護憲運動の盛り上がり/地域における大喪と護憲運動/山本権兵衛首相・原敬内相の改革路線/シーメンス事件のインパクト/元老の復活と限界)
第2章 第一次世界大戦と日本の跳躍    1 大隈内閣と世界大戦の「天佑」(大隈内閣の実力/参戦と青島攻略/二十一ヵ条要求の反響/好況・総選挙/即位の御大礼/大隈内閣の後継問題/大正天皇をめぐる争い)/2 寺内内閣の迷走(山県系官僚内閣と西原借款/政友会の復活、憲政会の没落/大正天皇の発病/ロシア革命とシベリア出兵/シベリア出兵の検討と山県有朋の影響力/シベリア出兵の実施/米騒動と暑く長い夏)
第3章 原敬首相の信念――「秩序」の再生と漸進的改革    1 政党政治と協調外交の成立(原敬内閣の成立/新状況への模索/積極政策と秩序の維持/国際協調外交の成立/パリ講和会議/反植民地運動と「文化政治」/米・英と日本)/2 普選運動と労働争議の時代(都市の普選熱と原首相/山県系官僚閥の衰退/普選運動の盛り上がり/一九二〇年総選挙/政友会勝利の要因/労働者の生活を守れ)
第4章 天皇と立憲君主制    1 宮中問題の浮上(宮中某重大事件の発生/山県の宮中支配の崩壊/皇太子妃選定の最後の揺らぎ/皇太子裕仁の渡欧/摂政の設置)/2 巨星落つ――原・大隈・山県の死(原首相の暗殺/原の「盛岡市民葬」/大隈の「国民葬」/山県の国葬/明治という「理想」の始まり)/3 日本とイギリスの立憲君主制(日本とイギリスの近代君主/近代イギリスの君主の政治関与/十四歳の天皇の即位と明治憲法/立憲君主制の父・明治天皇/天皇機関説と天皇主権説/吉野作造と民本主義)
第5章 改革のうねり――国際協調とデモクラシー    1 ワシントン体制の形成と政治改革(ワシントン会議と幣原外交/政友会の改革路線の形成/高橋是清内閣と改革路線/関東大震災と山本権兵衛内閣)/2 デモクラシー運動と女性開放(農村にも浸透したデモクラシー/農村青壮年の改革への期待/融和運動と解放運動/紡績女工と製糸女工/看護婦・女性の小学校教員と車掌/女性の最高学府/女性に政治的自由を/婦人参政権獲得期成同盟会)
第6章 護憲三派内閣    1 第二次護憲運動と普選法(官僚内閣を打倒せよ/斎藤隆夫の立候補と青年党の結成/勝利へ向けての青年党の活躍/加藤内閣と普選法の成立/政党間構想の本格化)/2 牧野内大臣・元老西園寺の連携(牧野内大臣の摂政教育と政治関与/牧野内大臣の危機と元老西園寺)/3 ワシントン体制の限界と幣原外交(排日移民法と幣原協調外交の展開/北京関税会議と協調のゆくえ)
第7章 北伐と御大礼    1 田中内閣の暴走(北伐と金融恐慌/田中外交の始まり/北伐への対抗/第一回普選への道/不人気内閣と三・一五事件)/2 即位の御大礼と「理想」の明治(大正天皇の死と昭和天皇の政治関与/秩父宮と昭和天皇/即位の御大礼)
第8章 世界恐慌と立憲君主制の危機    1 ロンドン海軍軍縮条約と浜口内閣(浜口内閣への期待/増幅された憎悪/鈴木侍従長の上奏阻止/調停をしり込みする昭和天皇/軍部・国粋主義者の絶望と西園寺)/2 昭和恐慌と帝国の諸相(都市の失業/農村の窮乏/朝鮮・台湾の独立への思い/朝鮮・台湾の産業の成長と生活/教育と本国言語の普及)/3 満州事変と昭和天皇・元老西園寺(柳条湖事件の発生/林朝鮮軍司令官の統帥権干犯/事変の拡大と天皇の苦悩/見捨てられた若槻内閣/犬養毅内閣の困惑と満州国建国/淡い期待の行方/五・一五事件/西園寺の神通力の限界)
終章 庶民文化と天皇    市民文化と庶民文化/『キング』の成功/庶民文化の中の天皇像と明治/天才スイマー前畑秀子のその後

明治後半から昭和戦前期の政党政治の系譜


学術文庫版あとがき (二〇一〇年一月 伊藤之雄)

年表 (1911・明治44年〜1932・昭和7年)
参考文献
索引


編集委員 網野善彦大津透鬼頭宏桜井英治山本幸司


※本書の原本は、二〇〇二年、小社より刊行されました。


≪著者: ≫ 伊藤之雄 (いとう ゆきお) 1952年福井県生まれ。京都大学文学部史学科卒業、同大学大学院文学研究科修了、博士(文学)。名古屋大学文学部助教授等を経て、京都大学大学院法学研究科教授。1995〜97年、ハーヴァード大学イェンチン研究所・同ライシャワー日本研究所で研究。専攻は近・現代日本政治外交史。主な著書に『大正デモクラシーと政党政治』『昭和天皇と立憲君主制の崩壊』、『明治天皇』(ミネルヴァ書房)、『元老 西園寺公望』『山県有朋』(文春新書)、『伊藤博文』(講談社)などがある。

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