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世界をやりなおしても生命は生まれるか?
世界をやりなおしても生命は生まれるか? 生命の本質にせまるメタ生物学講義

○著者: 長沼 毅
○出版: 朝日出版社 (2011/7, 単行本 304ページ)
○定価: 1,680円
○ISBN: 978-4255005942
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この(あの)セッションは、僕(著者)の3度目の南極行きの第52次南極地域観測隊(夏隊)の出発まで2ヵ月というタイトなスケジュールの中で企画された、4日連続の講義、そしてそれは南極観測船(砕氷船)「しらせ」の艦上であり南極の昭和基地と野外キャンプで編まれた。 @広島大学付属福山中・高等学校 5年生と4年生の「十人の侍」


生命の本当の姿は、常識を超えている

光も食べ物も必要としない生命
1つの数式でできてしまう生命
宇宙が死ぬのを早めている生命

「生物」の常識をぶっ壊すと、見たこともない「生命」の姿があらわれる。
生命とは何か? 生命は「なぜ」存在するのか?――謎の深海生物、生物進化、人工生命、散逸構造、そして地球外生命まで。想像を超えた世界に、その答えの手がかりはある。

世界の果てを探究する生物学者――「科学界のインディ・ジョーンズ」――が、高校生と対話し、生命という「とびっきり大きな問題」に挑む。驚くべき知見とサイエンスの迫力に満ちた、熱いセッションの記録。


≪目次: ≫
はじめに
第1章 地球外生物の可能性は地球の中にある
記念日で結びついた宇宙と人生/スペースシャトルは危険な乗り物/君が宇宙を目指す理由は何か/滑り台の下で考えた「生命とは何か」/生命は光を食べて生きている/世界の果てにも生物は棲んでいる/光のない深海に棲むチューブワーム/「暗黒の光合成」を行なう共生微生物/「植物みたいな動物」は悩まない/クジラの死体でチューブワームは増える/海底の下に広がる微生物の巣/地下1000メートルの研究所/地下にこそ本当の生物圏が広がる/地球の生命は地球そのものの恵みを受けている/海と火のある星を求めて/50キロメートルの氷の下に眠る神秘の生態系/エウロパに生命を発見する日
第2章 生命のカタチを自由に考える
もしも「悪魔の実」を食べたなら――理想の生き物になる/「回る」生物は存在しない/アゴはもともとエラだった/跳び上がるよりも、跳び降りるほうがたいへん/おにぎり1個分のエネルギーで人は死ぬ/生命は時間を巻き戻せない/科学は未来を予知するために発展した/生物の基本形は繰り返しで長くなった筒/「天使の羽」はどうなっている?/キリンの首は、ただ、伸びた?/進化は数式で表わせない?/2つの関係は解けても、3つの関係は解けない/切られた足から全体が復活するヒトデ/生命は勝手に元に戻る「福笑い」/分化していないからこそ、分化できる/「生物」が動き回るルールが「生命」/生物つくって生命入れず/生物の3大特徴/ミスコピーによって進化は起こる――増殖/正体の見えないエネルギーをつかまえるには――代謝/情報だけでは生命は動かない/細胞膜はエネルギーを生み出すひとつの機械/代謝をしない生物は考えにくい/僕たちは「生きている」生物を本当は見ていない/パソコンの中のウィルスは生きている?/コンピュータが脳を超える日が来る/増えない生物の可能性――神様は一人でいい/「地球は生命か」を科学的に考えると/人間は地球が増えるためのウィルスか?
第3章 生命を数式で表わすことができるか?
動物は体のつくりで分類されている/入口が先か出口が先か、それが問題/多細胞生物への進化は「モゾモゾ」から「ニョロニョロ」へ/究極的には人間もミミズの子孫/誰も見たことがない進化の過程を見る方法――エヴォ・デヴォ/遺伝子の文字を比較すれば進化が再現できる/8〜9億年前に生物の設計図は出そろった/「カンブリア大爆発」の原因は何か/眼の誕生によって体のつくりが顕在化した/植物はいとも簡単に作れてしまう/L-システムは実在する生命のルール/オセロでL-システムを体感する/自然界の神秘のナンバーもL-システム/生命は知らず知らず、数式を現実化している/生命っぽい動きをする油の滴/目の前の「これ」がどうして生命だと言えるのか/油滴を動かす不思議な対流――マランゴニ対流/生命を簡単に作るには――コアセルベートの作り方/生命になるまでの、あと一歩/DNAを人工的に合成して生物を動かす/生命を動かすオペレーティングシステム(OS)/細胞の歴史はずっと書き継がれている/今日の講義をふりかえって/生命は曖昧さをもった歯車
第4章 生命は宇宙の死を早めるか?
生命になるまでの、あと一歩(ふたたび)/平衡とは何か――動いているのに、変わらない/開放とは何か――物質とエネルギーが出入りする/エントロピーの増大とは「汚れる」イメージ/エントロピーの増大は一方通行/進化はエントロピー増大原理からの逸脱/フィフティ・フィフティの情報は無価値/傾きが「平ら」になる過程が、エントロピーの増大/水を落とすことと、火を燃やすことはまったく同じ/エネルギーが高まるとエントロピーは減少する/太陽は宇宙にとっての反逆者?/生命とは渦巻だ/パターンが同じであれば、同じ生命か?/散逸構造の仕組み――対流によって早く熱を捨てる/六角形は散逸構造の典型/散逸構造は「小を捨てて大を取る」ための手段/生命は宇宙の熱的死を早めている/カオスを利用して生命を作る/宇宙のエントロピーの測り方/太陽系の外に生命を探知するには/熱の正体は原子や分子の運動/散逸構造をポジティブに捉える/とびっきり大きな問題を考えよう

おわりに (2011年4月 宇宙飛行50周年の日(僕の50歳の誕生日)に  長沼 毅)
参考文献
謝辞


≪著者: ≫ 長沼 毅 (ながぬま・たけし) 1961年、人類初の宇宙飛行の日に生まれる。生物学者。理学博士。広島大学大学院 生物圏科学研究科准教授。1989年、筑波大学大学院生物科学研究科博士課程終了。海洋科学技術センター(現・独立行政法人海洋研究開発機構)、カリフォルニア大学サンタバーバラ校海洋科学研究所客員研究員等を経て現職。北極、南極、深海、砂漠など世界の辺境に極限生物を探し、地球外生命を追究する吟遊科学者。著書に『深海生物学への招待』『生命の星・エウロパ』(ともにNHKブックス)『宇宙がよろこぶ生命論』(ちくまプリマー新書)『辺境生物探訪記』(光文社新書)『生命の起源を宇宙に求めて』(化学同人)などがある。
長沼毅ホームページ: http://home.hiroshima-u.ac.jp/hubol/members/naganuma/
長沼毅ブログ「炎と酒の夢日記」: http://blog.livedoor.jp/ibaratenjin/

長沼毅 『形態の生命誌 なぜ生物にカタチがあるのか』(新潮選書、2011年) '1108/31
長沼毅 『生命の星・エウロパ』(NHKブックス、日本放送出版教会、2004年) '11/05/14
長沼毅/藤崎慎吾 『辺境生物探訪記 生命の本質を求めて』(光文社新書、2010年) '11/03/16
長沼毅 『生命の起源を宇宙に求めて パンスペルミアの方舟』(DOJIN選書、化学同人、2010年) '10/12/27

アンドリュー・パーカー 『眼の誕生 カンブリア紀大進化の謎を解く  Andrew Parker: “In the Blink of an Eye: The Cause of the Most Dramatic Event in the History of Life”, 2003 』(渡辺政隆/今西康子 訳、草思社、2006年) '10/02/05
スティーヴン・ジェイ・グールド 『ワンダフル・ライフ バージェス頁岩と生物進化の物語  Stephen Jay Gould: “Wonderful Life: The Burgess Shale and the Nature of the History”, 1989 』(渡辺政隆 訳、ハヤカワ文庫NF、2000年) '10/01/20





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