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ピアニストのノート (講談社選書メチエ)
ピアニストのノート  Valeri Afanassiev: “Notes de pianiste”, 2012. (講談社選書メチエ540)

○著者: ヴァレリー・アファナシエフ、大野英士 訳
○出版: 講談社 (2012/12, 単行本 320ページ)
○定価: 1,890円
○ISBN: 978-4062585439





音楽とはなにか? 音楽を演奏するとはどういうことか? 沈黙と時間は音楽と、どのような関係を結ぶのか? 人間と音楽は、どのような関係を結ぶのか? ――クラシック界の世界的鬼才ピアニストが音楽と音楽の演奏について縦横無尽に思考をめぐらせる。選書メチエのための書き下ろし論考!


[本書においてめぐらされる思考]
 創造者=作曲家と解釈者=演奏家の違いについて
 楽譜と演奏者の関係性について
 現代の芸術、および芸術家の堕落について
 シューベルト最晩年のピアノソナタについて
 愛・死など著者の個人的な生と音楽の関わりについて


A Michael Frohnmeyer et Angels Sicilia Herrero


≪著者: ≫ ヴァレリー・アファナシエフ (Valery Afanassiev, Вале́рий Па́влович Афана́сьев) 1947年モスクワ生まれ。モスクワ音楽院においてヤーコブ・ザークエミール・ギレリスに師事。バッハ国際コンクール第1位、エリザベート王妃国際コンクール優勝。1974年ベルギーに亡命、フランス在住。「ブラームス後期ピアノ作品集」でレコード・アカデミー賞器楽曲部門を受賞。詩・小説・評論など、文学方面でも積極的に活動を続ける。日本で翻訳されている著書に『音楽と文学の間』(論創社)、『天空の沈黙』(未知谷)などがある。

[訳者: ] 大野英士 (おおの・ひでし) 1956年東京生まれ。フランス文学者。パリ第七大学大学院で文学博士号取得。早稲田大学非常勤講師。著書に『ユイスマンスとオカルティズム』(新評論)がある。






 私はヴェルサイユの街を散歩している。だが、今日に限っては珍しく、音楽がいっしょにいてくれるような感じがない。それも、音楽はふつう、いつでも、どこにでもあるはずなのにそう思ったのだ。聞こえるのは、音楽とはまったく関係のないものばかり――   (p4、「第一部」)


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