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日本外交史講義 (岩波テキストブックス)
日本外交史講義 (岩波テキストブックス)

○著者: 井上寿一
○出版: 岩波書店 (2003/9, 単行本 264ページ)
○定価: 2,730円
○ISBN: 978-4000280327



国民国家としての日本が、国際公法のルールの下に、他の国民国家との間で勢力均衡のパワーゲームをどのように繰り広げたのかを再現することを目的として、
主権を持ち、国境線を引いて領土を画しながら、国民意識を共有する国家、そのような国民国家日本が他の国民国家との間で展開する〈外交〉を歴史的に考察すること、
  過去・現在・未来をつなぐ知的作業、すなわち歴史的思考を試みること、、、(p5-6、「序章」)


150年前の開国から現在に至るまで、「国民国家」としての日本は、それぞれの局面において、――国内政治と相互に影響しあいながら――いくつもの選択肢の中で、ある外交政策を選択し実行してきました。なぜその選択がなされたのでしょう。そして結果としての現在をどう考えればよいのでしょうか。日本外交の軌跡を検証するとともに、そこから見えてくるこれからの外交の姿を示します。


≪目次: ≫
はしがき――この本の使い方

序章
はじめに――英語・パソコン・歴史/近代日本の光と影/何が問題なのか/歴史の社会的機能/なぜ学ぶべきなのか/国民国家日本の外交

第1章 近代日本の外交形成
この章を読む前に
学習の目標
1 「開国」の政治外交過程
 A 政策としての「鎖国」/B アメリカによる「開国」/C 「開国」と国内システムの変革
発展学習
2 明治維新政府の対外路線
 A 外交課題の重要性/B 征韓論/C 朝鮮の開国/D 日清提携論
3 「文明国」の対外的訴求
 A 条約改正外交/B 立憲政治の導入
まとめの課題
キーワードの課題
 アヘン戦争/日米和親条約/王政復古/明治6年の政変/日朝修好条規/日清修好条規/「鹿鳴館外交」/超然主義/第1議会
ブックガイド――さらに学ぶために
まとめの課題の答

第2章 〈帝国〉日本の対外膨張
この章を読む前に
学習の目標
1 「脱亜」への転換
 A 安全保障秩序構想/B 日清戦争の開戦過程
2 「脱亜」から「入欧」へ
 A 日清戦争後の極東国際政治/B 日露戦争/C 講話前後の外交・内政/D 「万国公法」と〈帝国〉日本
発展学習
まとめの課題
キーワードの課題
 山県有朋/甲午農民戦争/日英通商航海条約/義和団事件/日英同盟/日比谷焼打ち事件/日韓協約/伊藤博文/満州鉄道中立化案
ブックガイド――さらに学ぶために
まとめの課題の答

第3章 国際協調の受容
この章を読む前に
学習の目標
1 第1次世界大戦と国際政治の構造変動
 A 旧外交から新外交へ/B 脱植民地化/C ロシア革命
2 協調外交の形成と展開
 A 国際連盟外交/B ワシントン体制/C 国内政治の変容
3 協調外交の限界
 A 中国政策/B ロンドン軍縮条約問題
発展学習
まとめの課題
キーワードの課題
 21ヵ条要求/パリ講和会議/新渡戸稲造/ILO(International Labour Organization、国際労働機関)/9国条約/北伐/幣原外交/山東出兵/浜口雄幸内閣 
ブックガイド――さらに学ぶために
まとめの課題の答

第4章 危機と戦争の間
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学習の目標
1 協調外交への挑戦
 A 満州事変/B 幣原外交の崩壊/C 満州国の樹立
2 国際連盟脱退と2国間関係の調整
 A 満州国の承認/B 国際連盟脱退/C 2国間関係の調整
発展学習
3 日中「冷戦」
 A 日中「冷戦」の国際環境/B 広田外交の形成/C 天羽声明と華北分離工作/D 日独防共協定
まとめの課題
キーワードの課題
 柳条湖事件/協力内閣構想/リットン報告書/ロンドン世界経済会議/高橋財政/イギリス使節団の極東訪問/天羽声明/広田3原則/日独防共協定
ブックガイド――さらに学ぶために
まとめの課題の答

第5章 アジア太平洋戦争下の外交
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学習の目標
1 日中全面戦争
 A 盧溝橋事件/B 「東亜新秩序」/C 日中戦争の長期化
2 日米開戦
 A 三国同盟――極東と欧州との連動/B 「南進」戦略と日米関係の調整/C 真珠湾攻撃
3 戦時外交
 A 「アジアの開放」/B 「大東亜共同宣言」
4 戦争の終結
 A 和平工作の挫折/B 敗戦決定の政治外交過程
発展学習
まとめの課題
キーワードの課題
 南京事件/第2次近衛声明/トラウトマン工作/「ABCD包囲網」(America, Britain, China, Dutch、米英中蘭4ヵ国)/武力「南進」/暫定協定案/ハル・ノート/「大東亜会議」/ポツダム宣言
ブックガイド――さらに学ぶために
まとめの課題の答

第6章 戦後外交の形成
この章を読む前に
学習の目標
1 戦後外交の歴史的諸前提
 A 連続と断絶/B アジアと地域主義/C アメリカと経済的国際主義/D 国連と安全保障
2 占領下の対外構想
 A 平和憲法と象徴天皇制/B 「中道」連立政権の戦後構想/C 「平和国家」
3 サンフランシスコ体制の確立
 A 朝鮮戦争の影響/B 国内問題としての講和問題/C 国際問題としての講和問題/D 反サンフランシスコ体制勢力
発展学習
まとめの課題
キーワードの課題
 1920年代の体制派/日韓通商協定/ECAFE(Economic Commission for Asia and the Far East、アジア極東経済委員会)/極東委員会/「天皇メッセージ」/公職追放/中ソ友好同盟相互援助条約/サンフランシスコ体制/吉田茂
ブックガイド――さらに学ぶために
まとめの課題の答

第7章 冷戦と戦後国際秩序の模索
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学習の目標
1 冷戦下の外交
 A アジアの分断国家と日本/B 日本―アメリカ―東南アジア関係/C 日ソ関係
2 国際秩序構想
 A 2国間関係の調整/B 冷戦観の相違/C 対等性の追求
3 アジア地域主義
 A 地域的経済協力/B コロンボ・プラン/C バンドン会議
4 「外交3原則」の確立
 A 「国連中心主義」/B 「自由主義諸国との協調」/C 「アジアの一員」
発展学習
まとめの課題
キーワードの課題
 日華平和条約/「久保田発言」/賠償協定/日中民間貿易協定/第五福竜丸事件/「自主外交」路線/「アジア版マーシャル・プラン」/コロンボ・プラン/バンドン会議
ブックガイド――さらに学ぶために
まとめの課題の答

第8章 経済成長による外交の変容
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学習の目標
1 55年体制下の外交
 A 国内の55年体制・「冷戦の55年体制/B ハンガリー事件の影響/C 大衆天皇制の成立と体制のアメリカ化/D 安保改定問題
2 国際経済社会への復帰
 A GATT加入問題/B 「先進国クラブ」の一員
3 アジア認識の変容
 A 日本のナショナリズムとアジアのナショナリズム/B 被援助国としてのアジア
4 「高度経済成長」下の対外政策の統合
 A 「所得倍増計画」と外交/B 日米安保と国際協調
発展学習
まとめの課題
キーワードの課題
 ハンガリー事件/大衆天皇制/安保反対運動/GATT(関税と貿易に関する一般協定)加入/OECD(経済協力開発機構)加盟/日韓基本条約/「所得倍増計画」/日米安保条約の経済的機能/「非核3原則」
ブックガイド――さらに学ぶために
まとめの課題の答

第9章 危機とデタントのなかの自立
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学習の目標
1 自立への予兆
 A 沖縄返還問題/B 日米繊維紛争
2 危機のなかの経済外交
 A 国際通貨外交の危機/B 石油危機/C サミット政治への参加/D 東南アジアと日本
3 国際政治の多極化と外交の多元化
 A 脱冷戦と日米関係/B 日中関係の正常化/C デタント下のパワーゲーム
発展学習
まとめの課題
キーワードの課題
 沖縄返還/学生反乱/「縄と糸の取引」/「ニクソン・ショック」/「オイル・ショック」/ランブイエ・サミット/「福田ドクトリン」/日中平和友好条約/「日米防衛協力のための指針」
ブックガイド――さらに学ぶために
まとめの課題の答

第10章 日本の国際化
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学習の目標
1 摩擦の構造化と国際的責任
 A 新冷戦/B 「異質な国」日本とアメリカ/C 隣国関係の不安定化
2 国際協調の再定義
 A 米ソ冷戦の終結/B 湾岸戦争/C 「国際貢献」/D 国際政治システムの再編
3 新しい外交理念の確立をめざして
 A 地域主義/B 多国間協調/C 脱国民国家意識
発展学習
まとめの課題
キーワードの課題
 「環太平洋連帯構想」/「日本異質論」/日中関係4原則/「ビンのふた」論/「嫌米」/新保守主義/「脅威」認識の多様化/APEC(Asia-Pacific Economic Cooperation、アジア太平洋経済協力会議)/脱国民国家意識
ブックガイド――さらに学ぶために
まとめの課題の答

参考文献
あとがき (2003年7月 井上寿一)
索引


≪著者: ≫  井上寿一 (いのうえ・としかず) 1956年東京都生まれ。81年一橋大学社会学部卒業。同大学院法学研究科博士課程、同大学法学部助手などを経て、学習院大学法学部教授。法学博士。主な著作に、『危機のなかの協調外交――日中戦争に至る対外政策の形成と展開』(山川出版社、1994年)、「戦後日本のアジア外交の形成」日本政治学会編『日本外交におけるアジア主義(年報政治学 1998)』(岩波書店、1999年)がある。

井上寿一 『政友会と民政党 戦前の二大政党制に何を学ぶか』(中公新書、2012年) '12/12/30
井上寿一 『日中戦争下の日本』(講談社選書メチエ、2007年) '12/12/10
井上寿一 『吉田茂と昭和史』(講談社現代新書、2009年) '12/08/21
井上寿一 『戦前日本の「グローバリズム」 一九三〇年代の教訓』(新潮選書、2011年) '12/08/11
井上寿一 『戦前昭和の社会 1926-1945』(講談社現代新書、2011年) '12/07/03
井上寿一 『戦前昭和の国家構想』(講談社選書メチエ、2012年) '12/06/23





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