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ヘーゲルとその時代 (岩波新書)
○著者: 権左武志
○定価: 本体800円+税
○ISBN: 978-4004314547




と、その時代


――ヘーゲルは今も生きている!――
ドイツの哲学者ヘーゲル(1770-1831、Georg Wilhelm Friedrich Hegel)は、フランス革命とその後の激動の時代にどのように向き合い、過去の思想をいかに読み替えて、自らの哲学体系を作り上げていったのか。『精神現象学』『法哲学綱要』『歴史哲学講義』を中心とする体系の形成プロセスを歴史的文脈のなかで再構成し、今日に及ぶその思想の影響力について考える。


≪目次: ≫

二つの異なるヘーゲル像/時代体験の思想化/過去の思想の再創造/過去の思想の現代への影響/本書の全体構成

第1章 フランス革命と若きヘーゲル
青年時代のヘーゲル
 1 ルソー共和主義と神学批判
革命の思想家ルソー/古代共和政の再生/既成宗教の批判
 2 ドイツ啓蒙とカント哲学
ドイツ啓蒙の神学批判/カントのコペルニクス的転回/二律背反のカント的解決/道徳法則と人間の尊厳/理性的信仰と神の存在証明
 3 ロマン主義の誕生
ヘルダーリンと古代ギリシアの発見/キリスト教理解のギリシア的変容/合一哲学の相対化/生の思想の誕生

第2章 帝国の崩壊と『精神現象学』
イェーナ時代のヘーゲル
 1 帝国再建への期待
政治的統一の不在/帝国解体の構造的・歴史的要因/帝国愛国主義とその限界
 2 啓蒙主義批判からロマン主義批判へ
フィヒテとシェリングの論争/二律背反のヘーゲル的解決/イェーナ初期における三位一体説の受容/イェーナ中期における自己意識モデルの受容/実体-主体論の弁証法――『精神現象学』(1)/体系原理としての精神概念――『精神現象学』(2)/ロマン主義との対決――『精神現象学』(3)
 3 古代政治像からの訣別
古代自然法への回帰/近代自然法への定位

第3章 新秩序ドイツと『法哲学綱要』
イェーナからベルリンへ
 1 近代化改革とナショナリズムの誕生
ナポレオン占領期とライン同盟改革/ヴュルテンベルク憲法紛争と法典論争/ブルシェンヤフト運動とカールスバート決議
 2 学の体系の概略と抽象的法‐道徳性‐倫理
論理学-自然哲学-精神哲学/自由意志の概念――『法哲学要綱』序論/人格と所有の自由――抽象的法/道徳的主体の批判と倫理的実体との同一化――道徳性・倫理
 3 家族‐市民社会‐国家
近代的家族論/欲求の体系――市民社会(1)/司法活動――市民社会(2)/行政と同業団体――市民社会(3)/国家概念の両義性――国家(1)/国家主義と権力分立の両立――国家(2)/国家と社会の媒介と区別――国家(3)/国際関係論――国家(4)
 4 理性概念の論争的使用
フリース批判――『法哲学要綱』序文(1)/理性の現実態――序文(2)

第4章 プロイセン国家と『歴史哲学講義』
ベルリン時代のヘーゲル
 1 一八八二年度講義と精神の自由の自覚
歴史の究極目的――精神の自己認識/オリエント世界論――自然宗教の精神化/ギリシア世界論――オリエントの創造的継承/ローマ世界論――キリスト教による精神の自由の表明/発展段階説と文化接触説
 2 一八三〇年度講義と精神の自由の実現
自由の意識の進歩としての世界史/ゲルマン世界論――教権制と十字軍/宗教改革と主権国家の形成/啓蒙思想とフランス革命/近代自然法論から歴史主義へ/ヘーゲル学派とヘーゲルの死

第5章 ヘーゲルとその後の時代
 1 ドイツ観念論の継承者たち
ドイツ観念論の課題の継承者/ヘーゲル学派の分裂と歴史主義の誕生/ビスマルク帝国と「理性の狡知」説/マルクスによる観念史観の再転倒/後期マルクスと共産主義体制の問題点/ニーチェによるロマン主義の継承
 2 ヘーゲルと現代
東西冷戦の終焉とヘーゲル再評価/思考様式の継承者たち/負の遺産の克服

あとがき (二〇一三年七月末 権左武志)

参考文献
略年譜 (1770〜1831)
索引


≪著者: ≫ 権左武志 (ごんざ・たけし) 1959年生まれ。東京大学法学部卒。北海道大学大学院法学研究科博士課程単位取得退学。法学博士。北海道大学大学院法学研究科教授。専攻、政治思想史・政治学。著書、『ヘーゲルにおける理性・国家・歴史』(岩波書店、和辻哲郎文化賞受賞)ほか。訳書、『アイデンティティ\差異』(ウィリアム・E. コノリー、共訳、岩波書店)。


ヘーゲル 『法哲学講義  Vorlesungen über Rechtsphilosophie 』(長谷川宏 訳、作品社、2000年) '13/11/29
ヘーゲル 『法の哲学 自然法と国家学の要綱 下巻 〈ヘーゲル全集9b〉』(上妻精/佐藤康邦/山田忠彰 訳、岩波書店、2001年) '13/08/24 , '12/09/26
ヘーゲル 『法の哲学 自然法と国家学の要綱 上巻    Grundlinien der Philosophie des Rechts, 1821 〈ヘーゲル全集9a〉』(上妻精/佐藤康邦/山田忠彰 訳、岩波書店、2000年) '13/08/20 , '12/09/23
ヘーゲル 『歴史哲学講義 〈下〉  Vorlesungen uber die Philosophie der Geschichte 』(長谷川宏 訳、岩波文庫、1994年) '12/11/09 , '08/12/20
ヘーゲル 『歴史哲学講義 〈上〉』(長谷川宏 訳、岩波文庫、1994年) '12/10/29 , '08/12/12

久保陽一 『ドイツ観念論とは何か カント、フィヒテ、ヘルダーリンを中心として』(ちくま学芸文庫、2012年) '13/03/05
岩崎武雄 『カントからヘーゲルへ』(UP選書、東京大学出版会、1997年) '12/12/31
長谷川宏 『ヘーゲルの歴史意識』(講談社学術文庫、1998年) '12/11/06
村岡晋一 『ドイツ観念論 カント・フィヒテ・シェリング・ヘーゲル』(講談社選書メチエ、2012年) '12/09/06
加藤尚武 編著 『ヘーゲル 「精神現象学」入門』(原崎道彦/伊坂青司/栗原隆/松山壽一/座小田豊/滝口清栄/山純 著、講談社学術文庫、2012年) '12/06/11
熊野純彦 『ヘーゲル 〈他なるもの〉をめぐる思考』(筑摩書房、2002年) '09/12/30
長谷川宏 『新しいヘーゲル』(講談社現代新書、1997年) '09/02/02
長谷川宏 『ヘーゲル『精神現象学』入門』(講談社選書メチエ、1999年) '09/01/29
長谷川宏 『格闘する理性 ヘーゲル・ニーチェ・キルケゴール』(洋泉社MC新書、2008年) '09/01/27


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