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ペンギンが教えてくれた 物理のはなし (河出ブックス)
○著者: 渡辺 佑基
○定価: 本体1,400円(税別)
○ISBN: 978-4309624709








クジラやペンギン、アザラシなどの潜水動物や、アホウドリやウといった飛翔動物をはじめ、野生動物たちの生活は人間の目に触れず、その生態は謎に包まれたままだった。そんな観察が難しい動物たちに超小型のカメラや記録計を取り付け、データから行動や生態を調査する研究手法を「バイオ(bio=生物)+ロギング(logging=記録)」と呼ぶ。本書ではバイオロギングが明らかにした野生動物の多様でダイナミックな動きから、背景にある物理メカニズムを読み解き、その進化的な意義に迫る――。


≪目次: ≫
はじめに

第一章 渡る――ペンギンが解き明かした回遊の謎
 「動物はどこに、何しに行くの?」/ミズナギドリの終わらない夏/アホウドリの46日間地球一周/クロマグロの太平洋横断/マグロは速い/ホホジロザメの100日間インド洋横断/ ザトウクジラの半球内季節移動/どうやって測定?/アルゴス――最もメジャーな動物追跡システム/ジオロケータ――親指の先サイズの革命的記録計/ポップアップタグ――魚のためのスマート機器/回遊パターンの法則/南極のアデリーペンギン
/ペンギン列車あらわる/袋浦という世界の果て/ジオロケータの装着は慎重に/「ペンギンはどこに、何しに行くの?」

第二章 泳ぐ――遊泳の技巧はサメに習う
 マグロは時速100キロでは泳がない/薄気味悪いニシオンデンザメ/世界一のろい魚/サメよ、どうしてそんなにのろいのか?/世界一速い魚/ムカシオオホホジロサメの遊泳スピード/「マグロ時速80キロ」の情報源/ペンギン、アザラシ、クジラも参戦/みんな燃費を気にしている/遊泳スピードの法則/マンボウという非常識/定置網漁はエンターテイメント/浮き袋がないのに浮くのはなぜ?/意外な泳ぎのメカニズム

第三章 測る――先駆者が磨いた計測の技
 バハマの悲劇/最初のひとしずく――生理学の巨人、ショランダー/アザラシの潜水生理――ジェラルド・クーイマン/キッチンタイマーを使った深度記録計/ペンギンの生態学――ローリー・ウィルソン/破天荒なアイデア/アザラシの生態――内藤靖彦/超精密の機械仕掛け/長期間記録への挑戦/アナログからデジタルへ/先駆者たちの法則/その動物、もう一度捕まえられる?/バイカルアザラシ調査の始まり/アザラシ回収装置って何?/動物は回収しなくていい/三度目の正直?/肝心なのは電気抵抗値/バイオロギングの未来

第四章 潜る――潜水の極意はアザラシが知っていた
 「ぺんぎんは、なんでもぐるのですか?」/ダイビング界の雄、ウェッデルアザラシ/潜水マシーン、ゾウアザラシ/マッコウクジラはなぜ2,000メートルも潜れるか/謎のベールに包まれたアカボウクジラ軍団/ウミガメの掟破りの10時間潜水/潜水能力を決める三つの要因/酸素は残さず使いましょう/燃費を上げるのは大変/潜水する動物の法則/まるまると太ったバイカルアザラシ/泳ぎ方が違う三頭のアザラシ/浮き沈みの原因は肥満度?/アザラシに重りを取り付ける/奇跡のデータ/行動記録計を体脂肪記録計に/なぜバイカルアザラシは太っているか

第五章 飛ぶ――アホウドリが語る飛翔の真実
 離島での飛行百景/縦横無尽の機動性――グンカンドリ/ヒマラヤ越えのスパルタ飛行――インドガン/苦しいときこそ冷静に/小さな体に巨大エンジン――ハチドリ/鳥と飛行機は同じか?/連続滑空のミステリー/アホウドリという振り子運動/鳥は飛行機ではない/前縁渦という不思議な渦/空飛ぶ鳥の法則/飛行速度はわからない/フランスのフランスによるフランスのための/世界一の動物大国/鵜は友達/偶然の上の偶然/日本で待っていたもの

おわりに (二〇一四年二月 渡辺佑基)


≪著者: ≫ 渡辺佑基 (わたなべ・ゆうき) 1978年、岐阜県生まれ。国立極地研究所生物圏研究グループ助教(を経て、同准教授)。農学博士。東京大学大学院農学生命科学研究科修了。野生動物に小型の記録計を取り付ける「バイオロギング」と呼ばれる手法を用いて、魚類、海鳥、海生哺乳類の生態を研究している。2007年、東京大学総長賞受賞。2010年、南極観測隊に参加しペンギン目線のビデオ撮影に成功。研究論文は米国科学アカデミー紀要に掲載された。2011年、学術分野全般で優れた実績を積み上げた人に贈られる山崎賞を受賞。


渡辺佑基 監修『それでもがんばる! どんまいなペンギン図鑑』(宝島社、2018年) '19/05/12
渡辺佑基 『進化の法則は北極のサメが知っていた』(河出新書、2019年) '19/04/21



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