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国際法 (ちくま新書)
○著者: 大沼 保昭
○定価: 本体価格1,100円+税
○ISBN: 978-4480071651











国際法とは何かと聞かれても、すぐにイメージしにくいかもしれない。でも、憲法や安全保障のような国民全体の大問題だけでなく、コンビニでパンを買うといった私的な問題にまで国際法は関わっている。そのように広く国際社会に通用している国際法をどう理解すればよいのか。弱肉強食の「国際社会」という不条理の世界で、法はどう働くのか。そうした「生きた国際法」を誰にでもわかる形で、国際法の第一人者が解説。グローバル時代を生きるすべての現代人にとって必読必携の書。


≪目次: ≫
はじめに (二〇一八年八月 大沼保昭)



第一部 国際法のはたらき
第1章 国際社会と法
 I 国際法の歴史
  1 「国際法の父」はグロティウス?
  2 地域規範秩序の併存から世界全体に妥当する国際法へ
  3 二〇世紀の脱植民地化、二一世紀のアジアの復興と国際法
 II 国際法のはたらき
  1 「国際法は無力」という神話――国際法の社会的役割と有用性
  2 国際法の社会的構造

第2章 国家とその他の国際法主体
 I 国家
  1 「国家の黄昏」という神話
  2 人民の自決権
  3 国家機関
 II 主権
  1 主権と主権国家体制
  2 管轄権の衝突と調整
 III 非国家主体
  1 国際組織
  2 企業、NGO、民族的少数者・先住民族と国際赤十字、女性、個人

第3章 国際法のありかた
 I 国際法のありかた
  1 国際法が問題となる場面
  2 国際法はどのように認識・解釈されるのか
 II 条約
  1 条約の重要性
  2 条約に関するルール
  3 条約と国内法との調整
 III 不文国際法
  1 自然法と慣習国際法
  2 多国間条約、国連決議、国際会議の決議、国際司法裁判所の判決など

第4章 国際違法行為への対応
  1 法の実効性を担保するメカニズム
  2 国家の違法行為と国家責任
  3 国際公共義務の違反
  4 誰が違法と決めるのか

第二部 共存と協力の国際法
第5章 領域と国籍
 I 領域
  1 国家の領域
  2 二一世紀の領域規制原理
  3 海洋法
 II 国民国家と国籍
  1 国民と国籍
  2 国際法と国籍法
  3 外国人の地位と外交保護

第6章 人権
 I 人権の歴史
  1 人権の普遍性と歴史性
  2 国連体制下の国際人権保障
  3 地域人権保障
 II 国際非差別法と少数者保護の展開
  1 非差別への道
  2 民族差別の禁止と少数者の保護
 III 多様な世界の人権
  1 国際人権保障の国内的実施
  2 外部からの強制による人権保障
  3 国際政治の人権化とそれへの反動

第7章 経済と環境の国際法
 I 経済の歴史と国際法
  1 第二次大戦前の国際経済と法
  2 ブレトンウッズ=ガット体制
 II 国際通貨と国際法
  1 ガットからWTOへ
  2 WTO法の主要原則とその問題点
 III 投資・通貨・金融と国際法
  1 国際投資にかかわる国際法
  2 通貨・金融にかかわる国際法
 IV 国際経済システムが抱える問題
  1 経済格差と貧困
  2 東風は西風を圧するか――アジアの復興と国際経済法
 V 環境の保護
  1 二〇世紀の物質文明と地球環境
  2 地球環境保護への歩み
 VI 地球文明の将来
  1 大気と海洋の保護
  2 気候変動
  3 世界遺産の保護
  4 将来の世代へ――世代間衡平の問題

第三部 不条理の世界の法
第8章 国際紛争と国際法
 I 国際紛争と国際法
  1 紛争解決の歴史と戦争の違法化
  2 国際法と紛争の平和的解決の枠組み
 II 国際仲裁と国際裁判
  1 国際仲裁
  2 国際司法裁判所
 III 国家間紛争解決と国際法
  1 多国間条約下の紛争解決
  2 国連と紛争解決
  3 国際紛争解決における国際法の地位

第9章 戦争と平和
 I 武力の規制と集団安全保障
  1 「戦争と平和」への国際法のアプローチと国連
  2 集団安全保障のメカニズム
  3 国連の非軍事的措置
  4 軍事的措置
  5 国連の平和維持活動
 II 武力行使の国際法的正当化の諸形態
  1 自衛権
  2 自衛権以外の正当化根拠
 III 国連体制の意義と限界
  1 集団安全保障体制の機能不全
  2 内戦と複合的武力紛争の実例
  3 PKOの多様化と人間の安全保障
 IV 不条理の世界と国際法――二一世紀の「戦争と平和」
  1 テロリズム
  2 二一世紀における人道的干渉
  3 国際法、このいらつかせうもの

参照文献
ブックガイド
謝辞 (娘 大沼みずほ


≪著者: ≫ 大沼保昭 (おおぬま・やすあき) 1946年生まれ。東京大学法学部卒業。東京大学大学院法学政治学研究科教授、明治大学法学部特任教授などを歴任。東京大学名誉教授。専攻は国際法学。著書『サハリン棄民』(中公新書、1992年)、『人権、国家、文明』(筑摩書房、1998年)、『「慰安婦」問題とは何だったのか』(中公新書、2007年)、『「歴史認識」とは何か』(中公新書、2015年)、International Law in a Transcivilizational World,(Cambridge University Press,2017)など多数。2018年10月逝去。



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