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せつない京都 (幻冬舎新書)
○著者: 柏井 壽
○定価: 本体800円+税
○ISBN: 978-4344985438








雅で煌びやかな反面、寂しさや侘しさを内包している京都――。平清盛に心変わりされた祇王が出家した「祇王寺」、愛する男と生きるためすべてを捨てた遊女の眠る「常照寺」ほか、千二百年の歴史を持つ都には、悲話の残る小さな寺社が多い。また、朝陽に照らされた東寺五重塔、大覚寺大沢池の水面に映る景色、野宮神社の“黒い”鳥居など、街中で、ふと足を止めて見入ってしまう物悲しい光景にもたびたび出会う。綺麗、楽しい、美味しいだけじゃない、センチメンタルな古都を味わう、上級者のための京都たそがれ案内。


≪目次: ≫
はじめに――「美しさ」はせつない

第一章 せつない神社 せつないお寺
 「宗旦稲荷社(相国寺)」――茶の道を究めた狐のせつない最期
 〈千本釈迦堂〉 おかめ塚――職人の悲しみを擁した“国宝”
 悲恋の「祇王寺」「滝口寺」――嵯峨野に伝わるせつない物語
 「立本寺」の子育て幽霊――母が我が子を思う気持ちは、いつの世も同じ
 「永福寺」の蛸薬師如来――京の街では、繁華街でも、刹那にばったり出会う
 小野小町ゆかりの「欣浄寺」「随心院」「菊野大明神」――せつない恋心を抱いて毎夜歩いた〈百夜通い〉の道をたどる
 悲哀の尼寺、大原「寂光院」――建礼門院徳子、ここに眠る。『平家物語』の悲劇
 「清水寺」と西郷どん――多くの人の悲劇を背負ってそびえる美しい寺社
 都の北西の侘びたせつなさ「光悦寺」「源光庵」「常照寺」――風光明媚な洛北鷹峯に眠る、悲恋の物語
 六の宮の姫君と弁天の同情――洛南 京都駅

第二章 せつない京都百景


あとがきに代えて――平野神社の拝殿 (二〇一九年 冬  柏井 壽)

掲載スポット・掲載店リスト


≪著者: ≫ 柏井 壽 (かしわい ひさし) 1952年京都市生まれ。大阪歯科大学卒業。京都市北区で歯科医院を開業する傍ら、京都の魅力を伝えるエッセイや、日本各地の旅行記などを執筆。『極みの京都』『日本百名宿』(ともに光文社知恵の森文庫)、『おひとり京都の晩ごはん』『グルメぎらい』(ともに光文社新書)、『京都の路地裏』『京都の定番』(ともに幻冬舎新書)、『京都しあわせ食堂』『二十四節気の京都』(ともに京都しあわせ倶楽部/PHP研究所)、『京都人のいつものお昼』(淡交社)ほか、著書多数。自分の足で稼ぐ取材力と、確かな目と舌に定評があり、雑誌でも引っ張りだこに。京都や旅をテーマにしたテレビ番組の監修も多数務める。小説に、人気シリーズ『鴨川食堂』(小学館文庫)の他、『五条路地裏ジャスミン荘の伝言板』(幻冬舎文庫)、『祇園白川 小堀商店 レシピ買います』(新潮文庫)、『海近旅館』(小学館)などがある。



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