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平成時代 (岩波新書)
○著者: 吉見 俊哉
○定価: 本体900円+税
○ISBN: 978-4004317777










平成の三〇年は「壮大な失敗」、今後も続く「失われる半世紀」への序曲であった・・・・・・。「失敗」と「ショック」の意味を多分野にわたりシビアに総括することからしか、新たな展望は描けない。経済、政治、社会、文化でこの三〇年間、何がおきたのか。社会学者吉見俊哉が「ポスト戦後社会」の先に待っていた空虚な現実を総括する。


≪目次: ≫
はじめに 「平成」という失敗――「失われた三〇年」とは何か
 失敗の博物館/「平成」という失敗/政治の挫折と回復なき少子化/「昭和」の反転/四つのショック/世界史のなかの「平成」

第1章 没落する企業国家――銀行の失敗 家電の失敗
 崖っぷちで驕る日本/二年半、遅れた利上げ/日本丸、横倒しになる/山一證券「自主廃業」の衝撃/山一證券破綻に至る昭和史/半導体市場での日本の惨敗/「家電」の呪縛と神話の終わり/東芝の失敗を検証する/ゴーン神話にすがった日本社会

第2章 ポスト戦後政治の幻滅――「改革」というポピュリズム
 バブルのなかの液状化――リクルート事件/政治劇場の仕組みを変える――小選挙区制導入/日本新党ブームが残したもの/選挙制度改革の顚末――改革派と守旧派/労組の変節 社会党の苦境/社会党の自滅への迷走/自民党をぶっ壊す――小泉劇場の仕組み/民主党政権誕生と「政治主導」/国家戦略局構想の誤謬と顚末/安倍政権――液状化する政官と「官邸主導」

第3章 ショックのなかで変容する日本――社会の連続と非連続
 「失敗」と「ショック」の間/ふたつの大震災と福島原発事故/オウム事件とメディア的虚構/平成初年に失われていた自己/拡大する格差――未来に絶望する若者たち/格差の制度化と階級社会化する平成日本/超少子高齢化が止まらない/消滅する地方――日本の持続不可能性

第4章 虚構化するアイデンティティ――「アメリカニッポン」のゆくえ
 「終末」の予感/「腐海」と「超能力」/「アメリカ」という他者=自己/虚構としての「日本」/安室奈美恵と女性たち、そして沖縄/絶頂のなかの主役交代――ふたりの女性スター/一〇年後の絶頂と崩壊――一九八九年と一九九八年/コスプレする自己のパフォーマンス/一九九〇年代末の転換――環境化するネット世界/自閉するネット社会

おわりに 世界史のなかの「平成時代」――失われる半世紀への序曲
 「平成」を時代として考える/再び、オリンピックに向かう/誰のため、何のためのオリンピックか/普天間基地移設と沖縄の怒り/沖縄から平成日本をまなざす/勃興するアジア 取り残される日本/「失われた三〇年」の人口学的必然

あとがき (二〇一九年五月 吉見俊哉)

主な引用・参考文献
略年表
索引


≪著者: ≫ 吉見俊哉 (よしみ しゅんや) 1957年東京都生まれ。1987年東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。東京大学大学院情報学環教授。専攻、社会学・文化研究・メディア研究。著書、『都市のドラマトゥルギー――東京・盛り場の社会史』(弘文堂,のち河出文庫)、『カルチュラル・スタディーズ』『視覚都市の地政学――まなざしとしての近代』(以上,岩波書店)、『ポスト戦後社会』『親米と反米――戦後日本の政治的無意識』『大学とは何か』『トランプのアメリカに住む』(以上,岩波新書)、『「文系学部廃止」の衝撃』『大予言――「歴史の尺度」が示す未来』『戦後と災後の間――溶融するメディアと社会』(以上,集英社新書)ほか多数。


吉見俊哉 『メディア文化論 メディアを学ぶ人のための15話 〔改訂版〕 Invitation to Media Cultural Studies, 2nd ed 』(有斐閣アルマ、2012年) '13/02/13
吉見俊哉 『夢の原子力 Atoms for Dream 』(ちくま新書、2012年) '12/10/02
吉見俊哉 『親米と反米 戦後日本の政治的無意識』(岩波新書、2007年) '11/10/19
吉見俊哉 『ポスト戦後社会』(シリーズ日本近現代史9、岩波新書、2009年) '11/10/10
吉見俊哉 『大学とは何か』(岩波新書、2011年) '11/08/11
吉見俊哉 『万博と戦後日本』(講談社学術文庫、2011年) '11/08/03
吉見俊哉 『都市のドラマトゥルギー 東京・盛り場の社会史』(河出文庫、2008年) '10/10/31
吉見俊哉/テッサ・モーリス‐スズキ 『天皇とアメリカ』(集英社新書、2010年) '10/10/23
吉見俊哉 『博覧会の政治学 まなざしの近代』(講談社学術文庫、2010年) '10/10/13


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